気魄のこもった熱弁

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(写真 / 演説中の桜井誠)

  マスコミの偏向報道は「病膏肓(やまいこうこう)に入る」どころか、不治の病である。特にテレビ局がひどい。トップを走る小池百合子と組織票を当てにする増田寛也、そして左翼が期待する鳥越俊太郎しか取り上げないからだ。都知事選にはこの三人しか出馬していないのか、と大声で問いたくなる。もちろん、こうした批判をかわすために、三人の“主要”候補者を特集した後、「この他にも以下の方々が立候補なされています」と付け加えていた。何て姑息なんだ ! カレー・ライイスの福神漬けじゃあるまいし、極上カレーの脇に「何だか訳の分からないクズ野菜が付いてます」と言っているようなものだろう。数えきれぬ程多い都民が、既にその三候補からしか選ばないかのような言い方じゃないか。音楽番組「夜のヒットスタジオ」だって、もっとバラエティーに富んでいたし、世間のマイナー意識に敏感だったぞ。筆者の知っている限りでは、英国の「ノーランズ」からロックバンドの「バウワウ」、ニューミュージックの久保田早紀、フォーク界の大御所井上陽水、歌謡界の女王たる山口百恵まで、様々なミュージシャンが登場していたのを覚えている。(よっと古いかな。最近はアヴェンジド・セヴン・フォールドくらいしか聞いていないから、邦楽の新人歌手が分からない。) TBSとソックリのフジテレビは反省しろ。たった三人しかマイクを持って唄っていなかったら変だろう。せめて10人くらいの候補者を取り上げたらどうなんだ? TBSだって「ザ・ベスト・テン」を放送していたじゃないか。

  いま、保守派都民が興味ある候補といったら、桜井誠が断トツで1位だろう。何と言っても桜井氏の演説はおもしろい。気魄がこもっている。桜井氏の名を知らぬ者でも、その熱弁を聞くと恍惚としてしまう。なぜか? それは彼が正直な意見を述べているからだ。桜井氏が発する心からの叫びは、聞く者の魂を激しく揺さぶり、胸の中で眠っていた日本人の意識を呼び覚ます。まるで鈍っていた心臓を鷲づかみにされたかのように衝撃を受けるから、聴衆は胸の鼓動が高まり、日本人の血が全身の隅々にまで行き渡る。適切な調査が無いから判らないけど、他の「主要」候補者の演説を聴いて感動する奴なんかいるのか? 父親と叔父の14光をもらった石原伸晃がいくら応援しようとも、増田寛也の演説なんてつまらないし、聞いてる方が眠くなってくる。だいたい、あの役人面した増田を見て、一般のオバちゃんが「都知事にするならこの人よ !」と思うのか? 長年世間を渡ってきたオバちゃんの目は厳しく、政策の善し悪しは詳しく分からないが、人物鑑定にかけてはピカ一だ。羊羹(ようかん)の鑑定ならもっと厳しく、美味しい物なら長時間並んででも買おうとする。日本のオバちゃん恐るべし。可憐な乙女が出産して子育てすると強靱なオバタリアンになるんだから、田村正和のセリフじゃないが女は魔物だ。本当に世間を舐めたらいかんなぁ。特に大阪のオバちゃんは突出している。天下無敵で魔王と呼ばれた織田信長も三舎(さんしゃ)を避けるんじゃないか。(注。悪気はないので大阪人からの抗議は勘弁して下さい。)

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  増田氏が追っている小池百合子は、さすが元キャスターだけあって弁舌爽やかで笑顔を振りまき、世間の人気を博しているけれど、彼女には熱い気魄が感じられない。スマートに話す姿勢には感心するが、常に「どこまで本気なのか?」という疑念が湧いてくる。流暢に語る公約やヴィジョンは分かるが、その根底には狡猾な打算と裏切りの臭いがしてならない。小池氏は保守派都民に対するリップ・サービスを心掛けているが、それは獲得票数を計算してのことだろう。とにかく都知事の椅子を獲得することが先で、当選するためには八方美人になることに徹底しているのかも知れない。例えば、韓国学校の建設に反対しているのは、元からある信念からではなく、反韓感情が高まっていることを察知しての発言だろう。世間に吹く風が「リベラル左翼」から「保守」に変わったから、その流れに上手く乗ろうとしているのではないか。昔、隠れ左翼の中曾根康弘が英米の保守主義に便乗したことがある。サッチャー首相やレーガン大統領が巻き起こした波に、いち早く便乗して「保守派政治家」を演じたのが中曾根だ。この風見鶏は胡耀邦を助けるため、靖國神社参拝を中止した売国奴である。支那とのパイプを保つために英霊を蹴飛ばしたのだ。保守派国民は激怒したけど、中曾根からしてみれば「騙される奴がアホなんだよ」と言いたかったんじゃないか。遺族会会長を務めていた橋本龍太郎だって支那人の工作員を妾にしていたんだから、靖國に眠っている英霊だって飛び起きるだろう。保守派国民は何度も男に騙されるキャバレーのホステスみたいだ。

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(左: マーガレット・サッチャー / 中央: ロナルド・レーガン / 右: 中曾根康弘)


日本の為の選択肢

  今、歐米ではナショナリズムの風が吹き荒れている。目下、大統領選挙たけなわのアメリカでは、ドナルド・トランプが反移民政策を掲げて絶大な人気を獲得しているのはご存じの通り。日本の御用評論家や左翼的アメリカ人は、テレビ番組で盛んにトランプの悪口を叩いているが、トランプの人気は衰える兆しがない。一方、西歐諸国では、シリア人を始めとする中東アジアやアフリカ人が「難民」と称して殺到し、穏健な庶民さえ偽装移民の到来に激怒している。「人権」という呪文に弱いドイツでも、アラブ系イスラム教徒が街に溢れているから、排外主義者の意見が見直されているという。例えば、オーストリアでは「極右政党」と呼ばれる自由党(FPO)が台頭し、亡くなったヨルグ・ハイダー(Jörg Haider)に続いて、ノベルト・ホファー(Norbert Hofer)が脚光を浴びるようになった。このあいだ、オーストリアでは大統領選挙があって、ホファーはかなり得票数を伸ばしたが、僅差で対立候補のヴァン・デァ・ベレン(Van der Bellen)に敗れてしまった。ただし、移民賛成派のベレンは全票数の50.3%を得たが、ライヴァルのホファーが49.7%も獲得したので危なかったという。なぜなら、ホファーは全450万票のうち、たった3万1026票の差で負けてしまったからだ。(Soren Kern, Austrian Freedom Party: Victory in Defeat, Gatestone Institute, May 24, 2016) こういう訳だから、将来オーストリアで反移民を支持する議員が多数派を形成する可能性はある。様々な反論はあるが、確実に政治の潮流が変わってきたということだ。

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(左: ノベルト・ホファ / 中央: ヨルグ・ハイダー / 右: ウラウケ・ペトリ)

  隣国オーストリアと同じく、ドイツでも反移民の狼煙を上げる政治家が増えてきた。例えば、今一番注目されている「ドイツの為の選択肢(AfD)」を率いるフラウケ・ペトリー(Frauke Petry)はその一人である。彼女の経歴はメルケル首相に似ていて、東ドイツ生まれで化学の博士号を持っている。ベルリンの壁が崩壊するほんの数ヶ月前、彼女がまだ14歳の頃、父親は観光ビザを入手して西ドイツに移り住み、女房と娘のフラウケを呼び寄せたという。ちょっと意外だが、フラウケによると当時の西ドイツは、理系教育の面で東ドイツに劣っていたらしい。特に、数学と理科だと東ドイツの方が上だったという。それでも、東ドイツからやって来たフラウケは、その東独なまりを馬鹿にされたらしく、アクセントや方言を直して高地ドイツ語のみを喋っていたそうだ。

  ペトリー氏が言う通り、ドイツの教育が劣化していることは確かだが、その傾向は更に加速しているようで、今ではコーランまで教えているそうだ。イスラム教徒に媚びるカリキュラムになっているのだろう。東ドイツで育ったせいか、フラウケには妙な人権教育が施されていなかったとみえる。彼女は移民や難民に対して謂れなき罪悪感を持っていないのだ。彼女はあるインタヴューの中で、難民をコントロールするためならば、国境警備隊は銃の発砲を許可されるべし、と語っていたという。(Kate Connolly, Frauke Petry: the acceptable face of Germany's new right?, The Guardian, 19 June 2016) こんなことは当り前だが、「弱者」に対する暴力に敏感なドイツ人は躊躇(ためら)ってしまうのだろう。歐米と日本で特徴的だけど、タカ派とみられる意見を堂々と述べることが出来るのは、女性の保守派に多い。建前上、フェミニズムを支援しているマスコミは、女の政治家だと攻撃しにくいのだろう。

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(写真 / ドイツにいるイスラム教徒)

  「日本第一主義」を主張する桜井誠は、「アメリカ第一主義」を掲げるトランプに言及したが、筆者は彼を日本に於けるAfDのカウンター・パートと位置づけたい。つまり、左翼思想で動脈硬化を起こした日本の政界にとり、桜井氏は既成の枠組みを破壊する「日本の為の選択肢」となっているのだ。政界にはごく僅かの保守的議員がいるが、堂々と支那・朝鮮移民を批判したり、在日朝鮮人を論破する政治家はいなかった。とりわけパチンコ業界を面と向かって非難し、パチンコ屋の営業を規制しようとする議員などいなかった。もし、いたとしても、それは政治的自殺を選択することに等しい。当選することが大前提となっている政治家には、朝鮮マネーにまみれたマスコミを敵に回すなど、下策にも劣る愚策である。しかし、桜井誠は恐れを抱かず、逆に犯罪者を糾弾するような姿勢で、パチンコによる害毒を公言した。つまり、ギャンブル依存症による国民の道徳的頽廃や生活の困窮化、自殺にいたる末路などに触れたのだ。特筆すべきは、パチンコ屋から北鮮に流れる資金について批判した点である。これは誰もが知っている事なのに、どの政治家も触れようとはしないタブーだ。元防衛相の小池氏は、パチンコ・マネーが北鮮の核ミサイル開発に貢献したことを百も承知であるはずだ。しかし、彼女は北鮮の資金源を断つための立法を行ったことがあるのか? 東京の各地を歩き回ったことのある小池氏には、繁華街に聳え立つパチンコ屋が目に入らなかったのであろう。太陽を直視できないモグラのように、眩しすぎるパチンコ屋の外観を直視できなかったに違いない。

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(左: 北朝鮮のミサイル / 右: 密入国者の韓昌祐)

  桜井氏は反日ヘイトスピーチを禁止するとか、総聯や民団の施設に対する課税を強化する、と述べて拍手喝采を浴びていた。本来なら国会議員が主張する公約だが、腑抜けと左翼ばかりの国会議員じゃ期待できない。だから、桜井氏は国会議員に代わって述べていたのだ。彼の演説に耳を傾ける聴衆が、桜井氏の公約に声援を投げかけるのは、本来の義務を果たさない国会議員への怒りや不満が溜まっているからだろう。聴衆の中には「よくぞ言ってくれた !」と感謝する者がいるのはそのせいだ。民衆は英雄を讃える。平凡な生活を守りたい庶民は、兇悪な顔をした朝鮮人と“いざこざ”を起こしたくはない。しかし、パチンコ屋を営む朝鮮人や日本人を侮蔑する在日朝鮮人に対して、腹に据えかねる怒りを持っている。だから、そのもやもやした気持ちを晴らしてくれる桜井氏にエールを送るのだろう。しかも、桜井氏は歯に衣着せぬ鋭い舌鋒で、バッタバッタと朝鮮人や支那人の悪党をたたっ斬る。朝鮮人からお金を貰っていないから、遠慮無く朝鮮批判を繰り広げ、支那人街の弊害も喝破することが出来た。自民党のベテラン議員だって口にできないタブーを、新人の桜井氏が拡声器を使って思いっきり叫んでいたんだから、街頭の聴衆が魅了されたのも無理はない。テレビでは決して聞くことの出来ない正論を、街中で、しかも選挙演説の中で聞くことが出来たのだ。初めて桜井氏の熱弁を耳にした一般人は、さぞ衝撃を受けたことだろう。

我々の心を熱くする名演説

  桜井氏の演説には、日本人の心を熱くする愛国心が溢れている。駅前などで偶然、彼の演説を聴いた国民は、最初は「何言ってるの?」と怪訝な顔をしているが、よくよく聞けば常識論だということが判る。テレビ番組でいつも日本人が朝鮮人や支那人に対して酷いことをしたと聞かされている民衆は、正反対の意見を述べる桜井氏に唖然とするだろう。しかし、彼の発言を聞いているうちに、不思議と納得してしまうのだ。テレビ局が垂れ流す歴史は嘘っぱちで、事実は反対であることが分かるから、茫然と聞いている国民は次第に「桜井いいぞ ! その通り。マスコミはおかしいぞ !」と応援し始める。日本人には真実を受け容れる良心がまだ残っているのだ。ドイツでもまだ愛国心は生きている。フラウケ・ペトリーはイスラム化するドイツを嘆いていた。彼女は「ドイツ人、とりわけ政治家は、いつも自らのアイデンティテイーについて謝罪しているのよ」と述べていた。ナチスの亡霊に今でも苛まれているドイツ人は、ドイツ人であるという誇りを公言できない。「人権」や「迫害」を楯にドイツに流れ込むシリア難民など傲慢な居候に過ぎない。彼らには、どうして遠方のドイツにやって来るのか、という疑問に対する正当な理由などあるまい。ただ、ドイツが豊かだから押し寄せただけである。こんな連中なら機関銃で追い払ってもいいはずなのに、前科者のドイツ人には出来ない。だから、その不条理を打破してくれる“極右”政党「ドイツの為の選択肢」が歓迎されるのだ。「極右」と呼ばれているが、そんなのは「極左」のマスコミが押し附けた誹謗中傷である。頭から爪先まで、くるくるパーで左巻きのジャーナリストには、良識派でも極右に見えてしまうのだろう。日本のマスコミも同じで、桜井氏を「極右」候補と見なしている。彼らの眼鏡は真っ赤に染まっているのだろう。

  テレビ局や新聞社はなぜ桜井氏を無視するのか? 答えは簡単。テレビで紹介したり、新聞記事で特集を組めば、桜井氏の人気が急上昇してしまうからだ。視聴者や読者を無知蒙昧にしておきたいマスコミは、余計な智慧を大衆に授けたくない。特に、洗脳が不充分な若者には、絶対桜井氏の主張を届けてはならないと考えている。朝日新聞を40年ないし50年も愛読しているようなボケ老人ならいいが、新聞を購読していない携帯世代の若者は、桜井氏の見解を受け容れてしまう素地がある。昔は、朝日新聞はインテリ用の高級紙と思っていた間抜けな教師や銀行員、裁判官、経営者、公務員などがいたけど、朝日の威光を知らない世代は、朝鮮人や支那人に対して卑屈な罪悪感を持っていない。だからこそ、朝日新聞やTBS、NHKなどのマスコミはこぞって桜井氏を「泡沫候補」に指定して、静かに抹殺したいと思っている。桜井氏を激しく非難すると却って世間の注目を引いてしまい、彼の主張が世間の目に触れるから、藪蛇にならぬよう「その他大勢の立候補者」の中に混ぜて黙殺したいのだ。したがって、今のところマスコミの敵は、コントロールの利かないユーチューブといった動画配信サイトである。誰でも気軽に無料で視聴できる動画サイトは、メディアを牛耳ってきたテレビ局や新聞社にとって最大の脅威だ。進歩的文化人によって洗脳された高齢者が他界すれば、左翼マスコミの天下が崩れるのは時間の問題だろう。

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(左: 新宿駅での演説 / 右: 池袋駅での演説)

  現実的に考えれば、トップを走る小池百合子が当選するだろう。いくらテレビ局が鳥越俊太郎を応援しても、討論会には出席しないし、支持者が語ってもらいたい「介護離職」や「保育施設」すら理解していないんだから、当選なんか夢のまた夢だろう。ただし、落選してもガッカリせずに、「老人の性慾/ハウ・トゥ・セックス」といった本を書けば、案外売れるんじゃないか。若い娘にアプローチしたいスケベ爺が他にも沢山いるだろうから。テレビ局に支持された鳥越とは違って、桜井氏はたとえ落選しても功績を残すだろう。それは勇気を示せば賞讃する日本人がまだ残っている、ということを他の政治家に教えたからだ。民衆はゴマを擦る卑屈な政治家より、国民を叱責する凜々しい候補者を尊敬する。本来、政治家が有権者にお願いするんじゃなく、国民が候補者に皆の衆を代表してくれ、と頼むのが筋だ。初めて帝國議会が開催されるという時、各地の国民は自分たちの代表者として恥ずかしくない議員を選ぼうとした。中には、拝み倒して無理矢理あるいは半ば強引に候補者となってもらったケースもあったらしい。揉み手すり手で当選した者なんか、議員報酬や政治活動費で私腹を肥やすのが目的なんじゃないか。舛添みたいなのが普通である。少年ジャンプやエロ本だって政治活動に必要だ、とぬかす奴がほとんどだろう。SMクラブに通っても、政治の議論をしたから経費として認められる、なんていう言い訳はふざけている。我々は情熱がほとばしる政治家を選びたい。国益のためなら、朝鮮人を恐れぬ国士を代表者にしたいのだ。桜井氏が敗れても、それは敗戦ではない。それは戦場で突撃する兵隊が、敵の弾に当たって散華しても、犬死にではないのと同じことである。潮流を変えようとする者は無傷では居られないのだ。かつてヘーゲルはナポレオンを見て「世界精神(Weltgeist)」と称したが、我々は桜井氏を見て「民族の精神(Volksgeist)」を感じたのである。今回の選挙演説で日本人が日本人の意識を覚醒できたのなら、桜井氏の勝利ではなかろうか。先覚者がいつも栄光に包まれながら凱旋するとは限らないからである。






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