無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2017年11月

ナチスが嫌った醜い藝術






頽廃芸術が横行したワイマール時代

Hitler's painting 5Hitler's water colour 2








(上絵画 2枚 /  ヒトラーの作品)

  今回のブログは1、2年前から発表しようかどうか迷った記事である。ナチス時代のドイツを知るには、ワイマール時代の社会状況を知る必要があるのだが、その一部があまりにも卑猥なのであからさまに伝えることが出来ない。しかも、ブログ運営会社のライブドアによる「検閲」があるので、たとえ「歴史的事実」でも「破廉恥な現実」を掲載すれば、当ブログの閉鎖を余儀なくされるからだ。それでも、歴史の真相を求める日本人には、偏向史観ではない具体的で“生々しい”情報が不可欠なので、肝心なエロ絵画を載せられないが、とりあえず紹介することにした。

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(左: アドルフ・ヒトラー  / 中央:  カール・トルッペ Karl Truppe <左>と Franz Triebsch <右> によるヒトラーの肖像画 /  右: アルベルト・シュペーア )

  第三帝國の総統となったアドルフ・ヒトラーが、若い頃、画家を志していたことは有名である。したがって、この伍長上がりの政治家は美術に関しては少々うるさく、自らのドイツ帝國を偉大な藝術で飾ろうと思っていた。ヒトラーがベルリンを壮大な首都にしようとした「ゲルマニア世界都市計画(Welthaupstadt Germania)」は有名で、その担当者に建築家のアルベルト・シュペーア(Berthold K. H. Albert Speer)を据えたこともよく知れられている。現在では、ヒトラーと言えば「極悪人」というレッテルが貼られているので、やることなすこと一切が非難の的になっている。だけど、もし敗戦がなく、目論見通りベルリンの再開発が遂行されていたら、たぶん絢爛豪華な帝都の誕生となったであろう。

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(左: ドイツ人の少女  / 中央: ナチス時代のドイツ人女性  /  右: ナチ党のポスター)

  もっとも、追い出されたユダヤ人は恨み骨髄だ。しかし、好ましいアーリア人で賑わう街はヨーロッパ諸国の注目を集め、不動産価格が高騰するのは間違いない。きっと、好奇心旺盛な日本人も、世界に冠たる偉大な都市を見物しようと、ベルリンに押し寄せるんじゃないか。現在の歐米人のみならず、日本人も「ユダヤ人の視点」でしかドイツ史を観ないけど、もし、ゲルマン人の目でヒトラーの帝國を眺めれば異なった感想を持つはずだ。例えば、仮にドイツの住民がアーリア系ドイツ人ばかりになったとする。そうなると、いったい誰が困るというのか? 日本人観光客で、金髪碧眼の北歐人が集まる商店街とか教会を眺めて、「気持ち悪る~い」と感じる人はいないだろう。日本人女性だと、ゲルマン人の子供が楽しく遊ぶ幼稚園を見て、「アっ! かわいぃ~い」と声を上げるんじゃないか。日本人の亭主だと、ブロンド美女の保母さんに“うっとり”する姿を女房に見られて、「アンタ、どこ見てんのよ !」と叱られたりしてね。

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(左: ヒトラーとドイツ人の少年  /  ドイツ軍士官 /  右2枚: 理想的なアーリア人女性 )

     それに、ドイツを訪れたオランダ人やイギリス人の観光客が「あれ~ぇ? 白人ばかりだ。ユダヤ人がいなくて寂しいなぁ」と愚痴をこぼすのか? ユダヤ人が大嫌いな愛国的フランス人なら、「アレマン人(ドイツ人)は素晴らしい ! ぜひ、我が国もユダヤ人を駆逐しよう !」と叫ぶに違いない。また、 ユダヤ人を大学やホテルから閉め出したアメリカ人も、同種族のドイツを旅行して感動するはずだ。帝國陸軍から派遣された日本人だって、ゲルマン人ばかりのドイツに違和感は無く、ユダヤ人が居なくても不便はない。ちょうど、江戸や大坂に朝鮮人が居なくても寂しくないのと似ている。

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(左: ドイツ人の少年  / 中央: ドイツ軍士官の家庭 /  右: 1950年代のドイツ人女性)

  ナチ党やヒトラーの評判が悪いのは、ドイツを敗戦に導いたことにあるのだが、ユダヤ人や左翼分子が歐米の学会を牛耳っているのも、見過ごせない原因の一つである。ヒトラーにより追放されたユダヤ人は、アメリカやブリテン、カナダなどの西歐世界に移住し、その地で反ナチス本を大量に出版した。したがって、ドイツの事情に無知な一般人は、「ほとんど」と言っていいくらい、ユダヤ人の洗脳を受けている。フランクフルト学派のユダヤ人を迎入れたアメリカはその典型例で、今でもユダヤ人が撒き散らかした害悪により、訳も解らず“のたうち回って”いるのだ。これは丁度、見知らぬ他人から魚を貰って食ったら、その内蔵に水銀が溜まっていたり、回虫のアニサキス(Anisakis)が潜んでいたことから、食後にもがき苦しむのと同じ症状である。

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(上絵画  /  ヒトラーによる風景画)

  排除されたユダヤ人の中には藝術家もいて、彼らは亡命先で散々ナチスを呪った。そして、この呪詛を聞いた現地人もユダヤ人アーティストに同情したものである。しかし、この亡命者たちは一体どのような作品を世に送り出していたのか? なぜ、ヒトラーやナチ党員たちは、彼らを排斥したのか? 日本人としては事の善悪を越えて、その理由を知りたい。我々は迫害されたユダヤ人の怨念だけを鵜呑みにするのではなく、迫害した側のドイツ人による言い訳にも耳を傾けねばならないと思う。とりわけ、1942年3月27日にヒトラーが述べた意見は傾聴に値する。ヒトラー曰わく、

  ワイマール共和国時代が特にひどかった。これは美術界におけるユダヤ人の影響力の怖さを如実に物語っている。ユダヤ人どものやり方は信じがたいほどの図々しさだった。インチキ美術評論家の協力も得て、ユダヤ人どうしでの間で競り上げて、ナイーヴな人々に屑同然の絵を最高傑作と思わせるのに成功したのだ。自らの知的水準には自負を抱いていたはずのエリートたちさえ、ころりとだまされた。今、ユダヤ人の財産没収のおかげで奴らのペテンの証拠が続々と手に入るというわけだ。屑同様の絵をだまして高値で売った金で、反対に過小評価した傑作をばかみたいな安値で購入する。-----これがやつらのペテン藝術の極みともいえる手口だったのだ。著名なユダヤ人から徴発した財産の目録に目を通していつも驚くのは、そこに本物の芸術品ばかりが載っているということだ。(『ヒトラーのテーブル・トーク』 下巻、吉田八岑 訳、三交社、1994年 p.31)

  確かに、ユダヤ人の富裕層はヨーロッパの名画を買い漁っていたようで、ナチスが彼らから奪い取った作品には目を見張るものがあった。最近だと、ナチスに協力した画商のヒルデブラント・ガーリット(Hildebrany Gurlitt)が隠し持っていた絵画に注目が集まったことがある。彼の息子で隠遁生活を送っていたコルネリアスが、ある失態を犯してしまい、盗品が表に現れるという事件が起きた。(Michael Kimmelman, "The Art Hitler Hated", The New York Review of Books, June 19, 2014) 戦災で失われたと思われていた多数の絵画が見つかってドイツ人は驚嘆。その中には、「頽廃藝術(Entartete Kunst)」作品も含まれていたそうだ。ヨーロッパ人の美を愛するヒトラーにとって、ユダヤ人や現代画家の美観は許せなかったそうで、総統は美術展に足を運ぶ度に、その「塗りたくった絵」を取り外させたという。たとえ、プロイセン・アカデミーの“お墨付き”が与えられた作品であっても、「無価値なもの」に対しては容赦無くふるい落としたらしい。

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(左: オットー・ディックスの作品  / 中央: ポール・クリーの作品 /  右: エーリッヒ・ヘッケル)

  ヒトラーによると、アカデミーの会員はきちんと任務を果たさず、いつも仲間内で“なあなあ”で済ませ、ある宗教担当大臣はユダヤ人の罠に嵌まって“とんでもない駄作”に賞を与えてしまったそうだ。しかも、騙された人々は最初、「これは難解な作品だ」などと一応納得した顔をして、「作品の深層と意味を洞察するためには、提示されているイメージの世界に浸る必要がある」と、もっともな“ご託”を並べたという。そう言えば、日本でも西洋美術展が開催されると、評論家気取りの連中が適当な「講釈」を垂れるし、門外漢の一般客は、その「値段」を聞いて作品の「価値」を決める傾向が強い。庶民はピカソやムンクの作品を観たってチンプンカンプン。「こんなの子供の落書きだよなぁ」と心の底で思っても、その値段が何十億円と聞けば、「うぅぅ~ん、やはり筆のタッチがひと味違うな !」と急に意見を改めたりする。

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(左: パブロ・ピカソ   /  ピカソの作品 /  エドワルド・ムンク /  右: ムンクの作品)

  だが、ヒトラーによる美術批評家への意見は手厳しい。「一般論として、アカデミーの類いは傾聴に値する程の意見を発表しない」そうで、教授どもは落ちこぼれか、枯渇した老人くらいであるという。たとえ、才能豊かな者がいても、彼らは1日に2時間と教えられないそうだ。(上掲書 p.32) ヒトラーの美術論によれば、真の藝術家は他の藝術家たちとの接触を通して育って行くものらしい。かつて、巨匠といわれた画家たちは、工房の助手としてスタートし、技術と器用さで秀でた者、あるいは将来価値のある作品を生み出せそうな者だけが、徒弟の地位へと昇ったそうである。ヒトラーはルーベンスやレンブラントの例を挙げていた。これなら我々にも解る。例えば、「偉大」と称されるピカソなんかより、フェルメールの油絵の方がよっぽど素晴らしいし、ラファエロの聖母像も傑作だ。ヨーロッパの評論家はムンク(Edvard Munch)の『少女と死』とか『思春期』を称讃するけど、日本人には葛飾北斎の『富嶽三十六景』や歌川広重の美人画とか版画の方が解りやすい。

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(左: フェルメールの名作「真珠の耳飾りをつけた少女」  / 中央: レンブラントの「善きサマリア人」 /  右: レンブラントの「愉快な仲間」)

エロ・グロ作品を描いていた亡命者

  ヒトラーは、当時の風潮に不満を漏らしていた。ドイツの美術学校では自由放任の方針を取っていたようで、天才なら最初から自分のしたいようにしてもよい、と考えていたらしい。しかし、ヒトラーは「天才画家であっても、最初は皆と同じように学習から始めねばならぬ」と考えており、「たゆみない努力によってのみ、描きたいものが描ける」と信じていた。そして、総統は絵の具の混合をマスターしていない者や、背景の描けない者、解剖学を学んでいない者は、大した画家にはならないだろう、と結論づけていた。そこで、ヒトラーは「曾てのように現代も、画家の卵は親方の工房で美術の伝統にどっぷり浸かりながら訓練を受けるべきだ」という。なぜなら、ルーベンスやレンブラントの作品を観ると、弟子と師匠が描いた部分の区別が附きにくかったからである。つまり、ルーベンスやレンブラントの弟子たちは、師匠と同じ技量を身につけていたということだ。

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(左: ゲオルク・グロス   / マックス・ベックマン /  エルンスト・ルドウィック・キルヒナー/  右: エーリッヒ・ヘッケル)

  このように、ヨーロッパに根づく伝統的美意識を愛したヒトラーだから、その伝統を無視する抽象画とか表現主義の作品は許せなかった。ヒトラー率いるナチ党が「頽廃藝術家」と評した者といえば、ゲオルク・グロス(Georg Grosz)や、オットー・ディックス(Otto Dix)、マックス・ベックマン(Max Beckman)、エルンスト・ルドウィック・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchner)、パウル・クリー(Paul Klee)、ルシアン・フロイト(Lucian Freud)、エーリッヒ・ヘッケル(Erich Heckel)などが挙げられる。特に、ユダヤ人と思われがちなゲオルク・グロスは札付きのワルで、キリスト教の家庭に育ったドイツ人であったが、思想的には真っ赤な共産主義者であった。彼はドイツ共産党に属していたけど、ソ連を訪問し、グリゴリー・ジノヴィエフ(Grigory Zinoviev / ユダヤ名Hirsch Apfelbaum)やレーニンと会ったことで失望したそうだ。グロスは形だけではあるが、共産主義から足を洗い、風刺画家に専念したらしい。

  ところが、このグロスは単なる絵描きではなかった。ナチ党の台頭により米国へ亡命したグロスには、マーティー(Marty)という息子が生まれ、この倅(せがれ)はマスコミを相手に父親の偉大さを宣伝していたが、ある作品に関しては沈黙を守っていた。彼はある記者のインタビューを受けて、「父の風刺画や油絵、鉛筆画はベルリンの頽廃と腐敗を厳しくも情熱的に描いていました」と述べている。(Rosie Millard, "My father, the famous artist", The Independent, 17 March 1997) しかし、マーティーは父親の藝術を概ね讃美するも、その恥部だけは巧妙に避けていたから狡(ズル)い。この息子は父のエロ・グロ作品を人前で堂々と掲げるべきだ。グロスの作品総てを知らぬ一般人は、ナチスに迫害された可哀想な藝術家としか思わないが、彼の描いた「卑猥な絵」を目にすれば、ご婦人方は両手で顔を覆ってその場を去るだろうし、美術品愛好家の紳士なら、「何だ、この下品な絵は !」と叫ぶに違いない。日本人もグロスのエロ絵画を見れば、なぜナチ党が彼を「ボルシェビキ風の敵No.1」と評したが判るだろう。

George Grosz Pappi und MammiGeorge Grosz 5George Grosz Strassenszene Berlin








(上3 枚 /  ゲオルク・グロスの作品)

  憐れな亡命者と思われているグロスは、文字にするのも憚れるような卑猥な絵を描いていた。例えば、性器を剝き出しにした女や、客のペニスを膣に挿入する淫売、巨根をしゃぷる痴女、うつぶせの女を背後から襲う男、醜悪な体型をした中年女など、“おぞましい”としか言いようのない作品を残していたのだ。(ライブドア社の禁止規定に抵触するので、実際の生々しい「猥褻作品」を掲載できなくて残念である。でも、規則だから仕方ない。) とにかく、グロスは露骨に性器を描写していたから、とても一般公開などできない。米国の敬虔なキリスト教徒なら卒倒間違いなし。仮に、美術館の壁に掛けることが出来たとしても、訪問客から猛抗議を受けて、即座に展覧会は中止されるだろうし、主催者は責任を取ってクビになるはずだ。こうなれば、一般のアメリカ人もグロスへの同情を失い、「頽廃芸術」が何であったのかが解る。でも、ユダヤ人や左翼ジャーナリストは困るだろう。ヒトラーは絶対的な悪なのに、その追放政策が正しく思えてしまうからだ。したがって、反ナチス派の評論家や歴史家は事実を隠す。

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(左2枚 : ルドウック・キルヒナー /  右2枚: マックス・ベックマン )

  ルドウィック・キルヒナーの作品は卑猥でなかったが、彼の描く人物はどれも醜くて、観ていると暗い気分になる。なるほど、描かれた人物は印象的だが、お世辞にも「美しい」とは言えず、どちらかと言えば「病的」と評した方がいい。ちなみに、キルヒナーは精神病を患っており、展示会に出した自作を撤去されてから一年後に自殺している。フランクフルトのアカデミー会員をクビになったマックス・ベックマンや、700点以上者作品を撤去されたエーリッヒ・ヘッケルの絵も全体的に陰鬱で、部屋に飾ってみたいとは思えない作品である。だいたい、ベックマンの作品などを模範にしたい絵描きがいるのか? 蛭子能収をちょっと上手くしたくらいで、ザビエル山田といい勝負だぞ。(ザビエル山田は漫画『愛の泉』や『オヤジの吐息』の作者である。) 美術評論家は彼らの作品を「素晴らしい」と褒めちぎるんだろうが、一般人ならこんな絵を高値で買おうとはしないし、政治献金の代用品であっても買いたくない。個人の敷地で催されるヤード・セール(庭先の販売会)だと、せいぜい5、6ドルの値札しかつかないんじゃないか。筆者の好みから言えば、安彦良和先生の油絵(例えば、「ガンダム」のシャーとかセイラの人物画)とか、荒木飛呂彦先生が描くジョジョの直筆ポスターなどの方が遙かに価値がある。

Eric Heckel 6Eric Heckel 2Ludwig Meidner








(左と中央 : エーリッヒ・ヘッケル /  右: ルドウィッヒ・マイトナー )

  ユダヤ人の画家になるともっと酷い。ルドウィッヒ・マイトナー(Ludwig Meidner)の絵を見ると、何かの病気を患っているんじゃないか、と思えてくる。だが、彼よりも不愉快なのは、ルシアン・フロイトだ。彼は有名な精神科医であるジクムント・フロイドの孫としても知られている。ルシアンの描く女性などを観ていると、日本人だってヒトラーの反論に賛成するんじゃないか。例えば、ぶくぶくと太った醜い女性とか、性器丸出しの男性などを観れば吐き気がする。ナチ党員たちはゲルマン人女性の美しさや清らかさを称讃したのに、ユダヤ人画家ときたら、北歐種族の肉体的美しさを否定し、それを無視するどころか、却って醜悪にして「美術」と称する。西歐婦人の気品を台無しにした挙げ句、反対の肉体を讃美するんだから、ドイツ人じゃなくても不快になるじゃないか。ヨーロッパ人にとったら、美しい人間というのは、古代ギリシア人が理想とした女神とか、ルネッサンス期の巨匠が描いた英雄である。

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(左ルシアン・フロイド  /  中央と右: フロイトの作品)

  しかし、ヨーロッパ人、特にキリスト教徒のゲルマン人を憎んだユダヤ人は、いじめっ子民族の肉体を讃美したくない。アーリア人の肉体美を描くことは、敵対者の優越性を認めることに繋がるし、セム種族の肉体的劣等性を認めることになるからだ。ユダヤ人は一般的に捻れた性格を持っている。美しいゲルマン人女性に憧れる一方で、彼女たちからの侮蔑に耐えねばならぬ運命を有しているからだ。ユダヤ人は西歐人に対しては、人種平等の説教を垂れるが、仲間内では西歐白人女性を獲物にしているから卑劣だ。(イスラエルの売春宿では、西歐人女性のような東歐女性が人気で、フィリピ人女中やアフリカ人娼婦は安値でランクが落ちる。それにしても、貧乏なルーマニア人やウクライナ人、ロシア人の女性を半ば騙して、次々に密輸するユダヤ人の女衒はあこぎだ。TBSの金平茂紀は朝鮮人娼婦なんか放っておいて、スラヴ系娼婦を取り上げればいいじゃないか。看板番組の『報道特集』で「報道」しろ !)

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(左: キャメロン・ディアス  /  ジェニファー・アニストン/ テリー・ポロ /  右: ジェニファー・ハドソン)

     ユダヤ人は多民族主義を唱えるくせに、性慾となれば白人女性一本槍だ。 恋愛映画を造るハリウッドのユダヤ人たちは、決まって相手方を西歐人美女にする。例えば、ユダヤ人男優のベン・スティラー(Ben Stiller)は『メリーに首ったけ』ではキャメロン・ディアス(Cameron Diaz)を共演者にしたし、『アロング・ケイム・ポリー(Along Came Polly)』ではジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)を、『ミート・ザ・ペアレンツ』ではテリー・ポロ(Teri Polo)を恋人役にした。ところが、どのユダヤ人男優も、有名司会者のオプラ・ウィンフリー(Opra Winfrey)とか、ジェニファー・ハドソン(Jennifer Hudson)、タラジ・ヘンソン(Taraji Henson)、クィーン・ラティファ(Queen Latifah)などを恋人役にはしないのだ。(もしかして、黒人への嫌悪と差別なのか ?)

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(左: タラジ・ヘンソン  / オプラ・ウィンフリー / クィーン・ラティファ /  右: コートニー・コックス)

    大ヒットTVドラマ『フレンズ』でもユダヤ人的嗜好が滲み出ていた。このドラマを制作したプロデューサーのデイヴィッド・クレイン(David Crane)とマルタ・カフマン(Marta Kauffman)は共にユダヤ人で、ドラマの中でもロスとモニカのゲラー兄弟をユダヤ人に設定していた。兄のロス・ゲラーを演じたデイヴィッド・シュワイマー(David Schwimmer)はユダヤ人だけど、妹役のモニカを演じたコートニー・コックス(Courtney Cox)はイギリス系アメリカ人である。呆れてしまうのは、ユダヤ人のロスが憧れるレイチェル役に、西歐系女優のジェニファー・アニストンを起用していたことだ。『フレンズ』にはユダヤ人女優のリサ・クドローがいたのだから、彼女をフィービー役ではなく、レイチェル役にすれば良かったのに、と思ってしまうが、クレインとカフマンにしたら、いかにも「ユダヤ人のカップル」になってしまいそうで、本能的に嫌がったのだろう。もし、ニューヨークに住む「フレンズ」が、全てユダヤ人となったら、不愉快というか余りにも“リアル”過ぎる。たぶん、制作担当者はユダヤ色を薄めるためにも、異教徒の西歐人をキャストに混ぜたんだろう。

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(左: リサ・クドロー  / デイヴィッド・シュワイマー /  マルタ・カフマン/  右: デイヴィッド・クレイン)

  ユダヤ人は現実社会でも、ユダヤ人女性や黒人、アジア系女性に興味を示さず、西歐系女性に性的興奮を覚える。ユダヤ人の大物プロデューサーであるハーヴェイ・ワインシュタインについては、以前このブログで触れたからここでは繰り返さない。でも、最近またもやユダヤ人によるセクハラが暴露されたので紹介する。日本ではあまり知られていないが、ミネソタ州選出の上院議員にコメディアン上がりのアル・フランケン(Al Franken)がいる。一連のセクハラ騒動に感化されたのか、彼にセクハラを受けたと表明する女性が現れた。被害者はリーアン・トゥイーデン(Leeann Tweeden)という美女で、以前は水着のモデルや『プレイボーイ』誌のグラビア・モデルを務めたことがあり、現在はテレビ番組の司会やレポーターを務めているそうだ。

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(左: アル・フランケン  / 中央: リーアン・トゥイーデンの胸を鷲摑みにするフランケン  /  右: ハーヴェイ・ワインシュタイン )

      事件は2006年、彼女が中東アジアに派遣された米軍を慰問した時に起きた。アル・フランケン議員はリーアンが寝ている隙に彼女の胸を鷲摑みにしたり、彼女が嫌がるのに無理矢理キスを迫ったそうだ。(Juana Summers and M.J. Lee, " Woman says Franken groped, kissed her without consent in 2006", CNN, November 17, 2017) セクハラ事件が表沙汰になると、フランケン議員は彼女に謝罪したそうだが、いくら冗談でも有名人の身分を忘れて卑猥な行為をするなんて、アホといか言いようがない。でも、どうしてユダヤ人は黒人とか支那人女性に対しては「いやらしい」事を企てないのか。「人種的平等を考えろ」とは言わないが、獲物に「人種的偏見」を持っているんじゃないかと疑いたくなる。

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(左: 司会者としてのリーアン・トゥイーデン  /  右: モデル時代のトゥイーデン)

怨念が動機になっている美意識

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(左: ヤンケル・アドラー  /  右3枚: アドラーの作品 )

  話が逸れたので元に戻す。ナチ党は頽廃藝術をユダヤ人の“せい”にしているが、こうした趣味に人種は関係無さそうだ。確かに、ヤンケル・アドラー(Jankel Adler)のようにポーランド系ユダヤ人の画家がいたけど、オットー・ディックスのようなドイツ人の画家もいたのだ。民族性と美的感覚の関連は不明確だが、二人の絵画は本当に美術なのかどうか判らない。現代の我々が見ても、アドラーの絵は気分が落ち込むほど陰惨である。ただし、ディックスが描いた絵の方が遙かに酷い。ディックスの描く女性など本当に醜く、お金を払って見る藝術とは思えないし、ヒトラーの言うように駄作と評する方が適切である。彼が描いた裸婦など殴り書きみたいだし、赤ん坊を抱く母親の絵は貧相というより怖い。ガリガリの赤ん坊なんてどうかしている。これじゃあ、アメリカ人だってナチスに賛同したくなるじゃないか。

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(左: オットー・ディックス  / 中央と右: ディックスの作品 )

  昔、ヨーロッパでは既存の秩序や常識を否定し、破壊的感情を肯定したダダイズム(Dadaism)が流行ったけど、ユダヤ人には“しっくり”する運動だった。とにかく、ユダヤ人は西歐世界の伝統や秩序を覆したいと願っている。自分の種族が築き上げた訳でもない価値観など紙屑以下。タバコの吸い殻を揉み消すように、西歐人の理想を足で踏みにじりたいのだ。そして、自分たちを“抑圧”し続けた憎い白人を倒したい。だから、アーリア人の美しさを貶して、醜い人物像を「素晴らしい」と言い換えたり、変態的描写を「斬新なタッチ」として言いふらすのだろう。彼らにとり、異教徒の美意識を破壊することは快感なのだ。

Otto Dix Pregnant Woman 2Otto Dix Mother & ChildOtto Dix Ladies of the NightOtto Dix Pregnant woman








(上絵画  /  ディックスの作品)

  全共闘世代なら馴染み深いだろうけど、1960年代から1970年代にかけて前衛芸術なるものが“進歩的”と目されていた。フランス語の「アヴァン・ギャルド(avant-garde)」を口ずさみ、寺山修司とか大島渚たちが訳の解らぬ映画を作っていたのを覚えている人も多いだろう。ジョン・レノンと結婚したオノ・ヨーコが、へんちくりんな踊りを披露していたけど、あれも前衛藝術の一種らしい。音楽でも奇妙なものがあり、ユダヤ人音楽家のアーノルド・ショーエンバーグ(Arnold F. W. Schoenberg)とか、ニューヨーク生まれのロシア系ユダヤ人モートン・フェルドマン(Morton Feldman)が有名だ。まぁ、音楽の趣味は人それぞれだから、余計な事をせずに市場に任せておいた方がいい。

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(左: モートン・フェルドマン  / 中央: アーノルド・ショーエンバーグ  /   右: ヨーコ・オノ)

  一般的に藝術は「自由」な方が良いけど、人々の精神に及ぼす影響も無視できないので、国家が介入する場合もやむを得ない。例えば、公園や路地裏で公然と映画のセックス・シーンを撮影するのは非常識だし、歩行者天国の日曜日に鞭を握ったSMの女王様が闊歩すれば、親子連れの一般人は目を背けるだろう。また、百貨店の展示会だって、しわくちゃの老婆を題材とした全裸写真とか、中高年ゲイが互いにペニスを握りしめているスナップ写真とかは論外だ。でも、西歐ではたまにある。米国で問題になったけど、小便の中に埋もれるキリスト像という絵画が公開され、世間の非難を浴びたこともあるのだ。藝術作品の弾圧は賛成できないが、常識を越えた「藝術」に一定の制限があってもおかしくはない。

  ナチスによる私有財産の没収は違法だが、ヒトラーたちが「頽廃藝術」に憤慨した気持ちも分かる。ヒトラー総統が自分の帝國だから美しくしたい、と考えてもおかしくはない。「盗人にも三分の理」があるように、ナチ党にも1%くらい擁護論があってもいいんじゃないか。日本人にとって重要なのは、ナチスが怒った理由とその経緯を“具体的”に調べることだ。ユダヤ人の本だと“抽象的”に書かれているだけで、不都合な歴史が省略されている場合が多い。「書物の民」は偶像崇拝を嫌って文字を重視し、映像や視覚を回避する傾向が強いから、我々はどのような素性の者が、如何なる思想で批判しているのか検証してみる必要がある。案外、ユダヤ系著者の素顔と正体を知ったら、「えっ、こんな人なの?!」と驚くんじゃないか。(ワイマール時代のドイツについては、別の機会で述べてみたい。ただし、当ブログが閉鎖命令を受けたら不可能になってしまうだろう。もしかしたら、今回が最終回となってしまうかも知れないので、引っ越しを考えているところです。)



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冷戦時代のソ連工作員

  日本人は謀略工作や心理戦に弱い。我々社会が堅気の人間で構成されているせいか、各人の良心を信じる性善説が強いからだろう。しかし、日本から一歩外へ踏み出せば、腹黒い奴らばかりで、朝鮮半島は根性がひん曲がった下郎でいっぱいだし、支那大陸は普通の人間でも匪賊、盗賊、殺人鬼、詐欺師、ゴロツキ、といった「人でなし」に直ぐ変身できる。ましてや、生まれつきの悪人だと子供の頃から一端(いっぱし)のギャングだ。落合信彦など「支那人の子供は目の輝きが違う」などと雑誌『サピオ』に書いて失笑を買ったが、国際ジャーナリストを自称する法螺吹きだから仕方ない。しかし、有名大学の長老教授や新聞論説員に騙されて支那人を厚遇し、「人さま」扱いしていた日本人は哀れだ。隣人を信頼できて、他人も気配りをしてくれる国など、地球上で日本以外にはあり得ない。ユーラシア大陸は魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)する闇黒地帯で、お人好しの日本人が生活できる世界ではなく、下手をすれば身ぐるみ剝がされて虐殺されてもおかしくはないのだ。

Edward Griffin 1(左  / エドワード・グリフィン )
  政治プロパガンダと言えば、陰険で何となく堅苦しい感じがするが、我々の身近で常に行われている洗脳である。例えば、日本のワイドショーや米国のTVドラマを観るだけでもいい。一見すると単なる娯楽番組だが、その中には巧妙なメッセージと歪曲映像が含まれている。こんなことは今更珍しくもないが、ふと昔ソ連から亡命したユーリ・ベズミナフ(Yuri Bezmenov)を想い出してしまう。彼は1979年にソ連から亡命したKGBの工作員で、共産主義者の宣伝手法を暴露していた。トマス・シューマン(Thomas Schuman)という別名を持つ元KGBオフィサーは、評論家のエドワード・グリフィン(Edward Griffin)のインタビューを受けて、過去の謀略戦を語ったことでも有名だ。ちなみに、グリフィンは日本でもよく知られており、彼の著書『マネーを生みだす怪物(The Creature from Jekyll Island)』はビジネス書扱いで学術的に評価されにくいが、連邦準備制度(FRB)の正体を描いているので非常に興味深い。彼は「ジョン・バーチ協会(John Birth Society)」のメンバーであったから、米国政治の裏を熟知しているのだろう。日本の学者はジョン・バーチ協会を右翼集団と見なしがちだが、実際は教養人が多く集結した全米規模の組織である。特に、共産主義の脅威を悟った保守派のアメリカ人は躊躇いも無く入会していたし、元GHQの保守的アメリカ人や著名な人物も属していたから一概に「右翼分子」と斬り捨てることはできない。

Yuri Bezmenov 001Yuri Bezmenov's father(Left)









(左: ユーリ・ベズミナフ  /  右: 左側の軍人がユーリの父親)

  どの業界でもそうだが、内部告発は衝撃的で、部外者の一般人にとって裏事情を教えてくれる人は貴重である。冷戦真っ只中の時代に祖国を逃れたベズミナフは、1939年、ソ連でも上層階級とされる家庭に生まれ、父親はソ連陸軍参謀本部に所属する士官であった。陸軍参謀の父親はモンゴルやキューバ、東ドイツなどに派遣され、現地軍の監査役になっていたそうで、アンゴラやイエメン、シリア、ベトナム、カンボジア、ニカラグアなどに駐留するソ連軍の視察も行っていたそうである。こうした父親に育てられたユーリは、エリート街道を歩むべく、モスクワ大学附属のオリエント言語学院に進学したそうだ。ここはKGBと共産党の中央委員会が直接管理する研究所で、その目的は将来の外政官や国際ジャーナリスト、スパイなどを養成することにあった。つまり、謀略戦を仕掛けるための人材を輩出していた、ということだ。

Yuri Bezmenov in MoscowYuri Bezmenov with Indian girl









( 左: ソ連でのベズミナフ /  右: インドに派遣されたベズミナフ)

  学校を卒業したベズミナフは、1965年インドでの任務を与えられたという。実質的には「スパイ」であるが、彼は表向き「ノボスチ報道局(Novosti Press Agency)」のジャーナリストになっていた。もちろん、この通信社はKGBのフロント組織で、ベスミナフは謎に包まれた「政治出版局(GRPP)」の“新米”というか“見習い”といった身分で、ノーマン・ボロージン(Norman Borodin)の監督下にあったという。(Thomas D. Schuman, Love Letter to America, W.I.N. Almanac Panorama, Los Angeles, 1984) 言うまでもないが、ソ連でもロシア共和国であっても、ロシア人のジャーナリストや外政官には仮面をつけた諜報員や軍人が多く、商売人や研究者、大学教授といえども政府の秘密工作員という輩が大多数だ。ベズミナフが赴任先で行った工作活動は非常に興味深いが、語り出すと長くなるので割愛したい。

敵国の社会道徳を腐敗させろ

Yuri Bezmenov with wifeYuri Bezmenov as hippie









(左: 妻子と一緒のユーリ  /  右: ヒッピーに扮したユーリ)

  ただ、ベズミナフがインドで行った宣伝工作は面白かった。彼が着手した任務には、アメリカ社会を腐敗させるという作戦があり、軽率なアメリカ人をインドで丸め込み、「アホ」に染め上げたら故郷に戻して本土全体にその害毒を撒き散らす目論見があった。彼はこうしたアメリカ人を頻りに「便利な馬鹿(useful idiots)」と呼んでいた。スパイになるべく教育されたベズミナフだから、もちろん英語は達者なんだけど、彼はロシア人独特の喋り方で体験談を語り、冷静な口調で利用したアメリカ人を「バカ」と評するから妙に可笑しい。こうした「バカ」の中には有名藝人がいて、「ザ・ローリングストーンズ」のミック・ジャガー(Mick Jagger)、「ザ・ビーチボーイズ」のマイケル・エドワード・ラヴ(Michael Edward Love)、「ザ・ビートルズ」のジョージ・ハリスン(George Harrison)などがいたそうだ。ベズミナフが用意した「毛針」は、インドで非常に人気のあったマハリシュ・マヘーシ・ヨギ(Maharishi Maheshi Yogi)という超越瞑想の教祖であった。

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(左: マハリシュ・マヘーシ・ヨギ  / 中央: ミック・ジャガー   /  右: マイケル・エドワード・ラヴ)

  カウンター・カルチャーとか反戦・学生運動、ヒッピー文化が盛んだった1970年代、歐米のミュージシャンや俳優たちは、スピリチュアル文化に興味を示していた。つまり、既存の宗教(キリスト教)ではなく、東洋の神秘とかオリエントの宗教に救済と安楽を求めていたのだ。今だと、チベット仏教を信じる男優のリチャード・ギア(Richard Gere)とか、霊界を信じるシャーリー・マクレーン(Shirley MacLean Beaty)とかが挙げられよう。ちなみに、彼女は男優ウォーレン・ビーティー(Warren Beaty)の姉で、元々はバプティスト教会に属するキリスト信徒の家庭に育った。しかし、姉のシャーリーンは“いかがわしい”霊界に没頭し、弟のウォーレンはハリウッドでも名うての極左分子になっていた。ウォーレン・ビーティーと聞けば、日本の一般人は『ボニー・アンド・クライト』や『ディック・トレイシー』を思い浮かべてしまうだろうが、彼の傑作と言えば、共産主義者のジャック・リード(Jack Reed)を演じた『レッズ』だろう。「類は友を呼ぶ」というが、ウォーレンの妻アネット・ベニング(Annette Carol Benning)も筋金入りの左翼女優で、日本だと『アメリカン・ビューティー』とか『マーシャル・ロー』『バグジー』などの映画で知られている。彼女もキリスト教徒(英国系エピスコパル教会)の家庭に育っていたが、亭主と同じくリベラル派のハリウッド・スターになってしまった。

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(左: シャーリー・マクレーン  / 中央: ウォーレン・ビーティー /  右: ビーティーとアネット・ベニング)

  脱線したので話を戻す。それにしても、なぜ共産主義者のベズミナフが、ヨギ師を通して歐米人を「瞑想」の世界に導いたのか? それは、資本制国家の若者を「現実逃避」の人間にするためだった。KGB工作員にしたら、霊界の楽園とか瞑想による安寧なんて馬鹿らしい。しかし、歐米の若者を愚かにし、現実問題に取り組めない「役立たずの半端者」にするには“持って来い”の手段であったという。こうした“下らない”宗教に没頭した若者は常に空想や幻想を追い求め、国家にとって重要な課題に取り組む能力を持たない。現実から目を背ける若者が育てば、その社会は徐々に頽廃するし、彼らがセックスをして子供をもうければ、その子供たちも「碌(ロク)でなし」に育つ。このような家庭が増加すれば、健全な社会でも衰退するし、KGB工作員が努力しなくても自滅に向かうものである。だから、ベズミナフはヨギ師にカネを握らせ、歐米からやって来る若者を歓迎するように仕向けたのである。

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(左: ジョージ・ハリスン  /  中央: ミア・ファロー/  右: アンドレ・プレヴィン)


  1960年代から70年代にかけて西側諸国は社会的混沌に陥っていた。米国だとベトナム戦争に反対する若者や、兵役を恐れて逃亡する卑怯者、戦場で精神を病んだ狂人などが大量発生し、アナーキスト(無政府主義者)やジャンキー(麻薬中毒者)に加え、社会道徳に背くフラワー・チルドレン(ヒッピーの一種)が横行していたのだ。東洋の宗教に惹かれたジョージ・ハリスンなどは、バンド・メンバーを引き連れてヨギ師を訪ねたし、女優のミア・ファロー(Mia Farrow)も同師に憧れ、インドにやって来たそうだ。現在の高校生や大学生はミア・ファローと聞いてもピンとこないだろうが、映画ファンには馴染みがあって、『華麗なるギャッツビー』や『ローズマリーの赤ちゃん』『ナイル殺人事件』といった映画に出演したキュートな女優として知られている。『ハンナとその姉妹』ではオバはん役者になっているが、若い頃のミアは美しかった。

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(左: ミア・ファロー  / 右: ウッディー・アレンと養女のスン・イー・プレヴィン )

  私生活では大物歌手のフランク・シナトラと結婚し離婚してしまったが、その後、ミアはユダヤ人ピアニストのアンドレ・プレヴィン(André Previn)と結婚し、3人の実子をもうけ、3人の養子を迎えている。彼らにはスン・イー・プレヴィンという朝鮮系の養女がいて、離婚後はミアが引き取っていた。プレヴィンと別れた後、ミアがユダヤ人監督のウッディー・アレン(Woody Allen)と内縁関係になった事は有名だ。ところが、このアレンがトンデモない夫だった。彼は養女として一緒に暮らしていたスンに手をつけ、肉体関係を持ってしまったのだ。アレンとは実子を一人もうけていたミアだが、この恋愛沙汰には呆れ果てていた。ちなみに、ミアとアレンの間にはロナン・ファロー(Ronan Farrow)という息子が存在するが、どう見てもフランク・シナトラと瓜二つで、とてもユダヤ人の子供とは思えない。母親のミアは明言していないが、誰が見たってフランクの息子であることは一目瞭然だ。ベスミナフが言った通り、今ではこんな家庭が普通になってしまい、いびつな親子関係が“珍しくない”んだから、アメリカ社会が腐敗するのも当然だ。KGBは米国に向けてミサイルを撃ち込むより、まず国家の基礎となる家庭を破壊すべく、その精力を注いだそうである。

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(左: 実父のフランク・シナトラと息子のロナン・ファローと養父のウッディー・アレン  /   右: 母のミアと息子のロナン)

便利な馬鹿を支援する

  ソ連の手口を暴露したベズミナフの「講義」は、日本人にとっても必見である。彼はグリフィンとの対談で、「ジェイムズ・ボンドみたいなスパイなんかフィクションだ」と笑いながら答えていた。本当のスパイはもっと地味で、長期的計画を以て敵国を滅ぼそうと考えるそうだ。(上掲書 pp.27-28) というのも、武力を用いて攻撃するより、相手国の倫理道徳を破壊する方が有効的だからである。まず、打倒したい敵国にエージェントを侵入させ、現地の民衆が尊ぶ理念とか精神を腐蝕させる。例えば、アメリカ人の精神的支柱となっているキリスト教をビジネス化させたり、娯楽産業に変化させたりするそうだ。KGB工作員はお金で有名人や藝能人を雇い、厳粛な礼拝をエンターテイメントに変えてしまう。また、ポップス界のミュージシャンを利用して、「社会正義(Social Justice)」のメッセージを信徒に植え付け、死語の世界とか天国ではなく、俗世の社会問題に注意を向けさせるそうだ。日本でも人気が高いジョン・レノンの『イマジン(Imagine)』を想い出してみれば分かるんじゃないか。天国も地獄も無いどころか、欲望や飢餓の無い世界を想像してみよ、とレノンは囁いた。

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(左: ジョン・レノン  / 中央: ヨーコ・オノ / 右: 反戦を訴える若者 )

  誰でも知っているジョン・レノンは、歐米の人々に向かって伝統的宗教を軽んじるメッセージを発信したばかりか、国境の無い世界を称讃し、気軽に「平和」や「人類愛」を説く。(注 / 音楽の「クウォリティー」と「歌詞の政治思想」とは別物である。ビートルズのファンは冷静に考えてほしい。) しかし、現実社会では誰もが快適な生活をしたいと望んでいる。全共闘に夢中になっていた左翼学生だって、卒業の時期を迎えれば“現実的”になり、汚く伸ばした髪を切って就職活動に勤しんでいたし、ゲバ棒を持っていた学生も、IVYルックのジャケットを着込んで恋人とデートする青年に憧れてしまったのだ。機動隊に火炎瓶を投げつけたり、講堂に立て籠もっていた女学生も、ヘルメットよりはスカートの方がいいし、憎い大企業が作った化粧品でお洒落を楽しみたい。

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(写真  /  ヒッピーとなった若者たち)

      以前、成田闘争を長年続けていた或る左翼夫婦がいた。彼らは何十年も亙って反対運動を続けているうちに心身共に疲れ果て、時代の変化もあってか、ついに闘争を諦めてしまった。そして、何と“反対”していた成田空港を利用して、念願のイタリア旅行に出掛けてしまったのだ。我々なら「えっっっ ! 自分たちが散々反対していた空港を利用したのか?」と驚いてしまうが、社会党の議員だって「海外視察(税金を使った大名旅行)」を“満喫”するため、大嫌いな成田空港を使っていたんだから、今さら驚くことでもあるまい。夫婦でイタリア旅行を楽しんだ左翼の奥方は、「あぁぁ、本当に素晴らしい旅行だった !」と笑顔で感想を述べていた。(これって、プロレタリアが糾弾するブルジョア趣味なんじゃないか?)

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(左: ヒッピーの家族 /   右: ヒッピーの女性)

  再び脱線したので話を戻す。ベズミナフによると、ソ連の工作員はアメリカ社会を腐敗させるために「大衆教育」を施したそうだ。「教育」といっても本来の意味ではなく、子供たちを堕落させる逆効果を狙った「教育」である。例えば、家庭や学校での「躾(discipline)」を消滅に導くことが挙げられる。(上掲書 p.33) 健全な子供をつくるには「権威」が必要という事は昔から知られているが、工作員はこの権威を貶めたり、厳しい鍛錬を緩くしようとするらしい。甘い躾を受けた子供は必ず低いモラルの持ち主になるから、克己心とか自制心の無い大人へと成長する。さらに、ソ連の工作員は“好都合な”藝能人を支援して、子供や青年たちを「快楽」の世界へと導いたそうだ。ベズミナフが属していた「ノボスティ社」は、口先だけの藝人とか、下品な歌手、詩人、作家、芸術家、音楽家、知識人をロシアに招き入れ、彼らを持て囃しながら「進歩的」考えを植え付けると、彼らを祖国に戻したという。KGBはこうした「便利な馬鹿」を様々な形で援助し、彼らが活躍する大衆文化を通してアメリカ社会を腐敗させたという。

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(左: コンサートでのマイケル・ジャクソン  / 中央: 幼少期のマイケル /  右: 大人になったマイケル)

  ただし、ザ・ビートルズやマイケル・ジャクソン(Michael Jackson)、パンク・ロックのミユージシャンにはお金を払う必要が無かったそうだ。彼らはKGBから金銭的的支援を受けなくても、“自主的に”下劣な文化を撒き散らかしたからだという。確かに、マイケル・ジャクソンの踊りや歌をロシア人が指導・支援したとは思えない。1960年代までの西歐系アメリカ人は、まともな中流家庭で育っており、腰や股間を振るわせて踊るなんてことは想像できなかった。ところが、黒人のマイケル・ジヤクソンだと人前で恥ずかしげも無く睾丸をグィっと握り、「ホーウ!!」と叫んで下半身を動かすんだから、白人の淑女たちは目を覆いたくなる。しかし、ポップ・カルチャーとかヒッピー風俗に慣れ親しんだ白人たちは、卑猥なダンスを披露する黒人歌手に拍手喝采だ。ヴィクトリア朝のイギリス人レディーなら卒倒してしまうが、人種平等とか多文化主義を吹き込まれた世代は気にせず、中には黒人の下品な踊りを真似する者が出てくる始末。しかも、ユダヤ人コメディアンが口にする猥談にお金を払い、反西歐的映画にも洗脳されているんだから、アメリカの白人青年が馬鹿になるのも当然だ。

謀略を助けたボランティアのユダヤ人

  KGB工作員による「脱道徳化(demoralization)」に貢献したのは、左翼的本能を持つユダヤ人であった。彼らの中には外国の援助で活動を行っている者もいたが、多くはフランクフルト学派のような知識人や左翼家庭で育った自発的な活動家である。とりわけ、ハリウッドに巣くうユダヤ人にKGBからの金銭的援助は必要無い。彼らはその出自ゆえ、心の底から西歐系アメリカ人を憎んでおり、キリスト教倫理が君臨する伝統社会を破壊したいと思っている。肉体が異なるユダヤ人は、とにかく「差別」や「区別」が大嫌い。だから、人種を基にした「仲間はずれ」とか、風習や宗教の違いによる嫌悪、性的嗜好による排除などに敏感である。それなら、まずイスラエルで総ての差別を撤廃するよう活動すればいいのに、歐米諸国のユダヤ人は「タカリ先」で自らの“理想”を実現しようとする。これから彼らは嫌われるのだ。

  最近は盛んにLGBT、すなわちレズビアンやゲイ、両性好み、性転換者への差別撲滅が叫ばれており、学校や会社あるいは軍隊やマスコミ界でも、性的倒錯者を「人間」として“平等”に扱うよう圧力が掛かっている。しかし、教科書とか上司の訓示で「差別撤廃」とまでは至らないので、ユダヤ人は娯楽映像を使って異教徒、すなわち頑固で傲慢な「ヨーロッパ系白人の野獣」どもを改造しようと試みる。例えば、2012年から13年にかけて米国NBCテレビが放送した『ザ・ニュー・ノーマル(The New Normal)』というコメディー番組があった。これは同性愛者のカップルを主人公にした「シットコム(テレビ喜劇 / situation comedy)」だ。ところが、このドラマに対し、キリスト教徒を主流とする保守敵国民から猛烈な抗議が沸き起こり、シーズン1を以て打ち切りとなってしまった。(Lesley Goldberg, "NBC Cancels The New Normal", The Hollywood Reporter, May 10, 2013)

Ryan Murphy 1Ryan Murphy & David Miller 2Allison Adler 1








(左: ライアン・マーフィー  / 中央: マーフィーとデイヴッド・ミラー  /  右: アリソン・アドラー)

  『ザ・ニュー・ノーマル』は誰が観ても変態番組に間違いなく、制作者や出演者には「曰く附き」の人物が含まれていた。まず、原作者となっていたのは、人気ドラマ『グリー(Glee)』を生み出したライアン・マーフィー(Ryan Murphy)と、TV版『スーパーガール(Supergirl)』を手掛けたアリソン・アドラー(Alison Adler)である。案の定、この二人は「ノーマル」じゃなかった。マーフィーは正真正銘のゲイで、恋人のデイヴィッド・ミラー(David Miller)と「夫婦」になっており、長男のローガン(Logan)と次男のフォード(Ford)を育てているそうだ。もちろん、二人とも代理母から生まれている。(Sophie Vokes-Dudgeon, "Ryan Murphy Second Child", US Weekly, October 6, 2014) 一方、アドラーはレズビアンで、女優のサラ・ギルバート(Sara Gilbert)と結婚していた。彼女たちの間には二人の子供がいて、サラが人工授精で娘を産み、アリソンは息子を産んでいたそうだ。(サラはアリソンと別れた後、ミュージシャンのリンダ・ペリーLinda Perryと再婚している。) サラは『ポイズン・アイヴィー』などに出演したユダヤ人で、『大草原の小さな家』に出演したメリッサ・ギルバートと法律上の「姉妹」となっている。

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(左: サラ・ギルバート  / 中央: 子供と一緒のアドラーとギルバート  / 右: リンダ・ペリーとサラ・ギルバート )

  サラの母親はユダヤ人のバーバラ(Barbara)で、この母親はサラが生まれる前に非ユダヤ人の男優ポール・ギルバート(Paul Gilbert)と結婚していた。この頃、バーバラとポールがメリッサを養子に迎えていたので、メリッサは「ギルバート」姓を名乗ることになったのだ。しかし、バーバラとポールは1972年に別れてしまい、離婚したバーバラはユダヤ人の弁護士ハロルド・アベルズ(Harold Abeles)と再婚した。したがって、1975年に生まれたサラ・ギルバートの本名は、「サラ・アベルズ(Sara Abeles)」で、ユダヤ人の両親を持つことになる。メリッサは種族上ユダヤ人ではないが、ユダヤ人的雰囲気の家庭で育ったそうだ。つくづく思うけど、アメリカ人の家庭は実に複雑だ。それはともかく、こんなサラと“結婚”したアリソンの素性は明らかではない。CBSの人気番組「ザ・トーク(The Talk)」の制作者や藝能記者のネイト・ブルーム(Nate Bloom)によれば、サラ・アドラーはユダヤ人の可能性が高いという。信仰を持たないユダヤ系アメリカ人は、血筋や育ちを意図的に隠したり、あえて言及しない場合が多いので、第三者には分かりづらいこともある。だから、本人の親戚とか祖父母・兄弟姉妹が“口を滑らせる”時を待つしかない。(筆者も「ユダヤ人」らしい人物の正体を摑むのに苦労したことがあった。知識人や活動家などはインターネットで家系を探せないから、紙の文献を丹念に調べて「偶然」見つけるしかないのだ。)

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(左: アンドリュー・ラネルズ  /  中央: リーナ・ダナム /  右: 娘のリーナと母のローリー・シモンズ)

  原作者に劣らず、出演者にも「普通」じゃない人物がいる。例えば、主役のアンドリュー・ラネルズ(Andrew Rannells)だ。彼はTVドラマの『ガールズGirls)』に出演し、「イライジャ」というゲイの役を務めたことで知られているが、アンドリューは役柄と共に実生活でもゲイであるそうだ。このドラマも問題作で、プロデューサーを務めるリーナ・ダナム(Lena Dunham)が主演女優を兼ねていた作品である。彼女は英国系プロテスタントのキャロル・ダナム(Carroll Dunham)を父に持つが、母親のローリー・シモンズ(Laurie Simmons)はユダヤ人である。ということで、リーナは自身が認めている通り、ユダヤ人的家庭で育ったそうだ。リベラル派が君臨するハリウッドでは珍しくないが、リーナもバラク・オバマとヒラリー・クリントンの熱烈な支持者で、そのうえ札付きのフェミニストである。まったく、どうしてユダヤ人の家系に育つ子供は、どいつもこいつも左翼になるのか不思議だが、異人種の国家に寄生する民族だから“しょうがない”のかも知れない。

  ゲイの役が板に付いているアンドリューだが、実家はまともな家庭であったようで、ポーランド・アイリス系の両親を持つ少年は、カトリック教会が運営する男子校に通っていたそうだ。日本人の感覚で考えれば、男子校に通って友達と親睦を深め、「男らしい」青年に成長するはずなんだけど、同性愛者のアンドリューにとっては、ある意味、母校が性的な「パラダイス(楽園)」になっていた。ただし、彼が自分の本性を周囲に明かしていたかどうかは定かではない。一方、彼が大人になって出演したドラマ『ガールズ』では、ハナという恋人に正体を隠したまま、厭々ながらデートするキモい役であった。こんなドラマを制作するリーナ・ダナムも異常だが、こうした番組を見続けているアメリカ人も異常である。

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(左: ジャスティン・バーサ  /  右: 「ホーリー・ローラーズ」に出演したジャスティン)

  『ザ・ニュー・ノーマル』で「デイヴッド・ソイヤー」を演じたジャスティン・バーサ(Justin Bartha)は、日本でも知られている。彼はシリーズ化されたヒット映画『ハングオーバー』やニコラス・ケイジ(Nicolas Cage)主演の『ナショナル・トレジャー』に出ていた役者と紹介すれば、一般国民も思い出すんじゃないか。彼は改革派のユダヤ教徒で、トランプの娘婿であるジャレド・クシュナー(Jared Kushner)と同じタイプのユダヤ人である。ところが、彼の出演作にはユダヤ人が眉を顰める映画があった。『ホーリー・ローラーズ(Holly Rollers)』に出演したジャスティンは、「ヨセフ」という役を演じていたのだが、これがハシッド派(Hasidic)のユダヤ人で麻薬の売人なのだ。(Ilan Master, "Justin Bartha Talks Holy Rollers, Hangover 2", Shalom Life, June 10, 2010)  見方によっては“結構”リアルなんだけど、ハリウッドの映画界では歓迎されないキャラクター設定である。ちなみに、「ハシッド派(Hasidism)」というのは、ポーランドやガリチア地方にいたユダヤ教徒が始めた神秘的な敬虔主義で、東歐系ユダヤ人にその信奉者が多い。

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(写真  /  アンドリュー・ラネルズとジャスティン・バーサ )

  問題作の『ザ・ニュー・ノーマル』は、ゲイのカップルであるデイヴィッド(ラネルズ)とブライアン(バーサ)が“温かい”家庭を築くために奮闘するという物語になっている。ただし、ゲイの「夫婦」だから、どちらも妊娠することができない。そこで、彼らは代理母となってくれる女性を捜そうとする。彼らはジョージア・キング(Georgia King)扮するゴールディー・クレモンズというシングル・マザーと出逢う。彼女には娘のシャニアがいるけど、今の生活から抜け出すため、新たな人生を歩もうと心に決めていた。そこで渡りに船と、ゲイ夫婦の子供を産むことにしたという。元々、彼女にはクレイという夫がいたのだが、亭主の浮気が原因で別れしまい、母子家庭となった経緯がある。ただ、問題なのは彼女の祖母であるジェーン(エレン・バーキン)の存在で、この祖母は保守的なキャラクター設定となっており、ゴールディーの私生活にちょくちょく介入してくる。当然ながら、ゴールディーがゲイの連中と付き合うことに反対だし、祖母としては可愛い孫娘のことが心配だ。ということで、「陽気な」ゲイ・カップルを巡ってのドタバタ喜劇となる。

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(左: エレン・バーキン  /  バーキントアル・パチーノ/ ミッキー・ローク / 右: 「ナイン・ハーフ・ウィークス」でのロークとキム・ベイシンガー )

  この祖母ジェーンを演じているのが、有名女優のエレン・バーキン(Ellen Barkin)である。彼女は日本でも有名で、アル・パチーノが主演を果たした『シー・オブ・ラブ(Sea of Love)』で怪しい恋人の「ヘレン」を務めたし、ミッキー・ローク主演の映画『ジョニー・ハンサム(Johnny Handsome)』で「サニー・ボイド」役をこなしていた。筆者の個人的好みからすると、『ジョニー・ハンサム』は地味な作品だが、ちょっとした掘り出し物といった感じの映画だ。とりわけ、もの悲しい結末が妙に印象的である。ここでは関係無いけど、昔のミッキー・ロークは本当に格好良く、まさしく“ハンサム”だった。

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(左と中央: キム・ベイシンガー  /  右: ミッキー・ロークとキム )

      1986年に公開された『ナイン・ハーフ・ウィークス(9・1/2 Weeks)』では、売り出し中のキム・ベイシンガー(Kim Basinger)と共演し、彼女と情事を重ねるキザなプレイボーイの役を演じていた。映画の中では、深夜、ロークがベイシンガーに目隠しをさせたまま冷蔵庫の前に坐らせ、中から取りだした色々な食べ物(例えば苺)を彼女の口に入れて当てさせる、という遊びをするシーンがある。公開当時、劇場で観ていた筆者は「こんな戯(ざ)れ事で楽しいのかなぁ」と疑問に思ったが、恋人同士だときっと楽しいゲームなんだろう。今ではキム・ベイシンガーも年増になって、かつての美貌を失っているが、1980年代の彼女は本当に美しかった。ミッキー・ロークも整形手術のせいで、今じゃモンスターの親類となっている。『アイアンマン2』と違って、『イヤー・オブ・ザ・ドラゴン』に出演していた頃のロークは、紛れもなく二枚目スターであったから、容貌の激変は否めない。

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(左: ロナルド・ペレルマン  / 中央: ペレルマンとエレン・バーキン /  右: パトリシア・ダフ)

  話が戻るけど、エレンもまたユダヤ人で、有名男優のガブリエル・バーン(Gabriel Byrne)と離婚してから、大富豪のユダヤ人ロナルド・ペレルマン(Ronald Perelman)と結婚している。このペレルマンはビジネス界で知られる超弩弓(どきゅう)の商人で、「コーエン・ハットフィールド(Cohen Hatfield)」という宝石会社を買収し、その後、食品メーカーの「マッカーサー&フォーブス(MacArthur & Forbes)」を傘下に入れた遣り手である。有名女優を妻にしたペレルマンだが、エレンとは2006年に離婚してしまい、次に結婚したのが政治活動家のパトリシア・ダフ(Patricia Duff)であった。再婚相手のパトリシアは、「コモン・グラウンド(The Common Ground)」という政治組織を設立した西歐系のキャリア・ウーマンで、彼女も離婚と再婚を繰り返していた。「離婚」と言っても、その別れた夫がこれまた凄い。ペレルマンと結婚する前、彼女はマイク・メダヴォイ(Mike Medavoy)というユダヤ人ビジネスマンと結婚していたのだ。

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(左: マイク・メダヴォイ  /  アーノルド・シュワルツネッガー/  ジェイク・ギレンホール/ 右: ショーン・ペン )

  このメダヴォイはハリウッドに於いて大御所的存在である。彼は有名な「オリオン・ピクチャーズ(Orion Pictures)」を創立した人物で、チャーリー・シーン主演の『プラトゥーン』、ピーター・ウェラーの『ロボコップ』、シュワルツネッガーの代表作『ターミネーター』を世に送っていた。その後、メダヴォイは「トリスター・ピクチャーズ(TriStar Pictures)」の会長に納まっている。同社の映画には、『ターミネーター2 / Judgement Day』やシルヴェスター・スローン主演の『クリフハンガー(Cliffhanger)』、トム・ハンクスとメグ・ライアンが共演した『めぐり逢えたら(Sleepless in Seattle)』といったヒット作があるから、誰でも「あの配給会社かぁ」と頷くだろう。さらに、彼は「フェニックス・ピクチャーズ(Phoenix Pictures)」を設立し、ジェイク・ギレンホール主演の『ゾディアック』やショーン・ペンが出演した『オール・ザ・キングズ・メン』などを制作していた。本当にハリウッドはユダヤ人共同体で、ユダヤ人の豪商や監督が映画を企画・制作し、ギレンホールやペンといったユダヤ人を採用する。ユダヤ人のプロデューサーは、倫理道徳を踏みにじる作品でも気にしないし、お金の為なら支那人の肛門だって撮影する連中だ。地獄の三丁目が地球儀になくても、ユダヤ人ならグーグル・マップで突き止めるんじゃないか。こうした実態を直視すれば、お金を払って自ら洗脳される西歐系アメリカ人が如何に愚かであるのか、が誰にでも解るだろう。

  パトリシア・ダフに話を戻すと、一つだけ紹介したい出来事がある。彼女は億万長者のペレルマンと四度目の再婚を果たすが、実は彼と結婚する前にユダヤ教へと改宗していたのだ。ペレルマンはメダヴォイと違って敬虔なユダヤ教徒であったから、結婚の条件として「改宗」をパトリシアに要求していたのである。(Majorie Williams, "The Duff-Perelman Dust-Up",  Vanity Fair, August 1999) 他人の色恋沙汰であるから、筆者がどうこう口を挟む案件じゃないが、パトリシアは人並み以上の教養を身につけ、華麗なる経歴を誇り、多少なりとも判断力に優れている才女であるはずだ。それなのに、コロっと財産に目が眩んでしまうんだから、お金というのは魔物である。しかし、二人の結婚生活はそう長くは続かなかった。1995年に結婚式を挙げたものの、翌年の1996年には離婚してしまうのだ。彼らにはカレー(Caleigh)という一人娘が生まれていたが、あっけなく破綻となってしまった。日本と違って、米国では子供が鎹(かすがい)になることはないのだろう。注目すべきは、弁護士を交えた離婚調停で、ペレルマンが元妻への不満を漏らしていたことだ。例えば、改宗したはずのパトリシアは充分にユダヤ教の誡律に従っておらず、キリスト教の「復活祭」を迎える頃になると、「イースター・エッグ」探しに興じていたらしい。(これはゲルマン文化の名残で、装飾を施した卵を草むらの中で見つけるゲームの一種。アメリカでは一般的な風習で、ハロウィーンと同じく、異教の尻尾を引き摺った風習である。)

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(左: パトリシア・ダフ  / 中央: ペレルマン  /  右: ユダヤ教徒)

  夫のペレルマンはコーシャ(kosher / 誡律に沿った料理)を守る敬虔なユダヤ教徒なのに、女房のパトリシアときたら、それほど真剣というわけでなく、本質的にキリスト教的アメリカ人のままであった。キリスト教的環境で育った西歐人は余り露骨に喋らないが、ユダヤ教の誡律なんて馬鹿らしいしと思っている。実際、窮屈で息が詰まりそうなものばかりだ。これは、来日したイスラム教徒と結婚してしまう日本人女性にも当て嵌まる事だが、誡律遵守が救済に結びつく宗教に注意が必要で、安易な交際はしない方がいい。神道みたいな緩い宗教に慣れた日本人には、中東アジアの熾烈な宗教は肌に合わないし、天主との「契約」は「束縛」に近いから、不幸を招くだけだ。米国だと、ユダヤ教について無知な白人女性がユダヤ人と恋に落ち、相手の宗教に鞍替えするケースが意外と多い。トランプ大統領の長女イヴァンカが、改革派とはいえユダヤ教に改宗したのは、その典型例である。大女優のエリザベス・テイラーも「改宗組」のユダヤ教徒であったが、普段の世俗的な生活を見てみると、とても敬虔な信者とは思えなかった。だいたい、ユダヤ教が嫌になって家族から逃れるユダヤ人女性が多いのに、わざわざ陰険な宗教に入信するなんて馬鹿げている。キリスト教から離れたアメリカ人女性は、宗教の恐ろしさを解っていないのだ。もし、ユダヤ教が嫌になったとして、どうやって棄教するのか? まさか、「神様に誓って神様を裏切ります」とは言えまい。まぁ、日本人はイエズズ・キリストを信じていなくても、教会でキリストに永遠の愛を誓えるんだから、本当に気楽である。クリスマス・イヴに発情するカップルだって、創世記の「産めよ、増えよ」を実践している訳じゃないだろう。

アブノーマル(異常)をノーマル(正常)にする

  またもや脱線したので話を戻す。とにかく、『ザ・ニュー・ノーマル』はアメリカ社会の道徳を破壊する娯楽作品であったということだ。KGBの工作員は労働組合とか黒人などの有色人種を焚きつけて、アメリカ社会を混乱に陥れようとしたが、彼らには幸運とも思える「頼もしい協力者」がいた。ユダヤ人はロシア人スパイからお金を貰わなくても、大学で暴れ回り、アメリカの倫理道徳やキリスト教文化、その他の伝統的価値を叩き潰してくれたのだ。KGBの工作員は独自の出版社を有したり、他の出版社を通して、有害な、つまり左翼系の書物を大量に生産していたそうだ。ロシア人の謀略家は、アメリカ人の頭と心を真っ赤に染めて共産主義のシンパに仕立てたし、下劣な文化を促進することで社会全体を堕落させようとした。考えてもみよ。ゲイやレズビアンの家庭から、男気のある息子とか、貞淑で高貴な娘は出てこない。例えば、レズビアン・カップルに養子として育てられた男の子が、武士のように質実剛健、勇猛果敢で独立不羈の青年になるのか? せいぜい、意気地無しのインテリか温和な芸術家、左翼気質のジャーナリスト程度だろう。古代ギリシア人は「健全な肉体に健全な精神が宿る」と信じていたが、日本でもこの思想は正論で、健全な青年は健全な家族から生まれてくるものだ。

Gay couple 1gay couple 4








(写真  /  ゲイのカップル)

  筆者は何も「ゲイやレズビアンを抹殺しろ」と言っている訳ではない。日本にだって昔から男色の風習があったから、同性愛者が併存するからといって、即座に社会が腐敗するというものでもなかろう。問題なのは、同性愛者を利用するNHKとかフェミニスト学者、人権派弁護士などが、日本社会を転覆させるために、性的少数者を「道具」として使っているから危険なのだ。ホモの人々は世間の片隅でひっそりと暮らせばよいのであり、表舞台に躍り出て、一般国民に「平等」を無理強いすべきではない。机上の理論では「人間は皆平等」と定義できるが、現実の世界では男と女には役割分担があり、棲み分けをしながらの調和があるのだ。母親の愛情を父親が提供できないのと同様に、男の力強さを母親が代行できるわけじゃない。著名な生理学者のアレクシー・カレル(Alexis Carrel)が言ったように、男と女は細胞・遺伝子レベルで異なっているのだ。たとえ同じ哺乳類であっても“質的”に違っている。もし、両者の質的な「性別」を否定し、中性的人間を理想とするなら、その社会は異常をきたし、やがて頽廃と凋落を迎えるだろう。我々は長いこと父親と母親で構成される家庭を保ってきたし、それを変えようとは思わない。屁理屈では何とでも言えるが、悠久の歴史を通して実証された「健全な家族」なんだから、それを尊重すべきなんじゃないか。だいいち、二人のパパが一つのベッドに寝る家庭なんてゾっとするだろう。

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( 写真 /  レズビアンのカップル)

  左巻きのユダヤ人や人権派の活動家は、同性愛者や性転換者を「表」の人間にしたがるが、普通の日本人は子供にゲイとかレズビアンについて尋ねられたら、どう答えるつもりなのか。例えば、6、7歳の娘が「パパ、ゲイって何?」と訊いてきたら、大抵の父親は戸惑うだろう。「うぅぅ~ん、そうだなぁ。その、つまり、なんだなぁ、男の子を好きな男の子ってところかなぁ」と答えるしかない。しかし、不思議そうな顔をする娘が「わたしもクラスの男の子で好きな人がいるから、わたしもゲイなの?」と聞き返してきたら困るだろう。何て説明したらいいのか分からない父親は、「あっ、今パパは忙しいから、そのことはママにききなさい」と逃げてしまう場合がある。すると、台所にいる母親のところへ向かった娘は、「ねぇ、ママ ! ゲイって何?」と質問するだろう。ビックリした母親は、「どうしてそんな事きくの?」と問い質す。「さっきねぇ、パパがママにきいてみなさい、って言ったから」と答える。

  こうなると女房は「なんでいつも困ったら私に押しつけるのよ !!」と癇癪を起こし、鬼の形相で夫を呼びつけようとする。しかし、雷鳴のような呼び出しに亭主は答えない。そこで、母親は娘に「パパはどこにいるの?」と尋ねる。すると、娘は「あのね、パパはお買い物があるからコンビニへ行ってくる、って言ってた 」と無邪気に答えてしまう。娘の返事を聞いた母親は、胸の中で「あいつ、逃げやがったな !」とつぶやく。一方、コンビニ店へと“避難”した亭主は、妻の激怒を想像しながら、どうしたものかと思案する。店内の商品棚を見渡しながら、怯える夫はマロン・クリームのデザートでも買って女房の御機嫌を取ろうと考えてしまうものだ。まさか、手ぶらでは帰れないだろう。望みは薄いが、激昂した女の熱を冷ますには、クールなスウィーツを献上するしかない。でも、子供を産んだ女性は、赦しの女神から仕置きの達人に変わってしまうから、ケーキのように甘くはないぞ。アメリカ人と違って、日本人の亭主がカミさんを「ハニー」と呼ばないのは、苦い現実を分かっているからだ。(ただし、蜂の「ひと刺し」みたいな処罰ならあるんだけどね。) お後が宜しいようで。



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