白人国のはずだったアメリカ

ここ20年くらい『ホームランド』をはじめとするアメリカ・ドラマでは、黒人役者のみならずヒスパニックやアジア系、それにアラブ中東系の役者までが多く出演している。1970年代のドラマをDVDで観てみればその変化に改めて驚く。当時は白人俳優が主役が当たり前で、その恋人役の女優も白人が当然であり、有色人種の女優というなど配役選考になかった。白人視聴者から抗議が来るだろうし、リアリィティーが無かったのだ。

  アメリカ合衆国というのは新大陸に入植したイングランド臣民(British subjects)が、本国からの指示や政策に叛旗を翻したことで建てられた共和国(res publica)である。母国と独立国では構成国民の人種は同じで、ともにアングル・サクソン系白色人種である。アメリカ植民地と呼ばれても実際は新大陸における自治州聯邦で、建国の父祖はイギリス人紳士だった。彼らの肖像画を観れば当り前だ、と仰るなかれ。「合衆国はアングロ・サクソン種族のプロテスタント白人(WASP)が建てたんだ、その子孫が国家を統治して何が悪いんだ」などと言えば即「白人至上主義者」と糾弾されてしまう。民間や大学の私的クラブや同好会でも、伝統を盾に黒人の血が混じったムラート(白人と黒人の混血児)やヒスパニック系人種を拒めば、レイシスト呼ばわりされてしまうのは必然。「自由の国」だったのでは、と無邪気に尋ねる日本人には分からない国内事情がある。(ここでは長くなるから米国の裏事情を説明しない。)

  アメリカの映画界やテレビ局には、有色人系俳優・黒人地位向上組織あるいはヒスパニック・ロビー団体から「もっと多く黒人やアジア人、ヒスパニックの役者を登用しろ」との圧力が掛かってくる。しかも、白人社会を千年以上憎むユダヤ人が製作会社の重役に就いていたり、監督や脚本家がユダヤ系家庭の出身者だったりする。人種で区別されることを嫌悪するユダヤ人が、各人種を混ぜてしまえば差別がなくなるとのイデオロギーで映画やテレビ・ドラマを作っているのだ。ただし、自分たちが黒人と混血するのは絶対に嫌、という自分勝手な思考をもっているが、それは口にしない。現実を調べれば、黒人と結婚するユダヤ人が極めて少ないことをに気づくだろう。

立派な黒人という虚像

 『ホームランド』で主役級のキャリーには上司がいる。中東課のサウルはユダヤ系アメリカ人をアピールするキャラクターで、その妻はアラブ系とインド系の合いの子みたいな女性。中東情勢分析には、アラビア語の習得が必要だが、そんな難解な言語を西欧系アメリカ人は専攻しない。やっぱりユダヤ人が適役になってしまう。そして、対テロ局の局長デイヴッドは黒人である。アメリカの白人視聴者は「また黒人かぁ」と呆れてしまう。CIAやFBI、NSAの要人、国防総省や統合参謀会議の高級将校には必ず黒人を混ぜて配役を決めるのが映像業界のコード(規則)となっている。

  このドラマの制作者ハワード・ゴードン(ユダヤ人)は『24』も手がけたが、パーマー大統領役は誰だったか。デニス・ヘイスバート(Dennis Haysbert)である。彼は『THe Unit』という陸軍特殊部隊(デルルタフォース)を題材にしたテレビ・ドラマで部隊長を演じていた。勇敢で冷静沈着な指揮官にして良き夫であり、娘思いの父親。探せば居るだろうが、一般の現実は違う。

  都市部の黒人地区に赴けば、下級労務者か失業者の父親が普通だし、低所得母子家庭に生まれた黒人の子供は勉学よりもバスケットボールに夢中だ。低能で躾が悪いから、つまらぬ職にしかありつけないダメ黒人が多い。(路上で喧嘩せず、リングで殴り合えば大金を稼げることもあるが。)凶悪事件を扱ったドキュメンタリー番組では、ゴロツキは黒人かヒスパニックばかり。白人警官に取り押さえられて、稚拙で汚い言葉を吐くしかできない黒人を我々は観ることが出来る。有色人優先政策(Affirmative Action)や有色人割当制(Quota)が無ければFBIやCIAの高官になんてとても成れない。悲しいことだが、健康保険や学費が無いから軍隊に入るという黒人青年も多いのが現実。
 
  ここで余談をひとつ。 オバマ大統領はかつてハーバード法学評論誌の主幹(president of the Harvard Law Review )だった経歴を持つ。ほとんどの日本人はこれを知らない。知らないはずである。なぜなら業績皆無の劣等青年が権威ある学術誌の責任者だなんて、ヘソで茶が沸いてしまうほどバカらしい。オバマ陣営が沈黙したのも無理はないだろう。オバマの報道官曰く、「ハーバード・ロー・レヴュー主幹としてオバマは論文を書いていません。彼は論文を編集監修しました。」と。(Ben Smith, Obama's lost law review article, POLITICO, August 22, 2008) それてもオバマにはたった一つ中絶問題を取り扱った論文があるらしいか、無署名論文で大学事務室に保管されているそうだ。 


  話を戻す。ヘイスバートを『24』で上院議員や大統領の役に抜擢したのは、ゴードンの意図的な配役である。黒人が指導者として立派に職務を遂行し、合衆国をテロリストから守るという美談をアクション・シーンを盛り込んで観客の脳みそに刷り込むのだ。悪徳業者がまがい物を高級品に見せかけて販売するのと似ている。

  さらに、チンピラ黒人にしか見えない弟ウェイン・パーマーを後のシーズンで、デイヴッド・パーマー暗殺後の大統領にするという脚本だった。明らかにケネディー兄弟を意識した筋書きである。実際にはロバート・ケネディーは暗殺されて大統領に成れなかった。しかし、ゴードンはドラマの中で弟ウェインを兄の意志を継ぐ有能な黒人大統領にしたのだ。それだけではない。そのあとのシーズン8では女性大統領を創りだした。ヒラリー・クリントン似の女優をつかって、困難な状況でも苦渋の決断を下す有能な女性大統領に仕立てた。シーズン1以後にオバマが大統領になったのに味をしめて、二匹目のドジョウを狙ったのであろう。吐き気がするような作為である。

  『24』以外にも黒人を大統領にした映画では『ディープ・インパクト』がある。これまたハリウッドが贔屓にしているモーガン・フリーマン。地球に隕石が激突するという設定の物語で、冷静かつ意志強固にして閣僚を統率する大統領役を演じた。CBSの人気長寿ドラマ『NCIS』では黒人俳優ロッキー・キャロルがヴァンス局長を演じている。そのプロデューサーにはユダヤ人のマーク・ホロウッツ(Mark Horowitz)が一枚咬んでいる。このドラマでは海軍事件捜査官ジヴァ・ダヴィドというのが、イスラエルのモサド(諜報機関)長官の娘という設定になっていた。ジヴァ役を演じるコート・デ・パブロはアルゼンチン出身の美人女優で、ユダヤ人ではない。イスラエル高官のユダヤ人娘が海軍の機密捜査を担当するなど笑止千万。ハリウッド・ユダヤ人のイスラエルとユダヤ系米国民に対するゴマすりにはいい加減うんざりする。陰湿で狡猾なユダヤ人をドラマの中で反転させて善人に仕立てる。こんなドラマを見続けていると一般国民は益々バカになるだろう。

  日本人は鳩山由紀夫が「日本は日本人だけのものではない」と公言した時鼻で笑ったが、米国では「合衆国がイギリス系アメリカ人だけのもの」とは誰も言えないのだ。建国の元勲を祖先とする子孫を探そうにも、どうしたらいいのか分からない。その一方で、ユダヤ人が学術・芸術・娯楽産業を支配して、アメリカ白人の頭をどんどん洗脳としている。その顔ぶれを眺めると、実におぞましい。映画の中で冗談だと思っていた黒人大統領がオバマの出現で本当になってしまった。アメリカ白人の溜息が聞こえてきそうである。女性、ヒスパニック、アジア人、アラブ人の大統領が誕生するのも時間の問題だ。


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