教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
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ジョージ・W・ブッシュも悪党だった

Trump & Biden 111Presidential election 1







   2020年の大統領選挙は、アメリカ合衆国の民衆政治にとって、重要な分水嶺になるだろう。なぜなら、デモクラシーの基本となる有権者の資格や、登録制度、投票様式、開票・集計システムなどの問題点が浮き彫りになったからだ。そして、不可解な開票結果に関して、有力政治家や政党、軍人や諜報組織までが関与し、各方面で腐敗が浸透しているんだから尋常ではない。財界の大御所が裏で糸を引き、支那の工作員までが介入する事態となれば、アメリカ人にとっては一大事となる。もしかすると、国家叛逆罪で起訴される人物まで現れるかも知れない。ところが、日米の世間は主流マスコミに踊らされ、「もう、バイデン次期大統領で決まりなんだから、いつまで選挙を続けているんだ !」とウンザリしている。日本の知識人ときたら誠に情けなく、「共和党が強いジョージア州でも逆転は無いし、トランプは粘っているだけだ。要するに、敗北宣言をしない実質的な敗北だ!」と決めつけている。

  しかし、本当に決着がついたのか? 筆者はまだ結論を出せないので、引き続き観察しようと思っている。ただ、今回、日本人の多くは激戦州で用いられた投票形式と集計システムには疑問を呈するだろう。シドニー・パウエル弁護士は、ジョージア州でも不正選挙の形跡が見られ、それは民衆党だけでなく共和党にも腐敗があるという。特に、州知事のブライアン・ケンプ(Brian P. Kemp)と州務長官のブラッド・ラフェンスベルガー(Bradford J. Raffensberger)には、何らかの賄賂をもらった容疑があるそうだ。まさか、支那人の工作員からじゃないだろうが、間接的な出資先を調べたら“怪しい”支那系アメリカ人ということも有り得る。それに、もし、ジョージア州の民衆党員が不正をはたらいていたなら、同じようなスキャンダルが共和党側にあっても不思議じゃない。

Sidney Powell 9Brian Kemp 1Brad Raffensberger 1







(左 : シドニー・パウエル  / 中央 : ブライアン・ケンプ  / 右 : ブラッド・ラフェンスベルガー )

  仮に、民衆党の州知事や州下院議員などが、集計システムによる「得票数の水増し」で当選していたなら、共和党の候補者だって同じ“誘惑”に魅了され、闇組織に「どうかひとつ、お願いします!」と頼んでしまうだろう。以前、ハリウッド女優のフェリシティー・ハフマン(Felicity Huffman)やロリ・ロフリン(Lori Loughlin)らが、我が子を名門大学に入れようと大金を積んだことがバレて大騒ぎになったことがある。アメリカ人は日本人に対して社会正義やデモクラシーについて偉そうに説教するが、本国では不正が至る所で蔓延し、治療不可能となっている。見えないところで“ズル”をするのは当たり前で、大学生や法律家、スポーツ選手、ビジネスマンなどがインチキを画策するのも珍しくない。(したがって、政治家も例外じゃないし、むしろ“正直”である方がどうかしている。

Rusell Ramsland 12( 左 / ラッセル・ラムズランド )
  選挙における「不正」は以前から言及されており、「Allied Security Operations Group」の共同設立者であるラッセル・ラムズランド(Russell Ramsland)は、以前から得票数の操作や集計ソフトウェアーの不備に警鐘を鳴らしていた。サイバー・セキュリティーの専門家であるラムズランド氏は、集計システムの安全性が脆弱で、ハッキングが容易になされてしまう点を指摘している。彼の説明によれば、選挙になると「名ばかりの有権者(phantom voters)」とか「幽霊投票者(ghost voters)」が現れるらしい。

  例えば、ある人が投票所へ赴き、支援する候補者Aに投票しても、その票は候補者Bに付け替えられてしまうのだ。また、ハッカーによる有権者登録の改竄により、見たこともない虚構の人物が自分の家に住んでおり、この「幽霊」が“実在”の有権者になっているケースもあるそうだ。ミシガン州やペンシルヴァニア州などでは、期日前投票や不在者投票に不正が見られたそうで、存在が怪しい人物や架空の住所に住む「有権者」がいたそうだ。トランプ陣営で選挙データ・アナリストを務め、現在は「Look Ahead America」を運営するマット・ブレイナード(Matt Braynard)氏によれば、商業施設や郵便局の住所を用いた郵便投票の詐欺があったらしい。中には、多数の人物が同一の住所に暮らしており、不在者投票で選挙詐欺を行っていたというから呆れてしまうじゃないか。

  ラムズランド氏の指摘で更に驚いてしまうのは、ある州の集計マシーンに悪意のソフトウェアー、すなわち票数を改竄する有害なソフトフェアー(malware)が仕込まれていたことだ。以前、テキサス州でもドミニオン社の投票マシーンを導入する話があったけど、同州は機械の検査で“問題”を見つけたので、採用を却下したというのだ。しかし、ジョージア州ではこの“不審”な投票マシーンを導入したので、ケンプ州知事やラフェンスベルガー州務長官は、「何らかのキックバックとか利益を得ていたんじゃないか?」と疑われている。とまぁ、こんな塩梅なので、悪党にとっては、選挙の結果をいじくるなんて朝飯前。だいたい、州政府が集計作業のシステムを民間企業に“委託(or 丸投げ)”するんだから、不正の温床を自ら作っているようなものだ。

  2000年、テキサス州知事のジョージ・W・ブッシュと副大統領のアル・ゴアと大統領を目指して戦い、両陣営が鎬(しのぎ)を削った姿は今でも語り継がれている。当時、フロリダ州の開票結果は微妙で、どちらが勝者なのか分からぬ状態だった。両陣営の職員は票の数え直しを何日間も続け、それでも埒があかなかったので、最高裁が再集計を停止させ、ようやくジョージ・ブッシュの勝利となった。こうした騒動があったので、ブッシュ大統領は2002年10月29日、「アメリカ投票援助法(Help America Vote Act of 2002 / HAVA)」に署名し、この新法が制定されたことで各州は予算を与えられ、選挙システムの改善に取り組むことになる。

  ところが、この法律は州政府に資金を流すだけで、お金を貰った州は選挙管理組織を改め、古くなった投票システム機を買え変えるくらいだった。肝心のセキュリティー対策には金が使われず、“あぶく銭”は選挙作業を得意とする民間企業へと流れて行く。結局、一番利益を受けたのは、ES&S(Election Systems & Software)とか、Dominion(ドミニオン)、Tenex、 Hart、 SGO/SNS、Demtechといった選挙請負業者であった。もしかすると、ブッシュ大統領は最初から“そのつもり”だったんじゃないか? 2018年、これらの企業は合衆国の選挙関連市場で92%を占める大手になったそうだ。

  先ほどのラムズランドによれば、投票・集計ソフトウェアーの脆弱性は、色々な方面からも指摘されていたようで、「エヴェレスト・レポート(Everest Report)」や「C-SpanPanel : ICIT- Cybersecurity and US Voting Systems」、「Matt Blaze Testimony before US House Comms on Admin」、「ES&S Security Test Report Electionware」などが「外部からの侵入が有り得るぞ !」と訴えていたそうだ。

  とりわけ、「NGP Van」という投票分析会社のシステムには問題があったようで、幾つかのトラブルが見つかっていたという。このNGP Vanと絡んで問題視されたのが、「クラリティー選挙システム(Clarity elections system)」という会社だ。ここは今注目されている「サイトル社(Scytl)」の子会社。現在、幾つかの州では「Clarity Voter Registration & Election Management」を使い、知事選や上下両院の選挙運営を行っているという。ただ、NGP Vanのシステムには「裏口(backdoor)」が仕込まれていたので、第三者がこっそりと得票数の改竄を行っていた虞(おそれ)がある。(こうした集票システムは民衆党に好まれていたそうだ。)

Al Gore & Georeg Bush 3Mark Sullivan (R) & Steve Adler (L)







(左 :アル・ゴアとジョージ・W・ブッシュ   /  右 : 髭面の男がスティーヴ・アドラーで、その隣に坐っているのがマーク・サリヴァン)

  そもそも、この「NGP Van」というのは、如何なる会社なのか? 元々、この民間企業は「Voter Activation Network」という選挙請負会社で、民衆党が使っていたデータ・ベースの保存プロバイダーでもある。創業者はマーク・サリヴァン(Mark Sullivan)とスティーヴ・アドラー(Steve Adler)で、2001年に設立されたという。そして、この企業はナサニエル・パールマン(Nathaniel Pearlman)の会社である「NGP Software」と合併して、2011年、「NGP Van」と改名した。「NGP Van」のシステムは、バラク・オバマが出馬した2008年の大統領選挙と2012年の再選に使われ、ヒラリー・クリントンとバーニー・サンダースが指名争いをした2016年の予備選挙にも使われたそうだ。これは当時の噂だけど、ヒラリー・クリントンがバーニー・サンダースを破ることが出来たのは、こうした会社の“お陰”らしい。

Nathaniel Pearlman 1(左  / ナサニエル・パールマン)
  我々にとって興味深いのは、「NGP Van」を運営するナサニエル・パールマンの経歴である。このユダヤ人はイェール大学(Yale University)でコンピュータ・サイエンスを専攻し、そこを卒業するとMIT(マサチューセッツ工科大学)に進学し、政治学の博士号を取った。彼は選挙ビジネスを手掛ける「Election Data Service」に勤務した後、1997年に「NGPSoftware,Inc.」を創設した。さらに、2008年になると、ヒラリー・クリントンの選挙陣営に加わり、「選挙テクノロジー主任(Chief Technology Officer)」となったそうだ。まともな日本人であれば、「なるほどねぇ~」とニヤニヤするだろう。

  もう一つ注目すべきは、「ダイボールド・タッチ・スクリーン投票機(Diebold touch screen voting machine)」を最初に導入したのがジョージア州であった点だ。「ダイボールド社」が開発した、この投票マシーンを使えば、有権者はスクリーンに触れるだけでよく、投票用紙のマーク欄にペンで印を付けたり、紙に穴を開けずに済む。2002年、ジョージア州のキャシー・コックス(Cathy Cox)州務長官は、5千400万ドルの契約料を払って、この機械2万2千台を導入した。しかし、この新製品を実質的に強く押したのは、前州務長官のルイス・マッセイ(Lewis Massey)と州務長官の下で選挙管理局長(Director of Election Administration)を務めるキャシー・ロジャーズ(Kathy Rogers)であった。特に、ロジャーズ局長は熱心な推進者であったという。

Lewis Massey 3Kathy Rogers  01Cathy Cox 2








(左 :  ルイス・マッセイ  / 中央 : キャシー・ロジャーズ  /  右 : キャシー・コックス )

Bob Urosevich brothers(左 : トッド・ウロスヴィッチ / 右 : ボブ・ウロスヴィチ )
  こうしたニュー・モデルの投票マシーンを納入した「Diebold Election Systems, Inc.(DESI)」は、「American Information Systems(AIS)」が母体となっている。これはボブ・ウロスヴィチ(Robert J. Urosevich)が1997年に設立した会社だ。それと並行して、彼は1997年から1992年にかけて「ES&S」の社長を務め、弟のトッドがAISの副社長になっていた。1995年、ウロスヴッチは「I-Mark Systems」というタッチ式の投票システムを開発し、そこにはスマート・カードと生体認証暗号化技術が用いられていた。すると、「Global Election Systems(GES)社」は「I-Mark」に目を附け、1997年にこれを取得し、2000年になるとウロスヴィッチは同社の販売マーケティング担当の副社長になる。2002年、「ダイボールド社(DESI)」は「GES社」を買収し、GESはやがて「DESI」に改名された。

Chuck Hagel 1( 左 / チャック・ヘーゲル )
  ところが月日が経って2007年になると、この「DESI」も変化を遂げ、「Premier Election Systems」と改名する。そして、同社は2009年、「ES&S」に買収され吸収合併されるが、2010年に「ドミニオン社(Dominion Voting Systems)」に買収されてしまう。ちなみに、この「ES&S」はネブラスカ州のオマハを拠点とする会社で、AIS社製の眼球スキャン・マシーンを販売していた。意外なのは、オバマ政権で国防長官になったチャック・ヘーゲル(Charles Timothy Hagel)が、1990年代に「AIS」の社長や会長を務めていた事だ。陸軍を退役したヘーゲル軍曹は、ロナルド・レーガンの大統領選挙を手伝った後、「Vanguard Celluar」という携帯電話会社を設立し、そこの共同経営者になっていた。さらに、刮目すべきは、彼が「CFR(外交問題評議会)」のメンバーになっていた事だ。政府の重要閣僚になる人物には、ウォール街の金融業者とか弁護士、そしてCFRといったシンクタンクのメンバーが多い。

Michael McCArthy 001(左  / マイケル・マッカーシー )
  ヘーゲル元上院議員は商売人でもあったようで、1992年に「McCarthy Group」という投資銀行の頭取になっており、AISには少なくとも100万ドルくらい投資していたそうだ。しかも、彼の投資は自身の「マッカーシー・グループ」を通しており、この銀行はAISの株主でもあったそうだ。政治家の人脈は面白く、この「マッカーシー・グループ」で会長を務めていた創業者のマイケル・マッカーシー(Michael McCarthy)は、2002年に行われたヘーゲル上院議員の再任選挙で財務担当に就いていた。

  「ダイボールド社」の経営陣で注目すべきは、CEO(最高経営責任者)や会長になったウォルデン・オデル(Walden O'Dell)氏だ。彼はジョージ・W・ブッシュ大統領を支援する共和党員で、2003年に結成されたブッシュ陣営の再選チームに加わっていた。オデル氏が掻き集めた献金は、少なくとも10万ドルくらいあって、2003年6月30日の資金集めパーティーでは、約60万ドルの上納金を集めたらしい。( Michael Shnayerson, "Hack the Vote", Vanity Fair, April 2004, p.167.) 「ダイボールド社」も2001年から2002年にかけて、共和党の全国委員会に10万ドルちかく献金したそうだ。

WaldenO'Dell 001Eric Coomer 21







(左 : ウォルデン・オデル  /  右 : エリック・クーマー)

  投票マシーンや集計ソフトウェアーを提供する会社には、“いかがわしい”人物が潜り込んでいる。最近話題になったのは、「ドミニオン社」の重役で、何処に居るのか判らないエリック・クーマー博士(Dr. Eric Coomer)だ。彼は筋金入りの反トランプ主義者で、極悪集団と評される「アンティファ(反全体主義活動家 / Antifa)」のメンバーときている。「GES社」にも悪い奴がいたようで、2000年に雇われたジェフ・ディーン(Jeffrey Dean)は、上級副社長の待遇を受けていた。しかし、彼は過去23件の横領事件に噛んでいた、というから酷い。このディーンは1995年にヴァンクーヴァー(カナダ)の刑務所から釈放され時、所持金はムショの仕事で稼いだ87ドルだけだった。一方、横領事件の被害者が蒙った金額は、38万5千227ドルであったという。

  ところが、ディーンは“ムショ帰り”なのに「スペクトラム・プリント(Spectrum Print and Mail Service Ltd.)社」の重役となっていた。この会社は2000年にGESに160万ドルで売却された。(「スペクトラム・プリント社」は、投票用紙やパンチ・カードを印刷する会社であったから、買収されたのも納得できる。) しかし、2002年、彼はGESのコンサルタントに出世したからビックリ仰天。前科者が投票用紙の印刷をし、経営者の顧問になるなんて信じられない。後にディーンは解任されたけど、GESはどんな考えで彼を雇っていたのか?

不可解な新人候補の当選

  「ダイボールド社」の投票マシーンには、様々な疑惑がまとわりついている。ジョージア州の選挙を観察するアメリカ人は、「選挙結果がいじくられているんじゃないか」と疑っていたそうだ。特に民衆党員に懐疑派が多かった。というのも、ジョージアは伝統的に民衆党が強い州なのに、ブッシュ時代になると矢鱈と共和党の候補者が当選を果たしていたからだ。

  例えば、1994年、共和党のロビーストであるサクスビー・チャンブリス(Saxby Chambliss)は、1994年に連邦下院議員の選挙に出馬し、現職のベテセン議員であるロイ・ロウランド(James Roy Rawland)を破って当選する。さらに、彼の野心は上院へと燃え上がって行く。2002年、チャンブリスは連邦上院選挙に出馬し、これまた現職のマックス・クリーランド(Joseph Maxwell Cleland)を破る。このクリーランドはベトナム戦争に赴いた元陸軍大尉で、手榴弾の爆発により、両脚は膝から先が切断、右腕もなくす障碍者となっていた。彼は戦場での勇気を讃えられ「シルバー・スター勲章」と「ブロンズ・スター勲章」を貰っている。

Saxby Chambliss 01Roy Rowland 2Max Cleland 1








(左 : サクスビー・チャンブリス  / 中央 : ロイ・ロウランド  / 右 : マックス・クリーランド )

  一方、チャンブリスはアメフトで膝を痛めていたので、徴兵の際に行われるメディカル・チェックで撥ねられた。徴兵免除で命拾いした青年は、エピスコパリアンの教会に通って恋人ができ、大好きなジュリアンヌと結婚する。この夫婦には二人の子供が生まれたから申し分ない。それにしても、こんな素人候補がトントン拍子に下院議員や上院議員になれるなんて、本当にラッキーだ。

Jack Abramoff 001(左  / ジャック・エイブラモフ )
  ちなみに、チャンブリス議員は共和党のロビーストであるジャック・エイブラモフ(Jack Allan Abramoff)から献金を受けていた。このエイブラモフは裕福な家庭に生まれたユダヤ人で、彼の父親フランクリンは、有名なクレジット・カード会社、「ダイナース・クラブ(Diners Club)」の社長を務めていた。息子のジャックはこれまた典型的なユダヤ人で、色々な職業を体験していたという。若い頃はハリウッドに赴き、兄弟と共に映画制作に携わっていた。肉体派男優のドルフ・ラングレンを起用し、彼の主演で『レッド・スコーピオン』という映画を作っていた。(これは二番煎じのB級作品で、友人のシルベスタ・スタローンと違い、劇場の大ヒットにはならなかった。) ハリウッドを去ったジャックは、「International Freedom Foundation」や「USA Foundation」という財団を作り、ブッシュ政権にも食い込んで政治活動に勤しんでいた。しかし、彼は賄賂や詐欺、脱税などの罪で有罪となり、43ヶ月の刑務所暮らしを経て、ようやく2010年に釈放されたという。

  もう一つ、刮目すべき共和党の躍進がある。それは共和党のソニー・パデュー(George Erwin Sonny Perdue III)が、現職の民衆党知事ロイ・バーンズ(Roy E. Barnes)を破って、ジョージア州の知事に就任したことだ。当時、この勝利はアメリカ人の間で話題となった。なぜなら、ジョージア州で共和党の知事が誕生したのは、130年来の快挙であったからだ。何と、ベンジャミン・コンレイ(Benjamin Conley / 在任期間1871~1872年)以降、ジョージア州の知事はずっと民衆党が握っていたというから凄い。さすが、南部の民衆党には南北戦争以来の恨みが溜まっている。ただし、この選挙でも、民衆党側は「何らかの“水増し”があったのでは?」と怪しんでいた。

Sonny Perdue 882Roy Barnes 1Benjamin Conley 01








(左 : ソニー・パデュー  / 中央 : ロイ・バーンズ  /  右 : ベンジャミン・コンレイ )

  現在の州知事であるブライアン・ケンプ(Brian Kemp)にも、同様の疑惑がまとわりついている。というのも、この共和党候補者は、民衆党の対抗馬であるダグ・ハインズ(Doug Haines)をたった486票差で打ち破ったからだ。確かに、こんな僅差で負けたのだから、民衆党陣営が歯ぎしりして悔しがったのも無理はない。それゆえ、民衆党の支援者達が「何か変だぞ!」と怪しんだのも当然だ。現在、軍事弁護士(military attorney)となったシドニー・パウエル弁護士は、「ケンプ知事が不正選挙や収賄事件に関与しているのでは?」と疑っている。しかし、「虎ノ門ニュース」に出演したケント・ギルバート弁護士は、「こんな容疑は嘘」と斥けていた。筆者は前々からケンプ知事の件やジョージア州で行われた疑惑の選挙を耳にしていたので、「もしかしたら、賄賂をもらったんじゃないか」と勘ぐっている。これから裁判でどうなるか分からないけど、州民が抱くケンプ知事への疑惑は益々深まるに違いない。

  日本のマスコミはジョージア州で起こった不正疑惑を、単なるトランプ側の“イチャモン”と考えている。だが、ジョージ・W・ブッシュの選挙以降に導入された投票マシーンには、「怪しい点」が多い。筆者は2000年の大統領選の後、「電子機器による投票様式に不正がある」との噂を耳にした。だから、「もしかすると、本当に票数操作があるのかも・・・」と疑っていたし、今でも疑っている。(この記事で紹介した『Vanity Fair』の記事を取っておいたのも、筆者が不信感を募らせていたからだ。興味のある人は図書館で同誌のバックナンバーを読んでもらいたい。)

  当時の世間は「そんなのないよ !」と笑っていたが、今回の大統領選挙で大勢の日本国民が目覚めてしまった。タッチ・スクリーン式の投票は便利で効率的だが、こうした「便利さ」の中には、恐ろしい危険が含まれている。人間が直接手で数えることをせず、目に見えぬ場所で機械が集計するとなれば、ハッカーや外国勢力の餌食になりやすい。コンピューターの内部で「水増し」や「票の付け替え」が行われてしまうと、誰も気づくことはなく、皆が出てきた結果を鵜呑みにするだけだ。悪い奴は遠隔操作で選挙をコントロールするだけ。

  今回、犯罪組織は痕跡を残さないソフトウェアーを使ったそうだから、トランプ陣営やパウェル弁護士等がそれを立証する事は非常に難しい。犯罪者が容易に悪事を実行できるのに、それを摘発するのがほぼ不可能なんて、本当に寒気がする。やはり、投票は人間が候補者の名前を書いて、公正な職員が直接数える、といったアナログ選挙がいいよねぇ~。



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