教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
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淫乱だった整骨医

Larry Nassar 1Larry Nassar victim Alexis Moore








(左: ラリー・ナサール  /  右: 被害者の一人アレクシー・ムーア)

  プロフェッショナルやアマチュアを問わず、スポーツ選に手には若年層が多く、体操選手となれば10代の少年少女が大半を占めている。特に、オリンピック大会に出場するようなトップ・アスリートになれば、18、19歳の少女など珍しくはなく、20歳代の選手でもメダリストになる可能性は大きい。大抵の選手が小学生の頃から始めているから、中学生や高校生ともなれば、一流のコーチや優秀な医者があてがわれており、体の不調や怪我の具合などを相談するのも普通だ。適度な運動は体に良いが、世界一を目指す競技となれば有害である。思春期の女性選手といえども、苛酷な練習による肉体の消耗が激しいので、“人には言えない”部分の痛みもあるはず。そこで、恥ずかしいけど専属医に診てもらうことだってあるだろう。

Larry Nassar 4(左  /  若い頃のラリー・ナサール)
  しかし、最近、専門家の立場を悪用した不届きな医者がアメリカにいたのだ。摘発されたのは、ミシガン州立大学で体操選手の体調を管理するラリー・ナサール(Larry Nasser)という整骨医である。この54歳になるスケベ医師は、世界大会を目指す少女たちを餌食にしていたのだ。彼は練習で体のあちこちに痛みを覚える女性選手を診察するはずだったが、その主目的は治療ではなく、自分の性慾を満たすことにあった。彼は自分の部屋にやって来るカモに“卑猥な診察”を行い、これといった罪悪感も無いまま、それを長年に亙り続けていたのだ。信じられないけど、一人じゃなく大勢の少女が犠牲になっていた。

  例えば、ナサールを告発した被害者の一人、カイル・スティーヴンズ(Kyle Stephens)は6歳から12歳まで彼の「性的診察」を堪え忍んでいたそうで、ナサールは自宅にやって来たカイルの股間を揉み出すと、そっと自分の指を彼女の性器の中に挿入したそうだ。(David Eggert, "Little girls don't stay litrtle forever. Sexual abuse victim confronts Larry Nassar in cout", Time Magazine, January 16, 2018) ナサールは否定したそうだが、彼女の両親は信じたという。そりゃそうだ。日本人の親だって絶対信じる。いくら小学生の子供とはいえ、先生の指が股間に入れば拒絶したくなるじゃないか。愛娘にこんな真似をされた父親なら、ナサールを捕まえ、その指の一本一本をへし折るだけでは済まない。奴の口の中にガラスの破片を詰め込んでガムテープで塞ぎ、アッパーカットで顎を砕いたり、左右のフックで頬を殴って口の中を血だらけにするだろう。海兵隊の父親だと、たぶん、ボーナスとして睾丸潰しを加えるんじゃないか。戦場でゲリラ兵と戦う軍人は、殺人なんか平気だから、半殺しなんて朝飯前だ。

Kyle Stephens 1Larry Nassar's victim Aly Raisman








(左: カイル・スティーヴンズ  / 右: ナサール被害者の一人アリー・レイズマン )

Jessica Thomashaw 1(左  / ジェシカ・トマショウ )
  別の被害者、ジェシカ・トマショウ(Jessica Thomashaw)も幼い時の悪夢を語っていた。17歳になる彼女は、9歳から12歳の頃まで性的虐待を受けていたそうで、ナサールは無防備な彼女の体を揉む振りをして、“恥ずかしい部分”に触っていたそうだ。こうした恥辱により、ジェシカは“普通”の子供時代を過ごせず、大切な時期を永遠に失ってしまった、と歎いていた。性的な事を何も知らない少女が、大人の男性から「異常」な行為を受ければ怯えてしまうし、変態行為でも“治療”行為と言われれば、泣きながらでも「そうなのかなぁ」と勘違いし、親に伝えない場合だってある。信頼している「先生」がすることだから、ちょっとくらい未知の「診察」でも少女たちは我慢してしまうのだ。無知な子供を言いくるめるゲス野郎は、本当に汚く、市中引き回しの上、獄門さらし首にしても飽き足らない。

  痛ましいことに、被害者となった子供の中には、自らの命を絶った少女もいたそうだ。ドナ・マーカム(Donna Markham)という母親は、娘のチェルシー(Chelsey)がナサールの性的虐待を受け、2009年に自殺したことを告げていた。この外道に猥褻な行為をされたチェルシーは精神的ダメージに苦しみ、やがて麻薬に手を出すようになったらしい。体操の練習に励んでいた少女が、ある日突然「麻薬中毒患者」になるなんて、常識的に考えれば“普通”じゃないだろう。たぶん、恥ずかしい事をされたチェルシーは、一連の“密室行為”を親に相談できず、一人で悩んでいたに違いない。娘の活躍を撮した記念写真が、葬式での慰霊写真になるなんて、子供に先立たれた母親は、これからどうやって生きて行ったらいいのか。

Donna Markham 1Rosemarie Aquilina 1







(左: ドナ・マーカム  /  右: ローズマリー・アクィリナ判事)

  この卑劣な医師によって食い物にされた犠牲者は、何と150名にも上るそうで、ローズマリー・アクィリナ(Rosemarie Aquilina)判事は、法廷に立つナサールに懲役175年の判決を言い渡したそうだ。しかし、この破廉恥漢は別件でも有罪になっていた。彼は幼児ポルノ、つまり淫乱な幼児の写真を所持していたことで、既に60年の懲役刑を受けていたのである。もう言葉が出ない。こんな奴はいっそのこと去勢にしてしまえ ! 日本の人権屋は犯罪者の「権利」ばかりを主張し、「死刑や宮刑は残酷だ !」とわめき立てるが、もし自分の娘が強姦されたり殺害されても同じ事を言えるのか ? 彼らは“他人の子供”が被害者の時は、天使のように犯人を庇うが、“自分の子供”が犠牲者になると魔王の如く怒る。人権屋にとって“大切”なのは生きている下手人の「権利(未来)」であって、死んだ被害者の「権利」ではない。「死人に口なし」で、墓場に入った者は何も訴えないし、埋葬された骸骨の“将来”など無意味だ。「人でなし」が板に附いている左翼弁護士の関心は、国家権力によって裁かれる罪人を守ることにある。必殺仕置人の方がよっぽど人情味があるんじゃないか。

Randall Margraves 3Randall Margraves daughters







(左: ランダル・マーグレイヴ  /  左: 被害を受けた彼の娘たち)

  快適な刑務所暮らしを宣告された悪徳医師、ラリー・ナサールに憤りを感じる親は多い。三人の娘を食い物にされた父親、ランダル・マーグレイヴス(Randall Margraves)は堪えきれぬ怒りを爆発させていた。("Larry Nassar victims' dad tried to attack disgraced doctor in court", CBS News , February 2, 2018) 娘を凌辱されたマーグレイヴス氏は、法廷にナサールが現れると、自分の頭を左右に振り、「このクソ野郎 !(son of a bitch !)」と叫ぶや、ナサール目がけて飛びかかった。彼は法廷にいた警護官に直ぐさま取り押さえられてしまったが、この顛末をテレビで観たアメリカ国民の心は複雑だった。怒りに震える父親を羽交い締めにする警官だって、その気持ちは痛いほど分かるからだ。だから、警官たちの拘束は乱暴なものではなかった。

捜査が遅れた本当の理由は?

Randall Margraves 1Randall Margraves 2







(写真  /  ナサールに襲いかかるランダル・マーグレイヴ)

  温厚な日本人の親だって、このような場面に出くわせば、きっと同じ事をするだろう。日本では法律的に個人の復讐が禁じられているけど、有罪が確定した被告人なら、被害者本人あるいは、犠牲者の遺族に「復讐権」を許してもいいんじゃないか。娘を強姦された父とか、妹を殺害された兄が、獄中の犯人を暴行したって怒る庶民は居るまい。腕力の無い父親には、野球バットや指に嵌めるナックルを貸してあげてもいいだろう。暴論かも知れないが、少なくとも殺人事件の遺族には、仇討ちの選択肢を与えるべきだ。政府に雇われた刑務官は被害者の代理として犯罪者を絞首刑にするが、日本的感覚からすれば、無関係の第三者が執行者になるのはおかしい。遺族の代表者が恨みを晴らす方が正論だ。もちろん、執行者になるのを遺族が厭がれば刑務官が代行するけど、娘の仇を討ちたい父親に犯人を渡してもいいんじゃないか。涙を浮かべる父親に気が済むまで殴らせたり、娘が味わった同じ恐怖を味あわせてから刺し殺してもいい、とかさぁ。強姦犯なら、被害者かその家族が犯人の睾丸を切り落としたり、目玉をくり抜いて放置するとか、様々な仕置きが想像できる。

  学者や判事、議員は血の復讐を「野蛮だ!」と言い張るが、庶民の感情からすれば「当然の報い」である。左翼学者は何かと言えば、犯罪者の「人権」とやらが大切にされる北歐諸国を引き合いに出すが、「日本は日本」で、「外国は異国」であるから、ヨーロッパのインテリが何を言おうが我々は日本の流儀に従う方が良い。国民の大半が軽い処罰や甘い法律に疑問を抱いているのは、西歐仕込みの奇妙な刑罰思想に「違和感」を持っているからだろう。どうして殺人犯がたった20年以下の懲役刑なのか、常識で暮らす庶民には理解できない。裁判官や弁護士は「一人くらい殺した程度で死刑なんて無理 !」と吐き捨てる。それなら、国会議員が法律を変えて、犯罪者を厳しく罰する法案を通すしかない。これに反対するのが地上波テレビと大手の新聞社である。彼らは日本人にとって大切な案件になると、大反対のキャンペーンを張って潰そうとするから有害だ。日本の一般国民は「なぜ日本人は日本の常識で判断できないのか」を考えるべきである。

Larry Nassar's victim Emma Ann MillerLarry Nassar's victim Brianne Randall-Gay






(写真  /  ラリー・ナサールの被害者)

  今回、異例の懲役刑を受けたラリー・ナサールがアラブ系アメリカ人であることを、どのメディアも伝えなかったのは実に奇妙である。もし、我々が法廷に立つ支那系や朝鮮系のアメリカ人医師を観れば、その生まれ育ちや家族背景を知りたいと思うだろう。報道によれば、ラリーの妻たるステファニー(Stefanie)夫人は事件発覚後、離婚することを決心し、三人の子供を引き取るため、裁判所に訴え出たそうだ。ラリー・ナサールの個人的プロフィールは詳(つまび)らかにされておらず、どんな切っ掛けで猥褻行為を始めたのか、未だに明らかではない。被害者の大半も匿名で、どんな女性なのかも判らず、記者会見に臨んだレイチェル・デンホランダー(Rachel Denhollander)が顔を晒しているくらいだ。(その後、裁判で続々と被害者が名乗り出てきた。)

Larry & Stefanie NassarLarry Nassar's victim Rachel Denhollander







(左: ラリーとステファニー・ナサール  / 右: レイチェル・デンホランダー )

  一般のアメリカ国民が最も知りたい点は、なぜナサールが長期間に亙って猥褻行為を続けられたか、である。1990年代から彼に対する苦情が出ていたというが、所属組織は真剣に受け止めておらず、調査や処分は無かった。しかし、2004年にも10代の体操選手から苦情が上がったそうで、多少は波風が立ったが、これもうやむやにされてしまったという。被害者の少女は地元の警察に訴えたのに、本格的な捜査は無く、大学側の調査も甘くて、少女の親が丸め込まれてしまい、その被害届を取り下げたそうだ。本当に呆れてしまうが、2016年に至るまで警察の取り調べが進まず、大学側は20年間もナサールの「悪行」を見逃していたのである。訴えを無視できない2016年になって、ようやくFBIが捜査に入り、忌まわしい事件が明るみに出たそうだ。

  それにしても、セクハラとかキャンパス・レイプに敏感な大学側が、なぜナサールの破廉恥行為を見逃したのか不思議である。保守派のアメリカ人なら、「ナサールが非白人、すなわちマイノリティーのアラブ系だから、体操部や大学の理事が及び腰だったのでは ?」と勘ぐるだろう。なぜなら、もし西歐系白人の医師なら、もっと早く調査が行われていた可能性が高いからだ。日本人ではちょっと想像がつかないけど、マイノリティーへの偏見を自制する西歐人は、容疑者が有色人種だと手加減する傾向がある。以前、英国で白人少女を手込めにしたパキスタン人の犯罪集団が検挙されたが、地元の評議会議員はその「悪行」を前から知っていたそうだ。しかし、ゴロツキどもが有色人種の移民や帰化人であったので、警察や市議会の対応が先延ばしにされ、本格的な捜査が遅れてしまったのである。ラリー・ナサールの一件がどうなのか定かではないが、20年間も放置されていたのは異常としか言いようがない。もう、マスコミの関心も薄れてしまったので、事件の詳細な報道は期待できないだろう。新たなスキャンダルが噴出しない限り、忘却の彼方に埋もれてしまうのがオチだ。

  中編に続く。




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