少女買春か? メネンデス議員

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(左:スヴィトラナ・ブチック/中央:ロバート・メネンデス/右:ジュリアナ・ロペス)

  アメリカでは今「リコンキスタ(再征服/Reconquista)」が起こっている。かつて、西歐人が武力でインディオをアメリカ大陸から追い払って自分たちの共和国を樹立した。ところが、今度は迫害されたインディオの子孫が巻き返しを図ったのである。ただし、計画的反撃ではない。各人がバラバラに行動する、いわば「ゲリラ戦」のようなものだ。しかも、銃や刀を持たず、聯隊や師団を編成して攻撃したのではない。薄汚いボロをまとった貧民が大量に押しかけたのだ。世界最強の軍隊を誇るアメリカ人でも、機関銃の一斉射撃で乞食の密入国者を皆殺しにできなかった。そりゃそうじゃん。夜中に河を渡って潜り込む、濡れネズミのような中南米の不法入国者とはいえ、丸腰の民間人に迫撃弾を撃ち込むことはできない。しょうがないから、お縄にして拘留所に放り込むしかないだろう。でも、そこが満員になれば釈放するしかない。大人数なら無駄飯だって費用がかさむ。したがって密入国者はちょっと我慢すれば、憧れのアメリカに堂々と住むことができる。異邦人に情けをかける文明国人は弱いものだ。支那人やロシア人なら躊躇なく抹殺できるのに。日本人は世界一甘い民族なので要注意。

  ヒスパニック人口が増えれば、その中から政治家が出現するのは自然な流れであろう。今回の大統領選をみれば、ヒスパニック票が勝利への鍵ということがわかる。州議会の政治家のみならず、聯邦議員にもヒスパニック系政治家が多い。東部ニュー・ジャージー州ではロバート・メネンデス(Robert Menendez)上院議員が誕生した。ところが、このメネンデス上院議員は、今とても深刻なスキャンダルを抱えている。彼はサロモン・メルゲン(Salomon Melgen)というフロリダ在住の眼科医から、総額100万ドルほどの政治献金を受けていた。二人は1993年の献金集めパーティーで知り合って以来、贈り物を交換するほど公私にわたって仲が良い。ところがこの眼科医、困ったことにとてもスケベ。既婚男性なのにやたらと“女友達”が多い。1998年、メルゲン医師は22歳のドミニカ人ガール・フレンドと彼女の18歳になる妹と一緒にクリスマスを過ごした。そこで、二人をどうしても米国に招きたかったが、彼女たちのヴィザが下りなかったという。実は、この姉妹は失業者でオーバー・ステイの疑いをもたれていた。それでも、お金持ちの眼科医は、この若い娘たちを呼びたいので、親友のメネンデス議員を頼ったというわけ。議員の秘書が国務省に“お願い”を申し出ると、あら不思議。数週間後に、件(くだん)のガール・フレンド2名の申請書は再検討されて、ヴィザが下りてしまった。(Ashley Collman, Senator Robert Menendez used political clout to get visas for three wealthy donor's foreign girlfriends, Daily Mail, 19 April 2015) やはり、持つべきものは友だ。でも、メルゲン医師は奥様とクリスマスを過ごすのが嫌なのか? 女房と畳は新しい方がいいのかなぁ?

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(左:ジュリアナ・ロペス/中央:メルゲンとメネンデス/右:スヴィトラナ・ブチック)

  気前のいいメルゲン医師は、ジェット機でドミニカ共和国に豪遊する際、親友のメネンデス議員も一緒に連れて行ってくれたそうだ。一人旅より二人の方が楽しいし、お酒と売春婦が用意されているパーティーなら、胸が弾んで時間を忘れてしまう。買春なんてとんでもない、と怒っちゃいけません。ドミニカでは合法なんだから。有頂天になったメネンデス議員は、未成年の娘とセックスした疑いをもたれてしまった。まさか、ヒスパニック移民や密入国者に優しい上院議員が、幼い娼婦を買うわけないじゃないか。きっと添い寝だな。しかし、善良なメネンデス議員は、2012年のイースターに買った売春婦2名から非難されていた。怒った娼婦たちによると、彼は彼女たち1人につき500ドル払うと約束したのに、100ドルしか呉れなかったというだ。(David Martosko, FBI raids Florida eye clinic of donor linked to Sen. Bob Menendez's prostitution scandal, The Daily Caller, January 30, 2013) お金をケチるなんて酷いじゃないか。ちゃんと約束を守らなきゃ。「問題はそこじゃないだろ」と世の女性が突っ込むかもしれぬが、そこは堪忍してちょうだい。

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(左:弁護士になったジュリアナ・ロペス/中央:メルゲン医師/右:休暇を楽しむブチック)

  今や世の中はグローバリズムの波が押し寄せて、国境を越えた取引や人の移動が増えている。メルゲン医師の性欲も国境を越えて、世界を探検したのかも知れない。彼はスペインに住む女優兼モデルのウクライナ人女性を、是非とも米国に呼び寄せたかった。そこで、またもやメネンデス議員のスタッフが、マドリッドの公使館に彼女が米国に来られるよう“依頼”したそうだ。なんでも、その20歳になるウクライナ人モデルのスヴィトラナ・ブチック(Svitlana Buchyk)さんは、メルゲン医師の“良きお友達”だそうで、米国で美容整形手術を控えているので、速やかにヴィザを下ろすよう、議員スタッフは“お願い”したらしい。「政治的圧力」なんて露骨なことを想像しちゃいけません。ちゃんと丁寧にお願いしたのだから。このウクライナ人のお嬢様は、2010年にある事件で世間の注目を集めてしまった。彼女はメルゲン夫人名義のクルマを運転中に事故を起こしたのだ。地元の「マイアミ・ヘラルド」紙のインタヴューに応じたブチック嬢は、メルゲン医師がとても太っ腹であることや、彼の元で働いていると答えていた。しかし、何の仕事(job)かは明らかにしなかった。まさか、尺八演奏(blow job)じゃないよね。(この英単語はちょっと卑猥なので、気になる方は辞書で調べてね。) しかも、なぜか彼女はメルゲン医師が借りたパーム・ビーチのコンドミニアム(高級アパート)に住んでいた。彼女の証言によると、メルゲン氏はとても素晴らしい人物(amazing person)で、親切にしてくれるし、そのうえお金持ちなんだって。皆様くれぐれも、「医者の愛人なんだろ」なんて根拠の無いことを言わないように。

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(左:秘書みたいなスヴィトラナ・ブチック/右:モデルとしてのブチック)

  メルゲン医師は独自のハーレムを築こうとしていた、なんて揶揄(やゆ)されるくらい女友達の輪が広い。彼にはブラジル人女優でモデルのジュリアナ・ロペス・ライト(Juliana Lopes Leite)という友達がいた。美しい彼女は、ブラジルのリアリティー・ショー「ビッグ・ブラザー・ブラジル」(いま流行の番組)に出演したり、雑誌でヌード写真が掲載されたくらい有名だ。そんなロペス嬢はヌード写真のギャラで米国留学がしたかったそうで、親しいメルゲン医師も彼女を財政的に支援したかったそうである。そこでまた、彼は相棒のメネンデス議員に頼んで、彼女が留学ヴィザ(F1-Visa)をすぐ取れるよう手配してもらった。これじゃ、国務省だって「あれ、また女の子のヴィザの件ですか?」と言いそうだ。心優しいメルゲン医師は、ロペス嬢がマイアミ大学で法律をしっかり勉強できるようサポートしたらしい。(Isabel Vincent and Melissa Klein, How Menendez ‘conspired’to import rich donor's babes, New York Post, April 18, 2015) メルゲン医師は向上心をもつ若い娘のために、非営利財団を用意していたのである。ロペス嬢は大学を無事ご卒業され、弁護士になられたそうだ。目出度し、めでたし。あれっ ! でも、何かスッキリしない。なぜだろう?

  女遊びや豪遊を繰り返していたメルゲン医師は、巨額の医療詐欺で容疑をかけられていた。2004年から2013年にかけて1億9千万ドルの治療費を政府に請求し、1億5万ドルの払い戻しを受けていたのだ。2012年だけでも2100万ドルを請求しており、全米でもこれほど請求した医者はいなかったらしい。(Doctor in Menendez Case is Indicted on Medicare Fraud Charges, The New York Times , April 14, 2015) メルゲン医師は高額な薬を処方したり、毎週何百人もの患者を診たようにしていた。親友の医療詐欺を知っていたのかは不明だが、メネンデス議員のスタッフは医療政務局(Centers for Medicare & Medicade)を二度ほど訪れ、友人の不正請求について話をつけていたという。(Wealthy Florida Doctor Linked to Senator Back in News, CBS News, April 12, 2014) もしかして、何らかのもみ消し工作か政治的圧力をかけていたのか。そんなことはないだろう。ないよね? あったりして。やっぱり、あるのかなぁ。

  メルゲン医師は民衆党に政治献金を行う常連で、下院議長だったナンシー・ペロシとも仲が良かった。2012年だけでも、彼の会社「ヴィレト・レティナル社(Vitreo-Retinal Consultants)は、民衆党資金団体に70万ドル献金していたし、夫人のフロールと娘のメリッサも個別に大口の献金をしていたという。メルゲン氏の詐欺事件に関わったメネンデス議員は瀆職(とくしょく)容疑がかかっており、有罪となれば懲役15年の刑になるかも知れない。(Matt Apuzzo, Senator Robert Menendez Indicted on Corruption Charges, The New York Times, April 1, 2015) 一方、76件の容疑を掛けられたメルゲン医師は、有罪となれば610年の懲役刑となる。 

イスラエル・ロビーと親しいヒスパニック議員

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  米国に住むイスラエル代理人といった方が適切なチャールズ・シューマー上院議員により、移民問題検討委員に抜擢されたメナンデス議員は、ヒスパニック系アメリカ人であるが、ユダヤ系アメリカ人からも支持されていた。サロモンという名前からも分かる通り、メルゲン医師もユダヤ系アメリカ人だろうが、メナンデス議員はユダヤ票とイスラエル資金で権力の座を射止めたのである。米国には圧倒的な影響力を誇る「アメリカ・イスラエル評議会(American Israel Public Affairs Committee/AIPAC)」というユダヤ人団体は、泣く子ばかりか大物政治家だって黙ってしまうほどの存在。あのパワフル上院議員たった故・ジェシー・ヘルムズ(Jesse Helms)でさえ、AIPACと対立してあわや落選か、という危機に陥ったくらいだ。日本で譬えるなら、世界規模の権力をふるう創価学会といったところか。池田大作くらいで震えていた日本の政治家は、イスラエル・ロビーの恐ろしさが分からない。こんなユダヤ人団体の大会にゲスト・スピーカーとして招かれたメネンデス議員は、驚くべき発言を演説に盛り込んでいた。

  合衆国とイスラエルの関係を守るとなれば、私は誰からの脅迫も受けない。イスラエルの政敵はもちろんのこと、私の友人であっても間違っていると思えば、彼らからの脅しには屈しないということだ。・・・・私に戦う力が少しでも残っている限り、つまりイスラエルの国益、領域、合衆国の安全保障を守るために発言する機会や、それらに対して票を投ずることができる限り、イランは決して武器を手にすることはないだろう。・・・・私の目が黒いうちは、中東地域で核兵器開発競争が起きることはないだろう。(Rebecca Shimoni Stoil, Leading Democrat senator blasts administration's Iran policy, The Times of Israel, March 3, 2015)

  いやぁ~、お金の力はすごいもんだ。何百万ドルも献金を受けていると、ヒスパニック系議員でもユダヤ人みたいな頭になってしまうのか。キューバ移民の子とは思えぬ発言だ。メネンデス議員は金貨をもらったユダか? アメリカの政界には彼のように、金貨や札束で魂を売った議員がたくさんいる。

  イスラエルは独立国家になって久しいし、世界各地にユダヤ人大富豪がいて、お金には困っていないように見える。あらゆる分野で優秀なユダヤ人が多いなら、とっくにイスラエルは繁栄した一等国になっているはずだ。それなのに、なぜか未だに合衆国から資金援助を受けている。そんなの初耳だ、という日本人も多いだろう。合衆国は2008年のリーマン・ショックで痛手を受けても、イスラエルに対する経済支援を廃止しなかった。合衆国の対イスラエル軍事援助はずば抜けて多い。このことは、ちゃんと聯邦議会への報告書に記されている。2007年、ブッシュ政権はイスラエル政府に対し、2009年度から2018年度にかけての10年間で、300億ドル(約3兆円)の技術援助を約束したのだ。(Jeremy M. Sharp,  U.S. Foreign Aid to Israel, Congressional Reaserch Service, April 11, 2014) 2013年にイスラエルを訪れたオバマ大統領も、イスラエルに対する支援の継続を公言していた。ブッシュもオバマもイスラエル・ロビーのポケットに入っていたことは周知の事実。中東戦争以来、合衆国政府はイスラエルに高価な最新兵器を供給してきた。現在、あの惚れ惚れするF-35戦闘機(F-13 Joint Strike Fighter)を供与されているのだ。イスラエルは一機あたり27億5千万ドルもする最新型ステルス戦闘機を75機も購入したのである。高額兵器を買ってもらったお礼に、今度は合衆国がイスラエルから40億相当の軍事関係部品を購入したという。(Jeremy M. Sharp, U.S. Foreign Aid to Israel, CRS REport for Congress, March 12, 2012) いやはや、麗しい相互依存関係である。

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(左: F-35 戦闘機/右:アロー・ミサイル)

  合衆国政府からの贈り物は戦闘機ばかりじゃない。アラブ諸国からの攻撃に対し、イスラエルを守るために、両国は共同でアロー・ミサイル・システム(Arrow Missile II とIII)を開発したのだ。ボーイング社とイスラエル航空産業(Israel Aerospace Industries)が共同で、大陸間弾道ミサイルを迎撃するための防衛システムを開発したのである。これだけアメリカ人に世話になっていれば、少しは恩を感じるのが普通の人間であるが、ユダヤ人というのは腹黒く信義というものがない。イスラエルはラヴィ戦闘機や地対空ミサイルのハイテク技術を支那に流していたのだ。そこでソニー・キャラハン(Sonny Callahan)下院議員が、対外援助小委員会でイスラエルが支那に対空早期警戒システム売却を中止するまで、イスラエルへの支援金2億5千万ドルを差し止めようと提案したそうだ。ところが、委員会のメンバーは多数決でキャラハンの提案を否決してしまった。やはり、イスラエルに買収されたか、その報復を恐れた議員がいたということだ。選挙を控えた議員が、ユダヤ人から裏と表で仕返しを受ければ、確実に落選してしまう。再選を願う政治家にとってイスラエル・ロビーを敵に回したくないのは理解できる。だからこそ、ユダヤ人はアメリカ人にとって有害なのだが。

Arrow Missile III illustration












(上掲図/アロー・ミサイル・システム)

  ユダヤ人は他人の国にたかり始めると、その国を乗っ取るだけでなく、その国富を吸い尽くしてしまう。1970年代から1980年代にかけて、 ソ連からのユダヤ人出国が話題となったが、彼らがイスラエルに定住するための費用を米国が出していたのだ。1973年から1991年まで、ソ連からのユダヤ人難民に4億6千万ドルも与えていたのである。さらに驚くことは、ソ連崩壊でもこの外国援助金が廃止されなかった。(CRS Report 2012,p.20) 2000年代に入っても6千万ドルくらい渡されており、さすがに近年減額されたが、2014年度になってもまだ1,500万ドルほど与えていたのだ。合衆国政府と議会がイスラエルへ移住するユダヤ難民に、アメリカ国民の税金を使っていることだって充分おかしいのに、、それでもまだイスラエルに貢いでいたのである。アメリカの文化や理念を普及させるためと言う名目で、イスラエルにアメリカン・スクールや病院、図書館を建設し、維持費を捻出していたのだ。イスラエル在住のアメリカ国民ばかりではなく、現地のユダヤ人もその恩恵に浴しており、研究費や奨学金までもらっている。年平均で3百ないし4百万ドルほど貢いでいた。イスラエル建国の頃から現在に至るまで、米国は1,211億ドル(約12兆1100億円)以上も献上していた、というのだから呆れてしまう。(CRS Report 2014, Appendix B, p.26)

アメリカ外政を左右するユダヤ人

  米国のユダヤ人は税金をイスラエルに貢ぐばかりではなく、アメリカ軍が介入する中東政策をも牛耳っている。合衆国総人口の4ないし6パーセントくらいしか占めない少数民族が、超大国アメリカを動かせるのも、デモクラシーの原理を熟知しているからだ。つまり、ユダヤ人は金と票で他人を操る術(すべ)を心得ている。たとえば、2012年ユダヤ人大富豪のアーヴィング・モスコウィッツ(Irving Moskowitz)が、カール・ローヴ(Karl Rove)率いる「アメリカン・クロスローズ(American Crossroads)」に百万ドル(約1億1千万円)の寄附を行った。(Paul Blumenthal, Irving MOskowitz, Controversial Bacvker of Osrael Settlements, Gives $ 1 Million to Anti-Obama Super PAC, The Huffington Post, April 12, 2012) 政治献金をよくするアメリカ人でも、この巨額献金には皆が目を剝いてしまったという。「気前がいい」という程度を超えた額である。「アメリカン・クロスローズ」というのは、米国でよくある政治活動委員会(Political Action Committee)」の一つで、企業・団体からの献金を受けて政治活動をする資金管理団体である。政治家に対する、個人や企業からの直接献金額が制約されているので、こうした団体を通して政治家にお金を渡しているのだ。こうした政治団体が寄附を受けて、贔屓(ひいき)の政治家を多方面で応援したり、気にくわない議員の落選させるため、メディアや雑誌で嫌がらせ宣伝を行うのである。

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(左:アーヴィン・モスコヴィッツ/右:カール・ローヴ)

  ユダヤ人のモスコウィッツがなぜ民衆党でなく、共和党系の政治団体に献金したかといえば、それはオバマがヨルダン川西岸地区をめぐってパレスチナ側と妥協し、イスラエル強硬派を怒らせたのが原因らしい。イスラエルの右派はパレスチナ側に譲歩することが嫌いで、できればパレスチナ人をすべてを追放したいと思っている。イスラエルの強硬派を支持するモスコウィッツは、再選を目指すオバマを痛めつけるため、共和党タカ派のカール・ローヴにお金を与えたのだろう。しかし、彼の真意は不明なままである。なぜなら、彼に事情を訊きたかったハフィットン・ポスト紙のインタヴューを断ったからだ。

  ところで、このアーヴィン・モスコウィッツとは何者なのか? 彼は1928年のニュー・ヨークに生まれ、両親はポーランドからのユダヤ移民であった。少年時代はドイツ移民が多く住むミルウォーキー州で育ったから、さぞかし居心地が悪かったのだろう。彼はユダヤ人としての意識を強く。それに、彼の親戚のうち少なくとも120名がホロコーストの犠牲となったので、なおさらユダヤ人としての自覚を強く持っている。そんなモスコウィッツはウィスコンシン大学の医学部に入り、医者となったのだが、彼は単なる診察医で終わる人物ではなかった。病院を買収したり、イスラエルで不動産を購入してウェスト・バンクやガザ地区のユダヤ人定住者に供与していたのだ。それに、ビンゴなどを主催して大儲けしたという。政治に執着するモスコウッツは、あの有名な政商的医者でエクソン・オイルの会長アーマンド・ハマー(Armand Hammer)と似ている。ちなみに、ハマーの父ジュリアスは有名なユダヤ人共産主義者で、息子のアーマンドもロシア人と仲が良かった。マルクスやレーニンもユダヤ人だが、ユダヤ人には高い割合で共産主義者が多い。

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(左:逮捕されたイツァク・シャビラ/右:演説をするシャピラ)

  モスコウッツ夫妻は共に政治活動に熱心なようで、「セントラル・ファンド・オブ・イスラエル(Central Fund of Israel)」という団体に193万ドル寄附していた。問題なのはこの団体から、イスラエルの過激派ラビ(律法学者)であるイツァク・シャピラ(Yitzahak Shapira)に資金が流れていたことだ。このラビは狂信的シオニストで、ユダヤ人に脅威となる非ユダヤ人の殺戮を宗教的に正当化していたのだ。彼の思想は冷酷である。幼い子供であっても成長すれば、ユダヤ人にとって脅威となるので殺してしまえ、と公言していたのだ。こんな人物がなぜヒトラーやスターリンのように非難されないのか? 邪魔者は子供でも殺せ、とは酷いだろう。しかし、シャピラは単なる過激派として処理されているのだ。(Jim Rutenberg, Mike McIntire and Ethan Bronner, Tax-Exempt Funds Aid Settlements in West Bank, The New York Times, July 5, 2010) こうした悪評を知りながらも、お金を流したモスコウィッツは確信犯である。それもそのはず。彼は強烈なパレスチナ人排斥論者であった。

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(左と右写真/イスラエル支持のキリスト教徒)

  米国では税金を節約しながら、何らかの政治的野心を満たすため、慈善団体や非営利財団を設立する。モスコウィッツも2010年、東イエルサレムのダビデの都で発掘を行う非営利団体(Friends of Ir David)に2百万ドル寄附した。また、モスコウィッツは自分の財団(Irving Moskowitz Foundation)を創設し、米国内部で蠢動(しゅんどう)するイスラム過激派を警告する団体(Center for Security Policy)に10万ドルを寄附している。しかも、彼はキリスト教徒を札束でビンタしていた。ユダヤ人の彼が、オクラホマ州にあるウィンザー・ヒルズ・バプティスト教会(Windsor Hills Baptist Church)という団体にも献金していたのは、ちょっと不思議に見えるだろう。ところが、この教会は熱心なイスラエル支持を表明したのである。アメリカにはユダヤ人の金貨にひれ伏す、“転びバテレン”が結構いるのだ。ユダヤ人に魂を売ったキリスト教徒を、イスラエルを支持するクリスチャン・シオニストと呼ぶ。カビ臭い聖書の紙より、薫り高い財務省の紙幣を好む連中が、保守派を気取るジョージ・W・ブッシュを支持していたのだ。

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(左:ジョージ・ブッシュ/右:テッド・クルズ)

  親イスラエルのブッシユ家とシオニスト・キリスト教徒は、裏でイスラエル支持という根っこで繋がっていた。表看板には「キリスト教倫理を維持」と揮毫(きごう)するが、地下室ではユダヤ人からもらった札束を数えているんじゃないか。ブッシュの選挙参謀だったカール・ローヴは、政治的に眠っていた保守派キリスト教徒に目をつけ、彼らの票を掘り起こし、奇蹟の大統領選勝利を導いた。政治の裏を覗くともう嫌になるくらい、ユダヤ人のお金がばらまかれている。 強欲なユダヤ人が、各方面にお金を配るのは、慈善的精神からではなく、さらなる権力の掌握を目指しているからである。キリスト教徒やアメリカ白人をお金で飼い慣らすユダヤ人は、慈善団体を作ったり政党に献金をして権力の中枢に近づき、さらなる人脈を広げる一方で、費やしたお金は税制で控除されるよう計算している。本来、国庫に納めるはずの税金を、自分の政治的野心につぎ込める仕組みが、アメリカにはあるということだ。よく耳にするスーパー・パック(Super PAC)、すなわち無制約政治資金団体とは、企業や団体がなんぼでも献金を行えるよう準備されたものである。

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(左:マルコ・ルビオ/中央:ノーマン・ブラマン/右:ティム・スコット)

  民衆政治だと政治家に値札が付いている。これはタイやフィリピンのパブで、裸になった踊り子を競り落とすようなものだ。2016年の大統領選挙に名乗りを上げた共和党立候補者を眺めれば理解できよう。まずはヒスパニック社会で輝く希望の星、マルコ・ルビオ(Marco Rubio)上院議員。彼の背後には自動車販売王のユダヤ人、ノーマン・ブラマン(Norman Braman)がいる。彼は2010年、ルビオ議員をイスラエルに連れて行き、ユダヤ社会に広く紹介して人脈を授けてやった。こうした恩があるので、ルビオ議員はイスラエルのネタニヤフ首相に追随し、イランの核開発に反対する仲間に加わったのである。(Ron Kampeas, Who are the Republican candidates' Jewish donors? The Jewish Telegraph Agency, April 20, 2015)

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(左:ミット・ロムニーとニコラス・ムツィン/中央:ハワード・ジョナス/右:テッド・クルズ)

  もうひとり、ヒスパニック系上院議員がいる。保守派共和党員に人気があるテッド・クルズ(Ted Cruz)だ。彼の後見人はニコラス・ムツィン(Nicholas Muzin)という正統派ユダヤ教徒である。ムツィン氏はサウス・カロライナ州選出では、初の黒人上院議員ティム・スコット(Tim Scott)を支援しているが、これは先行投資だろう。つまり、遅かれ速かれ白人主体の南部でも、オバマ現象が起きるのを予想し、青田買いをする魂胆なのではないか。有力な非ユダヤ人をユダヤ社会に引きずり込むことで、便利な仲間を増やそうとするユダヤ人は狡賢い。ムツィンも献金しそうなユダヤ人を知っていて、クルズを通信業界とエネルギー産業界の大物ハワード・ジョナス(Howard Jonas)に紹介したという。

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(左:父親のロン・ポール/中央:息子のランド・ポール/右:エタニヤフ首相と握手するポール)

  ユダヤ人に買収された共和党議員の中で、意外な人物と言えばランド・ポール(Rand Paul)上院議員であろう。彼は大統領選にも出馬したことがある、あの独立派ロン・ポール(Ron Paul)下院議員の息子である。父親のロンはイスラエル・ロビーに批判的で、親イスラエルの立場を取る議員とは対照的な人物だ。しかし、息子はオヤジと違って“:現実的”なのかも知れない。保守派の立場は取るが、ユダヤ人を敵に回さず、彼らにおもねって資金を得た方が悧巧なことを分かっている。西欧系白人支持者は応援してくれるが、肝心の現金をたくさん呉れる人々ではない。彼の背後にはリチャード・ロバーツ(Richard Roberts)という正統派ユダヤ教徒が附いており、彼はポール議員と福音派キリスト教徒をイスラエルに連れて行ったことがある。またもや、イスラエル詣(もう)でだ。ユダヤ人って、何というか昔のワルみたい。仲間に引きずり込もうとする奴を吉原に連れて行って、卑猥な性行為を共にして連帯感を強めるような手口と似ている。ポール議員は電子メディア・コンサルタントにヴィンセント・ハリス(Vincent Harris)を雇っているが、彼はネタニヤフ首相の再選を手伝った人物だ。ポール議員がイスラエルを訪問した時の映像はテレビで放送されたが、ユダヤ人に対して毅然としていた父ロンと比べれば、息子ランドは卑屈というか情けない。ユダヤ人のゼニと票田に膝を屈した、南部保守派の哀れな末路を見ているようだった。

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(左:リチャード・ロバーツとランド・ポール/右:ユダヤ人学校を訪れるランド・ポール)

  イギリス系アメリカ人が創った理想の共和国が、ユダヤ人移民や難民の流入を許したことで、建国の理念を失ってイスラエルの衛星国になってしまった。ヒスパニック系議員のメネンデスやルビオですら、裏でユダヤ人の世話になっている。黒人議員などユダヤ人にとったら、便利な家畜であろう。黒人政治家を支持する黒人有権者の数は多いが、いかんせんお金が無い。巨額な政治献金をしてくれる黒人企業家がほとんどいないのだ。だから、どうりで大金持ちのユダヤ人ビジネスマンが、ちょっとした小遣いで黒人議員をペットにできるわけである。もっと惨めなのは、イスラエルに税金を奉納している合衆国に、日本が恭しく軍事費を献上していることだ。滑稽な構図だが、哀しいかなこれか現実である。世界一の軍隊を誇る米国が、ぶよぶよに太ったユダヤ商人に支配されているとは。アホなアメリカ白人は、日本人の前では傲慢に振る舞うが、自国内では小切手帳を見せびらかすユダヤ人にゴマを擦っている。デモクラシー萬歳を唱えている日本人は、本当に井の中の蛙だ。もっとも、井戸の中で一生を終えるなら幸せかも知れない。




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