無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

日本文化論

女帝の言葉は外国風 / 日本語だと格好悪い ?

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黒木 頼景
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カタカナ英語を使いたがる人々

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  「横文字(西歐語)」が好きな日本人は、だいたい二つ種類に分けられる。一つは、職業柄、「商売」の一環として、わざと外国語(カタカナ英語など)を使う人だ。例えば、手品師の「ピェール」は、「フランス生活が長いマジシャン」というキャラクターで客前に出る。彼は手品の最中、わざと「シル・ヴ・プレ(sil vous plaît)」と述べた後、「あっ、ついフランス語を喋ってしまいました!」とギャグを飛ばす。でも、お客さんは「いつもの冗談」と判っているから、ゲラゲラと笑って赦してくれる。「ハクション大魔王」みたいに、墨でクルッと髭を描くピェールだが、そのカード・マジックは絶品で、観客は奇抜なトリックに釘付けとなり、いつの間にか惹きつけられて行く。滑稽なメイクとは裏腹に、流れるような手さばきを見せるから、お客さんは自然と大拍手。ピェールのような一流マジシャンなら、横文字を口にしても異論は無い。

  もう一つのタイプは、大した知識も無いのに矢鱈と横文字を使う見栄っ張りだ。この典型例は東京都知事の小池百合子。彼女は日本人が相手なのに、ちょくちょく英語を交ぜてくるから、「何だこのオバはん ! ルー大柴かよ !」と突っ込みたくなる。 そこで小池語録を繙くと、過去の事例が次々と湧き出てくる。ノア・ウェッブスター(英語辞書の編纂者)も脱帽するが、「ワイズ・スペンディング(賢い支出)」、「ダイヴァーシティー(多様性)」、「ガヴァナンス(統治・管理)」、「コミットメント(誓約・献身)」、「サステイナブル(持続可能な)」といったカタカナ英語がズラリ。アラブ人相手でも英語を用いる東京都知事は、「私は国際派なのよ !」と鼻高々。でも、日本人相手の記者会見なんだから、日本語を使うべきだろう。どうして、必要も無いのに横文字を使い、その直後に「言い訳」のような「和訳」を述べるのか? ところが、小池都知事は英語だけじゃなく、ドイツ語にも堪能なようで、「メルクマーク(Merkmal / 指標)」とか「アウフヘーベン(Aufheben / 止揚)を口にして「インテリゲンチャ」を演出する。目立ちたがり屋の小池氏のことだ。「こっちを向いて !」と言うときも、フランス語風に「アトンション(attention) !」と呼びかけるんじゃないか? また、不都合な事を訊かれたら「パルドン(Pardon)?」と聞き直して逃げたり、「ケスクセ(あら、何かしら? / Qu'est-ce que c'est?)」と言って“とぼけたり”する可能性もある。だが、“得意”なアラビア語だけは、何らかの“事情”で封印しているようだ。

  小池都知事は日本国民のためにスピーチを行っているのか、それとも自分を売り出すためにコンサートを上演しているのか、筆者にはさっぱり解らない。彼女は人々が武漢ウイルスで困窮しても、あるいは移動制限で不自由になっても、お得意の英語でロックンロール。神妙な表情を浮かべながら、「ロックダウン ! (都市封鎖)」とか「オーヴァーシュート ! (患者の急増)」、「クラスター ! (集団感染)」といったカタカナ用語を並べ立てる。「誰にでも解るように、ちゃんと日本語で言えばいいじゃないか !」と言いたくなるが、日本語だけで述べたら野暮ったい。なるべく“スマート”に喋らないと、“インテレクチュアル”に思われないから。(あっ ! 筆者も、つい「ルー大柴モード」になってしまった。) こんな風に言うと、「タカ&トシ」のトシ(三浦敏和)から「欧米か!」と叱られそうだが、ユリコ様は宝塚のトップ・スター以上の存在だからOK牧場。(小池都知事ならガッツ石松のセリフを堂々とパクってもお咎め無し。)

  とにかく、仮にもユリコ女史は東京都知事なんだから、重要な発表であれば、ちゃんと「日本語」で話すべきだろう。だいたい、「ステイ・ホーム(Stay Home !)」って何だ? やけに居丈高じゃないか。普通の日本語ほ使って「家に居ろ !」とか、「自宅から出るな !」と言えばいいのに、カタカナ英語で「スティ・ホーム」なんて、人を小馬鹿にしている。我々は犬じゃないぞ !! ユリコ様(公方様?)は、給付金を配る時にも、「待て ! (Stay / Wait !)」とか「伏せ ! (Down !)」、「グルっと転がれ ! (Roll over !)」とでも言うのか? 小池氏のことだ、よく出来たら、オっちゃんオバちゃんに対しても、「グッド・ボーイ ! グッド・ガール !」と褒めそうだ。小池と同じく、役人も横文字が趣味のようで、「コンセンサス(合意)」、「コンプライアンス(法令遵守)」、「ウィンウィン(両方が得)の関係」などと言って偉そうにする。小池や官僚はエリート意識満々なんだろうが、一般国民だって教養はあるんだ ! コケにするんじゃない !

滑稽な日本の外国かぶれ

  だいたい、インテリ気取りの日本人は、何かにつけ外国語を使いたがる。例えば、マスコミは「アパートメント(or flat)」を「マンション(mansion)」と呼ぶが、アメリカ人が聞けば「一軒家の豪邸」を思い浮かべてしまうぞ。不動産屋が「マンション」と称して紹介するのは、たいてい「コンドミニアム(condominium)」みたいな物件である。新聞やテレビの報道記者は、日本語で「長屋」と言えばいいのに、白銀台とか高輪、恵比寿などに建つ高層ビルだから「マンション」と呼んで恥じない。それなら、「高級長屋」でいいじゃないか。分譲された一角に住んでいるだけなんだから。他にも、巷の賃貸物件を見ていると、様々なカタカナ名称があって何がなんだか判らない。例えば、「マカロニほうれん荘」はフィクションだけど、普通の貸しアパートなら「何とか荘」と呼べばいいはずだ。それなのに、奇妙な和製英語の「コーポ(corporate house)」、高台にある訳じゃないのに「ハイツ(heights)」と称する二階建ての貸家、フランス風に「メゾン(maison)」を附けるプレハブ住宅、ドイツ風に「ハイム(heim)」と名付けられた洋風長屋、インド総督が住んでいる訳じゃないのに「レジデンス(residence)」と呼ばれる集合住宅など、詐欺物件みたいな家ばかり。

  それでも、やっぱり日本人は横文字が大好き。特に、テレビや雑誌は奇妙な和製英語で溢れている。例えば、昔、マスコミや被服業界では「ハウスマヌカン(house-mannequin)」という言葉が流行っていた。筆者は洋服店の「マネキン(人形)」かと思ってしまったが、ブティックで働く「販売員」の呼び名と知って驚いた。実際は「女性の売り子」なんだから、「女子店員」でいいんじゃないか。ついでに言えば、「カリスマ美容師」という呼び名もあって、筆者は「新興宗教の床屋」かと思ったが、よく聞いてみると「腕のいい散髪屋」あるいは「人気の美容師」とのことだったので、「なぁ~んだ、そんな意味かい !」と呆れたことがある。だって、「カリスマ(charisma)」と言えば、神様から与えられた特別な能力とか魅力を指す言葉なので、一般的には宗教学または社会学の説明で使われる学術用語だ。

  最近のホテルでも似たことがある。例えば、よく「コンシェルジュ(concierge)」という言葉を耳にするが、宿泊客の要望や相談に応じる「世話係」なら、フランス語じゃなくて日本語の役職名を用いた方が親切だろう。病院だと「インフォームド・コンセント」なる外来語を使うが、「説明して同意を得ること」でいいじゃないか。市役所も「環境アセスメント(assessment)」なる言葉を使いたがるが、要するに「環境への影響を評価する」ということだろう。日本人が口にする変な英語は非常に多く、ホテルやレストランでの「クレーム」というのは、「苦情(complaint)」のことで、「主張(claim)」じゃおかしい。不可解な横文字は他にもあって、「歌手がブレークする」とか「今年ブレークした新人」という表現があるけど、どうして脚光を浴びるようになった藝人に対して「break(壊れる、途切れる、割る)」といった英語を使うのか? 筆者は未だに解らない。

  和製英語を口にするが、その意味や由来を知らぬまま使っている人は多い。例えば、二人並んで撮った写真を「ツー・ショット写真」と呼ぶらしいが、被写体が3人、4人、10人、36人、100人と増えたら、どう呼ぶのか? 筆者は修学旅行の時、約30名で集合写真を撮ったことがある。なら、こうした写真は「サーティ・ショット写真」というのか? 「ツー・ショット写真」と聞けば、普通は「二回シャッターを切る」と思うはずだ。この「ショット(shot / 弾丸・射撃)」は酒場でも使われる言葉で、小さなコップにテキーラを注いで飲む時、「1杯(one shot)」「2杯(two shots)」と数える。一方、英語と思っている言葉が、実はフランス語由来という場合もあるので、話す相手によって注意せねばならない。例えば、洋菓子屋の「シュークリーム」はフランス語の「ショアラクレム(Chooux à la crème)」が訛った言葉で、イギリス人が聞けば「ケーキ屋で靴墨(shoe cream)か!」と驚いてしまう。

  和製英語は「カタカナだから正しい英語」と思ってしまう虞(おそれ)がある。例えば、文房具の「ホチキス」も日本だけの呼称で、英語では「ステイプラー(stapler)」だ。昔、日本人が「ホチキス社(E.H. Hotchkiss Company)」から輸入したので、この名前が附いたらしい。遊園地の「ジェット・コースター(jet coaster)」も和製英語で、「ローラー・コースター(roller coaster)」が正しい。考えてみれば当たり前で、ジェット・エンジンなんか附いておらず、「ローラー」で滑走しているんだから、最初から「ローラー・コースター」でいいはずだ。

   日本人はある英語を別の英語で使うことも多く、改築(修理)を「リフォーム」とか「リニューアル」呼ぶが、正しくは「リノヴェイション(renovation)」と言うべきだし、「バージョンアップ」は「アップグレイド(upgrade)」、「バイキング料理」は「ビュッフェ(buffet)」、「ペット・ボトル」は「プラスチック・ポトル(plastic bottle)」と呼ぶべきだ。「メリット」や「デメリット」も日本的な使い方で、本来なら「アドヴァンテイジ(advantage)」とか「ディスアドヴァンテイジ(disadvantage)」と言う方が分かりやすい。

  日本人は色々な国から言葉を入れてしまったので、語源の種類が解らなくなっている。例えば、オランダ語から入った「コップ(kop)」だが、英語で言えば「カップ(cup)」となり、日本人の子供は何が違うのか解らない。水だと「コップ」一杯となるが、清酒だと「ワン・カップ」となる。(ガラス製の「グラス」でも、人によっては「コップ」と呼ぶからややこしい。) 野球やゴルフの試合で貰う「優勝杯」の時は「カップ」と言い、「優勝コップ」と呼んだら、景品で貰う「マグ・コップ」みたいだ。余計な事だが、白米を盛る「茶碗」は「カップ」じゃなく「ボウル(bowl)」である。日本人だとピンとこないが、この「ボウル」は「窪地」をも意味するから、「フットボールの競技場」を指すこともある。

  一般的には意識されないが、日本語にはヨーロッパ由来の言葉とカタカナ英語が併用されているので面白い。例えば、「輪ゴム」の素材は、オランダ語の「ゴム(gom)」で、口で噛むゴムは英語の「ガム(gum)」だ。しかし、歯茎を指す「ガム」は古英語の「goma」から来ているので別口となる。医療用語にはドイツ語が使われ、有名なのは医者が書き込む「カルテ(karte / krankenbericht)」である。「ガーゼ(英語 / gauze)」はフランス語(gaze)から来ているが、元々はパレスチナの地名で、ユダヤ人とアラブ人が血みどろの戦いを繰り広げる「ガザ(Gaza)」が起源であるらしい。確かに、たくさんのガーゼが必要だ。

  ついでに言うと、現在の中学生や高校生は、福沢諭吉や勝海舟が蘭学を志し、「オランダ語」を勉強していた事は知っているが、オランダに関しては意外と知識が無い。そもそも、「オランダ」は「州名」で「国名」じゃない。「ネーデルラント王国(Koninkrijk der Nederlanden)」は、「フリースラント(Friesland)」や「フローニンゲン(Groningen)」、「ヘルデルラント(Gelderland)」、「ドレンテ(Drenthe)」、「フレヴォラント(Fleboland)」、「リンブルク(Limburg)」、「ゼーラント(Zeeland)」、「ユトレヒト(Utrecht)」、「オーファーアイセル(Overijssel)」などの州で形成される連邦国家だ。ちなみに、南半球にある「ニュージーランド(New Zealand)」の国名は、元々オランダ語の「新しいゼーラント(Nieu Zeeland / Nova Zeelandia)」で、オランダの冒険商人であるアベル・ヤンソン・タスマン(Abel Janszoon Tasman)がこの島に到達したから、この名前で呼ばれたという。(第17世紀にアジア大陸に進出したオランダ人の活動は、「オランダ東インド会社」の歴史を調べてみれば分かる。) 最初は「南海の島(Staaten Land)」という名前で呼ばれていたが、後に本国の「ゼーラント州」に因んで「新しいゼーラント」と呼ばれ、さらに英語風となって「ニュージーランド」に変わったらしい。

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(左 : アベル・ヤンソン・タスマン   /  中央 : アントニー・ヴァン・ディーメン  /  右 : サイモン・ベーカー )

  ついでに言えば、オーストラリアの隣にある「タスマニア(Tasmania)」島は、元々タスマンの上司であるアントニー・ヴァン・ディーメン(Anthony Van Diemen)に因んで「ヴァン・ディーメン島」と呼ばれていたが、後に部下のタスマンに因んだ「タスマニア」という名前が一般的になった。 もう一つのトリビアを述べると、人気ドラマ『ザ・メンタリスト(The Mentalist)』で主役を務めたサイモン・ベーカー(Siomon Baker)は、タスマニア出身の俳優である。彼自身も米国のトーク・ショーで「タスマニア育ち」と答えていたから本当なんだろう。ニュージーランドやタスマニアを旅行する日本の大学生でも、国名の由来を知らない人は結構多く、イングランドの地名から取った名称と思っている。確かに、オーストラリアのシドニーやメルボルンには、「カンタベリー(Canterbury)」といった英国風の街があるから、イギリス系入植者が本国を真似たんだろうなぁ、と推測してもおかしくはない。でも、第17世紀や18世紀の頃は、オランダ人も海外で領土拡大を目指していたから、オランダ風の地名はあちこちにある。

  さらに脱線するが、NY州のマンハッタン島(ニュー・アムステルダム)にオランダ系の地名が多いのは、イギリス人と共にネーデルラント人が多く入植したからだ。有名な入植者と言えば、統治者となったピーター・スタイヴァサント(Petrus Stuyvesant)が挙げられる。彼の子孫には名士が多い。例えば、フランクリン・D・ローズヴェルト大統領の学友で、後に批判者となった下院議員のハミルトン・フィッシュ3世(Hamilton Stuyvesant Fish III)は、ピーターの末裔である。その他にもオランダ系の地名は多く、ナッソー(Nassau)とかハーレム(Haarlem)は誰でも判る。日本人旅行者も訪れるクィーズの「フラッシング(Vlissingen)」とか、ブルックリンの「ブッシュウック(Boswijck)もオランダ系の地名だ。「クリニッチ・ヴィレッジ(Greenwich Village)」の名前もオランダ語の「Groenwijck」からきている。

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(写真  /  ネーデルラントの風景)

  話を戻す。日本人が呼ぶ「オランダ語」と言っても、それが「標準ネーデルラント語(Standaardnederlands)」なのか「ホラント方言(hollandais)」、「フラマン語(vlaams)」あるいは「フリジア語(Frysk / Fries)」なのか判らず、高校生だと一つの「国語」と思いがちだ。(公用語は「一般教養ネーデルラント語(Algemeen Beschafdt Nederlands)」である。まぁ、山の手言葉を土台にした標準日本語みたいな言葉と思えばいい。) ネーデルラントの地理となれば更にあやふやで、フランス人が呼ぶ「低地国(Pays-Bas)」と聞いても、「オランダ(Hollande)」という州なのか、それとも連邦全体を指す「ネーデルラント王国」なのか、はっきりしないのだ。今の高校生や大学生は「バタヴィア」と聞けば、インドネシアの首都「バタヴィア」しか頭に思い浮かばないが、元々はネーデルラント王国の北部、つまり現在のアムステルダムやハーレム、フリースラント辺りを指す古い地名である。タキトゥス(Tacitus)などの古代ローマ人は、ここを「バタウィア(Batvia)」と呼んでいた。それで、この地域に住むゲルマン人を「バタウィア人」と呼んでいて、近くにはザクセン人も住んでいたから、オランダ人とイギリス人(アングロ・サクソン)が容姿や風俗の点で似ているのは当然である。(1795年から1806年にかけて「バタウィア共和国」というのも存在した。)

  今のご時世、日本語で言える物事でも、英語で言うと「格好いい!」という風潮は実に多い。筆者は昔、小遣い稼ぎで子供に英語を教えていたことがある。その当時、雑談で日本語を用いたら中学生や高校生の女子に馬鹿にされたから、今でも悔しい。例えば、女子高生が穿いていた「ルーズソックス」が思い出せず、「蛇腹の靴下」と言ったら、ゲラゲラ笑われてしまった。子供だからしょうがないけど、日本語の語彙が不足している子供は多く、中には「“ジャバラ”って何?」と訊いてくる女の子さえいた。さらに、筆者が「襟巻き」とか「乳母車」と口にしたら、「先生、言い方が古いよぉ ~」と笑われ、「マフラー」や「ベビーカー」と訂正されてしまった。筆者はムっときたから、「じゃあ、エリマキトカゲはマフラー・トカゲなのか?」と反論したら、「それは別 !」と簡単にあしらわれてしまった。それでも腹立たしいので、「ベビーカーというのは和製英語で、正しくはストローラー(stroller)とかバギー(buggy)、プッシュチェアー(oushchair)なんだよ」と教えたら、「えっ、そうなの !」と驚いていた。(日本で「バギー」と言えば、山道や砂浜を走る四輪駆動車か、ゴルフ・カートを思い出すから意外なんだろう。食料品店で使う「ショッピング・カート」も、英語では「バギー」だ。もう、和製英語はなくしてもらいたい。)

  乳母車ついでに教えたのは、赤ん坊を指す俗語の「アンクル・バイター(ankle biter)」とか「スプログ(sprog)」といった英単語である。日本の公立学校だと「sprog(ガキんちょ)」や「lad(若者)」という単語は教えないし、固い表現を中心に教科書が作られているから、実際のイングランドやアメリカで戸惑う日本人は多い。例えば、普通の高校生だと「約束する」を「I promise you.」と訳してしまうが、アメリカ人なら「You have my word.」と言うだろう。今ではTVドラマ『24』の影響もあって、ジャック・バウアーの名セリフを口にする人も少なくない。外国語を習得するには、現地に住むことも有効な手段だ。筆者が米国の学生寮に入居した時、ベッドの掛け布団が必要だと気づき、近くの雑貨店に赴いたことがある。そこで、寝具コーナーの店員に「デュヴェイ(duvet)ありますか?」と訊いたら、「ああ、コンフォーター(comforter)ね !」と言われたので慌ててしまった。筆者が日本人だから「おしゃぶり(dummy)と間違がわれたのかも?」と思い、すかさず「あの、キルトやブランケットのような物」と言い直した。

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(左 : 「おしゃぶり」をしている赤ん坊  /  右 : ヘソを曲げた少女)

  でも、その店員は理解していたようで、ちゃんと掛け布団コーナーへと案内してくれ、筆者は無事買うことができた。それにしても、布団の名称が赤ん坊の「おしゃぶり」とは・・・。確かに、アメリカ人は「おしゃぶり」を「パシファイアー(pacifier)」と呼ぶから混乱しないが、日本人からすると焦ってしまう。ちなみに、腹話術の人形とかは、「ドール(doll)」でもいいんだけど、筆者は何となく「ダミー(dummy)」の方を使ってしまう。自動車の安全検証の時に用いる人形も「ダミー」なので、間違いとは言えない。でも、洋服を着せた人形だと「マネキン」なので、英語というのは本当に難しい。ちなみに、「ダミー」は「間抜け」も意味するから、本当に厄介な言葉である。(日本では人を騙すための「偽会社」という意味で「ダミー会社dummy company」を使う場合がある。) そういえば、人名が変な風に使われるから、これまたややこしい。例えば、「ゲロを吐く」というときに「ラルフ(ralph)」を用いるし、便所を指すときに「ジョン(John)」と言う時がある。「リチャード(Richard)」の渾名は「デック(Dick)」だけど、この言葉は「ペニス」も意味するから、アメリカ人はどう思っているのか。民衆党員なら、軽蔑を込めてチェイニー元副大統領を「デック」と呼ぶんだろうけどね。

  ここでは関係無いけど、日本で英語を勉強しても、いざアメリカで暮らすと米国式英語で混乱することがある。例えば、ニューヨークの軽食屋で、隣のアメリカ人がマフィンみたいなパンを食べているので、筆者が何かと訊いたら、「ビスケット(buiscuit)」と教えてくれた。日本で「ビスケット」は「森永のビスケット」みたいなお菓子だが、米国だと「クッキー(cookie)」となる。筆者はあまり違いを考えていなかったので、「そういえば日本人は両方使うよなぁ」と改めて考えたことがある。「コーン(corn)」も“ややこしい”英語で、米国だと「トウモロコシ」で、英国だと「穀物(grain)」を意味して、小麦などを指す。「コーン」は穀物から「粒」を連想するから、「コンビーフ(corned beef)」は「塩粒」で漬けた牛肉となる。トウモロコシが入っていないのに「コーンのビーフ」と言うから、日本の子供が首を傾げてしまうのは当然だ。イギリス人は「トウモロコシ」を「メイズ(maize)」と呼ぶから、日本の中学生は更に頭が混乱する。度量衡も英米で違いがあり、「1パイント(pint) 」のジュースは、米国で0.473リットルだが、英国だと0.568リットルなので気をつけないと損をする。クルマに給油をする時も、米国と英国では違っているから注意。1ガロン(gallon)は米国だと3.78リットルだが、英国だと4.54リットルなので、1ガロンありの値段を日本円に換算する時には、よく考えないとねぇ。

  英米人との会話では、英語の使い方で悩むことがある。日本人は「ポテト・チップス」みたいなのを「チップス(chips)」と呼ぶが、イギリス人なら「クリスプス(crisps /固く焼いた物)」で、アメリカ人が相手だと、そのまま直訳で「チップス」でいい。たぶん、イギリス人は煎餅みたいな感覚なんだろう。奇妙なことに、日本の「ポテト・フライ」は米国で「フレンチ・フライ(French fies)」と呼ばれるが、英国では「チップス」だ。英国を旅行すれば誰でも食べる「Fish and Chips」では、日本でいう「ポテト・フライ」が出てくる。「湖池屋のポテト・チップス」ではない。日英では変な共通点があって、イギリス人と日本人は便所を「トイレット(toilet)」と呼ぶが、アメリカ人は「バスルーム(bathroom / restroom)」と呼ぶので、日本的感覚からすると何となく奇妙だ。食堂で「バスルームはどこですか?」と訊けば、風呂を探しているみたいでおかしい。また、米国で「炭酸水」を注文する時は「ソーダ(soda)」でいいけど、英国だと「ポップ(pop)」だから頭が混乱する。筆者がアメリカ人の子供に「横断歩道」を指して「zebra crossing」と言ったら、「crosswalk」と言い直されたことがあるけど、英国なら「シマウマの渡り」で通じるようだ。

  その他、和製英語で紛らわしいのは、「トレーナー(正しくはsweatshirt)」という服の種類の名称で、北米だと「運動靴」と間違われてしまう。イギリス人やカナダ人は「トレーナーズ(trainers)」と呼び、アメリカ人は「ランナーズ(runners)」とか「スニーカーズ(sneakers)」と呼ぶ。英語らしいのに間違った英語というのも多い。例えば、銀行のATMで、「タッチ・パネル」というのがあるけど、本当は「タッチ・スクリーン(touch screen)」なので、「最初から正しく表記すればいいのに」と思ってしまう。「電子レンジ」も同じで、輸入当初から「マイクロウェイヴ・オーブン(microwave oven)」と呼んでいれば、紛らわしい混乱は無かったはずだ。和製英語で馬鹿らしいのは、「OL」という名称で、だいたい「会社で働く貴婦人」っておかしいだろう。「office worker」でいいのに、誰がこんな変ちくりんな言葉を考えついたのか? 「ヤクルト・レディー」も同じで、「ヤクルトおばさん」じゃ駄目なのか? たぶん、ヤクルトは化粧品の訪問販売をする「エイヴォン・レディー(Avon Lady)」を真似たんだろう。でも、「エイヴォン・マン(Avon Man)」に輝いた英国のトップ・セールスマンを真似て、男性販売員を「ヤクルト・マン」と呼んだら、「ひょうきん族」のキャラクターみたいで滑稽だ。(なんか、伊東四朗かアーノルド・シュワルツネッガーがやりそう。)

タカナ英語は「うどん屋の釜」

  日本人が西歐語を「格好いい」と思う気持ちには、幾つかの理由がある。誰でも思いつくのは、明治時代に“近代化”を目指した日本人が、“西歐の文明”を輸入して富国強兵に努めたことだ。誰もが知っているように、我々が言う「近代化」というのは「西歐化」に他ならない。新しい日本が模範とする先進国は歐米諸国のみ。聖人君子がいると思われた支那、そして儒教を崇めていた朝鮮は、停滞した古代国家、あるいは因習に凝り固まった劣等国。したがって、漢籍を売り物にしている支那学者なんて、カビ臭い書物に埋もれた腐儒、ないし役立たずの屁理屈屋といったところだ。朝鮮語に至っては、選択する外国語じゃなかった。平成の初めまで、朝鮮語を学ぶために大学へ進もうとする高校生は“ほぼ”皆無。もし居るとしたら、よほどの変人か朝鮮系の子供くらいである。あの“みすぼらしい”民族の言葉を習うなんて、プライドの高い日本人じゃ、死んでもできない。渡部昇一先生は、英語学を「男子一生の仕事」にする価値はある、と述べていたが、朝鮮語じゃ馬鹿らしいというか、牢屋に入ったような気分になるから論外。英語を除いて日本人が自主的・積極的に学ぶのはドイツ語かフランス語、あるいはイタリア語くらいまでで、貴重な時間とお金を費やすのは、魅力的な西洋語に限る。

  今のところ、青山繁晴や小池百合子は、大して上手くもない英語を口にして、「どう? 格好いいでしょう !」と上機嫌だが、アジア移民が増えれば、英語は気取り屋の玩具じゃなく、必要な手段となってくる。なぜなら、インド人やマレー人、フィリピン人の出稼ぎ労働者が増大すれば、職場で交わされる共通語は英語しかないからだ。しかし、日本で使われる英語は、アジア人用の低級英語に過ぎないから、職場で飛び交う英語はゼンジー北京かケイシー高峰レベルの外人語。アジア移民の子供と一緒にされる日本人の子供もいい迷惑だ。アジア人の子供は日本の学校に通っても、親とのコミュニケーションは祖国の言語となるから、カタコトの日本語を話す“バイリンガル・キッズ”が増えるだけ。しかも、こうしたバイリンガル児童が話す言葉は、ダログ語とかマレー語、ベトナム語だから、日本人の子供は“格好いい”とは思わない。一方、既に移民大国となったブリテンでは、300種以上の外国語が公立や私立の学校で話され、全小学生の20%に当たる、約90万人の児童が英語以外の言語を話しているそうだ。(Elizabeth Bailey and Emma Marsden, "Hundreds of languages are spoken in the UK, but isn'talways reflectedin the classroom", The Conversation, August 21, 2017.) 

Aoyama 221(左  /  笑顔の青山議員)
  外国語を流暢に話して喜んでいる「国際派」の知識人は、多言語社会をどう思っているのか? そういえば、我らが青山繁晴先生はラジオ番組で、お得意の「米語」について話していた。あろうことか、国際派の青山先生は訪米した時、アメリカ人の入国管理官から怪しまれたそうだ。曰わく、「お前は日本の旅券を持っているのに、どうしてそんなに英語が上手いんだ?」と疑われ、詳しく尋問されたそうである。うぁぁぁ~、すごぉぉぉ~い ! さずか、青山先生は我々と違う! アメリカ人の入管職員がビックリするほど上手な「米語(ベーゴ)」を話したなんて! いゃゃ~ぁ~、羨ましいなぁぁ~。アメリカ人が「アメリカ人?!」と勘違いするほどネイティヴな発音なんて ! でも・・・、もしかしたら、単に「怪しい東洋人」に思えたから尋問されたのかも知れないよ。大変失礼だけど、アメリカ人の入管職員が先生の「米語」を理解できなくて、「何だ ! こいつ、ゴチャゴチャ喋りやがって!」と不機嫌になる場合もいるからさぁ。でも、そんなことはないだろう。だって、ベーゴをスラスラ喋る青山先生を誤解するアメリカ人なんか・・・居るはずがない。青山先生は自慢していたけど、普通にハワイでブラブラしていると、現地人から「アメリカ人」と間違われるそうだ。先生の「米語」はハワイ人が誤解するほどの「ネイティヴ」発音なんだって ! でも、現地の白人は、先生を「日系人」と思っていたからじゃないのか?

Sadiq Khan 1(左  /  サディク・カーン)
  話を戻す。日本でも「研修生」とか「留学生」の名目で、ドンドン「移民」が押し寄せてくるから、やがてブリテンやフランス、ドイツのように異人種の坩堝(るつぼ)と化すだろう。そうなると、東京や大阪といった大都市圏では、外国系の市議や知事が誕生するかも知れない。悪夢の到来はもう少し。1960年代までのブリテン人(ゲルマン系やケルト系の白人)で、ジャマイカ人やインド人の市議会議員や市長が誕生すると予想する人は少なかった。しかし、現在のロンドン市長は茶色人種のサディク・カーン(Sadiqu Khan)で、彼の両親は1968年に移住してきたパキスタン人。日本だって東京に支那人や朝鮮人、インド人、フィリピン人、ベトナム人が増えれば、アジア系の都知事が誕生する可能性はある。何しろ、東京は行政能力よりも知名度や人気度で都知事が選出されるので、候補者にはある程度の知名度が必要だ。たとえ、財政や金融に精通していても、地味な人物なら当選は難しい。でも、小池百合子みたいに口達者な女優タイプだと、枕営業と綺麗事だけで当選してしまうのだ。

Koike Yuriko 76(左  /  若い頃の小池百合子)
  いずれにせよ、小池百合子がカタカナ英語を好むのは、知的な雰囲気を漂わせたいだけで、都民の利益を考えているからではない。彼女の演説や公約は「うどん屋の釜」と同じ。「ゆ(湯)うだけ」で「中身が無い」のだ。この厚化粧知事は、鏡の前で帽子や宝石を身につけ、店員に「どう見えるかしら !」と尋ねているオバタリアンと変わりがない。こういったインテリ風の女は、ちょいと洒落た「布きれ」でも、「素晴らしいスカーフ(scarf)ですね !」とか、「御洒落なショール(shawl)」、「ゴージャスなストール(stole)」と呼んでやれば喜ぶ。たとえ、ヘンテコな絵柄でも「有名デザイナーによる特注品です」と言えば満足するんだからアホらしい。表面だけで物事を判断する人物は、イタリアに住む支那人が作った革靴でも、「ミラノでも指折りの職人が作ったハイヒールです」と囁けば、2倍の値段でも買ってくれる。目利きのようなフリをして、「やっぱり、作りが違うわ !」と言って蘊蓄(うんちく)を述べるから、本当にチョロい。小池氏のような英語屋は、目を大きくして「ファビュラス(fabulous / 素晴らしい)」とか、「マーヴェラス(marvelous / 素敵)」、「インクレディブル(invcredible / 信じられない)」と言いそうだ。ピエールなら“お決まり”の「トレヴィアぁぁ~ン」だろうなぁ~。

  小池百合子が嘘つきでも人気があるのは、上品な物腰で真剣な話をするからだ。しかし、その口の中には黒い舌が二枚ある。都合の悪い質問を受ければ、笑顔でヒラリと躱(かわ)し、「持ち帰って後ほどお答えします !」と煙に巻いて終わり。昨日は昨日で、今は今。「ケ・セラ・セラ」と唄って、バイバイだ。本人に罪悪感が無いから、矛盾した発言でも、荒唐無稽な提案でも、一向に恥じることはない。これだから、都民は何回だって騙される。上昇志向の小池百合子にとって、都政の舵取りなんか退屈である。彼女は鮫のように華やかな舞台を求め、孔雀のように自分を飾り立てる。オリンピックがどんな形であれ、世界中の観客に英語で語りかけ、「私って最高 !」と自己満足に耽るのが小池の夢だ。このオバはんなら、「ジャパニーズ・ドリィィーム」と言うかも ! ただし、我々にとったら「ナイトメアー(nightmare / 悪夢)」なんだけど・・・。

  次回は小池氏の再選について述べてみたい。



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Americans 721Japanese 111








(左 : 女性が大切にされるアメリカ  /  右 : 電車の中で居眠りをする日本人)

  普段だと、馬鹿らしいので地上波のワイドショーなんか無視するに限るが、先日ある場所にいたところ、たまたまテレビを観る機会があったので、テレ朝がやっている「モーニングショー」を見てしまった。番組を仕切るのは羽鳥慎一で、コメンテーターにはレギュラーの玉川徹。その隣には、浜田敬子(はまだ・けいこ)という女性が坐っていた。筆者はこの浜田氏のことを知らなかったが、後で素性を調べてみたら、実は朝日新聞の社員ということが判り、『週刊朝日』の編集員を経て雑誌『AERA(アエラ)』の編集長になった人物であるそうだ。ところが、雑誌編集長を退任すると、浜田氏は社の「総合プロジェクト室」に配属され、現在は米国の『Business Insider Japan』を統括する編集長になっているという。

  おそらく、浜田氏との関連なんだろうが、「モーニングショー」は『Business Insider』が掲載した渡邊裕子の記事を取り上げていた。この渡邊氏は、ハーバード大学のケネディー・スクールを修了後、米国のコンサルティング会社である「ユーラシア・グループ」に就職し、日本担当ディレクターを務めた経歴がある。そして現在は独立し、中東アジアや北アフリカの政治情勢を分析するコンサルタント会社「HSWジャパン」を設立したそうだ。同社を運営する彼女は、複数の企業から依頼を受けて日本戦略のアドヴァイザーになっているらしい。

Hamada Keiko 1Watanabe yuko 1(左 : 浜田敬子  / 右 : 渡邊裕子)
  在米生活が長い渡邊氏は、去年、エジプト人とイギリス人の男性同僚を連れて東京に出張したそうだ。そこで、彼らは移動手段として、毎日、地下鉄やJRを使っていたが、日本人の乗客が女性や老人に席を譲らない光景を見て渡邊氏は呆れたらしい。歐米人だと老婆や妊婦に対する気遣いがあり、自ら進んで席を譲るのに、我が国の乗客ときたら、電車が到着するや否や、椅子取りゲームのように小走りで駆け込むと、我先にと座席を獲得する。さらに、目的を達成した日本人は、坐った途端に目を瞑(つむ)り、自分だけの世界に没頭するそうだ。(あるいは、携帯電話の画面に釘付けとなり、周囲に何が起きても気づかない振りをする。) こうした日本人の行為に失望した渡邊氏は、当然のように席を譲る歐米人に言及し、次のように述べた。

  彼らを見ていると、こういう行為が本能的に身についていて反射的に自然にできているんだなと感じる。おそらくこれは、幼い頃からのしつけと、長年の習慣の賜物だろう。(渡邊裕子 「『日本人はなぜ席を譲らない?』とツイートしたら『レディーファーストって意味不明』と猛反発された」、Business Insider、2019年3月10日)

  筆者からすると、「やれやれ、またかぁ~」といった感想しか思い浮かばない。バブル景気が持て囃された1980年代、「これからは国際化の時代だ!」という一大ブームがあり、あまたの評論家や大学教授が、こぞってテレビやラジオに出演し、歐米諸国と我が国を比較して、「日本は遅れている!」とか「閉鎖的だ!」と大合唱していた。日本と歐米では歴史や文化が違うのに、仕事や留学で米国や歐洲に住んだインテリどもが、それを詳しく吟味せず、一方的に同胞を断罪する姿は非常に醜い。だいたい、歐米人と表面的に付き合ったくらいで“カルチャー・ショック”を受け、帰国してから同胞に当たり散らすなんて、本当に情けない。日本国民は彼らの劣等感を解消するための捌け口じゃないぞ。一般的に、洋行帰りの連中は、“遅れた”祖国に戻ってくると、テレビ局のプロデューサーや雑誌の編集員に「後進国の日本」を“ご注進”とくる。また、その告げ口を面白がるマスコミは、「ゼニ儲け」のネタになると踏んで、積極的に歐米の駐在員や留学生を出演させて喜ぶ。すると、反省好きの一般国民は、「そうかぁ~、これからは国際化の時代だから、日本人も態度を改めなきゃ・・・」と考える。まったく、何とも「お人好し」な民族だ。

  筆者も日本人が総て善良とは思わないが、渡邊氏が目にした「日本人」というのは、一体どんな種類の人々だったのか、とても興味が湧く。彼女は電車に乗った時、日本人の乗客がベビーカー(乳母車)を押した女性や、身体障碍者に対して親切ではなかった、と落胆したそうだ。ニューヨークの地下鉄なら、見ず知らずの人に対してでも、近くに居る乗客が「ヘイ、手伝おうか?」と尋ねたり、周りの乗客に対し、「ほら、あんた達、ちょっと手を貸してくれよ!」と声を掛け、自然発生的なチームができるそうだ。渡邊氏は次のように呟く。

  このような、アメリカに住む人たちの、ボランティア精神旺盛で、半ば強引で、もしかしたら日本では「おせっかい」と言われそうな行動や、同僚たちの日本の電車における積極的な親切さを見るにつけ、この違いは一体どこからくるのかと常々疑問に思っていた。(上掲記事。)

  確かに、アメリカ人には気軽に手伝ってくれる人がいるから、「親切な国民だなぁ」と思うことはしばしばあるが、筆者は日本人が道徳的にアメリカ人より劣っているとは思わない。なぜなら、普通の日本人は困っている人を見かければ助けようとするし、妊婦や老人、子供、身体障碍者がいれば尚更だ。渡邊氏が推測するように、電車の中で席を譲らないのは、通勤時間が長く、疲れている人が多いからだろう。しかし、中には「気恥ずかしさ」から声を掛けることができない、という人もいるんじゃないか。また、中高年女性に席を譲ろうしてても、「もう直ぐ降りますから」と断られて、気恥ずかしさを覚えることもあるし、「あら、私そんなに老けて見えるのかしら・・・」とショックを受ける中年女性もいるから、「余計な事はやめておい方がいい」となる。もし、本当に疲れている老人や、大変そうな妊婦、怪我をした人が前に現れば、「どうぞ」と席を譲るのが日本人だ。

「婦人優先」思想の愚かしさ

  でも、渡邊氏は「親切な日本人」のことは紹介したくないようで、代わりに外国人の優しさを紹介していた。例えば、ベトナムやケニアに住んだことのある友人の話を取り上げ、ベトナムの若い子達は年上の人に席を譲るとか、ケニアでも年寄りが大切にされている、と紹介する。また、支那に住んでいた渡邊氏の友人によれば、あのように人口の多い支那ですら、老人と子供を連れた人を見ると、若い人は積極的に席を譲るんだって。へぇぇ~。立派じゃないか。日本国籍を捨てて、支那大陸に永住したらどうなんだ。ついでに、渡邊氏も日本国籍を破棄して、支那国籍やベナム国籍、ケニア国籍を取得してアジアやアフリカに住んでみればいい。日本人はチャンコロ屋の教師から、「支那人は長幼の序を大切にする」と教えられているが、そんなのは身内だけ。評論家の黄文雄も述べていたが、「他人なんか、いつ死んだって構わない」と思っている。だいたい、老人や子供を大切にする民族が、他人の臓器を無理やり摘出して、「裕福な患者さん、いらっしゃい~!」と販売するのか?

  日本人の国民性にケチをつける渡邊氏は、彼女のツィートに噛みつき、「それでも日本は良い国だ」と反論する日本人に反撥を覚えていた。そして、渡邊氏はもっと日本人を批判すべく、「レディー・ファースト(ladies first)」を持ち出す。彼女は読者から寄せられた反論メッセージを紹介し、日本には「レディー・ファースト」というコンセプトを理解できない人がいると評していた。渡邊氏は世界経済フォーラムが発表した「男女平等ランキング」を引き合いに出し、2018年、日本は149ヶ国中110位で、G7最下位を更新しているから、「世界の中で最も男女不平等が激しい国」であるという。

  こんな戯言を聞くと、「まぁ~た、国際機関の統計をネタにした日本バッシングかよぉ~」、とぼやきたくなる。どうして、こうも歐米で学歴つけたインテリ女性は、よく調べないで国際機関を信用するのか。こんな調査報告書なんか、「どんな連中」が「どんな目的」で作成したのか判らない。渡邊氏は盲目的な国連崇拝者と同じタイプだ。このランキングを見た人なら判ると思うけど、日本より上位の国を知れば「一体どんな評価基準を用いているんだ?」とビックリするはずだ。もちろん、上位は定番の北欧諸国が占めている。(「The Global Gender Gap 2018」にある表からの順位。)

  1位 アイスランド 
  2位 ノルウェー
  3位 スウェーデン
  4位 フィンランド

ところが、5位はニカラグア、6位がルワンダ、8位にフィリピン、10位にはナミビアがつけている。驚くのはまだ早い。ドラム・ロールを附けて紹介したくなるけど、以下の国名を目にしてビックリしちゃいけないよ。

 40位 コロンビア
  41位 エクアドル
  43位 ウガンダ
  44位 ジャマイカ
  47位 ジンバブエ
  48位 ハングラデッシュ

  とまぁ、この辺で厭になってしまうが、更に紹介すると、

  71位 タンザニア 
  76位 ケニア
  79位 スリナム
  87位 エル・サルバドル
  89位 ガーナ
 101位 マレーシア
 103位 支那
 107位 グァテマラ
 106位 フィジー
 109位 モーリシャス
 110位 日本

   ざっと、こんな順位になっているけど、一般国民の中には「モーリシャス(Mauritius)って、何処の国?」と首を傾げる人もいるんじゃないか。世界地図を広げてもらえば判るけど、インド洋側に面したアフリカ大陸の沖合にマダガスカル島があるが、その東に位置するのが「モーリシャス」で、小さな島々から成る共和国。この島は昔、ネーデルラント領になっていたから、ナッソウのモーリッツ公(Maurits van Nassau)に因んで名付けられたという。ちなみに、彼はネーデルラント連邦共和国の初代君主、「沈黙王(Willem de Zwijer)」と呼ばれたオレンジ公ウィレム1世の息子で、「オレンジ公マウリッツ(Maurits van Oranje)」としても知られている。

Bangladesh 1El Salvador 2








(左 : バングラデッシュの女性 / 右 : エル・サルバドールの女性 )

  普通の日本人なら、こんな僻地の島は知らないと思うけど、ここで暮らす女性は、日本人女性よりもランクが上らしい。でもさぁ、日本人女性の社会的地位が、支那人やマレー人のそれよりもずっと低いなんて、あまりにも馬鹿馬鹿しいじゃないか。しかも、「フィジー」に住む南洋土人よりも低いというから、もうアホらしくて聞いていられないだろう。常識で考えてみれば分かるけど、コロンビアやエクアドル、エル・サルバドル、バングラデッシュから逃れてくる難民はいるけど、日本からこれらの国へ逃れる女性がいるのか? 日本人女性を憐れむ渡邊氏は、試しに、中南米で暮らす一般人女性に向かって、「あなた達は日本人女性より恵まれています」と言ってみろ。どんな答えが返ってくるのか楽しみだ。

Filipinos 1Uganda 2








(左 : フィリピンの女性  /  右 : ウガンダの女性)

  とにかく、外国のフェミニストが何と言おうとも、“まとも”な学者が調べれば、日本女性のランクは1位か2位である。日本の順位が低いのは、民間企業とか役所、学校に勤める“うだつの上がらない”能無し女が、日頃の“鬱憤”をぶちまけるからだ。もし、料亭の女将とか職人を率いる棟梁のオカミさん、本家の隠居婆さんなどを調査すれば、「日本女性の地位は物凄い」と分かるはずだ。筆者が小さい時から知っているオバちゃんは、もう引退したけど、以前は敏腕の保険外交員で、上司よりも給料が高く、亭主を尻に敷いていた。こういった有能な女性は、そもそも調査員に会わないし、たとえ会っても愚痴をこぼさない、余計な事は言わない、儲かっていても秘密だから、調査資料には貢献しないものである。しかも、外人の学者は日本語が全くの苦手で、彼らは英語の達者なホワイトカラー女性ばかりに接触し、彼女達から聞き取り調査をするので、どうしても歪んだ日本人像を抱きやすい。

Jamaica 1Ghana 2








(左 : ジャマイカの女性  / 右 : ガーナの女性 )

  話を戻す。渡邊氏によると、日本から「レディー・ファーストが消えた」のではなく、そもそも「日本には最初から存在していない」そうだ。そして、彼女は「なぜ、日本の男達はレディー・ファーストができないのか?」と疑問を呈する。だが、渡邊氏が思いつく答えは明快で、日本人男性が「知らない」だけ。なぜなら、日本で育つ男の子は、「真摯たるもの、女性を守り、敬意を持って大切に扱わねばなぬ」という騎士道精神や、「女性をエスコートする際のマナー」の基本を、家でも学校でも教えられていないからだという。そして、女の子の方も、「エスコートのされ方」を教えられていないからである。

  へぇぇ~。なるほど、日本には武士道精神があっても騎士道精神が無いから、女性に対する敬意が無いのかぁ~。要は、女性を自動車に乗せる時に、助手席のドアを開けないとか、重い荷物を運んでやらないからダメということらしい。でも、日本人だって恋人にはドアを開けてやるし、子供が重いバッグを持っていれば助けてやるぞ。(ただ、40年くらい連れ添った夫婦だと、別々に行動する方を好み、「別れない理由は?」と訊かれると、困った奥様は、「そうねぇ~、“人類愛”かしら・・・」なんて答える。何しろ、ペットの猫ちゃんやワンちゃんの方が大切なんだから仕方ない。巷のカミさん達ときたら、ビタミン不足の老犬をいたわり、ちょっと値が張る「高齢用ペットフード」を買うくらい、ペット愛が強いんだから。肝心の亭主にはサバの缶詰くらいなのにねぇ~。) 渡邊氏には分からないだろうが、日本で職場の同僚女性に「レディー・ファースト」を行うと、「何か下心があるんじゃないか?」と疑われる危険性がある。また、トドみたいな体型のオバちゃんとか、ひねくれたブス、難癖をつけそうなフェミニストなんかは、助けようとは思わないし、何かあるとマズいから、「君子危うきに近寄らず」と最初から係わらず、知らんぷりするのが得策だ。

  そもそも、日本人男性に対し、「レディー・ファーストが身についていないわよねぇ~」と文句を垂れる女性って、どんなタイプなんだ? 渡邊氏は日本人の現状に不満を漏らしていたけど、彼女が接する周囲の日本人男性はどうなのか、具体的に知りたい。筆者が米国に留学していた時、図書館で「まともな婦人」を目にすれば、さっとドアを開けてやったし、前方から近づいてくれば、ドアを開いて待ったものだ。女性が重い荷物を持っていれば、「持ちましょうか?」と声を掛けるのは普通だったし、クルマのドアを開けてやるのもしょっちゅうだ。でも、筆者とアメリカ人との違いは、その「心掛け」にというか、「信条」にある。

  筆者の「レディー・ファースト」は総ての女性を対象にしておらず、筆者の好みとか判断に基づき、嫌々ながらの「レディー・ファースト」はしないことに決めている。なぜなら、「明き盲(めくら)」になって平等な親切を義務にすることはできないからだ。一方、アメリカ人は誰にでも“平等”に「レディー・ファースト」を行う。が、それは女性を大切にするからではなく、「レディー・ファーストむを行っている「自分」が好きなだけ。つまり、アメリカ人には偽善者が多く、紳士的な行動を取って、自分の姿を周囲に見せびらかす。彼らは自分が如何に立派な紳士であるかをアピールし、世間の評判を上げようと心掛ける。なるほど、渡邊氏が言うように、アメリカ人の男の子は幼い時から女性を優先するよう躾けられているが、それは「自然」な気持ちからではない。「調教」と言った方がよいだろう。

Emily Blunt 6Cindy Crawford 24AJ Cook 5








(左 : エミリー・ブラント  /  中央 : シンディー・クロフォード  / 右 : A.J.クック )

   一応、紳士を理想とするアメリカだと、 白人の男の子は、教師や親から「気に入らない女性でも、ちゃんとレディー・ファーストにしなさい」と注意されるので、仕方なく紳士ツラをしている場合が多い。例えば、シンディー・クロフォード(Cindy Crawford)や、A.J.クック(Andrea Joy Cook)、エミリー・ブラント(Emily Blunt)みたいな女性が前に現れれば、率先してドアを開けたり、荷物を持とうとするが、ウッピー・ゴールドバーグ(WhoopieGoldberg)みたいな黒人やサラ・ギルバート(Sara Gilbert)のようなユダヤ人、マーガレット・チョー(Margaret Cho)の如きアジア人、ルナ・ローレン・ヴェレス(Luna Lauren Velez)風のヒスパニック女性だと、何となく「どうでもいいや」と思ってしまい、そのまま通り過ぎたりする。いくら調教されたアメリカ人とはいえ、やはり心の底には「好き嫌い」の感情が渦巻いているから、「レディー・ファースト」をする時の表情や態度に温度差が出てくる。様々な人種が雑居する国では、微妙な差別や表面上の親切が横行しても不思議じゃない。日本人は“偽りの心”で善いことをすることに抵抗があるから、無差別の「レディー・ファースト」に躊躇ってしまうのだ。

Margaret Cho 3Whoopie Goldberg 3Sara Gilbert 2Luna Lauren Velez 1








(左 : マーガレット・チョー  / ウッピー・ゴールドバーグ   /  サラ・ギルバート  / 右 : ルナ・ローレン・ヴェレス )

  なるほど、「レディー・ファースト」の起源には騎士道精神があるのかも知れないが、アメリカ人は他人の目を意識した「偽善行為」を“自然”にできるので、ある意味すごい。敬虔なキリスト教徒のアメリカ人なら分かると思うが、聖書には次のような言葉がある。

  見てもらおうとして、人の前で善行をしないよう注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとでむくいをいただけないことになる。(マタイの福音書第6章1節)

  アメリカには聖堂や学校で熱心に祈る姿を見せびらかし、自分が如何に敬虔な信者であるかをアピールする輩がいる。もし、本当に天主に祈りを捧げたいなら、学校に行く前、誰も居ない寝室の中で独り静かに祈ればいいじゃないか。外で実践する慈善行為だって同じだ。知り合いが見ていなくても、進んで小汚い下層民や乞食に優しくすればいい。ところが、名門大学を目指すアメリカ人は、どのようなボランティア活動をしたのか、自己推薦文に堂々と書く。ツラの皮が厚い奴になると、面接で蕩々と喋るんだから、聞いている方が恥ずかしくなる。アメリカでよく見かける「レディー・ファースト」だって、ホントに「本心」からの行為なのか怪しいぞ。

  渡邊氏は日本人に「レディー・ファーストの精神が欠けている」と説教するが、そもそも米国には「レディー」がそんなに多くいるのか? 歐米諸国にたって「オバタリアン」や「生意気な小娘」、「ズベ公もどき」、「単なる大人の雌」だってあちこちに居るじゃないか。アメリカ人は街の「立ちんぼ(娼婦)」に対しても「レディー」と呼びかけるが、本来なら、教養とマナーを兼ね備えた中流階級以上の婦人を意味したはずだ。

  昔、クラナダTVが放送した『シャーロック・ホームズ』を観たんだが、ある一つのシーンが今でも印象に残っている。ベーカー街の自室にいるホームズは、ある研究に忙しく、誰とも会いたくはなかった。しかし、家政婦のハドソン夫人は、玄関先で探偵の依頼をする女性の訪問を受けた。そこで、ハドソン夫人は二階にいるホームズの部屋に赴き、依頼の件を告げようとした。ところが、ホームズは研究に夢中で、「今、依頼を受ける暇が無いので、その女性に断ってくれないか」と頼んだ。その時、戸惑うレイモンド夫人はホームズに向かって、「でも、彼女はレディーなんですよ!」と声を強める。すると、この言葉を聞いたホームズは一瞬で表情を変え、「では会いましょう。その婦人を部屋に通してください」とハドソン夫人に告げたのだ。

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(左と中央 : ジェレミー・ブレット   /  右 : ゲイル・ハニカット )

  富豪の屋敷に奉公する下女とか、職人の女房、つまらない仕事を持ちかける商人といった、単なる「ウーマン」なら追い返しただろうが、ある程度の身分を持つ貴婦人(lady)となれば話は別だ。たぶん、ホームズは「何らかの差し迫った問題があるに違いない」と察し、一応要件だけは聞いておこうと思ったんじゃないか。まぁ、ドラマだから仕方ないけど、身分の高いレディー役には、ゲイル・ハニカット(Gayle Hunnicutt)みたいな女性が起用されるから、視聴者も親身になって耳を貸したくなる。余談になるが、シャーロック役のジェレミー・ブレットの演技は絶品で、特に美しい貴婦人を相手にするときの表情がいい。一見すると冷たい表情のシャーロックだが、真摯な態度と頭脳明晰な推理は素晴らしい。緻密な論理的思考、他人を圧倒する雄弁さの名探偵を目にすれば、「やっぱり、ホームズ役には、ジェレミー・ブレットしかいないなぁ」と思ってしまう。

  またもや雑談になるが、「レディー・ファースト」について、一つ面白い逸話を紹介したい。婦人優先思想の起源を訊かれたイタリア人が、ある「心中エピソード」を話したことがある。昔、ある村に相思相愛のカップルがいた。しかし、両家の複雑な事情で二人は結婚することができない。というか、許されざる恋であった。そこで、熱愛の二人は、溺死の心中を図ろうとする。二人は船で沖に出て自殺しようとするが、男の方は惚れた女が水中で溺れる姿を見たくない。そこで、自分が先に海へ飛び込み、彼女が後追い自殺をするという事に決めたそうだ。恋人の顔をじっくり拝んだ男は、「えいっ!」と水に飛び込み溺れ死ぬ。ところが、この決死の入水を目の当たりにした女は怖じ気づいたのか、約束の心中を諦め、さっさと家に帰ってしまったそうだ。だから、イタリアでは女が先に飛び込むのを確認してから、男はそれに続くらしい。いやぁ~、「レディー・ファースト」の起源は愉快だねぇ~。たぶん、支那人も似たようなところがあるんじゃないか。エレベーターやローラー・コースターに乗るときは、女性を先に乗せることで安全性を確かめ、男は次の回を待って後から乗る。支那製の自動車とか新幹線は信用できないから、最初に乗車するのは愚かだ。やはり、女を煽(おだ)ててモルモットにしなきゃ。


薄情な日本人が輩出された理由

  「レディー・ファースト」を実践できない日本人の件は、様々な議論の分かれるところだから、ここでは深く立ち入らないが、この問題に関する浜田敬子のコメントは聞き捨てならない。彼女は老人や妊婦、乳母車を押す母親に対し、日本人の乗客が冷淡で、困っている人や助けが必要な人に手を差し伸べないと嘆いていた。浜田氏は弱い者を助けようとしない日本人男性を批判していたが、女子供という弱者を助けないのは朝日新聞も同じだろう。それどころか、朝日新聞は弱者を積極的に見捨てようとした張本人だ。

  もし、浜田氏や朝日新聞の重役たちが、女子供を助けようとする「立派な日本人」なら、どうしていち早く拉致された国民について報道し、武力を用いた同胞奪還を叫ばなかったのか? 筆者でさえ、1980年代に拉致事件の事を耳にしていたから、「おそらく、北鮮による拉致は本当だろう」と思っていた。ただ、日本には防諜組織とスパイ取締法が無いから、警察は大胆な捜査に乗り出せないし、社会党の代議士が邪魔に入るから、公然と北鮮を非難することはできまい、と半ば諦めていた。1980年代だと、まだ社会党や共産党が元気な頃で、土井たか子や高沢虎男が在日北鮮人を守っていたから、税務署や警察は悔し涙を流していた。当時は、まだ気骨のある警官や国民が生き残っていたから、もっと輿論が沸騰したはずなのに、左翼メディアは意図的に隠していたのである。

  朝日新聞に長年勤めていた浜田氏は、自分の会社が熱心に護憲運動や反軍闘争を支援していた事を知っているはずだ。正式な軍隊を持たない日本が、どうやって非力な女子供と老人を守れるというのか? 実際、日本政府は拉致された同胞を何十年もほったらかしにしてきた。拉致事件が明るみに出ても、自衛隊による奪還作戦は論外となっている。つまり、政府首脳は「必ず助け出します」と毎年叫びながら、その都度「肩透かし」で、実践するのは掛け声ばかり。本音では「早く拉致被害者の親が死んでくれないかなぁ」と思っているのだろう。もし、朝日新聞が助けを叫ぶ少女に同情するなら、どうして国防軍の創設や北鮮への武力攻撃に反対するのか? 子供を攫われた親に向かって、「あと1年待ってください」と言う警官がいたら異常だ。一般の親なら三日ともたない。一日で卒倒し、気が変になるのが普通である。それなのに、拉致被害者の家族は1年どころか、5年、20年、40年も待っているんだから、政府による実質上の「見殺し」と思われても反論できない。

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(左 : 助けを求めて涙ぐむ少女  /  右 : 口を開けて居眠りする呑気な日本人)

  浜田氏が言うように、日本人は弱者に対して冷淡なのかも知れない。しかし、それは朝日新聞やその仲間たるNHK、岩波書店、社会党、共産党、日教組、ピンク左翼が繰り返し子供達に植え付けた反日教育と反軍思想の賜物である。「レディー・ファースト」が騎士道に基づくのであれば、日本人の男も武器を取って女子供を守る気概を持つべきなんじゃないか。もし、西歐の騎士が自分の家族や仲間を拉致され、更なる脅迫や金銭の要求を受けたら、必ずや剣を取り、攫った悪党を斬り殺すだろう。奴隷にされた外国人じゃあるまいし、鎧を身につけた伯爵や公爵が、拉致犯に土下座し、金貨を差し出して、「どうか女子供を解放してください!」と頼むのか? そんな事は絶対にあり得ない。でも、日本人は北鮮に頭を下げ、「話し合いで解決しましょう」と持ちかけている。もう、末期症状だ。さらに情けないのは、国会議員の中には賄賂漬けになって、北鮮の狗(イヌ)に成り下がってる奴がいて、積極的に「友好」を呼びかける議員が盟友になっていることだ。自民党の河村建夫は、どこの政治家なんだ? もしかすると、金丸信の後継者だったりして。

  日本の伝統や文化を嫌うフェミニストや進歩的文化人を批判してもしょうがないが、朝日新聞には札付きのワルが多すぎる。朝日には同胞を救出することよりも、朝鮮人売春婦(鮮ピー)に同情する女がたくさんいて、『朝日ジャーナル』の編集長だった下村満子(しもむら・みつこ)、朝日新聞の編集委員だった例の松井やより、その仲間で早稲田大学名誉教授の中原道子(なかはら・みちこ)、朝日の記者で和光大学の名誉教授になった竹信三恵子(たけのぶ・みえこ)などは悪名高い。朝日は男も劣悪で、社長になった広岡知男(ひろおか・ともお)は支那人ベッタリで、本多勝一に至っては正真正銘、支那人の手先だった。NHKと昵懇の本田雅和(ほんだ・まさかず)と植村隆は朝鮮人の味方で、鮮人娼婦を擁護するが日本人少女は無視。たぶん、朝日新聞には「レディー・ファースト」を実践する男性社員がいたのだろうが、それは朝鮮人に限られており、日本人が対象ではない。「日本人ファースト」じゃなく「朝鮮人優先」がモットーだから、朝日は「チョウニチ」新聞って呼ばれるんじゃないか。凋落した朝日新聞は、日本国民に向けて「スポニチや東スポを買わず、一流新聞の朝日を優先的に買ってくれ!」と懇願するも知れないぞ。だって、「弱っている者を助ける精神」を説いているからね。



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