教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房


好評発売中 !


嘘くさい世論調査

Abe 001Ishiba 2
  朝日新聞の報道が異常なのは既に周知の事実だが、その世論調査も“うっかり”鵜呑みにすると大変なことになる。朝日新聞社は今月の8日と9日に全国世論調査(電話)を実施したそうで、「自民党総裁選の候補者のうち、次期総裁に誰がふさわしいか?」と訊いたらしい。すると、「安倍晋三首相」と答えた人が39%、「石破茂・元幹事長」と答えた人は27%、「この中にはいない」とする人が30%を占めたそうだ。でも、自民党の総裁を決めるのは、自民党の議員と一般党員だから、非党員に尋ねても意味は無いんじゃないか。回答者の中には無党派層や自民党を嫌ったり憎んだりする人もいるんだから、そもそも、こうした人々を含めること自体がおかしい。

  しかし、朝日は何としても安倍総理を引き摺り降ろしたいのだろう。安倍政権を打倒すると決めた朝日は、人格攻撃にまで手を出した。朝日新聞は総裁に相応しい人物を尋ね、四択で答えてもらったそうである。その結果は驚くべきものだった。「安倍氏がふさわしい」と述べた人の理由は、「他よりよさそう」の46%が最も高く、次いで「指導力がある」20%、「政策が評価できる」18%、「人柄や言動が信頼できる」13%の順になっていたが、「石破氏がいい」と答えた人では、「人柄や言動が信頼できる」の54%が最も高く、次に「他よりよさそう」31%、「指導力がある」8%、「政策が評価できる」5%の順だった。(「次の総裁は…安倍氏39%・石破氏27%」、2018年9月10日附朝日新聞)

  そもそも、自民党員か否かも判らぬ人に訊いた時点でおかしいけど、朝日の隠された意図はもっといかがわしかった。アンケートによれば、安倍総理を推す理由のトップが、「石破と比べてマシだから」という回答なのだ。つまり、積極的に安倍総理を選択するのではなく、「他に良い候補者がいないから」という消極的意見である。一方、石破を選ぶ理由のトップは、「人柄や言動が信頼できる」からだそうだ。普通の日本人が聞けば、「えっ! 何言ってんの?」と驚いてしまうだろう。だから、こうした回答を目にすると、「もしかしたら、質問形式に何らかの仕掛けがあるんじゃないか?」と疑いたくなる。アンケートを行った調査員だって、一般人にどんな訊き方をしたのか分かったもんじゃない。例えば、もし深刻そうな表情で「安倍氏でいいのでしょうか?」と尋ねれば、訊かれた方は「大丈夫だよ!」とは言いにくい。それに、調査員が回答者に質問をしている間、どんな雑談や説明をしているのか分からないから、如何なるバイアスがかかっているのかも不明である。

  回答者は石破の人柄を信じているようだが、本当に信頼に値する人物なのか? 一般人はもう忘れていると思うけど、石破は細川政権が誕生した時、自民党を離れて新進党に鞍替えした前科がある。下野した仲間が苦しいときに、さっさと彼らを見棄てて小沢に擦り寄った。これでは、裏切者と変わらないじゃないか。ところが、石破はしばらくすると小沢とも袂を分かち、無所属議員となった。一時的に、どの政党にも属さない「はぐれ者」となったが、この御仁は難なく当選を果たす。それでも、将来のことを考えたのか、1997年には自民党に戻ってきた。結局、自民党の看板を掲げて選挙を戦った方が楽なんだろう。

  とにかく、石破に人望とか人気が無いのは、彼の品性というか、人間的な根源が卑しく、確固とした信念が無いからだ。本人は政策通のつもりなんだろうけど、石破には経済や金融、軍事、エネルギー政策における具体案が無い。しかも、厄介な問題に直面すると先送りにするという癖がある。安倍総理を批判するのは結構だが、それなら石破は何が違っているのか、どのような代替案を持っているのか、国民の前で明らかにすべきだ。これをせずに、「正直」とか「誠実」を売り物にし、挙げ句の果てには自分を「サムライ」と言い放つ。正常な国民が耳にすれば、「“サムライ”って、もしかしすると日本の武士のことか?」と訊いてしまうぞ。 石破の態度を観て「なるほど、誠の侍じゃ」と思う日本人がいれば、頭部をMRIで検査してもらった方がいい。だいたい、石破の話し方はイライラするし、その顔を見るともっと不愉快になる。これは皆が密かに思っている事だけど、石破の顔を見ると生理的な拒絶反応が起こるし、あの作り笑顔は本当に気持ち悪い。たぶん、演技指導者から仏頂面を注意され、仕方なく笑顔で対応するよう心掛けているのだろう。

  それにしても、朝日新聞の印象操作は酷い。紙面で明確に「安倍内閣を打倒したい!」と書けばいいのに、“偏向報道”を指摘されたくないから、世論調査という名目で「安倍降ろし」を仕組んでいる。そもそも、自分の意見を表明せず、「国民の声」に変えて批判を回避しようだなんて、呆れてしまうほど卑怯だ。朝日新聞はそんなに安倍政権が嫌いなら、一面に堂々と「我が社は共産党を支持します !」とか「立憲民主党の政権を期待する !」と印刷すればいいじゃないか。ついでに、「朝日新聞」とは「朝鮮傘下の日本を目指す大新聞」を略した社名です、と言えばスッキリするのにねぇ。

  石破が自民党支持者に嫌われた原因の一つは、大衆に媚びて人気を得ようとする浅ましさだ。石破は銀座で街頭演説をした時、亡くなった樹木希林の遺作を引き合いに出し、「万引きしないと暮らせない人がいる」と述べたそうだが、大半の国民はその言葉を聴いて唖然としたはずだ。万引き犯は、立ち眩みするほどの貧困を味わったからというより、商品にお金を払うのが厭で盗むというケースが多い。よくテレビ番組で万引きの瞬間を捕らえた映像が流されるけど、犯人がクスねた盗品を見ると、ビーフ・ステーキとかマグロやイカといった刺身の盛り合わせ、缶ビールないしは焼酎、鰻の蒲焼き、甘露飴といった品物があるから、「ひもじさに堪えかねて“つい”盗んでしまった」というケースではない。もし、石破の云う事が本当なら、極貧生活ゆえに「おむすび」一個を盗む日本人は、年間で何人いるのか、その統計を教えてもらいたいものである。ヴィクトル・ユーゴーの名作『レ・ミゼラブル(Les Miserables)』には、貧しさゆえにパンを盗すみ、19年間も投獄されたジャン・ヴァルジャンの話があるけど、第21世紀の日本で、いったい何人の万引き犯がパン一切れを盗んで囚人となったのか? だいたい、窃盗を犯す度胸と技量があるんなら、まともに働いて稼げばいいじゃないか。石破の地元、鳥取県には求人広告も無く、人々が失業に喘ぎ、野山で草を喰いながら生きている訳じゃないだろう。

  今回の自民党総裁選で興味深いのは、一般党員から嫌われている石破が、矢鱈と野党議員や左翼分子の支持を得ている点だ。朝日新聞を筆頭に、テレ朝の玉川徹と常連客の室井佑月、極左ジャーナリストの青木理、頭がおかしい精神科医の香山リカ、野党でも不人気な蓮舫と玉木雄一郎、左翼に逆戻りした小林よしのりなど、多彩な人物が石破を讃えている。もしかしたら、総裁選に敗れた石破は左翼勢力と結託し、「反自民」を旗印に政権交代を目指すのかも知れないぞ。たぶん、朝日新聞は野党結束のキーパーソンとして石破を利用したいのだろう。あるいは、朝日が担ぎたい本命の小泉進次郎が総裁選に出馬するまで、石破を「つなぎ」として担いでいるのかも知れない。皮肉なことだが、朝日が支援する野党がだらしないために、安倍政権が長く続いているという側面がある。朝日の幹部どもは自民党の支持率を云々しているが、それよりも一般国民にアンケートを行って、「あなたは朝日新聞を購読したことがありますか?」とか、「朝日を一流新聞だと思いますか?」と訊いてみろ。おそらく、修正や偽造を加えたくなるアンケート結果になるかもよ。ひよっとすると、「朝日新聞を読んだことがない人」と答える人が83%とか、「魅力が無いし、読む気がしない」と答える人も80%台だったりしてね。凋落傾向の朝日にはショックだろうが、一般国民は意外と納得するんじゃないか。朝日新聞は自民党なんか後回しにして、自社に関する世論調査を実践すべきだ。



人気ブログランキング