無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2015年02月

爆弾魔がオバマの師匠 / 赤い黒人大統領 (1)

奇妙に重なった急死

  合衆国大統領になれたバラク・フセイン・オバマの肌は黒いが、頭と心が真っ赤であることはあまり報道されない。第21世紀のアメリカで、まさか共産主義者の米軍最高司令官が誕生するとは、リチャード・ニクソンはもちろんのこと、ロナルド・レーガンも想像していなかったであろう。しかも、黒人とは。公民権運動を支持したリンドン・ジョンソンでさえ、黒人が大統領になるとは思っていなかった。シカゴで下層黒人を相手にしていた地方政治家が、イリノイ州上院議員を一期務めただけで、一躍大統領候補になってしまったのだ。何かおかしい。ベテラン政治家でも、なかなか候補者にもなれないのに。オバノの過去は深い闇に包まれている。何かほじくり出そうとすると、腐臭漂う汚物が噴出してくるから、墓暴きよりタチが悪い。場合によっては死が訪れることもある。

andrew breitbart 2 (左/アンドリュー・ブレイトバート)
  一応自由なアメリカには、ひと癖もふた癖もあるジャーナリストが結構いるが、アンドリュー・ブレイトバート(Andrew Breitbart)は、異色のコラムニスト兼出版者であった。彼は興味深い生い立ちを持っている。彼はジェラルドとアーリーン・ブレイトバートというユダヤ人夫妻の養子であった。アンドリューは生後3週間で、この養父母に引き取られて、ユダヤ教徒として育てられたという。しかし、彼はユダヤ教の信仰を持てなかったらしい。やはり、肉体的にユダヤ人ではないから、何となく納得できないし、情熱が湧かなかったのではないか。(後に彼はお金をかけて出生を探り、父親がフォーク歌手であることだけは掴んだらしい。何らかの事情で育てられなかったのであろう。やっぱり、ユダヤ人って黒人は養子にしないのか、と思ってしまう。)彼が母親の前で、うっかり「イエズス・キリスト」の名を口にすると、彼女は怒ったそうだ。そんな養父母も後に通っているユダヤ教会堂に反発して、そこを去ったという。(Christopher Bean, Media Is Everything.It's Everything, Slate, March 15, 2010) 若い頃から物を書くことが好きだったアンドリューは、やがてジャーナリストになり、暴露記事を書いて一躍有名になる。レーカン大統領が気に入っていたらしく、政治思想に関しては、リベラル風味の保守主義者であった。

  死神は唐突に現れる。まぁ、面会予約を取る死神はいないよね。2012年2月にワシントンで開かれた保守主義政治大会(Conservative Political Action Conference/ CPAC)で、アンドリュー・ブレイトバートは、バラク・オバマの秘密を掴んだらしく、その映像を入手できたことを自慢したのである。国政選挙が始まろうとする時期に向けて、翌3月にそのビデオ・テープを公開すると高々に宣言したのだ。これには皆おおいに興味をそそられた。あのアンドリューが、演壇で自信たっぷりに喝破するんだから、相当いいネタが手に入ったのだろう、と期待したのである。おそらくオバマにとっては、かなり痛手になるような映像に違いない。待ちに待った3月1日がやって来る、前日アンドリューは自宅近くのバーで酒を飲んだ。夜11時を回って帰宅しようと、そのバーを出て歩いていたら、突然心臓発作に襲われたのである。彼はすぐさまUCLAの病院に運ばれたが、回復することはなかった。43歳のブレイトバート氏は、心臓発作による自然死と判定されたのである。(Dylan Stabelford, Andrew Breitbart death sparls conspiracy theories, Yahoo New, March 2, 2012) バーで彼と一緒に酒を飲んで、政治の話をしていた仲間は驚いた。あんなに元気そうだったアンドリューが急に死ぬなんて、もしかしたら酒に毒を盛られたのでは、と大勢のアメリカ人が疑問に感じたという。

Michael Cormier (左/マイケル・コーミエ)
  そんな疑惑を深める事件がもうひとつ起きてしまった。ブレイトバート氏の遺体を調べた検死官マイケル・コーミエ(Michael Cormier)が、何らかの理由により毒を体内に入れてしまい死亡したという。遺体検視所のエド・ウィンター副所長によれば、死因は砒素(ひそ)中毒によるものと判明した。(Possible arsenic poisioning a mystery in coroner official's death., The Los Angeles Times, April 30, 2012) しかし、警察はどのようにして砒素がローミエ氏の体に入ったのかは不明としている。一般人でも中々砒素中毒で死なないし、ましてや検死官が毒入り食品を見分けられないとは考えにくい。彼の夫人や娘にも不審な点は無かったから、警察もお手上げであった。ブレイトバート氏の急死とその検死官の不審死が重なれば、アメリカ人が何らかの暗殺では、と勘ぐりたくなるのも無理は無い。政府の諜報機関で働いていた退役職員が、極秘の毒を酒に混ぜて殺すという事だって考えられるのだ。プーチンがポロニュウムを使って暗殺を実行したなら、オバマの側近がCIAの暗殺グッズを用いても不思議ではないだろう。物的証拠が無いので、これはあくまでも噂に過ぎない。

  では、ブレイトバート氏が暴露しようとした映像とは何だったのか。そのテープが誰にも分からないのである。もしかしたら、彼の家族が怯えて出さないのかもしれない。ただ彼は生前、オバマの大学時代の映像で人種分裂や階級闘争の映像と仄めかしていた。だからひょっとすると、オバマと過激派グループが映っているテープなのではないか、と推測される。そんな映像が公開されたら、オバマにとっては手痛いダメージになるだろうし、再選を控えて窮地に立たされてしまう。ビデオ・テープがどうなったのか分からぬところに、陰謀論の火種がくすぶっているのだ。では、疑惑の過激派集団とは、いったい何か。それはウエザー・アンダーグラウンド組織(Weather Underground Organization)である。

左翼革命集団がオバマの友人

william ayers 1william ayers 4








 (左:逮捕時のエアーズ/右:教授になったエアーズ)

  一般的に言うと、共産主義者には半端者や貧乏人が多い。育ちの悪い学生や、業績の無い学者、貧困家庭の軍人、下層階級の出来損ない、安月給の低脳教師、梲(うだつ)の上がらない筋肉労働者などが思い浮かぶ。共産主義や左翼思想に惹かれるバカには、成功者や人徳者に対する嫉妬心があるので、必ずしもマルクス・レーニン主義を咀嚼(そしゃく)して、行動原理にしているわけではない。在日朝鮮人を見れば分かる。低脳すぎて理解できないのだ。ただ日本人に対する怨みが原動力だ。しかし、上流階級や富裕家庭に育った者が、共産主義者になったりするから厄介なのだ。華族や公家の出身なのに、マルキストになったり、富豪の息子が左翼学生運動に走ったりする。五摂家筆頭の近衛家に生まれた近衛文麿や西部グループの御曹司堤清二(作家として辻井喬)を挙げれば、みんなも分かるだろう。オバマの師匠であるビル・エアーズ(William Charles Ayers)も、裕福なビジネスマンの息子であった。父のトーマス・G・エアーズ(Thomas G. Ayers)は、有名な発明家トーマス・エディソンの会社に連なる、「コモンウェルス・エディソン(Commonwealth Edison」の最高経営責任者(CEO)と会長を務めた人物である。イリノイ州にある大学には、彼の名を記したカレッジまである。

  ビル(ウィリアム)がミシガン大学に通っていた頃のアメリカは、ベトナム戦争が始まって泥沼に嵌まろうとうする1960年代中期にあった。当時は左翼思想が全盛期で、ベトナム戦争に抗議する大学生でキャンパスは溢れていた。日本の大学でも同じ。左翼学生が反戦フォークソングやインターナショナルを歌っていた頃だ。反戦思想に感染したビルも、徴兵に反対して坐り込み抗議を行って、10日間ほど牢にぶち込まれたらしい。こんな過激派学生が事もあろうに、コミュニティー・スクールで子供相手の教師になっていた。無邪気な子供に、何を吹き込んだのかを考えれば、誰でも目が眩みそうだ。(日教組教師がいるから、「誰でも」は言い過ぎだろうけど。) 知能の高い連続殺人犯と同じで、左翼活動に秀でた学生は、教職なんかで満足しない。もっと激しい活動を欲し、具体的な成果を求めてしまう。新左翼運動にのめり込んだエアーズは、「民衆主体社会を求める学生同盟(Students for Democratic Society/SDS)」で頭角を現し、1968年と69年になると、地域リーダーとなった。ミシガン州デトロイトでエアーズに率いられたグループは、やがて「ウェーザーマン」(Weatherma)」というテロ集団に変貌する。(ウェザー地下組織 Weather Underground Organization/WUO)

  ちなみに、この「ウェーザーマン」という名称は、人気歌手ボブ・ディランの曲「Subterranean Homesick Blues」の歌詞からとられた。「風向きを知るのに気象予報官はいらない」という歌詞。ボブ・ディランは左翼世代にとても人気が高く、今でもファンが多い。彼の家族はウクライナから米国にやって来たユダヤ移民である。ヨーロッパ系の藝名にしているが、ユダヤ系アメリカ人である。本名をロバート・アレン・ジンマーマン(Robert Allen Zimmerman)といい、ヘブライ語ではシャバタイ・ツィル・ベン・アブラハム(Shabtai Zisl ben Avraham)というらしい。ユダヤ人にはリベラル左翼(社会主義者とか共産主義者)が殊のほか多く、ユダヤ人口の割合からみても異常に高い。ユダヤ移民の子孫は、よく本名を変えて藝能界や言論界にデビューするから、我々は注意せねばならない。

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   (左:ウェザーマンのメンバー/右:ペンタゴンの爆発後)

  左翼の必需品といったら、まず思い浮かぶのが、ゲバ棒とヘルメット、それにモロトフ・カクテルだろう。えっ、中学生のお坊ちゃん、お嬢ちゃん、酒場で飲む「ブラッディー・メアリー」じゃないからね。ガラス瓶にガソリンを詰めて、新聞紙か布切れを栓代わりとし、それに火をつけて機動隊に投げつける、例の簡易手榴弾のこと。しかし、エアーズはこんな物ではなく、爆弾を製造していたのである。1886年に労働者とシカゴ警察との間に起きた対立で、犠牲となった警察官を称えるため、彫像が建立されていた。この像にエアーズは爆弾を仕掛け、木っ端微塵に破壊したという。でも、殺しはプロ並の過激派といっても、爆弾製造に関しては素人。たまには失敗することだってあるさ。ウェザーマンのメンバーであるテッド・ゴールド(Ted Gold)やテリー・ロビンズ(Terry Robbins)、それにエアーズの恋人ダイアナ・オウトン(Diana Oughton)は、組織のアジトでネイル爆弾を製作中に誤って爆発させて死んでしまった。爆殺時に殺傷能力を高めるため、金属片を混ぜる爆弾を作るとは、かなり悪質である。爆弾の設置場所から離れたところにいる人々にまで、破裂した金属が刺さって被害が及ぶのだから。

  FBIの捜査に協力したラリー・グラスウォル(Larry Grasswohl)が、エアーズにインタヴューしたとき、爆弾や被害者のことについて尋ねた。するとエアーズは「我々は世界中にいる罪なき者すべてを守ることは出来ない。何人かは殺されるのだ。我々の仲間にも、死亡者か出るだろう。我々はこの事実を受け入れねばならない」と答えた。ウェザーマンは次々と爆破事件を重ねていった。1970年ニューヨーク市警察本部に爆弾を仕掛けたり、サンフランシスコの爆弾事件ではブライアン・マクドネル巡査が死亡している。1972年にはペンタゴンさえ狙ったのである。ホーチミンの誕生日である5月19日、ペンタゴンの空軍棟にある女子トイレに爆弾を設置し、爆発で秘密情報を納めたテープのファイルが破壊されてしまった。これなら国家に対するれっきとした挑戦である。

  全米各地で好き勝手に爆破テロを起こせば、FBIだって黙っちゃいない。エアースたちは身分を偽ったり、隠したりして逃亡生活に入っていった。そんな最中でも、彼は組織の同志であるバーナディーン・ドーン(Bernardine Dohrn)と結婚する。巨大な敵を共にする仲間は、同志愛が深まってしまうのか。やっぱり平凡な日常生活より、危険に満ちた逃亡生活の方が、性欲が燃え上がるのかなぁ。とはいっても、FBIの追求は厳しい。「COINTEL」という極秘捜査を始めたFBIは、致命的なミスを犯してしまう。エアーズを捕まえたものの、令状無しの家宅捜査や盗聴を行ったため、武器や爆弾に関した容疑が却下されてしまったのだ。それでも、ビルの妻バーナディーンへの容疑は残っていた。意思の強い彼女であっても、逃亡生活はやはり辛い。バーナディーンは1980年、ついに警察当局に出頭することにした。ところが、1,500ドルの罰金と3年の執行猶予で済んだ。

テロリストの大学教師

Bernardine_Dohrn 1Bernardine Dohrn 2 (左:逮捕時の写真/右:バーナディーン)
  性差別になるから言いたくないが、筋金入りの女左翼は厄介だ。貧しいながらも、夫を支える糟糠(そうこう)の妻で、子煩悩な母親になる女性なら尊敬できる。「オバタリアン」と呼ばれても、どことなく後光が差すもんだ。しかし、共産主義などの左翼思想に染まった女は、しぶとくて執念深いから、一筋縄では扱えない。論理や理屈で論破しようとする男はアホである。そんなの彼女たちには通用しないのだ。しかも、学歴を附けた馬鹿は更に始末が悪い。反戦学生バーナディーンは、ウィスコンシン州ミルウォーキーの中流家庭に育った。彼女の父バーナードはユダヤ人で、母親はスウェーデン系アメリカ人だがクリスチヤン・サイエンスの信者。またぁ~ユダヤ人かよ、と言いたくなるがしょうがない。ちなみに、「クリスチャン・サイエンス」はキリスト教ではなく、オカルト信者の新興宗教。ユダヤ人の名前だとまずいと考えたからなのか、父のバーナードは娘が高校生の時、姓を「オーンシュタイン(Orhnstein)」から「ドーン(Dohrn)」に変えたという。

  それでも、ユダヤ人の素性は隠せない。バーナディーンはオハイオ州のマイアミ大学に入ったのだが、シカゴ大学に編入転校してしまう。彼女が大学の女子クラブ(Delta Delta Delta Sorority)に入会しようとしたが、ユダヤ人であることから、反対票により拒否されてしまった。(Alfred S. Regnery, They're All in This Together, The American Spectator, September 2011 Issue) アメリカの大学にはギリシア文字を冠した権威と伝統がある同好会が存在し、クラブ・メンバーになれると、それが自慢のステイタスになるから、厳しい審査があるにもかかわらず、入会したがる学生が多い。バーナディーンにとったらショックだったんじゃないか。せっかく姓まで変えたのに、出自で落とされたのだから、ちょっと同情したくなる。でも、いったんユダヤ人を許すと、怒濤の如くユダヤ人が入ってくるので、クラブの品位が落ちることを危惧したメンバーの気持ちも分かる。

william ayers & dohrn 2william ayers & dohrn









 (写真/仲睦まじいビルとバーナディーン)

  シカゴ大学のロー・スクールで法学位を取得したが、バーナディーンは弁護士資格の試験を受けなかった。彼女は勉学より、SDSの下部組「織革命青年運動(Revolutionary Youth Movement)」に没頭していたのである。この組織がシカゴで開かれた大会でSDSと揉めた挙げ句、そこから分離したことで、ウェザーマンへと発展したのである。当時、左翼運動が流行だったのは、ベトナム戦争への嫌悪と徴兵制度への恐怖が一体となったらだろう。しかし、合衆国政府に対する抗議が盛り上がったとしても、やはりソ連の謀略工作があったことも無視できない。共産主義に心酔したり、左翼思想にかぶれた学生を、ソ連のエージェントが仲介役になって、共産国に招待していたのである。ウェザーマンのメンバーがKGBと繋がっていたことは本当だった。FBIと密かに通じて情報を提供していたグラスウォルに、エアーズはキューバの諜報機関とのコンタクト方法を教えていたのである。カナダにあるキューバ大使館を通して接触を計り、その際に「Delgado」というコード・ネームを使ったという。(William F. Jasper, Obama's Terrorist Ties and Radical Roots, New American, October 27, 2008) FBIの資料によると、ウェザーマンは東ドイツのKGBとも接触していたことが確認されている。メンバーのリンカン・ベルグマン(Lincoln Bergman)とその父リーベル(Leibel Bergamn)は、支那諜報機関の指令で動いていたという。

  我が国でも同じ事があった。支那人工作員が左翼学生を、毛沢東の支那に連れて行き、現地でもてなしたのだ。「善良」そうな支那人が、笑顔で大歓迎してあげたら、間抜けな日本人は“おだて”にコロッと引っかかってしまった。ロシア人も赤く染まったアメリカ人を相手に、キューバや東欧諸国、南米へのパック・ツアーをプレゼント。1968年にバーナディーンはユーゴスラヴィアを訪れ、北ベトナムの代表や南ベトナムの解放組織メンバーと逢っていた。ちなみに、ベトナム戦争でソ連と北ベトナムに利用された、便利な馬鹿として有名なのは、ジェーン・フォンダである。1969年にはSDSの代表として、バーナディーンはキューバを訪問している。左翼活動に従事している人間に幸せな生活は無い。彼女の人生はひどいもので、暴動や麻薬がらみで逮捕されている。

  1970年代に入ると、ウェザーマンを代表して、「戦争状態宣言(declaration of State of War)」を表明した。彼女は明確にマルクス・レーニン主義を賞賛する記事まで発表したのである。左翼が暴走すると歯止めが利かない。1969年にシカゴで「怒りの日(Days of Rage)」という暴動を起こしたバーナディーンは、1970年代になると爆弾事件に関わるようになった。警察をあざ笑うようなテロ事件を起こされては、FBIだって捕まえようと必死になるだろう。FBIは彼女を最重要逃亡者の指名手配10人リストに加えた。エアーズと結婚したものの、逃亡生活に疲れてついに自首したというわけ。呆れるのは、この夫婦は仲間の子供を育てることにしたのである。ウェザー地下組織の仲間である、キャシー・ボウディン(Kathy Boudin)とデイヴィド・ギルバート(David Boudin)は、1981年に強盗をはたらき、殺人に関わった罪で服役することになってしまった。エアーズとドーンは彼らの息子チェザ・ボウディン(Chesa Boudin)を引き取って、法的後見人になったのである。

Chesa Boudin 1 (左/チェザ・ボウディン)
  蛙の子は蛙というが、オタマジャクシをザリガニが育てても、成長すれば蛙になるだろう。しかし、赤いザリガニに似て、緑ではなく赤い蛙になってしまった。犯罪者とはいえ、知能犯の養父母に育てられたチェザは、勉強が出来たのだろう。彼は名門イェール大学に入学できて、ローズ奨学生(Rhoaes Scholar)にまで選ばれた。このローズ・スカラーはセシル・ローズが創設した制度で、たいへん権威が高い奨学金である。クリントン大統領もローズ奨学生として、オックスフォードに留学していた。チェザが秀才なのは分かるが、大学では「イェール平和同盟会(Yale Coalition for Peace)」のリーダーになっていた。やっぱりか、とため息が出る。世界を変革するんだ、と意気込む左翼学生に成長していた。そりゃそうだな。ベテラン・テロリストに育てられれば、普通の道徳心を持つはずがない。チェ・ゲバラ信奉者の赤い青年は、ベネズェラ革命の大ファンで、反米主義者のヒューゴ・チャベス(Hugoi Chavez)を支持していた。こんなんじゃ、もう治療の施しようがない。

  逃亡者の生活に終止符を打ったドーンは、シカゴにある高名な法律事務所シドリィ・オースチン(Sidley Austin)に雇われた。前科者のバーナディーンが雇ってもらえたのは、そこの責任者が義父、トーマス・エアーズと知り合いだったからだ。裕福な親族を持つと色々と便宜を計ってもらえる。うらやましい。彼女はイリノイ州の司法試験に合格したが、犯罪歴があるため、法律家になるための申請書が却下されてしまった。弁護士資格を取得できなかったが、彼女は後悔していないと断言している。強い。(女は、と言いたいが止めておく。男ならしょげちゃうなぁ。) シカゴにあるノースウェスタン大学の法学部が、バーナディーンを雇うとき、彼女の前科が問題となったが、「助手(ajunct)」の身分だから、手加減があったのかもしれない。それに義父のトーマスが大学の理事会に名を連ねていた事があったから、大学側も無碍に却下出来ないだろう。おそらく、大学には左翼教授が一杯いるから、同情心も湧いたんじゃないか。左翼なんで誰しも一つや二つ脛に傷を持つから、前科くらい大目に見てしまうのかも。

不都合な同志を隠すオバマ

obama college days 2Barack Obama 1







(左:若きオバマ/右:大統領のオバマ)

  クールなオバマは、コロンビアやハーバードといった有名大学で勉強したと、世間では思われているが、彼の学業を調べれば、まったく違った素顔が分かる。オバマは学問に向かない劣等生で、社会に出ても使い物にはならなかった。しかし、何とか生活できたのはなぜか。それは、他人のゼニを手に出来たからである。左翼の牙城は教育界にある。製造業や流通業といった能力主義の業種では、左翼上がりは「クズ」すぎて使い物にならない。だから、実力が問われない学校に蝟集(いしゅう)するのだ。でも、小さな私立学校や個人の塾はダメ。やはり税立(公立)学校やお役所的学校でないと、能無し教師はすぐにクビとなってしまう。ビル・エアーズの取り柄といったら洗脳教育。かつてヴェネズェエラを訪れたとき、エアーズは教育によって社会を変革しようと宣言していた。「教育は革命だ(La educasion es revolucion ! )」と南米の同志の前で叫んだという。そんなエアースはイリノイ大学の准教授になっており、左翼活動の資金を求めていた。するとネギを背負っている鴨を見つけた。ウォルター・アネンバーク(Walter Annenberg)という慈善家である。アネンバーグ氏は、ニクソン政権下で駐英アメリカ大使を務めたこともある富豪で、20億ドルの資産を投じて、アネンバーグ財団を1989年に設立した。やがてその財団は30億ドルの資産を持つまでに成長したという。

Walter Annenberg (左/ウォルター・アネンバーグ)
  このアネンバーグ氏は教育熱心な慈善家で、巨額の支援金を教育界に注ぎ込んだのである。金づるを見つけたエアーズは1995年、シカゴの教育改革のために、アネンバーグ氏から4920万ドルの奨励金を獲得した。彼はシカゴ・アネンバーグ・チャレンジ(Chicago Annenberg Challenge/CAC)というプログラムに乗り出すため、さらに6000億ドルを官民の各界からかき集めたのである。左翼の十八番は、「平和」と「教育」だ。エアーズの成功は、子供たちへの「教育」という口実を用いれば、金持ちの馬鹿を簡単に騙せるという証拠である。そこに、口は達者だが、何の取り柄も無いバラク青年が登場する。便利な若者を子飼いにしていたエアーズは、「コミュニティー・オーガナイザー」という肩書きの役立たずを、CACの理事長にしてやったのだ。1995年から1999年まで理事長として在籍し、2001年まで理事会に居座ったらしい。CACは「シカゴ公教育基金(Chicago Public Education Fund)と看板を変え、エアーズはCACの教育改革部門の理事長にずっと納まっていた。1999年になるとエアーズとオバマは「ウッズ基金(The Woods Fund)」の役員にもなっていた。まったく左翼はカネに汚くて、図々しいんだから。彼らは潤沢な資金をお気に入りのプロジェクトに注ぎ込んでいたのである。腐敗のシカゴに住む黒人なんて、まともな身分になれない永続的貧困層。いくらお金を投入しても、焼け石に水どころかブラックホールに賽銭箱を投げるようなもの。どうせ将来の革命戦士育成が目的だろう。

black childre of chicago 2william ayers 2








  オバマとエアーズ夫妻とはとても親密な間柄であった。オバマが政界に進出しようとした時、彼らは自宅で資金集めのパーティーを開いてやったという。しかも、エアーズはオバマの著書『ドリームズ・フロム・マイ・ファーザー』の指導者であった。文才の無いオバマの自伝を添削したり、書き加えたりと、ほぼゴースト・ライターのような役割を果たしていたのである。感動的な文章にしないといけなかったので、結局エアーズの著作みたいになったしまった。オバマの学業を見ればすぐ分かる。オバマの論文や成績表の保管庫は、北朝鮮の核施設みたい。厳重に隠されているが、中身はおそまつ。未だに公開されていない。絶対にオバマは許可しないだろう。これだけ深い関係を持つエアースたちとの交際を、オバマは曖昧にしているのだ。よほど都合の悪い過去なのだろう。オバマの過去を調べると、次から次にボロが出てくる。奇術師のポケットみたいに、何があるのか分からない。アッと驚くような不祥事だってあるのだ。オバマの闇については、次回に続きます。

(Part 2Part 3を参照)


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ドイツの抹殺を図ったユダヤ人

心底ドイツ人を憎んだ英米のユダヤ人

  天主(ヤハウエ)は中東アジアのカナンをユダヤ人に与えたが、ユダヤ人はヨーロッパでゲルマン人を発見した。神様が呉れたパレスチナには、自分たちと同じ顔をした野蛮人が住んでいるから、ユダヤ人はいつも異民族と争いが絶えなかった。ところが、異教徒が住むゲルマニアは、緑豊かで人間も素晴らしい。ユダヤ人は口ではディアスポラ(民族離散)を嘆くが、いつまで経ってもゲルマニアを去ってイェルサレムに帰ろうとはしなかった。よほどゲルマン人が好きなのだろう。ユダヤ人が繁殖する所は、ゲルマン国家が多い。英国とその連邦(カナダやオーストラリア)、米国、オランダ、ドイツで、ユダヤ人は快適に暮らしている。ユダヤ人は軍人としては不適格だが、猛勉強が必要な知的職業には向いている。たから、領主には何かと便利な下層民であった。

  戦士民族のヨーロッパ人が内輪揉めで戦争を始めると、頭のいいユダヤ人にチャンスが巡ってくる。戦争になると、兵卒だけでは不充分で、財務・軍事技術・諜報組織・兵站といった非戦闘部門も重要になってくる。そこで、戦争指導者からユダヤ人が重宝され、いつの間にかユダヤ人が出世したり、財力・権力を持つようになってしまう。英国ではユダヤ人なのに、オックスフォードやケンブリッジの教授になれたり、貴族にまで列せられていた。アメリカでも反ユダヤ主義があったが、能力主義のお陰で政府の要職に就くことができた。それに、ウォール・ストリートはユダヤ人の独擅場だったから、絶大な財力を手にしている。封建貴族が存在しないアメリカでは、貨幣で公職が買えてしまう。しかし、さすがにお金に弱いアメリカ人も、ユダヤ人に投票しようとは思わない。そこで、白人政治家を背後から操った。裕福なユダヤ人は、権力の座について嫉妬されるより、政治家を買収した方が賢いと考える。宮廷ユダヤ人の伝統から、ユダヤ人は選挙のない官僚になることが多い。そして彼らが長期的な権力の座に就くと、政治家以上の権力をふるう。こうして、イギリス人やアメリカ人が気づいたときには、ユダヤ人を排除できなくなっていた。

winston churchill 1(左 / ウィンストン・チャーチル)
  ウィンストン・チャーチルはイギリス人よりユダヤ人を愛していたと思えてならない。チャーチルはヒトラーのナチ・ドイツを倒して、ヨーロッパをファシズムの手から救った英雄と思われている。しかし、結果を検討するとおかしなことに気づく。たとえば、ポーランドが原因で戦争が勃発したのに、結局スターリンの支配下に置かれてしまった。ユダヤ人の虐殺を止めたが、大英帝国の崩壊は止められなかったのである。大勢のイギリス国民が戦死したのに、英国の国際的地位は低下し、労働党が勝利して、ついには英国病に陥ることになったのだから、何のための戦(いくさ)か分からない。チャーチルは英国を救った大宰相と称えられている。しかし、あまり語られないが、チャーチルの周囲には、やたらとユダヤ人がいて、当時としてはかなり珍しい世襲貴族であった。ユダヤ人をディナーに招いて、楽しく会話するなんて普通の貴族には、まずあり得ない感覚だ。そんなチャーチルには、ひとりのユダヤ人学者がアドヴァイザーとして、影のように付き添っていた。

  ドイツの都市を攻撃するにあたり、英国空軍参謀本部は、爆撃機による空爆の効果や戦闘力の損失などを検討していた。爆撃集団の航続距離と爆撃の精度が問題となったときに、ウィンストン・チャーチル首相が頼ったのは、科学顧問のフレデリック・リンデマン(Frederick Alexander Lindemann)教授であった。チャーチルはリンデマンと個人的に親しく、戦争中はほぼ毎日会っていたくらいである。リンデマンは、専門家を揃えて特別な統計局(S-Branch)を開設すると、様々な戦争のデータを分析し、毎日チャーチルに報告していたという。こういう訳だから、ドイツにおける地域爆撃(area bombing)の分析についても、リンデマンは関わった。注目すべき点は、彼が空爆を熱心にチャーチルに勧めていたことだ。

Lindemann FrederickBlackett, professorzuckermann, solly









(左: フレデリック・リンデマン / 中央: パトリック・ブラケット/ 右: ソリーズ・ザッカーマン)

  国家総力戦では、軍事顧問に優秀な科学者が招聘されるのは当り前。イギリス空軍も国内きっての科学者パトリック・ブラケット(Patrick M. Blackett)教授とソリーズ・ザッカーマン(Solly Zuckerman)教授を顧問にしていた。ブラケット教授は、宇宙線や陽子、電子の研究をしてのちに、ノーベル物理学賞を受賞したくらい優秀な科学者。一方、ザッカーマン教授はもともと動物学を専攻していたが、政府では爆発による人間と建造物への影響を研究していた。彼はケープタウン生まれて、ユダヤ人の両親を持つ移民であったが、後に叙任されて男爵となっている。この二人が空爆の効果を検討した結果、戦闘機による爆撃では、思ったほどの効果は見込めないとの結論に至った。しかし、リンデマンは彼らの悲観的結論に反対して、地域攻撃は敵の士気を挫き、多くの家屋を破壊して、敵国に大損害を与えるだろう、とチャーチルに進言した。(David Irving, The Destruction of Dresden,Orgi Books, London, 1966, p.35) ところが、リンデマンは空爆の報告書で、爆撃による破壊効果を過大評価していたのだ。理由は簡単。ドイツが憎かったから。彼は数字を膨らませても、ドイツを攻撃したかったのである。

  このリンデマンとは一体何ものなのか? 彼は1956年に初代チャーウェル子爵(1st Viscount of Cherwell)に叙任されたが、実はアングロ・サクソン貴族ではない。父親のアドルファス・フレデリック(Adolphus Frederick Lindemann)は、普通の評伝だと、ドイツから英国に移住してきたドイツ系帰化人と記されている。しかし、本当はドイツから移住してきたユダヤ人で、ローマ・カトリックに改宗していたから、ドイツ人と勘違いされている。ユダヤ人は宗教や氏名を変えて、その正体を隠すことがあるから、注意しなければならない。しかし、ユダヤ人は仲間を見つけるのが上手いし、つい同類を自慢したくなる。英国のユダヤ人協会は、ちゃんとリンデマン教授をユダヤ系イギリス人学者として紹介していた。(Oxford Chabad SocietyのOxford Jewish Personalitiesを参照) アドルファスの次男フレデリックは、母のオルガが治療を受けていたドイツのバーデン・バーデンで生まれた。ドイツのギムナジウム(高校)に通い、ベルリン大学で物理学を専攻したという。だから、彼の英語にはドイツ語なまりがあったのだ。

  第一次世界大戦が勃発すると英国に戻り、ファーンボローの空軍工場に勤め、飛行機の技術的問題を解決するといった功績があった。彼は大戦後、オックスフォード大学教授になっている。物理学者の顔を持つリンデマンは、かなりの腕前を誇るテニス選手でもあった。あるチャリティー・テニス大会でチャーチル首相のクレメンタイン夫人と知り合う。これがキッカケで、チャーチルとリンデマンは、趣味や性格が違ったが、瞬く間に親しくなった。二人は一緒にヨーロッパを旅する仲になっていたという。こうして、リンデマンはケントにあるチャーチル邸に足繁く通う常連客となった。(Madhursree Mukerjee, Lord Cherwell, Weider Hostory Network, September 29, 2011)

  ユダヤ人はフランスやブリテン、アメリカなどの西欧諸国で生まれて育とうが、または帰化して同化したように見えても、その本質はユダヤ人のままである。ドイツでナチ党が台頭して、ユダヤ人への迫害が始まると、リンデマンはユダヤ人科学者を救い出し、彼らにオックスフォーの職を斡旋したのである。ユダヤ人は横の繋がりが広い。ドイツで大学生の頃、リンデマンはアインシュタンイと逢っている。アインシュタインは彼のもとをよく訪れていた。ユダヤ人は国境を越えて仲間と繋がっているのだ。どこかで、反ユダヤ主義が起こると、別の地に住むユダヤ人が助けの手をさしのべる。場合によっては、政府を動かして、反ユダヤ主義者を懲らしめようとするから、実に厄介な国際民族である。リンデマンのドイツ憎悪はかなり根深いものであったらしい。ドイツ空爆の効果を調査していたヘンリー・ティザード(Sir Henry Tizard)教授は、リンデマンがチャーチルへ渡したメモに驚いていた。リンデマンは空爆による破壊の規模を5倍も高く見積もっていたのだ。しかし、戦後になって明らかになったのだが、リンデマンの予測は10倍も水増しされていたという。(Mukerjee, Lord Cherwell参照)

悪魔の計画 モーゲンソー計画

  英米両国には、ユダヤ人が大量に住み着いていて、豊かな生活を享受しているばかりではない。勉強が得意なユダヤ人は、コツコツと地道な努力を重ねる。だから、勉強よりもスポーツやパーティーにうつつを抜かす白人は、学問でユダヤ人に追い越されてしまうのだ。知的職業がユダヤ人に独占されるのも頷ける。惨めな境遇から脱出するために、政界・官界・財界にユダヤ人がどんどん進出していた。フランクリン・ローズヴェルト大統領は、ピンク・コミュニストと評されるくらい、左翼とユダヤ人がお気に入りであった。ユダヤ人には左翼が異常に多い。ニュー・ディールという社会主義政策を行ったことでも分かる通り、フランクリンはアメリカの伝統的価値観を持っていない人物だった。しかも、側近にはソ連に傾倒しているハリー・ホプキンズ(Harry Hopkins)や、本当のスパイであるハリー・デクスター・ホワイト(Harry Dexter White)がいたのだ。このホワイトはロシア系ユダヤ人で財務省に潜り込んでいた。財務長官がこれまた、ユダヤ系アメリカ人のヘンリー・モーゲンソージュニア(Henry Morgenthau, Jr.)である。父親のヘンリー・シニアはドイツからのユダヤ移民なのに、オスマン・トルコへの特命全権大使にまでなれた。ウィルソン大統領もユダヤ人との関係がとても深かった。

  この財務省のユダヤ人たちが、あの悪高い「モーゲンソー計画」を立案したのである。ニューディール政策で重要な役割を果たしたモーゲンソーは、ローズヴェルト大統領に多大な影響を与えられる立場にあった。ドイツ憎しのモーゲンソーは、ドイツを徹底的に痛めつける対独戦後処理計画を上奏したのだ。彼はルール地方の非工業化を提案し、ドイツの一部をフランスとポーランドに再び譲渡し、残りのドイツを二つの純粋な農業国に分割すべし、と主張した。ソ連のスパイであるホワイトが、裏で糸を引いていたから、計画が承認されれば、東部戦線のドイツ兵は奴隷としてロシア人に酷使されたであろう。戦後賠償として、ソ連はドイツ人に強制労働を課し、農奴として使う肚だった。シベリアに拉致された我が軍の将兵を思い出せば分かるだろう。日本軍人が極寒の強制収容所で家畜以下の扱いを受けたのだ。モーゲンソー計画が如何に残酷なものであるかが理解できよう。

  モーゲンソーは自著『ドイツは我々の問題である(Germany Is Our Problem)』で、法制度によってそれを実現しなければならぬ、と主張している。これは実に巧妙で確実なやり口である。事務的手続きに厳格なドイツ人に対しては最も有効な政策である。武人の精神を持たないユダヤ人らしく、モーゲンソーはドイツが本質的に軍国主義だからという理由で、ドイツ人を根っから嫌っていたという。それなら、アメリカ合衆国もドイツと同じ。兵営国家(garrison state)で、民兵(militia)の伝統を誇っている。ドイツ軍国主義を批判しているが、モーゲンソーのドイツ憎悪は、民族的・人種的感情から来ているのではないか。アメリカの軍隊は合衆国の背骨だし、軍人が国家の中枢を形成していることは明らかだ。これが分からぬモーゲンソーは、やはり異質な精神を持つユダヤ人で、建国の精神を継承するアメリカ人ではなかった。

Franklin Roosevelt 1jpgHarry Dexter White 1









(左: フランクリン・ローズヴェルト / 中央: ヘンリー・モーゲンソー / 右: ハリー・デクスター・ホワイト)

  モーゲンソー計画は1944年のケベック会談でローズヴェルトとチャーチルに認められたが、その内容が物議を醸したので、後に却下されてしまった。アンソニー・イーデンなどは、モーゲンソーの過激な戦後処理に対して、驚愕し反対を表明した。当初、チャーチルもその計画に嫌悪感をもち、残酷で非キリスト教的と評していた。ところが、お金に困っていた英国を察して、モーゲンソーがチャーチルに65億ドルの融資を約束すると、英国首相は翌日気持ちを変えてしまった。(Anthony Kubek, The Morgenthau Plan and the Problem of Policy Perversion, The Journal of Historical Review, Vol. 9, No.3, 1989,p.293) お金の威力を熟知するユダヤ人の常套手段である。チャーチルが同意した理由の背後には、リンデマンの口添えもあったらしい。彼はモーゲンソー計画が、他の面でもイギリス経済に資すると、渋る首相を説得したのだ。また、ユダヤ・コネクションが機能したのである。リンデマンはモーゲンソーとチャーチルの仲介者になっていたのだ。意外なことだが、ケベック会談には国務省のハル長官や戦争省のスチムソン長官が欠席していた。ドイツ処理では財務省が主導権を握っていたのである。これはお金を扱う財務省が、どれほど政権の奥で力を握っているかを示す格好の例であろう。

  ドイツを農業国に貶めて、二度と軍事国家として再起できぬよう、苛酷な戦後処理をすれば、モーゲンソーらユダヤ人は満足するだろう。しかし、その背後でスターリンが笑顔で拍手するのは間違いない。そして、計画の実行は必ず悲惨な結果に終わるだろう。簡単に想像できるじゃないか。屈強な壮丁(そうてい)が奴隷になったり、貧乏な農業国に落ちぶれたドイツが、イギリスの製品を購入するわけがない。しかも、荒廃したドイツを今度は英米が支援する羽目になってしまう。ソ連の脅威に対する防禦壁にしないと、西歐の安全が確保できないのだ。ユダヤ人の復讐心を満たすよりも、ドイツ人自身が国家を復興することの方が、よほど英米の「国民」にとって利益になる。

  結局、イーデンの説得でチャーチルは計画の反対に回った。ハルとスチムソンは、ドイツがヨーロッパ復興の鍵だから、ドイツの工業力を温存することを提唱した。彼らはやっとローズヴェルトを説得でき、モーゲンソー計画は却下された。モーゲンソーはカンカンに怒ったらしい。戦争省のジョン・マクロイ(John McCloy)次官に電話をかけて怒鳴ったという。(Kubek, p. 296) 合衆国政府は後に、トルーマン大統領のもと、マーシャル・プランを実行したことは周知の事実。ドイツ人なら、連合国内部で暗躍したユダヤ人に対して、心底憎しみを抱くだろう。

  ドイツの空爆は人的被害ばかりでなく、文化・伝統的被害も大きかった。都市に対する攻撃は、住宅や工場、駅、道路などを破壊した。しかし、そこにはまた、学校、図書館、大学、病院、劇場、博物館、協会、美術館、古い建築物、などがある。空爆の直後では、生存者にとって食料や避難所が、まず第一に求められる。しかし、一般生活の復興が成し遂げられると、失われた文化遺産の重要性を痛感する。ドイツの都市は、中世の面影を色濃く残す美しい共同体だった。多くの都市が半分くらい破壊されたが、戦後の努力の甲斐もあって徐々に修復された。しかし、味わい深さが無くなってしまった。なるほど、見事に再建された街は、機能重視で合理的である。だが、歴史の重みに欠け、風情が感じられない。たとえば、幅広い直線道路は、交通の便が良く機能的だが、中世以来の曲がりくねった石畳の道路みたいな味はないだろう。我々が絵を描くなら、後者の方を選ぶだろう。

  歴史的遺産が残る街で育つ子供は、近代的工業地帯で育つ子供とどこか違う。伝統文化が息づく街は、国民の意識に目に見えぬ重要な影響を及ぼすものだ。異質な人種のユダヤ人にとったら、憎い異民族が築いてきた建築物など、何ら意味を持たないし、無くして惜しいとも思わない。キリスト教徒の教会がどれほど破壊されようとも、ユダヤ人には気にならないだろう。しかし、同じキリスト教徒のイギリス人なら、後悔の念に苦しむのではないか。しかも、ドイツ人は彼らと同じ人種で、文化的紐帯も存在する。それなのにイギリス人やアングロ・アメリカ人は、異常にドイツ人を憎む。やはり相当ユダヤ人学者の洗脳が成功している証拠である。同族のドイツ人を憎み、異質なユダヤ人に同情を寄せる。こんなバカらしい状態が長いこと続いているのだ。学校教育やマスメディアを異民族に握られると、いかに自国民が精神的に操られてしまうかが分かる。日本人も他人事と思ってはならない。日本人が正気を取り戻すためにも、我々は歴史を常識で見直すべきである。



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