特別制度を利用する将来の天皇

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  巷に氾濫する週刊誌を信じるのは危険だが、それでも"ちょっと"だけ信用できそうな記事はある。本当かどうか分からないが、最近発売された週刊新潮の特集によれば、悠仁親王殿下は筑波大附属高校に進学されるそうだ。一般には馴染みの無い「提携校進学制度」というルートで入学するらしいが、この制度が出来たのが2017年というので、「悠仁親王殿下が利用するため、"特別"に作られたんじゃないか?」という疑念が世間に飛び交っている。確かに、殿下の入学を見越しての「布石」に思えるので、一般国民が「胡散臭い」と怪しんでも不思議じゃない。

  もちろん、週刊新潮や週刊文春は、前々から皇室への侮辱と罵倒で悪名高く、衝撃的な見出しで販売部数を伸ばそうとする不届きな雑誌だから、記事の内容を鵜呑みにするのは軽率だ。しかし、悠仁親王殿下の入学先に関する情報は本当なのかも知れない。(結果が判明するまで判らないが、筆者は何となく厭な予感がする。) さすがに、全くの「ガセネタ」を目玉にして雑誌を販売すると、大ハズレした時の言い訳が苦しくなるから、ある程度の"裏"を取っているのだろう。まぁ、所謂「皇室ジャーナリスト」や「宮内庁関係者」の証言(内部情報 / 噂)なんて信用できないが、入学先の校名だけに関するリークなら「本当」の可能性は高い。

  今回の報道で気になったのは、1月13日にチャンネル桜で記事を取り上げた水島総社長と高清水有子キャスターの発言だ。両週刊誌の皇室記事に関して、水島社長は毎回毎回、物凄い苦言を呈しているから、進学報道に関する侮辱記事への批判は頷ける。だが、週刊新潮が筑波大附属への進学にケチをつけた、という批判は的外れだ。水島社長は「学習院大学では福島瑞穂を講師に迎えるほど左翼的になっているから、学習院の方を批判しないのはエセ保守だ」と述べていたが、国民の注目は「高学歴天皇」を目指す秋篠宮家の野望にある。

  筆者も学習院大学の「左傾化」を心配しているし、皇族にとっての最良大学とは思わない。ただ、日本全国にある大学は、多かれ少なかれ、どこも左傾化が進んでおり、「伝統保守の親日大学」というのが存在するのかどうか、甚だ疑問である。むしろ、「有る」方が珍しい。水島社長と高清水氏は、筑波大附属の内情を分からないと述べていたから、もしかすると、筑波大附属高校にも左翼教師が存在するかも知れないし、隠れ極左からピンク左翼、リムジン・リベラル、"なんちゃって"左翼、無意識の進歩派、心情左翼まで幅広く潜んでいる可能性も否定できない。

  それゆえ、秋篠宮殿下が筑波大附属高校を選んだのが、果たして正解だったのかどうかは部外者には判断できないし、数年後にならないと判らない。水島社長と高清水氏は言及しなかったが、もし学習院の左傾化が深刻ならば、学習院女子高等科を卒業されて、学習院大学文学部へ進学された敬宮愛子内親王殿下は、既に赤く染まっていることになる。もし、水島社長の懸念が正しければ、愛子内親王殿下は福島瑞穂の思想に汚染され、左翼皇族になっているはずだ。まぁ、岩倉具視の孫娘である岩倉靖子の例もあるから、上流階級だって安泰じゃない。元勲を祖父に持つ左巻き少女は、日本女子大に進んで共産主義者となり、特高に検挙されて市ヶ谷刑務所に収監された。共産主義者とグルになった近衛文麿のケースもあるから、元華族といえども妙な思想に取り込まれる危険性は大いにある。ちなみに、「赤化事件」を起こした岩倉靖子は首を切って自害し、僅か20年の生涯を閉じた。

  週刊新潮を取り上げた水島社長は、一番の論点をずらし、下らない皇室記事を批判していたからおかしい。問題の本質は、「提携校進学制度」を利用して悠仁親王殿下を筑波大附属に入学させようとする、秋篠宮殿下と紀子妃殿下の魂胆にある。なぜ、こうした「特別ルート」を作って、悠仁殿下を筑波大附属に押し込もうとするのか? 普通の日本人が怪訝に思っているのは、悠仁殿下が通常の試験で入学しようとしないからだ。他の受験生と同じ土俵で堂々と筆記試験を受け、合格点を取ればいいだけの話である。みんなと同じ条件でテストを受け、充分な学力があると判断されれば、大抵の国民は文句を言わないはずだ。ところが、善人を装う秋篠宮殿下は、皇室特権を用いて裏口から入ろうとする。舞台裏でコソコソと、疚(やま)しい策略を練って「ブランド親王」を誕生させようなんて、実に情けない。「どこでもドア」を持っていいのは「ドラえもん」だけだ。

  今回の件で明らかになったことは、秋篠宮家が「不正」を「不正」と感じていない点である。小室圭に与えた恩恵、すなわち「コネ入社」とか「特別入学」、「疑惑の実績」、あるいは「一般人」になった眞子様に与えられた特別警護と生活費を見れば判るように、秋篠宮殿下は裏工作をためらわない。もちろん、殿下本人は「不正行為」をしているつもりはないだろう。なぜなら、普段から「不正行為」や「特別待遇」が"普通"になっているからだ。これは眞子様も同様で、NYに移っても以前と変わらぬVIP待遇を「特別」と思っていないのだ。幼い頃から常に警護官に守られ、優雅な生活を享受してきた御嬢様には、「庶民の生活」なんて解らない。学校もコネで入ることが出来たし、能力が無くても学藝員になれるから、魔法の如き「ロイヤル・パワー」とは考えていないのだ。

エリート校に設けられた裏口ルート

  秋篠宮殿下は気づいていないだろうが、「特別枠」でエリート校に入ろうとするのは、フランスの有色移民と同じ考えである。フランスにはアルジェリア人とかモロッコ人など、マグレブ諸国からの移民が非常に多く、その子孫は未だに「シテ(cité)」と呼ばれる貧民地区に住んでいる。ここには、半世紀以上も前に建てられた公営団地が残存し、刑務所か収容所みたいな外観の造りとなっている。昔、英国の左翼哲学者であるジェレミー・ベンサム(Jeremy Bentham)が、四方八方を見渡せる刑務所、つまり「パノプティコン(Panopticon)」という全展望監視システムの刑務所を考え出したことがある。ベンサムの評伝を読んだことのある日本人なら、フランスの貧民団地を目にすれば、「あっ ! パノプティコンみたい !」と叫んでしまうだろう。

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( 写真 / 移民が住む公営団地 )

  日本では「蛙の子は蛙」というが、フランスでも親子は似てしまうようで、「下層移民の子は下層民のまま」である。アフリカ人やアラブ人の子供は、何世代経っても「外人」とか「移民」のままで、フランス国籍を取得し、フランス語を流暢に話しても、有色人種の「エイリアン」として見なされてしまう。一応、ケルト系やゲルマン系のフランス人は、外見(人種・民族)や出自(家系・階級)で差別しないことになっているが、新人募集の時には褐色や黒色の応募者を弾くことが多い。いくら宣伝広告で「カラー・ブラインド(colour blind)」を謳い、名前や民族で差別しないと公言しても、面接会場に現れた申請者を見れば"一目瞭然"だ。冷静な態度を装う審査係は、心の中で「何だ、フランス人の名前をつけたアラブ人か !」と呟く。喫茶店の給仕やブティックの店員、訪問販売員、銀行の窓口係など、接客業の就職だと、やはり白人の方が有利となる。

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(写真  /  移民地域に住む人々)

  フランスには左翼分子が腐るほどいるから、こうした"悪循環"を目にすると「教育革命」を起こす輩が少なくない。こうした"社会革命"を好むフランス人の一人が、「Sciences Po(シアンス・ポ / 「パリ行政院」の通称)」の院長に就任したリチャール・デコワン(Richard Descoings)である。彼は教育・文化大臣を務めたジャック・ラング(Jack Lang)に仕えた経歴を持ち、中央官庁で教育行政に携わった人物だ。そして、彼の親友には元モルガン・スタンレーの銀行員で、政治家のアドヴァイザーになったエマニュエル・ゴールドシュタイン(Emmanuel Goldstein)がいる。

Richard Descoings 002(左  / リチャール・デコワン )
  デコワン氏は名門エリート校の「シアンス・ポ」に入ってくる学生が、どれもこれも上層階級の子弟ばかりなので、「実にケシカラン !」と学院の同質性(homogeneous)に腹を立てた。(全学生の約80%が上流と中流階級の出身者であった。) そこで、彼は「多様性(diversity)」を求め、移民の家庭に生まれ育った劣等生を迎えることにしたそうだ。しかし、通常の入試では誰も合格できないから、「優先教育協定(conventions éducation prioritaire / CEP)」という「裏口」を作って「特別枠」を設けたのである。このルートで学院に入ったのは、2001年で17名、2002年だと33名、2003年には37名、2004年は45名であった。(Nathalie Savary, Les conventions éducation prioritaire (CEP)de Sciences Po : de la  polémique aux premiers effets, Esprit, no. 309, 2004, p.58.) 

  上層中流階級の白人学生が多数派を占めるパリ行政院に入ったので、有色移民の子弟は入学当初、その校風や雰囲気に戸惑い、身分や文化の格差で肩身の狭い思いをしたそうだ。しかし、懇切丁寧な指導のお陰で順調なキャンパス・ライフを送ることが出来たという。確かに、場違いで能力が低い学生でも、親切な個人授業を受ければ何とかついて行けるし、それほど厳しい要求も無いから、順調に卒業できる。特に、基礎学力を求められる自然科学ではなく、"チョロまかし"が利く文系科目を専攻すれば、適当な作文を書いて「御卒業」だ。どうせ誰も移民の学力なんて検査しないから、「マイノリティー」という看板を掲げれば、地方議員や国連職員くらいにはなれるだろう。バラク・オバマだって何の業績が無くても、『ハーヴァード・ロー・レビュー』の編集長になれたし、「黒人」という「切り札」を武器にして上院議員と大統領にもなれた。

  有色人種を助けて「善人」を演じるのは、リベラル派を自称する白色インテリの特徴だ。リシャール・デコワン氏も西歐諸国でよく見かける、赤いジャケットを着たリベラル白人。既存のヨーロッパ社会を破壊するとマスコミの称讃を浴びる。アメリカでも似たり寄ったりだが、高学歴の左翼白人というのは、憐れな有色人種を助けて"正義の味方"となり、下層民を馬鹿にしながら"天使"を演じる下種野郎どもだ。デコワン氏が目指したのは、フランス版の「アファーマティヴ・アクション(有色人種優遇制度)」で、「アメリカのように人種を基にしていない」とほざいていたが、特別制度の枠で入ってきた学生を見れば、実質的にアメリカと同じである。

  ロック・スターのように持て囃されたデコワン氏だが、彼は2012年4月に米国のNYで亡くなっている。教育者の会合に参加すべく渡米したのだが、宿泊したホテルの部屋で心臓麻痺を起こし、全裸状態で絶命した。ただ、ショックなのは、部屋にあったラップ・トップパソコンには、ゲイ・サイトにアクセスした形跡があったことだ。(Doug Auer, Gay hookup link in French scholar's Manhattan hotel room death, New York Post, April 5, 2012) 実を言うと、デコワン学長は有名な同性愛者だった。

Guillaume Pepy 002( 左 /  ギョーム・ペピィ)
  デコワン氏が死亡した時、ナディア夫人と一緒に深く悲しんだ親友のゴールドシュタインも同性愛者だ。しかも、デコワンとゴールドシュタインは昔からの「ホモ仲間」ときている。デコワン氏には以前、ギョーム・ペピィ(Guillaume Pepy)という同性愛者のパートナーがいて、二人はパレス・デ・ラ・マデレーヌ近くにあるアパートメントで同棲していたそうだ。しかし、リッチー(デコワン氏の呼び名)はペピィと別れてしまう。「独身」というか「鰥(やもめ)」となったリシャールは、チェコ系のナディア・マレクという女性と結婚する。(ただし、彼女は子持ちの離婚経験者。以前の夫は出版界の大御所であるジョルジュ・ゴーンである。) 

  一方、友人のゴールドシュタインは、政界の同性愛者に"特別なパーティー"を提供し、色々な人脈を築いたそうである。日本では「藝は身を助ける」といって、単なる趣味でも生活の糧になる場合があるけど、フランスの政界では同性愛者が意外と多いので、隠れた趣味が功を奏して「ゲイは身を助ける」そうだ。ゴールドシュタインの仲間というのが、これまた凄く、大物揃い。例えば、大統領になったニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)、高等教育大臣となったローラン・ヴォキエ(Laurent Wauquiez)、首相になったアラン・ジュペ(Alain Juppé)などがいるらしい。

Emmanuel Goldstein 2Laurent Wauquiez 11Alain Juppe 22Nicola Sarkozy 6







(左 : エマニュエル・ゴールドシュタイン / ローラン・ヴォキエ  / アラン・ジュペ  / 右 : ニコラ・サルコジ )

  確かに、デコワン氏もサルコジ大統領の友人で、ユダヤ人に囲まれた左翼教育者といった感じだった。さすが、エドゥワルド・デュルモン(Édouard Drumont)が「ユダヤ人のフランス(La France juive)」と評したように、フランス共和国にはユダヤ人の政治家が多く、サルコジ、ゴールドシュタイン、ラングとも皆ユダヤ人である。しかし、もっと凄いのは、デコワンが学長になる前に仕えていた親分だ。彼は教育大臣と文化大臣になったジャック・ラング(Jack Lang)に仕え、その理念を「革命的」と評されていたが、このユダヤ人上司も只者ではなかった。ラング氏は同性愛者ではなく、もっとタチの悪い「幼児性愛者(pedophilie」の容疑をかけられていたのだ。

  哲学者のリュック・フェリー(Luc Ferry)が政界に進出し、ジャン・ピェール・ラフラン内閣で国民教育相を務めた時(2002年頃)、彼はある「噂」を耳にしたという。利くところによると、モロッコのマラケシュ(Marrakech)で15歳の少年を交えた「極秘パーティー」が開かれたそうで、少年愛に夢中の大人が集まったそうだ。ところが、「密会」の当日、突然モロッコ警察の手入れが実施され、参加者は逮捕されてしまった。変態の検挙は珍しくないが、フランスの元教育大臣が捕まったとなれば一大事。現地のフランス領事館は大慌て。さっそく、モロッコの駐在外政官とフランス政府は、様々なルートを通して捜査当局と交渉したらしい。そして、現行犯逮捕された前大臣は、その日のうちに飛行機に乗ってフランスへ帰ったそうだ。

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(左 : ジャック・ラング /  中央 : 犠牲者になる子供 / 右 : リュック・フェリー)

  おそらく、フランス政府がスキャンダルとなり得る事件を揉み消したんだろうが、この情報はフランスの政界に漏れてしまい、「ジャック・ラングが捕まったんじゃないか?」との噂が絶えなかった。事実、1995年、大統領選挙でライバルとなったジョスパン陣営は、この噂をマスコミへ流したし、2002年の大統領選挙では、シラク陣営の誰かが事件をほじくり返していたという。(Christophe Barbier et Aude Rossigneux, Secrets et ragots, L'Express, 22 septembre 2005.)

Yves Bertrand 001( 左 /  イヴ・ベルトラン)
  さらに、諜報機関の長官を務めたイヴ・ベルトラン(Yves Bertrand)の証言も、この「噂」を後押しする形になった。彼は何らかの内部情報を得ていたのか、ライオネル・ジョスパン(Lionel Jospin)首相とダニエル・ヴァイラン(Daniel Vaillant)内相に対し、逮捕劇の「噂」を報告していたそうだ。一方、マスコミに事件を語っていたリュック・フェリーは、確実な証拠が無いし、訴えられたら困るので実名は挙げなかった。しかし、政界や世間の人々はジャック・ラングを疑っていたという。こういったセックス・スキャンダルは、特定人物の誹謗中傷や権力闘争の道具にもなっているので、一概にラングが幼児性愛者だとは言えないが、昔から彼の異常な性癖は、彼方此方で囁かれていた。したがって、フェリーとベルトランの「噂話」には何となく信憑性が漂っている。

日本人は尊敬できる天皇を欲している

  だいぶ脱線したので話を戻す。フランスと同じく、日本でも「特別枠」での入試とか、特例措置の「推薦入学」には世間の注目が集まってしまうようだ。とりわけ、高位高官の子供とか、王侯貴族の子弟が「特殊なルート」で名門校に入ると、一般の平民は「裏口入学なんじゃないか?」と疑ってしまう。悠仁親王殿下の場合は、裏口入学の容疑が濃厚で、如何にも特権階級の手口に見える。紀子妃殿下からすれば、単に「宜しくお願いします !」と頼んだだけなんだろうが、受け容れ側の筑波大附属にすれば、皇室からの命令に等しい。つまり、断り切れない政治的圧力となってしまうのだ。

  そもそも、秋篠宮殿下は悠仁親王殿下を有名校に通わせて、一体どうしたいのか? たとえ、悠仁殿下が昆虫や魚の研究に特別な興味があるとしても、理科の勉強くらいなら普通の高校でも可能だろう。どうして国民の疑惑を招くような「提携校制度」を作り、誰も活用しない特別枠で入学しようとするのか? マスコミの報道によれば、紀子妃殿下は悠仁殿下の東大進学を望まれているというが、将来の天皇には高学歴のブランドよりも、愛国心の方が重要だろう。

Prince 5532  日本の国父になられる皇太子なら、左翼の牙城よりも、防衛大学へ入学した方がマシである。だいたい、"天皇制"を憎む学生に混じって勉強するのが、そんなに素晴らしいのか? 国家のために戦うと覚悟した青年の方がいいしじゃないか ! 占領憲法に何が書かれていようとも、天皇陛下は大元帥に変わりがないし、未来の天子様にとっては防衛大の方が相応しい。それなのに、紀子妃殿下は"見栄"の方を大切にしているようだ。もし、「東大卒の天皇」を目指しているのであれば、そんなのは水商売の酌婦か、キャリア官僚の女房と同じ考えである。自分の内面に自信の無い者、何らかの劣等感を抱いている者は、自分の亭主や息子を高学歴にして優越感を得ようとする。

  秋篠宮殿下が気づいているのか、いないのか筆者には判らない。が、たとえ悠仁親王殿下が筑波大附属に合格し、推薦枠で東大進学になっても、正常な日本人であれば尊敬しないだろう。皇室に批判的な国民だと、秋篠宮殿下を「悪徳の宮」と罵り、悠仁親王殿下を「ズルヒト親王」とか「詐欺の宮」と呼んで小馬鹿にするだろう。皇族はどんな学校でも「コネ入学」できるから、こうした「特別推薦入学」を不正と思わない。しかし、下界の庶民は「ズル入学」と見なす。やがて悠仁親王殿下は皇位に就かれるが、一般国民からは尊敬されず、何かに附け「裏口天皇」と非難されるだろう。姉君が馬鹿娘の眞子様で、義理の兄が碌でなしの小室圭だから、三人揃ったら「三好三人衆」じゃなく、「アホの宮三人衆」と呼ばれてしまうだろう。

  大半の日本国民は真剣な皇室支持者ではなく、藝人もどきの皇族を見たいだけの"野次馬"である。「のぞき」を趣味とする人々は、『週刊文春』や『女性自身』といった雑誌を手に取り、根も葉もないスキャンダル話にかじりついている。ワイドショーが垂れ流す皇室報道なんて、パリス・ヒルトンやブリトニー・スピアーズのゴシップ記事と変わりが無い。平成育ちの子供達は「國體の本義」と聞いても何が何だか判らないし、その親だって意味が解らないから、天皇陛下は何となく「偉い」と評される有名人。こうした国民に対して、ご立派な「学歴」を披露したいというのが秋篠宮家である。ホント、日本の将来は暗いというか、存続すら怪しくなる。

  皇室は能力主義で成り立つ王家じゃなく、日本人の心が支柱になって存続する伝統である。それゆえ、仮に天皇陛下が凡庸であっても構わない。しかし、悪事をはたらく天皇や皇族がいると問題だ。たとえ、学校の成績が悪くても、不正手段を使わず、正直に生きる皇族の方が望ましい。そして、現在の問題は天皇陛下でも秋篠宮家の悪事を咎めようとはしないことだ。本来なら、侍従の誰かが諫言すべきなんだろうが、誰も「厄介事は御免蒙る」という状態なんだろう。今年の五月頃に、司法試験の合格発表があるから、再びあの「小室圭問題」が浮上するはずだ。しかし、秋篠宮殿下はおそらく、適当にお茶を濁して「問題の先送り」を決めるだろう。皇室衰退の原因が反日分子のせいじゃなく、秋篠宮家の暴走にあったとしたら、これこそ日本の悲劇である。



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