無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2017年10月

女優を餌食とする変態プロデューサー


教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
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セクハラの帝王

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(左 :  ハーヴェイ・ワインシュタイン / 中央: セクハラを受けたヘザー・グラムとカラ・デラヴィーン / 右: 強姦被害者のリゼット・アンソニー )

  映画の都ハリウッドは今、有名プロデューサーのハーヴェイ・ワインシュタイン(Harvey Weinstein / 65歳)が引き起こしたセクハラ問題で揺れている。このワインシュタインは、弟のロバートと共に映画会社の「ミラマックス」を創設したユダヤ人で、退社後に「ワインシュタイン・カンパニー」を設立した大物だ。日本の映画ファンなら、ミラマックス社の作品を直ぐ思い出すだろう。例えば、『恋に落ちたシェイクスピア』とか、クエェンティン・タランティーノが監督を務めたヒット作『パルプ・フィクション』、同監督による『キル・ビル』、『シカゴ』、『スパイ・キッズ』が挙げられるし、日本のアニメ映画『ポケモン』を米国で上映したことで知られている。ハーヴェイ・ワインシュタインが手掛けた作品と言えば、大ヒット・シリーズの『ロード・オブ・ザ・リングズ』とか、ジェシカ・アルバが出演した『シン・シティー』、ブラッド・ピットがナチス狩りの役を演じた『イングローリアス・バスターズ』、クリスチャン・ベール主演の『リベリオン』、マイケル・ムーア監督がジョージ・ブッシュ大統領を批判すべく制作した『華氏911』、ジュリエット・ビノシュとジョニー・デップが共演した『ショコラ』などが挙げられる。

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(ワインシュタインにセクハラを受けた女性たち / 左: ゾーイ・ブロック  / ジュディス・ゴドレッシェ/  右: ロザンナ・アークウェット )

  こうしたヒット作品を世に送り出したワインシュタインだから、業界の大御所となったのも理解できる。それに、ハリウッドはユダヤ人の人脈が蜘蛛の巣のように張り巡らされているから、同胞意識というか、義兄弟意識がかなり強い。だが、いくら偉いといっても、その地位を利用して立場の弱い女優を手込めにするのは論外である。ワインシュタインは人間の屑と呼んでも過言ではなく、はっきりと拒絶できない相手と分かっていて、無理やり犯そうとしたんだから悪質だ。女の涙に神様が反応したのか、この助平プロデューサーに天罰が下った。ある一つのセクハラ事件が表沙汰になって、彼の悪事が暴かれ始めたのだ。(被害者女性が実際の録音テープを公開して話題になった。) すると、驚くべきことに、その被害者は一人や二人じゃなかった。何十人も名乗り出たのである。これにはセクハラに慣れたアメリカ人も呆れ顔になった。以前、当ブログで甘言使いのユダヤ人「ズース」や、マリリン・モンローを性的に弄んだユダヤ人を取り上げたことがあるけど、ワインシュタインもそうした下劣なユダヤ人の一人である。

  被害者女性を全員挙げると長くなるので、有名な人物のみを紹介したい。まづ、人気急上昇のフランス人女優レア・セドゥー(Léa Seydoux)が受けたセクハラについて。皆様ご存じ、彼女は『ミッション・インポシブル/ ゴースト・プロトコール』や、007シリーズの『スペクター』に出演した若手の役者だから、日本人でも印象に残っている人が多いんじゃないか。その美しいレア・セドゥーは、フッション・ショーの仕事で「ホテル・プラザ・アテネ」に滞在したことがあるという。ここで彼女はケダモノに等しいワインシュタインに襲われそうになった。ケアがワインシュタインの泊まっているホテルの一室を訪れ、ソファーに坐りながら彼と会話をしていると、突然、ワインシュタインが彼女に覆い被さり、強引にキスを迫ったそうだ。(Molly Redden and Amana Fontanella-Khan, "Lea Seydoux says Harvey Weinstein tried to sexually assult her", The Guardian, 11 October 2017) レアは咄嗟にこの“襲撃”を跳ね返そうとしたが、それは非常に困難だった。というのも、相手は大柄で体重のある男だ。まるで、熊に襲われた兎のような状態である。こんな奴が抱きついてきたら身動きがとれない。しかし、火事場の馬鹿力というのもあるので、必死になったレアは奇蹟的に逃れることができたという。("Harvey Weinstein :  Actress Lea Seydoux describes night Hollywood mogul jumped on me ", ABC News Australia, 12 October 2017) 

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(写真  /  レア・セドゥー)

  ワインシュタインはもう一人別のボンドガールにも手を出していた。それは、007シリーズの復活作『カジノロワイヤル』で悲劇の恋人役を演じたエヴァ・グリーン(Eva G. Green)である。しかし、今回の告発を行ったのは、彼女ではなく、母親のマルレーヌ・ジョベール(Marléne Jorbert)であった。この母親は、一連のスキャンダル報道を耳にして、娘が蒙ったセクハラをどうしても明らかにしたかったそうである。娘を愛する母親にしたら、このゲス野郎が罰を受けずに生きて行く事など絶対に赦せない。日本人の親だってその気持ちは理解できる。だから、マルネーヌが何としても一矢報いたい、と考えてもおかしくはない。

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(左と中央: 娘のエヴァ・グリーン  /  右: 母のマルレーヌ・ジョベール)

  この憤慨する母親によれば、娘のエヴァが被害に遭ったのは、2010年から11年に掛けての頃だったという。(Peter Mikelbank, "Harvey Weinstein Allegedly Threatened to Destroy Bond Star Eva Green After She Refused His Sexual Advances", People, October 13, 2017) ところが、セクハラを受けたエヴァはワインシュタインとの確執を避けるため、事を公(おおやけ)にすることはしなかった。というのも、この変態プロデューサーは業界の大御所で、絶大な権力を握っているから、小娘の女優が太刀打ちできる相手じゃない。「お前なんか、いつでも叩き潰すことができるんだぞ」と暗に脅されれば、黙っているしかないだろう。マレリーヌは娘がひどく怯えており、その話題について語ることはなかったそうだ。エヴァは頭から拭うことのできない、その「事件」については忘れることにしたらしい。母のマルレーヌはたいそう悔しかったようで、ワインシュタインを「太った豚(Big Pig)」と呼んでいた。

  セクハラ事件は双方の言い分を照らし合わせて考えねばならないが、ワインシュタインのケースは被害者側の証言に信憑性が高い。何故かと言えば、彼は“常習的”にセクハラ行為を繰り返していたからだ。イギリス人役者のケイト・ベッキンゼール(Kate Beckinsale)も、かつて被害者であった。彼女は、吸血鬼を題材にした人気シリーズ『アンダーワールド』に出演し、『ヴァン・ヘルシング』、『アビエイター』にも登場した美人女優だ。事件は彼女がまだ17歳の時に起こった。まだ高校に通っていたケイトは、ワインシュタインからコンファレンス・ルームに来るよう言われ、彼が待っている部屋をノックしたそうだ。すると、ワインシュタインがドアを開けて彼女を中に入れようとしたのだが、その時、彼はバスローブ姿であったという。まだ子供だったせいか、ケイトは性的な要求があるとは予想もしていなかった。まさか、目の前に居る中年男性がイヤらしいことを考えているとは思ってもみなかったのである。ケイトを迎え入れたワインシュタインは、この少女に酒を勧めたそうだが、彼女は身の危険を察知し、その誘いを断り、午前中に授業があるからとの言い訳を述べて部屋を後にしたという。(Seth Kelly, " Kate Beckinsale Details Harvey Weinstein Encounter : He Couldn't Remember If He Had Assulted Me", Variety, October 12, 2017) それから二、三年後、ワインシュタインはケイトに再会したそうだ。その時、彼は「初対面の時に何かしたかな?」と尋ねたらしい。つまり、彼は「あの時」の事をよく覚えていなかったのである。そりゃあ、何十人もの若手女優に魔の手を伸ばしていたんだ。余りにも“多くて”一々覚えていられなかったのであろう。

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(写真  /  ケイト・ベッキンゼール)

  『誘惑のアフロディーテ(Mighty Aphrodite)』で助演女優賞を獲得した、ミラ・ソルヴィノ(Mira Sorvino)も性的被害に遭っていた。1995年、彼女がトロント国際映画祭に赴いた時、ワインシュタインは彼女に迫ってきたそうだ。彼は一緒に仕事をしていたミラに肉体関係を求めてきたという。ワインシュタインはそのイヤらしい手で彼女の肩を揉み始めたので、ミラは鳥肌が立つほど不愉快だった。そんなことを気にせぬワインシュタインは彼女を付け回した。そこで、ミラは彼との「交際」は自分の信仰に反する、つまり宗教的誡律により、既婚者とは付き合えないとの口実を設け、彼の求愛を斥けたそうだ。(当時、ワインシュタインは元アシスタントのイヴ・チルトンと結婚していた。)

Mora Sorvino 1(左  /  ミラ・ソルヴィノ)
   しかし、ワインシュタインは諦めきれず、その後もミラに電話を掛けてきたという。ある時、彼は電話越しに「君のアパートに行くから」と告げて電話を切り、本当にやって来たそうだ。しかも、アパートを護衛しているはずのドアマンを素通りして、彼女の部屋に辿り着いてしまったらしい。ストーカーみたいな男がベルを鳴らし、ミラがドアを開けると、ワインシュタインは彼女のペット(チワワ)を抱きかかえて立っていたという。もう、彼女は震えが止まらなかった。そこで、焦った彼女は、もうすぐボーイフレンドがやって来るから、との理由で彼を追い払ったそうだ。(Ronan Farrow, "From Aggressive Overtures to Sexual Assult : Harvey Weinstein's Accusers Tell Their Stories", The New Yorker, October 23, 2017) こんな怖ろしい目に遭ったミラだが、彼女はワインシュタインの力を恐れていたので、公然と彼を非難することができなかった。もし、この性的嫌がらせを通報したら、彼女のキャリアは終わってしまうからだ。当時、ミラマックスの女性社員もワインシュタインの被害者となっていて、ミラはその事を知っていたという。権力者には楯突くことができない。つまり、セクハラを受けた女性たちは泣き寝入りするしかないのだ。

  スケベ中年を体現するワインシュタインは、特に若い女を「大好物」にしていた。イギリス人女優のジェシカ・ハインズ(Jessica Hynes)は19歳の時、ある映画のオファーが来たそうだ。この映画を制作するスタッフの中にワイシュタインがいたそうで、彼は「スクリーン・テスト」という名目で彼女に対し、ビキニ姿になるよう言い付けた。ところが、この命令に憤慨したジェシカは断固拒絶。すると、彼女は役を失ってしまったそうだ。(Nicole Bitte, "Actress Jessica Hynes claims Harvey Weinstein asked her to audition in a bikini", New York Daily News, October 6, 2017) たぶん、ワインシュタインは「オーディション」にかこつけて、彼女の「肉体」を眺めたかったのだろう。

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(左: ジェシカ・ハインズ  /  右: カラ・デラヴィーン)

  変態というのは様々な性癖を持っているようで、自分で犯す以外に他人に卑猥なことをさせて喜ぶ場合がある。イギリス人のファッション・モデルで女優業も営むカラ・デラヴィーン(Cara Delevigne)も、ワインシュタインの性癖に戸惑った女性の一人だ。彼女がこのプロデューサーとミーティングを行った際、ワインシュタインはカラに別の女性とキスをしてくれと頼んだそうだ。つまり、レズビアン・ショーを期待していたのだろう。また、彼女がワインシュタインと二人っきりになった時の事である。彼は自分が出逢った女優全員と寝たことを自慢し始め、その後、彼女たちがいかに出世していったかを滔々と語ったそうである。そして、ワインシュタインはカラに自分の部屋に来るよう誘ったそうだ。もちろん、彼女は即座に断った。当り前だ。こんな話を聞いた後で、誰が部屋を訪れるというのか。いくら無防備なペンギンだって、危険を察知する本能を持っているから、全速力でその場を後にするだろう。日本の鴨(カモ)だって、ワインシュタインを見たら、ネギじゃなくてペッパー・スプレーを手にするはずだ。

  この卑猥なユダヤ人は、いたいけな10代の乙女のみならず、既婚者や身持ちの堅い婦人にもその毒牙を向けていた。彼はミラマックス社の依頼で脚本編集を手掛けていたリザ・キャンベル(Liza Campbell)に食指を伸ばしたそうだ。彼女はコードア伯爵(Earl of Cawdor)の娘で、1995年当時、彼女は離婚して英国に戻っていた。リザは『恋に落ちたシェイクスピア』や『アンユージュアル・サスペクト』を担当した脚本家でもある。彼女は映画の脚本の件でワインシュタインが泊まっている「サヴォイ」ホテルの部屋を訪ねた。二人が会話を交わしてしばらくすると、彼は何故か浴室に向かい、服を脱ぎ始め、お湯を張った浴槽に入り始めたという。そして、彼は浴室から、「来いよ! きっと楽しいぞ。ここにシャンペンもあるし、オレを洗ってもいいんだぞ」と呼びかけたそうだ。(Valerie Edwards, "Harvey Weinstein stripped, asked me to jump in the bath and soap him at the Savoy", Daily Mail, 9 October 2017) この破廉恥な誘いに彼女は激怒した。「私は子を持つ母親で、立派な大人なのよ ! 初心(うぶ)な小娘じゃなんんだから !」と言い返したそうだ。彼女の描写によれば、ワインシュタインは“アバタ(膿疱)”ヅラの牛みたいに「でっぷりとした」男で、『ソプラノズ(The Sopranos)』に出てきそうな殺し屋にソックリだったという。(この『ソプラノス』はアメリカで大ヒットしたTVドラマである。) 確かに、ワインシュタインはラス・ヴェガスでふんぞり返るユダヤ人ギャングのような人相をしている。

Liza Campbell 3Soprano Tony 2Harvey Weinstein 1









(左: リザ・キャンベル  / 中央: 「ソプラノズ」のトニー  /  右: ハーヴェイ・ワインシュタイン)

AShley Judd 2(左  /  アシュリー・ジャッド)
  性慾が剝き出しのワインシュタインには、女性をおびき寄せる時に使う十八番(おはこ)があった。彼はこの手口を用いて女優のアシュリー・ジャッド(Ashley Judd)を「モノ」にしようとしたことがある。今から約20年前、ワインシュタインは「ペニンシュラ・ビヴァリー・ヒルズ」ホテルに泊まっていた。アシュリーは仕事を介した朝食会だと思って、彼が泊まるホテルを訪れたそうだ。ところが、ワインシュタインは彼女を自分のスウィート・ルームに向かわせ、バスローブ姿で彼女を迎えたという。そこで、狙いの女優をおびき寄せたワインシュタインは、アシュリーに「マッサージ」を頼んだそうだ。ところが、残念至極。彼女はきっぱりと断った。(Brian Neimietz & Nancy Dillon, "Harvey Weinstein admits his behavior has caused women pain after Ashley Judd, others accuse him of harassment, New York Daily News, October 5, 2017)

Asia Argento 2(左  /  アシア・アーゲント)
   しかし、どうもワインシュタインは頻繁にこの手口を用いていたようで、イタリア人女優のアシア・アーゲント(Asia Argento)にもマッサージを頼んでいたそうだ。しかも、ローションまで持参していたそうだから、「いつも」の調子だったんだろう。彼女の場合はもっと深刻で、ワインシュタインは彼女に尺八、つまり「オーラル・セックス」まで強要したそうだ。(Ronan Farrow, "From Aggressive Overtures to Sexual Assult : Harvey Weinstein's Accusers Tell Their Stories") まったく、呆れた野郎だ。こんな奴のペニスをしゃぶるなんて穢らわしい。噛み千切ってゴミ箱にでも捨ててやればいいのに。でも、後味が悪そうだから、止めた方がいいかも。(例えば、脳裡に焼き付いてしまって、ホットドックが食べられなくなるからねぇ。)

  女優を食い物にするワインシュタインは、同様の手口で自分の社員にも股間を膨らませていた。2014年、彼は臨時雇いのエミリー・ネスター(Emily Nester)を「ペニンシュラ・ビヴァリー・ヒルズ」ホテルに呼びつけ、ある「取引」を持ち掛けたという。それは、もし彼女が「性的奉仕」を受け容れるなら、出世させてやるぞ、という内容であった。翌年にも同様のセクハラが、このホテルの一室で行われたそうで、彼はある女性アシスタントを招き、裸のワインシュタインが彼女にマッサージをしてくれ、と迫ったそうだ。すると、彼女は恐怖の余り泣き叫び、取り乱したそうだ。(Jodi Kantor and Magan Twohey, "Harvey Weinstein Paid Off Sexual Harassment Accusers for Decades", The New York Times, October 5, 2017)  そりゃそうだろう。あんな形相のデブが丸裸になって近寄ってくるんだから、全身に戦慄が走ってもおかしくはない。そもそも、「マッサージをしてくれ !」じゃなくて、「マッサージをさせろ !」の間違いじゃないのか。各事件の詳細と結末は定かではないが、少なくとも八名の被害者女性はワインシュタインとの示談に応じたそうだ。

精子を発射する変態オヤジ

Rose McGowan 1(左  /  ローズ・マッゴーワン)
  セクハラだけでも嫌なのに、強姦までされた女性は本当に憐れだ。TVドラマ『チャームド: 魔女3姉妹』で有名なローズ・マッゴーワン(Rose McGowan)も、ワインシュタイの餌食となった犠牲者の一人である。彼女は23歳の時、ホテルの一室で強姦されたそうだ。事件後、ローズはアマゾン・スタジオにレイプを訴えたそうだが、スタジオ側は彼女に冷淡で、その訴えを無視したばかりか、彼女の番組を終了させてしまった。しばらくして、彼女はワインシュタインの示談に応じたそうだが、今回の騒動を受けて昔の屈辱を暴露することにしたそうだ。(Sam Levin and Olivia Solon, "Rose McGowan alleges rape by Harvey Weinstein and Amazon ignored claim", The Guardian, 13 October 2017)

  たぶん、ワインシュタインによる一連のセクハラ事件が明らかになったので、ローズもようやくその重い口を開けることにしたんだろう。それにしても、スタジオ関係者は情けないというより、人間として最低でモラルのカケラも無い。臭い物に蓋をして「無かった事」にするなんて酷いじゃないか。おそらく、ワインシュタインが大物プロデューサーだから、アマゾン・スタジオも表沙汰にできず、封殺することで乗り切ろうとしたんだろう。アマゾンの最高責任者であるジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)は、常日頃リベラル派気取りで善人を演じているが、いざ権力者を前にすると手のひらを返してしまうんだから、「口先番長」に過ぎない臆病者である。リベラル派というのが如何に偽善者なのかが、これで一般人にもよく判るだろう。

  偶然と不幸はシャムの双子のようにくっつくことがある。ワインシュタインが犯した数々の悪行を知れば、ハリウッド・スターのブラッド・ピット(Brad Pitt)が、このユダヤ人をぶっ飛ばしたくなるのも納得できるだろう。事件はかなり昔に起きていた。今では大女優になっているグウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)が、ブラッド・ピットの恋人であったことはよく知られている。事件は彼女がまだ売れていない22歳の頃に起こった。彼女はワインシュタインの映画『エマ』で初めての配役をもらい、胸を弾ませて準備を整えていた。すると、彼女はミラマックス・スタジオのボス、則ちワインシュタインからビヴァリー・ヒルズにあるペニンシュラ・ホテルのスウィート・ルームに来るよう命ぜられた。「打ち合わせ」という件でやって来たグウィネスは、そこで“予想外”の体験をすることになる。ワインシュタインは彼女の体に手を掛け、ベッドルームで例の「マッサージ」をしてくれるよう仄(ほの)めかしたというのだ。まだ、駆け出しの役者だった彼女は、未知の恐怖で凍りついたという。

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(左: グウィネス・パルトロー  / 右: グウィネスとブラッド・ピット )

  だが、グウィネスは意思が強かったのだろう。彼女はボスの誘いを断った。そして、当時付き合っていたブラッドに「事件」を打ち明けたそうだ。激怒したブラッドはワインシュタインに詰め寄り、彼の胸を指で突きながら「二度と彼女に手を出すんじゃないぞ  !」と脅したらしい。さすが、ブラッド・ピットだ。単なるハンサム青年じゃない。男はこうでなくっちゃ。「どうぞ、心ゆくまでご賞味ください」なんて言う男は最低だ。ブラッドはハリウッドの大御所に対して怯まなかったところが凄い。その後、グウィネスと会ったワインシュタインは、彼女に「あの事を他人に喋るんじゃねえぞ !と釘を刺したそうだ。『エマ』に出演していたグウィネスは、もし誰かに喋ったら役を降ろされるんじゃないかと心配していたらしい。案の定、ワインシュタインは腹癒せに彼女をしょっちゅう怒鳴りつけていたそうで、クウィネスには拷問のような日々であったそうだ。(Raechal Leone Shewfelt, "Gwyneth Paltraw, Angelina Jolie, and others say Harvey Weinstein harassed them", Yahoo Celebrity, October 11, 2017)

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(左: ジェニファー・アニストンとブラッド  /  中央: ブラッド・ピット /  右: ブラッドとアンジェリーナ・ジョリー)

  ブラッド・ピットがグウィネスと別れた後、女優のジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)と付き合い、結婚寸前まで漕ぎ着けたというのは広く知られている。しかし、その二枚目俳優を美人女優のアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)が掠奪する形で、そのハートを射止めたことも有名だ。ところが、このアンジェリーナもワインシュタインの被害者だった。彼女は若い頃、この助平プロデューサーからセクハラを受けたそうで、それ以来、ワインシュタインとの仕事を拒絶し、他の女優にも警告を発していたそうだ。ただし、夫のブラッドはワインシュタインの映画『イングローリアス・バスターズ』に出演していた。何故かと言えば、監督が友人のクウェンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)であったから、しぶしぶオファーを受け容れたのだ。(現在、ブラッドはアンジェリーナと離婚しているから、「元夫」になっている。)

Louisette Geiss 1(左  /  ルイゼット・ガイス)
  ワインシュタインの話をすると、もう厭になってくるし、吐き気がする。でも、省略できない事件があるから意地でも紹介したい。女優で脚本家も務めるルイゼット・ガイス(Louisette Geiss)は、ワインシュタインの「奇行」を暴露した。2008年、彼女がサンダンス映画祭に出席し、映画の売り込みを行っていた時の事だ。彼女はワインシュタインのオフィスに行き、そこで映画について彼と話をしていた。ワインシュタインは彼女の作品に大変興味を示していたのだが、30分くらい経った頃、彼は席を外し、浴室の方に行ってしまった。ところが、戻ってきたワインシュタインはバスローブ姿に着替えていたという。しかも、前の部分がチラリと開いているんだから唖然とするじゃないか。彼は映画の話を続けてくれとルイゼットに告げたというが、彼は隣に設置されている浴槽に入ったそうだ。彼女は驚いたが、仕方なく話を続けることにした。

  すると、信じられない事が起こった。調子に乗ったワインシュタインは、マスターベーションするから見ていてくれ、と彼女に告げたのだ。日本人女性なら、「えっっっ、何?! 冗談でしょ !」と声を荒げてしまうだろう。本当に信じられないが、バスタブに浸かるワインシュタインは、自慰行為を見物して欲しかったそうである。呆れたルイゼットは、即座に「帰る !」と言い出し、自分のバッグを手にして部屋を出ようとした。すると、ワインシュタインが追いかけてきて、彼女の腕を摑み、浴室に連れ戻すと、再度ルイゼットに「観ていてくれ」とせがんだそうだ。(Raechal Leone Shewfelt, "Gwyneth Paltraw, Angelina Jolie, and others say Harvey Weinstein harassed them" ) もう、ワインシュタインは「アホ」を通り越して「病気」である。「病膏肓(やまい・こうこう)に入る」と言うが、ワインシュタインの場合、内臓だけじゃなく、脳幹の奥にまで病が進行していたんじゃないか。

  テレビ局で仕事をしていたジャーナリストのローレン・サヴァン(Lauren Sivan)も、十数年前、同様の“おぞましい”事件に遭っていた。彼女がキューバ風のクラブ兼レストランである「カフェ・ソシアリスタ」に招かれた時だ。ワインシュタインは彼女を店のキッチンに連れ出し、厨房に居たスタッフを追い払うと、ローレンにキスをしようとした。彼女がワインシュタインを押しのけ、そのセクハラを拒絶すると、彼は後ずさりして次のように言ったという。「いいか、君はそこに立って、黙っていれはいいんだ」と。彼は厨房の出口を塞ぐと、おもむろに自分のペニスを取り出し、マスターベーションを始めたという。この変態野郎は興奮が絶頂に達したので、すぐ側にあった植木鉢に射精したそうだ。(Harvey Weinstein Allegedly Masterbated in front of a TV Reporter, Ejaculated into  a neaby Potted Plant", Perez Hilton, October 7, 2017) 

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(左: ローレン・サヴァン  /  中央と右: アンジー・エヴァーハート )

  ワインシュタインは他の女性に対しても、同様の異常性癖を“披露”していたようで、トップ・モデルのアンジー・エヴァーハート(Angie Everhart)も被害者であった。彼女はKLOSラジオに出演した際、自身の体験を物語っていたという。数年前、彼女がヴェニス映画祭に参加した時、ワインシュタインと一緒に船に乗船したことがあるそうだ。彼女が部屋で寝ていると、ふと誰かが側に居ることを気づいた。何と、ワインシュタインがベッドの脇に立っており、彼女の面前でマスターベーションをしていたというのだ。「きゃゃゃー !!!!」と絶叫したかどうかは定かではないが、アンジーが恐怖で凍りついたのは確かである。(上掲記事 Peter Mikelbank, "Harvey Weinstein Allegedly Threatened to Destroy Bond Star Eva Green After She Refused His Sexual Advances") これって、四谷怪談より怖いじゃないか。枕元に幽霊じゃなくて、変態のユダヤ人が立っていたなんて。

  もう、嫌だ。言葉が出ない。人間の屑だ。こんな奴が尊敬を集める業界人だなんて信じられない。ワインシュタインには羞恥心が無いのか? 被害者女性もさることながら、彼の妻であるジョージナ・チャップマン(Georgina Chapman)と二人の子供が不憫だ。夫人の方は悪い男を選んだとして諦められるが、娘のインディア・パールはまだ7歳だし、息子のダンシェルは4歳だから、二人の人生を考えれば気が重くなる。また、ワインシュタインには前妻との間に三人の子供がいるから悲惨だ。長女のレミーは22歳で、次女のエマは19歳、末っ子のルースは15歳だから、まだ多感な時期である。マスコミによる連日の報道で、父親の醜態が世間にバレたんだから、彼らが学校に行きたくないとグズっても無理はないだろう。ワインシュタインは治療に取り組むと発表していたが、そんなことで家族の屈辱感が消えるのか? ユダヤ教では自殺が禁止されているけど、潔く「腹を切れ」と言いたくなる。

Georgina Chapman 1Georgina Chapman 4Harvey Weinstein & India Pearl








(左: ジョージナ・チャップマン  / 中央: ワインシュタイン夫妻 /  右: ハーヴェイと娘のインディア・パール)

日本でも起こりうる事件

  我々は米国での醜聞を耳にして、対岸の火事と思いがちである。しかし、我が国の藝能界だって異民族に支配されるという恐怖は存在するはずだ。例えば、朝鮮系の大物プロデューサーとか、大手プロダクションの重役とかが、若い歌手や女優の卵などに目を附け、権力を用いて手込めにしようと目論むかも知れない。日本の藝能界は驚くほど閉ざされた社会で、主要な藝能事務所が仕切っている。個人の歌手や俳優が勝手に活動できないし、独立の動きを見せれば直ちに潰されるか、干されるかのどちらかだ。事務所と個人の「契約」と言えば聞こえが良いが、実質的には「隷属」を強いる承諾書に過ぎない。「自動更新」なんて実質的に奴隷契約だ。だから、助平な藝能業界人が美人女優に手をつけても、その被害者女性は抵抗できないし、強姦とかセクハラで訴えることもできない。暴力団に囲われた娼婦と同じである。もし、告発したら藝能生命が絶たれてしまうし、たとえ示談に漕ぎ着けても、その後の処遇がどうなるか判らない。もしかしたら、「来るはず」の役どころがキャンセルされて、出演している番組からも降ろされてしまう可能性だってある。そして、いつの間にか仕事が減ってくるという恐怖もあるんじゃないか。権力者の「誘い」を断れば、こうした“仕置き”が待ち受けていると思えば、“成功”を目指す若手女優は助平ジジイからの“性交”を拒めないだろう。しかも、こうした下郎のバックにはヤクザが控えていたりするから尚更だ。

Blythe Danner 2Blythe Danner & Husband








(左: ブライス・ダナー  /  右: 両親のブライスとブルースと一緒のグウィネス)

  ワインシュタインに犯されたり、恐怖の瞬間を味わった女性にも、両親や兄弟がいるはずだが、その家族は今どう思っているのか? 例えば、グヴィネス・パルトローの母親は女優のブライス・ダナー(Blyth Danner)で、亡くなった父親のブルース・パルトロー(Bruce Paltrow)は映画のプロデューサーだった。父のブルースは2000年に映画『デュエット(Duets)』を制作し、娘のグウィネスを主演に据えていたが、娘の過去を知っていたのかどうか判らない。ただ、映画界にはトンデモない野獣がいるということだけは知っていたはずだ。母親のブライスも若手女優を食い物にする映画関係者がいることを知っていたはずだから、娘の災難は予測できたはずなのだが、子供の藝能界入りを阻止できなかった。アンジェリーナ・ジョリーの両親だって判っていたはずだ。彼女の父親は有名俳優のジョン・ボイド(Jonathan V. Voight)だし、今は亡き母親のマルシア・リン・ベルトランド(Marcia Lynn Bertrand)もカナダ人女優だったから、藝能界の危険性を承知していたはずである。

Jon Voight 2Angelina & Marcheline Bertrand










(左: ジョン・ヴォイト  / 中央: アンジェリーナ / 右: マルシア・リン・ベルトランド )

  一方、藝人となった日本人の親はどうなのか? 二世藝人の親はともかく、藝能界とは係わりを持ったことの無い者がほとんどだろう。一般的に、実家の両親は娘がテレビや映画で活躍する姿を観て喜ぶが、その裏で凌辱されているなどとは夢にも思わない。セクハラを受けた娘だって両親に心配をかけたくないから黙っているし、警察沙汰にもできないから、「事件」は闇に葬られるのがオチだ。でも、愛する娘が朝鮮系のゲス野郎に犯されたと知った父親はどう思うのか、ちょっと興味がある。大抵の親は泣き寝入りするだろうが、中には復讐を誓う父親が出てくるかも知れない。日本人のクズでさえ嫌なのに、朝鮮人のケダモノに我が子を犯されたら殺したくなる。したがって、娘を凌辱した変態に対しては、バックハンド・ブローとか下段蹴りくらいじゃ気が治まらない。やはり、相手のアゴに膝蹴りを数発とか、二度とセックスが出来ないように股間を踏み潰したりすべきだ。まぁ、ホドリゴ・ノゲイラ風にアナコンダ・チョークとはいかなくても、拳の鉄槌で相手の鼻か肋骨をへし折るとか、マウント・ポジッションで肘(ひじ)を顔面に突き刺すとかしたいだろう。法律的には傷害罪となるが、日本人の感情としては当然の「報い」となる。

  娘の藝能界入りを許す親は、見知らぬ男に「弄ばれる」ことをも覚悟すべきだ。日本の藝能界には朝鮮系だけじゃなく、帰化した支那人も参入してくるから、可愛い娘は「格好の餌食」となるだろう。自宅でぐーすかイビキをかいて寝ている父親は、箱入り娘が裏でこっそり犯されても気づかない。追い詰められた娘の前で、変態プロデューサーがその穢らわしい精子を娘に吹き掛けるなんて、想像するのもおぞましいじゃないか。日本人に怨みを抱く朝鮮系や支那系のプロデューサーだと、「性奴隷を弄んだ日本人への復讐だ !」なんて言い出しかねないぞ。やはり、藝人の娘を持つ親は、“イザ”という時に備えて、必殺仕置人とかを雇っておかなくっちゃね。




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American Negroes 1American Negroes 2









( 写真 /  昔のアメリカ黒人)

  以前、アメリカの人気TVドラマ『サンズ・オブ・アナーキー』についてブログを書いた事がある。このドラマには様々な曲が挿入歌として使われており、クラッシック・ロック・ファンなら馴染みの名曲があるはずだ。例えば、「ギミー・シェルター(Gimme Shelter)」とか「ハウス・オブ・ザ・ライジング・サン(House of the Rising Sun)」などである。個人的好みとしては、ファイブ・フィンガー・デスパンチ(Five Finger Death Punch)がカヴァーした「バッド・カンパニー(Bad Company)」や、エド・シェーラン(Ed Sheeran)のヒット曲「メイク・イット・レイン(Make It Rain)」が心にしみるほど良くて、思わず鼻歌にしてしまうほどだ。ちょっとショックだったのは、大学生でもボブ・シーガー(Bob Seger)の名曲「ターン・ザ・ペイジ(Turn the Page)」を知らないことだ。筆者はこの曲がラジオで流れくるとと、つい子供の頃を想い出して合唱したくなる。でも、今では「“ボブ・シーガー”って誰 ?」と訊く若者がほとんどだから、1970年代のバラードやロックはもう「懐メロ」か「忘却の歌」になってしまった。小林克也の「ベスト・ヒットUSA」を観ていた人なら、ボブ・シーガーを想い出すかも知れないけど。

Bob Seger 1Ed Sheeran 1Katey Sagal 2








(左: ボブ・シーガー  / 中央: エド・シェーラン  /  右: ケイティ・サガール )

  クラッシック・ロックの話をすると長くなるので止めるが、『サンズ・オブ・アナーキー』では、ビリー・ホリデー(Billie Holiday)の「奇妙な果実 / ストレンジ・フルート(Strange Fruit)」をケイティ・サガール(Katey Segal)がカヴァー曲として歌っていた。ちなみに、彼女は原作者兼プロデューサーのカート・サター(Kurt Sutter)の夫人で、ジャックスの母「ジェマ・テラー・モロー」の役でドラマに出演している。件(くだん)のビリー・ホリデーは米国で有名な黒人歌手なんだけど、日本ではあまり知られていない。まぁ、今では大ヒット曲「アイ・ウィル・サヴァイヴ(I Will Survive)」を歌っていたグロリア・ゲイナー(Gloria Gaynor)とか、「ザ・スリー・ディグリーズ(The Three Degrees)」のファイエット・ピンクニー(Fayette Pinkney)さえ知らない人がほとんどだから、仕方ないだろう。たぶん、実際に曲を聴けば「あぁ、この曲ね !」と分かる人がいるはずだ。ここで紹介したいのは昔のヒット曲じゃなくて、流行歌を作った人物についてである。

Gloria Gayner 1Fayette Pinkney 2








(左: グロリアゲイナー  /  右: 「ザ・スリー・ディグリーズ」3人のうち左側の黒人女性がファイエット・ピンクニー)

  問題の「奇妙な果実」は、ルイス・アラン(Lewis Allan)が作詞・作曲を手掛けた歌である。だが、この名前は彼の本名でない。「ルイス・アラン」というのは、「アベル・ミアポール(Abel Meeropol)」のペン・ネーム(藝名)である。彼は元々母校の「デウィット・クリントン(Dewitt Clinton)高校」で国語(英語)の教師をしていたユダヤ人であった。ところが、ある政治活動で学校をクビになってから作曲活動に専念したそうだ。当ブログの読者なら、嫌な予感がしてくるだろう。でも、しょうがない。科学者を除くと、アメリカのユダヤ人で立派な人は少ないんだから。何はともあれ、普通の日本人がこうした話を聞けば、「なぜ彼がクビになったのか?」と首を捻るだろう。しかし、ユダヤ人教師のことだから、何かトンデモないことをしでかしたんだろう、ということだけは察しがつく。

Abel & Anne Meeropol 1(左  /  アベルとアン・ミアポール)
  詩人で活動家のミアポールは、ある写真を見て衝撃を受けた。それはリンチを受けた黒人の写真である。(Elizabeth Blair, "The Strange Story of The Man Behind Strange Fruit", National Public Radio, September 5, 2012)  西歐世界に寄生するユダヤ人にとって、異なった肉体を問題とするレイシズムは唾棄すべき思想であった。西歐人と違った容姿を持つユダヤ人は、顔や体つきを比較されることが大嫌いだから、白人によって差別される黒人に同情することもある。ただし、そのユダヤ人も結婚となれば、無意識に黒人を避けるから人種差別を云々する資格は無い。ただ、第三者として米国で暮らしていると、黒人への暴力が身近になるので、「レイシズム反対!」と叫びたくなるのだろう。白人によるリンチに恐怖を覚えたミアポールは、「奇妙な果実」という詩をつくり、教員組合が発行する雑誌に載せたそうだ。そして、これが後に「ストレンジ・フルート」の歌詞になり、黒人のビリー・ホリデーが唄ってヒット曲となるのである。「ストレンジ・フルート」の歌詞をちょっと紹介すると以下の通り。

  南部の木には奇妙なフルーツが実る
  葉と根には血が付き
  南風に煽られて黒い体が揺れている
  ポプラの木からは変な果実がぶら下がっている

  堂々たる南部の牧歌的な風景
  丸々とした目に歪んだ口
  マグノリアの香りは甘くて新鮮
  そして、肉の焼けた臭いが急に漂う

  とまぁ、こんな風に歌詞が続く。言うまでもなく「奇妙な果実」とは、木の枝に吊された黒人の死体である。ブロンクスの高校に勤める教師がこんな詩を公表したもんだから、保守的なニューヨークの政治家たちは眉を顰(ひそ)めた。本当に呆れてしまうけど、昔からユダヤ人には左翼が多い。ミアポールも例に漏れず、共産党に属する赤いユダヤ人であった。そこで1940年、ミアポールは公立学校に於ける共産主義を調査していた委員会に召喚されてのである。彼は委員たちから、「君は共産党から言われて“奇妙な果実”を書いたのかね?」との質問を受けた。もちろん、彼は自発的に詩を詠んだはずだ。人種差別を唾棄するミアポールは、リンチを受けた二人の黒人、トマス・シップ(Thomas Shipp)とアブラム・スミス(Abram Smith)の写真に戦慄を覚えたのである。

Frank Sinatra 1Peggy Lee 1(左フランク・シナトラ  /  右ペギー・リー)
  だが、当時のアメリカ白人にしたら、リンチを糾弾するポエムを書く奴なんて共産主義者にしか思えなかったのだ。まぁ、彼は1903年にロシアで生まれたユダヤ移民だから、ロシア人によるポグロム(ユダヤ人に対する虐殺)とアメリカ白人によるリンチを重ねていたのだろう。とにかく、共産主義者を炙り出す「ラップ・コウダート委員会」に呼ばれたミアポールは、今まで通りとは行かなくなり、この札付き教師は辞職せざるを得なくなった。「人間万事塞翁が馬」と言うから、人生はどう転ぶか判らない。教師を辞めたアベル・ミアポールは、情熱が冷めたのか愛しい共産党を去ってソング・ライターとなり、あのフランク・シナトラ(Frank Sinatra)に「ザ・ハウス・ザット・アイ・リヴ・イン(The House That I Live In)」を、そしてペギー・リー(Peggy Lee)には「アップルズ、ピーチズ & チェリーズ (Apples, Peaches and Cherries)」というヒット曲を提供することが出来たのである。

裏切者として処刑されたユダヤ人夫婦

Julius Rosenberg 23(左  /  ジュリアスとエセル・ローゼンバーグ)
  時を少し遡ることにする。先ほども述べた通り、ユダヤ人には左翼がいっぱいだ。米国共産党(CPUSA)に属する共産主義者から、フリーのコミュニスト、プロとアマチュアの社会主義者、真っ赤な極左、営業左翼にピンク左翼、気儘な左翼もどき、ファッションとしてのリベラル左翼など、十人十色で人生色々。合衆国に忠誠を誓っているようで、心は別のところにあったりするから実に厄介だ。そんなユダヤ人の中にジュリアス・ローゼンバーグ(Julius Rosenberg)とその妻エセル(Ethel Rosenberg)がいた。亭主のジュリアスは1930年代にニューヨーク市立大学を出た電気技師で、いかにも左巻きのユダヤ人らしく「青年共産主義者同盟(Young Communist League)」の連中と昵懇だった。後に、ジュリアスは彼らの多くをソ連のスパイ組織にリクルートしたそうだ。(John Earl Haynes and Harvey Klehr, Venona : Decording Soviet Espionage in America, Yale University Press, New Haven and London, 1999, p.295)

David Greenglass 2Ruth Greenglass 1









(左: デイヴィッド・グリーングラス  /  右: ルース・グリーングラス)

  ジュリアスの女房エセルには、デイヴィッド・グリーングラス(David Greenglass)という弟がいて、有名なロス・アラモスの兵器工場に勤める陸軍技師であった。そして、デイヴィッドにはルース(Ruth)という妻がいたので、ジュリアス・ローゼンバーグは、彼女を使って義理の弟デイヴィッドをスパイに仕立てるべく勧誘したのである。女房に説得されてソ連のスパイになる亭主も亭主だが、いくら義理の兄からの誘いだからといって敵国に通じるなんて、恥知らずというか半殺しにしたくなるほどのクズ野郎だ。ローゼンバーグ夫妻のスパイ事件を詳しく述べると長くなるから省略するが、ヴェノナ文書とFBIの捜査、およびルースとデイヴッド・グリーングラス夫婦の告白で、ローゼンバーグ夫妻のスパイ容疑が固まったという。(詳しくはVenona, pp.295-304.を読んでね。)

Roy Cohn 3Roy Cohn & McCarthy 2









(左: ロイ・コーン  / 右: コーンとジョセフ・マッカーシー )

  原子爆弾に関する機密をソ連側に流したとして有罪になったローゼンバーグ夫妻は、赤狩りのマッカーシー時代ということもあって死刑に処せられることになった。(ある事情でこの時代のユダヤ人については書けないが、本当に赤いユダヤ人は多く、ジョセフ・マッカーシー上院議員に対するマスコミの非難は不当である。日本でもマッカーシー主義と非米活動委員会の評判は良くないが、それは大学教授や評論家が左翼であるからだ。) この事件で注目すべきは、FBIの捜査に協力していた法律家チームにロイ・コーン(Roy Cohn)がいたことだ。彼はジョセフ・マッカーシー上院議員に仕えて共産主義者を摘発していたユダヤ人弁護士であった。コーンはニクソンからレーガン大統領に至るまで、共和党の政治コンサルタントをしており、有名なロジャー・ストーン(Roger Stone)とも知り合いだった。

Roger Stone 1Roger Stone & REagan 1









(左: ロジャー・ストーン  /  右: ロナルド・レーガン大統領とス若き日のストーン)

     ここでは関係無いけど、有名なユダヤ系報道機関「ジューイッシュ・テレグラフィック・エイジェンシー(JTA)」は、トランプのアドヴァイザーだったロジャー・ストーンをユダヤ系アメリカ人と報道してしまい、後に訂正記事を掲載することになった。("Second Jewish Adviser Off Trump Team, JTA, August 9, 2015) ストーンの父親はハンガリー系移民で、母親がイタリア系のカトリック信徒である。ロジャー自身カトリック信徒なのだが、ユダヤ人の記者は彼をユダヤ系と勘ぐった。つまり、キリスト教徒に改宗したハンガリー系かイタリア系の息子と推測したのだろう。やはり、レイシズムを批判するユダヤ人も、宗教ではなく「肉体(遺伝)」で相手をユダヤ人かどうかを見極めているのだ。ただし、ユダヤ人は同胞を見分ける嗅覚と直感に優れているから、ストーンの祖父母を調べれば案外ユダヤ人の血が混ざっているかも知れないぞ。

  話を戻す。もっと重要なのは、彼が若き不動産王ドナルド・トランプの顧問弁護士であったことだ。実は、コーンがトランプの政治面での師匠であり、トランプは彼から反共時代のエピソードを聴いていたのである。日本のマスコミはこうした人脈を紹介しないが、筆者のようにユダヤ人と共産主義を追求する一般人なら誰でも知っている事実である。(ロジャー・ストーンも日本ではほとんど紹介されていない。一般国民は腹が立つだろうが、地上波とBS放送、各新聞社はアリバイとしてアメリカ特派員を送り込んでいるが、実質的にはリベラル・メディアの情報を和訳して垂れ流しているだけ。彼らがいかに怠け者で、どうしようもない左翼かが判るだろう。産経新聞や『正論』は“別”と思っている人は大間違いだ。)

Donald Trump 11Roy Cohn & Trump 1









(左: 不動産王時代のドナルド・トランプ  /  右: トランプとロイ・コーン)

  売国奴として処刑されたローゼンバーグ夫婦には、マイケル(10歳)とロバート(6歳)という二人の息子がいた。両親がスパイ容疑で逮捕され、有罪判決を以て死刑になると、この兄弟は孤児(みなしご)同然となってしまい、母方の祖母が育てようとしたのだが、とても二人の子供を育てられる能力は無かったので諦めたらしい。そこで、二人の遺児はユダヤ人のアベルとアン・ミアポール夫妻に引き取られ、彼らの養子となった訳である。成長した兄弟は、父のジュリアスが確信犯のスパイと認めながらも、母のエセルは死刑に値するほどの売国奴ではなかったと主張した。彼らの弁明によると、1945年9月に叔父のデイヴィッドが父親のジュリアスに極秘情報を渡し、それを母親のエセルがタイプしたというが、その情報は6月に叔父が父親に手渡していたものだという。だから、母親が直接スパイ活動に係わっていたとは言えないというのである。(Miriam Schneir, "Ethel Rosenberg's Sons Still Seek Justice for Their Mother", The Nation , January 19, 2017)

Alan Dershowitz 2(左  /  アラン・ダーショウィッツ)
  また、当時、米国のスパイはコードネームを持っており、KGBはジュリアスに「アンテナ(Antenna)」と「リベラル(Liberal)」、デイヴッドに「カリバー(Caliber)」、ルースには「オサ(Osa)」というコードネームを与えていた。しかし、エセルには何も与えられていなかったので、息子たちは母が重要な諜報員ではないと判断していた。ユダヤ人にはユダヤ人が助っ人になるらしく、マイケルとロバートによる反論に、大物弁護士のアラン・ダーショウッィツ(Alan Dershowitz)が加勢してきた。ハーヴァード大学で教授を務めるシオニストのダーショウィッツは、エセルを調査したロイ・コーン(Roy Cohn)にも話を聞き、エセルのスパイ容疑には根拠が薄く、彼女は夫の巻き添えになっただけで、確信犯とは言えず、むしろFBIに嵌められたのだと結論づけた。(Alan M. Dershowitz, " Rosenberg Were Guilty --- and Framed : FBI, Justice Department and Judiciary conspired to convict a couple accused of espionage", The Los Angeles Times, July 19, 1995) いいねぇ~、ユダヤ人は裏切者や国賊になっても、どこからかユダヤ人の救世主が現れて、その罪を軽くしたり極悪人の汚名を雪いでくれるんだから。もし、第三帝國のドイツ人を擁護すれば、即座に「ネオ・ナチ」という怒号が飛び交い、批判の嵐が巻き起こるだろう。いくらナチ党に属していたからといって、公平な裁判が無かったんだから、敗戦後に処刑されたり虐殺されたドイツ人は気の毒としか言いようがない。(これについては、いずれ詳しく述べてみたい。)

母の無罪を信じて

Michael Meeropol 1Robert Meeropol 1Michael & Robert Meeropol






(左: 兄のマイケル・ミアポール  / 中央: 弟のロバート・ミアポール  /  右: 子供時代のマイケルとロバート )

  養父母の家族名を取ってマイケル・ミアポール(Michael Meeropol)となった兄は、ウェスタン・ニュー・イングランド・カレッジで経済学部長を務める教授になった。一方、弟のロバート・ミアポール(Robert Meeropol)は弁護士になり、「子供のためのローゼンバーグ基金(Rosenberg Fund for Children)という組織を創り、「進歩的政治活動(progressive politics)」ゆえに苦しんだ親から生まれた子供を支援しているそうだ。「進歩的」って、平たく説明すれば「左翼的」とか、「赤い」「共産主義的」という表現の言い換えに過ぎない。まったく、アメリカ人は根っからアホだ。ヨーロッパでは何百年も前からユダヤ人が「厄介者」ないし「トラブルメーカー」となっていたのに、戦争で悲惨な目に遭ったからといって「難民」として迎えた挙げ句、後悔すらできずに苦しんでいる。心の底から精神がひねくれたユダヤ人は、親切な西歐系アメリカ人から受けた恩を忘れて、反米を標榜する共産主義や社会主義になった。移民してきた当時は組合活動やマルクス主義に熱狂したが、生活が落ち着くと歴史破壊、学生運動、多文化・多民族主義などに傾倒し、アングロ・アメリカ社会を腐蝕させたり転覆させたりすることに歓びを感じているんだから。これじゃあ、西歐世界で反ユダヤ主義が絶えないわけだ。

Michael & Robert Meeropol 1Ivy Meeropol 1Rachel Meeropol 1








(左: マイケルとロバートの兄弟  / 中央: アイヴィー・ミアポール  /  右: レイチェル・ミアポール)

  「左翼主義は遺伝なのか」と思えるほど、ユダヤ人家庭からは赤い子供が現れてくる。ロバートにはレイチェル(Rachel)という娘がいて、「憲法的権利センター(Center for Constitutional Rights)」という団体に属する法律家となっている。マイケルの娘であるアイヴィー(Ivy)も左翼になっており、「処刑されし者の相続人(Heir to an Execution)」というドキュメンタリー・フィルムを作っていた。息子や孫娘にしたら、エセルは死刑にされるほどの重罪を犯していないと思いたいのだろう。だが、常識的に考えれば、亭主がスパイ組織を運営し、自分の弟まで巻き込んでいるのに、その妻が夫の裏家業を知らないなんて、とても信じられない。エセルにコードネームが無かったのは、ジュリアスとワン・セットだからだろう。捜査の経緯を調べれば、彼女はジュリアスの助手的存在で、重要な機密文書の中味や組織の詳細は知らなかったと推測できる。しかし、合衆国への裏切りだけは百も承知していたはずだ。共産主義という「大義」あるいは「高邁な理想」に身を捧げることに躊躇いを見せず、むしろ自ら進んで尽力していたというのが真相なんじゃないか。ユダヤ人には怖ろしいほど左翼思想への抵抗感が無いから、ソ連に情報を渡すことが世界平和に繋がるとでも思っていたのだろう。

Jews 15Jews 31









(写真  /  色々なユダヤ人)

  ヒット曲とスパイ事件が絡み合う数奇な運命を紹介したけど、アメリカ史の中にはユダヤ人に纏わるエピソードが驚くほど多い。教養のあるアメリカ人がユダヤ人を「疫病神」とか「破壊者」と考えても不思議ではない。むしろ、そうした見解を禁止することの方がどうかしている。本来なら、誰でも抱く嫌悪感なのに、それを世間に公表してはならないとか、反ユダヤ的な意見はグッと心に押し込めて抑圧せよ、と躾けられているんだから、どこかで精神が歪んでしまうのだろう。ユダヤ人にとって合衆国は祖国じゃないのに、西歐系アメリカ人は彼らを仲間と見なさなければならない。まぁ、現在ではエチオピア人、アラブ人、支那人、メキシコ人、トルコ人、ベトナム人、パキスタン人など、およそ「同胞」とは思えぬ種族でさえ合法的に「アメリカ国民」となっているから、西歐系アメリカ人は何の為に体を張って国防を行っているのか解らない。連邦議会やホワイトハウス、裁判所、各省庁、どこに行ってもユダヤ人だらけ。国務省なんかは「ユダヤ人ハウス」だ。これならアメリカ白人は、アウシュヴッツに別荘でも建てたくなる。しかし、ここでもユダヤ人のガイドが働いているから、あとは海底に沈んだアトランティス大陸しかない。そういえば、「海のトリトン」は今どこに住んでいるんだろう? 城みつるに訊いてみなきゃ。(分からない人は「イルカに乗った少年」という歌を捜してね。)



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