無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

イングランド / ブリテン

ポリコレが娯楽番組にも浸透する /「キャンセル文化」の嵐 (前編)

「言葉狩り」に邁進するBBC

  イギリス人が作る喜劇は、如何にもイギリス人らしい風味が利いているから、観ていて非常に愉快だ。ブリテン島の国民はユーモアのセンスに富んでおり、そこには知的なスパイスが隠し味となっている。アメリカ人が作る喜劇番組、いわゆる「Sitcom(Situation comedy)」とは段違い。ハリウッドやニューヨークのコメディー作品は銭儲けが最優先とされるので、教養を必要とするウィット(機知)に欠け、無理矢理にでも笑わそうとするゴリ押しがある。大手メディアの制作者は、あくまでも“アホな大衆向”を顧客としており、知的な中流階級を相手にしたものではない。しかも、最近は下品さを「売り」にしたコメディー映画も多いから、観ていて吐き気がする。

Adam Sandler 5(左  / アダム・サンドラー )
  例えば、ユダヤ人俳優のアダム・サンドラー(Adam Sandler)は酷い。今や“落ち目”となったサンドラーだが、かつてはNBCの『サタデー・ナイト・ライブ』でチヤホヤされる人気者だった。しかし、最近の出演映画には失敗作が少なくない。人気女優のジェニファー・アニストン(Jennifer Aniston)と共演した『ウソツキは結婚の始まり(Just Go With It)』は予想外の惨敗であったし、メキシコ人をコケにした『Jack and Jill』も興行成績が振るわなかった。サンドラーとケビン・ジェイムズ(Kevin James)がゲイのカップルを偽装したコメディー作品、『チャックとラリー : おかしな偽装結婚?(I Now Pronounce You Chuck and Larry)』も酷評された。『もしも生まれ変わったら(The Do-Over)』や『靴職人と魔法のミシン(The Cobbler)』、『アダルト・ボーイズ(Grownups)』の1と2も駄作で、サンドラーの映画は何度もラズベリー賞からノミネートされる程である。彼は下劣なギャクを見せれば客が喜ぶと思っていたのだろうが、案外、露骨な下品さというものは観ていて気分が悪いものだ。

Adam Sandler Growup 3Adam Sandler Jack & Jill







(左 : アダルト・ボーイズ  /  右 : 「ジャック&ジル(Jack & Jill)」 )

  一方、イギリス人は真剣に馬鹿らしい笑い話を作るので、結構、印象深い作品が多い。以前、WOWOWが『リトル・ブリテン』を放送したけど、あのコメディー番組は非常に面白かった。日本だとヤバ過ぎる脚本やキャラクター設定はNGとなるが、ブリテンのテレビ業界は意外とOKだったりする。

    例えば、主役俳優のマット・ルーカス(Matt Lucas)は、語彙が貧弱でアホ丸出しの女子高生「ヴィキー・ポラード」を演じていた。こうした下層白人は、労働者階級が住む寂れた都市部で目にすることができる。このルーカスが扮する身体障碍者の「アンディー」も面白い。彼は車椅子に乗って福祉金を騙し取るハゲのデブを演じ、相方俳優のデイヴィッド・ウィリアムズ(David Walliams)は、このことに気づいていない介護師を演じている。また、ルーカスはインド人が話す英語を馬鹿にする英語講師を演じていたし、ピチピチの服に短パン姿のゲイを演じていた。相方のウィリアムズは女装趣味のオッさんを演じたり、タイ人女性を娶った下層白人を演じていた。しかし、彼のコメディーで必見なのは、まるで農奴みたいな顔をした「粗暴なグルジア人」である。なんか、スターリンが生まれ育った村に居そうな農民だ。

Little Britain 01Little Britain Miss Emmery








( 左 : 「アンディー」と「ルー」 /  右 : 「ミセス・エマリー」に扮するウィリアムズ )

  中でも秀逸なのは、奇妙なお客である「Mr.マン(ウィリアムズ)」が、「ロイ(ルーカス)」の経営する雑貨店にやって来るエピソードだ。ロイはいかにも英国に居そうな温厚な店主で、客の探しているモノが見つからないと女房の「マーガレット」に大声で尋ねる。対応するマーガレットも、現実に居そうな英国人なので、とても愉快だ。しかし、一番凄いのは、脚の悪い老婆「ミセス・エマリー」に扮したウィリアムのエピソードで、この老婆がスーパーマーケットに赴いた時、何かの拍子で気が緩んでしまい、店の床に黄色い小便を垂れ流してしまうのだ。ちょっと下品なんだけど、思わず笑ってしまうので、大目に見るイギリス人は多い。でも、こんなのを日本で放送したら即NG。放送終了後に抗議の電話が殺到し、プロデューサーやディレクターは謝罪会見だ。スポンサーにも非難の電話が鳴り響くから、たぶん、企画段階でボツだろう。(老人用オムツを販売する会社でも、スポンサーにはなってくれないかも。)

Little Britain Vicky Pollard 01Little Britain 4332Little Britain Mr. Mann








(左 :  「ヴィキー・ポラード」を演じるマット・ルーカス  / 中央 : 「ロイ」を演じるルーカス  / 右 : 「ミスター・マン」を演じるウィリアムズ )


Tracey Ullman 0032(左  /  トレイシー・ウルマン)
  もう一つ、ブリテンのTV番組で特徴的なのは、政治を扱ったコメディー・ショーがあることだ。まだ、日本では一般的に知られていないが、トレイシー・ウルマン(Tracey Ullman)のコメディー番組は英米で大ヒット・シリーズとなった。とにかく、ウルマンの物真似がすごい。彼女が扮するアンゲラ・メルケル首相は絶品だ。一瞬、本人が演じているのか、と見間違ってしまうほどである。もちろん、秘書役のサマンサ・シュピロ(Samantha Spiro)と英語で話しているから喜劇と分かるんだが、妙にリアルだ。メルケルが英語で会話をしたら、あんな風になるのかも知れない。ウルマンの演技で一番面白かったのは、呆れた時に目玉をグルグルと廻す仕草である。番組内ではトランプ大統領とテレビ電話で話すシーンもあった。それに、トランプ役の俳優も結構似ていたから、本当に可笑しかった。

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(左  : 「アンゲラ・メルケル」に扮するウルマン / 中央 :  「ニコラ・スタージョン」に扮したウルマン  /  右 : ニコラ・スタージョン首相本人)

  ウルマンの才能は豊かで、スコットランド首相のニコラ・スタージョン(Nicola F. Sturgeon)の物真似もソックリ。「本人と親戚なのか?」と疑ってしまうほどだ。その他にも幾つかレパートリーがある。007の映画で「M」を演じたジュディー・デンチ(Judy Dench)の物真似は、思わず膝を打ってしまうほどである。(何かのパロディー番組でダニエル・クレイグと共演できるぞ。) ウルマンは大物女優の物真似が得意なようで、『ハリー・ポッター』や『ダウントン・アビー』で一躍有名になったマギー・スミス(Maggie Smith)もネタの一つにしていた。もしかすると、ブリテンの女優は年を取るとみんな似てくるのかもね。

Tracey Ullman as Judy Dench 01Judy Dench 2








(左 :  「ジュディー・デンチ」に扮したウルマン /  右 : ジュディー・デンチ本人)

  ただし、トレイー・ウルマン本人は、「ブリテン女優」とは言えない面を持っている。なぜならば、彼女の父親アントニー・ウルマン(Antony John Ullman)は、第二次世界大戦の時に英国へ逃げてきたポーランド人であるからだ。しかも、母親のドリーン・クリーヴァー(Doreen Cleaver)はジプシーの血を引く労働者階級の女性ときている。したがって、トレイシーはチャーリー・チャップリンみたいな喜劇役者と言えよう。チャップリンの母親ハンナ・ヒル(Hannah Hill)もジプシーの血筋で、息子のチャーリーはジプシーのキャラバンで生まれ育ったから、下層民や異邦人の演技が上手かった。生前、その才能からチャップリンは「隠れユダヤ人じゃないのか?」と思われていたが、実際はジプシーの息子だった。(しかし、チャップリンは非常に気にしていたので、過去の話は滅多に喋らなかった。) よくチャップリンの映画で、ルンペンのチャップリンが大柄の警察官に追われるシーンがあるけど、あれは窃盗を得意とするジプシーをモデルにしたのではないか?

Tracey Ullman as Maggie Smith 02Maggie Smith in Downton Abbey 1








(左 :  「マギー・スミス」を演じるウルマン /  右 : 『ダウントン・アビー』に出演したマギー・スミス本人)

「黒ん坊」が「差別発言」となる

  話が脱線したので本題に入る。2013年頃、BBCは1970年代に放送された『ホウルティー・タワーズ(Fawlty Towers)』というコメディー番組をDVD化した時、登場人物の「ゴウェン少佐(Major Gowen)」が口にする“言葉”が問題になった。しかし、オリジナルを尊重したのか、削除されずに残されたので一安心。このゴウェン少佐というのは架空のキャラクターで、これまた架空の「フォウルティー・ホテル」に住み続けている退役軍人という設定だ。バラード・バークリー(Ballard Berkeley)演じる老紳士は、昔気質のお爺ちゃんで、頑固一徹、ドイツ人に関する話題となるや、途端に昔の記憶が蘇り、容赦ない口調となる。また、彼は「ポリティカル・コレクトネス(政治的に正しい事)」なんてお構いなし。少佐が遠慮なくレイシスト的言葉を発するから面白い。ホテルを経営するバジル・フォウルティー(ジョン・クリーズ)相手に、とんでもない言葉を口にする場面は痛快だ。如何にもイングランドの片田舎で見かけるお爺ちゃんみたい。

Major Gowen 01Major Gowen 3









(左 : 「ゴウェン少佐」を演じるバラード・バークリー / 右 : 「ゴウェン少佐」と 「バジル・フォウルティー」 )

  ところが、BBC傘下のUKTVがこの番組を再放送しようとした時、ゴウェン少佐の人種差別的セリフが問題となった。 (Bhvishya Patel, "BBC will edit out racist remarks made by Major Gowen in Fawlty Towers when the comedy series is re-aired next week, Daily Mail, 3 March 2021.) ホテルの受付でバジルと話をしているゴウェン少佐は、ある女性の友人と一緒にクリケットの試合を観たときの事を思い出す。少佐は言う。

  彼女はその朝、ずっと奇妙な事を口にしていたんだ。何と、インド人のことを「黒ん坊(nigger)」と呼んでいてな。だから、ワシは言ってやったんだ。「黒ん坊」というのは西インド諸島のインディアンで、あいつらは「ウォッグ(wog)」だよ、って ! すると、彼女は言うんだ。「No, no, no, クリケット選手全員が黒ん坊なのよ!」 (註 : 「wog」とは北アフリカや中東アジア、南歐に住む浅黒い人々を指す侮蔑語らしい。由来は不明確なんだけど、イングランドでは人種差別用語と思われている。)

  まぁ、この『Fawlty Towers』が放送されたのは1975年だから、まだポリティカル・コレクトネスの害悪はそれほど社会に浸透していなかった。多文化・多民族教育が猖獗を極めるのは1980年代後半であるから、たとえジャマイカ人やインド人の移民が局にイチャモンを附けても、制作者には跳ね返すだけの気概が残っていた。しかし、今では絶対に「NG」だ。1970年代はまだ表現の自由があったので、視聴者で目くじらを立てる者は少なかったが、「マイノリティー」が膨大な数にのぼった現在、再放送での“危険なセリフ”はみんなカット。たとえ、コメディアンのギャグでも駄目。こうした削除、つまり作品の“切り刻み”に出演者のジョン・クリーズは大憤慨。娯楽作品に政治を持ち込むのは野暮である。ちなみに、クリーズは伝説のコメディー番組『モンティー・パイソン(Monty Python)』で有名になった人気コメディアンである。

Monty Python 12Monty Python 7









(上  / ナチ・ドイツをパロディーにした『空飛ぶモンティー・パイソン』 )

  日本でも『空飛ぶモンティー・パイソン』というタイトルで放送されたから、懐かしいと思う人も多いだろう。出演者のジョン・クリーズやエリック・アイドル(Eric Idle)、グレアム・チャップマン(Graham Chapman)はケンブリッジ大卒のコメディアンだから、彼らのユーモアには上品さと辛辣さが混ざっている。レーニンやヒトラー、マルクスなどの話題を交えたコメディー討論会はとても刺戟的で愉快だ。ちなみに、ミュージシャンでもあるエリック・アイドルは、アニメの実写版映画『キャスパー』にも出演している。たぶん、日本の子供達にも馴染みがあるはずだ。テリー・ギリアム(Terry Gilliam)だけは「元アメリカ人」の帰化人で、彼はコメディアンの傍ら映画監督もこなしている。ブルース・ウィルスやブラッド・ピットが出演した『12モンキーズ(Twelve Monkeys)』も彼の監督作品だ。

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( 左 : ジョン・クリーズ /  エリック・アイドル  / グレアム・チャップマン  /  右 : テリー・ギリアム )

アニメ作品にも「表現の規制」が

  以前、当ブログで紹介したが、日本でも「ポリコレ」の浸透は深刻で、時代劇ばかりじゃなく、アニメ作品にも影響を及ぼしている。例えば、手塚治虫が原作者で、『機動戦士ガンダム』の富野善幸(由悠季 / よしゆき)が監督を務めた『海のトリトン』で、「おし」というセリフが削除され、一瞬だけ「無音」状態となっていた。1973年に放送された『ジャングル黒べえ』では、主人公がアフリカのピグミー族で王様の息子という設定だった。笑ってしまうのは、「黒べえ」がアフリカで飛行機の翼に摑まり、そのまま日本にやって来て、機体から落ちてくるという話だ。当然、黒べえは「密入国者」に該当するが、アニメなので問題無し。この王子様はそのまま「佐良利」家の居候となる。ただし、「黒人差別をなくす会」がイチャモンをつけてきたので、再放送されない「封印アニメ」となってしまい、子供達の目に触れることはなかった。ちなみに、原作者は藤子・F・不二雄で、アニメ化のとき宮崎駿が原案に加わったという。

  昭和の頃まで、日本社会は藝術や言論の自由を尊重し、アニメや漫画に対して寛大だった。多少、エッチな番組や残忍なシーンがあっても、「庶民のサブ・カルチャー」ということで、“お上”も目くじらを立てることはなかった。PTAや学校の先生だって大目に見ていたし、「子供の娯楽」だから大人がどうこう言うことじゃない、と思っていたのだろう。もし、永井豪(ながい・ごう)先生の漫画やアニメが歐米諸国で放送されたら大変だ。1970年代だと、まだ倫理道徳にうるさかったから、一般家庭は「日本のアニメなど暴力的で卑猥だ !」と言い出しかねない。

  例えば、1972年に放送された『デビルマン』は大人気アニメとなり、小学生はテレビにかじりつきだった。永井先生のキャラクターは如何にも日本人らしい。何しろ、「不動明(ふどう・あきら)」に乗り移ったデビルマンが「牧村美樹(ミキ)」という娘に惚れてしまい、仲間である「デーモン族」を裏切ってしまうのだ。愛するミキを守るため、デビルマンはデーモン一族を率いる魔王「ゼノン」や将軍「ザンニン」と戦うようになるが、次第に他の人間も助けるようになる。冷酷なはずの悪魔なのに、人間と触れ合ううちに自然と温かい感情を抱くようになるところが、如何にも日本のアニメらしい。もし、支那人がデーモン一族を描いたら、掠奪強姦を繰り返す極悪軍団になってしまうだろう。当然、弱い者は皆殺しとなる。だいたい、毛沢東や習近平は「人間」として生まれたはずなのに、いつの間にかデーモン族よりも残酷な悪魔となっているんだから、支那大陸はまさしく魑魅魍魎の世界に他ならない。日本では「デーモン小暮」だって礼儀正しく、テレビ局のスタッフに気を遣っているのにねぇ~。

Devilman 2(左  / 縛られた妖獣「イヤモン」 )
  永井先生の作品だから仕方ないけど、妖獣「イヤモン」のエピソードはフランスやドイツのPTAで“教育問題”となるだろう。ミキの精気を吸い取ったイヤモン(小娘の幼獣)は、戦闘中にデビルマンに捕まってしまう。そこで、ミキを助けたいデビルマンはイヤモンを縛ってクレーンに吊るし、ムチを持って拷問してしまうのだ。刮目すべきは、デビルマンが服からこぼれたイヤモンの乳房を鞭で何回もひっぱたくシーンである。小悪魔のような娘をロープで縛り、そのオッパイを鞭で叩くなんて、SMショーに見えてくるじゃないか ! フランスやドイツのリベラル派が観たら目くじらを立てて糾弾するぞ。でも、日本の親は何も言わなかったし、子供達も普通に観ていた。なんか、日本って凄い。スケベ野郎が多い、あのイタリアだって、日本のアニメは「R指定」になるはずだ。

  永井先生の代表作として忘れてならないのが、1973年にアニメ化された『キューティーハニー』だ。現在の子供達はリニューアルされたVOA版の『キューティー』しか知らないが、ホンモノは1stシーズンだけで、後の作品は水で薄めたワインみたいなものである。この作品にも「ポリコレ」が忍び寄っていて、如月ハニーが七変化をするシーンに発動されていた。1st作品では「ルンペン(路上乞食)」や「セムシ男」という変身があったが、新バージョンでは「不適切」ということで別の変身パターンに差し替えられている。ディズニー・アニメでも「ポリコレ」があって、『ノートルダムの瘻(せむし)男』が『ノートルダムの鐘』という邦題になっていた。もちろん、米国では『The Hunchback of Notre Dame』となっている。(ただし、ヴィクトル・ユーゴー(Victor Hugo)による原作のタイトルは、『Notre-Dame de Paris』となっている。)

  おそらく、日本の配給会社が「セムシ男」では“まずい”と考えたから、醜い「鐘つき男」を曖昧にして、『The Bells of Notre Dame』へと変えてしまったのだろう。また、美しいヒロインの「エスメラルダ」は「ジプシーの踊り子」という設定だが、この「ジプシー」という言葉も放送コードに抵触するのかどうか分からない。 筆者は事情に疎いので明言できないが、子供にDVDを見せる親は、こうした差別用語を避けて「ロマ」と教えているのだろうか? 最近では、「エスキモー(生肉を食べる人)」は侮蔑語とされ、「イヌイット」に置き換えられ、森永乳業の有名ブランド「エスキモー・アイス」も無くなってしまった。一方、「キャドベリー・パスカル(Cadbury Pascall)」社のブランド「エスキモー・パイ(Eskimo Pie)」も非難の的にされたが、この会社は名前を棄てなかったという。

  米国でも「ポリコレ」が浸透し、多くの老舗企業が攻撃されている。パンケーキのシロップで有名な「クェイカー・オーツ」社の『ジェミマおばさん(Aunt Jemima)』やシリアルとかの穀物食品で有名な『ベンおじさん(Uncle Ben)』も「黒人差別」で廃止となった。バナナの販売で知られている「ミス・チキータ(Miss Chquita)」や、インディアンのイラストで有名なバターの「Land O Lakes」も差別的表示となってしまったそうだ。そう言えば、日本でも「黒人への侮蔑」とされたから、老舗の「カルピス」や「タカラ玩具」のロゴマークが問題となり、いつの間にか変更されてしまった。日本人には黒人を差別する意図は無かったが、赤く染まった黒人には「侮辱の象徴」に見えてしまうのだろう。

Aunt Jemima 01Land O Lakes 001








(左 : 「ジェミマおばさん(Aunt Jemima)」  /  右 : 「Land O Lakes」 )

  とにかく、左翼陣営の「言葉狩り」は異常だ。これだと、いずれ『進撃の巨人』に登場する「オニャンコポン」も「黒人差別だ!」と指定され、吊し上げの原因になってしまうぞ。もし、日系の小学生が黒い混血児をからかい、滑稽な響きがする「オニャンコポン」という渾名をつければ、朝日新聞やNHKが取り上げて「社会問題」となってしまうだろう。作者の諫山氏は全く意識していないだろうが、もし、「オニャンコポン」がジーク・イェガーを食べて「獣の巨人」になったら、アメリカで大騒ぎになるだろう。何しろ、黒人が巨人化して「大猿」になるんだから。たぷん、ネオナチの白人は大笑いとなり、黒人の子供は屈辱感を噛みしめて大泣きだ。また、筆者の『支那人の卑史 朝鮮人の痴史』読んだ高校生が、「支那人は巨人化していないのに、人肉を食べていたんだなぁ~」と冗談を言えば、大学への推薦入学は取り消しになるだろう。

  後編へ続く。



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歴史的偉人の抹殺 / 文化破壊は国家改造の手始め

国史の偉人を抹殺

  昨年のBLM(黒人の命も大切だ)騒動から、新たな歴史破壊の活動が始まったようである。米国では「人種差別主義者」と判定された偉人の“糾弾”が勃発し、南軍の指揮官であったロバート・E・リー(Robert Edward Lee)将軍とか南部大統領のジェファーソン・デイヴィス(President Jefferson Davis)が槍玉に挙がっていた。まるで支那大陸で起きた文化大革命みたい。暴動は黒人の“十八番(おはこ)”ゆえ、各地のゴロツキどもが街に繰り出し、ウキウキしながら破壊に勤しんでいた。例えば、ヴァージニア州リッチモンドにあるリー将軍の彫像はペンキで穢されたし、ケンタッキー州フランクフォートにあるデイヴィス大統領の彫像も落書きの被害に遭った。特に、奴隷制を維持した南部の白人は格好の標的らしく、アラバマ州モービルにあるラファエル・シムズ海軍少将(Rear Admiral Raphael Semmes)の像も狙われたし、テキサス州の各地にある南軍記念碑にもスプレー・ペイントで汚されたり、なぎ倒されたり、と散々であった。

Robert Edward Lee 01Raphael Semmes 11Jefferson Davis 1Jefferson Davis 01








(左 : ロバート・E・リー / ラファエル・シムズ /ジェファーソン・デイヴィス  / 右 : デイヴィス大統領の彫像 )

  このBLM暴動はブリテンにも飛び火し、慈善活動家として有名だった政治家のエドワード・コルストン(Edward Colston)が英国版の標的になってしまった。ブリストルに建っていた彼の彫像は、暴徒の襲撃に遭ってしまい、烏合の衆は忌々しい彫像を引きずり倒した。しかし、それでも彼らの怒りは治まらず、兇暴な群衆は彫像をブリストル湾に放り込んでしまった。悪漢どもから恨まれたコルストンは、福祉活動に熱心であった反面、奴隷貿易にも従事していたから、英国に住む有色人種の怒りを買っているのだろう。非西歐系“ブリテン人”にとって、奴隷貿易で利益を得ていた者や人種差別を抱いていた者は不倶戴天の敵である。

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( 左 : エドワード・コルストンの肖像画 /  中央 : コルストンの彫像 / 右 :  湾の中に放り込まれるコルストンの彫像)

Cecil Rhodes 003( 左 / セシル・ローズの彫像 )
  有色人種の怨念は燎原の火と化した。この炎は留まるところを知らず、オックスフォード大学にあるセシル・ローズ(Cecil Rhodes)の彫像にまで及んでしまった。セシル・ローズといえば、英国を代表する帝国主義者として有名で、アフリカには彼の痕跡が至る所に残っている。ローズの名前が由来となる、かつての「ローデシア(Rhodesia)」は、現在、南北に分割され、南部が「ジンバブエ」で北部が「ザンビア」となっている。南アフリカ共和国に目を向ければ「ローズ大学」があるし、ダイヤモンドの販売を一手に展開する「デ・ビアス社(De Beers)」もローズが創立した国際企業だ。この会社について話すと長くなるから省略するが、あのネイサン・ロスチャイルド(初代男爵 / Nathan Rothschild)や、ドイツから移住してきたユダヤ人の豪商アーネスト・オッペンハイマー(Ernest Oppenheimer)が絡んでいるので非常に興味深い。

Cecil Rhodes 5Nathan Rothschild 1st Baron 001Ernest Oppenheimer 003








(左 : セシル・ローズ /  中央 : ネイサン・ロスチャイルド  /  右 : アーネスト・オッペンハイマー )

  ちなみに、オッペンハイマーはアングリカン信徒に改宗して、表面上、典型的な「イギリス人紳士」を演じていたが、その本性は強欲のシャイロックと同じだった。(帝国主義時代のジェントルマン・マーチャントやユダヤ人の話は意外に面白いんだけど、非常に複雑でドロドロしている。) まぁ、ローズについてのエピソードは色々あるけど、日本人にとっては、「ローズ奨学金」の方に馴染みがある。こうしたプログラムは如何にも英国人らしく、セシル・ローズは教育と人脈を通してアングロ・サクソン世界の優越性を保とうとした。(イギリス人嫌いで有名な故・会田雄次先生は、イギリス人のこうした策略を微妙に高く評価していた。) ただし、ローズにとって誤算だったのは、彼の死後、非西歐人にまでローズ奨学金が与えられてしまったことだ。

  本来なら、日本人にも知られている『ザ・アトランティック』誌のジェイムズ・ファローズ(James Fallows / 元編集長)とか、ミュズーリ州の知事を務めたエリック・グレイテンズ(Eric Greitens)、米国海軍の長官になったリチャード・ダンツッイヒ(Richard J. Danzig)、CIA長官だったジェイムズ・ウルジー(Robert James Woolsey)などに与えられるべきだった。オーストラリアの首相になったトニー・アボットやマルコム・ターンブルもローズ奨学生であったから、創設者の意に沿っている。

James Fallows 22Eric Greitens 1Richard Danzig 2Tony Abbott 11








(左 :  ジェイムズ・ファローズ / エリック・グレイテンズ / チャード・ダンツッイヒ  /  右 : トニー・アボット)

  ところが、近年では眉を顰めたくなるような人物が受益者になっていた。例えば、運輸長官になったピート・ブテジッジ(Pete Buttigieg)は左巻きのゲイであるし、MSNBCの番組司会者として有名なレイチェル・マドーズ(Rachel Maddows)は極左分子のレズビアン。ハーヴァード法科大学院の教授を務めるランドル・ケネディー(Randall LeRoy Kennedy)は黒人左翼で、ファシ・ザカ(Fasi Zaka)はパキスタン人の政治コラムニスト。米国連邦下院議員のアンディー・キム(Andy Kim)は朝鮮系だし、ワシントン州の副知事になったサイラス・ハビブ(Cyrus Habib)はペルシア系ときている。

Rachel Maddows 3Randall Leroy Kennedy 11Fasi Zaka 1Andy Kim 1








(左 :  レイチェル・マドーズ  /  ランドル・ケネディー /  ファシ・ザカ /  右 : アンディー・キム )

  もっと“おぞましい”のは、ユダヤ人のローズ奨学生で、クリントン政権時代の労働長官であるロバート・ライシュ(Robert Reich)、「Jigsaw(元Google Ideas)」のCEOを務めたジャレド・コーエン(Jared Cohen)、作家のレイチェル・シモンズ(Rachel Simmons)、左翼系メディアの『Slate』で編集員になったジェイコブ・ワイズバーグ(Jacob Weisberg)などである。もし、創設者のローズが生きていて彼らの名前を聞いたら、椅子から転げ落ちるほど驚き、真っ赤になって激昂するだろう。もしかすると、片っ端から机や椅子を壊していたかも。この帝国主義者は優越種族のイギリス人に奨学金を与え、白人国家の繁栄を維持するつもりだった。それなのに、今じゃ、黒人やユダヤ人までもが貰っているんだから、たぶん棺の中で泣いているんじゃないか。「白骨死体の涙」なんて滑稽だけど、ユダヤ人を英国から排除しなかったローズも悪い。 

Jared Cohen 1Jacob Weisberg 1Rachel Simmons 4Robert Reich 1








(左 : ジャレド・コーエン  / ジェイコブ・ワイズバーグ  / レイチェル・シモンズ  / 右 : ロバート・ライシュ )

  脱線したので話を戻す。現在のブリテン王国では、多文化・多民族教育が真っ盛り。一般の日本人はイングランドをイギリス人(主にアングロ・サクソン人とケルト人)の国と思っているが、実際はインド人やパキスタン人、アラブ人、アフリカ人、支那人などの雑居地域となっている。だから、「イングランドはイギリス人が住む島国で世襲君主を戴くキングダム」というのは、「レイシズム的発想」と見なされるから駄目。「色々な人種が共存する“みんなの国”」というのが正解だ。こんな塩梅だから、歴史の改竄」みたいな「イングランド史の抹殺」が頻繁に行われている。論より証拠で、歴史学者とか社会学者を見渡せば判るじゃないか。例えば、スリランカ出身のマルキスト学者アンバラヴァナー・シウァナンダン(Ambalavaner Sivanandan)とか、パキスタン系学者のタリク・マドゥード(Tariq Modood)、インド系のビクー・パレク(Bhikhu Parekh)、ユダヤ人ラビのジョナサン・サックス(Jonathan Sacks)など、恨み骨髄の多民族主義者がウヨウヨいる。

Ambalavaner Sivanandan 1Tariq Modood 1Bhikhu Parekh 01Jonathan Sacks 3








(左 : アンバラヴァナー・シウァナンダン /  タリク・マドゥード / ビクー・パレク  /  右 : ジョナサン・サックス)

リベラル派の校長による改革

Lee Hill 002(左  / リー・ヒル )
  こうした大物の他にも左翼分子が英国のあちこちにいて、教育現場で洗脳工作を奨励している。最近、ブリテン国内で“話題”になったのが、ハウデン中学校(Howden Junior School)の校長を務めるリー・ヒル(Lee Hill)という教育者だ。日本で「校長先生」といえば、俳優の船越英一郎とか赤木春恵みたいな中高年を想像してしまうが、英国の教師にはゾッとする反英主義者がいる。今回、マスコミで取り上げられたヒル校長は、腕に刺青を彫っているマッチョマン。日本では体に彫り物をしている人物なんて、人手不足のコンビニでも敬遠され、まともな職に就くことはできない。いくら「差別は厳禁」でも、顔に刺青を彫った女子行員(都市銀行や信用金庫)とか、首に蜘蛛の巣を入れた公務員、背中に昇り龍を彫った百貨店の受付嬢は居ないだろう。たとえ、「なんで駄目なの? 私、マイク・タイソンの大ファンなんだもん !」と言い訳をしてダメ。(引退後のタイソンは顔に刺青を彫っている。) 面接会場に来た時点で門前払いだ。裁判所に訴えても敗訴なんじゃないか。(知らんけど。)

  全英で論争の的(まと)になったヒル校長は、筋金入りの左翼みたいで、BLMの騒動が起こった時、ある昔の生徒から電子メールを受け取ったそうだ。彼が監督を任されている中学校には、偉人の名前に因んだ建物があるそうで、それぞれの建物にはウォルター・ローリー卿(Sir Walter Raleigh)やフランシス・ドレイク卿(Sir Francis Drake)、ホレイショ・ネルソン提督(Admiral Horatio Nelson)の名が刻まれているそうだ。これらの人物は英国以外でも有名で、日本の高校生だって知っている。

Walter RaleighFrancis Drake 3Horatio Nelson 1








(左 : ウォルター・ローリー卿  /  中央 : フランシス・ドレイク卿  /   右 : ホレイショ・ネルソン提督 )

  ところが、ヒル校長はこれらの偉人を「とんでもない奴らだ」と思っている。彼は元生徒から三傑の正体を教えてもらい、「なるほど、あの三名は勇気ある人物として尊敬されているが、恥ずべき行いもしているんだ」と納得した。さらに、ヒル校長は左巻きの頭を左に向け、「三人の名前を学校の建物に附ける明確な理由はあるのか? 無いじゃないか !」と考え、生徒に新たな人物の名前を選ばせることにした。(どんな種族の生徒なのかは報道されなかったが、この中学校はもしかすると非イギリス人が多数派を占めているのかも知れない。「白人生徒」といっても東歐・南歐移民の子供という場合もあるから。) そして、驚愕の結論が浮き上がってくる。レイシストの偉人に置き換わった現代の英雄とは誰か? 日本人なら唖然としてしまうが、何と、“あの”環境運動で世界的に有名になった左翼少女、「グレタ・トゥーンベリ(Greta Thurnberg)」ちゃんだ。次は、フェミニストや人権派に重宝されるパキスタン人で、今や一端の人権活動家になったマララ・ユスフザイ(Malala Yousafzai)。もう一人は、ジョー・バイデンの寂しい就任式に現れた黒色の詩人、アマンダ・ゴーマン(Amanda Gorman)。もう一つおまけに、黒人のサッカー選手であるマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)の名も挙がっていたそうだ。

Greta Thunberg 11Amanda Gorman 3Malala Yousafzai 3Marcus Rashford 1








( 左 : グレタ・トゥーンベリ  /  アマンダ・ゴーマン  /  マララ・ユスフザイ /  右 : マーカス・ラシュフォード )

  これには英国の白人も驚愕した。朝のワイドショーで司会を務めるピアース・モーガン(Piers S. Morgan)は、不機嫌な顔ツキで「刺青野郎がとんでもない事をしでかしたぞ !」と言い立てた。見るからに御立腹な様子。そりゃそうだろう。普通のイギリス人からすれば、ウォルター卿はチューダー朝の偉人であるし、エリザベス女王の寵臣なんだから、グレタなんかとは比べものにならない。ネルソン提督は紛れもない英雄で、若い時、英国へ留学した東郷平八郎も心から尊敬し、帝国海軍士官の模範となった人物。もし、日本人の校長が教科書から黒田官兵衛や直江兼続、立花宗茂を排除し、蓮舫や白真勲を「日本の偉人」に指定したら、全国各地で非難の嵐が巻き起こってしまうだろう。

  ヒル校長の「革命」に激昂したピアース・モーガンは、自身の番組にケヒンド・アンドリューズ(Kehinde Andrews)を招いて、左翼の暴挙を非難していた。でも、アンドリューズみたいな極左分子には馬耳東風だ。このアンドリューズはバーミンガム市立大学の教授を務めているが、「アフリカン・スタディーズ」を専攻する赤い黒人であるから、何を言っても「糠(ぬか)に釘」である。彼はイングランドに住みながら、主流民族のイギリス人を憎んでいる。アンドリューズ曰わく、「ブリテン帝國はナチ・ドイツよりも悪い」そうだ。(Andrew Levy, "If he holds those views why is he living off the public purse?" Daily Mail, 12 February 2021.) 黒人の怒りを代弁するアンドリューズは、イギリス人がしてきた「戦争犯罪」にも手厳しい。彼は憎しみを込めて「ブリテンはレイシズムの上に築かれている」と非難し、「ナチ・ドイツを空爆した英軍航空隊は戦争犯罪者だ」と糾弾する。

Kehinde Andrews 003Piers Morgan2British Imperialism 004








(左 : ケヒンド・アンドリューズ / 中央 :  ピアース・モーガン /   右 : インドを支配したイングランド国王)

  アンドリューズは更に過激さを増し、「ウィンストン・チャーチルは白人至上主義者だ」と罵った。そして彼は世間の評判を覆すべく、「どうしてチャーチルは未だに人気を誇っているんだ?」と疑問を呈した。なるほど、確かにチャーチルは有色人種を毛嫌いしたレイシストであったし、ドイツの民間人を焼き殺した戦争犯罪者だ。この点については筆者も異論は無い。ただ、一応、チャーチル首相はナチ・ドイツを倒したブリテンの英雄となっているので、イギリス人やスコット人からすれば反駁したくなる。特に激怒したのは、政治家(MP)でもあった孫のニコラス・ソームズ卿(Sir Nicholas Soames)だ。ニコラス卿の父親は保守党の議員を務めたアーサー・クリストファー・ソームズ(Arthur Christopher John Soames)なんだけど、母親がメアリー・スペンサー・チャーチル(Mary Spencer-Churchill)なので、ウィンストン卿の孫となる。

Nicholas Soames 3Mary Soames ChurchillWinston Churchill  & Clementine 1








(左 : 孫のニコラス・ソームズ卿 / 中央 :  母親のメアリー・スペンサー・チャーチル /  右 : 祖父母のクレメンタインとウィンストン・チャーチル夫妻 )

Winston Churchill 5Hitler5( 左 : チャーチル首相  / 右 : ヒトラー総統 )
  祖父を罵倒されたニコラス卿は怒り心頭だったけど、黒人学を専門とするような奴に英国流の説教なんて最初から無駄である。蛙のツラに小便をかけても、蛙は英語で「止めろ、バカ !」と言わないだろう。奴隷に等しい黒人にとって、ブリテン王国の偉人なんか“赤の他人”に過ぎない。救国の英雄でさえ“外人(エイリアン)”で、大量殺人犯か偽善者の気取り屋ていど。アンドリューズは白人に「精神異常(psychosis)」の烙印をキュッと押しつけ、「民族皆殺しの資本制度を打倒せよ !」と叫ぶ。そして、繰り返し繰り返しウィンストン・チャーチルとアドルフ・ヒトラーを比べていたんだから、イギリス人が激昂したのも無理はない。

Bengal famine 11












( 写真  / チャーチル首相のせいで1943に起こった飢饉に苦しむベンガル人 )

  ところが、有色移民が大量に雪崩れ込んだブリテンは昔と違う。この島国にはアンドリューズに共鳴する知識人がゾロゾロいる。例えば、ケムブリッジ大学にある「チャーチル・カレッジ」でブリテン史を研究するプリヤ・ゴパル教授はインド生まれ。イギリス人や他の白人に恨みを抱く先生様は、「白人の命は問題にならない ! (Whie Lives Don't Matter)」とツイッターに書き込んだ。そして、「レイシズムを口にするケムブリッジの教授をクビにしろ ! (Fire Cambridge Professor fo Racism)」という請願にも署名したそうだ。ちなみに、我が国へ派遣されたジョン・ボイド(John Dixon Ikle Boyd)駐日英国大使は、以前チャーチル・カレッジの学寮長を務めていた。大使がアンドリューズの歴史観をどう思うのか、是非、訊いてみたい。

  ジャーナリストで歴史にも詳しいマドフスリー・ムカジー博士(Dr. Mashusree Mukerjee)は、西ベンガル生まれの移民で、現在は夫の勤務地であるドイツに住んでいるそうだ。彼女もチャーチルに批判的で、『Churchill's Secret War』という本まで書いている。ケムブリッジ大学のシンポジウムには歴史家のオニエカ・ヌビア博士(Dr. Onyeka Nubia)も招かれた。彼はアフリカ黒人から見た英国史を書いている。

Priya Gopal 002Madhusree Mukerjee 11Onyeka Nubia 3








(左 : プリヤ・ゴパル  / 中央 : マドフスリー・ムカジー  / 右 : オニエカ・ヌビア )

  こうした知識人を眺めていると、如何に異邦人、とりわけ有色移民を受け容れることが有害であるかが、日本人にも分かるだろう。親子代々、千年以上イングランドに住み続けたアングロ・サクソン人の国民なら、もっと良識的で愛国的になるはずだが、両親か祖父母の都合でイングランドに住み着いた有色人種の子供には、イングランドに対する温かい感情や麗しい郷愁は無い。彼らには白人から馬鹿にされた屈辱感しかないのだ。ちょうど、在日鮮人や帰化鮮人と同じで、劣等民族は主流民族に恨みを抱く。イギリス人を糾弾するインド人やパキスタン人を目にすると、「日帝三十六年を絶対に赦さない !」と叫ぶ在日朝鮮人を思い出す。

  日本人は歐米諸国の失敗を見て、それを自国で再現しようと試みている。というより、他国の惨状を目にしても、それが如何に有害なのかを理解できない。人件費を低く押さえ込みたい財界人は、政治家の尻を叩いて国境を開かせる。そして、政治献金をもらった国会議員は、さらなるキックバックを期待して、技能実習生や偽留学生を招き入れてしまう。たとえ、移民や難民がトラブルを起こしても大丈夫。厄介事の後始末は全て税金でまかなうから問題無し。困るのは地方に住む一票乞食と、寂れた住宅街に住む庶民だけ。こうした売国議員と同じく、企業経営者やマスコミ各社の重役は無国籍主義者かピンク色のコスモポリタン。彼らは「今だけ、俺だけ、お金だけ」という信条で動く。帰化人と左翼学者がいくら教科書を改竄しても関心が無い。「そんなのは、どうでもいい事。歴史上の偉人なんて単なる死者。銭儲けに関係なし」といった考えなんだから、左翼陣営はやりたい放題だ。

Kuroki TamemotoOku Yasukata 1Nozu Michitsura 1Kodama Gentaro 01








(左 : 黒木為楨  / 奥保鞏  /野津道貫  / 右 : 児玉源太郎 )

  グループ企業を統括する豪商や中央官庁にはびこるキャリア官僚といった“上級国民”も、移民や難民に恐怖感は無い。彼らは元々「国境なき世界」を理想としているから、下界の繁華街が異民族で溢れかえっても平気である。警備が厳重な高級住宅地には、低賃金で働くベトナム人やビルマ人は近寄ってこないから。これから暢気に暮らしている平民は、数々の苦悩を味わうことになる。支那人や朝鮮人の帰化人が教育界や政界にドンドン進出すれば、日本でも「偉人の抹殺」が更に進むに違いない。三十年後に学校で日本史を学ぶ日系の子供達は、黒木為楨(くろき・ためもと)や野津道貫(のづ・みちつら)、奥保鞏(おく・やすかた)、明石元二郎(あかし・もとじろう)、児玉源太郎(こだま・げんたろう)の名前を聞いても、「それ誰? 聞いたことがない !」と首をかしげるだろう。数十年後の子供が知っている偉人とは、たぶんマイケル・ジャクソンとかカール・マルクス、金日成親子に毛沢東、サッカー選手のジデネール・Y・ジダン(フランス国籍のベルベル人)、あるいはK1選手になった曙(元横綱)とかビルマのスーチー女史くらいなんじゃないか。もしかしたら、近い将来、日本にも「始祖の巨人」が降臨し、民族の記憶を消してしまうかも。(分からない人は漫画『進撃の巨人』を読んでね。)

 
  

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