無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2018年03月

ヘレン・ケラーが好んだ秋田犬と赤い思想

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房


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日本の犬は海外でも人気
Helen Keller 3Helen Keller 4







(左: 若い頃のヘレン・ケラー  /  右: 高齢になったヘレン)

  日本には愛くるしい生物が住んでおり、人間はもちろんのこと、鶯や鶴、兎、鹿などは日本の風景によく合っている。我が国は四季折々で、自然も素晴らしく、清らかな湧き水が流れ、春には全国各地で桜が満開となるんだから、荒んだアジア大陸とは対照的だ。闇黒大陸支那には地上で最も兇暴な民族が棲息し、大地は重金属で七色に光り、大河はヘドロと工場排水で悪臭が漂う上に、ゴミで覆われている。まるで、支那人の心を反映しているかのようだ。

  支那人を親分と仰ぐ朝鮮人も似たり寄ったりで、魅力のカケラも無い。日本統治以前の朝鮮半島は「不潔」という言葉さえ上品に感じるほどの貧乏国家で、禿げ山の麓(ふもと)に掘っ立て小屋がひしめくドヤ街だった。天気が晴れでも、その風景を見れば心が暗くなり、現地人を目にすれば真夏でも寒気がする。棲息する動物だってロクなものがいないし、ヒラメかと思ったらエラの張った朝鮮人だったりする。日本だと子供がテントウムシや赤とんぼを追いかけて喜んでいるという光景が普通だが、日本に支配される前の朝鮮だと、家中にシラミとかノミ、南京虫が飛び跳ねていた。現在の朝鮮はかなり改善したようで、キムチに多少ウジムシが混ざっているくらいである。つくづく思うけど、朝鮮人に生まれることは不幸の始まりだ。「朝鮮」と耳にしただけでも憂鬱になる。もし、朝鮮から日本へ渡り鳥がやって来れば、日本のスズメに「もう、あの半島には帰りたくない」と愚痴をこぼすことだろう。在日南鮮人だって戻りたくないんだから、自由で翼のある動物なら尚更だ。

  先の平昌五輪女子フィギュア・スケートで金メダルを取り、日本でも有名になったロシアのアリーナ・ザギトワが欲しがった犬として、日本の秋田犬が話題となった。オリンピック出場前、彼女が日本に立ち寄った時、秋田犬に魅せられたというが、日本人なら「まぁ、そうだよなぁ。愛くるしいからねぇ~」と思うだろう。柴犬と秋田犬は外国でも人気の犬種だから、ロシア人少女が欲しがったのも無理はない。特に、秋田犬は主人に忠実だから、一度この日本犬を飼った外国人は感動し手放せなくなる。日本人のオっちゃん達も、帰宅して迎えてくれるのは、秋田産の愛犬というケースが多い。足音を聞きつけて庭先で待っているんだから可愛くなるじゃないか。中年男性は邪険にされがちで、家に帰っても娘は携帯電話で雑談に夢中だし、女房はルーム・ランナーで贅肉落としに邁進中だったりする。そんなダイエット中の妻が用意する食事は、カロリー控えめの料理だから美味しくない。ところが、運動したことで安心するのか、女房だけは夕飯を済ませた後、大好物のハーゲンダーツ・アイスクリームを食べてしまう。それを目にした亭主が「ダイエット中なんじゃないのか?」と小言を口にすれば、「いいのよ、さっき沢山歩いたんだから。それにミニ・カップのアイスだし」と答える。これを聞いた夫は心の中で、「それを食えばプラス・マイナス・ゼロで、もしかすればカロリー・オーバーなんじゃないか」とつぶやく。でも、そんな反論は無意味で、反撥だけを招くから黙っている方が賢い。それに、側では愛犬が笑っていて、主人の晩酌に付き合っているから、中高年男性にとってはちょっとした慰めになっている。


Alina Zagitova 3Akita dog 1







( 左: アリーナ・ザギトワ /  右: 秋田犬)

  本題から外れたので元に戻す。日本の秋田犬は昔から人気が高く、有名なヘレン・ケラーも(Helen Adams Keller)も欲しがったそうだ。当時、彼女は歐米で広く報道された「忠犬ハチ公」のエピソードを知ったそうで、盲唖学校を訪問すべく来日した時(1937年)、どうしても秋田犬を連れて帰りたいとせがんだらしい。彼女の同行者達は困ったそうだが、この話を聞きつけた秋田警察署の小笠原一郎巡査は、日米親善のために、「純粋な秋田犬をあげましょう」と申し出たそうだ。彼が生後75日の牝犬「神風」をプレゼントしようとしたところ、ヘレン・ケラーは無料(タダ)では受け取れないと言い出し、お金を払おうとした。しかし、小笠原巡査は金をもらうつもりで渡すんじゃないと撥ね付けたので、秋田警察の高橋署長が間に入って、国際親善だからお金は無用、と仲を取り持ったそうだ。こうしてヘレン・ケラーは念願の秋田犬を抱いて帰国したという。

Helen Keller 1Helen Keller & Ankita dog 2Helen Keller & dog 1








(左: ヘレン・ケラー  / 中央: 「神風」と一緒のヘレン   / 右: 愛犬と一緒の少女ヘレン )

  それにしても、小笠原巡査は男気がある。銭ゲバの支那人とは大違いだ。チベット人から奪ったパンダを日本人や欧米人に貸し付けて、何百億円もぼろ儲けするんだから、腹の底から賤しくて汚い。机以外の四つ脚モノなら、何でも食べてしまう支那人だ。ペットさえも金銭か食材としか考えない。支那人や朝鮮人というのは、我々とは異なる外来生物だ。支那人は米国に移り住んでも、その基本的な性質が変わらぬようで、動物に対する感覚が鈍い。カルフォルニア州のサンベルナルディーノ郡に住むエンピン・キュ(Enping Qu)という支那人は、恋人のアパートメントで飼われている犬を虐待した廉で逮捕された。彼の恋人がバルコニーの檻に愛犬を入れていたところ、この支那人「キュ」はティー・ポットの熱湯を犬にふりかけ、その暴挙を近くに住む17歳の少年と少女に目撃されたそうだ。彼らが警察に通報したとこで、動物虐待者のキュは逮捕されたという次第である。信じられない事だが、キュは少なくとも五回は熱湯を浴びせかけていたという。(Beatrize E. Valenzuela, "Chino Hills man accused of pouring boiling water on girlfriend's dog at least five times", The San Bernardino Sun, November 8, 2017 )

  犬を愛する日本人やアメリカ人だと、「おい! 下郎、何てことをしやがるんでぃ !!」と激怒するだろう。『若さま侍捕物帖』の田村正和なら、「テメェみたいに根性のひん曲がった野郎は、生きている値打ちがねぇ。オイラがたたっ斬ったる ! 血飛沫あげて、あの世へ行きやがれ!」と決め台詞を述べるはずだ。火傷を負った犬の写真が公開されたけど、恐怖に震える犬の表情が本当に痛々しかった。こんな支那人には脚の膝か手の甲に9mm弾を1、2発撃ち込んでやればいい。罰金刑なんか生ぬるいから、良心的な警官は逮捕前に「犯人が抵抗したから」と嘘をついて、ボコボコに殴り倒すべきだ。野蛮な支那人には鉄拳制裁が一番効果的である。

dog 1Enping Qu









(左: 虐待されて火傷を負った犬  / 右: 虐待を行ったエンピン・キュ )

  またもや脱線したので元に戻す。ヘレン・ケラーは小笠原巡査からもらった「神風」を大切に育てたらしいが、残念なことに渡米二年後に感染症(caine distemper)で亡くなってしまったそうだ。その後、彼女は別の犬種を飼うことはせず、「神風」の死をたいそう哀しんでいたという。この歎きは秋田まで伝わったそうで、小笠原氏は再び秋田犬を送ろうと決心し、「神風」の兄犬である「剣山号」を二年後に渡したそうだ。それから六年間、この「剣山号」はヘレンの良き伴侶となったらしい。昭和15年には感謝の手紙を小笠原氏に送ったそうで、そこには愛犬と楽しい日々を過ごすヘレンの様子が記されていた。そう言えば、盲目のミュージシャン、スティービー・ワンダーも秋田犬の大ファンであったという。米国には占領軍のアメリカ兵が持ち帰った秋田犬の子孫がいたのだが、スティービーは日本で飼われている純血の秋田犬を熱望したそうで、どうしても「本物」じゃないとイヤだ、とごねたらしい。そこで、どうにか日本から秋田犬を手に入れたらしく、念願が叶って大変喜んでいたそうだ。

盲目の聖女は赤いハートを持っていた

  「ヘレン・ケラー」と言えば世界的にも有名な社会活動家で、その評伝も多く、小学生でさえヘレンの生涯を知っているくらいだ。日本の学校図書館には偉人伝シリーズが揃えられ、子供たちは発明家のトマス・エジソンや科学者のキューリー夫人、クリミアの天使と呼ばれたナイチンゲール、音楽家のベートーベンなどに親しんでいる。しかし、こうした歴史上の人物が全て「真の偉人」であったとは限らない。というのも、中には眉を顰めたくなるような俗物も混ざっているからだ。例えば、日本だとジョン・F・ケネディーは立派な大統領と見なされているが、実際は無責任な理想を掲げてアメリカをメチャクチャにした元兇の一人りである。人種平等を訴えるなら、上流階級の暮らしをせず、黒人街で筋肉労働者として暮らせばいい。姦通相手も白人のマリリン・モンローじゃなく、黒人の売春婦にすればいいのに、ケネディーは矢鱈と白人美女に夢中だった。

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(左: ジョン・F・ケネディー  / マリリン・モンロー   / マハトマ・ガンジー  /  右: チャンドラ・ボーズ )

  もう一人挙げるとすれば、インドのマハトマ・ガンジーだろう。日本では無抵抗主義を貫いた偉人と目されているが、それはイギリス人にとって都合がいいからだ。本当にインドの偉人を捜すなら、一番始めにスバス・チャンドラ・ボース(Subhas Chandra Bose)が思い浮かぶはずで、インドの庶民はガンジーよりチャンドラ・ボーズを仰いでいる。だいたい、外国人支配者に対して「何もしない」なんて惨めだ。それよりも、インド国民軍を率いた武人の方が“英雄”に相応しい。イギリス人がガンジーを褒めるのは、自分達が倫理的に目覚めてインドを解放してやったと宣伝したいからで、その裏には日本兵や印度兵に武力で負けたことを隠蔽する意図がある。西歐人にとり、武力で有色人種に劣るのは恥なのだ。日本軍に“ご自慢”のプリンス・オブ・ウェールズを撃沈されたとき、チャーチル首相のショックときたら、もう肖像画にして遺したいくらいである。(ただし、筆者は保守論壇の知識人とは違って、英国を非難してインドの独立を称讃する気は無い。日本は英国と対立せず、イギリス人がずっとインドを支配するよう支援すべきであった。厄介者のインド人を抱え続ければ、煩わしい暴動が絶えないし、英国の財政的負担も増えるので、日本人は涼しい顔をして善意の第三者を演じていればよかった。)

  ヘレン・ケラーも“要注意人物”で、米国の下院議長を務めたリベラル派のナンシー・ペローシ(Nancy Pelosi)議員は、彼女を身体障碍者のために尽くした偉人と評していたが、実際は決して子供たちに推薦できるような人物ではなかった。なぜなら、この視力を失った聖女は確信的な左翼活動家であったからだ。

Kate Keller 1Arthur Keller 1(左: 母親のケイト・ケラー  /  右: 父親のアーサー・ケラー)
  ヘレン・アダムズ・ケラーは1880年6月27日、アラバマ州のタスカンビア(Tuscumbia)に生まれた。彼女は髄膜炎により生後19ヶ月目で視力と聴力を失ってしまい、両親との会話もままならず、苦悩に満ちた少女時代を過ごしたそうだ。幼い頃、ヘレンは家庭で考案された手話を使って周囲の者とコミュニケーションを図っていたらしい。しかし、この当時は今のような教育環境が整っていなかったので、彼女の人生は限られてものとなっていた。もちろん、母親のケイト・アダムズ・ケラーは不憫な娘に愛情を注いだのが、苛立ちを隠しきれぬヘレンは、まるで調教されていない動物のようであったという。(一般の日本人はヘレン・ケラーと言えば、どうしても晩年の姿を思い浮かべてしまうが、若い頃のヘレンは可憐な乙女であった。) 確かに、誰かと接していてもその姿を見ることが出来ず、暗闇の中で域をするだけの生活だし、言いたい事や思った事を相手に伝えられないんだからフランスレーションが溜まったのも無理はない。集団生活を送る人間に生まれたのに、ヘレンの日常は暗い独房に押し込められたようなものである。

  そんなヘレンの人生を変える人物が1887年に現れた。アン・サリヴァン(Anne Sullivan)という女性がヘレンの教師になろうと、彼女の自宅を訪ねてきたのだ。この二十歳になるサリヴァンという教師は、女学校を出たばかりのお嬢様かと思いきや、結構な苦労人であった。彼女は幼い頃に孤児となり、マサチューセッツの施設に引き取られると、精神病患者と一緒に暮らす破目になったという。しかも、この精神異常者の大人たちは、思春期となった子供を食い物にしたと言うから最悪である。さらに、施設のスタッフが子供を虐待し、その扱いも冷淡であったから、さしずめ拘置所みたいなものであったという。サリヴァンは後に回想していたが、施設の子供たちは短命で、成人になれるのは五人に一人もいなかったそうだ。彼女の弟も同じ運命を辿ったそうで、姉のアンは弟を色々と守ったそうだが、職員は依然として子供たちをほったらかしにしていた。残念なことに、彼女の弟は徐々に衰弱し、やがて息を引き取ったそうだ。こうした辛い目に遭ったサリヴァンは、他の子供たちが不幸な人生を送らぬよう、何とかしたいと心に決め、教師を目指したらしい。

Anne Sullivan 11Anne Sullivan & Helen 1








(左: アン・サリヴァン  / 右 : ヘレン・ケラーとアン・サリヴァン)

  年は若いけど熱意に燃えたサリヴァンは、ヘレンと良好な関係を気づくことができ、両者の友情は以後50年間も続くことになった。サリヴァンは覚えたばかりの教育テクニックを見事に使いこなし、ヘレンは独力だけでも勉強できるまでになったというから、サリヴァンの力量は大したものである。鋼鉄の意思を持つ教師は侮りがたい。ところが、この熱血先生には困った点があった。彼女にはジョン・メイシー(John Macy)という恋人がいたのだが、二人ともかなりの過激派で、生徒のヘレンは彼らの左翼思想を吸収してしまったのだ。とはいっても、ヘレンがサリヴァンのイデオロギーに共鳴したのは、自らの体験、すなわち辛い日々があったからである。彼女は自分が病気に罹り、盲(めくら)と唖(おし)になったのは、産業社会と資本制度のせいなのだ、と思っていたらしい。ヘレンの主張によれば、社会が重要視すべきなのは、諸悪の根源である労働者の貧困と不安定な職場、及び労働者の生活状況であるそうだ。(Andy Piascik, "Helen Keller, The Radical : A Great Mind and Inspiration for all Humanity, Global Research, October 8, 2013)

Eugene Debs 1(左  /  ユージン・デブス)
  左翼教師に指導されたヘレンは、二十代になると社会党に加わり、ユージーン・デブス(Eugene Victor Debs)の為に選挙活動も手伝ったそうだ。ちなみに、このデブスは1894年のプルマン・ストライキ(Pullman Strike)や鉄道組合ストライキなど、様々な労働組合活動を扇動した社会主義者で、アメリカ社会民衆党を結成し、その議長に納まった人物である。第一次世界大戦に反対すると、スパイ防止法違反に問われ、抵抗虚しく投獄される羽目となった。後に、ハーディング大統領によって減刑されるが、1926年に亡くなったという。カール・マルクスの『資本論』に感激したデブスは、「資本家」にこき使われる労働者の為にあちこち奔走し、世界産業労働者組合(Industrial Workers of the World)まで創設する。彼の賛同者だったヘレンがこの組織のメンバーになったのは不思議ではあるまい。所属した頃、彼女はこう述べていた。

   労働者が階級として組織され、地上の資源や生産・流通の仕組みを握り、賃金制度を廃止するまで、一切の平和は無いでしょう。

  筋金入りの社会主義者となったヘレンは、ピケを張る人の列に加わったり、ストライキの応援団を組織し、集会での話し方まで習っていたのだ。もう一端の革命家気取りである。労働活動に目くじらを立てる政府から、いくら脅かされても屈服せず、「正義の味方」を自負するヘレンは怯まなかった。1910年代になると彼女は更に進んで、活発化してきた女性運動にまで首を突っ込むようになったという。案の定、この天使には過激派が群がり、彼女は「左翼」という羽根を得て各地を飛び回っていた。そしていかにもフェミニストらしいが、産児制限に賛成だったヘレンは、女性が出産以外の性生活をも楽しむべし、との意見を持っていたそうだ。たぶん、独身だったヘレンは異性とのセックスに飢えていたのだろう。もし、良い夫を得て子宝にも恵まれていれば、妊娠以外の性生活をもっと増やすべき、とは考えなかったはずだ。当時は、貞淑なレディーとか良妻賢母というのが女性の理想だったから、コンドームを準備して複数の男を巡回するなんて考えられないし、そうしたことを口にするのも憚れる時代であった。(今だって、財布の中に常時コンドームを用意している女性とデートしたら、「さすがぁ~」と嬉しい反面、「もしかして、慣れてるのかなぁ?」と不安になるじゃないか。それに、もし行きつけのラブ・ホテルをもっていたら、もっと怖いよねぇ。)

  盲目の聖女ヘレン・ケラーの物語は、日本では小学生に読み聞かせたい伝記の一つと見なされているが、この聖人の思想は真っ赤なものだった。彼女は共産主義に共鳴し、ウラジミール・レーニンを尊敬すると共に、血で塗られたロシア革命を支持していたのだ。また、フェミニズムの推進役も果たしていたから、産児制限で有名なマーガレット・サンガー(Margaret Sanger)とも親しく、好ましくない子供が生まれぬよう、断種政策が必要だとも思っていた。さらに、ヘレンはあの悪名高い極左団体、「アメリカ自由人権同盟(ACLU)」を創設したメンバーの一人でもあったのだ。(Claude Cartaginese, "The Forgotten Side of Helen Keller", Front Page Magazine, October 10, 2009) このように、様々な政治活動にのめり込んでいたから、FBIはヘレン・ケラーを監視対象にし、彼女のファイルはJ.エドガー・フーヴァー長官の目にも留まっていたらしい。日本人は身体障碍者が意見を述べると、無条件に受け容れてしまうが、肉体に欠陥を持っている事と健全な思想を持っている事とは別である。身体障碍者にも意地悪とか、生意気な人、気持ちの悪い変態、鼻つまみ者がいても不思議ではない。彼らも人間だから、良い人もいれば悪い人もいるはずた。いくらヘレンが盲目だからといって、彼女の主義主張に対して目を閉じるのは間違っている。

Margaret Sanger 1Lenin 1 Edgar Hoover 1







(左: マーガレット・サンガー  /  中央: レーニン /  右: エドガー・フーヴァー)

  ヘレン・ケラーが赤い思想に染まったのも、ある意味しょうがないのかも知れない。人間というものは、生まれながらに持つ機能を使ってこそ、充実した人生を送ることができ、それが出来ないと無性に腹が立つ。手があるのは何かを動かし、自分の意図を実現させたいからだろうし、足があるのも歩いて何処かに行きたいからだろう。目があるのは映像や絵画とかを見て刺戟を受けたいからで、耳があるのも音楽を聴いたり、人の話を聞くためなんじゃないか。ところが、舌があるのに料理の味が分からなかったり、人に何かを伝えたいのに喋る事が出来なければ、フラストレーションが溜まる一方だ。どんな金持ちでも眠れなければ、熟睡できる貧乏人より不幸だし、食慾があるのに何も食べることが出来なければ、これまた惨めである。性器が附いているのに、異性とセックスできなければもっと寂しい。

  ヘレン・ケラーは目が見えず、いつも暗闇の中で生きており、人と会話したくても難聴のため上手く言葉を操ることができず、事ある毎に癇癪を起こしていたという。こんな運命の下に生まれれば、世の中を恨みたくなるだろう。だから、勝手な想像で、社会主義思想に共感し、共産主義の世界に理想郷を求めたんじゃないか。もし、彼女がソ連に住んだら、もっと悲惨な人生を強いられたに違いない。社会主義国で身体障碍者が大切にされることはないからだ。支那や北鮮だと、乞食より貧しくなるだろう。カルフォルニア大学のジョージナ・クリージ(Georgina Kleege)によると、ヘレンにはピーター・フェイガン(Peter Fagan)という秘書がおり、彼女が36歳の時、このピーターに惚れていたそうだ。しかし、ヘレンの母親が気に食わなかったので、彼は叩き出されてしまった。もし、彼女がピーターと添い遂げることができたなら、処女のままで一生を終えるということはなかったであろう。ヘレン自らが述べていたが、結婚の喜びを知らないことが人生で最大の後悔であったそうだ。

  日本人は根が優しいから、社会党や公明党が「身体障碍者のためにも社会福祉の充実を!」と叫べば、「そうだなぁ」と簡単に騙されてしまう。弱者ヘの福祉は豊かな社会が前提で、自由主義をとる国家でないと実現が難しい。能力のある強者がたくさん現れるから、弱者への配慮という余裕が生まれてくるのだ。重税と圧政で国民を貧乏にして、「やった ! みんな平等だ !」と喜んでいる奴はアホである。お金持ちが各地に存在すれば、その中から慈善家が現れるのであって、官僚が赤い貴族となり、特権階級を形成する社会主義国では、庶民への愛情など生まれるはずがない。社会党や共産党に親近感を覚える者は、一般的に心が賤しく、有能な人物に嫉妬する能無しか、潰しの利かないアカンタレのどちらかである。だいたい、他人のゼニで社会を良くしようなんて、根性が腐っているんじゃないか。人に尽くしたければ、道路建設の土方や港湾人夫にでもなって、自らの汗を流し、自分の懐からお金を出すべきだ。そうすれば、福祉金をばらまく時、受給者への目も厳しくなる。自分が払った金銭なら、「テメェ、甘い顔をしていりゃ、好き勝手に酒や煙草、パチンコなんかに使いやがって。ナメるんじゃねぇ !」と怒りが湧いてくるはずだ。社会福祉の講義を受ける大学生は、まずパートタイムでたくさん働き、多額の税金を納めてみることだ。そうすれは、ちょっとは教授の言う事に騙されずにすむぞ。




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テレビに操られる一般人 / 情報貧困者の悲劇

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学校で教えないテレビ局の実情

  最近はテレビをつけるのが嫌になるくらい連日連夜、例の森友問題や改竄事件で持ちきりである。馬鹿の一つ覚えみたいに、野党議員が財務官僚と安倍総理を追求し、新聞とタッグを組んだテレビ局が更に追い打ちをかけているんだから、見苦しいというか、アホらしくて情けない。こんな下らない土地取引を国会で連日取り上げ、何億円もの税金を無駄にしているんだから、大切なお金を泣く泣く“献上”した庶民には、まさしく泣きっ面に蜂である。でも、辞任した佐川宣寿や公務員でない安倍昭恵夫人を国会に呼んでこい、と要求する議員がどんなに愚劣でも、いくら国税を浪費しようが、選挙の時期になれば大衆は彼らの「罪」を忘れてしまい、またもや「清き一票」を投じてしまうんだから何とも腹立たしい。まともな日本国民なら、こんな詐欺師がいくら謙虚になって「皆様のために頑張ります !!」と連呼しても信じないだろう。しかし、全国紙と地上波しか情報源の無い中高年庶民は、判断材料に乏しく、御用学者の意見を鵜呑みにする。悲しいけど、自分で自分の首を絞めていることに気付かない。譬えは良くないが、テレビ画面をボけ~と観ているオッちゃんオバちゃんは、サーカスのピエロに従って、首を左右に振るアシカやアザラシと一緒だ。

  露骨ついでに言えば、テレビ局員は結婚詐欺師と同じ臭いがする。騙した男が悪いのか、騙された女が馬鹿なのか、判定は難しく、まぁ、どっちもどっちだろう。世の中には悪い奴が横行しているから、テレビ局だけは“例外”と考える人の方が間違っている。それでも、テレビと新聞だけが「政治への窓」となっている中高年は憐れだ。若者はインターネットを駆使して話題となってる社会問題を理解しようとするが、パソコンに不慣れな昭和世代はどうしていいのか判らない。たとえ、孫に操作を習っても、どんな動画や番組を観たら良いのか途方に暮れてしまうので、結局は簡単で馴染みのあるテレビに戻ってしまう。だって、スイッチをつければ、日テレやフジテレビが有名人を揃えて楽しいワイドショーを放送しているし、基礎知識の無い人にも親切で、子供並に扱ってくれるから解りやすい。番組制作者は「どうせ一般視聴者なんて中1程度の頭なんだから、絵本でも使ってニュースを解説してやれば充分さ!」と最初(はな)から舐めている。

  インターネット放送に慣れている若者は、「政治問題の裏事情を詳しく知りたければ、虎ノ門ニュースとかチャンネル桜を観ればいいじゃん」と気軽に言うが、尻軽娘や馬鹿息子しかいない家庭の親とか、知識人との接触が無い老夫婦、パチンコ・カラオケ・麻雀・ゴルフしか知らない労働者だと、非地上波で流される報道番組の存在自体を知らないのだ。常識的な論評で人気の高い「KAZUYAチャンネル」を知れば、少しは目が覚めるのに、中高年は朝日や毎日新聞に載っている論説の方が“高級”と思っているんだから救いようがない。まぁ、筆者も世間の流行に疎いから他人のことを“どうこう”言えないことくらい分かっている。例えば、先月、「KAZUYAチャンネル」を観ていたら、「乃木坂46」とかいうグループに属する女の子をKAZUYA君が紹介していたが、最初聞いたとき「乃木坂にそんな番地があったのかなぁ」と不思議だった。が、あとで調べたところ、今人気のアイドル・グループであることが分かった。(それにしても、構成員が46名というのは多すぎると思うけど、ファンは全員の名前を覚えているのか? たぶん、路線の停車駅を暗記する要領なんだろうけど。)

米国マスメディアの政治的配置図

  学校は人生において大切な恋愛とお金儲けについては教えてくれない、というけど、我々が毎日観るテレビや朝起きて読む新聞について教えてくれることもない。日本人の生活は性善説に基づいてるから、他人のしていることを詳しく検証しないという性質がある。でも、人生にはそれが必要な時もあるだろう。例えば、自分が口にする料理の実態なら知りたくなるじゃないか。普通は無理だけど、たまに通うレストランや安さを売り物にする居酒屋の厨房がどうなっているのか、ちょっと覗いてみたくなるだろう。ファスト・フード店の厨房なら、ゴキブリの五、六匹は珍しくないが、中華料理店だと謎だらけである。汚染された海でとれた上海蟹とか、黒ずんだ豚肉、排水溝から掬ってきた揚げ油、正体不明の怪しい干物、ヘビやトカゲの粉末状スパイスとか、手品師もビックリするほどの食材で溢れていたりしてね。また、調理人の衛生観念も信用できない。麵を捏ねる職人の爪が真っ黒だったり、鼻水や唾が混じっても「オレが食べるんじゃないから」と気にせず、一心不乱に捏ねている。また、手で捏ねるのが大変になると、足で踏みつけたりするから、水虫だらけの足で伸ばされると、麵に“奇妙”な味が附きそうで怖い。外食が好きな人は、毒饅頭でも食する覚悟で通うべきだ。

  料理はともかく、ニュース番組は誰がどんな目的で作るのか? 制作スタッフが一番気にする存在は、お金をくれるスポンサー企業で、無料で観ているくせに文句を垂れる視聴者ではない。彼らにとったら、一般視聴者なんてゴミ・カスの扱いだ。しかし、大切なお得意様である企業の担当者は内容にまで介入しないから、どのニュースを取り上げ、どれを却下するかはプロデューサーとかチーフ・ディレクターのさじ加減にかかっている。したがって、制作陣はやりたい放題。スポンサーに不利な報道をしなければ、あとは何をやってもOKだ。NHKはもっと酷く、お金を払っている国民を蔑ろにして、北京政府の意向に沿った反日プロパガンダを流し、自主的に朝鮮人を持て囃す。こんな調子だから、ちょっと賢いネット世代の若者はテレビを信用しないのである。たとえ、観ても素直に従わないから、左翼制作者は忿懣やるかたない。昭和の頃なら、大新聞が扇動すれば世間の一般人はみんな靡いたのに、今じゃ退職間近のシルバー世帯が主な信者となっているだけだ。

  日本の地上波テレビ局と衛星放送局は、どれもこれも左翼媒体で、保守派国民が興味をそそられる番組は皆無。建前上は公正中立なんだけど、NHKからテレビ東京まで真っ赤に染まっていて、表面的には立憲民主党に傾いているが、本籍は共産党か社民党なので、基本的に革命政権準備委員会となっている。ところが、米国だと、各放送局はどの政党を支持しているのか、旗幟を鮮明にしているので分かりやすい。その点、日本のマスメディアは欺瞞的である。朝日新聞は共産党の応援団なのに「大衆版赤旗」と称さないし、毎日新聞はこっそりと創価学会に寄り添い、フジテレビは産経新聞を看板にして朝鮮人の御用放送局となっている。一方、アメリカのマスメディアは政治色を隠さない。「ニューヨーク・タイムズ」紙や「ワシントン・ポスト」紙、「ハッフィントン・ポスト」紙などはリベラル派を誇りにしており、公然と民衆党を支持している。

  ただし、『ハッフィントン・ポスト』の創業者アリアナ・ハッフィントン(Arianna Huffington / 旧姓Stasinopoùlou)は、相当な“くせ者”で、「たぬき親爺」ならぬ「女狐(めぎつね)」だ。アテネ生まれのアリアナは1986年に連邦下院議員であったマイケル・ハッフィントン(Michael Huffington)と結婚し、1990年に帰化したから夫の氏族名に改めている。当時の流行だったのか、あるいは亭主が共和党員だったからか、1990年代半ばまで彼女は「保守派」コメンターとして活動していた。しかし、1997年に離婚すると、“クルッ”と民衆党支持のリベラル派に豹変したのだ。おそらく、アリアナは元々リベラル派だったに違いない。ただ、のし上がるために「保守派」を装っただけだ。ところが、この風見鶏は政治信条は変えても、亭主の名前だけは脱ぎ捨てなかった。きっと、ギリシア移民という素性を隠すため、英国風の氏族名を保持したかったのだろう。ちなみに、亭主のマイケルは所属教会をプレスビテリアンからエピスコパリアン、そしてギリシア正教に替えていたが、性癖も変えていた。 彼は男ともベッドを共にできるんだって。(もしかしたら、最初から男女を愛する事が出来たのかも知れない。) 元女房と同じく、マイケルもLGBTの支持者であるそうだ。

Arianna Huffington 12Michael Huffington 3Michael Huffington 2








(左: アリアナ・ハッフィントン  / 中央: マイケル・ハッフィントン /  右: アリアナとマイケル・ハッフィントン)

  上流階級を気取った左翼分子は、自分の都合に合わせて「保守派」とか「慈善家」になる「偽善者」だから、平気で保守的なアメリカ国民を騙すことができる。例えば、「ハノイ・ジェーン」と揶揄されたジェーン・フォンダ(Jane S. Fonda)も、左翼かぶれの女優であったのに結婚相手に合わせて思想を替えていたのだ。親爺の七光りで女優になったジェーンは、1973にハンセンを叫ぶ極左活動家のトム・ヘイデン(Tom Hayden)と結婚するが、1990年に別れた。すると、1991年にはCNNの創業者であるテッド・ターナー(Robert Edward Turner III)をまんまと引っ掛けて再婚。当時の時流に乗って保守派を演じるが、大金持ちの亭主ともうまく行かず、2001年にこれまた離婚となる。厭々ながらの仮面を脱ぐと、ジェーンはリベラル左派に返り咲き、善人ぶって黒人やマイノリティーに愛想を振りまいた。エアロビックスのビテオと亭主からの慰謝料で悠々自適の女優だから、映画のオファーが無くても左団扇だ。

Tom Hayden & Jane FondaTed Turner & Jane Fonda 2









(左: トム・ヘイデンとジェーン・フォンダ  / 右: テッド・ターナーとジェーン・フォンダ )

  話が脱線したので、再び元に戻す。日本のテレビ局が左翼街道一直線なら、米国のテレビ業界も同じで、MSNBCやCNN、NBC、CBS、ABC、PBSといった主要メディアはこぞって左翼だ。FOXテレビだけが全米ネットワークの中で保守派向けの番組を流している。アメリカには様々なメディアがあるというが、保守派メディアは片隅に追いやられていて、遠慮無くリベラル派を叩いているのは、ラジオ放送の「ラッシュ・リンボー・ショー(Rush Limbaugh Show)」や、「ブレイズ(The Blaze / 米国のネットワーク)」が提供するグレン・ベック(Glenn Beck)の番組、スティーヴ・バノンで有名になったニューズ・サイトの「ブレイトバート(Breitbart)」くらいである。

Rush Limbaugh 3Glenn Beck 2Steve Bannon 2








(左: ラッシュ・リンボー  / 中央: グレン・ベック  / 右: スティーヴ・バノン )

  日本での調査報告書は知らないが、米国だとピュー・リサーチ・センターが一般国民のメディア活用を調べていた。例えば、どのような人々が如何なる放送局を主な情報源にしているのかが記されている。「常に保守派である人」と「ほぼ保守派である人」は、FOXニューズから情報を得ており、前者が47%、後者が31%となっているのに対し、「常にリベラル派の人」と「ほぼリベラル派の人」だと、CNNを主な情報源とし、前者が15%で後者が20%となっていた。("Poitical Polarization & Media Habits", Pew Research Center, October 21, 2014, p.12)

  報道番組が流すニューズをどれくらい信用しているのか、という調査も行われており、比較的リベラル派がメディアを信用しており、保守派になると不信感の方が強くなっている。リベラル派を自認するする人の10.5%がメディアを信頼し、どちらでもない人は10.9%で、不信に思っている人は全体の4.8%であるという。一方、保守派でメディアを信頼する人は全体の5.6%で、信用しないという人は8.5%であった。では、こうした中で、リベラル派が信用するメディアといったら何なのか? 最も信頼度が高かったのは、NPR(全米公共ラジオ / National Public Radio)で72%、次が公共放送局のPBSで71%、三番目は英国の代表的放送局であるBBCで69%、これにニューヨーク・タイムズ紙の62%が続いている。以下は、NBCが56%、CNNは56%、ABCだと52%で、MSNBCも52%となっていた。保守派国民の方は、FOXニューズが圧倒的で88%、同局で看板番組を持っているショーン・ハニティー(Sean Hanity)は62%の支持を得ている。

  日本のNHKと同じく、米国でも「公共」という名前が附いていても、中身はピンクか赤という場合が多い。NPRとかPBSと言っても、CNNやABCと変わらぬほど左翼に傾いており、黒人問題を取り上げれば白人を憎む内容になっているし、ヒスパニックの不法移民を取材すれば、密入国者に同情し、無法者でも温かい家族を持っている姿を映す。NPRでコメンテイターを務めているユダヤ人のデイヴィッド・ブルックス(David Brooks)や、PBSにも顔を出すリベラル派のタマラ・キース(Tamara Keith)を見れば、この放送局がどんな人材を採用しているのかがよく分かる。同じ穴の狢たるPBSはCNNの角(かど)を取ったリベラル偏向局で、将棋の角と違い、左斜めにしか進めない。PBSは成り上がっても「馬」には成れず、後ろに「鹿」が附くだけだ。日本でもお馴染みのジュディー・ウッドラフ(Judy Woodruff)は左翼業界の渡り鳥である。最初にABCに傭われ、NBCへ移籍し、PBSに鞍替えするが、CNNに引き抜かれキャスターとなる。しかし、出戻り娘のようにPBSに舞い戻り、「お局様」のような看板アンカーとなった。この心優しい左翼白人は、ローレンという朝鮮人の少女を養子に迎えるほどの平等主義者である。

David Brooks 2Tamara Keith 1Judy Woodruff 1








(左: デイヴィッド・ブルックス  / 中央: タマラ・キース  /  右: ジュディー・ウッドラフ)

  アメリカのメディアは頭が腐っているか、常識知らずの輩(やから)がとにかく多い。筆者はとんでもない報道番組を覚えている。幼い時に親に連れられて、違法状態のまま公立学校の教育を受けたメキシコ人の娘が、左翼ジャーナリストの取材を受け、「将来、FBIの捜査官になりたいの」と語っていたのだ。インタビューを行っていた記者は、真面目に勉強する若い高校生を紹介していたつもりなんだろうが、常識的に考えれば唖然とする希望である。何年間も警官を避けきたような子供が、法秩序を維持する公務員になりたいなんて、漫画のシナリオでも想像できない。彼女のような外人は逮捕拘束され、国外追放になるのが普通じゃないか。しかし、こんな馬鹿げた夢でも実現されてしまうのが現在のアメリカだ。永眠しているはずの建国の父祖は、この現状を聞きつけ墓の中で痙攣を起こしてしまうだろう。

ネット放送だから実現できる番組

  今回の調査で興味深いのは、リベラル派と保守派は共に大手メディアを懐疑的に見ているということだ。政治ニューズを得る手段として彼らが頼りとするのは、地方テレビを除けば、フェイス・ブックであるらしい。ウエッブ・ユーザーの48%がフェイス・ブックを通して政治問題に接するそうだ。後はヤフー・ニューズ(24%)かグーグル・ニューズ(22%)であるらしい。こうしたネット世代の人々で特徴的なのは、同じ波長の人々が書いた記事をよく見るということだ。つまり、自分と似たような政治的意見、あるいは同じ思想で語る人の文章を読むらしい。常に保守派の人だと47%、ほぼ保守派は28%、常にリベラル派なら32%、ほぼリベラル派は13%となっていた。

  ピュー・リサーチ・センターの調査では、リベラル派と保守派の性格も分析されていて、とても面白い。例えば、フェイス・ブックを利用する人々が、政治的な意見を異にする人と接した場合、どれくらいの人が通信をブロックしたり、縁を切ったり、フォロワーを辞めたりするのか、という質問である。常に保守派という人の31%が接触を断ち切るそうで、ほぼ保守派の人だと24%であるらしい。常にリベラル派と自称する人だと、44%が絶縁するそうで、ほぼリベラル派の人だと25%であるそうだ。意外にもリベラル派の人々は、異なった意見を持つ人に対して冷たいそうで、寛容な精神が足りない結果になっていた。保守派とリベラル派を自認する人々は、友人に対しても同じ思想を求めるらしく、政治の話もよくするが、同じ見解の人々と親しくなるらしい。保守派の回答者の中で、ほとんどの親友が同じ政治思想を共有していると述べたのは全体の66%で、何人かの友人と共有していると答えたのは41%である。一方、リベラル派だと、親友が同じ思想を持っていると答えたのは52%で、何人かの親友が、と答えたのは36%であった。

Ann Coulter 9Rachel Maddow 22Jon Stewart 1









(左: アン・コールター  / 中央: レイチェル・マドー /  右: ジョン・スチュアート)

  やはり、政治的信条が異なった者同士では、なかなか親友になりにくいのだろう。確かに、アメリカ人だと宗教の面でも別れてしまうから、ユダヤ教徒がイスラム教徒と親友になることはごく稀だし、中絶賛成派が生命尊重派と仲良くなれるはずがない。リベラル派の白人は保守派論客のアン・コールター(Ann Coulter)を毛嫌いし、白人の立場を擁護しているのに、彼女を頑固者でレイシストと考えている。他方、保守派の一般人はMSNBCのレイチェル・マドー(Rachel Maddow)がどんなに共和党を批判しても同調する事はない。ユダヤ人コメディアンのビル・マー(Bill Maher)やジョン・スチュアート(Jon Stewart / Jonathan Stuard Leibowitz)、ハワード・スターン(Howard Allen Stern)などは極左分子なので最初から論外だ。有名なコメディー番組の「サタデー・ナイト・ライブ」はリベラル派の脚本家が群がる巣窟になっている。男優のアレック・ボールドウィンが活き活きと反トランプ宣伝に勤しんでいた。もしかしたら、ギャラ無しでも出演するんじゃないか。

Bill Maher 1Howard Stern 1Joy Behar 2









(左: ビル・マー  /  中央: ハワード・スターン / 右: ジョイ・ベアー )

  言論が著しく歪められているアメリカでは、インターネット放送か地方のラジオ番組くらいしか、保守派の意見表明の場所がなくて、主要メディアで伝統保守派が登場することはまず無い。だいいち、インターネット放送の政治討論番組「レッド・アイス(Red Ice)」を観ている保守派の白人と、ジョイ・ベアー(Joy Behar)が司会を務めるABCの「ザ・ヴュー(The View)」を観て喜んでいるリベラル派の黒人が、実りある会話を交わせるはずがない。この「ザ・ヴュー」という番組では一応、公平を期すため、ジョン・マッケイン上院議員の娘であるメーガン・マッケイン(Meghan McCain)を保守派コメンテーターとして傭っているが、こんな小娘が保守派の代表なんて滑稽だ。一皮剝けばリベラル派の地金が現れるんだから、「保守派」気取りの親爺と違いがない。

Meghan McCain 1Henrik Palmgren 2Lana Lokteff 2








(左: メーガン・マッケイン  / 中央: ヘンリック・パームグレン  /  右: ラーナ・ロクテフ)

  ちなみに、「レッド・アイス」というインターネット放送局は、スウェーデン出身のヘンリック・パームグレン(Henrik Palmgren)が創設したメディアで、政治的タブーに囚われず、堂々とアメリカ白人の利益を主張することで人気を博している。日本語訳の放送が無いので日本の一般国民には知られていないが、結構おもしろいゲストが登場するので、筆者は時折視聴することがある。老舗雑誌の『ハーパーズ(Harper's)』で批判されたけど、同局で司会を務めるラーナ・ロクテフ(Lana Lokteff)はズケズケと意見を述べるので、聞いていて気持ちがいい。リベラル派に遠慮しながら話す保守派の知識人なんて吐き気がする。ロクテフやパームグレンは左翼分子から右翼の白人至上主義者と罵倒されるが、米国はイギリス人によって建てられたので、白人中心の意見があって当然である。むしろ、それが主流の思想になるのが普通なのに、黒人やヒスパニックの利益が優先課題となっているんだから異常だ。もし、ガーナやセネガルに支那人が雪崩れ込んだからといって、現地人を無視した易姓革命が行われ、支那人を頂点とする華夷秩序が樹立されたらおかしい。黒人国家なら黒人が主役であるべきだ。図々しい支那人は他国に寄生しても、自分達の利益をゴリ押しする度胸がある。アメリカ白人は彼らを見倣った方がいい。ただし、人間としての尊厳、文明人としての矜持、武人としての名誉を捨てればの話だが。

  日本ではどのチャンネルに回しても、地上波テレビは金太郎飴みたいに左翼一辺倒で、BS放送に切り替えても在京キー局の二番煎じである。地上波TBSの「報道特集」とBS放送のTBS「週刊報道」で、いったい何が違うんだ? 前者がタバスコ並に赤くて、後者が紅生姜のように朱色という違いがあっても、左翼偏向番組に違いあるまい。なるほど、地上波の「サンデー・モーニング」には朝鮮人が多く採用されているという特色がある。けど、そんなサービスは気持ち悪いだけで、正常な一般国民なら何の魅力も感じないだろう。現在、地上波番組の視聴率が低迷しているというが、壊れた蓄音機のように毎日サヨク宣伝の垂れ流しじゃ飽きてくるのも当然だ。一つくらい保守派向けの報道番組があってもいいじゃないか。昔、立川談志と小室直樹の対談番組があったけど、本当に刺戟的で面白かった。ただ、小室先生は何を言い出すのか分からないから、生放送にしたら一回で終了となってしまうだろう。かといって、録画にしたら会話の半分以上がカットになるからつまらない。「小室直樹の創価学会を斬る」というタイトルにしたら、案外たくさんの人が観るんじゃないか。

  とにかく、まだ昭和生まれの中高年が生きている限り、ここ当分はテレビ操作の世論が主流のままだろう。地上波が変わるとすれば、視聴者離れが激しくなり、スポンサーがお金を出し渋るようになる時だ。一般人がインターネットの保守派サイトに流れれば、地上波テレビも何らかの「てこ入れ」を図るはずだから、従来の政治路線を“ちょっと”だけ右に傾けるかも知れないぞ。特に日本人は本音トークが好きだから、縛りの少ないインターネット放送を観るようになれば、それに焦った地上波がネットに近づこうとするはずだ。でも、地上波はアイドル歌手とか人気俳優を雇えるという強みがあるから、インターネット放送局が勝てるのは政治部門だけかもね。



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