ユダヤ資金が飛び交うアメリカ

  ユダヤ人の選民思想という夜郎自大説は有名だが、他国を乗っ取る支配手段についてはあまり語られない。政治でユダヤ人を批判すると、「反ユダヤ主義者」の烙印を押されて、公の場から追放されてしまう。エーゲ海かモナコのリゾート地ならいいが、ハドソン湾の底に沈められたら嫌である。いくら有名な評論家であっても、せっかく掴んだ華やかな地位を捨ててまで、本当のことを言う義理はない。せっかくマスコミで言論活動ができるのに、わざわざ地雷を踏むような真似はしないのだ。しかし、現実の政治を論じる際、現金と権力の関係を無視しては、批評の意味がないだろう。実際の政界では現金は、戦場での弾薬と同じで、生死を決める武器となる。ユダヤ人はこの威力を充分承知しているのだ。日本の米国政治報道だけ耳にしていると、生々しい現実が分からない。たとえば、ハイム・サバン(Haim Saban)という名を聞いて、直ぐにピンとくる日本人は少ない。アメリカの政界、財界、官界、学界、メディア界では、多くの有力ユダヤ人が盤踞(ばんきょ)している。ここでは、政界でかなりの影響力を行使するユダヤ人大富豪を紹介したい。


  ハイム・サバンは長年合衆国に住んでいるが、普通のアメリカ国民ではない。ハイムの父親はアレクサンドリアにある小さな玩具店の店員をしていた。1965年スエズ動乱の時、ガマル・アブデル・ナセル大統領はユダヤ人にエジプトから去るよう命じたのである。そこでサバン一家はイスラエルに移住し、他の家族と一緒にアパートに住むこととなった。サバンは貧しいユダヤ人の出世物語によくあるような人生をもつ。彼は様々な職に就いた。道端で果物を売ったり、農業学校に雇われて、肥やしで汚れた納屋の掃除をした時期もあったという。二十歳になるとイスラエル国防軍に入隊したが、その一方で芸能界にも片足を突っ込んでいた。軍人になったものの、六日戦争(Six-Day War/1967)やヨム・キップル戦争(Yom Kippur War/1973)が起こったとき、実戦には参加していなかった。彼は軍隊の慰問団に属していたのだ。ユダヤ人が軍歴を自慢するとき、どんな部隊でどんな戦闘を行ったかを聞くべきだ。通信兵とか看護兵、情報収集係、通訳係などあまり危険ではない役割についていたりする。狡賢いユダヤ人はデスク・ワークに回されることがよくあるので、砲弾が飛び交う激戦地に派遣されることが少ない。強靱な肉体と精神を要する歩兵部隊とかではない場合が多いのだ。ヘンリー・キッシンジャーは合衆国陸軍に属していたが、戦闘部隊所属ではなく、得意なドイツ語をつかった情報担当官であったことは有名である。

娯楽メディアを支配する

  ハリウッドは米国に出現したユダヤ村で、映画会社の所有者や経営者のみならず、監督から脚本家、制作者に至まで、ほとんどユダヤ人で占められている。役者だって、西欧系の女優や俳優に混じってユダヤ人が名優あいるは大物としてふんぞり返っているのだ。あんなに広い地域でも、皆顔見知りのユダヤ人コミュニティー。パーティーを開いたって自己紹介が要らないほどだ。芸能界はユダヤ人の得意分野である。長年たかってきた歐洲では、異教徒のユダヤ人は暗く希望のないゲットーに閉じ込められていた。この惨めなユダヤ人が解放されて、キリスト教徒の白人社会に浸透すると、テレコミュニケーション産業やエンターテイメントといった分野にどんどん進出したのである。ウクライナ系ユダヤ人のスティーヴン・スピルバーク監督をみればよく分かる。悲惨で貧乏なロシアやウクライナからユダヤ移民が米国にやってきて、その子孫が続々と映画界に入ったのである。大スペクタクル映画『スパルタカス』で主役を演じたカーク・ダグラスはロシア系ユダヤ人の出世頭であった。正確にはベラルーシ出身で、本名はイサー・ダニエロヴィチ(Issur Danielovitch)といって、最初はイジー・デムスキー(Izzy Demsky)という芸名だったが、格好良く「カーク・ダグラス」に変更したのである。卑しい移民のイメージを払拭するため、アングロ風の名前を付けることが多い。下層民とみなされたユダヤ人だと尚更である。

  刺戟的で楽しい、しかもお金が儲かるショー・ビジネスに大勢のユダヤ人が群がった。サバンもその一人だ。エンターテイメント界の大御所たるサバンにとって、忘れられないドル箱作品が、何とあの人気アニメ『UFOロボ・グレンダイザー』(仏題『Goldorak』)であった。イスラエルでノアム・カニール(Noam Kaniel)という19歳の青年を発掘して、パリに連れてくると、その日本製アニメの主題歌を歌わせたのである。個人的な意見を述べれば、こんなユダヤ人のふにゃふにゃした声など日本人は嫌いだ。しかも、ヒーロー物アニメなのに主題歌が間抜けな曲ときている。やっぱり、偉大な菊池俊輔先生が作曲した主題歌を佐々木功が歌うのが一番。あんな三流主題歌でもフランスの子供は喜んだのだ。子供文化が貧相なフランスは、日本の水準にまで達していなかったのである。もともとフランスは日本の文化に否定的だった。だから、フランスの大人は渋い顔。子供が本を読まなくなるし、勉強しなくなることを恐れたのだ。しかも、日本のマンガやアニメはエッチで暴力的だと見なしていたから余計反対だった。それでも、日本アニメの質は最高級だったから、『グレンダイザー』は大ヒット。いちどその魅力に取り憑かれたら、一生忘れられない。銀河鉄道999だってヨーロッパの子供は夢中だった。アニメの主人公に恋をする子供まで出てきてしまう。親たちはもうカンカン。アニメ論を述べると長くなるのでここで終わり。

 
  しかし、サバンの成功はこんなもんじゃなかった。アメリカに住んでいた日本人なら知っているが、1993年に『パワー・レンジャー(Mighty Morphin Power Ranger)』が大ヒット。関連グッズやフィギア人形などは、クリスマス・プレゼントとしてNo.1の人気を誇っていた。トイザラスでは長蛇の列が出来て、売り切れ続出。これって何だ? もしかしたら。お察しの通り。 日本の戦隊ヒーロー番組、『ゴレンジャー』とか『超電子バイオマン』のアメリカ版である。このフランチャイズ権を取得したサバンは、懐が暖かくなるなんてもんじゃない。やけどするくらい高熱をはっする金貨が舞い込んできた。なんかデイブ・スペクターを巨大化した日本オタクみたい。ユダヤ人はシカゴで生まれようが、エジプト出身だろうが、お金の匂いを察知する感度が高い。日本の子供文化は天下無敵。でも何となく悔しい。日本人が儲ければよかったのに。なんでユダヤ人なんかが大金を手にするんだ?

  子供向け娯楽産業で成功したサバンは、大手のフォックス・テレビ(Fox TV)の「フォックス・キッズ」局と合併して、「フォックス・キッズ・ワールドワイド』というジョイント・ベンチャーに乗り出す。マーガレット・リーシュというFoxでサバンを強く押す人物の仲介で、フォックス会長のルパード・マードック(Rupert Mardoch)はサバンと共同事業(『Fox Kids Worldwide』)に合意した。しかし、現状で満足してはならない。小さいと儲けも小さいのが商売の法則。大きいことは良いことだ。自由は大切だが、他人を利する競争は悪。「市場独占」がユダヤ人のモットーだ。しかも、独占するのはユダヤ人同士。異教徒・異人種はダメ。無限の慾張りサバンとマードックは子供向けテレビ局の拡張を図る。狙いをつけたのがパット・ロバートソンの「ファミリー・チャンネル」だ。あの大統領選挙にも名乗りを上げた、有名TV伝道師のロバートソン牧師が率いるテレビ局である。フォックス・キッズ・ワールドワイドは約19億ドルを呈示して、この「International Family Entertainment」放送局を買収した。

  この買収劇でサバンの本性を示すエピソードがあった。マーガレット・リーシュが合併話をルパート会長に持ちかけたとき、彼はリーシュに聞いたそうだ。マードックが彼女に「ひとつ尋ねたいんだが。ハイム・サバンを信じてもいいのかね? 」と言うと、即座に彼女は「ええ、彼はあなたの背中を刺すようなことはしませんよ」と答えたという。しかし、ロバートソン牧師のテレビ局を買収したら、骨を折って仕事をしてくれたリーシュから権限を取り上げて、サバンは彼女を馘首(クビ)にしてしまった。彼女の心は割れたガラスのように粉々。彼女が「ユー・アー・ハート・ブレイカー~ぁ」と歌ったかは知らない。(パット・ベネターかグランド・ファンクのどちらかはお好きな方を。) でも、相当なショックだったらしい。政界と同じく商売でも裏切りは常にある。「誰も信じるな(Trust No One)」が鉄則。

  「お金は大事だよぉ~」とアフラックスのCMで子供が歌っていた。ユダヤ人は自分の文化より西欧人の文化に魅力を感じる。白人が死ぬほど大好き。札束でユダヤ人は西欧人の文化的遺産をどんどん奪っていく。たとえば、創業者ウォルト・ディズニーは西歐白人の素晴らしいファンタジーを描いて、西歐世界の子供たちに見せていた。しかし、今やディズニー社はユダヤ人に乗っ取られてしまった。ユダヤ人初のトップであるマイケル・アイズナー(Michael Eisner)が社長・会長職に就いたのだ。東欧ユダヤ人移民の倅(せがれ)が名門ディズニー社の総帥になったのである。大手のABCテレビを傘下に納めるなどの手腕を発揮して、ディズニー社を立て直した中興の経営者かもしれない。しかしその一方で、ディズニー・ワールドでゲイ・パレードを開いたり、アニメ作品では多民族・多文化主義を導入したりと、創業者の理想をズタズタにしてしまった。藝のためなら女房も泣かす俳優がいてもしょうがない。だが、世間に多大な影響を与えるメディアは別だ。品格と節度を守りながら、子供に夢を与える理念など、ユダヤ人にとったら何の価値もない。札束の山の前では、創業者の信念を簡単に曲げるのだ。ウァイアコム(Viacom)のサムナー・レッドストーン(本名Sumner Murray Rothstein)も、メディア界の大御所で、ゼニが儲かれば何でもやる破廉恥ユダヤ人。MTVは下品の見本市だし、パラマウント・ピクチャースだって、どんなに下劣な作品でもヒットすれば良しとなる。このアイズナー会長は退任したが、その後釜もロバート・アイガー(Robert Iger)というユダヤ人だった。

  サバンはこのアイズナーとも合併話を進めた。フォックス・ファミリーとディズニーは提携して、世界規模の事業を展開したのである。アイズナーは53億ドルも支払ったのだ。単純計算で5300億円か? 桁が我々の想像を超えているねぇ。でも、世界各国に進出すれば色々な障壁や問題にぶち当たるだろう。サバンはブラジルで厄介な問題に遭遇すると、さっそく子飼いのビル・クリントン大統領に電話した。命令を受けたクリントンは、ブラジル大統領に電話をかけて、ディズニー・フォックス事業をお助けとたという。すると、2001年にサバンは税金対策で民衆党に1千万ドルの献金をしようとした。税控除と便宜の褒美(ほうび)を兼ねた政治献金だろう。しかし、顧問弁護士と相談した末に、節税対策としての献金額は結局7百万ドルに減ってしまった。それでも巨額なプレゼントである。サバンは民衆党全国委員会基金に7百万ドルの小切手を贈ったのだ。彼の献金は個人として最高額であった。民衆党とは金欠のアメリカ平民ではなく、ユダヤ人の大富豪に奉仕する代理店である。貧乏人には投票権しかない。一票乞食は文字通り右や左の旦那様に慈悲を乞うばかり。トマス・ジェファーソンが聞いたら泣くぞ。

  他人の肉体を支配するなら、まずその精神を支配せよ、が上策。実力でねじ伏せようなんて下策だ。頭のいい奴は上品な奸計を使う。すなわち悪智慧。サバンは「パワー・レンジャー」でボロ儲けしても、その人気がいつまで続くか分からぬから、資金が豊富なうちにフォックスと提携し、さらに市場をひろげようとして、ディズニーと手を結んだのだ。いつも未来を予測し、先手を打つのがお金持ちの習性だ。中南米からの移民が津波のように押し寄せる米国で、未来はヒスパニック国民で溢れるだろうと、誰でも簡単に予想できる。子供相手に商売していサバンなら、肌で分かるというものだ。だから、ヒスパニック住民向けのテレビ局を所有しようと考えて当然。サバンは「ユニヴィジョン(Univision)」というスペイン語放送のテレビ局に目を付けた。(Janet McMahon, Republican Adelson, Democrat Saban Are United On Israel, Immigration Reform, Washington Report on Middle East Affairs, 2014 June/July)

  サバンの経営手腕により、このテレビ局は大手メディアのひとつに成長し、英語放送の三大ネットワークのABCやCBS、NBC、それにFOXを凌ぐ視聴率を稼ぎ出すまでになった。この放送局をを使って、将来ヒスパニック有権者にヒラリー・クリントンを売り込もうとしたのである。グローバリストのユダヤ人らしく、外国のメディアも手中に収めようとした。ドイツの大手テレビ局プロジーベンサット(ProSiebenSat. 1)に投資をしたし、英国の有名なITV局を買収しようとした。彼のメディア支配の野望は、ロサンジェルス・タイムズにも及んだという。これは断られた。サバンはドイツのテレビ局がイスラエルに批判的だから買収しようとしたと述べる。LAタイムズはパレスチナ人支持の記事を載せたりするから、サバンはバランスの取れた新聞社にしようとしたらしい。つまり、イスラエル礼賛の新聞社にしようという訳だ。公正な新聞など幻である。

節税対策という脱税行為

  お金が貯まってくると、気になるのが税金だ。死と税からは逃れることができない。と、おもうのは庶民だけ。男はつらい、じゃなかった。国民はつらいよ。大金を掴んだサバンは、まだ30歳代のマシュー・クレイン(Matthew Krane)という税務専門の弁護士を迎えた。ポロック・ブルーム&デコム(Pollock, Bloom & Dekom)に務める若造が顧問になるくらいだから、クレインは相当なやり手なのだろう。節税(脱税?)計画の一環として、蘭領アンティール諸島にタックス・ヘブンとしての会社を設立したのである。これによりサバンが外国で儲けた利益だと、税金を払わずに済むことになった。そうした仕組みにより、サバンは少なくとも100万ドル節税できたという。

  減税策に成功したクレインは納税回避の世界を探索するようになった。K.P.M.Gやゴールドマン・サックス、メリル・リンチなどの大企業が使っている手口を学ぼうとしたのである。彼はケェロス・グループ(Quellos Group)が開発した徴税逃れ策を選んだ。クレインはボスのサバンを説得し、ケェロスには5400万ドルが支払われた。ところが、クレインは裏でピンはねをしていたのだ。彼はケェロスにオーストリアの銀行口座へ3600万ドルを振り込むよう命じたのである。もちろん所得税など1セントも払っていない。サバンは彼の脱税手品に頼り切っていた。

  こうした脱税行為が上院調査委員会にバレた。悪い事はいつかボロが出るものだ。観念したサバンは、2006年に追徴課税を払うことを表明したのである。サバンは自分も被害者だと言い張ったそうだ。違法行為を一緒にした仲間から、裏切られたから被害者だって? まあ、なんて図々しいんでしょう。告発を受けて司法当局がケェロス社の調査を始めた。捜査チームがクレインの自宅を調べたら、偽造パスポーや偽の申請書などが出てきたという。トンズラするつもりだったのか? 2008年、クレインは個人情報の窃盗罪と偽造書類作成の容疑で起訴され、資金洗浄や脱税容疑で有罪となったそうだ。もちろん、ケェロス社の重役であるジェフリー・グリーンシュタインとチャールズ・ウィルクは脱税幇助で起訴された。

ヒラリーにぞっこんのユダヤ人

  イスラエル国籍をもつサバンは、生まれはエジプト、活躍はアメリカであっても、心はいつもイスラエルにある。サバン夫人のシェリル(Cheryl)はキリスト教徒のアメリカ人だが、彼らの息子二人はユダヤ教徒として育てられた。ユダヤ教ではユダヤ人の母親からじゃないとユダヤ人とは見なされないが、そんなことは宗教法の解釈で何とでもなる。家庭でもこれほどユダヤ文化に心酔しているのだから、政治の世界でもイスラエルのためなら大金をつぎ込んでも惜しくはない。FOXやNBCよりも熱心に女性大統領誕生を実現したいサバンは、ヒラリー・クリントンを強烈に支持する。2004年の大統領選挙にさえ出馬してくれと頼んだという。共和党のブッシュが再選されるのは決まっていたのに。そんな無理は通らないだろう。しかし、2008年の大統領選挙は明らかに、民衆党に大統領職が回ってくる番である。だから当時サバンは本当に頑張った。

  浜の真砂は尽きるとも、ビルの性慾は尽きない。何度も姦通を犯したビル・クリントンは、女房に「借り」や「引け目」があるからか、ヒラリー当選のために全米を駆けずり回った。そうだよなぁ。不倫暴露で女房に助けて貰って、政治生命が繋がり、大統領になれたんだもの。亭主の性器がモニカ・ルウィンスキー嬢の口の中にあったんだ。しかも、自分が居るホワイト・ハウスの中でだ。知らぬが仏、じゃなかったヒラリーだ。国務長官としてテロリストを見つけられなくったって、しょうがない。亭主のペ○スだって所在不明だったのだから。ビルは女房の予備選中、サバンの屋敷で世話になっていたらしい。それほどサバント親密だったのだ。

  サバンはヒラリーを恋人として好きだったのではない。イスラエルの国益にとってオバマよりヒラリーの方が良いと考えたからである。おもしろいエピソードがある。かつてオバマとヒラリーは、「もしイランがイスラエルを核攻撃したらどうします?」と尋ねられた。ヒラリー曰く、「彼ら(イラン人)を抹殺します(We will obliterate them)」。一方、オバマは「適切な行動をとります(take appropriate action)」と答えたそうだ。サバンの頭の中では、アメリカ軍人の利益より、祖国イスラエルの利益がいつも優先するのだ。アメリカでさんざん稼いでいるサバンは、「オレは一つの課題しかもってない。イスラエルだけさ。(I'ma one-issue guy and my issue is Israel.)」と公言している。(New York Times September 5, 2004) イスラエル・アメリカ評議会に出席たとき、サバンはイラクの核開発に触れ本音を吐露したという。「ビビ(Bibi]/ベンジャミン・ネタニアフ首相の愛称)はあのクソ野郎ども(sons of bitches)に爆撃を喰らわせてやるべきだ」と息巻いていたらしい。たんなる評論家ならともかく、33億ドル以上もの資産を有する男が言えば、相当な重みがある。このサバンはブルッキングス研究所に1300万ドルの寄付をした。学界も手なづけようとした訳だ。かつてないほどの巨額献金だったという。ブルックス研究所も買収されてしまったのである。

  ユダヤ人というのは、迫害されても、侮蔑されても、豊かな異国にしがみつき出世するまで我慢する。お金の力を理解している利口な民族は、弱者の立場を最大限利用して、権力の中枢に昇りつめるのだ。同胞は皆でその出世頭を支援し、ユダヤ人全体が潤うようにしてもらう。油断しているホスト国の住民は、気づいたときには、既に各界にユダヤ人が蔓延(はびこ)っていて、お手上げ状態になってしまう。まるで朝鮮人や支那人みたいだ。ハイム・サバンは巨大なユダヤ集団のひとりに過ぎない。次回は、シェルルトセン・エイデルソンについて述べてみる。つづく。



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