無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

日本の政治

稲田朋美が赤い穴に落ちて行く / 高学歴女子を利用する左翼

保守のメッキが剝がれた稲田朋美

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(左 : フィンランドの女性議員   /  右 : ナミビアの黒人女性)

  一般的に我が国は「高学歴社会」と見なされているが、正常な判断力や深い洞察力を持った“教養人”が増えている訳じゃない。むしろ、「高学歴のバカ」が増えている。なぜなら、以前小室直樹先生が述べたように、日本の大学は「学問の府」ではなく、そのランキング(世間の評判)が卒業生の属性に転化する「身分製造の施設」であるからだ。昭和の頃、「ニュース・ステーション」で格好付けていた久米宏は、「受験地獄」に苦しむ高校生を憐れんでいたが、「楽園」を目指している子供に同情が必要とは思えない。もし、そんな試験を“強要”されるなら、さっさと就職して温かい家庭を持てばいいじゃないか。世の中には大学に進まず、大工や板前になる少年もいるし、自衛隊に入って苦しいレンジャー試験を受ける者もいるんだぞ。自主的に受験生となる少年ばかりが“可哀想”なんておかしい。

  それでも、日本の企業は学歴重視だから、親としてはどうしていいか分からず、とりあえず「我が子を大学に」となるんだろう。確かに、有名校に合格すれば「高級人間」ないし「有能な青年」と見なされる。他方、中間層の大学や低辺校にしか入れなかった学生は、「凡庸」か「落ちこぼれ」、あるいは「低級国民」にしかなれない。したがって、日本の大学が凋落するのは当然で、「高等教育機関」という建前は脆くも崩れ去る。第一、名門校に雇われる教員でも、“碌でなし”か“赤い活動家”ばかりなんだから、授業を拝聴する学生が優秀になる方が奇蹟だ。文科省は大学院を強化して「優秀な人材」を育成すると張り切っていたが、法科大学院の構想なんて無残なものである。燦然たるロー・スクールが続々と誕生するかと思ったら、窒息した死骸だらけ。理数系なら望みもあるが、文系の大学院生なんか“残りカス”程度。そもそも、優秀な学生は自立の道を歩むから、教授を目指して大学院に進むのは、実力社会で生きて行けない屁理屈屋がほとんど。

  まぁ、自然科学や数学を専攻する学生は、指導教授が凡庸でも「業績」や「結果」で評価されるから心配は無用だが、法学や政治学、社会学、国際関係論などを専攻する学生には注意が必要だ。こうした学部に属する者は、どんな“洗脳教育”が施されたのか直ぐには判らないから、うっかり重要な事を任せてしまうと後で痛い目に遭う。たとえ有能に見えても、「将来どんなヘマをやらかすのか?」と不安になるから、やはり心配だ。何しろ、普段は正常に見える人物でも、意外な場面で狂った行動を取るし、口が滑って馬鹿げた事を言い出しかねない。こうなると、「信用した方が悪い」となってしまう。

Inada Tomomi 01(左  / 稲田朋美 )
  保守派言論界の重鎮であった故・渡部昇一先生は、自民党の稲田朋美議員を高く評価し、「日本版のマーガレット・サッチャーになりなさい !」と励ましていたが、どうやら天下の碩学も「見る目」が無かったようである。稲田氏は議員になる前、「百人斬り訴訟」で注目される弁護士であったから、毎日新聞に憤慨する渡部先生も応援したし、保守派国民も彼女の活躍に期待をかけていた。筆者も反対じゃなかったが、自民党の左翼体質を知っていたから、何となく稲田氏の行く末に懸念を持っていた。しかし、「まぁ、あからさまな左翼じゃないし、皇室破壊とか国軍反対を掲げる国会議員じゃないからいいかなぁ~」と自己暗示をかけて静観していた。なぜなら、現在の政治家に過度な期待はできないからだ。たとえ平凡であっても、確信的な反日でないだけマシである。

  保守派の欠点は様々だが、致命的なのは「仲間割れ」という対立である。潔癖症が多いからかも知れないが、保守派の国民は些細な事で内部対立を起こす。これでは、いつまで経っても左翼に勝てない。一方、左翼陣営の方はそれぞれの意見が違っても、「日本を破壊する」という点で一致しているから、表舞台での激しい対立はなく、「自分の野望が叶えばそれで良し」といった考えだ。これはある意味凄い。左翼分子は左翼仲間の批判をせず、ひたすら自分の怨念だけを晴らそうとする。反日勢力はバラバラに分裂していても、決して日本撲滅を諦めず、世間から馬鹿にされてもめげない。彼らは居場所を共産党や社会党、民主党、立憲民主党に移しながら、根気強く破壊活動に専念する。たった一つの反日法案を通すためでも、彼らはその全人生を費やし、30年ないし40年が無駄になっても我慢する。保守派国民は我慢しても、せいぜい半年くらいだ。

  野党議員と本質的に近いのか、「保守派」と見なされる稲田議員でも、その根底には左翼思想の残滓がある。驚くことに、彼女は法的な強制力を持つ「クォータ制」の導入を提案しているようだ。「女性議員飛躍の会」に族する稲田氏は、女性の政治家を増やすために、国政や都道府県、市町村の選挙において、女性議員の比率を30%にすべし、と表明している。(「日本で女性議員を増やす秘策」、『女性セブン』、2021年4月8日) 稲田氏によれば、実力主義のままにしておいたら、女性議員の比率は10%くらいで止まってしまい、それ以上に増えないから法的措置が必要らしい。実際、「抽象的な数値目標でなく、ある程度の強制力を持った制度を導入しないと、女性議員を増やすことは現実的に難しい」そうである。

  しかし、個人の自由と能力主義を尊ぶ渡部先生は、こうした社会主義に基づく左翼政策には反対であった。まだ助教授の頃、渡部先生はフルブライト奨学制度で米国へと渡り、客員教授として幾つかの大学で講義を行ったことがある。その時、先生はアファーマティヴ・アクション(有色人種優遇政策)を目の当たりにしたので、その弊害に気づいていたらしい。机上の空論を実践すると予想外の害悪が出るのは“いつも”の通り。人種とか性別による昇進が盛んになると、逆に差別を生んでしまうのだ。例えば、凡庸な黒人でも「黒人」だからアイヴィー・リーグの大学に“特別合格”できたとすれば、“不合格”となった白人学生の方から不満が漏れてくる。なぜなら、入学できた黒人よりも成績の良い白人が落とされたとなれば、志望校に入れなかった学生は、自分が「白人」だから排除された、と考えてしまうのだ。

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(左 : 1970年代に「アファーティヴ・アクション」を求めた人々   /  右 : マイノリティーの優遇政策を求める現在のアメリカ人 )

  そして、周囲の白人も密かに同じ気持ちを抱くようになる。有色人種への優遇措置は、却って人種観の対立を生み出してしまうのだ。例えば、ハーヴァードやプリンストを“実力”で卒業した黒人でも、「あいつは優遇制度で入学し、甘い評価で卒業できたんじゃないか?」と白人は怪しむ。親が多額の寄付をする場合は別だが、白人学生は「白人」ということで合格点はもらえないし、成績が悪ければ留年とか退学だって有り得る。日本人留学生もアメリカの大学に入れば必死になって勉強するはずだ。いくら何でも、白人の教授から「君は黄色人種だから、試験の結果に10点上乗せするよ」とは言われまい。むしろ、白人学生に負けぬよう人一倍頑張るのが普通である。ところが、黒人は奴隷制という“原罪”をあげつらって白人から「譲歩」を引き出そうとする。それゆえ、一部の白人は心の内で黒人に対する“偏見”や“侮蔑心”を強めてしまうのだ。例えば、白人の患者や病人の家族を持つ白人は、は黒人の医者を意図的に避けることもある。なぜなら、彼らは黒人の知的能力に懐疑的だから、「もしかすると、あの黒人は特別配慮で医学部を出たんじゃないか?」と勘ぐってしまうのだ。

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(左 : 「有色人種優遇制度」の恩恵を受ける黒人学生  /  右 : 優遇制度の弊害を裁判所に訴えたアビゲイル・フィッシャー)

  残念なことに、稲田議員は我が国の“後進性”を指摘している。曰わく、「30年ほど前、諸外国でも女性の政治家は少なかったが、クォータ製を導入して女性議員を増やしました。日本は後れを取っているんです」、と。へぇ~、女性の政治家が少ないと「後進国」なのか? 日本は女性の被選挙権を制限していないし、有権者登録の性差別もしていないから、女性議員が少ないのは、国民が「選択」した「結果」であるはず。もし、女性の候補者が優秀なら、選挙権を持つ有権者の多くは、その有望株を選ぶだろう。ところが、実際、選ばれる女性は少ない。明確な原因は不明だが、おそらく「ダメな女性」が出馬しているからじゃないかのか? 小池百合子や蓮舫、野田聖子、辻元清美、福島瑞穂などを目にすれば、リベラルな女性国民でも、いかりや長介みたいに「ダメだ、こりゃ !」と嘆いてしまうしまうだろう。

Koizumi Shinjiro 001Mihara Junko 03(左 : 小泉進次郎 / 右 : 若い頃の三原順子 )
  左翼議員じゃなくても、永田町にはボンクラ人材が腐るほどいる。橋本聖子や丸川珠代は、テレビで有名になったから、要職に就けたんじゃないか。また、自民党が三原順子を起用するのは、その政治手腕を買っているからじゃない。中高年の国民が『金八先生』とか『ザ・ベスト・テン』を知っているからだ。彼女は福祉政策を目玉にしているが、福祉業界の闇を剔ることはできないし、肝心な財源確保も官僚任せだろう。三原議員は「消費税を社会保障の財源にする」という役人の戯言を叱ったことがあるのか? 彼女の役割は「人寄せパンダ」に過ぎない。もし、次の選挙で自民党が苦戦なら、小泉進次郎と一緒に「セクシー・ナイト」でも唄ってやれ。「セクシー進次郎」とのデュエットならトップ・ニュースになるぞ。あの進次郎だと「七年目の浮気」が「持ち歌」になるかもね。

「ジェンダー・ギッャプ」を利用する朝日新聞

  人種差別と共に「性差別」とくれば、NHKやTBSの独擅場で、左翼仲間の朝日新聞は有力な同盟者となる。何しろ、赤いメディアは日本が「卑劣な後進国」であるという“言いがかり”には大賛成。日本が防衛力を強めようとすれば「軍国主義の復活だ !」とわめき立てるし、テレ朝は事実を捩じ曲げて反対キャンペーンを繰り返す。保守派国民が大日本帝国を擁護すれば、支那人を虐殺した日本軍、朝鮮人を強姦した日本兵と罵り、子供達に罪悪史観を刷り込もうとするから赦せない。また、この左翼メディアは碌でなしの黒人が集まる国連を褒め称えるし、国際機関が日本人の「女性差別」を指摘すれば、欣喜雀躍で「ごもっとも !」と大はしゃぎ。正常な日本人なら、「一体、こいつらは、どこの国籍を持っているんだ?」と怪しんでしまうだろう。朝日新聞の社長だった広岡知男(ひろおか・ともお)は、遠い祖先が支那系であったというし、南京大虐殺を宣伝した本多勝一も、どんな血筋なのか判らない。「朝鮮系」という噂もあるくらいだ。

  主流メディアには怪しい人物が沢山いるが、一人一人の素性を調べることはほぼ不可能だ。しかも、TBSやNHK同様、テレビ朝日の極左社員も中々表に出てこない。彼らは御用学者や左翼仲間を自社の番組に招き、公平中立な「代理人」として活用する。日本各地の大学には真っ赤に染まった教授がウジャウジャいるから、テレ朝に尽くすコメンテイターには事欠かない。日本の大学は制作子会社や藝能事務所と同じで、必要な「タレント」の派遣サービス機関である。東京大学には御厨貴とか姜尚中がいたし、金慶珠は東海大学の教員であっても、所属事務所はホリプロだ。皆様ご存じ、東洋学園大学には北京政府の手先である朱建栄がいるし、福井県立大学には工作員の凌星光がいた。BSフジの報道番組を観た一般心は、名誉教授になった凌氏の発言を聞いてビックリしたことだろう。まさか、ウィグル人の弾圧を正当化するなんて、この人物の国籍はどこなんだ?

  今さら大学の左翼教員を批判しても仕方ないが、たとえ藝能事務所に属していなくても、テレビ局の制作者は“必要な学者”をいつでも大学から招致することができる。今回、朝日新聞は上智大学の三浦まり教授を代弁者にすることにした。

  先月、各主要メディアが騒いでいたけど、世界経済フォーラム(WEF)が発表した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report) 2020年」によれば、2019年の段階で日本の「ジェンダー・ギャップ指数」は65.6%で、世界ランキングは156ヶ国中の第120位であるという。(塩田彩 「日本のジェンダーギャップ指数120位  過去ワースト2位」 毎日新聞、2021年3月31日。) 日本のランキングは悲惨なもので、2015年だと第101位らしく、2016年には第111位へと転落し、2017年には更に沈んで第114位へ。2018年はちょっと上がって第110位。しかし、2019年になると再び転落して第121位となった。しかし、この「世界ランキング」とやらに目を通してみると、あまりにも滑稽な評価順位なので、批判する前に馬鹿らしくなる。例えば、上位の常連は北歐諸国で、その下にアフリカやアジアの国々が並んでいる。こんな番付けなら、誰が見てもアホらしいと思ってしまうだろう。論より証拠、トップ10を見ただけでも判る。

   (1) アイスランド
   (2) フィンランド
   (3) ノルウェー
   (4) ニュージーランド
   (5) スウェーデン
   (6) ナミビア
   (7) ルワンダ
   (8) リトアニア
   (9) アイルランド
   (10) スイス

  真面目に評論するのも厭になるが、どうしてアフリカ大陸の貧乏国であるナミビアや、民族虐殺で悪名高いルワンダが上位なんだ? 第12位には治安の悪いニカラグアがランクイン。あのモザンビークが第32位なんだって。一般の日本人だと何処にあるのか判らないブルンジが第26位、バルバドスが第27位、地雷が埋まっているラオスが第36位、トリニタード・トバコ(グレナダとベネズエラの隣)が第37位で、第39位のキューバに続いてジャマイカが第40位。第42位は麻薬大国コロンビアの隣にあるエクアドル。民族紛争で話題となった東ティモールが第64位で、独裁国のウガンダが第66位、ギャングの排出国ホンデュラスが第67位、女性の地位が低いアラブ首長国連邦が第72位、暗黒大陸のタンザニア第82位、殺戮の嵐が吹いたエチオピアが第97位。そして第103位には「キリング・フィールド」のカンボジア、第117位にガーナ、続いて第118位のギニア、第119位は紛争地帯のアンゴラときている。

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( 左 : ナミビアの女性 /  右 : ルワンダの女性)

  こうした「上位国」の下にあるのが、第120位につけた我が国。日本の下には第121位のシエラレオネ、第122位のグァテマラ、123位のベナンがある。ちなみに、昔から男尊女卑の韓国は第102位で、あの地上最低の生き地獄、支那が第107位となっているのだ。まともな日本人なら「えっ !」と叫んで絶句してしまうだろう。こんなランキングを聞いて「異常」と思わない日本人は、首を吊るかビルの屋上から飛び降りた方がいい。

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(左 : 従来のノルウェー人女性 / 中央 : ミス・コンテストで優勝した「ノルウェー女性」  /  右 : 人数が増えた新しいノルェー人女性 )

  ところが、こんなブラック・ジョークを耳にしても、「アホらしい !」と思わない大学教授がいる。というか、ほとんどの大学教授はこの順位表を見て、「日本は遅れている。反省すべきだ !」と思っているんだから、本当に救いようがない。単なる馬鹿ならいいけど、「大学院卒のバカ」って始末に悪いんだから、ホント。昔、桃井かおりが「チョコラBBドリンク」のテレビ広告で、「世の中、バカが多くて疲れません?」と尋ねていたが、大学には驚くほど「困ったちゃん」が多い。国立大学ばかりじゃなく、私立大学にも呆れ返る教員は少なくなく、上智大学にも溢れている。渡部先生の母校だから言いたくないけど、あの猪口邦子や前嶋和弘に加え、ジェンダー学を専門とする「三浦まり」がいるんだから、「大学教授に対する審査は無いのか?」と訊きたくなる。

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(左 : 第66位のウガンダ女性  /  右 : 第116位のスリ・ランカの女性)
  
  朝日新聞の社員が御意見を伺うくらいだから、どんなインタヴュー記事なのか最初から予想はつくけど、改めて読んでみると、如何に大学教授が気楽な商売かが分かる。象牙の塔に住むパッピー人間が、独自の基準で政治や社会問題について意見を表明するのは勝手だけど、実社会で暮らす大人の日本人からすれば三浦氏の見解は少女の戯言(ざれごと)でしかない。聞き手の澤木香織は、「そもそもなぜ、日本では国政、地方議会ともに女性議員比率が世界と比べて低いのでしょうか?」と尋ねた。すると、三浦教授は答える。

       ひとつは(議員・閣僚などの一定数を女性に割り当てる)「クオータ制」をしていないことが挙げられます。世界ではすでに、130カ国近くが導入しています。制度を整えることで、女性議員を増やしているんですね。もうひとつのかぎは、地方です。地方は国政よりも政党間競争が少ない。野党が強い傾向のある都市部では女性議員の割合が3、4割のところは珍しくなく、参院も2割にのぼります。クオータ制がなくても、比例代表制のように多様な民意が反映されやすい選挙制度になっていたり、人口の流動性のある都市部であったりすれば増えていきます。

    しかし、古くからの住民が多く、新しい住民が入ってこない地方では、地域の権力構造がそのまま議会に反映されます。地域の権力構造というのは男性が多い。その地域の代表として議員になるという考えが強いため、男性しかメンバーシップにないなかで、女性が議員になることは難しい。そういった地域の権力構造を反映しているのが自民党です。 (三浦まり    「ジェンダーギャップ121位から1年 政治を変えるヒントは地方にある」、 The Asahi Shinbun Global +  、2020年12月26日。)

   要するに、我が国の政界が男性中心で男の議員が多数派なのは、田舎のジイさんバアさんが無知蒙昧で、昔ながらの因習に囚われているから、と言いたいんだろう。都会と違って、村社会では権力構造が揺るぎなく、進歩的知識人の意見が通らない。だから、開明的な女性が政治家に選ばれないんだ、という訳だ。ここで注目すべきは、三浦氏が都市部の「流動性」に言及している点である。

  イタリア人マルキストのアントニオ・グラムシやユダヤ人極左のジョルジュ・ルカーチと同じく、三浦氏も地元密着型の庶民が大嫌いで、不合理な伝統にしがみつく田舎者を侮蔑する。なぜなら、流動性が無い村に住む者は、昔からある宗教や風習を尊び、得体の知れない異国の思想を排除するからだ。村人は外敵から身を守ってくれる家族に囲まれ、血統や民族に基づく共同体を大切にする。事実、地元に密着する人々は国家破壊を目論む共産主義者や気違いじみた無政府主義者、淫乱セックスを推奨する変態知識人には靡かない。西歐諸国でも、マルキストは地元密着型の村人に腹を立てている。グラムシは革命に共感しないイタリアの百姓に失望したし、フリー・セックスを勧めるルカーチは、敬虔なキリスト教徒の反対に遭って苦渋を嘗めた。

  日本の共産主義者も神社を破壊しない庶民に愛想を尽かし、皇室を崇める愛国者に手を焼いていた。徳田球一や金天海などは皇族を皆殺しにしたかったのに、我が国の労働者は昭和天皇を敬愛し、敗戦になっても陛下への気持ちに揺るぎは無かった。それゆえ、日本の左翼分子は教育機関に浸透し、辛抱強く皇室批判を吹き込むことにした。とにかく、左巻きの知識人が都会の労働者を好むのは、こうした一般人が実家を離れ、バラバラな個人となっているからだ。砂粒のような国民は、温かい大家族や伝統、および祖先の信仰とは疎遠になり、その「空白」を埋めるために新興宗教や悦楽の趣味に飛びつく。さらに、都会の魔力に魅了された個人は、容易に奇抜な思想に引き込まれ、一端の知識人になったような幻想を抱く。所詮、大学なんて左翼の巣窟なのに、試験秀才は自ら進んで黴菌だらけの説教(洗脳工作の教義)を受け容れ、しかも教祖(教授)に感謝するんだから、脳天気としか言い様がない。

    三浦教授の御意見を拝聴する澤木氏は、引き続き「海外で女性議員の増加につながったクオータ制度について、導入が進んだ原動力は何だったのでしょうか」と尋ねる。これに対し三浦氏は次のように述べた。

  多くの国で、女性運動が原動力になりました。女性が意思決定に入ることの重要性を噛みしめる女性たちが動いた。でも、権力を持っているのは政党の男性なので、どの国でも政党は最初は前向きではありません。それでもクオータの導入を決意したのは、自分たちが率先して「クオータをやる」と言えば票が取れると踏んだからです。どこの国も、そういった戦略的な視点が男性の背中を押した。有権者の関心がないと思えば踏み切りません。世論を喚起し、世論が追い詰めていくことが重要です。(上掲記事。)

  いやぁぁ~、さすが、朝日が選ぶだけの学者さんである。三浦氏は男性議員が票集めに焦るよう、クォータ制を支持する風潮を作ってしまえ、と勧めているのだ。となれば、その旗振り役となるのは朝日新聞だろう。おそらく、朝日新聞の左翼分子は、「女性議員の割当」を増やす政治家は“進歩的”で、割当制度に反対する政治家は、啓蒙思想に反撥する遅れた思想の持ち主、あるいは頭が古いオッさん議員という図式を作って世間を誘するんだろう。

  朝日グループは偏向報道の常習犯だから、世論操作なんて朝飯前だ。1993年、テレビ朝日の報道局長だった椿貞良(つばき・さだよし)は、何としても反自民の連立政権を作りたかったので、放送業界の仲間に反自民の誘導報道を持ちかけ、それが産経新聞の報道でバレたことがある。この「椿事件」は有名で、左翼メディアの共謀で自民党政権は瓦解し、軽率な殿様を担いだ連立政権の誕生となった。この事件を知らない国民は、日本新党を踏み台にした小池百合子に訊いてみたらいい。小池都知事は党首の細川護熙をたらし込んで政界に進出すると、豪腕の小沢一郎に乗り換えた。しかし、この小沢と決裂した女帝は泥船に見切りを付けて、保守党(後に保守新党)の二階俊博に擦り寄った。ところが、この新党ブームも終焉を迎えたので、風見鶏の女狐は、やはり老舗の自民党がいいと思ったのか、政権与党の自民党に潜り込み、威勢の良かった小泉純一郎に色目を使った。

  「女らしさ」を武器にする小池氏にしたら、フェミニストのクォータ制度なんて馬鹿らしい。男社会だから女の議員が持て囃され、「女の武器」が生きてくるのだ。フェミニズムを看板にする連中は、武器となる“女の魅力”に欠ける者が多い。これなら、敵愾心と嫉妬心で男に挑むのも当然だ。小池百合子は容姿に自信があったから、笑顔で有権者をたらし込む。たとえ何かで失敗しても、女の涙を流し、太股をチラつかせばOKだ。賢い女は男社会の弱点を突く。頑固ジジイの大御所と対立して沈没するのは愚者。むしろ、その懐に飛び込んで愛人になった方が得である。悧巧な女は男に媚びるような真似をして、男の権力を飲み込んで行く。権力者への道は、死体で埋め尽くされている。利用した男は用済みになればポイ捨てだ。日本の政界でも、ブラック・ウィドー(毒蜘蛛)みたいな女が最後に笑うことになる。

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(上写真   /  「女の武器」を駆使する小池百合子)

  脱線したので話を戻す。澤木氏は女性議員の少なさに言及し、自信を持っていないことが原因なのでは、と問いかける。この質問に対し、三浦氏は次のように答える。

   もともと女性の方が自信を持ちにくい「社会化」のされ方をしています。男の子は「夢を持とう」「挑戦しよう」と言われることが多い。リスクを取って失敗しても、また学んで挑戦していく。そんな「成長物語」がたくさん用意されています。女の子は失敗を恐れるように育てられます。なるべく失敗しないようにと、周りが慎重です。また、最終的には結婚することが女性の価値規範として重視されてきました。「異性が自分をどう見るか」によって自分の価値が決まると思ったら、自分自身のことを好きになりづらいですよね。女の子は、そうした型にはめられて育っていく傾向がある。育つ過程で社会から受け取るメッセージが男の子と女の子とでは全く違います。

  さらに女性が「男性領域」と言われてきた政治の世界を目指すとなったら、本当に大変です。現実には「おじさん」が多いという実態がある。女性に深く関わる政策であれば、女性議員も「このことは自分しか言えない」「自分が一番知っている」と、自信のなさを突破し、積極的に発言できます。しかし、財政、金融、外交、安全保障といった分野で発言しようとすると、相当勉強しない限り自信を持って発言しにくい。そうした経験が積み重なり、女性は男性よりも自分に自信を持ちにくい傾向にあります。成功しても自己評価が低いために、世間を欺いているのではないかと思ってしまう「インポスター(詐欺師)症候群」にかかってしまうこともあります。女性たちはそうした葛藤を抱えてキャリアを目指しています。

  三浦氏の分析によると、女の子は失敗を恐れるよう育てられ、周囲からどう見られるかを気にしているから、男性と競争した時に劣ってしまうそうだ。また、女性は「おじさん」議員と比べて経験が浅く、専門知識にも欠けるから、自信を持ちにくいという。でも、こうした分析はおかしい。なぜなら、若い女性だって勉強すれば専門知識は身につくし、正論を吐けば論争で負けないはずだ。例えば、防衛論争になったら、「先制攻撃能力を持つべし」と言えば、「専守防衛」を言い張る長老議員を論破できるじゃないか。核ミサイルを東京に撃ち込まれてから反撃するなんて馬鹿らしい。護憲派のボンクラ議員は、敵国が1発しか打たないと思っている。

  だいたい、女性議員が派閥の領袖になれないのは、野郎供を従える「親分気質」と「実弾(財力)」が無いからだ。大半の議員はゼニとポストに屈服するので、空理空論をこねくり回すだけの女には靡かない。三浦氏はシングル・マザーや性暴力といった社会問題を取り上げ、女性議員に対して「自分自身の問題と捉え、それを世間に伝えて出世しろ」、と助言しているが、そんな低次元のネタで党の重鎮になれるのか? 菅義偉は自分の派閥を持たないが、それ以上に頼もしい権力者をパトロンにしている。彼は実力で総理大臣になった訳じゃない。菅総理はちゃんと権力構造を解っていて、ウォール街の旦那衆に隷従して日本のトップになった。情けないけど、属州の酋長は、宗主国の総督に土下座して要職に就く。

  三浦氏は「クォータ制の導入」とか「性差別禁止法」、「男女雇用機会均等法」などを掲げて女性議員の増加を求めているが、そんなのは陣笠議員のすることだ。軍事大国が鎬(しのぎ)を削る国際政治では、膨大な利益をもたらす投資や資源開発、国家の命運を動かす貿易摩擦、熱戦寸前の領土紛争、核戦争をチラつかせる脅迫などが普通である。三浦氏が求めるフェミニズム運動なんて、幼稚園の運動会みたいなものだ。そもそも、「実力の無い女をクォータ制で増やせ!」と要求するなんて、いい年越えた大人が言うことなのか? 世間知らずの小娘みたいなことを言うから、大学教授は馬鹿にされるんだ。

  終身在職制度(tenure)で守られた学者は、何を叫んでも減給とはならないし、誰も読まないクズ本を書いても降格・左遷とならないから、ホント気楽なものである。一方、これといった学歴も無い町工場のオヤジさんは、政府や大学からの保護は全く期待できず、自分の力だけが頼みである。中小企業の経営者は常に努力を重ね、独自の商品開発に余念がない。自営業者は仕事で失敗すれば工場はおろか、自宅や個人の資産までも失ってしまう。うどん屋だって「言う(湯)だけ」ではなく、ちゃんと麵や汁を考えて、ライバル店と競争しているのに、大学教授ときたら極楽トンボも呆れる“殿様商売”だ。スカスカの本を図書館に買ってもらって「ベスト・セラー書籍」なんてふざけている。真っ赤に染まった大学教授に比べたら、大田区で旋盤工をしていた小関智弘さんや、岡野工業の岡野雅行社長の方が遙かに偉い。お金を払って話を聞くとしたら、絶対に小関氏や岡野氏の方である。

  さすがに、まともな大学生なら、フェミニズムを専門とする大学教授の話に耳を傾けないと思うが、無意識的にフェミニズムの影響を受けてしまう学生は少なくない。なぜなら、大学生はきちんとした根拠を持って拒絶しないからだ。ただ単に「アホらしい」と笑って無視するだけでは不充分。フェミニスト学者の何が異常で、どんな主張が狂っているのかを認識しないと、10年後ないし20年後にフェミニズムの種が発芽する虞(おそれ)がある。一般人は学校やテレビ、新聞、雑誌などで知らず知らずのうちに左翼思想に染まっているから、自分がどのような情報(根拠)で行動しているのか分からない。若い頃に刷り込まれた洗脳教育は中々除染されないから、中高年になると思わず左翼的な考え方が飛び出してくる。心理戦に弱い日本人は、自分が正体不明の教義に服従しているとは思わない。

  フェミニズムの普及は、高学歴社会と連動している。普通の女学生はホワイトカラーの知識産業に就職するから、何らかの性差別に出くわす。特に、プライドの高い女性だと、理不尽な待遇を受けるとカンカンになって激怒する。しかし、会社での性的嫌がらせや安月給に不満なら、自分で小さな会社を作って自分で経営すべきだ。ところが、フェミニズムに汚染された女性は、自分の能力を顧みず、職場での不満を募らせる。フェミニスト学者は、自立心の強い旅館の女将とか料亭の経営者、大工棟梁の女房、保険や化粧品の訪問販売で儲けるオバちゃん、農家の婆さんなどは相手にしない。こうした女性は大学教授の言うことなどに耳を貸さないからだ。ところが、依存度が高く、これといった特殊能力を持たない会社員とか公務員になると、自分自身への反省は少なく、もっぱら上司と会社への憎しみばかり。左翼学者は男社会や伝統社会への憤慨を抱く女をターゲットにして勢力を伸ばそうとする。

  昔、共産主義者は無産労働者を煽って革命の原動力にしたが、現在は“うだつの上がらない”平民女性や、冷や飯食いの会社員などを勧誘するようだ。左翼革命を達成するには、ちょっとした知識を有するだけのバカが最適である。底抜けのバカだと使い物にならない。やはり、多少の学歴を備えた駒じゃないと、政府転覆の道具にならないし、命令の伝達が遅くなる。それに、中途半端な知識人の方が扇動(おだて)に弱いし、プロパガンダに対する反応も早い。KGBに利用された学生運動の連中を見れば分かるじゃないか。畑で野菜を作る農夫は共産主義革命に共鳴しなかったが、都会の工場労働者は「資本制経済が諸悪の根源である !」との宣伝に引っかかり、極悪非道の共産党や社会党に魅了されていた。彼らは自分達を貧乏にする政党に投票し、自国が貶められても気にしていなかった。フェミニスト学者に共感する女子学生は、かつて「進歩的文化人」に騙された老人をよぉ~く観察してみるべきだ。世の中には同情するフリをして騙す輩(やから)がゴマンといる。




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ヤクザと親しかった創価学会 / 平和を愛する団体は強欲だった?

ポルターガイスト現象の原因

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(写真  /  外国における様々なカルト集団)

  公明党の支持母体というか、運営本体とも呼べるのが創価学会である。この宗教団体は何かと問題が多く、地上波テレビでは絶対に取り上げられない。だが、大手週刊誌の『週刊新潮』やミニコミ誌の『テーミス』では密かに批判されている。筆者は他人の信仰をどうこう批判するつもりは微塵も無く、ユダヤ教やイスラム教と同じく、仏教についても教義的な反論は持ち合わせていない。基本的に、信仰は個人の自由と思っている。しかし、世俗の問題に介入してくるのであれば、遠慮なく批判するし、脅迫に屈するつもりもない。創価学会の信仰内容については何の興味も無いけど、この組織に関しては幾つかのエピソードがあるので、ちょっと紹介したい。

  筆者がまだ大学生の頃、キャンパスに近いこともあって、古い学生寮に下宿していたことがある。ある初夏の夜のことだ。疲れたので布団に入ったところ、妙な雑音を耳にしたので、「もしかしたら、冷蔵庫が壊れたのか?」と思った。そこで、起き上がって冷蔵庫を調べてみたんだが、異常なところは何ひとつ無い。「気のせいか」と思い、再び床に入ったが、それでも再び例の雑音が聞こえる。「何なんだ?」と筆者は怪訝になり、今度はテレビやラジオ、トースターまで調べたが、スイッチはオフになっていたので、何の音も耳にしなかった。電灯をつけて部屋中を調べ廻っても、ついに原因が判らないので、仕方なく寝床について熟睡となった。

  翌日、友人のT君に会ったので、昨晩の「ポルターガイスト(poltergeist)現象」について話し、「幽霊による雑音なんか信じないけど、奇妙なこともあるもんだ」と告げて、そのまま別れた。数日後、授業でT君と会うと、彼が「おい、この間の件。理由が分かったぞ !」と言うので、さっそく事情を聞くことにした。T君は同じ寮に住む伊藤(仮名)の部屋に筆者を連れて行き、伊藤君から事情を説明させることにした。伊藤君は学生寮の1階に住んでおり、筆者は2階に住んでいたから面識はある。伊藤君が言うには、筆者の真下(1階の部屋)に住む1年生のAが、最近、創価学会に入信したので、Aが夜中に経典か何かを読んでいたというのだ。伊藤君によると、Aは温厚で“押し”に弱いので、学会の「折伏(しゃくぷく / 勧誘)」を断れず、そのまま入会してしまったらしい。

  伊藤君の説明を聞いた時、筆者は「何だ、あの雑音はAの読経だったのか !」と呆れてしまったが、「ポルターガイスト現象」と疑った自分がとても恥ずかしかった。これは信じてもらえないけど、理由が分からぬ怪奇現象に出くわした時、人間というのは滑稽な事を考えるものである。確かに、電源が「オン」になったトースターでも、あんな雑音は出ないはずなのに、「念のため」と称してトースターのコンセントを抜いた自分が情けなかった。第三者は笑うけど、まさか、意味不明の重低音が経典の音読とは思わないじゃないか。たぶん、筆者が窓を開けて寝ていたので、Aの「籠もった声」が伝わってきたのだと思う。ただ、伊藤君が下級生のAに注意をしてくれたので、それ以降、彼の修行はなくなった。

  もう一つは、筆者の家庭で起こった事だ。まだ平成の初め頃、早朝、我が家の郵便受けに「聖教新聞」が入っていたので、筆者は「何で?」と疑問に思ったことがある。そこで、筆者は父親に告げると、「いいんだよ !」という答えを聞いたので、「何があったんだ?」と不審に思ってしまった。父に理由を問い質したところ、父は机の引き出しからビール券を取り出し、「この間、Sさんから短い間でいいから聖教新聞を取ってくれ、と頼まれたから、仕方ないんだ !」と言い、「これも付き合いなんだから、ごちゃごちゃ言うな !」とバッサリ。要するに、知人のSさんが自分に課せられた「ノルマ」を達成するために、ビール券を使って頼み込んだという訳だ。筆者は「自腹を切って新聞を取ってもらうなんて、マイナスじゃないか !」と思ったけど、「宗教組織の宣伝業務だからしょうがないかなぁ~」と解釈することにした。ちなみに、我が家へ毎朝届けられる聖教新聞は、誰の目にも触れることなく、そのままダンボールに放り込まれ、ネコちゃんの「オシッコ・シート(小便を吸収する紙)」になっていた。

暴力団に頼み込んだ創価学会

  ひと昔の公明党は野党の常連だったが、今では自民党の“一派閥”みたいになっている。小沢一郎との癒着もあってか、公明党は権力の蜜を吸ってしまい、自民党に協力することへの“旨味”を知ったようだ。とりわけ、経済産業大臣の椅子が「公明党の指定席」となったことは刮目に値する。小泉政権から安倍政権を経て菅政権に至るまで、公明党議員はずっと経産省のトップに居座り、決して離れることはなかった。北側一雄、冬柴鐵三、太田昭宏、石井啓一、赤羽一嘉を見れば判るだろう。たぶん、公明党およびその関連団体には、よほど旨い利権が転がり込んでくるんじゃないか。何しろ、経産省は水道・電気・道路工事などの公共事業から、石油や鉱物といったエネルギー資源を扱い、通商、流通、交通網に関する事業も手掛けているので、様々な業界と太いパイプを築くことができる。もし、こういった業界に「権力」をチラつかせる事ができれば、政治献金を強要しなくても、別の形で利益をもらうことできるだろう。

  「清廉さ」を“売り”にする創価学会だが、その裏では結構“生臭い”ビジネスに手を染めているようだ。特に興味深いのは、学会の「拠点」とも言える静岡県の富士宮市で起こったスキャンダルと、そのもみ消しに暴力団を活用したことだ。学会が「関係」を持ったのは、後藤組を率いる後藤忠政(ごとう・ただまさ)組長だ。後藤組長は山口組系の武闘派ヤクザで、四代目に就任した竹中正久組長から盃を受けて直参となった。ちなみに三代目は、あの有名な田岡一雄組長である。後藤組長は2008年に山口組を引退し、天台宗の一派に得度(とくど / 仏教に入信)したそうだ。

  富士宮には日蓮正宗の本山である大石寺(だいせきじ)があるので、創価学会は大石寺周辺の土地を買い漁って、本堂や墓地を造っていたという。後藤組長によれば、学会は大本堂建設に300億円、富士桜自然墓地公園に200億円、その周辺の土地を購入するために数百億円注ぎ込んだそうだ。(後藤忠政 『憚りながら』 宝島社、2010年、 p.94.) こうした建設事業が盛んだった1970年前後には、地元のヤクザや悪徳業者が“甘い汁”に群がったそうで、相当な利益に与ったらしい。そうした中でも、富士宮には「影の市長」という大物がいて、それが「日原造園」を営む日原博であった。彼は昭和42年から富士宮の市議を務め、昭和54年には静岡の県議になったそうだ。

  仏教団体なら悟りの世界に没頭すればいいのに、創価学会は池田大作が会長になるや、学会は方針を変えて「現世御利益教」に豹変したらしい。日原氏は自身の手腕を発揮して、富士桜墓地の儲けを独り占めにしたそうだ。すると、他の業者は憤懣やるかたない。日原氏は地元のライバル業者から激しい反撥を喰らい、彼を誹謗する中傷ビラまでバラ撒かれたそうだ。さらに、この怪文書がMという人物によって新聞にも折り込まれたから、さあ大変。なぜなら、このビラには後藤組の悪口まで載っていたからだ。そこで激怒した後藤組の若い衆が、M氏の自宅に殴り込み、何と、12トンのブルドーザーで家のブロック塀を10mにも亙って破壊。さらに、ヤクザらしくM氏を日本刀で斬りつけ、左腕や背中に全治2ヶ月の怪我を負わせたという。翌日、実行犯は殺人未遂の容疑で逮捕され、懲役六年の刑に服した。(上掲書 p.96.) しかし、日原氏も肝が据わった人物で、「何時でも来い !」とばかりに、彼自身も日本刀を持って寝ていたらしい。(いったい、どういう政治家なんだ?)

  こんな塩梅なので、富士宮市議会でも日原氏は「要注意人物」に指名され、日原造園と創価学会が取りだたされた。しかも、地元では創価学会に対する反対運動まで起きてしまったから、学会の顧問弁護士で池田会長の“御庭番”とも呼ばれる山崎正友が後始末に乗り出すことに。学会の不祥事を担当する山崎氏は、富士宮で権力を誇る後藤組長を頼ったそうで、「何とからなないか」と相談したらしい。後藤組長の記憶によれば、この仲介への依頼は池田会長も承知しており、山崎氏の口を通して後藤組長に「くれぐれも宜しく」との言葉を伝えたそうだ。それなら、池田氏が直接ヤクザの組長に面会し、料亭かどこかで“サシ”の話をつければいいのに、「よろしく」との言葉だけを託すだけなんて、意外と小心者だ。チャウシェスク大統領やノリエガ将軍といった独裁者となら喜んで会うのにねぇ~。

  それでも、地元議員の非難は治まらず、市議会に「百条委員会」が設置されてしまった。これには本当に焦ったらしい。何しろ、左翼議員の連中ときたら、鼻息を荒くして日原造園と創価学会を糾弾し、「山崎を証人喚問せよ ! 」とか「池田大作の名誉市民を取り消せ !」と言い出す始末。地元の公明党議員は困り果て、山崎氏とのパイプが切れていない後藤組長に泣きついた。公明党から「何とかしてくれ」と懇願された後藤組長は、百条委員会で吊し上げを行う連中に「話」をつけ、事件を終結に導いたそうだ。

  ところが、事件が沈静化すると、公明党の連中は“知らんぷり”を決め込んだという。「あれは山崎とアンタ(後藤氏)が勝手にやったことで、ウチ(学会)とは関係ありません」という態度なんだから、後藤組長は激怒。山崎氏はあくまでも「パイプ役」である。後藤組長は大石寺と池田会長のために協力したんだから、組長が「その態度は何だ !」と憤慨したのも無理はない。そこで、学会の下っ端連中とは話しにならないから、公明党副委員長の伏木和雄議員に面会しようとしたそうだ。ところが、後藤組長は門前払いを喰らってしまった。次に、公明党委員長の竹入義勝や書記長の矢野絢也に内容証明書を郵送したが音沙汰無し。代わりに、冨士宮署に「後藤組壊滅対策本部」が設置され、組の若い衆が逮捕され始めたという。僅か1年足らずで60名以上も逮捕されたというから、創価学会は国家権力を使って後藤組長を潰そうとした訳だ。ずごぉぉ~い。でも、ヤクザの組長に対し、こんな報復をするとは・・・。創価学会の幹部連中は正気なのか?

暴力団よりも酷い言論弾圧

  そういえば昔、池田大作は後に「闇将軍」と呼ばれる、自民党幹事長の田中角栄に近づき、創価学会を批判する藤原弘達の口封じを依頼した。(この経緯は、遠藤留治『創価学会を本気で怒らせた一冊、当事者が“大事件”の裏を語る』、サイゾー、2008年12月18日に詳しく書かれている。) 明治大学教授から評論家に転じた藤原氏は、昭和44年(1969年)、日新報道から『創価学会を斬る』という本を出版したが、その内容が創価学会の逆鱗に触れたので、学会幹部から出版の中止や書き換えなどが要求されたという。 しかし、藤原弘達は金と権力に弱い知識人と違い、こんな脅しには屈しなかった。不当な圧力に怒りを覚えた藤原氏は、創価学会や田中角栄からの“要求(脅迫)”を撥ねつける。それでも、学会は諦めず、「角栄」という切り札を出してきた。(令和の大学生は知らないと思うけど、藤原氏はテレ朝のニュース・ショー『やじうま新聞』にレギュラー・コメンテーターとして出ていた。)

  ちょっと驚くが、藤原氏は角栄から直接電話をもらい、赤坂の料亭で二回ほど交渉を重ねたそうだ。如何にも藤原弘達らしいが、頑固一徹の弘達は角栄に怯まず、逆に角栄を窘(たしな)めたという。一国の総理を狙う人間が、言論人や出版社を一々潰し、特定勢力のために動いていいのか、と。この啖呵を聞いた角栄は、「よし分かった !」と頷き、仲介役を降りたという。出版当時、日新報道の編集者であった遠藤留治によれば、角栄と藤原氏が話をつけた部屋の隣には、学会の幹部である竹入義勝と池田大作が居たそうだ。

  それにしても、創価学会の言論・出版妨害は凄まじい。藤原氏の『創価学会を斬る』は1969年の8月に電車の中吊り広告が出ると、空襲が始まったかのような事態になった。というのも、激怒した創価学会員が出版社に抗議電話を次々とかけていたからだ。日新報道は社員20人程度の弱小企業なのに、嫌がらせの電話が怒濤の如く鳴り響いたというから、本当に気の毒としか言い様がない。しかし、学会の総攻撃はこれだけじゃなかった。藤原氏の自宅や出版社には、「お前ら、死ね」という脅迫状が山のように届き、段ボール箱で3~4つ分にもなったそうだ。それでも、本が刷り上がり、10月に発売となったが、取次店や大手書店には新刊書の姿が無い。なぜなら、創価学会が書店に圧力をかけていたからだ。印刷されても書店に並ばず、という状態では埒(らち)があかないので、日新報道の社員が本を風呂敷に包んで書店を一軒一軒廻り、置いてくれそうな書店を探したそうだ。そうした努力の甲斐もあって、10軒に2軒くらいは社員の意気込みに応じてくれたらしい。

  ところが、創価学会の“嫌がらせ”は執拗で、行商社員には学会員の尾行があった。何と、書店に「禁書」が並ぶと、学会員が全部買い占めた、といのだ。うわぁぁ~、さぁ~すが、金満の創価学会 !! 何億もの「財務(献金)」を信者から巻き上げる組織は違うねぇ~。驚くのは、これだけじゃない。ブラックリストに載った藤原氏は、学会の天敵となり、職場はおろか私生活まで徹底的に詮索されたそうである。でもさぁ、これって「プライバシーの侵害」なんじゃないか? いくら何でも、「公正明大」を掲げる宗教団体が、他人の生活を調べ上げるなんておかしいぞ。共産党なら大騒ぎだ。カルト集団というのは、豊富な資金と幅広い人脈を駆使して、組織的に個人を叩き潰そうとするから本当に怖い。

  とにかく、学会の圧力は裏目に出たようで、藤原氏の著書は100万部を超えるベストセラーになった。そして、言論弾圧を行った池田大作は謝罪する破目に。一般の日本人はピンとこないだろうが、創価学会の出版妨害は暴力団の脅迫よりもタチが悪い。例えばもし、ヤクザが出版を中止させるために藤原氏をぶん殴っても、そんなのは巷に溢れる傷害罪で、単なる暴力事件に過ぎない。ところが、政治家を使った言論封殺となれば話は別だ。国家権力を用いた自由の圧殺というのは、スターリンや毛沢東の粛清に等しい。まぁ、池田大作は金日成に惚れていたから、その手口を真似たんだろう。

ヤクザの親分から説教される学会

  話を戻す。警察からの“圧迫”を受けた後藤組長は憤慨し、東京女子医大に入院していた池田大作に直接会おうとしたらしい。ところが、「池田先生」は地獄耳だったのか、組の若い衆が現れる前にトンズラというか、電撃退院。そこで、1985年11月12日、荒ぶる魂を抱えた組の幹部三名は、東京信濃町にある学会本部に赴き、文化会館に向けてパン、パンと拳銃を発砲する。当然、弾丸を撃ち込んだ組員は逮捕されたが、創価学会の面々は真っ青になった。小便や大便をチビりそうになったのか、即座に、池田氏の使者が飛んできて後藤組長に詫びを入れたらしい。

  後藤組に現れた謝罪の使節とは、元公明党議員で最高顧問を務める藤井富雄であった。両者の会談は後藤組長が親しくする知人の会社で行われたんだけど、その様子がビデオに撮られていたから、後に騒動の火種になってしまった。後藤組長はこの隠し撮りについては知らなかったようで、知人の社長が密かに録画したようだ。おそらく、学会への脅迫に使えると思ったのだろう。撮影の動機は明らかにされなかったが、この映像は最終的には自民党の亀井静香の手に渡ったそうだ。ところが、“問題”となったのは会話の内容だった。藤井氏は密談の中で、学会に刃向かう亀井議員ら四人の名前を挙げ、「この人達はためにならない」という意味の発言をしていたのだ。(上掲書 pp.106-107.) 受け取りようによっては、四人への襲撃を後藤組長に頼んだようにも解釈できる。実際、身の危険を感じた亀井議員には、警護のSPが増員されたという。肝心のビデオは表沙汰にされなかったが、登場人物の遣り取りは書面にされたそうだ。この騒動は結局、有耶無耶にされてしまったが、もしかしたら、公明党が裏で画策し、「揉み消してくれるよう」自民党に泣きついたのかもしれない。

  それにしても、創価学会には“不祥事”が矢鱈と多い。内藤國夫(ないとう・くにお)や乙骨正生(おっこつ・まさお)の学会批判を読んだ人なら知っていると思うが、創価学会のスキャンダルは他にもたくさんある。筆者も『諸君 !』に連載された内藤氏の「月報『創価学会問題』」を毎月楽しく読んでいたから、今でも覚えている。創価学会の熱心な信者は烈火の如く怒るけど、後藤組長の批判は正鵠を得ていると思う。元組長は次のように述べていた。

  どんな宗教を信じるかは勝手だ。しかし、その宗教のために国会や官僚組織に入り込むというのは、筋が違うんじゃねえか。特定の宗教の利益を目的とする人間が、国家権力の中枢にいるのはまずいよ。あいつら(学会)が何を信じようと勝手だ。また池田個人がどんな考えを持っていようと構わん。だけど、その宗教の理屈を国に持ち込む、さらにはそれで牛耳ろうとするのは、少なくとも自由主義国家じゃ許されることじゃねえだろう。そもそもこんな組織(創価学会)が、「自公連立政権」だとか言って、国家の中枢でデカイ面してきたことが、間違いなんだよ。(上掲書 p.112.)

  さすが、後藤組長 ! 説教に重みがある。やっぱり、組織のトップに立つ人間には威厳と信念がなきゃ。サラリーマン宰相の福田康夫とか、宇宙人の鳩山由紀夫、北鮮の飼い犬だった菅直人みたいな奴じゃ、中学生でも舐(な)めてしまうだろう。麻生太郎だって財務省の下僕だし、安倍晋三に至っては偽装保守で、左翼議員の言いなりだった。菅義偉は最初から宰相の器じゃないので論外。西歐諸国の外政官なら、「あの門番は、どうして首相官邸の主人みたいに振る舞っているんだ?」と尋ねてしまうだろう。確かに、菅総理を見ていると、米国に移住した日系人庭師に思えてくる。いずれ総理になる小泉進次郎も五十歩百歩で、軽薄短小なリベラル派に過ぎない。彼は「小泉劇場 / シーズン2」の主演を待つだけ。ただし、共演女優が滝川クリステルなので、マスコミの期待感は結構高い。でも、その前に河野太郎が総理になりそうなので、悪夢の前夜祭があるかも。何しろ、祖父の河野一郎はソ連の協力者で、親爺の洋平は江沢民の手下ときている。厭な予感がするけど、孫の太郎が売国奴三代目になる確率は極めて高い。

  保守派国民は創価学会=公明党の権力濫用を批判するが、宗教的情熱に駆り立てられた信者は、何があっても怯まない。非難の矛先が向いてくれば、それに対する鎧を強化するし、教祖を守るべく反撃の攻勢も強くなる。組織防衛ともなれば信者が結束するし、幹部連中が警察、司法、外務、議会に配置した部員を総動員するから、敵対勢力は徹底的に殲滅されてしまうだろう。となれば、一般国民は創価学会の衰退を待つしかない。今、創価学会が抱えている悩みというのは、信者数の“頭打ち”というか、新たな信者を獲得できず、なし崩し的に信者の高齢化が進むという“自然減少”にある。しかも、家族が半ば強制的に「学会員」とされてしまうので、中には「抜け出したい」という信者もいるから深刻だ。それゆえ、新規会員の獲得を目指しているのか、学会の幹部は「韓日友好」を掲げて、在日鮮人や帰化鮮人の勧誘を目論んでいる、といった節がある。それに、前々から「偉大なる名誉会長」の池田大作が朝鮮人を愛しているので、朝鮮系信者が増えることに異論は無い。むしろ、大賛成。公明党議員も矢鱈と「韓日友好」とか「日中友好」を口にするから、日本の将来がとても心配だ。

  創価学会=公明党の勢力を減少させる方法はほとんど見当たらないが、唯一あるとすれば、それは学会の正体を暴露し、そのイメージを失墜させることだ。金銭と利権にまみれた公明党、数々のスキャンダルを握り潰した黒歴史、ヤクザと深く関わっていた教団幹部、独裁者を好む首領様、といった情報を世間に広めれば、若い世代は創価学会を敬遠するようになるだろう。実際、創価学会のメンバーであることを隠す若者や藝人もいるから、心の底では恥ずかしいと思っているのかも。重要なのは学会を政策や教義の面で非難することではなく、学会員であることを「格好悪い」と認識させることだ。

  そもそも、友人や同僚の面前で、堂々と「私は学会員」と言えない信者なんておかしい。米国や歐洲だと、政治家や知識人、スポーツ選手などでも、「私はキリスト教徒です」と言えるじゃないか。事実、教会では堂々と幼児洗礼式や結婚式が行われているし、ホスピス(病院)に行けば、神父が「終油(臨終を迎えた病人への塗油 / extrema unctio)」の秘蹟を授け、塗油された患者は感謝を表している。ところが、創価学会は違う。一部では、「脱会」が難しいと言われているし、住んでいる団地には学会員ばかりというケースがあるらしい。また、結婚に際しても障碍があって、結婚相手が学会員と判明すれば、子供の結婚を引き留める親もいるそうだ。美人なのに、なぜか結婚話が進まない女優もいるらしい。

  とにかく、創価学会は普通の宗教団体じゃない。マスコミは絶対に創価学会を批判しないし、池田大作への突撃取材なんて御法度だ。ローマ教皇やカンタベリー大司教への取材なら可能だけど、創価学会の首領様に対するインタヴューなんか無理。そもそも、インタヴュー自体が有り得ない。テレビ業界で池田会長は聖域だ。第一、わざわざダイナマイトを抱えて地雷を踏む馬鹿はいないから。「名誉会長なき創価学会」がどうなるのか分からないけど、あの体質じたいは当分続きそうだ。でも、これじゃあ、金日成や金正日が居なくなった後の北朝鮮みたいだよねぇ~。




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