無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

ヨーロッパ

アイデンティティーを求めるフランス人 / 凋落に向かう歐洲

フランス人のためのフランス

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(左 :  タイス・デスキュフォン  /  右 : マクロン大統領に抗議するムスリム団体)

  今世紀に入ると、歐米諸国では今まで押さえつけられてきたナショナリズムが再び勃興し始めている。脳天気なまでにアフリカや中東アジアからの移民や難民を受け容れてしまった先進国は、本能的な拒絶反応を示しているのかも知れない。人権思想や進歩主義を掲げるリベラル派は、“より良き”生活を求めてやって来るエイリアンを歓迎するが、昔ながらの生活を守りたい正常な庶民は、心の底で「なぜ、あんな連中を引きずり込むんだ?」と不快に思っている。中には明言しないけど、「政府は俺達からきっちりと税金を巻き上げているくせに、あの外人どもには惜しげもなく税金を使ってやがる。どうして不法入国者や難民が“いい思い”をして俺達がそのツケを払わされているんだ? よそ者を助けた奴が自腹で養ってやればいいじゃないか ! 俺達はそれほど太っ腹じゃないぞ !」と憤慨している人もいるはず。人権派というのは綺麗事を口にするけど、肝心のお金となれば豹変し、ハッキリと「税金で・・・」と言わずに、「救済措置」と言い換えるから頭にくる。

  確かに、「善人」を演じる政治家は、地中海を渡ってくる「ボート・ピープル」を温かく迎えるが、その背後関係を剔(えぐ)ることはない。だいたい、こうした「難民」は悪徳業者や国際組織の手引きで地中海を渡ってくるものだ。そして、憐れなアフリカ難民を手助けするのは、大富豪から間接的に資金をもらうNGOとか、左巻きのユダヤ人グループだったりする。(例えば、英国の「Citizen UK」とか「Safe Passage」、「Help Refugee」といった団体とユダヤ人の運営スタッフを調べれば判るだろう。) こういったリベラル組織は如何にも怪しく、これ見よがしに溺れかけた子供を救ったり、泣き叫ぶ親子を介護して世間の同情を引こうとする。しかし、大手メディアが左翼の人脈や資金の流れについて調査することはない。むしろ、主流メディアは彼らの共犯者だ。各テレビ局は左翼団体の救出劇を大々的に報道し、政府の支援が必要な“弱者”に仕立て上げる。

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(左 : 人道主義団体に救出される難民  /  右 : ムスリム移民が溢れるフランス)

  その一方で、難民の排除を訴える保守派は悪魔と見なされ、「冷酷非道な極右」か「レイシストの低級白人」と罵られる。これは意図的な偏向報道であるが、一般人を騙すには充分だ。実際、普通のヨーロッパ人はテレビの映像を目にして、「右翼の人達って酷いわ ! あんな小さな子供に対しても罵声を浴びせるなんて。ああいう人達ってさぁ、根っからのレイシストなのよねぇ~」と呟く。でも、こう批判する人達でも、いざ自分の住む地域に難民収容所ができると、今までの寛大な精神は何処かに吹っ飛び、「なんで私のところに、そんなものを作るのよぉぉ~」と猛反発。以前は左翼政党を支持していたフランス人やドイツ人でも、急に「国民連合(Reassemblement National / 旧 : Front National)」や「AfD(ドイツのための選択肢)」に鞍替えだ。

  難民反対論者の中には頭にきて過激な行動を取る人もいるようで、真夜中に難民収容所へと向かい、建物に放火したりする。周辺地域の住民は放火事件に驚いたようなフリをするが、内心で拍手喝采だ。警官の中にも手抜き捜査で犯人を見逃したりするから、地域の結束というのは中々すごい。(場合によっては、刑事の従兄弟や友人が放火魔だったりするから、徹底した捜査ができなくなる。それに、地元民は聞き込み捜査に協力的じゃないから、尚さら捜査がしづらい。) そう言えば日本でも似たような事があった。伝書鳩を大量に飼う男に腹を立てた何者かが、その「鳩屋敷」に放火し、建物が全焼となった事件がある。まぁ、天空から鳩の糞が降ってくる生活なんて堪えられない。近所の住民は心の底で「あぁ、助かった ! 放火は良くないけど、いい気味だ !」と思っているんじゃないか。

  移民や難民が怒濤の如く押し寄せたフランスでも、堪忍袋の緒が切れた人は結構いるようで、多くの若者が立ち上がったみたいだ。こうした気運が盛り上がっている中、「Génération Identaire(GI)」という団体が注目を浴びている。この「GI(ジェネラシオン・イドンティテー)」は2012年頃に台頭した集団で、元々は「Bloc identiaire(BI)」の青年部であった。(フランスの主流メディアによれば、「BI」はナショナリズムを掲げる右翼政治団体。) 色々な解釈はあるけれど、「アイデンティティーを主張する世代」とは、要するに、異人種の群れからフランスの文化や種族を守り、それを他の国民に訴えかける抗議グループのことだ。確かに、フランス政府や主要マスコミは、中東アジアや北アフリカからのムスリム移民に対して弱腰だから、憤懣やるかたない若者が蹶起しても不思議じゃない。日本人の観光客でも気づいているが、フランス各地には髭面のアラブ人や色黒のアフリカ人がウジャウジャいる。こんな状況になれば、ケルト系のフランス人だってゾッとするだろう。だから、ちょっとでも現実の世界に目覚めた若者は、国家の人種的変質に不安を抱く。

Thais d'Escufon 02(左  / タイス・デスキュフォン )
  「GI」の中でもとりわけ脚光を浴びているのは、タイス・デスキュフォン(Thaïs d'Escufon)という広報係だ。 彼女はまだ20代前半の若い活動家だが、中々しっかりしていて左翼コメンテーターの反論にも怯まない。また、彼女はその美貌ゆえに多くのメディアに招かれている。(YouTubeにGIの公式チャンネルがあるので、興味のあるかたには、彼女のインタヴュー映像や出演番組を観て頂きたい。) 彼女はGIのスポークスマンとしてインタヴューを受けていたが、番組の司会者から、どうしてスペインとの国境付近でGIが抗議デモを開催したのかについて訊かれていた。なぜなら、GIの活動家はフランスとスペインの国境沿いであるピレネー山脈に赴き、「コルデ・デュ・ポルティオン(Col du Portillon)」という場所で抗議活動を行っていたからだ。

  タイスを含むGIのメンバー達は、「ヨーロッパ防衛」という使命に燃えており、大量に流れ込んでくる移民や歐洲のイスラム化、セクシャル・ハラスメントなどに危機感を覚えている。("Interview with Thaïs d'Escufon from Génération Indentitaire", The New Prometheism, 13 February 2021.) ただ悔しいことに、GIが異邦人による治安の乱れを世間に訴えかけると、“レイシスト”の烙印を押されてしまうのだ。それでも彼らはめげずに戦い、リベラル派による「反白人主義」に対抗しているから偉い。

  アジアやアフリカからの移民・難民、とりわけムスリムに対して警鐘を鳴らすタイスは、フランスで起きた数々の事件を取り上げていた。例えば、2020年10月、フランスのニースにあるノートルダム・バシリカ(カトリック教会の聖堂)で三人の一般人が殺害されたが、その犯人は「チュニジア国籍者」と思われるイブラヒム・アウサオリ(Ibrahim Issaoui or Brahim Aoussaoui / 21歳)であった。(Angela Charlton and Daniel Cole, "France mourns 3 killed in church attack, tight security", Associated Press, October 31, 2020.) フランス国民を震撼させた、この殺戮行為は“テロ事件”と呼ぶべき悲劇で、犠牲者の一人であるナディーン・デヴィラーズ(Nadine Devillers)は、喉を切り裂かれたうえに、首までも切断されたという。二番目の犠牲者は教会の雑用係をしていたヴィンセント・ロクェス(Vincent Loquès)で、教会の門前で刺殺された。彼には二人の娘がいて、突然の訃報にショックを受けていた。三番目の犠牲者はシモヘヌ・バロト・シルヴァ(Simone Barroto Silva)で、彼女はブラジル出身者で、長いことフランスに住んでいたという。彼女は三人の子供を残して世を去った

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( 左 :  ヴィンセント・ロクェス  /  中央 : シモヘヌ・バロト・シルヴァ  /  右 : ナディーン・デヴィラーズ  )

Brahim Aoussaoui 001( 左 / イブラヒム・アウサオリ )
  何とも痛ましい事件だが、捕まった犯人の経歴を知ると政府の入国管理に腹が立つ。どうやら、イブラヒムは貧乏なチュニジアが厭になってヨーロッパに向かったらしく、悪名高いランペドゥーサ島(Lampedusa)を経由してイタリアに辿り着いたらしい。しかし、武漢ウィルスの感染疑惑があったので、800名の難民と一緒に隔離されたという。その後、どうやったのか、イブラヒムはフランスのニースに潜り込み、教会の周辺をうろついていた。しかし、何を考えていたのか、事件当日、イブラヒムはナイフを持って教会に侵入し、僅か10分の間に三人を殺してしまったのだ。この殺人鬼は現場で警官に逮捕されたが、奇妙なことにイブラヒムは身分を示すモノを何一つ持っていなかった。(Kim Willsher, "Knife Attacker in Nice kills three people", The Guardian, 29 October 2020.)

  イブラヒムの入国手口や侵入経路は明らかにされていないが、一般的にフリカからの難民は、たとえIDとなる書類を持っていても、密航船に乗る前に全て廃棄するという。なぜなら、身分や国籍が判る書類やカードを持っていると、強制退去がしやすくなるからだ。つまり、出身国がバレると、イタリア政府やフランス政府が難民の“祖国”を特定でき、直ちに送還できるというわけ。しかし、どこの国からやって来たのか判らぬ場合、「難民(密入国者)」は強制送還されず、「国籍不明者」としていつまでも入国先に滞在できる。ヨーロッパに居坐るアフリカ難民は、密入国業者やNPOから“在留ノウ・ハウ”を学んでいるので、絶対に口を割らないし、いずれ“釈放”になるんじゃないかと思っている。中には意図的に子供を同伴する難民もいるから悪質だ。彼らはヨーロッパ人が人権問題に弱く、子供連れの難民に譲歩する、と知っているのだ。

Phillippe Monguillot 01Philippe Monguillot killers 01(左 :  フィリペ・モギィロ  / 右 : 暴行容疑で捕まった犯人 )
  インタヴューに答えるタイスは、他にも具体例を示していた。2020年の7月には、バス運転手のフィリペ・モギィロ(Philippe Monguillot / 59歳)が四人の移民によって暴行され、五日後に死んでしまったのだ。("Bus driver dies after five passengers not wearing face masks are attacked", FR 24 News, July 11, 2020.) フィリップが義務化されたマスクを着けていない乗客を注意したところ、二人の男が逆上しフィリップをバスから引きずりだし、胴体や頭部を激しく殴りつけた。他の二人は暴行を止めなかったことで逮捕され、別の男は容疑者を匿ったことで逮捕されたそうだ。亡くなったフィリップには妻と三人の娘がいたという。この事件を聞きつけたフランス人は憤慨し、約六千人の人々が通りに出て抗議活動をしたそうだ。

Axelle Dorier 001(左  / アクセル・ドリアー )
  フランスでは異人種による犯罪が多発しているそうで、23歳のアクセル・ドリアー(Axelle Dorier)という看護婦は、愛犬を連れて散歩している途中に、ヨセフ・テバル(Youcef Tebbal /21歳)という移民が運転するクルマに引っ掛けられた。すると、パニックに陥ったヨセフは急にアクセルを踏み、彼女を引き摺ったまま800mも走行したという。(John Cody, "Outrage in France after 23-year-old Axelle Dorier killed by Youcef T. and Mohamed Y. in brutal hit-and-run", Remix News, July 25, 2020.)  これだけでも充分酷いのに、テバルは免許停止の状態でクルマを運転していたのだ。同乗していたモハメッド・イェロウル(Mohamed Yelloule / 19歳)も卑劣で、被害者が引き摺られていると判っていたのに、クルマを停止させず、彼女を助けなかった。この相棒が逮捕されたのも当然だ。

  こうしたひき逃げ犯は赦せないが、容疑者の氏名を隠していたマスコミも赦せない。フランスの報道機関は、二人の家族名を伏せ、「Youcef T.」とか「Mohamed Y.」としか記さなかった。後に、憤慨したフランスの一般人がインターネットでバラしたから犯人が特定されたけど、普通の日本人は「ル・モンド」紙や「フィガロ」紙くらいしか読まないから、誰なのか判らない。スウェーデンやドイツでもそうだが、フランスの新聞やテレビは逮捕者の実名や写真を公開せず、元の国籍や人種を曖昧にしたまま報道することが通常になっている。たぶん、逮捕者の写真を公表すると、犯人が“有色人種”とか“好ましくない外国人”と判ってしまうので、左派メディアは焦ってしまうのだろう。

  でも、「一般国民が移民に対して偏見を持ってしまうから」という配慮はおかしい。可哀想なのは被害者の方で、加害者を大切にするんなて常識外れだ。だいたい、外国人を入れて殺人や窃盗、テロ事件が増えたなら、その原因を検証して世間に伝えるのがマスコミの役割じゃないか。それを蔑ろにして不逞外人を庇うなんて馬鹿げている。これなら温厚なヨーロッパ人でも反移民に傾くぞ。おそらく、リベラル派のマスコミは“真実”を伝えたら民衆の怒りが燃え上がってしまう、と恐れているんだろう。

反ナショナリズムの左翼メディア

  タイスが属するGIのメンバーは、気取り屋の中道右派と違い、ハッキリと反対の意見を表明するから偉い。サイレント・マジョリティーやフランス人女性を代表するかのように、タイスは地中海を渡ってくる難民に対し、「冗談じゃない、あなた達にヨーロッパを我が家とさせないわ !」と言い放つ。彼女は毅然として、「フランスはフランス人の国」と主張する。自分の信念を明確に述べるタイスは、その容姿も手伝って、色々なテレビ局や報道番組に引っ張り凧(だこ)だ。

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(左 : アフリカ系フランス人の子供   / 中央 : 敬虔なムスリム移民の子供  /  右 : 現代フランスで「マジョリティー」となる子供のタイプ )

  例えば、タイスは「Canal 8」 が放送する「Touche Pas à Mon Paste !」という番組に出演した。この番組を取り仕切るのは、キリル・ハヌゥナ(Cyril Valéry Isaac Hanouna)というプロデューサー業を兼ねたコラムニストだ。彼は司会業の他にも脚本家や俳優、ラジオDJ、コメディアンの肩書きを持つ。しかし、我々が注目すべきは、彼がチュニジアからやって来たユダヤ人という点だ。彼の容姿を見てみれば判るけど、どう考えても西歐系のフランス人には思えない。如何にも「北アフリカ出身者」という外見だ。また、彼の番組に招かれた他のパネリストも何人なのか判らぬ人物ばかりだ。アラブ系やアフリカ系の言論人なら一瞬で判るけど、「白人」といっても、本当にケルト系フランス人なのか怪しい「フランス人」が多い。例えば、両親や祖父母がギリシアからの移民とか、父親がアルバニア人で母親がブルガリア人というケースもある。また、ある者は祖父がルーマニア人なんだけど、祖母の方がルーマニア系ユダヤ人だったりするし、ロシア人とアジア人との混血児、あるいはセファラディー系(南歐系)のマラーノ(キリスト教徒に改宗したユダヤ人)とか、ガリチア地方から流れてきたアシュケナージム系(東歐系)ユダヤ人の子孫とか、マチマチである。つまり、こうした人々はケルト系やゲルマン系のフランス人ではない、ということだ。

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(左 : ゲストのタイス・デスキュフォン / 右 : 司会者のキリル・ハヌゥナ )

  そもそも、地上波の討論番組は“リンチ法廷”とか“八百長議論”という性質を持っている。アメリカのトーク・ショーを制作するスタッフと同じく、フランスのTVプロデューサーやディレクターもリベラル派がほとんどで、保守派を抑圧したり抹殺するのが生き甲斐だ。邪悪な制作者になると巧妙な脚本を用意し、保守派のゲストを公衆の面前で辱め、徹底的に叩き潰す。だから、ハヌゥナの番組もリンチ討論会に近い。西歐人の権利を主張するタイスを人種差別論者に仕立て上げ、みんなで罵倒し、その精神を八つ裂きにしようとする。フランスの一般視聴者なんて単細胞がほとんどだから、“サクラ”として招かれた左翼ゲストにすぐ同調する。誘導操作に気づかない人は好都合なバカとなり、タイスを「頭の弱い金髪娘(dumb blond)」と思ってしまうのだ。(興味深いことに黒人の馬鹿や左翼が登場した場合、誰も「縮れ毛のアホ」と呼ばないんだから不思議なものである。黒い髪のアフリカ人にはクルクルパーの娘がいないのか?) テレビ局の制作者は、中高年の視聴者でも子供扱い。「自分で判断できないアホ」と思っている。

  そもそも、こうしたヤラセ番組を垂れ流す放送局(C8)は、誰によって支配されているのか? これを怪しまないフランス人というのも異常である。なぜテレビを観ている国民は、普段の生活で良識を持っているのに、自分の精神に甚大な影響を与える制作者や経営者に注意を払わないのか? 冷凍餃子やハンバーガーなら、如何なる材料で作られ、どんな工場で加工されるのかを気にするはずなのに・・・。もしかしたら、腐った牛肉で作られたハンバーグかも知れないし、農薬が混じっている餃子かもしれないじゃないか。ファスト・フード店で見かけるフライド・ポテトも「パーム油」で揚げた有害食品。まるで肥るために食べているような代物である。(アメリカ人は塩分の濃い揚げポテトにケチャップをかけて喰っているから、もう救いようがない。) 子供を持つ母親になると、発癌性物質にも敏感だ。となれば、「C8」の親会社である「Canal Group」が誰によって運営されているのかが気になる。

Ara Aprikian 002(左   / アラ・アプリキヨン )
  「C8」を運営しているのは、アラ・アプリキヨン(Ara Aprikian)という社長なんだが、彼はゲルマン人とかケルト人ではなく、アルメニア系のフランス人であるという。一般の日本人はあまり知らないが、フランスにはアルメニア移民の子孫が結構多い。日本でも有名なシャンソン歌手のシャルル・アズナヴール(Charles Aznavour)もアルメニア系フランス人で、本名は「Shahnour Varinag Aznavourian」だ。本人曰わく、英語には自信が無いけど、アルメニア語やイタリア語、スペイン語なら上手に話せるそうだ。ちなみに、世界的に有名なテニス選手のアンドレ・アガシ(Andre Agassi)、人気歌手だったシェール(Cher / Cherilyn Sarkisian)、F-1レーサーのアラン・プロスト(Alain Prost)、「セレブ」と呼ばれるキム・カルダシアン(Kim Kardashian)もアルメニア系である。意外なところでは、ロシアのセルゲイ・ラヴロフ(Sergei Lavrov)外相もアルメニア系の血筋だ。

Charles Aznavour 1Cher 02Alain Prost 2Sergei Lavrov 01








( 左 : シャルル・アズナヴール / シェール  /  アラン・プロスト  /  右 : セルゲイ・ラヴロフ )

Maxime Saada 01(左  /  マキシム・サーダ)
  「C8」の親会社である「Canal Group」は、マキシム・サーダ(Maxime Saada)がCEO(最高経営責任者)となっているが、彼の血統や祖先の素性は明らかにされていない。おそらく、彼の祖父母はチュニジアかアルジェリアなどに住んでいたアラブ人かも知れないし、ひょっとすると北アフリカ出身のユダヤ人じゃないのか? というのも、「サーダ」という家族名はアラビア語やヘブライ語の名前にもあるからだ。フランス政府は人口統計や国勢調査を実施する時でも、国民の民族性や人種に触れないから、どのような種族がどれだけ住んでいるのか判らない。親子代々フランスに住み続けているユダヤ人だと、血統には言及せず、ただ「私はフランス人」としか言わないから、普通の日本人は簡単に騙される。

   そう問えば、大手の本屋に行くと、日本語に訳されたフランスの本がたくさんある。しかし、執筆者の血筋を調べる人は滅多にいない。勝手に「フランスの知識人」と思ってしまう人が普通だ。例えば、フランスの知識人であるドミニク・シュナペール(Dominique Schnapper)の本を見つけても、彼女がレイモン・アロン(Raymond Aron)の娘とは気づかないだろう。(アロンは有名な政治学者。) 以前、幾つかの著作が和訳されたギ・ソルマン(Guy Sorman)や保守派のエリック・ゼマー(Eric Zemmour)もユダヤ人である。一般的に知られている社会学者のエミール・デュルケム(David Émile Durkheim)や歴史家のマルク・ブロック(Marc Bloch)もユダヤ系フランス人であった。日本の大学教授はフランス人の著作を紹介しても、作者の血筋や出身国について言及しないので、一般国民はどんな“魂胆”で書いているのか判らない。ユダヤ人の学者だと、幼少期に受けた屈辱感や反撥心で書いている場合があるから注意が必要だ。日本でも、在日鮮人や帰化鮮人が「怨念」や「侮蔑」で反日本を書いているじゃないか。

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(左 : レイモン・アロン  / ドミニク・シュナペール  / ギ・ソルマン  / 右 : エリック・ゼマー )

Francois Beleand 02(左  /  フランソワ・ベルレアン)
  日本人が観る娯楽作品でも、「フランス人」のような「異邦人」が出ている場合が多い。例えば、米仏合作映画の『トランスポーター(Le Transporteur)』に出てきたタルコニ警部だ。一般の日本人は、この優秀な刑事がユダヤ系フランス人であるとは気づかなかった。タルコニ警部を演じる男優のフランソワ・ベルレアン(François Berléand)は、ケルト系のガリア人ではなく、ロシア出身のユダヤ人を父とし、カトリック信徒のフランス人を母とする混血児である。(筆者はこの映画を観た時、「ベルレアンはユダヤ系かも」と推測した。ユダヤ人を何百人も観察していると、何となく判るようになる。つまり、勘が鋭くなるのだ。) 映画の中では、タルコニ警部は「昼行灯(ひるあんどん)」を演じるが、実は中々の切れ者で、主人公を助ける老獪な警察官だ。こうした訳にはユダヤ人がピッタリ。黒人男優が演じると“ヤラセ”臭い。多民族主義を掲げるハリウッド映画だと、黒人の“知能犯”が登場するけど、こんな役はユダヤ人俳優に限る。なぜなら、とても“リアル”だから。

Gerald Darmanin 1(左 / ジェラルド・ダルメナン )
  脱線したので話を戻す。タイスが属する「GI」は「極右団体」と見なされ、内務大臣のジェラルド・ダルメナン(Gérard Darmain)によって違法組織に指定され、解体の危機に瀕している。この内相もケルト系のフランス人ではない。彼はアルジェリア人とアルメニア人の家系にマルタ島人の血が混ざった異人種。一応、フランス共和国に忠誠を誓っているが、祖先の国家として愛着を抱いている訳じゃない。タイスのようなフランス人が「西歐人のフランス」とか「ジャンヌ・ダルクのフランス」、「シャルルマーニュとクローヴィスのフランス」を口にすると、本能的に拒絶反応を示す。彼はユダヤ人のように多民族・多文化主義に傾く。ダルメナンのような「フランス人」とって、大革命以前のフランスは縁もゆかりも無い「外国」である。

  同じ事は、ベトナム人やイラク人を祖先とする「フランス人」にも言える。彼らにとってカロリング朝やブルボン朝の王様は外人の支配者。フランスのガリア教会などは単なる「プライベート・クラブ」だから、ローマの長女でも淫売でも構わない。中東アジア難民や支那移民は、聖人の奇蹟にも興味が無く、もしあるとしたら、水をワインに変える奇蹟だけ。(ぶどう畑を買い漁る支那人は、せっせと「フランス産」ワインを作っている。) その他は詐欺師のペテンか百姓の迷信だ。レミギウス(Remigius)がランス(Reims)の司教であったことも知らん顔。クローヴィスがレミギウスによって塗油されても知ったことではない。神聖ローマ皇帝が戴冠式を行ったエクス・ラ・シャペル(Aix-la-Chapelle)なんかは、ゼニが儲かる観光地というだけ。この土地が「エクス」と呼ばれようが「アーヘン(Achen)」と呼ばれようが、どうでもいいことだ。イスラム教徒にとったら異教徒の聖地に過ぎないし、アフリカ出身の黒人は、「どこにあるんだ?」と訊いてしまうだろう。非西歐人にとっては、ベルギー領でもルクセンプルク領でもいいし、プロイセンの僻地にあろうが懐かしい場所ではない。

「フランス人のフランス」を赦さない反仏団体

Bernard Lecache 1923
( 左 /  ベルナルド・アブラハム・ルキャッシュ)
  タイスのようなフランス人ナショナリストが現れ、その容姿が好ましいと、世間の注目を浴びるようになる。すると、異民族共生を促進する左翼団体は焦ってしまう。そこで、「邪魔者は芽のうちに摘んでしまえ !」とばかりに総攻撃。その代表格が、「LICRA(Ligue internationale Contre le Racisme et l'Antisémitisme)」のような組織だ。これはレイシズムと反ユダヤ主義を撲滅せんと謀る国際同盟で、本質的には「ADL(反名誉毀損同盟)」や「AIPAC(米国・イスラエル関係評議会)」と同じである。こういった名称を聞くと、何となく首謀者(頭目)の正体が予想できるじゃないか。実際、この同盟を創設したのはユダヤ人の一味であった。「LICRA」の前身はベルナルド・アブラハム・ルキャッシュ(Bernard Abraham Lecache)が設立した「LICA(Liegue Internationale Contre l'antisémitisme / 反ユダヤ主義撲滅国際同盟)」という団体で、1932年に「レイシズム」を加えて「LICRA」と改名している。創設者のルキャッシュはウクライナ出身のユダヤ人で、元々はコミンテルンに属するジャーナリストであった。しかし、1932年に共産党から追い出されたので、「SFIO(フランス労働者国際党 / 当時の社会主義政党)」に身を寄せたそうだ。(Emmanuel Debno, Bernard Abraham Lecache, président fondateur de la Ligue internationale contre l'antisémitisme, Archives Juives, Vol. 40, 2007.を参照。)

Samuel Schwartzbad 1Symon Petlioura 003(左 : サミュエル・シュワルツバルト  / 右 : サイモン・ペトリウラ )
  共産主義者だから当然なんだけど、ルキャッシュは無神論者ときている。しかし、民族意識だけは強かった。彼はボルシェビキのアナーキストであったサミュエル・シュワルツバルト(Samuel Schwartzbard / 本名 : Sholem)が暗殺事件で裁かれた時、この被告人を擁護して救ったことがある。ロシア生まれのユダヤ人、ショレム(サミュエル)・シュワルツバルトは、パリでウクライナ人民共和国の政治指導者であったサイモン・ペトリウラ(Symon Petlioura)を暗殺した廉で逮捕された。「動機は何か?」と言えば、私的・民族的な怨恨だ。このユダヤ人はウクライナにおけるポグロム(ユダヤ人の虐殺)に腹を立て、ペトリウラに迫害の責任があると思ってしまったのだ。ユダヤ人にはこうした過激派があちこちに居るので、被害を受けたり者や対立する外国人は、その報復を全てのユダヤ人に向けることが多い。タカリ屋の民族だから仕方ないけど、彼らはいつも寄生先の国民に嫌われ、迫害の対象となる。すると、無鉄砲なユダヤ青年が暴れ回り、その仕返しがユダヤ人全体に及んでしまうのだ。ローマ時代から今日まで、こうした悪循環は止めどなく続き、ユダヤ人は歐洲各地で必ず「鼻つまみ者」になっている。だから、その潮流を撲滅すべくユダヤ知識人は団結し、敵対民族の洗脳に努力するのだ。

David Frankfurter 02Wilhelm Gustloff 11(左 : デイヴィッド・フランクファーター / 右 : ウィルヘルム・ガストロフ )
  ルキャッシュは同胞のために殺人を犯したユダヤ人を支援してきた。例えば、ユーゴスラヴィアかクロアチア出身と言われるユダヤ人のデイヴィッド・フランクファーター(David Frankfurter)は、1936年、ナチ党のスイス支部長を務めるウィルヘルム・ガストロフ(Wilhelm Gustloff)をスイスのダボスで暗殺した。そして、この殺人犯はスイスの法廷で18年の実刑を言い渡されるが、LICAは抗議デモを起こして彼を助けようとした。すると、デモの成果が現れたのか、1945年にフランクファーターは恩赦を与えられて出所となる。古巣に帰るカラスと同じく、フランクファーターは異国のスイスを去るや、同胞が暮らすイスラエルを目指した。素晴らしい故郷に帰った殺人鬼は、イスラエルの国防省に勤め、陸軍士官になったそうだ。

Herschel Feibel Grynszpan 003Ernst-vom-Rath 002( ヘルシェル・グリンシュパン / エルンスト・フォム・ラート )
  日本で「ユダヤ人」と言えば、「可哀想な民族」というイメージがあるけど、この種族には兇暴な輩(やから)も結構多い。テロリストやアナーキスト、コミュニストに加え、変態、詐欺、強盗、殺人に才能を発揮する俊英がウジャウジャいる。1938年、ドイツ人外交官のエルンスト・フォム・ラート(Ernst Eduard vom Rath)は、ポーランド出身のユダヤ人、ヘルシェル・グリンシュパン(Herschel Feibel Grynspan)によって暗殺されてしまった。射殺の動機は詳(つまび)らかではないが、どうやらグリンシュパンの家族が強制的にドイツから追放され、ポーランドへ戻されたから、それを怨んでの犯行らしい。

  一方、5発の弾丸を喰らって絶命したラートは、ドイツ貴族の出身で、パリのドイツ大使館に勤めていた。おまけに、彼は「突撃隊(SA)」の元メンバー。しかし、29歳での“あの世行き”だから、何とも痛ましい。捕まったグリンシュパンは中々裁判にかけられず、有耶無耶のまま処分されたようで、ハッキリとは分からないが、ザクセンハウゼンにある強制収容所へ送られ、そこで亡くなったそうだ。消された時期は1940年から45年あたりだと推測されるが、ミヒェル・フォン・ソルティコウ(Michael von Soltikow / ドイツのジャーナリスト)のように、「彼は処刑されなかった」とグリンシュパンの生存を信じている人もいるらしい。いずれにせよ、悲惨な目に遭ったユダヤ人からすれば、憎いナチ野郎を殺したグリンシュパンは英雄だ。それゆえ、ルキャッシュが支援したのも理解できる。が、先進国にある大使館に赴き、いきなり外交官を射殺なんて常識外れだ。ヤクザの抗争事件じゃあるまいし。昔、山口組の若頭補佐を務めていた中野太郎は、京都の理髪店で襲撃されたけど、側近が拳銃をぶっ放して暗殺者(会津小鉄組系)を返り討ちにしたので助かった。しかし、山口組若頭の宅見勝(たくみ・まさる)は、この銃撃事件を手打ちにしたせいで、後に射殺されることになる。(宅見は病気で余命僅かだったのにねぇ~。) ユダヤ人に洗脳された歐米人は、ユダヤ人の横暴に対して寛容すぎる。

Boris Holban 002(左  / ボリス・ホルバン )
  フランスの国益主義者や保守派陣営を敵視する団体と言えば、「MRAP(Mouvement contre le Racisme et pour l'amitie entre les Peuples)」が有名だ。タイスが属する「GI」もMRAPの標的になっている。このMRAPはシキャッシュの「LICA」や人種差別を糾弾する「MNCR(Mouvment National Contre le Racisme)」、移民労働者を擁護する「FTP-MOI(Francs-tireurs et partisans-Main-d'oeuvre immigrée)」によって結成された極左組織だ。この「FTP-MOI」はルーマニア系ユダヤ人のバルーク・ブルマン(Baruch Bruhman)によって創設された集団である。彼は元々、共産主義者のゲリラ兵で、ナチ・ドイツを倒すべく、フランスに渡って志願兵となり、レジスタンス運動に邁進した。フランス軍に入隊した時、ユダヤ系の名前を「ボリス・ホルバン(Boris Holban)」と改名したそうだ。戦後、ルーマニアに戻って将軍となるが、1984年、再びフランスに戻るとミッテラン大統領から勲章をもらい、「フランス解放の功労者」として表彰されたという。

Albert Levy 01Marcel Manville 11(左  /  アルベルト・レヴィー / 右 : マルセル・マンヴィル)
  フランスの人種偏見を無くすため、1949に設立されたMRAPだが、その中心メンバーは筋金入りの左翼だった。例えば、創設メンバーの一人、アルベルト・レヴィー(Albert Lévy)は、人権思想に染まったユダヤ人で、若い頃は移民労働者を支援するユダヤ人青年部(UJJ-MOI)に属していたという。(Sylvia Zappi, "Albert Lévy, ancien résistant", Le Monde, 16 septembre 2008.) 彼は『L'Humanité』誌の元ジャーナリストで、反ユダヤ主義の一例であった「ローゼンバーグ事件」に関する検証組織にも参加していた。もう一人の創設メンバーは、左翼法律家のマルセル・マンヴィル(Marcel Manville)だ。彼は西インド諸島にあるフランス領のマルティク島(Martinique)からやって来た黒人で、白人の植民地主義を心から憎んでいた。それならヨーロッパに来なければいいのに、黒人はなぜか白人の国家に住みたがる。まぁ、西歐人の豊かな生活に憧れたんだろうが、自らの肉体を見ると屈辱感が湧き起こってくるんだろう。それゆえ、反コロニアリズムの黒人が、反レイシズムの団体に参加しても不思議じゃない。

  とにかく、フランスの左翼組織を説明したらキリが無いけど、タイス・デスキュフォン達が極悪人と見なされているのは異常だ。なるほど、「GI」メンバーの中にも愚劣な右翼や下品な白人が混ざっているけど、団体の基本理念は“まとも”である。「フランス人の為のフランス」とか、「イスラムからヨーロッパを守ろう !」という掛け声は間違っていないだろう。むしろ、ユダヤ人の天下となっているフランス、すなわち、ユダヤ人の多民族主義やアラブ人の反西歐主義に毒されたフランスの方がおかしい。日本が「日本人の国」で「良い」とされるなら、ガリアの共和国がガリア人の祖国(ホームランド)であってもいいし、元々はフランク人(ゲルマン民族)が建てた王国だから、ケルト系民族(ガリア人)やゲルマン系民族が「主流国民」になっていてもいいじゃないか。ユダヤ人は“居候”か“タカリ屋”で、ムスリムのアラブ人やアフリカ人は“よそ者”である。したがって、フランク王国を継承するケルト系白人が萎縮し、乗っ取り屋のユダヤ人がデカい顔をするなんて本末転倒だ。日本人はフランスの政治を勉強する時、常識で考えるべきである。

  

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ナタリー・ドロンの遺産 / 華やかな残骸たるフランス

血統による民族の保存

France 02Immigrants in France 2








   第21世紀の歐米諸国と日本で顕著なのは、左翼による国家破壊と国民の質的変化である。先進国というのは、外敵からの直接攻撃に対しては断固として対抗するが、同国民が引き起こす内乱や合法的な文革に対しては頗(すこぶ)る脆い。なるほど、「ペンは剣よりも強し」で、核ミサイルを用いずとも国家は崩壊する。もし、伝統社会の転覆を謀る極左が教育界を牛耳れば、やがて赤く染まった子供達はデストピアに明るい希望を抱き、祖父母が残してくれた恩恵には見向きもしないだろう。それどころか、積極的に「親殺し」を実行する虞(おそれ)さえある。左翼ウィルスが国民の間に蔓延すると、それを治療するのは至難の業で、革命思想で精神が狂った若者は、戦慄のリスト・カットを快楽と見なし、手首だけでは飽き足らず、太股や脇腹、首筋にまで刃物を突き刺して喜ぶ。これに加えて、移民の流入となれば、絆を持たない異邦人や混血児が激増し、統一国家はバルカン半島へと変化するだろう。

  リベラル思想に汚染された人々には理解しがたいけど、国家の繁栄や安泰には連続した歴史が必要だ。進歩思想にかぶれた国民というのは、「改革、改革 !」と叫びながら段々と不幸になる。一方、「因習」と馬鹿にされながらも、民族の伝統や歴史を大切にする“古い国民”は、けっこう幸せになることが多い。例えば、王室や貴族を抹殺した国民は、根無し草の浮浪者となり、政変と革命を繰り返す。しかし、いくら政治体制を替えても、国家の凋落に歯止めが掛からず、気がつくと別の国家になっていたりする。ブルボン王朝を潰したフランスが衰退の泥道を歩み、スチュアート王朝を復活させたブリテンが繁栄したのを思い出せば解るじゃないか。国家というのは一種の生命体で、その國體は悠久の時間をかけて成長するものだ。共和国よりも君主国の方が、何となく安心感があるのもそのせいだろう。とまぁ、小難しく述べてしまったが、要するに国民が昔ながらの生活様式と訣別し、人々の容姿や人種が変わってしまえば、自国が異国になってしまう、ということだ。

  最近、フランスの有名女優、ナタリー・ドロン(Nathalie Delon)が亡くなったので、筆者としてはとても哀しく、「一つの時代が終わった」という気分である。小学生の時に観た『個人授業(La Leçon particulière)』はとても印象的で、「フォンタナ」という同棲相手を持つフレデリック(ナタリー)が「オリヴィエ(ルノー・ヴェルレー)」という青年と恋に落ちるストーリーは、子供にとっても興味深いストーリーであった。しかし、一番印象的なのは、オリヴィエがフレデリックとの将来を見出せず、彼女を元の鞘に戻そうと、喧嘩別れしたフォンタナに彼女の居場所を知らせ、何事も無かったかのようにフレデリックのもとを去るシーンである。悲しみを隠しながら、フレデリックに笑顔を見せるオリヴィエのラスト・シーンは今でも心に残っている。令和の小学生だと、「フォンタナという大人のパートナーがいるのに、若い男と情事を重ねるなんて」と非難するが、昭和の時代だと不倫も文化の一つであった。

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(左 : 「オリヴィエ」を演じたルノー・ヴェルレー / 中央 : 「フレデリック」を演じたナタリー・ドロン / 右 : ランボルギーニ・ミウラ )

  また、別の意味で印象的だったのは、フレデリックが運転していたフォンタナ(レーサーの恋人)のクルマが、あの「ランボルギーニ・ミウラ」であったからだ。このスポーツ・カーは美しいボディーラインを特徴とし、V12気筒のミッドシップ・エンジンを搭載したTP400の完成車である。ただし、ランボルギーニ社が手掛けたのはエンジンと骨組みだけで、ボディーのデザインは「ベルトーン社(Bertone)」のマルチェロ・ガンディーニが担当した。1967年から68年にかけてランボルギーニ社の新車が販売されると、そのデザインに魅了された世界中のカー・マニアは、こぞって購入を決めたらしい。クルマ好きの日本人も圧倒的なミウラのデザインに魅了され、1975年(昭和50年)に『少年ジャンプ』で『サーキットの狼』が連載されると、巷の子供達はこの漫画を貪るように読んでいた。

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(左 : アラン・ドロン / ナタリー・ドロン / 息子のアンソニー・ドロン /  右 : 孫娘のアリソン・ル・ボルジ)

  話が脱線したので元に戻す。ナタリー・ドロンの映像を久しぶりに拝見し、彼女とその子孫の写真をじっと見つめると、家系の重要性というか民族の連続性、ないし「血の遺産」という意義を改めて痛感する。なぜなら、ナタリーの孫娘であるアリソン・ル・ボルジ(Alyson Le Borges)は、祖母とよく似ているからだ。ナタリーの元夫は日本でも有名なアラン・ドロン(Alain Delon)で、二人の間には「アンソニー(Anthony Delon)」という息子が生まれている。このアンソニーがダンサーのマリー・エレーヌ(Marie-Hélène Le Borges)と付き合って生まれたのがアリソンだ。ただし、当時(1986年頃)のアンソニーは迷える青年で、父親になることを望んでいなかった。それゆえ、父親の自覚が無いアンソニーは、この娘を自分の子として認めていなかったそうだ。しかし、段々と愛情が芽生えてきたのか、2008年にアリソンを認知したことで二人はようやく和解した。

  フランス人というのは大革命でキリスト教を排斥し、伝統的生活を破壊したからなのか、極端な個人主義や左翼思想に深く陥っている。結婚もしないで同棲するカップルは多いし、たとえ結婚しても教会で式を挙げることはなく、役所に種類を提出して夫婦となる人々も少なくない。仲には同棲のまま子供をもうける者や、婚外子を産んで未婚の母を貫く者も多いそうだ。こんな塩梅だから、ケルト系白人の出生率が低下し、離婚する夫婦も多くなるのは当然だ。しかし、日本の知識人はフランスで結婚率が上がったとか、新生児の数が増えたと騒いでいる。が、それはイスラム圏から移民が流入したからで、決して西歐系のガリア人が増えた訳じゃない。

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(左 : ダンディーなアラン・ドロン /  アランとロミー・シュナイダー /  アランとナタリー・ドロン/  右 : アランとロザリー・ヴァン・ブリーメン)

  2019年8月に亡くなったアラン・ドロン(享年83)は、4人の子供や孫を残していたが、家族関係は複雑で、付き合った女性も様々だ。ドイツ人女優のロミー・シュナイダー(Romy Schneider)との仲は有名であるが、その交際中にアランはドイツ人モデルで歌手の「ニコ(Nico / Christa Päffgen)」と浮気をしてしまい、彼女は「アリ(Ari / Christian Aaron Boulogne)」という息子を産んでしまう。ロミーと別れたアランは、美人女優のナタリーと結婚し、アンソニーをもうける。しかし、その結婚も長くは続かず、彼は女優のミレール・ダルク(Mirelle Darc)と付き合ってしまう。

  ところが、この同棲関係も破綻を迎え、再び独身に戻ったアランはロザリー・ヴァン・ブリーメン(Rosalie van Breemen)と交際して二人の子を授かる。1990年にアノスカ(Anouchka)という娘が生まれ、1994年にはアラン・ファビアン(Alain Fabien)という息子が生まれた。これにより、アノスカはアランの孫娘であるアリソンの叔母となる。つまり、アノスカはアリソンよりも4歳下なんだけど、法律上は「姉」のようなアリソンの「叔母」となってしまうのだ。日本でも稀にこういうケースがある。とは言っても、アランからすればアリソンも娘みたいな存在で、彼女とアノスカは姉妹と呼んでもいいくらいだ。また、55歳くらいの頃に生まれた娘だから、アランがアノスカを溺愛してもおかしくはない。

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(左 : アラン・ファビアン・ドロン / 中央 : アノスカ・ドロン / 右 : アリソン・ル・ボルジ )

  アラン・ドロンの子供や孫を目にして思うのは、彼らが見事にアランの遺伝子を受け継いでいることだ。息子のアンソニーやファビアンが父親と似ているのは当然なんだけど、孫娘のアリソンも祖父とソックリの瞳を持っているし、祖母であるナタリーの面影を色濃く残している。これがもし、アランがギニア人女性と結婚していたら、アンソニーは黒人との混血児となり、そのアンソニーがベトナム人と結婚すれば、アリソンの容姿はどうなっていたことか。ナタリーだってアランと恋に落ちず、褐色のアラブ人と結婚すれば、生まれてくる息子はヨーロッパ人とは違った容姿になる。そして、二人の息子がパキスタン人と結婚して娘をもうければ、アリソンとは異なるタイプの「フランス人」となるだろう。

  フランス人はフランスで誕生した子供は誰でも「フランス国民」になり得ると考えるが、日本人は出生地主義(jus soli)ではなく血統主義(jus sanguinis)で国籍を考えるから、非ヨーロッパ系の混血児を「フランス人」とは思わない。これは日本人カップルについても当て嵌まる。例えば、津軽出身の日本人(夫)と名古屋出身の日本人(妻)がフランス国籍を取得し、パリで結婚し、娘をもうければ、その少女は「パリジェンヌ」と呼ばれるだろう。しかし、この夫婦が日本に帰国し、彼らの娘が日本の中学校に通い出せば、ちょっとした“問題”が生じてくる。なぜなら、日本人の中学生は、生まれながらの「フランス国民」である転校生を「フランス人」とか「パリジェンヌ」とは思わないからだ。法律はどうあれ、日本人夫婦の間に生まれた子供なら、何処で生まれようが「日本人」である。いくら、彼女がフランス人のようにフランス語を流暢に話し、フランス流のマナーを身につけようが、外見がコテコテの日本人なら「日本人」でしかない。

  大阪の子供は正直に育つので、黒谷友香みたいな女性なら、ぎりぎり「パリジェンヌ」と認めるだろう。しかし、山田花子みたいな少女だと絶対に無理。学校の悪ガキどもは「アホか !」と罵倒し、「どこがパリジェンヌやねん ! お前なんか宝ジェンヌにもなれへんわ !」と叱り飛ばす。「タカ&トシ」みたいに「歐米か !」と突っ込みを入れてくれれば、まだマシな方だ。普通の同級生は「サンドイッチマン」の富沢みたいに、「何言っているのかわからない」と笑ってしまうし、意地悪な子だと便所に連れ込んでシバきまくる。イジメられた少女は、気取ったフランス語を捨て去り、必死で大阪弁を学ぶことだろう。

Rene Martial 1(左  / ルネ・マルシア )
  脱線したので話を戻す。現在は出生地主義で外人に国籍を与えているフランスでも、昔は血統主義を基にして移民を選別ないし排除していた。悪名高いのは医学博士のルネ・マルシア(René Martial)、彼は公衆衛生の専門家であった。マルシア博士はフランスにやって来る東欧人や南歐人、および北アフリカ系の移民を入国させるにあたり、民族的特徴や健康状態、心理状態を調べ、フランスに同化できるのかどうかを審査しようとした。彼は個人を検査するにあたって、血統や血液の質を重視したので、後の知識人から「偽科学の医者」と糾弾されることになった。しかし、彼の懸念は正しく、アラブ人やユダヤ人、アフリカ人などを「同化困難な人種」と判別したことは、非難されても決して間違いではない。

  地理学者のジョルジュ・モコ(Georges Mauco)も「レイシスト」の烙印を押されて批判されているが、当時(1930年代)のアメリカでも優生学に基づく移民の選別は当たり前で、異民族の流入には反対論が多かった。最初、移民の選別に慎重だったモコも、ナチスの人種論に触発されて「科学的転換」を考えるようになり、奨励すべき移民と拒絶すべき移民を区別したそうだ。特に、彼はユダヤ移民に厳しかったから、ユダヤ知識人の恨みを買うことになる。例えば、ポーランド出身のスラヴ系労働者はOKだけど、ポーランド人を装って入ってくるユダヤ移民は駄目、としたからフランスのユダヤ人は猛烈にモコを憎んだ。日本人は暢気だから気づかないが、正体を明かさないユダヤ人の学者は、人道主義者の仮面を被って差別主義者のフランス人を咎める。だが、こうした「レイシスト」は祖国を異人種の波から守り、フランス人の肉体的変異を防ごうとしただけだ。

  1940年代、フランスはドイツに占領され、ヴィシー政権はユダヤ難民の帰化を取り消したり、ユダヤ系国民をナチスに引き渡したことで大々的な批判を浴びている。だが、フランス人が長年に亙る異邦人を追放することが、そんなに悪い事なのか? ドイツや東歐から非難してくるユダヤ人は、なぜフランスとかアメリカ、ブリテンを目指したのか? ユダヤ人差別が頻発するヨーロッパを避けて、エジプトやトルコに亡命すればいいじゃないか。もし、こうしたイスラム圏が厭なら、さっさとパレスチナに帰ればいい。ユダヤ人にとって故郷のイェルサレムは、異国のロンドンやパリよりも馴染みがあるはずだ。ヒトラーだってユダヤ人の帰還には賛成だったから、ドイツに住むシオニストの長老達と輸送の密約(Haavara agreement)を結んでいたのである。

  晩年のアラン・ドロンは愛国者になりたかったのか、右翼政党と目される「国民戦線」の支持を表明していた。たぶん、余生が長くはないと判っていたから、正直な気持ちを吐露したんだろう。もし、彼がまだ20代か30代の駆け出しなら、決して本音を吐くことはない。米国の名優マーロン・ブランドー(Marlon Brando)も晩年になってから、ハリウッドに跋扈するユダヤ人を批判していたが、もし若い頃であれば絶対に口にしないだろう。ユダヤ人の映画制作者がどんなに左翼でも、また穢らわしい小児性愛者や強姦魔、あるいは変態であっても、沈黙するのがハリウッドの掟である。米国の俳優は私生活でも演技が必要だ。たとえ、心の中で共和党に共感しても、表の顔では熱心な民衆党の支持者を装う。馬鹿らしいけど、生き抜くための智慧というは、所詮こんなものである。

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(写真  /  ワシントンD.C.に購入した邸宅)

  ケルト系のフランス人が祖国を「白人の国」に保ちたいと言えば、国内外の人道主義者から猛烈な批判を食らうだろう。ところが、意外にも黒人ですら白人だらけの社会を素晴らしいと思っている。例えば、人種問題になると目を輝かせるバラク・オバマは、活動家時代から大統領時代に至るまで、一貫して白人中心の西歐世界を非難していた。しかし、私生活ではちょっと違うみたいだ。それは、オバマが購入した邸宅を見れば分かる。ホワイトハウスを去ったオバマは、2017年、ワシントンD.C.に「豪邸(マンション)」を購入したが、これはシカゴの貧乏黒人が手にできる代物じゃなかった。何と、購入価格は810万ドルなんだって。(Emmie Martin, "The Obamas just bought an $ 8.1million mansion in Washington, D.C.", CNBC, June 2, 2017.) いやぁぁ~、さすが黒人と白人の格差を問題にする元大統領は違うねぇ~。シカゴに住む嘗ての仲間で、いったい何人がこうしたマンションを購入できるんだ? (米国でいう「マンション」は高層長屋じゃなく、「一戸建ての豪邸」を意味する。)

Obama mansion 1Obama mansion 3








(写真  / 「マーサズ・ヴァインヤード」に購入した豪邸 )

  さらに、慈悲深いオバマは女房子供のために奮発した。彼はマサチューセッツ州の高級住宅地である「マーサズ・ヴァインヤード(Marths's Vineyard)」に邸宅を買うことにしたのだ。約30エーカーの土地に1千175万ドルのお屋敷なんだから、ホント羨ましい。(Julia Wells, "President Obama Buys Home on Edgartown Great Pond", Vineyard Gazette, December 4, 2019.)  日本人の筆者にはよく判らないが、「エドガータウン・グレイト・ポンド(Edgartown Great Pond)」の附近には、どれくらい黒人やヒスパニックが住んでいるのか? まさか、裕福な白人ばかりが住む避暑地じゃないよねぇ~。たぶん、誰も近寄らない辺鄙な田舎なんだろう。でも、治安が良さそうだ。これは単なる憶測だけど、黒人が密集するブルックリンやボルチモアと比べたら、この干拓地は別世界なのかも知れない。余計なお世話になるいが、オバマの家族は黒人の隣人が居なくて寂しくないのか?

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(左 : オバマの家族  / 右 : バラク・オバマ大統領を愛するアフリカ人 )

  日本の大学教授やテレビの評論家は、観念論で移民排除やナショナリズムを否定するが、現実の世界に住む庶民は具体的な問題で頭を悩ませているる。例えば、地方の田舎に住む両親は、東京や大阪といった都会で暮らす息子や娘が心配で、どんな恋人を持っているのか、どういった素性の者と結婚するつもりなのか、と気が気じゃない。同じ会社で働く同僚とか、趣味のクラブで知り合った友人ならいいけど、ベトナムからの留学生とか、在日米軍の黒人兵だと卒倒するんじゃないか。また、たとえ日本国籍を有していても、横浜で生まれた華僑系の青年とか、不法入国者の家系に生まれた在日南鮮人、パチンコ屋で成功した帰化鮮人の娘だったリすると厭になる。確かに、生まれてくる初孫が朝鮮人や支那人ではガッカリだ。

  また、庶民にとって住宅の購入は、人生で最も大きな決断となる。なぜなら、数千万円の買い物となれば、銀行から借金をすることもあるし、ボーナスが減額されれば自宅を手放す破目にもなってしまうからだ。そうじゃなくても、30年ないし40年、あるいは死ぬまで暮らす「我が家」となれば、周囲にある商店とか病院、学校などが気になるし、どんな環境なのかも調べたくなる。目の前が墓場だと気が滅入るし、近くに工場や線路があるとうるさくて堪らない。同じ町内にアジア人コミュニティーが出現すれば、見る見るうちに不動産価格は暴落だ。さらに、子供が通う公立学校には移民の子供が増えて学力低下となる。そのうえ、不気味な外人が増えれば、商店街が寂れるか激変し、街の様子も一変するはずだ。高額所得者は高級住宅地に亡命するが、低所得の平民はアジア人の群れに埋もれて泣き寝入りである。人種平等を説くテレビ局の重役や国会議員の家族は、一体どんな地域に住んでいるのか? 高学歴・高所得の医者や弁護士は、埼玉県の西川口とか大阪府の西成区に自宅を建てるのか?

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(左 : レオン・ブルム / マンデス・フランス / クロード・レヴィ・シュトラウス / 右 : ジャック・アタリ )

  昔の日本人はフランスのパリを「華の都」と思っていた。しかし、現在のパリはバグダッドかイスタンブールみたいだ。道路沿いにはジプシーが作った掘っ立て小屋があるし、新たなドヤ街にはシリア人やイラク人の難民が住んでいる。さらに、アフリカの各地から黒い難民や移民も怒濤の如く押し寄せているから、昔ながらのケルト人を見つけることは困難だ。「右派組織」と称される「アクション・フランセーズ(Action Française)」が下火になると、フランスにおけるユダヤ人も大繁殖。過去を振り返ってみれば分かるけど、レオン・ブルム(Léon Blum)やマンデス・フランス(Pierre Mendès France))が首相となり、ハンガリーからやって来たニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)が大統領になった。学術界にもユダヤ人は多く、日本の左翼が大好きな哲学者のジャック・デリダ(Jacques Derrida)、人類学者のクロード・レヴィ・シュトラウス(Claud Lévi-Strauss))、人気作家のジャック・アタリ(Jacques Attali)、評論家のエマニュエル・トッド(Emmanuel Todd)などが「フランスを代表する知識人」として紹介されている。やがて「日本を代表する知識人」も、日本風の名前を持った支那系3世や朝鮮系4世といった人物になるんだろう。日本の没落というのは、国民の変質から始まるんじゃないか。
 



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