無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2018年04月

「私も !」という女の議員 / 便乗する斜陽左翼

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房

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再び活気づく黄昏左翼

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(左: 「ミー・トゥー」のプラカードを持った野党議員  /  右: セクハラ行為に反対し、黒いドレスを着たハリウッド・スター)

  前回、あまりにも下らないので乗り気じゃなかったが、財務省の福田淳一・事務次官によるセクハラ問題を仕方なく取り上げた。本来、こんな問題は個人的なイザコザで、卑猥な言葉を浴びせた福田氏と屈辱を受けた進優子(しん・ゆうこ)が金銭で解決すれば済む話だ。第一、進記者の上司、松原文枝・経済部長がセクハラ発言を知りつつ黙認し、会社の利益を優先して部下を使い続けていたんだから、松原氏も無罪ではなかろう。左巻きが日常のテレ朝は、何かにつけて「女性の人権」だとか、「弱者救済」、「男女平等」を口にするけど、実際は、商売の為に女の肉体を利用する女衒(ぜげん)の類いだった。結局、使いっ走りの女性社員より財務省のお役人様の方を大切に考えていたという訳だ。しかし、この正体がバレるのを恐れたテレ朝の幹部は、どの局よりも激しく、全力を挙げて福田氏と麻生財務大臣を糾弾し、世間の目を逸らそうと必死だった。もう批判することも厭になる。

Fukuda 1Shin Yuko 1








(左: 福田淳一    /   中央: 松原文枝    /    右: 進優子)

  今回の一件は「馬鹿らしい」の一言に尽きるが、この騒動に便乗するアホ議員まで現れたから、誠に我が国の政界は魔界である。福田氏のセクハラ事件を受けて、野党の国会議員が「抗議」の意味を込めて、黒い衣装に身を包み、「# Me Too(私も)」というプラカードを掲げたそうだ。アメリカの藝能事情に疎い人は分からないだろうが、これは大物プロデューサーのハーヴェイ・ワインシュタインによるセクハラ行為に激怒したハリウッド女優を真似たものだろう。まったく能無し議員は“本業”の法案作成が出来ないくせに、他人の二番煎じばかりに熱心だ。日本国民にとって重要な軍事・外政・金融・エネルギー政策などは二の次、三の次、無関心なのに、小学生でも議論できる下ネタになると活き活きしてくる。

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(左: 長尾たかし 議員   /   右: 抗議行動を起こした女性議員たち )

  こうした愚劣な騒動を再び取り上げたのは、自民党の長尾敬(ながお・たかし)・衆院議員が野党の槍玉に上がったからだ。長尾氏は野党議員の抗議活動を受けて、自身のツイッターに次のような文章を掲載した。

  セクハラはあってはなりません。こちらの方々は、少なくとも私にとって、セクハラとは縁遠い方々です。私は皆さんに、絶対セクハラは致しませんことを、宣言致します!

  普通の日本人なら「何が問題なんだ?」と訝しむが、いきり立つ「フェミニスト」たちには赦せないコメントらしい。長尾議員は福田次官を擁護したのではなく、「私はセクハラをしません」と公言しただけだろう。いいじゃないか。「私は税金を浪費しません」とか、「政務活動費をネコババしません」と宣言したら、“問題発言”となるのか? しかし、肝心な「問題」はそこではない。野党の支援者が反撥したのは、長尾氏がプラカードを掲げた女性議員に着目したからだ。この茶番劇に蝟集(いしゅう)した女性議員を見れば、誰だって密かに「賞味期限切れの女どもか」と思うだろう。(セクハラ事件の後、あの世へ旅立った元大阪府知事、横山ノック先生だって、「この方々なら遠慮します!」とつぶやくんじゃないか。ノック先生は若くて可愛いウグイス嬢が好きだったから。)

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(左: 蓮舫    /  福島瑞穂  /   辻元清美    /   右: 福山哲郎 )

  不思議な事だが、新聞やテレビは国民が知りたいことを教えない。各局とも「野党議員が抗議」との報道を垂れ流していたが、押しかけた議員を個別的に紹介することはなかった。ただ、プラカードを掲げた女性議員を映すだけで、政治に詳しくない一般国民には、誰が誰だか判らない。希望の党に属する柚木道義とか立憲民主党の福山哲郎ならひと目で分かる。出しゃばりの朝鮮人は別にして、他の女性議員は顔を見ても「誰だ?」と首を傾げるほど無名だ。確かに、自分の戸籍を公表できぬまま民進党に居坐る蓮舫とか、倒産寸前の社民党に在籍する福島瑞穂、その社民党をいち早く見棄てた辻元清美なら直ぐに分かるけど、後に続くレズビアンの尾辻かな子(衆院 / 立憲民主党)とか、共産党の畑野君枝(衆院)、高橋千鶴子(衆院)、本村伸子(衆院)、吉良よし子(参院)は一般的な認知度が非常に低い。ただし、財務省や与党に抗議を行った議員どもの所属や信条を調べれば、「なるほどねぇ。こんな連中なら・・・」と合点が行く。

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(左: 畑野君枝   /  中央: 本村伸子   /  右: 吉良よし子)

  ところが、長尾議員には抗議が殺到したらしい。彼は4月20日のツイッターが炎上したので、急遽22日に謝罪文をツイッターに載せて鎮静化を図ったそうだ。まぁ、人気商売の議員だからしょうがない。でも、多くの一般男性は長尾議員に賛同するんじゃないか。関係無いけど、電車の痴漢にも「選択の自由」はある。女性の尻を嗅ぐ犬も、中高年のオバタリアンより、ピチピチした女子高生の方を好むらしい。きっと、コーヒーの香りより、女性フェロモンの方がいいのだろう。下着ドロボーだって、若い娘のパンティーと思った盗品が、よりにもよってババァのものだったら、「えぇぇぇっっっ !!!」と驚愕し、その場で投げ捨てるに違いない。職場でセクハラを行う助平オヤジも同類だ。酔った振りをして言い寄るけど、ちゃんと触る相手を選んでいる。このような具体例を思い浮かべれば、あの女性議員たちを見て、いったい何人の男性が「性慾の対象になる」と思うのか? もちろん、議員のオバちゃんたちは躊躇いもなく、「アタシたちは全女性の代表なのよ !」と言い張るだろろう。しかし、ファッション・モデルや人気女優、世間一般の美女がどう思うかは別である。

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(左: 尾辻かな子    /    右: 高橋千鶴子)

黒人も「ミー・トゥー」だって

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(左: メリル・ストリープ  / アンジェリーナ・ジョリー / アリッサ・ミラノ /  右: スカーレット・ヨハンソン)

  米国でも、卑劣なハーヴェイ・ワインシュタインを非難するため、ハリウッド女優や有名藝人が喪服のような黒いドレスを着ていたけど、玉石混淆といった感じが否めなかった。なるほど、メリル・ストリープ(Meryl Streep)やアンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)、アリッサ・ミラノ(Alysaa Milano)、スカーレット・ヨハンソン(Scarlett Johansson)といった女優は、典型的なリベラル・セレブリティーだから仕方ないけど、黒人司会者のオプラ・ウィンフリー(Opra Winfrey)とか、女優のヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)、アメリカ・フェレーラ(America Ferrera)は流行にぶら下がった「便乗組」なんじゃないか。

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(左: オプラ・ウィンフリー  / 中央: ヴィオラ・デイヴィス / 右: アメリカ・フェレーラ )

  確かに、変態の趣味はまちまちだから、誰が被害者になるのかは予想できない。でも、彼女たちは本当に周囲の男性から狙われているのか? 日本でも痴漢がニュースの話題になったとき、「そうかなぁ?」と疑いたくなる女子高生が出て来たし、「勘違いじゃないのか?」と反論したくなる女の子もいた。「それはないだろう !」と怒りたくなるオバはんまで現れたから、性的な犯罪というのは検証が難しい。性犯罪者というのは異常な快楽を求める人間だから、4、5歳の幼女を狙うこともあれば、70歳ないし80最大の老婆まで襲うこともある。

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(左: 北川明と親しい辻元清美  / 中央: ピースボート主催者の辻元  / 右: 代議士になった辻元 )

  そう言えば、辻元清美が若い頃、愛人の北川明(元日本赤軍)と居酒屋で喧嘩したそうだ。普段、北川はあまり酒を飲まなかったそうだが、高田馬場駅近くにある居酒屋で飲んでいたときは違っていたという。辻元を含め数人が同席していたそうだが、北川は珍しくテキーラを口にしていた。ところが、彼はいきなり急変し、醬油差しをビールのように振り回し、清美のミニ・スカートを汚してしまったそうだ。すると、清美は怒り出し、「どうしてくれるの ! 新しいの買うて !」とねだった。そこで、北川は即座に「じゃあ、脱げ !」と言い放ち、二人は夜の街に消えていったという。(「週刊新潮」 2002年4月4日号、 p.30) 何か、B級ポルノ映画みたいなシーンである。昭和のエロ事師、村西とおる監督なら、口喧嘩した男女が、いきなり性慾に目覚めベッドに行く、といった脚本を書きそうだ。しかし、筆者は辻元を見て「ナイスですねぇ」とは言えない。(相田みつを風に「だって健全だもの」と言ったら叱られるかなぁ。個人的には「D-Drive」のユキさんとか、女流棋士の「エリリン」こと山口恵梨子、女性ギターリストのローラ・コックスLaura Cox、フランス人女優のロクサーヌ・メスキィダRoxane Mesquidaの方がいい。)

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(左: 「D Drive」のユキ  / 中央: 山口恵梨子  /  右: ロクサーヌ・メスキィダ)

  だが、一番「なぁ~にぃ~?!」と驚いてしまうのは、「ミー・トゥー(# Me Too)」運動を提唱した黒人のタラナ・バーク(Tarana Burke)である。彼女の容姿に関しては、個人・民族・国籍といった要件で評価が異なるから、筆者は敢えて明言しない。各人が心の奥底で“自由に”判断すべきだ。(未成年の読者はバーク女史の顔を見て「ぎぁぁぁぁぁ~、ゴジラだぁ!!」と驚かないでね。) ある者は「うっ!」と声を詰まらせるかも知れないし、「うぁ、きれい」と思う人もいるだろう。(筆者は誓ってもいいが、絶対にバーク女史に手を出すことはないし、セクハラ発言すらあり得ない。) それはさておき、このバーク女史はフェミニストの公民権活動家で、「ガールズ・フォア・ジェンダー・エクィティー(Girls for Gender Equity / GGE)」という団体の上級役員を務めている。「GGE」はハイチ出身のジョアン・N・スミス(Joanne Ninive Smith)によって創設されたフェミニスト組織。ただし、これを財政的に支援したのはヘッジファンドの帝王ジョージ・ソロス(George Soros)率いる「オープン・ソサエティー・インスティトュート(Open Society Institute)」である。裏から下劣な黒人を支援し、間接的に西歐社会を改造しようとするユダヤ人は本当に薄汚い。西歐諸国で何故ユダヤ人が嫌われているのか、こうした事例を見れば分かるだろう。莫大な資金を以て馬鹿を利用するというのが彼らの遣り口だ。ソロスがヒスパニック団体に資金を流すのも、同じ理由からである。

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(左: タラナ・バーク  / 右: ジョアン・スミス )

  今回、長尾議員は発言を撤回したけど、彼に賛同する国民は少なくないと思う。だいいち、国会議員に渡る給料を知れば、「ちゃんと仕事しろ !!」と怒鳴りたくなる。国会議員には何かと費用がかかっていて、議員歳費をはじめとし、期末手当、視察に関する旅費、文書交通費、弔慰金、政党交付金、議員秘書手当など、様々な公金が与えられているのだ。簡単に言えば、国会議員一人当たり、約1億円が渡されると考えていい。衆院議員465名と参院議員242名で総数727名になるから、大雑把に見積もっても約727億円も配っていることになる。それなのに、財務官僚が起こした森友問題、事務次官がやらかしたセクハラ騒動に多くの議員が踊っているんだから、国民のサイレント・マジョリティーは「カネ返せ !!」と言いたくなるだろう。野党議員は自分達の歳費を「よそ様から頂いた貴重な公金」とは思っておらず、「アホな国民から巻き上げたゼニ」と見なしている。いや、そんな考えすら持っていないかも知れない。「自動的に振り込まれた給料」くらいにしか思っていないんじゃないか。与党追及だけを熱心に行う議員だと、国家の命運、日本の名誉、国民の将来などは他人事。義務感ゼロ、使命感もゼロ、罪悪感すらゼロだろう。朝鮮人じゃないけど、「ジェロ、ジェロ、ワンダフルゥ~」といった世界だ。(昔、KDDのテレビ宣伝に出ていた朝鮮人モデルが「ゼロ」を上手く発音できず、「ジェロ」と読んでいた。当時の若者はクスっと笑い、子供たちは遠慮無く大爆笑。)

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(左: ジョージ・ソロス  /  右: バーク氏の「ミー・トゥー」運動に加わった有名人たち)

  とにかく、国会議員は気楽だ。民間企業で働くサラリーマンや個人店を営むオっちゃん、オバちゃんたちは、国家の支援を当てにせず、競争に晒されながら汗水垂らして頑張っている。こうした人達が払う税金を浪費できるんだから、親方日の丸の役人と議員は別の種族だ。霞ヶ関と永田町は租界である。そう言えば、福島瑞穂と辻元清美は北朝鮮人に拉致された邦人女性を見殺しにしていたけど、人権派弁護士やピースボートが叫ぶ「女性の人権」とやらは、日本国民に適用されないのか? 「社会党や共産党のメンバーのみ」と言ったら承知しないぞ。でも、ひょっとしたら、「在日朝鮮人だけ」なのかもよ。



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裏の顔を隠すテレ朝 / 悪党は善人を装う

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女衒と同じ報道機

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(左: 福田淳一    /    右: 麻生太郎)

  ここのところ、財務次官の福田淳一によるセクハラ発言で政界が騒がしい。こんな騒動は下らないので言及したくはないが、我々の税金が無駄に使われているので“どうにもこうにも”腹が立つ。もし、「セクハラ」発言が本当に「重大事件」なら、「被害者女性」は警察に相談し、裁判にでも訴えればいいじゃないか。ところが、この女性記者は怨念を晴らすために、朝日新聞じゃなく新潮社へとネタを持ち込んだ。そして、週刊文春をライバルとする週刊新潮は、売上げを増大させたいのか、たれ込み屋が持ってきた音声録音を「葵の御紋」にして、「どうだ、証拠はあがってるんだ !」と鼻息を荒くする。

  しかし、その重要な“ネタ”を持ち込んだのは、どんな女性なのか我々には判らない。確かに、テレビ朝日の篠塚浩・取締報道局長が被害者女性を「我が社の記者です」と発表したが、福田事務次官と如何なる関係であったのかは不明である。被害者女性の音声が消去され、福田氏の音声のみが公表されていたが、どのような状況で録音されたのかは説明されていないのだ。しかも、断片的な会話の編集音声である。これじゃあ、都合のいい部分を貼り合わせた「合成証拠」じゃないか。編集や修正を加えず最初から最後まで、一貫した会話の流れを公表すべきだ。

  それでも、この音声録音は決定的な証拠にならない。なぜなら、相手の女性記者が誘導質問とか意図的な会話をしている疑念があるからだ。なるほど、何も知らない福田氏は、“いつも通り”の卑猥な言葉を述べたのだろう。だが、録音機を隠し持った記者は、福田氏が下劣な会話をするように仕向けたはずだ。もし、真面目な顔で政治や財政に関する質問だけしたら、いつものスケベな言葉を吐かないことだって有り得る。それでは彼女も困るだろう。これは筆者の勝手な憶測だが、もしかすると、その女性記者は録音を始める前に、気さくな態度を示し、彼がリラックスするような雰囲気を作ったとも考えられるのだ。例えば、彼女自身から福田氏に近寄り、わざと好意があるようなフリをし、甘い言葉と適当な下ネタを混ぜた会話を交わして、ウォーミングアップすることだってあるんじゃないか。こうした前戯を目にすれば、福田氏だって「あっ、オレに惚れてんじゃないか」と思うだろう。高級官僚には自惚れ屋が多いから、自分に「男」としての魅力がある、と勘違いする。しかし、女性記者がタカってくるのは、彼が主計局を歩むエリート官僚だからで、仕事じゃなければ絶対に近づくことはない。

  今回の騒動で注目すべきは、財務省事務次官のセクハラではない。「被害者」と称される女性記者を傭っているテレ朝の体質である。彼女の話を信用するなら、本当に福田氏の態度は酷く、我慢の限界を超えた屈辱であったろう。それに、ジャーナリストを目指して猛勉強をしてきた女性なら、あのような侮辱を受けて憤慨したはずだ。念願のテレ朝に入社して、財務省を取材する任務を与えられたのに、取材対象はとんでもないスケベ野郎ときている。これじゃあ、世間知らずの小娘や真面目一辺倒の強気女子が、生理的な拒絶反応を起こしても無理はない。だが、ここで肝心なのは、彼女がどのように自身の「苦悩」を上司に打ち明けたかである。「特ダネを摑めない」という失態なら、彼女の実力不足で、単なる「言い訳」とか「愚痴」になってしまうが、「卑猥な言葉で侮辱された」となれば、上司は真剣に耳を貸すだろう。

  ところが、テレ朝の上司は、「それくらい我慢しろ !」という態度だった。つまり、「お役人様の下品な話ぐらいでガタガタ言うんじゃない。そのくらい何だ ! もっと親密になって、スクープを持って来い ! そんな泣き言を吐いてグズグスしていると、他の奴に先を越されるじゃないか。アホかお前は !」ってな具合じゃないのか? そもそも、女性社員を財務官僚に差し向けたのは、「女」という「武器」を以て特ダネを摑むたろだろう。男の記者では聞き出せない内部情報を引き出すには、ゴツい顔をしたオっさん記者じゃなく、可愛い顔をした若い娘の方がいい。もし、彼女が美脚をもっていれば、ミニスカートを穿いて役人を訪れ、側に坐ったとき、わざと脚を組んでチラっと太腿を見せれば、相手が持つ印象は良くなる。学生時代に女性から言い寄られたことのない秀才が、霞ヶ関官僚になったとたん、急に若い娘からチヤホヤされれば、その堅い口もちょっとは緩くなるだろう。

  各テレビ局や新聞社の報道局長は、偽善者としか思えない。彼らは明らかにこうした遣り口を「有効」と分かっているいるはずだ。マスコミ各社の幹部連中は、最初から承知で若い女性記者を利用しているのに、記者会見になると、妙に畏まった表情で「セクハラなど“あってはならない”ことです。我々はこれからも被害者女性を守って行きます」と口にする。実に白々しい。若い女を派遣して利益を得る女衒(ぜげん)とちっとも変わりないのにねぇ。事務次官様の御機嫌を取るためなら、「パンティーを脱いで股を広げてこい !」とでも言いそうな連中なのに、世間の前では“か弱い”女性を庇う紳士ヅラだ。彼らは役人や議員を槍玉に上げるが、筆者は「それなら、お前らは本当に女性蔑視をしたことがないのか?」、「女子社員の容姿を利用した事がないのか?」と尋ねたくなる。

  あるスポーツ番組のレポーターを務める女子アナが語っていた裏話を覚えている。彼女が選手を取材するため野球場に赴き、人気選手をインタビューしようとしたが、忙しそうなので無理かと思ったら、意外にも好意的に答えてくれたという。それもそのはず。取材をしたレポーターが可愛い女性であったからだ。これがもし、冴えない中年男性だったら、練習で忙しい選手たちは笑顔で応じてくれるのか? 多分「お断り」となるだろう。だから、スポーツ番組のプロデューサーは、意図的に若い女性を選んで派遣しているのだろう。こんなのはテレビ界の常識だ。政治家や企業家を呼んで話を聞く情報番組だって、司会者の男性一人でなく、隣に可憐な女性アシスタントを置いて対談を明るくしているじゃないか。

  昔、竹村健一がフジテレビの『世相を斬る』でホストをしていたが、彼の隣に女子アナは居なかったし、そもそも必要じゃなかった。馴染みの小池百合子でも無用である。今では懐かしいが、滝沢クリステルを深夜のニュース番組に登用したのも、彼女の取材能力を評価した訳じゃなく、その美しい容姿を前面に出して視聴率を上げるためだった。また、『ユア・タイム』でファッション・モデルの市川紗椰をキャスターにしたのは、鉄道や相撲、アニメを解説するためだったのか? そうじゃないだろう。小じわが目立つ安藤優子よりも若くて綺麗。おまけに、ギャラが安くて、英語が達者ときている。加藤綾子だって、ピアニストの経歴じゃなく、その「顔立ち」で採用したはずだ。「そうかなぁ ?」と疑う者は、辞任した亀山社長に訊いてみろ。同局の高橋真麻とか軽部真一だって、「カトパンは顔で選ばれたんだよ」と答えるはずだ。とにかく、もし「原稿読み」という能力でキャスターを採用するなら、声優界の大御所、野沢雅子を登用しろよ !そうすれは毎晩、孫悟空の声を耳にできるから、テレビ嫌いの筆者も観るぞ。相方に声優の内海賢二さんがいれば最高だなぁ。(皆様ご存じ、内海氏は『北斗の拳』ではラオウを、『Dr.スランプ』では則巻千兵衛の声を担当していた。)

匿名情報の危険性

  今回の騒動に限らず、筆者は前々から匿名告発に違和感を持っていた。大手企業や官庁、政治家を取材するジャーナリストが具体的な証拠を摑むため、内部事情に詳しい人からネタを貰うことはよくある。その際、記者は情報提供者が危険に晒されぬよう、その名前や顔を隠し、身の安全を担保せねばない。だが、ここに危険な落とし穴がある。もし、この証人が嘘をついたり、歪んだ情報、あるいは都合良く編集された資料を渡した場合、記事を書いたジャーナリストは責任を取れるのか? 確かに、取材を行った記者が意図的に嘘をついたり、勝手に捏造した資料を公表した訳じゃない。しかし、こうした告発によって不利益を蒙った人への謝罪や賠償はどうなるのか? 匿名性を保証された密告者は何でも言えるのだ。ジャーナリストは警官でも判事でないから、どんなヨタ話をしても、秘密厳守の記者は偽証罪に問われない。たとえ、取材記者がたれ込み屋に反対尋問を行っても、この提供者が素直に話すとは限らないし、適当に誤魔化して自己弁護を図った「台本」を語っても良いのだ。

  一方、匿名の情報提供者によるネタで窮地に立たされた「被告」は大変だ。反論しようにも相手が誰なのか判らないし、話題になっている事件の記憶が曖昧だと迂闊な弁解は致命傷となる。また、事件の推移を見守っている一般人も困ってしまう。たぶん、ネタ元が明かす資料や証拠は“本物”なんだろうけど、正体不明の提供者だから、検証しようにも手掛かりが摑めない。つまり、表に出て喋る取材記者を信用するしかないのだ。しかし、この記者が提示した証拠物件だけが全部なのか? 他に隠された資料は無いのか? 福田氏の録音データはたぶん本物だろう。でも、彼と女性記者の接触期間にどのような遣り取りがあったのか、一月前、半年前、一年前の交際はどのようなものであったのか定かではない。まさか 最初から、「胸を触らせて !」とか「手を縛ってもいい?」と言える間柄じゃないだろう。取材を重ねて行く内に段々と懇ろになって、福田氏は下ネタを喋るようになったとも考えられるのだ。

  暴露記事を書いた取材記者は人気者になるが、必ずしも結果責任を取る人とは限らない。もし、匿名提供者の情報で渦中の人物が自殺したり、他殺されたりしたらどうするのか? 例えば、ある会計事務所の職員A氏が顧客の資産を横領し、匿名の内部告発者により犯罪が明らかとなったとする。多くの被害者はA氏を糾弾するが、もしA氏がその容疑を否定し、事実無根だと訴え出れば、事件はもっと混乱するだろう。もし、運悪く被害者の中にマフィア関係者がいたら厄介だ。激怒の末にA氏を殺すかもしれないのだ。もし、後になって内部文書に改竄の跡が判明し、A氏の無罪が証明されたとしたら、取材した記者や記事を発表した会社はどうするのか? また、匿名提供者の資料を信じ、A氏を叩いた記者にはどのような罪があるのか? 容疑者が殺された後では責任の取りようがない。

  歐米でも匿名情報の危険性は警告されている。例えば、2003年11月、「オタワ・シチズン」紙のジュリエット・オニール(Juliet O'Neill)というジャーナリストが、匿名情報を入手して記事を書き、カナダ国籍を持つマハー・アラー(Maher Arar)というシリア人をテロリストであると告発した。すると、アラー氏はニューヨークで逮捕され、出身国のシリアに強制送還となったそうだ。ところが、帰国した彼はシリア政府に拘束され、酷い拷問にかけられてしまった。後に、カナダ調査委員会が調べたところ、アラー氏は無実であると判ったそうだ。(Blake Sifton, "A Right to Protect? The Confidential Source Controversy in Journalism", Center forJournalism Ethics, June 9, 2008) 不確かな証拠を以て国外追放にしたカナダ政府はアラー氏に謝罪したそうだが、件(くだん)のオニール記者はお咎め無し。確かに、オニール記者が強制退去処分を下したわけじゃないから、彼女に法的な罪は無いだろうが、甘い調査でアラー氏を「テロリスト」にした倫理上の罪はあるんじゃないか。もし、アラー氏が拷問を受けて死亡したら、オニール氏はどうするつもりなのか? まさか、酷い拷問を行ったシリア政府を非難して、自分の落ち度を隠すことはないよねぇ。

  興味深いことに、テレビ朝日の篠塚局長は福田氏のセクハラを非難しているが、なぜか身内の「苦情潰し」には触れたがらない。視聴者からのテレ朝批判を恐れたのか、問題の焦点をなるべく福田・前事務次官に向けようとしている。たぶん、テレ朝が財務省攻撃の急先鋒になるだろう。本来なら、同社の女性記者を斬り捨て、「セクハラ発言くらい我慢しろ」と握りつぶしたテレ朝が非難されるべきで、問題なのは上層部の体質だろう。また、屈辱に耐えきれなかった女性記者が週刊新潮に録音データを持っていったこともおかしい。どうして同じ系列の朝日新聞にもっていかなかったのか? たぶん、朝日新聞も同類だと判っていたからだろう。ただでさえ失態続きの朝日新聞が、危なっかしい会話記録をネタにして紙面を飾るわけがない。おそらく、朝日だけではく毎日、東京、読売、日経に駆け込んでも、財務省のお偉方を敵に回すようなマネはしないだろう。ベテランの新聞記者にとって役所は大切な「情報源」で、財務省に楯突いて睨まれたら、楽して記事を書けなくなる。それに、国税庁を引き連れる財務官僚は敵にしたくない。むしろ、“友好的”な関係を保ちたいと考えている。「官僚の悪事を暴く社会の木鐸」なんて表の看板に過ぎない。本音は、何時までもお役人様と「持ちつ持たれつ」の関係がベスト。議員はいつ選挙で消えて行くか分からないが、エリート官僚は失脚せずに10年20年30年と経歴を積んで行く。どちらを選ぶかは一目瞭然だ。

  日本人には奇妙な固定観念がある。難しい試験に合格した人は倫理的に立派である、と端っから信じているのだ。例えば、東大生が泥酔強姦を犯すと、週刊誌は「有名大学生、酔った女性をレイプ」と騒ぐし、名門校の教師が電車内で痴漢をはたらけば同じように騒ぐ。しかし、いくら頭に知識を詰め込んだからといって、下半身が立派になる訳じゃない。六法全書を暗記したって、善悪の区別が付かない奴は存在する。もう一つ納得できないのは、犯罪者が三流大学の学生である場合だ。何か特別な事情が無い限り、週刊誌やテレビが取り上げることはない。大学のランキングが低ければ、倫理観も低くなると思うのは間違いだ。福田氏はエリート官僚だが、倫理道徳的に優れているから事務次官になれたわけじゃない。それに、表には出ないが、福田氏が失脚したことでほくそ笑んでいる財務官僚がいるはずだ。財務省や他の省庁では、“下界”に住む国民の生活より、同期が鎬を削る人事の方が大切である。

  テレ朝の女性記者は一方的な「被害者」を装っているが、その可哀想な女性社員だって、官僚との接触による“利益”を求めていたじゃないか。女の体を武器にして福田氏に近づき、特ダネを手にすれば出世も夢ではない。他のテレビ局記者も同類だろう。だいたい、民間企業では助平親爺の接待なんて珍しくもない。宴会の席で中年ジジィが接待係の女性社員に近づき、太腿や尻を触ってくるなんて普通だ。それを一々「この、スケベケ野郎、何すんのよぉ ! 舐めたらアカンぜよ !」と叱りつけ、スリッパで思いっきりジジィの頭を引っぱたいたら大事だ。上司どころか専務や社長までもが土下座して謝ることになる。漫画雑誌を刊行している出版社だって、大物漫画家の先生宅には、若くて美しい社員を派遣し、「せんせ~い、締め切りまでには描いてくださいねぇ~」と頼み込むじゃないか。人気作家の大先生なんか、御機嫌取りで肩を揉む女性社員の手を握りしめて、「今夜、泊まってゆきなさい」と囁いたりする。もし、その女性社員が「何すんのよ、この変態 !」と罵って、そのスケベ作家にチョーク・スリーパーを仕掛けたり、三角締めで失神させたら、彼女の方がクビになるだろう。テレ朝の女性記者だって何回も会っている福田氏に対し、「テメェ~、毎回毎回キモいんだよ !」と怒鳴りつけ、ヴァンダレイ・シウバと同じく、アゴに膝蹴りを喰らわせたら、即テレ朝を解雇だ。たとえ、「あの人の担当は嫌です」と上司に泣きついただけでも、弱音を吐いたと判断され、何処かの支局へ左遷されてしまうだろう。彼女もこうした仕置きを承知しているから、厭々ながらでも福田氏に会いに行ったんじゃないか。

  もう、考えるのも憂鬱になる。衆参の国会議員は麻生財務大臣がG20に出席することすら諒承せず、あろうことか「行っては駄目」とゴネたそうだ。我々一般国民は、役人の個人的なセクハラを議論させるために、多額の税金を払っているのか? あと半年も経てば、大半の国民が今回の事件を忘れてしまい、年末の重大ニュースを聞いて、「福田淳一って誰だ?」と首を傾げるだろう。これほど下らない事件が国会の議題になっているんだから、日本のマスコミは本当に脳天気だ。もし、地上波テレビが全部有料放送になったら、一体どれだけの国民が観るのか? 案外、こちらの方が気になる。
  


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