反日映画の舞台裏

  アンジェリーナ・ジョリーが監督を務めた『アンブロークン(Unbroken)』が話題を集めている。映画の内容はつまらないが、原作の小説が問題視されている。ローラ・ヒレンブランド(Laura Hillenbrand)は、日本の軍人が人肉を食べ.る風習をもつと描いているそうだ。筆者は原作を読んでいないので新聞報道だけの知識である。日本人なら馬鹿らしくて付き合っていられないが、欧米の一般人は実話だと思ってしまうだろう。日本人が否定すれば、尚更彼らの疑いが深まり、日本人が真実を隠蔽していると考えてしまうのだ。

  日本の一般国民はすぐ監督のアンジェリーナ・ジョリーを責めるが、そんなことをすれば余計に自体を悪化させてしまうだろう。欧米のメディアはアジア人顔の日本人が、世界的に有名な美人女優にイチャモンをつけていると報じるからだ。マス・メディアは歴史の真実などに興味がない。日本人はアンジーの周囲や背後で誰が暗躍したのかを突き止めるべきである。彼女が歴史の知識を持っているはずがなく、親しい誰かがショッキングな場面や逸話を入れれば、映画が面白くなると助言したのではないか。歳を取れば女優としての価値が低下すると計算しているアンジーは、ハリウッドのユダヤ人や批評家たちに称賛される映画を作りたいだけだ。才能のない女優が監督として成功するには、ユダヤ人や投資家に媚びるしかない。

  欧米のマスコミは日本で『アンブロークン』批判が巻き起こるや、さっそく記事を掲載し始めた。我々が注目すべき人物は、日本兵が捕虜を食べたとする証拠がある、と公言しているミンディー・コトラー(Mindy Kotler) である。この女はアジア・ポリシー・ポイント(Asia Policy Point)を創設し、その責任者に就いていた。コトラーは日本に対して戦争責任を追求する活動家で、慰安婦問題でも米国下院のマイク・ホンダ議員と共に、議会で証言者になっていた。彼女にはおそらく支那人の手が回っており、支那にも招待されている。安倍晋三首相の靖国参拝を批判しているし、支那人外交官も彼女を支援しているのだ。

  このコトラーは支那の利益を間接的に擁護することで、組織の資金を得ていたのかも知れない。ガーディアン紙が日本兵の食人風習について彼女に尋ねた。するとコトラーは、日本軍が戦争捕虜を虐待したり、拷問を加えた事を示す文書がたくさんある、と述べている。それに、日本人が同胞と捕虜を食べたとする法医学的証拠(forensic evidence)や目撃証言がたっぷりある、と答えている。(Ben Child, Angelina Jolie's Unbroken is racist,say Japanese nationalists, The Guardian, 9 December 2014) へぇー、是非その証拠を見てみたい。日本人に食われた遺体の検視報告書でもあるのか? 食人の目撃者とは誰だ? 反対尋問はあったのか? たんなる噂や悪口なら、歴史的事実にならない。だがコトラーのような人物は、組織存立のためなら嘘でも平気で、知的正直さ(intellectual honesty)をもたないから、感情論で逃げ切るだろう。本当は日本政府が彼女を徹底的に調査して、いかがわしい活動や人脈を暴露して破滅させるしかない。捏造垂れ流し専門の札付き左翼には、正々堂々とした議論は望めないのだ。

  欧米メディアが日本について報道するとき、日本人を否定的に扱った記事を掲載することがしばしばある。そんな時には、日本人あるいは日系人記者が協力者になっていたりするのだ。アメリカの国内政治を扱う白人の花形記者は日本語が分からないし、日本についても興味がない。そこで、欧米新聞社が日本人の腰巾着か小姓の記者、つまり有色人種枠で雇ってもらった下男下女に記事を書かせる。AP( the Associated Press)の影山優理・在京記者がそうした一人だ。英語が堪能な彼女は、大手メディアabc Newsに記事を掲載してもらえた。この手のジャーナリストは本当に教養がない、というか一体普段どんな勉強をしているのか、疑問に思うくらい無知である。アンジェリーナ・ジョリーの映画に対する日本の反応を取材するのに、一般国民にはほとんど知られていない竹内睦泰(たけうちむつひろ)という古神道神主兼予備校講師にインタヴューしているのだ。保守論壇を知っている国民でも「この竹内氏は誰?」と尋ねたくなる。彼は日本歴史文化研究機構を主宰しているそうだが、なぜ影山記者が竹内氏を選んだのか分からない。『WiLL』や『正論』の編集部に電話して誰か適当な学者を紹介してもらえばよかったのに、そうしなかったのは影山氏が妙な日本史観をもっているからだろう。(もっとも真実を書いたら、結果として日本の擁護になってしまうので、衝撃的記事にならず、編集部でボツにされてしまうだろう。)

  彼女は記事の中で、日本で反感が沸き起こった『コーヴ』(日本の漁師がイルカを殺すところを盗み撮りしたドキュメンタリー風の映画)に言及している。つまり影山記者は、日本の恥部を暴露した映画が、日本人の逆鱗に触れて上映中止となったことを欧米人に伝えたいのだ。そして彼女は、記事の中立を保つ振りをしながら、記事の最後に、日本人がアジア諸国の植民地化や、帝国陸軍の侵掠を深刻に考えないことを挙げるのだ。たとえば彼女は、「日本の政治家が南京大虐殺の30万人を誇大な死亡者数と主張する」と紹介している。それに、朝鮮人などのアジア女性を日本軍が強制的に性奴隷にしたのに、それを「慰安婦」という婉曲的表現をもちいているし、「性奴隷」という用語に反対する者が日本にいる、と書いて筆を置いている。(Yuri Kageyama, 'Unbroken' May Be Broken in Japan, Still Divided Over War, abc News, December 12, 2014) まったく悪質な記事である。こういう日本人記者は雇い主に気に入ってもらうため、日本をことさら貶める記事を書く。あるいは元々左翼思考をもっているため喜んで日本の悪口を書く奴までいるのだ。しかも、彼らが日本で取材するときは、無名に近い怪しい日本人と札付きの左翼分子を尋ねるのである。だから日本人がこうした偏向記事を読むと、あまりにも無知で固めた取材と感じてしまう。残念なことに、英文で記事を書くジャーナリストには、保守派がほぼゼロに近いのである。

  今回の騒動の根は意外にも深い。『アンブロークン』は元オリンピック選手のルイス・ザヘンペリーニの生涯を描いた映画だが、制作者や配給会社に問題があるのだ。プロデューサーには大物のマイケル・ベアー(Michael Baer)がいて、彼はハリウッドの同業者と共に、イスラエルを訪問するほどのユダヤ人贔屓である。(彼はユダヤ系アメリカ人かもしれない。)別のプロデューサーであるエルウィン・ストフ(Erwin Stoff)はユダヤ系アメリカ人だ。それに演出家にはあの有名なコーエン兄弟がいる。ジョエル(Joel David Coen)とイーサン(Ethan Jesse Coen)はハリウッドのユダヤ人である。日本人でも、ヒット作『ファーゴ』や『ノーカントリー』を観たことがある者も多いだろう。ユダヤ人が牛耳るハリウッドでは、ナチ・ドイツと大日本帝國は悪魔である。だから、どんなに極悪人に描いても構わない。ユダヤ人を迫害したナチスとその同盟者日本は、不倶戴天の敵である。ハリウッド映画では実話に嘘を混ぜても非難されない。

ユダヤ人称賛の映画

  ハリウッド世界でアンジェリーナ・ジョリーがユダヤ人に媚びていても不思議ではない。夫のブラッド・ピットを見れば分かる。彼はクウェンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)監督作品『イングローリアス・バスターズ(Inglourious Basterds)』に出演していたのだ。しかも、彼は快諾して出演したのである。この映画は正常な西欧人や日本人が観れば、胸のあたりが気持ち悪くなる下劣な作品だ。それもそのはず。製作会社はワインシュタイン・カンパニーで、ボブとハーベイ・ワインシュタイン兄弟(Bob & Harvey Weinstein)の会社である。彼らはハリウッドで有名なユダヤ人プロデューサーである。いかにも育ちの悪いユダヤ人で、ヨーロッパ人の紳士がもつ品格や教養のかけらもない兄弟である。日本人女性が、彼らの毛深い胸と中東アジア人的容姿をみたら背筋が寒くなるだろう。

  映画のストーリーを簡単に述べる。第二次世界大戦中のドイツが舞台で、合衆国陸軍中尉のアルド・レイン(ブラッド・ピット)が8名から成るナチス抹殺部隊を率いて、ドイツ軍人を殺しまくるのだ。テネシー出身のレイン中尉には、アパッチ族の血が流れていることから、“アパッチ(the Apache)”の渾名がついている。(主役はいつも西歐系ハンサム俳優にするユダヤ人。)ドイツ兵を捕まえては片っ端から殺すレイン中尉は、部隊の者それぞれがドイツ人100人を捕らえて、その頭の皮を剥ぐよう言いつける。インディアンの血を引くレインという設定から、タランティーノは皮剥を描いたらしい。(インディアンの血をひくイタリア系米国人のタランティーノ自身を投影している)レイン中尉は捕まえたドイツ人の一人を選び、その額にハーケン・クロイツをナイフで刻む。そして彼だけ殺さずに逃がすのだ。それは彼が仲間のところに戻って、他のドイツ人に恐怖の「バスターズ」話を広めるためであった。

  部隊にはユダヤ人のドニー・ドノウィッツがいて、「ユダヤ人の熊(Bear Jew)」の異名をもつ。ドニーはいかにも下品なユダヤ顔をしていて、ドイツ人を捕まえては野球バットで撲殺するのである。ドニー役のエリ・ロス(Eli Ross/ユダヤ人役者)はその映画を「ユダヤ流ポルノ(kosher porn)」と呼んでいる。彼はユダヤ人レポーターのジェフリー・ゴールドバークに語っている。「ドイツ人を死ぬまで殴打する性的満足が深いんだ。つまりオルガニズムを感じんるんだな。」と述べたのだ。(Jeffrey Gol;dberg, Hollywood's Jewish Avenger, The Atlantic, September 1, 2009) ロスは「死ぬまでナチどもを殴るのがオレの性格なんだよ。それを一日中でも観てられるんだ。オレの両親はホロコースト教育にとても関心が高いんだ。祖父母はポーランドやロシア、オーストリアから逃れてきたんだが、その親戚はダメだったんだ。」ユダヤ系アメリカ人には西欧紳士としての品格などひとかけらもないのである。ドイツ軍人とは正規兵であり、アメリカ軍人は名誉をもって闘わねばならぬ事が、ユダヤ人には分からないのだ。人種的にはドイツ人に近い欧米系アメリカ白人が、こんな下劣な殺戮映像を喜んでみているのだ。無意識のうちに自分がユダヤ人に成っていることに気づかない。映画とは恐ろしい洗脳器具である。

  映画中にはもう一人重要なキャラクターが登場する。フランスの美人女優メラニー・ロラン(Mélanie Laurent)扮するショシャナ・ドレフュスである。1941年にユダヤ人狩りを行うナチス親衛隊のハンス・ランダ大佐は、彼女の家族を皆殺しにしてしまう。ユダヤ人家族がフランスの片田舎で酪農を営んでいる設定は少々滑稽だが、タランティーノ監督はユダヤ人のイメージを良くしたかったのだろう。フランスのユダヤ人なら農業よりも、都会で商人か職人の設定が自然だろう。でも、悲劇のユダヤ娘が金髪で青い目をした美女とは。黒髪で陰鬱な顔したブスが普通だろう。(ロランはユダヤ系フランス人) しかも、パリで映画館を営む彼女は黒人の恋人をもつ設定なのだ。えぇぇ。あのー。もう、呆れて声が出ない。今だってユダヤ人女が黒人と交際するなんて有り得ないのに、1940年代に若いユダヤ人女性が付き合うわけないだろう。ユダヤ人社会では黒人なんかアフリカ産の獣(けだもの)である。ユダヤ人観客と映画界のお偉方に媚びたのかも知れない。最終的に彼女は映画館に放火して、館内のドイツ軍人を生きたまま焼き殺すのだ。米国や欧州のユダヤ人観客は拍手喝采する。白人客も釣られて拍手してしまう。

  ハリウッド映画では、ナチ高官といえば必ず冷酷な爬虫類みたいに描かれる。クリストフ・ウォルツ(Christoph Waltz)が演じるハンス・ランダ大佐は、如何にも冷酷で計算高い知能犯という設定だ。ユダヤ人がどのように行動するかを性格に推測し、逃げようとするユダヤ人を捕まえてしまうのだ。こうしたナチ高官は最後には、祖国を裏切って仲間をレイン中尉に売り渡す取引をするのだ。自分だけは助かろうとするランダ大佐を卑怯者にする設定である。しかし結局、レイン中尉はバスターズ隊のウティヴィチに彼の頭の皮を剥ぐよう命じる。最後は大佐の額にハーケン・クロイツが刻まれ、大佐の悲鳴で映画は幕引きとなる。

  『イングローリアス・バスターズ』はユダヤ人がナチスに残酷でも痛快な復讐を果たす夢を叶えている。実際のユダヤ人はみじめで情けなかった。せめて映画の世界では勇敢で男らしい姿を示したい。現実は裕福なユダヤ人やシオニストが、お金で英米の政治家に頼み込んで、何とかユダヤ人難民を受け入れて貰うことで精一杯。アメリカ国民は薄汚い異民族が難民としてやって来るのに反対していた。こうした歴史をユダヤ人は闇に葬り、ナチの悪党を倒した英雄としてアメリカ兵を描く。するとアメリカの白人客は気分が良くなって、ユダヤ人は可哀想だ、反ユダヤ主義を許してはならない、と思い込んでしまう。米国では映画が歴史教科書である。一般のアメリカ人は書物で知識を得ない。大卒白人でも歴史知識がとても怪しいのである。

  ハリウッドの映画制作者が日本人を否定的に描くのは、ユダヤ人が支那人と深い関係にあることも理由のひとつである。日本ではあまり報道されていないが、両者は政治・経済・軍事・外交で結構仲がいい。ウォールストリートのユダヤ人ビジネスマンと支那共産党員が手を結んでいる。そこにイスラエルや米国シオニストも絡んでいるのだ。裏で手を組んでいるユダヤ指導の合衆国と共産支那に、日本は挟み撃ちにあっている。ナチを悪魔にしたいユダヤ人と、日本軍を米支共通の敵にしたい支那が、ハリウッド映画を使ってプロパガンダ戦を展開しているのである。この構図はいずれまた後で述べます。乞うご期待。



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