真相を伝えないフジテレビ

Charlottesville 8Charlottesville Confederate Soldier






(左: スプレーの炎で白人を攻撃する黒人  / 右: 南軍兵士の彫像 )

 毎度の事でウンザリするが、日本の報道番組は意図的な洗脳番組でなければ、制作費だけを削った怠慢放送だ。朝と昼のワイドショーや夜のニュース番組では、国際色を演出するために、海外ニュースを紹介する。しかし、その内容たるや非常にお粗末で、現地で放送されたテレビ番組を直訳しただけの代物だ。これなら、高い給料を払って正社員や特派員を雇わず、臨時職員とか学生パートタイマーで充分だろう。筆者を雇ってくれれば、もっと面白い情報や鋭い分析を提供するのに、と思ってしまうが、筆者の見解を電波に乗せるというのは、手榴弾を焚き火の中に入れるようなものだから、消滅覚悟の自爆になる。したがって、絶対雇わない。事実は地中に埋めるのがマスメディアの掟である。それでも筆者は隠された情報を提供したいと思っている。

Okamoto Yukio 1(左  /  岡本行夫)
  8月16日の深夜、作業をしながらフジテレビの報道番組「ユアタイム」を観ていたら、米国で起きたシャーロッツヴィル暴動を伝えていたので、アホらしいと思ったが一応聞いてみた。すると、司会の市川沙椰の隣に外交評論家の岡本行夫が坐っていて、アメリカにおける人種対立を解説していたのである。「またぁ、岡本かよ !」と溜息をついてしまったが、仕方がないので耳を傾けることにした。岡本氏が言うには、アメリカ社会での人種摩擦は根深く、アメリカの分断が一向に修復されず、その溝が拡大する一方らしい。そして、彼はトランプ大統領を「アメリカ人にとって戦後最悪の大統領だ」と述べていた。ただ、岡本氏の過去を覚えている視聴者は、「大統領選挙でヒラリーが勝つと予想したハズレたから、トランプに対して恨みを持っているじゃないか ?」と勘ぐるだろう。大統領選挙特番に出演し、負けると思っていたトランプが当選してしまい、ヒラリーの勝利を確信していた岡本氏はテレビの画面で大恥を掻いた。「元外務省官僚」を看板に、デカい顔して「オレはアメリカ通なんだ」と自慢していた専門家が、見事な大ハズレを披露し、キャスター風情の木村太郎に負けてしまったのだ。自信満々だった岡本氏の怨念はどれ程のものか、ちょいと世間通の大人であれば察しが付くだろう。

  米国ヴァージニア州シャーロッツヴィルで起きた今回の事件は、彫像の撤去を巡る対立だが、最初に核心を述べれば、騒動を放送している主要メディアは、国内に根強く残る白人のレイシストどもを懲らしめ、ついでに彼らの支持を受けるトランプ大統領にダメージを与えようと狙っているのだ。左翼メディアは事件の実態を調査するよりも、最初に政治目標を設定し、その脚本に沿って事件を報道している。もし、公平に実態を報道すれば、視聴者が“自分で”考えてしまい、独自の判断を下す虞(おそれ)があるからマズい。そうならないよう、ちゃんと調教した御用学者と、「公平性」を装うキャスターで計画通り誘導せねばならない。露骨に言えば「輿論操作」だが、そんな事はお構いなし。左翼メディアは「良心」と「正義」を用いて、“自ら”のイデオロギーを国民に注入するのが生き甲斐なのだ。結果的に、無防備な南部の白人は、裏で操られているとは知らずに、映像と解説を通して洗脳されてしまい、自分の祖先を呪うようになる。

  では、そもそもシャーロッツヴィルで起きた騒動の発端は何なのか? ワイドショー番組をボケ~と眺めている日本の視聴者は、「あら、嫌ねぇ。右翼白人って暴力的だわ。こわぁぁぁ~い !」と思うだけで、何が原因なのか判らない。この事件をテレビで観た“教養人”でも、「事件の原因は?」と訊かれれば、「知らなぁ~い」と答えるのが落ちだろう。シャーロッツヴィル騒動の発端は、市議会議員らが「リー広場」と呼ばれている公園に設置されたロバート・E・リー将軍の彫像を撤去しようと決定したからだ。皆様ご存じの通り、リー将軍は南北戦争当時、南軍を率いた人物で、北軍のグラント将軍に敗れてしまったが、南部諸州で未だに人気が高い武将である。日本人なら敗軍の将に対する同情を理解できるだろう。勤皇派だったのに「賊軍」との汚名を着せられた會津の松平容保とか、西南戦争で自害した西郷南洲を想い出せば分かるじゃないか。(学生時代、筆者もリー将軍の伝記を読んだから、南部アメリカ人の気持ちがちょっとだけ分かる。ここでは詳しく述べられないが、興味のある方はSir Frederick Mauriceの評伝「Robert E. Lee, the Soldier」を読んでみてね。)

  彫像の撤去を促進したのは、市議会議員のクリスティン・ゼカス(Kristin Szakos)と副市長のウェス・ベラミー(Wes Bellamy)である。ゼカス議員は名前から察するとハンガリー系アメリカ人らしく、アングロ・アメリカ史には愛着が無いようだ。(確か、ハンガリーにはサバ・ゼカスCsaba Szakosというサッカー選手がいるから、たぶんクリスティンはハンガリー系アメリカ人だと思うけど。) 以前からリー将軍の彫像をどうするかで議論をしていたゼカス議員は、いかにもリベラル派らしく移民を歓迎すると共に、異人種間の平等と和解を訴えていたのである。(Sébastien Blnc, "Race drags Charlottsville into a fight it does not seek", The Times of Israel, August 14, 2017) ジャーナリスト上がりの元副市長だったゼカス氏は、論点をずらす事がとても上手で、彫像撤去を維持費用の問題にすり替えていた。でも本当は、奴隷制を維持した南部人を憎いだけだろう。

Kristin Szakos 1Wes Bellamy 1Robert Lee 1








(左: クリスティン・ゼカス  / 中央: ウェス・ベラミー / 右: リー将軍の彫像 )

  ハンガリー系移民は西歐系アメリカ人から歓迎されなかったから、彼女は人種・民族に基づく優越思想に反撥しているんじゃないか。東歐系移民が殊さら黒人に同情するなんて信じられない。「選挙対策なのでは?」という疑惑も湧いてくる。もし、そうではなく、彼女が本当に南部人の白人社会を憎んでいるとしたら、それはお門違いだ。だいたい、東歐移民はイギリス文化主体のアメリカを百も承知で選んだのである。祖国が貧乏で希望が無いから実家を捨て去り、乞食のように土下座して米国に入れてもらったというのが移民の実態だ。それなのに、孫の世代になると恩を忘れて、受け容れてくれた西歐系アメリカ人に噛みつく。そんなにアングロ・アメリカの歴史が嫌いなら、さっさと祖国のハンガリーに帰るべきだ。

  一方、ウェス・ベラミーは白人社会を呪う黒人副市長である。彼は彫像の撤去について「白人至上主義(white supremacy)が問題なのだ」と語っていた。("Charlottesville Vice Mayor Wes Bellamy Reacts to WHite National Rally", National Public Radio, August 13, 2017) ミラーによると、抗議集会に駆けつけた白人たちは恐怖を巻き起こそうとしているらしい。ベラミーは純粋な白人ではない者を見下すレイシストが憎い。米国史が自分の祖先と繋がらないベラミーは、シャーロッツヴィルの成り立ちにも憎悪を抱いていた。1960年代まで、そこには「ヴィネガー・ヒル(Vinegar Hill)」という黒人コミュニティーがあったのだが、その地区を支配者の白人がブルドーザーで押し潰してしまったのだ。シャーロッツヴィルには“みすぼらしい”黒人地区を破壊して、美しい白人の街を建設したという経緯がある。だから、ベラミーは黒人奴隷を維持しようとした南部と、黒人を不幸にした白人どもを赦せない。彫像の撤去は黒人を迫害した白人への合法的な復讐である。

  撤去騒動にはヴァージニア州知事のテリー・マコリフ(Terry McAuliffe)と同様に、シャーロッツヴィルの市長も一枚噛んでいた。リベラル派のマイケル・シグナー(Michael Signer)市長はユダヤ系アメリカ人で、反ユダヤ主義を抱いていた南部が嫌い。当然、西歐系アメリカ人の人種差別を憎んでいる。当ブログの読者は「またぁ、ユダヤ人なの?」と呆れてしまうだろうが、こうした反米騒動ではユダヤ人が絡んでいることが多い。以前にも、黒人の公民権運動を指導していたのがユダヤ人であったことを紹介したので、覚えている方もいるだろう。(過去記事参照。) 一般的にユダヤ人は西歐的アメリカ史を呪っているから、シグナー市長も撤去に賛成したのだろうと想像してしまうが、意外にも彼は撤去に反対だった。しかし、彼はヴァージニア州の白人を慮って異論を唱えたのではない。このユダヤ人市長は黒人たちと議論した時、彫像を残す方向を提案したというが、それはヴァージニア州民に「不名誉な者」がもつ恐怖を教えるためであった。(Ron Kampeas, "Charlottesville's Jewish mayor is an expert on demagogues and now anti-Semitism", Jewish Telegraphic Agency, August 14, 2017) つまり、愚劣な白人が撒き散らす罪悪を同じ白人の州民が心に刻むよう、恥辱の象徴として彫像を残しておこうという訳だ。本当にユダヤ人は性根がひん曲がっている。

Governor Terry McAuliffeMike Signer 1Charlottesville 9







(左: テリー・マコリフ  / 中央: マイケル・シグナー  / 右: 抗議集会にやって来た人々 )

  シグナー市長はユダヤ移民の孫で、第二次大戦中、彼の祖父は陸軍でジープを担当する修理工だった。ところが、シグナー市長によると、祖父は世界をナチズムから解放した「英雄」らしく、戦闘部隊の一員であったそうだ。「えっ、単なる修理工なのに?!」と笑っちゃいけないよ。下っ端の工員だって、立派な「軍人」なんだから。でも、歩兵で弾丸の嵐をくぐり抜けた勇士じゃないから、ちょっと大袈裟かも知れない。それでも、ナチ・ドイツの「世界征服」を食い止めたのは、ジープに乗ったアメリカ兵なんだから、車輌の整備・修繕だって重要な戦争行為だ。戦艦内部で食事を用意した調理人や、歐洲に設置された基地で便所をした清掃人だって、みんなナチス撲滅に貢献したヒーローなんだから。また、シグナー氏の祖母も偉かったらしい。ニューヨークの工場で働いていた彼の祖母は、同僚の「お針子」さんたちを組織して、組合活動をしていたそうだ。たぶん、左巻きが習性のユダヤ人らしく、社会主義者か共産主義に傾倒した女性で、「労働者の搾取反対 !」なんて叫んでいたんじゃないか。ここでは詳しく述べる事ができないけど、ユダヤ人は非常に高い比率で左翼活動家が多い。民族性なんじゃないか、と思えるほどだ。

精神異常者だった殺人犯

  シャーロッツヴィルの事件を伝えるマスメディアは、ある白人至上主義者による「殺人」に注目していた。ジェイムズ・アレックス・フィールズ(James Alex Fields, Jr./20歳)という白人が、灰色のドッジ・チャージャーを運転しながら、左翼陣営の群れに突っ込んだのである。フィールズがクルマを突入させたことで、ヘザー・ヘイヤーという32歳の女性が轢き殺され、その他19名が負傷したそうだ。報道によれば、フィールズは「ヴァンガード・アメリカ(Vanguard America)」という白人団体に属していたというが、同団体は彼のメンバーシップを否定しており、フィールズは勝手に近寄ってきて、抗議メンバーの隣に立っていただけだった。つまり、主要メディアは裏を取らずに、ただフィールズと団体メンバーが一緒のところを撮影し、全米に放送したのである。(お得意の「印象操作」だ。) ところが、フィールズに関しては省略されている事実が多い。例えば、第9学年の時の恩師であるデレク・ワイマーによれば、フィールズは人種に関する過激思想を持っており、ナチズムとヒトラーに興味を持っていたそうだ。しかし、何が彼を人種思想に導いたのか、詳(つまび)らかではない。

James Alex Fields 1James Alex Fields 4Heather Heyer 1









(左: ジェイムズ・アレックス・フィールズ   / 中央: 息子のジェイムズと母のサマンサ  /  右: ヘザー・ヘイヤー)

  そんなフィールズを更生させようと、ワイマー先生は努力したが説得できなかった。それでも、フィールズが陸軍に入りたいというので、申請書類の作成を手伝ったあげたそうだ。差別意識を矯正したいこの教師は、問題児が様々な人種が集まる軍隊に入れば、間違った考えを正すだろうと期待した。しかし、フィールズは数ヶ月で軍隊から追い出されしまった。というのも、彼は精神的不適合者であったからだ。フィールズは幼い時から精神分裂症と診断されており、時折、兇暴になることもあった。(Margaret Hartman, "What We Know about James Alex Fields, the Driver Charged in the Charlottesville Attack,", New York, August 14, 2017) 例えば、2010年、ジェイムズ・A・フィールズは母親のサマンサ・ブルーム(Samantha Bloom)からビデオ・ゲームを止めるよう叱られ、それに逆上した彼は母親の頭を殴り、さらに暴行を加えるぞと脅したそうだ。怯えた母親は警察に通報し、逮捕されたという。そして、2011年11月にも警察沙汰になったので、息子のジェイムズは勾留されたそうだ。母のサマンサによれば、息子のジェイムズは感情を制禦するための薬を飲んでいた。また、癇癪持ちのジェイムズが暴れた時には、風呂場に逃げ込んだこともあったという。(Arelis R. Hernández, Jack Gillum, Michael E. Miller and Steve Hendrix, " Very threatening : Mother of Charlottesville suspect James A. Fields called 911 twice", The Washington Post, August 14, 2017)

  二度目にジェイムズが暴れた時は手のつけようが無かったようで、母のサマンサは警察官に来てもらって病院に入れて欲しかったという。精神異常をきたしたジェイムズは、事もあろうに母親の顔に唾を吐きかけ、刃渡り12インチのナイフをちらつかせて脅したそうだ。もう完全に常軌を逸している。筆者が「フィールズには何かある」と勘づいたのは、インタヴューを受ける母親の態度に「不自然さ」を感じたからだ。ジェイムズが左翼の抗議陣営に突っ込んで、大勢を負傷させたことを母親が知ったのは、自宅に訪れたジャーナリストからであった。ガレージの前でインタヴューを受けるサマンサは、記者から息子の怖ろしい犯罪を聞いたのに意外と冷静だったので、筆者には不思議だった。普通なら、全身が震えて動揺するか、恐ろしさで泣のあまりじゃくるのに、彼女は静かに質問を受けていたのだ。たぶん、彼女には前々から不吉な予感があったのではないか? 精神異常者の息子だから、傷害事件を起こしてもおかしくはないと思っていたのだろう。

Samantha Bloom 1James Alex Fields 5








(左: インタヴューに応じるサマンサ・ブルーム  /  右: フィールズが運転していたクルマ)

  フィールズは母子家庭で育った子供だ。父親は彼が生まれる五ヶ月前に飲酒運転で亡くなっていたので、息子のジェイムズは直接父親を知らない。「甘やかされた子供」とは断定できないが、卑劣なことをしない「男らしさ」を叩き込まれていなかったことは確かだ。母サマンサの育ちも不幸である。彼女の父マーヴィン・ブルームは、別れた妻のジュディーをショット・ガンで射殺し、その後に自分の頭を撃って自殺したそうだ。サマンサが16歳の時の悲劇である。主要メディアは白人至上主義者のフィールズが、抗議団体の群れにクルマで突入して殺人を犯したと報道していたが、実際のところ、精神分裂症患者が「恐怖に怯えて」犯行に及んだようだ。事件当時の録画映像を注意深く観察すれば判ると思うが、最初フィールズはゆっくりとクルマを運転しており、抗議団体の群れをどけるように運転していた。ところが突然、黒人の抗議メンバーが彼の車の後部を野球のバットで打ちつけたのだ。すると、驚いたフィールズはアクセルを思いっきり踏み込んでしまった。これが原因で女性を轢き殺してしまったのだ。その場に居合わせた警官の多くも、事件はビビったフィールズがいきなりクルマを加速した為だと思っている。

  日本のテレビ局はこうした事情を一切報道しないから悪質だ。以前からの気違いが、面白半分で抗議集会に赴き、暴徒と化した抗議集団の中に迷い込み、いつものパニックと狂暴性を発揮したというのが実態だ。まともな報道番組なら、馬鹿が馬鹿な事をして、犠牲者を出したと伝えるべきなんじゃないか。でも、正常な保守派を「極右白人」に仕立てたいマスコミは、狂人フィールズの正体を明かさなかった。興味深い発言なのだが、母親のサマンサによると、息子のジェイムズには黒人の友達がいたという。いわゆる「白人至上主義者」に、どうして黒人の友達がいたのか、マスコミは犯人の過去をきちんと調査すべきだ。

アメリカの歴史を撲滅しようとする黒人と偽右翼

  そもそも、リー将軍の彫像を“なぜ”今頃になって撤去せねばならないのか? 件(くだん)の彫像は1924年にポール・G・マッキンタイアー(Paul Goodloe McIntire)という慈善家により寄贈されたものである。彼はシャーロッツヴィル出身で、シカゴやニューヨークの株式市場で財を成した人物である。遠く離れた東部で成功を収めたから、何らかの形で故郷に錦を飾りたかったのだろう。彼には人種差別を助長する意図は無かった。ただ、先ほどのゼカス議員によれば、1920年代にヴァージニアでは黒人へのリンチが横行していたというから、彼女は安易にリー将軍の彫像と黒人差別を結びつけたのだろう。しかし、慈善家のマッキンタイアー氏は、リンチ殺人を奨励するために彫像を贈った訳ではないから、ゼカス議員の解釈は「こじつけ」である。

Yvette Clarke 1Robert Lee 2Stonewall Jackson 1









(左: イヴェト・クラーク  / 中央: ロバート・E・リー /  右: トマス・“ストンウォール”・ジャクソン)

  騒擾事件に横たわるもう一つの内情は、有色系アメリカ人の多民族主義にあった。人種平等と多文化社会のイデオロギーにこり固まった黒人や南米系左翼は、南軍の武将と奴隷制度を結びつけて、南部諸州の白人社会を破壊しようと躍起になっている。この風潮は全米各地で頻繁に見られ、今回の事件に限ったことではない。例えば、ニューヨーク選出の民衆党下院議員イヴェット・D・クラーク(Yvette Diane Clarke)は、ブルックリンにある通りの名称を変えよと熱心だった。このジャマイカ系黒人議員は、「ジェネラル・リー・アヴェニュー(General Lee Avenue)」とか、「ストンウォール・ジャクソン・ドライヴ(Stonewall Jackson Drive)」といった名称が、白人至上主義を連想させるから変更すべきだと訴えていた。(Aliza Chasan,"U.S. Army refuses to take Confederate general names off Brooklyn streets", Pix 11, August 7, 2017) しかし、フォート・ハミルトンの陸軍は政治家の圧力に屈せず、英雄の名を冠した道路の名称を変えようとはしなかった。黒人からの駄々をきっぱりと拒絶するなんて素晴らしい。やはり、合衆国の軍人には気骨がある。朝鮮人のイチャモンに直ぐ平伏す日本の政治家とは比べものにならない。

  シャーロッツヴィル騒擾には、驚くべき事実がもっとあった。米国の主要メディア同様日本のマスコミも、リー将軍の彫像撤去に反対するために白人至上主義者や極右勢力が終結した、と騒いでいたが、抗議集会を呼びかけた主催者がオバマ支持者の左翼だったことには触れなかった。「アメリカの為の結束と安全(Unity and Security for America)」という団体を統括するジェイソン・ケスラー(Jason Kessler)は、元々民衆党寄りの左翼で、2016年から「保守派」に転向した即席右翼である。たぶん、トランプ旋風に便乗して有名になりたかったのだろう。この俄(にわか)右翼は、「ウォール街を占拠せよ!」運動に参加しており、下劣な過激派に属する左翼白人だった。(Chelsea Schilling, "Setup? Man behind white-supremacist rally suppoerted Obama", World Net Daily, August 16, 2017) 実際、彼は自分のツイッターで「オレはリベラルなんだ(I am Liberal.)」と公表していた。(2016年11月6日) さらに、彼は2012年9月16日、民衆党全国大会で行われたオバマ大統領とビル・クリントン元大統領の演説を称讃し、彼らの演説が共和党の論調を粉砕したと無邪気に喜んでいたのだ。それにしても、黒人で左翼の大統領を応援する「白人至上主義者」って存在するのか? もし、ユダヤ人を愛するネオ・ナチとか、黒人を妻にする白人レイシストが居たら、そんな奴の信念や言論を信用できない。 まぁ、筆者も蕎麦好きの寿司職人を知っているから、世の中の「謎」には理解がある。

Jason Kessler 2(左  /  ジェイソン・ケスラー)
  もっと驚くべき事に、「右翼の連帯(Unite the Right)」を主催していたケスラーは、CNNの編集員を務めていたのだ。アメリカ人のみならず、日本人だって「何ぃぃ?!!」と目を剝いてしまうじゃないか。その証拠に、彼は2011年10月17日、「ウォール街を占拠せよ」運動についての記事を書いているのだ。堂々とした白人至上主義者が、代表的左翼メディアで、しかもトランプの天敵となっているCNNに属していたなんて信じられない。どうしてフジテレビやTBSは日本人に伝えなかったのか? 特に、CNNと提携しているテレ朝が沈黙しているなんておかしいじゃないか。BS朝日で毎週CNNの番組を流しているのに、どうしてなんだ? テレ朝の制作者は「日本の視聴者なんて、どうせ小学生程度だから、黙っていれば分からないさ !」と高を括っていたんだろう。まぁ、日本のマスコミには「干渉されぬ編集権」とか「報道しない自由」があるらしいから、知らぬ顔で「素通り」を決め込んでいるんだろうね。

保守派も極右もネオ・ナチもみんな白人至上主義者

  反日左翼局だから仕方ないけど、フジテレビの「ユアタイム」は、「今アメリカで右翼勢力が増加しています !」という解説を行っていた。しかし、その増加傾向を示すグラフの片隅に、極左団体の「南部貧困法律センター(SPLC)」という名が記されていた。以前、当ブログでも紹介したが、このSPLCは主に左翼ユダヤ人と黒人によって運営されている組織で、健全な保守派団体をも極右勢力と数える連中である。彼らは営業左翼の一面を持っていて、存続の為に「水増し統計」をも辞さない。この赤い集団は、少しでも多くの右翼団体を見つければ自分たちの存在感を世間にアピールできると考えている。そして誠に賤しい考えだが、白人右翼の脅威を強調すれば、裕福なヤユヤ人からの寄付金が増えると見込んでいるのだ。それで、必死になってKKKの類似組織を捜していたのだ。彼らは必要とあれば汚い手口を使うことも躊躇わない。郵便ポストしかない幽霊右翼団体でもブラック・リストに加えて、一般市民に害を及ぼす「白人至上主義グループ」とか「反ユダ主義団体」とカウントしてしまうだ。

Donald Trump 7Charlottesville 5






(左: ドナルド・トランプ大統領  / 右: 集会で抗議する白人 )

  日本人の視聴者は民放各局が持ち出す統計や資料の出所を探った方がいいぞ。裏の繋がりを伏せて、左翼仲間が作った報告書や学術書を番組で紹介することもあるから、テレビ局のディレクターやプロデューサー、制作会社に巣くう左翼には油断がならない。アメリカの主要メディアが白人至上主義者を喧伝するのも、白人層から支持を受けるトランプ大統領を貶めるためだ。左翼ジャーナリストはトランプが白人の抗議団体を非難しないことを責め立てていたが、白人保守派を基盤とするトランプが彼らを批判して得る利益なんてほとんど無い。たとえ、左翼に媚びて保守派の白人を糾弾したからといって、敵対する左翼陣営がトランプ支持者になるわけではないだろう。 トランプを心底憎む左翼が、大統領の辛口コメントで「転向」するなんてことは絶対あり得ない。熱心な白人支持者を斬り捨てれば、トランプを支える有権者が居なくなるだけだ。したがって、トランプは精一杯の批判をするだけで、CNNやニューヨーク・タイムズに胡麻を擂(す)るような真似はしない。左翼メディアだってそれくらい充分に解っているから、執拗に「大統領、白人至上主義者を非難しないんですか?」と訊いてくる。実に陰険な遣り口だ。

Richard Spencer 5(左  /  リチャード・スペンサー)
  米国や日本のマスコミは、馬鹿丸出しのネオ・ナチや喧嘩をしたいだけのゴロツキ白人と、アメリカの伝統や歴史を守りたい白人保守派を区別せず、一色単に「白人至上主義者」と報道する。彼らは「新型右翼(Alternative Right)」を率いるリチャード・スペンサー(Richard Spencer)から意見を聞かず、カメラ映りの悪い右翼活動家にインタヴューすることが多い。教養があってハンサムな「右翼活動家」を画面に映せば、一般視聴者が保守思想に興味を持ってしまうから、左翼機関のテレビ局としては流したくないのだ。できれば、間抜け面のデブがい。最も紹介したくないのは、保守派で知的な美女である。人気コラムニストのアン・コールター(Ann Coulter)や「レッド・アイス」の司会者ラナ・ロクテフ(Lana Lokteff)、新世代の保守派であるブリタニー・ペティボーン(Brittany Pettibone)なんて絶対に駄目。左翼の洗脳が解けてしまうじゃないか。主要メディアは抗議集会で暴れ回る下品な右翼を意図的に映し出すが、そもそも普通の保守的アメリカ人なら、わざわざ“あんな”場所に出掛けないだろう。彼らは日常の仕事や子育てで忙しいし、興味があってもテレビで様子を覗くだけだ。健全な保守派で現場に赴くのは、左翼の横暴に相当怒っている人達である。

Ann Coulter 5Lana Lokteff 2Brittant & Nicole Pettibone 1







(左: アン・コールター  / 中央: ラナ・ロクテフ / 右: ブリタニーとニコルのペティボーン姉妹 )

  それにしても、どうして歴史上の偉人を大切にすることが差別行為になるのか? 白人保守派を断罪しているのは、一体どんな連中なのか? リー将軍の彫像に反対している連中の姿を撮せば一目瞭然だ。彼らの中には黒人や南米人が数多く混じっており、白人といえども名家の出身ではなく、東歐や南歐からの移民を先祖に持つ二級公民であったりする。つまり、彼らは建国の祖先から血と肉を受け継ぐ相続人ではなく、独立戦争や南北戦争を「外国史」と考える異邦人である。彼らには「南部の大義」に共鳴しない。血管に流れる遺伝子が違うから、反撥と憎悪しか湧いてこないのだ。日本だって同じだ。帰化した朝鮮人や支那人が、薩長に対する幕臣の反論とか、朝廷への尊崇に共感するとは思えない。日本人に恨みを抱く朝鮮人の子孫が、白虎隊の悲劇とか特攻隊の散華に涙を流すのか? 昭和天皇が崩御成された時、正常な日本国民は心から悲しんだ。日本名をぶら下げる帰化鮮人は何をしていたんだ? 宴会か?

  今回の騒動は我々に重大な教訓を与えるものである。国内に異民族を受け容れれば、自国の歴史や社会に恨みを持つ種族が増えるということだ。日本には支那人や朝鮮人ばかりでなく、フィリピン人やタイ人、ベトナム人、ブラジル人、トルコ人、アフリカ人など、様々な異邦人が入り込んでいる。こうした連中は日本人の祖先を持たないから、学校で「国史」を習っても日本人の意識を持たない。例えば、朝鮮人が豊臣秀吉や加藤清正を偉いと思うのか? 彼らにしたら朝鮮侵略の悪党に過ぎない。東郷平八郎元帥や乃木希典大将だって、彼らの英雄ではないのだ。いくら長州人が伊藤博文を尊敬しても、帰化鮮人は朝鮮の敵としか考えない。もっとも、「長州の恥さらし」たる菅直人だけは朝鮮人の英雄になれるだろう。近い将来、日本の偉人を尊敬する日系日本人は、「日本人至上主義者」として糾弾されるだろう。その頃までには、朝鮮系国民が権力を握っているから、上野の西郷さんも危ないぞ。征韓論を唱えた「極悪人」と目されて、彫像の撤去が決定されたりして。熊本城だって地震よりも、朝鮮人の怨念で破壊されるかも知れない。こうなりゃ、カトリック教会からエクソシスト(exorcist)の神父を呼んで「悪魔祓い」をしてもらわなきゃ。食卓塩くらいじゃ朝鮮人に効かないからね。




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