教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
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資金集めはユダヤ人が行っていた

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(左: 北朝鮮のミサイル発射実験  /  右: ジェネラル・ダイナミックス社のヴァージニア級潜水艦)

  今月、北朝鮮からミサイルが発射され、日本政府は「J-アラート」を鳴らして警戒を呼びかけたが、一般国民は“これ”といった恐怖感も無く、いつも通りの日常生活を送っていた。中には、耳障りな音がテレビや携帯電話から響いてきて“迷惑”と感じる人もいたらしいから、何とも呑気な国民である。これじゃあ、核シェルターの設置はおろか、迎撃システムの配備も覚束ないし、國軍の創設や敵国への先制攻撃など論外だ。

  一般国民同様、マスコミにも切迫感は無かった。北鮮からの威嚇を受けて、地上波やBSのテレビ局は小躍りして「報道特番」を流していたが、単に御用学者や北鮮の専門家を招いて、「どうしたらいいのでしょうか?」と尋ねるばかり。答えるゲストもはっきりとした対策を述べる事が出来ず、ただ金正恩の動向を推測し、「国際政治の状況を正確に分析すべきです !」とか「日本冷静な行動を取るように !」と口にするだけ。政府を代表する安倍首相も情けないもので、「万機を期す !」と述べるだけだった。こんなの官僚の国会答弁と変わらないじゃないか。野党の議員から質問されて、「善処します」とか「前向きに検討したいと思います」「これからも議論を重ねて行きたい」と答える役人は、「そんなの出来る訳ねぇだろう !」とか「やらねぇよ !」「じゃあ、お前がやってみろ !」という本音を隠しながら、模範解答を述べている。まぁ、具体的な武力行使というオプションが無いんだから、安倍首相だって腹話術師程度にしかなれない。まさか、記者からの質問を受けて、「では、さっそくトランプ大統領にお伺いを立てて、指示を仰ぎます」とは言えないじゃないか。それに、国民の大多数が現憲法の廃止と國軍の創設に反対なんだから、政府が出来ることといったら米国から武器を買うことくらいだ。これなら、怖い国防総省もニッコリ。

  日本のマスコミや軍事評論家は鼻息荒く、「これからの東アジア情勢を予測する !!」と騒いでるが、合衆国政府の背後に控えるスポンサーたちにとっては、東アジア一帯が常に焦臭(きなくさ)く、軍事的な緊張状態にある方がいい。ペンタゴンや軍事大学の戦略家たちは、専門家らしく北京政府との対立や軍事バランスをどうするかと考えているが、軍需産業やその投資家にとったら一儲けするチャンスの到来だ。彼らの立場からすれば、日本や東アジア諸国が戦場や廃墟になろうが一向に構わない。別に、自分の子供や兄弟が死ぬわけでもないし、屋敷は米国の高級住宅地にあって安全が保たれている。たとえ、北鮮がアメリカ本土にまで届く核ミサイルを開発できても、最新鋭の装備を誇る米軍の敵じゃない。もし金王朝が刃向かえば、瞬く間に国家消滅となるだろう。米国の政治家だって、日本の危機で落選する訳じゃないから、適当なコメントを寄せてお茶を濁すだけだ。所詮は「他人事」である。そして、彼らを操る大口献金者は、「莫大な税金が軍備に投入されれば懐が温かくなるよなぁ」と考えるのが普通だろう。

  戦後、「女とストッキングは強くなった」と不届きな「名言(迷言)」があったけど、それとは正反対に、勇敢だった日本人とドイツ人は敗戦で弱くなった。ドイツ人は事ある毎にナチスの「戦争犯罪」を取り上げられ、「移民排斥は人種差別だ !」「経済援助をよこせ !」「難民を受け容れろ !」と責め立てられるから、もう、棍棒で滅多打ちにされた野良犬みたいに怯えきっている。一方、日本人はある意味ドイツ人以上に精神病が悪化していて、独立不羈の気概を投げ捨てたばかりか、自国の命運までをも天と米国に委ねる有様だ。ところが、イスラエルを建国したユダヤ人は逞しいというか、年々図々しくなっている。彼らは国家建設のためならイルグン(Irgun / 準軍事的地下組織)を使って英国に対してテロ活動を行うし、中東での地位を盤石にするためアメリカ軍を積極的に活用することをためらわなかった。もし、必要とあらば友好国にも攻撃を仕掛ける。1967年に起きた「六日間戦争」で、イスラエル軍が合衆国海軍に対して虐殺を行ったことは有名だ。(これらのテロリズムを説明すると長くなるので省略する。)

  日本政府は北鮮のミサイル実験を受けて合衆国政府に縋(すが)るだけだが、イスラエルはアメリカ系ユダヤ人を動員して周辺諸国からの脅威に備えていた。例えば、イランが核開発を進めれば、アメリカ国籍を持つユダヤ人が政治家たちの尻を突いて、「イランの核施設に先制攻撃を !」と訴える。当ブログで紹介したシェルドン・エイデルソンなどは強硬派シオニストで、莫大な政治献金を以てイランへの攻撃を急(せ)かしていた。イスラエルが核兵器の脅威を受けると、アメリカ合衆国の政府と軍隊が動くんだからすごい。アメリカ軍の将兵はイスラエルの安全を確保するために血を流すが、日本を守るために命を懸けることはないんだから、日本人は“自分たちで”祖国を守るしかないのだ。もし、軍隊が嫌いな一般国民が身の安全を確保したいのであれば、在日アメリカ人の友人をつくっていつも一緒に居ればいい。ひょっとしたら海兵隊が序でに助けてくれるかも知れないぞ。計算高い女性に対しては、「米軍士官との結婚」というオプションもある。

Carl Icahn 1Jason Greenblatt 1Steve Mnuchin 1David Friedman 1







(左: カール・アイカン  / ジェイソン・グリーンブラット  /  スティーヴ・ムニューチン / 右: デイヴィッド・フリードマン )

  アメリカの若者がイスラエルのために奮闘するというのは奇妙だが、米国の中枢にユダヤ人が群がっているんだからしょうがない。トランプ政権を見たってユダヤ人だらけだ。名前を挙げてみると、まず娘婿のジャレド・クシュナー(Jared Kushner)、投資家のカール・アイカン(Carl Icahn)、法務担当のジェイソン・グリーンブラット(Jason Freenblatt)、ゴールドマン・サックスの元役員スティーヴ・ムニューチン(Steve Mnuchin)、法律顧問のデイヴィッド・フリードマン(David Friedman)、スピーチライターのスティーヴン・ミラー(Stephen Miller)、国家経済評議会を率いるゲイリー・コーン(Gary Cohn)、退役軍人を担当するデイヴィッド・シュルキン(David Shulkin)、クシュナーの友人でテクノロジー担当のリード・コーディッシュ(Reed Cordish)、大統領補佐官のアヴラム・バーコウィッツ(Avrahm Berkowitz)、政治コンサルタントのボリス・エプシュタイン(Boris Epshtyn)などである。敵対する民衆党に加え、共和党の主流派にも逆らうドナルド・トランプは、政権運営を円滑に行うため、否が応でもユダヤ人に屈服せざるを得ないのだ。

Gary Cohn 1Reed Cordish 1Avraham Berkowitz 1Boris Epshteyn 2







(左: ゲイリー・コーン  / リード・コーディシュ  /  アヴラム・バーコウィッツ  / 右: ボリス・エプシュタイン  )

  トランプよりも更に酷いのはバラク・オバマ前大統領だ。彼の地盤であるシカゴはマフィアが横行する「腐敗の都」として悪名高いが、ユダヤ人が盤踞する米国版「ペイル定住地(Pale of Settlement)」としても有名だ。(ペイル定住地とは、かつてロシア帝國内にあったユダヤ人特別区で、現在のベラルーシ、リトアニア、モルドヴァ、ウクライナに跨がる地域である。) ちなみに、現在のシカゴ市長となっているラーム・イスラエル・エマニュエル(Rahm Israel Emanuel)は、オバマ政権で首席補佐官を務めたユダヤ人であるが、その性質上、アメリカ人というよりイスラエルから派遣されたエージェントと考えた方がいい。だが、彼の親爺の方がもっと凄かった。ラームの父親ベンジャミン(Benjamin)はイスラエル生まれのユダヤ人で、筋金入りのシオニストであったという。何と、あの「イルグン」に属していたというから、泣く子もも黙るテロリストまがいのゲリラ兵。そして、母親のマーシャ(Marsha)も負けてはい。彼女は公民権活動家であったというから、マルキストのユダヤ人と同じバリバリの左翼だ。

Rahm Emanuel 2Antony Blinken 1Eric Lynn 1David Cohen 1







(左: ラーム・エマニュエル   / トニー・ブリンケン  / エリック・リン  /  右: デイヴィッド・コーエン )

  黒人大統領でも側近にはユダヤ人が矢鱈に多い。例えば、オバマの選挙参謀を務めたデイヴッィド・アクセルロッド(David Axelrod)も、共産主義者と親しい母親に育てられたユダヤ人左翼である。他にもユダヤ人がいて、国防補佐官のトニー・ブリンケン(Tony Blinken)、中東政策アドヴァイザーのエリック・リン(Eric Lynn)、CIA副長官のデイヴィッド・コーエン(David Cohen)、立法業務担当のエイミー・ローゼンバウム(Amy Rosenbaum)、特別補佐官のデニス・ロス(Dennis Ross)、上級アドヴァイザーのデイヴッド・プロウフェ(David Plouffe)、広報担当のダニエル・ボリン(Danielle Borrin)など、目が眩むほど多い。ミッシェル夫人の首席補佐官だってスーザン・シェール(Susan Sher)というユダヤ人女性だった。

Dennis Ross 1David Plouffe 1Danielle Borrin 1Susan Sher 1






(左: デイヴィッド・ロス  / デイヴィッド・プロウフェ  / ダニエル・ボリン  /  右: スーザン・シェール)

  バラク・オバマは黒人初の大統領という面ばかりがクローズ・アップされるけど、こんな口先だけの男が上院議員に当選し、大統領にまで上り詰めることが出来たのは、ユダヤ人の後押しがあったからである。例えば、オバマが上院議員選挙に出馬した時、彼を財政的に支援したのはシカゴの有力者として知られるプリッツカー家のペニー(Penny Pritzker)で、彼女が選挙資金集めに勤しんでいたのだ。ペニー・フリッツカーはオバマがシカゴ大学に雇われていた1990年代からの友人で、ミッシェル夫人とも親しい間柄である。このプリッツカー家というのは大変有名な資産家で、彼女の父親はもちろんのこと、伯父のジェイやロバート、従兄弟のトマスたちも揃って大金持ちなのだ。日本でも有名なハイアット・リージェンシー・ホテル(Hyatt Regency Hotel)を所有しているのが彼女の一族である。東京や大阪、京都、福岡などにチェーン展開しているから、「あの高級ホテルのオーナーかぁ」と思う方も多いだろう。

Abram Nicholas Pritzker 1Jay Pritzker 1Donald Pritzker 1








(左: アブラム・ニコラス・プリッツカー  /  中央: ジェイ・プリッツカー /  右:  ドナルド・プリッツカー)

  元々、このホテル・チェーンはハイアット・ロバート・フォン・デン(Hyatt Robert von Dehn)という人が創業したものであったが、彼がジェイ(Jay)とドナルド(Donald)のプリッツカー兄弟に売却したので、看板はそのままでも経営の実権は彼らに移っていた。(ジェイとドナルドの父アブラム・ニコラスAbram Nicholas Pritzkerは、弁護士業と慈善事業家を兼ねていた実業家で、シカゴ大学にある「Pritzker School of Medicine」は彼の一族が1600万ドルを寄進して設立した医学院である。) ここで重要なのは、ペニーの父親がドナルドで、トマス・プリッツカー(Thomas Pritzker)が父がジェイであることだ。すなわち、トマスはペニーの従兄弟に当たり、彼もオバマの財政的支援者であった。(Paul Merrion, "Big names in business close wallets to Obama this time," Crain's Chicago Business, August 4, 2013) トマスは「グローバル・ハイアット社」のCEO(最高経営者)を務めている。資金集めに貢献したペニーは、オバマ政権で目出度く商務長官に就任し、祖先の出身地であるウクライナを訪問して上機嫌だった。("US commerce secretary visits her Jewish rots in Ukraine, The Times of Israel, October 28, 2015) ちなみに、ペニーの弟であるジェイ・ロバート(Jay Robert Pritzker)は、2018年に行われるイリノイ州知事選挙に出馬することを発表したそうで、二期目を目指すブルース・ラウナー知事が再選するかどうか疑わしい。(Elizabeth Campbell and John McCormick, "Billionaire Pritzker Joins Illinois Governor Race", Bloomberg, April 7, 2017) というもの、民衆党が強いイリノイ州で共和党のラウナー氏が当選したことは久々の快挙であったから、また民衆党の勢いが盛り返すかも知れないのだ。

Penny Pritzker 1J B Pritzker 1Thomas Pritzker 1







(左: ペニー・ブリッツカー  / 中央: ジェイ・ロバート・プリッツカー /  右: トマス・プリッツカー)

シカゴのユダヤ人がオバマのパトロン

Susan Crown & William Kunkler 2(左: スーザン・クラウン・カンクラー  /  右: ウィリアム・チャールズ・カンクラー)
  オバマを財政的に支援するユダヤ人で注目すべきは、シカゴで幅を利かすクラウン一族だ。2008年の大統領選挙では、トマス・プリッツカーが3万5千400ドルをオバマに献金し、スーザン・クラウン・カンクラー(Susan Crown Kunkler)が4千600ドルを献金したのが明らかとなっている。だが、こんな端金は表面的なもので、実際どれだけのお金が流れたのかは判らない。オバマを応援していたのはスーザンだけではなかった。彼女の兄であるジェイムズ・シャイン・クラウン(James Schine Crown)は、「ヘンリー・クラウン社(Henry Crown & Company)」という投資会社の社長で、オバマの選挙資金集めに熱心だったという。クラウン兄弟がオバマに肩入れしているのは、彼らの父親であるレスター(Lester Crown)と母親のルネ・クラウン(Renee Helen Crown / 旧姓「シャインSchine」)がオバマのパトロンになっていたからだ。

Lester & Renee Crown 1James Schine Crown 1







(左: レスター・クラウンと夫人のルネ・クラウン / 右: ジェイムズ・シャイン・クラウン)

  ちなみに、妹のスーザンは同社の副社長とノーザン・トラスト社の重役を務めており、その夫は「CCインダストリー社」で副社長を務めるウィリアム・チャールズ・カンクラー3世(William Charles Kunkler III)である。彼女の亭主が務める会社は企業の吸収合併を行う投資会社で、そこの社長職に就いているのは、弟のウィリアム・H・クラウン(William H. Crown)である。クラウン一家はこぞってオバマを支援していたのだが、レスターの娘婿たるウィリアム・C・カンカーは元から共和党員で、2012年の大統領選挙ではミット・ロムニー候補に献金をしていた。それよりも注目すべきは、女房のスーザンがオバマからロムニーへと鞍替えしていた事である。その切っ掛けが非常に興味深い。スーザンはオバマの外政方針、特に対イラン政策が気に食わなかったようで、ベンジャミン・ネタニアフ首相とも齟齬を生じていたという理由から、ロムニー支持へと切り替えたそうだ。(Carol Felsenthal, "Susan Crown on Why She Support Mitt Romney", Chicago Magazine , March 20, 2012) 2008年の選挙ではオバマに4,600ドルしか献金しなかったのに、2012年の選挙ではロムニーに12万5,000ドルの献金を行っていたから、随分と態度を変えたものである。夫のウィリアムは35万ドルくらい献金したそうだ。

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(左: ミット・ロムニー  /  中央: スーザン・クラウン /  右ベンジャミン・ネタニアフ)

  ついでに言えば、このスーザン・クラウンは、「ショアー財団(Shoah Foundation)」の理事を務めていた。日本でもスティーヴン・スピルバーグ監督の映画『シンドラーのリスト』が話題となったが、この財団についてはあまり知られていない。しかし、歐米諸国では結構有名である。1994年、スピルバーグによって創設された「映像記録と教育のためのショアー研究所(USC Shah Institute for Visual History and Education)」は、ホロコーストの生存者による証言を集め、アーカイヴに保存する活動を行っているという。(現在は、スピルバーグが理事を務めていた南カルフォルニア大学に拠点が置かれ、「USC Shah Foundation」と改名されている。) ショアー財団がユダヤ人にインタヴューした映像は、ユーチューブで幾つかアップ・ロードされているから、日本人でも容易に観ることができる。英語が分かる方には是非みてもらいたい。(愚痴をこぼしてもしょうがないけど、日本語の字幕映像が制作されていないことは本当に残念だ。) 証言の中には「そんな訳ねぇだろう!」と突っ込みたくなるような体験談があるから、我々日本人は用心して耳を傾けなければならない。

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( 左: スティーヴン・スピルバーグ / 中央: オバマ大統領とレスター・クラウン夫妻 / 右: エドガー・ブロンフマン )

  確かに、当時の状況を知らない世代にとって強制収容所の生存者による「証言」は興味深いが、検事とか弁護士による反対尋問(cross-examination)が無いので、いくら悲痛な昔話といえども、単なる「雑談」か「放言」に過ぎないことを肝に銘じるべきだ。(彼らは偽証罪に問われる心配が無いんだから、いくらでも「自由」で「無責任」な“証言”を口にすることができるだろう。 ) 陪審員制度の裁判に慣れているアメリカ人なら単純に信じないが、お白洲の法廷しか知らない日本人だと鵜呑みにしてしまう危険性がある。(目撃者の証言だって、物的証拠と付き合わせて検証しなければ、判決を下す材料にはならない。) ちなみに、スピルバーグが財団の名誉会長になっているのは当然としても、スーザンの母親ルネ・クラウンも名誉会長になっていた。さらに、ユダヤ人財界の大御所、エドガー・ブロンフマン(Edgar M. Bronfman)も名誉会長になっていたのだから、ホロコーストのホラ話が如何に信憑性を持っているかが判るだろう。言うまでもなく、ブロンブマンは世界的に有名な酒造メーカー「シーグラム(Seagram)」を保有する大富豪ファミリーの出身で、世界ユダヤ人会議(World Jewish Congress)の議長を務めていた人物である。ユダヤ人のネットワークは色んな所で絡まっているから、歐米諸国の政治を勉強する日本人は、舞台裏で蠢(うごめ)く“西歐人もどき”のユダヤ人に注意しなければならない。

ジェネラル・ダイナミック社を支配する一族

Henry Crown 1(左  /  ヘンリー・クラウン)
  そもそも、このクラウン家とはどんな連中なのか。一族の台頭はスーザンの祖父、つまりレスターの父親であるヘンリー・クラウン(Henry Crown)に遡る。ヘンリーはリトアニア移民の父アリエと母アイダ・クリンスキー(Arie & Ida Krinsky)との間に生まれた息子で、両親が米国へ移民してきた時、父親が「クリンスキー」という姓を「クラウン」に改めたので、それ以降「クラウン」を名乗っていた。彼は第八年生で学校を去り、12歳の時から働き始め、19歳の時には50ドルの貯金を持っていたという。1919年、彼は1万ドルを借りると、兄弟のソル(Sol)とアーヴング(Irving)を伴って「マテリアル・サービス社(Material Service Corp.)」を設立した。この会社は鉄道や道路の建設に使用される資材を扱う土建屋で、シカゴのループ地下鉄やオペラ・ハウス、商店街などを建設したことで知られている。

  1940年代になると、マテリアル・サービス社は更なる発展を遂げることになった。石炭や石灰石を扱うユダヤ商人は、第二次大戦が勃発したことで、米軍の物資調達を任されることになる。政府からその手腕を認められたのか、ヘンリー・クラウンは陸軍工兵隊の中佐に任命され、10億ドル相当の軍需品を買い付けることになったらしい。べつに、戦闘部隊の指揮官になったわけではないが、ヘンリーが生涯「カーネル(Colonel)」の称号を用いていたのは、こうした経緯があったからだ。よくユダヤ人の実業家や学者で軍歴を誇る者がいるけど、その実態を調べてみると、軍の事務係とか法律顧問、調達係、通訳、諜報員などであったりするから、勇敢な戦闘員と思ったら大間違いという場合が多い。元国務長官のヘンリー・キッシンジャーも戦時中「軍曹」であったが、その任務はドイツ国内での諜報活動で、銃を持って激戦をくぐり抜ける「鬼軍曹」ではなかった。ドイツ語が不得意なアメリカ人将兵にとって、ドイツ生まれのユダヤ人は便利な通訳なのだ。

  戦争特需で大儲けしたマテリアル・サービス社は、他の業種にも食指を伸ばし、株の取得を通して拡大していったという。そして、1959年、同社は有名な軍事企業である「ジェネラル・ダイナミックス社」を併合することに成功したのである。「ジェネラル・ダイナミック」はクラウン一族にとって、まさしく「クラウン・ジュエル(王冠の宝石)」で、イスラエルのシオニストと米国のユダヤ人を繋ぐ大手兵器会社となってしまった。

M1 Abrams Battle Tank 1F-111 Aadvark 1







(左: エイブラムズ戦車  /  右: F-111戦闘機)

  現在の日本人が「ジェネラル・ダイナミック社」と聞けば、すぐエイブラムズ戦車(M1 Series Abrams Battle Tank)とか、ストライカー装甲車(Stryker Armored Combat Vehicle)、F-111(Aardvark)戦闘機、F-16戦闘機ファルコン (Falcon)、携帯型地対空スティンガー・ミサイル(FIM-92 Stinger)、トマホーク・ミサイル(Tomahawk missile)などを思い浮かべるはずだ。しかし、「ジェネラル・ダイナミック社」は元々ジョン・フィリップ・ホランド(John Philip Holland)というアイリス系アメリカ人の技術者が創業した「エレクトリック・ボート社(Electric Boat Company)」が前身で、主に潜水艦を製造する兵器メーカーであった。この会社は日本人にもよく知られており、日露戦争の時、帝國海軍はエレクトリック・ボート社から潜水艦を購入していたのである。もちろん、同社はロシアにも販売していた。

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(左:  F-16 戦闘機/ 右: スティンガー・ミサイル )

Sakuma Tsutomu 1(左  /  佐久間勉大尉)
  「ホランド」の名前は帝國海軍の将兵にとって馴染み深く、佐久間勉大尉が乗った潜水艇も「ホランド級」であった。今では大学生でも聞いたことの無い佐久間大尉だが、昔は子供でも知っている偉大な軍人で、歐米の軍人にもその名が轟いていた。明治43(1910)年4月15日、山口県周防国新湊沖を航行していた第六号潜水艇は、潜水訓練中にバルブからの浸水により沈没してしまう。艇長の佐久間大尉は人事を尽くすが万事休すとなった。佐久間艇長は薄れ行く意識の中、37ページに及ぶ「遺書」をしたため、それが国内および海外にも公開されて多くの人々から称讃を受けたという。天皇陛下の軍人を死に至らしめたことを詫び、軍人の矜持を最後まで棄てなかった佐久間大尉の遺書は、外国の軍人に多大なる感銘を与え、その「沈勇」は合衆国海軍の将兵やセオドア・ローズヴェルト大統領にまで伝わっていたそうだ。健全な精神を持つ日本人がこの遺書を読めば自然と目頭が熱くなる。ところが、現在の歴史教科書にはこういった美談は一切無い。立派な軍人を無視して捏造された「強姦魔」を載せる教科書なのに、「無料配布だわぁ !」と喜んでいる親がいるんだから、まともな日本人は天を仰ぎたくなる。尚武の精神を削がれた子供を育成しながら独立国を目指すなんて、悧巧な馬鹿を育てる予備校教師に等しい。

Isaac Leopold Rice 1(左  /  アイザック・レオポルド・ライス)
  潜水艦を販売していたホランドだが、販売不振などの理由で資金不足に陥り、アイザック・レオポルド・ライス(Isaac Leopold Rice)というユダヤ人の金貸しに融資を頼むことにした。「溺れる者は藁をも掴む」というが、ユダヤ人だけは避けた方がいい。ライスはお金を都合する代わりに、会社が保有する特許と経営権を寄越すよう、ホラントに迫ったそうだ。そこで、やむなく要求に応じたホランドは会社の経営権を失い、週給90ドルの技術者にまで零落(おちぶ)れたそうだ。一方、乗っ取りに成功したライスは、潜水艦を一隻30万ドルで販売する敏腕経営者になっていた。ライスと反目するホランドは1914に他界し、そのライスも翌年に息を引き取る。彼の後任にはヘンリー・カース(Henry Carse)が就き、新たなエレクトリック・ボート社は「エレクトロ・ダイナミックス」や「エルコ・モーター・ヨット」「ニュー・ロンドン・シップ&エンジン」などを次々に合併し、1917年、社名を「サブマリン・ボート社(Submarine Boat Corporation)」に変える事にした。

  1937年、「エレクトリック・ボート」の社名に戻されたサブマリン・ボート社の経営権は、カースの後任者たる首席エンジニアのローレンス・シュピアー(Lawrence Spear)から、ジョン・ジェイ・ホプキンス(John Jay Hopkins)に移って行った。新社長のホプキンスは事業拡大に乗り出し、有望市場と見なされる航空機および軍需産業に参入すべく、カナダ政府に2千200万ドルを払って「カナデアー(Canadair)」社を購入した。こうして肥大化したエレクトリック・ボート社は、1952年「ジェネラル・ダイナミックス(General Dynamics)」と改名され、翌年にはアトラス・コーポレーション(Atlas Corporation)から「コンソリデイテド・ヴァルティー・エアククラフト(Consolidated Vultee Aircraft)」を買収することになる。

  ところが、1957年にホプキンスが病に倒れ、フランク・ペイス(Frank Pace)が後任者となる。ところが、航空機部門の販売が思わしくなく、会社は財政危機を迎えてしまった。そこに目を附けたのがマテリアル・サービス社のヘンリー・クラウンで、彼はジェネラル・ダイナミックス社の株を大量に買い付け、1959年に自分のマテリアル・サービス社と合併させたのだ。ヘンリーは「アムトラック(Amtrack)」の社長をしていたロジャー・ルイス(Roger Lewis)を迎えて、1961年、彼をジェネラル・ダイナミックス社の会長に据えたのである。しかし、ルイスは1966年にジェネラル・ダイナミックス社の株を買い戻すことで、隠然たる権力を有するクラウンを会社から追放しようとした。ヘンリー・クラウンは保有の株により1億2千万ドルの大金を受け取ることになったが、ジェネラル・ダイナミックスとマテリアル・サービスの支配権を失うことになる。そこでヘンリーは、数年を費やして株の再取得に邁進し、1970年ついに重役会へと返り咲き、憎きロジャーを解任した。復讐を果たしたヘンリーは、兵器メーカーのマクドネル・ダグラス社からデイヴィッド・ルイス(David Lewis)を引き抜き、彼を新たな会長に就任させたという。

  1960年代から70年代にかけて、防衛産業には腐敗の話題が尽きなかった。各兵器メーカーはペンタゴンの役人や政治家に対して賄賂を渡し、巨額の利益を得ようと躍起になっていた。有名な例だと、大手グラマン社の「灰皿」である。合衆国海軍は早期警戒機のE-2Cホークアイ(Hawkeye)に設置される、グラマン航空機社(Grumman Aerospace Corporeation)製の灰皿に660ドルを支払っていたのである。(Bill Keller, "Navy Pays $ 660 Apiece for Two Ashtrays", The New York Times, May 29, 1985) 1ドルを240円として換算すれば、15万8千400円の装備品となるわけで、いくらなんでもボッタクリ過ぎだろう。ヤクザが経営するスナックだって、こんな値段は請求しないぞ。グラマン社は他にも「高級品」を売りつけていた。例えば、F-14戦闘機の脱出シートを調節するソケット・レンチを1個400ドル(9万6千円)で納入していたのである。ジャバネット・タカタに頼めば半額で購入できるんじゃないか。テレビ・ショッピングで有名なトーカ堂の北義則(きた・よしのり)社長なら、「なんと今回は、税込・送料無料で19,800円ぇぇ~ん」と奮発して売ってくれるだろう。灰皿やレンチのみならず、他にも驚きの商品があって、640ドル(15万3千600円)の便座カバーとか、7千600ドル(182万4千円)のコーヒー・メーカーがあったそうだ。「茶色い液体」を好むアメリカ人は、家電にお金をかけるなら、もっと旨いコーヒー豆を買えばいいのに、と思ってしまう。筆者も経験したけど、本当にアメリカの食堂で出されるコーヒーは不味い。ドトール・コーヒーの鳥羽博道(とりば・ひろみち)会長が飲んだら、即座に吐き出してしまうだろう。(日本に生まれて良かった。)

Roger Lewis 1 Lewis 1Taki Veliotis 1









(左: ロジャー・ルイス  / 中央: デイヴィッド・ルイス /  右: タキス・ヴェリオティス)

Robert Baker 1(左の人物 /  ボビー・ベイカー )
  脱線したので話を戻す。グラマン社と同様にジェネラル・ダイナミックスも例外ではなく、瀆職・腐敗のスキャンダルにまみれていた。例えば、1977年、デイヴッド・ルイスが造船部門のエレクトリック・ボートをタキス・ヴェリオティス(P. Takis Veliotis)に任せていたのだが、彼はキックバック容疑で連邦政府に目を附けられ、六年後その追求を逃れるべく、ギリシアに高飛びしてしまった。(Bob Tamarkin, "The Ordeal of Lester Crown", The New York Times, December 7, 1986)  しかし、会社を利用しての瀆職はヴェリオティスだけの専門ではなく、大株主のヘンリー・クラウンも行っていたのだ。ケネディー政権末期、テキサスに本拠を定めるジェネラル・ダイナミックス社は、新型戦闘機TFX/F-111(Tactical Fighter Experimental)を生産するチャンスを獲得し、70億ドルもの契約に漕ぎ着けることができた。ところが、1963年にジェネラル・ダイナミック社は連邦議会の調査を受ける破目となり、ヘンリー・クラウンが如何にして軍との契約を結んだのかが問題にされてしまったのだ。当時、リンドン・ジョンソン副大統領のアドヴァイザーを務めていたボビー・ベイカー(Robert Gene Baker)が、ビジネス上の利益を得るため、賄賂や性接待を行っていた事がバレてしまい、上院の調査委員会が動き出すことになった。

Fred Korth 1(左: フレッド・コース  /  右: ジョン・F・ケネディー)
  もっとも、親分のジョンソンが腐敗の帝王だったから不思議ではなかったが、ボビー・ベイカーのスキャンダルは、ジョンソンの身辺にも及んでしまった。上院の調査委員会はベイカーと彼の同僚たるドン・レイノルズ(Don Reynolds)を詰問し、彼らから証言を引き出す事ができたという。レイノルズによると、ニューヨークでロビーストを接待するためにセックス・パーティーが開かれたそうで、ベイカーは10万ドルが詰まったスーツ・ケースを見たそうだ。ベイカーの証言によれば、この大金はTFXの契約に尽力してくれたジョンソンへの返礼であったという。 汚いことに関しては達人のジョンソンだから、テキサス州の兵器会社から賄賂をもらってもおかしくはない。1963年10月、事件の余波を受けて海軍長官のフレッド・コース(Fred Korth)は辞任に追い込まれた。というのも、彼はフォート・ワース・コンチネンタル・ナショナル銀行の元頭取で、テキサス州フォート・ワースにあるジェネラル・ダイナミックス社の工場に資金を流していたのだ。コース長官はジョンソンの手下であったから、「お得意先」に受注の権利が移るよう便宜を計ったのであろう。ジョンソン大統領の悪事を暴き出したらキリが無いので省略するが、日本人には余り知られていない過去がジョンソンには“いっぱい”ある。彼は癒着と言っていいほどユダヤ人と深い関係を築いていた。これはいずれ紹介したいが、これほど悪い大統領も珍しい。ちょっと前、ロヂャー・ストーンが自身の番組でボロクソに貶していたから非常に面白かった。マスコミはトランプを最低の大統領と見なすが、ジョンソンと比べたら話にならない。トランプが聖人に見えてしまうほどだ。

  「パート2」につづく。



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