無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2019年11月

赤い教皇が君臨するローマ

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房


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左翼が浸透するカトリック教会

Pope Francis 3Pope Francis family









(左 : 来日したフランシス教皇  /  右 : フランシス教皇の家族)

 今月、ローマ教皇のフランシスが来日し、被爆地である広島と長崎を巡礼した。朝日新聞を始めとする主要メディアは、「いょっ、大統領 !」ではなく「待ってました、教皇様 !」と、まるで「平和の使者」が訪れたかの如く大はしゃぎ。日本の総人口に占めるキリスト教徒の割合なんて1%にも満たないのに、反日メディアときたら、俄(にわか)ファンのキリスト教徒気取り。毎度の事だから仕方ないが、彼らは“お気に入り”の外国人が現れると天皇陛下よりも崇め立てる。NHKやTBSを筆頭に、皇后陛下の件では、有ること無いこと、妄想まで持ち出して、ケチョンケチョンに叩きまくったくせに、「慰安婦(正確には「戦時娼婦」または「鮮ピー」)」と称する鮮人ババアが来日すると、大財閥の社長並にVIP待遇だ。左翼の本店は東京や大阪にあっても、心の故郷はアジアの何処かにあるんだろう。

  「宗教団体は現世ではなく、“来世”とか“あの世”に専念しろ !」、というのが筆者の主張である。死んだ人間が天国に昇天しようが、冥府に墜落しようが、世俗に生きる一般人にはどうでもいい事。悟りを開いて仏になった人が羨ましければ、死ぬほど修行して解脱すればいいし、読経や写経で救われるんなら、百万回も繰り返せばいいじゃないか。誰も止めやしないし、自宅でヨガに耽っても構わない。「お腹の脂肪よ、脂肪 ! どこか遠くへ飛んで行けぇぇ~!」と下腹をこすりながら、ダイエットに励むオバちゃんだって居るじゃないか。しかし、世俗の政治(まつりごと)は別。坊主や牧師が戦没者の魂を救済するのはいいけど、戦闘機や潜水艦の配備や核兵器の開発に口を挟むべきではない。シナゴーグやモスクで平和を祈るのは勝手だが、参謀本部の作戦会議にラビやイマームは不要で、必要なのは冷徹な計算ができる戦略家の方である。フランスで「カルト宗教」と評された創価学会が公明党をつくり、派遣議員を通して政治に介入した結果、どれ程の被害が出たことか。日本の内政・外政で生じた損害は測り知れない。

  左翼活動家やマルキストは、憎い社会を変革すべく、様々な組織、業界、コミュニティーに浸透する。カトリック教会も例外ではない。第二次世界大戦の前、共産主義者の夢は暴力革命を以て政府を転覆することだった。しかし、武闘派のマルキストは民衆の支持を得られず、その勢いは徐々に衰退し、特殊な集団のままで冷戦終結を迎えてしまった。ところが、文化破壊型のマルキストは民間企業の国有化とか、計画経済の実行という方面に邁進せず、いつまでもこじれる人種問題とか性差別、人権、労働条件の改善、原発の停止、徴兵制反対、環境保全などの方面に特化し、ソフトな共産主義運動に努めた。彼らの大半は大学教授とか人権派弁護士、労働組合貴族、新聞社の論説員、テレビ局の重役に変身したが、一部の者は宗教組織に潜り込み、牧師や坊主になって左翼活動を続けていたのだ。

  したがって、妙に左巻きの坊主が跋扈(ばっこ)していても不思議じゃない。なるほど、東京のボロ長屋にアジトを構え、仲間と一緒に貧乏生活を続けるより、安定した収入と尊敬される身分で暮らした方が遙かにいい。しかも、宗教法人の隠れ蓑を持ては、優遇税制でジャンジャンお金が貯まるし、高級車を見せびらかして女の子をナンパすることだって出来る。ベトナムやタイから来た仏教徒はビックリしちゃうけど、日本の坊主は出家していても、いつの間にか女房子供をもうけて世帯主になってしまう。一般信者には「煩悩を捨てなさい」と説教するくせに、本人は金と女で慾にまみれ。暇なときでも、戒名料の値段設定で悩んでいる。坊さんは高額の戒名料を取っているが、消費税をちゃんと納めているのか? (たぶん、課税対象にはならないと思う。まさか、100万円の戒名料に消費税を上乗せして、110万円を請求する坊主は居ないよねぇ~。)

Shiroyanagi 1( 左 / 白柳誠一枢機卿 )
  話を戻す。カトリック教会の聖職者には、左翼分子が結構混じっている。有名なのは東京の大司教から枢機卿になった故・白柳誠一で、共産党の不破哲三や社民党の福島瑞穂と同じく、護憲を訴える「九条の会」に名を連ねていた。この枢機卿は赤い法服を着ていたが、頭と心も真っ赤に染まった紅レンジャー。キリストに仕える司祭というより、代々木の共産党本部に勤務する従軍牧師みたいだった。ちなみに、カトリック教会で最も邪悪なのは、「日本カトリック正義と平和協議会」という下部組織で、同志社大学の神学部を出た黒ヘルが就職しているのか、と間違えるほど、極左分子の巣窟となっている。司教の松浦悟郎なんて、隠れキリシタンじゃなく、隠れコミュニストじゃないか、と思えるくらいだ。カトリック左翼について述べると長くなるから割愛するが、彼らは反日史観で南鮮人とタッグを組み、日本の歴史教科書をねじ曲げるべく、共同作業に熱心だった。彼らが作成した政府への嘆願書なんて、遠回しの言葉で包んだ左翼のアジビラだ。本当にキリスト教徒なのか、と疑いたくなるような文面で、良識的なカトリック信徒が見たら腰を抜かして驚くだろう。

  凋落したとはいえ、朝日系列の『論座』も、フランシス教皇の来日を歓迎していた。この没落ネット雑誌は、東京大司教区を担当する菊地功(きくち・いさお)大司教を招き、自己宣伝を兼ねた提灯記事を書かせていた。菊池大司教によれば、ヴァチカンの教皇様は、核兵器の廃絶のみならず、様々な社会問題にも関心があるそうだ。例えば、水資源の確保とか森林伐採による自然破壊といった「環境問題」にも心を痛めているんだって。あれっ、まるでYMOの坂本龍一みたいじゃないか。快適な暮らしをしながら、地球に優しい「エコ」を“売りモノ”にする偽善者は、国籍・民族を問わず、何処にでもいるものだ。そういえば確か、坂本氏はYMO時代、整髪料と化粧品で“おめかし”に夢中だった。今では信じられないけど、彼は大量の電気を浪費しながらキーボードを演奏していたミュージシャン。でも、原発はもとより、化粧品の製造工場だって莫大な電気を使い、汚染水も排出していたが、それは“小さな問題”でスルーしてもよいものなのか? 彼が乗っていた高級車や音響機材を運ぶトラックも、大量の石油を消費していたはずだが、こうしたエネルギーの浪費はOKなんておかしい。ヨーロッパへ演奏旅行した時も、ジェット旅客機じゃなく、手漕ぎボートで渡航すべきじゃなかったのか。

Kikuchi 11(左  /  菊地功大司教)
  世界中にあるカトリック教会は、その名が示す通り「普遍的な教会」で、国籍や民族を問わず誰でも信者になれる。ゆえに、カトリック信徒はイスラム教徒と同じく、根本的に“グローバリスト”で、国家よりも教会(信者の共同体や宣教組織)を優先し、国境を飛び越えることに躊躇は無い。菊地大司教はフランシス教皇に同調し、先進国が移民や難民を受け容れるべきと思っている。この大司教様によれば、フランシス教皇も移民の仲間だ。彼の両親はイタリアからアルゼンチンに渡ってきた“移民”であり、教皇自身、「移民」という意識が強いらしい。(菊地功 「ローマ教皇フランシスコの日本への思い」、『論座』、2019年10月27日)

  さらに、菊池大司教によれば、キリスト教徒は「地上を旅し続ける民」であるそうだ。なぜなら、最終的な安住の地は、「天主のもと」にしかないからである。普通の日本人には信じられないけど、地上に生きるカトリック信徒には安住の地が無いそうで、国境を越えてあちこちを彷徨(さまよ)う“永遠の旅人”であるらしい。(でもさぁ、日本のカトリック信徒は、ちゃんと自宅を構え、固定資産税を払っている。何割かの信徒は、多額の住宅ローン組んでいるのに、それでも「仮の住まい」なんて、本当におかしい。 キャプテン・ハーロックやクィーン・エメラルダスじゃあるまいし、日本のキリスト教徒はアルカディア号に乗って宇宙を旅する海賊じゃないぞ。神父様は「天に宝を」とおっしゃるが、ヒラ信徒は将来に備えて長期国債や純金積み立て口座を持っている。)

  菊地大司教の記事で目が釘付けになるのは、「れいわ新選組」の山本太郎を褒めていたことだ。この大司教様は生命至上主義者らしく、若者の自殺や高齢者の孤独、不法移民のハンガー・ストライキなどを取り上げ、「いのち」の大切さを懇々と述べていた。そして、「いのち」の尊厳を重視する大司教は、共産党と気脈を通じる山本太郎に言及し、「いのち」を懸ける勇者のように扱っていたのだ。菊地大司教は、障碍者二名を政界に送り込んだ山本太郎に感激し、この俳優党首こそ「いのち」を根底に置いた政治家と評価する。「れいわ新選組」には庶民からの寄附が集まり、ポケットに数百円しかない人までが、その小銭を差し出したというので、大司教様は感銘を受けたそうだ。こんなのは斉藤まさし(本名 / 酒井剛)あたりが企画した演出なんじゃないか。菊地氏が知っているのかどうか判らないが、この斉藤は市民の党を率いて菅直人や反日議員を支援した札附きの極左分子だ。それなのに、この大司教ときたら、田舎芝居を演じる山本太郎をベタ褒めし、彼がどうして人気者になったのかを述べていた。

  それは山本氏が、政治に「いのち」の問題を持ち込んできたからであるという見方もできます。そしてそれを、決まり切った文句ではなく、聞く人の心に落ちる、まさに「生きた言葉」で語りかけたからではなかったかと思います。

  いやぁぁ~、本当に参った。共産党の志位や小池が聞いたら、膝を叩いて感激するんじゃないか。カトリック教会の大司教が共産党推薦の政治家を支援するなんて、おぞましい、じゃなかった「素晴らしい連携」である。でも、昇天された渡部昇一先生はどう思っているのか。もし、渡部先生がご存命なら、きっとチャンネル桜で菊地大司教の記事を取り上げたことだろう。

Roger Mahony 1(左  / ロジャー・マホーニー枢機卿 )
  とにかく、菊地大司教は積極的な移民推進派らしく、日本国民と日本政府に移民や難民を受け容れるよう暗に求めている。何しろ、「国籍や民族によらず誰もが旅人」であるというから、飢えた旅人を助けるように、我が国へやって来る外国人を“厄介者”として排除せず、慈悲の心を以て助けるべきだと諭(さと)す。だが、グローバリスト教皇の移民容認論は、歐米諸国でも論争を呼び起こしているそうだ。例えば、米国には毎年、大勢のヒスパニック移民やアフリカ難民が押し寄せ、様々な社会問題を引き起こしているが、カトリック教会の高位聖職者は被害を受ける白人をよそに、“哀れ”な外国人に救いの手を差し伸べるよう根気強く説いている。とりわけ、ヒスパニック移民がウジャウジャいるカルフォルニアでは、移民受け容れの政治的圧力が強く、ロジャー・マホーニー(Roger Mahony)枢機卿などは、南米移民の支援に熱心だった。これには、保守派のカトリック知識人も反撥し、枢機卿や大司教の政治介入に苦言を呈していた。

Jose Gomez 2(左  / ホセ・ホレイショ・ゴメス大司教 )
  しかしながら、カトリック教会の変質は防ぎようがなく、ヒスパニック勢力に靡く一方である。マホーニー氏は枢機卿になる前、ロサンジェルスの大司教を務めていたが、2011年、彼が退任すると、ヒスパニック系のホセ・ホレイショ・ゴメス(José Horacio Gómez)が大司教の座に就くことになった。「全米カトリック司教会議(USCCB)」の議長も務める、この新任者はメキシコ生まれの人物で、同胞の入国や帰化を「最優先課題」に掲げる元移民だ。ゴメス大司教は1987年に米国にやって来て、1995年にアメリカ国籍を取得したという。自分の子供時代を重ねているのか、この司祭はたとえ不法移民の子供であっても、子供には罪が無いから帰化を許すべし、という考えらしい。確かに、カトリックの司祭からすれば、合衆国の法律よりも憐れな信者の方が大切で、世俗の規則なんか教会の将来と比べれば二の次、三の次、四番目の附け足し程度。カッパの屁よりも軽い、ときている。

「マルキスト」容疑のローマ教皇

Karl Marx 1Pope Francis 7Lenin 1








(左 : カール・マルクス  / 中央 : 若い頃のフランシス教皇  / 右 : ウラジミール・レーニン )

  もう一つ、カトリック教会には重大な問題がある。それは、教皇のフランシスに「マルキスト左翼」の疑惑があるのだ。もちろん、聖ペトロの後継者となったヨルグ・ベルゴリオ(Jorg Bergoglio / 教皇の本名)は、マルクス主義に反対していると表明するが、左翼思想の人々を糾弾することに関しては拒否している。(Adam Withnall, "Pope Francis says he's not a Marxist -- but knows lots of good people who are", The Independent, 15 December 2013.) フランシス教皇は言う。「マルクス主義のイデオロギーは間違っている。しかし、私は今まで、多くの善きマルキストを見てきた。だから、不愉快になることはない」、と。まっとうな日本人だと、「えっ、善良なマルクス主義者って・・・・誰なんだ? まさか、向坂逸郎(さきさか・いつろう)とか河上肇(かわかみ・はじめ)、福本和夫(ふくもと・かずお)とかじゃないよねぇ~」と呟きたくなる。今の高校生だと、「この人達・・・誰?」と尋ね、キョトンとしてしまうが、古株の共産党員にとっては昔懐かしの超有名人。向坂はマルクス主義文献の蒐集家としては日本一だし、河上は近衛文麿が憧れたマルキストの大御所で、『貧乏物語』の作者。福本は「福本イズム」で知られる共産党の理論家。詳しくは、元共産党幹部の筆坂秀世にでも訊いてね。

  南米というのは、国民がだらしないせいか、いつも国内が荒れており、貧困や暴力が絶えない。したがって、治安や経済を安定させるには独裁者の手腕しかなく、アルゼンチンでも強権的な統治者が君臨していた。その一人が、あのファン・ドミンゴ・ペロン大統領で、日本では「エバ・ベロンの旦那」と紹介した方が分かりやすいのかも知れない。映画ファンの中には、マドンナが主演した映画『エビータ』を観た人もいるんじゃないか。後にブエノス・アイレスの大司教から枢機卿となるフランシスは、ペロン支配下のアルゼンチンで心理学や神学を教えるイエズス会士であった。フランシス教皇の批判者達は、彼の左翼思想を指摘し、「隠れマルクス主義者じゃないのか?」とか、「解放の神学を未だに信じているんじゃないか?」と疑っているけど、もしかしたら、教皇は南米の貧民を念頭に置いて政治的発言をしているのかも知れない。フランシス自身の言葉によると、彼の同僚司祭達は、貧者の目を通して世界を見ていたそうだ。(Ed Stourton, "Is the Pope a communist ?", BBC News, 7 June 2015.)  

Juan Peron 4Evita 1Juan Peron 2








(左 : ファン・ペロン大統領  / 中央 : マリア・エビータ・ペロン  /  右 : ペロン大統領とエビータ)

  フランシス教皇の本性を明確に暴露することはできないが、その態度には貧者と富者を誕生させる資本制経済に対する憎しみがあるのかも知れない。腐敗と貧困が渦巻く南米で宣教活動をすれば、どうしても貧しい庶民に味方したくなる。戦前の日本でも、貧困は共産主義の原動力となっていたから、南米の聖職者がマルキストや左翼思想家になってもおかしくはない。単純な青年将校や農家出身の兵卒だと、貧乏が元で娘を廓(くるわ)に売る百姓に同情してしまい、5・15事件などを起こってしまう。(現代は「ブランド品が欲しいから」とか、「ちょっとした小遣いを稼ぎたいから」といった理由で淫売になる女子高生がいるけど、こんなのは異常で世界的にも珍しい。) そういえば、フランシス教皇は、オスカー・ロメロ(Oscar Romero)を祝福する禁止令を解除したことがある。このロメロはエル・サルバドルの大司教で、1980年、血なまぐさい内戦が勃発した際、ミサを行っている最中に頭を撃ち抜かれて死亡した。("Vatican lifts beatification ban on Marxist-leaning archbishop", Baltic News Network, August 19, 2014.) 悲劇の殉教者となったロメロ大司教だが、彼は解放の神学を信奉する聖職者として有名だった。一般の日本人は「解放の神学」なんて知らないけど、簡単に言えば、神様のイエズス・キリストが人々を社会的抑圧や貧困から解放するという思想である。これは1950年代から70年代にかけて流行した左翼神学なんだけど、その実態は宗教の衣をまとった社会主義運動で、資本制経済による貧富の格差とか、人権、平等、社会正義をちりばめた共産主義思想に近い。

Esther Ballestrino de Careaga( 左 / エステル・バレストリノ・デ・カレガ )
  フランシスの経歴を調べていると、あるエピソードに興味が湧く。1970年代、フランシスにはエステル・バレストリノ・デ・カレガ(Esther Ballestrino de Careaga)というボスがいた。この女性上司は共産主義の共鳴者で、ソ連に軍事機密を流していたローゼンバーグ夫妻(Juilus & Ethel Rosenberg)のことをフランシスに語っていたという。呆れてしまうけど、共産主義を学んでいたフランシスは、勇気のある正直者は人の役に立つ、と思っていたそうだ。(George Neumayr, "pope Francis's Communist Mentor", The American Spectator, May 1, 2017.) そして、ブエノス・アイレスの大司教になったフランシスは、エステルが政府当局からの捜査を受けた時、彼女のマルクス主義文献をイエズス会の図書館に隠したという。ところが、彼女には悲惨な運命が待っていた。1977年、あろうことか、エステルは保安当局の手にかかり、人知れず何処かへ“消えて”しまったそうだ。それから約30年が経つと、彼女の遺体が発見され、粛清されたことが判る。フランシスは上司の亡骸(なきがら)をブエノス・アイレスの教会に運び、「サンタ・クルズ」という中庭に埋葬してやったそうだ。ここは彼女が拉致された場所であるという。

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(左 : 信徒の老婆に声を掛ける教皇  /  右 : アフリカ人の子供を祝福する教皇)

  保守派層から「隠れ共産主義者」とか「左翼分子」との嫌疑をかけられたフランシスは、力強く共産主義を否定し、2014年には自身の見解を表明した。曰わく、「共産主義者は我々の旗を奪った。貧しき者が持つ旗はキリスト教である !」、と。でも、この言葉の背景には、何となく赤い思想の匂いが漂っている。フランシスは常日頃、後進国から先進国へと雪崩れ込む貧民に温かい言葉を投げかけている。彼は聖書に出てくる「善きサマリア人」を引き合いに出し、移民や難民を受け容れるよう先進国の民に説教を垂れるが、これは自分が天使になりたいからじゃないのか。この教皇は南米人に自治能力や自助努力が無いと分かっているから、“ロクで無し”のヒスパニック信者を合衆国政府に押しつけようとしているのだろう。米国に「希望の光」を求めている南米移民を支援してやれば、フランシスの人気は鰻(うなぎ)登りになる。逆に、彼らに対して厳しい言葉を発すれば、その人気は失墜するだろう。もし、教皇が彼らに向かって、「メキシコやブラジル、エル・サルバドルに残って、祖国を再建しなさい。ちゃんと勉強をして技術を身につけ、勤勉に働くことで郷里の同胞を助けましょう」なんて言ったら、「この馬鹿野郎 ! テメーは鬼か! こんな国で幸せになれると思っているのか! お前はヴァチカンで優雅な暮らしをしているからいいけど、俺達は毎日が地獄なんだ! ふざけた事言ってんじゃねぇぞ !」という怒号が鳴り響いてしまうだろう。だから、民衆の尊敬を集めたいフランシスは移民推進論者となっている。

「お客様」の要望に応える教会

  カトリック教会といえども、聖書ビジネスの側面は否めず、信者の皆様はお客様。何しろ、大聖堂の中では閑古鳥が鳴いているんだから、日曜日でもベンチに空席が目立つ。沢田研二なら「客が入っていないから、コンサートはキャンセル !」でいいけど、カトリックの神父だと「今日は参加者が少ないからミサを休止します!」なんて言えまい。たとえ、僅かな老人の出席者だけでも、一応、レギュラーのミサを続けなきゃ。ヨーロッパ系白人の信徒が減っている中、ヴァチカンのお偉方にとって、未だに敬虔なヒスパニックの信者は貴重な存在だ。西歐諸国の白人なんて、品物を買わない“冷やかし”程度の通行人に過ぎない。愚痴をこぼしても仕方がないけど、スカンジナヴィアからの北歐系アメリカ人はルーテル派の異端者だし、イギリス系のアメリカ国民は、恩知らずのアングリカン(カトリック的要素を残したプロテスタント信徒)で、スコットランド系のキリスト教徒はカルヴァン派のプレスビテリアンである。啓蒙主義の洗礼を受けた西歐人どもは、日曜日に贔屓の教会に集まるが、そんなのは善人を装うための演技に等しい。彼らにとったらエピスコパリアンとプレスピテリアンの区別は無く、どちらも“空虚な”キリスト教だ。

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(上写真 /  カトリック教会から姿を消す白人信者のタイプ)

  日曜大工ならぬ「日曜クリスチャン」のアメリカ人は、気分と利益で宗派を変える傾向がある。親しい友人がバプティスト教会の信者なら、「俺もそこに行こうかなぁ」と気軽に転向するし、恋人が組合教会のメンバーなら、そこに鞍替えしようと考える。中には、人気牧師が率いるメガ・チャーチもあって、教会の雰囲気はまるでロック・コンサート並。こんなのはラスヴェガスのミュージカルやマジック・ショーと変わりがない。結婚式で「永遠の愛」を誓っても、数年すれば離婚訴訟となるのがアメリカ人。神様との仲介人を務めてくれた牧師なんか役立たずで、少しでも慰謝料を抑えてくれる弁護士の方が重宝される。アメリカでは弁護士のことを「吸血鬼」と呼ぶ人がいるけど、多額の慰謝料をふんだくって、手数料を稼いでいるんだから、本当なのかも知れない。事実、法科大学院に進む青年の目的は「お金」である。聖職者を養成する神学部なんてガラガラで、シャッター商店街も真っ青。

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( 上写真 /  カトリック教会の主流となるタイプの人々)

  カルフォルニア州やアリゾナ州、テキサス州にあるカトリック教会が、ヒスパニック移民に対して同情的になるのは当然だ。以前は、アイリス人やイタリア人、ポーランド人の信者が大勢いたけど、今じゃ信者の大半が中高年で、棺桶の予約を商売にした方がいいくらいだ。さらに、悪い事は重なるもので、カトリック教会は聖職者不足に陥っている。つまり、教会運営に不可欠な神父のなり手がいないのだ。そもそも、教会にとって将来の支柱となる白人の子供が激減しているから、聖職者になろうとする青年が稀少になっても別に驚くことじゃない。それに、世俗の誘惑が多い現代のアメリカで、白人の青年が厳格な掟に従う神父になりたいと思うのか? 独身を貫く聖職者になろうと志す者は、奇人か変人の類いである。喜んで志願するのは子供を狙う同性愛者くらいだろう。

  こんな具合だから、カトリック教会の主流は今や、南米人やアフリカ系黒人となっている。お客様が移民や難民、あるいは帰化人とその子孫となれば、大司教や枢機卿が移民賛成派でもおかしくはない。もし、アイリス系やイタリア系の神父が移民反対派となったら、ヒスパニック系の信者から総スカンを食らうし、アフリカ系の移民や難民からも「人種差別だ!」との非難が飛び出してくる。まだ残っている白人信者だって、元を辿ればジャガイモ飢饉が原因でやって来たアイリス移民とか、貧乏から抜け出すために移住してきた南部イタリア人かポーランド人だ。その他の白人信者といったら、共産圏から逃れてきた東歐難民。こうした信者構成だから、カトリック信徒は保守的白人であっても、ヒスパニック移民の排斥に躊躇してしまうのだ。

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(左 : 教会の未来を象徴する家族  /  右 : 消滅した昔のキリスト教徒)

  カトリック教会の聖職者は認めたくないだろうが、現在のカトリック教会は昔の面影をすっかり失っている。1960年代くらいまでは西歐世界の精神的支柱だったが、今やこの「ローマ教会」は「ヒスパニック教会」と呼んだ方が相応しい。カトリック教会の司祭は二言目(ふたことめ)には主イエズス・キリストを口にするが、教会の中がガラガラ状態じゃ、開店休業と同じだ。フランスなんか観光名所の教会だらけで、白人の信者なんて稀である。たまに、熱心に祈りを捧げるガリア人(フランス人)らしき信者を見つけても、ポーランドかスペイン系の移民、あるいはベトナム人との混血児だったりする。ケルト系のカトリック信徒なんてブルゴーニュやリヨンの片田舎に行かなければお目にかかれない。第一、白人聖職者の数が激減しているので、各地の司教区では常に神父不足となっている。フランスの聖堂なのに、ミサを挙げているのかアジア人やアフリカ人の神父じゃ、日本人観光客だってガッカリするだろう。

  アメリカでも事情は同じで、修道士や神父にはヒスパニック系が主流となりつつある。たまにヨーロッパ系白人の青年が神学部に入ってくるけど、これは学費を節約するための方便で、学部を卒業すれば専攻を変えて、法学や経済の分野に進んでしまうのだ。こうした偽神学生は四年間くらいは我慢するけど、神学生を辞めてしまえば、抑えていた性欲が大爆発。世俗に戻った元神学生は、女やパーティーに耽ってしまう。(こうした例を筆者は実際に知っているけど、色々と支障があるので具体的には話せない。) 国家と同様に、教会だって構成員の「質」で性格が変わってしまうのだ。ヨーロッパ人のキリスト信徒が主体なら、教会の方針も西洋的になるが、南米人や黒人が多数派となれば、非ヨーロッパ的になっても不思議じゃない。しかも、その信徒や司祭にマルキストやピンク左翼が増えれば、教会の体質や教義、活動が赤くなるのも当然だ。

  暢気な日本人は、広島や長崎を訪れたローマ教皇を手放しで褒めているが、フランシスの本意は別のところにある。キリストから天国の鍵を預かった司教は、そのドス黒い腹に憎しみを秘め、資本制社会への怨念を燃やしているのだ。「核兵器の廃絶」なんて無責任な老人の戯言(たわごと)に過ぎない。使徒の奇蹟は病気治療くらいで、ICBM(地上発射型の核ミサイル)やSLBM(潜水艦から発射される核ミサイル)が飛んでくれば、みんな揃って「あの世行き」である。フランシスは習近平や金正恩の前で説教してみろ。本当の悪魔を拝めるはずだ。東ローマ教会を自称するロシア正教の総司教は、現実的というか、政治力学を理解しているようで、プーチンに仕える御用司祭になっている。

  使徒の聖ペトロは臆病心からキリストを見放し、その裏切り行為を悔やんで殉教者となったが、彼の後継者たるフランシスはどうなのか。聖人になりたいと望む気持ちはあるんだろうが、仕える“主”がナザレの大工じゃなく、ユダヤ人の無国籍者、マルクスじゃ洒落にならないぞ。

  

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「レイシスト」は入国禁止?! / 歐洲で発生する言論封鎖

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黒木 頼景
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西歐諸国で非難される白人活動家

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(左 : アン・コールター  / 中央 : ローラ・イングラム /  右 : ローレン・サザーン)

  かつて、ブリテン帝国ではアングロ・サクソン系の公(民(citizen)、すなわ国王陛下の臣民(subjects)が「言論の自由」を自慢していた。広大な海外植民地を誇るこのゲルマン種族は、アジアやアフリカの野蛮国を見下し、「あいつらには表現・思想・信仰の自由や民衆参加型の代議政体が無い。こんな連中に我々が生み出した陪審員裁判なんて、いくら説明したって理解できまい!」と馬鹿にしていたものである。ところが、今やイングランド本国は第三世界の一部になってしまった。それどころか、イングランドの姉妹国であるカナダやオーストラリア、ニュージーランドでも「言論の自由」が無くなっているのだ。また、元“入植地”だったアメリカにも「言論統制」の暗雲が立ち籠(こ)め、かつての「自由」が霞む事態となっている。

  それでも、アメリカ合衆国は“まだ”マシな方だ。元宗主国のブリテン連合王国だと、巧妙で陰湿な“言論封鎖”が行われているんだから。アメリカは「腐っても鯛」といった感じで、国内にどれほど文化破壊型のマルクス主義や奇形左翼が充満しようとも、それを撥ねつけるだけの保守主義やリバータリアニズムが残っている。それゆえ、極左寄りのリベラル陣営が容易に天下を取ることはない。羨ましい限りだけど、未だに“ダイハード(die-hard)”型の闘士、つまり「お前らなんかには決して負けないぞ!」と抵抗する強者(つわもの)がいるのだ。やはり「若い国」だと、社会の根底に活力が漲り、自由を守ろうとする気概があるのかも知れない。

  ところが、ヨーロッパは凋落した旧大陸。保守派の勢いが衰え、左翼陣営に反撃できない。とりわけ、ドイツは重症だ。ナチスの過去を糾弾されて、反撥することさえ出来ない。他のヨーロッパ諸国から、ちょいと文句を言われれば、すぐ尻尾を股に挟んで、乞食よりも卑屈な態度で謝る。ドイツでリベラル派が圧倒的なのは、「男らしい気概(virtu)」を自ら放棄したからだ。たとえ軍人であっても、女々しい宦官(玉無し男)に成り下がり、「どうか、平に御慈悲を・・・」と跪く。「悪いと思っていないが、波風を立たせないために、一応、謝っておこう」と考える役人根性と同じだ。情けないけど、敗戦国民とはこんなものである。(まぁ、日本人も同じようなものだけど・・・。)

  敗戦後の日本人は、かつての豪胆さを失ったのか、屈折した精神の弱虫が多い。西歐人が白人であることを誇ると、「白人至上主義者だぁぁ~ !」と驚き、「怖い人達 !」と震え出す。戦国時代の日本人なら、足軽ていどの百姓だって、「それがどうした ?!」と言い返したことだろう。織田信長や武田信玄、上杉謙信はもとより、加藤清正や藤堂高虎なども自信満々の武将であったから、南蛮人がいくら「お国自慢」をしても卑屈になることはなかった。西歐系アメリカ人が自分たちの人種や文化を自慢したって、そんなのは手前味噌に過ぎず、アメリカ国内で彼らが何を叫ぼうが彼らの“自由”である。我々だって「日本は素晴らしい !」と気兼ねなく言えるじゃないか。正常な国民であれば、自然な気持ちで「天皇陛下、万歳 !」と言えるし、萬世一系の皇統を自慢しても不思議じゃない。どれほど支那人や朝鮮人が文句を垂れようが、そんなのお構いなしだ。在日朝鮮人や帰化支那人がギャアギャア騒ぐなら、ボロ船に詰め込んで南シナ海に流してやれ ! その方が清々する。日本人は日本国内で自分の見解を表明する自由があるのだ。

Jared Taylor 3(左  /  ジャレッド・テイラー)
  リベラル派が圧倒的なアメリカでも、それに屈せず、白人の社会を守ろうとする愛国者は存在する。そうした一人が、以前当ブログで紹介したジャレッド・テイラー(Samuel Jared Taylor)だ。(「過去記事A」「記事B」「記事C」「記事D」を参照。) 彼は西歐文明のアメリカを保続すべく、1990年代に「アメリカン・ルネサンス」という団体を設立し、アメリカの白人が堂々と「自分達のアメリカ」を口にできるよう訴えた。元々、アメリカ合衆国はブリテン島のアングル人やケルト人が創った共和国だから、社会の慣習や法律もイングランドとソックリだ。これは満洲に移住した日本人と似ていて、いくら支那大陸で暮らそうが、日本人は日本的な生き方しかできない。「支那浪人」と呼ばれた食いっぱぐれでも、基本的な考え方は、満鉄の官僚とそう変わりはなかった。まぁ、それでも野蛮な支那人と毎日接すれば、多少、荒っぽくなるだろうが、彼らだって内地人と同じく義理人情に厚いし、不正を見つければ憤る高潔な日本国民だ。「痩せても枯れても日本人」という矜持(きょうじ)が一般的であった。

  もう30年近くも活動を続けてきた甲斐あって、テイラー氏の主張に同調する人は増えてきた。CNNやABC、 PBSといった主要メディアからは「極右白人団体」と非難される「アメリカン・ルネッサンス」だが、この組織は二年に一度、ホテルなどを使って講演会や懇談会を開いている。だが、この大会だって毎回穏便に終わる訳じゃない。開催場所の前には極左のデモ隊が集まるし、嫌がらせや怒号を以て妨害しようとする。会場となったホテル側は、こうした騒動を嫌がるので、テイラー氏からの予約を断ることもあるそうだ。確かに、「良識派」を自称する左翼メディアにとったら、徐々に支持者を増やすテイラー氏は脅威で、小さくても燎原に燃え広がる炎と同じだ。何としても小火(ぼや)のうちに消し去りたい。だから、大手メディアは盛んに御用学者を動員し、「アメリカン・ルネサンス」を目の敵(かたき)にする。普段、リベラル派は「言論の自由」を擁護すると宣(のたま)うが、それは自分達の意見を押しつける時だけ。反対派は芽の内に叩き潰す。彼らは一般人を物凄い目つきで睨みつけ、「この右翼供は白人至上主義者なんだぞ ! 賛成したらお前らも同罪だ !」と脅しまくる。ところが、黒人が白人を侮蔑したり、南米人が「レコンキスタ(米国での失地奪還)」を叫んでも沈黙したまま。有色人種は「レイシストでもOK」なんておかしい。

  アメリカのみならず、ヨーロッパでも「注目の人」となったテイラー氏には、現地のナショナリスト団体から講演の依頼がドンドン舞い込んでくる。去年(2018年)、彼はリトアニアとエストニアの団体から招かれ、二つの大会で演説を行ったところ、ポーランドのナショナリスト団体が感動し、ワルシャワからも講演の依頼が来たそうだ。そこで、テイラー氏はポーランドへ渡り、招待客のみで開催される講演会に参加した。しかし、ポーランド警察はこの大会を聞きつけ、主催者に対し、「もし、ポーランドのヘイト・スピーチ法に該当したら、君が責任を取ることになるんだぞ !」と警告したそうだ。(James Kirkpatrick, "The Lamps Are Going Out All Over Europe", V Dare, March 31,2019.) ポーランドの治安当局によれば、テイラー氏は全体主義イデオロギーをまき散らす危険人物であるらしい。笑ってしまうけど、リベラル派が牛耳っている国では、左翼イデオロギーに反対する政治思想は全て「ファシズム」とか「ナチズム」になるそうだ。

  数年前、筆者は東京都内にある鮨屋でテイラー氏と雑談したことがある。彼は本当に礼儀正しく、知性と教養に満ちあふれたアメリカ人。とても全体主義者とか極右レイシストのような人物ではない。CNNに雇われた町山智浩(米国在住の朝鮮系映画評論家)は、白人の保守派が大嫌いで、明言こそ避けているが、トランプ大統領の移民政策に大反撥。彼はCNNの意向を受けたのか、BSテレ朝の情報番組でテイラー氏を取り上げ、彼にインタヴューを行い、人種偏見に満ちた頑固者のように扱っていた。が、普通の日本人がテイラー氏に直接会えば、「何かテレビのイメージと違うなぁ~。いい人じゃん !」と言うはずだ。左翼分子は「編集権」を楯に、都合のいい場面だけを繋ぎ合わせ、視聴者を騙すような人物像を作ってしまうのだ。

  テレ朝の偏向報道は有名で、ワイドショーに招く「ゲスト・コメンテーター」は“くせ者”ばかり。日本の伝統を憎む青木理(おさむ)やテレ朝社員の玉川徹、ヒステリックな精神科医の香山リカ、極左活動家の正体を隠す石坂啓(いしざか・けい)などの方が、よっぽど有害である。一般視聴者は石坂啓という漫画家について全く知らないだろうが、彼女は左翼雑誌の『週刊金曜日』や「九条の会」に関与するバリバリの左翼で、以前はテレ朝のワイドショーに度々出ていた。この石坂が「ピースボート」の支援者であるのは、辻元清美の親友だからである。支那人の血統に連なる石坂は、支那兵を攻撃した日本軍を殊さら恨んでいた。だから、講演活動では得意の漫画を活かして、慰安婦を連れ去る日本人を描き、全国各地で反日活動に勤しんでいた。(彼女は日支混血の母親を持つ。) 地上波テレビ局は、どんな基準で選んだのか判らぬコメンテイターを常に招くが、視聴者に知らせるのは表の肩書きだけ。「裏の顔」は恐ろしすぎるので意図的に隠す。素人の詐欺師だって真の目的を言わないから、プロの左翼局員が内緒にするのは当然だ。

  話を戻す。今年(2019年)、テイラー氏はスウェーデンのストックホルムで開かれた「スキャンザ・フォーラム(Scandza Forum)」でスピーチを行う予定であった。しかし、彼はスイスのチューリッヒ空港で旅客機を乗り換えようとしたとき、治安当局からシェンゲン条約国に入ることは許されない、と告げられたそうだ。これは、テイラー氏を「危険人物」と見なしたポーラント政府の差し金であった。つまり、人種にまつわる「ヘイト・スピーチ」を繰り返すテイラー氏は、ポーランドを含む全ヨーロッパにとって“治安上の問題”となるらしい。こんなのは、聞いただけでも馬鹿らしく思える。ところが、ポーランドの治安当局者の目には、YouTubeで番組を流したり、啓蒙書を出版するテイラー氏が「脅威」と映るのだ。じゃあ、彼は自爆テロを計画するテロリストや白人女性を狙う強姦魔と同じ類いなのか? ドイツやスウェーデンの政府は、見るからに怪しい経済難民や不法移民、過激派ムスリムを受け容れているけど、これらの外人は「脅威」じゃないのか? もう呆れて愚痴すら言えないが、温厚な白人紳士のテイラー氏が「入国禁止」なんて、頭がどうかしている。ポーランドだって移民や難民の流入に反対しているじゃないか。

「入国禁止」を宣言される「右翼活動家」

Richard Spencer 1(左  /  リチャード・スペンサー)
  結局、「入国禁止の危険人物」という烙印を押されたテイラー氏は、2021年までヨーロッパに渡航できないそうだ。(Casey Michel, "Europe bans one of America's most prominent white supremacists", Think Progress, March 21, 2019.) しかし、「入国禁止」のブラックリストに載ったのはテイラー氏だけじゃない。「オルターナティヴ・ライト(新右翼)」で話題となったリチャード・スペンサー(Richard Spencer)も、ポーランド政府の要請でヨーロッパに渡航することが出来なくなってしまった。2014年、彼が主催する「ナショナル・ポリシー研究所(National Plicy Institute)」が、ハンガリーのブタペストで「ヨーロッパ会議」を開こうとしたら、オルバン首相の政府が動き出し、ハンガリー警察が会場となるホテルに圧力を掛け、キャンセルするよう命じたそうだ。驚いたことに、「ヨーロッパ会議」を組織したアメリカ人関係者の一人は、何の容疑も無しに空港で拘束されてしまった。彼は頑固に抵抗したが、虚しく強制送還されたらしい。それでも、各国から続々と参加者がブタペストに集まった。スペンサー氏は国境で拘束されたものの、何とか切り抜け、ハンガリーに入国することができたそうだ。

Greg Johnson 1(左  /  グレッグ・ジョンソン)
  東歐諸国のナショナリスト・アレルギーは酷いけど、もっと唖然とするのは北歐諸国だ。保守派サイト「カウンター・カレンツ(Counter Currents)」を運営するグレッグ・ジョンソン博士(Greg Johnson, PhD.)は、保守派団体が主催するシンポジウムに参加すべく、ノルウェーに向かったところ、2019年11月1日、ノルウェー警察の治安当局(PST / Politiets sikkerhetstjeneste)に拘束されてしまった。PSTのマーティン・ベルンセン報道官によれば、ジョンソン博士は極右イデオロギーをまき散らす要注意人物であるらしく、暴力沙汰を引き起こしかねない危険性を孕んでいるそうだ。(Peter Stubley, "US, white sipremacist arrested hours before far-right conference in Norway", The Independent, 3 November 2019.)  歐米の主要メディアは極左やピンク・リベラルには甘いが、保守派やナショナリストには手厳しい。というより、「敵意を剥(む)き出しにしている」と言った方がよいだろう。テレビ局と裏で繋がる“仲間”だと、如何なる思想の持ち主でもOKだ。たとえ、マルキスト学者でも爆弾テロの前科を持つ活動家でも、はたまた暴力を厭わないブラック・パンサー、ヘイト・スピーチを当然と行うムスリム過激派、西歐社会を憎む極左ユダヤ人といった輩(やから)でも、“知的な文化人”と紹介するんだから、開いた口が塞がらない。

  リベラル思想に汚染されたノルウェーやスウェーデンは、もう治療の施しようがないほどの重症患者。もし、愛国的なデイン人やスウェーデン人が、北方種族の保存や繁栄を主張したり、スカンジナヴィア住民の利益を優先すれば、即「白人至上主義者」のレッテルを貼られてしまうのだ。たとえ、「白人女性をムスリムの強姦魔から守ろう !」と呼びかけても同様の烙印が押されてしまい、マスコミからは「ネオナチ」とか「極右分子」と罵られる。普通の日本人には理解できないが、いつからノルウェー人やスウェーデン人は「非白人」となったのか? 日本でも知られているグレタ・ガルボ(Greta Garbo)とイングリッド・バーグマン(Ingrid Bergman)はスウェーデン出身の女優だし、最近の人気役者だとマリン・アッカーマン(Malin Akerman)やレベッカ・ファーガソン(Rebecca Ferguson)が目に浮かぶ。スウェーデン男優のマックス・フォン・シドー(Max von Sydow)やドルフ・ラングレン(Dolph Lungren)もスウェーデン生まれだし、「ABBA」は税金が高いスウェーデンから逃げ出したミュージシャンとしても有名だ。

Greta Garbo 4Malin Akerman 4Rebecca Ferguson 3







(左 : グレタ・ガルボ   / 中央 : マリン・アッカーマン   /  右 : レベッカ・ファーガソン )

  確か、日独共同制作のアニメ番組、『小さなバイキング』に出ていたビッケは、北歐系の白人で、ヴァイキングの子供だったけど、現在のスカンジナヴィア半島では「消滅間際の珍獣」に属している。ちなみに、人気漫画『ワン・ピース』の作者、尾田栄一郎先生は、このアニメを観ていたそうで、同作品を参考にして海賊のキャラクターを考えたそうだ。子供の頃、筆者も子供の頃、毎回楽しみに観ていたので、今でも懐かしい。現在、NHKでは幸村誠の『ヴィンランド・サガ』というアニメが放映されている。主人公のトルフィンや海賊の棟梁アシェラッドも白人で、登場するキャラクターはノルマン系戦士やデイン人ばかり。これまた余計な雑学だけど、『小さなバイキング』のオープニング曲は、才能溢れる宇野誠一郎が作曲した。宇野先生によるアニメ・ソングは他にもあって、「とんちんかんちん一休さん」や『山ねずみロッキーチャック』の「緑の陽だまり」、『ムーミン』、『ふしぎなメルモ』、『アンデルセン物語』(虫プロ制作/ フジテレビ放送)の主題歌も先生の作品だ。

  脱線したので話を戻す。ジョンソン博士が捕まったのは、どうやら現地左翼の通報らしい。ノルウェーの治安当局はジョンソン氏の文章を調べもせず、一方的にテロ事件犯人のアンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Bhring Breivik)を擁護する人物、と決めつけていたのだ。このブレイビクは反イスラムや反移民を標榜する極右分子で、2011年7月、銃の乱射事件を起こし、77名もの人命を奪った廉で逮捕された。もちろん、ジョンソン博士は一度もブレイビクを称讃したことはないし、この殺人鬼と何ら関係は無い。むしろ、ジョンソン氏は一貫して暴力的解決に反対し、武闘派の左翼活動家や国家破壊を目論むマルキストを批判しているのだ。

  ノルウェー当局に拘束されたジョンソン博士は弁護士を通して、自身のコメントを「カウンター・カレンツ」のサイトに掲載した。この声明によれば、ジョンソン氏は三つの容疑で逮捕と追放になったという。

(1) 過激派分子の増加に係わった。
(2) 政治的暴力を助長するような発言をした。
(3) ノルウェーの新右翼を励ますような手助けをした。

  つまり、彼の逮捕は以下のような思考に基づいている。ムスリム移民やアフリカ難民の流入に反対する右翼的ノルウェー人は白人で、彼らは有色移民を毛嫌いする排他主義者である。そして、この不届き者達は白人の権利を主張するジョンソン氏を尊敬し、彼の演説を聴こうとした。彼らの一部には過激派や暴力的右翼がいる。ゆえに、ジョンソン博士はテロリストを扇動し、ノルウェー社会を危険に晒す人物、国内の治安を乱す不逞外国人、という訳だ。普通の日本人がこんな“理屈”を聞けば、「そんなの、こじつけだ !」「言いがかりじゃないか!」「警察はイチャモンをつけてるのか!」と思ってしまうだろう。信じられないけど、ノルウェーの治安当局者は、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の発想で、アメリカ人の訪問者を拘束し、48時間も勾留所にぶち込んでいたのだ。ノルウェー人は「リベラル思想」や「寛容な精神」、「法と正義に基づく裁判」を自慢するが、やっていることは支那人や朝鮮人と同じだ。

  もし、日本人でジョンソン氏を「危険な右翼活動家」とか「ネオナチの過激白人」と思う人がいるなら、自腹で彼の著書を購入し、自分の目と頭で熟読し、自分の価値基準で判断すべきだ。大手メディアのジャーナリストが書いた書評や噂話だけで判断するのは間違っている。筆者は自分のお金で彼の代表作『The White Nationalist Manifest』や『Toward a New Nationalism』を購入し、それらに目を通したから、左翼ジャーナリストの批判を信じない。ピザやケーキだって、雑誌に載った他人の評価より、自分の舌で判断するじゃないか。ちなみに、アマゾンは隠れた検閲を行っているから、ジョンソン氏の著作はサイトから排除されている。絶版でもないのに「売り切れ」なんておかしいけど、「扇動的な右翼本」は棚から排除されてしまうのだ。ジョンソン氏も憤慨していたが、左翼にとって「都合の悪い本」は「有害図書」に指定される。ところが、アマゾンはSM漫画とかアイドル藝人の写真集だと、喜んで重刷本を取り寄せ、在庫となっても販売しているようだ。これじゃあ、筆者には納得できない。

美人の右翼は赦せない?!

  第21世紀に入ってからというもの、「右翼」の台頭を毛嫌いする左翼陣営には、教えたくない一つの懸念がある。それは、魅力的な女性が保守派陣営に傾いていることだ。米国で有名な保守派コラムニストのアン・コールター(Ann Coulter)やFOXテレビで冠番組を持つローラ・イングラム、保守系雑誌の『Townhall』や「ワシントン・ポスト」紙にも登場する政治コメンテーターのサラ・エリザベス・カップ(Sarah Elizabeth Cupp)、『National Review』誌やFOXテレビでも活躍するケイティー・パヴリッチ(Katie Pavlich)、「ブレイトバート」で記事を書くケイティー・マックヒュー(Katie McHugh)など、少数だが民衆党リベラル派が牛耳るメディア界に危機感を与えている。アン・コールターは左翼からメチャクチャ叩かれているが、ファッション・モデルのような容姿なので、テレビやイベントで引っ張りだこ。左翼にとって癪に障る発言をしても、彼女の出演回数は減ることがない。むしろ、増えるくらいだ。そして、これらの先輩論客に続き、個人のブログやYouTubeチャンネルで徐々に人気を博しているのが、ローレン・サザーン(Lauren Southern)やブリタニー・ペティボーン(Brittany Pettibone / 現在は結婚して「Sellner」姓)だ。彼女達もリベラル派に叛旗を翻す若手の保守派である。

Ann Coulter 8Laura Ingraham 2Sarah Elizabeth Cupp 4Katie Pavlich 3






(左 : アン・コールター  /  ローラ・イングラム / サラ・エリザベス・カップ  / 右 : ケイティー・パヴリッチ )

  ところが、この二人は北米のみならず、ヨーロッパでも「要注意人物」となっている。というのも、美人の女性ブロガーが恐れを知らず、堂々と移民流入に反対したり、西歐社会を破壊する多文化・多民族主義に異議を唱えているからだ。今世紀に入ると、インターネットが世界各国で普及し、子供でさえYouTubeで外国の動画を視聴できるようになった。こうなると既存の大手メディアは顔面蒼白だ。何しろ、ズブの素人でも独自の番組を創設し、勝手な見解を主張できるんだから。ひと昔前なら、遠く離れた人々に呼びかけるには、三大ネットワークとか全国紙に服従してゲストに呼んでもらうか、リベラル派に転向して採用されるかしかなかった。だから、テレビ画面に向かって「第三世界からの移民に反対だ !」とか「ムスリム難民を排除せよ!」と叫ぶ「右翼」なんて門前払い。番組の評論家が「ネオ・ナチ」とか「無法者」と蔑み、一方的に有無を言わさず下品なアホ扱いだ。「右翼分子」が何を述べているのかなんて、一切報道しなかった。

  「レベル・メディア(The Rebel Media)」で活躍するサザーン氏と、「アメリカ人右翼ブロガー」と評されるプティボーン氏は、英国で言論弾圧に遭うトミー・ロビンソンにインタヴューすべく、イングランド王国に渡航しようと考えた。ところが、この二人とプティボーン氏の恋人マーティン・セルナー(Martin Sellner)を含めた一行は、ブリテン政府から「入国禁止」を宣告されてしまったのだ。ブリテン当局から見ると、彼らはレイシズムをまき散らす“極右活動家”であるそうだ。(Maya Oppenheim, "Lauren Southern : Far-right Canadian activist detained in Calais and banned from entering UK", The Independent, 13 March 2018.) しかし、サザーン氏とペティボーン氏のYouTube番組をずっと観てきた筆者には納得できず、「何で、無害な西歐人娘を拒絶するんだ?  ブリテン人はアホか!」と思えてならない。

Brittant & Martin SnellerLauren Southern 13








(左 : ブリタニー・ペティボーンと恋人のマーティン・セルナー  /  右 : ローレン・サザーン)

  ブリテンには見るからに兇悪な移民や難民が続々と入国しているし、中にはアブ・ハムザ(Abu Hamza)やアンジェム・シャウダリー(Anjem Hamza)みたいな過激派のムスリム指導者がいるのだ。もし、日本の女子高生が鉤爪の手をしたハムザを目にしたら、「ギャァァァ~、怖い!!」と震え上がってしまうだろう。こんな奴が街中でヘイト・スピーチを繰り返し、多くのイスラム教徒を扇動していたんだから、「マスコミの目はどこを向いていたんだ?」と疑いたくなる。彼ら以外でも、ブリテン社会にはマグレブ諸国から茶褐色の強姦魔、東歐からの強盗団、ジプシーの浮浪者など、不埒な連中が堂々とのさばっている。したがって、こんな奴らと毎日接すれば誰だって、「あの白人娘二人がそんなに危険なのか?」と言いたくなるじゃないか。

Abu Hamza 1Anjem Choudary 3








(左 : アブ・ハムザ  /  右: アンジェム・シャウダリー)

  ローレン・サザーン氏は英米の左翼メディアから「お騒がせ極右」と評されている。が、彼女はマスコミが避ける“きわどいトピック”に触れただけで、違法行為に手を染めたわけではない。例えば、左翼新聞の「ガーディアン」紙は「1965年の人種法に抵触しているんだぞ !」、と鼻息を荒くするが、サザーン氏はちょっとした“社会実験”を行っただけだ。彼女は以前英国に渡ったとき、都市部の街頭で「アッラーはゲイ !」という垂れ幕を机に飾って、通行人のイスラム教徒がどのような反応を示すのか実験したことがある。すると、この表現を目にしたアフガン人やアフリカ人、アラブ人などが彼女に詰め寄り、激しく抗議し始めた。やがて、数名の警官が駆けつけ、人種・民族的憎悪を引き起こす行為だから止めろ、とサザーン氏に命じたそうだ。こうした禁止は政治的抑圧に繋がるが、止めに入った警官の気持ちはよく分かる。なぜなら、有色移民が激増してしまったブリテン社会では、宗教や人種といったテーマは、話題にされては困るタブーであり、収拾のつかない暴動に発展する虞(おそれ)があるからだ。

  ブリテンの警察官に注意されたサザーン氏だが、彼女が「なぜ」あのような挑発行為を行ったのか、彼女の言い分を聞けば、「なるほど !」と納得できる。リベラル思想に汚染されたブリテンでは、LGBTや左翼どもが至る所に跋扈しており、彼らはキリスト教の倫理を攻撃したり、同性愛を認めない保守派国民に敵意を抱いている。LGBT左翼の中にはイエズス・キリストを馬鹿にする者もいて、街頭デモや印刷物で「キリストはゲイ」と公言する者も少なくない。しかし、ブリテンの政治家や警察官、裁判官、マスメディア、学界の大御所が、「あのホモ野郎どもはケシカラン!」と叱責することは、ほぼ皆無。大抵のブリテン人は「俺の知ったことじゃない。勝手にしてろ !」と無視する。もし、敬虔なキリスト教徒が激昂して、「この不届き者めが ! 我らが主を冒瀆するのか !」と抗議すれば、リベラル派は「多様性と寛容の精神を弁えない頑固者(bigot)だ!」と侮蔑心を以て斬り捨てる。

  そこで、サザーン氏は、「もし、西歐系白人が同性愛者や左翼のように振る舞って、イスラム教徒が信仰するアッラーをゲイと呼んだら、どんな事態になるのかしら?」と考えた。彼女は仲間を連れて、あるレストランの前でイスラム教徒を刺戟したところ、案の定、猛烈な抗議を受けた。大勢の人だかりが出来てしまい、駆けつけた警官はイスラム教徒の通行人を制止する一方で、サザーン氏を厳しく注意した。これが元で彼女は再び入国することが出来なくなってしまったそうだ。ブリテンの国境警備当局によれば、サザーン氏とペティボーン氏、およびセルナー氏ら三人は、ブリテン社会の基本的利益にとって脅威になるらしい。("Why 3 anti-Islam activists were refused entry to the UK", BBC News,14 March 2018.)  

Brittany Pettibone 4Brittany & Nicole Pettibone 2(左 : ブリタニー・ペティボーン  /  右 : 妹のニコルと一緒のブリタニー)
  ちなみに、サザーン氏の同志であるペティボーン氏もリベラル派から睨まれており、とりわけフェミニストや左翼ジャーナリストは彼女のことを本能的に嫌っている。たぶん、「女の敵」と思っているのだろう。しかし、ペティボーン氏は左派から攻撃されても平気だ。彼女は怯まず、落ち着き払って有色移民やイスラム過激派、環境テロ活動家などをコテンパンに批判する。これは筆者の推測だけど、リベラル派の女性達は「女の嫉妬」でペティボーン氏を嫌っているのかも知れない。何しろ、彼女は単なる個人のブロガーなのに、YouTubeで自分の動画を配信したら13万人の登録者を獲得し、ツイッターのフォロワーも14万人を超えてしまったという。さらに、「新右翼のバービー」と呼ばれた彼女は、『What Makes Us Girls』という本まで出版できたのだ。

  一方、ペティボーン女史を「極右活動家」と決めつけるナターシャ・ストロブル(Natasha Strobl)は、嫉妬の炎が燃え上がって刺々しい。評論の根底に毒がある。「あの右翼女め!」と呪っているんじゃないか。仮に、彼女がYouTubeで独自の番組を持ったとしても、ペティボーン氏ほどの人気を博するとは思えない。また、「インディペンデント」紙のマヤ・オッペンハイム(Maya Oppenheim)記者も同じ穴のムジナで、彼女が大手新聞社を離れて独立し、個人の魅力だけで“どれほど”のファンを獲得できるのか、甚だ疑問である。女の焼き餅は非常に厄介で、非西歐系のインテリ女だと「何よ、あんな女。ちょっとくらい可愛いからって、いい気になってさぁ !」とぼやく。やはり、相当“癪”に触るんだろうねぇ~。

Natasha Strobl 3Maya Oppenheim 1








(左 : ナターシャ・ストロブル  / 右 : マヤ・オッペンハイム )

  ペティボーン氏と結婚したマーティン・セルナー氏も「極右のネオ・ナチ」と評されて、ブリテン政府から永久に閉め出されている。彼はウィーン出身のオーストリア人で、祖国の民族的アイデンティティーを守るため「オーストリア・アイデンティティー運動(Identitäre Bewegung Österreich)」を起こしたそうだ。そして、2012年、「ジェネレイション・アイデンティティー(Generation Identity)」という集団のリーダーとなるや、インターネットを駆使して反移民活動を展開する。「GI」はヨーロッパに雪崩れ込む移民に警鐘を鳴らし、「Hope Not Hate(憎悪ではなく希望)」というキャンペーンを張り、オーストリアのみならず、ブリテンやアメリカでも賛同者を獲得した。GIの支持者らは、「Defend Europe(歐洲防衛)」という運動のために、クラウドファンディングで15万ポンドも掻き集めたそうだ。(George Harrison, "Trying to sink migrant ships and throwing blood over refugees", The Sun, 24 September 2018.)

  歐米のメディアがセルナー氏を蛇蝎の如く嫌っているのは、「GI」に強靱な意志と実行力があるからだ。彼は暴力とレイシズムに反対しているが、ヨーロッパを守るためなら実力行使に出るべし、と思っている。「Defend Europe」というプロジェクトでは、自前のチャーター船を使い、もし慈善家(偽善家?)の救命船が海洋で難民を救出しようとしたら、それを妨害するつもりであったという。また、「GI」の若者たちは、リビア沖を航行して、もし不法移民を見つけたら、即座に拘束してやろうと考えていたそうだ。歐米諸国のリベラル派が聞いたら、ヒステリーを起こして怒鳴り散らすだろうが、一般の西歐人が耳にすれば、心の底で「素晴らしい ! ブラボー! いょっ、大将、頑張って ! 気にせず、もっとやれ !!」と絶賛するに違いない。お上品ぶった知識人は、八百長まがいのテレビ番組に出演し、高額なギャラをもらって綺麗事を並べているが、地道に働く庶民は穢らわしい移民や難民に辟易しているんだぞ。名も無き一般国民は、平凡だが幸せな日常生活を送りたいと望んでいるだけだ。誰も黒人移民やムスリム難民を望んでいないし、隣人にするなんて真っ平御免だ。もし、自宅の近くに難民収容所や移民集落が出来たら破壊したいと思っている。実際、ドイツの地方都市では、難民センターが何者かによって放火されてしまった。地元警察は住民感情を忖度したのか、真剣に犯人を捜索しようとはしなかった。もしかしたら、勇気ある国民が危険を承知の上で、コミュニティーを救ったのかも知れないから。

  カナダ人のサザーン氏を「入国禁止」のブラックリストに載せたのは、「自由の国」ブリテンだけではなかった。何と、オーストラリアとニュージーランドも彼女の入国を拒否したのだ。人気上昇中のサザーン氏はオーストラリアの愛国的「市民」に招かれ、「講演ツアー」を始めたのだが、オーストラリアの治安当局は、このカナダ人「右翼」を快く思っていなかった。彼女と友人のステファン・モレニュー(Stefan Molyneux)氏は、2018年7月20日にメルボルン、22日にパース、28日にブリスベン、8月3日にオークランドを訪問する予定であった。講演チケットの価格は79ドルであったが、売れ行き好調だったという。刮目すべきは、サザーン氏とモレニュー氏と直接会える1時間半の特別チケットが199ドルもしたことだ。さらに、ディナー附で親密に歓談できる別のチケットは749ドル(約8万円)もしたらしい。(Pallavi Singhal, "It's OK to be white : Far right YouTuber Lauren Southern lands in Australia", Sydney Morning Herald, July 14, 2018.) 日本人がこの値段を聞けば、トーカ堂の北社長みたいにのけぞってしまうんじゃないか。(北義則社長はTVショッピングで有名人。) なるほど、北米の「白人右翼」は凄い。まるで、人気歌手のクリスマス・ディナーショーみたいだ。オーストラリアの一般人は、よほど「極右活動家」が好きなんだろう。ただし、チケット購入者が自らを「ネオ・ナチ」とか「右翼分子」と思っているのかは定かでない。


Stefan Molyneux & Southern 1(左: ステファン・モレニュー  /  右 : ローレン・サザーン)
  リベラル・メディアを気にしないサザーン氏は、オーストラリアの空港に現れたとき、「白人で何が悪いのよ ! (It's OK To Be White)」と書かれたTシャツを着ていたから、現地メディアは騒然となった。これだから、オーストラリアの治安当局が眉を顰めたのも頷ける。彼女は入管当局と上陸禁止で揉めたそうだが、無事に関税を通過し、ワン・ネーション党のポーリン・ハンソン(Paulin Hanson)議員からディナーの招待状を受けたという。彼女はニュージーランドでも歓迎されなかったそうで、地元の新聞はデカデカと「右翼活動家来る !」の記事を載せ、あたかも有害人物であるかのように報道した。しかし、街行く人々は、彼女の姿を見ても怯えなかった。それもそのはず。ニュージーランドには、移民や難民としてやって来た兇暴なイラク人やシリア人、レバノン人が住んでいるし、さらに不気味な支那人までが浸透しているからだ。したがって、これらの「エイリアン」に比べれば、カナダからの白人娘なんか屁でもない。ゴールデン・レトリバーの仔犬と同じだ。むしろ、現地のイギリス系国民は大歓迎。1970年代初頭くらいまでは、サザーン氏のような白人が理想的な移民であった。

  今や、ブリテン連邦の行政機構は精神異常をきたしている。なぜなら、好ましい外国人を排斥する一方で、排斥したい移民や難民をドンドン受け容れているからだ。国境に群がる黒や茶色の外人が、福祉目当ての経済難民とか国籍目当ての押しかけ移民と判っていても、「来るんじゃない!」と蹴散らすことができない。これは、押し寄せる外人が図々しいからだけではなく、城壁(国境)の内側に邪悪な敵、すなわち外人を連れ込み、仲間を増やそうと謀る裏切者や破壊者がいるからだ。例えば、移民を手助けする宗教団体とか、海上で難民を救助するNPO団体などは悪名高い。これらの左翼組織は普通の国民を犠牲にして、忌まわしい外国人を次々に引きずり込んでいる。その一方で、白人の仲間を助けようとする活動家は入国禁止となり、「ネオ・ナチ」のレッテルを貼られて社会的抹殺に遭う。日本人が見れば「馬鹿らしい」と判るが、我々の国でも同じ事が起こりつつある。川崎市のような地方自治体が全国各地に出現すれば、移民や難民を排斥したい日本人は、「人道主義の敵」とか「ヘイトスピーチのゴロツキ」と呼ばれてしまうだろう。「対岸の火事」と暢気に構えている日本人は、「明日は我が身」と考えた方がいい。




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