無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2018年05月

拒否できないスターバックス / 誰でも滞在できる喫茶店

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房


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お客様オンリーのはずだったのに・・・

  「スターバックス」社と言えば、世界中にコーヒー・ショップ展開するグローバル企業として有名だ。シアトル風のお洒落な雰囲気を醸し出す店内には、香ばしいコーヒーがズラリと用意され、訪れたお客様は素敵な一時を楽しむ。ところが、米国本土のフィラデルフィアにある支店で、ある事件が起きてしまい、トンデモナい損失を蒙ることになったという。

  今年の4月12日、ラション・ネルソン(Rashon Nelson)とドンテ・ロビンソン(Donte Robinson)という二人のアフロ・アメリカ人が、フィラデルフィアの支店に現れ、店内のトイレを拝借したいと申し出た。しかし、このコーヒー・ショップでは来客のみが便所を使うことができ、お客以外の使用を断っていたのだ。店内の表示板にも“ちゃんと”記されていたので、文字を読める者なら誰にでも分かる。米国の事情に詳しくない日本人だと、「随分とケチだなぁ」と思ってしまうが、マクドナルドでも同じで、何かを買った人でないと使えない場合が多い。筆者が調査目的でニューヨークのマクドナルドに入ったとき、店員から特殊なコインをもらって便所を使った経験がある。これは、お客でない通行人とか浮浪者を排除するためだ。日本と違い、米国は排便する時にとても不便だ。米国の街には無料便所が少なく、マンハッタンで用を足すには、どこかのレストランとか百貨店に入るしかない。日本のコンビニみたいに、誰でも気軽に入れるトイレというものは珍しい。

Starbucks Rashon Nelson & Robinson 2Holly Hylton 1








(左: ABCの番組に出演したネルソンとロビンソン  /  右: 店長だったホリー・ヒルトン)

  話を戻すと、何も注文しないのに、ネルソンとロビンソンが便所を使おうとしたので、店長のホリー・M・ヒルトン(Holly Marie Hylton)は、“規則通り”に二人を拒もうとした。そして、彼女は出て行くよう命じたのだが、彼らは店から去ろうとせず、友達と待ち合わせをしているから店内で待つと言い張ったらしい。言葉で説明しても埒が明かなかったので、マネージャーのヒルトンは警察に通報し、駆けつけた警察官は駄々を捏ねる二人の黒人を逮捕。本来なら、警官が黒人どもを連行し、説教するだけで事が済んだはずなのだ。

Kevin Johnson 2(左  /  ケヴィン・ジョンソン)
  ところが、ヒルトン店長が白人であったことが不味かった。便所を借りたいと願い出る黒人を拒絶したのが、レイシズム的口調と解釈され、問題が人種差別にすり替わってしまったのだ。この逮捕劇は携帯電話で録画され、インターネットで拡散したから一般の黒人たちも激怒。店の前には憤慨した黒人たちが群がりはじめ、終いには「ボイコット・スターバックス(#BoycottStarbucks)」という抗議運動の発生にまで至ってしまった。この騒擾で最も顔面蒼白となったのは、最高経営者のケヴィン・ジョンソン(Kevin Johnson)だ。早速、彼はこの対応を非難し、二人の「被害者」に面会し、心から謝罪した。そして、このリベラル派の責任者は全米にある八千軒の支店を一旦閉鎖し、二度と店員に偏見を持たせないよう、5月29日から矯正トレーニングを施すと宣言した。(Hayden Field, "The 2 Men Wrongly Arrested at Starbucks Negotiate for a $ 200,000 Program to Support Young Entrepreneurs", Entrepreneur, May 3, 2018)

  ジョンソン社長がこうした措置を約束したのも無理はない。レイシズムが絡む事件となれば、世間の評判を気にする企業にとっては致命傷だ。それに、逮捕されたネルソンとロビンソンは、スターバックスを相手取って訴訟を起こしたので、裁判所がどんな懲罰的判決を下すか分からない。目の眩むような賠償金を請求されたら大変だ。最終的に、この黒人どもはスターバックス社との示談に応じ、彼らは象徴的な和解金1ドルを受け取ることにした。しかし、こんな端金(はしたがね)で済むはずがない。スターバックス社は若い企業家を育成するためのプログラムに20万ドル(約2千200万円)を提供し、ネルソンとロビンソンは、この支援金を与える委員会のメンバーになったそうだ。つまり、彼らが中心となって、申請者を吟味し、誰にお金を提供するのかを決めるという訳だ。彼らはABCの番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演し、不当な扱いに抗議する「被害者」としてインタビューに応じていた。

Starbucks protest 1starbucks protest 3








(写真  /  スターバックスに集まり、抗議活動を行う黒人)

  それにしても、スターバックス社が蒙った被害は甚大だ。被害者ヅラの黒人に20万ドルをくれてやった上に、8千店舗を閉めて社員教育を施すんだから、一体いくらの出費になるのか。閉店中の損失も莫大で、営業利益がどれほど失われるのか想像もつかない。スターバックス社の損害もさることながら、詰め腹を切らされたヒルトンも可哀想だ。彼女は店の規則を守っただけなのに、その違反者がたまたま黒人で、注意した彼女が白人という構図から、実質的な解雇となってしまったのだ。これがもし、店長が黒人女性で、侵入者が白人であったら、マスメディアの反応はどうなっていたことか。たぶん、店に居坐る白人の方が「悪者」になっていたことだろう。そして、一般の黒人たちは不届き者の白人が連行される姿を見て喝采をあげるに違いない。彼らは「店の規則を守らない白人どもが傲慢なのだ!」と叫ぶだろう。

  一方、糾弾されたヒルトンは惨めだ。彼女は地方の大学を卒業し、大学院にまで進んで将来の経歴を考えていたのに、不埒な黒人のせいで店長の座を去ることになった。そもそも、ネルソンとロビンソンが強引に店内で留まったことが原因なのに、店を守ろうとしたヒルトンがクビになるなんておかしい。もし、彼女が同じ黒人なら、あれほどの騒動にはならなかったであろう。レイシズムを過剰に取り締まる国では、往々にして白人が逆差別を受ける立場になる。しかし、白人のために立ち上がろうとする白人指導者はいない。一般の白人も店に押しかけ、抗議活動をすることはないから、槍玉に上がったヒルトンは孤立無援だ。彼女の側に立って擁護したジャーナリストは、FOXニューズの保守派司会者ローラ・イングラハム(Laura Ingraham)くらいで、ABCやCBSといった大手メディアは圧倒的に黒人の肩を持っていた。例えば、「グッド・モーニング・アメリカ」のキャスターを務めるロビン・ロバーツ(Robin Robinson)なんか、最初から同情している表情で、ネルソンとロビンソンの話を熱心に聞いていたんだから、インタビュー映像を観ている白人視聴者は気分が悪くなる。つくづく思うけど、アフリカ系、アジア系、ヒスパニック系なら、異を唱える指導者がいくらでも居るのに、西歐系だと「白人至上主義者」の烙印を押され、社会的に抹殺されてしまう。こんな調子だから、アメリカ合衆国はいったい誰が建設したのか、と疑いたくなるじゃないか。

効果の無い矯正トレーニング

  今回の事件で一つ気になるのは、差別撤廃を目的とした社員教育に実質的な“効果”があるのか、という点である。確かに、特定人種への軽率な言葉や居丈高な態度は改善されるだろう。しかし、本当に侮蔑心や不快感が無くなったかと言えば、疑問を抱かざるを得ない。以前、829社を対象に、31年間にも亙る「偏見解消教育」が実施されたことがある。ところが、その調査報告書によれば、「多様性教育」がもたらした積極的効果は全く無かったという。(Peter Bregman, "Diversity Training Doesn't Work", Harvard Business Review, March 12, 2012) つまり、長年かけて「黒人を嫌ってはダメよ !」とか、「ヒスパニックやアジア人のお客にも平等な態度で接しなさい」、「有色人種に妙な表情を見てはいけません !」と教え込んでも、白人の従業員は心から悔い改めなかった、ということだ。なるほど、しつこく調教されれば、白人社員だって表面的には丁寧な対応をするだろう。しかし、こうした精神改造プログラムは却って受講者の反撥を招き、「何で黒人どもに媚びへつらわねばならないんだ ?! あいつ等の態度が悪いからじゃないか ! 私は普通に接しただけだ」と呟く。中には「じゃあ、もし乱暴で下品な客が来ても、そのままにしろとでも言うのか?!」と反論する者も出てくるだろう。

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(左: お金を払ってコーヒーを飲むお客様  /  右: 便所だけを使いに入ってくるラション・ネルソン)

  「偏見」と「差別」を指摘されたヒラ社員や支店長は、上司から命令を受け、渋々ながら「講義」を受けているに過ぎない。人の心は強制で変えることは出来ないのに、最高経営者がマスコミの総攻撃に怯んでしまい、有色人種に土下座するから、下っ端の者はおもしろくない。黒人やヒスパニックの下劣な客が何かをしでかせば、「お前の対応が稚拙だからだ。もっと、上手に対応しろ !」と監督者から注意される。でも、事態の収拾を図るべく警察を呼べば、今度は「何で大袈裟な問題にするんだ、バカ野郎 ! 」と叱責され、「左遷だ ! 降格だ !」と言われる可能性もあり、最悪の場合「お前はクビだ !!」と宣告されてしまうのだ。大した給料をもらっているわけでもないのに、全責任を押しつけられる係長や部長は怒りをぶつける先が無い。自分の運命を恨むしかないのだ。それにしても、責任があるのに権能がない管理職って何なのか? 

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(左: コーヒーを楽しむ普通のお客  /  右: スターバックスで働く店員)

  ヨーロッパでもそうだけど、リベラル派のアメリカ人というのは有色人種とか弱者に親切だ。何らかのレイシズム的事件が起こると、直ぐマイノリティー用の対策を講じてくれる。スターバックスも反省の態度を示し、これからは誰でも店内をうろつくことができるそうだ。(Gene Marks, " Starbacks Is Now Open for Loitering and It's a Terrible Business Decision", Entrepreneur, May 22, 2018) しかし、そうなればコーヒーとかケーキを注文しなくても、気軽に椅子に坐って友達を待っていてもいいし、待ち合わせた友達といつまでも雑談をしていてもいいことになる。記事を書いたジーン・マークス記者が述べていたけど、これは誰もがスターバックスをバス停のような場所と見なしてもいいし、浮浪者が遠慮無く居坐ってもいいことを意味している。彼はこうした「改善」を恐ろしいと思っているそうだ。まぁ、日本人も同じ意見だろう。例えば、何ヶ月も風呂に入っていない路上生活者が店内に入ってきて、便所に駆け込み、オナラを交えて小便や大便をしてもいいということだ。でも、こうした浮浪者がウンコをしたあとに、除菌を気にする女性客が入って用を足せるのか? もし、このような事態が常習となったら、コーヒーを注文してくれるお客が減る可能性は高い。おそらく、「ドトール」とかの他店に流れてしまうだろう。お金を落としてくれる顧客が減少して、臭気を漂わせる居候が増加すれば、店の経営は確実に赤字だ。

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(写真  /  「改善後」にやって来る新しい「お客様」)

  安全な国で脳天気に働いている日本人は、ヒルトンの解雇劇を見て、「あらぁ~、運が悪かったのねぇ~」としか思わない。日本なら同じような現象は起きないと確信している。何とも暢気だ。仮に、コーヒー店で働く日系日本人がいたとしよう。お金を落としてくれるお客様が減っているのに、何も注文しないでダラダラと雑談するだけの通行人が増えれば、店はどうなるのか? それに、薄汚い乞食が使った便器を毎回掃除する店員はどう思うのか? 便所掃除をしない最高経営者は、「寛大な心」で浮浪者を歓迎するけど、現場で床にばらまかれた糞尿を掃除する下っ端店員は涙が出てくる。支那人が使った後の便所みたいで、クラクラっと目眩がして卒倒するぞ。

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(左: スターバックスで講義を行う人々  /  右: 「スターバックス」で歓迎されるホームレス)

  今や、「静かなる移民政策」で異民族が続々と流入し、結婚や帰化を通して大量の外人が「日本国民」となっている。だから、日本の喫茶店やフランチャイズ店で、似たような騒動が起きても不思議ではない。もし、日本人の店長がアジア人客への対応でミスを犯したらどうなるのか? 例えば、支那人の客がやって来て、カタコトの日本語でモゴモゴと注文したので、日本人の店員が何度も聞き直したら、支那人が「バカにしているのかぁ!」と怒り出す可能性もある。また、朝鮮人の客が棚に並べてある商品をガサツに扱うから、店員が注意をすれば、「民族差別だ!! 日帝の名残だ!!」とわめき出すかも知れないのだ。

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(写真  /  昔のコーヒー店での風景)

  日本人のお客なら、幼い時から「日本人の感覚」を“肌”で学び取るから、日系の店員と揉めることは少ないが、日本人の常識を知らないアジア系国民や帰化したばかりの黒人、後進国からの観光客などは、侮辱されたと勘違いし、会社全体を訴えたりするのである。たとえ、この店長に悪気が無くても、お客が不愉快に思えば、本店の経営者に文句を垂れるし、SNSで動画を流せば、店の評判はガタ落ちだ。こうなれば、社長や重役が即座にやって来て、「不愉快な思いをされたお客様」に深く陳謝する。社長たちは記者会見でも深刻な謝罪を行うので、当事者の社員は言われなくても自主的に辞職を申し出るはずた。でも、こうしてクビになった社員が本当に悔やんでいるのは、お客への態度ではなく、自らの「不運」である。そして、「よりにもよって、なんで俺が・・・」という愚痴をこぼすのが普通だろう。もし、小学生や中学生の子供と女房、そして自宅やクルマの借金返済を抱えていれば、失業の痛手は更に厳しくなる。外国人労働者が流入して日本人の平均給与が下がった上に、人種・民族問題まで持ち上がるんだから、何も知らなかった庶民は踏んだり蹴ったりであろう。

  筆者が露骨な民族問題を紹介すると、世間の一般人は「右翼分子」とか「ネオナチ」と侮蔑するが、いざ自分が民族問題に巻き込まれると、俄(にわか)「右翼」や「外人排斥者」になるんだから、おかしなものである。そもそも、学者やマスコミが間違っているのだ。好ましい西歐人を受け容れ、嫌いなアジア人を遮断するのは、日本人の権利であり、選択の自由じゃないか。日本人が祖国で快適な生活を送って何が悪いのか? 不愉快な難民や移民を抱え込む難民条約など“さっさ”と破棄して、歐米諸国に「一緒に脱退しないかい?」と呼びかけるべきだろう。

     実際、イギリス人やカナダ人、フランス人、ドイツ人、スウェーデン人、西歐系アメリカ人も、異民族の流入にウンザリしており、なるべく排除したいと思っている。ハンガリー人やポーランド人はもっと率直で、ユダヤ人はもとより、シリア人とかイラク人の排斥を堂々と訴えている。不甲斐ないのは西歐人と日本人くらいである。我々は断固とした意思で黒人を叩き出すイスラエルのユダヤ人を見倣うべきだ。白い肌を自慢するアシュケナージムのユダヤ人は、イスラム教徒が大嫌いで、アラブ人との混血なんて夢にも思わない。同じ民族、一つの信仰、同胞だけの祖国を掲げるイスラエルのユダヤ人は立派である。でも、これってヒトラーの理想じゃないのか? まぁ、ホロコーストの犠牲者なんだから、ナチズムの復活くらい大目に見なくちゃね。



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ヤクザと係わりを持つ大学理事

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  前回のブログで日大の悪質タックルにつてい述べたが、学長や監督を辛辣に批判する報道番組でも、なぜか触れない点が一つあったので、蛇足ながら述べてみたい。それは、日大の理事長である田中英壽(たなか・ひでとし)と山口組六代目の司忍(つかさ・しのぶ / 本名 : 篠田建市)組長との関係である。何処で撮影されたのか判らないが、二人が一緒に並んで坐っている写真が、海外ニュースサイトの「ヴァイス・ニューズ(Vice News)」に載っていたので、日本でも相当話題となった。Jake Adelstein, "Photos Allegedly Linking an Olympic Official to the Yakuza Keep Causing Him Problem", Vice News, April 16, 2015)

  それにしても、世間では暴力団排除の気運が高まり、ヤクザとの接触や関係がちょっとでもあれば、即非難されてしまう時代なのに、有名大学の理事長と指定暴力団の親分が大の“仲良し”なんて前代未聞だ。「ヴァイス・ニューズ」の記事は、有名な「デイリー・ビースト」や「ブルンバーグ」にも転載されてしまったので、歐米社会に広く知られてしまった。これじゃあ、日大の現役学生や卒業生は恥ずかしくて、「どこの大学に合格したの?」とか「どの大学を出たの?」と人に訊かれても、母校の名を口にできまい。せいぜい、「うぅぅ~ん、東京にある私立大学なんだけど~」と述べてお茶を濁すくらいだろう。勘が鋭くてデリカシーの無い人は、「もしかしてポン大(日本大学)?」と露骨に訊いてくるんじゃないか。

  日本人は学歴編重思想でノイローゼになっているから仕方ないけど、学問で大切なのは、本人が如何に勉強するかという点で、所属している大学のブランド名ではない。(ただし、図書館がどんな種類の蔵書を有し、どれだけ充実しているかは配慮すべし。) 思い出してみよ。極左学者がひしめく東大法学部と、猫を相棒にする小室直樹先生の私塾と、どちらが素晴らしいか? 断然、小室ゼミの方がいい。100%、文句なし。一般的に東大の卒業証書は「葵の御紋」となっているが、実際は「ちゃんと授業料を納めました」という領収書程度で、たくさんの「単位(credit)」を取っても、教養人としての「信用(credit)」は無い。なるほど、東大生は博学で秀才だけど、物事の判断力が怪しく、無意識のまま脳味噌が真っ赤に染まっていたりするから、「大学に行かなければ良かったのに・・・」と残念に思うことがある。ロシア政治が専門の瀧澤一郎先生が歎いていたけど、「高卒の人の方がよほど健全」なんだって。まぁ、そうだよねぇ。

  ちなみに、本郷や駒場に巣くう極悪教員を列挙すれば、皇室を心から憎んだ横田喜三郎や極左憲法学者の小林直樹、その系譜に連なる高橋和之、長谷部恭男、奥平康弘、樋口陽一などが直ぐに思い浮かぶし、米国政治を専門とする凡庸な藤原帰一とか、安保法制反対や護憲に狂う真っ赤な石川健治がいる。立憲民主党のアホ議員は、芦部信喜の憲法学を称讃するが、こんな奴の教科書なんて何kgあろうが紙屑以下じゃないか。もっと“おぞましい”のは、女装が趣味の安冨歩(やすとみ・あゆみ)が東洋文化研究所いることだ。朝日新聞は「性癖をカミング・アウトする東大教授」と持て囃すが、普通の日本人女性ならドン引きだ。確かに、安冨氏は京都大学を卒業し、住友銀行勤めを経て、東大教授となったエリートなんだろうが、50歳を過ぎて「女の格好」に目覚めた“おっさん”じゃ、ゾっとする。(今回、安富氏の顔写真だけはご勘弁を。いくら何でも掲載するのは嫌だ。見たくない。生理的に無理。でも、「その姿を見たい、知りたい!」方は、自己責任で朝日新聞の記事やGoogleの検索でどうぞ。ただし、注意しておくけど、目に焼き付いたって知らないよ。)

  脱線したので話を戻す。そもそも、田中理事長ってどんな人物なのか? 彼は日大の相撲部出身で、学生横綱とかアマチュア横綱といったタイトルを34個も獲得したそうだ。後に、相撲部監督になると、舞の海や高見盛などの力士を育て、大相撲にも貢献したらしい。ヤクザと昵懇の田中理事長は、結構、幅広い人脈を有しているそうで、その中にはイトマン事件で脚光を浴びた許永中も含まれているそうだ。さぁ~すが、タニマチで顔が利く大物はひと味違う。(朝鮮人の許は服役後、祖国の南鮮に住んで医療器機の商売をしている。) 田中理事長なら、北野武の『アウトレイジ最終章』に抜擢され、花菱会の顧問役で出演できたんじゃないか。何と言っても、全国各地に散らばる日大OBが劇場に赴くから、物凄い観客動員数になったりして。ついでに、神戸山口組や一和会、稲川会、弘道会からも、「お友達」が来れば記録的ヒット作品になるんだけど、素人のお客さんが減ってしまうから実際上はマイナス効果なのかも・・・。(現役の日大生は涙目になったりして。)

  それにしても、一般職員から理事長へと上り詰めた田中氏が持つ権力の源泉は、一体どこから来るのか? その一つは暴力団を庇護者とする威光で、もう一つは建設事業の際に入ってくるキックバックである。讀賣新聞も取り上げたから一般人も驚いたけど、田中理事長は日本大学の工事を受注している業者から、約六年間に亙り、計五百数十万円を受け取っていたらしい。1回当たり約10万円で、50回以上であったそうだ。受注総額は二十数億円であったから、田中理事長の取り分は微々たるものだが、他にいくら稼いでいたのか、本当のところは判らない。また、日大がもらう私学助成金が約100億円ほどなので、もし、怪しい使い道があれば、相当な金額になってしまう。何パーセントがキックバックや賄賂に使われているのか、様々な憶測が飛び交ってもおかしくはない。

  お金の臭いに敏感な田中理事長が努めていた役職で、我々が注目しなければならないのは、彼がオリンピック委員会の副会長であったことだ。暴力団との繋がりを暴露されたから役職を辞任したけど、もし、バレていなければ、今でもオリンピック事業に携わっていたことだろう。だが、我々はまだ安心できない。というのも、東京五輪組織委員会で会長を務めているのが、元総理の森喜朗だからである。この人物も暴力団と係わりがあり、ジャーナリストの加藤清隆が、森氏とヤクザが一緒に居るところを目撃したそうだ。事実確認が取れないので推測の話になってしまうが、森喜朗には黒い噂が絶えず、亡くなった長男の森祐喜(もり・ゆうき)も相当なワルだった。地元石川県で県会議員を務めていたこの倅(せがれ)は、飲酒運転で捕まったけど、もしかしたら覚醒剤で逮捕されていたかも知れないのだ。ただし、これは週刊誌で騒がれた「噂」だから、どこまでが事実か判らない。まったくの「デマ」という場合もあるし、揉み消された「不祥事」ということも有り得る。本人が亡くなってしまったから、真相は永久に闇の中だ。

  森喜朗で思い出されるのは、「ハマコー」の愛称で呼ばれていた故・浜田幸一議員である。生前、ハマコーさんはテレ朝の「TVタックル」に出演し、森喜朗を「あんな奴 !」と蔑み、様々な欠点をあげつらってボロクソに述べていた。しかし、“本音”の部分は隠していたので、ハマコーさんが如何なるネタを握っていたのか判らない。もしかしたら、森氏が持つ黒い関係だったのかも知れないし、何らかの利権で甘い蜜を吸っていた、という疑惑も有り得る。でも、この元首相が碌でなしであることは確かだ。例えば、森喜朗は殊更ロシアに隷従し、北方領土を「事実上のロシア領」と考えおり、プーチン大統領の御機嫌取りをしていたんだから、本当に情けない。ついでに言うと、不良少年のハマコーさんも日大の学生だった。政界の噂によると、農獣医学部に入ったそうだが、学問の方はそっちのけで、専ら遊びに夢中であったという。こんな調子だから卒業できず、気がつくと中退していたんだから、何ともハマコーさんらしい学生時代である。まぁ、最初から勉強をするつもりじゃなかったのだろう。でも、「元ヤクザだった」と自称するハマコーさんが、どんな受験勉強をしたのか気になる。あの暴れん坊が机に向かってコツコツと勉強する姿は想像できない。もしかしたら、誰かの口利きとか、有力者による「推薦」で入学したのかなぁ、と勘ぐりたくなる。

  日本大学と暴力団という関係を語る上で欠かせないのが、英米法や国際法を専門にしていた山岡永知(やまおか・ながとも)名誉教授の借金問題である。2015年にマスコミで報道されたから一大スキャンダルになってしまったが、何と、この山岡教授は山口組の幹部から2000万円を借りていたのだ。(2015年11月10日附「夕刊フジ」、「日大教授の黒い交際」) 新聞やテレビは、この幹部が誰なのか明かしていなかったけど、裏社会を知るジャーナリストは、それが司忍(つかさ・しのぶ)組長の顧問を務めていた大石誉夫(おおいし・たかお)であることを判っていた。大石は第3代組長の田岡一雄に仕えた古株で、「山口組藝能部長」という異名を持つ。山岡氏がどのようなルートで大石と知り合ったのか不明だが、暴力団による強制的な「融資」というより、大金を必要としていた名誉教授がヤクザの親分に頼み込んだ、と推測する方が自然だろう。山岡氏はフィリピンの穀物事業とか、海外投資の会社に関与していたから、何らかの失敗で穴埋め用の資金を求めていたんじゃないか。それにしても、ヤクザにお金を借りようと考える大学教授って、一体どんな神経をしているのか。

  だが、日大の過去や教職員の素生を洗って行けば、案外、驚くような実態が見えてくる場合もあるだろう。日大の田中理事長やその関係者、OB人脈は、特捜や国税からだいぶ調査を受けたそうで、雑誌「FACT」は執拗に彼らの不正疑惑を取材していた。例えば、病院解体工事に絡む利権や北陸新幹線工事を巡る「受注調整」などを厳しく追及されたそうだ。田中理事長と親しかった日大の加藤和英(かとう・かずひで)事務局長も怪しい人物であった。田中理事長が住吉会の福田晴瞭(ふくだ・はれあき)会長と一緒に居る写真は有名だが、二人の間に加藤氏が居たことも驚きだ。一体、日本大学の運営陣はどんな素生の人物が占めているのか? この福田会長は住吉会総裁の西口茂男(にしぐち・しげお)と共に、米国財務省から資産凍結を言い渡されたヤクザだ。("Treasury Sanctions Members and Associations of Japanese Criminal Organization, U.S. Department of Treasury Press Center, September 27, 2012) いくら昔に撮影された記念写真とはいえ、教育に携わる田中氏と加藤氏が「仲良し」なんて異常である。日大に息子や娘を通わせている親は、こうした実態と疑惑を承知しているのか? アメフト部の父兄会は、内田監督の対応を非難したというが、田中理事長の権力基盤や人脈をなぜ糾弾しないのか、誠に不思議である。たぶん、マスコミと同じく、ヤクザの脅しや仕返しが怖いのだろう。

  一般国民には捜査権能が無いので、日大と暴力団との関係を明確に知ることはできない。(また、総長選挙にどんな「勢力」が介入しているのか、様々な黒い噂があるけど、確証が無いから述べないことにする。) が、警察官の親は大学の裏事情に詳しいから、我が子に対し日大を薦めることはないだろう。ただ、日大の入試だけに合格した息子や娘だと、渋々ながらも認めざるを得ない。それに、大学に通ったからといってヤクザと付き合う訳でもないから、「そうか、頑張って勉強しろ」としか言えないはずだ。しかし、女房と二人きりになれば、「あそこの経営陣には、ワルが多くてさぁ。どうしたもんかなぁ~」と愚痴ることもあるだろう。ワイドショーをボケーと観ている世間のオっちゃんやオバちゃん達は、「内田監督ってのは、ずいぶんと横柄なのねぇ~」と呆れていたが、筆者は内心で「まぁ、あんなもんだろうな」と思っていた。だから、前回のブログで架空のヤクザ会話を書いたのである。日大の現役学生や卒業生、一般職員の方々は不愉快だろうが、裏社会と繋がっている上層部がいることは明らかなんだから、学内で批判の声を上げ、浄化作業に取りかかってもらいたい。



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