無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

2021年02月

ケント・ギルバートの話を拝聴する日本人

選挙不正を否定するギルバート弁護士

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(左 : 痴呆症が進むジョー・バイデン  /  右 : 未だに高い人気を誇るトランプ大統領)

  2月25日、チャンネル桜が『アメリカ分断 ! バイデン政権の行方』という討論番組を放送した。出演ゲストには加瀬英明とか山岡鉄秀、井上和彦、古森義久、ロバート・D・エルドリッチといった常連メンバーが揃っていたが、珍しく弁護士のケント・ギルバートが招かれていた。番組の前半ででは、バイデン政権の状況や日本の政治対応が議論されていたが、昨年の大統領選挙に関する“不正疑惑”に話が及んでしまったから、“ヒートアップ状態”になってしまった。似たり寄ったりの評論家を並べるより、違った意見を持つゲストを混ぜた方が刺戟的である。

  今回の大統領選挙について、アメリカ人のロバート・エルドリッチ氏はギルバート氏とは異なり、“明らかな不正”があったという立場を取っている。すなわち、「疑惑」レベルの話じゃなく、堂々と「不正」が行われていた、という意見だ。一方、ギルバート氏によると、小さな不正は幾つかあったけど、それは全体の選挙結果を覆す程のものではなく、全体的に観れば「合衆国憲法に反するような不正は無かった」という苦しい見解である。しかし、この話題はギルバート氏の感情を揺さぶってしまったようだ。エルドリッチ氏や古森氏が「選挙不正」の話をし出すと、ギルバート氏は急に攻撃的になり、「それでは、どういった証拠があるんですか?」と食いつく。つまり、「もし、不正があったというなら、具体的な証拠を出せ !」という訳だ。

  これに対し、古森氏はピーター・ナヴァロが出した報告書に言及し、色々な人が宣誓証言(affidavit)をして不正行為を告発しているじゃないか、と反論する。ところが、ギルバート氏は、こうした宣誓証言を認めないのだ。いくら古森氏が証言者の供述を重視しても、法律に詳しいギルバート氏にとったら、そんなのは「単なる感想文」か「いい加減な発言」に過ぎない。古森氏との口論の中で、ギルバート氏は「宣誓供述書なんて紙クズ」と喝破していた。まぁ、アメリカでは法律家や学者によって解釈は様々で、一応、法廷ではある程度の“参考”になる代物なんだけど、決定的な証拠じゃない。ただ、宣誓証言をすれば、裁判で尋問を受ける破目になるから、あやふやな記憶に基づく「お喋り」では駄目。適当な嘘を混ぜてしまうと罰せられる、という危険性もあるのだ。

  なるほど、物的証拠を伴わず、反対尋問も受けない証言だけでは不充分だろう。ただ、次々と現れた証言者の意見を主要メディアが一切報じず、単なる「戯言」として扱ったことには疑問が残る。本当なら、PBSとかCBSの報道番組が特番で取り上げてもいいのに、それを「トランプ陣営の言いがかり」と斬り捨てるのはおかしい。古森氏の反論を受けた時、ギルバート氏は「そんなのトランプ陣営が言っていること」で、「州議会は取り上げてないんだから」と却下していたが、そもそも、マスコミがこうした宣誓供述書を封殺し、一般国民に知らせないというのは奇妙というより異常だろう。これがもし、バイデン陣営からの不満なら、主要メディアは連日連夜の大報道合戦だ。「トランプ大統領による票の不正操作、違法投票の隠蔽だぁぁぁ~」と狂ったように騒ぎ出すに違いない。でも、一般人は政治に関心がないから、「トランプの弁護士連中が何か叫んでいるぞ!」といった認識しかないのだ。一般人は大手メディアの報道しか情報源が無い。だから、マスコミ各社が「報道しない自由」を行使すれば、「有った出来事」も「無かった事」になる。

  不正選挙については、日本の保守言論界でも色々と語られているので、ここでは繰り返さないが、「通常のまともな選挙」でなかったことだけは確かだ。日本の自衛官なら在日米軍の将兵に対し、「我々は以前、カンボジアに行ったことがあるので、もし、ジョージア州やミシガン州に問題があれば、我々も監視団の準備をしますよ !」と言うんじゃないか。今回ばかりは、米軍士官も恥ずかしくて何も反論できまい。さすがに、あれだけの犯罪を見てしまうと、潜水艦に乗り込むアメリカ人も、「ワシントンの沼にはあれほど多くの鰐(ワニ)が沈んでいたのか !」と寒気がする。

  普段、チャンネル桜で行われる討論会はつまらないが、今回の討論会だけは面白かった。何しろ、選挙不正の話題を否定したいギルバート氏が、顔面を紅潮させ、昂奮しながら古森氏に反論していたからだ。日本語で抑え気味にキレていたが、もし、英語で話していたら心の箍(たが)が外れて、「人の話を邪魔するな ! 俺が話しているんだから、横から遮るんじゃない ! 黙っていろ、馬鹿 !」と言ったかも知れない。確かに、古森氏の横槍は不愉快だ。せっかくギルバート氏が説明しているのに、話の腰をボキっと折るんだから、古森氏の方が悪い。公平に見れば、ギルバート氏が激怒するのも当然だ。カンカンに怒ったギルバート氏は理性を忘れてしまい、「帰る !」とまで言い出したんだから。

  ただし、ギルバート氏の反論には「反論」したくなる。彼は州の裁判所がトランプ陣営の訴えを却下し、州の議会もトランプ陣営の訴えを退けて、選挙結果を受け容れたんだから、「不正じゃない」と言い張った。なるほど、1月6日の連邦議会でも、各州で行われた選挙に異議を唱えず、疑惑の選挙結果を受け容れ、バイデンが勝ったことを承認したんだから、「不正選挙」ではない、とも言えるだろう。しかし、各州から集まった大勢のトランプ支持者は、こうした議会の決定に承服しないはずだ。なぜなら、激戦州の裁判所は最初から訴えを審議しないし、連邦議事堂で行われた上下両院の議会でも、不正疑惑を正面から取り上げる議員は少なく、大多数の連邦議員は「闇勢力の影」に怯えていたからだ。それに、共和党の議員だって反トランブの裏切者が多く、院内総務のミッチ・マコーネルに追随するだけの者もゾロゾロいた。さらに、乱入事件の勃発で反トランプの態度を取りやすくなったから、もう目出度し目出度し。「トランプ不利」と見定めた共和党員は、事件の真相を探らず、「長いモノには巻かれろ !」の原則で、主流メディアの世論操作に便乗した。アメリカの闇組織は、パニック状態を作って大衆を動かすことに長けている。

  チャンネル桜の討論会で、電子投票機器や集計システムに関する議論が無かったことは残念だけど、たとえ議題になっても、ギルバート氏は「そんな不正は無い !」の一点張りを繰り返していたことだろう。なぜなら、彼は昨年11月8日の時点で、「もうトランプは負けだなぁ~」と判断していたからだ。ギルバート弁護士は開票作業の“疑惑”を耳にしていたが、「裁判での勝利はない」と判断し、トランプ陣営の負けと考えていた。それに、彼は「再集計しても票数はあまり変わらないなぁ~」と呟いていたから、その見解を今でも貫いている。11月11日に上念司と一緒にDHCの「虎ノ門ニュース」に出演した時も、ドミニオン社の投票機器についての話題に言及したが、「ドミニオンはあまり強い話ではないと思う」と述べていた。11月25日の「虎ノ門ニュース」に出演した時も、不正疑惑の話には消極的で、トランプ陣営の主張を退けていた。彼の発言は以下の通り。

  ・ジョージア州知事は賄賂をもらっていない。
  ・集計マシーンはインターネットに繋がっていない。ドミニオン社の重役は否定している。見当外れだ。
  ・郵便投票が問題。
  ・シドニー・パウエル弁護士に爆弾的証拠は無い。シドニー・パウエル弁護士は証拠を出すと行っているが、私は軍の証拠は無いと思っている。あるとしても、それは信憑性が無いもの。あるとしたら内部告発だ。
  ・集計機器に焦点を当てるのは見当違い。時間の無駄。ドミニオンの資本は全てアメリカの資本、共産圏とは一切関係が無い。
  ・ドイツでサーバーが押収されたというのも嘘。

  とまぁ、これだけの発言をしていたんだから、ギルバート氏がチャンネル桜の討論会で選挙不正を認める訳がないだろう。11月の時点でトランプの敗北と判断し、「弁護士」として「法的な逆転は無い」と公言してしまったから、今更「あれは私の早とちりでした」とは言えまい。だから、選挙不正を言い立てる日本人が忌々しくて堪らないのだ。もしかすると、ギルバート氏も心の底では「選挙の不正があった」と思っているんじゃないか。疚(やま)しいことがあったのに、「大規模な不正は無い。憲法違反でもない !」と言い続けなければならないから、顔面を紅潮させて反論していたんだろう。もし、去年の11月から今年の1月まで、トランプ支持者と一緒になって、「あんな選挙は怪しいぞ !」と言い続けていれば、もっと気持ちが楽になっていたはず。選挙戦の裏事情を知らずに、あの討論会だけを観た視聴者は、「何でケントさんは民衆党支持者や主流メディアと同じ事を叫んでいるの?」と不可解に思うだろう。もし、本当にギルバート氏がインチキ無しでバイデンが勝ったと思っているなら、あんなに激昂しないはずだ。

  人によって判断はマチマチだけど、露骨に憤慨するギルバート氏を観ていた視聴者は唖然としたんじゃないか。同国人を眺めていたエルドリッチ氏も、内心では「駄目だ、こりゃ !」と呆れていたのかも知れない。というのも、ギルバート氏は「バイデンが8,000万票を獲得した」と言い張っていたんだから。彼は選挙結果に疑問を抱く古森氏と水島社長に対し、どうして8千万票を取っていないと断言できるのかを尋ねていた。でも、史上最大の8,000万票を取った大統領が、あんなに不人気なのはどうしてなんだ? 「落選」したはずのトランプ大統領の方が圧倒的な人気を誇っているじゃないか ! フロリダ州に戻ったトランプ大統領は、まるで凱旋将軍のようだった。

  一方、バイデンときたら家政婦に介護される痴呆老人みたいだ。演説を行っても、プロンプターの原稿を棒読みするだけ。自分で何を言っているのか分かっていないようだ。数字の間違えもしょっちゅうで、「これで最高司令官の職が務まるのか?」と不安になる。まぁ、衰弱したFDR(フランクリン・D・ローズヴェルト)に囁きながら背後で操っていたハリー・ホプキンス(Harry L. Hopkins)みたいな奴が居るんだろう。たぶん、小沢一郎よりも凄い奴らなんだろうけど、バーナード・バルーク(Bernard M. Baruch)みたいな悪党が、「担ぐなら、軽くてチョッとパーがいい」と嗤(わら)っているんじゃないか。それにしても、バイデンの記憶は日々薄れて行くし、ろれつも回らないから、もう無茶苦茶だ。しかも、ホワイトハウスがいつの間にか「特養老人ホーム」になっている。これじゃあ、悲劇の脚本で喜劇を観ている気分だ。志村けんは演技で惚(ぼ)けていたけど、バイデンはリアルなんだから。こんなボケ老人に敬礼する、否、敬礼しなければならない海兵隊員は、本当に気の毒だ。

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(左 : 「操り人形」のバイデン  / フランクリン・D・ローズヴェルト / ハリー・ホプキンス /  右 : バーナード・バルーク )

  話を戻す。確かに、部外者の日本人には具体的な証拠を挙げる事は出来ないが、司法省なら徹底的な調査をすることが出来たはずだ。しかし、ウィリアム・バー長官には全くやる気が無く、むしろ反トランプの民衆党側に通じていた。FBIは真相の追究どころじゃなく、悪事の隠蔽に精を出していた。CIAなんかはもっと悪質で、闇組織の手先になっていた疑いが濃い。ジョン・ラトクリフ情報長官が報告書を要求しているのに、ロシアによる介入を主張して長官に協力しないなんて異常である。

  ここで、ちょっとだけ不正選挙について言うと、ジョージア州の集計システムはインターネットに接続可能だった。州の司法委員会で投票用紙の偽造印刷を暴露したことで有名になったジョヴァンニ・ハットン・ピュリッツァー(Jovan Hutton Pulitzer)は、議員の前で疑惑を説明していた時、解析スタッフからの知らせを受け、「只今、投票システムにアクセスできました」と発言し、議員達を驚かせた。また、後にミシガン州でも投票機の「異常ソフトウェアー」に関する報告がなされ、トランプ票がバイデン票に移ることがバレてしまった。でも、ジョージア州では投票機器の記録データが何者かによって「消去」されてしまったので、ドミニオン社の役員は一安心。

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(左 : ジョヴァンニ・ハットン・ピュリッツァー / 右 : パトリック・バーン )

  ただし、手抜かりが一つあって、それが「郵便投票用紙の抜き取り」だ。一応、闇組織の下っ端が軍隊用のシュレッダーを使って、怪しい郵便投票用紙を”粉々”にしてしまったけど、トランプ陣営の者が何枚か抜き取ったので、証拠が残ってしまった。それにしても、細い紙に裁断する普通のシュレッダーじゃなく、復元不可能な特殊シュレッダーを使うなんて、本当に用意周到だ。集計システムの不正に関しては、トランプ陣営に参加した実業家のパトリック・バーン氏が詳しく述べているので、彼が自身のブログで発表した回顧録を参考にしてもらいたい。(Patrick Byrne, "How DJT Lost the White House, Chapter 2", January 31, 2021.) バーン氏の回顧録で刮目すべき点は、トランプの法律顧問を務めていたパット・シポローネ(Pasquale Anthony Cipollone)の裏切りである。この法律顧問はインチキ投票を炙り出す作戦を考えず、むしろトランプ大統領に敗北を認めるよう熱心に勧告していたのだ。これにはバーン氏も呆れたというよりも憤慨しており、シポローネが民衆党に通じているんじゃないか、とまで疑っている。以前、当ブログで述べたように、トランプの周りは敵だらけであった。

ギルバート氏は単なる宣教師に過ぎない

  一般の日本人は受験勉強や試験結果で辛い目に遭っているから、膨大な法律を暗記した人に対して畏敬の念をもっているようだ。テレビのワイドショーやバラエティー番組でも、有名事務所の弁護士や元検事がちょいちょい顔を出している。たぶん、日テレの『行列が出来る法律相談所』の成功が成功したから、無知蒙昧の藝人だけを並べるより、弁護士を混ぜた方が「報道番組らしく見える」と思っているのだろう。しかし、弁護士とか裁判官には元左翼や隠れ活動家が多い。たとえ、民事や刑事の裁判沙汰で“まとも”な見解を示す人でも、いざ政治や憲法の話となると豹変し、常識外れな意見を述べる人が少なくない。アメリカでも事情は同じで、弁護士や裁判官といっても、左巻きの人がほとんど。また、アメリカには驚くほど弁護士が多い。繁華街で石を投げれば弁護士に当たるくらいだ。昔、ソニーを創業した盛田昭夫会長が愚痴をこぼしていたけど、アメリカの若者は職人や技術者になるよりも、高額な報酬を得る弁護士になりたがる、と。まぁ、一口に「法律家」といっても十人十色だが、大手企業から膨大な賠償金をむしり取る恐喝屋とか、離婚訴訟で手切れ金や隠し財産を没収する吸血鬼、人権問題に没頭する極左分子など千差万別だ。

  日本人は日本語を流暢に話すアメリカ人を妙に重宝する。ケント・ギルバート氏は憲法問題や日弁連に関して保守的な意見を述べるから、「虎ノ門ニュース」の視聴者は彼を歓迎しているみたいだが、本当に「保守派」のアメリカ人なのか? 日本人の保守派はある意味“単細胞”なので、狡猾な西歐人に騙されることが多い。日本文化を持ち上げるデイヴィッド・アトキンソン(David Atkinson)を思い出せば判るだろう。保守派国民は日本の茶道や国宝、美しい観光地を絶賛する在日イギリス人に魅了されていた。しかし、彼がゴールドマン・サックス上がりの元アナリストで、国際金融業界の“廻し者”であることくらい誰にでも判る。過去を振り返れば、テレビ東京の「ワールド・サテライト・ニュース」に出ていた金融アナリストのロバート・フェルドマン(Robert A. Feldman)も同類で、彼は財政諮問会議のメンバーになっていたけど、その正体はモルガンスタンレー出身の東歐系ユダヤ人。IMFやソロモンブラザーズを経て、日銀や野村総合研究所に潜り込んでいた。「神戸生まれ」を看板にしていたリチャード・クー(Richard Koo / 辜朝明 / こ・ちょうめい)も野村総研のお雇い外人で、米国のニューヨーク連銀から日本へ派遣された華僑であった。

  脱線したので話を戻す。ギルバート氏は副業で弁護士や賃貸業者しているけど、基本的にはモルモン教の宣教師である。おそらく、彼が「保守派」のアメリカ人を演じているのは、保守派の日本人を自分の教会に勧誘するためだろう。左巻きの日本人なんて有害だから、ギルバート宣教師は最初から選ばない。標的は善良な日本人。赤い碌でなしと違って、保守派の日本人は躾が良く、モルモン教会にとって“プラス”となる改宗者だから、ギルバート氏は保守界隈に出現するのだろう。それにしても、保守派国民はどうかしている。だいたい、何で「日本語が上手」というだけで、アメリカ政治の批評家とか、ニュース・ショーの御意見番になれるんだ? 日テレは「パックン」と呼ばれているパトリック・ハーランを重宝し、フジテレビは左翼のモーリー・ロバートソンを起用している。でも、あんな連中の意見を聞いて利益があるのか? TBSやテレ朝が持ち上げるデイブ・スペクターなんかの「見解」なんて、せいぜい「便所の落書き」か「オカマのオナラ」程度だろう。

  例えばもし、米国のABCやCNNが橋下徹とか丸山和也を「日本問題の専門家」として招き、日本の政治や社会について尋ねたら、在米日本人は彼らの“御意見”とやらを拝聴するのか? ニューヨーク支店などに勤務する商社の駐在員とか、ロー・スクールに通って国際弁護士を目指す日本人留学生、外政や軍事の関係で派遣された役人などが、橋本の意見を耳にしたって、「へぇ~、そうかい ! まぁ、いいんじゃねぇか。俺は違う意見だけどさぁ~」と言って馬鹿にするだろう。冷静な人なら、せせら笑うくらい。もし、日本の事情に疎いアメリカ人が「ミスター・ハシモトは英語が上手い」と言えば、「九官鳥だって英語を喋るぞ」と日本人なら反論するはずだ。

  それに、「弁護士あがりの政治家」なんて碌な奴がいないじゃないか。昔、社会党には左派の伊東秀子がいて、バリバリの左翼弁護士だった。民主党の仙谷由人も、学生時代は左翼活動家で福島瑞穂の先輩だ。官房長官になったら反日のし放題。立憲民主党の枝野幸男は、革マル派の代弁者として悪名高い。橋下徹は出自を明らかにする国籍制度が大嫌いなので、数字だけで国民を管理する社会保障番号の導入に大賛成。北鮮人による「背乗り」には関心がない。

  とにかく、正常な日本人であれば、「英語が流暢だから何なんだ? 政治家を経験したから立派な人物だって? アホな議員なんか、そこら辺にいっぱい居るじゃないか。そもそも、弁護士なんて黒を白と言いくるめる詭弁家だ。六法全書を暗記したって馬鹿は馬鹿なままだ !」と言うはず。日本人は英語を隆昌に話す日本人に出逢うと「すごぉぉ~」と称讃するが、米国や英国に行けば「当たり前の話」で驚く事ではない。路上の乞食だってちゃんと英語を話しているんだから。したがって、日本に住んでいるアメリカ人とか、商売で来日する外国人が日本語を上手に喋っても不思議じゃない。「日本語がペラペラ」というだけで、大橋巨泉の『世界まるごとHowマッチ』に出演できる方が異常だ。英語が上手いだけで、米国の娯楽番組や『クイズ・ミリオネアー』に出演できる日本人弁護士なんていないぞ。

  「虎ノ門ニュース」のファンには申し訳ないけど、ギルバート氏はバラエティー番組の方が似合っている。そういえば、もう一人の「外人タレント」であったケント・デリカットはどうしたんだろうか? 彼もギルバート氏と同じく、モルモン教の布教活動をするためにユタ州からやって来たアメリカ人だ。MBS(毎日放送)と制作会社のイースト・エンターテイメントは、どんな理由で彼らを雇ったのか? 1980年代までの日本では日本語を話す歐米人が珍しかったから、『世界まるごとHowマッチ』には色々な「外人タレント」が登場していた。山形弁を話すダニエル・カール(Daniel Kahl)とか、スポーツ・インスタラクターのチャック・ウィルソン(Charles Kent Wilson)、大阪弁を話すイーデス・ハンソン(Edith Hanson)がいた。ちなみに、ハンソン氏の父親はデンマーク人の宣教師で、娘のイーデスはインド生まれである。生まれ育った国が西歐世界以外だと、ヨーロッパ人とは精神的に違ってしまうようだ。

  普通の日本人はケント・ギルバートを「保守派のアメリカ人」と思っているが、筆者はミット・ロムニー(Mitt Romney)のような「リノ(RINO)」、すなわち「名ばかりの共和党員」ないし「民衆党に属さないだけの一般人」と見なしている。事実、モルモン教徒のロムニーは「七人の裏切者(Seven Traitors)」の一人で、トランプの弾劾裁判で賛成票を投じた隠れ民衆党員。保守派のアメリカ人なら「やっぱりねぇ~」と思ってしまうだろう。共犯者のスーザン・コリンズ(Susan Collins)やリサ・マーコウスキー(Lisa Murkowsky)、ビル・キャシディー(Bill Cassidy)だって、「なぜ共和党員なんだ?」と質問したくなるほどのリベラル派である。そもそも、「アメリカの保守派」といってもピンからキリまであって、「ネオコン」の如き元民衆党の転向組から、ブッシュ家みたいなエスタブリッシュメント派閥、「リバタリアン」系の自由主義者、民衆党の左翼路線にウンザリした南部人(元のSouthern Democrats)、伝統的価値観を尊重する英国派の保守層(paleo-conservatives)あるいはエドマンド・バークの流れを汲む「バーキアン」まで、と多種多様だ。

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(左 : ミット・ロムニー / リサ・マーコウスキー / ビル・キャシディー / 右 : スーザン・コリンズ )

  筆者がギルバート氏自身のYouTubeチャンネルを視聴した時、一番興味を持ったのは、彼の家族、とりわけ母方の祖父についての動画である。ギルバート氏の御母堂は、ユタ州ではなくアイダホ出身の女性で、彼女が大学に進む前、父親からある注意(警告)を受けたそうだ。彼女の父親(ケントの祖父)は娘の結婚相手を心配していたから、どんな男性と付き合ってもいいが、黒人だけは勘弁してくれ、と要望したらしい。現在のアメリカとは違って、1960年代までのアメリカは、異人種間結婚をタブーとしていた。ゆえに、黒人との交際とかセックスなんて論外。息子や娘を持つ親にしたら“おぞましい”行為に他ならなかった。

Dean Rusk 04(左  / ディーン・ラスク )
  例えば、ケネディー政権とジョンソン政権で国務長官を務めたディーン・ラスク(Dean Rusk)には、マーガレット・エリザベス(MArgaret Elizabeth)という娘がいたが、当時18歳のマーガレットは空軍の予備役士官であるガイ・ギブソン・スミス(Guy Gibson Smith)と結婚したから、世間を騒がせる一大事となった。当時のアメリカ白人にしたら、堂々たる禁忌への挑戦である。予想通り、幸せなカップルは白人からの厳しい批判を受けた。ラスク長官の辞任も、この縁談が原因となったのだろう。アメリカには戦前から「反雑婚禁止法(anti-miscegenation laws)というのがあって、リチャード・ラヴィング(Richar Loving / 白人亭主)とミルドレッド(Mildred Loving / 黒人女房)による訴訟で判決がつくまで、すなわち1967年まで、異人種間の結婚は違法だった。

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(左 : マーガレット・エリザベス・ラスクとガイ・ギブソン・スミス/  右 : リチャード・ラヴィングとミルドレッド夫妻)

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(左 :  ジョージ・S・パットン将軍 / 中央 : ヒラリー・クリントンにキスをするロバート・バード / 右 : 元KKKのロバート・バード )

  日本人は「ジム・クロウ」とか「人種隔離」を聞くと、「うぁぁ~、白人至上主義者だぁ~」と怯えるが、公民権運動の頃までは、白人が中心のヨーロッパ的社会なんて当たり前だった。人種差別主義者のKKKからリベラル派へと豹変したロバート・バード(Robert C. Byrd)上院議員は、転向組の代表格だ。あのヒラリー・クリントンが尊敬する民衆党の重鎮となっていたから、左翼陣営に寝返るのは結構「お得」である。共和党の院内総務を務めたトレント・ロット(Trent Lott)上院議員も若い頃は人種差別主義者で、「KKKの元メンバーでは?」と疑われていた。後に民衆党の大物議員となるストローム・サーモンド(James Strom Thurmond)上院議員も、若い頃は黒人との隔離に賛成していたそうだ。南部の政治家には優秀な人物が多く、上院議員からミシシッピー州の知事になったセオドア・ビルボ(Theodore G. Bilbo)やヴァージニア州の知事になったハリー・バード(Harry Floof Byrd, Sr.)、ミシシッピー州選出のジェイムズ・イーストランド(James Eastland)上院議員などは、「ポリティカル・コレクトネス」の標的となり、「白人至上主義者」として糾弾されている。ダグラス・マッカーサー将軍よりも有能だったジョージ・S・パットン将軍(Gen. George Smith Patton, Jr.)も、現在の基準で測れば人種差別主義者だ。

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(左 :  セオドア・ビルボ  / ジェイムズ・イーストランド  / ハリー・バード  / 右 : ストローム・サーモンド )

  話を戻す。ケント・ギルバート氏の母親には妹がいて、四人の息子に恵まれたそうだ。彼女(叔母)の長男は大学に通い、金髪の白人娘と結婚したそうだが、幼い頃の病気が原因で子供を作れない体になっていた。しかし、この夫婦は子供を望んでいたので、養子を取ることにしたそうだ。ところが、養子にしたのは黒人の女の子。これは申し込みの段階で承知していたそうだ。彼らは更に三人の養子を迎えたが、これまた黒人ばかり。まぁ、健康な白人の赤ん坊は供給量が少なく、入手は極めて困難だ。したがって、どうしても欲しいとなれば、アジア人とかヒスパニック系の子供、それでも駄目なら黒人、というのが相場である。アメリカ人は絶対に口にしないけど、金髪碧眼の赤ん坊(北方種族の新生児)なんてメルセデス・ベンツよりも高く、フェラーリ・スパイダーかランボルギーニ・アヴェンダドールを求めるようなものだ。つまり、「高嶺の花」というか青い薔薇の類いである。

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(写真   /  「貴重品」 となっているアーリア人の子供)

  案の定、ギルバート氏の叔母は最初、息子の養子縁組に戸惑ったそうだ。彼女は口を閉ざし、沈黙を守り続けたという。彼女は「本当に、この孫(黒人の養子)を心から温かく迎えることができるのか?」と自問自答し、黒い孫を受け容れるのに二年間を要したそうだ。更に驚くのは、彼女の次男で、彼も黒人の養子(男子)を迎えたという。時代の流れと諦め、そして考え方の転換があったのか、ギルバート氏の叔母は黒人の孫に違和感を覚えず、温かく迎える気持ちに変わったそうだ。そこで気になるのは、彼女の父親、すなわちケントの祖父がどう反応したか、である。ギルバート氏の話によれば、祖父も考え方を改めたようで、孫のケントに対し「あれは昔の間違い」と認めたらしい。

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( 写真 /  「供給量」が多い黒人の子供)

  ギルバート氏は家族の人種差別を「間違い」と断定し、彼自身は一度も黒人差別をしたことが無いと語っていた。彼は以前、成長した養子達がどうなっているのかと思い、国際電話で御母堂に尋ねたそうだ。すると、彼の母親は「どうして学校の友達が彼らを差別することがある? あの子達の母親は麻薬中毒者であったから、まともな家庭に引き取られて幸せになったのよ !」と、息子のケントを叱ったらしい。ユタ州の学校には黒人の子供が少なかったから、ギルバート氏はイジメを心配しただけなんだけど、御母堂は息子に差別の心があると勘違いしたのだろう。

  筆者はギルバート家の事情に全く文句は無い。家族を大切にする気風が強いアメリカでは、キリスト教徒の家庭が黒人の養子を取ることはしばしばある。筆者の友人も異人種の養子を迎えたから、一概に反対することはない。でも、筆者は異人種の養子を迎えた白人家族の心情や対応に疑問を抱いている。なぜなら、黒人の養子は正常な環境で育てられるが、自分が何者なのかで悩むからだ。養父母と街を歩けば、人攫いと間違えられるし、どんな関係なのか奇妙に思われる。また、両親の友人なども、人種に触れる話を避けるべく、微妙な“配慮”を示すから余計に傷つく。祖父母も優しく接してくれるが、会社の同僚や親友が実の孫を連れているのを目にすると、「どうして俺には黒人の孫なんだ」と哀しくなる。でも、そんな態度は決して見せないから、黒人の子供は余計に居たたまれなくなるのだ。

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(左 : 黒人の子供を養子にした昔の白人夫婦  /  右 : 黒人の赤ん坊を養子に迎えた現代の夫婦)

  祖父母が立派な博愛主義者ならいいけど、普通の感情を持った老人だと厄介だ。彼らは心の底で息子夫婦の養子縁組に反撥し、感謝祭やクリスマス休暇でも訪ねないことがある。また、次男や長女に子供ができて、同種族に属する孫となれば、家族全員が集まったときに、実の孫だけを可愛がるケースもある。悲惨なのは、祖父や祖母が実の孫だけにクリスマス・プレゼントを用意し、黒人の孫には与えない場合だ。不憫に思った養父母は「あとで何か買いましょうね」と言ってくれるが、祖父母からオモチャをもらって喜ぶ「いとこ」達を目にした養子は、否が応でも自分が「よそ者」であることを実感する。黒い養子は近所の子供と遊ぶ時も何かと問題が多い。幼稚園児くらいだと、カッとなって喧嘩をしたとき、白人の幼児がつい、「何だよニグロのくせに !」と口走ってしまう場合もあるのだ。白人の子供同士なら、いくら喧嘩になっても、「何だよ、このコケイジアン(Caucasian) !」とか「アーリア人(Aryan)め、黙れ!」とは言わないだろう。また、無邪気な子供だと、黒人の縮れ毛を触って、「わぁぁ~、トイプードルや羊みたい」と評してしまう。側で聞いている保母や母親は冷や汗ものだ。

  一般的に白人家庭で育てられた黒人の養子はまともに育つ。しかし、中には「白人社会の異物」という感情を抱く黒人青年もいるので、彼らは黒人としてのアイデンティティーを望むことが少なくない。だから、黒人の左翼活動家や「アフリカ文化」を称讃する民族主義者は、温かい家庭で育った孤独な黒人を目にすると、熱心にブラック・アイデンティティーを吹聴したりする。啓蒙主義者や人権派左翼は外見での区別に反対し、人種の平等性を唱えるが、黒人はやはり黒人同士で集まることに喜びを感じるようだ。白人の友達は決して差別を口にしないけど、白人に接する時のように、心を開くことはないい。表面的な善意は、結構バレるものである。

  ギルバート氏は人種別の同質社会に反対するが、筆者は西歐人だけの西歐社会の方が健全だと思っている。同じ種族の者同士でずっと暮らしている民族の方が、他人への配慮に敏感となるし、利他主義(altruism)の感覚が強くなる。(この点については、心理学者のジョナサン・ハイトが詳しい。) 世界中の民族を見渡してみれば判るけど、国民性や倫理面では、西歐人が一番日本人に近いと思う。明治維新後、乃木希典大将や川上操六大将はドイツに留学し、東郷平八郎元帥や杉浦重剛はイングランドに留学したけど、彼らは現地の文明に驚くと共に、こうした社会を築いた国民性に敬意を表していた。一方、明治や大正時代にインドやフィリピン、マレー半島を探検した日本人が、同じような敬意を現地人に示したのか? 南洋土人なんか野生動物と同じ扱いだった。支那大陸や朝鮮半島に渡った日本人などは、鼻をつまんで「臭い、汚い、気持ちが悪い」と不満を漏らしていたじゃないか。

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(左 : 黒人の少女を養子にした白人女性  / 右 : 白人の兄弟と一緒に暮らす黒人少女 )

  日本人は根っからの差別主義者ではないが、やはり異人種の子供、特に黒人の子供を敬遠する。黒人にとったら日本は住みづらい社会だろう。敗戦後、赤線地帯で「立ちんぼ」をしていた娼婦の中には、黒人兵の子を宿した者もいたけど、彼女達は堕胎か放棄を選んだ。いくらなんでも、実家の両親には見せらない。「どうしたらいいのか」と困り果てた女性の中は、頭を下げてエリザベス・サンダース・ホームに預ける者も。どの程度か判らないが、出産後に「あの世」へ送られた赤ん坊もいたらしい。昭和の頃だと、黒人の子供を産むというのはかなり悲惨ことだった。黒人であることは罪じゃないけど、やはり黒人はアフリカに住むべきで、他国に住み着けば不幸なことが多くなる。そして、差別する日本人を恨むようになるから、黒人との混血児は知らず知らずのうちに性格が歪んでしまう事もあるのだ。

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(左 : 「養子マーケット」で斡旋されるアジア人の赤ん坊  /  右 : 自分の人種に目覚める黒人少女)

  ケント・ギルバート氏を見ていると、ホント、左翼教育の申し子だなぁ、と思うことがある。保守派というのは冷酷な現実を理解できる人で、ギルバート氏のようなアメリカ人は、聖書に基づく倫理・道徳を尊重するが、高邁な理想や空論で現実を断罪する癖がある。日本の若者も実社会で苦労すれば“まとも”になるが、生憎、大学に通ってクルクルパーにされるから、リムジン・リベラルが格好いいと思っている。若い頃、学生運動に浮かれた団塊の世代とか、高い地位に就く幼稚な老人を見れば判るじゃないか。でも、カタギの庶民は違う。多民族共生を刷り込まれていない日本人は、いくら子供が欲しくても、ベトナム人やラオス人などを養子に迎えないだろう。日本の庶民は血統の重要性を心得ているので、異人種の養子には愛情の限界があると分かっているのだ。自分の本音を隠しながら、養子を育てるなんて我慢できない。それなら、ペットを飼った方がマシだ。黒人の子供より、ゴールデン・レトリバーの方がよっぽどいい。

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(左 : 養子にされたベトナム人の子供達  /  右 : 支那人の子供を養子に迎えたイギリス人夫婦)

  リベラル派のアメリカ人は黒人を毛嫌いする白人を非難するが、アメリカの白人には「白人だけの国家」を要求する権利は無いのか? ギルバート氏のようなアメリカ人は、西歐社会を望むアメリカ人を見棄てて、色々な民族がひしめき合うアフリカや東南アジアに移住すべきだ。インドなんか細かい部族に分かれているから、好きな村を選べるぞ。日本人はモルモン教に興味は無いから、さっさと見限って、普遍的宗教に興味を示すアジア人やアフリカ人を対象にした方がいい。それに、一部の保守的日本人はギルバート氏の本性を垣間見たから、もう彼を支援することはないだろう。おそらく、彼の話に耳を傾けるのは、「虎ノ門ニュース」の視聴者くらいだ。上念司はDHCの番組から追放されたそうだけど、ギルバート氏が今後どうなるのかはまだ分からない。でも、ギルバート氏のYouTube番組は無料だから、ある程度のファンは維持できるだろう。たとえ、彼の人気が低迷しても、日本で結構な銭を稼いだから、もう余裕の老後を楽しめるはずだ。

   筆者は彼の言論活動にあまり興味は無いけど、一つだけ知りたい事がある。それは、「何十年にも亙る宣教活動の中で、ギルバート氏はいったい何人の日本人をモルモン教に導くことが出来たのか?」という点だ。ギルバート氏が「保守派」を演じてきたのは、宣教活動に役立つと思ったからではないのか? ギルバート氏は反日活動を展開する外国人よりもマシだけど、彼のファンになった日本人を見ていると、何となく憐れに思えてくる。




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ヤクザと親しかった創価学会 / 平和を愛する団体は強欲だった?

ポルターガイスト現象の原因

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(写真  /  外国における様々なカルト集団)

  公明党の支持母体というか、運営本体とも呼べるのが創価学会である。この宗教団体は何かと問題が多く、地上波テレビでは絶対に取り上げられない。だが、大手週刊誌の『週刊新潮』やミニコミ誌の『テーミス』では密かに批判されている。筆者は他人の信仰をどうこう批判するつもりは微塵も無く、ユダヤ教やイスラム教と同じく、仏教についても教義的な反論は持ち合わせていない。基本的に、信仰は個人の自由と思っている。しかし、世俗の問題に介入してくるのであれば、遠慮なく批判するし、脅迫に屈するつもりもない。創価学会の信仰内容については何の興味も無いけど、この組織に関しては幾つかのエピソードがあるので、ちょっと紹介したい。

  筆者がまだ大学生の頃、キャンパスに近いこともあって、古い学生寮に下宿していたことがある。ある初夏の夜のことだ。疲れたので布団に入ったところ、妙な雑音を耳にしたので、「もしかしたら、冷蔵庫が壊れたのか?」と思った。そこで、起き上がって冷蔵庫を調べてみたんだが、異常なところは何ひとつ無い。「気のせいか」と思い、再び床に入ったが、それでも再び例の雑音が聞こえる。「何なんだ?」と筆者は怪訝になり、今度はテレビやラジオ、トースターまで調べたが、スイッチはオフになっていたので、何の音も耳にしなかった。電灯をつけて部屋中を調べ廻っても、ついに原因が判らないので、仕方なく寝床について熟睡となった。

  翌日、友人のT君に会ったので、昨晩の「ポルターガイスト(poltergeist)現象」について話し、「幽霊による雑音なんか信じないけど、奇妙なこともあるもんだ」と告げて、そのまま別れた。数日後、授業でT君と会うと、彼が「おい、この間の件。理由が分かったぞ !」と言うので、さっそく事情を聞くことにした。T君は同じ寮に住む伊藤(仮名)の部屋に筆者を連れて行き、伊藤君から事情を説明させることにした。伊藤君は学生寮の1階に住んでおり、筆者は2階に住んでいたから面識はある。伊藤君が言うには、筆者の真下(1階の部屋)に住む1年生のAが、最近、創価学会に入信したので、Aが夜中に経典か何かを読んでいたというのだ。伊藤君によると、Aは温厚で“押し”に弱いので、学会の「折伏(しゃくぷく / 勧誘)」を断れず、そのまま入会してしまったらしい。

  伊藤君の説明を聞いた時、筆者は「何だ、あの雑音はAの読経だったのか !」と呆れてしまったが、「ポルターガイスト現象」と疑った自分がとても恥ずかしかった。これは信じてもらえないけど、理由が分からぬ怪奇現象に出くわした時、人間というのは滑稽な事を考えるものである。確かに、電源が「オン」になったトースターでも、あんな雑音は出ないはずなのに、「念のため」と称してトースターのコンセントを抜いた自分が情けなかった。第三者は笑うけど、まさか、意味不明の重低音が経典の音読とは思わないじゃないか。たぶん、筆者が窓を開けて寝ていたので、Aの「籠もった声」が伝わってきたのだと思う。ただ、伊藤君が下級生のAに注意をしてくれたので、それ以降、彼の修行はなくなった。

  もう一つは、筆者の家庭で起こった事だ。まだ平成の初め頃、早朝、我が家の郵便受けに「聖教新聞」が入っていたので、筆者は「何で?」と疑問に思ったことがある。そこで、筆者は父親に告げると、「いいんだよ !」という答えを聞いたので、「何があったんだ?」と不審に思ってしまった。父に理由を問い質したところ、父は机の引き出しからビール券を取り出し、「この間、Sさんから短い間でいいから聖教新聞を取ってくれ、と頼まれたから、仕方ないんだ !」と言い、「これも付き合いなんだから、ごちゃごちゃ言うな !」とバッサリ。要するに、知人のSさんが自分に課せられた「ノルマ」を達成するために、ビール券を使って頼み込んだという訳だ。筆者は「自腹を切って新聞を取ってもらうなんて、マイナスじゃないか !」と思ったけど、「宗教組織の宣伝業務だからしょうがないかなぁ~」と解釈することにした。ちなみに、我が家へ毎朝届けられる聖教新聞は、誰の目にも触れることなく、そのままダンボールに放り込まれ、ネコちゃんの「オシッコ・シート(小便を吸収する紙)」になっていた。

暴力団に頼み込んだ創価学会

  ひと昔の公明党は野党の常連だったが、今では自民党の“一派閥”みたいになっている。小沢一郎との癒着もあってか、公明党は権力の蜜を吸ってしまい、自民党に協力することへの“旨味”を知ったようだ。とりわけ、経済産業大臣の椅子が「公明党の指定席」となったことは刮目に値する。小泉政権から安倍政権を経て菅政権に至るまで、公明党議員はずっと経産省のトップに居座り、決して離れることはなかった。北側一雄、冬柴鐵三、太田昭宏、石井啓一、赤羽一嘉を見れば判るだろう。たぶん、公明党およびその関連団体には、よほど旨い利権が転がり込んでくるんじゃないか。何しろ、経産省は水道・電気・道路工事などの公共事業から、石油や鉱物といったエネルギー資源を扱い、通商、流通、交通網に関する事業も手掛けているので、様々な業界と太いパイプを築くことができる。もし、こういった業界に「権力」をチラつかせる事ができれば、政治献金を強要しなくても、別の形で利益をもらうことできるだろう。

  「清廉さ」を“売り”にする創価学会だが、その裏では結構“生臭い”ビジネスに手を染めているようだ。特に興味深いのは、学会の「拠点」とも言える静岡県の富士宮市で起こったスキャンダルと、そのもみ消しに暴力団を活用したことだ。学会が「関係」を持ったのは、後藤組を率いる後藤忠政(ごとう・ただまさ)組長だ。後藤組長は山口組系の武闘派ヤクザで、四代目に就任した竹中正久組長から盃を受けて直参となった。ちなみに三代目は、あの有名な田岡一雄組長である。後藤組長は2008年に山口組を引退し、天台宗の一派に得度(とくど / 仏教に入信)したそうだ。

  富士宮には日蓮正宗の本山である大石寺(だいせきじ)があるので、創価学会は大石寺周辺の土地を買い漁って、本堂や墓地を造っていたという。後藤組長によれば、学会は大本堂建設に300億円、富士桜自然墓地公園に200億円、その周辺の土地を購入するために数百億円注ぎ込んだそうだ。(後藤忠政 『憚りながら』 宝島社、2010年、 p.94.) こうした建設事業が盛んだった1970年前後には、地元のヤクザや悪徳業者が“甘い汁”に群がったそうで、相当な利益に与ったらしい。そうした中でも、富士宮には「影の市長」という大物がいて、それが「日原造園」を営む日原博であった。彼は昭和42年から富士宮の市議を務め、昭和54年には静岡の県議になったそうだ。

  仏教団体なら悟りの世界に没頭すればいいのに、創価学会は池田大作が会長になるや、学会は方針を変えて「現世御利益教」に豹変したらしい。日原氏は自身の手腕を発揮して、富士桜墓地の儲けを独り占めにしたそうだ。すると、他の業者は憤懣やるかたない。日原氏は地元のライバル業者から激しい反撥を喰らい、彼を誹謗する中傷ビラまでバラ撒かれたそうだ。さらに、この怪文書がMという人物によって新聞にも折り込まれたから、さあ大変。なぜなら、このビラには後藤組の悪口まで載っていたからだ。そこで激怒した後藤組の若い衆が、M氏の自宅に殴り込み、何と、12トンのブルドーザーで家のブロック塀を10mにも亙って破壊。さらに、ヤクザらしくM氏を日本刀で斬りつけ、左腕や背中に全治2ヶ月の怪我を負わせたという。翌日、実行犯は殺人未遂の容疑で逮捕され、懲役六年の刑に服した。(上掲書 p.96.) しかし、日原氏も肝が据わった人物で、「何時でも来い !」とばかりに、彼自身も日本刀を持って寝ていたらしい。(いったい、どういう政治家なんだ?)

  こんな塩梅なので、富士宮市議会でも日原氏は「要注意人物」に指名され、日原造園と創価学会が取りだたされた。しかも、地元では創価学会に対する反対運動まで起きてしまったから、学会の顧問弁護士で池田会長の“御庭番”とも呼ばれる山崎正友が後始末に乗り出すことに。学会の不祥事を担当する山崎氏は、富士宮で権力を誇る後藤組長を頼ったそうで、「何とからなないか」と相談したらしい。後藤組長の記憶によれば、この仲介への依頼は池田会長も承知しており、山崎氏の口を通して後藤組長に「くれぐれも宜しく」との言葉を伝えたそうだ。それなら、池田氏が直接ヤクザの組長に面会し、料亭かどこかで“サシ”の話をつければいいのに、「よろしく」との言葉だけを託すだけなんて、意外と小心者だ。チャウシェスク大統領やノリエガ将軍といった独裁者となら喜んで会うのにねぇ~。

  それでも、地元議員の非難は治まらず、市議会に「百条委員会」が設置されてしまった。これには本当に焦ったらしい。何しろ、左翼議員の連中ときたら、鼻息を荒くして日原造園と創価学会を糾弾し、「山崎を証人喚問せよ ! 」とか「池田大作の名誉市民を取り消せ !」と言い出す始末。地元の公明党議員は困り果て、山崎氏とのパイプが切れていない後藤組長に泣きついた。公明党から「何とかしてくれ」と懇願された後藤組長は、百条委員会で吊し上げを行う連中に「話」をつけ、事件を終結に導いたそうだ。

  ところが、事件が沈静化すると、公明党の連中は“知らんぷり”を決め込んだという。「あれは山崎とアンタ(後藤氏)が勝手にやったことで、ウチ(学会)とは関係ありません」という態度なんだから、後藤組長は激怒。山崎氏はあくまでも「パイプ役」である。後藤組長は大石寺と池田会長のために協力したんだから、組長が「その態度は何だ !」と憤慨したのも無理はない。そこで、学会の下っ端連中とは話しにならないから、公明党副委員長の伏木和雄議員に面会しようとしたそうだ。ところが、後藤組長は門前払いを喰らってしまった。次に、公明党委員長の竹入義勝や書記長の矢野絢也に内容証明書を郵送したが音沙汰無し。代わりに、冨士宮署に「後藤組壊滅対策本部」が設置され、組の若い衆が逮捕され始めたという。僅か1年足らずで60名以上も逮捕されたというから、創価学会は国家権力を使って後藤組長を潰そうとした訳だ。ずごぉぉ~い。でも、ヤクザの組長に対し、こんな報復をするとは・・・。創価学会の幹部連中は正気なのか?

暴力団よりも酷い言論弾圧

  そういえば昔、池田大作は後に「闇将軍」と呼ばれる、自民党幹事長の田中角栄に近づき、創価学会を批判する藤原弘達の口封じを依頼した。(この経緯は、遠藤留治『創価学会を本気で怒らせた一冊、当事者が“大事件”の裏を語る』、サイゾー、2008年12月18日に詳しく書かれている。) 明治大学教授から評論家に転じた藤原氏は、昭和44年(1969年)、日新報道から『創価学会を斬る』という本を出版したが、その内容が創価学会の逆鱗に触れたので、学会幹部から出版の中止や書き換えなどが要求されたという。 しかし、藤原弘達は金と権力に弱い知識人と違い、こんな脅しには屈しなかった。不当な圧力に怒りを覚えた藤原氏は、創価学会や田中角栄からの“要求(脅迫)”を撥ねつける。それでも、学会は諦めず、「角栄」という切り札を出してきた。(令和の大学生は知らないと思うけど、藤原氏はテレ朝のニュース・ショー『やじうま新聞』にレギュラー・コメンテーターとして出ていた。)

  ちょっと驚くが、藤原氏は角栄から直接電話をもらい、赤坂の料亭で二回ほど交渉を重ねたそうだ。如何にも藤原弘達らしいが、頑固一徹の弘達は角栄に怯まず、逆に角栄を窘(たしな)めたという。一国の総理を狙う人間が、言論人や出版社を一々潰し、特定勢力のために動いていいのか、と。この啖呵を聞いた角栄は、「よし分かった !」と頷き、仲介役を降りたという。出版当時、日新報道の編集者であった遠藤留治によれば、角栄と藤原氏が話をつけた部屋の隣には、学会の幹部である竹入義勝と池田大作が居たそうだ。

  それにしても、創価学会の言論・出版妨害は凄まじい。藤原氏の『創価学会を斬る』は1969年の8月に電車の中吊り広告が出ると、空襲が始まったかのような事態になった。というのも、激怒した創価学会員が出版社に抗議電話を次々とかけていたからだ。日新報道は社員20人程度の弱小企業なのに、嫌がらせの電話が怒濤の如く鳴り響いたというから、本当に気の毒としか言い様がない。しかし、学会の総攻撃はこれだけじゃなかった。藤原氏の自宅や出版社には、「お前ら、死ね」という脅迫状が山のように届き、段ボール箱で3~4つ分にもなったそうだ。それでも、本が刷り上がり、10月に発売となったが、取次店や大手書店には新刊書の姿が無い。なぜなら、創価学会が書店に圧力をかけていたからだ。印刷されても書店に並ばず、という状態では埒(らち)があかないので、日新報道の社員が本を風呂敷に包んで書店を一軒一軒廻り、置いてくれそうな書店を探したそうだ。そうした努力の甲斐もあって、10軒に2軒くらいは社員の意気込みに応じてくれたらしい。

  ところが、創価学会の“嫌がらせ”は執拗で、行商社員には学会員の尾行があった。何と、書店に「禁書」が並ぶと、学会員が全部買い占めた、といのだ。うわぁぁ~、さぁ~すが、金満の創価学会 !! 何億もの「財務(献金)」を信者から巻き上げる組織は違うねぇ~。驚くのは、これだけじゃない。ブラックリストに載った藤原氏は、学会の天敵となり、職場はおろか私生活まで徹底的に詮索されたそうである。でもさぁ、これって「プライバシーの侵害」なんじゃないか? いくら何でも、「公正明大」を掲げる宗教団体が、他人の生活を調べ上げるなんておかしいぞ。共産党なら大騒ぎだ。カルト集団というのは、豊富な資金と幅広い人脈を駆使して、組織的に個人を叩き潰そうとするから本当に怖い。

  とにかく、学会の圧力は裏目に出たようで、藤原氏の著書は100万部を超えるベストセラーになった。そして、言論弾圧を行った池田大作は謝罪する破目に。一般の日本人はピンとこないだろうが、創価学会の出版妨害は暴力団の脅迫よりもタチが悪い。例えばもし、ヤクザが出版を中止させるために藤原氏をぶん殴っても、そんなのは巷に溢れる傷害罪で、単なる暴力事件に過ぎない。ところが、政治家を使った言論封殺となれば話は別だ。国家権力を用いた自由の圧殺というのは、スターリンや毛沢東の粛清に等しい。まぁ、池田大作は金日成に惚れていたから、その手口を真似たんだろう。

ヤクザの親分から説教される学会

  話を戻す。警察からの“圧迫”を受けた後藤組長は憤慨し、東京女子医大に入院していた池田大作に直接会おうとしたらしい。ところが、「池田先生」は地獄耳だったのか、組の若い衆が現れる前にトンズラというか、電撃退院。そこで、1985年11月12日、荒ぶる魂を抱えた組の幹部三名は、東京信濃町にある学会本部に赴き、文化会館に向けてパン、パンと拳銃を発砲する。当然、弾丸を撃ち込んだ組員は逮捕されたが、創価学会の面々は真っ青になった。小便や大便をチビりそうになったのか、即座に、池田氏の使者が飛んできて後藤組長に詫びを入れたらしい。

  後藤組に現れた謝罪の使節とは、元公明党議員で最高顧問を務める藤井富雄であった。両者の会談は後藤組長が親しくする知人の会社で行われたんだけど、その様子がビデオに撮られていたから、後に騒動の火種になってしまった。後藤組長はこの隠し撮りについては知らなかったようで、知人の社長が密かに録画したようだ。おそらく、学会への脅迫に使えると思ったのだろう。撮影の動機は明らかにされなかったが、この映像は最終的には自民党の亀井静香の手に渡ったそうだ。ところが、“問題”となったのは会話の内容だった。藤井氏は密談の中で、学会に刃向かう亀井議員ら四人の名前を挙げ、「この人達はためにならない」という意味の発言をしていたのだ。(上掲書 pp.106-107.) 受け取りようによっては、四人への襲撃を後藤組長に頼んだようにも解釈できる。実際、身の危険を感じた亀井議員には、警護のSPが増員されたという。肝心のビデオは表沙汰にされなかったが、登場人物の遣り取りは書面にされたそうだ。この騒動は結局、有耶無耶にされてしまったが、もしかしたら、公明党が裏で画策し、「揉み消してくれるよう」自民党に泣きついたのかもしれない。

  それにしても、創価学会には“不祥事”が矢鱈と多い。内藤國夫(ないとう・くにお)や乙骨正生(おっこつ・まさお)の学会批判を読んだ人なら知っていると思うが、創価学会のスキャンダルは他にもたくさんある。筆者も『諸君 !』に連載された内藤氏の「月報『創価学会問題』」を毎月楽しく読んでいたから、今でも覚えている。創価学会の熱心な信者は烈火の如く怒るけど、後藤組長の批判は正鵠を得ていると思う。元組長は次のように述べていた。

  どんな宗教を信じるかは勝手だ。しかし、その宗教のために国会や官僚組織に入り込むというのは、筋が違うんじゃねえか。特定の宗教の利益を目的とする人間が、国家権力の中枢にいるのはまずいよ。あいつら(学会)が何を信じようと勝手だ。また池田個人がどんな考えを持っていようと構わん。だけど、その宗教の理屈を国に持ち込む、さらにはそれで牛耳ろうとするのは、少なくとも自由主義国家じゃ許されることじゃねえだろう。そもそもこんな組織(創価学会)が、「自公連立政権」だとか言って、国家の中枢でデカイ面してきたことが、間違いなんだよ。(上掲書 p.112.)

  さすが、後藤組長 ! 説教に重みがある。やっぱり、組織のトップに立つ人間には威厳と信念がなきゃ。サラリーマン宰相の福田康夫とか、宇宙人の鳩山由紀夫、北鮮の飼い犬だった菅直人みたいな奴じゃ、中学生でも舐(な)めてしまうだろう。麻生太郎だって財務省の下僕だし、安倍晋三に至っては偽装保守で、左翼議員の言いなりだった。菅義偉は最初から宰相の器じゃないので論外。西歐諸国の外政官なら、「あの門番は、どうして首相官邸の主人みたいに振る舞っているんだ?」と尋ねてしまうだろう。確かに、菅総理を見ていると、米国に移住した日系人庭師に思えてくる。いずれ総理になる小泉進次郎も五十歩百歩で、軽薄短小なリベラル派に過ぎない。彼は「小泉劇場 / シーズン2」の主演を待つだけ。ただし、共演女優が滝川クリステルなので、マスコミの期待感は結構高い。でも、その前に河野太郎が総理になりそうなので、悪夢の前夜祭があるかも。何しろ、祖父の河野一郎はソ連の協力者で、親爺の洋平は江沢民の手下ときている。厭な予感がするけど、孫の太郎が売国奴三代目になる確率は極めて高い。

  保守派国民は創価学会=公明党の権力濫用を批判するが、宗教的情熱に駆り立てられた信者は、何があっても怯まない。非難の矛先が向いてくれば、それに対する鎧を強化するし、教祖を守るべく反撃の攻勢も強くなる。組織防衛ともなれば信者が結束するし、幹部連中が警察、司法、外務、議会に配置した部員を総動員するから、敵対勢力は徹底的に殲滅されてしまうだろう。となれば、一般国民は創価学会の衰退を待つしかない。今、創価学会が抱えている悩みというのは、信者数の“頭打ち”というか、新たな信者を獲得できず、なし崩し的に信者の高齢化が進むという“自然減少”にある。しかも、家族が半ば強制的に「学会員」とされてしまうので、中には「抜け出したい」という信者もいるから深刻だ。それゆえ、新規会員の獲得を目指しているのか、学会の幹部は「韓日友好」を掲げて、在日鮮人や帰化鮮人の勧誘を目論んでいる、といった節がある。それに、前々から「偉大なる名誉会長」の池田大作が朝鮮人を愛しているので、朝鮮系信者が増えることに異論は無い。むしろ、大賛成。公明党議員も矢鱈と「韓日友好」とか「日中友好」を口にするから、日本の将来がとても心配だ。

  創価学会=公明党の勢力を減少させる方法はほとんど見当たらないが、唯一あるとすれば、それは学会の正体を暴露し、そのイメージを失墜させることだ。金銭と利権にまみれた公明党、数々のスキャンダルを握り潰した黒歴史、ヤクザと深く関わっていた教団幹部、独裁者を好む首領様、といった情報を世間に広めれば、若い世代は創価学会を敬遠するようになるだろう。実際、創価学会のメンバーであることを隠す若者や藝人もいるから、心の底では恥ずかしいと思っているのかも。重要なのは学会を政策や教義の面で非難することではなく、学会員であることを「格好悪い」と認識させることだ。

  そもそも、友人や同僚の面前で、堂々と「私は学会員」と言えない信者なんておかしい。米国や歐洲だと、政治家や知識人、スポーツ選手などでも、「私はキリスト教徒です」と言えるじゃないか。事実、教会では堂々と幼児洗礼式や結婚式が行われているし、ホスピス(病院)に行けば、神父が「終油(臨終を迎えた病人への塗油 / extrema unctio)」の秘蹟を授け、塗油された患者は感謝を表している。ところが、創価学会は違う。一部では、「脱会」が難しいと言われているし、住んでいる団地には学会員ばかりというケースがあるらしい。また、結婚に際しても障碍があって、結婚相手が学会員と判明すれば、子供の結婚を引き留める親もいるそうだ。美人なのに、なぜか結婚話が進まない女優もいるらしい。

  とにかく、創価学会は普通の宗教団体じゃない。マスコミは絶対に創価学会を批判しないし、池田大作への突撃取材なんて御法度だ。ローマ教皇やカンタベリー大司教への取材なら可能だけど、創価学会の首領様に対するインタヴューなんか無理。そもそも、インタヴュー自体が有り得ない。テレビ業界で池田会長は聖域だ。第一、わざわざダイナマイトを抱えて地雷を踏む馬鹿はいないから。「名誉会長なき創価学会」がどうなるのか分からないけど、あの体質じたいは当分続きそうだ。でも、これじゃあ、金日成や金正日が居なくなった後の北朝鮮みたいだよねぇ~。




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