この度、筆者の本が発売されることになりました。もし、ご興味があれば是非一度、手に取ってみてください。


日本にはびこる左巻きの外国人


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(左: ドナルド・トランプ / 右: ヒラリー・クリントン)

  落選確実だったドナルド・トランプの逆転勝利により、米国のみならず日本のマスコミも大騒ぎであった。なぜなら、NHKや民放各局の制作者はもちろんのこと、御用学者も「あのトランプが勝てるわけないだろう」とあざ笑い、地滑り的勝利でヒラリー・クリントンが次期大統領になるだろうと思っていたからだ。ところが、開票が進むにつれ、民衆党が獲得するはずの接戦州が、共和党の赤に染ってしまったからさあ大変。クリントン当選で大威張りするはずだったコメンテーターは、責任回避と自己防衛に走った。同様に無様だったのは、フライングをした讀賣新聞だ。『ヒラリー、女性大統領の登場』という本を発売する予定だったが、大番狂わせでお蔵入りになってしまった。しかし、その幻となった本が何かの手違いでインターネットに掲載され、あろう事か予約発売になったので、赤っ恥を掻いてしまった。讀賣新聞は意気銷沈どころか、満座の席で笑い物となり、悔し涙を流して撃沈。(それよりも驚くのは、トランプ版を用意していなかったことだ。「まさか」を考えていなかった讀賣の幹部はアホだ。外務省の役人と同じレベルとは。あぁ~ぁ、情けない。)

  焦ったヒラリー応援団は番組司会者らと共に、「トランプ勝利で株価が下がったぞ !」とか、「トランプ大統領誕生でTPPが破棄されてしまうんじゃないか?」、 「日米同盟までも揺らぎかねない !」、と別の話題に視聴者の関心を逸らしていた。ところが、自分たちの誤りには頬かぶりを決め込んでいるんだからズルい。確信犯的ヒラリー支持の各局は、大統領選に関する特番を組んで、白々しく「どうして米国の調査機関は世論の動向を正確に掴めなかったのでしょうか?」なんて他人事みたいに語っていた。自分たちだって同じように間違っていたじゃないか。もっと突っ込んで言えば、日本のマスコミは「間違い」を犯したというより、“意図的に”世論操作をしていたのであろう。内緒にしていた作為的な報道がバレたので、急遽“アメリカ人のせい”にして誤魔化しているのだ。

Morley Robertson(左 / モーリー・ロバートソン)
  それにしても最近の報道番組やワイドショーには、やたらと外国人コメンテイターを使っている。各局の報道番組を網羅している訳ではないので、はっきりとした数字を示すことは出来ないが、それでも以前と比べて非日本人のゲストをよく見かけるようになった。例えば、フジテレビの深夜番組「ユアタイム」には、モーリー・ロバートソンというアメリカ人が解説者として雇われている。彼は民衆党支持者らしく、ヒラリー・クリントンを応援していたそうだ。しかし、ヒラリーの落選で落胆を隠しきれず、だいぶ塞ぎ込んでいる様子だった。でも、その隣でキャスター役の市川沙耶が飄々(ひょうひょう)としていたので面白い。さすが、アニメと電車のオタク族は元気だ。問題はテレビ局の姿勢である。朝鮮人礼讃のテレビ局だからしょうがないけど、採用するのがリベラル左翼の日系外人なんて、まさしく売国奴のフジテレビらしい。テレビ東京の後塵を拝する三流テレビ局になったんだから、いっそのこと南鮮財閥のサムスンにでも身売りすればいいんじゃないか。朝鮮人だって爆発する時限電話より、低視聴率ドラマによる爆死の方がマシと思うだろう。

  多民族主義を推進するフジテレビは、日本語を流暢に喋ることができる外国人を登場させ、警戒心の薄い日本国民に「外国人の受け容れは素晴らしい」という刷り込みを行っている。もちろんフジテレビの最終目的はアメリカ人やヨーロッパ人ではなく、支那人や朝鮮人を大量に引き入れることにある。そのウォーミング・アップというか、日本人がアジア人に拒絶反応を示さないよう、まずは歐米人に慣れさせてから、支那系や朝鮮系の混血児を導入し、そのあと本格的に純粋な支那人や朝鮮人を登場させるつもりなんだろう。帰化鮮人の孫正義がスポンサーで、南鮮人の金慶珠が司会者、朝鮮系支那人の張景子がゲスト・コメンテーター、というのがフジの理想である。もっと欲を言えば、福山(陳)哲郎か蓮舫が首相になれば万々歳だ。

反トランプを刷り込む外国人

  亡国を目指すフジテレビを語るなら、デイブ・スペクターの存在を忘れてはならない。このロシア系ユダヤ人はトランプが大嫌い。以前、テレビ番組に登場した時、トランプの演説映像が紹介され、司会者からコメントを求められると、早速トランプがいかに幼稚で愚かなのかを語り始めた。トランプの演説内容は稚拙で、2行くらいの簡単な内容しか話せないと小馬鹿にし、彼は子供並みの知能しか持っていないからだ、とからかっていた。しょせん、スペクター氏は茶化し専門のユダヤ藝人だから、本気で相手にしてもしょうがないけど、一般視聴者への誘導操作は見過ごせないので一応釘を刺しておく。米国で商売をした日本人なら分かるだろうが、単なる馬鹿が何百億ドルもの資金を動かしてビジネスなどできない。優秀な日本人ビジネスマンでも何度か失敗するし、たとえ成功したとしても、その裏で相当な努力をしているのだ。したがって、彼らがトランプを見れば決して侮らないし、そのスピーチを聞けば大衆に向けて上手に話していることが直ぐ分かる。トランプは計算ずくで簡潔なフレーズを口にし、時折ユーモアを交えて聴衆を惹きつけ、最後まで退屈させずに演説を締めくくっていたのだ。(この事については、以前ブログで書いたので省略する。) デイブが馬鹿にしていたのは、トランプではなく日本国民である。どうせ日本人は英語が分からないから、自分の勝手な意見を視聴者に刷り込んでもバレないと踏んでいたのだ。(アメリカ人が英検一級だからといって、必ずしもアメリカ政治の専門家じゃないぞ。)

  アメリカ社会を多少知っている日本人なら、デイブ・スペクターが極左のユダヤ人だということが分かるだろう。彼は大統領選後半の数ヶ月間、優勢を誇るヒラリーを支援していたが、元々はバーニー・サンダースを支持していたのである。左翼思想で気が合うのか、彼はNHKにも招かれ、「いまアメリカで何が? 米大統領選のゆくえ」という番組に出演した。その中で彼は民衆党の代表者選びに触れ、ヒラリー・クリントンは「有能で、大変な能力があって、頭がいいけど」、民衆はヒラリーに飽きていると語っていたのだ。そして、デイブはサンダースに言及するや、「かわいい、愛嬌のあるおじいちゃんが来た」と嬉しそうに紹介していたのである。たぶん、サンダースもユダヤ系アメリカ人で、おまけに筋金入りの社会主義者ときているから、同胞のデイブは親近感を覚えたのであろう。常識的な西歐系アメリカ人がサンダースを見れば、とても「可愛いおじいちゃん」なんて思わない。1970年代までの正常なアメリカ人だと、「まぁ嫌だ ! あんなユダヤ人が連邦議員になるなんて!」と拒絶したはずだ。今では隠しているが、昔のアメリカ白人はユダヤ人が大嫌いで、同じホテルに泊まることさえ拒否したものである。

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(左: バーニー・サンダース /  中央: デーブ・スペクター /  右: 木村太郎)

  今回の大統領選挙で一気に株を上げたのは木村太郎だ。前々からトランプ勝利を確信していたから、フジテレビの「とくダネ! 」で満面の笑みを見せていた。しかし、デイブ・スペクターにはそれが気に入らなかった。というのも、木村氏がクリントンを腐敗した政治家と評したからだ。腹を立てたデイブは「ジャーナリストとして、そういうことを言うのは何で?」と食ってかかったそうだ。(2016年11月9日附「スポーツ報知」) それを受けて木村氏がニューヨーク・タイムズ紙やワシントン・ポスト紙が伝えた、トランプのスキャンダル報道を引き合いに出し、「アメリカのマスコミが偏っている」と反論したらしい。すると、デイブは直ぐさま「正しく偏っている。まったく理解できない」と憤慨し、木村氏に噛みついていたそうだ。デイブにしたら「左に傾く」のは、アメリカが「正しく変化している」ことを指すんだろう。(フランスの愛国者なら、「ユダヤ的アメリカ」とせせら笑うんじゃないか。)

  トランプ勝利で腸(はらわた)が煮えくり返っているデイブは、米国へのリスペクトを失ってしまったそうだ。(2016年11月10日附「スポーツ日本」) この怒れるユダヤ人によれば、トランプに大統領をやらせることは、何の経験もない素人に心臓手術を頼むようなものらしい。彼は鼻息荒く、「歯槽膿漏になったら歯医者に行くでしょ? クルマが壊れたら自動車工場に行くでしょ? 専門家ってそういうこと」と言い放ち、たいそうご立腹だ。でも、アメリカに失望したんなら、デイブはさっさと異教徒の国を去って、同胞のユダヤ人が待つ、愛しいイスラエルに移住すればいいじゃないか。そうすれば、西歐系アメリカ人だって諸手を挙げて賛成するし、デイブもサンダースみたいな尊敬できる社会主義者にたくさん逢えるだろう。何といっても、イスラエルは人種差別主義者から共産主義者まで、色とりどりの左翼で満ちている。ユダヤ系アメリカ人は胸が高まってしょうがない。トランプを嫌うデイブは、いつまでも日本に居ないで早く祖先の国に帰るべきだ。

人種差別に敏感な朝鮮系日本人

Machiyama Tomohiro 1(左 / 町山智浩)
  アングロ・サクソン系のイギリス人が建てた国で、ユダヤ人のスペクター氏が異質な国民であることは分かる。ユダヤ人の血統に属する者は、心の底でいつも疎外感を抱いているものだ。日本における朝鮮系住民も同じような存在で、日本人が築いてきた日本では、在日朝鮮人や帰化鮮人はパスポートを付与されても、依然として異邦人のままである。映画評論家の町山智浩(まちやま・ともひろ)は日本人の母親を持つが、父親は在日南鮮人のヤクザであったらしい。幼年時代に両親が離婚したため、母親と暮らしていた智浩少年は、母の姓(町山)を名乗り、成人すると日本に帰化したそうだ。彼がハリウッドにひしめくユダヤ人、及びアメリカ人の人種や民族構成に興味を持ったのは、彼自身が日本で「よそ者」という意識を持っていたからだろう。町山氏は日本に住んでいる時、「在日朝鮮人」という言葉に敏感だったそうで、在日朝鮮人は「チョーセン」という言葉の響きが嫌いらしい。

  こうした朝鮮系日本人がリベラル思考に陥るのは珍しくないが、一般の日本人にアメリカ映画の批評を通して左翼思想を植え付けるから、筆者としては見過ごすことができない。日本のテレビ局はアメリカの社会事情や藝能ニュースに詳しいということで、在米評論家の町山氏を度々ゲストに招く。筆者からすれば、米国で暮らせば誰でも得られるような「どうってことのない知識」だが、わざと間抜けを装っているのか、番組の司会者は、「へぇー、はぁ、そうなんですか!」と感心してしまうのだ。よせばいいのに政治にまで言及する町田氏は、ヒスパニック移民の排斥を訴えるトランプを茶化していた。町山氏自身が日本で疎まれる対象者だからなのか、不法移民の駆除と侵入者の阻止を「レイシズム」と捉え、トランプに関する否定的な意見を述べていた。彼は別段ヒラリーを支持している訳ではなかったが、トランプの当選を尋ねられると、「クリントン氏が相手では無理でしょうね」と答えていた。大統領候補が指名される前の2月時点だが、彼の予想ではヒラリーが一番大統領に近い候補者であった。(「トランプ氏は大統領まで駆け上がるのか? 町山智浩さんが占う」 2016年2月29日附 スポーチ報知)

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(左: トランプ支持者が望むアメリカ人家族   /   右: クリントン支持者が歓迎するヒスパニック家族)

  町山氏は合法的に滞在しているので排除の対象ではないが、それでもトランプを憎むのは、朝鮮人を排斥したい日本人を思い出すからだろう。彼は生理的に在特会が嫌いだから、南米人を追い出そうとするトランプ氏とダブったんじゃないか。選挙が終わった翌日、テレビ番組の中継に登場した町山氏は、ばつが悪かったのか、トランプ当選で株価の大暴落が起きるでしょう、と述べていた。しかし、日本のビジネスマンなら、「一時的に株価が下がっても、また直ぐ恢復(かいふく)するさ」と考えたはずだ。案の定、16,000円台に落ち込んだ平均株価は、翌日には17,000円台へと戻ったじゃないか。いくら1,000円が大きいといっても、投資家や金融業者は最初から織り込みずみの下げ幅だったから、さほど驚いてはいないはずだ。まぁ、ふくれっ面の町山氏としては、トランブ勝利で何らかのマイナス効果を言いたかったんだろう。

トランプ支持者に関するステレオ・タイプ

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(左: ブラック・パンサー / 右: トランプ支持の少女)

  アメリカのリベラル派一筋のマスメディアが、トランプ陣営や彼の支持者を侮蔑するのは当然だが、それをそのまま輸入する日本の報道機関は、日本国民にとって有害である。米国の主要メディアを崇拝する日本のテレビ局は、オウムか九官鳥のように、トランプ支持者は「低学歴で低所得の白人労働者」とか「経済的格差に不満を持つ下層白人」、あるいは「中南米系移民に対し人種的偏見を持った無教養な白人男性」と繰り返し述べていた。普段は「ヘイト・スピーチ絶対反対!」と叫んでいるくせに、相手が保守的なアメリカ白人となると、手のひらを返したように憎悪主義者となるんだから、二枚舌と言われても反論できまい。もし、これがオバマを支持する黒人だったら、番組司会者は彼らを「低能で貧乏な下層黒人」と呼ぶのか? オバマが出馬した2008年の大統領選挙では、久しぶりに黒人過激集団の「ブラック・パンサー」が活躍し、投票所の前で白人有権者を威嚇していたけど、その様子を日本のテレビ局は伝えなかった。極左組織のACORNだって隠蔽したんだから酷い。2012年の再選では信じられない選挙結果があったという。フィラデルフィアのある選挙区では、住民のほとんどが貧しい黒人であったせいか、オバマは有権者の約98%を獲得したのに、対立候補のロムニーが得た得票率はほぼゼロだった。朝鮮人風に言えば、「ジェロ」だが、「じぇろ、じぇろ、何にも無いニダぁ~」だと分かりづらいから、日本人の言葉で述べると「零」だ。この異常な支持率の理由は、本質的に「オバマが黒人である」という事実に尽きる。しかし、日本の地上波テレビ局は、レイシズムによる黒人の投票行動には触れなかった。

Phyllis Schlafly 4Pat Buchanan 7Ann Coulter 12








(左: フィリス・シュラフリー / 中央: パット・ブキャナン/ 右: アン・コールター)

  ニューヨーク・タイムズ紙の子分みたいな朝日新聞やテレビ朝日、そして追随する豆朝日たちは、しきりにトランプ支持者を「偏見に満ちたクズ白人」と見なしていた。しかし、トランプ支持者の中には高学歴者や高額所得者、専門職のホワイトカラー、敬虔なキリスト教徒など、左翼マスコミが認めたくない上流アメリカ国民が含まれていたのである。筆者は以前このブログで、保守派の重鎮であった故・フィリス・シュラフリーや、ニクソン政権のスピーチ・ライターで大統領候補にもなったパトリック・ブキャナン、ブロンド美人で大人気の保守派コラムニストであるアン・コールターを紹介した。

Lou DobbsJack WelchLaura Ingraham 1Michael Ledeen







(左: ルー・ドブス / ジャック・ウェルチ/ ローラ・イングラム / 右: マイケル・レディーン)

  その他を紹介するなら、CNNの異端児キャスターであるルー・ダブス(Lou Dobbs)、元ジェネラル・エレクトリック社の経営者ジャック・ウェルチ(Jack Welch)、有名な格闘技団体UFCを率いるダーナ・ホワイト(Dana White)社長、保守派知識人として人気を博すローラ・イングラム(Laura Ingraham)、ミーゼス・インスティチュートの上級研究員トマス・ディロレンゾ(Thomas DiLorenzo)・ロヨラ大学教授、日本でも知られている戦略研究家のマイケル・レディーン(Michael Ledeen)などが挙げられる。日本のワイドショー番組は、これらの有能なアメリカ人を紹介したのか? 大手マスコミが口々に「トランプ支持者は教養が無い」と宣伝するから、米国の大学生は恥ずかしくなって、つい心にもなく「私はクリントンを支持します」と公言してしまうのだ。でも、投票所ではトランプを選んでしまう、というのが現実だった。

死んでも民衆党に投票する有名人

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(左: リチャード・アーミテージ / 中央: コリン・パウェル/ 右: コンドリーザ・ライス)

  従来のアメリカ社会は崩れている。昔なら、共和党員は所属集団に忠誠を誓ったものだが、最近では党が左傾化あるいは民衆党化したせいで、グランド・オールド・パーティー(GOP/共和党)にも裏切り者が出てきた。例えば、オバマが大統領選に出馬すると聞いて、国務長官に就いたパウエルやライスが背いたのは、人種的な理由だから理解できる。しかし、我々が注目すべきは、ブッシュ政権で国務次官補を務めたリチャード・アーミテーが、ヒラリー・クリントンを支持すると発言したことだ。(Michael Crowley, Armitage to back Clinton over Trump, Politico, June 16, 2016) アメリカの軍事・外政を熟知しているアーミテージが、「もしトランプが共和党の代表に選ばれたら、クリントンに投票する」なんて言い出したんだから異常である。たぶん、ブッシュ家の子飼いだから親分に気兼ねしたんだろう。

George Bush 1Ted Cruz 1Paul Ryan 1







(左ジョージ・ブッシュ親子 /中央テッド・クルズ / 右ポール・ライアン)

  とにかく、今回の大統領選挙は異例続きで、政治経験が全く無いビジネスマンが党の代表となり、共和党の有力者たちがこぞってトランプにソッポを向いたのだから、まさしくトランプは自前で大統領選挙を戦ったことになる。通常なら、トランプの演説会場に、ジョージ・ブッシュ親子、代表戦で敗れたジェブ・ブッシュやテッド・クルズ、前回の候補者であるミット・ロムニーやジョン・マッケインが登場したはずだ。ところが、最終日の遊説先には誰一人現れなかった。下院議長のポール・ライアンでさえ背徳者で、トランプ支持を最後まで渋っていたのだ。もはや、ドナルド・トランプ独演会である。しかし、今は亡き古今亭志ん朝や立川談志の落語会場を思い出せば分かるように、余計な前座など却って邪魔なだけで必要ない。日本人の落語ファンなら、“真打登場”だけで満足だ。事実、トランプは自分の魅力だけで、大勢の観客を惹きつけたんだからすごい。

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(写真 / ヒラリー・クリントンの支持者たち)

  一方、ヒラリー・クリントンの演説会場はどうだったのか? 米国や日本のテレビ局は、ヒラリーを賞讃するフェミニストやレズビアン、マルキスト、下層黒人、ヒスパニック労務者、不法移民の前科者、極左の白人などを番組で映していたが、ちょっと角度を変えて見てみると、どうも怪しい。確かに、ヒラリーを熱心に擁護するファンがいたが、観客の数が思っていたより少なかった。トランプの演説会場は自発的に集まった熱狂的な聴衆で溢れており、彼に対する声援も並々ならぬものであった。インテリを気取ったアメリカ人たちは、トランプが下品で愚劣だと嘲笑っていたが、当人は簡単明瞭な言葉を使って群集に語りかけ、レトリックを用いず“率直に”語っていたので、とても印象的だった。田舎に住むアメリカの庶民は、東部エスタブリッシュメントの富豪や学者なんかの説教が大嫌いだ。教養人を鼻に掛けた連中が、小難しい専門用語を駆使して“お上品”に話したって、勤勉に働く一般国民には雑音にしか聞こえない。なぜなら、彼らの心に響かないからだ。優秀なビジネスマンであるトランプは、この要領をよく弁えていた。彼は巷で言われているような暴言王ではない。トランプこそ、愛国的アメリカ人のハートを摑んでいたのだ。狡猾なデイブ・スペクターが必死で抹殺していたのはこの点である。

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(左: ビヨンセ / 中央: マドンナ/ 右: ブルース・スプリングスティーン)

  日本の庶民なら両者の演説会場を見て、「あれっ!」と気づくだろう。例えば、ヒラリーは「ピン(独自)」でお客を呼べなかった。選挙戦最終日の集会には、歌手のビヨンセやブルース・スプリングスティーン、マドンナ、人気スポーツ選手などが駆けつけて、彼女を積極的に応援していたが、観客が喜んだのは、主役のヒラリーではなく有名人の登場であった。これじゃあ、演歌歌手の小林幸子みたいだ。紅白歌合戦に毎年出場するけど、これといった新曲も無いのに、昔のヒット曲をぶら下げてスター気取り。話題はもっぱら豪華な衣装。殿さまキングスの宮路オサムじゃあるまいし、「なみだの操」一曲でコンサートを開いている落ち目の歌手とソックリじゃないか。(だいぶ古いけど、最近の歌手を知らないのでご容赦を。でも、アヴェンジド・セヴンフォールドの新曲「ザ・ステージ」は、日本のロック・ファンに勧めたい。) ヒラリーを見ていると、本業の落語が下手糞なくせに、現金を地下室に隠すことだけは上手かった、あの林家こぶ平を思い出す。こんな三流藝人はともかく、米国に詳しくない日本の女子高生でも、「ヒラリーって、“ピン”じゃお客を集められないの?」とつぶやくんじゃないか。一方、トランプは自らの集会で毎回「主役」を務めて、世間の脚光を一身に浴びていた。実際、報道機関だって何やらかんやらと文句を言いながらも、いざ視聴率を取ろうとすればトランプの映像を流し、つまらないヒラリーの映像は付け足し程度だったじゃないか。これなら「マスコミのダブル・スタンダード」って言われても不思議じゃないぞ。

  大統領選挙では恒例となっているが、ハリウッド・スターたちによる民衆党贔屓は凄まじい。元々、リベラル派の役者や歌手が多いからしょうがないけど、中には左翼思考のユダヤ人監督や映画会社の重役たちにゴマを擦るため、「熱心な民衆党支持者」を演じている偽者もいるはずだ。良い配役をもらいたい俳優たちは、こぞってユダヤ人に媚びるから、見ていて嘔吐(ヘド)が出る。しかし、腹が立つより滑稽なのは、トランプが大統領になったらアメリカ合衆国を去る、と言っていた連中だ。数えだしたらキリが無いけど、ちょっとだけ具体的を挙げてみる。

Lena Dunham 1Jon Stewart 2Barbara Streisand 1Ruth Bader Ginsburg








(左レナ・ダナム / ジョン・スチュアート/ バーバラ・ストライサンド/ 右ルース・ギンズバーグ)

  まず、ユダヤ人に目を向ければ、女優のレナ・ダナム(Lena Dunham)、人気司会者のジョン・スチュアート(Jon Stewart)、大物歌手のバーバラ・ストライサンド(Barbara Streisand)、コメディアンのエイミー・シュマー(Amy Schumer)、最高裁判事のルース・ベイダー・ギンズバーグ(Ruth Bader Ginsburg)、大富豪で経営者のバリー・ディラー(Barry Diller)などが挙げらよう。次に、アフリカ系アメリカ人では、有名な黒人活動家のアル・シャープトン(Al Sharpton)、映画監督のスパイク・リー(Spike Lee)、女優のウッピー・ゴールドバーグ(Whoopie Goldberg)、男優のサミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)だ。

Barry Diller 1Amy Schumer 1Al Sharpton 2Whoopie Goldberg 2







(左: バリー・ディラー / エイミー・シュマー / アル・シャープトン/ 右: ウッピー・ゴールドバーグ)

  白人系リベラル派の有名人だと、歌手のマイリー・サイラス(Miley Cyrus)、ケイティー・ペリー(Katy Perry)、マドンナ、レディー・ガガ、アデール(Adele)などで、役者だと男優のロバート・デニーロ、レオナルド・デカプリオ、ジョージ・クルーニー、女優ならシガニー・ウィーバー(Sigourney Weaver)、メリル・ストリープ(Meryl Streep)、ドリュー・バリモア(Drew Barrymore)、シェール(Cher)などである。さあ、トランプが次期大統領になるんだから、来年の1月くらいまでには米国を出て行くんだろうな。彼らがどのように実行するかは分からないが、人気TVドラマ「ハウス・オブ・カーズ」に出演したネヴ・キャンベル(Neve Campbell)は楽ちんだ。なにせ、父親が英国からのスコット人で、母親はオランダ人ときている。オンタリオ州生まれのカナダ人だから、元々アメリカには縁が薄く、さっさと故郷に帰ればいいだけだ。映画「パルプ・フィクション」で人気者となったサミュエル・ジャクソンは傑作で、「トランプが大統領になったら、南アフリカに移住するんだ」と豪語していた。すご~い。故・ネルソン・マンデラの楽園に住むのか! きっとスキップしながら、アフリカ大陸に引っ越すんだろうな。(Emma Paling, All The Celebrities Canada Will Get If Trump Becomes President, The Huffington Post, March 2, 2016)

Neve CampbellKaty PerryMiley Cyrus Jackson 1








(左: ネヴ・キャンベル / ケイティー・ペリー / マイリー・サイラス/ 右: サミュエル・L・ジャクソン)

  ユダヤ人漫才師のエイミー・シューマーなどは、「スペインに移住するつもりだ」と語っていた。スペイン語で仕事をするから、スペイン語をちゃんと勉強しなきゃね、と公言していた。(今でも、ちゃんとレッスンを受けているんだろうな? 怪しいぞ。) こちこちの民衆党支持者で、確信的左翼のジョージ・クルーニーは問題なし。だって、ヨーロッパに構えた豪邸や別荘で暮らせばいいんだから。高額所得者のクルーニー氏が、どの国で税金を払っているのか分からないけど、税率が低い外国を選ぶんじゃないか。美しい奥方のアマル夫人と一緒なんだから文句はあるまい。レズビアンを奨励するケイティー・ペリーやマドンナは、ヒラリーの為に一肌脱ぐと言っていたが、ヌードで投票を呼びかけていたんだから呆れてしまう。ロバート・デニーロなんかは、トランプを殴ってやりたいほど憎んでいた。シガニー・ウィバーやメリル・ストリープは、民衆党の大会でクリントン支援を呼びかけていたし、レオナルド・デカプリオは資金集めに協力していたそうだ。(John James Anisiobi, Miley Cyrus, Amy Schumer and Samuel L. Jackson will LEAVE America now Donald Trump is President, Mirror, 9 November 2016)

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(左: ジョージ・クルーニー夫妻 /中央: ロバート・デニーロ / 右: メリル・ストリープ)

  温厚な日本の一般国民は、トランプ大統領誕生で国を去る藝人と聞いて眉を顰めるが、アメリカにはもっと桁違いの馬鹿がいるから、驚くのはまだ早い。例えば、歌手で女優業もこなしていたシェールは、トランプが勝ったら外国に脱出するんじゃなくて、この地球から去りたい、とまで言い張っていたのだ。引っ越し先は木星らしい。(Hannah Parry, So when the flight? ,Daily Mail, 9 November 2016) すごぉ~い。さすがアメリカ人 ! 言うことがビッグだ。こうでなきゃスターじゃない。でも、どうやって行くのかなぁ? 米国のNASAは冷たいから、小惑星探査機「はやぶさ」で有名な日本に来るかもよ。心優しい日本人は無碍(むげ)に断れないのを知っているから、「何とかしてちょうだい」と頼んでくるんじゃないか。しかし、日本も国家予算に余裕がないから、宇宙産業に意欲を示す支那か南鮮を勧めた方がいい。支那の宇宙ロケットにシェールが乗り込めば、発射直後に大爆発という可能性もあるから、共和党員はこぞって大賛成だ。花火のように大空に散るシャールを眺めながら、トランプ支持者は大喜びで拍手するんじゃないか。シェールも「あの世」という別世界に住むことが出来るんだから本望だろう。

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(左: シェール / 中央: レオナルド・デカプリオ/ 右: ドリュー・バリモア)

  ここに紹介した有名人たちは、いずれも立派なアメリカ人だから、きっと有言実行を果たすはずだ。高邁な理想を掲げる人物に嘘は無いだろう。日本に住む良い子のみんなは、「うそだぁ~」なんて軽々しく口にしちゃいけないよ。彼らは貧乏移民と違ってお金持ちなんだから、外国にも豪邸を建てることが出来るんだ。トランプが大統領になって、全米各地にハリウッド・スターが住むような白人地区が増えたら、リベラル派はカンカンになって怒るだろう。自分たちが楽しんでいる白人だけの高級住宅地が、平民も享受できる特権になってしまうんだから。そうだ、米国から引っ越す有名人は、多民族共存を訴えている善人だから、もしかしたらメキシコとかブラジル、サウジ・アラビア、エジプト、あるいはトルコやマレーシアなどに新居を構えるかも知れないぞ。まさか、有色人種が居ないスイスの高級リゾート地なんかに行かないよなぁ。間違っても、レマン湖近くの閑静な別荘に移り住むことはあるまい。意外にも、英国のパキスタン人地区に住んだりして。いずれにせよ、彼らの動向が楽しみだ。

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(左: ハリウッド・スターが憎む過去のアメリカ人家庭 / 右: ハリウッド・スターと左翼分子が求める理想のアメリカ人家庭)

  今回の大統領選挙はトランプの勝利で終わったが、選挙結果を見れば分かる通り、いまいち人気に欠けるヒラリーが相手だったから、素人のトランプが打ち破ることが出来たのである。もし、退屈で見慣れたヒラリーではなく、新鮮で勢いのあるヒスパニック系白人候補とか、若くてハンサムな男性議員だったら、トランプの当選は実現しなかったかも知れない。デマゴーグのバーニー・サンダースが脱落したので、民衆党の若い支持者は、熱心に応援したい候補者がいなくなったし、頼みの綱たる黒人やヒスパニック系の党員は、「冷たい白人女」からの呼びかけで白けムードだった。やはり、黒い肌をしたアフリカ系の同胞とか、同じ苦労を分かち合う南米出身者でなければ共感できないだろう。

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(左: トランプ支持者  /  右: クリントン支持者)

  大衆相手の人民投票制度では、理屈をこねた説教なんか必要ない。まず、民衆が感情移入できる容姿を持っていること。政策論争などは二の次である。つまり、直感で「この人!」と思えるような候補者が当選するのが現実。評論家の上念司がテレビ討論会を吟味して、「トランプがヘマを犯した。もう勝てないんじゃないか」と考えたのは、アメリカの大衆を肌で理解していないからだ。アメリカの一般人は小難しい討論会より、人気番組の「アメリカン・アイドル」で誰が勝ち残るのかに関心があるのだ。都市部のインテリ女性に嫌われたって、地方のオバちゃんやお姉ちゃんは平気。あの程度の助平オヤジなら、周りにいくらでもいるからだ。テレビ局は「全米各地で反トランプ抗議が勃発しています!」と騒いでいるが、そんなのは数日もすれば醒めてしまうだろう。まぁ、また三年後にお祭りが始まるんだから、放って置けばいいのである。ようやくトランプ劇場が閉幕となったが、既に四年後の再選劇がスタートしているのだ。  




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