教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
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常識が無くなったイングランド

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(写真  /  レモネードを売るイギリス人の少女)

  明治維新を成功させた日本人は西歐諸国に近代日本の模範を求め、その中でも英国は“一等国”との評価を獲得し、多くの日本人が尊敬したものである。しかし、第二次世界大戦後、その大英帝国も北海の底に沈んでしまったかのようだ。かつてイギリス人はスペインを太陽の沈んだ帝國と馬鹿にしたが、今度は自分が「英国病」に罹って零落(おちぶ)れてしまった。ドイツとの激戦が原因なのだろうが、戦後に行った国策が間違いの元である。労働者不足という口実で、アジアやアフリカ、カリブ海諸国などから有色人種を輸入してしまったのだ。この背景には、旧植民地の人民を繋ぎ止める方針があった。当時、差別的取り扱いに憤慨するアジア人は、独立の情熱に掻き立てられ、宗主国との訣別を求めていたのである。困ったイギリス人の政治家は、宥和政策を取ることで関係を保とうと図り、「君たちはイギリス人と“対等な”権利を持っているんだよ」と説得したのだ。

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(左: ジャマイカの人々  /  右: パキスタンからの親子)

  しかし、言葉だけでは不充分である。そこで、この甘言を証明するため、厭々ながらではあったが、劣等種族に英国への上陸を許すことにしたのだ。ところが、輸送船の「ウィンドラッシュ(Windrush)」号から降りてきた黒人を目にして、白い肌のイギリス人は戦慄を覚えた。カリブ海諸国からやって来たジャマイカ人は、見た目から中味までイギリス人とは大違い。とても「隣人」にしたいと思う人間ではなかった。だが、どんなに厭でも、一般のイギリス人は外来生物に対抗する手段は無い。こうした我慢を重ねるイギリス人には、さらなる試練が待ち構えていた。何と、海外の支配地で「劣等種族」と見下されていた連中が、事もあろうにイングランドの都市に流れ込み、法的保護を受ける「同等者」となってしまったのだ。さらに、彼らの悪夢は続く。西印度諸島の移民に追随するかのように、インドやパキスタン、ビルマ、トルコ、エジプト、イラク、フィリピン、香港などから有色人種が乗り込んできたのだ。こうして、アングル人とザクセン人の島は、世界市民の共同長屋になっていった。

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(左: 少数派になったイギリス人の親子  /  右: イギリス人の親子を描いた絵画)

  「国柄」というのは、国民の「質」で決まるものである。観念と理屈を振り回し、気違いじみた政治を繰り返すフランスと違って、ブリテンの国民は経験に基づき現実可能な政治を行ってきた。そのブリテン国民が大切にしたのが「常識」で、イギリス人の「常識」と言えば健全で、直ぐサミュエル・ジョンソン博士(Dr. Samuel Johnson)を想い出すくらい、日本人にも知れ渡っている。ところが、最近ではそうでもないらしい。些細な事件でも、イングランドの変質を示すこともあるのだ。

レモネードを売ったら違法だった

  アンドレ・スパイサー(Andre Spicer)というニュージーランド出身者の教授には、5歳になる娘がいる。ロンドンにあるCASSビジネス・スクールで教職に就くスパイサー氏は、娘に「企業家精神」の楽しさを教えるため、公園の近くで何か売ることを提案したらしい。そこで、最初はオモチャでも売ろうかと考えたのだが、最終的にレモネードを売ることになったそうだ。そこで、父と娘はせっせとレモンを搾り、作ったレモネードを瓶に詰めたという。こうして綺麗な黄色のドリンクを持参すると、娘が描いたレモンの看板を掲げ、Sサイズのカップで一杯50ペンス(約70円)、Lサイズで1ポンド(約144円)という値段で販売した。(Andre Spicer, My five-year-old daughter was fined £150...for selling lemonade, The Telegraph, 20 July 2017) 丁度、販売所の近くにある公園でミュージック・フェスティヴァルがあったから、大勢の人がレモネードを買ってくれたそうで、テーブルの前でお客に対応する少女は、「レモネードはいかがですか?」と声を張り上げ、自分の商品が次々に受けて行く光景を見て、自慢に思っていたそうだ。

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(左: アンドレ・スパイサー  /  右: スパイサー氏の娘)

  小さな女の子が「売り子」だったせいか、レモネードはアッという間に完売し、彼女の小さな缶はお金でいっぱいになったという。初めてモノを売った少女にとっては至福の瞬間である。ところが、この幸せに満ちた少女は、奈落の底に突き落とされるのだ。そろそろ店終いとなった時の事である。突然、親子の前に警察官が現れ、無許可販売の廉で罰金を150ポンド科すというのだ。確かに、スパイサー親子は営業許可を申請していなかった。法的には有罪となる。そこで警官は今すぐ罰金を払うなら90ポンドで済むと伝えたそうだ。すると、その少女は泣き出してしまった。彼女は父親に何度も「私、何か悪いことでもしたの?」と訪ねたらしい。父親のスパイサー氏はどう説明していいものか途方に暮れたらしい。そんな親子を横目に、件(くだん)の警察官は事務手続きをすませると、その場を後にした。

  父親に慰められたものの、少女のジッョクは治まらず、彼女はすすり泣きながら家路へと向かったらしい。困り果てたスパイサー氏は娘に対して「今度はパパがちゃんと許可を取ってあげるから、またやろうね」と話しかけたのだが、傷心の娘は「いや」と答えるだけだった。「もう怖いのはイヤ !」というのが彼女の固い意思であったという。まぁ、むりもない。好調な売れ行きでニコニコ顔だったのに、いきなり警官に注意されて罰金を科せられたのだから。それにしても、5歳の少女に150ポンド(日本円で約21,600円)の罰金なんて酷じゃないか。レモネードの売上げが消えてしまうだろう。だいたい子供がドリンクを売ったくらいで目くじら立てるなんて、野暮天もいいところだ。粋な江戸っ子なら、こんな酷いことはしないぞ。可愛らしい少女が一生懸命呼びかけていれば、「お嬢ちゃん、オジちゃんにも一杯くれないかい?」と声をかけ、大目の代金を渡し、「おつりはいいよ !」と言い残して去って行くだろう。交番の巡査だってヤクザと少女の違いくらい判るから、余程のことが無い限りイチャモンはつけない。たぶん、ニコっと笑って通り過ぎるんじゃないか。もし、幼い子供から罰金を巻き上げたなんて話が広まったら、近所のオッちゃんやオバはんから「この鬼!」と罵られるから、上司の警察署長だって平謝りとなる。

  警察官から注意を受けたスパイサー氏は、この顛末をシカゴにいる従兄弟に話したそうだ。彼によると、もしそんなことをアメリカでやったら、子供の企業家精神を損ねたとマスコミが騒ぎ、全米に広がるスキャンダルになるらしい。また、スパイサー氏の同僚もこの事件を残念に思ったらしく、意図の曖昧な厳格法にウンザリしたそうだ。間もなく、この「事件」はマスコミに取り上げられ、各地から非難の声が沸き起こった。そりゃそうだ。MP(国会議員だって眉を顰めるんじゃないか。この騒動を聞きつけた現地タワー・ハムレットの評議会は、そうとう慌てたらしく、早速スパイサー氏に陳謝し、罰金刑を撤回したという。まぁ、この事件は全英のみならずオーストラリアやアメリカのメディアにも取り上げられたから、地元の議員たちが焦ったのも理解できる。只でさえ兇悪犯罪が溢れている英国で、警察官がこの程度の事件を取り締まっているんだから、庶民が激怒するのも無理しない。

移民で溢れかえる街

  この騒動は評議会の謝罪で一件落着となったが、「事件」が起きた場所がどうも気になる。というのも、「タワー・ハムレッツ(Tower Hamlets)」というのは、グレイター・ロンドンの中にある地区で、バングラデッシュをはじめとするアジア系移民が非常に多い。タワー・ハムレッツの全人口は約30万人で、その約32%がバングラデッシュからの移民で占められており、白人の割合でさえ約31%であるというから、他の有色移民を加えれば、相当な数の住民が非英国人になる。それを象徴するかのように、2014年にはバングラデッイシュ生まれのルトファー・ラーマン(Lutfur Rahman)が市長に選ばれた。しかし、ラーマン市長は政治腐敗と違法行為により、その地位を失い、25万ポンドの支払いと被選挙権停止の罰則を受ける事になった。現在はイギリス人のジョン・ビッグス(John Biggs)が市長になっているが、辞職に伴う市長選では、ラーマンの推薦を受けた同類のバングラデッシュ系政治家、ラビナ・カーン(Rabina Khan)が候補者になったというから、もう英国の選挙とは思えない。これは、あまりにも大量に移民を容れると自国に「租界」ができてしまうという実例だ。

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(左: ルトファー・ラーマン  / 中央: ラビナ・カーン   /  右: ジュン・ビッグズ)

  こうした背景を考慮に入れて、スパイサー氏の「事件」を見て行けば、一つの仮説を立てたくなる。なぜ、路上での販売に許可が必要になっているのかと言えば、「自由営業」を許してしまうと、移民たちが勝手にあちこちで商売を始めてしまうからだろう。中流階級のイギリス人なら、“ちょっとした”小遣い稼ぎとか、社会勉強としての商売になるが、アフリカ人やアジア移民の子供が行えば、それは「生活の為の商売」となってしまうのだ。インドやパキスタン、イラク、ケニア、ジャマイカといった非西歐諸国からの移民は、趣味とか勉強のためにレモネードを売ることはない。彼らはイギリス人なら振り向かないエスニック料理の屋台を始め、家計を支える「本業」にしてしまうのだ。こうした屋台は街頭の一角を占領し、道路を塞いで通行の妨げとなる。だから、営業許可が必要となるのだろう。だいたい、まともな白人なら、路上販売の仕事など論外だ。

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(写真  /  タワー・ハムレッツの風景)

  日本でもこうした規制が段々と必要になってくるだろう。なぜなら、日本の「常識」を持たない外国人が増えれば、我々の意表を突く商売を始めたりするからだ。筆者はある光景を目にしたことがある。東京の四谷に聖イグナチオ教会があって、日曜日にはミサがあるから、日本人ばかりではなく、外国人のカトリック信徒がたくさん集まってくる。以前のことだが、教会の前にある狭い道路の歩道に、南米人の屋台が出現し、串刺しの肉なんかを焼いて販売していたのだ。たぶん、ミサに訪れる南米人のお客を狙ってのことだろうが、日本人ならそんなことはしないだろう。小さな車(箱形のミニ・ヴァン)から煙がモクモクと出ていたのを今でも覚えている。しばらくして、この交通妨害は警察に通報されたので、南米人の屋台はなくなった。しかし、非常識な商売を行う外国人が日本から逃げ出したわけではない。街頭でエスニック料理を販売する連中が、「高度な技能」を身につけた外国人なんてことは有り得ないから、どこか別の場所で似たような商売をしているはずだ。

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(左: 昔から住んでいるイギリス人の子供  /  右: 新たなブリテン人の生徒たち)

  英国のみならず、日本でも移民を歓迎する人や、それに対して無関心な人が多い。しかし、こうした事態を放置すると、我々の常識が破壊され、何でもかんでも法律で規制しないと社会秩序が守れなくなってしまうだろう。昔の日本なら、世間の常識や家庭の躾で社会の治安が守られていた。警察官だって巡回が比較的楽で、麻薬事件や殺人事件はあったものの、生命の危険を感じたり、拳銃の使用を覚悟する瞬間は少なかったはずだ。日本人が犯罪者なら、手口も単純で身元捜査も簡単だ。しかし、外国人となれば、身元調査が難しくなる。密入国者になると国籍、定職、定住地も無いし、事情を訊く親類さえいないのだ。中には内戦を生き抜いた元ゲリラという奴もいる。こんな連中が住み着いたら、日本社会がもっていた民族的絆はズタズタにされ、人々の接触がギスギスしたものになるし、何をするにしても法律に抵触しまいか、とビクビクするようになるのだ。ほのぼのとした町内が過去の遺物となり、規制と罰則で雁字搦(がんじがら)めにされた日本なんて厭なものである。今となっては、庶民の常識で生活できた時代が懐かしい。
  



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