教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
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刃物で縁と手を切る黒人ギャング

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(左 : 黒人スポーツ選手と結婚したヘレン・フラナガン  /  右 : 黒人と白人の混淆家族)

  歐米のみならず日本でも、人間の国際化が進めば混血児が増えてくる。ただし、その種類は階級によって違っており、貴族や富豪といった上流階級は“好ましい”外国人“と結婚し、賃金労働者とか低所得者といった下層階級は往々にして“好ましくない”よそ者と交わる事が多い。西歐諸国の貴族が「国際結婚」するのは昔からよくあることで、ハプスブルク家といえば政略結婚で有名だ。イングランドの貴族だってデンマークやネーデルラントの貴族と度々血縁関係を結んでいたし、成金の商人が娘を男爵とか子爵のもとへ嫁がせることも珍しくなかった。でも、ナポリの靴職人とかシチリアの百姓が、ドイツ貴族の娘を嫁にすることなんて事は皆無。

  今だって、英国へ出稼ぎに来たフィリピン人の女中が、スペンサー伯爵家のお坊ちゃんと結婚するなんてあり得ない。また、ソールズベリー侯爵の御令嬢が、マレー人の港湾人夫と恋に落ち、その“夫人”になることは夢のまた夢の話である。貴族の奥方は、やはり貴族出身の女性に限る。例えば、ジョージ5世を祖父に持つ英国のプリンス・マイケル(Prince Michael of Kent)は、クルクル・パーのヘンリー王子と違って、由緒正しいドイツ貴族の御令嬢、すなわちライプニッツ家のマリー・クリスティーヌ(Baroness Marie Christine A. A. H.I. von Reibnitz)と結婚なされた。当時の上流階級は「久しぶりに貴族らしい貴族の女性が王族に嫁いだなぁ」という感想を持ったそうだ。

  そりゃ、ヨーク公爵夫人のサラ・ファーガソンや離婚経験者のカミーラ夫人、女優上がりの黒人娘メーガン・マークルを目にしたイギリス人なら、「同感 !」と言いたくなるだろう。(日本ではあまり報道されなかったけど、ヨーク公爵夫人は別れたアンドノリュー王子から約300万ドルもらったのに、浪費癖が激しいせいか、数百万ドルもの負債を作ってしまったそうだ。一時は、支払いが追いつかず破産の危機に直面したそうだが、自殺したジェフリー・エプシュタインが借金の帳消しを申し出たらしい。借金で首が回らない侯爵夫人は、インド人の怪しいビジネスマンと接触し、人物紹介の仲介料を取ろうとしたそうだ。詳しく話すと長くなるから省略するが、エリザベス女王は相当頭を痛めたらしい。)

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(左 : マリー・クリスチーヌ夫人  / プリンス・マイケル夫妻  / サラ・ファーガソン  /  右 : メーガン妃 )

  昔の日本でも同じで、德川家と島津家が婚姻を結ぶことはあっても、三河の百姓娘が水戸家の嫡男と結婚することはなかった。いくら遠山の金さんが庶民に理解が深いとはいえ、飯屋で知り合った娘とは夫婦になれまい。明治や大正になっても似たり寄ったりで、父親が海軍大佐とか陸軍中将の娘なら、「夫」にする男性は、前途有望な海軍士官とか、洋行帰りの高級官僚、あるいは薩長派閥の青年議員とか大商人の息子である。有名な白洲次郎は豪商の息子で、容姿端麗、身の丈六尺のハンサム青年であった。しかも、英語が堪能で、留学先は名門のクレア・カレッジ(ケムブリッジ大学)。とても、日本人とは思えぬ和製ジェントルマンだった。 (何しろ、大正時代にベントレーを乗り回すんだから、いくら「ええとこのボンボン」とはいえ並の日本人じゃない。もう、「凄い!」、というか溜息が出るほどだ。) 昭和恐慌で白洲商店は倒産したものの、白洲家は由緒正しく、元三田藩(さんだはん)の士族であったから、その人脈は庶民のものとは比較にならない。例えば、ブリティッシュ・アクセントで英語を流暢に話す次郎の親友は、ストラドフォード伯爵のロビンで、妻に迎えたのは、海軍大臣になった樺山資紀(かばやま・すけのり)大将の孫娘、樺山正子(まさこ)だ。誇り高き士族や富豪の商人だと、息子の嫁には“それ相応”の女性を選ぶのが普通で、貧乏鮮人の娘なんか絶対に娶(めと)らない。

Shirasu & Masako 1Shrasu & Robin 1










(左 : 白洲次郎  / 中央 : 白洲正子夫人  / 右 : 白洲次郎と親友のロビン )

  本題から脱線したので、ここからが今日のお話。最近、英国でビックリするような傷害事件が起きた。21歳のチェ・アンベ(Che Ambe)がマシェット(machete / 鉈)を振るって、喧嘩相手のタイラー・スティーヴンス(Tyler Stevens)と格闘し、タイラーの左手首を切断したというのだ。(Nick Fagge and Hannah Dawson, Father of machete-wielding thug who chopped off teenager's hand says his son was already lost by the time he had any input into the boy's life, Daily Mail, 5 September 2019) 左手をチョン切られたテイラーは、路上に手首を置き去りにしたまま、友人の家に向かい、必死で助けを求めたという。後に、通報を受けた警察が道端に落ちていた手首を発見し、急いで病院に持って行ったのだが、まさしく“手遅れ”で、既に医者が接合することは出来ない状態だった。その結果、タイラーは一生、左手で物を掴むことが出来ない体となってしまった。

Tyler Stevens(左  /  手首を失ったタイラー・スティーヴンス)
  もっとも、加害者側にも言い分があって、タイラーも不良であったのだ。事件当日、因縁をつけてきたのはタイラーの方で、彼はナイフ片手に仲間を連れてチェに襲いかかったという。もし、チェが素手で立ち向かっていたら大事件にならなかったのかも知れないが、やはり不良には運が無かった。だいたい、大型の鉈(なた)を持っていたなんて、正当防衛にしては“かなり”分が悪い。(日本人なら呆れ返って、「そんな刃物、どこで買ったんだ ?」と訊きたくなる) それに、いくら身を守るためとはいえ、チェはタイラーの手首を七回ほど切りつけたというから、過剰防衛と言われても反論できまい。

  それにしても、この加害者は相当なワルで、前科27犯という経歴を持っている。その内、三件はナイフ所持であったというから、「なるほどねぇ~」と納得だ。普通の日本人だと、空条承太郎みたいに「やれやれ」と言いたくなるが、チェの家庭環境を知れば「それなら、しゃあない !」と理解を示すんじゃないか。というのも、彼の父親がこれまた「ダメ親爺」の典型で、勉強どころか倫理・道徳でさえ教えることができない人物。父のレスリー・アンベ(Leslie Ambe)は黒人で、別れた女房から息子を無理やり連れ去り、自分一人でチェを育てていたのだ。しかし、引き取られたチェの方は、父親と暮らすことを嫌がり、母親のもとに戻りたいと懇願していたそうである。じゃあ、母親の方はどうかと言えば、これまた頭が痛い。レスリーと別れた妻のジュリー(Julie)はトンデモない母親だった。彼女の兄ギャヴィン・ペイン(Gavin Payne)によれば、ジュリーは酒と薬に溺れており、母のアグネス(チェの祖母)と暮らしていたのだ。ジュリーには三人の子供がいて、チェの他に息子のジョーダンと娘のオリヴィアがいる。子供たち三人は母と祖母の家で暮らしたかったが、チェだけが母と引き離されて父親と暮らす破目になったらしい。

Che Ambe 1Leslie AmbeChe Ambe & mother & grandparents










(左 : チェ・アンベ  / 中央 : レスリー・アンベ /  右 : チェの母親と祖父母、兄弟)

  だが、レスリーは子育てに向かない父親で、チェが傷害事件を起こす前、既に「手の付けられない」息子となっていた。既に小学生の段階で不良となっていたチェは、13歳で学校から追い出され、17歳で殺傷事件に巻き込まれていた。しかも、住んでいる地域だってゾっとするような場所だ。近所の子供はゴロツキの予備軍みたいだし、周囲の大人だってロクなもんじゃない。子供に薫陶を授ける偉人というより、悪の道へ誘うポン引き程度だ。チェの裁判を担当したマイケル・ケイ判事は、暴力がはびこる悲惨な環境で子供を育てるとは何事だ、と彼の両親を咎めたという。でもさぁ、ヤク中の母親と碌でなしの父親が、閑静な住宅地に居を構え、食卓を囲んで知的な会話を楽しむ、なんて姿を期待できるのか? 想像できるのは、汚い言葉で夫婦喧嘩をする光景や、勉強とは程遠い劣等生のダチ(友人)、といったところだろう。こうした下層階級には、ケイ判事が求める中流階級の家族団欒なんて絵に描いた餅である。イギリス人は絶対口にできないけど、そもそも黒人と結婚するイギリス人女性なんて頭のどこが壊れているとしか思えない。「破れ鍋にとじ蓋」じゃないけど、ダメな奴にはダメな女が附くものだ。

  現在のイギリス人はリベラル教育を受けたせいで、おおっぴらに「有色人種は嫌い」と言えず、「私は人種や民族で人を差別しないわ」という建前で生きている。だが、半世紀前までは異人種間の結婚なんてタブーに近かった。例えば、『Picture Post』誌は1954年に「あなたは自分の娘を黒人と結婚させようと思いますか? (Would you let your daughter marry a Negro?)」という記事を載せていた。1964年、英国のテレビ局である「ITV」は、「黒人が白人と結婚する : 最後の障壁('Black Marries White : The Last Varrier)」というドキュメンタリー番組を放送していたし、その前の1958年には「異人種結婚(Mixed Marroages)」という番組を流していたのである。番組の司会者はコメントを避けていたが、「もし、我々が自分に正直であるならば、自分の娘や妹が有色人種と結婚すると告げたとき、ちょっとショックじゃないですか」という疑問を投げかけていたそうだ。

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(左 : ヘケン・フラナガン  / 中央 : スコット・シンクレア /  右 : 娘のマチルダを抱くヘレン )

  確かに、街頭インタビューや学校の教室では、「二人が愛し合っているのなら、人種や民族、宗教は関係ありません」と言えるが、それは世間に向けた偽りの発言で、家族同士で話し合えば、「黒人との結婚だと ! たとえ、娘が駆け落ちしようとも、地の果てまで追いかけて、絶対に許さないぞ !」という意見が大半だろう。イギリス人の親なら、異人種と結婚する藝人を見たとき、何となく不安になる。例えば、人気モデルのヘレン・フラナガン(Helen Flanagan)は黒人のスコット・シンクレア(Scott Sinclair)と結婚して子供を産んでいるし、昔人気者だった黒人俳優のエディー・マーフィー(Eddy Murphy)は、年下のペイジ・ブッチャー(Paige Butcher)と三回目の再婚を果たし、9番目の娘イジーと10番目の息子マックスをもうけている。

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(左 : メイ・ブリット  / メイとサミー・デイヴィス・ジュニア  / ローラ・ファラナ  /  右 : ローラトとサミー )

  有名な異人種間結婚と言えば、名優のシドニー・ポワティエ(Sidney Poitier)が思いつく。彼は映画の中だけでなく、私生活でも白人女性、ジョアンナ・シムカス(Joanna Shimkus)を妻にしていた。日本人でもアラン・ドロンの『冒険者たち(Les Aventuriers)』を観たことがある人なら、このユダヤ系カナダ人女優を覚えているはずだ。また、タップ・ダンサーのサミー・デイヴィス・ジュニア(Sammy Davis, Jr.)も白人女性のメイ・ブリット(May Britt)と結婚し、当時、相当な話題となっていた。ただし、このスウェーデン人女優には離婚歴があり、サミーは二番目の亭主である。ところが、サミーは黒人ダンサーのローラ・ファラナ(Lola Falana)と浮気をしてしまい、ブリットは1968年に離婚を決意。そして、再び独身となったブリットは別の男を見つけ、三回目の結婚を達成する。余計なお世話だけど、サミーは禁断の姦通をするくらいなら、最初から黒人女性と結婚すれば良かったのにねぇ~。たぶん、サミーにとってブリットは「成功」を象徴する「トロフィー・ワイフ」だったのかも知れない。

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(左 : ジョアンナ・シムカス   / 中央 : ジョアンナとアラン・ドロン   /  右 : ジョアンナとシドニー・ポワティエ )

  藝能界の歌手や俳優ならいいけど、一般人が異人種と結婚すれば、色々と厄介な問題に直面する。白人側の親は「どうして黒人なんかと一緒になるの・・・」とガッカリするし、初孫が生まれても素直に喜べない。助産婦だって、言葉に詰まるんじゃないか。白人の娘が産んだ赤ん坊なのに、顔つきは父親にソックリで、髪の毛も黒い縮れ毛だったりするから、祖父母としては落胆を隠せない。知らない人が見れば、「あら、養子でも取ったの?」と訊かれるし、その子供が成長して学校に通えば、自分のアイデンティティーに疑問を持つ。白人のグループに属すべきなのか、それとも黒人の仲間になるべきか、迷ってしまう混血児も多い。大抵の場合、黒人グループに身を寄せるようだ。たぶん、アフリカ系混血児は無意識的に「白人社会から爪弾きにされる落伍者」であると自覚するからなんだろう。

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(左 :ペイジ・ブッチャー   / 中央 : ペイジとエディー・マーフィー  /  右 : ペイジと娘のイジー )

  とにかく、黒人の血を引く子供を産んでしまった白人女性は、後から「後悔」する事が多い。息子や娘がグレてしまうと、自分に原因があるのでは、と考えてしまう。もし、原因を探って「人種」にぶち当たると、かなり辛い思いをするようだ。幼い頃から子供に「異人種はダメだぞ」と教えておかないから、不幸になる親が増えてしまうのかも知れない。現実の社会に生きているんだから、綺麗事の建前ばかりじゃなく、ちゃんと冷徹な本音を教えておかなきゃ。

  後編に続く。



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