アメリカ大統領選挙の人民投票が終わってから、2ヶ月くらい経つが、未だに「ジョー・バイデンの当選」は確定されず、「負けた」と評されるトランプ大統領の抗戦が続いている。主要マスコミによれば、ジョセフ・バイデンは米国史上最大の8,000万票以上を得たという。だが、その人気は一向に浮上せず、世間からの注目度は素人のYouTuberよりも低い。だいたい、猫や犬よりも不人気な大統領って、いったい何なんだ? もし、2021年の大統領カレンダーが発売されたら、3月以降の写真はカマラ・ハリスになっているのかも知れないぞ。一般のアメリカ人に訊きたくなるが、あの弱々しい老人を積極的に支持する国民が、本当に八千万人もいるのか? 副大統領になるはずのカマラ・ハリスだって、バイデンの「当選」に懐疑的で、未だに上院議員を辞めていないじゃないか。もし、彼女が「バイデン圧勝」を信じているなら、11月か12月中にさっさと辞任し、副大統領職の準備を始めているはずだ。まさか、あのハリスまでもが「トランプの逆転勝利」を信じているとは思えないけど・・・。
(左 : ミラー長官や高級軍人とスタジアムをあるくトランプ大統領 / 右 : アメフト試合の開始に立ち会うトランプ大統領)
(左 : ウィリアム・ハウ将軍 / 中央 : ジョージ・ワシントン将軍 / 右 : ヴァレー・フォージで祈るワシントン )
(左 : 兵卒を気遣うワシントン将軍 / 右 : 冬の宿営で苦しむワシントン軍)
(左 / フリードリッヒ・ウィルヘルム・フォン・シュトイベン男爵 )
戦没者に敬意を払うトランプ大統領
(写真 / ブリトニー・ジェイコブズ夫人と息子のクリスチャンに会うトランプ大統領)
(左 / 父親の墓を見つめるクリスチャン)
遺児となったクリスチャンは、まだあどけない7歳の少年であったが、小さな海兵隊の制服を身に纏い、父親の墓前に立って、堂々と敬礼をした。こうした光景は観衆の胸を打つ。トランプ大統領は一生忘れない出来事であったと述べている。海兵隊の司令官であるトランプ大統領は、父を亡くした少年にこう告げた。「君のパパはこの世を去ったけど、彼は居なくなったわけじゃない。パパの愛情、勇気、強さは君の中で生きている。君もパパのように大きくなり、強くなるが、パパの素晴らしい遺産も君の中で生きているんだ」、と。そして、トランプ大統領は最後にブリトニー夫人とクリスチャン君に感謝の意を述べた。トランプ大統領の追悼演説は全米で放送され、彼の真摯な言葉は人々の心を捉えた。官僚の作文を棒読みにする日本の総理大臣とは違い、トランプ大統領は自分の言葉で喋っていた。
ある日の午後、近くの家々を眺めながら歩いていたら、小学1、2年生くらいの男の子が目にとまった。幼い白人の少年が、たった独りで庭に設置されたバスケッート・コートに居たので、「どうして独りなんだ?」と尋ねてみた。すると、「パパが知らない外国に派遣されたので、仕方なく独りでボール遊びをしているんだ」、という旨の答えが返ってきた。「マイク」と名乗るこの少年は、哀しそうな青い瞳で筆者を見つめ、父親がいつ戻ってくるのか判らないと暗い表情を浮かべていた。その様子があまりにも不憫だったので、筆者は励ますつもりて次のように語りかけた。
以前、父親を亡くした少年が大粒の涙を流す場面を見たことがある。あの時は自分の胸が締めつけられるような思いだった。筆者には海兵隊員や陸軍兵士の級友がいるんだけど、彼らが中東アジアに派遣されていたら、何人かは亡くなっていたかも知れない。級友が兇弾に倒れる姿を想像するのは辛いものである。とにかく、最高司令官となる大統領や首相の肩には、とてつもなく大きな重責がのしかかってくると言えよう。彼がちょっと唇を動かすだけで、何千何万もの将兵が戦場に派遣され、生死の境を彷徨ってしまうのだ。ある者は奇蹟的に助かるが、不運な者は手足を失い、再起不能の傷痍兵となる。実際の戦場は想像以上に恐ろしく、爆発で眼球に破片が突き刺さり失明する者、地獄の炎に包まれて大火傷をする者、太股や脇腹に弾が貫通して鮮血が瀧のように流れ出す者など、ちっとも珍しくない。
(左 / ジョン・マーサ下院議員)
トランプ大統領は戦争経験が無いけど、将兵に対する敬意は人一倍持っている。彼はアフガニスタンやイラクでの駐留延長はアメリカの国益に沿わないと思っているのだろう。だから、トランプ大統領は出来るだけ多くのアメリカ兵を撤退させ、彼らを故郷に戻そうと考えているのだ。ペンシルヴァニア州選出の民衆党下院議員、ジョン・マーサ(John Patrick Murtha, Jr.)は生前、軍の病院を訪れ、負傷兵を見舞ったことがある。彼は憐れな姿となった士卒に言葉をかけ、彼らの武勇を讃えた。しかし、その目には涙が滲んでいたという。彼はベトナム戦争に参加したことのある海兵隊の予備役大佐であったから、決して無責任なリベラル議員じゃない。実際、彼は「Bronze Star」や「Purple Heart」といった勲章を授与されている。この軍人政治家は中々気骨があって、ブッシュ大統領が引き起こしたイラク戦争に疑問を抱き、戦闘部隊の増強に反対していた。
アメリカの主流メディアや日本の言論人は、トランプ大統領の抵抗を「悪あがき」と馬鹿にするが、彼の支援者は熱心にトランプ大統領の勝利を信じている。自分の命を犠牲にしてまでアメリカを守りたい軍人なら、不正にまみれたジョー・バイデンの当確に異議を唱えるのは自然だろう。上念司や奥山真司は「トランプ逆転なんて有り得ない。もう、バイデン次期大統領で決まりです !」と力説するが、トランプの逆転勝利を願うアメリカ人は諦めない。もし、99%の確率で無理と分かっていても、1%の可能性があるなら彼らはそれに賭けるはずだ。なぜなら、諦めることは何時でもできるからだ。人間はやってしまったことを後悔することがある。しかし、もっと後悔するのは、することが出来たのに、怯えて、あるいは躊躇って、しなかった時だ。
トランプ支持者だって逆転が難しい事くらい充分わっている。しかし、彼らは黙っていられないのだ。建国の父祖は自由を守るために戦った。血を流しても独立を勝ち取りたかったからだ。星条旗に忠誠を誓った祖父がアメリカの自由を守り、父も祖父に従ってアメリカを守れば、自分も守りたいと思うのは当然である。この自由を我が子に、そして幼い孫に、まだ見ぬ曾孫に渡したいと願うのは人情であり、子孫に対する義務となる。たとえ、マスコミや知識人から愚弄されても、アメリカ人なら自分の信念を貫こうとする。不正に溢れた選挙であれば、尚更沈黙することなんてできない。1月6日にワシントンD.C.に集まるアメリカ人は、祖国と国民に対する侮辱に心から憤った人々であろう。怒りで震えるトランプ支持者を笑える日本人は、いったい何名いるのか? 筆者は彼らを笑うことができない。
翻って、日本の総理大臣はどうなのか? 菅義偉総理に最高司令官の器があるとは到底思えない。 おそらく、菅氏の頭には国土防衛とか防諜組織の創設といった考えは無いんだろう。この宰相には携帯電話料金の値下げとか、国内旅行の補助金といった“目玉政策”はあっても、英霊に対する尊崇の念とか、国防軍を率いる覚悟、皇室を守り抜こうとする愛国人などは微塵も無い。だいたい、菅総理に軍人を鼓舞する言葉があるのか? 普通の日本人なら、菅総理に感動的な追悼演説など求めない。そもそも、菅総理に求める国民がいないんだから。国防を諦めた日本人にとって、誰が総理大臣になろうがお構いなし。セックスとグルメを堪能し、あとは多少の金銭と娯楽があればいい。たとえ菅総理が辞任したって、次に総理となるのは石破茂や岸文雄だ。もし、そうでなくても、マスコミが持て囃すのは河野太郎か枝野幸男の類い。さらに、こうしたポンコツが共倒れになれば、「待ってました !」とばかりに小泉進次郎が登場する。日本の選挙なら、ドミニオン投票機でどんな「異常」が起きても大丈夫。菅総理が再選されず、茂木敏充や吉村洋文が総理・総裁になっても、同じ路線が続くだけなんだから。
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