教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
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面白くないフジテレビ

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(左: ジェレミー・ブレット  / 右: デイヴィッド・スーシェ )

  この間、「チャンネル桜」を観ていたら、フジテレビの亀山社長が退任するというニュースを耳にした。低迷する現状の責任を取っての社長交替なんだろうけど、亀山氏の首を切ったところでフジテレビが復活するとは思えない。「楽しくなければテレビじゃない」とのキャッチ・フレーズを看板にしていた頃が懐かしい。今では「振り返ればテレビ東京」ではなく、テレ東の後塵を拝んでいる有様なんだから、泣きたくなるくらいの惨状であろう。藝能ニュースの又聞きだから確実な事は言えないが、フジのTVドラマは目を蔽いたくなるほど低視聴率らしい。ドラマ評論家によると、10%を下回るような作品が珍しくないという。(筆者はしばらく邦画のドラマを観ていないので、人気(?)ドラマに出ている役者の名前を聞いてもピンとこない。) それでも何とか放送しているんだから、こうしたドラマにも固定客がいて、毎回楽しみに観ている人もいるはずだ。たとえ、5%ないし2%になっても、何万人という視聴者数なんだから、モノは考えようである。

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(左: 田村正和  /  中央と右: 若い頃の草刈正雄)

  筆者がフジテレビのドラマで思い出すのは、田村正和『乾いて候』といった時代劇なのだが、一般的には『古畑任三郎』なのかも知れない。ただ、個人的な好みで言えば、このドラマはそれほど面白くなかった。シーズン1は田村氏が主役だったので観ていたが、ゲスト俳優の鹿賀丈史と桃井かおりのエピソードだけは面白かったけど、他の回はどんなストーリーだったのかさえ覚えていない。ドラマの脚本家は三谷幸喜なのだが、キャラクター設定やドラマの筋は、明らかに『刑事コロンボ』からの拝借だと判る。ただし、田村正和を古畑役に据えただけマシである。やはり、主役を張れるだけの二枚目じゃなければ、大勢の観客を惹きつける作品にならない。もしも、主役を角野卓造や小林稔侍、古谷一行にしていたら、いくら有名俳優といえども作品じたいが地味になってしまうだろう。(田村氏に匹敵するのは若い頃の草刈正雄くらいかなぁ。特に、1970年代の草刈り氏は若い女性のアイドルだった。今でも、「あんなハンサム・モデルが亭主だったらイイなぁ~」と溜息をつく奥方も多いんじゃないか。でもいいじゃん、たっぷり生命保険を掛けているんだからさ。ただし、「えっ! 俺に別個の保険を掛けてたの?!」と驚く旦那さんがいたりして。現実は怖いよねぇぇ。)

ユダヤ人が演じる敏腕刑事

  三谷氏に真似された本家の『刑事コロンボ』には、薄汚なく冴えないユダヤ人が主役を務めていた。コロンボ刑事を演じたピーター・フォーク(Peter Falk)は、ユダヤ人の両親を持っていたので、イタリア系のようなユダヤ人俳優だった。ドラマではイタリア系の刑事となっている。フォーク氏はしつこい性格のキャラクターが実に良く似合っていた。彼自身、「乙女座のユダヤ人だから考え深いんだよ」、と述べていたそうだ。推理小説のドラマとして『コロンボ』を楽しむぶんには問題ないのだが、脚本家が描くプロットに時たま下層民の“妬み”や“僻み”見えてしまい、どうも気になってしょうがない。ほとんどの事件が専門職や管理職に就く“まともな”白人によって起こされ、その謎解きをヨレヨレのコートを着た南イタリア系の小男が行うのである。殺人を犯す者が白人男性なら、性格が冷酷で傲慢、場合によっては卑劣となっていた。もし犯人が白人女性だと、良心の呵責がない自分勝手なホワイト・カラーときている。まぁ、巧妙なトリックを使って完全犯罪を目指す悪党だから、もし黒人の殺人鬼にしたら「そんな知能犯はいないだろう」と視聴者が笑ってしまうし、「それならば」と現実を踏まえて、単なる黒人の兇悪犯にしてしまうと、肝心の物語じたいが成立しなくなる。「じゃあ、いっそのことユダヤ人にするか!」と頭を切り替えれば、今度は妙に生々しくなってしまい、危険なほどのリアル感が出てしまうので、ユダヤ人視聴者からの抗議が殺到するだろう。だから、当たり障りの無い白人に設定されてしまうのだ。

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(左: ピーター・フォーク  / 中央: リチャード・レヴィンソン  /  右: ウィリアム・リンク)

  それにしても、髪に“フケ”が溜まった、むさ苦しい「コロンボ」を誕生させた張本人は誰なのかと言えば、これまたユダヤ人の脚本家コンビであった。脚本を書いたリチャード・レヴィンソン(Richard Levinson)とウィリアム・リンク(William Link)によれば、コロンボのモデルはドフトエフスキーの小説である『罪と罰』に出てくる予審判事のポルフィリー・ペトロヴィッチ(Porfiry Petrovich)と、G.K.チェスタトン(Gilbert Keith Chesterton)が生み出したブラウン神父であるそうだ。でも、チェスタトンが描く神父と「だらしない格好」の刑事とではあまりにも違いすぎる。やはり、原作者の性格がキャラクター設定に反映されたのだろう。視聴者は誰がドラマを作ったのかをチェックすべきだ。これはよく知られた話だけど、1971年に放送された『コロンボ』の第一話は、若き日のスティーブン・スピルバーグが監督を務めたそうだ。

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(左: ドフトエフスキー  / 中央: G.K.チェスタトン  /   右: トレイシー・ネルソン )

  チェスタトンのブラウン神父は、米国のTVドラマ『名探偵ダウリング神父』のヒントにもなっていたくらい、歐米諸国では有名である。日本でもチェスタトンの著作は翻訳されているので馴染みの人も多いだろうし、NHKがこのドラマを放送したので、未だに覚えている人もいるんじゃないか。筆者も毎回観ていたので知っているし、とりわけシスター・ステファニー役を演じていたトレイシー・ネルソン(Tracy Kristin Nelson)が可愛かったので懐かしい。ドラマでは、この修道女が元不良少女という経歴を持っていて、ある事が切っ掛けで信仰心に目覚め、独身を誓う修道院に入った、という設定になっていた。彼女がダウリング神父と犯罪を捜査する時、違法賭博やギャング連中に詳しかったのも、こうした過去があったからである。ちなみに、トレイシーの父親は有名ミュージシャンのリッキー・ネルソン(Ricky Nelson)で、母親は女優と画家を兼ねていたクリスティン・ハーモン(Sharon Kristin Harmon)である。彼女は「NCIS」でギブス役を演じる人気俳優マーク・ハーモン(Mark Harmon)の姉である。彼女の母親、つまりトレイシーの祖母も女優であった。エリーズ・ノックス(Elyse Knox)がトレイシーのお婆ちゃんだったから、親子三代とも女優で、叔父さんもビッグ・スターという役者一家に生まれたことになる。

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( 左: シスター役のトレイシー  / 両親のリッキーとクリスティン・ネルソン   / 祖母のエリーズ・ノックス  /  右: 叔父のマーク・ハーモン )

  ユダヤ人の探偵で思い出すのは、アガサ・クリスティー原作の『名探偵ポアロ(Agatha Christie's Poirot)』である。ポアロ役は映画版の『地中海殺人事件』や『ナイル殺人事件』に出ていたピーター・ユスティノフ(Peter Ustinov)を思い出す人もいるだろうが、テレビ版のポアロを演じたデイヴィッド・スーチェ(David Suchet)を思い浮かべる人もいるだろう。ユスティノフは映画の『クォ・ヴァデス』や『スパルタカス』に出ていた俳優なので、印象に残っているかも知れないが、いったい何処の国民なのか分かりづらい。実際のところ、彼は英国で活躍したロシア系移民なのだが、その血統にはユダヤ人やエチオピア人が混じっていたという。日本では「英国人男優」と紹介されるが、彼の家系を見れば、何となく英国人じゃないということが解る。

Peter Ustinov 2David Suchet 3David Suchet as Lady BracknellDavid Suchet as Freud








(左: ピーター・ユスティノフ   /  「ポアロ」役のデイヴィッド・スーシェ /  女装のスーシェ / 右: 精神分析医「フロイド」役のスーシェ  )

  もう一方のスーシェ(「シューシェ」)にとって、ポアロは「当たり役」だった。英国のテレビで好評だったから、長いことポアロ役を務めていたし、本人も一番気に入っていたようだ。名前の発音だって役柄に合わせて、フランス語風にに変えていたくらいだ。しかし、彼の容姿はベルギー人にとったら屈辱的だった。ドラマの設定だと、ポアロはベルギー警察の元署長であったが、第一次世界大戦のとき、ドイツ軍がベルギーに攻め込んだので、英国へ亡命する破目になったのだ。そして、この避難先で探偵稼業を始めることになった訳である。でも、本当のベルギー人男優がポアロ役を射止めれば問題ないのだが、スーチェはユダヤ人の両親を持つブリテン系ユダヤ人俳優であった。

David Suche 5David Suchet in Executive Decision








(左: 「ポアロ」役のスーシェ  /   右: 「エグゼクティヴ・ディシジョン」でテロリストを演じたスーシェ)

  しかも、ヨーロッパ人らしからぬ外見を有していたので、ベルギー国民には不満の種だった。ピンと跳ね上がった口髭を持ち、額と頭は禿げ上がり、ずんぐりとしている上にお腹が出ている。これでは観ているベルギー人も野次を飛ばしたくなるだろう。テレビ局が「なんでベルギー人の探偵が、南アフリカから流れてきたユダヤ人なんだ?」との抗議を受けても当然だ。スーシェの父ジャックはリトアニア出身のユダヤ移民であったが、南アフリカに住んでいた。彼は開業医であったという。その父親、つまりデイヴィッドの祖父はあの“悲惨な”ユダヤ人定住区「ペイル(Pale of Settlement)」で暮らす賤民だった。デイヴィッドの母親ジョアン・パトリシアはアングリカン教会のキリスト教徒と見なされているが、血筋から言えばロシア系ユダヤ人の家族に属している。宗教がイギリス的でも肉体はユダヤ人という「ブリテン人」が多いから、日本人は彼らの素性に注意せねばならない。

嵌まり役を摑んだ英国人俳優

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(左: アーサー・コナン・ドイル   / 中央: アガサ・クリスティー   /   右: ジェリミー・ブレット版の「シャーロック・ホームズ」)

  イングランドの探偵小説といえば、まず誰でもアーサー・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle)の「シャーロック・ホームズ」を思い浮かべるんじゃないか。ドイルのホームズと比べると、アガサ・クリスティーのポアロはどうしても「格下」に見えてしまう。これは主にシャーロック・ホームズが英国紳士として描かれているからである。ポアロも冷静沈着で、鋭い洞察力と抜群の推理能力を持っているが、如何せん体型が中年太りのオっさんだから人気が出ない。一方、グラナダTVの『シャーロック・ホームズ』には、英国人男優のジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)が採用されていたのだ。彼はシェイクスピア劇で腕を磨いた実力派で、まさしくシャーロック・ホームズに最適の人物だった。彼の一挙手一投足は洗練されており、颯爽としたヴィクトリア朝ジェントルマンを彷彿させるような物腰だった。NHKの放送では、露口茂さんの吹き替えになっていたが、出来れば彼の肉声で番組を堪能した方がいい。(知らない人の為に言えば、露口氏は『太陽に吠えろ!』に出ていた「山さん」である。)

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(写真   /  「シャーロック・ホームズ」を演じるブレット )

  ジェレミー・ブレットはシャーロックを演じるために俳優になったような人物である。彼が上流階級のイギリス人に特有のアクセントで台詞を喋る姿が実にいい。一つ一つの言葉が耳に残るし、ドクター・ワトソンとの会話も軽快でユーモアに満ちていた。フロック・コートに身を包み、山高帽にステッキを持つブレットの出で立ちは“サマ”になっている。彼はしばしば難事件を解くために沈黙する。そして、謎が解けた瞬間にパッと見せる表情が、これまた絶品だ。依然として、何のことやら判っていないドクター・ワトソンに向かって、如何に自分が愚かだったかを語るシャーロックの演説は痛快である。スーシェの「ポアロ」も論理的思考と推理で事件の謎を解くが、答えを見つけて“はしゃぐ”姿は、太ったペンギンみたいだ。関係無いけど、ドラマの中では口髭を生やしたポアロが紅茶や食事を取るシーンが結構あった。しかし、彼が飲み物や食べ物を口にする度に、髭についたものをナプキンで拭き取る姿はイライラする。あんなチョビ髭なんか剃ってしまえばいいのに、とつい思ってしまうのだが、その髭がトレード・マークになっているから仕方がない。

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(左: 若い頃のジェレミー・ブレット   / ホームズ役のブレット  / 右2枚: ロバート・ダウニー・ジュニアと映画で「ホームズ」を演じるロバート )

  アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズは人気小説だから、これまでも色々な役者がTVドラマや映画でその役を演じていたものである。例えば、2009年と2011年には、アメリカ人男優のロバート・ダウニー・ジュニア(Robert Downey, Jr.)がホームズ役を演じていた。しかし、彼がこの英国人探偵を演じると、ことのほか安っぽく見えてしまい、全くと言っていいほどイギリス紳士に見えない。どちらかと言えば、シカゴかボルティモアにいそうなチンピラである。事実、彼はリトアニア・ハンガリー系ユダヤ人の父を持つユダヤ系アメリカ人であり、気品と威厳に満ちた役が似合わない。このユダヤ人役者は実生活でコカインやヘロインの中毒犯となり、警察沙汰を引き起こしたことがある。そもそも、彼の父親からして麻薬中毒者だったというから、親子共々懲りない藝人だった。父親のロバート・シニアは俳優業と監督業を兼ねた人物で、人気TVドラマ・シリーズ「トワイライト・ゾーン」では監督を務めていたそうだ。ところが、このオヤジときたら、トンデモない親で息子に大麻を勧めていたというのだ。いくらなんでも、幼い息子にマリファナを許す父親ってどんな奴なんだ? 子供の頃から違法タバコを吸っていたんだから、大人になったロバート・ジュニアが麻薬中毒患者になっても当然だろう。ハリウッドには幼児性愛者を始めとして、ホモとかシャブ中とか、サド、マゾ、変態とか、本当に悪質な連中が多い。

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(左: ロバート・ダウニー・シニアと息子のジュニア  /  右: チャーリー・チャップリン)

  こんなロバート・ダウニー・ジュニアがこなせる役といったら、せいぜいチャーリー・チャップリンの役が限度だ。(日本でも彼の『チャーリー』はヒットしなかった。) 喜劇王チャップリンはジプシーの出自だから、ユダヤ人俳優には打って付けの役柄である。チャップリンはその独特なユーモア感覚と、時折見せる陰鬱な表情から、「ユダヤ人じゃないか?」と一般のユダヤ人から思われていた。しかし、確実なところは不明だが、どうやら彼の両親は旅芸人のジプシーであったらしい。(Damien Gayle, Was Chaplin born in a gypsy caravan in the West Midlands?, Daily Mail, 20 March 2012) だからこそ、血統を恥じるチャップリンは、なかなか自分の過去を明かそうとはしなかったのだ。(筆者にとってチャップリンは思い出深い役者で、高校生の時学校をズル休みして有楽町の名画座に赴き、『キッド』や『ライムライト』を観ていた。特に、『街の灯』は印象深く、街頭で花を売る盲目の少女を演じていたヴァージニア・チェリルは、今でも忘れられない。とは言っても、良い子のみんなは真似しちゃ駄目だよ。学校は大切なんだから。)

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(左と中央: ヴァージニア・チェリル  /  右: チャップリン)

共演女優は美人でなきゃ

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(左と中央: レイチェル・マクアダムズ  /   右: ケリー・ライリー)

  リウッド版「シャーロック」でまあまあ良かったのは、アイリーン・アドラー役に抜擢されたレイチェル・マクアダムズ(Rachel McAdams)と、メアリー・モースタン役を演じた英国人女優のケリー・ライリー(Kelly Reilly)である。マクアダムズの方はハリウッド・スターだから日本でも有名だが、ライリーの方はあまり知られていない。筆者は個人的に好きなんだけど、彼女は作品に恵まれていなかった。例えば、米国に進出してABCの『ブラック・ボックス』の主演を果たしたが、これが大失敗でシーズン1を以て打ち切り。エグゼクティブ・プロデューサーにはアイリーン・ハイケン(Ilene Chaiken)と大御所のブライアン・シンガー(Brian Singer)が就いていたが、物語自体が暗くて魅力に欠けていたのだ。このユダヤ人制作者の二人が、主役のキャサリンにライリーを抜擢した事までは良かったが、彼女の恋人役に黒人男優のデイヴィッド・アジャラ(David Ajala)を起用したんだから、折角のドラマが台無しである。全く以て「馬鹿」としか言いようがない。多民族主義を宣伝したいことは分かるけど、英国人美女が恋する相手なのに、それが黒人なんて、これでは白人視聴者がワクワクするはずがないだろう。「X-Men」を手掛けたブライアン・シンガーは、ミュータント(変種の超人)や混血児が好きなんだろうが、お客さんの好みを考えるべきだ。

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(左: アイリーン・ハイケン  /  ブライアン・シンガー /  ケリー・ライリー /  右: デイヴィッド・アジャラ )

  最近ではBBCの『シャーロック』が好評で、主役のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict T.C. Cumberbatch)は一躍トップ・スターとなった。でも、やはりジェレミー・ブレットの方が似合っている気がするんだけど、こんにちでは若々しいカンバーバッチの方に軍配が上がってしまうのだろう。「シャーロック・ホームス」には色々なバージョンがあるけど、三つのバージョンにはそれぞれ妖艶なアイリーン・アドラー(Irene Adler)が登場していた。印象深いのはジェレミー・ブレット版シャーロックに登場したアドラーだ。このキャラクターは『ボヘミアの醜聞』で見ることが出来る。オペラ座のプリマドンナを務めるアイリーン・アドラーは、かつてボヘミア国王とこっそり付き合っていた。しかし、ボヘミア国王はスカンジナヴィアの王女と結婚することになったのだ。そこで、アイリーンは王と一緒に撮影した写真を以て脅迫してきたのである。これが公表されれば婚約は破談となってしまう。そこで、困った国王はシャーロックを訪ね、そのスキャンダルになりうる写真を取り戻してくれと依頼したのだ。シャーロックはトリックを使って写真のありかを探り出すが、アイリーンを捕まえる事はできず、あと一歩のところで逃げられてしまう。結局、脅しを諦めた彼女は写真を返し、新たな婚約者と共に海外へ渡ってしまうのだ。

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(左: ベネディクト・カンバーバッチ  / 中央: BBC版の「シャーロック・ホームズ」でアドラーを演じるララ・パルヴァー  /  右: ブレット版の「シャーロック」 でアドラーを演じたゲイル・ハニカット)

  このアイリーンを演じていたのが美人女優のゲイル・ハニカット(Gayle Hunnicutt)であった。彼女はテキサス生まれのアメリカ人女性であるが、英国の貴婦人役が良く似合っていた。アルフレッド・ヒッチコックじゃないけど、主役級の女優は美人にしないと映画が華やかにならない。ゲイル扮するアイリーン・アドラーは実に可憐だった。シャーロックが特別に「あの人」と呼ぶのも解る。普通の女性には心を動かさぬシャーロックも、アイリーンだけは心に引っ掛かる魅力があったのだろう。ちなみに、ダウニー版の映画ではレイチェル・マクアダムズが演じ、カンバーバッチ版では英国系ユダヤ女優のララ・パァルヴァー(Lara Pulver)が演じていた。パルヴァーは人気TVドラマ「スプークス(Spooks)」でMI-5の諜報員を演じた女優である。「スプークス」は確かBS-11で放送していたから、覚えている方も多いだろう。英国のスパイ・ドラマには、こういった重厚な作品があるものだ。日本の公安モノは子供ぽくって、観ている方が照れてしまう。やはり、日本の制作者が未熟なんだろうなぁ。

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(写真  /  ゲイル・ハニカット)

格闘家だった名探偵

 Barton Wright 1(左  /  エドワード・ウィリアム・バートン・ライト)
  シャーロック・ホームズを観ていて気付くのは、この紳士探偵が格闘技をマスターしていたことである。日本の探偵モノ、例えば天知茂が演じた明智小五郎とか石坂浩二が演じた金田一京助など、推理力で悪党を捕まえるのだが、犯人との壮絶な挌闘シーンは無い。一方、シャーロックは宿敵モリアーティー教授に生死を賭けた戦いを挑んだことがある。ドラマでは瀧に架けられた橋の上で対決し、二人とも瀧壺の中へと落ちてしまうのだ。また、ホームズは酒場で聞き込みをしたとき、ゴロツキに絡まれたことがあるが、得意技で打ちのめしたこともある。ホームズが習得した技は、「バーティツ(Bartitsu)」と呼ばれる総合格闘技で、これが何と日本由来の武道なのだ。というのも、創始者のエドワード・ウィリアム・バートン・ライト(Edward William Barton-Eright)は日本に留学したことがあるからだ。彼は1895年(明治28年)頃、日本にやって来て、「寺島」という師範のもとで神傳不動流(しんでんふどうりゅう)を学び、講道館では柔術を習ったらしい。彼は3年間の滞在を終えて英国に戻ると他の武術を取り入れ、独自の武術を編み出したそうだ。この格闘技が「バーティツ」で、彼の名前である「バートン」と「柔術」を組み合わせて「バートンじゅうじゅつ」、略して「バーティツ」になったという。

  英国ではパブリック・スクールやオックス・ブリッジといった名門大学に通う青年たちは、身体を鍛えるためにボクシングを習う気風があった。ジェントルマンは悪漢を腕尽くで押さえつけねばならぬ、との考えがあったのだろう。受験勉強だけが得意なクイズ王の如き青瓢箪は、国家を統治する支配者に非ず、と思われていたのだ。つまり、英国のエリートは日本の武士に等しかった。来日したライトは我が国の伝統武道である柔術や合気道に驚いたはずだ。当時の日本には恐ろしく強い達人がいたから、何も知らない英国人が見ればびっくり仰天だ。だいたい、素手の者が刀を持った相手に挑むなんて狂気の沙汰である。ところが、丸腰の人間が相手の刀を取り上げたり、その腕をへし折ったり、と見事な技を披露していたから、日本人を小馬鹿にしていた西洋人が敬意を払ったのも頷けよう。ちょっと横道に逸れるけど、忌々しい北鮮の金正恩を見ていると、腕十字を決めて骨をへし折りたくなる。ホドリゴ・ノゲイラの「アナコンダ・チョーク」や高阪剛の「チョーク・スリーパー」で失神させるのもいいが、どちらかと言えば、アーム・バーで関節を「ボキ」っと破壊したり、マウント・ポジションからの鉄槌やエルボー(ひじ落とし)で鼻骨を潰したい。あの“ふてぶてしい”正恩の顔を目にすると、何故か「バックハンド・ブロー」で殴りたくなるから不思議だ。出来ることなら、鼻血を出す金の顔に膝蹴りを食らわせたい。きっと気分爽快で、最高だろうなぁ。(マニアックで分かりづらいけど、主旨は理解してね。)

Ruth Benedict 1(左  /  ルース・ベネディクト)
  もう一つシャーロック・ホームズを見ていて気付くのは、彼が名誉を重んじる紳士であったことだ。敗戦後、ルース・ベネディクトが『菊と刀』を出版し、日本人は「罪」の意識が薄いと批判していたが、英国紳士だって「罪」よりは「恥」の意識の方が強かった。ホームズは紳士の名誉に敏感だったが、彼に信仰心があったのかは疑問である。そう言えば、ドラマの中でホームズが聖書を勉強したり、教会で賛美歌を歌うシーンなんか無かったし、そもそも、こういった場面は必要ない。彼は無神論者ではなかったが、かといって信仰篤いキリスト教徒でもなかった。これは別の機会に述べたいが、ルース・ベネディクトはユダヤ人の学閥に属していたのだ。読者の皆様は「また、ユダヤ人かよ!?」と呆れてしまうだろうが、日本の大学教授が間抜け揃いだから、一般国民が無知になってしまうのだ。肝心な事を教えないのが我が国の学者が持つ特徴で、マスコミの左翼記者と同じ体質を持っている。筆者も嫌になってしまうが、歐米諸国の裏事情というのはドス黒いんだよねぇ。まぁ、とにかく、シャーロック・ホームズはイギリス人の役者が似合っている、ということだ。




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