教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房

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左巻き写真家の正体

Lesbians 3Susan Sontag 10












  「百聞は一見にしかず」と言うように、写真は文章よりも事件を如実に語ることがある。アメリカの大衆は物好きなんだけど文章を丹念に読むことが嫌いで、手っ取り早く知るために、映画やタブロイド紙で知識を得ようとする。日本と同じく、米国でも左翼メディアが主な情報源となっているので、報道番組や情報番組は信用できない。うっかりすると、知らないうちに洗脳され、妙な方向に誘導されてしまうのだ。(でも、NHKみたいに「禁じ手」のサブリミナル効果を使った番組は放送しないけどね。)

  アメリカでは討論番組が盛んで、日曜日になると各局が時事問題を議論する番組を垂れ流しているが、その多くは左に傾いており、招かれるコメンテイターも大抵はプロデューサーの息がかかっている。例えば、NBCやABCの討論番組だと、左翼評論家や民衆党寄りの論客は説明するまでもない。注目すべきは、共和党側と推測されるコメンテーターの方である。まともな保守派が出演しているのかと思えば、ビル・クリストル(William Kristol)やマックス・ブート(Max A. Boot)、ジョナ・ゴールドバーグ(Jonah Goldberg)、ダーナ・ミルバンク(Dana Milbank)といった面々なんだから、「共和党リベラル派のユダヤ人を混ぜた八百長討論じゃねぇか !」と叫びたくなる。(ユダヤ人は民衆・共和に別れても、地下茎で繋がっているから、どっちみち左翼だ。)

Bill KristolMax BootJonah GoldbergDana Milbank









( 左 : ビル・クリストル  / マックス・ブート  / ジョナ・ゴールド バーグ /  右 : ダーナ・ミルバンク)

  前編で『ヴァニティー・フェア』の常連執筆者を紹介したが、この雑誌には左巻きの写真家もいるので注意せねばならない。例えば、アニー・リーバヴィッツ(Annie Leibovitz)は日本でほとんど知られていないが、アメリカではちょいと有名だ。ところが、このフォト・ジャーナリストもユダヤ人で、札付きの極左ときている。リーボヴィッツの名前を聞いたことがない人でも、『ローリング・ストーン』誌の表紙を飾ったジョン・レノンとオノ・ヨーコの写真なら覚えている人もいるだろう。若い世代なら、歌手のケイティー・ペリーやキース・リチャードのポートレートが表紙になった『ヴァニティー・フェア』を知っているんじゃないか。たぶん、日本人によく知られているのは、デミ・ムアーの妊婦ヌード写真だろう。大きなお腹を抱えたデミのポートレイトは日本のワイドショーでも報道されたし、そのインパクトは強烈だった。

  筆者の感覚が古臭いのかも知れないが、何で妊婦の裸を見たいのか分からない。まぁ、世の中にはデブ専の男性とか、女子高生の体操服を集める変態、SM愛好者などがいるから、妊婦のヌード写真を見たい奴もいるんだろう。(当時、亭主だったブルース・ウィルスがどう思っていたのかは分からない。) だが、ゾっとしたのは、テニス・プレーヤーのセリーナ・ウィリアムズまでが、妊婦ヌードになっていたことだ。蕎麦屋においてあるタヌキの置物じゃあるまいし、どデカい腹を丸出しにした黒人に興奮する男性は何人いるんだ? これなら、裸のアザラシの方がマシだ。アニー・リーボヴィッツの美的感覚というか、頭の中身は一体どうなっているのか? (最近は、有名人のグラビア撮影を遠ざかって、風景写真に入れ込んでいるそうだ。)

Annie Lebovitz 2Demi Moore 4Serena Williams 2













( 左 : アニー・リーボヴィッツ  / 中央 : 妊婦ヌードになったデミー・ムア   / 右 : 雑誌の表紙になったセリーナ・ウィリアムズ  )

  考えようによっては、リーボヴィッツが撮影したヌード写真は許容されるが、ケイトリン・ジェナー(Caitlyn Jenner / William Bruce Jenner)の女装写真は気持ちが悪い。彼(彼女?)は元オリンピック選手で、十種目競技の世界記録をつくったことでも知られている。たぶん、日本でもモントリオール・オリンピックを視聴し、そこで活躍したジェナーを覚えている人もいるんじゃないか。ところが、今では"元男性"の元陸上競技選手として有名だ。彼は2015年頃、女性の精神を持っているとテレビで告白し、アメリカ社会で話題となった。日本人だと「宦官」を連想してしまうが、性同一性障碍(Gender Identity Disorder)に悩んだジェナーは、性転換手術を受けて「女性」に生まれ変わったそうだ。

Caitlyn Jenner 2Caitlyn Jenner by Annie Leibovitz











(左 : 「男」であったウィリアム・ブルース・ジェナー  / 中央 : 「女」に目覚めたジェナー  / 右 : 「ケイトリン・ジェナー」に変身してから撮影された『ヴァニティー・フェア』表紙 )

  ただ、驚いたことに、「女」として生まれ変わったジェナーには子供がいるのだ。最初の妻クリスティー・スコットとの間には、バートンとケイシー(カッサンドラ)が生まれている。だが、この夫婦は1980年に離婚した。次の女房はリンダ・トンプソンで、彼女との間にもブランドンとサム・ブローディーという二人の子供が生まれている。しかし、この結婚も破綻し、1983年に別れることになった。懲りない奴というか、精力旺盛な種馬というか、ジェナーはクリステン・メアリー・ホウトンと再婚する。そして、これまた子宝に恵まれ、ケンダル・ニコールとカイリーという子供をもうけていた。でも、結局二人は2013年に離婚。アメリカでは両親の離婚・再婚なんて珍しくもないが、親爺(オヤジ)が性転換という例は少ない。ジェナーの子供にとったらショックだろう。日本の子供だって同じである。ちょっと譬えがズレるけど、俳優のオダギリ・ジョーが仮面ライダーに変身するんなら分かるけど、キューティー・ハニーに変身したらドン引きだ。

  センセーショナルな写真を世間に公開し、従来の倫理・道徳を破壊するリーボヴィッツは如何にもユダヤ人らしい。『ヴァニティー・フェア』の表紙を数々撮影したリーボヴィッツだが、最初は『ローリング・ストーン』誌で働いていたという。彼女は運が良く、まだサン・フランシスコ藝術学院に通う学生だったのに、ジャン・シモン・ウェナー(Jann Simon Wenner)に雇われたのだ。このウェナーは『ローリング・ストーン』誌の共同創刊者で、これまたユダヤ人。彼はカルフォルニア大学バークリー校に通っていたが、中退してしまい、恩師のラルフ・グリーソン(Ralph Joseph Gleason / 音楽評論家)と一緒に雑誌を作ることになったという。ただし、ウェナーは学生新聞の『The Daily Calfornian』で「Something's Happening」というコラムを持っていたから、何らかの文才があったのかも知れない。

Jann & Jane Wenner 3Jann & Jane Wenner 1Ralph Gleason 1










( 左: 雑誌を創刊した頃のジャンとジェーン  / 中央 : 雑誌がメジャーになった頃のウェナー夫婦  / 右 : ラルフ・グリーソン  )

  ジャン・ウェナーは雑誌を創刊するにあたって、家族と恋人のジェーンからお金を借りたというが、貸した方もまさか世界的に有名な雑誌になろうとは思わなかったはずだ。 翌年、ジャンはユダヤ教式でジェーンと結婚し、三人の息子に恵まれる。しかし、この結婚生活は永遠ではなかった。1994年クリスマス・イヴの日、ジャンは妻に「男(恋人)」がいるから、君の元を去る」と告げたのだ。(ユダヤ人って本当にキリスト教が嫌いなんだね。) 離婚を告白されたジェーンにとったら、これは正しく青天の霹靂だろう。ところが、意外にもジェーンに動揺は無かった。なぜなら、以前、夫がロビン・グレイシー(Robin Gracey)というゲイに惚れていることを知っていたからだ。したがって、ジェーンは亭主のジャンがマット・ナイ(Matt Nye)という男を「パートナー」にすると聞いても驚かなかった。実は、夫の愛人を知ったジェーンも、別の男と浮気したことがあるのだ。相手はサンディー・ブル(Sandy Bull)というギターリスト。(でも、彼はヘロイン中毒だった。)

Jann Wenner & Matt Nye 1Sandy Bull











(左 : マット・ナイとジャン・ウェナー  /  右 : サンディー・ブル)

  ユダヤ人左翼の私生活をとやかく批判しても始まらないけど、「もう少し常識を持てないのか」と言いたくなる。なぜなら、同棲(夫婦?)生活を送るジャンとマットは、あろうことか養子を迎えてしまったのだ。もう、目眩がするけど、彼らは三人の養子、ノアおよび双子のジュードとインディア・ローズを育てていた。ジェーンとの間に三人の子供をもうけたのに、まだ子供が欲しいとは。ゲイのカップルに育てられる子供は不幸としか言い様がない。しかし、ジャンにはまだ驚くべき事実があった。何と、雑誌社を経営するウェナー夫婦は、従業員に麻薬(コカイン)をボーナスとして渡していたのだ。(Sam Gillette, "Rollins Stone's Jann Wenner on Coming Out to Wife of 26 Years",  People, October 26, 2017.) 非常識にも程がある。違法薬物をボーナスにするなんて、一体どういう頭をしているんだ? 日本人には理解できない。

  だいぶ脱線したので、話を戻す。バイセクシャルのウェナーは"とんでもない"経営者だが、リーボヴィッツも同性愛者なのだ。しかも、彼女は無茶な事をしていた。何と、52歳なのに精子バンクから種をもらって娘を産んでしまったのだ。2001年、高齢出産で誕生した赤ん坊は、「サラ・キャメロン」と名付けられた。(日本人の医者なら、「母胎にとって危険すぎるし、障碍児誕生の可能性もある」と警告するだろう。) だが、リーボヴィッツはサラで満足しなかった。2005年、彼女は代理母を雇って、スーザンとサミュエルという双子を産んでもらったのだ。ゲイのカップルも嫌だけど、レズビアンの母子家庭なんて、考えただけでもゾっとする。第一、子供はペットじゃないんだぞ。

Annie Lebovitz & kids 3Annie Lebovitz & kids 2








(左: アニーと三人の娘たち   / 右 : アニーと成人した娘たち  )

  男と結婚しないリーボヴィッツだが、女には興味があったので、この写真家は極左知識人のスーザン・ソンタグ(Susan Sontag)と親密になった。日本の左翼知識人は殊のほかソンタグが好きらしく、翻訳本や研究本が数多く出ている。たぶん、図書館に行けば彼女の翻訳本が二・三冊くらいあるんじゃないか。スーザン・ソンタグの旧姓は「ローゼンブラット(Rosenblatt)」で、リトアニア系ユダヤ人の父ジャックと母ミルドレッド・ヤコブセンとの間に生まれた。しかし、貿易商人であったジャック・ローゼンブラットは、スーザンが五歳の時に亡くなってしまう。後に、寡婦となったミルドレッドは、陸軍大尉のネイサン・ソンタグと再婚し、連れ子の娘二人、すなわちスーザンと妹のジュディスは義父の家族名を用いることにしたそうだ。おそらく、ユダヤ名の「ローゼンブラット」を嫌ったためだろう。西歐人に憧れるユダヤ人なら、「ゴールドバーグ」とか「エプシュタイン」「アネンバーグ」「コーエン」とかを捨てて、「エドワーズ」とか「ハミルトン」「ウィリアムズ」「トムプソン」といった名前を選ぶよねぇ~。面白いことに、西歐人の子供は母親がユダヤ人と結婚しても、改名を好まない。例えば、「ジョーンズ(Jones)」という英国名をユダヤ人的な「ベンサイモン(Bensimon)」とか「レヴィンスキー(Levinsky)」に変える奴がいるのか?

  母親と疎遠だったスーザンは、不幸な少女時代を送ったそうで、その寂しさを紛らわすためか、読書に没頭したそうだ。学校の勉強は出来たそうで、彼女はカルフォルニア大学バークレー校に進学し、そこからシカゴ大学に編入したという。移った大学では、これまたユダヤ人学者のレオ・シュトラウス(Leo Strauss)やジョセフ・シュワブ(Joseph Schwab)、リチャード・マッケオン(Richard McKeon)の講義を受けたらしい。スーザンの親友もユダヤ人で、後に映画プロデューサーや俳優、コメディアンとして活躍するマイク・ニコルズ(Mike Nichols)であった。

Susan Sontag 2Leo Strauss 1Mike Nichols 1











(左 : スーザン・ソンターグ   / 中央 : レオ・ショトラウス  / 右 : マイク・ニコルズ )

  しかし、学生時代のスーザンにとって思い出深いのは、17歳で大学講師のフィリップ・リーフ(Philip Reiff)と結婚したことだろう。彼はフロイトの研究者で、やがてペンシルヴァニア大学で社会学を教えることになる人物だ。フィリップの両親はリトアニアからやって来たユダヤ人で、彼自身はシカゴで生まれている。知人のニール・シュメルサーによれば、フィリップは冷淡で、素っ気なく、かなり傲慢なので、親しくなれるような人物ではなかったらしい。(Neil J. Smelser, "Philip Rieff : The Mind of a Dualist", Social Psychological Quarterly, Vol. 70, No.3, 2007, p.221.)

  でも、スーザンとは相性が良かったのか、デイヴッド(David Rieff)という息子をもうけている。この一人息子は成長して、「ファラー・シュトラウス・ジロー(Farrar, Straus and Giroux)」という出版社の上級編集員、CFR(外交問題評議会)のメンバー、「人権監視委員会(Huamn Rights Watch)」の理事になった。また、スーザンとフィリップは一時的だが、フランクフルト学派のユダヤ人、ハーバート・マルクーゼ(Herbert Marcuse)と一緒に暮らしていたそうだ。(1955年の頃だったという。本当に、ユダヤ人は同類とよく群れる。)

Philip Reiff 11Susan Sontag & David 1Herbert Marcuse 1













(左 : フィリップ・リーフ   / 中央 : 息子のデイヴッドとスーザン・ソンタグ  /  右 : ハーバート・マルクーゼ )

  ただし、このスーザン・ソンタグもバイセクシャルで、"交際"範囲がとても広い。まず、大学生の時に付き合って同棲したのは、後に作家となるハリエット・ソマーズ(Harriet Sohmers)だ。しかし、やがて二人は袂を分かち、スーザンはマリア・アイリーン・フォーネス(Maria Irene Fornés)と恋愛関係に陥る。やがてフォーネスは前衛藝術家として有名になるが、スーザンと付き合う前はハリエット・ソマーズの恋人であった。ちなみに、スーザンと別れたハリエットは、1963年にルイス・ツアーリング(Louis Zwerling)と結婚し、作家の「ハリエット・ソマーズ・ツアーリング」として知られるようになる。

Harriet Sohmers Zwerling 1Maria Irene Fornes 2Eva Kollisch 1












(左 : ハリエット・ソマーズ  / 中央 : マリア・アイリーン・フォーネス /  右 : エヴァ・コリッシュ)

  スーザンのレズビアン遍歴はまだ続く。彼女はフェミニスト活動家のエヴァ・コリッシュ(Eva Kollisch)と懇ろになる。ウィーンで育ったエヴァとその家族は、ナチスの迫害を逃れてニューヨークへ移ってきたユダヤ人。彼女はブルジョア家庭の出身で、両親ともユダヤ人であったが、ユダヤ教には関心が薄かったという。だが、母親は結構な知識人で、学校で英語やフランス語を教えていたそうだ。こうした世俗的ユダヤ人には左翼が多く、エヴァも「社会民衆党」に傾倒するリベラル知識人であった。ただし、エヴァはマルキストかぶれの詩人で、母親譲りの平和主義者ときている。若い頃、彼女はトロツキー派の組織である労働党に所属し、後にサラ・ローレンス大学の教授となった。要は、スーザンとエヴァという左翼ユダヤ人のレズビアン同士が惚れ合ったということだ。

  スーザンが次に恋したのは男で、最初はジャスパー・ジョンズ(Jasper Johns)という藝術家で、次がポール・テック(Paul Thek)というギリシア系の画家だ。しかし、このロマンスも普通じゃなかった。朝鮮戦争の頃、ジョンズは来日して仙台に住んでいたが、彼も同性愛者で、ロバート・ラウシェンバーグ(Robert Rauschenberg)という愛人を持っていた。一方、ポールもゲイで、彼はピーター・ハジャ(Peter Huja)という写真家と親密になっていたそうだ。しかし、このハジャは他の同性愛者と同じくエイズに罹り、1987年、53歳でこの世を去ったという。

Jasper Jones 1Paul Thek 1Peter Huja 1









(左 : ジャスパー・ジョンズ  / 中央 : ポール・テック  / 右 : ピーター・ハジャ )

  珍しく男と付き合い、二人のゲイと別れたスーザンは、1970年代、ニコール・ステファン(Nicole Stephane)というフランス人女優に首ったけになる。案の定、この役者もユダヤ人で、何とジェイムズ・アンリ・ド・ロスチャイルド(James-Henri de Rothschild)の御令嬢なのだ。ジェイムズの父親は作家のアンリ・ド・ロスチャイルド男爵で、元々は英国ロスチャイルド家の系譜に連なっている。祖父はジェイムズ・エドワール・ド・ロスチャイルド(James Edouard de Rothschild)男爵だ。

Nicole Stephane 2Lucinda Childs 2Jill Johnston 1












(左 : ニコル・ステファン   / 中央 : ルシンダ・チャイルズ  /  右 : ジル・ジョンストン )

  ロスチャイルド家の娘と別れたスーザンは、次にモダン・ダンスの振付師であるルシンダ・チャイルズ(Lucinda Childs)と出逢う。チャイルズもフェミニストで、以前はバイセクシャルのジル・ジョンストン(Jill Johnston) と付き合っていたそうだ。このジョンストンは筋金入りの過激派フェミニストで、『レズヒアン・ネイション』という著書まである。時が経ち、チャイルズと離れたスーザンは、ロシア系ユダヤ人のジョセフ・ブロドスキー(Joseph Brodsky)と巡り会う。彼は作品を検閲されたことで憤慨し、ソ連から追放されると米国に移って国籍を得た。1987年にノーベル文学賞をもらって桂冠詩人となる。

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( 左: ジョセフ・ブロドスキー / 中央 : 有名人となったソンターグ  /  右  : ソンターグが嫌うアメリカ白人 )

  政治評論や社会批判を展開していたソングは、アメリカに居坐っていたくせに、矢鱈と西歐文明が嫌いだった。彼女も他のユダヤ人と同じく、人種的劣等感に苛まれていたのか、西歐的アメリカ社会を憎み、心の底から呪っていたみたいだ。(ユダヤ人は劣等感の裏返しで、高邁な理想を掲げ、ヨーロッパ人を「頑固者」とか「視野が狭く偏見に満ちた田舎者」として馬鹿にする。つまり、自分を「高級な人間」に仕立て上げ、祖先の伝統や宗教に固執する寄生先の白人を見下し、優越感に浸っているのだ。) 彼女は1967年の『パルチザン・レビュー』誌に論文を寄稿し、その中で「白色人種は人類の癌(cancer)だ」と喝破した。そんなにアメリカ社会が嫌いなら、さっさとイスラエルに引っ越せばいいのに、なぜかユダヤ人は欧米諸国に留まる。散々悪態をついたソンタグだが、最後は白血病が原因であの世へ旅立つことになった。彼女は長いこと乳癌や子宮癌を患っていたそうだ。

Beto O'Rouke 1 ( 左 /  表紙になったベトー・オロークの写真)

  上記の様々な恋愛を経た後、スーザンはアニー・リーボヴィッツに落ち着いたそうだ。左翼知識人のスーザンが惚れるくらいだから、アニーもかなりの左翼だ。最近、彼女がイチ押しするのは、テキサス州の連邦上院選挙で敗れたベトー・オローク(Beto O'Rouke / 民衆党候補者)だ。アニーはオロークの政治思想に共感し、次のように述べていた。

  オロークについて調べ始めた時、私は彼のブログに惹き付けられた。私は彼の文章や人柄、ならびに彼が如何に人々を代表しているのか、という点に感動したのだ。(Radhika Jones, "If you're Going to Run, Wear the Blue Sirt : Annie Leibovitz on Photographing Beto O'Rouke", Vanity Fair, March 14, 2019.)

  次期大統領候補と目されるオロークに魅了されたアニーは、早速カメラを持って彼に会いに行く。そして、「人々と触れ合う気さくな姿」や「ほのぼのとした家族との団欒」をカメラに収めると、その宣伝写真を『ヴァニティー・フェア』に掲載した。もちろん、表紙の写真もオロークだ。アニーは彼を堂々と支援し、こう勧める。「聞いて ! もし、あなたが出馬するなら、青いシャツを着てちょうだい。もし、出馬しないのなら、他のものを着て」と。すると、オロークは答えて言う。「じゃあ、青いシャツを着よう !」(註 / 民衆党の色は「青」である。) これではもう『ヴァニティー・フェア』は民衆党の機関誌になってしまうじゃないか。読者がどの程度の理解を示すのか分からないが、無意識的に刷り込まれるイメージは、後々まで残るものである。

Beto O'Rouke 3Beto O'Rourke 3









(左:  家庭生活でのオローク  / 右: 民衆から支持されるオローク )

  アニー・リーボヴィッツの正体を知った後なら、「なんだ、左翼レズビアンの押し売りか !」と判って、「アホらしい !」と斬り捨てることもできるが、何も知らない読者はコロっと騙される可能性がある。米国の主要メディアはオロークを持ち上げるが、もしオロークが上院議員になったら、不法移民の合法化に着手するはずだ。民衆党の議員は自分の票田を増やすために、南米からの外来種でも、「エイリアンさん、いらっしゃ~い !」と歓迎するから実に恐ろしい。(新婚夫婦ならいいけど、密入国者とか犯罪予備軍じゃ嫌だよねぇ~。) 南部の保守派国民が移民を毛嫌いするのは、何も人種的理由からだけではなく、自分たちの政治権力が低下するのを懸念しているからだ。日本人は一般人でも勉強熱心だから、アメリカの雑誌や新聞を読んだり、テレビ番組を観て情報を得ようとするが、如何なる思想に基づいて、誰がどんな風に作っているのか、ちゃんと調べるべきだ。腹に入れる料理に気を配るのであれば、頭に入れる情報にも注意を払うべきなんじゃないか。

Ben Hunte 3(左  /  ベン・ハント)
  とにかく、ユダヤ人には左翼分子が多い。たった一つの雑誌を紹介しただけでも、これだけの説明が必要になるんだから、他のメディアに潜むユダヤ人を炙り出すとしたら、相当な努力と時間を費やさねばならない。本当は、受信料をもらっているNHKが、「日本国民」のために特番を組んで実態を伝えるはずなのに、NHKときたら米国メディアの共犯者になっている。NHKは受信料の未納者を訴えて、滞納金を巻き上げようとしているが、我々の方こそNHKを訴えて「過去に払ったお金を返せ !」と言いたい。「公共放送」を自称するNHKは、国民が尊敬する皇室を蔑ろにするくせに、同性愛者や在日朝鮮人となれば、揉み手擦り手で大切にするんだから、受信料を払うのが馬鹿らしくなる。そういえば、英国BBCでは既に「ベン・ハント(Ben Hunt)」なるLGBT取材記者がいるそうだ。(ただし、彼がLBGTのどれに該当するのか、つまりゲイなのか性転換者なのか不明である。) BBCに憧れるNHKが真似しなきゃいいんだけど・・・。

  


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