無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

映画・ドラマ評論

「スター・ウォーズ」は「人種戦争」なのか?

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房


好評発売中 !

酷評が飛び交うフィナーレ作品

Star Wars 004Star Wars Naomi








  去年12月、スター・ウォーズ』シリーズの完結編、エピソード9が公開された。約40年にも及ぶ人気作品のフィナーレとあって、長年のファンは「どんな結末になるんだろう?」と胸を膨らませ、劇場へと足を運んだはずだ。ところが、待望の作品を目にした観客の多くは、「えっ、こんな代物なのか・・・」と落胆したらしい。もちろん、「凄い、素晴らしい!」と感激した観客もいるが、熱狂的な「スター・ウォーズ」ファンは、あまりにも酷い出来なので、「何だ、この脚本は !! 無茶苦茶な展開じゃないか!」と激怒したそうだ。憤懣やるかたない往年のファンは、エグゼクティヴ・プロデューサーのキャサリン・ケネディー(Kathleen Kennedy)を非難し、監督のJ.J.エイブラムズ(Jeffery Jacob Abrams)を怪獣みたいに「ジャ・ジャ・エイブラムズ」と呼んでいた。

  アメリカの観客や評論家は、立場によって意見が分かれているらしい。TVゲームで育った世代は、壮大なSF物語に感動し、多少不満は残るものの概ね満足。一方、配給会社に気兼ねする批評家達は、どんなに下らなくても大絶賛。日本の映画評論家も似たり寄ったりで、将来の生活を考えると、「素晴らしい作品です」とベタ褒めするしかない。やはり、日頃お世話になっている映画会社には刃向かえず、手が赤くなるほど「ゴマ」をするのか鉄則。しかし、作品の「質」を重視する映画ファンだと不満なようだ。いくらCG(コンピューター技術)で豪華な映像を造り上げても、魂を揺さぶるような脚本じゃなきゃ納得できない。まともな大人だと、派手な爆発シーンとかBGMを交えた剣劇を見せつけられても、「それがどうした?」と思ってしまうのだ。ユーチューバー世代の子供なら、巨大な「デス・スター」が現れたり、ライトセイバーのチャンバラ劇を見れば、「うぁぁ~、すごい !」と嬉しがるが、目の肥えた大人では、それは無理。いくら技巧を凝らした宇宙戦争を観ても、「予想できる定番のシーンだよなぁ~」と白けてしまう。もっと感動的な完結編を期待していたファンは、まるで“肩透かし”でも喰らったような気分となり、「何だ、この程度か・・・」と呟きながら映画館を後にする。

Kathleen Kennedy 1JJ Abrams 4Rian Johnson 2








( 左 : キャサリン・ケネディー  / 中央 :  J.J.エイブラムズ   /  右 : リアン・ジョンソン  )

  『スター・ウォーズ』は原作者のジョージ・ルーカスから「ディズニー社」へと権利が移ってから、「変質」し「おかしく」なった。前作の『最後のジェダイ』を観た人なら解ると思うが、惑星クレイトでルーク・スカイウォーカーとカイロ・レンが戦うシーンがあった。まるで巌流島のような激闘の末、カイロ・レンのライトセイバーがルークの体を貫く。だが、剣が突き刺さるルークの肉体は本物ではなかった。それは、別の惑星からフォースで操られたルークの「分身(幻影)」に過ぎなかったのだ。「本物のルークは?」と言えば、惑星「オク=トー」の孤島にいて、蜉蝣(かげろふ)のように絶命する。信じられないが、これがルーク・スカイウォーカーの最期だ。こんなラスト・シーンを観れば、誰だって「何だよぉぉ~、こんな終わり方“アリ”なのかぁ~」とボヤいてしまう。筆者もエピソード8『最後のジェダイ』を観たけど、呆れてモノが言えなかった。色々な場面で溜息や怒りが沸き起こってきて、プロデューサーのケネディーと監督のリアン・ジョンソン(Rian Johnson)に石を投げつけたくなった。もう、設定や脚本が“適当”を通り越して、ハチャメチャ、“突っ込みどころ満載”の仕上がりなんだから。

  エイブラムズやケネディーが作ったストーリーには不満が尽きないけど、もっと厭なのはPC(政治的に正しい酷)に基づいたキャスティングの方だ。特にエピソード7以降の作品は見るに堪えない。出演者の顔を見ただけでもウンザリする。以前、当ブログ(記事A記事B)で述べたけど、プロデューサーや監督が目標としたのは、歴史に残る「名作」を生み出すことじゃなく、政治的理想の「追求」なんだろう。つまり、彼らは「主要キャラクターが白人だけではいけない。もっと様々な人種を採用して、幅広い客層を取り込まねば !」と考えていたんじゃないか。

John Boyega 43Daisy Ridley 1123Oscar Isaac 54








(左 : ジョン・ボイエガ   / 中央 : デイジー・リドリー   /   右 : オスカー・アイザック )

  新たな三部作の第一弾となった『フォースの覚醒』(2015年)では、主人公が「レイ」という女性に変わり、裏切者となるストームトゥルーパーには、黒人男優のジョン・ボイエガ(John Boyega)にお鉢が回ってきた。(露骨に言うと、黒人の観客を増やすため、「黒ん坊」のキャラクターを出さねば、というのが制作者側の考えだ。白人でも黒人でも、緑の紙幣を持ってくる奴が「大切」なんだから。) しかも、主要キャラクターとなる「Xファイター」のパイロット、ポー・ダメロン役には、ヒスパニック系のオスカー・アイザック(Oscar Isaac)が就いていた。この配役を知った一部の白人ファンは落胆した。ルーク・スカイウォーカーの後継者となる人物には、きっと力強い青年俳優が採用されるんだろう、と期待していたのに、蓋を開けてみると、喫茶店のウェイトレスみたいな女優なんだから。「女性の社会進出」を推進するキャサリン・ケネディーは、小娘同然のデイジー・リドリー(Daisy Ridley)を採用した。筆者は彼女の演技力に文句は無いけど、主人公に適任とは思わない。やはり、ルークの弟子には『ヴァイキングズ』のトラヴィス・フィンメル(Travis Fimmel)とか、『ザ・ラスト・キングダム』のアレグザンダー・ドレイモン(Alexander Dreymon)、ないし『サンズ・オブ・アナーキー』のチャーリー・ハナム(Charlie Hunnam)みたいな役者がいい。こうした俳優なら、歐米の女性ファンも大感激だろう。(彼らは大人気の二枚目俳優だから、きっと「嵌まり役」となるに違いない。また、こうした人物なら「カイロ・レン」の役にもピッタリだ。)

Travis Fimmel 10Alexander Dreymon 4Charlie Hunnam 5








(左 : トラヴィス・フィンメル    / 中央 : アレグザンダー・ドレイモン   /  右 : チャーリー・ハナム )

  ところが、監督のエイブラムズや脚本家のローレンス・キャスダン(Lawrence Kasdan)ときたら、西歐系白人を称讃するような風潮が大嫌い。二人とも白人社会に恨みを抱くユダヤ人。彼らは雑種社会を理想としている。こんな左翼系ユダヤ人がキャスティングを握っているから、ボイエガとアイザックが主要キャラクー役になっても不思議じゃない。ボイエガは形式上、「ブリテン人男優」となっているが、彼の両親はブリテン国籍を持つナイジェリア人。ゲルマン系の「イギリス人」とは程遠い漆黒の人物だ。アイザックの方もヨーロッパ系アメリカ人ではなく、白人らしきヒスパニックときている。彼の母マリアはグァテマラ人で、父のオスカーはキューバ人。もっと酷いのは、「カイロ・レン」を演じるアダム・ドライヴァー(Adam Driver)の方だ。彼は自称「イギリス人とスコット人、オランダ人、ドイツ人、アイリス人」の混血らしいが、「本当かよぉ~?」と疑いたくなる。(Sarah Musgrove, "Star Wars Episode 7 : Six things you need to know about Adam Driver", Metro, 30 April 2014.) まぁ、国籍と人種は必ずしも一致しないから、よく調べないと血統的素性は判らない。

Lawrence Kasdan 1Adam Driver 2Alexander Skarsgard 2Gustaf Skarsgard 5








(左 : ローレンス・キャスダン  /  アダム・ドライヴァー  / アレクサンドル・スカルスガルド  /  右 : グスタフ・スカルスガルド)

  歐米のファンはあからさまに言わないが、「もっと他にマシな俳優はいなかったのか?」とグチりたくなる。なぜなら、アダムの顔が銀幕に映し出されると、何となく間抜けに見えてしまうからだ。とりわけ、「カイロ・レン」という役柄の“凄み”が、ちっとも伝わってこない。辛口のファンになると、「あれはダースベイダーのパロディーなのさ!!」と鼻で笑っている。筆者がエグゼクティヴ・プロデューサーなら、スウェーデン人俳優のアレクサンドル・スカルスガルド(Alexander Skarsgård)みたいな俳優を採用する。彼はTVドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』に出演した男優で、グスタフ・スカルスガルド(Gustaf Skarsgård)の兄貴。弟のグスタフは、ヒストリー・チャンネルの大ヒット・ドラマ、『ヴァイキング』で「フロキ」役を演じ、圧巻の演技力を見せつけている。実際に観てもらえば判るけど、本当に実在したかのようなヴァイキングを演じているのだ。このグスタフに比べたら、日本の役者なんて素人以下。渡辺謙や真田広之だって高校生ていど。一般人が観ても「あっ、格が違う!」と即座に判ってしまうだろう。ホント、ヨーロッパには凄い役者がいるもんだ。

  エピソード8に当たる『ラスト・ジェダイ』では、もっと酷い配役がなされていた。ケネディーや監督のリアン・ジョンソンは、アジア人とヒスパニック系の観客数を増やすため、ベトナム系女優のケリー・マリー・トラン(Kelly Marrie Tran)、および南米系のベニチオ・デル・トロ(Benicio del Toro)を起用した。まぁ、デル・トロに関しては、卓越した演技力があるので“容認”できるが、問題なのはトランの方だ。彼女のキャスティングに対してはブーイングの嵐。インターネットは「何だ、あの東洋人 ! 」、「彼女は必要ない !」、「どうして、こんな役者を捩じ込んだのか !」と大炎上。確かに、黒人のフィンとペアにして、マイノリティー用のファン・サービスにしたつもりなんだろうが、熱心なファンからはボロクソに叩かれ、トランは自身のSNSを一時的に封鎖する破目になった。制作側のディズニーも「これはマズい! 裏目に出てしまった !」と反省し、新作を宣伝するとき、彼女を“そっと”後ろへ押し込めるようにしたらしい。(ハリウッドの左翼どもは、日本人の観客も馬鹿にしており、日系人の俳優を出演させれば、日本人は喜ぶはずだ、と思っている。でも、『ワイルド・スピードX2』のデヴォン青木とか、『Arrow』に出演したリラ福島を目当てに、アメリカ映画を見に行く日本人は一体、何人いるんだ? 日本人は釣り堀の鮒じゃないぞ。)

Kelly Marie Tran 4Naomi ackie 1Victoria Mahoney 3Benicio del Toro 3







(左 : ケリー・マリー・トラン   / ナオミ・アッキー   / ヴィクトリア・マホーニー  / 右 : ベニチオ・デル・トロ  )

  でも、左翼ユダヤ人のJ.J.エイブラムズは、多民族主義のイデオローグ。人種的多様性を更に加速させ、黒人女優のナオミ・アッキー(Naomi Ackie)を起用する。彼女は元「ファースト・オーダーのストームトゥルーパー」役。もはや、『スター・ウォーズ』は「人種の坩堝(Melting Pot)」を実行する宣伝映画だ。エイブラムズは外野からの罵声に充分気づいているが、そんなのはお構いなし。それどころか、彼のマイノリティー採用はまだ続く。この頑固者は、セカンド・ユニットの監督に黒人のヴィクトリア・マホーニー(Victoria Mahoney)を抜擢したのだ。これはスター・ウォーズ映画初の黒人監督となる。エイブラムズはあるインタヴューの中で言及し、こうした人事は自分にとって重要で、とても誇りに思っている、と述べていた。彼は「マイノリティー」である黒人女性に要職を託したこと、つまり、「俺でなけれは与えられなかったチャンス(opportunity)を彼女に与えたんだ」、と自慢していた。

  ユダヤ人左翼ってのは、西歐世界で高邁な理想を掲げ、それを実現させて優越感に浸ろうとする。しかし、これによって現地人がどれほど迷惑を蒙ろうが、一向に気にすることはない。なぜなら、アメリカやヨーロッパは、彼らの祖国じゃないからだ。したがって、「よその国」がどうなろうが、知ったこっちゃない。それなら、アメリカに住むエイブラムズは愛しいイスラエルに移住して、現地のアフリカ人やアラブ人を積極的に抜擢すべきだ。でも、そんなことをしたら同胞のユダヤ人から、こっぴどく叩かれる。イスラエルにはナチスもたじろぐ程の「黒人嫌い」が存在するから、黒人優先主義なんて御法度。だから、甘っちょろい白人を利用したいエイブラムズは、ずっとアメリカに住み続ける。

カットになったレズビアン・キス

  日本の映画評論家や地上波テレビは、大スポンサーとなるディズニー社に媚びる。たとえ失敗作でも、レトリックを使って「傑作」に祭り上げるのが彼らの得意技。しかし、今回の映画『Star Wars : The Rise of the Skywalker』には、報道したくない「瑕疵(かし)」がある。それはレズビアンのキス・シーンだ。日本の観客だと、「そんな場面あったかしら・・・」と首を傾げるが、レジスタンスがファースト・オーダーに勝って、皆が歓声を上げるシーンを眺めれば判る。ほんの数秒だけど、カメラが群衆を舐めるように映していた時、この中に二人の女性がいて、抱き合いながらキスを交わしていたのだ。これを見つけたシンガポールは、宗教的観点からか、「ふしだらな・・・」と眉を顰めた。ディズニー社も、このシーンを「マズい」と思ったのか、早速この場面だけを削除し、現地に配慮したヴァージョンで公開した。("The Rise of Skywalker : Disney cuts Star Wars same-sex kiss in Singapore", BBC News, 24  December 2019.) 日本の評論家は、スポンサーに気兼ねして「無かった」かのように沈黙する。筆者は観ていないから断言できないが、日テレの「ミヤネ屋」とかフジテレビの「グッディー」は“ちゃんと”伝えたのか?

JJ Abrams 1Star Wars gay kiss









(左 : 同性愛者を支援するエイブラムズ  /  右 : 抱擁してキスをするレズビアン)

  世間から批判を受けたエイブラムズは、ちっとも反省などしていない。彼は言う。「あれは祝賀のワン・シーンなんだよねぇ~。・・・スター・ウォーズには、色々な人がいて、誰でもウェルカムなんだ。あなたの性的嗜好、または、あなたの種族や部類、有機的であろうが合成体であろうが、そんなの構わないのさ。スター・ウォーズはみんなのものなんだ。この映画はみんなを代表しているんだよ」、と。(Brian Gallagher, "Star Wars : The Rise of Skywalker director J.J. Abramsreveals why he included the franchise's first same-sex kiss", Daily Mail, 26 December 2019.) たぶん、エイブラムズは怒りをぶつけてくる白人観客が嫌いなんだろう。彼らが一連の新三部作を酷評し、「スター・ウォーズをメチャクチャにした張本人」と罵っているのに腹を立て、嫌がらせのように、もっと神経を逆なでするような場面を挿入したのかも知れない。この忌々しいユダヤ人は、たった数秒のレズビアン・シーンを入れたことで、同性愛者にも配慮したと自慢しているのだ。

  日本の一般観客は、こうした“特別配慮”を聞くと、「えぇぇぇ、ヤダぁぁ~、気持ち悪い!!」と怪訝な顔をするが、左翼の制作者は更なるゲイ文化を推し進めようとしている。まだ憶測に過ぎないが、エイブラムズはフィン(ジョン・ボイエガ)とポー(オスカー・アイザック)の同性愛を示唆した。つまり、彼は同性愛者の観客に向けて、「スター・ウォーズは、貴方たちのことを無視していません。我々は貴方たちを代表するキャラクター作りを考えているんですよぉ~」と囁く。エイブラムズは明言していなかったが、別の映画(スピンオフ)で実現したいと仄めかしていた。(Eric Hegedus, "Star Wars : The Rise of Skywalker has a same-sex kiss -- but not the one fans hoped for", New York Post, December 19, 2019.) 誠に恐ろしい予言に思えてしまうが、エイブラムズのような制作者なら本気でやりそうだ。でもさぁ、フィンとポーのキス・シーンなんか見たいのか? 少なくとも、日本のファンは望んでいないぞ。

 昔、新聞は「左翼が作ってヤクザが売る」と言われたが、『スター・ウォーズ』は「ユダヤ人が作って白人が演じる」というドル箱になっている。『スカイウォーカーの勃興』で脚本を担当したのは、コリン・トレヴォロー(Colin Trevorrow)で、彼もユダヤ人。トレヴォローはスピルバーグの映画シリーズ、『ジュラシック・ワールド』の脚本家として有名だ。彼は母親の血筋によりユダヤ人となっており、祖母はカリブ諸島に住んでいたセファラディー系ユダヤ人であった。(Tampa Jewish Federation, June 10, 2015) ハリウッドは「ユダヤ人村」と呼んでいいくらい、ユダヤ人がウジャウジャいる。『ラスト・ジェダイ』でプロデューサーを務めたラム・ベルグマン(Ram Bergman)もユダヤ人で、彼はイスラエル生まれときている。("Israeli Ram Bergman to Produce New Star Wars Movies", Jewish Business News, June 23, 2014)  イスラエルは彼の人格形成に大きな影響を与えたんだって。滝沢カレンみたいに「へぇぇ~」と言いたくなるが、肝心の中身は無い。神田松之丞から「どんなところが?」と訊かれたら困ってしまう。

Colin Treverow 1Ram Bergman 1John Weitz 3







(左 : コリン・トレヴォロー  / 中央 : ラム・ベルグマン  / 右 : ジョン・ワイツ )

    『スター・ウォーズ』のスピンオフ作品、『ローグ・ワン(Rogue One)』の制作者も「くせ者」ばかり。脚本を手掛けたクリス・ワイツ(Chris Weitz)もユダヤ人で、彼は筋金入りの左翼分子。彼の父親ジョン・ワイツは、元々ドイツに住むユダヤ人で、裕福な家庭に生まれたそうだ。しかし、ナチスが台頭するとドイツを離れ、上海経由でアメリカに移住したらしい。(Naomi Pfefferman, "An Immigrant Struggle for a Better life for His Son", Jewish Journal, June 1, 2011.)  米国に帰化したジョンは19歳の時、「OSS(米国の諜報機関)」に所属すると、ドイツに戻ってスパイ活動に従事した。戦後はデザイナーやカーレース業を経て作家となり、『ヒトラーのドイツ』という本も出している。ユダヤ人というのは朝鮮人以上に陰湿な民族で、千年経っても恨みを忘れない。ユダヤ人を迫害したドイツ人は不倶戴天の敵である。ジョンはドイツ領事館で発給されたパスポートをずっと保持していたそうだ。この旅券には「J(ユダヤ人を意味する文字)」というスタンプが押されており、屈辱の象徴となっている。(Gay Pauley, "Many Faces of John Weitz", United Press International, January 4, 1983.)

Chris Weitz 2(左  / クリス・ワイツ )
    こんな父親の影響を受けたのか、息子のクリスも人種差別に敏感で、トランプ大統領を「レイシスト」呼ばわり。彼はトランプが大統領選挙で勝利を得ると、「帝国は白人至上主義者の組織だ」とのツイートをしたそうだ。(Tse Yin Lee, "Love for Louis Tomlinson and Trump supporters say dump Star Wars", BBC News, 9 December 2016.) しかし、「これはヤバい!」と思ったのか、彼は「映画を政治に結びつけて済まないことをした」と謝罪し、このツイートを削除した。しかし、こんなのは建前の反省だ。以前、彼は南米人を排斥するアリゾナの移民法に反対したことがあり、異民族を排除しようとする右翼や多民族キャスティングに反論する白人を憎んでいる。『ローグ・ワン』の配役もPCに基づいており、主役には白人女優のフェリシティー・ジョーンズ(Felicity Jones)を据えていたが、脇役は異民族だらけ。例えば、ヒスパニックのディエゴ・ルナ(Diego Luna)とか、アジア系のジアン・ウェン(Jian Wen)とドニー・イェン(Donnie Yen)、パキスタン系のリズ・アフメッド(Riz Ahmed)、黒人のフォレスト・ウィティカー(Forest Whitaker)が脇を固めていた。

Felicity Jones 4Jian Wen 2Riz Ahmed 3Forest Whitaker 2








( 左 : フェリシティー・ジョーンズ / ジアン・ウェン  / リズ・アフメッド  / 右 : フォレスト・ウィティカー )

Rey in Disneyland 2(左  / ディズニーランドで「レイ」に扮するパーク職員 )
 ディズニー社はグローバル市場を見据え、様々な人種を配置することで、人気シリーズの『スター・ウォーズ』を更なる稼ぎ頭にしようとしている。一部の白人ファンが激怒しようが、そんなのは大海に降り注ぐ小便ていど。CGを駆使した壮大な映像作品にすれば、ゲーム世代の若者は感動するし、有色人種の俳優を起用すれば、黒人や南米人の観客は諸手を挙げて喜ぶ。それに、奇妙な宇宙人をたくさん投入すれば、キャラクター商品が飛ぶように売れるから、ディズニー社の重役達は札束を目にしてウキウキ、「チョロいもんだぜ!」と笑いが止まらない。ディズニーランドには、スター・ウォーズの世界を再現したテーマ・パークがあり、登場人物を真似た無名役者が敷地内をウロウロしている。これなら、訪れた子供は大喜びだ。チューバッカに扮した従業員に会えば、親子揃って記念撮影となるからね。筆者が驚いたのは、「レイ」にそっくりな従業員が、子供達を相手に園内を案内していたことだ。さぁ~すが、本場のディズニーランドは、ちゃんと“ソックリさん”を雇っている。たぶん、日本人観光客だと、「デイジー・リドリー本人が働いている!?」と勘違いするぞ。ホント、アメリカ人は商売が上手い。

Diego Luna 2Michael Eisner 4Bob Iger 2








(左 : ディエゴ・ルナ  /  中央 : マイケル・アイズナー / 右 : ボブ・アイガー )

  とにかく、ディズニー社はどんなに批判されようが、これからも「スター・ウォーズ」シリーズを作り続け、ジョージ・ルーカスの名作が骨と皮だけになるまでシャブリ尽くすつもりだ。(彼らは暴力団と同じで、一度手込めにした「上玉」を徹底的に搾り尽くす。一般人でも、女をシャブ漬にして売春させるのを知っているじゃないか。) 作品の「質」とか、登場人物の内面なんかどうでもいい。イチに銭、次にゼニ、三番目もゼニで、10の25乗くらいの番になってもゼニである。ディズニー社の経営者にとって、創業者であるウォルト・ディズニーの理想なんて、押し入れに生えたカビと同じだ。ゼニのためなら、黒人やゲイでも大歓迎。以前のCEOマイケル・アイズナー(Michael Eisner)と現在のCEOボブ・アイガー(Bob Iger)は、共に銭ゲバのユダヤ人。アイズナーはあろうことか、ディズニーランドで「ゲイの日」を実現した人物だ。米国の日産もスポンサーになっていたから、疑う人は日本の日産社員に聞いてみろ。どんな顔で答えるのか楽しみだ。

  筆者も子供の頃、『スターー・ウォーズ』のエピソード4と5を観て感動し、それ以来のファンである。だから、新三部作に激怒するアメリカ人の気持ちは痛いほどよく分かる。だが、エピソード7や8は劇場で観る気がしなかったので、DVDを借りることにし、自宅で嘆いた。スピンオフの『ソロ』もレンタルDVDで観たけど、あまりにも酷い作品なので、30分くらい経ったところで観るのを止めてしまった。早送りでスキップなんて滅多にないのに、『ソロ』ではつい指が動く。筆者はB級映画でも、一応最後まで観賞する方だが、『ソロ』は驚くほど退屈なので、途中で苦痛になってしまい、観るのか辛くなってしまった。世界市場を考慮した制作陣は、じっくりと脚本を練るより、色々な人種の役者を取り揃える方に心を砕くようだ。お正月だから、気軽な感想を述べるつもりだったけど、結局は政治的な批判になってしまった。愚痴をこぼしても仕方ないけど、最近のハリウッド映画って薄っぺらな作品ばかりだよねぇ~。



人気ブログランキング

ターミネーターが終焉を迎える時

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房


好評発売中 !

人種的配慮とフェミニズムが作品に盛り込まれる

Terminator 12Tim Miller 1












(左 : 新作『ダーク・フェイト』に出演したシュワルツネッガーとハミルトン  /  右 : ティム・ミラーとジェイムズ・キャメロン)

  人気シリーズの『ターミネーター / ダーク・フェイト(Dark Fate)』が、いよいよ今年の11月に公開されるそうだ。今回で第6作目となる大ヒット映画ではあるが、制作・総指揮権が原作者のジェイムズ・キャメロンに戻ったことで、彼が不在だった第3作から第5作目までのターミネーターは“無かったこと”、すなわち“別物”にされるらしい。(筆者は各作品を劇場で観たけど、第五作目の『ジェネシス』が最悪だと思っている。米国でも「失敗作」と見なされており、事実、興行成績は悲惨なものだった。) 総指揮を執るキャメロン氏は、『デットプール』のティム・ミラー(Tim Miller)を監督に抜擢し、新たな展開を加えて第2作目の「続編」を作ったそうだ。しかも、この新作には、目玉となる“売り”があって、あの「サラ・コナー」が戻ってきた。「元キャメロン夫人」として知られるリンダ・ハミルトンと、知事を退いて俳優業に戻ってきたアーノルド・シュワルツネッガーの二人が出演を承諾したことで従来のファンは大喜び。

  しかし、他の出演者を見渡すと何となく陰鬱になる。アメリカ人の熱狂的なファンはおろか、日本人の贔屓筋でさえ、「えぇぇ~、なんでこんなキャスティングになるの~?」と訝(いぶか)しむ。アメリカや日本の一般人は映画を批評する際、銀幕に映し出される俳優ばかりに目を奪われてしまうが、本当は「誰が企画したのか」、つまり「どんな人物がエグゼクティヴ・プロデューサーと脚本家になったのか」、「どんな理由で監督を選び、どのような方針で制作されたのか」を調べるべきなのだ。台本を渡される役者なんか、所詮、口笛で命令される犬か、サーカスの猿にしか過ぎない。もし、我々が映画を鑑賞した時、「あれっ ! 何か変だ! おかしい !」と思ったら、制作陣が誰なのかをチェックすべきだ。

    巷の雑誌やテレビ番組では、配給会社に雇われた“独立”系評論家が、最新作のターミネーターを素晴らしいとベタ褒めするが、そんなのは提灯発言でしかない。本音を口にする奴は業界で生きて行けないから、どんなに下らない作品でも「最高 !」と親指を上に立てて、「感動しました」「もう一度観たい!」と白々しい嘘をつく。だいたい、映画会社からプレミア上映会に招待された連中が本当の事を言うのか? 彼らはどんなに退屈な駄作でも、感想を訊かれればゴマを擂(す)る。口が裂けても「“つまらない”から途中で寝てしまいました !」なんて言えまい。一方、アメリカだと気骨のある評論家が僅かながら残っているから、新聞の批評欄に投稿した記事の中で、「お金と時間を無駄にしたい人なら、この映画をどうぞ」と辛口の意見を述べたりする。しかし、日本の評論家じゃ無理だろう。

  脱線したので話を戻す。まず、新たなメイン・キャストとなったのは、映画『ブレードランナー2049』とTVドラマ・シリーズ『Halt and Catch Fire』で注目を浴びたマッケンジー・デイヴィス(Mackenzie Davis)だ。彼女は人間により近い「強化人間(Enhanced Human Being)」として現代に送られたサイボーグという役柄である。おそらく、シュワルツネッガー氏が高齢なので、新たな主役が必要なんだろう。もし、今回のリブート(再興)作品がヒットすれば、デイヴィスを主役とした続編のターミネーター・シリーズが作られるはずだ。

Mackenzie Davis 5Linda Hamilton 3Linda Hamilton 7












(左 : マッケンジー・デイヴィス  / 右 : 若い頃と現在のリンダ・ハミルトン )

  それにしても、月日の流れとは恐ろしいものである。リンダ・ハミルトンは『ターミネーター2』で怯える母親から勇敢な戦士に生まれ変わり、観客から絶大な人気を勝ち得たが、今では亀のようにシワが増え、孫が数人いても不思議じゃない「おばあちゃん」になってしまった。1992年以降、目立った出演映画と言えば『ダンテズ・ピーク』くらいで、後は冴えない作品ばかり。TVドラマに出演してもチョイ役ていどで、話題になったことがない。彼女はTV映画の『Sex & Mrs. X』でジャクリーン・ビセット(Jaqueline Bisset)と共演したが、日本ではBSですら放映せず、存在さえ認知されぬ作品であった。よって、久しぶりに彼女を目にした日本のファンは、「えっ、あれがサラ・コナーを演じた同じ役者なのか!!」と驚く。かつて、『T-2』でクール・ビューティーの戦士を演じた女優が、今じゃ年金受給で暮らす前期高齢者みたいなんだから、「そんな・・・・」と嘆きたくなるじゃないか。しかし、映画の中では元気溌溂。機関銃やバズーカ砲をぶっ放して、往年のサラ・コナーを演じている。

Natalia Reyes 1(左  /  ナタリア・レイズ)
  新作『ダーク・フェイト』で「何でなの?」と疑問に思うのは、ジョン・コナー(エドワード・ファーロング)に代わって登場する「ダニエラ・ラモス」というヒスパニックの少女だ。今回は彼女がキー・パーソンとなり、新たな殺人マシーである「Rev-9」に狙われる少女となっている。まだ作品が公開されていないので何とも言えないが、段々と舞台が南米へと移り、役者にもヒスパニックが増えてきたから、「ターミネーターも時代の波には勝てないのか・・・」と溜息が出てくる。今回、「ダニエラ」に抜擢されたのは、「ナタリア・レイズ(Natalia Reyes)」というコロンビア人で、まだ「これ」と言った代表作は無い。まぁ、最近のハリウッドではヒスパニック系の観客数を見込んでいるのか、矢鱈と南米系の役者を用いている。確かに、エドワード・ファーロングも母方の血筋がメキシコ系なので、数パーセントはヒスパニックなんだろうけど、ロシア人の血が濃厚だから、『T-2』ではヨーロッパ系の白人少年のように見える。それに、当時、「何となくリンダ・ハミルトンと似ている顔つき」と言われたので、彼女の息子役に適していた。ところが、ナタリアだとメキシコ移民の娘みたいで、どちらかと言えば、テキサスかアリゾナでよく見かける、不法入国者の子供といった感じである。

  今回の新作で最も落胆するのは、新たなターミネーターである「Rev-9」を演じたガブリエル・ルナ(Gabriel Luna)だ。彼はメキシコ系アメリカ人で、以前の映画では大した役をもらえなかったが、TVドラマの『Agent of S.H.I.E.L.D.』に出演し、「ゴースト・ライダー」のロビー・レイズを演じて有名になった。『ダーク・フェイト』に登場す「Rev-9」には目新しい特徴は無く、強いて言えば機械の体が二つに分裂し、容赦なく標的を攻撃するといった程度。要するに、『T-2』でロバート・パトリック(Robert Patrick)が演じた「T-1000」の焼き直しに過ぎない。総指揮を執るキャメロンは、新鮮な俳優を抜擢したつもりなんだろうが、スクリーニ映るガブリエルを眺めていると、まるでハードウェア・ショップで大工用具を売っている店員か、自動車の修理工を見ている気分になる。

Gabriel Luna 1Gabriel Luna 3Robert Patrick 3Lee Byung-hun 3











(左 : 「Rev-9」を演じたガブリエル・ルナ  /  中央 : ロバート・パトリック  /  右 : イ・ビョンホン )

  ルナは冷酷な殺人マシーンを必死で演じているんだけど、彼の顔つきにはロバート・パトリックのような“クールさ”と“鋭さ”が無い。生まれつきの容姿だから仕方ないんだけど、やはり西歐系の俳優じゃないから、映画の中でトラックを運転すると、どうしても建設作業員か宅配業者にしか見えない。つまり、役者としてのオーラが無く、殺人鬼を演じていても、どこかしら滑稽で、ゾクゾクするような恐怖心が湧いてこないのだ。もし、オーストリア人やスウェーデン人の俳優を使っていれば、もっとマシなターミネーターになっていたかも知れない。だが、メキシコ人を使ってしまったから、明らかなミスキャスト。作品の質を考えない愚策である。そういえば、『ターミネーター / ジェネシス』では、南鮮人男優のイ・ビョンホン(李炳憲 / Lee Byung-hun)が殺人マシーンを演じていた。この第五作目を観た日本人なら分かると思うけど、朝鮮人のターミネーターなんて志村けんのコントに出てくる忍者と同じで、映画を台無しにする冗談でしかない。シリアスな場面なのに、李が出てくるとなぜか大爆笑。これなら高田純次の「ブラック・デビル」の方が、よっぽどマシである。

多民族主義のユダヤ人が制作陣の中に・・・・

  それにしても、なぜ『ダーク・フェイト』は“PC(政治的に正しい)”ドラマとなってしまったのか? もちろん、総責任者のジェイムズ・キャメロンが興行収入を優先させ、フェミニストにも媚びたせいなんだけど、彼の協力者や制作陣にユダヤ系の業界人が紛れ込んでいるからだ。例外として、キャメロンの側近に脚本家のチャールズ・エグリー(Charles Eglee)がいるのは理解できる。彼はキャメロンと一緒に人気ドラマ『ダーク・エンジェル』を創作した仲間だから、ターミネーター・シリーズで再びタッグを組んでもおかしくはない。ちなみに、彼は有名プロデューサーで、過去には刑事ドラマの『The Shields』、大ヒットしたクライム・サスペンスの『(Dexter)』、日本でも評判になった『ウォーキング・デッド(The Walking Dead)』、そして懐かしのTVドラマ・シリーズ『こちら、ブルームーン探偵社(Moonlighting)』をも手掛けている。このドラマは日本でも放送され、若きブルース・ウィルスとシビル・シェパードが出ていた。(ゴミ収集員から出世したブルースには、まだ髪の毛があって初々しかった。一方、美人女優を看板にしていたシビルの顔には、まだ深い「シワ」は無く、入念な撮影技術で隠すことが出来たのを覚えている。)

  ハリウッドには当初からユダヤ人が蝟集しているので、今さら『ダーク・フェイト』制作陣の中にユダヤ人を発見しても驚くには値しないが、やはり気になる。例えば、脚本に参加したデイヴィッド・S・ゴイヤー(David Samuel Goyer)だ。彼はミシガン生まれのユダヤ人だが、彼が10歳の時、両親が離婚してしまい、シングル・マザーとなった母親は子供達を連れてイスラエルへと移住した。数ヶ月間だったが、現地のヘブライ語学校に通ったデイヴィッドは、「俺はユダヤ人なんだ」という自己識別(アイデンティティー)を持ったらしい。(Michael Aushenker, 'Man of Action', The Jewish Journal, March 28, 2002.)  米国に戻ったデイヴィッドは南カルフォルニア大学に通い、在学中にもかかわらず脚本家としてデビューできた。ジャン=クロード・ヴァン・ダムの映画『ブルージーンズ・コップ(Death Warrant)』を制作したというから実にラッキーだ。

  デイヴィッドの周辺には、それほど多くのユダヤ人は存在しなかったが、それでもアメリカ社会の反ユダヤ主義には敏感だった。ヴァン・ダムの映画を撮影していた時のこと。あるエキストラ役の男が、「お前、ユダヤ人なのか?」と尋ねたので、デイヴィッドは素直に「そうさ」と答えた。すると、このエキストラは「ああ、そんな臭いがするよなぁ~」と馬鹿にしたので、激怒したデイヴッドはそいつの顔面にパンチを加えたという。こうした苦い体験を幾つか味わったからなのか、デイヴィッドは迫害や社会正義に関心があるそうだ。なるほど、歐米諸国に住み着くユダヤ人は、小さい頃から様々な嫌がらせに遭うことが多い。だから、彼らが映画業界に就職すると、意図的にイジメっ子だった西歐系の白人男性を悪党やゴロツキに描いたりする。たとえ“意図的”じゃなくても、無意識的に卑劣で傲慢なキャラクターをあてがったりするから、西歐系アメリカ人の中には「何だ、あのユダ公め ! あいつらに都合のいい映画ばかり作りやがって。ここはお前らの国じゃないんだぞ!」と憤慨する者も少なくない。

Charles Eglee 1David Goyer 1Billy Ray 2David Ellison 3










(左 : チャールズ・エグリー  / デイヴィッド・ゴイヤー  / ビリー・レイ  /  右 : デイヴィッド・エリソン)

  別の脚本家であるビリー・レイ(Billy Ray)も、これまたユダヤ人ときている。彼は大ヒット映画シリーズの『ハンガー・ゲーム』や、トミー・リー・ジョーンズが出演した『ヴォルケーノ(Volcano)』を手掛けている。でも、注目すべきは、プロデューサーのデイヴィッド・エリソン(David Ellison)だ。何と、彼は有名企業「オラクル社(Oracle Corporation)」の共同創設者(後のCEO / 会長)ラリー・エリソン(Lawrence Joseph Ellison)の御子息だ。大富豪のお坊ちゃまたるデイヴィッドには、破格の幸運が矢鱈と舞い込んできた。彼が手掛けた作品を並べると、本当に羨ましくなる。例えば、トム・クルーズ主演のヒット映画『ミッション・インポシブル / ローグ・ネイション』に加わると、続けて同シリーズの『ゴースト・プロトコール』や『フォールアウト』を担当した。また、トムが出演した別のヒット・シリーズ『ジャック・リーチャー(Jack Reacher)』もデイヴィッドの参加作品である。(彼は『トップ・ガン』の続編、『Top Gun: Maverick』のプロデューサーも務めているそうだ。)

Josh Friedman 3(左  /  ジョシュ・フリードマン)
  デイヴィッドが手掛けたヒット作は他にもあって、クリス・パインが出演したスタートレック・シリーズ『Star Treck Beyond』、トム・クランシー原作の「ジャック・ライアン」から派生したスピン・オフ映画『Jack Ryan : Shadow Recruit』、G.I.ジョー・シリーズの続編『G.I. Joe : Retaliation』などが挙げられる。まだ若いのに、駆け出しの頃からデイヴィッドにはチャンスが訪れていた。やはり、有力者の御曹司だと下積みの「新米」じゃなくて、周りからチヤホヤされる「サラブレッド」という扱いなのか? いいなぁ、お金持ちのユダヤ人って。

  今ひとつ素性が分からないのは、脚本家のジョシュ・フリードマン(Josh Friedman)である。たぶん、ユダヤ系なのかも知れないが、血筋を示す証拠が無いから筆者には断定できない。ただ、彼も業界では有名な制作者で、スティーブン・スピルバーグが企画し、トム・クルーズが主演した『War of the World』の脚本を手掛けている。ジョッシュはまた、TV版ターミーネーターのスピンオフ作品『サラ・コナー・クロニクル』でエグゼクティヴ・プロデューサーを務めていた。したがって、彼が『ダーク・フェイト』に参加したのは当然の人事なんだろう。

白人の主役が多すぎる !

  ハリヴッドには桃色リベラルから深紅の極左まで色とりどり揃っている。ジェイムズ・キャメロンが多民族主義に染まっていても不思議じゃない。とりわけ、世界市場を見据えた興行収入を考えれば、「ちょいとヒスパニックやアフリカ系の役者を増やし、ついでに女を主人公にした方がいいのかなぁ~」と考えてもおかしくない。そうじゃなくても、アメリカ国内には人種平等を声高に叫ぶ団体もいるから、なるべく「人種的多様性(racial diversity)」を強調した「優等生作品」にして、うるさい連中を黙らせた方が得策だ。例えば、カルフォルニア大学(UCLA)には、映像作品における人種問題を取り上げる研究グループがある。主要執筆者のダーネル・ハント(Dr. Darnell Hunt)やアナ=クリスチーナ・ラモン(Dr. Ana-Christina Ramón)は目尻を吊り上げ、「もっと有色人種の役者を増やせ ! どうしてアフリカ系やアジア系の主役を増やさないんだ ! 人種構成に偏りがあるから、誠にけしからん ! 白人役者を優先するレイシズム的映画だ !」と喧(やかま)しい。

Darnell Hunt 1Ana Christiana Ramon 1Amberia Sargent 1Debanjan Roychoudhury










(左 : ダーネル・ハント  / アナ=クリスチーナ・ラモン  / アムベリア・サージェント  /  右 : デバンジャン・ロイチョウドハリー)

  UCLAにのざる極左連中は、映画界やTVドラマ、報道局といった様々な部門における人種構成を調査し、『ハリウッド人種多様性報告』というレポートを公表した。例えば、2011~2016年に制作された映画を見てみると白人の主役が圧倒的に多く、エスニック・マイノリティー(要するにアメリカの「有色人種」)が異常に少ないという。

  具体的に言うと、白人の主役は2011年だと89.5%で、2016年になると少し減って86.1%となっている。一方、マイノリティーの主役は2011年に10.5%しかなく、その後ほんの僅かだけ増えて、2016年には13.9%になったそうだ。(Darnell Hunt, Ana-Christina Ramón, Michael Tran, Amberia Sargent and Debanjan Roychoudhury, Hollywood Diversity Report 2018 : Five Years of Progress and Missed Opportunities' , UCLA College Social Sciences, p. 14.) TVドラマ部門も似たり寄ったりで、白人の主役の方が多い。

  白人  2011年  85.3%  →→→   2016年  79.8%
  黒人  2011年  14.7%  →→→   2016年  20.2%

  こうした報告書は学術的な体裁を取っているが、その根底には人種憎悪が潜んでおり、ヨーロッパ系白人への嫉妬心が動機となっている。共同執筆者のアムベリア・サージェントやデバンジャン・ロイチョウドハリーを見れば判る通り、アメリカの支流民族に属さない者が不満をぶちまけているのだ。彼らは歐米の白人が持つ“自然な感情”や“本能的な同胞愛”を憎み、倫理・道徳や人権思想を以て精神改造に取り組もうとする。また、彼らの背後には、西歐人を心から憎むユダヤ人が控えているので鬼に金棒だ。「人種差別主義者」とか「白人至上主義者」というレッテルは、西歐系アメリカ人を黙らせ、隷属状態に突き落とすための印籠である。彼らは幼い頃から「白人を美しいと思ってはいけません !」とか、「黒人や茶色い肌の外国人を嫌ってはならない !」、「人種により容姿は違えど、本質的に人間はみんな平等です !」と暗示を掛けられている。だから、アメリカの白い子供達は小学生でも自己検閲をするよう調教されているのだ。もし、級友の中で「ゲルマン人あるいはアーリア人、アングロ・サクソン人と呼ばれる我々の祖先は偉大で美しい」と述べる者がいると、大抵の若者は「ネオ・ナチ供め !」と嫌ってしまうのだ。彼らは自分たちの拒絶反応が心理戦による大衆操作だとは思わない。

  多文化主義や人種的多様性が「主流」となったアメリカでは、黒人の「妬み」や「罵倒」「憎悪」「侮蔑」が正当化され、公の場でも承認される「呪い」となっている。白人が黒人を批判すると「レイシスト」になるが、黒人やヒスパニックとユダヤ人は、どんなに白人を責めても批判されることはない。特に、黒人の不満は「当然」と見なされている。例えば、日本でも有名な黒人男優のデンゼル・ワシントン(Denzel Washington)は、外国の観客に対して不満を述べていた。彼は次のように言う。

  私は国際市場での観客はレイシストだと思っている。一般的に、アフリカ系アメリカ人が主役を務めた作品だと、外国での興行収益は良くない。・・・しかし、ソニー・ピクチャーズは時々、国際市場での興行成績を度外視して、リスクを取ってくれるんだ。とりわけ、中規模予算の映画だとね・・・。(Roberto Pedace, 'International audiences may explain why Hollywood has a diversity problem', Business Insider, December 10, 2017.)

  なるほど、デンゼル・ワシントンの愚痴は理解できる。だが、ヨーロッパや日本の劇場だと黒人が主役では盛り上がらない。やはり、映画の主役というのは、「スター」のオーラを放ち、皆が憧れるような二枚目男優とか、可憐でセクシーな美人女優でなきゃ。高名なアルフレッド・ヒッチコック監督が言っていたけど、映画を成功させるには、先ずキャスティングに配慮せねばならない、と。つまり、ジェイムズ・スチュアートやグレイス・ケリー、ティピ・ヘドレン、ショーン・コネリーのような役者を主役に据えないと「ダメ」ということだ。

Denzel Washington 1James Stewart 2Grace Kelly 1Tippi Hedren 2









(左 : デンゼル・ワシントン  / ジェイムズ・スチュアート  /  グレイス・ケリー / 右 : ティピ・ヘドレン )

    「ビジネス・インサイダー」の記事にもあったけど、2014年に公開されたロマンティック・コメディー『魔法の恋愛書(Think Like a Man)』は、全米で9,150万ドルを稼いだが、外国ではたったの450万ドルにしかならなかった。何しろ、主役級の俳優がマイケル・イーリー(Michael Ealy)、レジーナ・ホール(Regina Hall)、ジェリー・フェラーラ(Jerry Ferrara)、ケヴィン・ハート(Kevin Hart)、テレンス・ジェンキンズ(Terrence Jenkins)、ロマニー・マルコ(Romany Malco)、ミーガン・グッド(Meagan Good)といった有色人種なんだから、大ヒットや話題作になるはずがない。2011年に上映された『ヘルプ~心がつなぐストーリー~(The Help)』も同様で、歐洲や日本といった外国市場では不評だった。ただし、この作品はアカデミー賞のドラマ部門を獲得し、国内市場で1億6,970万ドルを稼ぎ出している。それでも、海外市場では4,690万ドルの興行成績だったから、やはり失敗作と言っていい。

Michael Ealy 1Regina Hall 2Kevin Hart 1Meagan Good 2










(左 : マイケル・イーリー  / レジーナ・ホール  /  ケヴィン・ハート  / 右 : ミーガン・グッド )

      確かに、『ヘルプ』は主役にエマ・ワトソン(Emma Stone)やジェシカ・チャスティン(Jessica Chastain)といった白人女優を起用したが、彼女達に与えられた役柄は軽率で間抜けな白人娘でしかなく、“賢い”黒人メイドからアドバイスをもらうという設定だった。何とも現実離れしたキャラクター設定だが、こうした「立派な召使い」役には、黒人女優のヴィオラ・デイヴィス(Viola Davis)とオクタヴィア・スペンサー(Octavia Spencer)が抜擢されていた。要するに、この作品は「黒人の方が白人なんかより、よっぽど賢明なんだぞ」と諭す“教育映画”という訳だ。

Emma Watson 2Jessica Chastain 1Viola Davis 1Octavia Spencer 1










(左 : エマ・ワトソン  /  ジェシカ・チャスティン / ヴィオラ・デイヴィス  / 右 : オクタヴィア・スペンサー )

  「ターミネーター」シリーズは世界的にヒットした作品だから、今度の新作も話題となるに違いない。しかし、秀作だった『T-2』のファンからしてみれば、劣化したフランチャイズ映画に見えてしまう。だいたい、南米人や女性を登用すれば、マイノリティーの観客が増えるんじゃないか、と計算する根性が意地汚い。とはいえ、アメリカのヒスパニック国民は単細胞だから、おそらく「やったぁ~、俺達の仲間が増えたぞ !」と大はしゃぎするんだろうねぇ~。情けないけど、彼らはキャメロン達に馬鹿にされているとは気づかない。ヒスパニックやアジア人は絢爛豪華なCG映像を拝見するだけで満足する。彼らはスーパー・ヒーローによるど派手なアクションシーンだけ関心を示す。微妙な人間関係とか、複雑な脚本だとソッポを向く。だから、札束の数を最優先にする映画会社にとって、作品のクウォリティーなどは二の次、三の次、付け足し程度。会社の重役どもは、観客動員数と海外市場での成功しか眼中にないのだ。

  配給会社にとって、紙幣と観客の外見はどんな色でもいい。お札が緑でも、人間が茶色でも、銭はゼニだ。もし、黒人やヒスパニックが「もっと有色人種の役者を増やせ !」と要求するなら、適当に黒い男優や茶色い女優を増やしてやればいい。日本人でも、アメリカのTVドラマを見れば直ぐ判るはずだ。例えば、『ブラインドスポット』や『NCIS』、『ブラックリスト』、『クリミナル・マインド』のレギュラー出演者の中には、「無理やり押し込んだ」としか思えない役者がおり、白人だけで固めず、必ず黒人やヒスパニック、あるいは白人のように見えるユダヤ人を混ぜている。特に『ブラインドスポット』はリベラル思想が強烈に盛り込まれている。例えば、頭にスカーフを巻いたペルシア系の脇役や同性愛者のコンピューター技術者などだ。

  多民族主義者は烈火の如く怒るけど、ハリウッドのユダヤ人プロデューサーや左翼監督は、なぜか知らぬが、支那人男優とアフリカ人女優を主役にした恋愛映画を制作しない。 と言うより、作りたがらない。もし、リベラル派のユダヤ人制作者が、そんなに「平等主義」とか「社会正義」を標榜するなら、CBSやABCのドラマ担当者と交渉し、マイノリティー俳優を増やしてもらえばいいじゃないか。彼らはグァテマラ人やイラク人、マレー人、レバノン人、ギニア人の役者を集めて、『フレンズ』みたいなTVドラマを作るべきだ。人種の坩堝(るつぼ)たるニューヨークを舞台にしたラブ・コメなら、東部地域に住む有色人種が大勢観てくれるだろう。(ただし、白人の視聴者は馬鹿らしいので観ない。日本のスカパーやWOWOWだって不評と判っているから購入しないはずだ。)

Jews & Arabs 1Jews & Arabs 5










(左 : パレスチナ人女性に噛みつくユダヤ人男性  /  右 : パレスチナ人男性を威嚇するイスラエル軍のユダヤ兵)

     もし、三大ネットワークやケーブルTV局が断るなら、ユダヤ人の脚本家が同胞の大富豪から資金を集め、独自の民族融合ドラマを作るべきなんじゃないか。例えば、アフラブ人男性とユダヤ人女性の恋愛ドラマを作り、民族や宗教を基にした両家族の“諍い”や“苦悩”を描いたら話題になるぞ。さらに、主人公をリベラル思想の世俗的ユダヤ人女性に設定し、彼女の父親をイスラム教嫌いのユダヤ人にすれば、もっと面白い。何しろ、中東アジア系の家族が口にする罵倒や侮辱は凄まじいからねぇ~。強烈なのは、ユダヤ人の恋人役を黒人男性にすることだ。そうすれば、ユダヤ人の人種差別が浮き彫りになって興味を引く。特に、ユダヤ人の母親だと愚かな娘に向かって、「どうして動物(黒人)と結婚するの ! 私は黒い孫なんて見たくはないわ !」と喚くから、とても生々しく、リアルな作品となるだろう。日本人は「こんなドラマ本当に作れるの?」と不安に思うが、こうした台本を書くことはユダヤ人にとって難しくない。なぜなら、両親や親戚の会話を思い出せばいいからだ。

Tariq Modood 1Varun Uberoi 1(左 : タリク・マドゥード  / 右 : ヴァルン・ウベロイ )
     アメリカのTVドラマは多文化主義を唱える知識人、タリク・マドゥード(Tariq Modood)やヴァルン・ウベロイ(Varun Uberoi)が喜びそうなシーンが満載で、「包括的ブリテン人らしさ(Inclusive Britishness)」に等しい「あらゆる人種を含めたアメリカらしさ」なるメッセージが、ふんだんに盛り込まれている。現在のブリテンやアメリカでは、主流民族たるアングロ・サクソン人の活動領域が徐々に狭められていのに、彼らは異質な民族を排斥できず、むしろ「受け容れよ !」と強要されているのだ。祖先が築いた「ホームランド(故郷=祖国)」なのに、「自分の国」と言えないんだから、日本人から見ても哀れである。映画の中で、アーノルド・シュワルツネッガー扮する「T-800」は、ジョン・コナーを抹殺する任務を帯びていたが、制作の総指揮を執るジェームズ・キャメロンは、アングロ・サクソン人の天下を撲滅しようと図っている。アメリカの未来はターミネイターが支配するデストピアじゃなくて、西歐系白人が駆逐されたユートピアなのかも知れないぞ。
  



人気ブログランキング
記事検索
最新記事
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: