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桜井候補による虎ノ門襲撃?!
6月24日午前、東京都知事選挙に出馬した桜井誠候補が、「虎ノ門ニュース」が放送されているスタジオの前で抗議活動を実行した。これは桜井氏が前々から予告していたので、彼のファンには承知の行動である。ただし、DHCの番組は生放送であったから、直ぐ側で街宣活動を行っている桜井氏の声が入ってしまい、それに気づいた出演者の上念司とケント・ギルバートは、ニュースの解説を一時中断し、桜井氏へのコメントを述べる破目になった。
出演者の二人と司会の居島一平は、スタジオ内の窓越しだったので、桜井氏が外で何を怒鳴ってるのか判らず、具体的に反論できなかったのか、とりあえず、番組スタッテが用意した「過去の発言集」と「抗議デモ映像」について論評することにした。彼らの背後には大きなスクリーンがあって、そこには朝日新聞や神奈川新聞から切り取った記事が映されていたから、桜井氏に対する反撃を準備していたことが窺われる。ここで注目すべきは、桜井氏が仲間と一緒になって抗議活動を行い、「朝鮮人を皆殺しにしろ !」と叫ぶ動画が流されていたことだ。たぶん、番組スタッフは視聴者に対し、イチャモンをつけにくる桜井氏が如何に危険な人物であるのかを印象づけるため、こうした「編集動画」を準備していたんだろう。おそらく、これを見た視聴者は、「この桜井、とんでもない野郎だ ! 下品で兇暴な右翼じゃないか !」と思ったはずだ。(2013年2月13日に録画されたような動画では、桜井氏と数名の仲間が何かに向かって叫んでいた。)
なるほど、この映像と記事だけを目にすれば、桜井氏はゴロツキ右翼以外の何者でもない。しかし、これは虎ノ門ニュースに集まるコメンテイター諸氏が、常日頃、批判する「切り貼り動画」や「つまみ食い記事」の類いじゃないのか? 2013年に撮影された、この抗議デモを収録した映像には、英語の字幕がつけられていたから、桜井氏を「ヘイト右翼」として全世界に宣伝したい何者かが作ったのだろう。したがって、筆者はこの動画については即座に判断できないし、編集無しの全映像を見るまで感想を述べることはできない。虎ノ門ニュースの視聴者も、この抗議活動が、どのような理由で、誰を相手になされたものなのか、どういった人々に対する抗議なのか、を理解してから判断すべきだろう。なぜなら、この短い編集動画だけを見れば、下劣なチンピラの恫喝にしかか思えないからだ。
また、スタジオで列挙された新聞記事にも同様な疑問が残る。虎ノ門ニュースのスタッフが掲載したのは、在特会や桜井氏を毛嫌いする朝日新聞や神奈川新聞で、とりわけ神奈川新聞は桜井氏に対し、報道精神を越えた「憎悪感」を持っている。朝日新聞や神奈川新聞は、在日鮮人や帰化支那人、あるいは朝鮮系国民に対し、特別な“義務感”を抱いているし、これまでも“報道しない自由”を楯に、不都合な報道を意図的に避けてきた。ご存じの通り、朝日の「通名報道」は悪名高く、在日朝鮮人が窃盗や強姦、殺人、詐欺などを犯しても「偽名(通名)」でしか報道せず、容疑者の実名を隠してきた。その根底には、「一般の日本人は差別心が強く、朝鮮人に対して偏見を抱きやすいから」という侮蔑感が横たわっている。左翼メディアは鮮人保護を「良心の印」と思っているのだろう。だから、朝鮮人や支那人の悪行や本性を暴く桜井氏は不倶戴天の敵なのだ。
こうした新聞社が掲載する記事には、読者に伝えない「フィルター」や「色眼鏡」がかかっており、事件の全容を“そのまま”伝えるものではない。なぜなら、取材記者にとって「不都合な事情」がある場合には、それを“わざと”書かないし、桜井氏に有利となる「真相」は意図的に削除する。マスコミが抗議デモを報じる場合、桜井氏のイメージは「朝鮮人を罵倒する街宣右翼」であり、「汚い言葉で善良な朝鮮人を虐(いじ)めるゴロツキ」でしかない。そもそも、「なぜ」桜井氏の集団が朝鮮人のところへ赴き、彼らに対しての「怒り」をぶつけたのか、その背景や経緯を詳しく解説することはないのだ。もし、具体的なに説明すると、何も知らなかった一般読者が「なるほどねぇ・・・。こんな不法(または、トンデモ行為)が罷(まか)り通っていたのか ! あの朝鮮人ども、赦せない!」と怒ってしまう虞(おそれ)がある。それゆえ、朝日新聞や神奈川新聞は“公平中立”を装いつつ、悪意を込めた報道を垂れ流す。まぁ、左翼新聞の記事だけを読む一般国民は情報貧困者だから、何も疑わず、桜井氏に関する記事を目にして、「いやねぇ~、こういうチンピラ右翼は !」と思ってしまうのだ。
ついでに言えば、桜井氏はケント・ギルバート氏との対談の中で、「虎ノ門ニュースは自分を出演させるべき」と述べたらしいが、それは無理な注文だろう。DHCが“保守派寄り”の番組を制作するのは、新たな顧客の獲得を目的としているからで、本当に国民のために報道番組を流している訳じゃない。美容商品を販売するDHCは、清らかで美しい企業イメージを最優先にしているから、ドロドロした政治権力闘争なんて厭なはず。ちょっとした保守派ゲストを招いて、大手メディアの批判をするのが精一杯、というより、「ちょっと保守的な報道番組」を作って、他との“差別化”を図っているに過ぎない。したがって、ゲスト・コメンテーターと制作者側の精神が違っていても当然。よく「営業保守」という批判用語があるけれど、民間企業がスポンサーなら、多かれ少なかれ「商業保守」になるのは当たり前。保守的なアメリカ人弁護士のギルバート氏だって、快適な生活を守りながら左翼批判をするのが趣味なだけで、主眼はモルモン教の布教だろう。彼が本当の保守派知識人なのかどうかは判らない。もしかしたら、ミット・ロムニー上院議員よりも“ちょっと”だけマシな元リベラル派なのかも知れないぞ。
「ヘイト・スピーチ」の認定は難しい
平成の中期から、我が国では「ヘイト・スピーチ」なる用語が流行し、朝鮮人や支那人に対する非難が、しばしば「ヘイト・スピーチ」に当たるとされてきた。確かに、下品でアホな連中が無闇矢鱈に朝鮮人に喧嘩をふっかけ、つかみ合いの口論になったりすれば、誰だって不愉快になるし、関わりたくない。たとえ、左翼と違う国民であっても、こうした“いざこざ”を目撃すれば、寒気や吐き気を催し、「朝鮮人と右翼の揉め事かぁ」とウンザリする。しかし、朝鮮人や支那人に対する抗議デモの中には、「なるほど」と思うような行動もあるはずだ。少なくとも、桜井氏が率いた抗議デモには“まとも”な行進が多い。(もっとも、桜井氏は「全部」と言うだろう。) 普通の日本国民は新聞やテレビから情報を得ており、一部、週刊誌で知ることもあるが、大抵は新聞かワイドショーからだ。大手のマスコミが報じない問題は、「存在しない」に等しい。したがって、インターネットから情報を入手する者だけは、桜井氏などが暴露したことで、初めて「朝鮮人の悪事」を知ることになる。なぜなら、朝鮮人や支那人が絡む社会問題だと、既存のマスメディアが遠慮し、意図的に朝鮮人や支那人による害悪を報道しないからだ。
そもそも、「ヘイト・スピーチ」規制法とは、支那人や朝鮮人を批判する日本人、あるいは反日勢力を糾弾する日本人団体を“弾圧”する法律であり、特定アジア人やその仲間を取り締まる法令ではない。保守派の日本人は、朝鮮人や日系左翼分子、および帰化鮮人から罵声を受けても、裁判沙汰にしようとせず、言論で対抗しようとするが、反日勢力は裁判をチラつかせて日本人を黙らせようと謀る。在日アジア人は、先祖から受け継ぐ「日本国民の権利」を持っていないから、道端に落ちている馬糞のような「人権」を手にして、日系日本人を攻撃しているのだ。保守派国民でもよく「人権 ! 人権 ! 人権蹂躙だ !」と叫ぶが、そんなことを口にすれば、朝鮮人と同じ立場になってしまうだろう。我々にとって大切なのは、日本人の祖父母から、日本人の両親から生まれた日系国民の「権利」である。朝鮮戦争の時に多くの鮮人が日本に潜り込んできたけど、彼らが金科玉条とする「人権」なんか、ビックリマン・チョコレートの“おまけ”以下。地球人全てが持っている「権利」なんて、海で拾った貝殻みたいなものだ。
上念司は桜井氏の一部発言を以て「ヘイト・スピーチ」と認定するが、どのような状況での発言なのか理解した上での認定なのか? これは筆者の勝手な感想だけど、虎ノ門ニュースで桜井氏を批判する上念氏の表情には「焦り」のような影がチラついていた。彼は必死になって桜井氏を「ヘイト・スピーチ」の確信犯と認定し、視聴者に向かって桜井氏のネガティヴ・イメージを植え付けていたが、虚勢を張っている姿が丸見えで、ちょっと可笑しかった。虚勢を張る上念氏は桜井氏に対し、過去のヘイト・スピーチを反省し、土下座して謝るなら討論に応じてやる、と述べていたが、桜井氏が陳謝するなどとは思っていないだろう。もし、「日韓断交」を「パカ右翼」の発想と考えているなら、謝罪なんか求めず、桜井氏との直接対決に臨めばいいじゃないか。
上念氏は桜井氏の「ヘイト・スピーチ」を非難するが、彼が知っている中川八洋先生のブログなんか「ヘイト・スピーチ」で溢れかえっているぞ。もし、一般人が中川先生の文章を全部読まなければ、単なる下品で狂った老人学者としか思わない。だが、中川先生は上念氏とは比べものにならぬほどの碩学で、後世に残る業績をもっている。言うのも馬鹿らしいが、知識量や判断力の点でも雲泥の差がある。蟻は背伸びをしても象には敵わない。
中川八洋先生のブログには「ヘイト・スピーチ」と思われそうな言葉が満載で、摘まみ食い的な手法を用いれば、「憎悪」や「罵倒」に満ちた「ヘイト・ブログ」としか呼びようがない。たくさんあるので、ここでは一部だけ紹介する。
例えば、菅義偉・官房長官については辛辣だ。中川先生は彼を「狂暴な朝鮮人ヤクザ」と評し、「山口組組長クラスの暴力団が百名集まっても敵わない『日本最凶の暴力朝鮮人ヤクザ』」と呼んでいる。(「"天皇制廃止の共産党員"に転向した"学者以前"八木秀次の『狂妄の謬説』」2019年3月1日) また、どんな証拠があるのか判らないが、菅官房長官は「満洲産コリアン2世で法政大学夜間部卒のコミュニスト」らしい。(「古屋圭司よ、"史上最狂の対ロ売国奴"安倍晋三の憲法"大改悪"で国を滅ぼす積もりか」2019年12月7日) 菅義偉は自民党の国会議員だが、中川先生によると、「共産党員」であるそうだ。たぶん、「隠れ共産主義者」という意味なんだろうけど、安倍総理は菅氏の素性を知っているのに、この自民党コミュニストを「官房長官に据え置いた」と非難している。(「『国会は天皇を強制退位させうる』との"天皇制廃止準備法"に様変わりした『今上陛下のご譲位』は特例法」2017年6月12日)
中川先生による菅官房長官への批判は厳しいが、安倍晋三総理大臣に関してはもっと手厳しい。中川先生は安倍総理を幾つかのブログ記事で、何度も何度も「サイコパス狂人」と呼んでいるのだ。例えば、2019年12月7日のブログでは、「ポル=ポト系"一億日本人皆殺し"を秘めたサイコパス狂人」と呼んでいた。また、安倍総理が北方領土問題でプーチン大統領に貢いだ時、日本国民が安倍総理に叛旗を翻さなかったので、中川先生は憤慨し、次のように書いていた。
日本人全員は既にアヒルかブタになりきっており、もはや人間ではないことが露呈した。この報道に、「安倍晋三を殺せ ! 」との過激だが正常かつ正当な声は一言もなかった。そればかりか、安倍晋三を「総理職から引きずり降ろせ! 」との、通常の政治的権利および国民の義務として一億日本人が立ち上がることもなかった。(「古屋圭司よ、"史上最狂の対ロ売国奴"安倍晋三の憲法"大改悪"で国を滅ぼす積もりか」2019年12月7日)
中川先生の「ヘイト・スピーチ」は政治家に限らず、学者・知識人・評論家にまで及んでいる。例えば、外務大臣になった茂木敏充は、「日本国をゼロベースで全面解体すると宣言した北朝鮮人・大前研一の同志で自民党きっての極左」であるらしい。(「クルーズ船を『病院船』だと妄想した"世界一の白痴"安倍晋三」 2020年2月21日) 他にも槍玉に挙がった人物がいて、それは防衛大学校で校長を務める国分良成だ。彼は「純血の支那人かつ正式な中国共産党員」であるらしい。(2019年1月6日) また、東京大学で政治学を教えていた御厨貴については、「 "豚鼻の共産党員"御厨貴」と呼んでいた。(2017年6月12日)
中川先生の矛先は、古巣の筑波大学にも及ぶ。同大学で教える「掛谷英紀の研究室は、中共からの赤い支那人大学院生でいっぱい」であるという。なぜなら、掛谷氏の研究室は、「対日」支那人工作員を育成する中共細胞の一つであるからだ。中川先生は引き続き、以下のように述べていた。
掛谷英紀の「反共」偽装は、自分のこの「対日」支那人工作員"教育細胞"を隠蔽する嘘イメージづくりを目的とした偽装表示の嘘宣伝。(「『カジノ法の廃止』『観光立国基本法の廃止』『支那人<日本留学>禁止法の制定』を急げ ! 」 2020年4月18日)
毎度のことながら、中川先生は朝日新聞が大嫌いで、朝日の「ヘイト・スピーチ」を批判している。
"赤い人喰い鮫"三千人が築地で泳いでいる朝日新聞の、日頃の「ヘイト」報道は、二重基準なのだ。朝日新聞は、在日朝鮮人や中共・支那人による、対「日本人」ヘイトに対しては大甘というより、「もっとやれ」「もっと激しく」と、大歓迎し大推奨する。(「『カジノ法の廃止』『観光立国基本法の廃止』『支那人<日本留学>禁止法の制定』を急げ ! 」 2020年4月18日)
とまぁ、文脈を無視すれば、中川先生は「ヘイト・スピーチの権化」なんだろうが、中川先生の著作の幾つかを読んだ日本人であれば、一概に先生を「ヘイト・スピーチの常習犯」とは呼べまい。中川先生が「過激」に見えるのは、それなりの「理由」があるからだ。しかし、主要メディアは中川先生を狂気の右翼学者としか思わない。おそらく、朝日新聞や神奈川新聞、毎日新聞、東京新聞、そして産経新聞でさえ、中川先生の文章を切り貼りして、「憎悪の学者」に仕立て上げるはずだ。
上念氏は自分を批判する桜井氏を見下して、「バカ右翼は相手にしない !」という態度を示しているが、上念氏を批判(酷評)する中川先生に対しては“どんな”意見を表明するのか? 例えば、中川先生は月刊『Hanada』に掲載された上念氏の対談記事を取り上げ、上念氏を「病原菌」扱いしている。『Hanada』誌が文在寅の韓国を批判する特集を組むと、先生は不満を募らせていた。日本の言論界は「韓国という病」を特集するよりも、「安倍晋三という病」を特集すべきで、「こんな特集をする暇など、日本にあるのか」と問いかけていた。中川先生曰く、
「安倍晋三という病」や「国家衰退病 / 国家破滅病が深刻な日本とその病気」を特集してこそ、日本国の論壇誌だろう。 (「文在寅への集団ヒステリーは、安倍晋三『対ロ外交大破綻』"隠し"の情報操作」 2019年11月6日)
中川先生はしばしば胡散臭い「櫻井よしこ」を批判し、彼女がしでかす「悪魔的洗脳の犯罪」を糾弾していた。そして、朝鮮問題を飯の種にしている西岡力と上念氏を加えて、「"日本衰退病"の病原菌」とこき下ろしている。中川先生曰く、月刊『Hanada』に登場した、この三名は「北朝鮮『対日』工作員トップ三羽烏」であるそうだ。さらに、ブログの最後に記された「注1.」を見ると、上念氏が「北朝鮮勢力」の一人となっている。
安倍晋三は、北朝鮮人がメロメロ大好きで優先的に最側近にする。菅義偉、茂木敏充、上念司、鈴木宗男、藤井聰、長谷川榮一、花田紀凱、田崎史郎らは、安倍を囲む北朝鮮人群のほんの氷山の一角に過ぎない。
桜井氏の「ヘイト・スピーチ」を批判する上念氏は、自分を「病原菌」扱いする中川先生を、「バカ右翼」とか「ヘイト・スピーチ学者」と呼べるのか? たぶん、彼は中川先生との直接対談を回避し、「土下座して謝ったら会ってやる !」と言い放つだろう。
女々しい上念司
筆者は上念氏に対して恨みは一切無いし、むしろ、彼がDHCの番組や独自のYouTubeチャンネルで行っている言論活動を評価している。ただし、ドナルド・トランプが大統領選挙に出馬し、トランプ勝利となった時に上念氏が見せた「男らしくない姿」にはガッカリした。2016年11月の選挙前、上念氏は知り合いのアメリカ人女性などに取材を行い、「ヒラリー・クリントンが当選する」との予想を視聴者に“それとなく”臭わせていた。もちろん、クリントン候補が当選するとは断言していなかったが、トランプが落選したとき、「ホラ見ろ、俺様が予想した通りになったぞ」と自慢したかったんだろう。ところが、密かな計算は瓦解し、「まさか !」のトランプ大勝利。おそらく、上智大学の前島和弘や外交評論家の岡本行夫みたいに愕然としたに違いない。
ところが、上念氏は予め「外れた時」の言い訳を用意していた。彼はトランプの当選は「3分の1」、つまり勝率は約30%ある、と言い残していたのだ。上念氏の説明によれば、「3回選挙をすれば2回ヒラリーが勝つ」はずだった。とろが、第一回目でトランプが勝ってしまったから、さあ大変。あろうことか、素人の暴言王が合衆国大統領に・・・・。上念氏の予想は大外れ。そこで焦った上念氏は、「チャンネルくらら」で自己弁護に努め、「30%くらいはトランプが勝つと予想していたんだ !」と言い放つ。一方、同チャンネルで政治問題を解説する覆面レギュラーの「かしわもち」さんは、あっさりと自分の間違いを認め、ヒラリー優勢と判断した自分の予想を詫びていた。
ご存じの通り、政治の世界は闇だらけ。誰だって予想を外すことはある。ただ、重要なのは、予想を外した過去をどう述べるかだ。「かしわもち」さんは番組の中で堂々と謝っていたから、筆者は彼を高く評価している。むしろ、以前よりも好印象になった。あれだけ素直に謝る姿を見れば、「まぁ、いいじゃん。気にしないでよ !」と言いたくなる。しかし、「30%当選」を楯に、様々な「言い訳」を述べる上念氏には、「見苦しさ」しか感じなかった。こんな自己弁護を耳にしたら、女性でも「女々しい奴 !」と侮蔑してしまうだろう。YouTubeにアップされた謝罪動画(2016年)は、今どうなっているのか分からないが、二人の謝罪動画を見比べてみれば、どちらが「男らしい」かが判るはずだ。
上念氏は「ヘイト・スピーチ」の桜井氏を容赦なく斬り捨てるが、30年来の友人である秋元司・衆院議員に対しては非常に優しい。秋元議員は2019年12月、支那企業の「500 ドットコム」から不正なお金を貰ったとの容疑で東京地検特捜部に逮捕された。調べによると、秋元氏の元秘書が設立した会社に、この支那企業が「コンサルティング料」を渡したそうだが、秋元氏や元秘書はこの贈収賄(385万円相当の賄賂)を否定している。秋元氏は統合型リゾート(IR)事業を巡っての瀆職事件で自民党を離党したが、保釈金3千万円を払って東京拘置所から保釈されたそうだ。
裁判における秋元氏の「贈収賄」事件がどうなるのか、平民の筆者には分からないが、上念氏は虎ノ門ニュースで秋元氏の擁護論を述べていた。上念氏の情報と推測によれば、秋元氏の逮捕は台湾やオーストラリアで捕まった支那人スパイからの供述がネタ元で、米国からもたらされた情報により、東京地検が動いたらしい。上念氏は「不正なお金を貰っていない」と主張する秋元氏を信じ、元秘書さえ貰っておらず、支那人スパイが渡すはずの賄賂を着服したんじゃないか、と述べていた。ただし、上念氏には具体的な証拠や根拠は無く、「単なる自分の推測」と断っていた。
確かに、我々が検察の捜査内容を知ることはできないから、秋元氏にかけられた容疑の真相は当分の間わらない。ただ、秋元氏を弁護したい上念氏は、個人的に彼を信じていると述べ、彼の苦労話を披露して視聴者に理解を求めていた。秋元氏は事業家として“そこそこ”のお金を稼いでおり、支那人にお金をせがむほど困窮していなかったという。また、秋元氏は上念氏が卒業した中央大学とは違う他の大学に通っていたが、弁論部の後輩で昔から親しいそうだ。そして、浪人して大学に入った秋元氏は母子家庭の出身で、在学中から仕事をするほど立派な学生であったらしい。普通の議員による贈収賄事件なら、あっさりと「この悪党議員!」と斬り捨てるところだが、友達思い上念氏は、秋元氏の「名誉」を強調し、「貰っていないんじゃないか」と述べていた。一般国民は、パチンコ屋の「政治分野アドバイザー」を務めていた秋元議員なんかを庇うことはしないが、評論家の上念氏は虎ノ門ニュースの場を借りて「温かい友情」を露わにしていた。(秋元氏の名前は「パチンコチェーンストアー協会」のリストに載っていた。)
筆者は、上念氏が生理的ないし正義感から桜井氏を嫌う事について反対しない。ただ、「市民活動家」時代の桜井氏が行ってきた功績を考えれば、多少のヘイト発言くらい平気である。お上品な発言を繰り返しながら、裏で日本を支那に売り渡す極悪議員に比べたら屁でもない。だいたい、支那人や朝鮮人の方が「ヘイト・スピーチ」の常習犯じゃないか。もし、日本の左翼陣営の言論を検証すれば、桜井氏の暴言など「些細な呟き」程度である。そもそも、一般有権者は桜井氏を咎めることができるのか? 神奈川の有権者は河野洋平を何回も選出したし、山梨国民はあの金丸信を、広島県民は宮沢喜一、山形県民は加藤紘一、和歌山県民は二階俊博、愛知県民は大村秀章、神奈川県民は菅義偉、鳥取県民は石破茂を選んできたじゃないか。彼らに投票した有権者は、自分が酷い選択をしたと自覚しているのか? 安倍総理を選出した山口県民は、まるで「長州の英雄」を排出したつもりになっているが、筆者に言わせれば「長州の恥さらし」でしかない。
桜井氏の抗議活動は、保守界隈でも賛否が分かれ、高く評価する人もいれば、下品で過激と評する人もいる。筆者は全般的に素晴らしいと思っている。例えば、桜井氏は朝鮮人の牙城となっている神戸に赴き、神戸市役所に抗議活動を行ったことがある。この市役所では朝鮮人に対する「格別の配慮」がなされ、市の担当係は在日鮮人の人権とやらにとても敏感で、得体の知れない朝鮮人を参考人やアドヴァイザーにしていたのだ。「在日外国人への心遣い」というが、その外国人とは朝鮮人のことで、日本人が朝鮮人に屈服するのが神戸市の対応であった。こうした「とんでもない方針」に異を唱えたのが桜井氏で、彼は仲間と共に市役所へと乗り込み、鮮人担当の役人を吊し上げていた。最近、昔の動画がYouTubeで再アップされているので、興味のある方は是非見てもらいたい。動画を目にすれば、保守派でない日本人でも市役所の態度に腹が立ち、段々と怒りを覚えてくるはずだ。
筆者が桜井氏の行動から深い感銘を受けたのは、不法滞在を続けていたフィリピン人家族、「カルデロン親子」を批判した時(2009年)だ。この犯罪一味に対し、桜井氏率いる在特会は政府に怒りをぶつけた。自民党の森英介は法務大臣のくせに左翼のマスコミ陣に屈服し、カルデロン一家に対し、驚くべきボーナスを与えてしまったのだ。カルデロン夫婦は計画犯罪者で、闇社会で偽造旅券を購入すると、何食わぬ顔で入管職員を騙していた。彼らは計画通り我が国へと入り込むや、摘発されぬよう静かに暮らし、勝手なセックスに耽ると娘(ノリコ)をもうけた。あろうことか、日本で生まれた娘を梃子にして永住を狙った夫婦は、10年以上も不法滞在を続け、娘が充分に成長する時間を稼いでいたのだ。つまり、フィリピン人の娘を「日本人」に仕立てる計画を練っていたのである。
一方、マスコミは不法滞在がバレたカルデロン夫婦に同情し、娘の「ノリコ・カルデロン」が引き続き日本に滞在できるよう連係プレーを画策した。NHKやTBS、日テレ、フジテレビなどは一斉に、強制送還になりうるカルデロン一味を掩護し、特別在留許可が下りるよう法務省に圧力を掛けた。意気地無しの森英介はマスコミに媚びてしまい、ノリコ・カルデロンに特別滞在許可を与えてしまう。本来、犯罪者の子供はフィリピン政府が引き取り、同国の福祉担当者が再教育すべきなのに、我が国の政治家とマスコミは「親子を引き離すことは残酷だ !」とわめいて、ノリコ・カルデロンの滞在を要求した。どうして、フィリピン人の子供を「祖国」に返すことが、「残酷」なことなのか? 「日本語しか話せないフィリピン人娘」なんて怪しい !! 本当は両親の母語であるタガログ語を話せたんじゃないか? 家庭生活で不得意な日本語を話すなんて信じられない。カルデロン夫婦は祖国の言葉で娘に話しかけていたはずだ。とにかく、マスコミの一大キャンペーンにより、ノリコ・カルデロンは日本に居坐り、日本の学校に通い続けることができた。
これに激怒し、最大限の抗議を行ったのは桜井誠、ただ一人。文壇でふんぞり返る保守派知識人は冷ややかに眺めているだけだった。当時(2009年)、筆者も激怒して森英介の事務所に抗議したから、今でも腹立たしく思っている。(実は、筆者自身も桜井氏が抗議を行った東京入国管理局に駆けつけ、微力ながら脇で怒りの声を上げていた。たぶん、今でも桜井氏の抗議を録画した映像がYouTubeに残っているはずだ。)
保守派国民は表に出ることを嫌い、快適な談話室で上品に不満を述べるばかり。これだから、左翼に連戦連敗でも当然だ。保守派が左翼に対し無力で負けてばかりいるのは、桜井氏のような蛮勇を以て左翼陣営に立ち向かわないからである。今回の都知事選では、やはり小池百合子の再選が濃厚だ。虎ノ門ニュースにレギュラー出演する有本香、百田尚樹、竹田恒泰などは小池氏の再選に反対らしいが、それなら彼らは誰を推薦しているのか? もし、小池都知事の続投に反対なら、代わりに当選するのは山本太郎とか宇都宮健児になるが、彼らはそれで満足なのか? たぶん、彼らは桜井氏よりも小池氏の方が“適任”と思っているのだろう。
しかし、本当に小池再選で「仕方ない」と思っているのか? 虎ノ門ニュースの面々は、桜井氏には都知事の資格が無いと思っているが、それなら小池氏に充分な手腕があったと言うのか? 小池氏が何百億円も浪費しようとも、「あの桜井誠よりもマシ」と思っているなら、彼らの言論活動は「商売」でしかない。もし、桜井誠が当選すれば、マスコミや左翼陣営にとって大ショックだ。背中に戦慄が走るどころの騒ぎじゃない。全身に震えが止まらず、膝から崩れ落ちてしまうだろう。丁度、トランプ当選を目の当たりにしたABCやCNN、CBSの左翼コメンテーターを思い出せば分かるはず。桜井氏がどんな行政を実践するのか分からないけど、少なくとも朝鮮人や支那人に対する福祉や補助金、および怪しい行政サービスは大幅に削減されるだろう。そして、今までタブーとされていた「闇の慣行」が炙り出される可能性すらある。有本氏や百田氏、竹田氏は、こうした「都政のちゃぶ台返し」に反対なのか? 彼らが桜井氏を無視するのは、「美しくて清い政治」を理想としているからだろう。
しかし、現実の政治は様々な利権が交差し、賄賂や不正が蔓延る修羅場となっている。そんな世界で綺麗事を並べていたら埋没するか、抹殺されるかのどちらかだ。それなら、猪突猛進型の桜井氏に賭けて、少しでも現状を打破してもらった方がいい。保守派知識人は桜井氏の豹変を危惧しているが、政界での裏切りなんて日常茶飯事だ。じゃあ、安倍晋三を支援していた保守派国民は、今でも安倍総理に期待し、国益を優先する保守的な政治が実現されるとでも思っているのか? チャンネル桜を率いる水島総社長だって、応援していた安倍総理に何回も裏切られ、ついに叛旗を翻したじゃないか。それなら、保守派都民は桜井氏に賭けてもいいばずだ。「文化人放送局」の生田よしかつは、築地の魚屋に大損害を与えた小池百合子を恨んでいる。まぁ、生田氏が小池氏に投票するとは思えないが、「小池被害者の会」に与する市場のオヤジさん達は、誰に投票するのか? まさか、山本太郎なんて事はないよねぇ~。小池再選で嘆く保守派の顔が目に浮かぶ。
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