黒木 頼景
成甲書房
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メキシコ系ギャングの仲間に
最近、興味深い人物を見つけたので、ちょっと紹介したい。その人物とは「ホーミー・ケイ(Homie KEI)」と呼ばれる元ヤクザで、本人は「井上ケイ」と名乗っているが、本名は「小峯圭介」というらしい。(「ホーミー」とはメキシコ人たちの造語で、「仲間」とか「家族」を意味する。) 彼を知る切っ掛けとなったのは、ジャーナリストの須田慎一郎が取り仕切る「オルガン坂<虎>」という番組なんだが、詮索したくなったのは、義竜会の会長を務めた元ヤクザで、現在は「五仁會」を運営する竹垣悟(たけがき・さとる)代表が、ケイさんと一緒に「Oneness Caretaker」という番組に出ていたからだ。単に足を洗っただけの元ヤクザなら特に取り上げることもないのだが、その半生が尋常でないから耳を傾けたくなる。
( 左 / 「ホーミー・ケイ」と称する井上氏)
ケイさんの過去はまさしく波瀾万丈だ。彼は1961年に生まれるが、その父親は幼いときに蒸発し、彼の母親も同類で、幼い息子を育児放棄。小学生のケイさんは親戚中をたらい回しにされ、一時はトルコ嬢のタコ部屋で暮らしていたという。その後は、祖母と一緒に暮らすことになったというが、音楽教室を開くミュージシャンであった祖父が普通じゃなかった。時は大東亜戦争が勃発した頃。世間では一般人の徴兵が始まるが、戦場に行きたくなかった祖父は、「障碍者」になって徴兵逃れを試みる。大半の徴兵忌避者は指を切り落として「不合格」になるんだけど、ケイさんのお爺ちゃんは自分の足を切り落とした。なぜなら、音楽家にとって「指」は命だから、手の方じゃなく「足」の方にした、というのだ。もう、普通の庶民だと言葉が出ない。いくら何でも「足」をぶった切るとは・・・。指を切断するのは痛いけど、足を切断するのはもっと痛いぞ。一体、どういう頭をしているのか? こういう逸話から推察すると、ケイさんの行動様式は血筋なのかも知れない。
そういえば、昔、オスマントルコで異民族の徴兵が行われており、屈強な身体を持つセルヴィア人は格好の対象者となっていた。当時、トルコのスルタンは見栄えのいい精鋭部隊を揃えたかったそうだ。しかし、我が子を取られる母親したら堪ったもんじゃない。そこで、思い詰めた母親の中には、幼い息子の指を切り落とす者もいたそうだ。おもしろいのは、ユダヤ人の少年だと“除外”になっていた点である。たぶん、ユダヤ人だと貧相な肉体で、ひねくれた性格の子供が多いから、「厄介者」と思われていたのだろう。ユダヤ人は財務官とか商売人、あるいは書記とか質屋といった頭脳労働に向いているが、勇猛果敢を旨とする軍隊には適さない。しかも、屁理屈ばかり捏ねるから、トルコ人の上官にとっては悩みの種となってしまう。一方、セルヴィア人だと忠誠心が篤く、我慢強いときているから戦闘要員としてピッタリだ。PRIDEで活躍した元格闘家のミルコ・クロコップ(Mirko Cro Cop)やUFCチャンピオンのスティペ・ミオシッチ(Stipe Miocic)を思い出せば解るだろう。(もちろん、この二人はクロアチア人なんだけど、外見や体質的にはセルヴィア人とほぼ同じだから、数百年前だと見分けか附かない。)
話を戻す。辛い少年時代を送ったケイさんは、中学生になるとサッカーに夢中になったそうだが、やはり不良仲間に引き摺られてしまい、14歳で「マッドスペシャル」という暴走族に入ってしまった。その後は、少年ヤクザとなり、新宿でトルエンやシンナーの小売業に従事し、ヤクザの兄貴分に誘われて暴力団の準構成員になったそうだ。彼は豪華な生活に憧れてヤクザの舎弟となるが、実際は「部屋住み」の召使い程度。四六時中、料理や電話番といった雑務に追われ、休暇は三ヶ月に一度くらい。もっと厭なのは、何か“ヘマ”をやらかすと木刀で死ぬほど叩かれることだ。ケイさん曰わく、「叩かれているうちに全身が麻痺してしまい、徐々に痛みを感じなくなる。部屋住みに比べたら少年院の方がよっぽどマシ」であるという。確かに、日本の少年院では看守によるシバキとか折檻は無いから、ちょっと不自由なサマー・キャンプみたいなもんだ。
やがて、親分に伴う運転手となり、刺青を彫って麻薬の売人となるが、女にまつわる“いざこざ”で指を詰める事態となる。しかし、夜中の急な切断なので、身近に包丁やノミが無い。そこで舎弟にナイフを買いに行かせるが、この使いっ走りがコンビニで見つけたのは果物ナイフ。ケイさんは切れ味の悪い刃物で何度も指をゴリゴリと斬ることになる。こうして、約20回くらい押しつけてから、皮一枚で繋がった左手の小指を引きちぎったそうだ。ところが、この「落とし前」は後処理が壮絶で、彼は病院には行かず、自分の部屋で「治療」したという。突き出た骨を爪切りで少しずつ削るが、そのたびに激痛が走る。医者に治療してもらうのは「根性無し」とみなされるので、自分で後始末をしたそうだ。
面子や体裁を気にするヤクザでも、何かをして生計を立てねばならない。ケイさんは商売上手で、失敗もあるが、そこそこ成功した仕事もあったという。その一つが高級スポーツ・カーの販売で、フェラーリとかアメリカ車を扱ってボロ儲けしたらしい。さらに、違法改造車の車検を引き受け、銭で動く業者に頼んで闇車検を通したそうだ。1台につき20万円くらい入ってきたから、相当な利益になったという。高級外車を販売することでシノギを得ていたケイさんだが、やはり自身の本業は覚醒剤の密売であったらしく、この商売でも結構な利益を上げていた。彼は日本からサイパンに覚醒剤を運び、アホな現地人が大喜びで購入したので、かなりの大儲けをする。ところが、面倒を見ていた「シュウ坊」に裏切られ、ケイさんは奈落の底へ。彼は日本で味噌樽に覚醒剤を忍ばせ、借金で困っていた日本人にサイパンへ運ばせたが、その一部始終はFBIに筒抜けだった。FBIの囮捜査に気づかぬケイさんは、泊まっていたホテルの一室で捕まる破目に。この逮捕劇は日本でも報道され、刑務所に送られたケイさんは、日本のテレビ局から取材を受けていた。
アメリカの刑務所にぶち込まれた時のエピソードは本当に面白い。兇悪犯が服役するレベル4やレベル5の刑務所に送られたケイさんは、ひょんなことからチカーノ・ギャングの囚人グループと親しくなり、「例外」として彼らの仲間となる。(註 / 「チカーノ<Chicano>」とはアメリカ生まれのメキシコ人を指す。) 一般の日本人だと、TVドラマの『プリズン・ブレイク』とか『サンズ・オブ・アナーキー』で描かれる刑務所しか想像できないが、実際の刑務所はもっと凄い。簡単に言えば、背徳の伏魔殿といったところだが、赤白茶黄色の囚人が群がる「人種の坩堝(るつぼ)」でもある。ただし、人種ごとに分離するモザイク社会だ。ケイさんが体験した刑務所生活は非常に興味深いが、それを紹介すると長くなるので、ここでは割愛する。
(写真 / アメリカの刑務所に収監された南米系の囚人)
もっとも、ケイさんの体験談が全て本当とは限らない。人は皆、“多少”の「色づけ」や「水増し」を絡めて話すからだ。ケイさんには『アメリカ極悪刑務所を生き抜いた日本人』(東京キララ社、2019年)という著書があり、そこで語られている内容は概ね真実なんだろうが、裏取りは不可能なので、どこまで信用していいのか分からない。幾つかの話には誇張した部分があるんじゃないか、と考えるのが妥当だ。また、都合が悪いので隠している点や省略している部分もあるだろうから、全部のエピソードを鵜呑みにするのは危険である。それでも、大筋は事実に基づいていると思われる。 とにかく、様々なトラブルを引き起こして刑期が12年に延びてしまったが、彼は2001年に出所し、強制送還で日本に戻ってきた。ケイさんは顔が広く、様々な人脈を持っているので、ちょっとビックリすることがある。例えば、俳優の安岡力也が入院していた時、ケイさんは毎日のように見舞いに行き、亡くなる日まで看病していたそうだ。また、覚醒剤の使用で逮捕された「田代まさし」とも知り合いであるという。田代が再びヤク中で逮捕されたので、彼のYouTube番組を引き継いでいるそうだ。
豪腕のタクシー運転手
米国のみならず、日本の刑務所を出てきた前科者には、世間の風は冷たく、まともな就職先すら無い。ケイさんの場合は最悪で、全身に刺青が彫ってある上に、小指も一本欠けているから、普通の職業を探すのは困難を極める。しかし、運命の女神は見放さなかった。ケイさんは八王子のタクシー会社に就職することができ、堅気の道を歩むことになる。(ケイさんには独特の魅力があるので、女にモテるという話も理解できる。何処か「放ってはおけない」という気にさせるので、一般の女性や元不良が集まってくるのだろう。) ただし、就職後に身体測定を受ける破目になったから大ピンチ。彼は身体検査をする町医者に事情を打ち明け、堅気となって暮らして行きたい旨を伝えた。すると、ケイさんの気持ちを察してくれたのか、この医者は了承してくれ、「全ての項目に異常無し」とのカルテを書いてくれたそうだ。
「オルガン坂」の番組で述べていたけど、ケイさんは刺青を入れようとする若者に警鐘を鳴らしていた。自分も刺青があるので、子供達と家族旅行に行っても、一緒に温泉とか水泳プールに入れないので、辛い思いをしたそうだ。それゆえ、これからも日本人として暮らし、日本で生きて行こうとする人は、絶対に刺青を入れるべきではないと語っていた。確かに、刺青を彫った不良少女も、結婚して子供を持つと、若い頃の「過ち」を後悔し、レーザー放射で刺青を消すという。これは激痛を伴い、結構な金額を払う治療となるが、家族のことを思うと我慢して続けるそうだ。やはり、幼稚園や小学校に通う子供を見ると、「一般人(カタギ)」になりたいと思うらしい。
タクシー会社勤めとなったケイさんは、久しぶりに平和でのんびりとした生活に耽っていた。アメリカで兇悪犯に囲まれ、流血と抗争にまみれた囚人生活が、まるで遠い昔の出来事と思えるくらいだ。しかし、ある日の出来事で、この安逸な生活は消えてしまう。ケイさんは八王子駅で二人の中年紳士をタクシーに乗せたそうだ。この二人は大学教授で、出席する学会に遅れそうなので、「急いでくれ !」と頼んだらしい。お客さんの注文に忠実なケイさんは、渋滞する道に出くわしても何とか急ごうとした。彼は空いている左車線の道を突っ走り、強引に10台くらい追い抜かしたところで、渋滞の列に割り込んでしまった。ところが、横滑りした場所が悪く、割り込みしたのはヤクザが運転するクルマの前。後方の白いマジェスタ(トヨタ車)は、さながら暴走機関車だ。激怒した運転手は、クラクションを鳴らしながらタクシーを追跡する。この猛突進に怯えた乗客は、何処かで脇道に逃れてくれと頼むが、生憎、通っていた道路には脇道が無い。ハンドルを握るケイさんは、直進するしかなかった。
しばらく追跡劇が続いた後、タクシーは交差点の赤信号で停車となった。こうなると、さぁ大変。マジェスタを運転するヤクザは外に出ると、停車中のタクシーに近く。このヤクザ者が「オラァァ~、出て来いや !」と喚き散らすので、ケイさんは話をつけるべくタクシーから降りた。因縁をつけるヤクザは、いつもの調子でケイさんの脚を蹴ってしまった。これで運の尽きとなる。脅す相手を素人のタクシー運転手と思ったヤクザは、自分で墓穴を掘る破目になったのだ。暴力スイッチが入って昔に戻ったケイさんは、記憶が無くなるほど激昂し、このヤクザをボコボコに殴ってしまう。さらに、ケイさんは車内に残っていたヤクザにも睨みを利かし、「おらぁぁ~、出てこい !」と言い放つ。すると、助手席にいたヤクザは、ドアを開けて外に出ると、ケイさんに突進するどころか、逆方向に踵を返し、一目散に逃走したそうだ。まぁ、仲間のヤクザが返り討ちに遭って、ノックアウト状態なんだから、気が動転しても不思議じゃない。ケイさんはマジェスタの鍵を引き抜いて、道路の方へ投げ捨てたという。
一仕事終えてタクシーに戻ったケイさんは、再び運転を始めたが、乗客の教授達は顔面蒼白、茫然自失だ。まさか、タクシーの運転手がヤクザを殴り倒して血祭りにするなんて、誰も想像できないじゃないか。目的地の大学に着くと、二人の教授は震える手で1万円札を差し出したそうだ。肝を潰した乗客は、「運転手さん、すいません ! 私達のために、あんな事になっちゃって・・・。お釣りは要りませんから !」と陳謝する。でも、ケイさんはお釣りを渡そうとしたから、先生達は「早くドアを開けて出してよ !」と焦ったそうだ。大急ぎのドライブを頼んだ教授達は、大慌てで消えていったという。(上掲書 pp. 220-221.)
ヤクザを叩きのめして、無事に済むと思うケイさんも只者じゃない。その日、仕事を終えて会社に戻ると、何台もの黒いベンツが事務所の前に駐めてあり、30人近くのヤクザがケイさんを待ち構えていたそうだ。ヤクザに囲まれ、恫喝を受けていた会社の専務や事後係は震えており、ケイさんが現れると、「君 ! いったい何をしでかしたんだ!」と大騒ぎ。確かに、30人のヤクザに囲まれたら、会社の上司だって泣きたくなる。もしかすると、恐怖で血管が凍りつき、チビるほどの小便すら出なかったのかも・・・。しかし、トラブルを引き起こした本人は至って冷静だった。「ここで暴れたら会社に迷惑がかかる」と思ったケイさんは、取り囲むヤクザを説得し、連中の事務所で話をつけるから、と提案したそうだ。
拉致犯みたいなヤクザに従い、組の事務所に到着したケイさんは、そこで意外な人物に出くわす。何と、自分を待ち構えていた組長は、中学時代の後輩であったのだ。この親分はケイさんを見ると、「あれ ! 先輩、ここで何してんすか?」と驚く。何と、子分を痛めつけた運転手が、中学時代の先輩なんて、もう漫画みたいだ。「何してんすか?」と訊く後輩に対し、先輩のケイさんは、「お前んとこの若い衆に連れてこられたんだよぉ~」と答える。すると、組長は子分を怒鳴りつけ、「俺の先輩に何するんだ?」と言うから、詰問された子分は、「いえ~、うちの若い衆が殴られちまったんで・・・」と弁解する。すると親分は、「バカ野郎 ! お前ら、この人に言ったら殴られるに決まってんだろう !」と叱り飛ばしたそうだ。
(左 / 刑務所内で筋トレをする囚人達)
でも、誰が見ず知らずの人間を見て、「親分の先輩だ !」と判るのか? 超能力者じゃないんだから無理だろう。 ヤクザは理不尽な事を平気で言う癖がある。それにしても、脅しをかけたヤクザは不運だ。ケイさんは囚人どもと刑務所のジムで体を鍛えていたし、元プロ・ボクサーの黒人と知り合って、ボクシングの訓練を受けていたから、日本のチンピラなんて屁でもない。しかも、アメリカの兇悪犯に囲まれ、いつ命を奪われるかも知れない環境にいたのだ。下っ端のヤクザが脅しをかけたって、仔犬の遠吠えみたいなのもだから、涼しい顔をしていればいい。ついでに言うと、アメリカの囚人は筋力トレーニングでムキムキの体になっているし、生まれながらの殺人鬼もいるから、撲殺なんか朝飯前。刑務所内ではシャバと同じ犯罪がはびこり、麻薬の代金が払えない奴はヤクの売人に殺されてしまう。中には、首を切断された遺体があったらしい。アメリカの刑務所では麻薬の販売なんか当たり前で、コカインからヘロインまで、より取り見取りだ。刑務官さえムショでの商売に夢中で、囚人達の博打にまで加担して小銭を稼ぐ。真面目な日本の看守が聞いたら唖然とするだろう。
案の定、会社に戻ったケイさんは、会社の上司から「もう来なくていいから !」とクビを宣言され、三ヶ月分の給料をもらって会社を去ったという。タクシー運転手を辞めたケイさんは失業保険で僅かなお金を得ると、例の組事務所に行って、後輩に愚痴をこぼしたそうだ。「お前のせいで会社をクビになっちまったよぉ~」とボヤくので、罪悪感に駆られた組長は、半年くらいケイさんに小遣いを渡して面倒を見たらしい。現在、ケイさんは恵まれない子供達のために施設を作り、様々な子供の相談を受けるボランティア活動に励んでいる。彼は親から虐待された子供や問題児とされる不良少年、行き場の無い子供達の面倒を見ているらしい。
驚愕の支那人受刑者
アメリカの刑務所でケイさんが体験した話は色々あるが、その中で刮目すべきエピソードが幾つかある。例えば、ランパークの刑務所に収監された支那人だ。ある日、ケイさんは五、六人の囚人と一緒にシャワーを浴び、髪を洗っていたそうだ。すると、異様な臭いが漂ってくる。最初、シャンプーをしていたので判らなかったが、列の先で髪を洗っている支那人を見てビックリ。その支那人はシャワーを浴びながら、しゃがんで大便をしていたのだ。普通の日本人なら、「まさか ! そんな !! 有り得ない !」と絶叫してしまうだろう。しかし、文化的生活を知らない支那人だと、故郷の生活を異国で“そのまま”再現してしまうのだ。これには、さすがのケイさんも堪らず顔を背けたらしい。日本人は流入する支那人を「労働力」としか見ないけど、支那人の風習や思考は日本人の常識を越えている者が多い。もし、誰でも利用できる市営プールに支那人が訪れ、それとなくプールの中で小便をしたら、一緒に泳いでいる日本人はどう思うのか? 一般人は刑務所に入らないから想像しないけど、もし、自分が髪を洗っていて、足元の排水溝に大便が流れてきたら絶叫するんじゃないか。女性用のシャワー室も例外じゃないぞ。
(左 / アメリカにいる支那人ギャング )
地上最低の民族である支那人は、日本人の尺度で測れぬ外来生物である。この暗黒大陸には大量の札束を有する大富豪もいれば、乞食より貧しい下層民がいたりするから驚く。米国にやって来る支那人には、通信産業や金融業で儲けた上級移民がいるけど、その一方で、犯罪で稼ぐために潜り込んできた密入国者がいる。こうした下郎はド田舎の野蛮人であるから、文明生活を知らないし、理解しようとも思わない。ケイさんがいた刑務所にも未開人がいたそうで、支那人は洋式便所の使い方を知らず、便座にウンコ坐りをして脱糞したそうだ。それゆえ、便座や便器に大便が撒き散らかされ、床だって糞まみれ。排便後に水を流すことも知らないから、アメリカの囚人だってウンザリする。こうしたマナー違反に堪りかねたアメリカ人は、英語の分かる支那人を呼んできて、不届き千万の支那人に注意したそうだ。
支那人というのは、尻から出す糞と口に入れる食で問題を起こす。支那人が机と椅子以外の四つ足を食べることはよく知られているが、その食材には「意外」な物が多い。アメリカの刑務所では、囚人達が自由に台所で調理をし、好き勝手に食べることができるという。確かに、様々な宗教を持つ囚人が集まっているから、一律の食事を提供する事は難しく、ある程度の自由食を許した方が賢い。それでも、支那人の食欲にはビックリする。彼らは刑務所の敷地内に入ってくるアライグマを捕まえると、その毛をむしり、バケツを半分に切って作った皿の中に入れるという。その調理皿には水が張ってあり、丸裸になったアライグマは、生きたまま押し込まれ、電子レンジの中で“お陀仏”となる。
(左 : 「犬の丸焼き」を捌く支那人 / 右 : 食材となる「豚の頭」を吟味する支那人)
しかし、こうした「水煮」から放出される臭いは強烈だ。施設内すべてに異臭が充満するという。普通のアメリカ人にしたら、食事どころの話じゃない。もう、鼻が曲がってしまうほどの悪臭である。ところが、支那人達はみんなで集まり、その“御馳走”をムシャムシャ食べていたというから、とても同じ人間とは思えない。そもそも、「茹でたアライグマ」なんて想像しただけでもゾッとする。これなら、ヘビの蒲焼きの方がよっぽどマシだ。日本人は「アライグマ」と聞けば、世界名作劇場のTVアニメ、『あらいぐまラスカル』くらいしか思い出さない。当時(1977年)、日本の子供達は物悲しい最終回に感動したものだ。飼い主のスターリングは、大きくなった「ラスカル」を自然に帰そうと、断腸の思いで森の中へ“相棒”を解き放つ。このシーンを見て日本の子供は大号泣。ラスカルを「可愛い野生動物」と見なす子供はいても、さすがに「食材」と考える子供はいなかった。
支那人の魔の手に掛かったら、『山ねずみロッキー・チャック』(1973年)も支那料理のメニューとなる。主人公の山ネズミであるロッキーやポリー、ウサギのピーター、リスのチャトラーも、生皮を剝かれて三分クッキングの食材だ。フランダースの犬だと朝鮮人もヨダレを垂らすから目を離せない。日本人の母親は、子供から「ママ、朝鮮人はパトラッシュを食べちゃうの?」と訊かれ、どう答えていいか分からず沈黙するんじゃないか。まさか、「醤油ダレをかけると美味しいよ !」と言えないだろう。そういえば、刑務所でアライグマの水煮を食べていた支那人は、一体どんな調味料を使っていたのか? シンプルに塩味だったりして・・・。いずれ、埼玉の西川口でも「アライグマの味噌煮」とか「レッサー・パンダの串刺し」なんかを提供する上海料理店が出来るんじゃないか。
日本で外国人問題を研究する大学教授は、異民族の流入で如何なる事態が発生するのか、具体的に考えることはない。さすがに、こうした大学教授でも外国人の移民や研修生による犯罪率とか、日本社会への影響などを考慮するが、その分析は観念的で、生々しい人間を対象にしていないのだ。結局、快適なオフィスで論文を書くだけで、裏社会で蠢く支那人とか殺人を犯すベトナム人、暴力団員になる在日鮮人とかを綿密に調査することはない。最近、東北大学の永吉希久子(ながよし・きくこ)准教授が中央公論新社から『移民と日本社会』という新書を出したが、この本を読むと「まったく、大学教授というのは気楽な商売だ !」と思ってしまう。吉永氏には移民流入への危機感が全く無い。むしろ、日本社会への貢献とか地域共同体への統合に関心を寄せ、多文化共生への共感を示している。まるで「お花畑の住民」みたいだけど、移民や難民を扱う大学教師なんて、彼女みたいなボンクラがほとんどだ。
だいたい、象牙の塔に籠もる大学教授が、刑務所の体験を基にして移民問題を語ることがあるのか? 移民や難民を容認する知識人や商売人は、異邦人が持ち込む生活習慣に無頓着だ。刑務所の運営だって「いくら」かかると思っているのか? 国民の大半は、無用な再生エネルギー料金に加え、外国人犯罪者にまで税金を払うことになるが、一般人がそうした負担に気づいているとは思えない。移民の受け容れに関する議論は、いつも「人手不足」とか「人道主義」に関する話題ばかり。刑務所に入るような支那人が大量に雪崩れ込んで来るとは思っていないのだろう。ケイさんの刑務所体験記を読むと、生々しい人間の行動がよく分かる。大学教授より、元ヤクザの方が判断力と考察力に優れているんだから、日本人は間違った連中に授業料を払っているのかも知れないぞ。
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