教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房

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日本を貧乏にする政策



   来月から「令和」という新時代が幕開けとなり、全国各地が祝賀ムードに包まれ。る。だが、肝心の懐が冷えたままで、心からのお祭り気分とはなれない。というのも、新元号を迎えたら消費増税が待っているからだ。せっかく皇太子殿下が即位なさるというのに、「懲罰増税」が賦課されるとは ! 政府と財務省を恨みたくなる。想像したくないが、消費の低迷で日本経済は更に「深刻な不況へと真っ逆さま」になるのは必定。中小企業の経営者や従業員、商店街のオっちゃんオバちゃんまでもが、「今年は売り上げの激減を覚悟しなければ・・・」と憂鬱になる。そして消費者たる一般国民も不安になるから、誰も彼もが「節約」と「貯金」で自己防衛だ。こんな暗い未来になるのに、財務省は税収が増えて景気が回復すると思っている。税率が5%から8%へとアップした2014年以降、我が国の経済がどうなったのか、思い出せば判るのに、キャリア官僚は知らぬ顔で無責任。

  毎度の事だけど、政治家と官僚は本音を隠すために嘘をつく。国会議員と呼ばれていても、永田町に集まってくる政治家は本質的に地方議員で、気にするのは特殊利益と票田ばかり。役人は端っから省益のみだ。お役人様は国民の生活より、自分の利益を優先するからタチが悪い。それでも、景気の動向を具体的に討論すると増税できなくなるから、「少子高齢化時代を迎え社会保障財源の確保や財政再建が喫緊の課題だ」と国民を脅かす。しかし、これを見透かし、屈服しない国民もいるので、「政府債務残高(国の借金)が1000兆円を超え、日本の財政赤字は危機的状態にある」と宣伝する。慌てた民衆は「ごもっとも」と頷いて、お上に同意するから、いつまで経っても官僚支配のままなのだ。よく詐欺師が偽の請求書を送りつけ、ありもしない法律を記載し、「超過料金の支払いを拒否すれば訴訟になります」と脅かすけど、官僚の手口もこれに近い。

  今年の夏には参議院選挙があるので、いくらアホな安倍総理でも「増税で選挙を戦える !」とは思っていないだろう。もし、野党が大勝すれば、念願の「改憲」どころじゃなく、自民党内から不満が爆発し即退陣だ。したがって、安倍総理が消費税アップの凍結を宣言する可能性はある。(本当は、消費税を下げてほしいところだが、財務省は絶対に許さないだろう。) だが、実権を握る高級官僚が許してくれるのか、が心配だ。財務官僚は安倍氏に厄介事を押しつけて退陣に追い込み、極左仲間の菅義偉(すが・よしひで)が総理になれば祝杯を挙げるに違いない。霞ヶ関の官僚が「この官房長官を首相へ」と望むのは、彼の頭が赤いからという理由もあるが、金融や財政、外政に疎いという弱点があるからだ。

  そもそも、消費税アップの元兇は三党合意にあり、悪夢のような民主党政権時代に出来上がったものである。"ルーピー"の鳩山が去って、無能な菅直人が総理になっから、財務官僚は欣喜雀躍だった。「市民運動家」上がりの菅は、実際の政務なんて全く解らず、日本への怨念だけが原動力。師匠である市川房枝の"雑巾持ち"くらいが似合っているのに、悪魔のいたずらで日本国の総理大臣になってしまった。地位だけが高くなった菅は、内政・外政の実務に直面して顔面蒼白。英語がサッパリなのに国際首脳会議に出たもんだから、ウィーンの社交界に迷い込んだドン百姓みたいで、惨めとしか言い様がない。歐米に駐在する日本人にとったら、恥ずかしくて押し入れに隠れたくなる光景だった。そこで、焦った菅が頼りにしたのは高級官僚。例えば、主計局長から財務事務次官になった丹呉泰健(たんご・やすたけ)。 元社民連の極左総理は盲導犬よりも従順だった。次に宰相となった野田佳彦も、最初から財務省頼りで、腹話術の人形と変わりが無い。こんな塩梅だから、権勢を保持したい役人にとって、誰が総理になろうが皆同じで、民主党の菅(直人)だろうが自民党の菅(義偉)であろうが、レクチャーで操ることが出来るんだから、どちらでもいい。

  日本は建前上、「議会制民衆政治」と呼ばれているが、実際は「官僚制衆愚政治」だ。ドブ板選挙だけが得意な政治家に、悪知恵が働く官僚を使いこなすなんて土台無理。膨大な資料や統計を前にすれば、大半の議員は「えぇぇ~、こんなの分からないよぉ~」と匙を投げるに決まっているから、側近になった官僚は講義を申し出る。でも、悲しいかな、議員「先生」は専門用語すら分からない。ただし、議員としてのメンツがあるから、いくら能無し「先生」でも分かった振りだけはする。最終的にレクチャーを受けた議員は、書類を“斜め読み”にして「よきに計らえ !」で終わりだ。「ご説明」を終了した官僚達は、クスクスっと笑いをこ堪えるのに必死となる。彼らは議員を心の底から見下し、腹の中で「バカは最初からオレ達に従ってりゃいいんだよ !」と呟く。高等文官試験に合格した選良役人から見れば、愚民の代表など「使い走り」か「召使い」といった程度だ。大臣となった「先生」でも格下扱いで、その寿命はアイドル歌手より短いと思っている。

  それにしても、日本経済を奈落の底に突き落とそうと考える財務官僚って、一体どんな種類の人間なのか? 彼らの「常識」を見ていると、「庶民の常識とは違うなぁ~」と感じざるを得ない。税金を采配する官僚の種類は様々だが、概ね以下の通りだろう。

① 単なる馬鹿。法学部出身の文系だから、理数的能力が低く、統計や分析の資料を読んでも解らない。けど、プライドだけは矢鱈と高いから、「政策通」の態度を取る。
② 追従型の官僚。財務省の間違いに気づいているが、仲間はずれと左遷が怖いから長いモノに巻かれようとするタイプ。現役の時は省庁内の「空気」を察するのが上手くて、退官してから「あの時、私は反対したんだけどねぇ・・・」と自己弁護に励む人。
③ 国益よりも省益を優先する官族。たとえ日本経済が衰退しても、増税による税収を望み、各省庁に対する予算配分で、優越感を味わいたい奴隷主タイプ。「税金は国民のお金」という意識が無く、財務省の“資産”と見なす。日本の名誉や国民の生活には疎いが、天下り先の温存となれば、一致団結して守ろうとする輩。
④ 「俺が日本を支えている !」と勘違いしている偽エリート。凡人には到底無理な国家試験に受かったという自尊心に満ち溢れているから、自分の愚かさに全く気づかない。事務能力に長けているだけなのに、的確な判断力を有していると錯覚し、そのうえ自らを真正の国士と思っている。もっと情けないのは、赤い同僚や先輩から操られているとは一切思っていないことだ。
⑤ 私益のために日本を売り渡す国賊。大学で反日思想に染まったや左翼や、金と女に目がない俗物、自ら進んで外国勢力の手下になるゲス野郎。例えば、米国のジャパン・ハンドラーに隷従して出世しようと考える者や、支那人エージェントから間接的に利益を得ている者。

  ①と②のタイプはリストラの無い役人だからしょうがない。「東大卒」という学歴だけが唯一の自慢なんだから。外野の庶民がいくら非難したところで、彼らは「百姓町人の分際で、お上に楯突くとは何事だ !」と思っている。真面目な国民は頭にくるけど、民間企業でも「傲慢不遜を絵に描いたような上司」、「機転の利かないダメな奴」、「権限最大、責任最小限という重役」がいるじゃないか。③のタイプは、増税で日本が没落すると判っていても、統計を捏造あるいは歪曲して何とか失敗を隠そうとする。こうした隠蔽工作のために、官僚は日頃から御用学者を飼っているのだろう。財務省財政制度審議会に起用された吉川洋教授とか、税制調査会や経済財政諮問会議で重宝された伊藤元重教授などを思い出してみれば分かるじゃないか。在野の経済評論家は熱心に提灯学者を批判しているが、役人は最初から馬鹿と承知の上で利用しているんだから、東大藝者に腹を立ててもしょうがない。

  問題なのは④と⑤のタイプだ。④の官僚なんてアホらしいけど、一般国民が官僚信仰や学歴崇拝に凝り固まっているのが悪い。現実の社会には、出題範囲を超えた難問がある。もし、霞ヶ関の役人が優秀なら、個人の力で会社を成功させたり、大富豪になれるはずだが、実際は国家権力を背にした内弁慶でしかない。何割かは優秀なんだろうけど、役所の飯を食っているうちに凡人(あるいは害人)となってしまう人が多い。財務官僚と聞けば凄い秀才と思ってしまうが、嘉悦大学の高橋洋一教授の昔話を聞くと唖然とすることもある。入省したての頃、高橋氏は葉山で開かれた新人研修に参加したそうだ。そこで、ある教官が研修の一環として、参加者に城山三郎の『男子の本懐』を読み、その感想文を書けと命じたらしい。この本は昭和恐慌の時、金解禁を行った濱口雄幸と井上準之助を称讃する内容なのだが、高橋氏は金本位制の復帰に疑問を感じ、命懸けで金解禁を断行するなんて愚かじゃないのか、と反論したそうだ。すると、この感想文を読んだ教官は、「どうして、こんなバカな奴いるんだ」と名指しで批判し、みんなの前で高橋氏を罵倒したそうである。(高橋洋一 『官愚の国』 祥伝社、平成23年、 pp.75-76.)

  筆者も城山氏の『男子の本懐』や『官僚たちの夏』を知っているけど、学生時代、友人と雑談した時、「あんなのは役人へのゴマ擦りだよなぁ~」と笑ったものである。(ちなみに、NHKが城山三郎や司馬遼太郎をゲストに招いたのは、彼らを便利な知識人と見抜いていたからだ。左翼でもない司馬氏を、なぜNHKが起用していたかについては、別の機会に述べたい。) とにかく、赤点学生の筆者でも分かることなのに、大蔵省の研修会で教材に使われていたとは驚きだ。「まさか!」という言葉は使いたくないが、「もっと他にマシな本はなかったのか?」と訊きたくなる。城山氏は有名な通産官僚だった佐橋慈(さはし・しげる)を褒め称え、経済界を指導し、日本の産業を育成した国士官僚というイメージをまき散らしていたが、こんなの嘘っぱちだ。作家や評論家はキャリア官僚をヨイショすれば、「あとで何らかの褒美がもらえるかも」と期待するんじゃないか。「困難や批判にめげず、国家のために尽くすエリート集団」など滑稽だ。

  そういえば、昔、雑誌『諸君 !』で山本七平を囲んだ座談会が企画され、元通産相事務次官の兩角良彦と元大蔵相財務官の細見卓が招かれていた。話題が日本企業によるダンピングに及んだとき、兩角氏は日本企業の体質に苦言を呈していた。

  日本企業が儲けるのはいいんですけど、経営や資本が“純血”でしょう。もし、そうでなければ、風当たりがだいぶ弱くなるはずですがね。株主が日本人である必要はないわけですよ。もっと資本や経営を国際化してもいいと思うんですが。(「大国日本の恍惚と不安」、『諸君!』、1988年11月号、p.37)

  1980年代の日本では、あちこちで「国際化」という掛け声が響いていたから仕方ないけど、高級官僚は外国人が日本の株主になったら“どうなるのか”について考えていなかった。日本企業に投資をする外国人が、みんな「善意の人物」であるはずがない。もし、貪欲な支那人とかグローバリストのユダヤ人、冷酷なアメリカ人が大株主になったら、大変なことになるじゃないか。外人投資家にとったら、日本企業なんて金儲けの道具にすぎない。会社の運動会や慰安旅行を楽しむなんて日本人くらいだ。外人投資家は配当金の増額しか考えない。禿鷹のような連中は短期的利益を求めて経営陣に圧力を加えるから、社員を大切にする社長なんて無用の長物だ。従順な経営者は旦那衆から「人件費をもっと削れよ !」と命じられれば、容赦なく従業員をリストラするし、安い外人労働者を引き入れてコスト・カットに邁進する。長年勤めた社員でも、給料が大幅に削られ、ボーナスはゼロか雀の涙程度だ。もし会社の業績が悪化すれば、M&Aの対象となり、職場はバラバラに切り売りされ、解雇された日本人社員は、ハローワークに通って格下の職種に就くしかない。もちろん、中高年社員は分割借金が返済できなくなるから、せっかくの自宅を半額以下で売却し、親子共々狭いアパート暮らしとなる。兩角氏は株主だけではなく、大学教授や医者、弁護士までも、外国人に開放せよと述べていた。このお役人様によると、「純血国家」というのはダメらしい。 

  細見氏も似たような役人で、官界を棚に上げて一般国民を貶していた。彼は国際社会での日本人に関し、辛口評論を述べていた。

  日本人というのは、すぐ上下を区別したがるでしょう。そして上にはへつらい、下には威張る。交渉すれば、まず吹っかけてくるけど、ガンとやられれるとすぐ引き下がる。理詰めの時はなかなか降りないとかね。ですから外国人は日本人の癖をすっかり覚えてしまって、日本人にはまずブラフをかけろということになっている。どうも目上と目下を区別したがる、というのは敬語があるせいかなとも思うんですけど、いまどきはやりませんね。(p.39)

  こんな説教を一般国民が聞いたら苦笑するだろう。「上下を区別したがる」のは役人の世界も一緒じゃないか。大蔵省のキャリア官僚は「通達」という名の書状で銀行員を脅かし、抵抗する企業があれば国税査察をチラつかせて屈服させていた。 権力を恣意的に振りかざし、民間企業をイジメていたのは誰なんだ? 銀行局長だった土田正顕(つちだ・まさあき)などは極悪役人の代表格で、何の法的拘束力も無い通達で総量規制を実行し、バブル景気を潰したことで有名になった。しかも、このA級戦犯は退官後、国民金融公庫の副総裁に天下り、あろうことか東京証券取引所の理事長に納まった。さらに、「渡り」を続けて、株式会社化された東証の初代社長になったんだから、日本国民は開いた口が塞がらない。正常な精神を持った国民なら、土田をしばきたくなるだろう。ただし、これは民間人が「雲上人」に媚びへつらった結果だ。細見氏は敬語があるから卑屈な態度が生まれると思っていたが、それなら民間人が財務省のお役人様とタメ口を利いてもいいのか? 金融業者なら膝が震えてしまい、言葉が出なくなってしまうぞ。

  日本国民が一番警戒しなければならないのは、実直な人柄とか国士を気取る⑤のタイプである。日本人からお金を巻き上げ、自分の懐を温かくしようと謀る支那人なら、真っ先に財務官僚を標的にするんじゃないか。冷戦が終わって、デフレ経済に突入したなら、景気刺戟策を取るのは必定で、需要を喚起し、経済成長を図らねばならない。本来なら、さっさと占領憲法を破棄して、国防軍を創設し、軍需産業やハイテク産業を育成すべきなんだが、教養課程に軍事学や地政学が無いから絶望的だ。家電とかゲーム機なら民間に任せておけばいい。だが、軍隊で使う兵器となれば、国家の出番となる。大型プロジェクトは裾野が広いから、日本経済にとって大きな影響力をもつ。

  日本は敗戦により、戦闘機や戦略爆撃機の開発が致命的に遅れており、アメリカから兵器を買う一方で、国内企業は凋落の一途を辿っている。昔、糸川英夫博士は敗戦で失業し、服毒自殺を考えていたが、ロケット開発なら歐米に追いつけると考え、ペンシル・ロケットに取り組んでいた。ところが、朝日新聞は反日の鞭を唸らせていたのだ。愛国者の糸川博士が実験に失敗すると、朝日はほくそ笑み、紙面でボロクソに叩いていた。(科学者は実験が失敗しても、そこから得るものが大きいから次の改善へと繋げてゆくのに、低能記者は科学を知らないから大騒ぎをする。) 日本の軍事技術が風前の灯火なのに、それを冷酷に吹き消そうとしたのが朝日だ。赤い教授の講義を受けた法学部や経済学部の学生も同様に愚かだった。護憲がインテリの証しと思い込んでいる学生は、軍事技術の発展に興味が無く、そのスピンオフや経済効果、ならびに国際政治における日本の威信など全く脳裏になかった。片山さつきが財務官僚の時、防衛省の予算を扱っていたけど、あの女に軍事の重要性とか技術の蓄積なんて解るのか?  こんな訳だから、日本を弱体化させようとする敵対国が、日本の経済成長を封じ込め、デフレを長引かせようとしてもおかしくはない。

  謀略工作や諜報活動を勉強している人なら知っていようが、外国のエージェントになった人物は、多くの馬鹿を利用する。たとえ、その数が少なくても大きな成果を上げることは可能だ。洗脳されたり誘導されている官僚は、自分が操られているとは気づいていないし、正しいことをしていると思い込んでいるから脳天気にもほどがある。アホな官僚は意外と純粋で、確信犯から「子孫に借金を残してはならない。愚民からの批判にめげず、我々エリートが負債の削減に励まねば !」と囁かれると、「そうだ ! 我々官僚が国家を救わねば!」と奮い立つ。これは戦前、計画経済に興奮した革新官僚とか、資源を求めて南進を支持した軍官僚と同じだ。一般国民でも「また、学校秀才どもの愚行か !」と解る。

  冷戦が始まった頃、保守派知識人のエドナ・ロニガン(Edna Lonigan)が、『Human Events』誌で共産主義者の浸透について述べていた。NKVD(KGB)の指導者層は浸透すべき地位を研究し、入念に作られた計画に従って、スパイやエージェントを植え付けていた。ある地位に就いたメンバーは、仲間を他の高い地位へと昇進させ、その者がまた他のメンバーを要職に就け、徐々にスパイ網を構築していたのだ。例えば、合衆国政府内に潜り込んだ共産主義者は、特定の“友人”や他の“細胞”を有望なポストに推薦するよう指令を受けていた。共産主義者が用いた手口はこうだ。まず弁護士とか経済専門家が送り込まれ、この赤い細胞は他の同志を広報職員に就け、更に人事管理職へと食指を伸ばす。これは政府の管理方式を把握するためだった。次に重要なのは、局長秘書で、この者たちはほぼ総ての志願者に目を通すから、反共主義者の志願票を意図的に排除する。こうなればシメたもので、赤い同志が易々と採用され、順調にモグラは要所に配置されてしまうのだ。

  ただし、上手く潜り込んだ侵入者達は、最初からスパイ行為を働くことはなかった。彼らにとって重要なのは、職場の同僚とか上司からの信頼を得ることである。例えば、より高い地位にいる政治家に近づくこと、常に有能で、苦労を厭わず、愛想良く周囲に役立つ人間になること、こうしたことが赤いモグラの使命だった。そこで疑問なのは、「日本の中央官庁に外国の手先、あるいは反日分子が一人もいないのか?」という点である。防諜組織が無い現在の日本は、スパイの歩行者天国として有名だ。もし、財務省に北京政府の手先とか、自発的な協力者、ハニー・トラップに掛かった官僚がいたらどうするのか? 恐ろしいのは、エージェントに見えな1人の確信犯が、100人のボンクラ官僚を操ることだ。プライマリー・バランスの黒字化とか、社会保障関連の財源を確保する、 といった口実を設けて、日本を衰退させることもあり得る。さらに、低金利政策を温存させれば、支那人どもは日本の資金を借りまくって自由な投資ができるから、「日本人バカあるヨォ~」と笑っているんじゃないか。だって、日本国内に投資先が無いんだから、日本の金融業者や大富豪はお金を海外に流すしかない。

  日本人は財務官僚を「選良」と思っているが、彼らが優位なのは日本人に対してだけ。いくら東大卒のエリート官僚といっても、外国の工作員にとったら小学生並で、たぶらかすことなど朝飯前。金や女の勧誘に弱いし、豪華な接待を受ければコロっと騙される。大学入試や公務員試験に「効果的な拷問方法を考案せよ」とか、「独創的な詐欺の手口を記述せよ」、「一番安上がりな恐喝方法を選べ」なんていう問題は出ないから、狡猾な工作員にかかったらイチコロだ。例えば、スケベ官僚が用意された女に引っかかって、情事を録画されたら、スパイの言いなりになってしまうだろう。(「ガールズ・バー」で籠絡された官僚なら、簡単に「手先」となるんじゃないか。) そうじゃなくても、学校で左翼思想を吹き込まれているから、勧誘員の言葉に易々と靡いてしまうのだ。日本には防諜組織のスパイキャッチャーがいないから、誰がスリーパーなのか、あるいは協力者なのか判らないし、たとえ「怪しい」と気づいても、密かに粛清する法律や術(すべ)が無い。あるとすれば、アメリカにすがって教えてもらうことくらいだろう。でも、アメリカが仕掛けている場合もあるから絶望的である。

  裏切者の摘発は国家の諜報機関しかできないから、平民の筆者にはどんなスパイ網が政官財にあるのか判らない。ただ、このままデフレ経済が続き、そこに消費増税が加われば、暗い未来しかないということは確かだ。官僚組織は巨大で複雑だから、個人の思惑というより、組織の「空気」とか「因習」で物事が決まってしまう場合がある。個々人が「マズいなぁ」と思いつつも、いつの間にか悪政が決行され、気づいたときには手遅れというケースも多い。安倍総理が五月中に増税の凍結を発表する可能性は残されているが、財務省に押し切られて「約束通り増税します」という最悪の事態だってあり得る。仮に今回の増税が延期されても、財務省の増税情熱は消えないから、数年の内にまた増税議論が持ち上がってくるだろう。日本人は「福祉」とか「医療」「子育て」という言葉に弱いから、役人は民衆の不安を突いてくる。これは筆者の勝手な推測だけど、いずれ消費税は28%くらいになるかも知れないぞ。
  


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