無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2017年05月

遺伝子操作と世論操作 / 人間と作物の種 (前編)


恐ろしい科学技術

  以前、このブログで米国のTVドラマ・シリーズで『ジ・アメリカンズ(The Americans)』という作品を紹介したことがある。現在、第五シーズンが放映されているのだが、このスパイ・ドラマでは、ソ連の工作員夫婦たるエリザベス(ケリー・ラッセル)とフィリップ(マシュー・リス)が、あるウィルスを巡って暗躍することになっているのだ。米国政府がソ連経済を崩壊させるため、穀物を枯らすウィルスを開発したとの情報がソ連首脳を震撼させ、対外工作部は、米国に潜伏するエリザベスとフィリップに生物兵器のサンプルを奪取するよう命令を下したのである。ドラマの中ではそのウィルスは穀物を全滅させるものではなく、アフリカの飢餓を救う研究であることか判明したから一段落となっていた。

Keri Russell 13Keri Russell 10







(左: 「ジ・アメリカン」のポスター  /  右: ケリー・ラッセル)

  このドラマは冷戦時代の後半、すなわちレーガン政権時代が舞台設定になっていて、ワシントンの政府がソ連を食糧供給の面で苦しめようと画策したことが分かる。共産主義政権に対しては全面核戦争の脅しより、食糧不足による「揺さぶり」の方が効果的であるというのだ。確かに、クレムリンに従順なロシアの庶民も、マーケットにパンが無くなれば叛乱を企てる。食い物に関する恨みは恐ろしい。ゴルバチョフ時代にアル中対策としてウォッカの制約を試みたが、結局みんなの不満が爆発して取り止めになった。あんな寒いロシアでお酒を禁じたら庶民が暴動を起こすだろう。大統領になったボリス・エリツィンだってお酒を断念できず、晩年になると単なる酔っ払いになっていたから、ロシア人に禁酒法は無理である。まぁ、とにかくパンとバターとウォッカはロシアの必需品だから、その供給不足はクレムリンにとって西側の中距離核ミサイル配備よりも怖かった。

  戦争というのは何も銃弾やミサイルだけで行うものではなく、金融制度や貿易、食糧、資源、環境、謀略工作などを組み合わせて遂行するものである。したがって、西歐各国は他国からのコントロールを受けないためにも、命綱の資源を確保すると共に、国の基本となる食糧の自給を維持するために邁進するものだ。一次産業たる農業は環境保全の面ばかりではなく、国家の伝統や宗教とも密接に繋がっているから、保守派の国民は農民と農地の保護を「国防」と位置づけなければにならない。我が国の神道は自然崇拝にもとづくから、宗教防衛にもなるだろう。よく知られているけど、伊勢神宮の式年遷宮に用いられる檜(ヒノキ)は国産でなければならない。いくら安いからといって、東南アジアからの材木じゃ嫌だし、朝鮮で作ったベニア板など言語道断だ。紀州の大杉谷とか尾張の木曾谷で生育した檜は、日本の国土から栄養を吸収するだけではなく、先祖の霊魂をも宿す真正な木材である。古代ギリシアでは亡くなった親を畑に埋めたが、それは自分の土地が先祖の血と肉からなるものと信じていたからだ。したがって、猛毒の除草剤を撒いて苗を植えるなんて冒瀆だろう。神聖な神社を建てる時にも、神聖な樹木を用いるのが常識である。だから、農政はゼニ・カネの問題より、固有文化の存続に係わる国家の「大事」なのだ。

Roundup 2Monsanto herbicide 1








  売国奴が溢れる国会で、またもや反日政策が実行されている。すなわち、「主要農作物種子法」の廃止である。低脳議員たちは農業の自由化、民間企業の参入、地方経済の活性化などのお題目を並べて廃止の正当化を図っているが、要するに巨大企業のハンドラーが放った日本人エージェントの手先になっただけ。情けないけど、国会議員の大半は事情が分からない馬鹿と、多勢にくっついて「おこぼれ」をもらう浅ましい下郎であるから、グローバル企業の策略にホイホイと乗っかってしまうのだ。昔の士族だと幼い時から未来の統治者たる自覚を涵養されていたし、そうなるように教育を施されていた。だかから、立ち居振る舞いはもとより、忠君愛国を実践するのが当り前だった。自分の生命よりも名誉を重んじたから、国家の經綸が優先され、わざとじゃなくても失敗すれば切腹を受け容れたのだ。ところが、現代の国会議員だと幼い頃から日教組教育を受け、頭は受験勉強で老朽化、倫理道徳は試験科目に無いから無視。我が国の根幹を成す皇室と神道に関しては「極右科目」ということで無知。権限最大、責任最小が議員のモットーなので、無責任というより破廉恥になっている。彼らは「種子法の廃止が自由経済への前進だ」と思っているから、「それでいいんじゃない」といった程度の認識しかない。アホらしいけど、手放しで賛成を表明したのだ。大切な決議で「うん」と言うだけなら、「ワン」と吠える仔犬でも代役が務まるだろう。これじゃぁ、仔猫だって鼻で笑ってしまい、「ニャンとも言えない!」と呆れるぞ。

  ここで私的な感想を述べさせてもらえば、筆者が農業問題に関心を寄せたのはかなり古い。覚えている方もいるだろうが、1980年代に竹村健一が農業の過保護廃止と自由貿易による米価の引き下げを訴えていた。彼は半分自民党の代弁者だったから、筆者は話半分に聴いていたが、自由競争で日本の個人農家が国際競争に勝って、繁昌できるのか甚だ疑問だった。だいたい、日本の農民でセスナ機を使って農薬を散布しているのか? それに、穀物を大量に生産して国際市場を席捲することなど、夢物語にしか思えない。もそも日本の農業は大陸型ではないのだ。極端な譬えで言えば、日本の稲作は手間の掛かる藝術作品で、米国の穀物栽培は廉価な工業製品である。

  これは米国の食堂で出される料理を「堪能」すれば分かるはずだ。例えば、アメリカの野菜は素材の味がしないので、ドレッシングをかけて食べるしかない。日本とは常識が逆で、ドレッシングが「主体」で、トマトやキュウリが「添え物」なのだ。食パンでも同じで、サイズが大きい割に値段が安いけど、小麦本来の味と薫りが無いので、ピーナツ・バターをたっぷり塗って、甘い穀物製品にしてから食べる。また、野球場の外で売っているホット・ドッグも驚異の食物で、ソーセージの材料となっている肉には何が使われているのか判らない。正体不明な上に、ケチャップも怪しい原料で出来ている。トマトのはずが「トマト」ではなく、「赤いスライム」といった感じだ。筆者は米国で数名の友人に「ソーセージの中味は何の肉?」と尋ねたことがある。しかし、彼らはその質問に当惑し、友人の一人は「ウサギの肉かなぁ?」と自信なさげに答え、もう一人の友人は「馬の肉なんじゃないか」と笑いながら話していた。つまり、誰も中味を知らなかったのだ。まぁ、ウンコになれば同じだからねぇ~。

Jeffrey Smith 1(左  /  ジェフリー・M・スミス)
  アメリカ人の無神経さには独特のものがあった。例えば、「チューブ入り」のチーズをかけてホット・ドックを食べているアメリカ人も居たから、筆者は目眩がしたことを覚えている。チーズって固形物だと思っていた筆者が「時代遅れ」だったのかも知れない。ただ、その原料となるミルクはホルモン注射で“大量”に“安く”作ったものだろう。なぜなら、アメリカの企業はコスト削減が鉄則だから、できるだけ材料を安く抑えることはよくある。ちなみに、筆者は1990年代にジェフリー・M・スミス博士(Dr. Jeffrey M. Smith)の警告を聴いていたので、「セイフウェイ」などの食料品店で1ガロン・ミルク(3.7リットル容器入りの牛乳)を買えなかった。スミス博士は『偽りの種(Seeds of Deception)』を出版した著名な学者なので、理系の日本人なら知っているだろう。スミス博士の名を聞いたことがなくても、「ボヴァイン成長ホルモン(Bovine Growth Hormone / rBGH)」を注射された牛なら聞いたことがあるはずだ。たぶん、週刊誌でも報道されたんじゃないか。日本だとこうした「丈夫な」牛から取れたミルクを、我が子に飲ませる母親はいないはずだ。

  また、街角のデリ(デリカッセン/ 食糧雑貨店)で売られている、ポピュラーな「ターキー・ハム」サンドウッチだって、本当の七面鳥とは思えなかった。たぶん、屑肉を圧縮して作った整形肉だろう。昔、日本でもファミリー・レストランに「サイコロ・ステーキ」というメニューがあったけど、こんな合成肉を注文する親子が実際にいたのだ。アメリカでも「いかがわしい肉」が普通で、脂ぎったベーコン焼きや、正体不明の冷凍ハンバーグ、化学製造のチキンナゲットがメニューに載っており、みんな平気で食っていた。アメリカ人って、値段が安くてボリュームがあれば満足なので、プラスチックのハンバーガーでもケチャップを山ほどかければ、一気に食べてしまうんじゃないか。支那人はダンボールを細かく刻んで、「おいしい肉団子があるヨ!!」とお客に販売したから、あながち不可能でもあるまい。もう一つ言えば、アメリカのダイナー(大衆食堂)で出されるコーヒーは薄くて不味い。なんか「茶色の液体」を飲んでいるようで、ちゃんとした「薫り」が漂う日本のプレミアム・コーヒーが懐かしくなる。米国の食事に関しては驚きの事例が尽きない。

世界市場を支配するジャイアント・コーポレーション

  種子法の廃止については「チャンネル桜」の討論会に出ていた三橋貴明が詳しく説明していたので、筆者は別の点を述べてみたい。でも、ちょっとだけ何が問題なのか述べてみたい。

  米国には世界を股にかけた「農業ビジネス」を行う企業があって、「モンサント(Monsanto)」「カーギル(Cargill)」「アーチャー・ダニエル・ミッドランド(ADM / Archer Daniel Midland)」「バイヤー(Bayer)」「バンギ(Bunge)」などが有名である。もっとも、「バンギ」はヨハン・P・G・バンギ(Johann Peter Gotlieb Bunge)がアムステルダムで創業した会社だからアメリカ企業とは言いづらい。「バンギ」にいついて紹介すると、孫のエドワード(Edouard)が本社をベルギーのアントワープに移し、彼は兄弟のアーネスト(Ernest)を伴ってアルゼンチンやブラジルに進出したそうだ。彼らは南米で成功を収めた後、北米に移ったという経緯がある。たぶん、日本だとADMの知名度は低いと思うけど、米国では結構知られたた巨大企業である。TV広告も頻繁に流れていたから在米日本人なら馴染みの会社だろう。筆者も米国で「ディス・ウィーク」とか「ミート・ザ・プレス」を見ていた時、ADMが番組スポンサーになっているのに気がついた。「日本だとADMみたいなスポンサーは無いよなぁ」と思ったことがある。日本の番組なら「旭化成」とか「クボタ」、「ヤンマー」くらいじゃないか。

  日本の報道番組が、「バイオ農業ビジネス」に関心が無いのはいつものことだから驚かないけど、その実害には注目せねばなるまい。種子法廃止で遺伝子組み換え作物や除草剤が脚光を浴び、多くの日本人が目覚めたことは良いことだ。大まかに言って問題となっているのは、雑草を枯らす除草剤とそれに耐えるようデザインされた遺伝子操作の種子であろう。例えば、雑草剤の「グリホサート(glyphosate)」などは、素人にだって有害だと解る。ちなみに、これはアミノ酸系の「グリシン(glycine)」と「ホスホン酸(phosphonate)」が組み合わさって出来た名前である。一般には「ラウンドアップ(Roundup)」という名称で流通している「モンサント」商品である。この非選択性除草剤を畑に散布すれば、雑草を一括して排除出来るという。そして、遺伝子操作を受けた穀物だけは、この枯れ葉剤に耐えうるという仕組みになっている。だから「合理的」で「効果的」。こうした穀物は、「ラウンドアップに駆逐されない種子」という謳い文句で、「ラウンドアップ・レディーRoundup Ready」と名づけられ、一般に販売されているのだ。こうした科学技術により、農民は雑草をむしる手間が無くなった耕作地で、「素晴らしい」米、麦、大豆、トウモロコだけを収獲できるという。夢のような科学製品だが、悪夢が「おまけ」に附いていた。

Roundup 1Roundup 3







  何と言っても、自然界は甘くはなかった。この除草剤に耐えうる雑草が出て来たのだ。そこで、モンサントなどの会社は更に強力な除草剤を開発するが、こんどは穀物もその「毒」に対抗せねばならぬから、またもや遺伝子をいじくらねばならない。この悪循環がつづくと、サリンやVXガス並の猛毒にも耐えうる「スーパー種子」が誕生し、グロテスクな「キマイラ(畸形動物)」と同じ類いの植物を作ることになる。最先端科学のバイオ産業は儲かるからいいけど、「それを食べる人間はどうなんるだ?」という疑問が湧いてくるだろう。それにしても、枯れ葉剤の攻撃に耐えて、それに負けない性質を備えるんだから、雑草って驚くほどしぶとい。猛毒に耐えて更に強くなる雑草は、踏まれても「めげない」ブスみたいだ。「悪い虫」がつかない穀物なんて、男が寄りつかない女性みたいだから、高校生の諸君は口が裂けても、「まるで田嶋陽子みたい」なんて言っちゃいけないよ。もう、世間知らずの小学生じゃないんだから。

  バイオ企業は遺伝子組み換え穀物の長所を宣伝しているが、虫も食べない野菜や穀物なんて「安全」なのか? 個人的な話で恐縮だけど、筆者は約20数年前、ある農家のオッちゃんと色々雑談したことがある。その時、農薬について現場の「生々しい」話を聞いて気分が悪くなった。内容は公開できないけど、農薬が大量に保存された納屋の中で実情を聴くと納得が行くものである。印象的だったのは、そこのおばあちゃんが“可愛い”孫の為に無農薬野菜を独自に作っていたことだ。家族と他人は「別」ということなんだろう。でも、ちゃんとした「味」のする野菜っていいもので、スーパー・マーケットで販売される大量生産品とは違っていた。まぁ、虫も避けるトウモロコシを消費者が食べているんだから、人間の抵抗力は並外れているんだろう。

Bees in Poland 1Gilles-Eric Seralini 3










(左: 死んだ蜂の写真   /  右: ジル・エリック・セラリーニ)

  しかし、か弱いミツバチは生き残れなかった。2012年、ポーランドでは大量の蜂が死んでしまったという。モンサント社の「MON810 GM」穀物とか、殺虫剤、除草剤などの影響により、害虫と一緒に大切な蜂までもが駆逐されてしまったのだ。3月には1500名もの養蜂家が抗議デモを起こして大騒ぎになった。(Ray Ananda, Poland's Monsanto Action Lays 1000s of Dead Bees on Government Steps, Food Freedom, 25 March 2012.) 古代からミツバチは重宝され、苺の受粉にまで利用されるんだから、農家にとっては貴重な生物である。アニメ・ファンだって、「ミツバチ・ハッチ」が何万匹も死んだら悲しいだろう。こうした遺伝子組み換え生物(Genetically Modified Organism / GMO)の被害は世界各地で報告されているし、深刻な社会問題となっている。興味のある人はフランスのジル・エリック・セラリーニ(Gilles-Eric Sélalini)博士の告発を調べてみればいい。一般の日本人には、博士の「なぜグリホサートはラウンドアップとの問題にならぬのか」という論文が、要点を纏めているので解りやすい。("Why glyphosate is not the issue with Roundup", Journal of Biological Physics and Chemistry, Vol. 15, 2015.) 高校生の読者は理科の先生に頼んで教えてもらってね。たぶん、セラリーニ博士による爆弾発言を詳しく説明してくれるから。

Rats 1Rat 2








(写真  /  腫瘍ができたネズミ )

  遺伝子操作の種子や除草剤の有害性については、あまたのレポートがあるので、一般国民でもちょっと記事を検索すれば解るだろう。問題なのは、こうした惨状を知らない政治家、知っていて隠蔽する売国議員や企業から雇われている科学者、スポンサーだけが「お得意様」の大手マスコミなどが存在する事だ。例えば、イブラヒム博士とオカシャ博士によって、「不都合な研究結果」が公表されているのに、日本の大手新聞社は一面で取り上げなかった。(Marwa Ibrahim and Ebtsam Okasha, "Effect of Genetically modified corn on the jejunal mucosa of adult male albino rat", Experimental and Toxicologic Pathology, Vol. 68, 2016を参照。)  彼らはネズミに遺伝子組み換え穀物を長期間与えて、どのような影響が出るのか実験してみたそうだ。すると、このネズミには大きな腫瘍が出来てしまい、その衝撃映像は全世界に発信され、大きな話題になったらしい。お腹が大きく膨れあがったネズミを見れば、誰だって遺伝子組み換え作物や除草剤の危険性に気づくじゃないか。

shanthu shantharam 1(左  /  シャヌー・シャンタラム)
  しかし、大手企業に雇われた「お抱え学者」は、違った意見を持っていた。例えば、ブリテンのインド系科学者であるシャヌー・シャンタラム(Shanthu Shantharam)教授は、遺伝子組み換え作物の安全性を述べていたが、どうも密かにGMOの製造会社とつるんでいるらしい。(Colin Todhunter, Genetically Modified Food and Crops. Behind the Mask of Pro-GMO Neoliberal Ideology, Global Resaerch, March 11, 2017) 一見すると、独立・中立を保っている科学者でも、裏で関連企業と癒着している場合もあるし、何らかの見返りを求めて媚びを売っている場合もあるのだ。例えば、潤沢な研究費を“間接的”にもらえたり、どこかの研究所に“移籍”できたり、と様々な「賄賂」があったりする。また、大手企業は「広告塔」を雇って宣伝に努めたりするから、我々は用心せねばならない。例えば、元「世界銀行」のコミュニケーション部門に所属していたヴァンス・クロウ(Vance Crowe)氏は、モンサント社に雇われて「ミレニアル・エンゲージメント(Millenial Engagement)」の責任者になって、若者にGMOの安全性を訴えていたのだ。曰わく、モンサントは全人類に尽くし、世界各国で食糧の供給に貢献しているんだってさ。「本当かよ!」と疑いたくなる。

Vance Crowe 1Barbara Mikulski 1










(左: ヴァンス・クロウ  /  右: バーバラ・マコルスキー)

  本来、政治家は国民の健康や食糧の安全性に目を光らせるべきなのに、何も勉強しないで役人に丸投げなんだから、税金泥棒の非難を免れない。米国ではちょっと知られた政治家に、メリーランド州選出の上院議員でバーバラ・マコルスキー(Barbara Mikulski)というオバちゃん議員がいた。彼女はポーランド移民の孫で、曾爺さんは地元ボルティモアのハイランドタウンでパン屋を営んでいたそうだ。それなら、ちょっとくらい小麦や穀物に関心があっても良さそうなものだが、議会でHR933(俗に言う「モンサント保護法」)が通過した時、彼女はそれを食い止めなかった。普段は環境保全や消費者保護を口にしていたのに、この時はアメリカ国民に背を向け、バイオ・テック企業に靡いてしまったのだ。マコルスキーのオバはんは、後に後悔していると告白したが、既に遅かった。まぁ、父親がアルツハイマー病を患っていたから、製薬会社や化学製造会社と昵懇になっていたんだろう。彼女は長年勤めた上院を引退して、悠々自適の隠居生活を送っていてるそうだ。「秕政のツケは国民に」、という典型例である。

Roy Blunt 1Abigail Blunt 2









(左: ロイ・ブラント  /  右: ロイとアビゲイル・ブラント夫妻)

  だが、連邦議会にはもっと悪い奴が居た。その筆頭は共和党のロイ・ブラント(Roy Dean  Blunt)上院議員だ。彼は下院議員上がりだが、要職(Majority LeaderとWhip)を歴任したことがあり、保守派グループの「ティー・パーティー(Tea Party)」にまで属していたのである。こうした保守を騙って民衆を裏切る政治家は実に多い。モンサントの飼い犬になったブラントのお陰で、政府や裁判所は遺伝子組み換えの種子が有害と判っても、その販売を差し止めることが出来なくなってしまった。そして、彼の再婚相手(2番目の妻)であるアビゲイル・パールマン夫人は、ワシントンでも指折りの企業ロビーストである。彼女は大手食品メーカーの「クラフト(Kraft)」社やタバコ企業の「フィリップ・モーリス」社のロビーストを務めていたのだ。公式には「関与していない」との話だが、選挙中に
「大企業」と夫の関係をを支える妻としては頼もしい。夫婦共々、巨大企業と癒着して儲けていたんだから、何も知らないアメリカの有権者は憐れだ。

Abby Martin 3Fiona Bruce 2










(左: アビー・マーティン  /  右: フィオナ・ブネース)

  専門家でもない筆者がこれをよく覚えているのは、RTテレビのアビー・マーティン(Abby Martin)が真っ赤になって怒っていたからだ。彼女はブラント議員が大嫌いで、吐き捨てるように彼の行動を非難していた。RTという、このロシア系宣伝放送局は、米国のマスコミが取り上げない不都合なニューズを放送するので、時々だけど有益となる。それに、中年のオッさんより、美人キャスターの方かいい。BBCのイヴニング・ニューズだって美しいフィオナ・ブルース(Fiona E. Bruce)の出番だと嬉しくなる。あの独特なブリテン・アクセントで喋る英語が魅力的だ。テレビ画面を見ながら飲むコーヒーが旨い。でも、インド人やアフリカ人のアンカーだと気分が暗くなる。ブリテンのテレビ番組なんだから、イギリス人の方がいいよねぇ。

Amy Walter 2Amy Walter & Kathryn Hamm 1Tamara Keith 1










(左: エイミー・ウォルター  / 中央: キャスリン・ハムとエイミー  /  右: タマラ・キース)

  そう言えば、このHR933を問題なく容認して、気軽に署名したのが、あの人権派と呼ばれたバラク・オバマ大統領である。呆れてしまうけど、左翼のマスコミはトランプだと猛攻撃するくせに、黒人の大統領には甘かったのだ。公共放送のPBSテレビによく出てくる「クック・ポリティカル・レポート(Cook Political Report)」のエイミー・ウォルター(Amy Walter)や、その相棒たるNPRラジオのタマラ・キース(Tamara Keith)は、オバマを徹底的に批判したのか? この極左コメンテーターの二人はオバマを陰ながら応援していたから、「公共放送」であっても番組が左に傾いていた。ここでは関係無いけど、筆者は初めてエイミー・ウォルターを見た時、「レズビアンじゃないか?」と直感的に疑ったことがある。自慢じゃないけど当たっていて、彼女はキャスリン・ハム(Kathryn Hamm)という同性愛活動家と「パートナー」になっていたのだ。彼女の発言や雰囲気から「レズビアン」と判るなんて、我ながら洞察力の鋭さに嬉しくなった。話を戻すと、テレビ番組のコメンテーターはオバマを頻りに賞讃していたが、彼の行った功績など皆無に等しく、どちらかと言えば有害な政策の方が多かった。でも、「黒人」だから何をやっても「偉大な大統領」になるんだろう。肌が黒いだけで「偉大」になるんだから、これって、人種偏見じゃないのか?

  政府の要人と業界の手先が「つるむ」ことは、米国でも日本でも同じである。日本のマスコミは米国の政権が交代した時、名前と顔くらいしか紹介しないけど、本来なら各長官の素性や支持者、裏の繋がりくらいは暴露すべきだろう。平民の筆者だってオバマの暗い過去を書いたんだから、高給取りのテレビ局員はもっと詳細な経歴報道をしてもいいはずだ。ということで、バイオ企業と繋がっていた有名人をちょっとだけ紹介したい。

  まず、意外なのは元国防長官のドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)が、大手製薬会社の「サール(G.D.Searle)」で最高経営責任者(CEO)になっていたことだ。この会社はモンサントに併合されたことがあり、現在は大手製薬メーカーの「ファイザー(Pfizer)」に買収されて、そこの子会社になっている。サール社は経口避妊薬とか睡眠薬、人工甘味料の販売を行っているから、知っている人も多いだろう。ただし甘味料の「ニュートラ・スウィート」は販売中止となった。おそらく、健康にとって有害だったのだろう。

Donald Rumsfeld 1Clarence Thomas 1Michael Taylor 1Michael Kantor 1








(左: ドナルド・ラムズフェルド  / クラレンス・トマス  / マイケル・テイラー /  右: マイケル・カンター)

  また、最高裁判事のクラレンス・トーマス(Clarence Thomas)は、以前「モンサント」の顧問を務めていたという。食糧と薬を扱うFDAで副長官を務めていたマイケル・テイラー(Michael Taylor)も、モンサントの顧問弁護士だった。さらに、ウィリアム・ラッケルズハウス(William D. Ruckelshaus)元司法副長官でさえ、モンサントの重役を務めていたのだ。政府の機関には他にもモンサントの手下がいて、具体名を挙げれば、マイケル・カンター(Michael Kantor)、アン・ヴェネマン(Anne Veneman)、ルフス・エルサ(Rufus Yerxa)、リチャード・マホーニー(Richard Mahoney)などがいたのだ。まぁ、巨額の利益を上げる企業だから、自分の配下を官庁に派遣するなんて造作もないことだろう。社長のヒュー・グラントなんか、一人で1300万ドルもの大金をつくってしまうんだから、研究者や弁護士、政治家が近寄ってくるのも当然だ。

  もっと凄いのは、食物市場をうごかすメガ企業の「カーギル」であろう。一般的には大企業としか知られていないけど、このカーギルは家族経営のプライベート企業なのだ。普通の人は「えぇぇっ!」と声を上げてしまうが、誰だって巨大な国際企業が一族経営なんて信じられないだろう。このファミリー企業は約1300億ドルから1400億ドルくらいの年商があって、14万3千人の雇用を創り出し、67ヶ国で幅広いビジネスを展開しているそうだ。創業者のウィリアム・ウォレス・カーギ(William Wallace Cargill)は、スコット系アメリカ人の家庭に生まれ、七人兄弟の三男だった。1865年(慶應元年)頃に、彼は兄弟を伴い、ミネソタ州で小さな穀物問屋を開業したそうだ。彼は相当な切れ者だったらしく、会社を大きくして二人の子供に事業を託したという。1909年にウィリアムが亡くなった時、会社の資産は200万ドルくらいであったらしい。今のレートで換算すれば、110億ドル(1兆2千100億円)に相当する金額であるそうだ。

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(左: ウィリアム・ウォリス・カーギル  / 中央: エドナ・カーギル / 右: ジョン・マクミラン・シニア )

  父の事業を継承した息子のオースティン(Austen Cargill)は、やはり息子のジェイムズと娘のマーガレットに株を引き継がせた。ウィリアムの娘であるエドナ(Edna)が、ジョン・マクミラン・シニア(John MacMillan, Sr.)と結婚したので、カーギル一族にはマクミラン家の子孫が役員になっている。二人の間には息子のカーギル・マクミラン・シニアとジョン・マクミラン・ジュニアが生まれていた。マクミラン家はもともとスコットランドから渡ってきた一族で、祖先のダンカン・マクミランは1815年に、アメリカではなくカナダへ移住したそうだ。三代にわたって商売人として成功を収めたマクミラン家は、ジョンの世代でカーギル家と結びついたのである。たぶん、ジョン・マクミラン・ジュニアの息子がホイットニー・ダンカン・マクミラン(Whitney Duncan MacMillan)と名づけられたのは、祖先のダンカンに因んでのことだろう。現在のカーギル社は6家族によって17名の理事会を構成しているそうだ。

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(左: ジョン・マクミランジュニア  / 中央: オースティン・カーギル /  右: ホイットニー・マクミラン)

  それにしても、日本人は何故か他国の惨状を参考にしないから、本当に脳天気である。アメリカの現状を見れば、国民が家畜のようになっているのが判るのに、それを無視して同じ轍を踏もうとする。アメリカ人は遺伝子操作された穀物や、遺伝子組み換えの飼料で育った肉を食べて満足しているが、人体にどんな影響があるのか不安でならない。米国では安くて保存の利く食糧が歓迎され、素材の風味が悪ければ、化学調味料で味付けをして、「美味しい」料理に変えてしまうのだ。たとえ、そうした廉価な食事で肥満になっても、医療が充実しているので表面的には困らない。でも、安い料理を食べて高額医療を払っているんだから、差し引き「損」になっているはずなのだが、そこは陽気なアメリカ人、そんなことを考えない。政府の医療政策が間違っているから国民が苦しむ、と考えてしまうのだ。それよりも、日本料理のような健康食を摂って、病気にならず、丈夫な体にする方がよっぽどマシなのに、それすら理解できないんだから手の施しようがない。

  安倍政権も米国の売国議員と同じで、僅かな利益の爲に国民の健康と未来の子供を犠牲にしてしまった。これは安倍首相だけが愚劣なのではなく、国会議員と一般国民に国家意識が無いからだ。保守派の知識人だって何を守っているのか判らない人が多い。抽象的に言論を弄ぶだけで、具体的に何なのかをはっきりさせないところが欠点なのだ。ロシアのプーチン大統領は、ロシアは西歐諸国と違って健康的で高品質の食糧を生産するんだと意気込んでいた。「ロシアは食糧の輸入国ではなく、輸出国なのだ」と宣言していたそうだ。(Putin wants Russia to become world's biggest exporter of Non-GMO food, RT, 3 December 2015) つまり、グローバル企業の餌食にならないぞ、と釘を刺していたのだろう。いゃ~、冷徹な元諜報員は悪党の手口を判っている。「悪人は悪人を知る」ってことだ。

  筆者は評判の悪い人種論や民族の遺伝を論じてきたが、それは国民意識を喚起するためである。だいたい、人間の種を守らない国民が穀物の種を守る訳がないだろう。日本の国土に遺伝子組み換え作物が持ち込まれれば、日本固有の米や大豆にGMOの花粉が附着し、品質が変わってしまうのだ。一度失われた国民の財産は取り戻せない。これでは祖先に申し訳ないし、子孫に対しても無責任である。次回は人間篇を述べるけど、我々は嫌な事実に目を背けず、未来のために覚悟を決めるべきである。




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面白くないフジテレビ

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(左: ジェレミー・ブレット  / 右: デイヴィッド・スーシェ )

  この間、「チャンネル桜」を観ていたら、フジテレビの亀山社長が退任するというニュースを耳にした。低迷する現状の責任を取っての社長交替なんだろうけど、亀山氏の首を切ったところでフジテレビが復活するとは思えない。「楽しくなければテレビじゃない」とのキャッチ・フレーズを看板にしていた頃が懐かしい。今では「振り返ればテレビ東京」ではなく、テレ東の後塵を拝んでいる有様なんだから、泣きたくなるくらいの惨状であろう。藝能ニュースの又聞きだから確実な事は言えないが、フジのTVドラマは目を蔽いたくなるほど低視聴率らしい。ドラマ評論家によると、10%を下回るような作品が珍しくないという。(筆者はしばらく邦画のドラマを観ていないので、人気(?)ドラマに出ている役者の名前を聞いてもピンとこない。) それでも何とか放送しているんだから、こうしたドラマにも固定客がいて、毎回楽しみに観ている人もいるはずだ。たとえ、5%ないし2%になっても、何万人という視聴者数なんだから、モノは考えようである。

Tamura Masakazu 1Kusakari 3Kusakari 1








(左: 田村正和  /  中央と右: 若い頃の草刈正雄)

  筆者がフジテレビのドラマで思い出すのは、田村正和『乾いて候』といった時代劇なのだが、一般的には『古畑任三郎』なのかも知れない。ただ、個人的な好みで言えば、このドラマはそれほど面白くなかった。シーズン1は田村氏が主役だったので観ていたが、ゲスト俳優の鹿賀丈史と桃井かおりのエピソードだけは面白かったけど、他の回はどんなストーリーだったのかさえ覚えていない。ドラマの脚本家は三谷幸喜なのだが、キャラクター設定やドラマの筋は、明らかに『刑事コロンボ』からの拝借だと判る。ただし、田村正和を古畑役に据えただけマシである。やはり、主役を張れるだけの二枚目じゃなければ、大勢の観客を惹きつける作品にならない。もしも、主役を角野卓造や小林稔侍、古谷一行にしていたら、いくら有名俳優といえども作品じたいが地味になってしまうだろう。(田村氏に匹敵するのは若い頃の草刈正雄くらいかなぁ。特に、1970年代の草刈り氏は若い女性のアイドルだった。今でも、「あんなハンサム・モデルが亭主だったらイイなぁ~」と溜息をつく奥方も多いんじゃないか。でもいいじゃん、たっぷり生命保険を掛けているんだからさ。ただし、「えっ! 俺に別個の保険を掛けてたの?!」と驚く旦那さんがいたりして。現実は怖いよねぇぇ。)

ユダヤ人が演じる敏腕刑事

  三谷氏に真似された本家の『刑事コロンボ』には、薄汚なく冴えないユダヤ人が主役を務めていた。コロンボ刑事を演じたピーター・フォーク(Peter Falk)は、ユダヤ人の両親を持っていたので、イタリア系のようなユダヤ人俳優だった。ドラマではイタリア系の刑事となっている。フォーク氏はしつこい性格のキャラクターが実に良く似合っていた。彼自身、「乙女座のユダヤ人だから考え深いんだよ」、と述べていたそうだ。推理小説のドラマとして『コロンボ』を楽しむぶんには問題ないのだが、脚本家が描くプロットに時たま下層民の“妬み”や“僻み”見えてしまい、どうも気になってしょうがない。ほとんどの事件が専門職や管理職に就く“まともな”白人によって起こされ、その謎解きをヨレヨレのコートを着た南イタリア系の小男が行うのである。殺人を犯す者が白人男性なら、性格が冷酷で傲慢、場合によっては卑劣となっていた。もし犯人が白人女性だと、良心の呵責がない自分勝手なホワイト・カラーときている。まぁ、巧妙なトリックを使って完全犯罪を目指す悪党だから、もし黒人の殺人鬼にしたら「そんな知能犯はいないだろう」と視聴者が笑ってしまうし、「それならば」と現実を踏まえて、単なる黒人の兇悪犯にしてしまうと、肝心の物語じたいが成立しなくなる。「じゃあ、いっそのことユダヤ人にするか!」と頭を切り替えれば、今度は妙に生々しくなってしまい、危険なほどのリアル感が出てしまうので、ユダヤ人視聴者からの抗議が殺到するだろう。だから、当たり障りの無い白人に設定されてしまうのだ。

Peter Falk 2Richard Levinson 1William Link 2







(左: ピーター・フォーク  / 中央: リチャード・レヴィンソン  /  右: ウィリアム・リンク)

  それにしても、髪に“フケ”が溜まった、むさ苦しい「コロンボ」を誕生させた張本人は誰なのかと言えば、これまたユダヤ人の脚本家コンビであった。脚本を書いたリチャード・レヴィンソン(Richard Levinson)とウィリアム・リンク(William Link)によれば、コロンボのモデルはドフトエフスキーの小説である『罪と罰』に出てくる予審判事のポルフィリー・ペトロヴィッチ(Porfiry Petrovich)と、G.K.チェスタトン(Gilbert Keith Chesterton)が生み出したブラウン神父であるそうだ。でも、チェスタトンが描く神父と「だらしない格好」の刑事とではあまりにも違いすぎる。やはり、原作者の性格がキャラクター設定に反映されたのだろう。視聴者は誰がドラマを作ったのかをチェックすべきだ。これはよく知られた話だけど、1971年に放送された『コロンボ』の第一話は、若き日のスティーブン・スピルバーグが監督を務めたそうだ。

Dostoevsky 1Gilbert Chesterton 1Tracy Nelson 11









(左: ドフトエフスキー  / 中央: G.K.チェスタトン  /   右: トレイシー・ネルソン )

  チェスタトンのブラウン神父は、米国のTVドラマ『名探偵ダウリング神父』のヒントにもなっていたくらい、歐米諸国では有名である。日本でもチェスタトンの著作は翻訳されているので馴染みの人も多いだろうし、NHKがこのドラマを放送したので、未だに覚えている人もいるんじゃないか。筆者も毎回観ていたので知っているし、とりわけシスター・ステファニー役を演じていたトレイシー・ネルソン(Tracy Kristin Nelson)が可愛かったので懐かしい。ドラマでは、この修道女が元不良少女という経歴を持っていて、ある事が切っ掛けで信仰心に目覚め、独身を誓う修道院に入った、という設定になっていた。彼女がダウリング神父と犯罪を捜査する時、違法賭博やギャング連中に詳しかったのも、こうした過去があったからである。ちなみに、トレイシーの父親は有名ミュージシャンのリッキー・ネルソン(Ricky Nelson)で、母親は女優と画家を兼ねていたクリスティン・ハーモン(Sharon Kristin Harmon)である。彼女は「NCIS」でギブス役を演じる人気俳優マーク・ハーモン(Mark Harmon)の姉である。彼女の母親、つまりトレイシーの祖母も女優であった。エリーズ・ノックス(Elyse Knox)がトレイシーのお婆ちゃんだったから、親子三代とも女優で、叔父さんもビッグ・スターという役者一家に生まれたことになる。

Tracy Nelson 31Rick & Kris NelsonElyse Knox 1Mark Harmon 2








( 左: シスター役のトレイシー  / 両親のリッキーとクリスティン・ネルソン   / 祖母のエリーズ・ノックス  /  右: 叔父のマーク・ハーモン )

  ユダヤ人の探偵で思い出すのは、アガサ・クリスティー原作の『名探偵ポアロ(Agatha Christie's Poirot)』である。ポアロ役は映画版の『地中海殺人事件』や『ナイル殺人事件』に出ていたピーター・ユスティノフ(Peter Ustinov)を思い出す人もいるだろうが、テレビ版のポアロを演じたデイヴィッド・スーチェ(David Suchet)を思い浮かべる人もいるだろう。ユスティノフは映画の『クォ・ヴァデス』や『スパルタカス』に出ていた俳優なので、印象に残っているかも知れないが、いったい何処の国民なのか分かりづらい。実際のところ、彼は英国で活躍したロシア系移民なのだが、その血統にはユダヤ人やエチオピア人が混じっていたという。日本では「英国人男優」と紹介されるが、彼の家系を見れば、何となく英国人じゃないということが解る。

Peter Ustinov 2David Suchet 3David Suchet as Lady BracknellDavid Suchet as Freud








(左: ピーター・ユスティノフ   /  「ポアロ」役のデイヴィッド・スーシェ /  女装のスーシェ / 右: 精神分析医「フロイド」役のスーシェ  )

  もう一方のスーシェ(「シューシェ」)にとって、ポアロは「当たり役」だった。英国のテレビで好評だったから、長いことポアロ役を務めていたし、本人も一番気に入っていたようだ。名前の発音だって役柄に合わせて、フランス語風にに変えていたくらいだ。しかし、彼の容姿はベルギー人にとったら屈辱的だった。ドラマの設定だと、ポアロはベルギー警察の元署長であったが、第一次世界大戦のとき、ドイツ軍がベルギーに攻め込んだので、英国へ亡命する破目になったのだ。そして、この避難先で探偵稼業を始めることになった訳である。でも、本当のベルギー人男優がポアロ役を射止めれば問題ないのだが、スーチェはユダヤ人の両親を持つブリテン系ユダヤ人俳優であった。

David Suche 5David Suchet in Executive Decision








(左: 「ポアロ」役のスーシェ  /   右: 「エグゼクティヴ・ディシジョン」でテロリストを演じたスーシェ)

  しかも、ヨーロッパ人らしからぬ外見を有していたので、ベルギー国民には不満の種だった。ピンと跳ね上がった口髭を持ち、額と頭は禿げ上がり、ずんぐりとしている上にお腹が出ている。これでは観ているベルギー人も野次を飛ばしたくなるだろう。テレビ局が「なんでベルギー人の探偵が、南アフリカから流れてきたユダヤ人なんだ?」との抗議を受けても当然だ。スーシェの父ジャックはリトアニア出身のユダヤ移民であったが、南アフリカに住んでいた。彼は開業医であったという。その父親、つまりデイヴィッドの祖父はあの“悲惨な”ユダヤ人定住区「ペイル(Pale of Settlement)」で暮らす賤民だった。デイヴィッドの母親ジョアン・パトリシアはアングリカン教会のキリスト教徒と見なされているが、血筋から言えばロシア系ユダヤ人の家族に属している。宗教がイギリス的でも肉体はユダヤ人という「ブリテン人」が多いから、日本人は彼らの素性に注意せねばならない。

嵌まり役を摑んだ英国人俳優

Arthur Conan Doyle 1Agatha Christie 2Jeremy Brett 26








(左: アーサー・コナン・ドイル   / 中央: アガサ・クリスティー   /   右: ジェリミー・ブレット版の「シャーロック・ホームズ」)

  イングランドの探偵小説といえば、まず誰でもアーサー・コナン・ドイル(Sir Arthur Ignatius Conan Doyle)の「シャーロック・ホームズ」を思い浮かべるんじゃないか。ドイルのホームズと比べると、アガサ・クリスティーのポアロはどうしても「格下」に見えてしまう。これは主にシャーロック・ホームズが英国紳士として描かれているからである。ポアロも冷静沈着で、鋭い洞察力と抜群の推理能力を持っているが、如何せん体型が中年太りのオっさんだから人気が出ない。一方、グラナダTVの『シャーロック・ホームズ』には、英国人男優のジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)が採用されていたのだ。彼はシェイクスピア劇で腕を磨いた実力派で、まさしくシャーロック・ホームズに最適の人物だった。彼の一挙手一投足は洗練されており、颯爽としたヴィクトリア朝ジェントルマンを彷彿させるような物腰だった。NHKの放送では、露口茂さんの吹き替えになっていたが、出来れば彼の肉声で番組を堪能した方がいい。(知らない人の為に言えば、露口氏は『太陽に吠えろ!』に出ていた「山さん」である。)

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(写真   /  「シャーロック・ホームズ」を演じるブレット )

  ジェレミー・ブレットはシャーロックを演じるために俳優になったような人物である。彼が上流階級のイギリス人に特有のアクセントで台詞を喋る姿が実にいい。一つ一つの言葉が耳に残るし、ドクター・ワトソンとの会話も軽快でユーモアに満ちていた。フロック・コートに身を包み、山高帽にステッキを持つブレットの出で立ちは“サマ”になっている。彼はしばしば難事件を解くために沈黙する。そして、謎が解けた瞬間にパッと見せる表情が、これまた絶品だ。依然として、何のことやら判っていないドクター・ワトソンに向かって、如何に自分が愚かだったかを語るシャーロックの演説は痛快である。スーシェの「ポアロ」も論理的思考と推理で事件の謎を解くが、答えを見つけて“はしゃぐ”姿は、太ったペンギンみたいだ。関係無いけど、ドラマの中では口髭を生やしたポアロが紅茶や食事を取るシーンが結構あった。しかし、彼が飲み物や食べ物を口にする度に、髭についたものをナプキンで拭き取る姿はイライラする。あんなチョビ髭なんか剃ってしまえばいいのに、とつい思ってしまうのだが、その髭がトレード・マークになっているから仕方がない。

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(左: 若い頃のジェレミー・ブレット   / ホームズ役のブレット  / 右2枚: ロバート・ダウニー・ジュニアと映画で「ホームズ」を演じるロバート )

  アーサー・コナン・ドイルのシャーロック・ホームズは人気小説だから、これまでも色々な役者がTVドラマや映画でその役を演じていたものである。例えば、2009年と2011年には、アメリカ人男優のロバート・ダウニー・ジュニア(Robert Downey, Jr.)がホームズ役を演じていた。しかし、彼がこの英国人探偵を演じると、ことのほか安っぽく見えてしまい、全くと言っていいほどイギリス紳士に見えない。どちらかと言えば、シカゴかボルティモアにいそうなチンピラである。事実、彼はリトアニア・ハンガリー系ユダヤ人の父を持つユダヤ系アメリカ人であり、気品と威厳に満ちた役が似合わない。このユダヤ人役者は実生活でコカインやヘロインの中毒犯となり、警察沙汰を引き起こしたことがある。そもそも、彼の父親からして麻薬中毒者だったというから、親子共々懲りない藝人だった。父親のロバート・シニアは俳優業と監督業を兼ねた人物で、人気TVドラマ・シリーズ「トワイライト・ゾーン」では監督を務めていたそうだ。ところが、このオヤジときたら、トンデモない親で息子に大麻を勧めていたというのだ。いくらなんでも、幼い息子にマリファナを許す父親ってどんな奴なんだ? 子供の頃から違法タバコを吸っていたんだから、大人になったロバート・ジュニアが麻薬中毒患者になっても当然だろう。ハリウッドには幼児性愛者を始めとして、ホモとかシャブ中とか、サド、マゾ、変態とか、本当に悪質な連中が多い。

 1charlie Chaplin 1








(左: ロバート・ダウニー・シニアと息子のジュニア  /  右: チャーリー・チャップリン)

  こんなロバート・ダウニー・ジュニアがこなせる役といったら、せいぜいチャーリー・チャップリンの役が限度だ。(日本でも彼の『チャーリー』はヒットしなかった。) 喜劇王チャップリンはジプシーの出自だから、ユダヤ人俳優には打って付けの役柄である。チャップリンはその独特なユーモア感覚と、時折見せる陰鬱な表情から、「ユダヤ人じゃないか?」と一般のユダヤ人から思われていた。しかし、確実なところは不明だが、どうやら彼の両親は旅芸人のジプシーであったらしい。(Damien Gayle, Was Chaplin born in a gypsy caravan in the West Midlands?, Daily Mail, 20 March 2012) だからこそ、血統を恥じるチャップリンは、なかなか自分の過去を明かそうとはしなかったのだ。(筆者にとってチャップリンは思い出深い役者で、高校生の時学校をズル休みして有楽町の名画座に赴き、『キッド』や『ライムライト』を観ていた。特に、『街の灯』は印象深く、街頭で花を売る盲目の少女を演じていたヴァージニア・チェリルは、今でも忘れられない。とは言っても、良い子のみんなは真似しちゃ駄目だよ。学校は大切なんだから。)

Virginia Cherrill 3Virginia Cherrill 1Charlie Chaplin 4









(左と中央: ヴァージニア・チェリル  /  右: チャップリン)

共演女優は美人でなきゃ

Rachel McAdams 1Rachel McAdams 4Kelly Reilly 3









(左と中央: レイチェル・マクアダムズ  /   右: ケリー・ライリー)

  リウッド版「シャーロック」でまあまあ良かったのは、アイリーン・アドラー役に抜擢されたレイチェル・マクアダムズ(Rachel McAdams)と、メアリー・モースタン役を演じた英国人女優のケリー・ライリー(Kelly Reilly)である。マクアダムズの方はハリウッド・スターだから日本でも有名だが、ライリーの方はあまり知られていない。筆者は個人的に好きなんだけど、彼女は作品に恵まれていなかった。例えば、米国に進出してABCの『ブラック・ボックス』の主演を果たしたが、これが大失敗でシーズン1を以て打ち切り。エグゼクティブ・プロデューサーにはアイリーン・ハイケン(Ilene Chaiken)と大御所のブライアン・シンガー(Brian Singer)が就いていたが、物語自体が暗くて魅力に欠けていたのだ。このユダヤ人制作者の二人が、主役のキャサリンにライリーを抜擢した事までは良かったが、彼女の恋人役に黒人男優のデイヴィッド・アジャラ(David Ajala)を起用したんだから、折角のドラマが台無しである。全く以て「馬鹿」としか言いようがない。多民族主義を宣伝したいことは分かるけど、英国人美女が恋する相手なのに、それが黒人なんて、これでは白人視聴者がワクワクするはずがないだろう。「X-Men」を手掛けたブライアン・シンガーは、ミュータント(変種の超人)や混血児が好きなんだろうが、お客さんの好みを考えるべきだ。

Ilene Chaiken 1Bryan Singer 1Kelly Reilly 213David Ajala 1








(左: アイリーン・ハイケン  /  ブライアン・シンガー /  ケリー・ライリー /  右: デイヴィッド・アジャラ )

  最近ではBBCの『シャーロック』が好評で、主役のベネディクト・カンバーバッチ(Benedict T.C. Cumberbatch)は一躍トップ・スターとなった。でも、やはりジェレミー・ブレットの方が似合っている気がするんだけど、こんにちでは若々しいカンバーバッチの方に軍配が上がってしまうのだろう。「シャーロック・ホームス」には色々なバージョンがあるけど、三つのバージョンにはそれぞれ妖艶なアイリーン・アドラー(Irene Adler)が登場していた。印象深いのはジェレミー・ブレット版シャーロックに登場したアドラーだ。このキャラクターは『ボヘミアの醜聞』で見ることが出来る。オペラ座のプリマドンナを務めるアイリーン・アドラーは、かつてボヘミア国王とこっそり付き合っていた。しかし、ボヘミア国王はスカンジナヴィアの王女と結婚することになったのだ。そこで、アイリーンは王と一緒に撮影した写真を以て脅迫してきたのである。これが公表されれば婚約は破談となってしまう。そこで、困った国王はシャーロックを訪ね、そのスキャンダルになりうる写真を取り戻してくれと依頼したのだ。シャーロックはトリックを使って写真のありかを探り出すが、アイリーンを捕まえる事はできず、あと一歩のところで逃げられてしまう。結局、脅しを諦めた彼女は写真を返し、新たな婚約者と共に海外へ渡ってしまうのだ。

Benedict Cumberbatch 1Lara Pulver 2Gayle Hunnicutt 2









(左: ベネディクト・カンバーバッチ  / 中央: BBC版の「シャーロック・ホームズ」でアドラーを演じるララ・パルヴァー  /  右: ブレット版の「シャーロック」 でアドラーを演じたゲイル・ハニカット)

  このアイリーンを演じていたのが美人女優のゲイル・ハニカット(Gayle Hunnicutt)であった。彼女はテキサス生まれのアメリカ人女性であるが、英国の貴婦人役が良く似合っていた。アルフレッド・ヒッチコックじゃないけど、主役級の女優は美人にしないと映画が華やかにならない。ゲイル扮するアイリーン・アドラーは実に可憐だった。シャーロックが特別に「あの人」と呼ぶのも解る。普通の女性には心を動かさぬシャーロックも、アイリーンだけは心に引っ掛かる魅力があったのだろう。ちなみに、ダウニー版の映画ではレイチェル・マクアダムズが演じ、カンバーバッチ版では英国系ユダヤ女優のララ・パァルヴァー(Lara Pulver)が演じていた。パルヴァーは人気TVドラマ「スプークス(Spooks)」でMI-5の諜報員を演じた女優である。「スプークス」は確かBS-11で放送していたから、覚えている方も多いだろう。英国のスパイ・ドラマには、こういった重厚な作品があるものだ。日本の公安モノは子供ぽくって、観ている方が照れてしまう。やはり、日本の制作者が未熟なんだろうなぁ。

Gayle Hunnicutt 6Gayle Hunnicutt 7Gayle Hunnicutt 1








(写真  /  ゲイル・ハニカット)

格闘家だった名探偵

 Barton Wright 1(左  /  エドワード・ウィリアム・バートン・ライト)
  シャーロック・ホームズを観ていて気付くのは、この紳士探偵が格闘技をマスターしていたことである。日本の探偵モノ、例えば天知茂が演じた明智小五郎とか石坂浩二が演じた金田一京助など、推理力で悪党を捕まえるのだが、犯人との壮絶な挌闘シーンは無い。一方、シャーロックは宿敵モリアーティー教授に生死を賭けた戦いを挑んだことがある。ドラマでは瀧に架けられた橋の上で対決し、二人とも瀧壺の中へと落ちてしまうのだ。また、ホームズは酒場で聞き込みをしたとき、ゴロツキに絡まれたことがあるが、得意技で打ちのめしたこともある。ホームズが習得した技は、「バーティツ(Bartitsu)」と呼ばれる総合格闘技で、これが何と日本由来の武道なのだ。というのも、創始者のエドワード・ウィリアム・バートン・ライト(Edward William Barton-Eright)は日本に留学したことがあるからだ。彼は1895年(明治28年)頃、日本にやって来て、「寺島」という師範のもとで神傳不動流(しんでんふどうりゅう)を学び、講道館では柔術を習ったらしい。彼は3年間の滞在を終えて英国に戻ると他の武術を取り入れ、独自の武術を編み出したそうだ。この格闘技が「バーティツ」で、彼の名前である「バートン」と「柔術」を組み合わせて「バートンじゅうじゅつ」、略して「バーティツ」になったという。

  英国ではパブリック・スクールやオックス・ブリッジといった名門大学に通う青年たちは、身体を鍛えるためにボクシングを習う気風があった。ジェントルマンは悪漢を腕尽くで押さえつけねばならぬ、との考えがあったのだろう。受験勉強だけが得意なクイズ王の如き青瓢箪は、国家を統治する支配者に非ず、と思われていたのだ。つまり、英国のエリートは日本の武士に等しかった。来日したライトは我が国の伝統武道である柔術や合気道に驚いたはずだ。当時の日本には恐ろしく強い達人がいたから、何も知らない英国人が見ればびっくり仰天だ。だいたい、素手の者が刀を持った相手に挑むなんて狂気の沙汰である。ところが、丸腰の人間が相手の刀を取り上げたり、その腕をへし折ったり、と見事な技を披露していたから、日本人を小馬鹿にしていた西洋人が敬意を払ったのも頷けよう。ちょっと横道に逸れるけど、忌々しい北鮮の金正恩を見ていると、腕十字を決めて骨をへし折りたくなる。ホドリゴ・ノゲイラの「アナコンダ・チョーク」や高阪剛の「チョーク・スリーパー」で失神させるのもいいが、どちらかと言えば、アーム・バーで関節を「ボキ」っと破壊したり、マウント・ポジションからの鉄槌やエルボー(ひじ落とし)で鼻骨を潰したい。あの“ふてぶてしい”正恩の顔を目にすると、何故か「バックハンド・ブロー」で殴りたくなるから不思議だ。出来ることなら、鼻血を出す金の顔に膝蹴りを食らわせたい。きっと気分爽快で、最高だろうなぁ。(マニアックで分かりづらいけど、主旨は理解してね。)

Ruth Benedict 1(左  /  ルース・ベネディクト)
  もう一つシャーロック・ホームズを見ていて気付くのは、彼が名誉を重んじる紳士であったことだ。敗戦後、ルース・ベネディクトが『菊と刀』を出版し、日本人は「罪」の意識が薄いと批判していたが、英国紳士だって「罪」よりは「恥」の意識の方が強かった。ホームズは紳士の名誉に敏感だったが、彼に信仰心があったのかは疑問である。そう言えば、ドラマの中でホームズが聖書を勉強したり、教会で賛美歌を歌うシーンなんか無かったし、そもそも、こういった場面は必要ない。彼は無神論者ではなかったが、かといって信仰篤いキリスト教徒でもなかった。これは別の機会に述べたいが、ルース・ベネディクトはユダヤ人の学閥に属していたのだ。読者の皆様は「また、ユダヤ人かよ!?」と呆れてしまうだろうが、日本の大学教授が間抜け揃いだから、一般国民が無知になってしまうのだ。肝心な事を教えないのが我が国の学者が持つ特徴で、マスコミの左翼記者と同じ体質を持っている。筆者も嫌になってしまうが、歐米諸国の裏事情というのはドス黒いんだよねぇ。まぁ、とにかく、シャーロック・ホームズはイギリス人の役者が似合っている、ということだ。




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