無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

女性について

静かな悲鳴は天に届くのか? / 首を突き刺す音が哀しい

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房

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「プロ・ライフ」のトランプ

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  連日連夜、日本ののマスコミは森友学園の件で騒いでいるようで、これといった決定的な証拠も無いのに、安倍晋三首相と昭恵夫人を叩いている。たぶん、民進党が蓮舫の国籍問題も含めて全般的に不人気だから、何が何でも首相の「口利き」を認めさせたいのであろう。日本のマスコミときたら、火の無い所に煙を立てるし、その火さえ無ければ放火するんだから根っこから腐っている。日本の「羽織ゴロ(新聞記者の旧称)」が政府与党を攻撃するのは毎度の事だけど、米国のジャーナリストも輪を掛けて酷い。特に、ドナルド・トランプが大統領に就任してからというもの、CNNやABC、ニューヨーク・タイムズの記者たちは、彼のやることなす事ほぼ総て、ネクタイの長さから髪型に至るまで気に入らないようで、さしずめ不倶戴天の敵といったことろだ。

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(左: ドナルド・トランプ  /  中央: マドンナ/  右: アレック・ボールドウィン)

  一方、主要メディアを「政敵」と見なすトランプ大統領は、危険と見られるイスラム教徒の入国を拒否したかと思えば、今度はヒスパニック系不法移民の追放を強行したり、と意図的にリベラル派の神経を逆撫でする。それどころか、社会正義と人権擁護を楯にするマスコミを蔑ろにし、彼らが掲げる錦の御旗が「偽善」であると暴露するんだから、対立するのも当然である。彼は従来の政治家と違い、大手メディアの「指図」に屈しない。これがまた左翼勢力を苛立たせるのである。だから、歌手のマドンナや俳優のアレック・ボールドウィンは、トランプ大統領を蛇蝎(だかつ)の如く憎み、彼の人格まで否定しようとする。しかも、NBCやABCが彼らの背後に回って「反トランプ」の炎を煽るから、全米各地に飛び火するのだ。「女性の為の大行進(Women's March)」に参加したフェミニストたちは、口々にトランプ大統領を罵り、女性を性的対象物にして愚弄する悪漢として描く。

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( 左: 生命尊重派「プロ・ライフ」のデモ行進 / 右: 胎児殺しを容認する「プロ・チョイス」の抗議集会 )

  情けないけど、それに追従するのが日本のマスコミだ。トランプ大統領の演説や発言を伝える時、民放各局は奇妙な吹き替えを用いる。トランプが冷静に話しているのに、日本の声優は下品な口調で、乱暴な言葉遣いでアテレコを行い、ディレクターの指図通り、視聴者に「深いな」印象を与えるよう努力していた。一般のアニメ・ファンなら、この悪質な吹き替えに眉を顰めるだろう。例えばだが、もし、クリント・イーストウッドの声を山田康雄(ルパン三世の声優)じゃなく、滝口順平(たきぐち・じゅんぺい / 『ぶらり途中下車の度』でナレーター役)が担当したら変だ。滝口氏には申し訳ないけど、声優にはそれぞれ適役があって、『ドラゴンボール』の占いババアや『タイムボカン』のドクロベーは彼以外に考えられない。ついででに言えば、『ドラゴンボール』のナレーションや『タイムボカン』のボヤッキーも八奈見乗児(ならみ・じょーじ)でないと“しっくり”こない。声優の件で意外なのは、『Dr.スランプ』でアラレの声を担当した小山茉美(こやま・まみ)が、『機動戦士ガンダム』ではキシリア・ザビを担当し、『チャーリーズ・エンジェル』ではシェリル・ラッドの声を務めていたことだ。でも、キャラクターに合っていたから文句は無い。

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(左: 山田康雄  /  故・滝口順平  /  小山茉美  /  右: シェリル・ラッド)

  脱線したので話を戻す。報道番組の制作者は表面上「中立・公平」を装うが、その実、トランプの印象を悪くしようと、裏から翻訳者と声優に指図して、わざと粗暴な口調にしていた。オバマ大統領の時は温厚な人柄を滲ませるような吹き替えだったのに、トランプになると急に乱暴な話し方になるなんておかしいだろう。オバマが「ユー(you)」と言えば「君は」と訳すのに、トランプだと「お前は !」と声を荒立てるなんて奇妙だ。ツイッターでトランプが「You're fired !」と書き込むと、声優が興奮気味の声で、「お前はクビだぁ~ぁ!」と喋る。普段、冷静な口調で話すトランプなのに、日本のテレビ局は故意に野卑なイメージを作り上げ、それとなく我々に植え付けているんだから悪質だ。しかも、大論争を招きそうな話題ばかり選抜して報道し、トランプの印象が良くなるようなニュースはなるべく流そうとしない。日本のマスコミは米国の主要メディアに盲従せず、第三者的立場からトランプ大統領について伝えるべきである。

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(左: 大行進に参加したジェーン・フォンダ  /  右: 大行進に参加した一般人)

  日本のテレビ局は女優のジェーン・フォンダやアシュリー・ジャッドが参加した「女性の為の大行進」を大々的に伝えたが、「命の為の大行進(March For Life)」は殆ど取り上げなかった。この大会にはマイク・ペンス副大統領が登場し、トランプ大統領も熱烈な応援メッセージを贈っていたのに、大半のテレビ局が無視。だから、大勢の参加者が集まった行進を見たトランプは、マスコミに対して「公平じゃないぞ」と述べたのだ。(Kate Scanlon, Trump blasts media for ignoring March for Life at GOP retreat, The Blaze, January 26, 2017) 筆者は全てワイドショーを観たわけじゃないけど、 テレ朝や日テレは素通りしたんじゃないか。恐らく反トランプのフジテレビも取り上げなかったはずだ。ただし、「アリバイ作り」のために多少は紹介したと思うけど、特集を組んで報道したとは思えない。「赤ん坊(胎児)の命を尊重するトランプ」なんて悔しいから報道したくないんだろう。

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(左: 息子のバロン君を抱くトランプ  / 中央: アシュリー・ジャッド /  右: ジェーン・フォンダ)

  左翼陣営のフェミニストは、何かと言えば「人権」を口にするが、どうもその「人権」とやらは「赤ん坊」だと適用しないらしい。というのも、「胎児」の状態にある赤ん坊は「人間」ではないからだ。彼女たちは胎児を殺す「人工中絶」を「選択」の問題であると位置づける。だから、彼女たちは「プロ・チョイス(Pro-Choice)」と自称し、グルになったマスコミも同様に、女性の「権利」であると共に「選択」でもあると、宣伝し続けてきた。過激なフェミニストになると、「私の性器をどうしようが、私の勝手でしょ。政府が容喙すべき事柄じゃないわ」と吐き捨てるから、もうお手上げである。しかし、日本人からすれば、この名称はおかしい。抵抗できない胎児を殺すことが「女性(母親)」の「選択」なら、病気で寝たきりの老人や障碍者をあの世に送る犯罪者だって、「殺すことを選択」したことになるじゃないか。妊娠中絶支持者は「選択派(プロ・チョイス)」と述べて誤魔化さず、正直に「殺人肯定派(Pro-Murder)」とでも自称すべきだ。

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(左: 娘のイヴァンカと一緒のトランプ  / 中央: 「内緒」を頼む子供 / 右: 選挙中に支援者の赤ん坊を抱くトランプ )

赤ん坊を抹殺する医師

  2011年、ペンシルヴァニア州にある中絶クリニックで、世にも恐ろしい「殺人」事件が発覚した。この診療所を運営するカーミット・ゴスネル(Kermit Gosnell)医師は、8件の中絶殺人と妊婦殺し1件の容疑で逮捕されたのである。また、彼の助手となっていた妻のパール・ゴスネル(Pearl Gosnell)と、9名の従業員も同様に連行されたという。これらの「助手」たちはいずれも無免許で医療行為を行っていたそうだ。一人の医師によって率いられた「素人スタッフ」は、正式に何らの訓練を受けぬまま、ゴスネルの命令に従って麻酔を投与したり、分娩を手伝っていたというから呆れてしまうじゃないか。(House of Horror alleged at abortion clinic, NBC News, January 19, 2011) 女房のパールに至っては、夫を支える看護婦かと思いきや、本職が化粧品を扱う美容師なんだから言語道断、決して赦せない。

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(左: カーミット・ゴスネル  / 妻のパール・ゴスネル / 職員のエリザベス・ハンプトン /  右: 職員のマデリン・ジョー)

  ところが、このモグリ診療所は口コミで噂が広がっていたので、広告宣伝を行わずとも周辺地域や遠方から「お客」が現れたそうだ。たいていは、密かに中絶を望む女性や、お腹が大きくなり過ぎた妊婦、いかがわしい素性の有色人種などであった。中絶料金はその度合いに応じて異なるようで、妊娠三ヶ月以内の初期妊婦だと325ドルで、30週(約7ヶ月)までの妊婦は1,600ドルから3,000ドルくらい。(約33万円 / 1ドルを110で換算) 一日の売上げは1万ドルから1万5千ドル(約165万円)くらいだったという。逮捕を以て警察が診療所を捜査した(「ガサ入れ」の)時には、約24万ドル(2千640万円くらい)の現金が押収されたそうだ。赤ん坊の命は虫けらの如く扱うゴスネルでも、ゼニだけは“命”だったとは、まるで松本清張の小説に出て来そうな医者である。まったく、「人間の子」より「虎の子」を大切にするなんて呆れた奴だ。

  それにしても、新聞広告も出していなかったゴスネルのクリニックが、何故こんなにも稼ぐことが出来たのか?  それは危険を伴う後期中絶も行っていたからである。人工中絶が合法化になった米国でも、幾つかの州で堕胎に関する「20週禁止法」が存在し、21週を越えた中絶手術は違法となっているので、妊娠3ヶ月を過ぎた妊婦は別の州へ出掛けて堕ろすことがあるそうだ。ゴスネルが行った中絶手術の中に、「ベイビー・ボーイA」というケースがあった。母親は17歳の未成年で、既に妊娠30週、つまり7ヶ月半を過ぎていたという。診療所の助手が赤ん坊を取り上げた時、その男の子は体重が6ポンド(約2,230g)もあり、まだ息をしていたそうだ。ところが、ゴスネルは信じられない事をしていたのである。彼は生まれた赤ん坊を掴み、ハサミを首の裏に刺し、赤ん坊の脊髄をちょんと切ってしまったのだ。(Conor Friedersdof, Why Dr. Gosnell's Trial should be a Front-Page story, The Atlantic, April 12, 2013)  日本人女性なら「えぇぇっっっ ! 何! 嘘でしょう!」と叫びたくなるだろう。男性でも背中に戦慄が走るだろうが、ゴスネルはルーティーン・ワークのように赤ん坊を殺していたのだ。

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(左: 子宝に恵まれた黒人夫婦  / 中央: アフリカ系メキシコ人の幼児  / 右: 赤ん坊を抱く黒人女性 )

  無慈悲にもゴスネルは赤ん坊の神経を切断すると、プラスチック製の靴箱の中に「遺体」を廃棄したらしい。そして、助手のカリーナ・クロスに向かって赤ん坊が大きかったという感想を述べ、「私を引っ張ってバス停にまで連れて行ってくれる程だったよ」と冗談を述べたそうだ。「エコー(超音波)」で胎児の様子を調べたことのあるクロスによれば、分娩を誘発するため妊婦の少女には「サイオテック(Cyotec / ミソプロストールのこと)」が投与され、赤ん坊が出てくるまでに13時間もかかったという。それなのに、ゴスネルは分娩後10秒から20秒で子供の首を切りつけたというから、何とも手慣れたものである。その場にいたクロスが見たところ、抹殺された赤ん坊は箱から手足がはみ出るほど大きかったそうで、脊髄を切断されてもまだ少しだけ動いていたという。すると、それに気づいたゴスネルは彼女に向かって、「それは反射的なもので、動いている訳じゃないんだ」と告げたらしい。しかし、法廷に召喚された専門家によれば、その発言は全くのデタラメで、赤ん坊が動いていたというなら、まだ生きていたという証拠になるらしい。したがって、哀れな赤ん坊は物凄い激痛の中で絶命したことになる。(Michael W. Chapman, FLASHBACK Abortionist Gosnell : This Baby Is Big Enough to Walk Around With Me or Walk Me to the Bus Stop, CNS News, May 13, 2013) そして、ふてぶてしいゴスネルは、殺した子の母親から中絶代として2,500ドルを受け取ったそうだ。

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(左: ティナ・ボールドウィン  / 職員のアドリネ・モートン / リンダ・ウィリアムズ / 右: アイリーン・オニール )

  闇医者同然のゴスネルは多くの後期中絶を行ったそうだが、以前の患者に関する資料が破棄されていたので、検察側は何名の妊婦を扱ったのか分からないという。何せ20年間も堕胎手術を手掛けてきたから、もしかしたら数百名もの胎児が殺されていたとも考えられるのだ。しかも、時折、妻のパールが素人のくせに、後期の中絶手術を行っていたというから噴飯物である。職員の一人であるティナ・ボールドウィンは、もちろん何の医療免許も有していないが、患者に麻酔を投与しており、15歳になる娘を連れてきて、その作業を手伝わせていたというからびっくり仰天。こんな調子だから他の職員だって似たり寄ったりだ。職員のリンダ・ウィリアムズも無免許の助手で、違法な中絶手術や麻酔投与を行っていたらしい。一方、ある中絶手術に加わった助手のアシュリー・ボールドウィンは、始末される前の赤ん坊が産声を上げていたことを証言している。彼女は生きている赤ん坊が殺されたことを認識していたので、内緒で携帯電話を取り出し、その証拠写真を撮ったという。息を引き取った赤ん坊は32週(約8ヶ月)の嬰児だった。(筆者はこの写真の映像を持っているが、ライブドア社の検閲により、掲載することができない。それに、余りにも“むごい”写真なので、筆者もためらいを感じている。)

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(左: カルナマヤ・モンガー  / 左: 「恐怖の館」と呼ばれたクリニック )

  ゴスネルの診療所は病院にあるまじき「不潔さ」をさらけ出しており、あまりにも杜撰な「医療行為」を行っていたので、死亡者が出ても不思議ではなかった。案の定、手術を受けた妊婦が死んでしまった。2009年、カルナマヤ・モンガーというブータン難民がクリニックを訪れ、主治医のゴスネルは外出中だったが、それでも中絶手術を受けたそうだ。堕胎を行うに当たって彼女は、素人の職員から多量の鎮痛剤やその他の薬を投与されたそうで、この過剰投与が原因となって死亡したらしい。このケースの他にも、無法職員らは麻酔投与の「医療行為」を行ったことがあるらしく、手術の前に麻酔を施されたフィラデルフィアの女性(22歳)は、血管と子宮に感染症を起こし、間もなく亡くなったそうだ。(Patrick Walters and Mary Claire Dale, West Philadelphia abortion doctor killed 7 babies with scissors,  ABC News, January 19, 2011) このクリニックでは医者が気軽にハサミで赤ん坊を殺し、その手下も高度な技術を要する麻酔処置で患者を死なせてしまうのだ。しかも、ゴスネルは子供の手や足をホルマリン漬けにして保存していたというから目眩がする。つまり、彼にとっては業績を示す「トロフィー」なんだろう。ゴスネルは少なくとも100名の赤ん坊を取り上げ、その首を突き刺して脊髄の神経を切断したと自白している。(Melissa Barnhart, Gosnell Abortion Clinic Employee Who Snipped Over 100 Babies Necks Gets 6 to 12 Years in Prison, The Christian Post)  まさしくホラー映画さながらの惨殺劇だ。彼のクリニックが「恐怖の館(House of Horror)」と呼ばれる所以である。

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(左: 赤ん坊の手や足が保存されている瓶  / 右: 遺体が詰まったビニール袋 )

  冷酷非情に赤ん坊を殺していたゴスネルは、「お客」の人種に応じて態度を変えていたそうだ。以前勤めていた職員の証言によれば、白人のお客だと黒人やアジア人の妊婦と違って汚い控え室で待たされることなく、クリニックで唯一の“清潔な”オフィスに通されたという。しかもその際、ゴスネル自らがエスコート役を務め、白人の妊婦がそのオフィスに入ると、テレビをつけてもてなしたそうだ。これでは有色人種の患者は腹の虫が治まらない。しかし、彼のクリニックを訪れる黒や茶色の妊婦は、たいてい低所得の下層民で他に行く当てもない弱者だから、ぞんざいな待遇を受けても我慢するしかないのだ。ゴスネルはこういった事情をよく弁えていた。そうでなければ、一旦使用した器具を清潔にせず、そのまま使い回しにした上に、いい加減な堕胎手術で“べらぼうな”料金を取る真似はできまい。たぶん、何も知らずに訪れたモンガーも、クリニックから「適当な」扱いを受けた結果、その命を失う破目になったのであろう。裁判でゴスネル医師には保釈無しの終身刑が求刑されたそうだ。

有色人種に多い堕胎数

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  妊娠中絶手術を受ける女性には、「やはり」と言っては何だが、人種間のギャップがあった。疾病予防制禦センター(Centers for Disease Control and Prevention)の調査によれば、黒人女性は白人女性の5倍も堕胎手術を受けるそうだ。(Zoe Dutton, Abortion's Racial Gap, The Atlantic, September 22, 2014) 黒人妊婦が中絶を受ける一番の理由は、端的に言って「お金」の問題であるという。白人家庭の平均資産は、ヒスパニック家庭のそれよりも18倍多いし、黒人家庭の財産より20倍も多い。とにかく、有色人家庭は貧乏人の子沢山にならぬよう、余計な妊娠があれば「間引き」を行うということだ。こんな具合だから、白人の母親なら何とかなる子育てでも、低所得の黒人やヒスパニックの母親だと難しいし、母子家庭となれば尚さら困難である。また、カイザー・ファミリー財団によれば、有色人種の女性だと健康保険だって満足に持っていないので、赤ん坊を背負い込むなんて自分の首を絞めるようなものである。だから、頼りになるのは避妊薬かコンドームくらいになってしまうのだ。

  それでも、下半身がだらしない黒人女性は、避妊など考えずに快楽のみを求め、気がつけば「あら、できちゃった」とばかりにお腹が膨れてくる。しかし、設備が整った高級施設に行くだけのお金が無いから、ゴスネルのクリニックみたいな「恐怖の館」を選ぶしかない。だが、悲劇はこれだけではなかった。黒人やヒスパニックの妊婦だと「すさんだ」家庭の出身者が多く、彼女たちの母親も十代で妊娠をして、子沢山の貧乏人だったりする。1970年代に話題となった「福祉依存の母親」という典型例で、子供に支給される福祉金や食券で生計を立てるといった母子家庭を想像すればいい。でも、肝心の「種」を植え付けた父親は、と言えば失踪か失業。最悪なのは麻薬中毒か、服役中、もしくは犯罪に巻き込まれて、先にあの世へ行ってしまったというケースもある。妊娠した娘の「男(ボーイ・フレンドもしくは「ヒモ」 )」だって、父親と同じ「ロクでなし」という場合が多く、子供の面倒を見るような連中じゃないから、養育費なんて高嶺の花。というより、父親自身が金欠状態だったりするから、逆に女房にお金を借りに来る。日本では父親を「大黒柱」と呼ぶけど、アメリカじゃ甲斐性無しの「疫病神」か、女房に金をせびる「寄生虫」の類いが少なくない。

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(左: 黒人の母親と息子  / 右: 黒人男性の群れ )

  疾病予防防禦センターの報告だと、2012年に14万8,971人の黒い赤ん坊が殺され、7万5,868人のヒスパニック系胎児が堕ろされたという。両者を合わせると堕胎総数の約55%を占めるそうだ。しかし、白人の赤ん坊も結構殺されていて、15万2,673件(全体の37.6%)の堕胎があったらしい。(Michael W. Chapman, CDC Report : 55.4% of Aborted Babies Black or Hispanic, CNS News, November 39, 2015) 妊娠中絶の実態を調査すると、地域によって人種や件数の違いが見られる。ニューヨーク州は全米で断然に多く、白人の堕胎は2万4,284件、黒人だと3万8,820件、ヒスパニックは2万6,821件となっていた。これ以外で白人の妊娠中絶が多いのは、テキサス州の2万717件で、ミシガン州の1万11件が続いている。次に、中絶をする女性の年齢を見てみると、意外にも10代の少女より20代の大人に堕胎が多いのだ。15歳から19歳までの白人女性だと1万7,079人で、20歳から24歳になると4万5,923人に増え、25歳から29歳では3万3,697人となっている。他方、15歳から19歳の黒人少女だと1万3,165人、20歳から24歳までの女性は3万7,370人、25歳から29歳だと2万7,896人となっていた。(Abortion Surveillance, Vol.64, 2012, Mobility and Mortality Weekly Report, U.S. Department of Health and Human Services) まぁ、黒人だと未婚の母も珍しくないから、夫が居なくても子供を育てるし、お金がかかる中絶手術を避けて、そのまま出産してしまうのだろう。

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(左と中央: 黒人の母子家庭  /   右: 福祉に頼るヒスパニックの親子)

  「プロ・ライフ」の支持者は、キリスト教の影響もあって極端に妊娠中絶を忌避するが、世俗の社会では強姦や近親相姦による「強制妊娠」もあるから、一概に堕胎は「罪」と呼べるものではない。トランプ大統領もこれらの要因や母胎優先を条件として中絶を認めているのだ。また、近年では出産前の検診で、難病を抱える胎児や奇形で生まれてくる赤ん坊を予測できるので、涙を忍んで中絶を選ぶ女性もいる。日本人の妊婦でも、主治医から「お子さんは障碍児として生まれてくる可能性があります」とか、「ジカ熱の感染により頭が変形した状態で生まれてきます」と告げられれば、子供の将来を鑑みて堕胎を決断することもあるんじゃないか。確かに、どうしても授かった子を生みたいという欲求があるが、ダウン症といった不治の病や神経の障害を持って生まれてくる子供は不憫でならないから、辛い人生を歩ませるよりは堕ろした方が良い、と考えてしまうのだ。もちろん、殺される胎児は可哀想だが、両親だって苦汁の選択であるに違いない。

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(写真  /  西歐系の若い女性)

  しかし、中絶の理由は他にもある。ある母親は既に充分な数の子供がいるから、それ以上の子供は望まないと考えるらしい。また、経済的に余裕がないから堕ろそうとする者もいるそうだ。これは米国などの先進国で顕著なのだが、子供を出産することで人生が大きく変わってしまうから、という理由を挙げる女性が多い。特に高校生とか20代前半の女性だと、せっかくの大学進学を断念する破目にもなるし、会社員となった女性だとキャリアを積めなくなる、というケースが出てくるからだろう。安月給の若い女性だと生活が益々厳しくなるし、不倫の結果による妊娠だとシングル・マザーになる場合だってあるから、悩んだ末に仕方なく中絶を決めたりする。それなら「最初から姦通をするな」と言いたいところが、惚れた腫れたの世界では理性が利かなくなるから厄介だ。それに、中学生や高校生の妊娠だと、両親が世間体を気にするから、娘に堕ろすよう命令することだってある。名門校に通う白人娘でも、好きな男ができれはコンドームを使わずにセックスをするから、想定外の妊娠騒ぎとなってしまうのだ。でも、お腹の子供を殺すのはやはり可哀想だし、健康な白人女性が産む赤ん坊なら引く手あまたなんだから、恥じを忍んで出産すればいいのに、とつい思ってしまう。ただ、中絶を考えた少女でも、一旦出産すると母性が目覚めて、子供を養子に出すことを拒むから、問題は更にこじれてしまうだろう。

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(左: 父親と一緒の息子  / 中央: 養子縁組で取り合いになる少女のタイプ / 右: 高値の子供を産みそうな西歐系の女性 )

  アメリカでは白人の人口が減少傾向にあるから、アフリカ系やヒスパニック系、アジア系の女性による人工中絶はそのままにしておき、白人女性にだけは堕胎の恐ろしさや残忍性を伝えると共に、出産の素晴らしさを教えるべきだろう。(「プロ・チョイス」派だって何となく反対できないんじゃないか。まさか、「黒人や南米人に中絶を認めるとはけしからん」とは怒れまい。) 仮に、中絶を法律で禁止したところで、胎児を盲腸程度にしか思っていない女性には効き目が無いだろう。それよりも、道徳的観念を植え付けた方がいい。ヨーロッパ系の若い女性に、血の絆による愛情や、祖父母から受け継いだ命を継承し、種族の系譜を絶やさない重要性など、教える事はたくさんあるはずだ。こんな風に述べれば、すぐリベラル派やユダヤ人が「ナチズムの台頭だ !」とか「優生思想の復活に繋がる」と騒ぐだろう。しかし、国家や民族にとって大切なことなら、ナチスや右翼が何と言おうが考慮されるべきで、左翼の戯言(たわごと)は無視するに限る。

赤ん坊の声なき声

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(左: カヒーシャ・リー・ ジョウガン /  中央: 父親のマシューと一緒のカヒーシャ / 右: ベッドに括り付けられたロープ )

  母親による赤ん坊殺しは痛ましいが、父親による子供の殺害も悲しいことである。数年前、オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズで幼児虐待の殺人事件が起こった。まだ三歳にしかならないカヒーシャ・リー・ジョウガン(Kyhesha-Lee Joughin)という幼女が、父親のマシュー・リー・ウィリアムズ(Matthew Lee Williams)によって殺されてしまったのだ。(Kim Stephens, Man extradited over Kyhesha-Lee Joughin's death, The Brisbane Times, 30 August 2013) この父親は不潔な部屋に娘を閉じ込めたばかりではなく、ロープに結びつけて部屋から出られないようにしていたのである。彼は妻のダニエルと別れていたが、娘の親権を握っていたようで、子供の死亡を聞いた母親はショックを隠しきれなかった。カヒーシャが父親と一緒の写真を見ると、本当にこんな虐待が起こったのかと疑いたくなる。見るからに可愛らしい幼児で、オーストラリアの国民も衝撃を受けていたそうだ。それにしても、親に殺される子供は本当に不憫である。

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(写真  /  モデルのロビン・ロウリー)

  強姦や近親相姦による妊娠中絶は議論の分かれるところだが、経済的理由や仕事優先で子供を堕ろすなんて、倫理的に間違っているんじゃないか。しかし、中絶が普通になった社会だと、「出産で太っちゃうから厭だな」と考える女性まで出てくる。でも、可愛い子供を持てるなら、ちょっとくらい体型が崩れたっていいじゃないか。オーストラリアで初の「プラス・サイズ・モデル」、つまり太めのフッション・モデルとなったロビン・ロウリー(Robyn Lawley)は、娘のリプリーを出産して大喜びだった。娘のリプリーも母親に抱きついて幸せそうにしていたから、周囲の人間も思わず顔がほころぶ。やはり、天真爛漫な子供の笑顔は人の心をなごませる。そもそも、子供はママにだっこされている時が一番幸せなんだよねぇ。幼い時に母親の愛情を充分に受けなかった子供は、成長してから薄情になったりする場合があるから、フェミニストは反対するだろうけど、子育ては本当に重要な仕事である。「育児なんか学歴の低い劣等生だって出来るじゃない」と馬鹿にするキャリア・ウーマンがいるけれど、人生に於ける幸福度や充実感を考慮すれば、専業主婦の方が良い場合だってあるはずだ。出世や経歴を優先させて妊娠中絶を選ぶ女性は、晩年になって後悔するかも知れないぞ。

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(写真  /  娘のリプリーと一緒のロビン)

  今や人工中絶は社会の一部のようになっている。これに異を唱える者は、視野の狭い頑固者と見なされるようだ。そう言えば、米国の主要メディアは大統領選挙中、プロ・ライフ派を宣言するトランプにきつい質問を浴びかけていた。顰めっ面のジャーナリストたちは、トランプに向かって「ローvsウェイド判決(中絶合法化のきっかけとなった裁判)を覆すつもりなんですか?」とか、「あなたは中絶をした女性たちを罰する方針なんですか?」としつこく質問し、トランプを「知的で独立した女性」の敵にしようと躍起になっていた。高慢ちきな大卒のリベラル派は、妊娠中絶に賛成する事が知識人の証しと思っている。だから、彼らは中絶反対者を「宗教に狂った奴ら(church freaks)」と蔑んだり、分からず屋で頑固な「田舎者(country bumpkin)」と見下したりするのだ。でも、母親に殺される胎児を守ろうとするトランプは、いくら政治的計算の上だとしても、人間としたら立派なんじゃないか。少なくとも、一貫して後期中絶まで支持するヒラリー・クリントンと比べれば、人情に厚いオヤジと映るだろう。

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  手ぐすねを引いて待ち構えるジャーナリストを前にして、トランプは中絶をした女性にも「何らかの罰が必要だ」と口にしたから、記者から「それはどんな刑罰なんですか?」と質問され困っていた。そして、目くじらを立てた記者から「中絶に反対する最高裁判事を指名するするつもりなんですか?」と責められていたので気の毒である。トランプは明言を避けていたが、筆者なら次の様な罰を提案したい。例えば、妊娠中絶をこのまま合法にするけど、子宮から出た赤ん坊は母親がメスで刺し殺すか、紐や手で絞殺することにしたらいい。子供を殺す「選択」をする母親は、我が子の目を見つめながら手に掛けるべきだ。もし、その瞬間、赤ん坊の目から涙が流れれば、その表情は母親の脳裡に焼き付いて、一生消えることはないだろう。また、生まれたての赤ん坊は口を利くことができないから、鬼のような母親に抵抗することはできまい。しかし、何らかの意思疎通で、「ママ、痛いよぉ」と叫ぶ赤ん坊の微かな声が聞こえれば、首を絞める手が緩むんじゃないか。それでも心を鬼にして我が子を殺(あや)める女性なら、元から母親の資格が無いのだ。だが、もしも恐怖で正気に戻るなら、その母親には愛情の「かけら」があることになる。我々は「ごめんね」と泣きながら我が子を抱きしめる母親を見たいものだ。


フェミニストの偶像だったワンダー・ウーマン

女性学はマルクス思想が基本

  フェミニズムは共産主義思想から由来する。一般人だと、このフェミニズムを深刻に考えていないから、女性の地位を向上させる勉強だし、いいんじゃないか、と単純に認めてしまう。しかし、女性学とは決して女性のための学問ではない。実態はその逆だ。女性を不幸にさせる奸計(かんけい)である。保守派の国民でも余り分かっていないが、共産主義とは「人間改造」を通して社会を変質させるイデオロギーなのだ。我々はコミュニズムと聞けば、私有財産の否定とか、生産手段の国有化と考えがちである。しかし、そんなのは「人間改造」が進んでからの強奪であり、こうした犯罪を許す素地をつくる為の精神破壊が、共産主義者にとって必要なのだ。共産主義者は、ある意味、武闘派と謀略派という役割分担がある。ロシアや支那、キューバでゴロツキどもを使い、暴力革命を起こしたのが武闘派だとすれば、英国を始めとする西欧諸国で、国民道徳を腐蝕させて静かに国家を乗っ取るのが謀略派であろう。我が国の場合だと、たとえば、左翼教師が皇室を罵倒することで、日本国民の団結力を削ぎ、君臣の離反が起こったところで、一気に皇室を潰すつもりたのだ。また、赤い民法学者が家族の絆を切断することで、親子は単なる同居人となり、野生動物のように、その日暮らしの浮浪者になる。さらに、隠れ共産主義者が善悪の区別を曖昧にすることで、各個人は道徳や品格のないダメ人間に変わる。自堕落な子供が増えれば、共産主義革命がやりやすい。フェミニストと呼ばれる文系共産主義者は、革命の下ごしらえを担当しているのだ。ただ、今日では革命といってもソ連のような国家を作る意志はなく、現状の伝統的社会を破壊したい、という情念が達成されれば満足というのが左翼の本音だろう。贅沢に慣れた左翼は貧乏生活が嫌なのだ。

  フェミニズムの本流を知るには、その害毒が流されている源を探る必要がある。諸悪の根源たるカール・マルクスやフリードリッヒ・エンゲルスの考えを理解すれば、彼らに追随する学者や評論家の隠された悪意が判明する。フェミニストの政治宣伝はたくさんあるが、そのうちの一つを紹介したい。まずフェミニストは女の幸せを憎む。以前、男にモテない「卒業顔」が、フェミニズムの学者なることについて書いた。醜女(しこめ)は、美人に生まれて、幸せな結婚をし、子宝に恵まれる女性を嫉妬する。「嫉妬」は人間の感情の中で、一番醜く克服しがたい感情で、「憎しみ」よりもタチが悪い。そこで女性学のブスは、幸せそうな専業主婦を貶める。家庭は安らぎの場ではなく、「牢獄」みたいなもので、主婦は家庭に縛られた女中とみなす。フェミニストの大学教授は女子学生に、「キャリア・ウーマン(career woman)は素晴らしく、専業主婦というのは能無し女である。子供と亭主の世話で一生を棒に振り、女性としての自己実現をできぬまま、自宅で埋もれてしまう哀れな下女」、というイメージを植え付ける。

  専業主婦のイメージが悪いのは、キャリア・ウーマンのイメージが、誇張されて実際より良く修正されているからだ。幸せを噛みしめる主婦を目の敵にするフェミニストは、高級なビジネス・スーツで身を包み、綺麗な都会のオフィスで働く方が、はるかに価値があると臭わせる。しかも、家事は無給だが会社勤めなら給料を取れるから、という理屈を持ち出す。そうした悪魔の囁きもあってか、ビジネス・ウーマンは他人による“金銭的評価”と“役職の昇進”があるから、自分の能力が社会的に評価されたと思って嬉しくなる。ところが、家庭内だと、褒めてくれるのは亭主と子供だけで、金銭的報酬は無いし、出世だって無い。本当なら、愛する家族からの感謝の方が素晴らしいはずなのに、フェミニストの洗脳を受けると、会社の上司から褒められる方が、より意義があると考えてしまうのだ。しかし、会社はその女性が利益をもたらすから雇用しているだけで、失敗したり病気になれば解雇の対象にしてしまう。家庭なら母親のクビは無いし、病気になれば家族が看病してくれる。だいたい、会社で福山雅治みたいな同僚と出逢って、やがて恋人になれるとか、波瀾万丈の人生だけど最後には成功する人生、といったサクセス・ストーリーはドラマの中だけ。現実の会社では、地味な努力と嫌な苦労の方が多い。家庭の主婦は女優みたいに着飾れないが、子供の世話で忙しくしていても、何となく充実している。もっとましな男と結婚したかったと思っても、鏡に映った自分を見れば割れ鍋にとじ蓋、似たもの夫婦で平穏な暮らしが遅れれば満足だ。中高年になった日本人女性は天下無敵、世界一幸せなオバタリアンになれる。亭主元気で留守がいい。亭主が死んでも遺産は残る。友達と浅草に出掛ければ寂しくない。それに孫が生まれれば、生きる張りがまたできる。オバタリアンは、議員を選ぶ投票権なんかより、綾小路きみまろのチケットが欲しい。こういう中高年のお嬢様は、誰が何と言おうとも日本の底力。フェミニストの戯言(たわごと)など聞く耳持たない。オバタリアンはフェミニストの天敵だ。

Friedrich Engels(左/フリードリッヒ・エンゲルス)
  共産主義思想に染まったフェミニストは、やたらと男女平等を唱える。夫婦でも平等に家事をしろ、とか亭主も育児休暇をとって、女房の代わりに子育てをしろ、といったお節介を言う。そんなことを本に書いて飯を喰っているのが、女性学の教授だ。ただし、そんな本は誰も買わないけど、図書館が購入してくれるから、かろうじて成立する商売である。酷い連中だと、国立大学で給料や研究費をもらったり、あるいは役所で男女平等推進委員について税金を貪っていたり、と様々。こうした穀潰しの教祖はエンゲルスだ。彼は家庭の主婦が、家父長制や単婚制家族のせいで、社会との関わりを持たなくなったと言う。そして、「妻は筆頭女中となり、社会的生産への参加から駆逐された」と見なした。(エンゲルス 『家族・私有財産・国家の起源』 戸原四郎 訳 岩波文庫 昭和40年 p.97) エンゲルスは近代工業が出現して、はじめてプロレタリアートの女性だけに社会進出の道が開けたと述べ、主婦は家庭での“私的奉仕”だから一文も稼ぐことができない、と馬鹿にしているのだ。妻は家内奴隷で、無産階級の代表。夫は金銭を稼ぐ支配者で、ブルジョアである、と勝手なことをほざいている。アホらしいけど、エンゲルスの言い分を聞いてやると、近代の産業界で働けば、妻と夫の社会的平等が樹立され、法律上で完全に平等になるんだとさ。この共産主義者曰く、

  女性の解放は、全女性が公的産業に復帰することを第一の前提条件とし、これはまた、社会の経済的単位としての個別家族の属性を除去する事を必要とする・・・。(上掲書 p.98)

  つまり、エンゲルスによれば、家の外で働く事が女性の解放なんだって。じゃあ、家庭は刑務所なのか? 彼が考える「妻」とは、夫にとって無給の専属売春婦。子供にとっては、家政婦程度。共産主義社会では、「子供たちの養育や教育は公的事項となる。嫡出子であろうとも私生児であろうと、一様にすべての子供の世話を社会が見る」というのだ。(p.100) テレビでは「女性の味方」をしている評論家が、結婚もせずに子供を産む同棲カップルを賛美しているが、結婚という神聖な制度を抹殺したいだけだろう。私生児が増えても、託児所があれば問題ない。こうなりゃ育児は託卵と同じ。他人が世話をするのだから、親の愛情なんか無い。ペット預かり所と同等か、それ以下じゃないのか? 日本でも社民党や民主党の左翼議員が、しきりに児童保育所や託児所を増やせと叫んでいるが、これは子を持つ母親のためではない。女性は出産したら、元のプロレタリアート、すなわち無産階級労働者として、工場で働けと言いたいのだ。「家庭で子供に愛情を注ぐことは無駄な行為」と考えているから、母親に託児所へ我が子を預けろ、と勧めているのである。社会主義者は、税金(他人の銭)を使って箱物を作り、“仲間”を保育士や託児所の職員に据えて、税金を呉れてやるのだ。赤い同志の職場を確保・創出してあげるとは、なんて心が優しいんだろう。

  こうして、身内の支持者が税金で養われ、左翼議員の子分どもは喜び、仕事をもらって感謝に堪えない。赤い保育士は税金を喰うばかりか、子供の魂までをも汚染する。彼らが教えることといったら、「男女平等」か「平和主義」くらいなものだ。具体的に言えば、子供が呼び合う時に、「くん」や「さん」で男女差別をしないとか、残酷な昔話は読み聞かせないとかである。昔話の「桃太郎」は、無闇に鬼を虐殺するから禁止。鬼退治をしない桃太郎なんてつまらない。しかし、赤い教師にとって「殺すこと」は一切悪である。それなら「ドラゴン・ボール」はどうなるのだろうか? 「カメ」と「ウサギ」の競争だって、同時に“ゴール・イン”じゃ子供だって飽きてしまう。実の母親が子供を育てることは、家風の伝承になるから、伝統的価値を破壊したい共産主義者にとっては許せない。共働きを勧められる親は、赤い政治家や官僚が別の意図を持っていることに気付かないから、働く女性に配慮する良い人と勘違いしてしまう。ワルい奴らは、笑顔で毒を盛るから注意が必要だ。

ワンダー・ウーマンの隠された正体

  フェミニストはとにかく性差別を無くしたい。「差別」撤廃なら、結構じゃないか、と考える一般人は甘いのだ。フェミニストは生物学的な男女の違いや、社会の慣習による男女の役割分担を、すべて破壊して、自らが「合理的精神」で設計した「夢の共産主義世界」を実現したいだけだ。こんな社会設計など役人の商売と同じで、無惨な結果に終わるのは目に見えている。しかし、無邪気な一般人は、愕然とする結果を見るまでは、如何なる警告にも耳を貸さないものだ。男女平等にするには、二つの方法がある。男を女々しくするか、女をたくましくするかである。大学で行われている「ジェンダー」学講座を聞けば分かる通り、性別が曖昧な透明人間か、性器のない「のっぺらぼう」を作ることが目的なのだ。しかし、チンチンの無い宦官とか、ヒゲをはやして太い声のオカマみたいなのが、理想的人間とは気持ちが悪い。「性転換」をやたらと話題にするNHKは、国民を性的倒錯者にしたい、という願望がある。マス・メディアを使ったプロパガンダとは恐ろしいものだ。

  日本と同じく、アメリカでもコミック漫画は大変な人気である。第二次大戦前から超人キャラクターが存在し、スーパーマンのデビューが1938年、続いてバットマンが1939年に出現。こういったヒーロー漫画が登場すると、子供たちは夢中になって読んでいた。ところが、1941年になると前代未聞の新たなヒーローが誕生したのである。それがワンダー・ウーマン(Wonder Woman)だ。女戦士アマゾネスがアメリカ合衆国に現れて、正義と自由の為に悪と闘うというストーリー。当時、正義の味方といったら男が当り前であった。スーパーマンを見れば分かる通り、筋肉隆々のゲルマン戦士か北欧の豪傑バーサーカー(berserker)といったところが定番。ところがワンダー・ウーマンは、ヴィーナスのように美しいが、軍神マルス(Mars)のように強い。現代の我々から見れば、珍しくもないキャラクターだが、おしとやかな女性が基本だった1940年代のアメリカでは画期的な企画であった。しかも、このワンダー・ウーマンの原作者は漫画家ではなく科学者であったから驚き。


  ワンダー・ウーマンを創り上げたのは、ウィリアム・モウルトン・マーストン(William Moulton Marston)という心理学者で、1918年にハーバード・ロー・スクールを卒業すると、1921年に心理学で博士号(Ph.D.)を取得した人物である。(ちなみに、当時のハーバード法学院は女性の入学を認めていなかった。) 今では人気漫画の原作者として有名なマーストン博士だが、元々漫画家を目指していたわけではない。彼はちょっと手塚治虫と似ている。医学を専攻した手塚氏だから名作『ブラック・ジャック』をリアルに描けた。漫画家としての手塚氏は、一流だが薄い左翼思考が珠(たま)にきず。『リボンの騎士』や『ふしぎなメルモ』を観ると、男か女か曖昧な中性的キャラクターが気になる。赤旗に連載していたくらいだから、きっと単純な戦争反対の平和主義者だったのだろう。ちなみに、機動戦士ガンダムのキャラクター・デザイナーだった安彦良和(やすひこ・よしかず)は学生運動上がりの漫画家である。彼は虫プロ出身者で、筆者も昔から好きな作家であるから残念。なんかアニメ論になってしまったから話を戻そう。

  マーストン博士はかつて、ハーバード大学でヒューゴ・ミュンスターバーグ(Hugo Münsterberg)という心理学者の助手をしていた。(Katha Pollitt, Wonder Woman's Kinky Feminist Roots, The Atlantic, November 2004) 師匠のミュンスターバーグが血圧測定の研究をしていたので、マーストンは後に、いわゆる「嘘発見器(lie detector)」を製作し、現在もその名をとどめている。TVドラマ観た日本人なら、ワンダー・ウーマンが悪党を金色の投げ縄で捕まえた時、その悪人が正直になって真実を語るシーンを覚えているだろう。真相を正直に告白させる縄は、嘘発見器からの発想である。「なるほど」と納得かなぁ。日本じゃ遠山の金さんが桜吹雪の刺青を見せただけで、正直に罪を認めるのだから、日本人は罪人でも素直である。また、水戸の黄門様が印籠を見せただけで、悪代官の手下が静かになるのだから、これまた日本の悪党は子供みたい。隠密で他の藩に侵入した水戸光圀一行なら、皆殺しにして知らぬ顔を決め込めば良いのに。水戸藩から「ご老公はそちらに居ませんか? 」と尋ねられたって、「さあねぇ」で終わりだ。日本人って純粋な民族である。

欺瞞のフェミニスト学者であった原作者

William_Moulton_Marston(左/ウィリアム・モウルトン・マーストン)
  左翼学者や御用学者には偽善者が多い。進歩的文化人には、言行不一致の者や裏の顔を持つ連中がゴロゴロいた。例えば共産主義が大好きだった作家の井上ひさしは、前妻好子夫人に対して、暴力をふるっていたので、人格破綻者として知られている。共産党の「九条の会」などで頑張っていた井上氏は、好子夫人と離婚後、米原ユリと再婚。彼女は共産党幹部であった米原昶(いたる)の娘で、ロシア語の翻訳家としてちょいと知られた米原万里の妹だ。今は亡き米原万里は札付きの左翼で、佐藤優(まさる)と互いに褒め合っていたロシアの手先であった。また脱線しちやったから話を戻す。表では、女性の権利獲得活動に熱心だったマーストンだが、私生活では女を弄んでいたのである。二人の女と同居生活をしていたから、世間は眉をひそめたのである。彼にはエリザベス・ハロウェイ(Elizabeth Holloway)という正妻がいて、研究の手伝いをしてもらっていた。マーストンは学術誌(Journal of Experimental Psychology)に性と血圧に関する論文(「Sex Characteristics of Systolic Blood Plessure」)を投稿したが、その時もエリザベス夫人が実験を手伝ってくれたのだ。アカデミックな姿勢を取っていたが、マーストンの研究にはいかがわしいものが混ざっている。1928年、彼は記者を招いて、自家製の「ラヴ・メーター(Love Meter)」を用いて公開実験を行った。三人のブロンド娘と三人ブルーネット娘に、グレタ・ガルボ主演の『肉体と悪魔(Flesh and the Devil)』を鑑賞させ、腕につけた血圧測定器で彼女たちの興奮度を計ったという。その測定値から、マーストンは金髪娘より、茶髪の娘の方が容易に昂奮すると結論づけたという。(Jill Lepore, The Last Amazon, The New Yorker, September 22, 2014 Issue) あまりに馬鹿げた実験がキッカケとなり、マーストンが務めていたコロンビア大学は雇用契約を打ち切り、彼は事実上ブラック・リストに載ってしまった。まぁ、当然だ。こうして失業者となったマーストンに、漫画業界から誘いが来たというわけ。

  その前に、マーストン博士の女癖とワンダー・ウーマン誕生秘話について述べねばならない。彼は女性の参政権運動に熱心であった。この運動は、女性でも男性と同じく政治的判断ができ、道徳的には男性よりも優れているという思想に立脚する。、第19世紀に、英国などでは女性を有権者にすべし、との主張が社会主義者たちのあいたで騒がれ、米国でも女性の普通選挙権獲得闘争に火がついた。男性優位思想を崩すため、左翼の文化人類学者は、キリスト教西欧世界ではない未開部族や古代世界を探究して、女性優位あるいは母系社会などを紹介していた。その一つがギリシア神話に出てくるアマゾネス(Amazōn/Amazonis)である。トロイア戦争に参加したアマゾネスの女王ペンテシレイア(Penthesileia)は、軍神アーレス(Ares)とオトレラ(Ortrera)の娘で、勇敢な女戦士。アマゾネスといったら、弓を引くとき邪魔になるからというので、左の乳房を切り取ったという伝承が有名。左翼学者は政治的未来的のためなら、神話や南方土人の話を利用するのだ。

  当時、左翼知識人は男女平等思想に執着したいた。マックス・イーストマン(Max Eastman)は、左翼転向学者で、後にフリードリッヒ・フォン・ハイエック教授やルートヴィヒ・フォン・ミーセズ教授らと共に、自由主義者になっていたが、嘗ては女性の普通選挙権獲得を支援する同盟(New York Men's League for Woman Suffrage)の創設者で、雑誌『大衆(The Masses)』の編集者を務めていた。避妊具を使った産児制限論で高名なマーガレット・サンガー(Margaret Sanger/旧姓Higgins)も、女性の権利拡大に賛成で、熱烈なフェミニストであった。マーガレットの実家であるヒギンズ家で、一番過激なのが妹のエセル・バーン(Ethel Higgins Byrne/Jack Bryneと結婚)である。この姉妹はアメリカで初の産児制限クリニックをブルックリンで開設した。フェミニズムにどっぷり浸かったエセルは、中絶推進のためならハンガー・ストライキも辞さず、ついに逮捕されてしまった。姉のマーガッレットはニューヨーク州知事と取引をし、妹の産児制限運動を辞めさせる代わりに、彼女の恩赦をもらったのである。

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(左:マックス・イーストマン / 中央:マーガレット・サンガー / 右:エセル・バーン)

  1923年頃、ある詐欺事件が元でアメリカン大学を解雇されたマーストンは、タフツ大学に移って研究を続けていた。その大学で、彼はオリーヴ・バーン(Olive Bryrne)という教え子と一緒に働く事になる。このオリーヴとは、エセル・バーンの娘であった。大学教授が若い娘に手を出すことは時折あるが、マーストンは既婚者なのに、オリーヴと恋仲になってしまったからさあ大変。不倫をしたマーストンは妻エリザベスと離婚するのかと思いきや、何と愛人の教え子と同居したいと言い出したのだ。彼はエリザベス夫人に、もしオリーヴとの情事を認めてくれないなら、離縁するぞと脅かしたという。そこでエリザベスは事態を何とか収拾しようと努め、下した決断は、自分は仕事に専念し、愛人のオリーヴが家事と育児を担当するというものだった。エリザベスには子供が二人居たので、その世話を第二夫人に任せたわけだ。そして、エリザベスはブリタニカ百科事典の編集委員をしていたので、その仕事に没頭することで気持ちの整理をつけていた。肝心のウィリアム・マーストンは、両方の妻と子供をもうけて大満足。ハーレム生活は楽しい。オリーヴはウィリアムとの子供であるバーンとドンを産んだが、その子供たちには真実を告げなかった。実の父は既に他界したとの嘘を教えていたのだ。(Glen Weldon, William Moulton Marston biography: Jill Lepore's Secret History of Wonder Woman, Slate, Nonember 3, 2014) 実の父は目の前に居るのに。オリーヴは架空のリチャード氏をでっち上げ、その未亡人の振りをしたというから、もう呆れて物が言えない。精神病というか異常である。しかも、後に彼女は自分の子供を、ウィリアムとエリザベスの養子にすることと承諾したという。過激フェミニストの娘は、やはり良識を備えていなかった。しかし、マーストン家の子供たちも、困惑していたのではないか? 2人の母親と異母兄弟4で、父親は女房の世話になっていたのだ。友達の家庭とは明らかに違うじゃないか。

Marstons
















(写真/右端の黒い服の女性がエリザベス夫人/中央の椅子に坐っているのがマーストン博士/その後ろに立つ白い服の女性がオリーブ/4人の子供たち/左端の女性は不明)

  マーストン家では幸せな二重婚が営まれていたが、アメリカ社会は第二次世界大戦の勃発により、女性が大量に動員されて、毎日が大変であった。また、戦争で犠牲者や戦歿者が出れば、息子を失った母親とか夫を失った妻も増えてくる。それなのに、女性が軍隊や工場で働くようになり、男性と平等になる夢が到来した、とマーガレット・サンガーは喜んだ。しかも、彼女にとっては嬉しいことが一つあった。1937年アメリカ医学協会が避妊法を承認してくれたのだ。この吉報をもってマーガレットは、女性や人類の勝利だとはしゃいでいたのである。戦争が起こって女性も家庭から飛び出て外で働くようになったから、フェミニストのサンガーは、期待を大きく膨らませていたらしい。しかし、彼女は政府の対応にがっかり。サンガーは合衆国政府が、女性の妊娠を防ぐために避妊対策を支援してくれるもの、と思っていた。ところが、政府は彼女の期待を裏切ったのである。戦争中に女性が妊娠していたら、働き手が減って困るじゃないか、と思っていたのだろう。しかし、当時のアメリカ社会は性的問題については、依然として保守的であった。

Elizabeth Holloway(左/エリザベス・ハロウェイ夫人)

  一方、義理の兄ウィリアム・マーストンは何をしていたのか? オール・アメリカン出版社(All American Publicaations)に雇われていたのだ。1940年、スーパーマンを世に出していたマックス・ゲインズ(Max Gaines/本来のユダヤ人名Maxwell Charles Ginzburg)は、偶然オリーヴ・バーンの『ファミリー・サークル』という記事を読んだことから、マーストンを知るようになった。ただし、オリーヴはスーパーマンをヒトラーのような正義感を持つ、危険なファシストと見なしていたのだ。ユダヤ人が作ったキャラクターを、ヒトラーみたいと酷評するなんて、あんまりじゃないか。それでも、ゲインズはマーストンをコンサルタントとして雇い、そこでマーストンは女性のヒーローが必要である、とゲインズを説得しらしい。その結果、ワンダー・ウーマンは『オール・スター・コミックス』のスーパー・ヒーロー軍団に加えられたという。戦闘が激しくなった1943年、彼は『ワンダー・ウーマン』のストーリーを書いていた。太平洋や欧州大陸でドンパチやっているのに、漫画を考えている学者なんて呑気なもんだ。『女性らしさへの闘い』という題で、戦争の神マルスや有事に携わる女性について書いていたという。彼はもし、女性が戦争で力をつければ、男性中心社会の桎梏(しっこく)から抜け出せるとか、女性がアマゾネスみたいになれば、男性よりも強くなって、戦争を終わらせることができるのだ、と考えていたようだ。戦争末期になる頃には、スーパーマンやバットマンを除けば、ワンダー・ウーマンは唯一のスーパー・ヒーローになっていた。

プロパガンダとしてのTVドラマ

  1960年代後半から1970年代にかけて、アメリカではベトナム反戦運動が盛り上がっており、その勢いに乗ってフェミニズムも台頭し始めた。日本の学生運動家も、1970年代は左翼の黄金期だったから懐かしいだろう。当時は、アメリカで持て囃されたフェミニストの旗手ベティー・フリーダン(Betty Friedan)が来日したり、彼女の著書が翻訳されたりと、女性学がとても流行った。しかし、このフリーダンは本名ベティ・ゴールドバーグ(Bettye Naomi Goldberg)といい、ロシアとハンガリーからのユダヤ移民を両親に持つ。全米女性組織(National Organization for Woman/NOW)を率いて、女性や人類の進歩のために活動していた、と紹介されるが、本当の顔は筋金入りの共産主義者で、さらに家庭では大変な暴力妻だった。後に、亭主のカール・フリーダンは散々な目に遭っていた、という裏話を打ち明けている。(Germaine Geer, The Betty I knew, The Guardian, 7 February 2006/David Horowitz,Feminism's Dirty Secret, World Jewish Review, June 12, 2000)

  フェミニストには裏の顔を持つ人物が多い。有名なグロリア・シュタイネム(Gloria Steinem)は、表向き過激派フェミニストであったが、実は陰でCIAの密告者を務めていた。彼女の母親ルースはプレスビテリアン教会のスコット人であったが、父親のレオはユダヤ人であった。母のルースは娘のグロリアと妹のスザンヌに、反ユダヤ主義の恐ろしさを教える一方で、ユダヤ人であることは誇るべき遺産であることを説いたという。(Letty Cottin Pogrebin, Gloria Steinem, Jewish Women's Archive) そうい言われてみれば、左翼思想に傾いたグロリアの性格は、父親譲りなのかも知れない。父方の祖母ポウリン・シュタイネム(paulin Perlmutter Steinem)は、左翼思想に染まった過激派だったという。孫娘のグロリアによれば、改革派のユダヤ教徒だったらしい。祖母ポウリンは女性の普通選挙権獲得のために熱弁を振るい、、当時としては急進的な思想を持つユダヤ人女性だった。そんな家系のグロリアは社会主義の学生運動に精を出す傍ら、仲間の情報をCIAのハンドラーに渡していたという。しかも、チェスター・ボウルズ奨学金という名目で、CIAからお金をもらっていたのだ。グロリアは裏で「チクリ屋」をやりながら、表ではフェミニズムと人権活動に勤しんでいた。そんな彼女を隠れ共産主義者のオバマ大統領が表彰したのである。この肌と腹が真っ黒な大統領は、事もあろうに合衆国で最も権威ある「自由メダル(Medal of Freedom)」を、反米の闘士グロリア・シュタイネムに授与したのだ。これって、CIAに協力し、国家の裨益(ひえき)をはかったからか? 残念、違います。白人社会の撲滅を図った公民権運動に貢献したからだそうで、オバマ大統領はたいそう嬉しかったようだ。この男にとって、アメリカの国益とは何なのか? 反米大統領を称えているアメリカ人を見ると、精神が頽廃した国民の末路を見ているような気分になる。

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(左:娘のキャサリン・クラハム/右:父のユージン・メイヤー)

  表向き、反権力のポーズを取っていたグロリアは、ワシントンポスト紙の所有者キャサリン・グラハム(Katharine Graham)から密かに支援を受けていた。グロリアの正体がバレそうになったとき、グラハムがマスコミ対策に応じてくれて、もみ消し工作を謀ったという。しかし、この努力も空しく、結局はジャーナリストに暴露されてしまった。このグラハム女史は共和党の大物支援者で、裏ではCIAと繋がっていたのだ。ちなみに、彼女の父親ユージン・マイヤー(Eugene Meyer)はユダヤ人で、メディア界を牛耳る一人であった。CIAはメディア界に大勢手先を潜入させて、独自のネットワークを築いている。表向きCIAはアメリカ国内で活動できないはずだが、こっそりとFBIの縄張りを侵していたのだ。

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(左:歌手のリンダ・カーター/中央:ワンダー・ウーマン/右:海軍士官のダイアナ・プリンス役)

  ユダヤ人がエンターテイメント業界で成功する秘訣を調べると、あることが分かってくる。それは、彼らが伝統や慣習、ないしキリスト教倫理に縛られていないということだ。西歐キリスト教徒ではないユダヤ人は、既成の道徳を無視したって良心が痛まない。現在なら、TVドラマで、猟奇的殺人、近親相姦、同性愛や異人種間セックス、幼児ポルノ、残虐な暴力シーン、下品な生活など、良識ある一般家庭では忌避される話題を平然と取り上げ、ドラマの中に織り込んでしまう。だから、1975年、フェミニズムの象徴たる『ワンダー・ウーマン』を実写化することなど朝飯前。ABCで『ワンダー・ウーマン』を実現させたダグラス・クレーマー(Douglas S. Cramer)は、大ヒットTVシリーズの『ミッション・インポシブル』や『ダイナスティー』を手がけた敏腕プロデューサーである。彼は当時、まだ無名のリンダ・カーター(Lynda Carter)を起用して大成功を収めた。ユダヤ人女優なら、あれほど人気が出なかったと思う。バーバラ・ストライサンドみたいなユダヤ人女性では、美女と設定されたヒーロー役は務まらない。リンダ・カーターはメキシコ系の母親を持つが、父親がイギリス・スコット系白人なので、その美貌を活かしミス・ワールドUSAでアリゾナ代表になれた。歌手としてはイマイチだったが、ワンダー・ウーマン役で永遠のスターになれた。彼女の印象が余りにも強烈だったので、後に作るワンダーウーマンの映画やドラマで、起用する女優の選考に難儀することとなったらしい。

  しかし、クレーマーは単純なTVプロデューサーではなかった。彼はNBCで『ドーン(Dawn :Portrait of a Teenage Runaway)』というドラマを制作したこともある。この作品は、家出をした10代の少女が、ハリウッドに行き売春婦として身を持ち崩すという内容であった。まだ若かったイヴ・プラム(Eve Plumb)が、主人公「ドーン・ウェザビー」を演じていたのが印象的。不埒なドラマかも知れぬが、ハリウッドでは珍しくない。むかし、ロバート・デ・ニーロ主演の映画『タクシー・ドライバー』で、ジョディー・フォスターが幼い娼婦を演じて話題になったが、ユダヤ人が支配するハリウッドでは社会的モラルは紙くず同然。フェミニズムが流行れば、それを題材としたドラマを作っても不思議じゃない。ワンダー・ウーマンは美人で魅力的なのに、妙に中性的であった。ドラマの中では同僚のスティーブ・トレヴァー大佐と親しくなるが、色恋に発展することなく、物語はもっぱら超人的能力による悪党退治。まるでレズビアンのように見えてしまう。

  超人的ヒーローの番組が成功したなら、今度はもう少し現実的内容で、新たなヒーローを作りたいと思うだろう。そこで、『チャーリーズ・エンジェル』の登場だ。1970年代当時、アメリカでは刑事ものドラマといえば、男性の警察官が主役のものばかり。『スタスキー・アンド・ハッチ』などがそうだ。ところが、ABC局内では、三人の美女を主役にしたドラマの企画が持ち上がった。これまたユダヤ人で、名プロデューサーのアーロン・スペリング(Aaron Spelling)が手がけたという。今では有名になったジャクリン・スミス(Jaclyn Smith)やファラー・フォセット(Farrah Fawcett)も、当時は無名の女優だった。亡くなったファラー・フォセットはアメリカのみならず、日本でも大人気となり、カメリア・ダイヤモンドのCMにも登場したし、彼女の妹役で採用されたシェリル・ラッド(Cheryl Ladd)も日本で有名だった。ウィスキーのCMに採用されたりして、彼女の歌と共によく知られるようになった。当時の映画雑誌『スクリーン』や『ロードショー』では度々取り上げられていたから、多くの日本人が覚えているだろう。またチャーリーズ・エンジェルでは、タニア・ロバーツ(Tanya Roberts)も有名になり、後に007シリーズでボンド・ガールになれた。三人の女探偵が事件を解決するドラマというのは、当時大きな賭であった。男社会のアメリカでは女性捜査員など弱々しく思えたからである。しかし、こうした華奢な体の美女でも、力強く男勝りの能力を発揮するから、TVドラマは面白いのかも知れない。でも、美女のビキニ姿という、視聴者向けサービスがあったから、人気が出たのだろう。それでも、男に負けない強い自立した女性、というイメージを社会に植え付けることには成功したのである。今では、頼りない男に、力強い女刑事という設定のドラマは珍しくない。

  チャーリーズ・エンジェルもまた、女性が男と同様の能力がある事を示す、プロパガンダ・ドラマであった。番組プロデューサーのスペリングは、典型的左翼ユダヤ人で、『アメリアについて(Something about Amelia)』というドラマでは、近親相姦というタブーに触れたし、『夜のリトル・レディーズ(Little Ladies of the Night)』では、家出少女と売春を扱ったという。(Ben Shapiro, Primetime Propaganda, Broadside Books, New York, 2011, p.179) スペリングがタッグを組んだレオナード・ゴールドバーク(Leonard Goldberg)も、コチコチの左翼。彼は更に過激な若手バリー・ディラー(Barry Diller)を引き上げたり、後にディズニー社の会長となるマイケル・アイズナー(Michael Eisner)とも同志であった。左翼リベラル派ユダヤ人のネットワークは、巨大な蜘蛛の巣のように張り巡らされているのだ。

弊害となるかも知れない特殊部隊

  フェミニズムの害悪は映画界から実社会へと流れてしまった。フィクションの中で、超人的アマゾネスや女探偵が活躍したってどうってことないが、合衆国陸軍でスーパー・ウーマン部隊が編成されてしまったのだから深刻だ。以前、人気女優のデミ・ムアー(Demi Moore)が出演した『G.I. ジェーン』という映画が公開され、そこそこヒットして話題になった。デミ・ムアーが海軍特殊部隊で初の女性隊員になるストーリーだが、最近、陸軍特殊部隊に、女性だけで編成されたエリート・チームの存在が明らかにされた。(Melia Patria, Muriel Pearson, et al, Inside ‘Ashley's War’,Story of a Special Ops program That Put Woman in Afganistan Warzones,Abc News, April 21, 2015) 軍隊内の同性愛者問題だって、左翼議員のせいで排除できなくなったアメリカ軍は、またもや頭の痛い問題に悩むこととなった。このチームは中東アジア地域で活動する秘密部隊で、アフガニスタンで現地人の宣伝慰撫を行ったり、女性にまつわる文化的摩擦を少なくしようとの意図を持って創設されたらしい。たとえば、イスラム教徒の家庭に踏み込んだ場合、男のアメリカ兵が女性の身体検査をすれば、イスラム教徒の男が激怒するからだ。女性兵ならムスリム女性が何か隠し持っていないかを抵抗なく検査できる。

  特殊部隊に選抜されるくらいだから、女性隊員は男並みの腕力や体力を有している。メーガン・カラン(Meghan Curran)大尉やエミリー・ミラー(Emily Miller)小隊長は、軍服を着ていなければ、普通のアメリカ人女性に見える。女性であっても武器の取り扱いや、重い荷物を持って行動することは可能だ。オリンピック選手や格闘技選手を見れば、女性でも男性以上の身体能力を持つことは理解できよう。しかし、こうしたスーパー・ソルジャーであっても、女であることに変わりがない。例えば、女性兵士が小隊か中隊に配属され、戦場で闘ったとしよう。敵の指揮官は女性兵をわざと狙って、他の兵士をおびき寄せるかも知れない。例えば、一人の女性兵を殺さぬよう狙撃して、わざと戦場で負傷させる。まだ息があり、苦痛に叫ぶ彼女を助けるために、部隊の男どもはこぞって彼女を救おうと飛び出す。そんな兵士を敵のスナイパーは、次々と狙い撃ちするだろうから、部隊のの損失は重大になる。一人の女性を餌に、二人三人と仲間を殺すことができるだろう。何が何でも女を救う文化圏の弱点を、敵軍は必ず突いてくる。指揮官といえども部下の無鉄砲さをすべて統率できない。

  女性部隊の導入は政治的リスクも考慮せねばならない。もし、彼女たちが実戦投入され、戦場で敵軍に捕まった場合、アメリカ軍司令部や合衆国政府はどうするのか? テロリスト兵が白人女の兵卒を生け捕りにして、輪姦したらアメリカの輿論(よろん)は激昂するに決まっている。それに、もしISILのようなテロリスト集団が、拘束した白人女を強姦したり、斬首したりする映像をインターネットに流したらどうなるのか? 男の兵卒なら拷問はあっても、強姦はないだろう。しかし、エリート女性部隊には、試験成績の良い中流階級の白人女性が多い。憎しみに満ちたムスリム・ゲリラ兵は、喜んで生け捕りにした高級白人を淫売のようにいたぶるだろう。こんな事が起きれば、冷静な政治家でもお手上げだ。気がかりなのは、中東戦争を拡大させたいグローバリスト集団が、わざと女性部隊の情報を流して、子飼いのテロリスト部隊に襲撃させる、といった八百長を仕組むかも知れないからだ。世間が同情を寄せるような白人女を捕虜の中から選んで、薄汚い下郎に輪姦させ、それを録画して全世界に流す。合衆国政府が規制したって、どこかの国のジャーナリストが報道するだろう。センセーションを呼ぶ映像は、アメリカの輿論を簡単に動かし、陰謀組織に買収された議員は、強姦されたり殺害された女性兵士の報復を煽るだろう。こうなれば大統領は中東地域に大規模な征伐軍を送るしかない。まさか、復讐をしないとの選択はしないだろう。それよりむしろ、徹底した殲滅作戦を提唱した方が人気が上がる。こうなれば、中東戦争の泥沼化を望む者たちはほくそ笑む。軍隊に男女平等を要求する馬鹿なフェミニストのせいで、アメリカ人はもっと大きな戦争に巻き込まれるだろう。戦場に女を出してはならない、というタブーを破った国は必ず報いを受ける。

  女性は知能や技能において、男性と同等の結果を出すことができるだろう。しかし、忘れてはならないのが、女性は細胞の一つ一つに女性の刻印を押されているということだ。染色体が違えば、体のつくりは違ってくるし、脳味噌だって男と女では異なる。脳が異質ならば、精神だって同じわけがない。運動競技で男まさりの女性でも、野蛮な男どもに捕まれば、強姦の対象となってしまう。こうした下劣な者には、男女平等だとか、人道に反するといった寝言は通用しない。上流社会出身の才女であれ、下層階級のあばずれでも、単なる女といった肉の塊で、性欲の対象になってしまうのだ。ケダモノに輪姦されて解放された女性を引き取る親や兄弟、友人、世間一般はどう反応するのか? 娘が従軍するのを許した親は後悔するだろう。家族の哀しみと世間の激昂は収まりがつかない。女性が不利な分野でも、女性の進出を主張するフェミニストは責任がとれるのか? こうした左翼に限って、肝心な時には無口になるものだ。中には雲隠れをして、ほとぼりが冷めるのを待つ奴がいる。権利を主張する時は勇ましく、責任が問われる時は卑怯に振る舞う。我々はフェミニストの口車に乗ってはならない。男女は不平等が自然だ。日本では、男の役割と女の役割が別れていたが、それで社会が潤滑に回っていたし、幸せなことも多かった。フェミニストに賛成して不幸になるより、昔の日本的価値に戻った方が賢明であろう。




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