「これは妙だ・・・しかし真実だ。真実とはいつも変だからな。 もし、語られるなら作り話よりも奇怪である。」

  バイロン卿 (Lord Byron) 『ドン・ファン(Don Juan)』(1823)

「陰謀論」とのレッテル貼り

  事件捜査はつまらぬ傷害沙汰から大量殺戮テロ事件まで、物的証拠を集めて検査分析したり証言者・関係者の反対尋問によって判断されねばならない。2001年9月11日のワールド・トレイド・センターとペンタゴンの同時多発テロであっても固定観念や国民感情で決めつけてはならないのだ。裏付捜査も証人尋問もない判決は文明国の作法ではない。ところが、ブッシュ政権は早急にテロ容疑者を公表し、テロとの闘いを宣言してしまった。証拠物件の充分な検証なしにオサマ・ビン・ラディンらアルカイーダの犯行である、と断言したことに良識あるアメリカ国民は疑惑の目を向けるのである。
  ブッシュ大統領が表向き熱心な福音派キリスト教徒であることは皆知っている。彼はまるでイエズス・キリストを捕まえて処刑しようと計ったユダヤ人司祭等と同類である。(『新約聖書』マタイ26:57-63, ルカ22:66-71, マルコ15:1-5を参照) 通常は頭を冷やしてから決定するはずが、急いでこの不届きな大工(イエズス)をローマ総督ピラトに引き渡し、始末しようと計ったのをキリスト教徒なら子供でも知っている。聖書を知らない日本人でも、米国CBSテレビの人気ドラマ『科学捜査CSI』で科学特捜班が犯罪現場を調査し、押収証拠を科捜研で分析するのを知っていよう。では、ブッシュ大統領は科学調査を命じたか。Yes。だが、それは信頼に値するのか。Nay! 否。Big Noである。

  ボーイング製旅客機が高層ビルに突っ込んでビル全体が崩壊したのである。110階もある高層ビルがわずか10秒足らずで全壊した。C-4爆薬でもあんなに見事に爆破できない。ジェト燃料など灯油がビル内で燃えたって、鉄骨が溶けたりコンクリートが粉塵になるのか。新日鐵や大手建設の技術者は何て言うだろうか。三菱重工の技術者に聞いてみればいい。旅客機の機体はアルミニュウム合金製だったのか、否か。それともチタン合金や重金属で出来ていたのか。東大や京大の理系教授に尋ねたい。WTC 7ビルは火災で瞬時に全壊したのか、と。どの科学者も言葉に詰まってしまうだろう。だが、こんな素朴な疑問を誤魔化すために学者を雇う合衆国政府。大手マスコミや全国ネットのテレレビ局では、こうした質問をする者を陰謀論者と呼び、世間の笑いものにする。戦争ビジネスの下拵えと覚られたくはないからだ。昔はひとたび魔女と呼ばれたら一巻の終わりだった。優秀な科学者だって内心疑惑をもっている。だが、重要な証拠は合衆国政府が握っているから研究者はもどかしい思いをするだけである。依頼もないのに首を突っ込むバカは居ないだろう。政治には関わらぬのが科学界の鉄則だから。

(註。鹿島建設の小鹿紀英氏の説明には納得できないところがある。また、筑波大学の磯部大吾郎博士の『WCTの崩壊要因とリダンダンシーについて』という論文では、崩壊映像を説明できない。結果を導くための原因をどうにかしてひねりだしたうな説明で、読んでいて辛い。)

苦し紛れの説明

  米国には優秀な科学者が大勢いるのに政府の公式見解は、何と『パンケーキ理論(Pancake Theory)』であった。かいつまんで言うと、或る階が床ごと下の階に落ちて、また次の階に落ちることを繰り返して全壊したそうである。飛行機突入した箇所の上の30階が下の階を押しつぶすように80階が順々に崩壊していったことになる。しかも、10秒くらいで。NISTの偉い学者が纏めた公式報告書がある。難解な計算式と専門用語が盛り沢山の分厚い報告書を目の前に投げ出せば、一般人はひれ伏して黙り込んでしまうだろう。うるさい国民を黙らせる常套手段である。
  ワールド・トレイド・センター(110階)の高さを1368フィートとし、各階を12.44フィートとすれば、全階を押しつぶすのに何分かかるのか。ジェット燃料がビル内で燃えたら、鉄骨が千歳飴のようにねじ曲がるのか。
  立派な肩書きや博士号をもつ科学者が、上層部30階の下80階が真空に近くなって9秒ちょっとで落下したというのだ。しかも、頑丈な鉄骨もコンクリートも粉々になって四方八方に飛び散ったのである。素人の我々がもし、乾燥させたフランス・パンを体重をかけて一気に押しつぶそうとしたってパン粉状態にならない。大きなパンのかたまりになって砕けるだけだろう。ビルを火山灰のようにしたエネルギーはどこから来たのか。燃費節約のため重量を抑えた機体の強度で、堅いビルの壁をボーイング機が貫通していったのである。もしかしたら戦車の装甲をを打ち抜く劣化ウラン弾みたいな旅客機を作ったのかもしれない。主翼もちぎれずにビルのグリッドを切断したのだから驚きだ。MITやプリンストン大学の誰かに教えてもらいたいものだ。
 
 昔は陰謀論と言われていたケネディー大統領暗殺事件の複数犯説は今やオズワルド単独犯説より有力になっている。「魔法の弾丸(Magic Bullet)」など今日では皆馬鹿にしているが、当時は政府の御用学者が真剣に説明していたのだ。合衆国海兵隊や陸軍のトップ・スナイパーでさえ再現できない狙撃をオズワルドが出来たと宣言されたのである。日本の厚木基地でオズワルドの任務は何だったか。驚くなかれ通信兵である。事務員みたいな兵卒が、特殊部隊スナイパーでさえしくじる射撃をできたのである。

  それだけではない。大統領が乗っていたリムジンのフロント・ガラスを事件直後にFBIが押収して新しいガラスと交換してしまった。事件現場の証拠品は厳重に保存するのは、捜査の基本であり鉄則である。遺体の検視はテキサスの法医学者ではなく海軍の派遣医が行ってしまった。こんな非常識を公的機関がしでかしたのでは、べテラン刑事でなくても「おかしい」と思うだろう。しかも、暗殺事件関係者が次々と怪死。これではまるでマフィアの口封じと同じである。そして、誰かに雇われた連中が馬鹿げた陰謀論や一見すると真面目な分析のように見えて実は偽情報を様々な時や場所で言いふらす。偽造・捏造情報を氾濫させて真相を見えなくさせる策を計画犯らは練ったはずである。計画犯は事件の後始末、つまり世論操作を勘定した隠蔽工作まで含めて立案するものだ。

  アメリカ人は支那人と違う。かつて、イギリス系アメリカ人は科学的調査を行い、下手人を法廷に連行して民衆の前で堂々と裁いたものだ。裁判は政治ではない。正義の女神(Themis)が目隠しをしているのは公平性を保つためで、国民をめくら(盲人)にすることはアメリカの流儀ではない。主犯格のオサマ・ビン・ラディンは十年後に特殊部隊によって射殺されてしまった。本人かどうかも分からない。オサマの射殺遺体は合成写真でのみ一般公開されただけ。生け捕りにして法廷に立たせることをオバマは選ばなかった。この大統領が胡散臭い人物だからではない。何か巨大な力が背後で動いていることを軍事に詳しいアメリカ人は疑っているのだ。なぜこんな事がまかり通ってしまったのか。その理由のひとつは、アメリカ合衆国が別人の国になってしまったからだろう。



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