無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

イングランド / ブリテン

スパイ容疑をかけられた労働党のリーダー / 暴かれたロシアの手先 (後編)

教科書に載せて全日本人に知らせたい現代史 支那人の卑史 朝鮮人の痴史
黒木 頼景
成甲書房

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コービンはソ連の手先だったのか?

  保守党も例外ではないが、英国の労働党議員には現役や退役を含め様々な左翼が跋扈(ばっこ)しており、中には国家を裏切る売国奴もいる。真相は未だに確定していないものの、労働党を率いるジェレミー・コービン(Jeremy Corbyn)党首がソ連のスパイであった可能性はかなり高い。事の発端は、元チェコスロバキアのスパイであるヤン・サーコシィ(Jan Sarkocy)が、以前ソ連に通じていた協力者の名前を暴露したことによる。この元諜報局員によると、1980年代に15名の労働党議員から成るグループがソ連に情報を流していたというのだ。その中に、ジェレミー・コービンやジョン・マクドネル(John McDonnell)、ケン・リヴィングストン(Ken Livingstone)がいたという訳である。(Kate Ferguson and Keiran Southern, Czech agent claims Ken Livingstone, John McDonnell and Jeremy Corbyn were ALL spying for the Russian along with 12 other senior Labour figures, Daily Mail, 18 February 2018)

Jeremy Corbyn 8John McDonnell 3Ken Livingstone 2








(左: ジェレミー・コービン  / 中央: ジョン・マクドネル /  右: ケン・リヴィングストン)

  サーコシィが言うには、このグループを構成する極左議員は、当時のソ連にとって貴重な情報源であり、コービンと彼の同僚議員たちは間違いなくソ連のスパイであったという。サーコシィは10回以上もコービンに会ったことがあるそうで、「コブ(Cob)」というコードネームを持つコービンは、ソ連の「資産(asset)」であったらしい。サーコシィのファイルには別の協力者も記されていたそうで、スコットランドの労働党議員であったロン・ブラウン(Ron Brown)もスパイであったそうだ。彼のコードネームは「ベント(Bento)」であるらしい。コービンはサーコシィの発言を馬鹿げていると一蹴したが、この64歳になる告発者は、コービンがリクルートされ、東側の手先となり、金を受け取っていたと主張している。

Jan Sarkocy 2Ron Brown 1







(左: ヤン・サーコシィ/  右: ロン・ブラウン)

  「ヤン・ディミック(Jan Dymic)」という偽名を持って外政官に扮したサーコシィによれば、コービンは共産国の秘密警察たる「StB(Statni Bezpecnost)」とコンタクトを取っており、ケンジントンにあるチェコ大使館でイベントが行われると、必ずやって来る「常連」であったという。若い頃、コービンはソ連を称讃していたそうで、金銭は彼の動機ではなかったそうだ。確かに、冷戦時代には共産主義体制がインテリの間で理想化されたので、オックスフォードやケンブリッジに通う学生の中には、それを薄めた左翼思想に引っ掛かる馬鹿が多かった。我が国でもそうだが、英国でも左巻きの進歩主義が全盛期の頃で、日本でもジョン・メイナード・ケインズ(John Maynard Kaynes)が属していたブルームズベリー・グループ(Bloomsbury Group)はよく知られていたし、数学者で哲学者のバートランド・ラッセル(Bertrand Russell)は赤い貴族で無神論者、日本の政治学者が大好きな政治学者のハロルド・ラスキ(Harold Joseph Laski)は真っ赤に染まったユダヤ人の社会主義者ときている。

John Maynard Keynes 1Bertrand Russell 3Harold Laski 1 Carr 1








(左: ジョン・メイナード・ケインズ  /  トランド・ラッセル / ハロルド・ラスキ  /  右: E. H. カー)

  我が国の左翼学者が贔屓にするイギリス人の歴史家は、どいつもこいつも左巻きの学者ばかり。例えば、カール・マルクスの伝記を書いたE.H.カー(Edward Hallett Carr)や、極左ユダヤ人のエリック・ホブズバウム(Eric Hobsbawm)、オックスフォード大学でマルクス主義史観を教えていたクリストファー・ヒル(Christopher Hill)は有名だ。彼らの書いたクズ本は積極的に和訳され、日本の書店や図書館に出現するが、保守派の歴史家であるアクトン卿(Lord Acton)やエドワード・A・フリーマン(Edward Augustus Freeman)の著作は無視されっぱなしだ。ついでに言うと、アングロ・サクソン世界を肯定的に分析するアンドリュー・フレイザー(Andrew William Fraser)博士などは、日本の大学では決して言及されない人物である。アマゾンで売っているからすぐ入手できるけど、西歐史を専攻する学生で、いったい何人が彼の著書『ザ・ワスプ・クウェスチョン(The WASP Question)』を読んだことがあるのか? 日本の大学教授は見向きもしないから、多分これからも翻訳されることはないだろう。我が国の翻訳本を眺めていると、本当に左向きの本ばかりでウンザリする。日本の若者はアホになるために大学に通っているようなものだ。

Eric Hobsbawm 2Christopher Hill 1Lord Acton 1Edward Augustus Freeman 1








(左: エリック・ホブスバウム  / クリストファー・ヒル / アクトン卿 /  右: エドワード・フリーマン)

  脱線したので話を元に戻す。コービンの過去を暴いたサーコシィは、サッチャー政権の時、共産主義国のスパイと判明したので、英国から追放された過去を持っている。したがって、彼がイギリス人を勧誘していたことだけは確かだろう。ただし、コービンが本当にスパイだったかどうかは、防諜組織であるMI5や政府高官にしか判らない。それでも、コービンの行動は怪しい。というのも、彼が二名のキューバ人スパイを英国に呼び寄せる為に手を貸していたからだ。この労働党指導者は2016年、政府当局者から「国家安全保障にとり脅威である」との警告を受けていたにもかかわらず、議会下院に連れてきたのである。ルネ・ゴンザレス(Rene Gonzales)とジェラルド・ヘルナンデス(Gerardo Hernandez)の両名は、フィデル・カストロの命令を受け、米国に逃れたキューバ人亡命者を監視していたところ、FBIに逮捕されて有罪となり、数年間もアメリカで服役していたのだ。こんな連中を英国に迎え入れるなんて、コービンは頭がおかしい。

Rene Gonzalez 2Gerardo Hernandez 2Fidel Castro 1









(左: ルネ・ゴンザレス  / 中央: ジェラルド・ヘルナンデス / 右: フィデル・カストロ)

  しかし、話はこれに留まらなかった。ゴンザレスとヘルナンデスは、悪名高い「マイアミ・ファイヴ(Miami Five)」を構成するスパイだった。このグループは1998年、米国の軍事施設に侵入しようとして逮捕され、2014年に有罪が確定し、ゴンザレスは2011年に釈放されるが、ヘルナンデスは2014年までシャバに出られなかった。本来なら、懲役15年の判決を受けたゴンザレスと終身刑を言い渡されたヘルナンデスは、ずうっと塀の中に入っていたはずなんだけど、様々な左翼活動家や米国に潜入したキューバ政府の手先、そして国連に巣くう赤い「人権屋」が騒ぎ立てて、裁判のやり直しを求める声が湧き上がっていた。こうした減刑活動が展開されたので、二人の悪党は早めの出所となってしまったのである。極左弁護士のレオナード・ワイングラス(Leonard Irving Weinglass)が二人の弁護を担当したのはよく知られており、防諜組織のアメリカ人は頭を抱えていたものだ。

Leonard Weinglass 1(左  / レオナード・ワイングラス )
  このワイングラスは1960年代、つまりカウンター・カルチャー時代にその名を轟かせた真っ赤な活動家で、SDS(Students for a Democratic Society)の創設者トム・ヘイデンの“お仲間”でもある。ここで、何か嫌~な予感を持った方はご正解。そう、ワインシュタインはユダヤ人。信仰は持っていないが、行動様式は典型的なユダヤ人左翼である。彼の話をすると長くなるので割愛するが、ユダヤ人には驚くほど左翼が多い。日本の大学教授は同業者を告発しないから、日本の大学生は無知の“まま”だ。悪い奴らに関しては沈黙を守り、大切な伝統や歴史を擁護する“邪魔者”、つまり保守派の知識人となれば、全力で誹謗中傷、ケチョンケチョンに罵る。日本の進歩的文化人は歐米で刊行された左翼本を「名著」とか「秀作」と評して翻訳し、何も知らない若者に紹介するんだから悪質だ。さらに、彼らの仲間が各地で図書館員となっているので、大学図書館や公共図書館には左翼読本がズラリと並べられている。岩波書店の雑誌『世界』が未だに存続しているのは、他人のゼニで成り立つ図書館が全国各地にあるからだ。あんな下らない月刊誌なんか、一般書店では誰も買わないし、無料(タダ)でも読む奴はいないだろう。筆者なら無駄遣いをせず節約して、高橋ツトムの人気漫画『ノイン(NeuN)』を買ってしまうなぁ。(ちなみに、この連載漫画はヒトラーの遺伝子を受け継ぐ13名の子供たちが次々と殺され、9番目の「ノイン」だけが生き残って抹殺を逃れる、というストーリー。弓月光の『瞬きのソーニャ』第三巻がまだ発売されないので、筆者はこちらのコミックを買うことにした。)

  またもや脱線したので話を戻す。コービンはアメリカとキューバの関係を修復するために、ゴンザレスを英国下院に招こうとしたが、当時、内務大臣だったテレザ・メイ(現首相)によって入国ビザが否定されてしまう。そこで、コービンとジョン・マクドネルは裁判所に訴えて、ゴンザレスの入国を求めたところ、何とその願いが叶ってしまった。彼らが言うには、メイ大臣による却下は「人権侵害」になるそうだ。こう聞けば、人権思想が如何に有害か、がよく解るだろう。国防より人権の方が大切だなんて、まったく馬鹿げている。とにかく、実際のところ、コービンがソ連のスパイだったか否かは断定できない。オックスフォード大学で諜報活動を研究するアンソニー・グリーズ(Anthony Glees)教授は、コービンとチェコスロヴァキアの諜報組織に何らかのコンタクトがあった、と推測している。(Jake Ryan, "Jeremy Corbyn met a Communist spy during the Cold War and briefed evil regime of clampdown by British intelligence, The Sun, 14 February 2018) つまり、コービンがスパイであったという決定的な証拠は無いが、もしかしたら、彼が自発的に協力した、あるいは無意識的に協力し、それをチェコ側に利用されたということだ。

Jeremy Corbyn 9Jeremy Corbyn Secret file 1986








(左: 若い頃のジェレミー・コービン  /  右: コービンの名が記された東側の機密文書)

  日本の政治家にも似たような奴がウヨウヨいるじゃないか。北方領土や漁業利権でロシア側に附いていた河野一郎(河野洋平の父で、太郎の祖父)とか、支那人と朝鮮人に媚びる後藤田正純の大叔父で、支那人を熱心に擁護していた後藤田正晴(極悪人の中曾根康弘に仕えた官房長官)、中山泰秀の父親で北朝鮮に寝返った中山正暉(まさあき)とかさぁ。枝野幸男や辻元清美がどこの国に靡いているのかは言うまでもない。問題なのは金銭や女をもらってスパイになっている議員じゃなくて、お金を貰わず積極的に、つまり自主的・無意識的に支那・朝鮮の利益を図っている連中である。北京政府の工作員は「日本人、バカが多くて助かるよぉ。お金かけなくてもイイねぇ。あっちから近づいてくる。ワタシ、馬鹿を利用するだけ。お陰で工作資金を懐にできたアルヨ !」と笑っているに違いない。

  日本人は防諜組織の必要性に無頓着で、左翼マスコミに踊らされているせいか、外国人工作員や日本人協力者の摘発を可能にする法案が提出されると、すぐ「戦前の治安維持法の復活だ」、あるいは「一般国民の自由を奪う脅威だ」と思ってしまう。大学生だって国防意識は極めて低く、英国史を学ぶ若者でも、チューダー朝のスパイ・マスター、フランシス・ウォルシガム卿(Sir Francis Walsingham)や外政官のトマス・スミス卿(Sir Thomas Smith)には関心が無い。筆者は専門家じゃないので史学部の事情に疎いが、日本人学者によるウォルシガムやスミスの伝記本とか研究書はあるのか? また、英国の左翼知識人や政治家を鋭く批判した書籍なんて、本屋で見たことがないぞ。そう言えば、保守派知識人の一人ロジャー・スクルートン(Roger Scruton)は有名なのに、日本の大学教授は意図的に黙殺を決め込んでいるので、左翼思想家を評論した彼の著書『Fools, Frauds and Firebrands』は未だに翻訳されていない。呆れてしまうけど、彼が編集長を務めた『ソールズベリー・レヴュー(The Salisbury Review)』の存在さえ知らない英文科の学生がいるんだから。(ただし、今はどうか分からない。)

Sir Francis Walsingham 1Thomas Smith, Sir 2Roger Scruton 2









(左: フランシス・ウォルシガム卿  / 中央: トマス・スミス卿 / 右: ロジャー・スクルートン )

  日本の大学生は有名校に通っていても、その頭には有害知識が大量に詰め込まれている。赤く染め上げられた青年は、有名な「ケンブリッジ・ファイヴ(Cambridge Five)」についても知らぬ顔。まぁ、スパイであることがバレてソ連へ亡命したキム・フィルビー(Harold Kim Philby)なら、映画やドラマになっているので知っていようが、他の四人については聞いたこともない人が多いだろう。コードネーム「ヒックス(Hicks)」ことガイ・バージェス(Guy Burgess)はBBCに勤務していて、後にMI5の「SectionD」に配属となった人物。コードネームで「ホーマー(Homer)」と呼ばれたドナルド・マクレイン(Donald Maclean)は外務省の役人であった。「ジョンソン(Johnson)」ことアンソニー・ブラント卿(Sir Anthony Blunt)は美術史の教授で、MI5の協力者となり、後に藝術品を管理する王室顧問となっていた。

Kim Philby 2Guy Burgess & Donald Maclean







(左: キム・フィルビー  / 中央: ガイ・バージェス /  右: ドナルド・マクレイン)

  バージェスとマクレインは正体がバレてモスクワに逃亡したが、MI5に捕まったブラントは、政府の取引に応じて第五番目のスパイを売り渡すことになった。五番目の叛逆者というのは長いこと謎になっていたけど、後に外務省で防諜を担当していたジョン・ケアンクロス(John Cairncross)であると判ったそうだ。彼は二重スパイでMI5の「Section V」に属していた人物。後に、ソ連側のスパイと疑われ、ローマに逃亡する破目に。英国に亡命したKGB局員のオレグ・ゴルジエフスキー(Oleg Gordievsky)が、ケアンクロスをソ連のスパイと指摘していたから、たぶん本当だろう。ちなみに、彼を売り渡したブラントは、サッチャー政権時代にナイトの称号を剝奪されたそうだ。日本も売国奴の勲章を禠奪(ちだつ)したらいいんじゃないか。

Anthony Blunt 1John Cairncross 3







(左: フンソニー・ブラント  /  右: ジョン・ケアンクロス)

  諜報分野の話をすると長くなるので省略するが、官僚機構や国会、マスコミ、学術界に巣くう背信者や、外国勢力の手先になっている者は本当に多いと思う。自衛隊や公安調査庁がどれくらい把握しているのか判らないけど、在日米軍の方が豊富な情報を持っているんじゃないか。日本政府が知らないスパイを米軍が泳がせているケースもあるので、実際、どれくらいの工作員や協力者がいるのか、想像しただけでも寒気がする。金や女で“転ぶ”議員や官僚もいれば、左翼思想に感染した人物が政官財とマスコミ各社に浸透する場合だってあるだろう。さらに恐ろしいのは、帰化人やその子孫が支那や朝鮮、ロシアのエージェントになることだ。血統的に日本人ではなかったり、半分くらいアジア人の血が混じっていたりすると、日本への愛情や忠誠心が薄くなるので、外国の諜報機関はこの点を突いてくる。朝鮮系国民となれば、日本人への恨み骨髄は根深く、日本の国益など一切考えない。北鮮や南鮮の外国人工作員から「国際平和」とか「日鮮友好」、「軍国主義反対」を吹き込まれると、自発的に協力するから実に厄介だ。真っ赤なイデオロギーや日本への怨念に凝り固まった朝鮮系国民は、案外、単純な単純なアホが多い。利用されていることにも気付かず、だだひたすら憎き日系人への仕返しに燃えてしまうのだ。異民族に国籍を与えると、利益より問題が増えるだけで、後悔の念が絶えない。未来の日系人が「責任者出てこい!」と法務省に怒鳴っても、担当者は退職しているか、あの世で暮らしているかのどちらかだ。筆者は「だから警告したじゃないか !」とボヤきたくなる。



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チェコで誘惑されたイギリス人 / 暴かれたロシアの手先 (前編)

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ハニートラップは蜜の味

Fernanda Semino 1eva-herzigova 76









  我が国だけとは言わないが、日本人はとりわけ心理戦や諜報戦に弱い。たぶん、我々の国民性が善意に基づいているからだろう。世界中を見渡しても、日本人ほど“お人好し”で“脳天気”な民族は居るまい。政府の方針に従順で、テレビ番組に影響されやすく、世間の風潮に靡きやすいことを見れば解る。学校に通う子供は鰯(イワシ)の群れと同じく、先頭の者が「右を向けば右」に倣うし、ペンギンみたいに列を作って遠足になれば、お喋りしながらも黙々と歩く。先生が道で転(こ)ければ生徒も転けるんじゃないかと思えるくらいだ。我々と正反対の支那人なら、こうは行くまい。舌が黒いと思ったら、腹はもっとドス黒く、赤い頭をしていても、その精神は闇の中。三歳の幼児でさえ、ひと癖ふた癖もあって、大人顔負けの海千山千だ。(支那人の子供については、拙書『支那人の卑史 朝鮮人の痴史』のp.141も参考にしてね。) 子供だって熟練の詐欺師みたいなものだから、大人の支那人とくれば狡猾な知能犯が当り前。普段の生活がプロ同士の騙し合いなんだから、日本人が太刀打ちできる訳がない。

  東洋の支那人とか西洋のユダヤ人といった民族は、「鼻つまみ者」といった看板が良く似合う。彼らは頭がいいけど人から好かれない。しかし、こうした連中は自分達を嫌う国に憧れ、羞じらいも無くズケズケと上がり込んでくる。大抵は憐れな移民や難民を装っているが、実質的には迷惑な居候だ。彼らは「アウトサイダー」を自覚しているので、自分の利益を守り、それを増幅させるため、ありとあらゆる手段を用いる。彼らにとっては、陰謀や奸計など、無意識の呼吸と変わらず、いつだって朝飯前。“陰湿性”と“兇暴性”では定評のあるロシア人も彼らと同じ類いで、他人の裏をかいて相手を罠に嵌めることにかけては超一流だ。一見すると愚鈍なロシア人には、計画を立てずに盗みをはたらく乱暴な強盗もいるが、智略を駆使した天才的な犯罪者も多い。したがって、ロシア人や支那人、およびユダヤ人は諜報活動のみならず、破壊・謀略工作においても群を抜いている。彼らと競合できるのはイギリス人とフランス人くらいなものだろう。アメリカ人が優秀なのは、高度なテクノロジーと国内に住む帰化人を使用できるからだ。「ところで日本人は?」と訊かれれば、「ガリガリ君」を食べて忘れたくなる。

  現在でも変わらないが、冷戦時代にはソ連を始めとする被害側のスパイが、西側諸国に深く浸透していた。英国は防諜組織がしっかりしていたけど、自由な社会を標榜していたので、色々な外国人が出入り出来たし、国内にも共産主義に共鳴するインテリや、社会主義に情熱を注ぐ政治家が多くて、筆者も「日本と同じだなぁ」と思ったことを覚えている。当時、ソ連のKGBは様々な方法を用いてスパイ活動を行っており、自国の工作員を外政官や新聞記者として派遣するか、イギリス人を取り込んでスパイに仕立てる、といった手口を使っていた。計算高いロシア人にしてみれば、核ミサイルや戦車を一つ増やすより、その予算を使って西側の機密情報を掴んだ方が“得”である。政務調査費をちょろまかす日本の国会議員なら、たった1億円でも握らせれば、仔犬どころか乞食みたいに平伏し、「神様、仏様、ロシア人様 !」とはしゃぎまくり、木天蓼(またたび)を与えた猫のように恍惚状態となるだろう。情けないけど、これが現実なんだよねぇ~。記憶力の良い人なら、ロシア関連の利権で目が眩んだ鈴木宗男や、ロシアの下僕になった五十嵐広三を思い出すだろう。

  日本の国会議員はどいつもこいつも金と女に弱いけど、歐米の政治家も似たり寄ったりだ。違いといえば、提供される「ギフト」のクォリティーであろう。前原誠司は北鮮を訪れた時、妙香山で北鮮からの「コンパニオン」をあてがわれ、ニコニコ顔で下半身を彼女の尻に“こすりつけて”いた。しかし、あの程度の女で喜んでいたんだから、写真を見た公安職員の方が恥ずかしくなる。恩師の故・高坂正堯(こうさか・まさたか)が知ったら歎くだろうなぁ。日本のアホ議員はともかく、英国の政治家でロシアの「ハニー・トラップ」に引っ掛かった人と言えば、マイク・ハンコック(Mike Hancock)議員が思い出される。彼は自由民衆党(Liberal Democrat)の国会議員で、国防委員会に属していた。ところが、そんな彼には美しいロシア人の「ガール・フレンド」がいたのだ。

Katia Zatuliveter 2Mike Hancock 2Oleg Gordievsky 3









( 左: カティア・ザトリヴェタ / 中央: マイク・ハンコック  /  右: オレグ・ゴルディエフスキー)

  当時、65歳のハンコック議員が付き合っていたのは、カティア・ザトリヴェタ(Katia Zatuliveter)という26歳のロシア人で、知的な雰囲気を醸し出す、ちょっとしたブロンド美女。報道によれば、二人が交際を始めてから四年が経っていたという。それにしても、なぜ彼らの関係がバレたのか? それは、オレグ・ゴルディエフスキー(Oleg Gordievsky)というKGBの二重スパイが、1985年、英国に亡命したからである。彼によると、カティアの「色仕掛け」はソ連が過去30年間に行ってきたスパイ活動の中で、最も成功したハニートラップであったそうだ。(Will Stewart, " Katia is most successful Russian spy in 30 years, says top Soviet defector," The Evening Standard, 24 October 2011)

  まぁ、カティアの容姿を見れば、ハンコック議員が「落ちた」のも無理はない。彼女のビキニ姿が公表されたけど、これなら「納得」の一言。だいたい、権勢を誇る政治家といっても、その外見はパっとしないタダのオっさんで、世話をしてくれるのは長年連れ添った女房というのが普通だ。でも、大福みたいに弛んだ二段腹を見ちゃうと、「人生って儚(はかな)いなぁ」と、梅沢富美男の「夢芝居」でも唄いたくなる。(ちょっと古いけど、ご勘弁を。最近の歌謡曲には疎いもので。) ところが、若くて美しい女性が近づいてくれば、久しぶりに胸が高鳴るし、仕事のやり甲斐も出てくる。毎朝オフィスに行くのが楽しいし、どんなに忙しくても逢い引きの時間を捻出するんだからすごい。古女房と一緒だと高血圧で心臓がドキドキするだけ。一方、美人秘書となら腹上死でも構わないと思ってしまうんだから、不倫をする政治家には活力がある。鳩山由紀夫が“あの”女房と仮面夫婦を演じていられたのは、地元北海道の室蘭に「恋人」がいたからだろう。元副総理の山崎拓さんは、愛人スキャンダルで引退したのに未だに元気で、テレ朝の『TVタックル』に出ていた。それにしても、拓さんが切り抜きを集めて作ったというエロ写真集って、どんなモノなのか興味がある。

Anna Chapman 1(左  /  アナ・チャップマン)
  脱線したので話を戻す。ハンコック氏と“親密”になったカティアは、「恋人」が所持する重要書類や機密ファイルを目に出来たという。「ZZ」という名前でしか言及されぬMI5(英国防諜組織)の女性職員によれば、カティアはロシアの諜報機関から「あの65歳の既婚者と性的関係を結べ」と命令されたそうだ。(Andrew Woodcock, "MP victim of Russian espionage honeytrap," The Irish Examiner, October 20, 2011) 信じられないけど、まるでスパイ映画のような世界である。しかし、現実主義をモットーにするKGBなら、選りすぐりのロシア人美女をリクルートして、オっさん議員に接近させるなど“いとも簡単”だ。ロシアにはモンゴル系やカザフスタン系の女性もいるが、スラブ系やノルマン系、ウクライナ系の国民も多いから、ハッとするような「上玉」には事欠かない。アメリカで摘発された「ロシアのスパイ」アナ・チャップマン(Anna Chapman)の件は日本でも報道されたが、筆者の感想だと、二流どころか「石ころ」程度のスパイに過ぎない。それにしても何故、日本の在京テレビ局はカティアの件を報道しなかったのか? もしかすると、カティア事件の方が生々しいから、テレビ局に在籍するロシアの手先が「これはまずい !」と忖度して、わざと無視したのかも知れないぞ。身に覚えがあるテレビ局員がいたりして。

  一方、ハンコック議員は国家への背信行為を否定しており、「カティアはオフィスの調査員として雇っていただけだ」と言い張った。そんな言い訳は脳天気な日本だって通用しないだろう。一般国民は「一線を越えていません」と断言した今井絵理子や、「ホテルには一人で泊まりました」と押し通す山尾志桜里を信用せず、不審の眼差しで眺めていたんだから。そう言えば、昔(1998年)、菅直人も全日空ホテルで戸野本優子と宿泊したけど、この「不適切な関係」が暴露されたとたん、彼女との関係を否定していた。本当に卑怯な奴だ。学生運動の時は仲間を置き去りにした逃げていたし、大臣になってスコミに不倫を追求されると、愛人を見棄てるんだから、妾を大切にした三木武吉が聞いたら怒るだろう。どうも納得できないのだが、菅直人は女とホテルに一晩泊まって、夜通し彼女と何をしていたのだろうか? まさか福祉行政の話じゃあるまい。以前、視察旅行でタイに向かった埼玉県会議員が、夜に裸踊りのクラブを訪れ、少女を連れて二階の個室で二人っきりになったという。追求された県議は買春を否定したが、県民は信用しなかった。だいいち、タイ語を理解できぬ日本人が、半裸の少女と一晩じゅう「お喋り」をしていたとは考えにくい。

  日本の政治家はともかく、ハンコック議員はカティアにぞっこんだったようで、彼女が両親に会うべく実家に里帰りした時、その旅費を払ってくれたんだって。2006年に彼がモスクワでカティアと会った時には、空港でタクシーを拾い、そのままホテルへ直行したそうだ。(" Russia spy Katia Zatuliveter : MP lover paid for trip, BBC News, 27 October 2011) 二人が宿泊所で何をしたのか分からないが、タクシー代はハンコック氏が払ったんじゃないか。たぶん、政務活動費からじゃないと思うけど。日本の議員だとセコい奴が多いから、手近なアパ・ホテルを利用し、溜まったポイントで支払いを済ませるかも。まさか、いくらなんでも領収書をもらって、「ホテルでの会議室代」とはしないよなぁ。舛添要一じゃあるまいし。

報道関係者を狙っていたソ

David Floyd 3
(左  / デイヴィッド ・フロイド)
  ロシアによるハニートラップの標的は、何も政治家だけとは限らない。世間に影響力を持つジャーナリストもターゲットになり得る。元外政官で後に「デイリー・テレグラフ」紙のリポーターになったデイヴィッド・フロイド(David Floyd)は、かつてモスクワに国家機密を流していたそうで、こんにちまで、そのスキャンダルは隠されていた。彼は1951年7月にロシアのエージェントを助けた事があり、1997年に亡くなるまでその罪を免れ、順調な出世街道を歩いていたそうだ。(Rory Tingle, "Former diplomat who became a Daily Telegraph reporter in the 1950s is unmasked as a top Soviet agent who admitted sending secrets to Moscow", Daily Mail, 25 February 2018) 英国外務省は情報開示法により、彼のスパイ活動を公表したという。

   フロイドは鉄道職員の息子として生まれたが、上流階級の子弟が通うオックスフォード大学に入れた。しかし、その労働者階級意識は抜けなかったようで、彼はコミュニスト学生として名を馳せ、学内にある共産党に所属し、そこの書記になっていたというから、筋金入りの共産主義者である。しかも、ロシア語が流暢で、イギリス軍や在露ブリテン大使館で通訳を務めていたそうだ。ところが、1950年になると外務省に疑われるようになり、ついにフロイドは1944年から1947年にかけてスパイ活動を行っていたと自白したらしい。ところが、英国外務省はこのスキャンダルを揉み消し、彼を訴追せず、あろうことか「デイリー・テレグラフ」紙に送り込んだという。(Robert Mendick, "Diplomat unmasked as a Soviet spy played role in Profumo scandal when working at The Daily Telegraph", The Daily Telegraph, 25 February 2018) つまり、二重スパイとして彼を利用しようとした訳だ。しかも、フロイドを迎え入れた同紙の編集長コリン・クート(Colin Coote)、および副編集長のマルコム・マゲリッジ(Malcolm Muggeridge)は、MI6(対外諜報機関)の協力者であった。これはよく知られていることだが、ブリテンの諜報機関はBBCとかタイムズ紙に局員を忍ばせたり、非正規の協力者をリクルートしているので、世論操作をするときに活用しているそうだ。

John Simpson 1(左  /  ジョン・シンプソン) 
  「デイリー・テレグラフ」紙ばかりでなく、代表的なBBCにもソ連の魔の手が伸びていたそうで、「BBC世界情勢」の編集を担当するジョン・シンプソン(John Simpson)は危うく罠に掛かるところだった。ベテランキャスターのシンプソン氏(73歳)は、1983年、いわゆる「平和会議」とやらを取材するため、共産国のチェコスロヴァキアに赴いたのだが、その時、「アナ(Anna)」と名乗る女性からの“アプローチ”を受けたそうだ。当時、彼は夫人との仲がギクシャクしており、離婚の危機に瀕していた。実際、彼は30年も連れ添ったダイアン夫人と1995に別れ、翌年、アデル・クルーガーと結婚している。

  チェコスロヴァキアから帰国してから二、三ヶ月後、シンプソン氏はアナから「情熱的な手紙」を受け取り、再び会いたいとの連絡を受けたそうだ。既に結婚生活が破綻していたシンプソン氏は、「付き合ってもいいかな」と考えたそうだが、何となく怪しく思えたので、BBC側に打ち明けたところ、BBCは直ちにMI5へ通報したという。そして、MI5からスーツ姿の男がやって来て、ハニートラップがどういうものかを説明したそうだ。もし、シンプソン氏が鼻の下を伸ばして、チェコにあるホテルの部屋でアナと肉体関係を結べば、彼女の「亭主」とやらが部屋に乗り込んできて、浮気相手のシンプソン氏はボコボコに殴られるだろうとのことだった。そして、警察官が血塗れのシンプソン氏のところに現れ、ある誓約書にサインすれば事件を揉み消してやると囁く。ただし、英国で彼らから指示された情報を流せば、の話である。(Chris Hastings, "BBC's John Simpson reveals how he nearly fell for communist spy honeytrap at Czechoslovakian peace conference", Daily Mail, 24 February 2018) おそらく、こうしたハニートラップに引っ掛かったイギリス人は他にもいるはずで、MI5は具体例をたくさん知っているのだろう。

  それにしても、ロシアは様々な分野の外国人にハニートラップを仕掛けている。チェコとかハンガリー、ポーランドといった東歐諸国には結構すごい美人がいるから、KGBは素人娘でも手間暇かけて一端の工作員に育てて、留学生とかジャーナリストの名目で西側に送り込んでいたものである。先ほど紹介したカティアもロシア訛りの無いきれいな英語を話し、マスコミの取材攻勢にも怯えず、いかにも堂々と応じていた。これが妙に不自然で、一般女性なら取り乱してしどろもどろになるのに、彼女は至って冷静だった。KGBはまた、若いロシア人や東歐人を歐米諸国に移住させて、現地の「スリーパー(時が来たときに目を覚ます忍び草)」にしていたから、本当に恐ろしい。大抵の男は美人に弱いから、国内はもとより外国に赴任した時、見知らぬ女性でも積極的に口説かれると、簡単に落ちてしまう。日本人はロシア人のエージェントばかりに目を奪われているが、チェコ人の女スパイになると油断する傾向が強い。

Wallenstein 1Gustav Mahler 3Joseph Schumpeter 1









(左: アルブレヒトウァレンシュタイン  / 中央: クスタフ・マーラー  /  右: ジョセフ・シュムペーター)

  一般の日本人だと中歐史の知識といえば、ハプスブルク家のオーストリア帝國までで、チェコとかスロヴァキアについて学ぶ人は少ない。手頃な紹介本は幾つかあるのだろうが、筆者は昔、大鷹節子さんの『チェコとスロヴァキア』(1992年、サイマル出版)を読んだことがある。(彼女はチェコスロヴァキアに派遣された大鷹正大使の夫人。) ボヘミアの歴史などは面白いけど、普通の日本人がチェコ出身の有名人を訊かれれば、三十年戦争で活躍したボヘミアの傭兵隊長アルブレヒト・フォン・ウァレンシュタイン(Albrecht von Wallenstein)とか、ユダヤ人の作曲家グクタフ・マーラー(Gustav Mahler)、経済学者のジョセフ・シュムペーター(Joseph Alois Schumpeter)くらいしか思い浮かばない。もっとも、「チェコって何処にあるの?」と尋ねてくる人もいるから、世界地図を広げながら説明することになる。地理の勉強はともかく、現代のチェコでも有名人は結構いるのに気付かない人が多い。例えば、人気モデルのカロリーナ・クルコヴァ(Karolina Kurková)とか、トップモデルのエヴァ・ヘルツィコヴァ(Eva Herzigova)、ペトラ・ネムコヴァ(Petra Nemcova)などがいて、トランプ大統領の元夫人イヴァナ・トランプ(Ivana Marie Trump)もチェコ出身者である。

eva-herzigova 25Petra Nemcova 3Karolina Kurkova 6Trump & Ivana 1








(左: エヴァ・ヘルツェコヴァ  / ペトラ・ネムコヴァ / カロリーナ・クルコヴァ / 右: イヴァナ・トランプ )

  日本の映画ファンだと、真っ先に思いつくのは、ヒッチコック監督のヒット作『めまい』に出演したキム・ノヴァック(Kim Novak)であろう。名優ジェイムズ・スチュアートと共演した彼女は素晴らしかった。キム・ノヴァックとは格が違うけど、トム・セレック(Tom Selleck)のファンなら『Her Alibai』で共演したチェコ系スウェーデン人のポリーナ・ポリツコヴァ(Paulina Porizkova)を覚えているはずだ。(もっとも、大半の男性は『スポーツ・イラストレイテド』誌に掲載された彼女の水着姿の方が印象に残っていたりして。) 最近の女優だと、リーアム・ニーセンの映画『アンノウン』に出演したジャニュアリー・ジョーンズ(January Jones)だろう。でも、日本では『X-Men : First Class』で「エマ・フロスト」を演じた女優、と紹介した方が分かりやすいのかも知れない。

Kim Novak 5Paulina Porizkova 1January Jones 1










(左: キム・ノヴァク  / 中央: ポリーナ・ポリツコヴァ /  右: ジャニュアリー・ジョーンズ)

  アメリカに目を向ければ、意外な人物がチェコ系だと判る。例えば、連邦最高裁判所のジョン・ロバーツ(John Roberts, Jr.)首席判事とか、ウィスコン州知事のスコット・ウォーカー(Scott Walker)、元オハイオ州知事のジョン・ケイシック(John Kasich)などが挙げられる。ところが、チェコ出身でもユダヤ人となると意外なほど多い。例えば、元国務長官のマデレーン・オルブライト(Madelein Albright / 本名 Marie Jana Korbelová)はユダヤ人の両親から生まれたが、ナチスの迫害を逃れるために両親がカトリックに改宗したので、彼女自身はカトリック信徒として育った。(後に彼女はエピスコパリアン教会に移っている。) 父のヨセフと母のアナは娘に血筋のことは告げなかったので、幼い頃のオルブライト長官は自分がユダヤ人であることを知らなかったという。上院議員から国務長官になったジョン・ケリー(John Forbes Kerry / 本名はCohn)は、曾祖父がオーストリアを経由しただけ。米国に移住するためユダヤ人の素性を隠していた。このケリーについては、以前当ブログで触れたので、ここでは繰り返さない。レーガン政権で国防長官を務めたキャスパー・ワインバーグ(Casper Weinberger)もユダヤ人。また、ユダヤ人で初めて連邦裁判事となったルイス・ブランダイス(Louis Brandeis)もチェコ系ユダヤ人で、彼はアシュナージムの両親から生まれていた。

John Roberts 1Scott Walker 1John Kasich 1John Kerry 1







(左: ジョン・ロバーツ  / スコット・ウォーカー  / ジョン・ケイシック  /  右: ジョン・ケリー)

  ついでに言えば、日本の左翼法学者から絶大な支持を受けるハンス・ケルゼン(Hans Kelsen)もプラハ出身のユダヤ人法学者で、彼はシュムペーターが結婚式を挙げるとき、付添人の役目を務めていたそうだ。また、有名な歴史家のハンス・コーン(Hans Cohn)もユダヤ人で、オーストリア・ハンガリー帝國時代のプラハで生まれている。オーストリア帝國からやって来たユダヤ移民は実に大勢いて、映画『戦場のピアニスト』に出演したエイドリアン・ブロディー(Adrien Brody)もチェコ系ユダヤ人である。本当のチェコ系アメリカ人にしたら不愉快だけど、ユダヤ人は先祖が寄生していただけなのに、「私はドイツ人」とか「オーストリアから来ました」と自己紹介するから図々しい。

Madeleine Albright 3Louis Brandeis 1Hans Kelsen 1Hans Kohn 1







(左: マデレーン・オルブライト  /  ルイス・ブランダイス / ハンス・ケルゼン  /  右: ハンス・コーン)

    図々しいのは日本に寄生する朝鮮人も同じだ。例えばもし、帰化鮮人の「日本国民」が米国や歐洲に留学したとして、「私は日本人です」と自己紹介したら、日系日本人の滞在者は「何言ってんだよぉ~。日本のパスポートを持っているだけの朝鮮人じゃないか」と反撥するだろう。それに、もし帰化鮮人の分際で、「私の国の文化は・・・」とか「日本は戦前アジアにとても酷い事をしました」、「日本でナショナリズムを叫んでいるのは右翼だけです」とアメリカ人に説明したら、日系日本人は激怒するに違いない。きっと「テメェ~、どのツラ下げて日本人のフリしてんだよぉ」と叱りたくなるだろう。

  そもそも、「日本に住みついたから日本人」なんて理屈は馬鹿げている。なら、先祖代々京都に暮らす日系住民は、福祉目当てで帰化した支那人や朝鮮人を“対等な同胞”と認めるのか? 井上章一は『京都ぎらい』で洛中に住む人々を面白く描いていたけど、伝統を重んずる京都人ならパチンコ屋が街中に乱立することに異議を唱えるし、マスコミの譴責を無視して「昔ながらの日本人」と「即席の日本人」を区別するだろう。都の上流階級は排他的と思われているが、礼儀正しい日本人が引っ越してくれば気さくに迎え入れてくれるはずだ。しかし、キャバレー上がりのフィリピン人とか、偽装結婚で国籍を取得した支那人、闇市でのし上がった朝鮮人の子孫などは、簡単に「仲間」と認はめないだろう。関東や東北の日本人だって認めないはずだ。日本の犬も朝鮮人を嫌がるだろう。筆者は可愛い柴犬や秋田犬を朝鮮人が飼う姿なんか見たくない。ロシアのアリーナ・ザギトワに秋田犬をプレゼントするのは許せるけど、キム・ヨナみたいな朝鮮人に我が国の犬はもったいないし、鍋の食材を提供しているようで可哀想だ。プーチン大統領は別の意味で許せる。だって、ロシアの独裁者は悪党に囲まれながら暮らす孤独者だ。気を許せる友達といったら、日本から送られた秋田犬しかいないじゃないか。

Lisa Kudrow 1Bett Midler 1Barbra Streisand 3Joan Rivers 2








(左: リサ・クドロー  / ベット・ミドラー  / バーバラ・ストライサンド  /  右: ジョン・リヴァース)

  興味深いことに、ロシア人は自分達が粗野なくせに、やたらとユダヤ人が嫌いで、事ある毎に迫害してきた。悪党は同類の危険性を本能的に察知するんだろう。スパイにするならユダヤ人は最適なはずだが、果たしてロシア人はユダヤ系女性をハニートラップの仕掛け人に使うのか? そもそも、ロシアのために自分の肉体を犠牲にするようなユダヤ系ロシア人は少ないし、西歐人を魅了するだけの美女を確保できるとは思えない。たとえブロンドのユダヤ人を取り揃えることができても、女優のリサ・クドロー(Lisa Kudrow)やベッ・ミドラー(Bette Midler)、歌手のバーバラ・ストライサンド(Barbara Joan Streisand)、テレビ司会者のジョン・リヴァース(Joan Rivers)みたいな女性では、せっかく用意したハニートラップの成功率が低くなる。それに、ユダヤ人をスパイに仕立てると、何かと不安が増えて却って厄介だ。もし、ユダヤ人のエージェントを用いると、いつの間にかイスラエルや西側諸国に情報が漏れそうで怖い。また、自国の諜報機関にユダヤ人の局員が浸透すると、組織自体が変質し、イスラエルの謀略拠点になりかねないので、慎重なロシア人ならユダヤ人の登庸を避けるだろう。

  後編に続く。



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