無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

映画・ドラマ評論

左翼漫画はお払い箱に ! / マーヴェル・コミックの不採算部門

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黒木 頼景
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マーヴェル・コミックスのリストラ

Black Panther movie 5America Chavez 5






(左: 映画版のブラックパンサー  /  右: アメリカ・チャヴェス)

  前世紀の後半くらいまで、漫画というのは子供たちが楽しく読む娯楽であった。ところが、今世紀になると政治的イデオロギーが浸透し始め、眉を顰めたくなるような作品が増えてしまい、何となく以前のように楽しめないのだ。特に、アメリカのマーヴェル(Marvel)コミックあたりが酷い。多民族主義が荒れ狂う米国では、白人キャラクター中心のコミックが批判の対象となり、ヒスパニックや黒人をメイン・キャラクターにする作品を出版すべし、という圧力が強くなった。しかも、そのイデオロギーは人種面ばかりか、性的嗜好にまで及んでいるのだ。従来、漫画に描かれるヒーローといえば、力強い正義の味方で白人男性と相場が決まっていたのに、今やゲイのヒーローやレズビアンの脇役が登場しているので、時代の変化というのは誠に恐ろしい。

  アメリカは有色移民の増大で国民を構成する人種が変わってしまった。本来なら主流民族であるはずの西歐系白人が、逆に「マイノリティー」になりかけている。一方、白人もどきのヒスパニックやインディオ系の南米人、褐色の中東アジア人、茶色の東南アジア人、黒いアフリカ人は日に日に増大するばかり。こうなれば、彼らを描いたコミック・キャラクターが誕生してもおかしくはない。それに、アメリカの漫画業界には矢鱈とユダヤ人が多いから、“マイノリティー”キャラクターを積極的に生み出そうとするのも確かだ。第一、大御所のスタン・リー(本名 / Stanley Martin Lieber)とジャック・カービー(Jack Kirby / 本名Jacob Kurtzberg)がユダヤ人なんだから、彼らの助手や提携相手にユダヤ人がいても不思議ではない。ご存じの通り、リーとカービーは『スパイダーマン』、『キャプテン・アメリカ』、『ファンタスティック・フォー』、『超人ハルク(The Incredible Hulk)』、『マイティー・ソー(Thor)』、『X-Men』、『アイアン・マン』などを世に出した漫画家である。ちなみに、『超人ハルク』の脚本に参加した有名なピーター・デイヴッド(Peter Allen David)もユダヤ人であるが、日本ではあまり馴染みが無い。

Stan Lee 2Jack Kirby 2Peter David 2









(左: スタン・リー  / 中央: ジャック・カービー  /  右: ピーター・デイヴィッド)

  アメリカで人気を誇るDCコミックやマーヴェル漫画に、有色人種のお客が増えれば、その読者層を狙った作品が生み出されるのは自然の成り行きである。ところが、黒人やヒスパニック、LBGT(同性愛者と性転換者)をヒーローにした作品が不振なのだ。昨年(2017年)の10月、マーヴェル社の重役たちは小売業者からの苦情に直面していた。出版元が「社会正義」をゴリ押しした漫画を生産するため、従来のコミック・ファンが離れてしまい、業績不振に陥ってしまったのだ。快適なオフィスでふんぞり返っているお偉方は、有色人種や同性愛者に媚びた漫画を企画するだけでいいけど、家族の生活が懸かっている末端の書店経営者は堪ったもんじゃない。彼らはお客の「好み」に敏感である。売れない本を平積みにしたって、懐が温かくなる訳じゃないし、在庫を抱えれば資金繰りも苦しくなる。やはり、子供たちがこぞって買うような傑作じゃなきゃ、漫画本を売っている店主だって張り合いがない。

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(左: ゲイのカップル  / 右: レズビアンのカップル )

  日本もそうだけど、アメリカには下らない民間団体が星の数ほどあって、その中にLGBTQを支援する「GLAAD(ゲイ&レズビアン名誉毀損防止同盟 / Gay & Lesbian Alliance Against Defamation)」というグループがある。ちなみに、「LGBTQ」の「Q」というのは「変人(Queer)」の略で、両性愛者とか性転換者にも該当しない、奇妙な性的嗜好を持つ人々の総称であるらしい。例えば、性行為自体に興味の無い者、あるいは自分の性癖が何なのか判らない人を指す。おそらく、死体や幼児に興奮する変態なども「Q」に属するんじゅないか。米国にやって来た不法移民に高齢者を狙う強姦魔がいたが、70歳や80歳の老婆をレイプするなんて筆者にはちょっと理解できない。なるほど、世の中には「熟女好き」もいるから、老女を「好物」にする強姦魔も有り得る。ただ、想像するのはおぞましいから考えたくない。人種の坩堝(るつぼ)たるアメリカには、S&Mから赤ちゃんプレイまで、様々なジャンルの変態趣味があるから、同性愛者なんてシャブ中と同じくらい“普通”なんだろう。

  このGLAADは、黒人の地位向上やフェミニズム、移民問題、同性愛者に対する関心が強く、こうした課題を扱った漫画を選び、その「社会貢献」を称讃するため「賞」を与えているそうだ。しかし、この団体に褒められた漫画の幾つかに「打ち切り」が通告されたので、「社会正義」を推進する“善人”の面子が丸潰れになるという事態が起きた。休刊となった作品には、南米系少女の「アメリカ・チャヴェス(America Chavez)」を主役にした『アメリカ』、黒人ヒーローを描いた『ブラック・パンサー / ワールド・オブ・ワカンダ(Black Panther : World of Wakanda)』、人気コミック・シリーズ『X-Men』からのスピンオフ作品、『アイスマン(Iceman)』などである。

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(左と中央: コミックの「アメリカ・チャヴェス」  / 右: ギャビー・リヴィエラ )

  以前、当ブログでも紹介した『アメリカ』は、ギャビー・リヴェラ(Gabby Rivera)原作の漫画で、ヒスパニック系アメリカ人の急増を背景に、南米系の読者をターゲットにした作品である。主人公のアメリカ・チャヴェスは大学に通うヒスパニック移民の少女。これは『キャプテン・アメリカ』などの主人公をモデルにした、ヒスパニック版アクション漫画と言ったところだ。しかし、ワンダー・ウーマンのように白人読者の間で人気となるキャラクターではない。あくまでも茶色い読者向けの新ヒロインである。作者のギャビー・リヴェラは、性差別問題とか人種問題に敏感なようで、ヒスパニック移民を敵視するトランプ大統領が大嫌い。彼女は作品の中でも政治的発言を織り込んでいるそうだ。

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(左: ブラック・パンサー  /  右: アイスマン)

  そう言えば、日本の漫画やアニメにも有色人種のキャラクターがあった。今の漫画では珍しくないけど、昔のアニメでは黒人キャラクターなんか滅多になかった。しかし、例外はある。例えば、TVアニメの『グレート・マジンガー』に出てくる炎ジュンで、彼女はアフリカ人の父と日本人の母との間に生まれた混血児という設定であった。幼い頃、黒人との混血児ゆえにイジメを受けたジュンは、自分の浅黒い肌を嫌って、その手を何度も洗ったことがある。噂によれば、当初、原作者の永井豪はジュンをヨーロッパ系の混血児にしようと考えていたが、制作タッフの誰かが勝手に黒人とのハーフに変えてしまったそうだ。白人キャラのジュンであったのに、セル画では黒人に設定変更されてしまい、永井氏はちょっと驚いたそうだが、時既に遅しで、黒人混血児のままでオンエアーされてしまった。(『宇宙の騎士 / テッカマン』にも、「アンドロー梅田」という南米系のキャラクターが登場するが、彼は地球人ではなく、「サンノー星人」という設定だから、多民族主義とは無縁なのかも知れない。註 / 筆者が紹介しているアニメ番組は、両方とも昭和に放送されたオリジナル版だから、後に作られたリメイク版じゃないからね。)

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(左: 永井豪  /  右: キューティー・ハニー)

  当時、『グレートマジンガー』を観ていた筆者も、何となく違和感を感じていた事を覚えている。『キューティー・ハニー』を描いた永井氏が、どうして黒人女性を登場させたのか不思議だった。もしかしたら、スタッフの中に左翼上がりの人物が紛れていたのかも知れない。1974年前後のアニメ作品だから、60年安保組か新左翼世代の制作者という可能性もある。ただし、黒人系の混血児という設定であっても、炎ジュンの顔附きはヨーロッパ人のままだったから、単に絵の具を肌色から茶色に変えただけ、という作風であった。もし、アフリカ人の容姿にしたら、スタッフの中から「これはちょっなぁ・・・」という異論が出てくるから、ちょっと難しくなる。以前、黒人を武士に用いた『アフロサムライ』というアニメがあったけど、全然話題にならなかった。日本ではBSのWOWOWで放送されたが、筆者は放送前から「人気なんて出ないよなぁ~」と予想したことがある。案の定、アメリカ人にもウケなかったそうだ。

Jun 1Jun 3







(左: 炎ジュン  /  右: ヴィーナスA)

  人種問題とは関係無いけど、炎ジュンが操縦する「ヴィーナスA」というロボットは、今から考えると性差別に当たる設定なんじゃないか、と思えてくる。女性が操縦するタイプは、必ず女性の体型を用いたロボットで、ヴィーナスAの武器には、胸から発射される乳房型のミサイルがあった。一方、主人公の剣鉄也が操縦するグレートマジンガーには、V字型のブーメランしかない。でも、男性型のロボットが股間からミサイルを発射したら卑猥になるので、これはいくら永井作品でもNGだろう。現代のアメリカ人だと、「なぜ日本のアニメには黒人キャラが少ないんだ?」と文句をつけるが、そもそも無理やり黒人キャラクターをねじ込むアメリカ人の方が異常なのだ。日本人の漫画家は好きなものを自由に描いているだけで、ややこしい人種的配慮など考えない。日本人はアメリカに無い「藝術の自由」を持っている。これを聞いたら、アメリカの白人は激怒するかも知れないが、悲惨なアメリカの現実を眺めれば彼らも納得するはずだ。

  話が脱線したので元に戻す。GLAADが称讃した『ブラック・パンサー』は映画化されて、今年の2月に全米規模で公開されるらしい。この実写作品にアメリカの黒人たちは大喜び。原作者のロクサーヌ・ゲイ(Roxane Gay)はフェミニストの活動家で、相方のタ=ネヒシ・コーテス(Ta-Nehisi Coates)は黒人ときている。漫画の舞台は彼らが創り出した架空の「ワカンダ」という国家であるが、科学技術が発達した未来社会とアフリカ人ばかりの部族社会が融合する奇妙な世界となっている。たぶん、アフリカ大陸の何処かに建設された国という設定なんだろうけど、黒人が築いた近代文明なんて、いくらフィクションとはいえ、ちっょと可笑しい。朝鮮映画に匹敵する創作の飛躍だ。SF作品だからしょうがないけど、「ハイテク社会を誰が維持・運営しているんだろう?」と心配になってくる。黒人の科学者が最先端技術を駆使するなんて、かなり怪しく何となく心配だ。譬えて言うなら、支那人が点検するエレベーターに乗るような気持ちで、ローラーコースターよりスリルがあり、将来と生命が不安になってくる。朝鮮人が造る潜水艦はもっと危険で、一度海底に沈んだら、「本当に再浮上できるのか」どうか判らない。そのまま棺桶になったりして。根拠も無く「ケンチョナヨ(大丈夫 !)」と言う朝鮮人のことだから、恐ろしいけど実際に有り得るぞ。

Roxane Gay & Ta-Nehisi CoatesBlack Panther movie 4








(左: タ=ネヒシ・コーテス  /中央: ロクサーヌ・ゲイ  / 右: ブラック・パンサー )

  せっかく黒人向けのヒーロー映画が制作されたのに、原作漫画の方はセールスの低調で打ち切りとなってしまった。ガッカリする黒人も多いけど、シーナ・グレイス(Sina Grace)が描くゲイ・コミック『アイスマン』も連載中止に追い込まれ、同性愛の読者は落胆の色を隠せない。この『アイスマン』は大ヒット漫画『X-Men』のスピンオフ作品で、何でも氷に変えてしまうミュータント、ボビー・ドレイクが主人公。ところが、この超人ボビーはグレイスの私生活を反映した同性愛者なのだ。しかも、氷を操るミュータントの素性に政治的メッセージが込められており、ユダヤ人とカトリック信徒の間に生まれた青年という設定になっている。両親ともユダヤ人だとまるでイスラエルのヒーローになってしまうので、アメリカ人らしさを残すため、カトリック信徒の要素、つまりヨーロッパ人的血統を混ぜて、ユダヤ人色を薄めているのだ。本当はユダヤ人のヒーローにしたいところなんだろうけど、アメリカ白人の拒絶反応が怖いから、カトリック信徒の血を注入して「人種混淆のアメリカ」によくいる普通のキャラクターにしているのだろう。

  『アイスマン』の作者となっているシーナ・グレイスは、まだ30歳くらいの若造で、カルフォルニア州のサンタ・モニカで育ったペルシア(イラン)系アメリカ人である。大学を卒業したグレイスは、当初から漫画家を目指していたので、インディペンデント系の漫画を手掛けたり、絵本のイラストを請け負っていたそうだ。しかし、それだけでは生計を立てることが出来ず、「ブルーミングデイルズ」で婦人服を販売する副業もこなしていたという。ところが、2015年、そんなグレイスに転機が訪れた。彼はちょくちょくコミック展示会に顔を出したり、業界人との繋がりを大切にしていたので、マーヴェルの編集者からお声が掛かり、新たなヒーロー物を描いてみないか、という誘いを受けたそうだ。同社の編集部は「X-Men」でお馴染みのアイスマンに新たな特色を加え、ピンで再稼働させようとしたらしい。そこで今回のキャラクターは、自分の性癖に目覚めるゲイの新ヒーローとなった訳である。(Ephrat Livini, " The MIddle-Eastern American writer behind Marvel's Iceman, the most visible gay superhero", Quartz, October 21, 2017)

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(左: シーナ・グレイス  /  右: 映画のアイスマン)

  しかし、いくら新奇な企画を求めたからといって、「ゲイのスーパーヒーロー」というのは無茶だろう。日本人なら「他になかったのか?」と呆れてしまうが、ハリウッドの風は多民族・多文化主義とLGBTの方向に流れていたから、漫画業界もその波に便乗したのかも知れない。また、作者のグレイス自身がゲイだから、主人公の内面や葛藤を描く際、自己の体験を参考に出来るという利点もあった。グレイスが語っていたけど、同性愛者の友人が両親にゲイであるとこを告げると、恥ずかしさに耐えきれぬ親は、「私には息子がいない」とか「倅(せがれ)は亡くなりました」と世間に伝えるそうだ。

Iceman 2Iceman 5







(左: ゲイのアイスマン  /  右: 映画のミュータント「アイスマン」)

  まぁ、日本人の親でも同じだろう。もし、スカートを穿いてルンルン気分の息子とか、女装姿で街に出掛ける倅を隣近所の人に見られたら、もう顔を伏せて押し入れに隠れたくなる。父親が激昂するのは当り前だけど、母親のショックも相当大きいんじゃないか。立派に育てたはずの息子が「男」を「恋人」にするんだから、母親としては失神寸前で言葉が出ない。結婚した息子が子供をつくれば、孫と一緒に遊園地に行くお婆ちゃん、という夢もあったのに、現実的には女もどきで気味の悪い「男」が息子の「嫁」だなんて目眩がする。しかも、異人種の赤ん坊を養子に迎えたら全身に震えが来るじゃないか。アメリカでは白人のゲイ・カップルが、黒人の養子を取ることもあるので、恐怖の出来事が次々に起こりうる。

異人種のキャラクターが日本の漫画にも ?!

  日本ではまだ同性愛者を前面に出したTVドラマや映画は少ないけど、アジア系の俳優とか、アフリカ系混血児のキャラクターが登場する作品は徐々に増えてくるだろう。とりわけ、前々から朝鮮系の役者が多いし、これからはフィリピン系2世とか、タイ人との混血児が映画やドラマに現れ、アジア人マフィアとか外国人諜報員の役柄を演ずることも有り得る。例えば、アクション映画を手掛ける監督は、リアルな国際的要素を加えたがるので、日本語を流暢に操る支那人やマレー人、トルコ人、ケニア人などが日本国内で獲得できれば、きっと彼らを採用するはずだ。しかし、こうした時代は恐ろしい。というのも、日本語を完璧に話す外人風の俳優が多く存在するということは、既に日本社会が大勢のアジア人とかアフリカ系国民、及びその子孫を抱えている、という前提があるからだ。

Frank MaMalay 2Turksih man 1








(左: 支那人男性  / 中央: マレー人の女性  / 右: トルコ人男性 )

  我が国の映画界やテレビ業界には、様々な移民・難民を引き入れて、日本を多民族社会にしたいと望む輩が異常に多い。左翼のテレビ局員は、日本を好む外国人を登場させ、視聴者に外人アレルギーを示さぬよう、訓示を与えようとする。彼らが用いる手口は狡猾で、まず様々なヨーロッパの白人にスポットを当てて、その合間にアジア人やアフリカ人をねじ込む。支那人とか朝鮮人、フィリピン人ばかりで番組を作ると、画面が暗くなり、日本人の視聴者がソッポを向くので、なるべく好感度の高い西歐人を中心とした番組作りをする。左翼制作者は日本国民に黒人移民を認めさせるため、日本語を上手に話すアフリカ人や、日本の文化を愛するアメリカ黒人などを登庸し、「黒人だからといって拒絶しちゃダメだよ」というメッセージを刷り込むだろう。もし、その番組作りに反論する者がいれば、「極右」とか「差別主義者」のレッテルを貼って社会的に抹殺してしまえばいい。外人排斥論者の話は1、2分程度に抑え、ゲスト・コメンテイターが20分か30分くらいかけて、じっくりと批判すれば、視聴者など簡単に騙すことができるのだ。苺大福を食べながテレビを観ているオバタリアンは、御用学者の意見を鵜呑みにし、「嫌ねぇ~、ああいう右翼ぽい人って・・・」とつぶやいたりする。呆れて物が言えないけど、こういう中高年女性は、自分の生活が脅かされているのに、「あっ、そうだ ! 昨日買った“どら焼き”がまだあった ! 」と思い出し、そっちの方に感心が向くんだから。考えの甘いオバちゃんたちは、「あんこ物は別腹 !」と食後のデザートに目が無い。

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(左: アフリカ人のイスラム教徒  /  右: 英国に住むイスラム教徒の女性)

  また、イスラム教徒の中東アジア人を引き入れる場合にも、テレビ局は同じ手口を用いる。陽気で気さくなイラン人とかトルコ人を登場させ、太鼓持ち藝人が中東の郷土料理を褒めちぎったりするのだ。番組ゲストには日本語の上手な外国人や、美形の混血児モデルを招き、局アナを含めた全員に「うぁぁ、すごい ! 素晴らしい!」を連発させ、自然に場を盛り上げようとする。番組そのものが八百長なのは明白だが、一般視聴者はボケ~と観ているから気付かない。ニュース番組だってディレクターの指示に従って、アナウンサーが台本通りの意見を述べるくらいだから、バラエティー番組など洗脳番組と言っていい。そう言えば、拉致問題が発覚する前、TBSは北鮮を称讃するプロパガンダ番組を放送していたけど、最近は移民社会を促進する為の宣伝番組に力を入れているようだ。TBSとかフジテレビなら、“善良な”フィリピン人をイジメる“悪い”日本人という筋書きで、連続ドラマを作りそうである。

  今回、「社会正義」のイデオロギーをモチーフにしたコミックが低調だという話を紹介したが、それでもこの傾向は当分続きそうだ。ハリウッドでは白人社会を憎む制作者が、意図的に有色人種を「善人」にした映画を作っているし、心優しいゲイとか正義感の強いレズビアンというキャラクターも結構多い。従来、筋肉隆々で、「男」らしいスーパーヒーローが主流だったが、これからは“別タイプ”のヒーローが出てくるかも知れないぞ。バットマンなどは最も危険で、「ダーク・ナイト」ならぬ「ゲイ・ナイト」が出現する虞(おそれ)さえある。既にコミック誌では、バットマンとロビンが同性愛の関係という話もあるのだ。ワンダーウーマンはレズビアン社会のアマゾネスだし、超人ハルクは緑色の巨人で、白人とは異なっている。

Tobey Maguire 3Tobey Maguire 2Andrew Garfield 2Idris Elba 1








(左2枚: 「ピーター・パーカー」を演じたトビー・マグワイアー  /   アンドリュー・ガーフィールド /  右: イドリス・エルバ)

  映画版の『スパイダーマン』出てくる主人公のピーター・パーカー役は、ヨーロッパ系のトビー・マグワイアー(Tobey Maguire)からユダヤ人のアンドリュー・ガーフィールド(Andrew Garfield)に変わってしまったし、漫画の方ではヒスパニック系の主人公に替わってしまったのだ。『マイティー・ソー』の映画化が決まった時、黒人俳優のイドリス・エルバ(Idris Elba)が演じることになるんじゃないか、という噂が流れ、歐米のファンが騒然とする事態が起こった。さすがに、北歐の神様をアフリカ系英国人が演じることには無理がある。それに、コミック・ファンからの猛抗議もあったので、制作者側が断念したという経緯がある。娯楽作品くらいでガタガタ騒ぐな、という意見もあるだろうが、映像による「調教」は侮れないので、日本人も用心すべきだ。



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スター・ウォーズは地上の商戦 / 本筋はゼニ儲けの映画作品

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映画の評価が違うぞ!?

Star Wars 1Alec Guinness 3









  昨年のクリスマスに待望の『スター・ウォーズ/ 最後のジェダイ』が公開された。しかし、その評価は賛否両論で十人十色。映画評論で有名な米国のインターネット・サイト「ロットン・トマト(Rotten Tomatos)」によれば、批評家の93%が「新鮮だ」との理由で高評価をつけたそうだ。別のサイトである「メタクリティック(Metacritic)」も同様の評価を下し、1から100までの評価基準で「86」のスコアーを挙げていた。ところが、『最後のジェダイ』を劇場で観たファンの判断は異なり、この最新作は5段階評価で「3.3」のスコアしか稼ぐ事ができなかった。(Denny Watkins, "Star Wars fans are already rebellingagainst The Last Jedi", SyfyWire, December 18, 2017) 日本の映画サイトしか読まない人は、「あっれ、何か変 !」と思うに違いない。誰だってこの相違を聞くと、「いかがわしい裏事情があるのでは ?」と勘ぐりたくなる。だって、実際にお金を払って観た人が低評価を下したんだ。何らかの不満があったに違いない。

  そもそも、映画評論家が皆正直とは限らないじゃないか。日本ではほとんどの評論家が「提灯持ち」で、配給会社に抱きかかえられた手先になっている。辛口評論で知られる「おすぎ」だって例外ではなく、映画会社や監督らにゴマをするのは当り前。業界の掟を破ったらきついシバキが待っている。だから、どんなに下らない試写会に参加しても、何らかの長所を見出して褒めるしかない。「衣装が素晴らしい」とか、「主役俳優が二枚目だ」とかでお茶を濁す。間違っても、「こんな映画観るだけお金の無駄。居眠りしたい人は劇場へどうぞ」とは言えまい。アメリカ人の批評家だって五十歩百歩だ。『スター・ウォーズ』の権利を手にしたディズニー社は、天下に聳える巨大企業。こんなメディア・グループを前にしたら、尻尾を股に挟んで「素晴らしい」と連発するのが普通だ。彼らにとっての「お客様」は貧乏庶民じゃなくて、色々な特権を与えてくれる配給会社様である。『最後のジェダイ』を絶讃した評論家が、どんな腹づもりだったのかは判らぬが、「見返り」を望む“サクラ”だった可能性は否めない。

JJ Abrams 2(左  / J.J. エイブラムズ)
  観客からの低評価は興行収入にも現れ、『最後のジェダイ』は米国における公開10日目で、3億6500万ドルしかもたらさず、5億4000万ドルを稼いだ『フォースの覚醒』に及ばなかったそうだ。(Roger Friedman, "Box Office Update : Fans Speak with Closed Wallets as The Last Jedi Now $ 175 Mil Behind Force Awakens", Showbiz 411, December 24, 2017) 前作と比べ、約1億7500万ドルの減収になったから、配給会社の重役が眉を顰めたのも分かる。もっとも、エピソード7に当たる『フォースの覚醒』は、新たな三部作の第一番目だったから、観客の中には何も知らずに、無邪気な期待感を持ったまま、ノコノコと劇場に向かった人もいたはずで、見終わってから「なぁ~んだ、期待ハズレだなぁ」と思った人も多かった。事実、監督のJ.J.エイブラムズ(Jacob J. Abrams)に文句を垂れる人が結構いて、「彼って、失望する作品を生み出す名人なのね !」と皮肉る女性がいたし、「何だ、こんなの ! 出来損ないの駄作じゃないか !」と怒りを露わにするファンもいたそうだ。そりゃそうだろう。せっかく劇場に足を運んで、自前でお金を払ったのに、ガッカリするような作品じゃ頭にくる。『フォースの覚醒』を観たお客が多かったのは、久々の新作にワクワクする人が大勢いたからだ。でも、こんな失敗作を観たら、次回作で観客数が減ってしまうのは当然である。

アジア人役者を入れておけ !

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(左: 「レイ」役のデイジー・リドリー  /  右: 「フィン」役のジョン・ボイエガ)

  筆者は以前、『フォースの覚醒』を当ブログで評論したが、実際に劇場へ赴いて鑑賞することはしなかった。「お金がもったいない」という貧乏人ならではの切実な理由もあったのだが、胸の奥で「ハズレじゃないか?」という勘がはたらいたからである。しかし、最大の理由は作品自体に魅力を感じなかったからだ。まず第一に、キャスティングが酷い。新しい主人公が「レイ(デイジー・リドリー / Daisy Ridley)」という女の子になったのは“しょうがない”としても、黒人のジョン・ボイエガ(John Byega)がストームトルーパーの「フィン」役で、主要キャラクターになってのだからアホらしくなる。こんな配役だと、「有色人種優遇制度(アファーマティヴ・アクション)」の影が見え見えだ。「黒人を重要な役どころにしなくっちゃ !」という制作スタッフの意図がありありと目に浮かぶじゃないか。黒人のガキどもを呼び寄せる為に、「黒人のヒーロー」を作ったなんて情けないけど、現実の世界では立派な黒人が少なく、「アフリカ系アメリカ人の英雄」に飢えている若者にとっては、一服の清涼剤となる。ちょっと気の毒だけど、ライトセイバーを握って闘うフィンを眺めていると、勇敢な戦士というより、金属バットを持ったストリート・ギャングに見えてしまう。ボイエガ本人は真剣に演じているのだが、どう見てもシカゴかボルティモアにいる不良黒人にしか思えない。

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(左: ケリー・マリー・トラン / 中央: 「ローズ」役のトラン / 右: 共演者のジョン・ボイエガ)

  今回の新作、『最後のジェダイ』で批判の的になったのは、整備士として登場したローズ・ティコと、その配役に抜擢されたケリー・マリー・トラン(Kelly Marie Tran)である。物語の中で、ローズとフィンはラスヴェガスみたいな「カント・バイト」に向かい、そこで一悶着起こすのだが、スター・ウォーズ・フアンからは大変不評で、彼女の存在が何を意味するのか判らないといった非難が巻き起こっていた。たぶん、これもマイノリティー対策の一環で、アジア系の観客に媚びた結果であろう。つまり、西歐人ばかりの配役だと黄色人種が「疎外感」を抱くので、ベトナム系女優を登場させて宥めよう、という考えだ。(「ローズ」役を演じるトラン氏は、米国へやって来たベトナム難民の娘である。) 米国の映画批評家は「素晴らしい民族的配慮だ」と喜んでいるが、本当にアジア系アメリカ人は嬉しく思っているのか? 監督や演出家たちは、「ゴリ押し」や「附け足し」みたいな役柄でも、アジア系の観客は喜ぶはずだ、と思っている。なるほど、善意からの配役なんだろうが、随分とアジア人を馬鹿にした考えである。もしかしたら、彼らは「渡辺謙や真田広之を採用すれば日本市場も頂きだ!」と皮算用しているのかも知れないぞ。なぜなら、日本人俳優が出演すれば、日本のマスコミが無料で宣伝してくれるし、彼らのエサに引っ掛かる脳天気なカモが出てくるから、制作会社は利益と人選を秤にかけるはずだ。

Grace Kelly 221James Stewart 2James Stewart & Grace Kelly








(左: グレース・ケリー  / 中央: ジェイムズ・スチュアート /  右: 『裏窓』で共演したケリーとスチュアート)

  部外者の筆者にはどうこう言う権利は無いけど、せっかくの人気シリーズなんだから、もうちょっと出演俳優の質を考えてもいいんじゃないか。名監督のアルフレッド・ヒッチコックは、出演させる俳優の才能や容姿を考慮し、観客が魅了されるような役者を用いようと心掛けていた。例えば、『めまい』や『知りすぎていた男』、『裏窓』では、二枚目のジェイムズ・スチュアート(James Stewart)を主役に使い、『ダイヤルMを廻せ』と『裏窓』、『泥棒成金』では贔屓の美人女優、グレース・ケリー(Grace Kelly)を用いていた。ヒッチコックがぞっこんだったティピ・ヘドレン(Tippi Hedren)も、『鳥』や『マーニー』に出演して一躍有名スターになった。しかも、ティピの共演者にはショーン・コネリーが抜擢されたんだから、なんとも豪華なキャスティングである。(個人的意見だけど、コネリー氏はジェイムズ・ボンド役より、『薔薇の名前』で演じたような修道士の方が似合っているじゃないか。また、『レッド・オクトーバーを追え』でのロシア人艦長も良かった。)

Tippi Hedren 2Alfred Hitchcock & TippiTippi 3










(左: ティピ・ヘドレン  /  中央: アルフレッド・ヒッチコックとティピ /  右: 「マーニー」で共演したティピとショーン・コネリー)

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(左: アダム・ドライヴァー  /  中央: 「アンガールズ」の山根 / 右: 「カイロ・レン」を演じるドライヴァー)

  ところが、第21世紀の『スター・ウォーズ』はどうか? 香港映画に出て来そうな女優のトランに、B級映画のエキストラが似合うボイエガ、カイロ・レン役には「アンガールズ」の三人目みたいなアダム・ドライヴァー(Adam Driver)ときている。(註 : 「アンガールズ」は漫才コンビの名前。) レイやルーク・スカイウォーカーに匹敵する主役級のキャラクターなのに、その演技者がチンピラみたいな若造だなんて冗談も甚だしい。青年時代のアナキン・スカイウォーカー役をヘイデン・クリステンセン(Hayden Christensen)が演じるのならまだ赦せる。ところが、アダム・ドライヴァーには正直ガッカリだ。第一、彼には“華”がない。大役をこなすだけの器が無いのだ。英国の舞台俳優でも探せば、もっとマシな人物が見つかったはずだ。

Hayden Christensen 1Star Wars HaydenEwan McGregor 3








(左: ヘイデン・クリステンセン  / 中央: 「アナキン」を演じるクリステンセン  / 右: ユアン・マクレガー )

Alec Guinness 4(左  /  アレック・ギネス)
  ちょっと想い出せば判るけど、若い頃のローレンス・オリヴィエ(Laurence Olivier)やクリストファー・プランマー(Christopher Plummer)、ジェレミー・ブレット(Jeremy Brett)、マイケル・ケイン(Michael Cain)などは本当に素晴らしかった。(ジェレミー・ブレットは『シャーロック・ホームズ』で有名なイギリス人男優で、以前、当ブログで紹介したことがある。一方、カナダ人俳優のクリストファー・プランマーは、『サウンド・オブ・ミュージック』や『空軍大戦略(Battle of Briatin)』に軍人役で出演し、好評を博した。ジェイン・セイモア主演の『ある日どこかで』に出演したプランマーは、彼女のマネージャー役を演じ、その存在感は際立っていた。) エピソード4で「オビ=ワン=ケノビ」を演じたアレック・ギネス(Sir Alec Guinness)は適役だったし、エピソード1から3にかけて若きオビ=ワンを演じたユアン・マクレガー(Ewan McGregor)も合格点を附けていい。ジェダイの騎士にはアレック・ギネスのような威厳がなきゃ。アダム・ドライヴァーなんて「ウォルマート」の店員かピザ屋の配達人みたいだ。(筆者が米国の学生寮にいた時、よく週末にピザを注文したけど、配達人の兄ちゃんにドライヴァーみたいな人がいたのを覚えている。1枚5ドルくらいだったから、とても驚いた。その値段だと日本では採算が合わない。恐ろしいほどの低賃金だ。)

Jeremy Brett 28Laurence Olivier 1Christopher Plummer 2








(左: ジェレミー・ブレット  / 中央: ローレンス・オリヴィエ  / 右: クリストファー・プランマー )

  『スター・ウォーズ』の多民族主義には呆れて物が言えず、新キャラクターのポー・ダメロン(オスカー・アイザック / Oscar Isaac)も「人種的配慮」による結果だ。エピソード7から引き続き登場するオスカー・アイザックは、キューバ人の父親とクァテマラ人の母親を持つヒスパニック系男優である。これまた、米国内のヒスパニック系観客や中南米での興行収益を考えての人選だろう。不法入国の仲介業者か自動車泥棒が似合いそうなアイザックなのに、注目されるXファイターのパイロットに起用されているんだから、『スター・ウォーズ』のタイトルは『メルティング・ポット(人種のるつぼ)』に改名した方がいいんじゃないか。監督のライアン・ジョンソン(Rian Johnson)やハリウッドの制作者にとって、様々な容姿の宇宙人が混在する設定は、彼らが理想とするアメリカの未来である。スター・ウォーズの世界には、ジャバ・ザ・ハットやダース・モールなどが登場し、有色人種の観客に安心感を与えている。猥雑なアメリカを見れば本当にエイリアンが存在するかのような錯覚に陥ってしまう。(だって、スパイダーマンやターミネーターが街角にいそうだから。平和な日本だと、エイリアンの出現は非現実的というか、クスッと笑ってしまうほど滑稽だ。一方、大阪の道頓堀附近だと、「また、どこかの変なオっちゃんか」と間違われてしまう。たぶん、変人を見慣れている大阪のオバちゃんは素通りするだろう。ジョージ・ルーカスも“日本のワンダーランド”関西に来れば、もっといいアイデアが浮かぶのにねぇ。)

Michael Caine 1Oscar Isaac 2Jabba the HuttDarth Maul 1







(左: マイケル・ケイン  / オスカー・アイザック / ジャバ・ザ・ハット / 右: ダース・モール )

  『最後のジェダイ』にはもう一つの課題(アジェンダ)があった。それは女性の職場(社会)進出である。新三部作ではルークに替わってレイがジェダイの騎士になり、暗黒面に落ちたルークの弟子(カイロ・レン)と闘う設定になるし、曾てのレイア姫は今や共和国の将軍様だ。物語とは関係無いけど、レイア役の故キャリー・フィッシャーはすっかりオバはんになっていて、年金暮らしの未亡人にしか見えない。第一作目のエピソード4では、麗しきプリンセスを演じていたフッシャーだが、筆者には最初からどうしても“しっくり”こなかった。これは一部のアメリカ人ファンも言っているのだけれど、フィッシャーにはセクシーさが足りないし、お姫様のオーラというか王族の「威厳」も欠けているのだ。その証拠に、彼女が脚光を浴びたのは『スター・ウォーズ』シリーズだけ。他に代表作が無い。長所と言えば、扱いやすかったこと。最初に監督を務めたジョージ・ルーカスは、フィシャーが「うるさ型」の女優じゃなく、従順だったので採用したそうだ。(よくさぁ、役者の分際で監督に注文をつけてくる女優が多いからねぇ。)

Carrie Fisher 26Star Wars Leia Carrie Fisher 1Cheryl Ladd 4










(左: 『最後のジェダイ』に出演したキャリー・フィッシャー  / 中央 : エピソード6に出た頃のフィッシャー  / 右: シェリル・ラッド )

  子供の頃、筆者は「レイア姫ならシェリル・ラッドの方が適役なのに」と思ったことがある。高貴なプリンセスが村役場の事務員みたいでは“さま”にならない。筆者は何もボー・デレク(Bo Derek)やファラー・フォセット(Farrah Fawcett)級の女優をキャスティングせよと要求している訳じゃないけど、せめて白雪姫とかシンデレラに相応しい女優を選んでも良かったんじゃないか。プリンセスを演じたことのある女優を調べれば、歴史大作の『トロイ』でヘレンを演じたダイアン・クルーガー(Diane Kruger)や、『スノー・ホワイト』でラベンナ役を演じたシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)、『キングダム・オブ・ヘブン』に出演したエヴァ・グリーン(Eva Green)などが思い浮かぶだろう。それにしても、「一発屋」のキャリー・フィッシャーが歩んだ私生活は酷かった。有名ミュージシャンのポール・サイモンと結婚するが、1年くらいで離婚となり、再婚して子供をもうける。しかし、悪友とツルんで麻薬に溺れてしまい、見るも無惨な日々を送っていたのだ。つい数年前、懐かしい出世作に再登板となるも、その麻薬中毒が祟って急死となる。運命の悪戯(いたずら)なのか、『最後のジェダイ』がフィッシャーの遺作となった。

Bo Derek 3Farrah Fawcett 1Charlize Theron 19Eva Green 7








(左: ボー・デレク  / ファラー・フォセット  / シャーリーズ・セロン  /  右: エヴァ・グリーン)

Star Wars Laura Dern 2Kathleen Kennedy 1(左: 「ホールド提督」役のローラ・ダーン  /  右: キャサリーン・ケネディー)
  悪の帝国をやっつける連合軍の女性指揮官にはレイア姫ばかりではなく、ホールド提督もその任務に就いていた。この提督役には『ジュラシック・パーク』で有名なローラ・ダーン(Laura Dern)が起用されていた。映画の中では、男の軍人を女性が指図するんだから、男性天下の職場で不満を募らせるアメリカ人女性は大喜びだ。制作元の「ルーカスフィルム」だって、今や女の天下になっている。2012年にはキャサリーン・ケネディー(Kathleen Kennedy)がジョージ・ルーカスに代わって社長に就任し、その背後にはキリ・ハート(Kiri Hart)やレイン・ロバーツ(Rayne Roberts)、キャリー・ベック(Carrie Beck)といった部下が控えている。彼女たちはスピンオフ作品の『ローグ・ワン(Rogue One)』で女性色を強めたし、『スター・ウォーズ』の新三部作でも女性キャラクターを全面に出そうと励んでいた。日本の映画評論家は、こうした裏事情を全く話さない。町山智浩の映画話を聞いて「わぁ、すごいなぁ」と感心している日本人は単純だ。彼の映画解説には、米国リベラル派の意見が“こっそり”と刷り込まれているから、鵜呑みにしたら騙されることになる。

Kiri Hart 1Rayne Roberts 2Carrie Beck 1







(左: キリ・ハート  / 中央: レイン・ロバーツ  / 右: キャリー・ベック )

コスモポリタンのSF映画

  日本人は『スター・ウォーズ』をカルト的人気を博したスペース・ファンタジーと見なしているが、その正体はグローバル市場で大金を稼ぎ出すドル箱映画に過ぎない。ハリウッドの制作者や映画会社の重役にとって、作品のクォリティーやドラマ性なんか二の次三の次で、まず第一に最大限の観客数を狙っているのだ。アメリカ国内における白人観客数はもう頭打ちだから、更なる収益を上げようと思えば、今まで関心を示さなかった女性層や黒人、南米人、アジア人、未開拓地の外国人などにアピールしなければならない。劇場のチケットを購入した観客を調査した「ポスト・トラック(PostTrak)」の報告書によれば、「お客様」の約62%が白人で、南米系が15%、アジア人が10%、黒人が9%となっている。(Sonaiya Kelley, "Star Wars : The Last Jedi dominates the box office with second-largest opening ---- ever", The Los Angeles Times, December 17, 2017) こうした調査結果を目にすれば、制作会社の幹部が「マイノリティーの観客を相手に“てこ入れ”を図らなきゃ」と考えても不思議ではない。だから、黒人やヒスパニック、アジア系のキャラクターを無理矢理にでも押し込もうとするのである。

Hispanic family 2black single mother 1







(左: ヒスパニック系の人々  /  右: アフリカ系の親子)

  新三部作に限らないが、『スター・ウォーズ』は二つの方針に基づいて作られている。一つは、たくさんの「関連商品グッズ」を販売できるように様々なエイリアンを登場させること。もう一つは、西歐人中心の映画を“非白人化”して、有色人種にも好かれるようにすることだ。『スター・ウォーズ』は所詮ゼニ儲けの道具だから仕方ないけど、グローバル市場に向けた制作方針の兆しは、イウォーク族が登場するエピソード6『ジェダイの帰還』に現れていた。既にチューバッカやC-3PO、R2-D2、ミレニアム・ファルコン号の関連グッズで儲けていたが、更なる暴利を求め、縫いぐるみやバッグにもなるイウォーク族を生み出したのである。『最後のジェダイ』で登場した「ポーグ(Porg)」も商品化を狙った新キャラクダーだ。米国では既に大人気となっているようだから、スター・ウォーズのフィギュアを集めているコレクターは、必ずや総ての種類を買い漁るだろう。世界各地でも同じ現象が起きるから、続々と在庫品が飛ぶように売れ、販売元は笑いが止まらないはずだ。まさしく、「スター・ウォース万歳 !」である。

Star Wars Ewok 1Star Wars Porgs








(左: イウォーク族  /  右: 『最後のジェダイ』に現れたポーグ)

  西歐白人のお客以外に映画チケットを売りつけようと思えば、彼らが疎外感を持たないように配慮せねばならない。例えば、黒人だって「ジェダイの騎士」になれるんだ、と証明しないと反感を持たれるから、サミュエル・L・ジャクソンを起用してジェダイの重鎮に据えたのだ。ジョン・ボイエガの場合も同じである。さらに、「グローバリズム」、則ち「コスモポリタニズム」のイメージを出すために、様々な宇宙人を登場させ、「褐色や黄色、茶色のお客様、宇宙は白人ばかりの世界じゃございません。おヘソを曲げずに劇場へお越し下さい !」とメッセージを流す。銀幕に登場する奇妙なキャラクターのヌード・ガンレイやジャー・ジャー・ビンクス、ボス・ナス、ダース・モール、アクバー提督などを見れば分かるじゃないか。『フォースの覚醒』を手掛けた監督のJ.J.エイブラムズが目指したように、『スター・ウォーズ』では多元的で多様な世界観が達成されているのだ。

Jar Jar Banks 1Nute Gunray 1Ackbar 1Boss Nass 1







(左: ジャー・ジャー・ビンクス  / ヌード・ガンレイ / アクバー提督 /  右: ボス・ナス)

  映画というものは所詮、お金を取って娯楽を提供する“見世物”に過ぎないから、嫌いなモノなら見る必要は無いし、人気シリーズだろうが国宝じゃないから、どうなっても構わない。ただ、我々が注意しなければならないのは、こうした娯楽作品に政治・社会的なメッセージが“刷り込まれている”事である。産みの親であるジョージ・ルーカスが告白していたけど、ダース・ベーダー卿はジョージ・W・ブッシユで、皇帝パルパティンはリチャード・チェイニーがモデルであったそうだ。(Angela Watercutter, "Star Wars : The Last Jedi Will Bother Some People, Good", Wired, December 15, 2017) ハリウッドの制作陣は大半が左翼なので、映像の中にしばしば政治色の濃いシーンを挿入するし、こうした傾向は珍しくもない。

 Bush 1Richard Cheney 1George Lucas 23Rian Johnson 1








(左: ジョージ・W・ブッシュ  / リチャード・チェイニー / ジョージ・ルーカス /  右: ライアン・ジョンソン)

  ただし、暗黒面の総帥で、悪の元老院議長パルパティーン(Darth Sidious)を登場させるなら、ユダヤ人大富豪のジョージ・ソロス(George Soros)とか、シェルドン・エイデルソン(Sheldon Adelson)などをモデルにすればいいじゃないか。いくらブッシュやチェイニーが悪党でも、所詮は操り人形に過ぎない。それよりも、ウォール街の奥の院やイスラエルを支える大御所の方がよっぽど極悪だ。(例えば、ジキル島で連邦準備制度を考案した連中の方こそ、ダーク・サイドの長老みたいじゃないか。) もっとも、こうしたユダヤ人を露骨に「モデル」とすれば、あまりにも“リアル”過ぎるから、必ず100%のNGとなる。日本だって、暴力団と繋がりのある藝能事務所の社長に、映画『アウトレイジ』へのオファーは無いだろう。そんな自殺行為は北野武でもできない。米国でも裏事情は同じで、本当に悪い奴はモデルにできないのである。だって、ハドソン河の底に沈められるのはイヤだもん。

Star Wars Lord Sith 11George Soros 6Sheldon Adelson 1








(左: 皇帝パルパティーン  / 中央: ジョージ・ソロス /  右: シェルドン・エイデルソン)

Robert Iger 22Star Wars Porg 23Star wars the last Jedi 1







(左: ロバート・アイガー  / 中央: 「ポーグ」の縫いぐるみ /  右: 「スター・ウォーズ」の新キャラクター)

  ジョージ・ルーカスから『スター・フォーズ』のフランチャイズ権を買い取ったウォルト・ディズニー社は、骨の髄まで『スター・ウォーズ』をしゃぶり尽くすつもりらしい。本来なら、この大作映画は第九部を以て完結するはずなのに、ディズニー社は更に延長してエピソード10から12までを作る予定らしい。この新三部作を監督するのは、引き続きライアン・ジョンソンのようだ。高額な買収額を払ったディズニー社は、これからも関連商品や放映権、そしてテーマ・パークや遊園地にある「スター・ウォース」アトラクションで儲けるつもりなのだ。アメリカのユダヤ商人たるロバート・アイガー(Robert A. Iger / 会長兼CEO)に比べたら、ヴェニスの商人なんか10歳の小僧ていど。噂によると、ディズニー社は色々なスピン・オフ作品も手掛けて、百年先まで稼ぐつもりらしい。もしかしたら、近い将来、エピソード1の前に起こった物語を描くため、新たな三部作も有り得るし、各キャラクターを主役にしたスピンオフ映画さえ作られる可能性もある。監督や脚本家を替えれば、いくらだって映画は作れるから、スター・ウォーズ百周年特別映画も夢ではない。ジョージ・ルーカスは「自分の子を売り渡したみたいだ」と告白したが、ディズニー社は女郎がババアになるまで搾取する女衒(ぜげん)みたいだ。あの世で眠るウォルト・ディズニー氏がこれを聞いたら、いったい何と思うのか? もしかしたら、「死んでいて良かった」と呟くかもね。



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