ユダヤ人が背後で糸を引く ?

  邦人二名が殺害されて、イスラム国(ISIS / Islamic State in Iraq and Syria)への関心が高い。しかし、日本のマスコミの関心は、もっぱら安倍首相を批判すること、つまり「安倍降ろし」の方に主眼を置いている。軍事力を持たない日本には、国民殺害への報復措置をとることができないから、その怒りの矛先は政府首脳へ向けられてしまう。テレビ朝日やTBSは小躍りして喜んだ。奇貨おくべし ! 邦人殺害事件を安倍政権打倒に使う絶好のチャンスと考えた。不届き千万だが、目的のためなら左翼は何でも利用するのだ。こうした左翼の馬鹿騒ぎは毎度のことなので、我々は中東アジアで起きている奇怪な謎を考えてみよう。

  去年から世間を騒がせているイスラム国のテロ行為だが、どうも彼らの行動に矛盾する言行が多いのだ。恐怖(terror)を拡大させ、西欧人ばかりでなく、イスラム教徒にまで被害を与えて、憎悪をかき立てている。本当に彼ら独自の国家を建設したいのならば、民衆の支持を得られるような戦闘を行うべきである。一連の行動を見ていると、ムスリム・テロリストの目的は、テロの拡大、混乱と暴力の継続、憎悪の悪循環、終わりなきゲリラ戦など、およそ国家建設のためとは思えない活動である。イスラム国のテロリストには、ただ暴れたい単純な馬鹿やテロ犯罪で西欧人に復讐したい若者、宗教的熱狂で参加した者などが混ざっているが、指導者層はいたって冷静な人物で固められているのだろう。巧みに編集・演出された映像を西欧諸国に流したり、その反応を基に更なる心理戦を仕掛けたりしている。計算高い人物が指揮を執っているに違いない。

  インターネットには、こうした一連のテロ行為には、もしかしたらイスラエルのモサドや米国のCIA、英国のMI6が絡んでいるのではないか、との憶測が流れている。もちろん、確認のしようがないから、証拠に基づかぬ噂でしかない。しかし、無いとも断言できぬ処に、中東アジア情勢の難しさがある。なぜなら、ユダヤ人のエージェントかモサドの局員がテロリストに扮して、潜入しているかもしれないからだ。たとえば、イスラム国のリーダーとされるアブ・バクー・アル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)は、ユダヤ人のエリオット・シモン(Elliot Shimon)ではないかと噂になっているのだ。もしかしたら、彼はモサドによって訓練され、ムスリム・テロリストの中に浸透した「モグラ(mole)」ではないか、と思われている。これは、ロシアに亡命した元NSA職員エドワード・スノーデン(Edward Snowden)が暴露した情報らしい。(Is ‘IS’a CIA-MOssad Creation ? ,American Free Press, August 28, 2014) しかし、この記事だってもしかしたら、ロシアが流した偽情報かもしれないから、我々は注意しなけねばならない

過激派になった温和な学者
  
   英国の有名な「テレグラフ」紙は、バグダディは現在ではイスラム聖戦(ジハード)の過激な指導者になっているが、以前(1989年から2004年までくらい)は別人のような青年であったと伝えている。彼を知っている地元モスクのメンバーによれば、バグダディは恥ずかしがり屋で、印象が薄いけど礼儀正しく、信仰の篤い学者であった。だから、暴力とはほど遠い人物だったらしい。とても、オサマ・ビン・ラディンの後継者とか、兇悪な過激派指導者(カリフ/caliph)とは思えないのだ。バグダディが指導的役割をつとめられるのは、せいぜいサッカー・チームの中だけだろう。 彼を知っている地元モスクの知人アブ・アリ(Abu Ali)はこう語る。「彼は俺たちのチームのメッシだよ。奴はベスト・プレーヤーさ」と。(註/有名選手のMessiのこと。) このおとなしいバグダディは、バグダッドのイスラム大学で修士号や博士号をとった学者肌の人物であったという。(Ruth Sherlock, How a talented footballer became world's most wanted man, Abu Bakr al-Baghdadi, Telegraph, 11 November 2014)

  2003年、アメリカ軍がイラクを攻めたとき、彼はバグダッドでイスラム研究をしていたという。その後、彼は米軍に拘束され、キャンプ・ブッカ(Camp Bucca)の囚人となってしまった。2005年に拘束された彼が、四年間の収容所生活で何をされたのかは不明である。拘束理由だってはっきりしていないのだ。国際赤十字によれば、拘束された囚人のうち9割近くが誤認逮捕らしい。いずれにせよ、温和ななバグダディは米軍に拘留されたことで過激派に生まれ変わった、とマスコミで説明されている。しかし、我々にとって貴重な証言が合衆国陸軍のケネス・キング(Kenneth King)大佐から発せられた。収容所でのバグダディを知っているキング大佐には、彼がイスラム過激派の首領であることは少々驚きだという。「彼は悪い野郎だが、手に負えぬ悪党どもの中で傑出したワルではないな」と語っている。(Michael Daly, ISIS Leader: ‘See You in New York’, The Daily Beast, June 14, 2014) 2009年にバグダディは釈放となったが、キング大佐によれば「最も兇悪なワルどもは或る一カ所に集められている」らしい。だから、当時を振り返る大佐は、特に極悪でもないバグダディがアルカイーダに影響されて、ISISのカリフまでに出世したことを意外に思っているのだ。

  イスラム法を大学で研究していた内気な学生が、収容所で拘束され辛い目に遭ったからといって、狂暴なテロリストやならず者を束ねる親玉になれたとは、常識では考えられない。収容所から解放されたバグダディは、イラクのアルカイーダに加わる。2006年に悪名高いリーダーのアブ・ムサウ・アル・ザルカウイ(Abu Musab al-Zarqawi)が、米軍の空爆により殺害され、2010年には彼の後継者フブ・オマール・チル・バグダディ(Abu Omar al Baghdadi)までもが同様に空爆で殺されてしまった。そこで、学者上がりのテロリストであるバグダティが、イラクのアルカイーダ集団を率いるリーダーとして浮上したのである。安全保障研究家でイラク人戦略家のヒシャム・アル・ハシミ(Hisham al-Hashimi)は、個人的にバグダディと逢ったことがあるという。バグダディがなぜ指導者に選ばれたか? ハシミはこの経緯を依然としてミステリーだと考える。他にも多くの適格者が居たにもかかわらず、彼が選ばれたのが不可解なのだ。宗教評議会(Shura)を構成する11名の内9人がバグダディに投票したのである。(Ruth Sherlockの上掲記事による) 何とも腑に落ちない選挙だ。裏で誰かが手を回したんじゃないか? 昔の日本だって、よく自民党総裁選挙で根回し合戦が行われていたから、各派閥が妙な資金や圧力を裏で使っていた。あのイラクで、清い一票などあるわけ無いだろう。

  2012年にシリアで内戦が勃発すると、バグダディは仲間を派遣し、シリアのアルカイダ系ジャハト・アル・ヌスラ(Jabhat Al-Nusra)と競うようになったらしい。西歐からの参加者も増えて勢いをつけたバグダディは、シリア北部のラッパを掌握しようと画策した。2014年アイマン・アル・ザワエリ(Ayman al-Zawaheri)がジャハト・アル・ヌスラに合流するため、イスラム国の同志にシリアを去るよう呼びかけると、バグダディはそれを無視して、アルカイーダと袂を分かつようになった。バグダディは彼の組織名をイラクとレバントのイスラム国(Islamic State of Iraq and Levant)と変えたのである。そしてシリア北部の油田を襲い、活動の資金源にしたらしい。

イスラエルでは大暴れをしない

 シリアで泥沼の戦闘を続けているISIS (またはISIL)のバグダディは、調べていくほど謎の人物である。イスラエルやアメリカの政府なのか、それとも政府と裏で繋がっている国際金融資本家が裏で糸を引いているのか、真相は闇の中でまったく分からない。民間軍事組織(傭兵)を使ったりもするので、正式な軍人ではできない作戦を欧米の政府がやらせていることだって考えられる。イスラエルだって、実際のところ、どんな極秘作戦や陽動作戦を仕掛けているのか、表面に出ないぶん益々猜疑心が沸く。だから、モサドの極秘作戦(Black Operation)のことが気になる。バグダディが収容所で過激派になったとの名分(cover)を作って、モサドがテロリスト・グループに送り込んだとも考えられるだろう。「怒りに満ちた無罪の元囚人」という仮面をつければ、テロリストたちが信用するかもしれない。また、バグダディが組織の中で頭角を現せるよう、他の潜入工作員が協力することもあり得る。周到に訓練されたエージェントが、以前から子飼いにしているエージェントの手引きで、指導者に出世することだってあるからだ。イスラエルは長期的陰謀工作が上手である。日本人では想像ができぬほど綿密な作戦を実行できる。モサドは危険人物を実際に暗殺しているのだ。謀略戦に無縁な日本政府や外務省は、ただホワイト・ハウスの指令通りにしか動けないのが現実。アラブ諸国を粉々にしてイスラエルを安定させようとする大計画も考慮せねばならない。シオニストのユダヤ人は、中東アジアで戦争を拡大して、「大イスラエル(グレーター・イスラエル)計画」を実現しようとする肚である。

  イスラエルは自国の利益のために、外国のユダヤ人同胞と連携して、裏から手を廻し欧米諸国を利用する。イスラエル軍を温存して、まずアメリカ軍を対テロ戦争に投入し、イスラム教徒と戦わせる。イスラエル兵の方がアメリカ兵よりも大切だから、使い捨ての駒は米軍から仕入れる。キリスト教徒の欧米人は、ユダヤ教徒に仕える「ゴイム(家畜)」なので、イスラエル人は良心が痛まない。一方、西欧諸国にはイスラエルの代理人となる協力者が政界・財界・学会・官僚に多く浸透している。とくに諜報機関と外務官僚は、ユダヤ人に買収された政治家とユダヤ系専門家に牛耳られている。アメリカ国務省なとシオニストだらけ。日本人が見たら、イスラエルの米国支店かな、と勘違いするだろう。(実際の顔写真を並べて眺めてみれば分かる。) 西側の諜報機関は、イスラエルと情報交換を行わないと、中東地域の良質な情報が掴めない。白人の欧米諜報員がアラブ人に混じって、テロリストの中枢に潜り込むなんてできない。本物のテロリストと敵に扮した見方の識別だって困難だろう。欧米の諜報員がテロリストと思って追跡しているのが、実はモサドの工作員だったりするからだ。さらに、米軍に攻撃を加えるイスラエルのスパイだっているから、イスラエルは敵か味方か分からない。こんな風だから、多数の犠牲者を出しているアメリカ人は、中東アジアで誰のために戦っているのか分からなくなり、アメリカの国益が本当にあるのかどうか、疑問に感じてしまうのだ。

  シリアで暴れているイスラム教徒のテロリスト連中には、イラク軍の元将校や失業した士官がお金に釣られて所属しているケースも確かにある。しかし、大半は役立たず、ならず者、半端(はんぱ)者、能無し、といったメンバーである。とにかく移民先で貯まった不満を発散させて、「聖戦」の名の下で暴力をふるいたいのだ。彼らは単純だが狂暴な性格を持っている。この連中に「睨(にら)み」を効かせる指導者は、相当な人物でなければならぬ。それをバグダディのような男がつとめているのだ。しかも、不思議なのは、彼らがシリアを主戦場にして、イスラエルで大暴れしようとしないことである。同じイスラム教徒でも宗派が違うから戦っているのだが、なぜ憎いユダヤ教徒に、その刃(やいば)を向けないのか。イスラエルのユダヤ人を襲撃する方が楽しいのではないか? 女子供・老人・病人を問わず、ユダヤ人を殺しまくった方が、アラブ諸国の庶民から喝采を受けるし、大金持ちからの献金も増えるだろう。フランスよもイェルサレムやテル・アヴィブで銃の乱射でもやらかしたらどうだ? それなのに、シリアのアサド政権を目の敵にしている。イスラエルの極右政党の首領ベンジャミン・ネタニアフには、彼らの関心が無いのだろうか。実に不可解である。

テロリストを養成するアメリカ

  対テロ戦争を行っていると、時々「ブローバック(blowback)」現象が起こってしまう。「ブローバック」とは「逆流」を意味し、飼い犬に手を噛まれるような事態を指す。有名なのがアフガニスタンのタリバンで、ソ連軍にぶつけるために、米軍顧問団がアフガン・ゲリラを養成したのである。この訓練されたゲリラ兵が、今度はアメリカ兵に牙を剝いた。それと同じことがシリアでも起こったのだ。シリアの反政府軍に属する者の中には、ヨルダンでアメリカ軍顧問団によって訓練されていた者が含まれている。元々は、シリアのバシャー・アサド政権を転覆させるため、ヨルダンのトレーニング・キャンプで軍事訓練を施されていた。(Aaron Klein, Blowback ! U.S. trained Islamists who joined ISIS, World Net Daily, June 17, 2014) しかし、アメリカ国民には納得できない。シリア政府を打倒するために、反乱軍将兵を訓練するなんて、将来のテロリストを育てているのと同じだからである。だが、こうした養成機関を民間警備会社(傭兵派遣業者)に委託してしまえば問題ない。正規軍将校がテロリストを訓練しているのが暴露されると、政権閣僚が議会で吊し上げられる心配がある。政府と無関係の民間人がやったことにすれば、議会の追求をかわすことができる。こんなんだから、中東アジアはメチャクチャで、収拾がつかない。ところがその混乱こそ、テロを裏で仕組んでいる者たちの目的だったりする。

  一般人は自分の頭で考えないし、考えようにも知識が無い。誰かに吹聴されて自分の意見とする。悲しいことだが、アメリカ人やヨーロッパ人は、石油があるから中東紛争に介入せざるを得ない、と教え込まれているのだ。メディアに登場してくる政治家や評論家、中東専門の学者やシンク・タンクの研究員などが、しきりにイスラエルを支援するよう訴えている。ユダヤ人の札束でビンタされた連中だ。しかし、彼らを番組に起用して、代弁者として喋らせる人物とは、誰なのか? これは制作スタッフしか知らない。いや、彼らだって分からない場合もある。もしかしたら、番組制作責任者だって、テレビ局の重役からの命令で動いているだけかもしれないのだ。サラリーマンとは上司の言いなりになった方が出世できるし、番組視聴者がどうなろうが知ったことではない。テレビ局の制作者はせいぜい、スポンサーのご機嫌伺いを熱心に行うだけ。日本のマスメディアも同類である。国民や視聴者のために報道しているのではない。単なる役職で国際ニュースを流しているだけで、報道担当者が芸能部へ転属になれば、芸人の色恋沙汰を追いかけるのだ。「イスラム教徒テロリストが爆弾を仕掛けました」と報道していた人物が、一転して「昨晩、パリス・ヒルトン嬢はノー・パンでした」と報道することができる。そっちの方が楽しいのかも。朝日新聞の政治部記者でも、朝起きて手に取る新聞は「東京スポーツ」紙で、興味があるのは芸能面かスポーツ欄だったりして。あっ、図星かな。いずれにせよ、日本人は中東紛争に介入しない方がいい。支那や朝鮮を相手にしたって、まともな対応ができないのに、あの利権と暴力が渦巻く中東で何ができると言うのだ。まぁ、素人はやけどしないと分からない、ってことか?
  


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