無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

ユダヤ人

ユダヤ人からの献金 / 政治家に金銭を渡す人々(後編)

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
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気前の良いユダヤ人
Jews 2Fagin (Ron Moody)









  普通の日本人あがリカの民衆党と聞けば、庶民の味方をする政党と勘違いしてしまうが、その実態を探ってみると、大富豪が代議士を買収し、愚劣な平民を利用する連中と判る。確かに、個々の法案ではマイノリティーを助けたりするが、そんなのはチョコレートの“おまけ”みたいなもので、取るに足らぬ「ご褒美」である。低賃金に甘んじる黒人やヒスパニックの有権者にとって、複雑怪奇な金融とか外政は木星の嵐と同じで、彼らの日常生活には関係無い。というより、理解の範囲を超えているので、議会で何が討論されているのかさえ分からないのだ。たとえ教えてもらっても専門用語がズラリとならんでいるからチンプンカンプン。まさしく馬の耳に念仏といったところだ。1分もすれば飽きてしまう。

  デモクラシーでは「数が力」となっているが、その前に「金銭は実弾」となっている。どんなに固い「理想」を纏っていても、黄金の銃弾はその鎧(よろい)を貫く。でも、大抵の政治家は発射前に平伏すから、無傷のまま大喜び。額に値札を附けた議員なんて本当に情けない。ところで、献金額もさることながら、「誰がお金を渡しているのか?」ということも重要だ。淫乱キャバレー(sleazy joint)の踊り子になら20ドルや30ドルくらい投げ与えても大した意味は無いが、政治家に100万ドル単位の寄付となれば話は違ってくる。(ただし、表に出せない「袖の下」もある。まさか、裏金を証拠が残る小切手で払う馬鹿はいないだろう。でも、これは「いくら」なのか判らないから、ここでは除外するしかない。) ということで、誰が“なんぼ”渡したのかを知ることは、アメリカ政治を理解するうえで役に立つはずだ。

  2018年を振り返って、その献金者リストに目を通すと、「えっ!」と驚くような事実があった。なんと、上位リストの中に多くのユダヤ人が含まれていたからだ。(Open Secretsが掲載したリストを参考にしてみる。)

  まづ、第1位となったのは、共和党にジャブジャブと資金を流し込むカジノ王シェルドン・アデルソン(Sheldon Adelson)とミリアム(Miriam)夫人だ。「ラスヴェガス・サンズ」を運営するアデルソンについては、以前、当ブログでも紹介したので、ここでは詳しく述べない。(記事1記事2を参照。) このユダヤ人大富豪は、大統領候補にもなったミット・ロムニー元知事などを支援していたが、共和党の保守派を支持している訳じゃない。アデルソンが最も大切にしているのはイスラエルで、彼は「心の祖国」が安全になるようアメリカ兵を活用しろ、と述べていたのだ。

Sheldon Adelson 0001Tom Steyer 001Richard Uihlein 1








(左: シェルドン・アデルソン  / 中央: トマス・スタイヤー /  右: リチャード・ユーライン)

  第2位は、これまたユダヤ人のトマス・スタイヤー(Thomas Steyer)である。日本ではほとんど知られていないが、彼は投資会社「ファラロン・キャピタル・マネイジメント(Farallon Capital Management)」の創業者で、大統領選に出馬したいとの願望を抱いている。彼の母親はエピスコパル教会のキリスト信徒だが、父親は非宗教的なユダヤ人であるという。彼の経歴は眩しく、幼い頃はニューヨークの名門校「バックリー(Buckley)」に通っていた。かつて、この学校にはデイヴィッド・ロックフェラー・ジュニアやフランクリン・D・ローズヴェルトが通っており、トランプ大統領の長男、ドナルド・ジュニアも卒業生だ。そして、ジュニアの子供達、つまり大統領の孫になるドナルド3世、トリスタン、スペンサーも通ったそうだ。「バックリー」を卒業したスタイヤーは、これまた名門私立の寄宿学校「フィリップス・エクスター・アカデミー」に進学し、そこからイェール大学に入り、卒業後は二年間ほど「モルガン・スタンレー」に勤めた。彼は更に学歴を積むため、ハーヴァード大学ならびにスタンフォード大学のビジネス・スクールに入ったというから何とも凄い。

Robert Rubin 1(左  /  ロバート・ルービン元財務長官)
  スタイヤーはスタンフォードに在籍していたものの、並立して「ゴールドマン・サツクス」に勤め、後に財務長官となるロバート・ルービン(Robert Rubin)のもとで働いたという。(ユダヤ人はユダヤ人と馬が合う、という典型例だ。) 1983年、スタイヤーはルービンの紹介で、大統領選に出馬したウォルター・モンデールを手伝ったそうだ。そして、二年間の勤務でゴールドマン・サックスを去ったスタイヤーは、自分の投資会社をカルフォルニアに設立する。充分な資産を築いたスタイヤーは徐々に政治的野心に目覚め、大統領を目指すようになった。スタイヤーは民衆党のリベラル派らしく、気候変動とか地球温暖化を看板にして環境左翼の票を当てにしているが、その過去はドス黒い油に塗れていた。このユダヤ人左翼は、排出ガスによる環境破壊を危惧する善人を装っているが、個人的にはカナダのエネルギー会社に多大な投資をしていた。つまり、「オイル・サンド」に目を附けたスタイヤーは、黒い砂で大儲けしようと企んでいたのだ。

Al Gore 2Al Gore house in Montecito









(左: アル・ゴア元副大統領  /  右: モンテチトにあるゴア氏の豪邸)

  お金持ちのリベラル派というのは、「やること」と「言うこと」が違っている。こうした矛盾を「矛盾」と感じないのはスタイヤーだけではなく、アル・ゴア元副大統領も同じで、他人に対しては二酸化炭素の大量排出を警告しながら、自分の邸宅では“たっぷり”と電気を使っていた。アメリカの一般有権者はゴア氏の月額使用料を見てびっくり。一般家庭の何倍もの電気を消費しており、その言動と行動の違いに呆れてしまったそうだ。まぁ、彼の豪邸(マンション)を見れば、六畳二間のアパート暮らしじゃないことくらい直ぐ分かる。だいたい、上院議員のを父に持つお坊ちゃんが、日本人のように「節約グッズ」なんて使うのか? 

Al Gore house in MalibuAl Gore mansion $9 Millon in CA








(左: マリブにあるゴア氏の別荘  / 右: ゴア氏がカルフォルニアで購入した邸宅 )

  アメリカには偽善的環境保護派が多く、有名俳優にも「意識の高い」人物が多いらしい。例えば、メリル・ストリープとかロバート・レッドフォード、レオナルド・ディカプリオ、ベン・アフレック、オリヴィア・ワイルド、アレック・ボールドウィン、ナタリー・ポートマン、ベット・ミドラーなどが挙げられる。でも、彼らは映画撮影で散々エネルギーを浪費し、豪華なリムジンで移動していたじゃないか。そんなに排出ガスが嫌なら、走って撮影所まで行くべきだ。そう言えば、“ナチュラル”派のロバート・レッドフォードは昔、目を見張るようなプライベート・ジェット機で日本にやって来たが、どれくらい燃料を使っていたのか、ぜひ教えてもらいたい。

  話しを戻す。第3位は前回紹介したリチャード・ユーランイ。第4位は、ニューヨーク市長を務めたマイケル・ブルーンバーグ(Michael Bloomberg)で、彼は言わずと知れたユダヤ人ビジネスマン。第5位も、これまた裕福なユダヤ人ビジネスマンのドナルド・サスマン(Selwyn Donald Sussman)ときている。彼は投資顧問会社「パロマ・パートナーズ(Paloma Parters)」の会長で、最初の妻ローリー・ティッシュ(Laurie Tisch)と離婚したあと、メイン州選出の下院議員シェリー・ピングリー(Chellie Pingree)と再婚した。(ローリーはレーガン政権で郵政長官を務めたプレストン・ロバート・ティッシュの娘。) しかし、この結婚も長続きせず、二人は2016年に別れている。

Michael Bloomberg 1Donald Sussman 1James Simons 2George Soros 7








(左: マイケル・ブルームバーグ  / ドナルド・サスマン  / ジェイムズ・シモンズ  /  右: ジョージ・ソロス )


  第6位はヘッジ・ファンドの「ルネサンス・テクノロジー」を率いるジェイムズ・シモンズ(James Harris Simons)で、ヒラリー・クリントンの支持者である。金融業界でのし上がったシモンズではあるが、元々はマネー・ゲームとは程遠い数学者であった。大学で数学の博士号を取得したシモンズは、研究員として防衛分析所(Institute for Defense Analysis)のリサーチ部門に勤め、MITやハーヴァード大学で数学を教えたこともあるそうだ。こうした経歴を経た後、彼は自分のヘッジ・ファンド会社を創設し、現在では現役を退き名誉会長に納まっている。第7位は紹介する必要も無い、ヘッジファンド業界の巨人、ジョージ・ソロス。第8位も、これまたユダヤ人。スティーヴン・シュワルツマン(Stephen A. Schwarzman)は共和党の大口献金者。彼は元「リーマン・ブラザース」のCEOで商務長官を務めたピーター・ピータソン(Peter George Peterson)と一緒に、かの有名な投資会社「ブラックストーン・グループ(The Blackstone Group)」を創設した。

Stephen Schwarzman 2Fred Eychaner 1Kenneth Griffin 1Anne Dias Griffin 2








(左: スティーヴン・シュワルツマン  / フレッド・アイチュナー  / ケネス・グリフィン  /  右: アン・ディアス・グリフィン )

   第9位は「ニューズウェッブ社(Newsweb Corp.)」の会長を務めるフレッド・アイチュナー(Fred Eychaner)で、これまた民衆党を支持するユダヤ人。創設者のアイチュナーは新聞、ラジオ、テレビ局を傘下に納めるメディア業界の大御所。第10位はケネス・グリフィン(Kenneth C. Griffin)で、彼はレーガン大統領に共感し共和党の支持者になった。グリフィンは「シタデル投資グループ(Citadel Investment Group)」というヘッジファンドを設立し、若手の投資家として知られている。彼の妻アン・ディアス(Anne Dias-Griffin)も投資家で、「タイガー・マネージメント社(Tiger Management Corp.)」のジュリアン・ロバートソン(Julian Hart Robertson, Jr.)と共に「アラゴン・グローバル・マネージメント(Aragon Global Management)」社を設立した凄腕だ。大学の頃から優秀だったアンは、「ゴールドマン・サックス」や「フィデリティー・インヴェストメント」のアナリストを務めていた。いつまでも他人の会社に勤めていないで、さっさと自分のヘッジファンド会社を設立するくらいだから、相当な遣り手だ。

                                                                                         支持政党             献金総額

 1 シェルドン・アデルソン (ユダヤ人)                     共和党                          $113,036,500 
 2 トマス・スタイヤー  (ユダヤ人)                     民衆党                          $50,773,518
 3 リチャード・ユーライン                                      共和党                            $39,095,229
 4 マイケル・ブルームバーグ (ユダヤ人)              民衆党                           $38,229,487
 5 ドナルド・サスマン(ユダヤ人)                     民衆党                            $22,876,300
 6 ジェイムズ・シモンズ(ユダヤ人)                    民衆党                            $18,918,210
 7 ジョージ・ソロス(ユダヤ人)                        民衆党                            $17,365,586
 8 スティーヴン・シュワルツマン(ユダヤ人)               共和党                             $12,814,000
 9 フレッド・アイチュナー(ユダヤ人)                    民衆党                            $12,173,500
10 ケネス・グリフィン                                          共和党                            $11,070,100

  こうして献金者リストのトップを見てみると、10人中8名がユダヤ人と判る。まともな精神を持つ西歐系アメリカ人なら、何となく嫌な気分になって眉を顰めるはずだ。もし、日本で献金者の上位10名が朝鮮系だったら、一般の日本人はどう思うのか? 政治に関心の無い国民でも、一瞬「えっ!」と言葉を詰まらせ、率直な感想を述べてはならないと察知するだろう。本当に呆れるくらい、アメリカの政界はユダヤ・マネーで溢れている。例えば、46歳の若さで亡くなったスティーヴ・モスティン(Steve Mostyn)は、ユダヤ人弁護士で、民衆党の資金管理団体「プライオリティーズ(Priorities) USA」に何百万ドルも注ぎ込んでいた。通信技術の設計・開発で有名な「クアルコム(Qualcomm)」の会長アーウィン・ジェイコブス(Irwin Mark Jacobs)も民衆党支持のユダヤ人。ハリウッドの大物プロデューサー、ジェフリー・カッツェンバーグ(Jeffrey Katzenberg)も民衆党を支援するユダヤ人なんだから、「アメリカは一体どうなっているんだ?」と言いたくなる。ちなみに、ジェイコブズもカッツェンバーグも、民衆党のドル箱たる「プライオリティーズUSA」に献金する常連であった。

Steve Mostyn 1Irwin Jacobs 2Jeffrey Katzenberg 2









(左:  スティーヴ・モスティン  / 中央: アーウィン・ジェイコブス  /  右: ジェフリー・カッツェンバーグ)

  一般の日本人は歐米の歴史や政治を学んでも、不思議とユダヤ人については調べない。日本の出版界は儲け主義を優先しているので、ユダヤ人に関する書籍は宗教を絡めた陰謀論や荒唐無稽なオカルト本が主流となっている。確かに、太田龍や宇野正美、赤間剛の本は娯楽的要素が多いから面白い。でも、真面目な日本人には耐えられない程の俗論である。日本の知識人はもっと現実的な視点からユダヤ人を研究すべきだ。イルミナティーとかユダヤ教徒の陰謀といったものではなく、政治家を買収する億万長者とか、国境を破壊するグローバリスト、経済の枠組みや社会のルールを変える者、金融制度を“合法的”にいじくる者などに焦点を当て、現実主義で論じるべきだ。訳の解らぬ宗教的黙示録よりも、100万ドル献金して1億ドル儲けようとするユダヤ人の方が、よっぽどリアルじゃないか。(アメリカ議会は向こう10年間で330億ドルの支援をイスラエルに与えようと画策しているそうだ。ユダヤ人のポケットにはいっているのかどうか知らないけど、マルコ・ルビオ上院議員たちは、「どんな」目的で国民の税金をイスラエルのユダヤ人に“献上”しようとしているのか? ちなみに、一般のアメリカ国民はこの「贈与」については全く知らない。それも当然で、主流メディアが一切触れないからだ。)

  そもそも、「中東でのハルマゲドン」を妄想するくらいなら、ワシントンで暗躍するイスラエルの工作員やアメリカ国籍を持つユダヤ人協力者を洗う方が遙かに有益である。彼らはムスリム・テロリストよりも遙かに危険だ。爆弾を抱えたアラブ人なら直ぐ「敵」と分かるが、高級なスーツを着てウォール街を闊歩する金融業者とか、連邦議会で財政・軍事政策を決めてしまう上院・下院議員だと、“いかがわしい”ユダヤ人と判っていても排除することはできない。歐米の保守派は「内なる敵(Enemies Within)」に敏感だが、国内にタカる異人種を攻撃するにしても人数的に劣勢だし、肝心のお金にも困っているから、場外で吠えるだけの負け犬となっている。これじゃあ、保険屋の謳い文句じゃないけど、「お金は大事だよぉ~」と唄いたくなるよねぇ。

  


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偽装保守派のユダヤ人 / 反トランプのベン・シャピロ

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「ブライトバート」を去った編集員

  昨年の年末、チャンネル桜で討論番組が放送され、「オールド・メディア/ 反日の現在」というタイトルで議論がなされていた。その討論に筑波大学の掛谷英紀准教授が招かれ、彼は米国の保守言論界について触れていた。掛谷氏は米国の保守派知識人による動画が興味深いので、字幕を附けて日本でも流してみてはどうか、と勧めていた。しかし、彼が紹介した保守派知識人というのがベン・シャピロ(Benjamin Aaron Shaprio)だったので、少々がっかりした。確かに、掛谷氏の提案は良いと思うが、その前にシャピロがどんなタイプの言論人なのかよく説明すべきだ。なぜなら、アメリカの言論界に疎い日本人は、その意見を鵜呑みにしてしまう危険性があるからだ。

Ben Shapiro 2(左  /  ベン・シャピロ)
  このシャピロはユダヤ人社会でよく見かける典型的な早熟の秀才である。彼は第三学年と第九学年を飛び級し、16歳でLAヤシヴァ大学附属高校を卒業した。そして、カルフォルニア大学(UCLA)へと進み、まだ20歳なのに最優秀の成績(summa cum laude)で卒業したという。さらに、彼はハーヴァード・ロー・スクールに通い、そこでも優秀な成績を収めていた。しかし、もっと刮目すべきは、21歳で直ぐさま本を出版できたことだ。2004年に『洗脳されて(Brainwashed)』と『ポルノ世代(Porn Generation)』を書き上げたシャピロは、2011年にハリウッドの内幕を暴く『プライム・タイム・プロパガンダ(Prime Time Propaganda)』を出版する。以前から、筆者はこの若いユダヤ人に興味を抱いていたので、さっそく彼の本を購入して読んだのを覚えている。

  シャピロの家庭を知れば、なぜ若年のユダヤ小僧がハリウッドの内情を詳しく調査できたのかが解る。ベンの両親はハリウッドの業界人で、父親は作曲家、母親はTV局の重役であるという。(Sabrian Tavernie, "Ben Shapiro, a Provocative, Gladiator  Battles to Win Young Conservatives", The New York Times, November 23, 2017.) また、彼の従兄弟も業界人で、ある従兄弟は俳優で、その妹も役者となっているそうだ。(Ben Shapiro, Prime Time Propaganda : The True Hollywood Story of How the Left Took Over Your TV, Broadside Books, New York, 2011, prologue, p.ix.) ベンが『プライム・タイム・プロパガンダ』を書くことが出来たのは、親の人脈というお陰もあろうが、やはりユダヤ人という出自が大きい。もし、彼がアイダホ州やインディアナ州からやって来た西歐系の保守派で、何のコネを持たない若造なら門前払いで、誰も会ってくれないだろう。ユダヤ人は宗族を重要視する支那人と似ているから、同じ宗教と血筋を持つ身内には親切だ。

  シャピロは17歳の頃からコラムを書いていた、というから相当ませた少年だったのだろう。彼がメディア界に進んだのも当然である。彼は故・アンドリュー・ブライトバート(Andrew Breitbart)が創設したインターネット・ニュースサイトの「ブライトバート」で編集者となり、若手の「保守派」論客として脚光を浴びることになった。(謎の急死を遂げたブライトバートについては、以前、当ブログで述べたから、そちらを参照してもらいたい。) ところが、ドナルド・トランプが大統領選挙に出馬したことで、シャピロの人生が劇的に変わってしまった。「ブライトバート」の主幹であるスティーヴ・ヴァノンがトランプのアドヴァイザーになり、古巣の「ブライトバート」はトランプ寄りの記事を多数掲載するようになった。一方、トランプに反対するシャピロは信念を貫くため職場を去ることにしたという。(これについては以前の記事を参照。)

Andrew Breitbart 1Steve Bannon 1








(左: アンドリュー・ブライトバート  /  右: スティーヴ・バノン)

  「ブライトバート」を辞めて別のインターネット・ニュースサイト「デイリー・ワイヤー」に移ったシャピロは、移籍の理由を述べていた。彼がトランプに投票しないのは、自分の政治理念と相容れないからだという。つまり、彼は小さな政府と自由市場、宗教的自由、個人の責任を信条としているが、トランプはその総てに反しているそうだ。この不動産王は、産児制限や妊娠中絶を肯定する「プランド・ペアレントフッド(Planned Parenthood)」や貿易規制に賛成する。そして、政敵を狙うと攻撃を加え、道徳に反する外政を行う。さらに、政府が宗教を支配することさえ厭わない。そのうえ、こっそりと人種差別を臭わせ、無制約の権力を渇望するから嫌いだという。「私は保守主義の側に立ち、トランプは反対の立場に立っている」とシャピロは述べた。

  シャピロは保守主義者の立場からトランプを批判したが、「ブライトバート」を支持する白人の保守派はそう考えなかった。オバマの八年間を苦々しく思っていた保守派にとって、トランプの登場はまさしく「救い」だった。南部や中西部の白人なら、本質的に民衆党と変わらないジェブ・ブッシュなど吐き気がする。その点、トランプは共和党のエスタブリッシュメントに叛旗を翻す庶民の味方だった。とりわけ、中南米からの不法移民を徹底的に批判する姿勢は鮮やかだ。密入国者を忌々しく思っていた白人保守派は、トランプに拍手喝采。本来、代議士は民衆の声を代弁するはずなのに、共和党の候補者はどいつもこいつもマスコミを恐れ、左翼メディアに媚びてばかり。ところが、トランプはNBCやCNNと全面対決。前代未聞の出来事だ。しかも、彼らの報道を「フェイク・ニューズ」と断罪して、絶対に怯まない。まるで、拳銃を抜いたカーボーイみたいだ。民衆は専門的な議論は苦手だが、本質的な物事なら解る。「よく言ってくれた!」というのが保守派の本音なんじゃないか。

   民衆党の左翼姿勢に飽き飽きしていた白人層は、そのリベラル政策をひっくり返そうとするトランプに拍手を送り、熱狂的に反主流派の共和党大統領を支持した。だが、ユダヤ人はひと味もふた味も違う。彼らは保守主義を標榜しても、トランプのような露骨で教養の無い「荒くれ者」が大嫌い。とりわけ、人種思想をちらつかせる白人には敏感で、本能的に懼れる。ユダヤ人はいくら「アメリカ人」を自称しても、根本的に自分達が「よそ者」であることを解っているから、排外主義の台頭は絶対に見過ごせない。いくら愚鈍なユダヤ人だって、アメリカ合衆国を築いたのはイギリス系国民で、東歐で燻っていた賤民ではないと判っている。だから、彼らは西歐系白人が国家の神髄に触れると、背中に戦慄が走ってしまうのだ。「アメリカは世界市民の国ではなく、イングランドの元臣民が先祖代々受け継ぐ権利を守るために作った国である」という認識は実に恐ろしい。「ユダヤ人が“なぜ”アメリカに住みついたのか」という歴史を調べると、彼らが西歐移民に紛れて入国した異分子であり、歐洲を追い出された難民であることは疑いない。ちゃんと勉強すれば、ヨーロッパ系アメリカ人はユダヤ人がタカリ屋だと気付く。

  ユダヤ人は自分の国を作ることを嫌う民族である。彼らは迫害されてもイェルサレムに帰らず、必ずキリスト教徒の国家に寄生して安泰を図る。居心地の良いスペインから追放されるとアムステルダムやアントワープを目指し、機会(クロムウェル時代)を見つければイングランドに再上陸しようとした。そして、アメリカ大陸にビジネス・チャンスがあると知れば、ネーデルラントやイングランドから新大陸に移住する。第19世紀にロシアでポグロムが頻発すると、オーストリアやドイツ、フランス、アメリカに逃れるし、ナチスが台頭してドイツから叩き出されると、イングランドやアメリカ、オーストラリア、カナダへと流れ出す。しかし、戦争が終わっても引き揚げない。優しい同胞が住むイスラエルより、異教徒の西歐人が住むアメリカの方がいいと思っている。ユダヤ人は“ユダヤ人だらけ”の社会が嫌いで、西歐白人と一緒じゃないと嬉しくない。だから、何としても居坐る“根拠”が必要だった。「異民族との共存」とか「寛容の精神」、あるいは「多民族混淆社会の肯定論」というのはユダヤ人の方便だ。

仲間と群れるユダヤ人

  シャピロは色々と理屈を並べていたが、トランプに反撥を覚えるのは、彼がアメリカの主流民族じゃないからだ。このユダヤ人は南米移民を排除するドイツ系白人大統領を生理的に嫌っており、それを隠すために高邁な理念を掲げていたに過ぎない。シャピロはトランプ排除の根拠として、合衆国憲法や自由の理念を持ち出していたけど、彼がアメリカ的な理由を述べていたのは、それが抽象的だからである。「憲法」には文字だけが記されており、人間の具体的な姿は描かれていない。ユダヤ人は肉体を基にするナショナリズムに戦(おのの)く。彼らは人種的容姿に囚われない透明人間、すなわち、どの種族とも判別できない「地球的浮浪者(世界市民)」を理想とする。ヨーロッパ人とは違う肉体を持つがゆえに、ドイツで迫害されたユダヤ人は、血と肉を基本にする民族主義に警鐘を鳴らす。彼らは迅速に初期段階で徹底的な撲滅を図ろうとする。ユダヤ人がマスメディアや教育界、および政財界などを牛耳るのは、地元民を洗脳するために他ならない。

Jesse Signal 1(左  /  ジェシー・シグナル)
  日本でも「類は友を呼ぶ」と言うが、ユダヤ人は同胞で助け合う精神に満ちている。何処に住んでも「鼻つまみ者」となるユダヤ人は、互いに助け合って障碍を取り除く。仲間が貧乏なら財政的に助けるし、会社でポストが空けば友人を連れ込む。裕福な者はシナゴーグに献金し、公権力を得た者は同胞の待遇を改善しようとする。だから、攻撃された仲間がいれば、スズメバチのように敵に群がり、みんなで抹殺しようと考えてしまうのだ。トランプ批判を行ったシャピロは、白人保守派から叩かれ、「ユダ公」とか「ニセ保守(cuckservative)」と罵られた。こうなるとユダヤ人仲間は黙っていられない。『ニューヨーク・マガジン』誌の上級編集員を務めるジェシー・シグナル(Jesse Signal)は早速シャピロ擁護記事を書き、“邪悪”な白人どもを非難した。彼はスティーヴ・バノンを「いじめっ子(bully)」と評し、「ブライトバート」で編集員を務めるマイロ・ユナポロス(Milo Yiannopoulos / 本名Hanrahan)を批判した。(Jesse Signal, "Explaining Ben Shapiro's Messy, Ethnic-Slur-Laden Breakup with Breitbart", New York Magazine, May 26, 2016) このユナポロスはオルタ右翼の新星で、トランプ支持派に廻った同僚だ。彼は小癪なシャピロをこっぴどく批判し、彼の民族性まで持ち出して馬鹿にした。

Milo Yiannopoulos 2(左  / マイロ・ユナポロス )
  ところが、そのユナポロスもユダヤ人だった。彼は保守派のカトリック信徒を名乗っているが、母親の血筋でユダヤ人となっている。もっとショッキングなのは、彼がゲイで性的小児愛を一部容認したことだ。例えば、13歳の少年が大人の男に強姦されるのは犯罪だが、両者の同意があれば問題なしと発言し、それが大きく取り上げられブレイトバートを辞職する破目になった。さらに、彼はサイモン&シュースターから『Dangerous』という回顧録を出版する予定だったが、これも世間からの非難でキャンセルとなった。(もう、ユダヤ人の保守派なんてロクな奴しか居ないんだから。) ユナポロスの思考形態はどうなっているのか謎である。自分は同性愛者なんだが、フェミニストやアホなレズビアンには容赦が無かった。民衆党のフェミニストなんてボロクソに貶していたという。しかし、こうした批評家も一連のスキャンダルで没落したようだ。マイロにはもう保守派からの招待は無いだろう。

  話しを戻す。ニューヨーク市大学教授のピーター・ベイナートは、シャピロが蒙った反ユダヤ攻撃に触れ、『アトランティック』誌に記事を寄稿している。ベイナートもユダヤ人で、様々な知識人(主にユダヤ系学者)の言葉を引用し、アメリカ社会に現れる反ユダヤ的言動について述べていた。彼も異人種、とくに中南米からの移民を罵るトランプを憎み、大統領の発言を厳しく批判していた。

  トランプは単なる移民規制論者ではない。彼は人を人間とは思わず、陰謀を口にし、不吉な規制を求めている。彼はラテン系移民を強姦魔とか野獣と呼んでいる。そして、移民はアメリカの主権や独立を脅かす侵入者と述べていたのだ。(Peter Beinart, "How Trumpian Nativism Leads to Anti-Semitism", The Atlantic, November 2, 2018)

Ezra Klein 1Ann Lowrey 2(左: エズラ・クライン  /  右: アン・ロウリー)
  ユダヤ人には左翼が多いから仕方ないけど、マスコミ業界には驚くほどトランプ嫌いが多い。例えば、ニューズサイトの『Vox』で代表編集員を務めるエズラ・クライン(Ezra Klein)は筋金入りのリベラル派で、「トランプを弾劾せよ!」とまで述べていた。ちなみに、彼の夫人であるアン・ローウリー(Ann Lowrey)は『アトランティック』誌で政治経済を担当する記者。ユダヤ人は配偶者を通して人脈を広げているから、まさしく蜘蛛の巣のようにお互いが見えない糸で繋がっている。

Peter Beinart 1Alex Soros 2(左: ピーター・ベイナート  / 右: アレックス・ソロス )
  ベイナートはアメリカの保守派白人に潜む反ユダヤ主義を指摘するが、ユダヤ人批判者が彼らのネットワークを危険視するのも当然だ。例えば、大富豪ユダヤ人のジョージ・ソロスを父に持つアレックス・ソロス(Alex Soros)は、ベイナートの研究に対して献金を行っていた。(ベイナート自身が告白している。) ユダヤ人はよく人権屋のNGOとか研究機関に献金するけど、それは純粋なチャリティーではない。手短に言えば、飼い犬を増やしているだけ。大抵の知識人はお金に飢えているから、気前の良い“旦那衆”に出逢うと、羞じらいも無くペコペコし、後で“お礼”の提灯記事を書いたりする。所詮、知識人なんか口先だけの輩に過ぎない。手懐けようと思えば簡単だ。ベイナートはジョージ・ソロスを叩き出したハンガリーを非難して、恩人に感謝の意を表した。これだから、賤民のユダヤ人は異国に住みつくと真っ先に銭儲けを始めようとする。彼らはどんなに蔑まれようともジっと我慢し、札束ビンタの夢が実現するまで耐えに耐え抜く。生き恥に耐えきれず、日本刀を抜いて特攻を企てる日本人とは根本的に違うのだ。

Max Boot 1Bill Kristol 2Irvin Kristol 22









(左: マックス・ブート  / 中央: ビル・クリストル /  右: アーヴィン・クリストル)

  日本にも偽装保守とか左翼からの転向保守、グルリと廻って左翼戻り、という知識人は少なくない。アメリカの保守派だって色々ある。「ネオコン」のユダヤ人などは、単に「新保守派」という看板を掲げる元民衆党員で、タカ派の左翼に等しい。トランプの登場はまるでリトマス試験紙のようだった。共和党ユダヤ人のマックス・ブート(Max Boot)や『ウィークリー・スタンダード(The Weekly Standard)』誌を創刊したビル・クリストル(William Kristol)は、部外者のトランプが共和党候補になったことに激怒し、民衆党に投票するとまで言い出した。前者のブートはロシアからやって来たユダヤ移民で、軍事や政治を専門とするジャーナリスト。『クリスチャン・サイエンス・モニター』紙や『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙の編集員を歴任し、ブッシュ政権の支持者でもあった。が、その「保守主義」は見るからに怪しい。彼はLGBTQや妊娠中絶、移民の受け容れに賛成で、パレオ・コンサーヴァティヴ(伝統的保守派)の白人とは真っ向から対峙する。ビル・クリストルは親爺(アーヴィン)の代から民衆党リベラル派で、イスラエル擁護のために共和党員になっただけ。ちなみに、「保守派雑誌」と称していた『ウィークリー・スタンダード』誌は凋落の勢いが止まらず、赤字が累積して去年の12月に廃刊したそうだ。まぁ、偽装保守の内容じゃあ読者離れは必然で、雑誌を印刷しても誰を対象にしているのか判らない。結局、ユダヤ人の保守主義なんて“まやかし”なんだろう。


  

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