無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

テロリズム

迷宮のサリン攻撃 / シリア攻撃の裏に潜むイスラエルの影


戦争をお膳立てする闇の勢力

American soldiers in MEsyria attacked 2








   正直に言えば中東アジアの情勢は謎だらけである。この地域は文字通り魑魅魍魎(ちみもうりょう)の世界で、ISISを巡る紛争は日本人の想像を遙かに超えた死闘であり、真昼の暗闇で交差する情報戦とも呼べるんじゃないか。歐米の報道機関によれば、シリアのアサド政権がイドリブ県のハンシャイフン(Khan Sheikoun)で化学兵器(サリン?)を使用したそうだ。しかし、本当にバシャール・アル=アサド(Bashar Hafez al-Assad)大統領がサリン攻撃を命令したのか定かではない。もちろん、反政府軍はシリア政府がやったと宣伝しているし、アメリカやヨーロッパのジャーナリストも大半がシリア政府の仕業と見ている。確かに、女子供を含む大勢の民間人が殺されたようだが、明確な証拠が提示されていないから、虐殺報道をそのまま鵜呑みにしていいものなのか判らない。

Assad 1Trump 20






(左: アサド大統領  /  右: トランプ大統領)

  筆者が今回の攻撃に疑問を抱いているのは、極めて簡単な理由からである。まず考えられるべきことは、毒ガス攻撃を行うことでアサド政権にどんなメリットがあるのか、という点である。シリアでは長引く内戦で既に40万近くの人々が死亡しているのに、いまさらサリンを使って一般人を虐殺する必要性があるのか? 現場となったハンシャイフンは前線でもないし、「サリン」という化学兵器を用いれば、歐米諸国の非難を喚起するのは目に見えている。こんな事をすれば自ら米国に介入の口実を与えるようなものだから、政治力学を解っているアサド大統領が命令したとは思えない。「狂った独裁者」というイメージ宣伝は虚構である。それに、シリアの軍部だって情報戦という側面を充分に弁えているだろうから、軍事的および政治的メリットの少ないオプションを選ぶとは考えにくい。できるだけ米軍の介入を阻止するのが定石だろう。それなのに、シリアがわざわざ自分から不利になるような状況を作るのか?  常識的に考えれば、「反政府側の自作自演かも」と推測する方が自然だ。

  アメリカ国内でも見解が分かれており、元下院議員のロン・ポール(Ron Paul)は、シリアによる毒ガス攻撃など全く考えられない、とはっきり否定している。退役軍人でもおかしいと疑う人たちがいて、元国務長官であるコリン・パウエルの参謀を務めたラリー・ウィルカーソン(Lawrence Wilkerson)大佐も納得できないようで、独自の情報網からも確認できないらしい。共和党の政治顧問やトランプのアドヴァイザーを務めたことがあるロジャー・ストーン(Roger Stone)も同様に、シリア軍による毒ガスの使用を怪しいと見なしている。駐シリア大使を務めたこともある英国のピーター・フォード氏も疑念を抱いているようだ。歐米に住む一般国民の中でも、公開された犠牲者の映像に不自然さを感じる者がいるという。

Ron Paul 2Lawrence Wilkerson 1Peter Ford 1Roger Stone 1







(左: ロン・ポール  / ラリー・ウィルカーソン  / ピーター・フォード  / 右: ロジャー・ストーン )

  外国で人道支援を行っているスウェーデンの医師団(SWEDHR)も、毒ガス攻撃を受けた子供たちの治療にあたるシリア人医師が「変だ」と述べていた。例えば、リイフ・エリンダー(Leif Elinder)医師やレーナ・オスク(Lena Oske)医師は治療シーンの映像に疑問を呈している。公開された映像の中では、看護婦が幼児の胸にアドレナリンの注射をしている様子が映されているが、心臓近くに針を刺しても注射器の中にある液体を注入していないのだ。ぐったりしている子供の胸に針を刺し、ただグリグリ回しているだけで変だ。そもそも、あの中味は何だったのかさえ不明である。わざわざ撮影しているのに、注射をしている“真似事”など、常識的に考えてみれば“おかしい”と判るはずだ。医師団を率いるマルセロ・ノリ(Marcello Ferrada de Noli)博士も首を傾げるんだから、日本のニュース解説者はきちんと説明すべきだ。ただし、筆者はこの映像が日テレやテレ朝で放送されたのか否かは調べていないから明確なことは言えない。たぶん、どこかの局で報道したはずだ。

Leif ElinderLena OskeSyria Gas attack 3







(左: リイフ・エリンダー  / 中央レーナ・オスク /  右: 毒ガス攻撃を受けた子供)

  心理戦や情報戦において、相手側の「良心」を動かすことは常套手段である。一般人は大人の男性より、か弱き女性や幼い子供の悲劇に衝撃を受けやすい。そりゃあ、髭面でぶくぶく太ったオっさんでも死ねば気の毒だが、年端も行かぬ幼児が惨殺された方が遙かに憐憫を感じるものである。だから、もしサリン攻撃の策略を実行した組織がいればの話だけど、仕掛人たちは子供を狙って「生き地獄」を作ろうとしたんじゃないか。そうでなければ、激戦地から10マイルも離れた街でサリン攻撃を行う意味が解らない。フジテレビは軍事ジャーナリストの黒井文太郎を招いてシリア政府がやったと報道していたが、物的証拠を示さなかったばかりか、彼らが大好きな国連査察団の検証も伝えなかった。様々な目的を持ったテロリストや外国からの刺客、誰に雇われているのかも判らぬ傭兵、二重もしくは三重スパイの裏切り者が混在する戦闘地域で、アメリカのジャーナリストがシリア政府軍の仕業と確信できるなんて考えにくい。ひょっとすると、シリアの紛争にアメリカ軍を引きずり込みたいイスラエルが「ヤラセ」攻撃を仕掛けたのかも知れないのだ。もっと穿った見方をすれば、ジャーナリストの中にさえモサドやCIAの息が掛かった連中がいて、依頼された通りの報道をしている可能性だってある。先進国の街中と違って、監視カメラの無い沙漠の紛争地域なら、どんないかがわしい行動もやりたい放題だ。

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(左: 米軍からのミサイル発射  /  右: 反政府軍の兵卒)

  今回の化学兵器テロを演出した組織は、米国を攻撃せねばならぬ状況に追い詰めた、とも考えられよう。というのも、アメリカ国内ではトランプ批判が真っ盛り。「トランプはロシアの手助けで当選できたのでは?」と疑惑を抱いているからだ。つまり、リベラル派のマスコミはロシアの諜報局が選挙期間中にヒラリー・クリントン陣営の電子メールをハッキングしたり、彼女に不利な情報を計画的に流したりして、劣勢だったトランプを勝利に導いたのではないかと勘ぐっている。もちろん、トランプ大統領は容疑を否定しているが、大統領選挙で煮え湯を飲まされた主要メディアは恨みを忘れていないから、毎朝毎晩、執拗にトランプを叩いていた。こんな背景があったから、「シリア軍による空爆だ、毒ガス爆弾が病院に落ちたぞ!」と聞けば、トランプ大統領は強硬姿勢を取らざるを得ない。「強いアメリカ」を標榜するトランプにしたら、ここで軟弱な態度に出れば自身のイメージに傷がつく。だから、とりあえず巡航ミサイルを六十発くらい撃ち込んで、「帝王」的司令官の面目を保とうとしたのだろう。詳細な検証には時間と労力がかかるから、そんなのを待ってから攻撃したって意味は無い。アメリカの民衆は果敢な軍事行動が大好きだから、事件の真相なんてどうでもよく、とにかく派手な懲罰劇をテレビ画面で観たいのだ。映画の撮影と違って、本物のミサイルによる破壊力には迫力がある。

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(左: ISISの兵隊  / 右: イスラエルの影 )

  ヤクザの世界に「絵を描く」という表現があるが、今回の毒ガス攻撃には裏で「計画を書いた」奴がいると思えてならない。以前、このブログで「大イスラエル構想」を紹介したが、シリアが化学兵器を使って歐米から非難された時、「誰が」あるいは「どの国」が、はたまた「いかなる集団」が最も利益を得るのか、よ~く考えてみる必要がある。シリアで暴れていたISIS(イスラム国)もロシア軍の猛攻でかなり弱まり、消滅の危機に瀕している。ただし、それは統率のとれた軍隊が縮小するというだけで、個々のテロリストやならず者、レジスタンス、殺人鬼が消え去るという意味ではない。便衣兵が転じて掠奪者になったりしてね。「アリババ」でも「ネコババ」でも盗賊は盗賊だ。(でもさぁ、自分のウンコを隠す猫より、公的資料を隠す財務官僚の方が悪質だよねぇ。) たとえISISが叩き潰されても、各地にゲリラ兵が散在するだけだ。しかし、そうなって一番困るのはISISを作り上げ、資金を流して操っていた黒幕である。これは筆者の憶測だけど、ISISの目的はイスラム教を基礎にした国家の建設ではなく、とにかく“がむしゃら”にシリア国内で暴れ回り、アサド政権を転覆させることにあるんじゃないか。

  現在、我々は悪辣でも一応それなりの秩序を保っているアサド政権を目にしているが、米軍の攻撃でシリアの統治機構が崩壊した時、どんな状況になるのか? おそらく、シリア国内は無秩序に陥るから、アメリカが子飼いのシリア人を派遣して操り人形にするだろう。これはアフガニスタンで実験済みだ。そして、弱体化したシリアを喜ぶのは、イスラエルのネタニヤフ首相に代表される「タカ派」のユダヤ人である。隣国の邪魔な独裁者がいなくなれば、結果的にイスラエルが強国となるからだ。狡猾なユダヤ人にしたら、流血を伴う危険な戦闘はアメリカ兵にさせて、戦争の果実が熟せばイスラエルが食うという計算だろう。表面的には米軍がシリアの占領統治を行うかも知れないが、イスラエルはアメリカ国務省のネオコンやシオニスト官僚、およびイスラエル・ロビーに従順な議員を通して、シリア支配の実権を握るだろう。どうせ、仲間のユダヤ系上院議員のチャールズ・シューマーや共和党リベラル派のジョン・マッケイン、ゴマすり上手なリンゼイ・グラム議員を利用すれば、シリアの間接統治は可能となるはずだ。

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(左: チャールズ・シューマー  / 中央: ジョン・マッケイン  / 右: リンゼイ・グラム )

  中東アジアの現場で負傷したり気違いになるアメリカ兵は哀れだが、米軍を操ることでイスラエル政府は貴重なユダヤ人将兵を失わずに済む。だから、アメリカの議員どもに多少の賄賂を渡してやっても割に合う。アメリカ国民は激怒するかもしれないけど、イスラエルの政治思想では、ユダヤ兵一名の命はアメリカ兵数十名の命に匹敵するのだ。過去を振り返ってみよ。アメリカ兵が中東地域で戦争を繰り返して何の利益を得たのか? グローバリストや金融資本家は儲かったかも知れないが、仕掛け爆弾で大やけどを負った将兵、爆発や被弾で片腕や右眼、左指、手首、両脚などを失って片輪になった者、意識不明の重体や車椅子の不虞者にとったら、勲章をもらったからといって納得できることはできない。平和な日本に住む一般人には信じられないけど、想像を超えた戦場の恐怖を体験することで自殺を図る兵卒までいるのだ。首吊りをしなかった者でも、精神的におかしくなってしまい、家族や友人ともぎくしゃくする帰還兵もいるという。姿は同じでも「別人」になって還ってきた息子を見て涙ぐむ両親は珍しくないのだ。

トランプ政権内の軋み

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  歐米の主要メディアはISISのスポンサーは、サウジ・アラビアやクウェート、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦などであると吹聴していたけど、本当かどうか解ったものではない。中東アジアで起こった政変や戦争を眺めてみると、奇妙なくらいイスラエルにとって都合良く起こっているのだ。「アラブの春」というキャッチフレーズでエジプトやリビアに内乱と政変が勃発したし、湾岸戦争で目障りなサダム・フセインが排除された。イスラム教を前面に出しているISISなのに、なぜか直ぐ近くにあるイスラエルに攻撃を加えようとはしないから不思議だ。周辺のイスラム教諸国から資金をもらっているなら、イスラム教徒の応援を得るために、ちょっとくらいはイスラエルに進撃してもよさそうなのに、矛先はもっぱらアサド政権に向けられている。仮にイスラエルとその共犯になっている米国のシオニストが黒幕だとしたら、次の標的は高い確率でイランだろう。米国のユダヤ人団体はしきりに「イラン空爆」をせかしていたから、裏舞台でイスラエルの右派と繋がっているのかも知れない。

  一方、トランプ政権内部でも内紛が起こっていた。首席戦略官のスティーヴ・バノン(Stephen Bannon)がNSC(国家安全保障会議)のメンバーから外されるという事態が発生したのである。トランプがバノンを異動させたのは、娘婿のジャレド・クシュナー(Jared Kushner)の差し金だという憶測が世間に飛び交っていた。シリアに対するアメリカの介入に反対したバノンと、断固たる軍事攻撃を主張したクシュナーとの確執があったらしい。たぶん、バノンは「ブラック・オペレーション(極秘作戦)」の臭いを感じたのであろう。中東地域ではよくあることだが、イスラエルの工作員たちが「偶発事件」を“お膳立て”して、彼らの仲間であるアメリカ人と現地人エージェントがその「惨劇」に驚いた振りをする。そこへ何も知らないアホなジャーナリストがノコノコとやって来て、「うぁぁぁ~」と驚愕し、米国内の輿論を扇動すれば、ホワイトハウスの共犯者は軍事介入を正当化できるという訳だ。

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(左: バノンとクシュナー  / 右: クシュナーとトランプ )

  こう聞けば、普通の日本人は「あ~あ、また馬鹿げた陰謀論かよ」と吐き捨てるが、世界各地に張り巡らされたユダヤ人ネットワークは凄まじいから、本店のイスラエルが覺醒のシグナルを発信すれば、バラバラな各機関が見事なほどの連携プレーを披露する。あるイスラエルの諜報員が回顧していたけど、見知らぬ外国に赴いても何処かしらにユダヤ人の現地協力者がいて、ホテルや隠れ家(セイフ・ハウス)、必要な道具や武器からクルマの手配まで、あっと言う間にしてくれたそうだ。日本の在外大使館職員なんて全然頼りにならないし、諜報活動や破壊工作には全くの役立たずであるから、万事抜かりのないイスラエルが羨ましくなる。イスラエルの工作員だと白昼堂々とイランの要人や科学者を暗殺するし、ターゲットの乗用車に爆弾を仕掛けて吹き飛ばす事など朝飯前だ。ユダヤ人ならチェチェンやタジキスタンのイスラム教徒を唆して、ロシアで自爆テロを実行させることも可能なんじゃないか。

Wesley Clark 1(左  / ウェスリー・クラーク )
  シリアの反政府軍にどれくらい米国やイスラエルの手先が紛れ込んでいるのか判らない。以前、英国の「ガーディアン」紙やドイツの「シュピーゲル」誌が伝えていたけど、アメリカ軍はヨルダンのサファウィで反政府ゲリラを育成し、武器の取り扱い方を教えて訓練していたそうだ。そう言えば、以前NATOの元司令官であるウェスリー・クラーク(Wesley K. Clark, Sr.)将軍がCNNのインタヴューに応えていた時、アメリカ軍はヒズボラに対抗するゲリラ兵を養成していたと語っていた。アフガニスタンでタリバンを作り上げたように、アメリカはちょくちょく自家製のゲリラを輩出しているのである。どうせ放って置いたって中東アジアのイスラム教徒はゲリラ兵になるんだから、アメリカやイスラエルが主導してテロリスト部隊を創れば、アマチュアのゲリラどもが寄ってくるので、中東地域での過激派を把握でき、しかも都合良く動かせるから、危険分子を自前で揃えていた方が賢い。しかし、我々にしたら、どのテロリストが本物で、どのテロリストが飼い犬なのか区別できないので困ってしまう。

  軍事国家としてのアメリカは世界一なのに、そこに住んでいる国民は必ずしも幸福とは言えないから奇妙である。第二次世界大戦前、一般のアメリカ国民は大半が戦争反対だったのにローズヴェルト大統領の策略で日米戦争に突入となった。そして、忌々しい日本軍を倒したら、朝鮮半島に共産軍が雪崩れ込み、マッカーサー将軍は大慌てで軍隊を派遣。すると、勇ましいアメリカ兵は下らない貧乏半島で大量死。ついでにマッカーサーもクビ。でも、本土の民衆は何が起きたのか判らず、今では「忘れ去られた戦争」と呼ばれている。悲しいことに、歴史教科書の扱いも小さい。ベトナム戦争に至っては、宣戦布告すら無かったのに、どんどん軍事顧問団が送り込まれて、本格的な地上部隊を投入したら泥沼化。最初は張り切って戦場に向かった青年も、現場の悲惨さにびっくり仰天。それどころか、生き地獄を味わって半狂乱になった。アメリカは只でさえ国富を消耗したのに、手足が無くなった傷痍兵や麻薬中毒になった退役兵、様々な衝撃で精神異常をきたした若者が国内に戻ってきて、一挙に社会的負担が増えた。1950年代の礼儀正しいアメリカは吹き飛んで、下品で不埒なクズが横行する第三世界に転落。巷にはフラワー・チルドレンに代表される反戦活動家が溢れ、大学のキャンパスも左翼学生で大賑わい。しかも、インドシナ難民まで引き受けることになって、まさしく泣きっ面に蜂である。でも、こうしたアジア人は蜜ではなく、犯罪と貧困をもたらしたから、アメリカ人の判断は「甘かった」と言えるんじゃないか。

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(左: 1960年代から70年頃の若者  / 右: ベイナム戦争へ派遣されたアメリカ兵)

  戦争は金融界と結びついた軍産複合体にとっては「福音」である。巨大な軍隊がちょっと動くだけで、石油から食糧、衣服、医療に至るまで、諸々の物資が消費され、供給元の企業が儲かって笑いが止まらない。また、軍隊がミサイルを発射すれば、在庫整理となってアップグレードされたミサイルの追加注文となる。さらに、新兵器開発の予算も増えるから、ロッキード・マーチンやジェネラル・ダイナミックス、レイセオンなどの重役は欣喜雀躍。インコだってムーン・ウォークかドジョウ掬いを披露するだろう。一方、イスラエルも米軍を利用して国益を図ることができるから大歓迎。たとえアメリカ国民がグズでも、9/11テロみたいな「刺戟」を与えてやれば、一気に戦争賛成となるから簡単だ。一般のアメリカ人にはゴチャゴチャとした議論は効果が無い。単純明快な恐怖を体験させてやれば言う事を聞く。もし、イスラエルがイラクを分解したければ、フセインが化学兵器を隠し持っているぞ、と噂を流せばいい。あとでガセネタと判っても、軍隊を動かした後では「後の祭り」だ。愚痴をこぼしたって無駄。これは「スカッと爽やか、コカ・コーラ」と同じで、誰も飲み終えた後に「どれくらい砂糖が含まれているのかなぁ?」と思わないじゃないか。

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(左: 中東に派遣されたアメリカ兵  /  右: 負傷したアメリカ兵)

  中東地域に米軍を引きずり込みたい連中にとっては、国内問題に専念する「アメリカ第一主義」などもってのほか。シリアがISISを掃討する前に、アサド政権を倒してシリアを弱小化したいのだ。そのためには、毒ガスで犠牲となった幼い子供の映像は好都合。いくらバノンが待ったを掛けても、クシュナーが催促するから、弱腰を嫌うトランプ大統領は空爆を忌避できない。つまり、ジョン・ウェインやランボー、レーガンみたいな「男らしさ」に憧れるトランプとしては、「ここで一丁オレ様も偉人の仲間入りをしなくちゃ」と考えるだろう。何はともあれ、とりあえずトマホーク・ミサイルでもぶっ放し、「皇帝」の風格を見せつけなきゃトランプの男が廃るってもんだ。この英断を見てトランプ嫌いのユダヤ人ネオコンも大喜び。これは中東に蔓延る独裁者を抹殺したいイスラエルにとっても、祝福すべき快挙である。もし、トランプがバノンの諫言を聞き入れて、ちょいとばかり攻撃命令を保留したら、敵対するCNNやABC、ニューヨーク・タイムズ紙は「待ってました」とばかりに、トランプを袋叩きにしていただろう。イスラエル側としては、慎重で猜疑心の強いバノンより、自国とのパイプ役になるクシュナーの方がいい。何と言ってもユダヤ人同士だ。阿吽の呼吸で政治を動かせるじゃないか。

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(左: 父親のチャールズ・クシュナーと息子のジャレド  / 右: ベンジャミン・ネタニヤフ )

  前科者を父に持つジャレド・クシュナーはイスラエルとの関係が深い。彼の両親が運営す「チャールズ&セリル・クシュナー財団(Charles and Seryl Kushner Foundation)」はバレスチナ人のウェスト・バンクに住むユダヤ人を支援しており、2010年から2014年にかけて「ベイト・エル・イェシヴァ・米国友好団(American Friends in Beit El Yeshive)」に2万ドルの献金を行っていたのである。(Trump son-in-law'sfamily gave money to illegal West Bank settlements,  Middle East Eye, 5 December 2016) パレスチナ人の私的所有地であるベイト・エル地区へ入植することは違法であるが、超保守派のユダヤ人たちは構わず住んでいる。また、クシュナー夫婦はイェルサレムにある医学校に2千万ドルも寄附しており、その看板には恩人の名前が刻まれているらしい。「やはり」と言っては何だが、クシュナー家はAIPAC(有力なユダヤ人のロビー団体)にとってもお得意様であるそうだ。ということは、クシュナー財団の役員だった御曹司のジャレドも「ご贔屓筋」ということになる。これが判れば、選挙中なぜ多くのユダヤ人がトランプに声援を送っていたのかが理解できよう。

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(左: デイヴィッド・フリードマン  / ジェイソン・グリーンブラット /  スティーヴン・ムニーチン/ 右: ゲイリー・コーン )

  注目すべきは新政権で駐イスラエル米国大使に選ばれたデイヴッド・フリードマン(David Friedman)の存在である。彼はラビ(ユダヤ教の導師)を父に持つ正統派のユダヤ教徒で、心の底からイスラエルが大好き。しかも驚くべき事に、彼は先ほど紹介した「米国友好団」の総裁を務めていたのだ。そのうえ、フリードマンはトランプの不動産事業における顧問弁護士を務めていたんだから、クライアントのトランプとは親交が深い。スティーヴン・ムニューチン(Steven Mnuchin)に加え、ジェイソン・グリーンブラット(Jason Greenblatt)といい、トランプの側近にはユダヤ人がやたらと多い。日本ではあまり話題となっていないが、「国家経済評議会(National Economic Council)」には、ゴールドマン・サックスを退任した元社長のゲイリー・コーン(Gary Cohn)が就任しているのだ。「またユダヤ人の補佐官かよ!」とウンザリしたくなるが仕方がない。連邦準備制度理事会や国際金融業界にはユダヤ人がゴロゴロしているんだから。

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(左: 池上彰  / 中央: 後藤謙次  /  右: 末延吉正 )

  それにしても、日本の報道機関はお花畑というか、愚者の楽園というか、もう匙を投げたくなるような状態である。森友学園の籠池がどうしたこうした、と馬鹿騒ぎをした挙げ句、問題の土地は「曰く附き」の物件だったことが明らかになった。だから、最初から役人を問い詰めて真相をゲロさせれば良かったのだ。大手メディアの記者たちは最初から政権転覆を目的としていたから、現地の不動産屋に聞き込みを行わなかったのであろう。NHKや民放各局は下らない土地取引や、左翼議員のホラ話に飛びついていたけど、事実を追求する気があるとは到底思えない。視聴率を稼ぐ事ができれば良い、という基本姿勢で番組を作っているんだから、視聴料を払ったり、テレビ局と一体の新聞を購読している一般国民はバカみたいだ。それに、低俗番組で偉そうに解説をしている、池上彰が東工大教授となり、末延吉正が東海大学教授、後藤健次が白鴎大学になっていたんだから、日本の若者がクルクルパーになってもおかしくはない。でも、これは教員免許を持っていない筆者のひがみじゃないぞ。(信じてもらえないと思うけど。)




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オサマ・ビン・ラディン襲撃は八百長だった !

「やらせ」の襲撃が暴露される

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(左:オサマ・ビン・ラディン/右:合衆国海軍特殊部隊)

  2011年5月、9/11テロの首謀者とされるオサマ・ビン・ラディン(Osama bin Laden)が、パキスタンで潜伏している所をアメリカ軍と諜報局に察知され、海軍特殊部隊に殺害されたと我々は聞かされていた。アジア大陸各地を転々と移動しながら、アメリカ軍の追跡をかわし、部下にテロを命じていた親玉がついに死んだのだ。遺体の写真まで公開されて、人々は一区切りついたような気持ちになった。しかし、何か腑に落ちない。主流メディアはオサマの死を大々的に報道したが、彼が本当にテロの首謀者だったのか、本人の口から告白を得られないまま、大追跡の幕が下ろされた。これじゃあ、アメリカ国民は納得できない。何か裏があるんじゃないか、と勘ぐりたくなるだろう。

Seymour_Hersh(左/セイモア・ハーシハュ)
  当時、マス・メディアは事件の映像を何度も流していた。パキスタンのアボタバッド(Abbottabad)の建物(compound)に隠れていたオサマを、海軍特殊部隊シールズ(US Navy SEALS)が強襲して殺害したことや、部隊員が装着したカメラからの映像を食い入るように見つめる閣僚たちを報道していたのである。ところが、これは「やらせ演劇」の一場面であった。実は、この突入劇は、アメリカとパキスタンの共同制作ドラマなのだ。この実態を最近、セイモア・ハーシュ(Seymour M. Hersh)が暴露した。(The Killing of Osama bin Laden, London Review of Books, Vol. 37, No.10, 21 May 2015) 元ニューヨーク・タイムズ紙のユダヤ人記者で、日本でも「ソンミ村虐殺事件(My Lai Massacre)」を報道したことで有名である。それは1968年に起きたアメリカ軍によるベトナム住民虐殺で、ウィリアム・カリー少尉(Lieut. William Cally, Jr.)などが有罪になったことは、日本でも話題になった。この虐殺事件がキッカケとなり小田実が「ベ平連」を作ったらしい。とにかく、ハーシュはパキスタンの諜報部員やアメリカの軍人に取材して、オサマ襲撃の真相を掴んだという。

  世間に公表された米国の嘘の中で、悪質な部類に入るのが、パキスタン諜報部(ISI)や軍高官でさえ襲撃を知らなかった、という報道である。すなわち、パキスタン陸軍参謀長のアシュファ・カヤニ(Ashfaq Parvez Kayani)将軍や諜報部長アフメド・パシャ(Ahmed Shuja Pasha)将軍が、アメリカ軍の動きを掴んでいなかった、という建前になっていた。ところが、オサマ・ビン・ラディンは2006年パキスタン軍に拘束され、アボタバッドにあるパキスタン諜報部の収容所にいたのだ。ハーシュの取材によれば、パキスタン諜報部のある高官が、2,500万ドルと引き換えに米国へオサマの情報を売っていたという。2011年の時点でも、オバマ政権はビン・ラディンがどこにいるのか見当も付かない、と国民に発表していたから、オバマは白々しい嘘を語っていたのだ。オバマを「いい奴」だなんて宣伝していた日本の評論家は恥を知れ。詐欺師は誠実そうな顔をして、平気で嘘をつける種族である。

  合衆国政府がビン・ラディンの件を知ったのは、ある飛び込み情報がキッカケであった。2010年、パキスタン諜報部の元高官が、イスラマバードにある米国大使附CIAチーフのジョナサン・バンクス(Jonathan Banks)に接近したという。彼はワシントン政府がビン・ラディンのクビにかけた懸賞金をくれるなら、その居場所を教えてやる、という取引を持ちかけたのだ。当初、CIAはその情報屋の話を疑っていたらしい。そりゃそうだろう。単なる“がせネタ”かも知れないし、意図的なニセ情報かも知れないからだ。そこで、CIAは彼をポリグラフ(嘘発見器)に掛けてみたが、どうやら嘘ではなさそうだ、という結論に達した。この情報に信憑性があると分かるや、CIAはさっそくアボタバッドに家を借り、パキスタン人スタッフと共に、拘束されている建物の監視を始めたのである。

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(左:カヤニ将軍/右:パシャ将軍)

  CIAと特殊作戦統合本部(Joint Special Operations Command)がとにかく目指したのは、オバマ大統領の承認を得ることだった。2010年になっても、バキスタン側のカヤニ将軍とパシャ将軍は、アメリカ側にビン・ラディンの居場所は未だ掴めぬとシラを切っていた。パキスタン政府がオサマの拘束をアメリカ側に黙っていたのは、サウジ・アラビアから要請を受けていたからである。サウジは2006年に拘束されるまで、オサマを財政的に支援してきたからだという。国際手配されているテロリストの首領を支援していたことが、アメリカ側に知れると大問題となるからだ。サウジには大規模なアメリカ軍が駐留しているから、そんなスキャンダルが明らかとなったら、アメリカ人から何をされるか分かったもんじゃない。もし、オサマが米軍に捕まって、アルカイーダとサウジの資金援助をバラしたら大変だから、内緒にしておいてね、とパキスタン政府に頼んでいたのだ。もちろん、袖の下を渡していたことは間違いない。

  パキスタン政府の立場は微妙だった。パキスタン軍と諜報部は、東南アジアで起こるテロ活動に対し、アメリカ側と共同して撲滅に務めていたのである。だから、アメリカとの友好関係を保つことは、国防上重要だったし、何よりも米軍からの情報提供は貴重であった。だが、その一方でアフガニスタン内部で権勢を持つタリバンとの関係を維持することも、パキスタン政府にとって有益だった。カブールに於けるインドの影響力に対抗する手前、イスラム教徒に影響力を持つタリバンの存在は、両国の勢力均衡を保つ上で重要だった。カシミール地域をめぐって対立するパキスタンとインドの裏舞台は熾烈である。アメリカ側も、パキスタンを粗末に扱えない事情があった。核兵器を有するパキスタンが、中東のアラブ諸国に核開発技術を流してしまうと、イスラエルを巡って危機が起こった時、大変な事態となるからだ。したがって、胡散臭いパキスタンでも、軍事的関係を保つことは米国の利益にも叶う。アメリカ政府はパキスタン側の行為を咎めず、ビン・ラディン抹殺の協力を要請してきた。パキスタン側としても、引き続き米国から財政援助が得られれば問題はなかった。パキスタン人は対テロ資金が欲しかったし、個人的にも米国製防弾リムジンやアメリカ人の身辺警護官を持ちたかったからだ。

Osama Bin-Laden-CompoundOsam Raid








(左:オサマが拘束されていた建物/右:特殊部隊の襲撃映像をみる閣僚たち)

  オサマ・ビン・ラディンが捕らわれている建物は、パキスタン軍事アカデミーからたった2マイルしか離れていない場所にあった。そして、パキスタン諜報局の基地があるタベラ・ガジ(Tabela Ghazi)からは、ヘリでたった15分の位置にあったのだ。オバマ大統領が気にしていたのは、ジミー・カーター大統領の二の舞にならぬか、という点であった。カーター大統領はテヘランの米国大使館で人質事件が起きた時、救出作戦に失敗して、世間から辛辣な批判を受け散々な目に遭ったのだ。何とか取り繕うとしたが結局、大統領選挙でロナルド・レーガンに負けてしまった。再選を狙うオバマにしたら、ビン・ラディン襲撃作戦を何としても成功させたい。オサマは本当に建物内に居るのか、という確証がオバマは欲しかった。そこでCIAはカヤニ将軍とパシャ将軍に頼んで、オサマのDNAを採取しようとした。両将軍は子飼いの医師アミール・アジスを使って、DNAサンプルを取ってきたのである。アジス医師は以前、病気のオサマを診察したことがあるからだ。アメリカ軍はこのサンプルを調べて、ビン・ラディンのDNAと結論づけたという。

SEALS team 6(左/海軍特殊部隊のメンバー)
  米国はオサマの確認が取れたから、襲撃作戦を練ることになった。特殊作戦本部は襲撃するに当たり、建物の内部情報を欲しかったので、パキスタン人協力者は海軍特殊部隊員やCIAオフィサーなど4名を、パキスタン諜報部に侵入させることにしたという。そうして得られた情報をもとに、ネバダ州に模擬訓練所をこしらえて、部隊員が訓練に励んだらしい。アメリカ軍による拘束所襲撃が迫ってくると、パシャ将軍らはアメリカに頼み事をしてきた。パシャやカヤニらは、自分たちが米軍の襲撃に荷担していたことを公表しないでもらいたいとか、できればオサマの殺害は7日間かそれ以上経ってから発表してもらいたい、と懇願してきた。もし、パキスタン軍部の高官が関与していたと知れたら、民衆がその裏切行為に憤り、激しいデモが巻き起こるだろうし、裏切者の家族に危険が及ぶかも知れないからである。それに公表まで時間を稼げたら、もっともらしい話をでっち上げることができるだろう。たとえば、アフガニスタン国境沿いで、ドローン(偵察機)を用いてビン・ラディンを暗殺した、という話を作ればいい。

Osama 4(左/マスコミに流された出所不明のオサマ死亡写真)
  オバマ政権はオサマ・ビン・ラディンを生け捕りにして、米国で裁判にかける計画はなかったようだ。元シールズの指揮官によると、テロリストのビン・ラディンを活かしておく気はないから、その場で殺すつもりであったという。アボタバッド収容所を攻撃する当日、建物内にいたパキスタン人護衛は米軍ヘリの音が聞こえたら、直ちに撤退するよう命令を受けていた。しかも、パキスタン諜報部は予め、建物周辺の民家に電化製品のスイッチを切るよう命じていたという。米国の特殊部隊(SEALS)チーム6は、速やかに建物に侵入でき、何ら抵抗を受けなかったらしい。襲撃は意外と簡単であった。護衛のパキスタン人は既に立ち去っていたし、ヘリに同乗しいたパキスタン人の連絡将校が、ちゃんと部隊員を案内していたのだ。ビン・ラディンの部屋は三階にあると分かっていたので、一階と二階の階段が鉄の扉で封鎖されていても、爆弾を設置して直ぐに破壊できた。その爆発でオサマの妻はヒステリーを起こしたというが、黙らせるために彼女の膝を撃ったらしい。案の定そこには怯えきったオサマがいて、寝室に逃げたが無駄なあがきである。精鋭部隊のチーム・シックスが銃口を向けているのだから、オサマにできることは何もない。無情な銃声が響いて、テロリストの親玉は即死。あまりにも簡単で楽な襲撃であった。ただ、優秀な特殊部隊員にとっては、無抵抗の老人を射殺したことで何となく後味が悪い。これが、アクション映画だと、激しい銃撃戦を経てようやく悪党にトドメを刺し、部隊の仲間が勝ち鬨(どき)をあげて感動の結末、となるだろう。しかし、現実は娯楽のサバイバル・ゲームより簡単だった。これがジェロニモ(Geronimo-E KIA)というコード・ネームの作戦だった。(Eとは「敵エネミー」の頭文字で、KIAとは<Enemy had been> killed in actionの略で、「オサマは戦闘中に殺された」という意味である。

SEALS 2(左/上陸する海軍特殊部隊)
  オサマ・ビン・ラディンを殺害した特殊部隊員は、何らかの手がかりになるから、部屋にあった本や書類をバッグに詰めて持ち帰ったという。意外かも知れないが、建物内部には、コンピューターや電子機器の類いは一切なかったのである。部隊員が持ち帰った資料をアメリカの分析官が丹念に調べたが、これといった収穫はなく、テロリストに関する重大な情報などまったくなかった。ただの紙くずをヘリで持ち帰ったとは、アメリカ政府も気が滅入ってしまう。オバマはパキスタン側と交わした約束を破って、襲撃をすぐ公表してしまった。襲撃の際に起きた爆発を附近の住民が黙っているわけもないから、隠していたってすぐバレてしまう。それよりも、ビン・ラディン死亡を早速発表した方が、世間も驚くし、オバマにとってもプラスになる。だから、パキスタン人のお願いなど、さっさと無視して、暗殺作戦を公表したのである。いつも通り、マスコミは大騒ぎし、長年追いかけていたビン・ラディンをようやく仕留めたということで、オバマを称賛する者まで現れた。でもさぁ、学期末や夏休みに入る前の5月に、襲撃を設定したんだから、完全にマスコミ対策を考慮してのヤラセだよなぁ。

不可解なビン・ラディンの死

Osama 1(左/指名手配されたオサマ)
  オサマ・ビン・ラディンは9/11テロを計画した実行犯の首謀者だと言われてきた。合衆国政府はCIAなどの諜報機関を信用して、ビン・ラディンの犯行を確定したのだろう。しかし、オサマがテロ計画の主犯ならば、オバマ大統領はシールズ隊員にオサマの生け捕りを命じたはずだ。あのテロ事件で大勢のアメリカ国民が犠牲となったのだから、大量殺人罪の容疑者として米国で取り調べを行い、テロ計画の全貌を白状させるべきである。また、犠牲者の遺族はれっきとした合衆国市民として、最高行政官たる大統領に真相究明を要求する権利のを持つ。家族を失ったアメリカ国民には、オサマを徹底的に問い詰める権利があるはずだ。それなのに、オバマは簡単な生け捕り作戦を実行しなかった。今回のハーシュ記者による暴露記事で、アメリカ国民はオバマに対して憤りを覚えるし、どうしてオサマを射殺したのか疑惑を持つだろう。かりに、拘留所が武装した衛兵に守られていても、最も優秀な特殊部隊のチーム6なら、抵抗を受けてもオサマを生け捕りにできる。それに、敵からの反撃がない突入と分かっていたのだから、簡単にオサマを拘束できただろうし、そもそも特殊部隊でなくてもよかった。外国の軍人のみならず、アメリカ軍の将兵だって不審に思うだろう。どうして、オサマを連行して、アメリカ国民の前に立たせなかったのか? テロの主犯を取り調べずに暗殺するのは、「口封じ」じゃないか、とアメリカ人なら思ってしまう。誰だって、「オサマは用済みかよ」と呆れてしまうじゃないか。したがって、オサマ殺害には何か裏があるだろう、と考えるのか普通である。

Lee Harvey Oswald 1Jack Ruby 2









(左:リー・ハーヴェイ・オズワルド/右:ジャク・ルビー)

  考えてみれば、そもそも「オサマ・ビン・ラディン」て何者なんだ? 本当に9/11テロを計画して命令した張本人なのか? これってCIAが言い出したことで、アメリカ国民は検証できなかったじゃないか。オサマを法廷に引きずり出して、陪審員の前で自白させなきゃアメリカ人は納得しないだろう。なぜ、アメリカでは重要な容疑者が、裁判の前に殺されてしまうのか? ケネディー暗殺の容疑者リー・ハーヴェイ・オズワルドも、ジャク・ルビーに白昼堂々と射殺されてしまった。ちなみに、ルビーはユダヤ人ギャングで、本名をヤコブ・レオン・ルーベンシュタイン(Jacob Leon Rubenstein)という。才能豊かなユダヤ人はマフィア界でも大活躍で、有名ギャングにはユダヤ人が多い。名前を変えて通名にしているので、日本人は彼らの正体に気付かない。(ユダヤ人マフィアについてはまた別の機会で。「また、ユダヤ人かよ」と文句を言われると困るが、日本では情報封鎖や言論操作が酷いので、一般人はユダヤ関連の知識に乏しい。) 「不都合な証人」や「用済みの道具」は消してしまえ、というのかアメリカ社会の常識である。だから、事件の真相や闇の部分を探ろうとする人物は、マス・メディアとか御用学者から「陰謀論者」という烙印が押されてしまう。世間には本当に馬鹿な陰謀論者も居るので、彼らと混ぜてしまえば、真剣な研究者を社会的に抹殺できるのだ。

Jimmy Carter 1Zbigniew Brezezinski(左:ジミー・カーター/右:ブレジンスキー)
  中東アジアのテロリストは部分的に米国によって創造された、と言ってももいいだろう。これって、ソ連がアフガニスタンを侵略した時代まで遡れば、みんなが理解できるんじゃないか。CIAは侵攻してくるソ連軍に対抗するため、現地のイスラム教徒を組織して、屈強なゲリラ部隊を創り上げた。これが後にアル・カイーダ(Al Qaeda)と知られるテロリスト集団である。注目すべき点は、アフガニスタンで米国が主導する軍事・諜報活動において、パキスタン軍は重要な役割を演じたことだ。1979年にソ連が重要拠点たるアフガニスタンを攻略した時、パキスタンの諜報機関(Inter-Service Intelligence/ISI)は、CIAと緊密な連携プレーをとっていた。アフガニスタンでCIAが極秘作戦(covert operation)を実行する時、バキスタンは作戦基地や橋頭堡のような役目を果たしていたのである。当時、外政音痴のカーター大統領を実質的に操っていたズビクニュー・ブレジンスキー(Zbigniew Brzezinski)補佐官によれば、大統領は親ロシア政策を掲げる政府に反対する勢力へ援助を命じたという。ソ連のアフガン侵攻は1979年12月に開始されたが、CIAのムジャヒディーン(Mujahideen/ムスリム・ゲリラ集団)支援は1979年7月に始まっていたのだ。ブレジンンスキーはカーター大統領に、「そんなことをすればソ連の軍事的介入を招きますよ」と警告したそうだ。(「Le Nouvel Obserbvateur, January 1998」でのインタヴィュー記事による。) まあ、CIAとしてもソ連に対する先手を打ったのかも知れない。

Muhammad Zia_ul-HaqZulfikar_Ali_BhuttoBenazir Bhutto 1Murtaza Bhutto 1





(左:ハック将軍/父親のズルフィカール・ブット/娘のベーナズィール・ブット/右:息子のムルタザ・ブット)

  パキスタン人民党の創設者ズルフィカール・アリ・ブット(Zulfikar Ali Bhutto)を排除したことで知られる、ムハンマド・ズィヤー・ウル・ハック(Muhammad Zia-ul-Haq)将軍は、CIAと緊密な関係を築き、大嫌いなソ連に対抗しようとした大物軍人だ。ちなみに、ズルフィカールの娘があの有名なベーナズィール・ブット(Benazir Bhutto)首相で、彼女の暗殺後、パキスタン大統領になったのが、亭主のアースィフ・アリ・ザルダリー(Asif Ali Zardari)である。ブット女史の弟ムルタザ・ブット(Murtaza Bhutto)は姉と対立していて仲が悪かった。彼はハック将軍が航空機事故で死亡した時、暗殺犯じゃないかと疑われたこともある。しかし、ハック将軍がC-130機で墜落死したのは、ソ連の陰謀ではないかと囁かれていた。とにかく、1980年から1990年代にかけて、CIAとISIは40ヶ以上ものイスラム教国からムスリム戦士をリクルートし、ゲリラ戦の訓練を施したり、資金を与えてやったりした。ムジャヒディーンのムスリム兵が米国製の携帯用スティンガー・ミサイルでソ連軍を苦しめたことは周知の事実。ロシア空の侵略者に対抗するゲリラ兵として彼らは、CIAオフィサーや米国軍事顧問からテロ訓練を受けたのだ。つまり、如何にして要人を暗殺するかや、爆弾を車に仕掛ける手口などを教えてもらったのである。米国はイスラム教を対ソ連戦に利用し、ムスリム兵の信仰を鼓舞した。これが後に災いしたのだろう。なんてことはない、イスラム過激派の土壌を育てたのはアメリカだ。

Ronald Reagan 2









(左/ロナルド・レーガン大統領)

  はっきりした確証はないが、オサマ・ビン・ラディンは、アフガニスタンの軍事訓練キャンプで指導を受けたゲリラ兵だったのではないか? サウジ・アラビアの裕福な家庭に育ったオサマは、ムスリム・ゲリラへ資金を注ぎ込んでくれる「金づる」だったのだろう。また、CIAがイスラム教の聖戦を宣伝すれば、これに同調したムスリム大富豪たちがお金をくれるのだ。笑いが止まらないだろう。それに、米国諜報機関と昵懇のサウジ王家なら、聖戦への献金集めに協力してくる。CIAはこうして集められた資金で、ムジャヒディーン戦士をどんどん育成したのだ。イスラム教を推し進めるハック大統領(将軍)とその側近、および国粋的パキスタン政治家は、ムジャヒディーンを直接・間接的に支援し、ソ連潰しに邁進したのである。1985年3月、ロナルド・レーガン大統領は、国家安全保障令166(National Security Decision Directive 166/NSDD)を発令して、ムジャヒディーンに対する軍事的な極秘援助や宗教面での支援を行うよう、指示を出したという。(Michael Chossudovsky, 9/11 Analysis, Global Resarch, September 9, 2010) どおりで、東南、中央および中東アジア諸国でイスラム原理主義が勢いづいたわけだ。NSDD166でムスリム過激派に支援するよう命令が下ったのだから、CIAや米軍が惜しみない武器供与が行っても当然。1983年には武器弾薬の量は1万トンに達し、1987年になると6万5千トンにまで膨らんだという。大統領による極秘作戦の承認ってすごい。NSDD166は巨大な戦争マシーンを生み出してしまったのだ。

闇の関係を築いたブッシュ家

George HW Bush 1April Glaspie





(左:ジョージ・H・W・ブッシュ/右:エイプリル・グラスピー)

  レーガン大統領の下に置かれていたジョージ・H・W・ブッシュが副大統領から昇格したら、湾岸戦争を始めたのは、巨大な中東アジア再編戦争の一環だろう。元CIA長官にしてオイル・ビジネスマンだったブッシュは、恐ろしいグローバリスト集団の一員である。民衆に人気がなかったブッシュは、ウォール街やオイル業界、その他の多国籍企業から支援を受けていたはずだ。クウェートをイラクに侵略させるために、わざとエイプリル・グラスピー(April C. Glaspie)女史をサダム・フセインに差し向け、暗に侵略しても米国は動きませんよ、というシグナルをブッシュは出していた。結果は、米軍の大規模派遣。しかも、息子のジョージ・Wが大統領になったら、イラクを徹底的に攻撃して、国家ごと乗っ取ってしまった。哀れなサダムは捕まって私刑。しかし、拘束されたのがサダム本人かどうか分からない。我々は本物を知らないからだ。イラク戦争で厄介なのは、ブッシュ大統領親子の背後に「ネオ・コン」というユダヤ人組織が張り付いていたことだ。この集団はイスラエルのために米国で活躍する役目を課せられており、中東情勢の大変革を米国にやらせるためにイスラエルが操っているのは見え透いている。

William Kristol 1Norman Podhoretz 1Charles-Krauthammer 2Daniel Pipes







(左:ウィリアム・クリストル/ノーマン・ポドレッツ/チャールズ・クラウトハマー/右:ダニエル・パイプス)

  「ユダヤ人シオニスト」って国籍はアメリカでも、忠誠心はイスラエルにあるから、本来なら裏切者か売国奴のはずだ。「ネオ・コン」といっても、数人の例外を除いたら、その実態はユダヤ人サークルである。日本人でもその西歐人とは違う顔ぶれを思い出せば分かるだろう。たとえば、ウィリアム・クリストル(William Kristol)、ノーマン・ポドレッツ(Norman Podhoretz)、チャールズ・クラウトハマー(Charles Krauthammer)、ダニエル・パイプス(Daniel Pipes)、マイケル・ルービン(MIchael Rubin)、ジェニファー・ルービン(Jennifer Rubin)、ポール・ウォルフウッツ(Paul Wolfwitz)、リチャード・パール(Richard Perle)など、有名なネオ・コン人物を挙げただけでも、西歐人じゃなくて、セム系ユダヤ人だということが分かる。彼らのほかにロバート・ケーガン(Robert Kagan/ギリシア系)とかフランシス・フクヤマ(Francis Fukuyama/日系)といった非ユダヤ人がいるけど、主流はユダヤ人である。まことに異人種の支配は気持ち悪い。ウォルフウィッツの師匠たるヘンリー・スクープ・ジャクソンや1970年代の民衆党については長くなるので省略。

Michael Rubin 1Jennifer RubinPaul-wolfowitz 2Richar Perle







(左:マイケル・ルービン/ジェニファー・ルービン/ポール・ウォルフウィッツ/右:リチャード・パール)

  ユダヤ人ネオコンに囲まれたジョージ・W・ブッシュ大統領が、ラディン家と親しかったのは有名だ。オサマの兄サレム(Salem)は、ジェイムズ・バス(James Bath)のビジネス・パートナーにして親友であったから、オサマとサレムの父モハメッド(Mohammed)は、バスの友達ジョージ・W・ブッシュに資金を調達してやったのである。裕福なモハメッドがお金を流した企業とは、ジョージ・H・W・ブッシュが投資していた「アルブスト(Arbusto/スペイン語で「ブッシュ」を意味する)」という石油会社であった。(Roger MIller, Bush & Laden George W. Bush had ties to billionaire bin Laden brood, American Free Press) そこで、お得意様の財産を今度は、ブッシュ家が関与している「カーライル・グループ(Carlyle Group)」が運用してあげる、といった麗しい関係を築いていたのである。ブッシュ家とラディン家を仲介したジェイムズ・バスは、テキサス州のナショナル・ガード空軍に在籍していた時、ブッシュ家の長男ジョージと仲良しになった。ブッシュ家のダメ息子ジョージが「アルブスト」を創立するというので、BCCI繋がりでサウジ・アラビアの大富豪カリード・ビン・マフーズ(Khalid bin Mahfouz)とサレム・ビン・ラディンを紹介して、出資金提供をお願いしたというわけ。なんて心優しい親友なんでしょう。でも、国際投資銀行のBCCI(Bank of Credit and Commerce Investiment)って、あの元国防長官クラーク・クリフォードも絡んでいた、スキャンダルを抱えた金融機関。昔から色々と怪しいビジネスを行っていたんだなぁ。こんなジャイムズ・バスは、ブッシュ大統領がCIA長官時代に、中東アジアで重宝していた臣下(または小遣い)であった。サウジで人脈を築いたバスは1978年、サレムのためにヒューストン・ガルフ空港まで購入してあげたという。いやぁ~、友達思いというか、お客様を大切にするバスは偉いねぇ。

Salem_Bin_LadenJames Bath 1 Bush 4








(左:サレム・ビン・ラディン/中央:ジェイムズ・バス/右:ジョージ・W・ブッシュ)

  ブッシュ家と昵懇の仲だったラディン家のオサマが偶然にも、9/11テロの首謀者なんて、現実は小説よりも奇なりと言えよう。ジョージ・ブッシュ大統領は、オサマを心底いたわっていた。テロ事件の約2ヶ月前、持病を抱えるオサマはドバイにある米国の病院で治療を受けたらしい。(Anthony Sampson, CIAagent alleged to have met Bin Laden in July, The Guardian, 1 November 2001) フランスの新聞『フィガロ』によれば、CIAのエージェントがお見舞いに訪れたんだって。きっとブッシュ大統領からのお言葉でも伝えたんじゃないか。中東アジアでゲリラ兵募集に尽力してくれた功労者に報いるのは人情だ。CIAもオサマの容態が心配だったのだろう。でもさぁ、その当時だとアルカイーダの情報を掴んでいなかったのか? いえいえ。ちゃんと掴んでいたみたい。ブッシュ大統領は、シークレット・サーヴィスがアメリカ国内に潜伏するアルカイーダ部員を探っていたら、余計なことすんなと嗅ぎ回ることを禁止したそうだ。捜査中止命令を受けたシークレット・サーヴィスやFBI捜査官らは、憤懣やるかたない気分だったが、最高司令官の厳命じゃしょうがない。ところがその年の9月に、あの大規模テロが起きて防諜組織が激怒したのは有名な話だ。

William McRaven 2(左/ウィリアム・マクレイヴン)
  オサマ・ビン・ラディンを見ていると、JFK暗殺事件で生け贄となったリー・ハーヴェイ・オズワルドを思い出す。CIAが雇っていた駒が、世紀の大事件で利用されたのである。9/11テロは未だ真相は不明だが、余りにも怪しい行為や矛盾点、謎めいた人脈が多すぎるのだ。ワールド・トレード・センターの崩壊やペンタゴンへの攻撃など、科学的に不可能な現象が起こった。それなのに、優秀な科学者を有する合衆国政府は調査しようとしない。オサマ・ビン・ラディンだって、本当はどんな人物なのか正体がはっきりしないのだ。2001年からパキスタン軍に拘束されるまで、病人のオサマが消息不明なんて信じられない。アメリカの諜報網にすぐ引っかかるはずなのに、その追跡を“するり”とかいくぐり、逃亡生活を送れたとは凄いじゃないか。しかも、本人は生きていたかどうか分からないし、ビデオ・メッセージだって「ヤラセ」臭い。CIAが逃亡物語の脚本を書いていたんじゃないか? あるいはアメリカ政府機関ではない、グローバリストに雇われた傭兵組織が何らかの計画を仕組んだとも考えられる。パキスタンで殺されたオサマだって、本人かどうか分からないし、別人か影武者かもしれない。オバマ政権がオサマの殺害現場写真や遺体写真を公表しなかったのはなぜか? 死体が世間に公表されたら、どんなマイナス効果があるんだ? あれだけ指名手配写真が流通していたのに、遺体写真は禁止だなんておかしいだろう。元特殊部隊指揮官のウィリアム・マクレイヴン(William McRaven)は、合衆国政府からオサマの遺体写真をすべて破棄するよう命じられたという。(Stephen Braun, SOCOM chief's email shows effort to shield bin Laden photos, Marine Corps Times, February 11 , 2014) AP通信社がマクレイヴンに写真を見せてくれと頼んだのが、破棄命令のキッカケだったのかも知れない。それ程までして隠したい写真とは何なんだ? だいたい、公開裁判にかけることもせず、拘留場所で抹殺してしまうとは、政府による私刑ではないのか? 9/11テロの真相解明を、ことごとく握りつぶす合衆国政府は異常である。「陰謀論」が横行しているのだから、みんなの前で証拠を公開したらどうなんだ? 

Osama Death 1
















(襲撃時に死亡したオサマの映像写真)

  アメリカ合衆国はかつて共和国であった。共和国(レース・プブリカ)とは「みんなのもの」という意味で、国家が特権階級や王侯貴族の私有物ではないことを表明していたのである。ところが、現在のアメリカはどうだろう? 国民から代議士が選ばれているのに、重要なことは国家機密にされて一般国民は知ることができないし、中には完全に湮滅(いんめつ)れた事件や作戦があって、永久に不明とされたファイルがあるはずだ。過去をほじくり出そうとする者は「陰謀論者」として片付けられ、大学や研究機関の知識人は厄介事に首を突っ込まない。テロ計画者は、わざと滑稽な陰謀論を巷に流して、真相究明者を「いかがわしい素人研究者」として排斥する。また、真相にちょっと触れるような情報を流すが、その中に偽情報を混ぜておき、後でその嘘を第三者に暴くよう勧めて、真相究明を断念させるのだ。こうした謀略や偽情報操作を用いて、事実を隠蔽しようとする。世間は時が経てば忘れるし興味も薄れるから、真相などどうでも良いと考えてしまう。何十年後かすれば、単なる歴史の一コマとなり、誰も責任を取る必要がない。9/11テロだって、いずれ懐かしの悲劇程度になるし、オサマ殺害だって、たんなる重大事件のひとつに過ぎなくなる。アラブの春だって、エジプトやリビアに訪れても、すぐ灼熱の嵐に変わってしまい、人々の記憶から消えてしまうのだ。一般人は中東アジアの各地で起きた事件を結びつけて考えない。日本のマスコミは、海外ニュースを翻訳して垂れ流すだけで、どんな背景があるのかを説明しない。もっとも、その能力がないのかも知れない。しかし、そんなメディアにお金を払っている日本人は滑稽である。NHKは最高額の受信料を取れたといって、欣喜雀躍(きんきじゃくやく)で大はしゃぎだそうな。NHK職員はスズメのように小躍りする鷺(サギ)じゃないか。


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