逆流してくるアラブ人

  バグダッド・イスタンブール・カイロの格安旅行を企画する代理店は、お客にパリかロンドン行きを勧めればいいだろう。ヨーロッパの大都市に行けば、大勢のアラブ人やアフリカ人に会えるばかりではなく、市場や街頭には黒や茶色の群衆が溢れ、イスラム教のモスクまで見物できる。ケルト系やゲルマン系のフランス女性など、コアラかパンダみたいな絶滅危惧種だから、今のうちに見学した方がいい。かつてフランス王国があった遺跡に住む現代フランス人は、どんな遺伝子が肉体に内臓されているのか分からないし、そもそも関心がないのだ。フランス白人かと思えば、トルコ人やシリア人の混血児だったりするのだ。

  フランス人の精神は異常で、オスマン・トルコがかつて瀕死の病人と呼ばれたように、今にちのフランス人は西歐世界の病人である。彼らは人種を考えると人種差別になるから人種別国勢調査を禁止する。宗教を公の場から排除することが共和政原理だ、と自慢している愚か者。こんなフランス人の自己識別(identity)とは、フランス国籍を所持して、フランスの法律に服している、といった簡単な属性でしかない。フランス国籍を取った支那人が、「ワタシー、フランス人、あるよー。オマエラ日本人ヨリ、エラいアルねぇー。」なんて日本人の前でぬかしたら、エッエェル塔の鉄製模型で半殺しにしたくなるだろう。朝鮮人が同じ事言ったら、その口にウジ虫入りのキムチを詰め込んでやる。

  遠方に住む日本人にとって、フランスで起きたイスラム過激派による殺傷テロは他人事であった。お煎餅食べながら茶の間で楽しむ娯楽である。しかし、日本人2名がイスラム国テロリストに拘束され、処刑されるかも知れない事態に陥り、日本政府が身代金を渡すのかどうかが、ちょっとだけ気になってきた。傭兵を軽く考えていた湯川遙菜はバカの標本だから、大金を出して救う価値はない。ジャーナリストの後藤健二さんは、危険を覚悟でイスラム国に赴いたプロだから、彼の家族も半ば諦めているだろう。安倍首相は絶対身代金をテロリストに渡してはならない。マスコミは安倍攻撃のいい機会だから、「見殺しだ」とわめいて安倍降ろしをしたいのだろう。身代金のプレゼントがテロ支援になるとは考えていない、無責任なマスコミに屈服する方が始末に悪いし、またもや国際的非難の的になる。

  しかし、何でフランスには、あんなに沢山の有色人種が住み着いているのか? 幾つかの理由が考えられる。まづフランス白人に、遺伝子を考慮した人種防衛観念が歴史的に希薄だったことが挙げられる。ローマ帝國の衣鉢を継ぐフランク王國を誇るガリア人は、国内に様々な人種や民族が流入してきても、フランス文化を愛すればフランス人と見なす傾向が強かった。言葉だってゲルマン系言語からラテン・ロマンス語に変えてしまい、民族の言語的伝統を切断したのである。これをドイツの哲人フィヒテが指摘した。次に、植民地をもつようになったのに、人種隔離政策や混血禁止制度を確立しなかったのである。性欲旺盛な独身男が、異人種の植民地に赴任したのだから、性的処理がどうなるかフランス政府は予測できたはずだ。現地人との混血児は、フランスと征服地を結合する接着剤となってしまう。現地女に産ませた子供を白人の父親が、祖国フランスに連れてくれば、故郷には異質な遺伝子をもったフランス国民が増えてしまうだろう。これでは、異民族がフランスに侵入したのと同じである。

  フランスに住むイスラム教徒は500万人とか600万人とか言われるが、正確な人口は実際わからない。マグレブ諸国(北アフリカなどの地域)からやって来たアラブ系イスラム教徒は、「ブール(Beur/Arabeの逆さ言葉)」と呼ばれ蔑まれている。アルジェリア移民2世で「同化またはフランス協会」の会長を務めた、ザイール・ケダードゥーシュ(Zaïr Kédadouche)は、大多数のフランス人はアルジェリア人やアラブ・イスラム教徒を嫌っていることを告白する。彼にとってショックだったのは、ユダヤ人やアフリカ黒人よりも、モロッコ人やチュニジア人が嫌われていて、一番の嫌われ者がアルジェリア人であった。( ミュリエル・ジョリヴセェ 『移民と現代フラセンス』 集英社2003年 p.32) 更に悪いのは、フランスに同化したように振る舞うアルジェリア人移民は、もうアルジェリアに戻れない。言葉や慣習、思考がフランス的になってしまい、祖国の同胞が異邦人になる。野暮ったい田舎者と交際するのが辛い。一方、アルジェリアの同胞はフランスで生まれ育った移民の子を裏切り者としか見なさず、イスラム教の教えに従わぬ背教者扱い。フランス化された同胞を見て「なに気取ってやがるんだ」と腹立たしくなる。フランスで「アラブの豚野郎」扱いなのに、祖国に戻ってきたら「白豚の奴隷」と思われる。こんな板挟みのムスリム移民はジッと我慢してフランスに居坐るか、イスラム過激派になってフランスに復讐するしかない。


  第三世界からの異人種で溢れるフランス人には、マグレブ地域からの有色移民に対する不満を募らせるフランス人が至るところにいる。たとえば、郵便局を退職したアンドレというフランス人(62歳)は、元ド・ゴール大統領支持者で、選挙ではル・ベン率いる国民戦線に投票していると公言する。アラブ人は昔から居たが、当時は小さくなっていたのに最近は違う。アラブのガキどもがゴロゴロいて、フランスにいるとは思えない。「多すぎる、あんまりだ !」以前は移民といえば、スペイン人かポルトガル人だった。アンドレは、アラブ人のように道に唾を吐いたり、エレベーターの中で小便を垂れたりしなかった、と語り憤りを隠さない。(p.44) アラブ系移民が多く住む地区で、アパートメントが小便臭かったり、異様に不潔だという話はフランスでよく聞く。昔から住むフランス白人は、有色移民の流入に激怒しているのだ。フランスに居坐る「サン・パピエ(入国・滞在許可書類が無い者)」も深刻な問題。フランスの移民・難民問題はもうメチャクチャで手の施しようがない。病膏肓(こうこう)に入る、とはこのことだ。筆者は色々な事件を調べたことがあるが、移民については一冊本が書けてしまう。日本で報道されていない無惨な事件が頻発しているのだ。(いずれ紹介したい。)

フランスの癌たるユダヤ人


  北アフリカや中東アジアといった植民地からの異人種流入は問題であるが、フランスには昔からユダヤ人が住み着いており、不治の病のように解決しない国内問題であった。ヨーロッパの悪性腫瘍とでも呼ぶべきユダヤ人は、迫害されても戻ってくるし、虐殺されてもまた増殖する、実にやっかいな異人種である。ヒトラーばかり悪者にされているが、ヨーロッパの歴史を振り返れば100回以上も各時代で迫害されていたのだ。レオン・ポリアコフの『反ユダヤ主義の歴史』を読めば分かるだろう。ユダヤ人の政治宣伝や洗脳によって、ユダヤ人に同情してる日本人や欧米人は本当に間抜けである。ユダヤ人が歐洲に寄生するのに、そこへ中東アジアからアラブ系イスラム教徒を輸入すれば、どんなことが起こるか火を見るより明らかだ。ヨーロッパ人は自ら故郷を中東アジアに変えてしまったのである。

  日本人には意外だが、ユダヤ人はフランス革命を称賛する。自分たちを迫害する異教徒なのに、なぜユダヤ人はその大混乱を支持するのかと言えば、キリスト教やヨーロッパ伝統を憎む革命家がユダヤ人をゲットーから開放したからだ。そしてキリスト教徒のフランス人と平等に扱おうとしたからである。フランスの革命家には、とんでもない輩(やから)が多かった。ダントン、マラー、ロベスピエール、サン=ジュストなどの過激派は有名だし、ジョセフ・フーシェなんていう蝮の警察長官までいたのだ。コルシカからきた田舎者の陸軍士官ナポレオンは、フランス人が大嫌いで、フランスの伝統文化を憎んでいた。こんな奴らだから、フランスの君主政を打倒し、貴族を惨殺する一方で、お金を貯め込んでいたユダヤ人を味方に付けて裏で支持を受けていた。カトリック教会の司祭なのにグレゴワール師は、熱心にユダヤ人を擁護していたのだ。怪しいだろう。フランスの政界には深い闇があり、日本人向けの歴史教科書には描かれていない。日本人の大学生でどれほどの者が、ヨーロッパでのユダヤ人に詳しいのか。ほんの僅かしかいないだろう。白痴化教育の結果である。

  フランスとアルジェリアの関係を述べると長くなるので、ここでは一つだけ指摘したい。フランスはアルジェリアを植民地にしたが、その現地人をフランス国民という同胞にするつもりはなかった。褐色のアラブ人なんか対等の仲間になり得ない。しかし、かの地のユダヤ人は違った。ナポレオン三世の政府はユダヤ人全体を帰化させる計画に取りかかったのである。普仏戦争後に暫定政府が成立し、司法大臣アドルフ・クレミュー(Adolphe Cémieux)たちが、「クレミュー令(Décret Cremiux)」を実施したのである。この法令により、アルジェリアのユダヤ人はフランス市民であると宣言され、彼らの社会的地位や個人的地位は、フランスの法律によって支配されたのである。この法令が制定されたのは、ドイツに敗北したことで、帝政が崩壊したことに原因があった。アルジェリアでイスラム教徒による反抗が生じ、何とかしなければならなかったのである。そこで、この不安定なアルジェリアで、フランス政府はユダヤ人を味方に付けようと思いついたのである。

  ユダヤ人指導者層も、アラブ人の慣習に染まるより、フランス人の文化に同化した方が利益があると考えた。だからパリのユダヤ人長老会は責任を持って、アルジェリアの同胞にフランスへの同化を促したのである。クレミュー法令により、パリの長老会(Consistoire Central)は、アルジェリアのラビ(ユダヤ教指導者)すべてを任命する法的権能が与えられたのである。(Hannah Arendt, “Why the Cremieux DecreeWas Abrogated”, Contemporary Jewish Record, Vol. 6, April 1943,p.117) ユダヤ人というのは、異国に寄生するためには妥協を厭わず、現実的譲歩をするからイスラム教徒より狡賢い。しかも、信仰を捨てて世俗的生活に浸ることを望むユダヤ人も結構多かったから、フランスの法律に従い、フランス文化を享受して暮らすことに苦痛はなかった。だらから、世俗化したりキリスト教徒に改宗したユダヤ人もいれば、宗教自体に反抗して社会主義者か不正夫主義者になったユダヤ人が、フランスにはゴマンといたのだ。

  フランスが異人種に寛容な国になれば、もうユダヤ人の楽園である。各界にユダヤ人が浸透し、重要な地位につき影響力を行使するのだ。フランスの政界を想い出してもらいたい。ユダヤ人初のフランス首相レオン・ブルムは戦前有名だったし、ユダヤ人らしく社会主義者だった。内務大臣だったジョルジュ・マンデル(Georges Mandel)は、その本名であるロスチャイルド姓(Louis Georrge Rothschild)が示す通りユダヤ人であった。アルジェリアのユダヤ人に特別な配慮を施したクレミューもユダヤ人であった。ヨーロッパ会議の議長を務めたシモーヌ・ヴェイユ(Simone Veil)も、その旧姓「ジェイコブ(Simone Annie Liline Jacob)」をみればユダヤ人と分かるだろう。IMF専務理事を務めたドミニク・シュトラス・カーン(Dominique Strass-Kahn)は、ホテルの女中に性的暴行補を加えた容疑で有名になったユダヤ人である。権力を持ったスケベ親爺の典型例であった。ハンガリーからのユダヤ人移民の息子ニコラ・サルコジなんか、B級ポルノ男優みたいな顔で気持ち悪かった。あんなユダヤ人を見たら日本人女性だって、ホルモンの分泌がおかしくなってしまうだろう。

  フランス人はユダヤ人をゲットーから解放するときに、そのまま全員パレスチナか北アフリカに追放すべきであった。啓蒙主義など気取らずに、異人種たる異教徒をスペイン人みたいに迫害して追い払えば、後々の災厄を未然に防ぐことが出来たのである。ユダヤ人は住み続けることが許されると、異質分子として排除されないために、多文化主義を主張し始め、フランス国民が一致団結せぬよう画策するのだ。フランス人がフランク人とガリア人の子孫であるとともに、キリスト教伝統を擁護するカール大帝の臣民で、ジャンヌ・ダルクを祖国の英雄とするフランス王国民だったことを抹殺しなければならない。過去を失った痴呆住民に落ちぶれたフランス人には、フランス文化の残骸しか誇れない。ユダヤ人との共存など気違いじみたことが普通になり、アラブ人や黒人の流入を阻止できないのだ。まったくの意気地無しになってしまった。こうした惨状を直視すれば、ジャン・マリ・ル・ペン(Jean-Marie Le Pen)前国民戦線党首は、極右政治家ではなく、重症のフランス人患者を治そうとした、まっとうな医者であることが分かる。


  愛国者のル・ペン前党首は、非ヨーロッパ世界からの異人種移民に対して反対するし、ユダヤ人のフランス支配に対しても異議を唱える。自由なフランスを守るため法的制裁を受けても怯まない。彼に対しては、フランスのみならず世界各地からも非難が雹(ひょう)のように降り、槍のような罵声が飛んでくる。フランス国内でもル・ペン氏への批判が激しい。たとえば、学者のミシェル・ヴィノック(Michel Winock)は、ル・ペン氏が発言したことに反発している。

  「私は自分の娘を自分の姪よりも愛する。しかし、自分の姪の方を近所の女子よりも愛する。そして、近所の女子を見知らぬ他人よりは愛し、見知らぬ他人の方を敵より愛する」

こうしたル・ペン氏の常識的信条を紹介して、ヴィノックは彼が集団的脅迫にとらわれて、世界に対して壁で仕切られた度し難い国民的「自我」をくりかえしているだけ、と嘲(あざけ)っているのだ。(『ナショナリズム・反ユダヤ主義・ファシズム』 川上勉・中谷猛 監訳 藤原書店1995年 p.59) ヴィノックはル・ペンを「道化役者」と呼び、彼の言葉に耳を貸す者は、ごく少数の頑固な狂信者にすぎない、とまで言い放っている。かつて日本人を侮辱したことで話題になったクレッソン(Édith Cresson)首相は、ル・ペン氏を「シルク・ストッキングを穿(は)いたル・ペン」と揶揄(やゆ)した。ナポレオンが外交官のタレーランを「絹のストッキングを穿いた糞」と評したことがある。クレッソンはこれを用いて侮辱したのだ。(Daniel Singer, Le Pen's Pal -- Blood and Soil, The Nation, December 23, 1991) いかにも日本人を「黄色い蟻(les fourmis jaunes)」と罵った女らしい。ル・ペン氏とは一体どんな人物か。彼は外人部隊に志願し、パラシュート部隊に属した勇敢なフランス人で、サルコジみたいな土地転がしの弁護士とは違う。しかも、恐れ知らずの政治家だったため、彼は暴漢に襲われ、左目の視力を失っている。極右呼ばわりされて、毛嫌いされているが、中々立派な紳士である。日本に来日したときは、靖國神社に参拝し、祖国のために戦い、散っていった英霊に敬意を表していたのである。韓国の政治家でこんな人物がいるのか? 日韓友好議員団は恥を知れ。

  ユダヤ人やアラブ人が混在するフランスは、もはやヨーロッパの中心でもないし、ローマ帝國の嫡男にしてカトリック教会の長女ではない。中東アジアに属するヨーロッパの飛び地、ユダヤ・アラブの別荘地になっているのだ。偉大な哲学者インマヌエル・カントが生まれたカリーニングラードが、ソ連軍に占領されて、ベルリンの壁崩壊後の現在もロシア領であるのと似ている。フランク人のガリアで、小さなメソポタミアのパレスナが誕生したのだ。この歐洲の中東都市でユダヤ人とアラブ人が血みどろの戦いを展開しているのである。盲目のフランス人に付ける薬はない。

  いずれ白い肌のパリジェンヌは、パリの守護聖人ジェネヴィーヴ(Sainte Geneviève)が誰なのかも分からなくなるだろう。移民に寛容なフランス人は、キリストの福音を忘れ、「アッラー、アクバル(偉大なり)」と唱えることの方が得意になるだろう。コーランがベスト・セラーになるんじゃないか。現代の情けないフランスには、ローマ人と戦ったウェルサンジェトリックス(Vercingetorix)も、サラセン人を撃退したカール・マルテルもいない。三色旗に三日月のマークでも追加されるのではないか。すでに、国旗の裏にはダヴィデの星がワッペンみたいに縫われているから、月のマークが刺繍されたって気にならないだろう。むかし代表的フランス女優と言えば、カトリーヌ・ドヌーヴだった。多くの日本人が彼女の美貌にうっとりしたものだ。しかし、将来はビヨンセかハル・ベリーみたいな浅黒いフランス人が代表的美女になっていだろう。しかも、チャドルをまとったムスリム女性だったりして。栄華を誇ったフランスの未来は暗い。



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