無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2017年01月

一撃必殺のスナイパー / One Shot One Kill (パート1)

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房

好評発売中 !




トム・ベレンジャーには軍服が似合う

Tom Berenger 5Bradley Cooper 5






(左: 「ベケッ」役のトム・ベレンジャー / 右: 「カイル」を演じたブラッドリー・クーパー)

  合衆国海兵隊と言えば、真っ先に戦場へ送り込まれる斬込隊とか、恐れを知らぬ強襲部隊といったイメージがあるけれど、もう一つ「狙撃手」の集団という一面を持っている。理想を語るなら、如何なる階級の者といえども、海兵隊員たる者、それぞれが射撃の名手でなければならない。ひとたび敵兵を狙えば、確実に仕留める、「ワン・ショット・ワン・キル(One Shot One Kill / 一撃必殺)が海兵隊のモットーだ。こうした海兵隊の狙撃手(スナイパー)を扱った映画は多い。最近だと、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督が手掛けた『アメリカン・スナイパー』が有名だ。ブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)が主人公のクリス・カイル(Chris Kyle)を演じ、女優のシエナ・ミラー(Sienna Miller)がその妻タヤ(Taya)を演じていた。ちなみに、狙撃の名手クリス・カイルを演じたクーパーは、若い頃、軍人になりたくてヴァレイ・フォージ士官学校に入ることを望み、父親に進学の許可を尋ねたが、「駄目だ」と却下されてしまったそうだ。そこで、クーパーは「それなら日本行きを許してくれ」と懇願したという。なぜなら、彼は「忍者」になりたかったからだ。(Esther Lee, Bradley Cooper begged his dad to send him to Valley Forge Military Academy, The Philadelphia Inquirer,  April 17, 2013)

Chris Kyle 1Chris Kyle & TayaSienna MIller 7








(左: クリス・カイル / 中央: クリスと妻のタヤ / 右: タヤ夫人を演じたシエナ・ミラー)

  あのさぁ~、「少年よ、大志を抱け!」という言葉を実践するのは良いが、夢を抱く前に現実を直視せよ! 確かに、昔の伊賀や甲賀に物凄い忍者がいたけど、それは江戸時代までで、今の甲府や三重に行っても会えるのは、「忍者」の衣装を着た市役所の職員くらいだぞ。(「日光江戸村」は別だけど。) テレビに映る服部半蔵は男優の千葉真一(サニー千葉)だし、家康に仕えた本物の半蔵だって実のところ、スパイの棟梁か要人護衛官みたいなものだった。手裏剣を投げたり、「飯綱落(いづなおと)し」や「霞斬(かすみぎ)り」で相手を倒す「カムイ」は、白土三平の創造で、実在の忍者ではないんだぞ、クーパー君。猿飛佐助も架空の人物で、あおい輝彦は日本の役者。(映画『真田幸村の謀略』に出演していた。)

  千葉真一の「ジャパン・アクション・クラブ(JAC)」に入っている「忍者」も、ちょっと元気なアスリートに過ぎない。女の忍者だって実際は間諜ていどで、激しい斬り合いをしたかどうか怪しいものだ。おそらく、上戸彩みたいな可憐な少女はいないだろう。ちなみに、TVドラマ『影の軍団』に出てくる忍者は凄い忍術を使うけど、あんな派手な衣装で江戸の町を闊歩していたら目立ってしょうがない。(でも、乞食みたいな服装じゃドラマにならないかぁ。) これまた余談だけど、映画『百地三太夫(ももちさんだゆう)』で主演を果たした真田広之のアクションは凄かったなぁ。さすが、元JACのメンバーだけのことはある。子供番組『人造人間キカイダー』で「ビジンダー」を演じた志穂美悦子も、千葉真一と同じく『百地三太夫』で頑張っていた。当時、カンフー映画が流行っていて、倉田保昭がカンフーや空手の達人を演じていたのを覚えている。そこで「えっちゃん」も「女ドラゴン」という位置づけで、『百地三太夫』では真田広之に恋をする支那人娘を演じていた。しかし、あんな純情で謙虚な支那人女はいないだろう。やっぱり、カンフーが得意な日本人娘といった感じだ。(でも、今では長渕剛の奥方になって子供を持つ母親だ。既にアクション映画からは引退していて、現在は生け花が仕事になっているらしい。余計な事だけど、夫婦喧嘩になったらどっちが強いのかなぁ。亭主の蹴りをかわして反撃する奥さんて凄いぞ。)

Chiba 1Shihomi 2Shihomi 3Sanada 1








(左: 千葉真一 / 中央: 志穂美悦子とビジンダー役を演じた場面 / 右: 真田広之 ) 

  脱線したので話を戻す。1993年に『スナイパー(Sniper)』というアクション映画が制作され、日本では何故か『山猫は眠らない』という邦題で上映された。たぶん低予算映画で、ミリタリーおたく族に向けた娯楽作品のはずだったが、意外と観客に好評で、シリーズ第6弾まで作られたというから、予想外のヒットだった。でも、まともなのは第1作だけで、続編の第2作以降は駄作。よせばいいのに映画会社は二匹目のドジョウを狙ってしまったのだ。一発目で終わっていれば名作だったのに、二発目三発目を狙ってハズしたんだから、タイトルと違ってしまい皮肉な結果になってしまった。

  それでも、第一作目のトム・ベレンジャー(Tom Berenger)は素晴らしい。やはり、彼には軍服が似合う。以前、彼はオリヴァー・ストーン監督の大ヒット映画『プラトーン(Platoon)』に採用され、ロバート・バーンズ二等軍曹(SSgt)を演じていた。ウィレム・デフォー(Willem Dafoe)扮する人情派のゴードン・エリアス三等軍曹(Sgt)と対照的で、冷酷な鬼軍曹のロバート・バーンズを演じていたのが印象的である。本作では、トム・ベレンジャーが狙撃の名手「トマス・ベケット上級曹長(Master Gunnery Sergeant Thomas Bekett)」を演じていた。如何にも百戦錬磨のスナイパーといった威厳に満ち、冷静沈着、寡黙だが胸に熱き愛国心を秘めた軍人といった感じだ。

Willem Dafoe 2Tom Berenger 2Tom Berenger 1









(左: 「エリアス」役のウィレム・デフォー / 中央: 「バーンズ」役のトム・ベレンジャー  / 右: 「ベケット」役のベレンジャー)

  物語は斥候隊に属するベケット曹長が、パナマの反政府リーダーを暗殺する命令を受けるところから始まる。任務を帯びたベケットは、スポッター(弾着観測者)役のダグ・パピッチ伍長を連れてジャングルに向かった。(「スポッターspotter」とは、標的までの距離や角度、風向きなどを計算して、狙撃手が正確に仕留められるよう指図する役目の人。例えば、遠く離れた標的だと、弾道のズレを考慮しないと外れてしまう。詳しいことはまた後で。) ところが、任務遂行の途中でパピッチ伍長が謎の狙撃手に射殺されてしまうのだ。銃撃の中、やむなくベケット曹長は伍長の遺体を引き摺ってヘリに乗り込んだのである。

Sniper 4sniper 11








(写真 / トマス・ベケット曹長とリチャード・ミラー)

  それから間もなく、ベケット曹長は上官に呼び出され、ある要人暗殺命令を受ける。今度のミッションは、コロンビアの麻薬王オチョアと連(つる)んだ反乱軍のミゲル・アルヴァレス将軍を抹殺することだった。そこで、上層部はベケットに新たな相棒のリチャード・ミラーを与えることにした。(ビリー・ゼインBilly Zaneがミラーを演じている。) しかし、ミラーは戦闘経験のある軍人ではない。確かに、ミラーは警察の特殊部隊(SWAT)に属する凄腕のスナイパーだが、ベケットからすればちょっと銃の扱いが上手い民間人だ。ミラーはジャングルでの斥候という苛酷な任務を理解しておらず、どことなく遠足気分。移動中の列車の中でミラーは上等なスカーフをベケットに見せびらかす。すると、ミラーから渡されたスカーフを手にしたベケットは、笑顔を見せていきなり列車の窓からポイっと捨ててしまうのだ。呆気にとられるミラーにベケットは鋭い表情を示して、任務遂行の覚悟を肝に銘じさせたのである。

sniper 14sniper 16






(左: 敵のヘリを狙うベケットとミラー / 右: ヘリからの攻撃を受けるベケットたち)

  経験豊富な軍人は臨機応変だ。ミラーは上官に命じられたルートを歩もうとするが、ベケットはあっさり却下して、独自のルートでジャングルを通過しようとする。進行の途中、彼らは原住民のインディオと遭遇するが、その中の一人はベケットと顔見知りであった。インディオ達は反乱軍ゲリラのアジトへ導くから、代わりに「外科医(エル・シリャアーノ / El Cirujano)」と呼ばれる男を殺してくれ、とベケットたちに持ち掛けた。この「外科医」は元CIAのエージェントで、拷問を専門とすることからインディオたちに憎まれており、今はアルヴァレス将軍の雇われ用心棒となっている。反乱軍のアジトへ向かう途中、偶然ベケットたちはゲリラ隊のボートに乗っている「外科医」に遭遇し、ミラーはライフルを抱えて彼に照準を定めるが、なぜか撃ち損ねてしまう。ミラーは「警告射撃」と言い訳をしていたが、実際は人間を実弾で殺すことが出来なかったのである。せっかく、「外科医」の頭を吹き飛ばすことが出来たのに、生身の人間を撃つことへの恐怖から、引き金を引く時に一瞬ためらってしまうのだ。結局、始末するはずだった「外科医」を逃した上に、同行したインディオの一人が命を失う破目になってしまった。インディオたちはベケットを責めなかったが、これ以上の協力はできない、と告げて引き揚げてしまったのだ。

  再び二人きりでジャングルを横断することになったベケットたちは、誰かにつけられていると察知するようになった。ベケットは知り合いの神父を訪ねようとするが、彼は既に拷問され殺害されていたのである。そこで、ベケットは追跡者をおびき寄せるためにある奸計を用いた。夜になるとジャングルの中は真っ暗だ。ミラーは眠気が差して、とうとうしている。しかし、追跡者のスナイパーは彼らを仕留めようと、ジャングルの一角から虎視眈々と機会を狙っていたのだ。息を殺して近づく狙撃手は、スコープを覗いて、ミラーに照準を定める。ところが、引き金を引こうとしたその瞬間。ベケットが放った銃弾がそのスコープを貫き、この暗殺者の目を撃ち抜いたのである。つまり、ベケットはミラーを囮にして、この追跡者をおびき寄せ、逆に仕留めてやろうと待ち伏せをしていたのだ。実は、この追跡者こそ、ベケットの相棒パピッチ伍長を殺したスナイパーであった。

sniper 12Billy Zane 2









(左: ベケット / 右: ミラー)

  こうして険しいジャングルを抜けると、ベケット曹長とミラーは、ついにアルヴァレス将軍が根城とする牧場に辿り着く。そこには例の「外科医」エル・シリャアーノがいた。彼らは全身に草を巻き付けて、野原に溶け込みながら、匍匐(ほふく)前進で徐々に標的へと近づいたのである。しかし、ミラーは実戦になれていないので、身を隠すことが上手くなかった。案の定、彼は敵の護衛兵に勘づかれ、狙撃されようとしていたのである。これを見ていたベケットは仕方なく敵兵を撃ってしまう。ミラーは麻薬王を射殺することができたけど、二人は潜伏がバレて退却するしかなかった。何とかして彼らは逃げおおせたが、ベケットは引き返して将軍を抹殺すべしと主張する。ところが、ミラーはそれに異を唱えた。対立する二人は銃撃を交えるが、銃弾が尽きたミラーは争いを止めようとする。

  そうこうしているうちに、二人を捜索する敵のゲリラ部隊が近づいてきた。ベケットはミラーを助けようと、弾幕のカヴァーを張るが、銃創が尽きてしまい、仕方なく敵兵に投降する破目になった。ミラーが物陰から見ていることを知るベケットは、投降する際、銃を銃弾を一発ライフルから取り出し、こっそりと地面に落としていったのである。ミラーはその銃弾を拾うと、ベケットを救出しようと決心した。捕まったベケットはまな板の鯉というより、屠殺前の羊といったところだ。彼のもとには残酷な「外科医」が現れた。こんな野郎がする事はただ一つ。拷問だ。情け容赦の無い「外科医」は、ベケットを台に縛り付け、彼の右手を摑むと、その人差し指に「最後の別れ」を告げるチャンスを与えたのである。つまり、彼の指に引き金の部品を触らせてやったのだ。この「親切」を終えると、「外科医」はベケットの人差し指に、細くて丈夫なワイヤーを巻き付け、ワインのコルクでも開けるかのように、グルグルとねじり上げ、ベケットの指を千切れるほど締め付けたのである。

El cirujano 1(左 / 拷問を行った「外科医」)
  指を圧迫されたベケット曹長は、全身の血管と筋肉に衝撃が走るほどの激痛に悶えた。「絶叫」という表現が甘く感じるほどの苦痛である。暗殺命令の内容を聞き出そうとする「外科医」は、階級と名前しか言わぬベケットをいじめ抜く。それでも、指を攻められるベケットは同じ事を繰り返す。暗闇の中でミラーは、この拷問を見ていた。ミラーにとってはショックである。あの勇敢で男らしいベケットが、地獄の責めを受けて子供のように泣いているのだ。ゲリラ軍の拷問係にとっては、ハーグ陸戦条約もジュネーヴ条約も関係無い。白状させるためには、あらゆる手段を用いる。実際の戦争でも、拷問は生き地獄に等しく、一旦捕まればどんな英雄でも全部吐いてしまう。残酷な拷問に耐えてしまう映画のランボーなんて嘘だ。

sniper 10(左 / 狙撃手になったミラー)
  凄まじい拷問の末、ベケットは失神。しかし、再び意識を戻した時、ベケットはライフルを構えるミラーの存在に気づき、一発で仕留めるよう口を動かして、スコープを覗くミラーに指示を出す。そこで、ベケットは「外科医」をおびき寄せるために、口を割る素振りを見せた。しかし、良く聞き取れないので彼はベケットの顔に近づく。ベケットは自分の顔面と「外科医」の頭が重なったところを一発で撃ち抜けと、ミラーに伝えていたのだ。ところが、ミラーはベケットに従わず、「ワン・ショット・ワン・キル(一発で一殺)」の格言に従い、見事「外科医」の頭だけをぶち抜いたのである。ミラーはまさしくこの瞬間、真のスナイパーとなったのだ。

  ミラーは憔悴しきったベケットを助け出し、二人は味方のヘリコプターがやって来る合流地点に向かうことにした。しかし、敵兵の一群が救出地点まで追跡してきたのだ。そこで、右指が使えぬベケットは左手で拳銃を使い、ミラーを援護射撃して再びミラーを助けたのである。最終的に、二人はヘリに搭乗することができ、辛うじて生還することができた。かくて、恐ろしい試練を経たミラーは一端の狙撃手になれたという。

スナイパーを侮辱する有名人

  アメリカ人は一般的に戦争映画か大好きで、とりわけ特殊部隊を描いた作品は好評を博することが多い。やはり、世界最強の軍隊を持っているから、大規模な軍事作戦や極秘任務を主題とする映画にはリアリティーがある。最新の兵器を用いて敵軍をやっつけるシーンは圧巻だし、鍛え抜かれた海兵隊員が兇悪なテロリストを抹殺するれば気分がいい。ところが、日本だと自衛隊の戦闘を描くとなれば、現実離れしているから妙に嘘くさいし、肝心の政治家が幼稚なので、国家の命運を賭けた極秘任務など論外だ。憲法改正くらいで立ち往生している議員が、非常な軍事作戦など扱えるわけがない。

Michael Moore 2Clint Eastwood Heartbreak RidgeClint Eastwood 1









(左: マイケル・ムーア / 中央と右: 映画「ハートブレイクリッジ」に出演したクリント・イーストウッド )

  軍隊モノ映画でよく採用される部隊は、何と言っても海軍特殊部隊(Navy SEALs)である。冒頭で紹介した『アメリカン・スナイパー』は、狙撃の達人クリス・カイルを描いた作品で、B級映画の『山猫は眠らない』と比べものにならぬくらいヒットしたそうだ。興行収入は1億500万ドルを突破したというから凄い。実在した海兵隊の凄腕スナイパーを基にした映画だから、観客にもリアリティーが伝わったのだろう。しかし、マイケル・ムーア(Michael Moore)監督は違った感想を持っていた。彼はツイッターで狙撃手を「臆病者(cowards)」と呼んだのだ。(Sarah LeTrent, Michael Moore calls snipers ‘cowards’ on Twitter, CNN, January 19, 2015) ムーア氏はテレビ局の取材でも答えていたが、狙撃手たちは離れた場所に隠れて、敵と直面することなく射殺するからだという。つまり、歩兵のように接近戦で銃撃を行って、敵兵を倒すようなことがないからである。だから、「スナイパーはヒーローじゃない」というのだ。

US sniper 7US rifleman 1









(左: スナイパーの海兵隊員 / 右: 行軍中の海兵隊員)

  日本だと、ムーア氏は一般的に『ボーリング・フォア・コロンバイン』や『華氏911』などで知られる監督ていどだが、米国では銃規制を求める熱心な活動家でもある。彼はカトリック信徒といっても、教養と品性に欠けた下層左翼で、一連の作品を見ただけでも分かるだろう。中東アジアのテロリストと対峙するスナイパーを貶すなら、その前に彼自身がイラクやアフガニスタンに行って、兇暴なゲリラ兵と闘ってみることだ。ムーアのような弛んだデブは、1マイルも歩かぬうちに根を上げてしまうだろう。ライフルと銃弾だけでもかなり重いのに、他の装備を背負って野山を駆けずり回ることなど、普通の人間にはできない。行軍のしんどさを疑う者は、試しに20kgか30kgほどの背嚢を背負って30kmくらい歩いてみればいい。しかも、途中で殺される危険を覚悟しながらの歩行だからスリル満点だぞ。安全な国で軍人を馬鹿にすることは容易(たやす)い。アメリカの愛国者はムーア氏の発言を厳しく非難したが、そもそも、彼の批評はヒット作品への嫉妬じゃないのか。駄作続きの監督は「やっかみ」を表したのだろう。

US sniper 5US Sniper 2









(写真 / スナイパーの海兵隊員)

  ムーア監督の釈明によれば、第二次大戦に参加した叔父さんの話を思い出して、ツイッターに悪口を書き込んだらしい。彼は戦闘の経験を積み重ねて発言した訳じゃなく、単に従軍経験のある親戚から聞きかじった話を、みんなに広めただけなのである。そもそも、左翼の映画監督が訴える「平和」とか「社会正義」なんて、たいていは胡散臭いもので、ソファーに寝転んで空想する綺麗事に過ぎない。例えば、ムーア氏は銃の無い社会を望んでいるようだが、銃が氾濫しているアメリカ社会で銃規制をすれば、一般人が銃を所持できないだけで、法律に縛られない悪党どもが一方的に有利になるだけだ。特に、闇市場では銃の価格が高騰するから、銃の密売人たちは儲かるだろう。もしかしたら、ギャングたちも銃規制に賛成するんじゃないか。押し込み強盗をする犯罪者は、丸腰の老夫婦を襲うのなんか簡単である。

  『アメリカン・スナイパー』にケチをつけたのは、ムーア監督ぱかりではなかった。俳優のセス・ローゲン(Seth Rogen)も映画を酷評し、クエンティン・タランティーノ監督の『イングローリアス・バスターズ』に譬えたのである。(Kelly Lawler, Seth Rogen, Michael Moore ignite ‘Sniper ’ debate, USA Today, January 19, 2015)  この映画の中では、ナチスのプロパガンダ・フィルムが流れており、時計台にいるドイツ兵が連合軍兵士を次々と射殺する場面があるのだ。ローゲンはこのドイツ人狙撃手による殺戮シーンを、イラク兵やテロリストを射殺するクリス・カイルの姿とダブらせたのである。たぶん、彼は冷酷に敵を撃ち殺すスナイパーに嫌悪感を抱いたのかも知れない。しかし、保守派のアメリカ人たちは激怒した。自国の将兵が恐怖に耐えて闘ったのに、それをナチスに譬えるなど言語道断。ローゲン氏は非難殺到に驚き、とたんに「オレはイーストウッドの映画が好きだ」とツイィートしたという。さらに、「オレの映画批評は政治的なものじゃないんだ。それに、祖父は退役兵なんだ」と述べ、決して軍人を軽蔑したんじゃない、と言い訳をしたかったらしい。

Seth Rogen 4Seth Rogen 3US Marine in Vietnam









(左: と中央セス・ローゲン / 右: 海兵隊員)

  まったく、情けない奴だ。最初、ローゲンは軽い気持ちで本音をつぶやいたんだろう。ところが、抗議の嵐が巻き起こった。ローゲンは顔面蒼白。即座に謝罪のツイィートを発信して、事態の鎮静化を図ったそうだ。(Seth Rogen apologizes for ‘American Sniper’ tweets, CBS News, January 22, 2015)  ムーアと同じく、セス・ローゲンも軍人に向かない碌(ロク)でなしのデブで、しかも左翼育ちのユダヤ人ときている。カナダ国籍者のセスによれば、彼の両親は「過激派のユダヤ人社会主義者」であるるという。彼はあるインタヴューの中で両親について語っていた。

  そうだなぁ、オレの両親は、多分そんなに過激じゃないけど、社会主義者だった。彼らはイスラエルのキブツで出逢ったんだ。お袋はソーシャル・ワーカーで、親爺は非営利団体で働いていたんだ。でも、二人とも此処では本当に存在しない形の社会主義を抱いていたから、アメリカ人の感覚からすれば、とんでもない過激派かもね。つまりさぁ、オレの家庭じゃ、「共産主義」てっのは恐ろしい言葉じゃないんだよ。(John Patterson, Comedy's new centre of gravity, The Guardian, 14 Sephtember 2007)

※「キブツ(kibbutz)」とは、ロシアや東歐から逃れてきたユダヤ人がイスラエルにやって来てつくった、農業を基盤とする社会主義的な共同体である。この集団に属する者は身分格差のない労働環境や共産主義的な理想を目指していた。
  
  1960年代や70年代の左翼学生を思い出せば分かるが、ユダヤ人にはやたらと左翼が多い。当時の在米日本人がキャンパスで暴れ回る学生を目にすると、外見的には白人らしい者でも、実はアシュケナージ系のユダヤ人だったりする。暴徒を率いる過激派学生がユダヤ人なんて「ざら」だった。こうしたゲバ棒世代の親に育てられたユダヤ人の記者や俳優が、変種の左翼になっていても不思議ではなかろう。ちなみに、日本人が荒れ果てたアメリカのキャンパス事情を知らないのは、左巻きのユダヤ人学生を暴露した書物が翻訳されていないからだ。興味のある人は、スタンレー・ロスマン(Stanley Rothman)とロバート・リヒター(S. Robert Richter)の共著『ラディカリズムのルーツ』でも読んでみることだ。日本の大学教授は低能児じゃなければ、ボンクラの給料泥棒だから、都合の悪い洋書だと紹介しない癖がある。高い授業料を払っている親と学生が気の毒だ。

  何か話がずれちゃったけど、日本人にもスナイパー映画を好きな人が多い。やはり、どことなく「職人技」という面が強いからじゃないのか。スナイパーには、雑念を取り払って標的にのみ集中し、一発で相手を仕留める醍醐味があるからね。『山猫は眠らない』はフィクションだけど、トム・ベレンジャーが扮したベケット曹長には実在のモデルがいたから、あながち全部が嘘じゃない。続編でその背景を紹介するつもりだが、やはりベレンジャーは寡黙な軍人がよく似合っている。もし、セス・ローゲンが演じて、マイケル・ムーアが監督の映画だったら誰も観ないよなぁ。観客はローゲンの腹にたまった脂肪を摑んで、グルグルと引きずり回したくなるもんね。




人気ブログランキングへ

ニューヨークの「サクラ」はワシントンの桜と別物だった !

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房
絶賛発売中 !




「ヤラセ」だった反トランプ・デモ

Inoue Yosui 3Nakamori 1Kon Tsuyoshi 1









(左: 井上陽水  / 中央: 中森明菜 / 右: 今剛 )

  以前、井上陽水が『飾りじゃないのよ涙は』という名曲で、「私は泣いたことがない。明かりの消えた街角で、速いクルマに乗っけられても、急にスピンをかけられても怖くなかった」と唄っていた。(ついでに言えば、長年に亙って陽水の相棒を務めているギターリストの今剛が、ファンの間で評価されているのは納得できる。) 日本人はこれくらいの事をされても「泣かない」のに、アメリカ人の左翼ときたら、人民投票で当選した「ドナルド・トランプは絶対許せない !」と怒って、泣いているんだから情けない。あれじゃぁ、朴槿恵に反対している朝鮮人と同じだぞ。そんなにトランプが嫌いなら、四年後に立派な民衆党候補を立てて、傲慢なトランプを破ればいいじゃないか。デモクラシーなんて所詮、みんなの人気投票なんだからさ。

Gloria Gaynor 2Taylor Swift 26Weather Girls 1








(左: グロリア・ゲイナー  /  中央: テイラー・スウィフト/ 右: ザ・ウェザー・ガールズ )

  ちょっと関係無いけど、最近になって初めて中森明菜が唄う『飾れジャないのよ涙は』をYouTubeで視聴した。(2001年のライブ映像。) 「今頃になって観るとは、遅い!」なんてファンから叱られそうだけど、アイドル歌手に興味が無かった筆者には致し方ない。陽水の演奏は素晴らしいが、映像的には中森氏の方がいいな。だって綺麗だもん。やはり、いくら実力派とはいえ、中高年のオッさんを直視するより、アイドル歌手の笑顔を見た方がいいよねぇ。コンサート会場に大勢の観客が集まっていたのには、それなりの理由があったんだなぁ、と今更ながら分かった。(ファンの方には申し訳なく思っている。) そう言えば、黒人歌手のグロリア・ゲイナー(Gloria Gaynor)が唄う『アイ・ウィル・サヴァイヴ(I Will Survive)』は名曲だけど、「もし彼女がテイラー・スウィフト(Taylor Swift)か、キャンディー・ダルファー(Candy Dulfer)みたいな美人だったら良かったのに」と残念である。同様の嘆きは『イッツ・レイニィング・メン(It's Raining Men)』を唄うザ・ウェザー・ガールズにも当て嵌まるんだけど、こればかりはしょうがない。まぁ、「歌は顔じゃないよ声だよ」という意見もあるから、ミュージシャンの評価は「実力」を優先すべきだ。筆者が好きなモーターヘッド(Motörhead)のレミー(Ian ‘Lemmy’ Kilmister / Vocal & Base Guitar)なんか兇悪犯みたいな人相だもの。でも、腕はピカいち。歌うと絶品。コンサートでは迫力満点だった。去年、惜しくも亡くなったのが悔やまれる。

Candice Dulfer 2Lemmy 3








(左: キャンディー・ダルファー  /  右: 「モーターヘッド」のレミー)

  脱線したので話を戻す。陽水が歌った「涙」は嘘じゃないけど、「反トランプ」を掲げたデモは嘘くさかった。というのも、「バックペイジ(Backpage.com)」というウェッブ・サイトが、お金を払って抗議デモの参加者を募っていたからだ。「えぇぇぇっっえ! それじゃあ、TBSと同じじゃないか !」と呆れる日本人も多いだろう。でも、左翼が手段を選ばないのは「いつものこと」だから、しょうがないよね~ぇ。グリコのプッチン・プリンを食べて気分転換しなきゃ。米国の「ワシントン・タイムズ」紙によると、「バックペイジ」の募集広告は参加者に月2千5百ドル(約28万5千円 / 1ドルを114円で換算)の報酬を与えると約束していたそうだ。(Va;erie Richardson, Hoax ads in two dozen cities offered protesters upto $2,500to agitate at Trump inaugral, The Washington Times, January 17, 2017) 貧乏な学生やコンビニの店員なら、「こんなにもらえるのぉ !」と羨ましくなってしまうだろう。このサイトは「お金をもらってトランプに対して闘おう !」と煽り、「通常イベントに参加したら時給50ドル(約5,700円)をくれる」って言うんだから、安保法制反対を怒鳴っていた日本の左翼も、首都ワシントンに行きたくなるじゃないか。しかし、航空チケットが高すぎて割に合わない。沖縄の反米闘争とは違うからね。

Yuki Saori 1Shimura 1









(左: 由紀さおり  /  右: 志村けん)

  「バックペイジ」の運営者は白々しく、「手前どもは草の根(grassroots)を支援する最大の民間組織でぇ~す」、なんて抜かしているんだから片腹痛い。純粋な怒りで集まったはずの参加者が、実は金銭に釣られたバイト生だったなんておかしいだろう。日テレの『愛は地球を救う』じゃないんだぞ。昔、志村けんのバカ殿コントで、お女中姿の「由紀さおり」が殿様(志村けん)に年齢を訊かれて、「十八で御座います」と答えたことがあった。すると、バカ殿が持っていた扇子を放り投げ、「なにぃぃぃ ? 十八の娘がピップ・エレキバンを貼っているのかぁぁぁ!」と刀を手にして激怒する場面は天下一品。殺気に満ちた志村氏の顔がとても可笑しかったのを覚えている。この喜劇と同じで、反トランプ・デモにも突っ込みどころが多い。それなのに、こうした不正を暴露せぬ安藤優子は、本当に真摯なジャーナリストなのか? もしかしたら、楽屋裏で美人女子アナを苛めている「お局様」だったりして。例えば、元女子アナの滝川クリステルとかに嫉妬して、長々と説教を垂れていたんじゃないか。

Andou Yuko 1Takigawa 2anti-Trump rally 3








(左: 安藤優子  / 中央: 滝川クリステル /  右: 「反トランプ」デモ)

  米国の左翼分子がカンカンになってトランプを罵るのは、新大統領が“触れてはならない”彼らの急所を突いたからだろう。つまり、ヒスパニック移民やムスリム難民には犯罪者やゴロツキがいっぱい居るのは事実で、それを初めて正直に非難したのがトランプだから、リベラル派は怒っているのだろう。それに、トランプはリベラル派にやられっぱなしの白人層を味方につけ、伝統的な「白いアメリカ」を再び「偉大な国家」にしてみせると豪語する一方で、リベラル・メディアや黒人、同性愛者なんかに屈しないぞ、と反撃したから左翼の逆鱗に触れたのも当然である。民衆党のみならず共和党に居坐る既存の政治家なら、こうした爆弾発言は自分の足元を破壊する自殺行為だから、口が裂けても発言しないだろう。ところが、共和党の主流派から“除け者”にされたトランプは、逆にそれを好機と捉え、有色移民や赤色分子を忌々しく思っていた共和党保守派のハートを摑んだのだ。だから、トランプを暴言王とか無神経と見なす日本人は、アメリカ社会の現実を分かっていない。トランプは敢えて挑発的な言動を繰り返し、左翼偏向のマスメディアを素通り、つまりABCやCNNを飛び越えて、共和党の中核を形成する愛国派党員や沈黙の白人層に「直接」アピールしたのだ。マスコミが彼の「ツイッター」を非難するのは、この「素通り」と「影響力の低下」に怯えているからである。

自己矛盾のモーリー・ロバートソン

  翻って日本のメディアを覗いてみると、もう日本人であることすら恥ずかしくなってくる。国民から軽蔑されている放送局だから仕方ないけど、フジテレビは「愚者の鑑」になっているようだ。ネット界では「うじ(蛆)テレビ」なんて揶揄されるくらい酷い。例えば、坂上忍が司会を務めるお昼の番組では、津田大介とかいう極左ジャーナリストをゲストに迎え、トランプの就任式について意見を求めていた。こんな奴をテレビで目にしたら、誰だって直ぐスイッチを切りたくなるだろう。筆者も即座に消してしまった。(それにしても、なぜ津田は金髪にしているんだ ?) 続いて、同局の深夜番組「ユアタイム」を観たら、就任式を迎えるトランプの特集を組んでいた。その中では野島アナが大統領就任式のトリビアを披露しており、ウィリアム・H・ハリソン(William Henry Harrison)大統領は寒さの中で就任演説を行ったため、肺炎に罹ってしまい、一ヶ月余りで亡くなってしまいました、と紹介していたのだ。(1841年3月に就任したハリソンは、翌月の4月に亡くなって、ジョン・タイラーが大統領に昇格した。六十八年の生涯を閉じたハリソンは、宇野宗佑と同じく「短命」で後の世に知られることとなった。今の高校生は知らないだろうけど、かつて防衛庁長官を務めた宇野は日本の首相だったんだよ。) たぶん、番組スタッフが暗に「トランプも早く死んじゃえばいいのに」と願望を込めていたんだろうね。こんな嫌味を聞くと、バラク・オバマが初めて就任した時に、こんな雑学を披露していたのかなぁ、と疑問が湧いてくる。2009年当時は、「黒人初の大統領誕生です !」と祝福ムード一色だったから、縁起でもない雑学は脳裡に無かったはずだ。(全部の番組を調べた訳じゃないから、もしかしたらあったのかも。)

William Harrison 1John Tyler 2Uno Sousuke 1Tsuda Daisuke 1








(左: ウィリアム・ハリソン  /  ジョン・タイラー  /  宇野宗佑  / 右: 津田大介)

  現在のフジテレビは「確か、日本の放送局だったよなぁ ?」と疑いたくなるほどNHK化が進んでいる。フジテレビ一押しの低視聴率番組「ユアタイム」では、トランプ大統領が君臨する米国に「ケチ」をつけるため、三人のゲストを招いていた。まず、トランプ当選を早くから予言していた木村太郎は当然としても、何の専門知識があるのか分からぬレギュラーのモーリー・ロバートソン、そして何故か崔真淑(さい・ますみ)という朝鮮人エコノミストを呼んで意見を求めていた。何としても朝鮮人を日本社会に組み込みたいフジテレビは、数ある経済評論家の中から、わざと日本人ではない崔氏を選んでいた。(「日本国籍」保有者かもしれぬが、血統的には非日本人である。) 彼女はトランプに「格差固定の浄化」、すなわち雇用を創出すると共に減税政策を行って、格差を解消する未来を望んでいた。しかし、そんなアメリカ社会は百年経っても実現しないし、一旦開いた格差はトランプが何をしようとも拡大する一方だろう。また、彼女はトランプの減税政策により、グローバル企業が続々と米国に参入するから、各国で法人税の値引き競争が起きて、日本も様々な減税政策を行わざるを得ず、財政赤字が増大する、というのだ。

  加えて、崔氏は日本が「減税戦争」に巻き込まれやしないかと心配しているようだが、まぁ、そんな心配は当分のあいだ無用だろう。我々「日本人」からすれば、米国との減税競争で歳入が減るよりも、軍備拡大と兵器の製造・開発をしない現状の方が問題なのだ。つくづく厭になってしまうが、凡庸な崔氏をスタジオに呼んで、高校生の模範解答みたいな意見を喋らせたら、一体どんな利益が視聴者にあるというのか、甚だ疑問である。法人税を払うだけの利益が出ていない中小企業にとっては、政府の巨大プロジェクトで新たな仕事を創ってもらいたいのだ。結局、番組プロデューサーの目的は、一般国民にトランプの政策を解説するというより、朝鮮系のエコノミストを「売り込む」ことにあるんじゃないのか。たぶん、テレビ出演をした崔氏は各地の講演会に呼ばれるようになり、主催者が「会場のみなさ~ん ! あのユアタイムに出演された崔先生がいらしてますよぉぉ !」と紹介するかもね。無名だった辻元清美を「朝まで生テレビ」に出演させ、一般国民に知らしめた田原総一朗と同じタイプの左翼が「ユアタイム」の制作スタッフにいるんだろう。もしかしたら将来、蓮舫みたいに参議院選挙に出馬し、民進党の幹部議員になっていたりしてね。朝鮮人スポンサーの肝煎りで比例名簿の上位に押し込んでもらえば、崔氏は当選確実だろう。でも、在日鮮人と帰化鮮人の為に汗をかく白真勲みいたいでヤダねぇ。

Kimura Taro 2Morley Robertson 10Sai Masumi 1Haku Shinkun 2







(左: 木村太郎  /  モーリー・ロバートソン /  崔真淑  /  右: 白真勲)

  それでも、この崔氏よりも酷いのがモーリー・ロバートソンだ。彼はトランプ政権下でアメリカが更に没落すると予測していた。だから、平和ボケけの日本は矮小化する米国に頼らず、自力で国家を守れるように「覚醒すべし」、と勧めていた所までは良い。しかし、彼はトランプが国連を蔑ろにし、既存の国際秩序を無視するので、日本や韓国に対して「勝手に核武装しろ」と言い出しかねないと懸念する。さらに、トランプはイランとの軍事交渉も反故にしかねないので、中東アジア地域に核武装国が増えるんじゃないか、と心配いたのである。こうなると、日本でも核武装論が台頭するかも知れない、と彼は顔を顰めていた。だが、この疑念は日本の独立を勧める自説と矛盾しているじゃないか。ロバートソンはこの点を木村太郎に指摘されると、慌てて自説を取り繕い、最後まで支離滅裂だった。要は「トランプが嫌い」という一心で世界情勢を語っていたから、“ご立派な”意見に“ほころび”が生じていたのだろう。政治に関して素人の市川沙耶と違って、老練な木村太郎を丸め込むのは大変だからねぇ。

Ichikawa Saya 31Ronald Reagan 3Jimmy Carter 1Paul Nitze 1







(左: 市川沙耶  / ロナルド・レーガン /  ジミー・カーター / 右: ポール・ニッチェ )

  軍隊の強靱化と武力による外政を目指すトランプが相手なら、イランのみならず支那も強硬姿勢を貫くことは難しくなり、逆に譲歩を考えるようになるだろう。レーガン大統領は就任当時、左翼の本店たるソ連を「悪の帝国」と呼び、「強いアメリカ」を標榜したから、ロシア人の手先や左翼メディアから散々叩かれた。しかし、結果はどうだったのか? SDI計画を発表した米国に対抗するため、巨額な軍事予算を強いられたソ連は、自国財政の逼迫に耐えきれず崩壊してしまったではないか。カーター大統領のようにソ連に譲歩せず、圧倒的な武力と恐喝で相手を叩き潰すレーガンの方が結果として良かった。(ソ連との核交渉に当たった戦略家のポール・ニッチェについては、別の機会で述べたい。ちなみに、彼は日本とも係わりの深い人物である。) 軍事戦略に関して素人のロバートソンだから、目くじらを立てて非難するのは大人げないけど、制作統括者の堤康一やチーフ・プロデューサーの上田平吉弘は、単なる「オバマ・ファン」にアメリカ政治を語らせて、いったい何を視聴者に吹き込みたかったのか? ロバートソンのような中途半端なアメリカ人は、南部保守派がもつ重厚な精神を解さず、多文化主義といった軽薄な理想に靡きやすい。たぶん、日米混血児として生まれたせいで、アメリカの大地に根づく愛国心を持てないんだろう。殊更「アメリカ人」を強調するロバートソンを観ていると、何となく憐憫の情が湧いてくる。

ユダヤ人のお金にまみれた「草の根運動」

Olivia Wilde 15Scarlett Johansson 6







(左: オリヴィア・ワイルド  /  右: スカーレット・ヨハンソン)

  ドナルド・トランプの大統領就任式は、とにかく前評判が悪い。都市部では反対の声が鳴り響いていた。一方、太鼓持ちと変わらぬ日本のマスメディアは、タバコの吸い殻を集める乞食みたいに、米国の赤い反響音を拾って、スピーカーに流していただけ。それでも、努力して放送したのがハリウッドに跋扈(ばっこ)する左翼俳優じゃ情けない。デモの先頭に立っていた著名人は、アメリカの大義を掲げていたつもりだろうが、傍(はた)から見れば赤旗を振っているのと変わりなく、格好悪いというかみっともなかった。とりわけ、ロバート・デ・ニーロ(Robert De Niro)とアレック・ボールドウィン(Alec Baldwin)は英雄気取りだが、どちらかと言えば労働組合のボスに近かった。(そう言えば、トランプが当選したら米国を離れてよそに移住する、と公言していた有名人はどうしたんだろう?) ただ、ボールドウィンは心底トランプが嫌いなようで、NBCの名物番組『サタデー・ナイト・ライブ』に出演し、トランプの物真似をして盛んに茶化していた。彼はトランプの物真似が板に付いてきて、ニューヨークのトランプ・タワー近くで開かれた反対集会にも現れ、演壇に立つと十八番(おはこ)のモノマネを交えてアジ演説をぶっていた。

Robert De Niro 2Alec Baldwin 2Bill de Blasio 1






(左: ロバート・デ・ニーロ  / 中央: トランプの真似をするアレック・ボールドウィン / 右: ビル・デ・ブラシオ )

  反対デモの演壇に立った有名人はデ・ニーロの他に、ニューヨーク市長のビル・デ・ブラシオ(Bill de Blasio)、黒人問題で飯を食っている牧師のアル・シャープトン(Al Sharpton)、ラードの容器みたいな体つきをした映画監督のマイケル・ムーア(Michael Moore)、『ノーマ・レイ』で主役を務めたが、もう主役は張れない年増のサリー・フィールド(Sally Field)、『ハンニバル』に出演したけど、盛りを過ぎた女優のジュリアン・ムーア(Julianne Moore)などがいた。(Camille Dodero, Robert De Niro, Alec Baldwin Adress Crowd at Anti-Trump Rally in NYC, The Hollywood Reporter, January 19, 2017)  

Al Sharpton 2Michael Moore 2Julianne Moore 5Sally Field 1








(左: アル・シャープトン  / マイケル・ムーア / ジュリアン・ムーア /  右: サリー・フィールド)

  反トランプ感情はマイクロ・ウェーブのように各方面の左翼分子を刺戟し、ハリウッド女優もこれ見よがしに差別主義者のトランプを糾弾していた。ワシントンでは 女性によるデモ行進が実施され、ユダヤ人女優のスカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)や白人女優のオリヴィア・ワイルド(Olivia Wilde)、映画『ヘルプ』に出演した黒人女優のヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)、ドラマ『クリミナル・マインズ』のプロデューサーを務めるエリカ・メッサー(Erica Messer)、『アクリー・ベティー』で有名になった女優のアメリカ・フェレーラ(America Ferrera)などが参加していたという。(Monica Corcoran Harel, Who's Who of Hollywood Women Mobolize for Washington's Anti-Trump March, The Hollywood Reporter, January 18, 2017) こうした女優たちは真の左翼なんだろうけど、中には極左の監督やプロデューサーに赤い心を披露して、自らの印象をアピールし、何らかの映画で良い役をもらおうと狙っている役者もいるんじゃないか。女優は年齢を重ねると段々と主役を外され、脇役しかもらえなくなるから、必死で「忠実な民衆党員」を“演じ”なければならない。大通りでは喧しくトランプを誹謗するが、彼女たちの魂胆がどこにあるのか怪しいものだ。ちなみに、オリヴィア・ワイルドは父方の家系が英国の上流階級に属するので、典型的なお嬢ちゃん左翼である。しかも、彼女のベイビーシッターは何を隠そう、あのマルキスト無神論者で高名なユダヤ人作家の故・クリストファー・ヒッチェンズ(Christopher Hitchens)なんだから、当然の成り行きかも知れない。

Viola Davis 2America Ferrera 1Erica Messer 2Christopher Hitchens 1








(左: ヴィオラ・デイヴィス  / アメリカ・フェレーラ  /  エリカ・メッサー /  右: クリストファー・ヒッチェンズ)

  世の中には表があれば「裏」がある。涙を流してトランプを罵る女優にも「裏の顔」があるくらいだから、「草の根」を標榜する団体にも、人様には見せられない「もう一つの顔」があってもおかしくはない。このワシントンで開催された「女性による大行進(Women's March on Washington)」は、ヘッジ・ファンドの帝王ジョージ・ソロス(George Soros)によって演出されていたのだ。(Aaron Klein, Soros-Funded Groups Back Anti-Trump Women's March, Breitbart, 12 January 2017) あぁ~、「事件の影に女あり」じゃなくて「ユダヤ人が糸を引いていた」とは。「アメリカン・デモクラシー万歳」を叫んでいる在日アメリカ人は、無邪気で幸せな莫迦(バカ)である。名も無き一般人が集う「女性の為」のパレードが、実は「ユダヤ人大富豪」の“ヤラセ”だったとは ! 八百長もここまでくるとミュージカルに見えてくる。確証は無いけれど、ハリウッド女優たちはユダヤ人のプロデューサーや映画会社の重役に媚びていたんじゃないのか。本当なら、寒空の中で貧乏国民と一緒に歩き回るより、暖かなリゾート地で休暇を楽しんでいた方がいいのに、わざわざカメラの前で抗議活動するなんて、胡散臭くてワザとらしいぞ。

Gloria Steinem 33Harry Belafonte 2Hugo Rafael ChávezFidel Castro 1








(左: グロリア・スタイネム  / ハリー・ベラフォンテ /  ヒューゴ・チャベス / 右: フィデル・カストロ )

  ソロスから多額のお金をもらっていたデモの主催者はトンデモない奴だが、そのデモに賛同していたのが極左フェミニストのユダヤ人グロリア・スタイネム(Gloria Steinem)と、有名な黒人男優のハリー・ベラフォンテ(Harry Belafonte / 本名Harold George Bellafonti)である。このベラフォンテはオバマみたいに白人と黒人の血が混じった雑種俳優だ。彼は黒人とスコット人から生まれた浅黒い母を持ち、父親はセファルディー系ユダヤ人と黒人との間に出来た混血児である。こんな両親のもとに生まれた息子のハリーは、ジャマイカ出身の左巻きアメリカ人となった。体は黒いのに心は真っ赤なんだから始末に困る。昔から彼は政治にのめり込んでおり、投獄されたキング牧師を助けて側近になっていたし、スペインのフランコ将軍に対抗する極左集団の「アブラハム・リンカン旅団(Abraham Lincoln Brigade)」を支援したかと思えば、キューバの独裁者フィデル・カストロやベネズェラの反米主義者ヒューゴ・チャベス大統領にもぞっこんだった。ユダヤ人の血が騒いだのか、ユダヤ系圧力団体の「アメリカ公民自由連盟(American Civil Liberties Union)」に所属したり、裏切り者がよく似合うユダヤ人科学者のジュリアスとエセル・ローゼンバーグ(Julius and Ethel Rosenberg)夫妻を賞讃していたという。ベラフォンテは折り紙付きというか、札付きの左翼だったから、マッカーシーの赤狩り時代にブラックリスト入りしていたのも当然である。

George Soros 2Rahm Emanuel 1Barack Obama 4








(左: ジョージ・ソロス  / ラーム・エマニュエル / 右: オバマを睨むベンジャミン・ネタニヤフ首相 )

  2005年、タバスコよりも赤いベルフォンテは、「ギャザリング・フォア・ジャスティス(Gathering for Justice 」という団体を創設し、ジョージ・ソロスの「オープン・ソサエティー財団」から潤沢な資金を得ていた。そればかりか、ベルフォンテは本業でもソロスのポケットに入っていたのである。彼は濡れ衣で有罪判決を受けた死刑囚をモチーフにした「嫌疑を晴らした者(The Exonerated)」で主役を演じていて、「オープン・ソサエティー」はそのパトロンになっていたのだ。これじぉあ、ユダヤ人の「旦那」に跪く黒人藝者である。何が「人種差別と闘う公民権運動家」だよ。笑わせるんじゃない。オバマと同じ穴の狢(ムジナ)じゃないか。下っ端の黒人議員であったバリー・フセイン・オバマは、シオニストのユダヤ人ラーム・イスラエル・エマニュエル(Rahm Israel Emanuel)によってウォール街の旦那衆に紹介され、ユダヤ人の下僕になることで大統領にしてもらったのだ。こんな経緯でホワイトハウスに住んでいたのだから、補佐官のエマニュエルに頭が上がらないのも当然で、最初から金融が分からないオバマは経済政策になるとユダヤ系の補佐官たちに丸投げしていた。得意なのは人種対立と黒人問題ばかり。一番哀しいのは、黒人たちの「英雄」が、実際はユダヤ人の「忠犬」であった事実だ。アフリカ系アメリカ人が憧れる「希望の星」が「ダビデの星」だった、なんて漫画にもならない。

George Soros 1anti-Trump in Chicago







(左: ジョージ・ソロス  /  右: トランプの大統領就任に反対する人々)

  真っ赤な黒人俳優のベルフォンテは、別の政治団体である「アドヴァンスメント・プロジェクト(Advancement Project)」にも係わっており、そこでは理事を務めていた。この組織は「エレクション・アドミニストレイション・ファンド(Election Administration Fund)」というグループから献金を受けていたが、実はこのファンドには「オープン・ソサエティー財団」から510万ドル(約560億円)くらいの資金が流れていたらしい。ソロスは他の組織にも多額の資金を注ぎ込んでいた。例えば、「シエラ・クラブ(Sierra Club)」や「アムネスティー・インターナショナル(Amnesty International)」、「ムーヴ・オン・オルグ(MoveOn.org)」、「グリーン・フォア・オール(Green For All)」、「プロ・チョイス(Pro-Choice)」、「有色人種地位向上協会(NAACP)」、「人権ウォッチ(Human Rights Watch)」などが挙げられる。さらに、ソロスは「タイズ財団(Tides Foundation)」を使って、様々なヒスパニック団体にも資金を流していたのだ。このネットワークを語ると長くなるので省略するが、ソロスは莫大な資産を各種団体に分散することで納税額を減らし、その一方で自らの権力基盤を拡張させていたのである。アメリカにはソロスから間接的支配を受ける団体が異常に多いのだ。(ソロスがロシアやウクライナで何をしたかについてはまた後で。)

Donald Trump 23anti-Trump 5






(左: ドナルド・トランプ  /  右: 反トランプ・デモ)

  こうした支配構造は決して新聞やテレビで報道される事はないだろう。ワシントンやニューヨークのデモについてさえ、表面的な報道しか行わなかった地上波テレビが、自爆覚悟で危険な地雷を踏むわけがない。日本の一般国民はトランプのネクタイが何色なのか、イヴァンカがどんなドレスを来ているのか、といった下らないニュースのみを聞かされている。インターネットに無縁な中高年は、何らの疑問も感じず毎月NHKの受信料と新聞代を払っている。当ブログは無料なのに無視されるどころか、未成年に有害な「ヘイト・サイト」に分類されてしまうだろう。高校生の読者は、くれぐれも「無敵の太陽」を知っています、と先生に伝えちゃいけないよ。担任の先生には嘘でも、「朝日新聞を愛読しています」と言わないと、内申書を悪く書かれちゃうからね。学校の先生は未だに教員組合の思想に毒されているから、当ブログの主張は異端と考えてしまうのだ。しかし、今時の子供はマスコミを信じないし、テレビ局の視聴率も低下して、大手新聞社の販売部数が減っているから、ちょっとだけは希望がある。たぶん、テレビ局が「サクラ」の視聴者を雇うくらいにまでに凋落しないと、日本のマスメディアは変わらないのかも知れない。高視聴率を取れるのが「仔猫特集」くらいだもんね。




人気ブログランキングへ
記事検索
最新記事
アクセスカウンター

livedoor プロフィール
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ