無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2017年07月

蓮舫は何人なのか? / 弱みを握られた政治家



国家意識無き日本人

  二重国籍疑惑で揺れている蓮舫が、民進党の代表を辞任したにもかかわらず、今度は衆院議員に鞍替えしようと考えているそうだ。彼女は台湾籍離脱を証明したから、もう二重国籍問題は一件落着と思っている。日本人は忘れっぽいから、来年にでもなればこの問題を「過去」のものと考え、蓮舫の口車に乗って一票を投じるだろう。東京の小選挙区から立候補するということだから、もしかしたら当選するかも知れない。流れ者や無党派層、「風」で政治を考える烏合の衆が密集する東京なら、こうした懸念が現実化しても不思議ではない。

Renho 7(左  /  証書に使われたと思われる顔写真)
  自らの戸籍謄本を“ちょっとだけ”公開した蓮舫は、まるで民族差別の被害者であるかのように、「このようなことは私で最後にしていただきたい」、と決め台詞を口にして格好をつけていたが、彼女が示した台湾政府発行の「喪失国籍許可書」には疑問が多い。ネット上では、「この許可証が偽造かも」といった風説が流れているが、たぶん本物だろう。もし、これが偽造書類なら台湾政府から何らかの反応があるはずで、マスコミも「特ダネ」として追求するだろから、蓮舫がそこまでのリスクを犯すとは思えない。ただし、許可証に貼り付けられた写真は怪しい。こういった公的な証書に用いられる顔写真は、正面を向いた顔が普通で、斜めに構えたポーズで撮ることは滅多にない。この点だけは未消化の疑問が残る。

  蓮舫の国籍喪失許可書には、他にも細かな疑問点がある。例えば、国籍放棄の書類が2016年9月6日に提出され、2016年9月13日に許可が下りるなんて通常はあり得ない。たった7日間は早すぎる。それに、蓮舫が持っていた台湾旅券は、1984年7月15日で有効期間が切れている。なぜ、こんな古いパスポートを公表したのか? 一つ考えられるのは、蓮舫がつい最近まで台湾のパスポートを更新していた、という事だ。彼女が藝人やキャスターの仕事をしているとき台湾に渡っていたそうだが、その際、どうやって入国していたのか? 台湾国籍を持つ「謝蓮舫」は、1990年代や2000年代に更新したパスポートを使っていたんじゃないか? もし、我々に最近の台湾旅券を見せてしまうと、台湾籍に気づいていたことを「自白」することになるので、あえて“古い”旅券を公表したのだろう。

  蓮舫がもらった国籍喪失許可証が本物なのは、台湾政府が「特別配慮」で発行したからだろう。台湾政府だって蓮舫の事件を充分認識しているから、申請書が提出されれば、何日も待たせるような「意地悪」はしない。なぜなら、迅速に手続きを進めてやった方が、台湾側にとって「得」になるからだ。いずれ何らかの要職に就くかも知れぬ蓮舫に、「貸し」を作っておいた方が「得策」と考えるのは当然だろう。今回の一件で台湾政府は、民進党と蓮舫に対して「切り札」を手にしたことになる。だから、我々は蓮舫を議員辞職に追い込むべきなのだ。蓮舫個人の失態で、将来、日本側が何らかの政治取引を応じることになれば、国益を損なうことになる。仮に、自民党が総選挙の結果、惨敗して下野することになれば、蓮舫の政党(「民進党」か、名前を変えた新党)が与党になる可能性だってあるのだ。もしそうしたら、蓮舫の「弱み」を握った台湾政府は、チャンスを見つけて「蓮舫さん、借りを返して下さいよ。さもないと、“あの”真相を公表しますよ」と脅しにかかるだろう。真っ青になった蓮舫は、昔のスキャンダルを避けるべく、台湾側の要求を飲むことになる。(たとえ民進党が解散の憂き目になっても、蓮舫はしぶとく政界に残って他の新党に潜り込むから、ひょんな事で大臣になる可能性は残っているのだ。)

  自民党も蓮舫の「秘密」を握っているに違いない。おそらく自民党執行部は蓮舫の渡航記録を取り寄せているから、二重国籍の真相を知っているはずだ。しかし、自民党は将来における「交渉の梃子」として隠し持つだろう。他人の弱みは公表せずに、恐喝の道具にするのが大人の政治家である。だが、蓮舫がこのまま順調に権力の座に就けるかどうかは分からない。民進党が奇蹟的に生き残ったとしても、代表を辞めた蓮舫が、再び党の要職に就けるかどうかは不確定だ。仮に何とか政務官に就いても、過去の弱みを握られた蓮舫は、「政治的妥協」を強いられ、一旦その取引に応じれば、またもやその関係を隠すために嘘をつくことになる。一つのスキャンダルを隠すために、二重、三重、四重の嘘を重ねてしまうのだ。そして、この悪循環は引退するまで続くから、実質的に蓮舫の政治生命は終わっている。表舞台では「威勢の良い」女性議員として持て囃されるだろうが、裏舞台では利用されるだけの「淫売」でしかない。

知られたくない家系

  二重国籍問題で問い詰められた蓮舫は、自分の素性が明らかになることを殊さら拒んだ。そして、戸籍謄本を明らかにすることを「差別」とか「人権」、「プライバシー」の問題にすり替え、国会議員の資質を問う国民をレイシストとみなした。しかし、蓮舫の反論は的外れで、日本人の感覚からしておかしい。なぜ自分の家系や素性を明らかに出来ないのか? また、どうして両親、祖父母、親戚のことがバレると困るのか? 普通の日本人は両親や祖父母、叔父叔母、従兄弟など、近所にバレている。例えば、高校野球で活躍する生徒の親はもちろん、従兄弟や祖父母が一緒になって応援したりするから、誰の子供なのか、誰の孫、どこの出身なのか分かってしまう。だが、それが明らかとなって困ったり、恥ずかしく思う日本人は先ずいないだろう。しかし、蓮舫は家族の素性を隠した。父親の生年月日も分からないし、彼のバナナ商売とはどんなものだったのか、また、タバコ業者だった祖母はどのような人物なのか、依然として明らかとなっていないのだ。

  蓮舫の父親「謝哲信」が支那系台湾人なのは分かったが、「日本人」と称される母親がどのような人物なのか明らかではない。名前は「斉藤桂子」だが、本当に昔ながらの日本人なのか、筆者には興味がある。(彼女が経営するバー「慕麗路(ボレロ)」の常連客なら何らかの手掛かりを知っているかもね。) 一体、彼女はどこの出身なのか? 天涯孤独の「日本人女性」なのか、それとも兄弟姉妹がいるのか? 実家は何県なのか? もし、蓮舫の母親が元々の日本人なら、実家の「斉藤家」がどこかにあるはずだ。本来なら、疑惑を追及するジャーナリストが出て来ても良さそうなものだが、マスコミはアジア系の家庭になると妙に遠慮がちになる。朝鮮系帰化人や在日鮮人の場合と同じで、「劣等民族」の素性には触れようとしないのだ。差別をしないはずのマスコミは、支那人や朝鮮人を特別扱いし、「可哀想なアジア人」の家系を暴露する事は、「人権問題」になると思っている。しかし、なぜアジア人の血統を公表することが、プライバシーの侵害に当たるのか、明確な理由は述べていない。

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(左: 母親「斉藤桂子」の若い頃 / 中央:  テレビ番組に出演した蓮舫の母親 / 右: 蓮舫)

  蓮舫の母親について、筆者がなぜ疑問に思うのかと言えば、日本名を名乗る元支那人がいるからだ。戦前、日本人は支那大陸や朝鮮半島に進出したから、所謂「支那浪人」や日本の商人が、現地の女を娶ったり、妾にすることがあった。とりわけ、父親が日本人なら生まれた子供は日支混血児でも、「日本人」として成長することが普通だから、混血児は出自を隠して日本人になりきる。また、日本にやって来た支那人留学生や料理人もいたから、内地で日本人と結婚すれば、日本に住みつく者がいても不思議ではない。日本人女性と結婚した支那人男性は、支那名では恥ずかしいから、妻の日本名を選ぶ場合もある。一方、日本人男性と結婚した支那人女性は、夫の姓を名乗るのが定番だ。したがって、彼らが何らかの事件を起こして実名報道されても、日本人の氏名だから、一般国民は日本人の犯罪と考えてしまう。事件の背景を調べた刑事だけが、容疑者の素性を知っている訳だけど、捜査内容は他者に漏らさないから、犯罪者の身元は隠されたまま。帰化支那人の経歴は様々で、人知れず肉体を武器にして日本国籍を取得した支那人もいるから、蓮舫の母親が日本名を持っていても、血統的に「日本人」なのかは定かではない。

  国籍に関する蓮舫の反応を見ていると、「やはりアジア系、特に支那人は日本人にしてはならない」ということが分かる。蓮舫は自分の「ハーフ」だとか「ダブル」とか称して、「国際派」をアピールしていたが、日本人のアイデンティティーは薄く、国会議員になっても日本人としての「国家意識」は無かった。子供の時は仕方ないとして、成人してからも二つの国籍が「重宝」だからといって保持するなんておかしい。蓮舫には自分が属する国家への忠誠心というものが無かったのだ。つまり、父親と同じく根無し草の「華僑」で、日本は便利で快適なアパートメントに過ぎなかった。左翼や朝鮮人によくある思考だが、「税金」という家賃を払っているだけで「国民の権利」があると思っていたのだ。議員になった蓮舫は、一体どんな国家観を持っているのか? たぶん、世界中の誰もが幸せに暮らせる国、なんて答えるんだろうなぁ。彼女の頭の中に「国防」という意識は絶無だ。質問されれば「きちんとやります !」と答えるだけで、具体的な防衛政策は無い。素人娘に戦略爆撃機とか攻撃型潜水艦の配備なんて分からないだろう。説明する自衛隊の将校が可哀想だ。普通の自衛官なら「こんな馬鹿が何億円も報酬をもらっているのかよぉ」と天を仰ぐに違いない。

  我々が蓮舫を信用しないのには訳がある。それは彼女がとった初期の対応である。テレビ番組のキャスターから国籍に関する質問を受けた蓮舫は、「ごめんなさい。よくわからない」という答えを繰り返していた。テレビを観ていた一般国民なら、「何いってんの?」と怪訝に思ったことだろう。極めて簡単な質問なのに、まるで量子力学の宿題を課されている子供のようだった。あの対応の仕方で、誰もが「あぁ、蓮舫は嘘ついているな」と分かったものである。そして、多くの日本人が、「やっぱり、台湾国籍を持っていたのねぇ。それに、支那人だから素性を明らかにしたくなかったんじゃないの? 」と察したのだ。詰問された蓮舫も迂闊なことを言うと致命傷になるから、必死になって答えを“はぐらかして”いた。ついでに言えば、「支那人」という血統だから、蓮舫は“恥ずかしく”思ったんじゃないか。もし、蓮舫の父親がスウェーデン人のエンジニアとかデンマーク人の貿易商、ドイツ人の銀行家などであったら堂々と父の経歴を話すだろうし、れっきとした日本人の母親を持ってれば、母方の祖母や祖父がインタビューに応じて孫娘の掩護に努めるだろう。

  ふと疑問に思ったのだが、蓮舫には母方の親戚が一人もいないのか? もし、存在するのなら、一人くらい叔父や伯母、あるいは蓮舫を応援する従兄弟がいてもよさそうなものだが。 NHKは有名人の家系を訪ねる番組を持っているんだから、蓮舫の母親とその系譜を調べる番組でも作ればいいのに。毎年夏が来れば、大東亜戦争をダシにして日本人を糾弾する特番を作るくせに、国民が知りたい議員の素性については無視なんだから、何の為の公共放送なのか分からない。一般の日本国民は議員の父親ばかりに注目するが、本当はどんな母親から生まれてきたのかを調べるべきなのだ。日本人と思われている政治家や有名人でも、母親の家系を調べると、意外にも朝鮮人とか支那人だったりする。結婚によって姓が変わっていたり、創氏改名で祖父母が日本名にしている場合だってあるのだ。とんでもないのは、帰化した朝鮮人が日本名を名乗り、来日した支那人と結婚して、その支那人配偶者も日本名を選択して永住する場合である。合法的結婚なら書類上、夫婦揃って「日本国民」だし、生まれてきた鮮支混血児は、“生まれながら”の「日本国民」となってしまうだろう。こんな子供でも成人すれば衆参の選挙に出馬できるから、当選すれば日本人の“ふり”をしたアジア系議員の誕生となる。

  国籍問題で恥を掻かされた蓮舫は、帰化や国籍取得に関する法律をいじり、今以上に外国人が帰化しやすい法律を作るかも知れない。そして、戸籍制度を無くそうとか、二重国籍の承認はグローバルスタンダードだと言い出しかねないから、蓮舫は危険である。彼女の周りには帰化した朝鮮人や支那人が集まってきて、陰に陽に支援を行うだろうし、テレビ局の反日プロデューサーもこぞって提灯報道を垂れ流すだろう。呑気な日本人は無関心のままだから、関心の薄い国籍法の改悪に気づかない。やがて日本人と支那人あるいは朝鮮人との区別は、紙切れ一枚の違いとなり、朝鮮語や北京語を喋る連中が堂々と「日本国民」を名乗る時代が来る。こうなると日本は本当にアジアの一部になるだろう。そしてもう少し経てば、「日系日本人」とか「朝鮮系日本人」「支那系日本人」といったハイフン附の呼称が普通になるはずだ。幼稚園でも「金」「朴」「劉」「周」といった姓を持つ子供や、日本人らしくない顔附きの保護者が増えたらイヤだねぇ。純粋な日本人は皇族だけ、なんて時代はまっぴらだ。
 



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レモネードの味は塩っぱかった / アジアの波に沈み行く英国

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常識が無くなったイングランド

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(写真  /  レモネードを売るイギリス人の少女)

  明治維新を成功させた日本人は西歐諸国に近代日本の模範を求め、その中でも英国は“一等国”との評価を獲得し、多くの日本人が尊敬したものである。しかし、第二次世界大戦後、その大英帝国も北海の底に沈んでしまったかのようだ。かつてイギリス人はスペインを太陽の沈んだ帝國と馬鹿にしたが、今度は自分が「英国病」に罹って零落(おちぶ)れてしまった。ドイツとの激戦が原因なのだろうが、戦後に行った国策が間違いの元である。労働者不足という口実で、アジアやアフリカ、カリブ海諸国などから有色人種を輸入してしまったのだ。この背景には、旧植民地の人民を繋ぎ止める方針があった。当時、差別的取り扱いに憤慨するアジア人は、独立の情熱に掻き立てられ、宗主国との訣別を求めていたのである。困ったイギリス人の政治家は、宥和政策を取ることで関係を保とうと図り、「君たちはイギリス人と“対等な”権利を持っているんだよ」と説得したのだ。

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(左: ジャマイカの人々  /  右: パキスタンからの親子)

  しかし、言葉だけでは不充分である。そこで、この甘言を証明するため、厭々ながらではあったが、劣等種族に英国への上陸を許すことにしたのだ。ところが、輸送船の「ウィンドラッシュ(Windrush)」号から降りてきた黒人を目にして、白い肌のイギリス人は戦慄を覚えた。カリブ海諸国からやって来たジャマイカ人は、見た目から中味までイギリス人とは大違い。とても「隣人」にしたいと思う人間ではなかった。だが、どんなに厭でも、一般のイギリス人は外来生物に対抗する手段は無い。こうした我慢を重ねるイギリス人には、さらなる試練が待ち構えていた。何と、海外の支配地で「劣等種族」と見下されていた連中が、事もあろうにイングランドの都市に流れ込み、法的保護を受ける「同等者」となってしまったのだ。さらに、彼らの悪夢は続く。西印度諸島の移民に追随するかのように、インドやパキスタン、ビルマ、トルコ、エジプト、イラク、フィリピン、香港などから有色人種が乗り込んできたのだ。こうして、アングル人とザクセン人の島は、世界市民の共同長屋になっていった。

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(左: 少数派になったイギリス人の親子  /  右: イギリス人の親子を描いた絵画)

  「国柄」というのは、国民の「質」で決まるものである。観念と理屈を振り回し、気違いじみた政治を繰り返すフランスと違って、ブリテンの国民は経験に基づき現実可能な政治を行ってきた。そのブリテン国民が大切にしたのが「常識」で、イギリス人の「常識」と言えば健全で、直ぐサミュエル・ジョンソン博士(Dr. Samuel Johnson)を想い出すくらい、日本人にも知れ渡っている。ところが、最近ではそうでもないらしい。些細な事件でも、イングランドの変質を示すこともあるのだ。

レモネードを売ったら違法だった

  アンドレ・スパイサー(Andre Spicer)というニュージーランド出身者の教授には、5歳になる娘がいる。ロンドンにあるCASSビジネス・スクールで教職に就くスパイサー氏は、娘に「企業家精神」の楽しさを教えるため、公園の近くで何か売ることを提案したらしい。そこで、最初はオモチャでも売ろうかと考えたのだが、最終的にレモネードを売ることになったそうだ。そこで、父と娘はせっせとレモンを搾り、作ったレモネードを瓶に詰めたという。こうして綺麗な黄色のドリンクを持参すると、娘が描いたレモンの看板を掲げ、Sサイズのカップで一杯50ペンス(約70円)、Lサイズで1ポンド(約144円)という値段で販売した。(Andre Spicer, My five-year-old daughter was fined £150...for selling lemonade, The Telegraph, 20 July 2017) 丁度、販売所の近くにある公園でミュージック・フェスティヴァルがあったから、大勢の人がレモネードを買ってくれたそうで、テーブルの前でお客に対応する少女は、「レモネードはいかがですか?」と声を張り上げ、自分の商品が次々に受けて行く光景を見て、自慢に思っていたそうだ。

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(左: アンドレ・スパイサー  /  右: スパイサー氏の娘)

  小さな女の子が「売り子」だったせいか、レモネードはアッという間に完売し、彼女の小さな缶はお金でいっぱいになったという。初めてモノを売った少女にとっては至福の瞬間である。ところが、この幸せに満ちた少女は、奈落の底に突き落とされるのだ。そろそろ店終いとなった時の事である。突然、親子の前に警察官が現れ、無許可販売の廉で罰金を150ポンド科すというのだ。確かに、スパイサー親子は営業許可を申請していなかった。法的には有罪となる。そこで警官は今すぐ罰金を払うなら90ポンドで済むと伝えたそうだ。すると、その少女は泣き出してしまった。彼女は父親に何度も「私、何か悪いことでもしたの?」と訪ねたらしい。父親のスパイサー氏はどう説明していいものか途方に暮れたらしい。そんな親子を横目に、件(くだん)の警察官は事務手続きをすませると、その場を後にした。

  父親に慰められたものの、少女のジッョクは治まらず、彼女はすすり泣きながら家路へと向かったらしい。困り果てたスパイサー氏は娘に対して「今度はパパがちゃんと許可を取ってあげるから、またやろうね」と話しかけたのだが、傷心の娘は「いや」と答えるだけだった。「もう怖いのはイヤ !」というのが彼女の固い意思であったという。まぁ、むりもない。好調な売れ行きでニコニコ顔だったのに、いきなり警官に注意されて罰金を科せられたのだから。それにしても、5歳の少女に150ポンド(日本円で約21,600円)の罰金なんて酷じゃないか。レモネードの売上げが消えてしまうだろう。だいたい子供がドリンクを売ったくらいで目くじら立てるなんて、野暮天もいいところだ。粋な江戸っ子なら、こんな酷いことはしないぞ。可愛らしい少女が一生懸命呼びかけていれば、「お嬢ちゃん、オジちゃんにも一杯くれないかい?」と声をかけ、大目の代金を渡し、「おつりはいいよ !」と言い残して去って行くだろう。交番の巡査だってヤクザと少女の違いくらい判るから、余程のことが無い限りイチャモンはつけない。たぶん、ニコっと笑って通り過ぎるんじゃないか。もし、幼い子供から罰金を巻き上げたなんて話が広まったら、近所のオッちゃんやオバはんから「この鬼!」と罵られるから、上司の警察署長だって平謝りとなる。

  警察官から注意を受けたスパイサー氏は、この顛末をシカゴにいる従兄弟に話したそうだ。彼によると、もしそんなことをアメリカでやったら、子供の企業家精神を損ねたとマスコミが騒ぎ、全米に広がるスキャンダルになるらしい。また、スパイサー氏の同僚もこの事件を残念に思ったらしく、意図の曖昧な厳格法にウンザリしたそうだ。間もなく、この「事件」はマスコミに取り上げられ、各地から非難の声が沸き起こった。そりゃそうだ。MP(国会議員だって眉を顰めるんじゃないか。この騒動を聞きつけた現地タワー・ハムレットの評議会は、そうとう慌てたらしく、早速スパイサー氏に陳謝し、罰金刑を撤回したという。まぁ、この事件は全英のみならずオーストラリアやアメリカのメディアにも取り上げられたから、地元の議員たちが焦ったのも理解できる。只でさえ兇悪犯罪が溢れている英国で、警察官がこの程度の事件を取り締まっているんだから、庶民が激怒するのも無理しない。

移民で溢れかえる街

  この騒動は評議会の謝罪で一件落着となったが、「事件」が起きた場所がどうも気になる。というのも、「タワー・ハムレッツ(Tower Hamlets)」というのは、グレイター・ロンドンの中にある地区で、バングラデッシュをはじめとするアジア系移民が非常に多い。タワー・ハムレッツの全人口は約30万人で、その約32%がバングラデッシュからの移民で占められており、白人の割合でさえ約31%であるというから、他の有色移民を加えれば、相当な数の住民が非英国人になる。それを象徴するかのように、2014年にはバングラデッイシュ生まれのルトファー・ラーマン(Lutfur Rahman)が市長に選ばれた。しかし、ラーマン市長は政治腐敗と違法行為により、その地位を失い、25万ポンドの支払いと被選挙権停止の罰則を受ける事になった。現在はイギリス人のジョン・ビッグス(John Biggs)が市長になっているが、辞職に伴う市長選では、ラーマンの推薦を受けた同類のバングラデッシュ系政治家、ラビナ・カーン(Rabina Khan)が候補者になったというから、もう英国の選挙とは思えない。これは、あまりにも大量に移民を容れると自国に「租界」ができてしまうという実例だ。

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(左: ルトファー・ラーマン  / 中央: ラビナ・カーン   /  右: ジュン・ビッグズ)

  こうした背景を考慮に入れて、スパイサー氏の「事件」を見て行けば、一つの仮説を立てたくなる。なぜ、路上での販売に許可が必要になっているのかと言えば、「自由営業」を許してしまうと、移民たちが勝手にあちこちで商売を始めてしまうからだろう。中流階級のイギリス人なら、“ちょっとした”小遣い稼ぎとか、社会勉強としての商売になるが、アフリカ人やアジア移民の子供が行えば、それは「生活の為の商売」となってしまうのだ。インドやパキスタン、イラク、ケニア、ジャマイカといった非西歐諸国からの移民は、趣味とか勉強のためにレモネードを売ることはない。彼らはイギリス人なら振り向かないエスニック料理の屋台を始め、家計を支える「本業」にしてしまうのだ。こうした屋台は街頭の一角を占領し、道路を塞いで通行の妨げとなる。だから、営業許可が必要となるのだろう。だいたい、まともな白人なら、路上販売の仕事など論外だ。

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(写真  /  タワー・ハムレッツの風景)

  日本でもこうした規制が段々と必要になってくるだろう。なぜなら、日本の「常識」を持たない外国人が増えれば、我々の意表を突く商売を始めたりするからだ。筆者はある光景を目にしたことがある。東京の四谷に聖イグナチオ教会があって、日曜日にはミサがあるから、日本人ばかりではなく、外国人のカトリック信徒がたくさん集まってくる。以前のことだが、教会の前にある狭い道路の歩道に、南米人の屋台が出現し、串刺しの肉なんかを焼いて販売していたのだ。たぶん、ミサに訪れる南米人のお客を狙ってのことだろうが、日本人ならそんなことはしないだろう。小さな車(箱形のミニ・ヴァン)から煙がモクモクと出ていたのを今でも覚えている。しばらくして、この交通妨害は警察に通報されたので、南米人の屋台はなくなった。しかし、非常識な商売を行う外国人が日本から逃げ出したわけではない。街頭でエスニック料理を販売する連中が、「高度な技能」を身につけた外国人なんてことは有り得ないから、どこか別の場所で似たような商売をしているはずだ。

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(左: 昔から住んでいるイギリス人の子供  /  右: 新たなブリテン人の生徒たち)

  英国のみならず、日本でも移民を歓迎する人や、それに対して無関心な人が多い。しかし、こうした事態を放置すると、我々の常識が破壊され、何でもかんでも法律で規制しないと社会秩序が守れなくなってしまうだろう。昔の日本なら、世間の常識や家庭の躾で社会の治安が守られていた。警察官だって巡回が比較的楽で、麻薬事件や殺人事件はあったものの、生命の危険を感じたり、拳銃の使用を覚悟する瞬間は少なかったはずだ。日本人が犯罪者なら、手口も単純で身元捜査も簡単だ。しかし、外国人となれば、身元調査が難しくなる。密入国者になると国籍、定職、定住地も無いし、事情を訊く親類さえいないのだ。中には内戦を生き抜いた元ゲリラという奴もいる。こんな連中が住み着いたら、日本社会がもっていた民族的絆はズタズタにされ、人々の接触がギスギスしたものになるし、何をするにしても法律に抵触しまいか、とビクビクするようになるのだ。ほのぼのとした町内が過去の遺物となり、規制と罰則で雁字搦(がんじがら)めにされた日本なんて厭なものである。今となっては、庶民の常識で生活できた時代が懐かしい。
  



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