無責任な曾野綾子

  曾野綾子は左翼文士ではなく、小説家にしては珍しく国益派で、保守派の論客でもある。雑誌『正論』『Voice』『WiLL』などでも、連載をもっているから、一般人読者にもファンが多い。しかし、彼女はもう一つの顔を持っている。有名なカトリック信徒で日本財団の第二代会長を務めていた。(1995年から2005年の間。) この背景を頭に入れておかないと、平成27年2月11日附『産経新聞』に掲載された、彼女の連載コラム「透明な歳月の光」が理解できない。光が強ければ、その影は濃いと言うじゃないか。(誰が言ったか分からないけど。)彼女が『「適度な距離」を保ち受け入れを』というタイトルで披露した発想が、長年の曾野ファンにも腑に落ちない。耄碌(もうろく)したのか? 『朝日新聞』か『毎日新聞』への投稿文と間違えてしまったのか? ちゃんと理由がありました。

  曾野氏が会長を務めていた日本財団を調べねばならぬが、まづ彼女の主張を吟味してみよう。曾野氏はコラムの中で、フィリピン人介護師の受け入れを話題にしている。日本の労働人口減少は社会問題となって久しいが、福祉現場での介護師不足は深刻であるという。曾野氏は高齢者の介護に高い日本語能力は要らない、と主張する。「おばあちゃん、これ食べるかい?」程度の会話なら、特別な資格や能力を要しない。簡単な日本語会話なら、出稼ぎ女性にも習得可能だし、介護分野の問題解決にも繋がるだろう。そこで、曾野氏はこう述べる。

  しかし同時に、移民としての法的身分は厳重に守るように制度を作らねばならない。条件を納得の上で日本に出稼ぎに来た人たちに、その契約を守らせることは、何ら非人道的なことではないのである。

  こんな発想は、朝日新聞の戯言(たわごと)と変わらないじゃないか。フィリピン人やタイ人、マレー人の看護婦や介護師を輸入したい左翼は、やれ日本の資格試験は外国人に難しすぎる、とか日本はアジア人にもっと門戸を開け、と呼びかける。別の意図を隠し持つ連中と、曾野氏は似ているのだ。日本政府が移民制度を作ったとしても、それが守られるという保証は無い。むしろ、闇社会や女衒的口入れ屋、悪徳仲介業者が小躍りして喜ぶだろう。いったん受け入れ制度が誕生すれば、彼らはそれを如何に利用してシャブリ尽くすかを考える。外人労働者が日本に入国してしまえば、あとはどんな問題を起こしても、ゴネたりスネたり、または左翼勢力と連携して日本滞在を延長するだろう。そして労働期間が長期化すれば、日本人と結婚するかもしれないし、帰化手続きをするかもしれない。こうなったら誰も反対できないだろう。資格試験の準備にお金をかけた分、元金を取り戻したいだろうし、できるだけ貯金を増やそうとするに違いない。また、世界一の日本国籍をヨダレがでるほど欲しいのだ。真面目に働けば日本国籍を取り、故郷の家族を呼び寄せることができる。貧乏で大家族のフィリピン人など、配偶者、子供、両親、兄弟姉妹、いとこ、友人まで呼んでしまう。フィリピン人介護師1人輸入したら、10人のおまけフィリピン人が附いてきてもおかしくはない。

  フィリピン人などのアジア人には契約概念なんかない。紙切れに難解な文字が記されているだけで、理解するのに頭ではなく、口に詰め込むかも知れない。ヤギと同じ。頭の構造が我々と違うのだ。彼らは、何としても日本に潜り込んで、生活基盤を築きたい。日本人はアジア人労働者を強制送還できないと踏んでいるからだ。たとえば、不法入国という計画犯罪を実行したカルデロン一味が2008年頃話題になった。不法入国者でも長年住めば、特別永住許可を貰えるのだ。アジア人はこうした“ゴネ得”に敏感である。曾野氏は滞在期間が切れても帰国しない外人労働者を、日本政府が強制手段を用いてでも排除できると思っているのか? 彼女は日本政府が過去にどれだけ失態や怠慢を犯してきたかを熟知しているはずだ。曾野氏は慰安婦問題で、河野談話の一件に詳しく、自民党政権への批判文も書いていた。国家の名誉だって、バナナの皮くらいにしか思っていない政治家と官僚が、移民対策なんか出来るわけないだろう。

  曾野氏はコラム中で南アフリカのアパルトヘイトを例に挙げて、人種隔離の生活様式を提案している。だが、こんなこと日本では無理だろう。筆者は人種・民族が離れて暮らすことには賛成である。人間はきれい事で現実を暮らせない。しかし、日本人にはオランダ系ボーア人が示した実行力が一欠片(ひとかけら)も無いのだ。かならず「民族差別だ」と騒ぐ連中が出てくるし、政治家だって制度作りの段階でも「隔離政策」を提案することはできないだろう。政治的自殺をする馬鹿はいまい。アジア人が入国してくれば、大都市圏の家賃が安い地域に群がり、その一帯がゲットー化して、租界のようになるだろう。迷惑するのは日本人の方だ。所得が高ければ、無理しても移住するが、低所得の日本人は引っ越しが出来ない。アジア人流入で、不動産価値が下落するだろうし、使い古した家屋に値段は付かない。したがって、低所得の日本人は我慢して留まるしかないだろう。こんなことは容易に想像できる。

  曾野氏はよくアフリカやアジアの実態を日本人に説教するが、日本政府が鉄の意志を持って不良外人や寄生外人を排除できると信じているなら、逆に説教してやりたい。最初は少数の介護師でも、徐々に増えていくだろう。欧米はこれで苦悩している。ヤクザが一般人にヤク(覚醒剤)を勧めるとき、栄養剤だとか、止めたければいつでも止められるから、と安心させて騙す。気軽に使用した者は、シャブ中になって廃人になる。悪魔の囁きは甘いのだ。安いアジア人労働者の味をしめた者は、なかなか手放そうとしない。そうして、アジア人の2世3世4世が繁殖し、日本が本当にアジア国となってしまう。在日朝鮮人を見れば、容易に理解できるじゃないか。責任は国民が背負うことになり、福祉目的税の増大は目に見えている。また、落ちこぼれのアジア人青年が犯罪者となるだろう。日本人に危害を加えた上に、刑務所の維持費を庶民が負担するのだ。米国でヒスパニック移民が増大した結果を調べればすぐ分かる。

支那人にとっての便利な馬鹿

  では、日本財団とは何か? これは笹川良一が設立した慈善団体で、癩病(らいびょう)の治療や障碍者(しょうがいしゃ)の介護などを支援している。しかし、息子の笹川陽平がクセ者なのだ。巨額な資産を背景に、慈善活動をしているが、その陰で日本破壊を行っている。たとえば、支那の軍人と日本の自衛官を引き合わせるイベントを毎回開いているのだ。表面上は、両軍の将校が集まっての懇談会を装っているが、支那人の謀略工作が裏にある。これは人民解放軍にとって重宝な会合だ。なぜなら、支那人の協力者になり得る自衛官を物色できるからだ。支那人とは人脈を重視する民族である。他人を巧妙に動かして利益を得ようとするのだ。彼らは交際している間に相手の弱点を見つけることが上手で、他人の心理を利用・操作することにかけては、世界一だろう。日本人など支那人の前では赤子と同じ。自衛官だって人間だから、何らかの隙があるだろう。女や金、出世、上司との諍い、家庭のいざこざ、などを抱えて悩んでいる自衛官だっているだろう。そこを支那人は速やかに掌握し、手助けをしてやりながら仲間に引きずり込む。戦闘で有能な自衛官でも、私生活では弱い民間人である。

  意外だろうが、支那人は日本人左翼より、右翼的人物に照準を合わせて「たらし込み」を展開している。(福田博幸 『中国の日本乗っ取り工作の実態』 日新報道 2010年 pp.269-271)笹川陽平は人民解放軍の外郭組織である中国国際戦略学会の招きで、支那の国防大学校長らと会談していた。(1998年) 「学会」という名であっても、諜報工作機関である。笹川財団は、防衛庁制服高官OBで構成する「21世紀信頼醸成訪中団」を支那に送り、OB交流を図り、笹川氏の訪支那の時にもOBを同行させていた。笹川良一は日本船舶振興会のドンだったから、海上自衛隊や海上保安庁にも、広い人脈を持っていたのである。しかも、児玉誉士夫らの右翼大御所と親しかったから、支那人としては彼らの人脈に食い込みたかった。日本の右翼は各地の地元有力者とか古い家系の名士に繋がっているからだ。社会主義に浮かれている左翼どもは、日本社会にある義理人情で繋がっている保守層と離反している。これでは日本を根底から覆すことは出来ない。支那人が左翼分子に働きかけずとも、彼らから支那人にすり寄ってくる。だから、支那人工作員は警戒心の強い保守的人物を何としても協力者にしたいのだ。ロシア諜報部が鳩山家を所有したように、支那人は笹川家を掌中に納めたのである。

日本国籍の無料配布をする悪魔


  笹川陽平は日本国籍をフィリピン人に与えようと、熱心に活動している。第二次大戦中、日本兵と現地のフィリピン女との間に混血児が生まれたのであるが、敗戦で母と子が残され、日本兵は強制送還されたという。笹川氏は日系2世のフィリピン人が日本国籍を取得できるよう尽力しているのだ。彼は言う。

  残留2世の数は、戸籍が確認できず、大半が無国籍である。しかし、日本人とフィリピン人女性との間に生まれ、父系主義の立場を取った当時の国籍法からも、日本人であることに間違いない。(「比残留2世に日本国籍を」 毎日新聞2006年12月24日)

  戦争中、日本兵がフィリピン女とセックスしたのは、性欲が高まったからである。通常の婚前性交とは訳が違う。そもそも、フィリピン人と結婚したくてフィリピンに渡ったのではなく、戦闘という国家への義務のためであった。明日にも死ぬと感じていたから、性器をもつ女が欲しかっただけで、生涯の伴侶だと思ってセックスしたのではない。低料金娼婦と同類の東南アジア女を、故郷の両親や兄弟に妻として紹介できるわけがない。当時の日本で、南洋土人の嫁が欲しい日本人などいなかった。かりに日本兵がフィリピンの現地妻を田舎に連れ帰ったら、両親親戚一同大騒ぎになったであろう。息子の土人妻を目にして両親の号泣する姿が目に浮かぶ。戦後になっても父親の日本兵が訪ねなかったのは、セックス後に愛情が無くなったか、もともと結婚を考えていなかったからだろう。中にはきれいさっぱり忘れて、日本人女性と結婚した日本兵が多かったのではないか。だって家門の恥を作るような真似はできない。それに、日比混血児が無国籍ならば、笹川氏は国籍を与えぬフィリピン政府を批判すべきである。日本人の血が混じっているからと言う理由で、自国民を差別する政府をなぜ責めないのか? 彼のような左翼はいつも日本政府を責めるが、だらしないフィリピン政府に抗議しないのだ。日本国籍を取りたい日比混血児は、貧乏なフィリピンから脱出する手段として日本への移住を狙っているだけ。意地汚い南方土人らしい。

  毎日新聞のコラムに笹川氏の本心がちょっとだけ出ている。「戦争の惨禍がなければ、現在でも地域で尊敬を集めていたはずである。国籍を取得することで、彼らの子や孫の就労が可能になれば、2世の余生を支えることもできる」と述べている。要は、貧困生活のフィリピン人が、日本人の精子をネタに日本で稼ぎたいだけだろう。ついでに、日系の孫だと主張して日本国籍を取るつもりに違いない。そして貧乏家族がこぞって移住してくる。笹川陽平はなんて邪悪な野郎なんだ? 慈善活動家の仮面を被って日本破壊を企んでいる。フィリピン人の遺伝子を日本人の遺伝子プールに混ぜようとしているのだ。彼の姦計は笹川平和財団の特別研究員である安里和晃に現れている。

破滅への道は「善意」で舗装されている

  一般に有名な悪魔「サタン」は、実はかつて天使であった。「ルシファー」は聖書(イザヤ書14:12)で堕落天使と記されている。邪悪な天使だっているのだから、邪悪な慈善家がいても不思議ではない。笹川氏は笹川平和財団というフロント組織を使って、日本にアジア人を引き入れ、我が国をアジア人混在コミュニティーに変えようとしている。まさしく共産主義者の変種である。もしかしたら日本共産党より悪質かもしれない。共産主義とは、畢竟(ひっきょう)人間改造である。笹川財団は日本人を遺伝しレベルで撲滅しようとしている。安里は低級学者や左翼研究員を動員して『労働鎖国ニッポンの崩壊』(ダイヤモンド社 2011年)を出版した。日本の少子化を喧伝して一般人が心配するよう操作する。「あなたの老後が大変になりまっせ。誰も介護してくれませんよ。どないしましょ」と不安を煽る。「そうだ、仕事熱心なアジア人が日本で働きたがっています。さあ、皆さん手伝ってください」と提案する。札付き左翼が用いる常套手段だ。安里はブラジル、ペルー、フィリピンなどからの日系人や配偶者と要った永住資格を持った住民も多くなったし、自治体は地域のニーズに合わせたサービスを提供してきた、と現状は既に多民族族社会になってますよ、主張する。もう外国人は日本の一部だと言いたいのだ。

  国籍や言語・文化のちがいによる制度からの排除が適切でないことは明らかとなったであろう。(上掲書p.27)

少子化社会では女性も結婚・出産・育児を中断しても社会に出て働いたり、福祉の現場に進出したりするから、外国人にも積極的に活躍してもらおう、と提案している。人口減少社会において多様な人材を社会に取り込む戸とは最も重要な課題の一つである、と述べている。(p.28) じゃあ、日本とは何だ? 単なる職場の近くにある社員寮程度か? 低賃金の外人労働者を仕入れようとする企業傾斜は、日本をテナント・ビルとしか見なさない。安里も日本は単なる分業作業を行う工場くらいにしか考えていないのだ。

  上掲書で細田尚美が執筆している論文では、フィリピン人看護婦の輸入を推奨している。そこで障碍となる日本語習得のレベルを下げようとする。

  日本での就労で第一に問題視されるのが日本語による国家試験合格という外国人には厳しい条件である。(P.130)

  フィリピン人看護婦にだけ日本語を強要するのではなく、日本側も医療現場で英語が通用するような環境を整備すべき、「声が聞かれた。」(p.130) フィリピン人に日本側が一方的に日本語習得をしている現状は、世界各地で採用されるフィリピン人看護婦界で不評になりますよ。「もっと柔軟かつ双方向性な制度への改変」にすべきではないですか、と訴えている。(p.131) 嫌らしいのは、細田が自分の信条・意見としてではなく、他人がそう言ってますよ、と責任回避をしている点だ。細田は看護大学に通うフィリピン人学生に対して行われたアンケートに言及した。そこで彼らが看護学部を専攻した理由を紹介していのだが、細田はフィリピン人が正直な理由を述べていないことに、わざと気づかないふりをしている。専攻理由には、家族のためとか、経済的理由を挙げていた。海外に生きたいとか自分の夢を挙げている者もいたのだ。しかし、笑ってしまうのは、人々に奉仕したいためという理由が結構多かったのである。(p.121) なら、貧民が大量にいるフィリピンに留まればいいじゃないいか。嘘つくな。そんな彼らが出稼ぎに行きたい国は、なんと言っても英語圏の米国、カナダ、オーストラリアである。給料が高いし、良い生活環境もある。それに親戚か友人が既に移住しているから、安心感もあるのだろう。アジアの中ではダントツ日本に行きたいと答えていた。

  日本の新聞やテレビは報道しないが、アジア人看護婦や介護師が日本語を勉強して、日本の病院や福祉施設で働きたいのは、国籍取得と連鎖移民(chain migration)のためである。日本語とは日本でしか通用しない難解な言語である。それを熱心に勉強するアジア人は、明らかに日本永住と国籍取得を第一目標としている。資格試験に不合格になったら、米国か英国で日本語を生かして就職など出来ない。連鎖移民とは、一人が国籍を取ったら、その家族が数珠つなぎに移住してくる現象である。欧米諸国はこれによって被害を受けているのだ。日本人が仕事で米国に移住するとき、せいぜい配偶者と子供くらいだろう。両親や兄弟姉妹、義理の兄弟姉妹、親戚の誰かを呼び寄せようと思わない。しかし、フィリピン人は年取った両親を日本の医療施設に入れて親孝行がしたいのだ。日本の高齢化が問題なのに、フィリピンから高齢者が来るかもしれぬのだ。また、フィリピン人看護婦の家族が老人になったり、障害者になったら、誰が面倒を見るのか?インドネシアやベトナム、タイからさらに介護師を輸入するのか? 日本人は移民中毒になってしまうだろう。気が付けはアジア人が全人口の半数以上になっているかもしれない。日本も欧米のように人種・民族で分離した社会となり、異民族対立が起こるだろう。そうした時、笹川氏は責任など取らない。笹川財団も知らぬ顔だ。結局は日本人の子孫が困るだけだろう。

世界的犯罪組織になったカトリック教会

  正直に述べれば筆者はカトリック神父に大変な恩がある。大学の恩師はカトリック神父だし、カトリック信徒のアメリカ人が友人だし、ルーム・メイトもカトリック信徒だった。しかし、恩のために愛国心を棄てるわけにはいかない。カトリック教会は第二次大戦くらいまでは、まあまあ正常であった。しかし、西欧世界で啓蒙主義の残滓と共産主義の台頭で、カトリック教会の威信が沈下したのである。西歐白人のキリスト教徒人口じたいが減少し、教会が空洞化してしたのである。売却物件になる教会堂まで出現した。ディスコになった教会もあるくらいだ。しかも、神父のなり手が激減し、教会のミサまで困難な状態に陥った。そのうえ、最近では聖職者による幼児への性的虐待が暴露され、教会は莫大な賠償金支払いで財政難に喘いでいる。こうした状況の中で、期待されているのは、ラテン・アメリカとアフリカである。米国ではヒスパニック移民が急増しているので、カトリック信徒数の増えた地域があるくらいだ。したがって、カトリック教会の運営者や聖職者は、ヒスパニック系信徒の顔色を伺うようになる。

  かつては信仰と道徳の擁護者だったカトリック教会が、今では“西歐カトリック教会”ではなく、こそ泥と密入国者の“ピスパニック教会”に変貌してしまった。合衆国カトリック司教団が何と移民促進を支援しているのだ。(Christopher Neefus, Catholic Bishops Launch New Push for Immigration Reform, Pathway to Citizenship, CNSN News, January 8, 2010) 米国には300万人もカトリック信徒がいるが、西欧系アメリカ人が多いのではない。白人信徒ではなく、茶色のラテン人か黒色のアフリカ人が主流となってしまった。ヒスパニックが激増して大問題となっているカルフォルニア州では、ホセ・ゴメス(Jose Gomez)というメキシコ生まれの聖職者が大司教である。不法移民の代弁者たるロジャー・マフォニー(Roger Michael Mahony)枢機卿は、ヒスパニック移民に「理解」と「同情」と「支援」がありすぎる。不法移民を規制しようとしたアリゾナ州に対して批判的であった。(Dave Gibson, Cardinal Roger Mahony does not know, the difference between an “immigrant” and a criminal, Examiner, April 22, 2010) 不法入国者とは犯罪者である。それなのにマホーニー枢機卿は犯罪者を擁護するばかりではなく、米国に滞在できるよう活動しているのだ。カトリック教会にとって、犯罪者といえども「ご贔屓の信徒」様だからである。合衆国という世俗の共和国より、キリストの聖なる団体の方が優先されるのだ。

  こうした世界的潮流を見れば、曾野氏がカトリック信徒が多いフィリピンに特別な感情を抱く理由が分かるだろう。曾野氏にとって、命がけで日本を守った英霊より、同じ教会仲間のフィリピン人の方が大切なのだ。我が軍の将兵は日本人子孫のために必死で戦ったが、フィリピン人の子孫を考えて血を流したのではない。祖先が遺した日本の国籍を、曾野氏は大切に思っていない。もし曾野氏が英霊に感謝しているなら、貴重な日本国籍がアジア人に配布されることに反対するはずだ。一般人でも自分の遺産は、隣近所の支那人や朝鮮人に譲ったりしない。必ず、自分の子供や孫に相続させるだろう。自分が趣味で集めた骨董品を孫が好きでなくても、価値ある遺品だから、孫の将来を考えて贈るのだ。日本国籍は祖先が苦労して築いた遺産である。曾野氏は自分の考えが如何に危険であるのかを自覚していない。

  フィリピンや南米からのカトリック信徒は、二流三流のキリスト教徒である。もしかしたら、信仰の仮面をつけただけの下層民かもしれない。日本人は偉大な文明を築いた西歐キリスト教徒ばかり見ているので、アジア・アフリカ・南米の無知蒙昧な大衆に理解がないのだろう。しかも、このような下層民が医療・福祉現場で看護婦や介護師になったら、それらの職業が下層民の専門分野に変化するだろう。カースト制での職業と同じだ。日本人は寄りつかない職種に固定され、日本人看護婦が段々いなくなってしまう。アメリカで西欧系白人のタクシー運転手を見かけないだろう。JFK空港に着いてタクシーを拾ったら、どんな日本人でも気づく。黒人かヒスパニック、中東アラブ人、インド人が典型的運転手なのだ。むかし、高名な戦略家のエドワード・ルトワックが日本のタクシーに乗って感動していた。礼儀正しく親切で、しかも日本人が運転手になってる。彼のような教養が高いアメリカ人学者にとっては、信じられない光景だった。世界各地を訪れる曾野氏は、異民族のアフリカ人やアジア人に慣れすぎているので、異民族が日本に侵入してくる恐怖が実感できないのだろう。普段は日本を賞賛するくせに、その日本の良さが危機に瀕しているのだ。にもかかわらず、それを加速させようとする。彼女の頭が狂っているのは、背後に控える二つの組織があるからだろう。曾野ファンはよく考えよ。

(フィリピン人出稼ぎ者や移民の危険性については、「縮れ毛はいやだ」と「フィリピン人」を参照したください。)


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