ホロコーストを「再発見」したアメリカのユダヤ人

    米国で慰安婦像が建てられて話題になった。韓国(南鮮)の朝鮮人と南鮮系アメリカ人が結託して、偽造記念碑を建立する陰謀(conspiracy)である。日米韓の反日主義者が息を合わせて捏造を謀るのだから、文字通りコンスピラシー(一緒に呼吸する)だ。でも何かおかしい。どうして朝鮮人らが米国に慰安婦像を建てるのか。朝鮮半島なら分かる。火病を起こした南鮮人がソウルに建てるのはしょうがない。だって馬鹿だもん。しかし、アメリカ人女性が日本人に売春を強制されたわけでもないのに、どうして米国本土に「戦場娼婦」像を建てねばならぬのか。はっきり言ってしまえば、朝鮮人はユダヤ人に見習ったのだ。アメリカ国籍を取った朝鮮人が、その選挙権を最大限に利用して米国政治家を動かす悪智慧に気づいたのである。出身国のために米国を利用するユダヤ人と同じ行動を取ったのである。

  ナチ・ドイツに迫害・虐殺された話は、欧米に住むユダヤ人の得意技。浪曲に合わせて語る講談師なんて“ちゃち”なものじゃない。オーケストラをBGMに用いた豪華な劇場で、巨額の制作費をつぎ込んだ映画が上映されるのだ。銀幕の中から名優が抜群の演技を見せるから、思わず自分もユダヤ人になった気分になる。映像の中では冷酷無惨なドイツ人が、可憐な女性や無邪気な子供、無力な老人を容赦なく虐殺する。無知な観客は映像に引き込まれて、ヴァーチャル・リアリティー(仮想現実)を体験するのだ。本を読まないアメリカの大衆は、壮大な動く紙芝居に魅惑され、洗脳されたことに気づかない。第二次世界大戦は、正義の味方、民衆政のアメリカが全体主義の帝国ドイツをやっつけて凱旋する物語である。米国のユダヤ人は、悪魔のドイツ人を倒したアメリカ将兵を称える一方で、ユダヤ人の悲劇を伝える記念館を建てるのだ。おだてられたアメリカ白人は気分がいいので、ホロコースト博物館建設を許可してしまう。

  そもそもユダヤ民族迫害史はユダヤ人の悲劇だから、イスラエルに記念碑や博物館をつくることに異議はない。だが、西欧系アメリカ人にとってユダヤ人は同胞でないから、米国本土に異邦人博物館など目障りである。それに、アメリカ合衆国は欧州のユダヤ人救済目的で開戦したのではない。日本が真珠湾を奇襲したから輿論(よろん)が激昂して対日戦へ突入したのである。英国はポーランドを助ける約束をしてしまったので、ドイツ軍侵攻により仕方なく開戦となったのだ。英米の国民はユダヤ人がどうなろうと知ったこっちゃない。いい気味だくらいにしか思っていなかった。だって、汚らわしいユダヤ人のために自分の恋人や夫、息子を犠牲にしようと思う女性はいないだろう。歐洲での戦は、先の大戦(WW I)でもう沢山だ。したがって、ユダヤ人をドイツの悪漢から救出するキャプテン・アメリカ物語は戦後の創作だ。米国本土には、アメリカ軍人の英雄を祭る神殿や祭壇がふさわしく、ボロを纏ったユダヤ人の記念碑など不愉快である。ただ、アメリカは国土が広いので、ちょっとくら目障りな建物があっても気にしないのだ。

ホロコースト産業

 普通のアメリカ人がドイツによるユダヤ人絶滅へ異議を唱えたり、疑問を投げかけることは社会的リスクを伴う。だが、ユダヤ人ならそれが可能である。少なくとも反ユダヤ主義者とのレッテルは貼られない。『ホロコースト産業』を出版したノーマン・フィンケルスタイン(Norman G. Finkelstein)は、アメリカ・ユダヤ人がいかにホロコーストをダシにして利益を得たかを述べている。彼の両親はワルシャワ・ゲットーとナチ強制収容所からの生還者であった。両親の親族はナチに殺されている。だから、フィンケルスタイン氏は単なる左翼ユダヤ人ではない。迫害犠牲者の両親をもっていたのに、彼は子供時代にホロコースト物語を聞いた記憶がないのだ。彼の両親以外では誰も過去のことを気にかけていなかった。彼の父親は晩年、ホロコーストが大衆向けの見世物になっていたことに腹を立てていた。フィンケルスタインはホロコースト産業界のユダヤ同胞が、ヨーロッパからカネをむしり取るためにキャンペーンを張っていることに憤りを感じているのだ。(ノーマン・G・フインケルスタイン 『ホロコースト産業』 立木勝 訳 三交社 2004年 参照)

  今日ではホロコーストを誰でも知っているが、第二次大戦後から1960年代までの間、アメリカ人の生活にホロコースト物語は登場しなかった。この期間にユダヤ人虐殺を取り上げた書籍や映画はごく僅かであったし、ホロコースト講座を有している大学は合衆国で一カ所だけだった。今ではホロコースト研究の金字塔であるラウル・ヒルバーグ著『ヨーロッパ・ユダヤ人の絶滅』(1961年)にしても、やっと日の目を見たに過ぎなかった。この名著でさえたまに取り上げられても批判的なものばかりであった。ユダヤ人の苦難や迫害を扱った原稿が、どこかの大学や大手出版社で発売されることはなかったという。(p.25)

  一般のアメリカ人のみならず、知識人を含めたアメリカ・ユダヤ人も、ホロコースト物語にほとんど注意を払っていなかった。ちょいと知られたユダヤ人学者のネイサン・グレーザーによると、ナチによるユダヤ人の最終解決がアメリカ人の内的生活に及ぼした影響は驚くほど僅かであったらしい。ユダヤ人の知識層でもホロコースト問題を触れる者はほとんどいなかったのである。米国にホロコーストを記念するものなど一つも無かったのである。冷戦構造が出現し、ドイツが米国の重要な同盟国になったので、同化こそエリートへの道と考えたユダヤ人上層部は合衆国政府の方針に従ったのである。ホロコースは済んだ話だから、つべこべ言っても始まらない。それより米国で確固たる地位を築くのが先決であった。

  それに当時の米国が反共主義になったことも主要な要因だった。共産主義者が米国内に深く浸透して、保守的アメリカ人は左翼分子を警戒していた。極左のユダヤ人が跋扈(ばっこ)していた時代では、支配者階級に潜り込もうとしていた裕福なユダヤ人は、左翼ユダヤ人と絶縁しようと躍起になっていた。事実、共産主義者が政府に多数浸透していたから、誹謗中傷の的であったジョセフ・マッカシー上院議員は、やはり正しかった。彼を批判したエド・マーローは間違っていたのだ。

  そんな米国の状況が一変したのは、1967年6月に第三次中東戦争(六月戦争)が勃発した時だった。アラブ諸国に取り囲まれていたイスラエルが孤立しており、未だ脆弱な軍隊しかなかった。これを打破するには、ナチ・ドイツによる絶滅計画を思い出す必要があった。まあ、これが表向きの説明である。しかし、本当はアメリカがイスラエルの示した軍事力に強い印象を受け、戦略上の資産としてイスラエルを取り込む方向へ動いたからである。(p.31) イスラエルの軍事的優位は、欧米のユダヤ人が必死で武器の調達を行ったり、必要ならばテロ活動も辞さないイスラエル人(イルグン/Irgun)が居たからだ。ホテル爆破でイギリス人すら殺していたのだ。(キング・デイヴィド・ホテル爆破テロ)

  第三次中東戦争の結果、ユダヤ人はイスラエルによって米国での同化が促進されることになった。(p.32) 今度はユダヤ人がアメリカを守って前線に立ち、後進的なアラブ人の群れと対峙することとなった。イスラエル人がアメリカの利益を守って闘うことになったのだ。そこで、アメリカのユダヤ・エリートは突然イスラエルを「発見」したのである。イスラエル軍の奮闘によってユダヤ人は合衆国政府の中枢に入れるようになった。今までは左翼破壊分子たるユダヤ人が、中東アジアの戦略的資産を代弁する味方として振る舞うようになったのである。アメリカのユダヤ人は欣喜雀躍。ネオコンの主導者ノーマン・ポドレッツ(Norman Podhoretz)は、1967年以降のイスラエルは「アメリカ・ユダヤの宗教」となった、と述べている。これはアメリカ人からすれば、「腐れ縁の始まり」か「不幸災難の端緒」とでも言ったほうがいい。

  六月戦争以降の米国ユダヤ人組織は、アメリカ・イスラエル同盟を確固なものとすべく全力を傾けた。フィンケルスタインの敵対者アラン・ダーショウッツ(Alan Dershowitz)は、かつてイスラエル批判の急先鋒だったが、六月戦争直後から熱心なイスラエル支持者に転向していた。今ではイスラエル・ロビーの大御所になっている。生まれ変わったシオニストらは、敵に囲まれたイスラエルを声高に支持し、戦時中米国のユダヤ・エリートがホロコーストを黙殺した臆病さを蒸し返したのである。ナチ・ドイツにやられっぱなしだったのは、ユダヤ人に母国が無かったからだ。だから何としてもイスラエルを守れ、という理屈である。しかし、合衆国政府を味方に付けたからといって、イスラエル・ユダヤ人のパレスチナ入植が容認されたわけではなかった。第一次大戦の時、資金に苦しむ英国政府に大金を渡して、ロスチャスルドや米国シオニストがパレスチナの土地を奪ったのだ。そんな理不尽な侵掠をアラブ人が納得するわけない。非難・攻撃は止むはずがない。

  ユダヤ人らは自分たちの立場を守るためホロコーストを思い出した。一般的な説明はこうだ。1973年10月の第四次中東戦争(十月戦争)では、イスラエルは当初衝撃的な撤退を余儀なくされ、国際的孤立が深まる中で犠牲者も相当数出した。もしかしたら、またユダヤ人が絶滅の危機に直面するかもしれない。ゆえに米国のユダヤ人はイスラエルの脆弱性に恐怖を募らせた。そこでユダヤ民族絶滅という歴史を復活させ、ユダヤ人が団結するためだったという。だがフィンケルスタインによれば、十月戦争で苦境に立つイスラエルを応援するために、ホロコースト物語が必要だとするのは説得力に欠けるそうだ。イスラエルは決して脆弱な国家でもなければ、第二のホロコーストへの恐怖があったのではない。実は第二次大戦後、反ユダヤ主義の障壁は急激に崩れ去り、ユダヤ人は米国内の階層を昇り始めた。裕福なユダヤ人が増えたし、各界で成功する者も出てきたことで、元々の西欧系アメリカ人にとっては面白くない。フィンケルスタインによれば、「歴史的な迫害を持ち出すことで現在の批判を逸らそうとした」のである。(p.49) つまり、アメリカ人の嫉妬心と嫌悪感を中和するのが、ホロコースト悲話の役割なのだ。

  また、ホロコーストをユダヤ人が持ち出すのは、自らの「アイデンティティー確立」のためと、「犠牲者文化」を宣伝することで優位に立つ目的がある。イギリス系および西欧系アメリカ人にとっては、スチュアート朝時代や独立戦争、南北戦争の方が歴史の授業で重要であり、歐洲史におけるユダヤ人の迫害なんて附録扱いにすべきである。ところが、ユダヤ人は学界や教育界で影響力を振るって騒ぎ立てるから、アメリカ白人は妥協したのである。ユダヤ人はいかがわしいホロコースト物語を固定化するには、まづ教育が重要であるとこを認識しているのだ。アメリカを見渡せば立派なホロコースト記念博物館が点在している。首都ワシントンにはカーター大統領時代に設立されたホロコースト博物館がある。この博物館創設から、全米ホロコースト教育協会(National Institute for Holocaust Education)や上級ホロコースト研究センター(Center for Advanced Holocaust Studies)、民族絶滅防止アカデミー(Academy for Genocide Prevention)が派生した。ホロコースト博物館は民間の寄付によって建設されたが、その運営資金は連邦政府から出ている。博物館の2003年予算の67パーセントをアメリカ人納税者が渡している。実に3840万ドルを拠出しているのだ。(Janet McMahon, The U.S. Holocaust Memorial Museum: A Decade of Increasing Taxpayer Funding, Washington Report on Middle East Affaird, December 2003, p.9) 政府支出は増え続け、その予算は2012年になると5050万ドルにも跳ね上がっていたのだ。日系アメリカ人の迫害記念館を造るならまだ分かる。だが、合衆国政府がユダヤ人を迫害したわけでもないのに、こんなにお金をかけて維持するのはおかしい。

  ユダヤ人は移民や難民として米故国に渡ってくるときはとても謙虚でおとなしかった。シオニズムが発足したのは、ユダヤ人というのは宿主国に同化出来ないし、常に裏切り者として見られるから、ユダヤ人の祖国を建設すべし、との悲観的思想からであった。ところが戦争難民として米国にやって来たユダヤ人は、パレスチナのユダヤ人国家に好意を寄せなかった。せっかく裕福な白人国に住める幸運を掴んだのに、荒れ地に孤立する貧乏国に住もうとは思わなかった。ドイツで迫害を受けたユダヤ人の中には、パレスチナを見てがっかりし、ドイツに戻ってしまう者がいたくらいである。アメリカで肩身の狭い思いをしていたユダヤ人が、イスラエルにも忠誠を誓う異邦人という容疑を懸けられたら大変だ。計算高いユダヤ人にとって、イスラエルとは距離を置いた方が得だったのである。この背景を知らないと「ホロコースト復活劇」の疚(やま)しさは理解できない。

なぜホロコーストだけが特別なんだ?

  ホロコーストはユダヤ民族だけのもので、無条件に唯一無二の歴史的事件である、とユダヤ人は言い張る。ナチスによるユダヤ民族絶滅は世界史に比類無き悲劇と宣伝されるのだ。確かに凄惨な事件だろう。だが、世界史では残酷な大量殺戮はいくらでもあった。ユダヤ人は旧約聖書の「ヨシュア記」を読め。つぎつきと異教徒を殺してゆく大虐殺のオンパレードを朗読してみろ。たとえば、ヨシュアに率いられたユダヤ人は

  追ってきたアイ族の住民を野原や荒れ野で殺し、一人残らず剣にかけて殺した。・・・その日の敵の死者は男女合わせて一万二千人、アイの全住民であった。ヨシュアはアイの住民をことごとく滅ぼし尽くすまで投げ槍を差し伸べた手を引っ込めなかった。・・・ヨシュアはこうしてアイを焼き払い、とこしえの廃墟の丘として打ち捨てた。(ヨシュア記8:24-28)

  ユダヤ人に対して怯まず反論を述べることが出来るのは、今のところイスラム教徒と支那人くらいだろう。イランの大統領だったアフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)がCBSニューズ・アンカーのケイティー・クリック(Katie Couric) にインタヴューを受けたことがある。ユダヤ系アメリカ人のクリックが、ホロコーストを否定するアフマディネジャドに、虐殺の写真があるのになぜ嘘と言うのか。写真は偽造なのか、と問いただした。するとイラン大統領は冷静に反論した。

アフマディネジャド: 歴史には多くの事件があり、似たような事件がある。どうしてこの事件だけが特別に重要なのかね?
クリック: それはあなたが起こったことを否定からです。
アフマディネジャド: しかし、第二次世界大戦において、6000万人が殺されたのだ。なぜあなたはこの特殊なグループだけに焦点を当てるのかね? 私は等しく命を失った6000万人すべてを残念に思う。彼らはすべて人間だ。それはキリスト教徒、ユダヤ教徒、仏教とまたはイスラム教徒を問わない。彼らは殺されたのだよ。だから各人の死を遺憾に思う。( Katie Couric, Ahmadinejad: The Status Quo Cannot Keep, September 23, 2009)

  確かに第二次大戦中、ユダヤ人が大勢迫害されたり、虐待による死亡、チフスの蔓延(まんえん)による大量死などは痛ましい事件だった。(ガス室殺人は調査も検証もされていない。) だが、本当のホロコーストは米軍による日本やドイツへの無差別空爆であった。大都市の日本人が生きながらに焼き殺され、それは女・子供・老人を問わずの大量焼殺(ホロコースト)であったからだ。ユダヤ人だけが戦争の犠牲者ではない。そもそもドイツに寄生せず、イェルサレムに住んでいれば虐殺されなかったはず。ヨーロッパ史を通して、ユダヤ人は頻繁に迫害虐殺されていたのだ。ドイツ人だけが特別残酷なのではない。ユダヤ人が天主(God)に貰ったパレスチナを見てみよ。ペルシア人やアラブ人、シリア人などが住む中東アジアでは、民族の虐殺なんてちっとも珍しくない。中東アジア人が他民族の殺戮をいちいち謝ったり、自責の念に駆られて反省するわけないだろう。彼らは1ドルたりとも賠償金なんか払わない。西欧人だから反省しているのだ。

  気前がいいアメリカ白人は本当に愚かな国民だ。ドイツから避難してくるユダヤ人を受け入れたことで、国家を内側から食いつぶされてしまった。ちょうど亀の甲羅は固いが、胃袋は弱いのと似ている。もともとイギリス人が建てた国家なのに、今やまるでユダヤ人の寸法に合わせて仕立てた服みたいに変形しているのだ。異質なユダヤ人はパレスチナに押し込んで、アラブ人と共存させればいいのだ。西歐世界に混ぜてはならない。イスラエルのためにアメリカ人青年が中東戦争で犠牲になることはないのだ。米国の厄介者たるユダヤ人には、同類のイスラム教徒らといがみ合いながらも一緒に暮らすよう訓示すれば良かった。アメリカ人は中東アジアに干渉せず、アラブ人とユダヤ人を秤にかけながら操ればよいのだ。中東和平なんか実現しない。あのような古代民族は、あと千年経っても殺し合い憎しみ合っているだろう。それがメソポタミア地域の定理である。アラブ人やシリア人、レバノン人などは、ホロコーストなんて聞いても同情しない。彼らは全能の主アッラーに尋ねる。「とうして主は蝿とユダヤ人をお造りになったのか?」ってね。我々もこれくらい言える民族になりたいものだ。



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