無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

歴史問題

インド人の手首が切り落とされた ? / 嘘が罷り通る現代史 (後編)

根拠はどこにあるのか?

  日本人と朝鮮人との違いは色々あるけれど、特徴的な違いといったら歴史学に対する態度であろう。朝鮮人は自分に都合良く過去を創ることに努力を傾け、我々は事実を丹念に収拾し、出来るだけ厳密に検証することを旨とする。だから、日本にとって不利な過去でも認めるし、嫌な出来事でも直視することを厭わない。日本人は自国史に限らず、外国史についても同様の態度を取るべきだ。そこで、気になったことがある。6月頃にチャンネル桜を観ていたら、有本香さんが出演していて、インドの歴史について語っていた。いわゆる「手首塚」の話である。彼女は「虎ノ門ニュース」でも同様の事を語っていたから、ご存じの方も多いだろう。

Arimot Kaori 1(左 / 有本香)
  初めて聞く方もいらっしゃると思うので、簡単に説明したい。有本氏の説明によると、産業革命で英国は繊維産業が盛んになり、マンチェスター地方など随分と景気が良かったそうだ。当時のイギリス人は、自国の繊維産業を拡大したかったが、植民地のインドでも伝統的な繊維産業があったので、英国のライバルとなっていた。そこで、イギリス人たちは競争相手を潰すために、インドの機織り職人たちを集め、彼らの手首を切り落としてしまったという。大勢の手首が切断されたことで、各地に「手首塚」が出来たそうだ。筆者は以前、この残虐行為を西部邁が話していたのを覚えている。筆者の記憶は正しかったようで、西部氏は黒鉄ヒロシとの対談本の中で、同じ事件を語っていた。

  インドの職人をあつめて行列させ、一人ずつ右手首を鉈でちょん切ったというです。その数、三万個。その手首塚があるというんです。(『もはや、これまで : 經綸酔狂問答』 PHP研究所 2013年 p.243)

  驚くことに、イギリス人は三万人の右腕を切断していたのだ。むごい。でも、少々気になるのは、どうやってそれを知ったのか、ということである。両者とも情報源を明かしていないので、インドの現地へ行ったことのない人には分からない。たぶん、インド人の学者か観光案内人に訊けば、「手首塚」がどこにあって、どんな経緯だったのか教えてくれるだろう。でも、こうした残虐行為は何らかの物的証拠がないと信じられない。まづ、基本的な疑問点から整理してみる。(1) いつ、どこで起きたのか? (2) 誰が誰の手首を切り落としたのか? 誰が発案し、命令し、実行者は何人いたのか? (3) この事件を誰が目撃し、誰が報告書を書いたのか、または、どのインド人が書き記したのか? (4) 塚に埋められている白骨は、本当に切断されて埋葬されたものなのか? たとえ、その骨が人の手首だとして、被害者の手首と一致するものなのか、という点である。

Nishibe Susumu 1(左 / 西部邁)
  有本氏は著作もあるジャーナリストで、西部氏は元大学教授で、学術論文やビジネス本の類いも執筆する知識人である。両名とも何らかの根拠があって紹介しているはずだ。しかし、両名とも肝心な証拠物件を明かしていないので、聞いている我々はどこかもどかしい。せめて何らかの文献を示してくれれば有り難いのに、と思ってしまう。日本人は「南京大虐殺」の苦い経験があるので、こうしたショッキングな出来事を聞くと慎重にならざるを得ない。外国人はアイリス・チャンの偽書で欺かれたし、日本人は本多勝一のインチキ本と朝日新聞の政治宣伝で、まんまと騙された。やはり、具体的に事実を検証してみるべきだ。

  とはいっても、この残虐事件が起きたのは遙か昔だから、科学的調査は困難なはずである。そもそも、インド政府やインド人の究者は、「手首塚」の発掘調査を行ったのだろうか? 発掘した何万個もの骨と、当時の様子を書き記した文献をどう照合したのか不明である。もしかしたら、西部氏や有本氏は伝聞のみを紹介していたのかも知れない。これは非常に脆い歴史物語で、もし単なる口伝ということになれば、誰かが手首切断の話を適当に膨らませていることもあるし、意図的ではないにしても、都市伝説のようないかがわしい噂や嘘が混じっている可能性だってある。インドのように大雑把な国だと、日本人のように、几帳面な日記をつけている庶民とか、詳細な報告書を作成する役人がいたとは思えない。イギリス人に支配された事を恨むインド人が、白人の悪口として伝えたのかも知れないのだ。有本氏や西部氏は一体、どんな一次資料を基に事件を語っていたのか? アジアには朝鮮人や支那人のように、同時代の人間が嘘を書き記すということだって、ないとは断言できず、逆に大いに考えられることなのだ。

伝説にヒントがあった

  今はバングラデッシュとなっている地域でも、昔はインド帝國に属しており、ベンガル地方は英国に占領された領土の一部であった。このベンガル地方には、イギリス人が機織職人たちを不具にするため、その手首や指、舌などを切り落としたという伝説が残っている。ベンガルに住むムハマド・アフメドュラという人が、「プログレッシヴ・バングラディッシュ(Progressive Bangladesh)」というニュース・サイトに意見記事を投稿していた。まだ若かった時、彼は家族や友人、教師、地域の指導者などから、イギリス人がベンガル職人の手や指、舌を切断したという話を聞いたことがあるそうだ。手首や指を切断したのは、ライバルとなる職人を働けなくするためで、舌をちょん切ったのは、機織りの技術を後輩に伝えることが出来ないようにするためだったらしい。アフメドュラ氏はは若かったので、この話を鵜呑みにしていたそうだが、成長するにつれ、この蛮行を裏付ける証拠がないことに気づいたそうだ。(Muhammad Ahmedullah, Did teh British under the East India Comapny's Rule, cut off Bengal Weavers' Hands or Thumbs and Tongues in order to destroy the Famous Bengal Textile Industry, particulary the Weaving of the Muslin Fabrics?, Progressive Bangladesh, February 21, 2015)

  インド人の職人から手首を奪うためには、誰かが計画を立てなければならない。というのも、職人たちは一つの地域に密集していた訳ではなかったからだ。ベンガル地方西部からダッカにかけての広い地域に散在していたので、イギリス人の実行犯は離れ離れの村々を巡って、バラバラに住むインド人職工を捕まえ、無理矢理手首を切断せねばならない。当然、これら実行部隊に資金を提供したイギリス人が居たはずで、それが誰なのか西部氏や有本氏は公表していないのだ。それに、もし、こんな横暴をはたらいたら、現地人の抵抗運動や叛乱を招きかねない。だから、予め暴動を計算に入れねばならず、被害者の親族や同胞からの報復に対して、常に備えなければならないから、ルーティーンを考えた兵隊を雇うことになる。また、手首を切断された職人は治療が必要となったはずで、イギリス人に対して深い恨みを抱くし、彼らの家族や部族仲間も激怒したはずだ。 そのうえ、不具にされたインンド人は失業者になるから、必然的に家族への負担が増えて、窮乏生活に陥る者も続出したはずである。この残虐行為を許したブリテン政府ならびにインド総督、統治担当の官僚などは、各地で勃発する叛乱を鎮圧せねばならなくなり、軍隊の海外派遣も必要になってくるから、行政の側の経済的負担が増加したことは容易に想像がつく。でも、こうした余計な出費に対して、英国議会では何の問題にもならなかったのか? もし、大問題となっていたのなら、議事録や調査報告書が作成されたはずで、後世の我々は具体的な経緯を知ることができるだろう。ところが、西部氏や有本氏は、そうした公式文書を提示していなかった。

Britain East India Company 1British Rule of India 1






(上 / インドを支配するイギリス人の)

  東インド会社は、イングランド国王から勅許状をもらって運営していた民間企業で、国防軍に支えられた政府機関ではなかった。インドを征服する過程においてさえ、本国の軍隊を正式に動員したわけではない。俗に言う「インド征服」の事業だって、その費用と人員は会社の自前であった。第18世紀末、東インド会社の軍隊は九千の歐洲兵と四万五千の土人兵で編成されていたのだ。その前は殆どが現地の兵隊で、イギリス人や西歐人が占める割合は、ごく僅かであったという。つまり、傭兵集団ということだ。このへんの事情はジョン・シーリー(John Robert Seelley)の『英国発展論史(Expznsion of England)』を読むと分かる。とにかく、東インド会社の主な目的は、インドにおける収益の確保と利益の拡大であったから、無用な叛乱を招く事態はなるべく避けたかった。だから、いくら英国本国の繊維産業を保護するためとはいえ、原住民の憤激を助長するような真似はしないだろう。また、もしイギリス人が「モスリン(Muslin)」と呼ばれる綿製品産業を根絶したかったといっても、一体何名の職人を不具にしたらいいのか? たとえ、ベンガルの数箇所で切断行為を行ったとしても、他の地域に住む職人をどうするつもりだったのか? イギリス人はインド全域に恐怖を広めて、全職人の労働意欲を削ごうとしたのか? こうした疑問が次々と湧いてくる。

Susan Brownmiller 4(左 / ウェンディー・ドニガー)
  インドを支配するイギリス人が、現地の絹織物職人を捕まえて、その手や指を切り落としたという話は、どうもの或るイギリス人による根も葉もない発言が元になっていたらしい。東インド会社にウィリアム・ボルツ(William Bolts)というイギリス人が雇われており、彼は何らかの理由で1768年に解雇されてしまった。しかし、彼はクビになった後、『インド問題の考察(Considerations on Indian Affairs)』という本を書いて、その中で会社に酷い扱いを受けていたベンガルの絹織物職人に触れていた。絹織物産業の独占を図った東インド会社は、ベンガルの職人たちが再び絹を織れなくするため、彼らの親指を切り落としたというのだ。(William Bolts, Considerastions on Indian Affairs; Particulary Respecting the Present State of Bengal and its Dependencies, London, 1772) しかし、インド史を研究する米国のユダヤ人学者ウェンディー・ドニガー(Wendy Doniger)は、ボルツの話を眉唾物とみている。ボルツは何の証拠も根拠も示さず、単にインド人職工の手首が切断された、と書いているだけだった。たぶん、彼は会社にケチをつけるため、この不確かな噂を挿入したのかも知れない。ドニガーはなぜこんな話が後世にまで伝わったのかについて述べている。当時の英国では、著名なエドマンド・バーク(Edmund Burke)がウォーレン・ヘイスティングス(Warren Hastings)を批判したことがあり、その際バークはこの話に言及したそうだ。そして、これが切っ掛けで、世間に広まったという。(Wendy Doniger, On Hinduism, Oxford University Press, Oxford, 2014, p.445) その後、インドで起きたショッキングな話は、様々な本で孫引きされるようになったので、こんにちの我々にも伝わっているという訳だ。

Warren Hastings 2Edmund Burke 1William Pitt the Younger









(左: ウォーレン・ヘイスティングス / 中央: エドマンド・バーグ / 右: ウィリアム・ピット)

  ところで、このヘイスティングスというのは、あの初代インド総督を務めたイギリス人であり、彼はベンガルの知事を務めたこともある。だが、彼はカルカッタに赴任した時、瀆職の容疑が濃い不正行為に手を染めたらしく、英国議会でチャールズ・ジェイムズ・フォックスやバークが彼の腐敗を問題にしたそうだ。そこで、容疑を掛けられたヘイスティングは議会で弾劾されたのだという。ただし、当時の政権はウィリアム・ピットが率いていたから、どうもホウィッグ党の反対派が彼をやっつけるため、ヘイスティングの件を利用したのではないか、と疑いたくなる節がある。日本人の中には、保守思想の巨星であるバークをトーリー党員と勘違いしている人がいるけど、バークは自由主義を掲げるホウィック党員であった。(この辺の英国史はちょっと複雑になるので、詳しい説明は省略する。) 結局、残虐事件の真相は捜査はされず、伝聞だけが英国内で流通したようだ。

Ekalavya's_Guru_DakshinaPandava 1(左: エカライヴァ / 右: パーンダヴァ)
  ヒンドゥー語も達者なドニガーによると、この信じ難いスキャンダルは、インドの宗教的叙事詩「マハーバーラタ(Mahabharata)」にあるエピソードがヒントになったらしい。この「バラタ族の物語」には、エカライヴァ(Ekalavya)という弓の名手の事が述べられていた。彼は矢を射ることにかけては秀でていたが、その肌は浅黒く下層階級の出身なので、パーンダヴァ(Pandava)の五兄弟、すなわち高貴な出身であるバーントゥの子供たち、から嫉妬を買ってしまったのだ。エカライヴァを忌々しく思った兄弟は、弓の師匠に頼み込み、エカライヴァの右手の親指を切断してもらったというのだ。アジア大陸には、この手の残酷な物語や神話が多く、肉刑が常識のインドなら不思議ではない。ボルツの信憑性を疑うドニガーは、この逸話が手首塚神話のネタではないか、と勘ぐっている。(上掲書 p.446)

脚を切断して乞食を作る

  我が国の学者やマスコミは、人種上の類似から日本がアジアに属している、と盛んに宣伝するが、正常な日本国民なら、アジア大陸の民族を同類とは見なしていないだろう。朝鮮人とは月とスッポン以上に違うし、超音波でも混ざることはない水と油の関係である。支那人に至っては兇暴な古代生物だから問題外。インド人は不潔でゴチャゴチャした街にうろつく貧民というイメージが一般的だ。インド人の上流階級といえども親近感は湧かないし、ただ豪華に着飾っているだけの外人としか思えない。たとえ日本語を流暢に話しても、インド人の顔を見てしまうと、「やはり遠くの異邦人だよなぁ」、と感じてしまう。そして、何よりも彼らの精神が全く異なっているのだ。インドの伝統文化とか庶民の風習なんか、日本の文化とは本質的に相容れないのである。我が国の精神文化は清らかで簡素だが、それでいて奥が深い。インドの宗教と神道を比べれば一目瞭然。インドの寺院なんか成金の悪趣味で飾った豪邸みたいで、心が落ち着く雰囲気とか「雅(みやび)」というセンスが全く無い。気持ちの悪い神様を描いた絵なんか実に下品だ。あんな国に住もうなんて日本人はどうかしている。そんなにインド人が好きなら、日本国籍を棄ててインドに永住すればいい。こうした元日本人は再入国なんかさせないで、空港で追い払うべきだ。

  インドの風習は日本人の理解を超えている。この大陸には数多の乞食がいるが、その姿は日本の乞食とは比べものにならないほと酷い。例えば、アミール(Aamir)という12歳の少年の話は悲惨だ。彼は飲んだくれの父親から虐待を受けていた。彼の母親は数年前に他界したという。田舎に住むアミール少年はこんな家庭で暮らすのが嫌になり、ボリウッド(インド版ハリウッド)で知られるムンバイを夢見たらしい。そこで、彼は都会へ向かう列車に潜り込み、やっとの思いでヴィクトリア駅に着いたのだが、あいにく一文無しだった。そこで、アミールは路上で乞食を始めることにした。ある日のこと、親切そうなカップルが彼の前に現れ、食べ物を与えてくれたのだが、それを食べたら急に眠くなったそうだ。後で分かったことだが、彼が口にした食べ物には薬が混ぜてあったという。病院に輸送されたアミールは、手術室に運ばれ片足を切断されてしまったそうだ。(Andrew Malone, The real Slumdong Millionaires, Daily Mail, 24 January 2009) アミールは親切なカップルを宗教的な動機から慈善を行う人か、福祉関係の人かと思ったらしい。だが、実際は乞食を利用してお金を稼ぐ悪党だった。健康な乞食を無惨な姿にすれば、もっと人々の同情を引くという理由から、わざと乞食を不具にするのだという。それにしても、お金をもらって無邪気な子供の脚を切断するなんて、卑劣というか殺人鬼に近い医者である。インドには昔からこうした残虐行為が多い。

  西部氏や有本氏が紹介した残酷物語は本当なのかもしれないが、彼らが根拠を示してくれるまで信じるわけにはいかない。インド各地にある「手首塚」に埋められた骨は、もしかしたら、暴君のような土豪とか、情け容赦ない匪賊が殺した庶民の遺骨、とも考えられるからだ。昔、支那人が「万人坑」をもちだして、日本軍による惨殺死体が埋められた場所である、と騒いだことがある。しかし、実際は疫病で死んだ支那人が埋められた無名墓地であった。余りにも大量に死亡したので、生き延びた村人が引き取り手のない死体を穴の中に放り込んで、腐乱死体による伝染病を防いだのである。それなのに、嘘つき支那人は日本人を非難するために、日本軍の仕業にすり替えたのだ。そもそも、支那人には事実を検証する考えは一切無いので、利益次第で歴史を作り替えることがよくある。それを知ってか知らぬか、奴隷根性の朝日新聞が協力者となり、支那人と共に日本批判を展開していたのである。まったく、毎度毎度、朝日新聞は反日の火種を撒き散らす放火魔みたいな宣伝機関である。その火消し役となる保守派の国民としたらたまったもんじゃない。

  日本人には英国人の罪を隠したり、彼らの擁護をする義務は無い。英国の名誉を守るのはブリテン人の仕事で、我々が代わりにしてやることはないだろう。しかし、我々は支那人や朝鮮人とは違う。捏造史を鵜呑みにする国民ではない。我々はタイム・マシンを持たないから、揺るぎない歴史の真実を掴めるわけではないが、それに近づく努力はするべきだ。ブリテン人の対日感情を害しようとも、我々は残虐行為があれは、そのことを否定しないが、無かった事を有ったと認める訳にはいかないのである。だからこそ、事件を科学的に検証したり、過去の文書や物的証拠を吟味し、出来るだけ正確な歴史を学びたいのだ。一般の歐米人が「南京大虐殺」や「性奴隷としての慰安婦」を信じることは勝手である。現地の馬鹿を利口にするのは日本人の義務ではなく、歐米諸国の政府が果たすべき役目だからである。そもそも、日本の歴史を貶めようとするジャーナりストや大学教授は、自分で確かめもせず、支那人や朝鮮人の嘘に踊っているのだから、品格と名誉を弁えた教養人ではない。イエロー・ペーパーを歴史書と勘違いする下郎である。日本人はこうしたクズと同類になってはならない。本当に知能が高い歐米人は、日本の庶民が持つ知的水準と探究心に驚愕するはずだ。そして何よりも、日本国民はニセ情報で操られることに我慢がならない。我々はあやふやな話を鵜呑みにせず、伝えられる歴史的事件を吟味すべきだ。西部氏や有本氏は、こうした高度な庶民を相手に喋っているのだから、せめて出典を明らかにすべきである。そうしないと朝日新聞みたいになっちゃうよ。




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南京大虐殺は健在だ / 嘘が罷り通る現代史 (前編)

嘘が陳列される現代史

  学者の群れには正直な人物と不誠実な奴が混じっているから厄介だ。自然科学なら捏造は御法度だから、意図的に誤魔化す者は滅多にいない。しかし、人文系の学術界には怪しい人物がいっぱいだ。特に、歴史学会は真実の追究より、特定のイデオロギーを拡散する宣伝機関と化している。歴史を扱った学術書といえども、書かれていることが本当とは限らない。イエロー・ペーパーとかダブロイド紙なら、人々は疑惑の目を以て話半分という態度を取るだろうが、アカデミックな体裁の本だと内容を丸呑みにする危険性がある。保守派の日本人なら、このことを痛いほどよく分かるはずだ。

Iris Chang 3(左 / アイリス・チャン)
  今では所謂「南京大虐殺」を信じている者は殆どいないだろう。あの火付け役の朝日新聞や共産党だって、日本軍による支那人30万人大虐殺を口にすることが出来ない。しかし、歐米ではこの嘘が未だに罷り通っている。というのも、歴史家のみならず我が国の外務省だって正式に否定していないから、日本軍が南京で大勢の支那人を殺戮したことになっているたのだ。とりわけ、米国で支那人のアイリス・チャンが『レイプ・オブ・南京』を出版した事が大きく響いている。この捏造本を徹底的に糾弾することが、祖国の名誉を守る日本政府の優先課題だ。日本国民を代表する政府が、たった一冊の偽書を放置したがために、在米邦人が肩身の狭い思いをする事になったのである。アイリス・チャンが北京政府に操られた道具であったことは明らかだったのに、我が国の外交官は出世の案件にならぬから、とだんまりを決め込んでいたし、その官僚を監督する政治家も、金と票にならぬことだから放って置いた。結局、国家の名誉など二の次三の次、ボロ切れより価値が無かったのである。他人の尻を拭くのが一番嫌いな議員と役人にとったら、祖先の名誉なんかより便座除菌クリーナーのほうがよっぽど有り難い。

  支那系アメリカ人アイリス・チャンの害毒は、無知なジャーナリストや左翼学者のみならず、保守派知識人にまで浸透していた。例えば、保守派の重鎮を自任するジョージ・ウィル(George Will)は、以前ABCの政治番組「ディス・ウィーク」で日本軍は南京で虐殺(atrocity)を行った、と述べたことがある。また、ウィル氏とは違って体制派に与しない、独立不羈の保守派知識人パトリック・ブキャナン(Patrick Buchanan)も、南京大虐殺を信じていたのだ。彼は著書『超大国の自殺(Suicide of A Superpower)』の中で、民族間の激しい殺し合いについて述べていた。

  アジアにおける日本の戦争は人種戦争だった。南京で日本の兵士は銃剣で、スポーツとして乳児を、訓練として母親や父親を突き刺した。朝鮮の少女や女性は日本軍のために性奴隷として徴集された。(『超大国の自殺』 幻冬舎 2012年  p.364)

  ブキャナンは決してCNNとかABCが雇う左翼ジャーナリストではない。彼は米国の知識人社会でも異端に属する正統派の保守主義者(paleo-conservative/旧来の保守派)で、ユダヤ人のネオコン(neo-conservative/新保守主義)とは一線を画すどころか水と油の関係にある。したがって、ブキャナンには日本に関する悪意は無い。彼が日本を非難する文章を挿入したのは、おそらくアイリス・チャンの本を参考にしたか、彼女の記事を読んだからだろう。保守派論客として知られるブキャナンが、あえて日本を誹謗する理由はどこにもない。(著書の中でどの本からの引用なのをか明確にしていないから、スキャンダラス記事として彼の記憶に残っていたのだろう。)

George Will 2Patrick Buchanan 2Susan Brownmiller 1







(左: ジョージ・ウィル / 中央: パトリック・ブキャナン / 右: スーザン・ブラウンミラー)

  アメリカ人の中でも正常なブキャナンでさえ、このように支那人の嘘に嵌まってしまうのだから、他の知識人が日本史の捏造に感染しても不思議ではない。戦争における強姦・暴行を専門に研究するスーザン・ブラウンミラー(Susan Brownmiller)も、皇軍による南京での凌辱事件に触れていた。彼女はユダヤ系アメリカ人のジャーナリストで、しかもフェミニストの左翼系知識人だから、書く内容は容易に想像がつく。こんな素性だからバリバリのリベラル派で、彼女が参考にした文書というのは、南京国際救援委員会(Nanking International Relief Committee)が作成した『南京地区に於ける戦禍(War Damage in Nanking Area)』と『国際軍事裁判速記録(International Military Tribunal fpr the Far East)』である。その中からブラウンミラーは幾つかのショッキングな証言を引用していた。例えば、アメリカ人宣教師のジェイムズ・マッカラムが書いた日記を紹介している。

  私はいまだかつて、このような残虐行為は聞いたことも、読んだこともりません。強姦 ! 強姦! 強姦! 一晩に少なくとも1000件は起こると推定され、日中にも多くの事件があるのです。しかも抵抗・・・・すれば銃剣で突き刺すか、小銃で射殺するのです。詳しく報告しようと思えば、一日数百件はたやすい。(『レイプ・踏みにじられた意思』勁草書房 2000年 p.68)

  保守派の日本人なら、こうした軍事法廷で被告人側弁護士による反対尋問が行われなかったことを知っているが、日本に関して無知なアメリカ人学者だとそのまま鵜呑みにしてしまうのだ。歐米の裁判で重要な要素が抜け落ちていたなど夢にも思わない研究者だと、まっとうな宣誓証言であると信じてしまうケースがある。このマッカラム師は直接事件を目撃したわけではなく、単なる伝聞であることは明らかだが、日本兵は野蛮人という先入観を持つ歐米の歴史家には、西歐人の証言は真実に聞こえてしまうのだ。それに、ただでさえ左翼が主流の歴史学会で、わざわざ戦争犯罪国の弁護を買って出る学者はいないだろう。正式な報告書が作成されたのだから、その内容を吟味する必要はないのだ。

  もっと厄介なのは、嘘をつくことが日常となっている支那人が証人席に坐っていたことだ。歐米の学者は米国による裁判なので、民族や人種が違っていても、宣誓して証言する目撃者は皆、本当にあった事を話していると信じてしまう。まさか、堂々と嘘をつくとは思っていないのだ。金陵大学(現在の南京大学)の陳瑞芳は、次の様な供述書を提出していた。日本兵は安全地区に逃げ込んできた女性たちを追って、大学の校庭に闖入(ちんにゅう)し、支那兵の捜索だと偽っていました、というのだ。1937年12月17日、日本兵は群れを成して構内に入り、若い女性11人を連れ去った。そのうち9名は恐ろしい強姦と凌辱に晒された後、かろうじて逃げ帰ってきたが、その他2名の娘たちについては、それ以上聞かれなかったという。これって、もしかしたら支那人に拉致され、輪姦された話を日本兵の仕業にすり替えているんじゃないか? 事実、裁判では似たような証言が多かったという。

Nanking 1(左/南京に入城する皇軍)
  支那人は都合良く話を作るから信用できない。彼らの「証言」によると、日本兵は娘たちを堂々と攫うし、誘拐された女性は、昼間だと洗濯をさせられ、夜には性的サービスを強要されたという。部隊の娯楽と称して、セックス・ショーをやらされた女性もいたそうだ。また、こうした野蛮な日本兵は、ある父親に銃剣を突きつけ、彼の目の前で娘を強姦したんだって。さらに驚愕すべき犯罪があった。日本兵は攫ってきた女を輪姦すると、被害者女性の陰部に棒を突き刺したり、首を切り落と蛮行を加えたそうだ。(上掲書 p.69) あぁ~あ、出たよ支那人の十八番(おはこ)が。白人を目の前にして、自分の利益を計算した支那人どもが、口を揃えて「うぅっっう ! あぁぁっっ!! 東洋鬼(トンヤンクイ)が私たちを強姦したアルヨ !!」と涙ながらに訴えたんだろう。まったく、支那人といい朝鮮人といい、どいつもこいつも、平気な顔して嘘をつけるんだから、アカデミー賞に「嘘つき部門」があったら、全部受賞できるだろう。だいたいさぁ、日本人が娘たちの膣に棒を突き刺したり、斬首刑にするわけないだろう。これは支那名物、匪賊の蛮行だ。昔からある支那人特有の残虐行為である。日本人なら直ぐ察しがつくけど、アジア史に無知な西歐人だと、まったく気づかない。

  日本人なら何度も耳にしているから、支那人の証言なんて馬鹿らしくて聞けないけど、歐米の読者には新鮮なことだから、どんな嘘が『レイプ・オブ・南京』に記載されているのか、デタラメの幾つかを紹介してみよう。陳賈という支那人の証言はとんでもないものだった。彼女は母親と弟夫婦、彼らの5歳と2歳なる子供、そして彼女自身の子供二人と共に避難所へと向かっていたそうだ。南京市の老王府という場所にさしかかったところ、12名の日本兵に遭遇し、彼らは刀を持っていたので、そのうちの一人が義妹を捕まえ、亭主と子供の前で殺してしまった。彼女の弟は妻を守ろうとして殺され、子供たちは母親が強姦されている間中、泣いていたという理由で殺されてしまったそうだ。彼女の母親も刺されて12日後に亡くなってしまう。地面に倒れていた彼女は、二人の子供を連れて逃げ延びたという。そして、彼女は難民収容所へ行く途中に、一般市民の死体を数多く見たそうだ。死体となった女性は服をまくり上げられ、強姦されたような跡があったらしい。彼女はそうした死亡女性を20体ほど見たという。(上掲書 p.70) さ~すが支那人。見てきたような嘘をつく。本当に殺人をやらかしたのが日本兵なのか? 支那人の便衣兵じゃないのか?  何の物的証拠も無い、ただの目撃証言なんだから、いくらでも嘘を盛り込むことが出来る。殺害された家族の遺体だって、検死が行われた訳じゃないし、その遺体すらどこにあるのか分からない。しかし、こうも具体的に話されると、歐米人は完全に騙されてしまう。支那人恐るべし。

  大人が嘘つきなのは分かるが、子供まで嘘の名人なんだから、支那人は根っからの悪人だ。15歳の王潘という少女は、こう述べていた。1937年12月13日、日本軍が南京市内に侵入した時、彼女は父親と姉に連れられて、既に難民地区に移っていたという。そこには五百人ほどの女性が避難していたが、日本兵は女漁りをするため、ここへ度々現れていたそうだ。ある夜、一人の女性が中庭で強姦され、その叫び声が一晩中響き渡っていたが、日本兵が立ち去ったあと、彼女の姿は消えていたという。その後、二回ほど日本兵が乗ったトラックがやって来て、女たちを連れ去ると、彼女たちは二度と戻ってこなかったそうだ。ただ一人だけ、逃げ延びてきた女性がいたらしく、彼女の話によれば、拉致された女性はことごとく輪姦されたという。なかには犯された後、陰部に雑草を詰め込まれた者がいたらしく、それが原因で死亡したそうだ。(どんな草を詰め込まれたら、死ぬのか分からない。そもそも猛毒の草って何だ? ) 王潘は隠れていたので、日本兵に捕まらなかったという。こうした少女の悲痛な証言なら、普通の歐米人はコロっと騙されてしまう。まさか、被害者を目撃した少女が嘘をつくとは思っていないからだ。第一、その強姦魔が日本兵だという事をどうやって証明できるのか? 支那人が攫っていった事だって考えられるのに、反対尋問が無かったから一方的な話で終わっていたのだろう。こんなインチキ裁判でも、立派な報告書が出来上がると、証言は総て「真実」になってしまうのだ。

  被害者女性に同情するブラウンミラーは、何度も「こうした事件はほんの一例に過ぎない」と強調する。報告書は信じられない話で満ちていた。例えば、12月14日、数名の日本兵はアメリカ人宣教師グレース・バウワー嬢の家に押し入り、内側に毛皮を貼った手袋を奪い、テーブルの上にあった牛乳を飲み干し、手に砂糖を掬い上げて持ち去ったそうだ。これって、支那人じゃないのか? 恐怖に怯えたアメリカ人だと、日本人と支那人の区別がつかない場合だってある。東京裁判では約二万件強姦が発生したと述べられているのだ。日本兵は南京を陥落させた時、強姦、放火、殺人をやりまくったことになっている。でも、アメリカ人がこんな非道を信じてしまうのも無理はない。世界史を繙けば、征服民族が敗れた民族の財産を奪い、子供や老人でも殺しまくるのは普通である。征服した土地の女は兵卒達の「ボーナス」で、いくらでも強姦してよいし、奴隷にして持ち帰っても文句は出ない。だから、残虐行為が当り前の歐米人にしたら、南京を征服した日本軍が、定番の掠奪殺人を犯しても不思議ではないのだ。まさか、敵地を陥落させて強姦もせず、整然と治安維持に務めたなんて考えられない。松井石根(まつい・いわね)大将や日本兵から見れば当然のことでも、野蛮が常識の外国人からしたら異常なことである。ブラウンミラーは「南京大虐殺」を心から信じているようで、「もし東京裁判という戦争犯罪を裁く法廷がなかったら、南京事件の全貌を信じるものなど一人もなかったにちがいない」と述べている。(上掲書 p.73)

アメリカ左翼に蔓延る反日史観

  日本に対する誹謗中傷の火種は、日本人が起こしている場合が多い。昭和46年、国家を相手に教科書検定違法訴訟を起こして有名になった家永三郎が、既に外国に向けて害悪を垂れ流していたのである。東京教育大学で教鞭を執っていた家永は、「憲法問題研究会」に所属するなど、極左教授丸出しの反日主義者であったが、戦前は天皇陛下にも進講するなど、皇室尊崇の念を持つ保守的な学者であった。ところが、敗戦を機に、戦前の軍国主義を反省するとかの口実で、共産党や進歩的マスコミの御用学者に成り下がった。よくいる典型的な変節漢である。こんな家永は『大平洋戦争』を執筆し、この本は英訳されて、米国の大学図書館に置かれるようになった。(The Pacific War : World War II and the Japanese, 1931-1945, New York, 1978) 日本語が読めないアメリカ人の学者が、日本史に言及しようとすれば、必ず英訳された学術書を手にする。しかも、家永は有名大学の教授であったから、外国人の研究者は本当の事が書いてあると信じてしまう。しかし、ちょっと教養のある日本人なら、家永の左翼贔屓を知っているから、どのページを捲っても、眉に唾をつけて疑うのが普通だ。

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(左: 家永三郎 / 中央: アーサー・シュレージンガー / 右: ケネディー大統領とシュレージンガー)

  家永のことを何も知らないアメリカ人の中に、あのアーサー・シュレージンガー,Jr.(Arthur Schlesinger, Jr.)博士がいた。彼は同じハーバード大学出身のジョン・F・ケネディー大統領と親しく、『ケネディーの千日』という伝記も書いている。シュレージンガーはユダヤ人という出自に触れることを嫌っていたが、その思想は根本的にリベラルで、米国と日本の左翼知識人に受け容れやすいものだった。このシュレージンガーは自著の中で家永の『太平洋戦争』を取り上げ、家永を英雄のように扱い、「日本の人々に赤裸々な真実を示そうと努めた時、公的な被害を受けた」と紹介しているのだ。(『アメリカの分裂』 都留重人訳 岩波書店 1992年 p.54) こんな言い方をすれば、家永は真実を暴露したために、邪悪な国粋主義者や右翼勢力から迫害を受けたと勘違いされてしまうじゃないか。だが、日本の事情をちょいと聞きかじったアメリカ人が、裏を取らずに述べてしまうのは仕方がない。本来、日本の国益を考えるべき日本政府や保守派の学者が、歐米人向けに英語の書物を出版しないのが悪いのだ。米国の図書館にある僅かな日本史関係の本は、大抵、反日思想の日本人左翼か、日本に対して厳しい見方をする日系米国人によるもので、まともな学者の本はまず無いと言っていい。

  シュレージンガーも著書の中で「南京虐殺事件」に触れており、ヒトラーやスターリンによる虐殺と同じ項目にしているのだ。このユダヤ人学者は、日本人が学校用教科書の中で、子供たちに朝鮮併合や支那侵略を「恩恵」と教えており、その頑迷固陋さがソウルや北京からの公式抗議を招く結果となった、と説明している。(上掲書 pp.53-54) 日本の若者は、自分の祖国が戦争を引き起こした原因ではなく、その被害者であると教え込まれている、とシュレージンガーは述べていた。アメリカ人の左翼系学者は実務に疎いからしょうがないけど、あの乞食の群れが住む朝鮮を一人前の国したんだから、日本の統治は前代未聞の偉業であることは明らかだ。シュレージンガーのような学者は、日本統治前の朝鮮と統治後の朝鮮を比較するという発想が無い。せめてインフラ整備の知識くらいは持っていてもらいたいものだ。文系学者って建設や流通、製造に関する実務的知識に欠けているから困る。やはり、研究室と図書館だけの生活だから、肉体を使った労働とか従業員を背負った経営を分かっていないのだ。

  シュレージンガーの本を読んだアメリカ人は、日本が国家ぐるみで歴史を歪曲している、と思うだろう。彼のような左翼学者は、日本人が侵略戦争を「聖戦」にしていると思い込みやすい。シュレージンガーは日本政府が国粋主義を以て歴史を書き換えていると思っていたようだが、実際は逆で、国益を損ねる方向で書き換えが為されていたのだ。日本の学校教科書は共産党系の執筆者によって書かれているので、積極的に日本を侵掠者にして断罪しているのである。驚くことに、日本兵が“犯した”残虐行為を隠蔽しているのではなく、“犯してもいない”蛮行を記述しているんだから、シュレージンガーが誤解しても不思議ではない。彼は日本人が歴史を歪曲したから、朝鮮人や支那人が抗議したと思っていたのだ。まさか、日本人が彼らの嘘を承認しないから騒いでいたとは想像できなかったのである。

  シュレージンガーのような「リベラル派」の歴史家は、こぞってフランクリン・D・ローズヴェルトを賞讃しているから、どうしても枢軸国側の日本が悪党でなければ都合が悪いのだろう。邪悪なナチ・ドイツと同盟を組む日本は、世界征服を目論む悪の帝国で、ローズヴェルト大統領は東西の悪魔に敢然と立ち向かった英雄なのだ。だから、米国に助けてもらったユダヤ人としては、ヒーローになった大統領を批判する事はどうしてもできない。この偉人が赤い社会主義者で、スターリンの良き仲間であったとは言いたくないのだ。アメリカの歴史学会は認めたくないことだが、当時のアメリカ政府にはソ連シンパが溢れんばかりに存在し、ソ連の工作員や協力者も紛れ込んでいた。シュレージンガーのようなユダヤ人は、同類のユダヤ人左翼を批判するような研究はしたくないのだろう。例えば、ソ連のスパイとして知られているハリー・デクスター・ホワイトは、ロシア出身のユダヤ系アメリカ人であったから、ユダヤ系移民のイメージが悪くなってしまうのを恐れている。だが、最近ではヴェノナ文書が公開されたことにより、反米的ユダヤ人が多数存在したことがバレてしまった。日本人なら、占領軍にはびこっていた「ニューディーラー」、特にユダヤ系の軍官僚を見れば容易に理解できるだろう。だが、米国の歴史家は意図的に触れようとはしなかった。つまり、それくらい米国の歴史学会も左翼に占領されているということだ。

  とにかく、アメリカの知識人に何を言っても始まらない。そもそも、彼らには日本への関心がないのだ。アメリカの知識人にとって、日本は異星人が住む国とちっとも変わらないのである。地理的に遠いだけでなく、言語や文化が余りにも違うのだ。日本語は難解で、暗号の塊みたいなものである。日本語を専攻した学者や学生でさえ、日本語を読むことが出来る者は限られている。日本人の学生だって、戦前に出版された正漢字と歴史的仮名遣いで書かれた本を理解するのは難しいんだから、ヨーロッパ人やアメリカ人となれば尚更だ。アメリカ人には信じがたいことだが、明治の知識人が書いた恋文でさえ読めない日本人がいる。日本語はゲルマン語と文法が違うだけでない。表意文字の複雑な漢字が古典の知識と相まって、表音文字の中にちりばめられており、さらに仮名遣いまでが時代によって変化しているのだ。いくら日本文化が好きなアメリカ人だって嫌になってくる。だから、保守派のブキャナンが日本の事情に疎いことや、日本を誹謗する捏造史に引っ掛かっても無理はない。こうした事情が理解できれば、アイリス・チャンの偽書『レイプ・オブ・南京』が如何に有害か、が分かるだろう。こんな捏造書が各図書館にたくさん所蔵され、訂正されぬまま大学生や一般人に読まれているのだ。

Alexandra Harney 1Natalie Emmons 1Natalie Emmons 2








(左: アリクサンドラ・ハーニー / 中央: 歌手のナタリー・エモンズ / 右: トリバゴのCMに出演したナタリー)

  本来なら、日本政府が裏からアメリカ人の歴史家を雇って、アイリス・チャンに対する反論本や、真実を語る学術書を書かせて、彼女の毒を中和させておくべきだった。ただし、日本人が書くと反論本の信用性が低下するから、ある程度有名なアメリカ人の大学教授か、シンクタンクの白人研究者を選ぶのが良い。それが駄目なら、西歐系の若手研究者に資金を渡し、支那人の嘘を暴露するような学術書を書いてもらうことだ。そうして、日本政府がその新進気鋭の学者をメディアにたくさん登場させ、有名人に祭り上げてしまえばいい。贅沢を言えば、なるべく美人で若い白人女性が良い。一般人というのは、まず外見で判断するから、テレビの視聴者は美人なら喜んで耳を傾けるし、最後まで彼女の話を聴いてくれるものだ。それに、マスコミだって綺麗な学者だと、こぞって出演依頼をしてくるから、日本側の苦労が軽減されるだろう。日本政府は語学が得意な美人学生の青田刈りを検討してもいいのではないか。もっと言えば、外務省に命じて保守的な家庭で育った若者を有名大学に合格させ、日本のエージェントにできれば理想的だ。奨学金を与えて餌付けした者を日本専門家に仕立てることくらい当然である。それが無理なら、中谷元・元防衛大臣のところで働いていたアレクサンドラ・ハーニー(Alexandra Harney)のような、日本語を喋る知的な女性をスカウトしたっていい。彼女は『中国貧困絶望工場』を出版していたから、ご存じの方も多いだろう。また、トリバゴのCMに出ていた日本語の上手な歌手ナタリー・エモンズ(Natalie Emmons)みたいな素人娘でもいい。学校秀才の官僚だと、下らない理窟ばかり並べるから、アメリカ人の庶民はあくびが出てしまい、日本の主張が無視されてしまう虞(おそれ)がある。素人娘だと心配する日本人もいるだろうが、宣伝のプロを雇って外務省できちんと調教し、日本の代理人に育てればいいのだ。

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(左: アビー・マーティン / 中央: ローラ・イングラム / 右: アン・コールター)

  日本の政治家や外務省は、国家試験に合格した者ばかりを重要視するが、対外工作や大衆操作には、第一印象の良い美男美女を用いるのが一番だ。外国の大衆は、腐った魚みたいな顔をした外務官僚の話なんか、絶対に聞こうとしないし、マスメディアだって取り上げない。この点、ロシア人は日本人よりも賢く、世論操作に長けている。例えば、ロシアの宣伝機関であるRTテレビでは、アビー・マーティン(Abby Martin)という魅力的なアメリカ人女性キャスターを採用している。RTは米国の左翼メディアが扱わない、あるいは意図的に避けている話題を取り上げ、アメリカ人視聴者を惹きつけている。しかも、番組中にマーティン氏の美脚をさりげなく映して、視聴者の関心を高めようとしていたのだ。ロシア人って本当に狡賢い。我が国も日本の尖兵となるアメリカ人の美女を発掘して養成すべきだ。アイヴィーリーグのみならず、全米の大学にスカウトマンを送り込んで、保守的思考と品格を備えた女子学生を引き抜くことだ。大金をかけて日本への知識を学ばせ、テレビ局に売り込んで有名学者やコメンテーターに仕込めばよい。アン・コールター(Ann Coulter)やローラ・イングラム(Laura Ingraham)みたいな、左翼を遠慮無く攻撃する保守派のオピニオン・リーダーにして、必要なときだけ“ちらり”と日本を掩護させればいいのだ。いつも日本の擁護をさせると、日本の手先と評されるので、普段は米国の政治にだけ発言させておくのがいい。日本政府は国益のためにあらゆる手段を講じるべきなのに、無能な外務官僚ばかりに公金を使うんだから、税金を払っている国民は馬鹿みたいだ。

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(左: 栗山尚一 / 斉藤邦彦 / 柳井俊二 / 右: 加藤良三)

  まったく、日本政府は全く世論操作が下手である。米国には資金不足に悩む貧乏学者がたくさんいて、大金をちらつかせれば喜んで飛びつくのに、法外な料金をむしり取るロビーストばかりに税金を使っている。もっと、草の根から米国の庶民を洗脳すべきなのだ。それには、現地のアメリカ人を買収して、日本のエージェントに仕立て上げる事が有効である。外務省の役人が購入する高級ワインやインテリリア家具を節約すれば、1億円くらい軽く捻出できるんじゃないか。碌でなしの無能外交官に何億円も使っているのは馬鹿らしい。我々は歴代の駐米大使を思い出してみるべきだ。見るからに情けない栗山尚一、齋藤邦彦、柳井俊二、加藤良三などは、アイリス・チャンや支那人、朝鮮人の言い掛かりに対して何をしたのか? せいぜい、テレビ番組に出演し、「日本政府は謝っていまぁ~す ! 赦(ゆる)してくださいよぉ~」と弁解するだけだった。戦場で散華した我が軍の将兵のことなんか、これっぽちも考えていなかった。ひたすら、自分の経歴に傷がつかないよう、米国の左翼勢力と支那人、朝鮮人の団体に謝罪するだけで、国益を考えたことはないのだ。そもそも、外務大臣が愛国的じゃないんだから、その手下の駐米大使らが国益軽視でもおかしくはない。日本国民は国益増進の為に、政治プロパガンダを検討すべきだ。日本国内だけで南京事件を片付けても、本当の意味で解決したことにはならない。日本にとって重要な歐米諸国で鎮火させることが重要なのだ。

  次回は、インドにおけるイギリス人の残虐行為について述べてみたい。




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