教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房

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白人女性とじゃなきゃ嫌だ

  アメリカでよく耳にする「レイシズム」と言えば、「白人が有色人種に対して持つ差別意識」というのが日本人の認識だだろう。ところが、被害者であるはずの黒人にも、れっきとした差別心が存在するのだ。世の中には一方的な被害者というものは案外少なくて、差別に苦しむ人でも裏で“こっそり”他人を差別していたりする。だから、人の感情というものは複雑怪奇で、第三者にはちょっと判らない。「ナチスに迫害された」とわめき立てるユダヤ人でも、自分達で国家(イスラエル)を作れば、異民族を毛嫌いし、自分の領土から追い出そうとする。「人種の坩堝(るつぼ)」を称讃する民族が、「黒人は穢らわしい」と言って追放したり、「混血すれば孫が黒くなるじゃないか」と腹を立て、我が子の異人種間結婚に反対したりするなんておかしい。保守派のユダヤ教徒になると、アラブ人男性と結婚するユダヤ人女性に対し、「民族の裏切者」呼ばわりするんだから、ネオ・ナチは諸手を挙げて大絶賛だろう。第三帝國の継承者はイスラエルに現れるんじゃないか。

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(左: 父親のマシュー・ノウルズと娘のビヨンセ  /  右: ビヨンセと母親のティナ)

  話を戻すと、人種意識は白人だけの特徴ではなく、黒人にも「ある」ということだ。アメリカの“黒人”歌手ビヨンセ(Beyoncé)は日本でも人気を博しているようだが、彼女の父親マシュー・ノウルズ(Matthew Knowles)氏には世間に知られたくない過去がある。彼は娘のマネージャーを務めていたので、藝能界ではちょいと知られた人物で、最近、『レイシズム : 子供の目から(Racism : From the Eyes of a Child)』という本を出版した。そこで、さっそく有名な黒人雑誌『エボニー(Ebony)』からインタヴューの要請があったという。すると、この取材に応じたことで、彼の意外な人生が明らかとなり、レイシズムの影がちらつくようになったという訳だ。

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(左: ビヨンセと妹のソランジュ  / 右: 幼い頃のビヨンセとソランジュ )

  ビヨンセの父マシュー・ノウルズは1952年、アラバマ州バーミンガムから60マイルくらい離れた小さな町、ガズデンで生まれた。1950年代の南部といえば、まだ人種差別が色濃く残っていて、黒人が白人の集まる食堂に入れば冷たい視線を一気に集めたし、白人用の便所には決して入ることなど許されない。バスに乗っても席は別々で、黒人男性が白人女性の隣に坐るなんて自殺行為だ。水泳プールも白人専用で、黒人が白人客と一緒に水遊びをするなんて夢のまた夢で、黒人選手がオリンピックの水泳代表に選ばれることはなかった。だいいち、黒人が望んでいなかったから最初から無理。高校の卒業パーティー(プロム)であっても、黒人生徒が白人生徒を誘ってダンスを楽しむなんてあり得ず、南米人やアジア人も蚊帳の外だ。ミュージカル映画『グリース』を観れば分かる。マイケル・ジャクソンみたいな黒人が、オリヴィア・ニュートン・ジョンのような白人女性とデュエットを組む脚本など想定外。『ダーティー・ダンシング』どころか、『エルム街の悪夢』より恐ろしい結果となる。

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(左: オリヴィア・ニュートン・ジョン  /  右三枚: 少年時代から青年・壮年時代のマイケル・ジャクソン )

  現在では、人気番組の『リアリティー・ショー』などで、黒人男性が白人女性にプロポーズするシーンがたまにあるけれど、1960年代以前のアメリカなら、抗議の電話が殺到するどころか、プロデューサーを始め、テレビ局の重役と社長は即解任だ。世間の注目を浴びた異人種間結婚と言えば、白人女性のペギー・ラスク(Peggy Rusk)と黒人男性のガイ・ギブソン・スミス(Guy Gibson Smith)の挙式を思い出す。二人は1967年に夫婦となり、その写真が『タイム』誌の表紙を飾っていた。(1967年9月29日号) 何しろ、ペギーの父親というのが国務長官のディーン・ラスク(Dean Rusk)だったから、全米のアメリカ人が話題にしたのも当然だ。一方、新郎のスミス氏はジョージタウン大卒で、NASAの職員となっており、ROTC(予備役)の軍人でもあった。もし、彼が白人青年なら婿として申し分ないが、黒人であったから世間が驚いた。愛しい娘が黒人と結婚するなんて、白人の父親にとったら悪夢だ。ギリシア人やアルバニア人みたいな黒髪の南欧人でさえ嫌なのに、アフリカ系の青年がデートを申し込むなどもってのほか。娘の手を触れただけでも大問題である。箱入り娘が黒い恋人を両親に紹介したら、母親は気絶するし、父親は激昂して殴りかかるだろう。姉や妹だって義理の兄弟が黒人じゃ肩身が狭い。隣近所も騒然となる。

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(左: ディーン・ラスク  /  右: ペギー・ラストとガイ・スミス)

  こんな時代背景なので、ノウルズ氏が堂々と白人女性と付き合うなんて、普通は無理。だから、日本人がビヨンセの母親を見れば、“偶然”の出逢いでノウルズ氏と恋に落ちたのでは、と考えてしまうだろう。しかし、二人の結婚は偶然とか自然の産物ではなかった。むしろ、彼は意図的に“ライト・スキン”の女性を選んでおり、信じ難いが、黒人女性に対して差別心を抱いていたのだ。というのも、彼の母親は常々息子に向かって、「ウチに縮れ毛の黒人娘なんか連れてくるんじゃないよ !」と言い聞かせていたからである。(Travis M. Andrew and Amber Ferguson, "Beyoncé's father takes on colorism : He dated her mother because he thought she was white", The Washington Post, February 5, 2018)  黒人の母親が黒人の少女を嫌うとは恐れ入るが、息子の将来を考えての忠告なんだろう。自分の親から“こうした”訓示を受ければ、ノウルズ氏が黒人娘を避けたのも尤もだ。『エボニー』誌のインタヴューの中で、彼はこう述べている。

  50年代、60年代、70年代の南部では、肌の黒さ加減というのは、とても重要なんだ。だからね、こうした言いつけを聞きながら育った僕は、本当に不運なんだ。

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(左: マライア・キャリー  / 中央: ヴァネッサ・ウィリアムズ  /  右: パウラ・パットン)

  若い頃、ノウルズ氏は白人の女の子とばかりデートをしていて、たまに黒人女性が相手でも、色が薄くて白人に近い娘を選んでいたそうだ。ノウルズ氏が未来の夫人となるティナ・ロウソン(Tina Lawson)嬢と出逢ったとき、彼の目にはティナが白人に見えたという。混血児が多いアメリカには、黒光りのアフリカ系とは違う種類の「アフロ・アメリカン」がいて、日本だと歌手のマライア・キャリー(Mariah Carey)とか、女優のヴァネッサ・ウィリアムズ(Vanessa Williams)、若手女優ならポウラ・パットン(Paula Patton)などが有名だ。ウィリアムズは映画『イレイザー』でアーノルド・シュワルツネッガーと共演し、パットンの方は『ミッション・インポシブル: ゴースト・プロトコール』でジェイン・カーター役をもらって、トム・クルーズと共演している。ヨーロッパ人の遺伝子が混ざると、黒人らしからぬ「白人顔のアフリカ系」が生まれるみたいで、コテコテの黒人から嫌われることもあるようだ。米国では黒人だからといって一枚岩とは限らず、黒人同士で反目する場合も多い。

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(左:  O.J. シンプソンとニコル・ブラウン /  右: エディー・マーフィーとペイジ・ブッチャー)

  脱線したので話を戻す。とにかく、“白人らしい”娘だからこそ、ノウルズ青年はティナと結婚したそうだ。これは口に出して言いづらい事だが、白人社会に暮らす黒人男性にとって白い女性は憧れの的で、黒人女性よりも“上等”に見えるらしい。確かに、黒人の有名スポーツ選手や映画俳優、人気歌手で白人女性を女房にする人は少なくない。例えば、黒人コメディアンのエディー・マーフィーはオーストラリア人の金髪美女ペイジ・ブッチャー(Paige Butcher)を恋人にし、二人の間には「イジー(Izzy)」という娘が生まれている。元フットボール選手で俳優業に転向したO.J.シンプソンが、白人女性のニコル・ブラウンと結婚したことは有名だ。もっとも、日本では彼が夫人を惨殺したことで有名となってしまい、さらに刑事裁判で無罪となったから一層記憶に残っている。(ついでに言うと、裁判を見守る黒人女性たちが、殺害されたニコールに同情しなかったのは、「私たちのスーパー・スターを寝取った白い売女(ばいた)」と思っていたからだ。女性の陪審員だから、黒人でも被害者女性の味方になるなんて幻想である。黒人の陪審員は心の底でO.J.の無罪を祈っていたんだから。人種が絡んだ恨みは恐ろしい。)

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(左: タイガー・ウッズ  / エリン夫人  /  レイチェル・ウチテル /  右: ホリー・サンプソン)

  今ではすっかり零落(おちぶ)れているが、プロゴルファーのタイガー・ウッズも異人種の女が好みだった。彼が結婚したエリン・ノルデグレン(Eline Nordegren)嬢は、元スウェーデン人モデルで、見るからに北歐美女。その二人が2010年に離婚したのは日本の報道番組でも伝えられていたが、それよりも驚いたのはウッズ選手の姦通相手で、その人数もさることながら、黒人女性よりも白人女性の方が多かった点だ。報道された愛人には、ジュリー・ポストル(Julie Postle)やコリー・リスト(Cori Rist)、レイチェル・ウチテル(Rachel Uchitel)、ホリー・サンプソン(Holly Sampson)、ジョスリン・ジェイムズ(Joslyn James)、カリカ・モキン(Kalika Moquin)などのヨーロッパ系女性が目立っていた。ウッズ氏に好意を寄せる黒人女性は大勢いたのに、彼が選ぶセックス・パートナーは大半が白人だったので、袖にされた黒人女性がどう思ったかは推して知るべし。シンプソンといい、ウッズといい、どうして花形選手になると白い「トロフィー・ワイフ(勝利・成功の証しとなる妻)」を欲しがるのか、黒人女性たちは憤りを隠せない。

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(左:  ジュリー・ポストル /  コリー・リスト /  ジョスリン・ジェイムズ /   右: カリカ・キモン)

嫌いでも離れられない魅力的な国

  日本人には西歐系アメリカ人に反感を抱く人が多く、筆者がアメリカ白人の立場に理解を示すと「おまえなんか、卑屈な白人の犬だ !」と罵声を浴びせる。だが、そうした非難を叫ぶ人ほど自分が無意識的に「白人愛好者」であることに気がついていないようだ。そもそも、アメリカ合衆国を建てたのはブリテン系入植者なんだから、この共和国が白人社会であることは“明白”ある。アングル系やケルト系の白人がアメリカを「自分の国」と考えるのは自然で、自分達が国家の主流、政治や文化面でも主役と主張してもおかしくはない。これは別の国家を考えてみればすぐ解るはずだ。例えば、コンゴ共和国は黒人国家で、黒人主体の社会だが、これに文句をつける日本人はいないだろう。 コンゴが黒人だらけの国だから「ゆるせない!」と怒る日本人は滅多に見かけないし、エジプト人がエチオピア人女性よりも、白い肌のスラヴ人やドイツ系チェコ人を妾にしたからといって、「露骨な人種差別だ。褐色人種はヨーロッパ人贔屓である !」と憤慨する人も皆無だ。

  もし、イギリス人が北米大陸に侵攻したのが「悪」なら、テュルク系民族が故郷を離れ、遙か遠くのトロイやエフェソス、コンスタンティノポリスを征服したのも「悪」となる。が、現在の日本人でこれを譴責する人はいないはずだ。ブリテン系アメリカ人を非難する日本人ほど、根っからの白人ファンで、心の底から恋い焦がれている。その証拠に、彼らがちょっとでも不道徳なことをすれば目くじらを立てて怒り出す。あの程度の侵掠なら世界史にいくらでもあるのに、単に「白人」だからという理由で殊更「けしからん!」とわめく。まるで日本人を糾弾する朝鮮人みたいだ。西歐人がアジア諸国を支配できたのは、軍事制度や科学技術が優れていたからで、肌が白いから征服者になれた訳ではない。日本人の多くは支那人やモンゴル人の侵掠を知っているが、それを批判するとき、「この黄色人種が !」と声を荒立てることはないじゃないか。アジア人の悪行になると人種に言及しないなんて、何となくおかしいだろう。

  アメリカに住む黒人や南米人、およびアジア人には、ひねくれた根性を持つ人が多い。我々がもし、アジア人差別を訴えかける支那系や朝鮮系のアメリカ人を見れば、「なら、さっさと支那大陸や朝鮮半島に帰ればいいじゃん !」と言いたくなる。しかし、この不平論者は決して戻ろうとはしないだろう。なぜなら、彼らの祖国に住む同胞の方がよっぽと下劣で、同国人に対する侮蔑や差別が甚だしいからだ。支那人や朝鮮人は自国が嫌で西歐諸国に移住したのに、しばらくすると、受け容れてもらった恩を忘れて現地の白人に不満を漏らし、「平等」を叫んでゴネ始める。まともな西歐系白人なら、「またぁ、あいつら因縁つけてやがる !」と愚痴をこぼし、移民政策の失敗を歎くだろう。もしかしたら、人のいないところで、「満足するまで言ってれば !」と吐き捨てるんじゃないか。こういう厄介事を経験したアメリカ人でないと、朝鮮人問題に苦しむ日本人の気持ちは解らない。

  黒人の不平はもっと根深く、努力で克服できない肉体的特徴があるので、事あるごとに「元主人」への憎しみを露わにする。そんなに白人社会が嫌いなら、母なる大地であるアフリカに移住すればいいのに、「アフリカへの帰還」が浮上すると、梃子(てこ)でも動こうとはしないのだ。黒人の大学教授になると更に頑固で、社会学や政治学を専門にしていると言いながら、「怨念学」が本業になっていたりする。(そう言えば、カルフォルニア大学バークレー校で歴史を教えていたロナルド・タカキなんか「怨念」の塊で、白人社会を糾弾することで飯を食っていた日系人学者だった。貧乏移民の小倅だったから仕方ないが、あんな奴は日系人の恥だ。ただし、幼くして実父を喪ったロナルド少年は、寡婦の母親と支那人の義父に育てられたというから、家庭環境というのは無視できない。)

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(左: ロナルド・タカキ  /   中央: マーカス・ガーヴィー   /   右: W.E.B. デュ・ボア )

  「アフリカに帰ろう !」というスローガンは、既に遠い過去の遺物となっている。「黒いモーゼ」と称されたマーカス・ガーヴィー(Marcus Mosiah Garvey, Jr.)が、憐れな解放奴隷のために「全黒人向上協会(Universal Negro Improvement Association)」を組織し、「ブラック・スター・ライン(Black Star Line)」という汽船会社まで設立したのに、大多数のアメリカ黒人はガーヴィーに従ってアフリカに戻ろうとはしなかった。有名な黒人指導者のW.E.B. デュ・ボア(William E. B. Du Bois)は敵愾心を剝き出しにして、ガーヴィーは頭がいいけど、「太った醜いチビ野郎だ」と罵っていた。もっとも、馬鹿にされた方のガーヴィーも黙っておらず、デュ・ボアを「白人お抱えの黒ん坊」とやり返したそうだ。(今でもそうだが、黒人の差別発言は糾弾されない、というのはおかしい。黒人も侮蔑語を口にすれば非難されるべきだ。例えば、コメディアンのエディー・マーフィーやクリス・ロックは、漫談の最中によく「ニガー(nigger)」という言葉を挟むが、これだって問題だろう。白人の漫談師が使ったら一大事である。)

  主導権争いをする知識人はともかく、アメリカに留まることを選んだ一般の黒人は非常に現実的で、みすぼらしいアフリカに戻るより、豊かな白人国家の方がいいと判っていた。たとえ、奴隷として連れてこられても、住んでみれば西歐人の国は素晴らしいし、元「御主人様」の中には立派な紳士がいるから、野蛮なアフリカ人よりも“まし”である。日本の間抜け学者はヨーロッパの奴隷商人を非難するが、黒い捕虜を奴隷商人に売り渡したのは、地元のアフリカ人であることを忘れているのだ。だいたい、土地勘の無い白人業者が、アフリカ人を生け捕りにするために密林を掻き分け、奥地の村々を巡り、原住民を襲撃するなんて割に合わない。それよりも、部族闘争に勝ったアフリカ人から、黒い家畜を買った方が楽である。それに、こうした奴隷商人がイスラム教徒のアラブ人とか、米国で販路を持つイベリア系ユダヤ人だったりするから、日本の赤い歴史教科書は信用できない。

白人に生まれたかった黒人女性

  とにかく、アメリカの黒人が白人に対して劣等感を抱くのは、彼らが自分達の故郷であるアフリカに戻らないからである。ガーナやケニアに住む黒人がアフリカ的容姿に悩み、高級な美白クリームを顔に塗って、ヨーロッパ人を目指すなんて考えられない。(一方、インド人女性には支配者のイギリス人に憧れる人が多いので、肌が白くなるクリームがよく売れるそうである。「ボリウッド」女優にも色白の人が多く、観客もヨーロッパ人みたいな俳優を好むらしい。) 考えてみれば当り前だけれど、黒人が黒人の村に住めば、村一番の美女は黒人になる。もし、離乳食の宣伝広告を作るとなれば、モデルの赤ん坊も黒人になるだろう。アメリカ黒人はラテン語由来の「ニグロ」という言葉さえ嫌うが、アフリカで「黒い」という単語が忌避されたら滑稽だ。アフリカ人にはどうして「黒い」という形容詞が悪いのか解らないからである。

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(左: 色黒のインド人女優  /  右三枚: 色白のインド人女優たち)

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(左: ミシェル・オバマ 夫人 / 若い頃のミシェル /  コンドリーザ・ライス /  右: 少女時代のコンドリーザ)

  だいたい、アメリカの黒人は西歐人の美意識で自分の容姿を判断するから、奇妙な劣等感に苛まれるのだ。例えば、アメリカには縮れ毛を恥じて丸坊主にする黒人男性がやたらと目立つが、アフリカ人はチリチリの黒髪を剃り落とそうと思わないし、綿菓子みたいな髪型でも平気である。また、黒人女性もアフリカ人らしい縮れ毛を“毛嫌い”し、ストレート・パーマを用いて直毛にしようとする。例えば、黒人文化を誇りに思うミッシェル・オバマ夫人や、奴隷の子孫である元国務長官のコンドリーザ・ライス(Condoleeza Rice)、大統領補佐官や国連大使を務めたスーザン・ライス(Susan Rice)のストレート・ヘアを見れば、誰でも「あれっ、昔と違っている !」と気付くだろう。日本でも有名な女優のハル・ベリー(Halle Berry)は、ボンド・ガールを演じた時に直毛だったし、私生活でも縮れ毛でない場合が多い。また、彼女はユダヤ人の大きな鼻を馬鹿にしていたから、人種を巡る彼女の発言は用心して聞かねばならないし、後に、この軽率な発言を訂正して反省したというが、本心かどうか何となく怪しいぞ。

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(左: スーザン・ライス  / 若い頃のスーザン  /  ハル・ベリー / 右: 少女時代のハル )

  筆者の好みで恐縮だが、80年代にヒット曲を放った歌手のドナ・サマー(Donna Summer)も同じ類いで、彼女は若い頃、自然な髪型であったが、晩年になると直毛にしていたし、娘のブルックリン(Brooklyn Sudano)もストレート・ヘアーにしていた。アメリカに暮らす黒人女性は、「ナッピー・ヘアー(nappy hair / 縮れた髪)」を酷く嫌っているようだ。1970年代と違い、第21世紀のアメリカでは、アフロ・ヘアーだと野暮ったく見えるし、職場やパーティーなどの席に於ける第一印象も芳しくない。黒人小説家のマリタ・ゴールデン(Marita Golden)によれば、ストレート・ヘアーはアメリカン・ドリームを摑むための「頭金(down payment)」なんだって。(Marita Golden, "My black hair : a tangled story of race and politics in America", Quartz, June 24, 2015) 普通の日本人が耳にすれば「えっ !」と驚いてしまうけど、白人みたいな直毛にすることが「頭金」、すなわち成功の「前提条件」と考えられていたとは、何とも黒人女性の内面は複雑だ。でも、自分のお金で美容院に行くんだから、案外本当なのかも知れないよねぇ~。

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(左: 晩年のドナ・サマー  / 若い頃のドナ・サマー  /  ドナの娘ブルックリン  /  右: マリタ・ゴールデン)

  様々な人種が同居するアメリカでは、日本人だと想像できない人種的なトラブルがある。普通の生活を送っているだけなのに、中流階級の白人は厄介事に巻き込まれるんだから、たまったもんじゃない。例えば、警察官による職務質問が切っ掛けとなり、射殺騒動や人種対立が勃発し、それが大規模な抗議活動へと発展する。もし、早めに終熄しないと、連邦議員や州知事、大統領が介入する事態となるから、アメリカの国内行政は実にしんどい。民間企業の採用試験だって“人種的配慮”がなされるし、店員との会話だって気をつけないと、とんでもない状況になってしまう。(例えば、コーヒー店の白人従業員が、朝鮮人の注文を取ったとき、間違えないように「吊り上がった目の奴」とメモしたら大問題となってしまった。肉体的特徴ではなく、「メガネの人」とか「革ジャンの男」と書いとけば良かったのに、いつもの調子でメモを添えたのが悪かったのかも知れない。) 日本政府は大量移民の導入を否定しているが、実質的には低賃金労働者の輸入を行っているので、間もなく我々の国も多民族混淆社会となるだろう。既に都市部ではそうなっている。そうなった時、日系日本人も西歐系アメリカ人と同じような“人種的摩擦”に悩むことになるだろう。言いたいことも言えず、ジっと堪え忍ぶ時代が到来するのだ。

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(左: ハンサムな朝鮮人男性  /  朝鮮人とアフリカ人のカップル / アフリカ系朝鮮人の赤ん坊  /  右: 支那人の赤ん坊)

  もし、我々が「自由」を求めるとすれば、マスコミの統制と監視をかいくぐり、匿名でインターネットへ書き込むしかないが、そんな「自由」は本来の自由じゃない。日系日本人は自分の国に住んでいても、「言論・表現の自由」が非公式に制限され、アジア系帰化人による訴訟を恐れるようになるだろう。中学や高校で日系人生徒が黒い混血児と喧嘩になり、「何だ、この黒ん坊 !」と罵れば、単なる子供同士の諍いではく、人種・民族間の差別という問題に発展してしまうのだ。こうした「差別発言」は教員室やPTAで「問題」とされ、事によったら被害者側の弁護士が乗り込んでくるかも知れないし、週刊誌にリークされ、左翼記者が取材に殺到する虞(おそれ)だってある。イギリス人やドイツ人との混血児だと人種的な摩擦が極めて少ないのに、インド人とかマレー人、ケニア人、アメリカ黒人との混血児になると、やたらと色々な問題が生じやすく、教師や保護者は神経質にならざるを得ない。

  日系人の親は学校に通う子供だけでなく、成人した息子や娘の結婚相手にだって気掛かりとなるだろう。もし、息子が浅黒いビルマ人女性を連れてきたら、母親は心臓が潰れるほどショックを受けるし、父親だってどう答えて良いのか分からなくなる。アメリカ黒人とかマグレブ系の褐色人種の場合だともっと深刻だ。娘が紹介する恋人が黒いイスラム教徒だと、母親は唖然として声が出ず、爪先と指先が震え、全身の血管が収縮するかも知れないし、父親にとっては悪夢のような瞬間である。あまりの衝撃ゆえに、幽体離脱現象が起こるかも知れないぞ。魂が抜けた藁人形みたいになり、顔面蒼白、髪の毛だって白くなる。「まさか、そんな・・・」と返す言葉が見当たらず、ただだ茫然とするばかりなんて悲劇だ。いくら新聞やテレビで「多民族共生社会」と耳にしても、そんなのは“他人事”、自分には“関係無い”と思っているのが一般人だろう。でも、異人種が自分の家庭に入り込んできた時、初めて無関心だった「現実」を理解する破目になる。興味深いのは、日本人の親がノウルズ氏の母親みたいに、「黒い奴を恋人にするんじゃないよ !」と言えるかどうかである。我が子に釘を刺さず、自分の胸に釘が刺さるような事態になったら大変だ。いずれ、多くの日系人は「右翼」と呼んでいた者を、「警告者」とか「愛国者」と言い直すだろう。油断していたイギリス人やフランス人、ドイツ人は後悔しているんだから、日本人は彼らを直視すべきである。
  
 


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