ポルターガイスト現象の原因

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(写真  /  外国における様々なカルト集団)

  公明党の支持母体というか、運営本体とも呼べるのが創価学会である。この宗教団体は何かと問題が多く、地上波テレビでは絶対に取り上げられない。だが、大手週刊誌の『週刊新潮』やミニコミ誌の『テーミス』では密かに批判されている。筆者は他人の信仰をどうこう批判するつもりは微塵も無く、ユダヤ教やイスラム教と同じく、仏教についても教義的な反論は持ち合わせていない。基本的に、信仰は個人の自由と思っている。しかし、世俗の問題に介入してくるのであれば、遠慮なく批判するし、脅迫に屈するつもりもない。創価学会の信仰内容については何の興味も無いけど、この組織に関しては幾つかのエピソードがあるので、ちょっと紹介したい。

  筆者がまだ大学生の頃、キャンパスに近いこともあって、古い学生寮に下宿していたことがある。ある初夏の夜のことだ。疲れたので布団に入ったところ、妙な雑音を耳にしたので、「もしかしたら、冷蔵庫が壊れたのか?」と思った。そこで、起き上がって冷蔵庫を調べてみたんだが、異常なところは何ひとつ無い。「気のせいか」と思い、再び床に入ったが、それでも再び例の雑音が聞こえる。「何なんだ?」と筆者は怪訝になり、今度はテレビやラジオ、トースターまで調べたが、スイッチはオフになっていたので、何の音も耳にしなかった。電灯をつけて部屋中を調べ廻っても、ついに原因が判らないので、仕方なく寝床について熟睡となった。

  翌日、友人のT君に会ったので、昨晩の「ポルターガイスト(poltergeist)現象」について話し、「幽霊による雑音なんか信じないけど、奇妙なこともあるもんだ」と告げて、そのまま別れた。数日後、授業でT君と会うと、彼が「おい、この間の件。理由が分かったぞ !」と言うので、さっそく事情を聞くことにした。T君は同じ寮に住む伊藤(仮名)の部屋に筆者を連れて行き、伊藤君から事情を説明させることにした。伊藤君は学生寮の1階に住んでおり、筆者は2階に住んでいたから面識はある。伊藤君が言うには、筆者の真下(1階の部屋)に住む1年生のAが、最近、創価学会に入信したので、Aが夜中に経典か何かを読んでいたというのだ。伊藤君によると、Aは温厚で“押し”に弱いので、学会の「折伏(しゃくぷく / 勧誘)」を断れず、そのまま入会してしまったらしい。

  伊藤君の説明を聞いた時、筆者は「何だ、あの雑音はAの読経だったのか !」と呆れてしまったが、「ポルターガイスト現象」と疑った自分がとても恥ずかしかった。これは信じてもらえないけど、理由が分からぬ怪奇現象に出くわした時、人間というのは滑稽な事を考えるものである。確かに、電源が「オン」になったトースターでも、あんな雑音は出ないはずなのに、「念のため」と称してトースターのコンセントを抜いた自分が情けなかった。第三者は笑うけど、まさか、意味不明の重低音が経典の音読とは思わないじゃないか。たぶん、筆者が窓を開けて寝ていたので、Aの「籠もった声」が伝わってきたのだと思う。ただ、伊藤君が下級生のAに注意をしてくれたので、それ以降、彼の修行はなくなった。

  もう一つは、筆者の家庭で起こった事だ。まだ平成の初め頃、早朝、我が家の郵便受けに「聖教新聞」が入っていたので、筆者は「何で?」と疑問に思ったことがある。そこで、筆者は父親に告げると、「いいんだよ !」という答えを聞いたので、「何があったんだ?」と不審に思ってしまった。父に理由を問い質したところ、父は机の引き出しからビール券を取り出し、「この間、Sさんから短い間でいいから聖教新聞を取ってくれ、と頼まれたから、仕方ないんだ !」と言い、「これも付き合いなんだから、ごちゃごちゃ言うな !」とバッサリ。要するに、知人のSさんが自分に課せられた「ノルマ」を達成するために、ビール券を使って頼み込んだという訳だ。筆者は「自腹を切って新聞を取ってもらうなんて、マイナスじゃないか !」と思ったけど、「宗教組織の宣伝業務だからしょうがないかなぁ~」と解釈することにした。ちなみに、我が家へ毎朝届けられる聖教新聞は、誰の目にも触れることなく、そのままダンボールに放り込まれ、ネコちゃんの「オシッコ・シート(小便を吸収する紙)」になっていた。

暴力団に頼み込んだ創価学会

  ひと昔の公明党は野党の常連だったが、今では自民党の“一派閥”みたいになっている。小沢一郎との癒着もあってか、公明党は権力の蜜を吸ってしまい、自民党に協力することへの“旨味”を知ったようだ。とりわけ、経済産業大臣の椅子が「公明党の指定席」となったことは刮目に値する。小泉政権から安倍政権を経て菅政権に至るまで、公明党議員はずっと経産省のトップに居座り、決して離れることはなかった。北側一雄、冬柴鐵三、太田昭宏、石井啓一、赤羽一嘉を見れば判るだろう。たぶん、公明党およびその関連団体には、よほど旨い利権が転がり込んでくるんじゃないか。何しろ、経産省は水道・電気・道路工事などの公共事業から、石油や鉱物といったエネルギー資源を扱い、通商、流通、交通網に関する事業も手掛けているので、様々な業界と太いパイプを築くことができる。もし、こういった業界に「権力」をチラつかせる事ができれば、政治献金を強要しなくても、別の形で利益をもらうことできるだろう。

  「清廉さ」を“売り”にする創価学会だが、その裏では結構“生臭い”ビジネスに手を染めているようだ。特に興味深いのは、学会の「拠点」とも言える静岡県の富士宮市で起こったスキャンダルと、そのもみ消しに暴力団を活用したことだ。学会が「関係」を持ったのは、後藤組を率いる後藤忠政(ごとう・ただまさ)組長だ。後藤組長は山口組系の武闘派ヤクザで、四代目に就任した竹中正久組長から盃を受けて直参となった。ちなみに三代目は、あの有名な田岡一雄組長である。後藤組長は2008年に山口組を引退し、天台宗の一派に得度(とくど / 仏教に入信)したそうだ。

  富士宮には日蓮正宗の本山である大石寺(だいせきじ)があるので、創価学会は大石寺周辺の土地を買い漁って、本堂や墓地を造っていたという。後藤組長によれば、学会は大本堂建設に300億円、富士桜自然墓地公園に200億円、その周辺の土地を購入するために数百億円注ぎ込んだそうだ。(後藤忠政 『憚りながら』 宝島社、2010年、 p.94.) こうした建設事業が盛んだった1970年前後には、地元のヤクザや悪徳業者が“甘い汁”に群がったそうで、相当な利益に与ったらしい。そうした中でも、富士宮には「影の市長」という大物がいて、それが「日原造園」を営む日原博であった。彼は昭和42年から富士宮の市議を務め、昭和54年には静岡の県議になったそうだ。

  仏教団体なら悟りの世界に没頭すればいいのに、創価学会は池田大作が会長になるや、学会は方針を変えて「現世御利益教」に豹変したらしい。日原氏は自身の手腕を発揮して、富士桜墓地の儲けを独り占めにしたそうだ。すると、他の業者は憤懣やるかたない。日原氏は地元のライバル業者から激しい反撥を喰らい、彼を誹謗する中傷ビラまでバラ撒かれたそうだ。さらに、この怪文書がMという人物によって新聞にも折り込まれたから、さあ大変。なぜなら、このビラには後藤組の悪口まで載っていたからだ。そこで激怒した後藤組の若い衆が、M氏の自宅に殴り込み、何と、12トンのブルドーザーで家のブロック塀を10mにも亙って破壊。さらに、ヤクザらしくM氏を日本刀で斬りつけ、左腕や背中に全治2ヶ月の怪我を負わせたという。翌日、実行犯は殺人未遂の容疑で逮捕され、懲役六年の刑に服した。(上掲書 p.96.) しかし、日原氏も肝が据わった人物で、「何時でも来い !」とばかりに、彼自身も日本刀を持って寝ていたらしい。(いったい、どういう政治家なんだ?)

  こんな塩梅なので、富士宮市議会でも日原氏は「要注意人物」に指名され、日原造園と創価学会が取りだたされた。しかも、地元では創価学会に対する反対運動まで起きてしまったから、学会の顧問弁護士で池田会長の“御庭番”とも呼ばれる山崎正友が後始末に乗り出すことに。学会の不祥事を担当する山崎氏は、富士宮で権力を誇る後藤組長を頼ったそうで、「何とからなないか」と相談したらしい。後藤組長の記憶によれば、この仲介への依頼は池田会長も承知しており、山崎氏の口を通して後藤組長に「くれぐれも宜しく」との言葉を伝えたそうだ。それなら、池田氏が直接ヤクザの組長に面会し、料亭かどこかで“サシ”の話をつければいいのに、「よろしく」との言葉だけを託すだけなんて、意外と小心者だ。チャウシェスク大統領やノリエガ将軍といった独裁者となら喜んで会うのにねぇ~。

  それでも、地元議員の非難は治まらず、市議会に「百条委員会」が設置されてしまった。これには本当に焦ったらしい。何しろ、左翼議員の連中ときたら、鼻息を荒くして日原造園と創価学会を糾弾し、「山崎を証人喚問せよ ! 」とか「池田大作の名誉市民を取り消せ !」と言い出す始末。地元の公明党議員は困り果て、山崎氏とのパイプが切れていない後藤組長に泣きついた。公明党から「何とかしてくれ」と懇願された後藤組長は、百条委員会で吊し上げを行う連中に「話」をつけ、事件を終結に導いたそうだ。

  ところが、事件が沈静化すると、公明党の連中は“知らんぷり”を決め込んだという。「あれは山崎とアンタ(後藤氏)が勝手にやったことで、ウチ(学会)とは関係ありません」という態度なんだから、後藤組長は激怒。山崎氏はあくまでも「パイプ役」である。後藤組長は大石寺と池田会長のために協力したんだから、組長が「その態度は何だ !」と憤慨したのも無理はない。そこで、学会の下っ端連中とは話しにならないから、公明党副委員長の伏木和雄議員に面会しようとしたそうだ。ところが、後藤組長は門前払いを喰らってしまった。次に、公明党委員長の竹入義勝や書記長の矢野絢也に内容証明書を郵送したが音沙汰無し。代わりに、冨士宮署に「後藤組壊滅対策本部」が設置され、組の若い衆が逮捕され始めたという。僅か1年足らずで60名以上も逮捕されたというから、創価学会は国家権力を使って後藤組長を潰そうとした訳だ。ずごぉぉ~い。でも、ヤクザの組長に対し、こんな報復をするとは・・・。創価学会の幹部連中は正気なのか?

暴力団よりも酷い言論弾圧

  そういえば昔、池田大作は後に「闇将軍」と呼ばれる、自民党幹事長の田中角栄に近づき、創価学会を批判する藤原弘達の口封じを依頼した。(この経緯は、遠藤留治『創価学会を本気で怒らせた一冊、当事者が“大事件”の裏を語る』、サイゾー、2008年12月18日に詳しく書かれている。) 明治大学教授から評論家に転じた藤原氏は、昭和44年(1969年)、日新報道から『創価学会を斬る』という本を出版したが、その内容が創価学会の逆鱗に触れたので、学会幹部から出版の中止や書き換えなどが要求されたという。 しかし、藤原弘達は金と権力に弱い知識人と違い、こんな脅しには屈しなかった。不当な圧力に怒りを覚えた藤原氏は、創価学会や田中角栄からの“要求(脅迫)”を撥ねつける。それでも、学会は諦めず、「角栄」という切り札を出してきた。(令和の大学生は知らないと思うけど、藤原氏はテレ朝のニュース・ショー『やじうま新聞』にレギュラー・コメンテーターとして出ていた。)

  ちょっと驚くが、藤原氏は角栄から直接電話をもらい、赤坂の料亭で二回ほど交渉を重ねたそうだ。如何にも藤原弘達らしいが、頑固一徹の弘達は角栄に怯まず、逆に角栄を窘(たしな)めたという。一国の総理を狙う人間が、言論人や出版社を一々潰し、特定勢力のために動いていいのか、と。この啖呵を聞いた角栄は、「よし分かった !」と頷き、仲介役を降りたという。出版当時、日新報道の編集者であった遠藤留治によれば、角栄と藤原氏が話をつけた部屋の隣には、学会の幹部である竹入義勝と池田大作が居たそうだ。

  それにしても、創価学会の言論・出版妨害は凄まじい。藤原氏の『創価学会を斬る』は1969年の8月に電車の中吊り広告が出ると、空襲が始まったかのような事態になった。というのも、激怒した創価学会員が出版社に抗議電話を次々とかけていたからだ。日新報道は社員20人程度の弱小企業なのに、嫌がらせの電話が怒濤の如く鳴り響いたというから、本当に気の毒としか言い様がない。しかし、学会の総攻撃はこれだけじゃなかった。藤原氏の自宅や出版社には、「お前ら、死ね」という脅迫状が山のように届き、段ボール箱で3~4つ分にもなったそうだ。それでも、本が刷り上がり、10月に発売となったが、取次店や大手書店には新刊書の姿が無い。なぜなら、創価学会が書店に圧力をかけていたからだ。印刷されても書店に並ばず、という状態では埒(らち)があかないので、日新報道の社員が本を風呂敷に包んで書店を一軒一軒廻り、置いてくれそうな書店を探したそうだ。そうした努力の甲斐もあって、10軒に2軒くらいは社員の意気込みに応じてくれたらしい。

  ところが、創価学会の“嫌がらせ”は執拗で、行商社員には学会員の尾行があった。何と、書店に「禁書」が並ぶと、学会員が全部買い占めた、といのだ。うわぁぁ~、さぁ~すが、金満の創価学会 !! 何億もの「財務(献金)」を信者から巻き上げる組織は違うねぇ~。驚くのは、これだけじゃない。ブラックリストに載った藤原氏は、学会の天敵となり、職場はおろか私生活まで徹底的に詮索されたそうである。でもさぁ、これって「プライバシーの侵害」なんじゃないか? いくら何でも、「公正明大」を掲げる宗教団体が、他人の生活を調べ上げるなんておかしいぞ。共産党なら大騒ぎだ。カルト集団というのは、豊富な資金と幅広い人脈を駆使して、組織的に個人を叩き潰そうとするから本当に怖い。

  とにかく、学会の圧力は裏目に出たようで、藤原氏の著書は100万部を超えるベストセラーになった。そして、言論弾圧を行った池田大作は謝罪する破目に。一般の日本人はピンとこないだろうが、創価学会の出版妨害は暴力団の脅迫よりもタチが悪い。例えばもし、ヤクザが出版を中止させるために藤原氏をぶん殴っても、そんなのは巷に溢れる傷害罪で、単なる暴力事件に過ぎない。ところが、政治家を使った言論封殺となれば話は別だ。国家権力を用いた自由の圧殺というのは、スターリンや毛沢東の粛清に等しい。まぁ、池田大作は金日成に惚れていたから、その手口を真似たんだろう。

ヤクザの親分から説教される学会

  話を戻す。警察からの“圧迫”を受けた後藤組長は憤慨し、東京女子医大に入院していた池田大作に直接会おうとしたらしい。ところが、「池田先生」は地獄耳だったのか、組の若い衆が現れる前にトンズラというか、電撃退院。そこで、1985年11月12日、荒ぶる魂を抱えた組の幹部三名は、東京信濃町にある学会本部に赴き、文化会館に向けてパン、パンと拳銃を発砲する。当然、弾丸を撃ち込んだ組員は逮捕されたが、創価学会の面々は真っ青になった。小便や大便をチビりそうになったのか、即座に、池田氏の使者が飛んできて後藤組長に詫びを入れたらしい。

  後藤組に現れた謝罪の使節とは、元公明党議員で最高顧問を務める藤井富雄であった。両者の会談は後藤組長が親しくする知人の会社で行われたんだけど、その様子がビデオに撮られていたから、後に騒動の火種になってしまった。後藤組長はこの隠し撮りについては知らなかったようで、知人の社長が密かに録画したようだ。おそらく、学会への脅迫に使えると思ったのだろう。撮影の動機は明らかにされなかったが、この映像は最終的には自民党の亀井静香の手に渡ったそうだ。ところが、“問題”となったのは会話の内容だった。藤井氏は密談の中で、学会に刃向かう亀井議員ら四人の名前を挙げ、「この人達はためにならない」という意味の発言をしていたのだ。(上掲書 pp.106-107.) 受け取りようによっては、四人への襲撃を後藤組長に頼んだようにも解釈できる。実際、身の危険を感じた亀井議員には、警護のSPが増員されたという。肝心のビデオは表沙汰にされなかったが、登場人物の遣り取りは書面にされたそうだ。この騒動は結局、有耶無耶にされてしまったが、もしかしたら、公明党が裏で画策し、「揉み消してくれるよう」自民党に泣きついたのかもしれない。

  それにしても、創価学会には“不祥事”が矢鱈と多い。内藤國夫(ないとう・くにお)や乙骨正生(おっこつ・まさお)の学会批判を読んだ人なら知っていると思うが、創価学会のスキャンダルは他にもたくさんある。筆者も『諸君 !』に連載された内藤氏の「月報『創価学会問題』」を毎月楽しく読んでいたから、今でも覚えている。創価学会の熱心な信者は烈火の如く怒るけど、後藤組長の批判は正鵠を得ていると思う。元組長は次のように述べていた。

  どんな宗教を信じるかは勝手だ。しかし、その宗教のために国会や官僚組織に入り込むというのは、筋が違うんじゃねえか。特定の宗教の利益を目的とする人間が、国家権力の中枢にいるのはまずいよ。あいつら(学会)が何を信じようと勝手だ。また池田個人がどんな考えを持っていようと構わん。だけど、その宗教の理屈を国に持ち込む、さらにはそれで牛耳ろうとするのは、少なくとも自由主義国家じゃ許されることじゃねえだろう。そもそもこんな組織(創価学会)が、「自公連立政権」だとか言って、国家の中枢でデカイ面してきたことが、間違いなんだよ。(上掲書 p.112.)

  さすが、後藤組長 ! 説教に重みがある。やっぱり、組織のトップに立つ人間には威厳と信念がなきゃ。サラリーマン宰相の福田康夫とか、宇宙人の鳩山由紀夫、北鮮の飼い犬だった菅直人みたいな奴じゃ、中学生でも舐(な)めてしまうだろう。麻生太郎だって財務省の下僕だし、安倍晋三に至っては偽装保守で、左翼議員の言いなりだった。菅義偉は最初から宰相の器じゃないので論外。西歐諸国の外政官なら、「あの門番は、どうして首相官邸の主人みたいに振る舞っているんだ?」と尋ねてしまうだろう。確かに、菅総理を見ていると、米国に移住した日系人庭師に思えてくる。いずれ総理になる小泉進次郎も五十歩百歩で、軽薄短小なリベラル派に過ぎない。彼は「小泉劇場 / シーズン2」の主演を待つだけ。ただし、共演女優が滝川クリステルなので、マスコミの期待感は結構高い。でも、その前に河野太郎が総理になりそうなので、悪夢の前夜祭があるかも。何しろ、祖父の河野一郎はソ連の協力者で、親爺の洋平は江沢民の手下ときている。厭な予感がするけど、孫の太郎が売国奴三代目になる確率は極めて高い。

  保守派国民は創価学会=公明党の権力濫用を批判するが、宗教的情熱に駆り立てられた信者は、何があっても怯まない。非難の矛先が向いてくれば、それに対する鎧を強化するし、教祖を守るべく反撃の攻勢も強くなる。組織防衛ともなれば信者が結束するし、幹部連中が警察、司法、外務、議会に配置した部員を総動員するから、敵対勢力は徹底的に殲滅されてしまうだろう。となれば、一般国民は創価学会の衰退を待つしかない。今、創価学会が抱えている悩みというのは、信者数の“頭打ち”というか、新たな信者を獲得できず、なし崩し的に信者の高齢化が進むという“自然減少”にある。しかも、家族が半ば強制的に「学会員」とされてしまうので、中には「抜け出したい」という信者もいるから深刻だ。それゆえ、新規会員の獲得を目指しているのか、学会の幹部は「韓日友好」を掲げて、在日鮮人や帰化鮮人の勧誘を目論んでいる、といった節がある。それに、前々から「偉大なる名誉会長」の池田大作が朝鮮人を愛しているので、朝鮮系信者が増えることに異論は無い。むしろ、大賛成。公明党議員も矢鱈と「韓日友好」とか「日中友好」を口にするから、日本の将来がとても心配だ。

  創価学会=公明党の勢力を減少させる方法はほとんど見当たらないが、唯一あるとすれば、それは学会の正体を暴露し、そのイメージを失墜させることだ。金銭と利権にまみれた公明党、数々のスキャンダルを握り潰した黒歴史、ヤクザと深く関わっていた教団幹部、独裁者を好む首領様、といった情報を世間に広めれば、若い世代は創価学会を敬遠するようになるだろう。実際、創価学会のメンバーであることを隠す若者や藝人もいるから、心の底では恥ずかしいと思っているのかも。重要なのは学会を政策や教義の面で非難することではなく、学会員であることを「格好悪い」と認識させることだ。

  そもそも、友人や同僚の面前で、堂々と「私は学会員」と言えない信者なんておかしい。米国や歐洲だと、政治家や知識人、スポーツ選手などでも、「私はキリスト教徒です」と言えるじゃないか。事実、教会では堂々と幼児洗礼式や結婚式が行われているし、ホスピス(病院)に行けば、神父が「終油(臨終を迎えた病人への塗油 / extrema unctio)」の秘蹟を授け、塗油された患者は感謝を表している。ところが、創価学会は違う。一部では、「脱会」が難しいと言われているし、住んでいる団地には学会員ばかりというケースがあるらしい。また、結婚に際しても障碍があって、結婚相手が学会員と判明すれば、子供の結婚を引き留める親もいるそうだ。美人なのに、なぜか結婚話が進まない女優もいるらしい。

  とにかく、創価学会は普通の宗教団体じゃない。マスコミは絶対に創価学会を批判しないし、池田大作への突撃取材なんて御法度だ。ローマ教皇やカンタベリー大司教への取材なら可能だけど、創価学会の首領様に対するインタヴューなんか無理。そもそも、インタヴュー自体が有り得ない。テレビ業界で池田会長は聖域だ。第一、わざわざダイナマイトを抱えて地雷を踏む馬鹿はいないから。「名誉会長なき創価学会」がどうなるのか分からないけど、あの体質じたいは当分続きそうだ。でも、これじゃあ、金日成や金正日が居なくなった後の北朝鮮みたいだよねぇ~。




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