教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
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「モザイク国家」になってしまったアメリカ

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(左 : 昔ながらのアメリカ人家族   /  右 : 多文化主義で称讃される黒人家族)

  日本のテレビや新聞はもとより、保守系雑誌でさえ問わないが、いったい、アメリカ合衆国は誰の国なのか? アメリカに詳しくない一般の日本人は「アメリカ人の国でしょ !」と答えるが、ここ数十年の大統領選挙を見ると、「どんな国民が主体の国なんだろうか?」と迷ってしまう。一昔前は「人種の坩堝(るつぼ)」と呼ばれていたが、やはり人種の壁は厚く、民族によって分離する「サラダ・ボウル」となってしまい、今では内乱を引き起こすほどの「モザイク国家」になっている。

  アメリカ社会は常に巨大な時化(しけ)に襲われており、安定した時代が極めて少ない。前世紀には共産主義という赤潮が全米に押し寄せていたし、今世紀に入ると文化破壊のマルクス主義が流行し、有色人種の怨念が各地に渦巻いている。元々アメリカはイギリス系白人が主体の共和国だったのに、有色移民を大量に受け容れたせいで、「アングロ・サクソン系入植者の共同体」から、「持て余し者の廃棄場所」とか「雑種民族の吹溜まり」となってしまった。イギリス系アメリカ人は年々、減少傾向にあり、かつての「マジョリティー」だった種族は「マイノリティー」に落ちぶれている。彼らが自らの肉体と文化を自慢できるのは自宅の地下室くらいで、学校や職場で血統を自慢したら、即座に白人至上主義者と非難され、場合によっては失業だ。

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( 左 : 「少数派」になる親子のタイプ  /  右 : 「多数派」になる親子のタイプ )

  しかし、黒人や南米人だと人種に触れてもOK。ヒスパニック系アメリカ人は、「チカーノ(Chicano)」や「ラティーノ(Latino)を自称して南米文化の出身を誇りにしている。左翼の民族活動家になると、アステカ文明の継承者を自称し、テキサスやカルフォルニアを自分達の領土と見なして「レコンキスタ(国土恢復)」を叫んだりするから図々しい。黒人も白人攻撃となれば勢いづく。「ポリティカル・コレクトネス(政治的言論統制)」を振り回して、西歐人の心に残る黒人への侮蔑を糾弾することに熱心だ。白人が公(おおやけ)の場でちょっとでも“不適切”な発言を口にすれば即、各テレビ局が「不届き者」を吊し上げ、言葉の暴力で集団リンチにかける。(日本の学者も米国の言論統制に屈服しているのか、日本語で表現せず「マイノリティー」という言葉で実態を隠している。西歐諸国で「少数派」と言えば、人数に関係なく、主に「有色人種」を指す婉曲語なので、当ブログでは誤魔化し洋語は使わない。日本人がカタカナ用語を選ぶ時は、大抵、何か不都合な真実を隠そうとする魂胆がある。)

  左翼知識人というのは平等を口にするが、その精神は不平等かつ依怙贔屓で、黒人は侮蔑語を口にしてもお咎め無し。例えば、黒人コメディアンのエディー・マーフィーやクリス・ロックが、コメディー番組に出演し、冗談交じりで「ニッガー(nigger / 黒ん坊)」を連呼しても、大衆から罵倒されることはない。2012年に公開されたクェンティン・タランティーノ監督の映画、『ジャンゴ 繋がざれる者(Django Unchained)』なんか逆差別の典型だ。この作品では、ジェイミー・フォックス(Jamie Foxx)扮する黒人奴隷のジャンゴが、思いっきり銃をぶっ放して、次々と白人を殺しまくるという筋書きなのだ。もし、この設定が逆で、白人が黒人を次々に射殺するという西部劇なら、どのような評価が下されるのか? おそらく、左翼の評論家を筆頭に非難囂々(ごうごう)だろう。

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(左 : ジェイミー・フォックス  / 「ジャンゴ」を演じるフォックス   / クリス・ロック  /  右 : エディー・マーフィー )

  有色人種の称讃は政治の世界でも隆盛を極め、バラク・オバマの登場以来、有色人種の政治家が勢いづいている。中には、「黒人」というだけで選挙の“売り”になるケースもあるのだ。例えば、ジョージア州の州下院議員だったステイシー・アブラムズ(Stacey Abrams)は、これといった能力も無いのに「黒人女性」というだけで、州知事選挙で脚光を浴びることができた。かつては、国務長官のコンドリーサ・ライス(Condleezza  Rice)や国連大使のスーザン・ライス(Suzan Rice)も、「黒人」かつ「女性」ということで大統領候補に挙がった程だ。ミネソタ州選出の下院議員となったイルハン・オマー(Ilhan Omar)は、初当選の陣笠議員なのに、イスラム教徒でソマリア移民という“チャーム・ポイント”で全国ニュースの話題になった。同じく、茶色いアレクサンドリア・オカシオ=コルテスも、まだ駆け出しの新米議員なのに、プエルトリコ系の若い女性ということで世間の注目を集めていた。極めつけは上院議員のカマラ・ハリスで、彼女は今や民衆党の副大統領候補だ。

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(左 : ステイシー・アブラムズ  / コンドリーサ・ライス  / スーザン・ライス  / 右 : イルハン・オマー  )

異民族が流入した古代帝国

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(左 : イギリス人入植者と同じ種類の子供  / 中央 : 「マジョリティー」になりつつ黒人の子供  /  右 : 米国に住み着いた朝鮮人 )

  アメリカ合衆国は現代のローマ帝国と言われるくらい、よく古代ローマと比較される。確かに、最強の軍事力を誇る点で両者は共通しているが、様々な民族が混在することでも注目を引く。ローマは共和政時代でも多種多様であったが、ビザンツ時代、すなわち東ローマ帝国になると、ギリシア人やオリエントの民族を抱えてしまったので、コンスタンチヌス大帝の都(コンスタンティノポリス / 現在のイスタンブール)は、まさしく無国籍のコスモポリタンになってしまった。

  高校時代にローマ史を習った人なら判るけど、ビザイツ帝国の軍人や官僚には非ローマ人が少なくなく、属州生まれの“外人”が結構多く登庸されている。というのも、「幸福者」と呼ばれたコーネリウス・スッラ(Lucius Cornelius Sulla Felix)やユリウス・カエサル(Gaius Julius Caesar)の時代でも、内乱で多くのローマ貴族が殺されたし、後のユリウス・クラウディウス朝時代になると、共和政以来の名門貴族がほとんど姿を消してしまったのだ。ある者は政界から去り、別の者は処刑されるか暗殺、自殺で命を絶っていた。また、自然な出生率低下も主な要因である。長く続いた貴族の子孫でも断絶する場合もあったし、たとえ存続しても先細りになってしまうから、遅かれ早かれ消滅だ。それゆえ、元老院はおろか、高級政務官にも異民族の人物が現れ、皇帝ネロの時代になると、属州出身者の数が42名ほど居たらしい。

Seneca 1(左  /  セネカ)
  もっとも、これらのニュー・タイプは第1世代の外人ではなく、何世代か前にイタリアかローマに移ってきた異民族の子孫で、西部の属州、すなわちイスパニア諸州やガリア・ナルボネンシス州の出身者が多かった。スペインのコルドヴァ出身の著名人と言えば、ストア派の哲学者として知られるセネカ(Lucius Annaeus Seneca)とその兄、ガリオ(Gallio / Lucius Annaeus Novatus)であろう。ルキウスという名を持つガリオは、ローマに移住してから元老議員ユニウス・ガリオの養子になったので、「ユニウス・ガリオ(Junius Gallio)」と改名したそうだ。

  このガリオが有名なのは、アカイア州の地方総督を務めた時、使徒パウロを助けたからである。当時、聖パウロはコリントで宣教活動をしていたが、彼を憎むユダヤ人の集団に襲われ、法廷に引きずり出された。何しろ、ユダヤ教徒にとって律法を守ることは絶対である。それなのに、このパウロときたら「イエズス」とかいう大工の小倅(こせがれ)に従い、律法(天主の戒律)を蔑ろにして神様を崇めるよう説いていたのだ。しかも、畏れ多いことに、この教祖を「天主の子」と呼んでいたのだから、パリサイ派やゼロテ派に殺されても不思議じゃない。敬虔なユダヤ教徒が激怒したのも当然だ。ということで、ユダヤ人はパウロをローマ人の法廷で仕置きに掛けることにした。でも、ガリオはパウロの宣教を不正行為とは見なしていなかったので、「私はそんな事の審判者になるつもりはない!」と言い放ち、訴訟を却下。これで、聖パウロは晴れて釈放となった。(使徒行伝18章12節~16節を参照)

  弟のセネカは日本でも有名人だから、筆者の説明は不要だろう。でも、この哲学者の人生を調べると気の毒になってくる。彼はカリグラ帝からその才能を妬まれ、もう少しで処刑されるところであったし、クラウディウス帝の妻メッサリーナ(Messalina / 3番目の夫人)に「ユリア・リウィラ(Julia Livilla)と不義を結んだんじゃないか?」と疑われる始末。これにより元老院から死刑宣告を受けるが、クラウディス帝が助け船を出し、コルシカ島への追放で事を収めた。しかし、クラウディス帝が小アグリッピナ(Julia Agrippina / Agrippina the Younger)を4番目の妻として迎えると、彼女がセネカを呼び戻し、追放されていた哲学者を息子の教育係にした。この息子は後にローマ皇帝となるネロ。

  一方、リウィアは伯父によって死刑を宣告され、餓死で亡くなったそうだ。彼女は結構“したたか”で、以前、カリグラを打倒する計画に関与して、義理の兄弟であるマーカス・アメリウス・レピドゥスを帝位に就けようと謀ったが、失敗に終わったので、ポンツィア島へ逃げることになったという。カリグラ帝が亡くなったことで逃亡先から帰ってきたものの、今度はセネカとの一見で窮地に陥り、命を失う破目になってしまった。ちなみに、彼女はカリキュラ帝と小アグリッピーナの妹である。1979年に公開された映画『カリグラ』を観た人なら覚えていると思うが、リウィア役を演じていたのはミレラ・ダンジェロ(Mirella D'Angelo)だ。この映画は淫乱場面が凄くて、たいへん印象深い作品であった。(筆者はこのDVDが出ているのかどうか分からない。)

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(左 :  カリキュラ帝  / ユリア・リウィラ  / 小アグリッピーナ  /  右 : ミレラ・ダンジェロ )

  第21世紀のアメリカでは黒人が初めて合衆国大統領になったけど、第1世紀末のローマでも浅黒い外人が出世したたようで、北アフリカ出身のパクトメイウス・フロントー(Quintus Aurelius Pactumeius Fronto)が執政官(Consul)になった。彼は有名なウェスパニス帝(Vespasianus)によって騎士階級から元老院議員になった人物である。マウリタニア人(ベルベル人)のルシウス・クィエトゥス(Lucius Quietus)は、ダキア戦争で騎兵隊の指揮官を務め、戦後、その功績を認められて元老院議員となった。さらに、トラヤヌス帝のパルティア戦争で重要な指揮官となるや、ニシビスやイデッサを攻略し、バビロニアでの暴動も鎮圧したから、その恩賞としてユダヤの総督職を授けられたという。しかし、トラヤヌス帝が崩御すると、クィエントゥスの運命に翳りが差してきた。後継者のハドリアヌス帝は軍隊におけるクィエトゥスの人気を懸念し、その才能を自分にとっての危険と見なしたから、「将来のライヴァルを暗殺したのでは!?」と推測されている。

  ローマ帝国が東方に拡大するれば、政務官や軍人にオリエント出身者が増えるのも当然だ。特に、軍隊では血筋よりも実力が重視されるからシリア人とかスキタイ人が抜擢されても意外じゃない。クラウディス・バルビルス(Tiberius Claudius Balbillus Modestus)は、エジプトのアレクサンドリアに生まれたギリシア・アルメニア系エジプト人で、クラウディス帝によってローマ市民権を与えられたという。彼は皇帝ネロの時代にエジプト州の長官に就任した。ティベリウス帝によってローマ市民権を与えられたユリウス・アレクサンデル(Tiberius Julius Alexander)もエジプト出身者で、彼はユダヤ人の家庭に生まれ異例の出世を遂げた人物として有名だ。ただし、アレクサンデルはユダヤ人として育ったが、家族の信仰を棄てて世俗的な「ローマ人」になった。クラウディウス帝からユダヤの地を委託されると、プロコンスルの身分で管理者になったという。ちなみに、彼は哲学(神学)者として有名なアレクサンドリアのフィロン(Philo of Alexandria)の甥である。このフィロンはヘブライ語よりもギリシア語が得意なヘレニズム学者で、旧約聖書の研究では「七十人訳聖書(Septuagint)」を用い、ヘブライ思想とギリシア哲学を融合して研究に勤しんでいた。

  ちなみに、ユリウスの父親はアレクサンドリアの裕福な商人であった。たぶん、使徒パウロと同じ類いのユダヤ人なんだろう。新約聖書に書かれているけど、ローマ軍の千人隊長が連行された聖パウロを尋問した時、彼が「私は生まれながらのローマ市民です」と答えたから、この千人隊長は驚いた。なぜなら、当時、ローマ市民権は容易に取得することは出来なかったので、千人隊長は多額の金を払って市民権を得ていたのだ。(使徒行伝22章27節~29節) 西歐系アメリカ人は不機嫌な顔になるけど、現在のアメリカも古代ローマと同じで、金銭を払えば公民権を取得できる。例えば、トランプ大統領の娘婿、ジャレッド・クシュナーは裕福な支那人にアメリカ国籍を販売していたし、図々しい支那人になると、妊娠を伏せて入国し、カルフォルニアとかで赤ん坊を産んでしまうのだ。つまり、我が子を「産まれながらのアメリカ国民」にして、自分は赤ん坊の保護者となり、アメリカに永住できる、という訳だ。ユダヤ人はもっと悪質で、「避難民」という口実で入国したのに、いつの間にか国籍を取って「アメリカ国民」になっている。そして、こうした難民の2世、3世となれば「生まれながらのアメリカ国民」だから、まるで生粋のイギリス系アメリカ人のように振る舞い、「自分の国」と豪語する。まったく、骨の髄まで厚かましい !

  脱線したので話を戻す。有色移民が流入した歐米諸国と同じく、ローマ帝国の官僚機構は外人を多く雇っていた。特に、皇帝の官房に属する行政官にはギリシア人が多く、中には相当な「悪党(ワル)」も居たらしい。例えば、クラウディス帝が以前「奴隷」として抱えていたクラウディス・ナルキッスス(Tiberius Claudius Narcissus)だ。ナルキッススは主人の皇帝から解放され、文書管理を担当する皇帝直属の秘書官になっていた。クラウディウスはナルキッススをよほど信頼していたのか、この解放奴隷を暴徒鎮圧軍の指揮官に任命したし、後に法務官(執政官に準ずる役職 / praetor)の職すら与えていたのだ。(軍の兵卒達は、解放奴隷が指揮官となって現れたから、呆れるというか驚いたそうである。) ただし、この解放奴隷は性悪で、クラウディス帝の第三夫人たるメッサリーナ(Valeria Messalina)を抹殺しようと考えたのだ。なぜなら、夫人が自分に対して恨みを抱いているので、先手を打つことが急務であったからだ。ナルキッススはメッサリーナの不義密通を皇帝に伝え、躊躇う皇帝に囁いて夫人の処刑を決心させたという。

  それにしても、このメッサリーナ夫人というのは大胆というか、奸婦の性格を持っているのか、皇帝の妃なのに、既婚者である元老院議員のガイウス・シリウス(Gaius Silius)と恋仲になってしまったのだ。メッサリーナは彼にベタ惚れで、女房のユリアと別れるよう求めたらしい。以前、女優のアンジェリーナ・ジョリーが既婚者のブラッド・ピットを誘惑したけど、人間の行動は二千年経っても変わらぬようだ。野心家の女は恐ろしいもので、アンジーはブラットに対し、妻のジェニファー・アニストンと別れるよう囁き、彼女の魅力に負けたブラッドはジェニファーを棄ててアンジーと結婚。しかし、略奪婚というのは幸福のチケットにはならず、二人は実子をもうけたが、次第に関係は冷え込み、2016年に離婚が成立したという。

   亭主を寝取った皇妃も不幸な結末を迎えることになった。彼女はクラウディウス帝がオスティアに出張したのをいいことに、亭主の留守を見計らってガイウスと結婚してしまったのだ。オスティアへの視察から帰ってきた皇帝は、この重婚を知って激怒し、ナルキッススの勧め通り、メッサリーナを処刑することに決めたという。もちろん、姦通相手のシリウスにも極刑が下され、三途の川を渡る破目に。ナルキッススは皇帝の命令を受けたかのように振る舞い、近衛兵を皇妃のもとに遣わし、自殺するよう促した。しかし、メッサリーナは自殺することができず、近衛兵の刃で殺してもらったそうだ。皇帝の寵愛を受けた解放奴隷も、その権勢は長く続かず、4番目の皇妃になった小アグリッピナと反目したことで処刑されてしまった。彼女はナルキッススを公金横領で非難したが、本当はナルキッススが彼女の不貞を暴こうとしたから、「口封じ」となった次第である。アグリッピナは解放奴隷のパラスと肉体関係を持ち、この不倫がバレることを恐れたため、ナルキッススを逮捕して抹殺したのである。

  アグリッピナの愛人となったパラス(Marcus Antonius Pallas)は、アナトリア出身の解放奴隷で、クラウディス帝と後継者のネロに仕えて異例の出世を果たした。(元々、パラスは小アントニアが所有する奴隷であった。この小アントニアはユリウス・カエサルと覇権を競ったマーカス・アントニウスの娘である。) パラスは財務畑を歩み、その辣腕を振るったことで、3億セステルティウスの財産を築いたそうだ。(「セステルティウスsestertius」はローマ時代に使われた銀貨である。) ところが、彼は政争に巻き込まれ、皇帝を亡き者にしようとする転覆計画に係わったのでは、と疑われてしまう。しかし、セネカが弁護してくれたので、疑惑を解かれ無罪放免となった。しかし、皇帝ネロに仕えることは剃刀の上を歩くようなもので、絶えず命の危険に晒されている。案の定、パラスはネロの怒りを買ってしまい、あえなく処刑されてしまった。

  東ローマ帝国には異邦人の官僚が目立っていたけど、皇帝にも外人が現れるようになった。有名なのはセプティミウス・セウェルス(Lucius Septimius Severus)帝で、彼の母親はフルウィウス(Fulvius)氏族のローマ貴族であったが、父親はカルタゴのフェニキア人であった。現在のリビアにあるレプティス・マグナ(Leptis Magna)で育ったせいか、セウェルス帝は北アフリカで話されたポエニ語の方が得意で、カルタゴ訛りのラテン語を話していたそうだ。この混血皇帝は最初、レプティス・マグナ出身のパッキア(Paccia Marciana)と結婚したが、彼女が病死すると再婚相手を求めるようになった。鰥(やもめ)となった皇帝は、シリア人女性のユリア・ドムナ(Julia Domna)と出逢い、彼女と再婚して二人の息子をもうけた。これが後に共同皇帝となるカラカラ(Lucius Septimius Bassianus / Caracalla)とゲタ(Publius Septimius Geta)である。しかし、弟のゲタは支配欲に駆られたカラカラ帝によって殺されてしまう。

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(左 : セプティミウス・セウェルス /  カラカラ帝 / 北アフリカのベルベル人  /  右 : バラク・フセイン・オバマ )

  実際、カラカラ帝がどんな容姿の「ローマ人」なのか分からないが、たぶんエトルリア人やサビーニ人とは異なった外見の持ち主だろう。何しろ、血統的に見れば、ほぼフェニキア人とシリア人の混血児であるからだ。肉体が変化すれば、その精神が違ってきても不思議じゃない。シリア人の血を引くカラカラ帝は、ローマ人としての愛国心が希薄だったのか、帝国領土内に住む外人にローマ市民権を大盤振る舞い。アフリカ系大統領のバラク・フセイン・オバマを思い出せば分かるけど、外人みたいな支配者が君臨すると、国境や民族の壁が無くなってしまうようだ。オバマは南米からの不法移民に対し非常に優しかった。この大統領は侵入者を排除するどころか、逆に帰化への道を整えてやったくらいだ。それにしても、高利貸しの社員が配るポケット・ティッシュじゃあるまいし、誰にでも気軽に公民権を与えるなんて言語道断。馬鹿げている。

  コンスタンティノポリスに都を移したローマ帝国を調べてみると、現代のアメリカ合衆国が抱える問題の本質が分かってくる。なるほど、非ローマ人でも実力があれば立身出世ができるというのは素晴らしいことだ。しかし、その副作用として、共和政時代にローマ人が持っていた“一体感”は消え失せる。共和政の権化とも言えるキンキナートゥスやマーカス・カトーに呼応するローマ人と、皇帝に仕えるだけの新ローマ人とは根本的に違っているのだ。もし、ジョージ・ワシントンやトマス・ジェファーソン、ジョン・ジェイ、ベンジャミン・フランクリンといった建国の父祖が現在のアメリカ社会を見たら、どんな感想を持つことか。今世紀に入ると、黒人のバラク・オバマが上院議員を経て大統領となったし、最近では茶色の上院議員であるカマラ・ハリスが副大統領候補だ。しかも、彼らを支援するのが、西歐人とは南米のメスティーソ(混血児)や黒人奴隷の子孫、中東アジアからやって来たムスリム移民ときている。国民の倫理・道徳も相当酷い。都市部では兇悪な有色人種がうろつき、髭面のゲイや赤いレズビアンが赤ん坊を養子に迎えている。ピューリタンの入植者が目にしたら、「ソドムかゴモラに来てしまったのか !」と勘違いするだろう。

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(左 : マーカス・カトー  / 「キンキナートゥス」のイメージで作られたジョージ・ワシントンの彫像  / ジョン・ジェイ  /  右 : トマス・ジェファーソン )

Eleanor Roosevelt 1(左  /  エレノア・ローズヴェルト)
  独立戦争を戦ったイギリス系入植者は、アフリカ人やアジア人の楽園を創るために戦った訳じゃない。ところが、今では「アメリカ革命の娘達(Daughters of the American Revolution)」という団体にも、非西歐系が増えてしまい、ブリテン系の入植者や協力者の子孫ではない者がメンバーとなっているのだ。これは共産主義に共感したファースト・レディー、あのエレノア・ローズヴェルが元兇となっている。「不美人」に生まれたことを悔やんだエレノアは、大衆からの称讃を浴びるために「社会正義」を看板にすることにした。彼女は白人のメンバーシップを壊し、独立戦争とは関係の無い女性でも入会できるようにしたのだ。もし、彼女が美しく生まれていたら、社会主義者になっていなかったかも知れない。ホント、馬鹿らしい話だけど、「顔は女の命」だからエレノアが鏡に映った自分を眺めて溜息をついた気持ちは分かる。(彼女の評伝を和訳した本はあるのかなぁ?) でも、その傷を癒やすために社会を改造しようなんて傲慢不遜だ。日本の学者は口を閉ざすが、裕福な家庭に育ったリムジン・リベラルには偽善的な人物が多い。

  確かに、テキサス州のアダ・ブラウン(Ada Elene Brown)判事とかタミー・ダックワース(Ladda Tammy Ducjworth)上院議員を見ると、「えっ、こんな人がメンバーなの!?」と驚いてしまう。ブラウン判事は黒人だし、ダックワース議員は混血児で、父親はアメリカ白人なんだけど、母親がタイ系の支那人であるから、その容姿がアジア的になっている。他の著名会員だと、保守派の大御所だった故・フィリス・シュラフリィー(Phyllis Schlafly)や元ファースト・レディーのローラ・ブッシュ(Laura Buch)、ボブ・ドール上院議員の夫人で自らも上院議員になったエリザベス・ドール(Elizabeth Dole)、美人女優で知られるボー・デレク(Bo Derek / Mary Cathleen Collins)などが挙げられる。

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( 左 : アダ・ブラウン  / タミー・ダックワース  / ローラ・ブッシュ  /  右 : エリザベス・ドール )

Bo Derek 3( 左 / ボー・デレク )
  ちょっと脇道に逸れるが、ボー・デレクは作品に恵まれず、批評家や世間から辛辣な評価を受けたけど、1979年に公開された『テン(10)』とか、1981年の『類人猿ターザン』で見せた容姿は強烈だった。彼女のポートレイトを持っている日本人もいると思うし、映画グッズの販売店では高値が付いているかも。一方、亡くなったシュラフリーは日本であまり知られていないけど、アメリカの保守論壇では結構有名だ。FOX系列のテレビ局「FX」が『Mrs. America』というTVドラマを制作したけど、シュラフリーの役をケイト・ブランシェット(Cate Blanchet)が演じていた。しかし、解せないのは、ユダヤ人フェミニストのグロリア・シュタイナム(Gloria Steinem)の役を、美人女優のローズ・バーン(Rose Byrne)が演じていたことだ。もしかしたら、プロデューサーのステイシー・シェール(Stacey Sher)が、「ゴリ押し」でバーンをねじ込めたのかも知れない。シェールはリベラル派のユダヤ人だから、同胞のイメージを良くしたかったのかも知れないぞ。

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(左 : フィリス・シュラフリィー  / ケイト・ブランシェット  / グロリア・シュタイナム  / 右 : ローズ・バーン )

  ここ数年で日本社会もだいぶ変質し、アジア人やアフリカ人の住民や帰化人が増えてきた。平成の初めくらいまでは、「日本人」と言えば日系日本国民であった。ところが、朝鮮人や支那人にも帰化を許してきた日本政府は、アジアからの研修生や留学生、商人、藝人にも貴重な国籍を与えるようになり、正体不明の「日本国民」が増えている。昔の日本なら、スカーフを頭に被ったイスラム教徒なんて滅多に見ることはなかったのに、今では食料品店や百貨店でちょくちょく目にする。かつて、我が国は「日本人が住む日本的国家」であったが、これからは「多種多様なアジア人が住む極東の島国」となってしまうだろう。

 


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