無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

イングランド / ブリテン

ブリテン人とは誰なのか ? / 不都合な側面を見ない日本人(後編) 

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黒木 頼景
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武漢ウイルスよりも怖い難民
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(左 : ヨーロッパに行った支那人の旅行者  /  右 : 日本に来た支那人旅行者)

  大東亜戦争で敗北して以来、我々の精神は溶解したまま復興の兆しが無い。現在の日本人は武漢肺炎の蔓延で「景気が悪くなった」とか「消費増税で売り上げ低迷だ」、「東京五輪は中止かも?」、「イタリアへの卒業旅行が頓挫して残念だ」といった愚痴をこぼしてばかりだが、我々は一体“どんな”日本を望み、どのような“国家”を目指して政治を行っているのか? 目先の利益が消滅し、懐具合が寒くなったので、「これからどうしよう?」と困惑する気持ちは分かるが、ウイルス騒ぎが終熄したら我々は大切な日本を再建せねばならない。まさか、「このまま日本経済が疲弊してもいいや ! 老後まで何とか生活できれば、後の事は政治家がやるだろう !」と思っている国民は少数派だろう。大半の日本人は「何とかせねば !」と考えてるはずだ。(と願いたいたいけど、実際はどうするのか、不安だなぁ~。)

  ところが、地上波テレビと新聞だけが“情報源”の国民は、どら焼きを食べながらボケ~と画面を眺め、マスコミの恐怖ニューズと誘導操作に振り回されている。(テレ朝の玉川徹と左翼が好む上昌広などは、日本を沈没させることに喜びを感じているんじゃないか。) 一般国民は感染への恐怖ばかりに目を奪われ、北鮮に攫われた同胞の奪還とか、北方領土や竹島の領土浸蝕、国防軍の創設、理数科目を重要視する教育改革、太陽光発電を破棄するエネルギー政策、立太子礼などは頭の片隅にもない。もっと心配なのは、日本にやって来た支那人が大陸に戻らなくなることだ。何しろ、支那大陸はウイルス騒動で都市部がゴーストタウンとなり、国全体の経済がボロホロになっている。しかも、習近平の権力基盤ですら危なくなってきているから、いつ権力闘争が始まってもおかしくはない。となれば、計算高い支那人だ。彼らはいち早く海外脱出を考えるし、既に国外に居る支那人は故郷に戻らず、逃亡先での定住を考えている。

  という訳で、支那人にとったら我が国は格好のターゲット。情けないけど、日本はオーストラリアやアメリカと違って、愕然とするほど甘っちょろい。しかも、悪知恵にかけては支那人が世界で一番。とりあえず旅行者のフリをして潜り込めばシメたもの。後はクズグス居坐って、永住権や国籍をネダれば自動的に貰えるから、黙ったまま遠慮するなんて愚の骨頂だ。カラスだって美味い餌が目の前に落ちていれば、とりあえず銜(くわ)えるだろう。それなら、禿鷹(ハゲタカ)よりも狡猾な支那人が、日本国籍を鷲摑みにしたっておかしくはない。ましてや、絶望大陸に生まれた劣等民族が、日本の生活を一度でも体験すれば、「あんな祖国には帰りたくない !」とゴネても当然じゃないか。支那人は「恥」という概念を持たないから、自分達を棚に上げて、「日本から追い出すのは、重大な人権違反だ !」と言い出しかねない。

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(左 : 外国に移民した支那人労働者   /  右 : 日本にやって来そうな出稼ぎ支那人 )

  移民や難民というのは、ある意味、新型ウイルスよりも恐ろしい。なぜなら、老人は別として、若者がウイルスに感染しても、二、三週間ほど我慢すれば恢復(かいふく)できる。しかし、支那人や朝鮮人の遺伝子が一旦、日本人の遺伝子プールに混ざってしまえば、それを取り除くことは永久に不可能だ。肉体が変化すれば精神も変化する。これは自然科学を専攻しない者でも理解できるだろう。例えばもし、日本人女性が支那人男性と肉体関係を結び、その精子で孕(はら)んだとする。当然、生まれてきた赤ん坊は父親のDNAを受け継ぐから、支那人のような顔つきになってしまう。さらに、段々と成長して行くにつれ、父親とソックリな青年になる確率は非常に高い。これはベトナム人やパキスタン人、アラブ人、アフリカ人の場合でも一緒。混血児は従来の日本人とは違う“タイプ”の国民になってしまうのだ。暗黒大陸では一人っ子政策が取られたために、結婚適齢期の男性に対し、女子の数が不自然なくらいに少ない。したがって、大量の支那人男性が到来すれば、何パーセントかの日本人女性は必ずや支那人と性交するから、日本人の子宮から異質な赤ん坊が続々と輩出されるだろう。もしかしたら、毛沢東や江沢民のような容貌の「日本人」が誕生するかも知れないし、習近平や鄧小平の親戚みたいな「日本人」だって出現し得る。

  ヨーロッパでは既に「人種の変質」が起こっている。森鷗外や乃木希典が留学した頃のドイツには、ゲルマン人らしいドイツ人が大勢いたけど、最近の「ドイツ人」には、トルコ人やアラブ人みたいな顔つきの国民が増えてしまった。これじゃあ、フリードリッヒ大王の家臣というより、スレイマン1世のイエニチェリ(常備歩兵軍/ Yeniçeri)みたいだ。ナチスの“前科”を背負ったドイツ人は、常に外国からの非難を受けているから、「人権」という葵の御紋を目にすると、仔犬みたいに怯えて跪く。かつて勇猛果敢だったゲルマン人でも、「針の筵(むしろ)」で簀(す)巻きにされれば、涙を流して赦しを乞うしかない。それでも、祖国を愛するドイツ人なら、移民や難民の群れに立ち向かい、ドイツ国家をドイツ的に保とうとするはずだが、圧倒的多数のドイツ人は「移民容認」のリベラル派になっている。

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(左 : ギリシア国境に集結したシリア難民  / 右 : ギリシアに通行許可を迫るシリア難民 )

  ここのところ、ギリシアには「シリア難民」が押し寄せている。しかし、彼らは「難民」を装う「経済移民」で、ドイツでの“豊かな”生活を狙っているのは明々白々。キャラバン隊を組んだシリア難民は、国境にあるフェンスを突破しようとギリシアの機動隊とぶつかり、是が非でもヨーロッパ圏内に雪崩れ込もうとする。ギリシアの国境警備隊は、襲い来るゴロツキどもを警棒や催涙弾で蹴散らそうとするが、暴徒化したシリア人は一向にめげない。紛争地帯からの連中は、機動隊の攻撃に対し、投石や火炎瓶で応戦する。日本は間抜けなほど平和だから、「暴力反対 !」の掛け声で丸く収まる。牛歩戦術くらいしか思いつかない野党議員だと、「ぎゃぁぁぁ~」と叫んで失禁するだけ。炎に包まれ警備隊員なんて、最近では見かけないから、日本の若者が見たらショックだ。懐かしむのは、全共闘の老人くらいじゃないのか。

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(左 : 国境のフェンスに突入しようとするシリア難民  /  右 : 催涙弾で撃退されるシリア難民)

  シリア難民に「夢」を抱かせたのは、トルコのエルドアン大統領である。おそらく、これはトルコのEU加盟を拒絶した白人への“嫌がらせ”なのかもむ知れない。細菌兵器を使うとEUから報復されるので、それならウイルスよりも厄介で、ワクチンも利かない「難民」を送りつけよう、という肚(はら)なんだろう。なるほど、マーヴ(多弾頭)化された「大量破壊兵器」は恐ろしいけど、大量難民はもっと危険で恐ろしい。まさか、報復としてドイツの白人をトルコやシリアに送るわけにもいかないし、かといって、アフリカの黒人を送ったら、もっと深刻な問題となってしまうだろう。とにかく、通常兵器なら防衛システムや先制攻撃で無力化できるが、相手が人間だと拳銃すら発砲できず、せいぜい水鉄砲か催涙弾で応戦するしかない。

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(左 : ギリシアの機動隊に攻撃を加えるシリア難民  /  右 : 炎に包まれた機動隊)

  敗戦国のドイツに劣らず、戦勝国のブリテンも移民や難民で困っている。スペインの無敵艦隊を破り、ナポレオンの大陸軍を蹴散らしたアングロ・サクソン人でも、丸腰の貧乏人には勝てなかった。何しろ、アフリカ難民やシリア難民は「人権」という兵器を持っているんだから。しかも、国内には外敵を呼び込もうとする「内通者」や「裏切者」がウヨウヨいる。これでは、雲霞(うんか)の如きゲリラ兵を相手に闘っているようなものだ。イギリス人は政治的自由と寛容な精神を自慢しているけど、この長所が致命的な害毒となる。ホスト国の御主人様は人種的多様性を讃え、多文化主義でイスラム教まで認めたのに、アジア人やアフリカ人は「イギリス社会」に同化しなかった。

  常識的な日本人なら分かると思うが、いくら学校でイングランドの言葉や風習を教えたって、パキスタン人やケニア人がサクソン人やデイン人になる訳がない。アフガン人の子供はアフガニスタンの文化に親しみを持つし、エチオピア人の親から生まれた子供は大抵「黒いブリテン人」となる。スンニ派のアラブ人家庭で育った子供が、自然とカンタベリー大聖堂に通ったり、キリスト教徒のヘンリー6世を尊敬することは滅多にない。支那人の子供なら、5、6歳でもマモン(金銭)の神を崇拝するだろうが、地上に宝を持たないイエズス・キリストなんか単なる大工の小倅(こせがれ)だ。ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットの方が遙かに偉い。蛙の子が蛙なら、支那人の子は常に支那人だ。在英支那人の小学生が、ウェストミンスターの大聖堂に赴き、“祖先の息吹”を感じることはないし、「ソールズベリーのヨハネス(John of Salisbury)」と聞いたってピンとこない。たとえ、「ウィリアム・フィッツスティーブン(William Fitzstephen)」の名を耳にしたって、「それって、ローリング・ストーンズかブラック・サバスの元メンバーか?」て訊いてしまうだろう。と、まぁ、こんな調子だから、支那人がエリザベス女王の礼拝に参加して、「ゴッド・セイヴ・ザ・クィーン」を熱唱したって、そんな“忠誠心”は“どことなく”胡散臭さい。やはり、西歐系のブリテン人でなきゃ。

  移民を受け容れるなら、同種族の者に限る。例えば、デンマーク移民がマルグレーテ女王からエリザベス女王に忠誠心を移してもおかしくないし、ベアトリクス女王の臣下だったネーデルラント人が、エリザベス女王の忠臣になっても違和感は無い。戦国時代の日本人だって、忠誠心をコロコロ移していたじゃないか。例えば、藤堂高虎は浅井長政や豊臣秀長、秀頼、徳川家康、秀忠などに仕え、何度も主君を代えていたが、家康は死ぬまで高虎に信頼を置いていた。また、南朝の天皇に仕えていた者が、数十年後に北朝の天皇に仕えても不思議じゃない。どの天皇陛下も日本の皇統に属しているから、後は政治的な立場が問題となるだけだ。日本人は昔から日本人なので、生まれ故郷の方言を喋っていても、引っ越し先の言葉を覚えるし、何処の藩に移ろうが、容易く現地に同化できる。尾張生まれの加藤清正が、肥後で人気者となり、今でも熊本の偉人なんだから、日本国内の移住は楽なものである。

「ブリテン人とは何か?」という質問

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(左 : ブリテンに住むアジア系ブリテン人  /  右 : 非西歐系のブリテン人)

  昔から同じ民族で暮らしてきたから仕方ないけど、日本人は異民族の侵入に対して、あまりにも楽観的すぎる。同じ島国のブリテンでは、大量の異邦人を抱えてしまい、悩んだ挙げ句、多文化主義と同化政策を掲げて頑張ったけど、結局失敗だった。精神的に変わったのは移民じゃなく、ホスト側であるイギリス人の方で、有色人種に遠慮するあまり、自分達の文化や伝統を毀損してしまった。イングランドの教養人は、「アングロ・サクソン人の藝術や肉体、および歴史は素晴らしい」と言えなくなり、一方的に譲歩するばかり。イスラム教徒が宗教的誡律を楯に取れば、イギリス人の方がそれに配慮を示すし、浅黒い連中が「白人の作家ばかりで不公平だ。もっとアジア人やアフリカ人の作品を授業で取り上げろ !」と拗(す)ねれば、シェイクスピアやミルトンの作品を削ったりする。歴史家のデイヴィッド・スターキー(David Starkey)や評論家のロジャー・スクルートン卿(Sir Roger Scruton)などは、差別主義者の白人で、リベラル派が主流のマスコミ界では日陰者扱いだ。(惜しいことに、保守派知識人のスクルートンは、今年の1月に亡くなってしまった。)

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(左 : デイヴィッド・スターキー  / 右 : ロジャー・スクルートン )

  移民を大歓迎したブレア政権時代、ブリテン社会は民族的・文化的多様性を肯定的に見ていた。しかし、一部の保守派国民と知識人は、移民の同化に懐疑的で、トニー・ブレア首相とジャック・ストロー外相の方針に大反対。スコットランドはスコット人の国で、イングランドはイギリス人の国であるというのが、彼らの考えだった。そこで、大衆に阿(おもね)るBBCは、「ブリテン人らしさ」とは何かを調べるため、読者からの意見を求めることにした。("What makes you British?", BBC News, 21 November 2002) BBCの「あなたは自分をブリテン人だと思いますか?」という質問に対し、多くの答えが寄せられたが、普通の日本人が読むと首を傾げたくなるような意見が結構あった。例えば、「イーチェン・リ(Yichen Li)」という支那人らしき読者の返答は興味深い。

  ブリテン人であることに関しては、本当に特別なものは全く無い。連合王国(UK)というのは、EUに加盟する二十数カ国中の単なる一国である。我々ブリテン人は「ブリテン人」というよりも、「ヨーロッパ人」という感覚を持っている。我々はブリテンではなく、ヨーロッパの遺産と文化を称讃すべきだ。それはなぜか? 先ず、ブリテンの人々は世界中からやって来た者であるということだ。次に、ブリテンの非移民たち、すなわち、この島に数百年住んできた人々は、100%原住民であるブリトン人やケルト人の子孫とはいえず、むしろ、フランス人やドイツ人、ノルマン人、ローマ人との混血である。

  この「リ(Li)」という「ブリテン人」がどんな素性で、どのような人種の国民なのか分からない。でも、チューダー朝やスチュアート朝から住んでいるイギリス人の子孫とは思えず、「アジア移民の家系に属する人物なのでは?」と推測したくなる。読者からの投稿を大切にするなら、せめて顔写真と簡単なプロフィールを載せるべきだ。ちなみに、筆者が「ブリテン人」と言うときは、イギリス人やスコット人、アイリス人、ウェイルズ人を纏めた「総称」として用いている。ブリテン連合王国(UK)というのは、イングランドやスコットランド、ウェイルズ、北アイルランドで構成されているので、単に「英国」と述べてしまうとややこしい。だから、筆者は敢えて「ブリテン」という国名を使っている。

  次は、バルバドスの「リンダ・バローズ」という読者からの意見だ。

  私の両親はガーナとフィンランドからの出身者で、私はイングランドで生まれたんだけど、イギリス白人の養子となったから、その二人が私の母と父になっているの。養父母には四人の実子がいて、もう一人の養子は、アイリス人とトリニダード人の混血よ。(註: 「トリニダード」は西インド諸島にある共和国。) 私達は皆ブリテン人で、誇りに思っているわ。私の両親、姉妹、教育は全てこの偉大なる国から与えられたもので、ブリテン万歳よ。今、私はバルバドスに住んでいるけど、ブリテンはいつだって私の故郷よ。

  たぶん、この「バローズ」という女性は、浅黒い混血児なんだろう。どういう事情でカリブ海の島に住んでいるのか分からないが、似たような種族と一緒に暮らした方が幸せだ。ロンドン在住のサフィアという投稿者は、中東アジアからの移民だ。

  私はアフガニスタンで生まれ、幼い時に、ちゃんと合法的に、両親が私を連れてここへやって来たの。ということで、私はアフガン系ブリテン人。ブリテン人であると共に、アフガン人であることに誇りを持っているわ。ブリテンには文化的および宗教的多様性があり、私はそれを評価している。公民であることは、肯定的な意味で社会に貢献していると言えるし、他の人達と調和しながら暮らしている、と言えるわね。私達は良き事柄を称讃せず、あまりにも愚痴を言い過ぎていると思うわ。

  幼い時に非西歐世界からやって来た移民でも、よく「私は出身国の文化に誇りを持っている」と公言するが、一体、どんな遺産を自慢しているのか? そんなにアフガニスタンの文化に誇りを持っているなら、ブリテン島に住んでいないで、祖国に戻って暮らせばいいじゃないか。アフガニスタンの文化を持ち込まれたイギリス人は大迷惑だ。

  次は「ミッシェル・ウォン」という支那系ブリテン人の投稿者。

  私は支那系なんだけと、人々が「どこから来たのか?」って訊くから、「私はブリテン人」て答えているの。私は誇りを持ってブリテン人と言えるし、いつもそう思っているわ。ブリテン人であるということは、単にブリテンの旅券を所持しているというより、この偉大なる国に何が起こっているのか、例えば犯罪とか、健康保険制度や移民に関心を持っていることだと思う。私は両親を歓迎してくれた国家、そして性別や人種を基にした差別とは関係なしに、私がしたいことを出来る自由を与えてくれた国に誇りを持っているの。

  「ウォン」という支那系住民が「ブリテン人」としての“自己識別”を持っているのは勝手だが、親子代々イングランドに住むイギリス人は、支那系国民を同胞の「ブリテン人」とは思っていないぞ。周囲の人々が「どこの出身だ?」と尋ねるのは、彼女がイギリス人あるいはケルト人らしからぬ外見を持っているからだろう。

  マンチェスターに住む「ポール・ディーキンズ」という読者は、リベラル思想に染まっているが、自覚の無い愚者を示す典型例である。

  ユニークで誇りある「ブリテン人らしさ」という考えは時代遅れで、異なった民族的背景を持つ人々に対して失礼だし、恥ずかしさを与えるものだから時代遅れだよ。啓蒙主義時代の今にちにおいて、文化的遺産なんて重要じゃない。未来が重要なんだ。つまり、私の将来や君の将来、そして社会全体の将来。人々は過去じゃなく、もっと自分自身に対して、自分の可能性や業績の方に意識を向けるべきである。

  まぁ、野蛮で貧しい南洋土人ならともかく、歴史と伝統を誇るイギリス人なら、祖先が歩んできた歴史は非常に重要と思うはずだ。「今日」があるのは「過去」の蓄積があるお陰で、野生動物の集落とは根本的に違うのだ。土から飛び出してきた竹の子だって、孤立無援で伸びたのではなく、ちゃんと地中深く、地下茎で他の竹と繋がっているものだ。一本だけポツンと生えている竹なんて見たことがない。もし、過去が重要でないのなら、彼が喋っている英語は無味乾燥のうめき声になってしまうだろう。画家や作曲家も過去の古典を学んで、新たな作品を生み出しているじゃないか。

  「シャヒード・フセイン」という読者は、ブリテン国籍を持っているんだろうが、名前からするとイギリス人とは考えにくい。この「フセイン」なる人物によれば、「ブリテン人」というのは以下の通り。

  ブリテン人であるということは、あれやこれやについて不平を述べることで、心の底から何かに感謝することじゃない。人々は天気、保険制度、道路、学校、犯罪、といったものを嘆き、誰も満足なんかしちゃいないのさ。そういやぁ、君主制度があったなぁ。みんなは彼らを追い出そうとしているみたいだが、我々は誇るべきなんだろうし、王族に満足以上のものを持っていると思うよ。彼らはブリテン人で、道徳的価値を持った一族なんだから。

  「フセイン」という投稿者は、おそらく中東アジアからの移民か、その子孫なんだろうが、イングランドやスコットランドに対する愛情は無い。たぶん、自分を「ブリテン人」とは思っていないし、「ブリテン人」かどうかを訊かれることに反撥や不快感を抱いているのだろう。なぜなら、中東アジアからの移民は、鏡に映った自分の顔を眺めると、ゲルマン系の「イギリス人」とは“別物”と思ってしまうからだ。いくらなんでも、髭面のイラク人やシリア人が、ウィリアム王子やキャサリン妃を目にして、「ウェイルズのプリンスとプリンセスは俺達の仲間だ」とは思わないだろう。ウェイルズのケルト人だって、「俺達は昔から外人扱いで、アングロ・サクソン人じゃないからなぁ」とグチるくらいだから、アラブ人がイングランドの王族に親近感を持つことはない。

  「匿名希望」とする投稿者は、イングランドに住む人物らしいが、どうやらメキシコ出身者らしい。彼は次のように答えた。

  俺をブリテン人にするものは何かって? 何も無いさ。俺はここに五年以上住み、税金を払い、生活の糧を稼いで、アクセントも身につけたんだが、未だに自分のことを「メキシコ人」と思っている。

  そりゃそうだろう。もし、会社勤めの日本人がメキシコに派遣され、10年間も現地で暮らし、所得税や固定資産税を払ったからといって、自分を「メキシコ人」とは思わない。たぶん、普通の日本人は、20年間メキシコに住んでスペイン語を習得しても、「私は日本人 !」と言い続けるはずだ。もし、日本から杉良太郎がやって来れば、喜んでコンサート・チケットを購入するし、懐かしい日本語で「すきま風」を唄うんじゃないか。さらに、天皇陛下の御訪問となれば、一目散に駆けつけ、直立不動で最敬礼だ。日本人は外国、特に第三世界に住むと、矢鱈と愛国主義者に変貌するから、実に面白い。

  マレーシア在住の「サイモン・ボトレー」という読者は、先祖代々の「ブリテン人」なのかどうか分からず、とても怪しい。

  私にとってブリテン人であることは、連合王国ないしその属領で生まれたこと、そしてブリテン旅券を持っているということだ。肌の色とか、血統、生活様式とは何ら関係ない。もし、こうしたことを覚えていれば、あんなに多くの人種問題を抱えなくて済んだのに。

  連合王国のパスポートを持っていれば「ブリテン人」という発想は、根無し草の帰化人によく見られる現象だ。ブリテン島の白人とは違うタイプの「ブリテン国民」は、国王と臣民との赤い絆(crimson thread of kinship)に興味が無い。アングロ・サクソン系のブリテン国民なら、コモンウェルスのカナダやオーストラリアに移住しても、女王陛下への忠誠心に変化は無く、イングランドの生活様式のまま過ごすことになる。むしろ、イギリス文化を“自分の歴史的遺産”と見なす人々は、パキスタン人やケニア人の風習を交えた「多文化主義」に反撥し、より一層「私はイングランドからのカナダ人」とか「アングロ・ケルト系のオーストラリア人」という意識を強くするものだ。

  イングランドの「ボブ」は、上記の読者と比べれば、ちょっとだけマシである。

  ブリテンに住む多くの人々は、ブリテンが何を意味するのか、あるいは、ブリテン人を誇るというのは何なのか、分かっちゃいないんだ。なぜなら、今や我々を結束させるものは何も無いし、何の指針も無いときている。労働党のPC(政治的に正しいとされる言論)部隊は、我々に多文化主義を押しつけることに敏感で、我々が如何に違っているのかを定義しようとする。だが、主要な問題は、現在、我々を結びつけるもの、すなわち我々全員が集結するための御旗が無いということだ。我々が目にする人種のトラブルは、こうした缼落が根底にあるからなんだろう。我が国へ住み着こうと考える移民は、「ブリテン人」という意識を鼓舞されるべきだし、我が国が持つ栄光の歴史や寛容的な社会を誇りに思うべきなんだ。彼らもこういった感情を共有すべきなんじゃないか。ただし、彼らは自分のルーツや文化的遺産にも誇りを持つべきだと思うよ。

  次は日本に住む「ジョン」から

  ブリテンはいつも新たな文化や移民から発展している。これを適合させることは、他の国よりも上手い。私はいつもアメリカに賛成する訳じゃないけど、帰化や国籍取得の手続きには、その国の歴史や言語を学ぶことが含まれるし、国旗への忠誠を誓うことも推奨される。ブリテン式の帰化も良い事例だ。私は新たな経験や文化は要らないと言っている訳じゃなく、ホスト国を敬い、その言語や慣習を学ぶべし、と言っているのだ。私は日本に住んでいる。かなり違った文化ではあるが、そこから何かを学ぼうとしているし、これを尊敬すべく、自分自身を変えようと試みている。

  イングランドの「アダム」も現状の民族的多様性に反対なようだ。

  ブリテンという概念が「多文化主義社会」を意味するといのは馬鹿げている。ブリテンの文化はフィッシュ&チップスと午後の紅茶なんだ。庇護を申請する難民や移民は諸手を挙げて歓迎されるべきなんだろうが、我々の文化を積極的に受け容れ、ブリテン人になりたいという興味を真摯に示す場合に限るべし。

  一応、BBCが紹介する読者欄だから、局内の職員が“一般人”に扮して意見を投稿する、といった“ヤラセ”はないと思う。日本の新聞だと、日教組に属していた退職教師とか、労働組合の元幹部、新聞記者と昵懇の左翼活動家、社員から小遣いを貰って意見を寄せるプロ市民、編集者が気に入るような左巻きの大学生などの回答が掲載されるから信用できない。だが、八百長を仕掛けないBBCとはいえ、「あなたはブリテン人をどう思いますか?」とか、「あなたにとってブリテンとは何ですか?」いう問いかけに返答をよこす読者というのは、大半が有色人種か、白人との混血児、あるいは左巻きのアイリス人やピンク系のイギリス人などである。保守的で教養のあるイギリス人は、新聞社が意見を募集しても反応しないし、人種が絡む質問には沈黙を決め込む。なぜなら、本音を語れば左翼から叩かれるし、信じてもいない綺麗事をわざわざ送信するのは馬鹿げているからだ。第一、そんなことに議論に巻き込まれるのは御免蒙る、と考えるのが一般人の心情である。したがって、BBCや他の新聞に掲載される「読者の声」というものは、ほとんどが非白人の愚痴か不満、あるいは嘆きや怒りである。

  こうした質問への反応は日本でも同じで、もし、NHKや朝日新聞が「あなたにとって日本とは何ですか?」とか、「あなたが日本人と感じるのは、どんな時ですか?」と質問すれば、普段から怒りを抱く朝鮮人や支那人が多数投稿してくるはすだ。ただし、彼らは日本名(帰化したときの名前)や偽名(通称)を使ったり、匿名を希望して元の国籍や血統を隠すから、アンケートの結果を読む日本人は、“編集者が導きたい方向”へと陥ることになる。朝鮮系混血児や帰化鮮人は、まるで「先祖代々からの日本人」みたいに装って、あれこれと辛辣な日本批判を口にするからタチが悪い。また、帰化支那人やその子孫は、「祖父母の文化(すなわち支那文化)を誇りに思います!」と平気で述べるから、我々は爆笑しそうになる。しかし、あからさまに大爆笑とは行かないから、そこは「大人」の態度で応対し、「そうかい、よかったねぇ~。中国4千年、あれっ、5千年の歴史だったけ? まぁ、どちらにしても凄いよねぇぇぇ~」と褒めるだろう。

   だいたい、もし、支那人が偉大なる文明を持っているとしたら、どうして彼らの祖国はあんなに悲惨で汚く、同胞に悪人が多いのか? 支那大陸で正直なのは「詐欺師」くらいだろう。詐欺師は自分が他人を騙しているとの自覚があるし、それをビジネスにしているから言葉と行動、あるいは職業と結果が一致している。日系日本人人は気の毒だから口にしないが、日本に定住する支那人や日本名に変えた帰化支那人が自らを恥じるのは、祖国にいる“元同胞”を見た時だ。日本で報道される“トンデモ”ない行動や驚愕の事件を耳にすると、カラオケ・ボックスか金庫の中に入りたくなる。日本での高級な暮らしに慣れた支那人は、「武漢で餓死の赤ん坊が発見されました!」とか、「支那人の警官がデモ隊のリーダーを拉致しました!」、「不特定多数の支那人が武漢ウイルスを日本に持ち込みました!」との報道は聞きたくないし、道路に痰を吐く支那人観光客を見れば目を背けたくなる。

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(左  : 食肉を路面に降ろすゴミ回収車  /  右 : 食料を運ぶ清掃局のトラック)

  日本では「衣食足りて礼節を知る」と言うが、支那では「衣食が足りたら、もっと欲しくなる」というのが常識だ。支那人は大金持ちや高級官僚になっても、卑しい品性はそのままだ。例えば、外出制限を受ける武漢市では、食料が足りなくなり、市民が一括して食肉を購入したそうだ。ところが、武漢市当局は千個の冷凍食肉をゴミ収集車で運搬したという。("Wuhan community officials removed from office for using garbage trucks to deliver meat to residents", Global Times, March 12, 2020.) ちょっと信じられないが、清掃局のトラックには袋詰めにされた食肉が積まれており、その運搬車が市内に到着すると、運転手が荷台を傾けて、パック詰めの肉を道路にぶちまけたというのだ。これじゃあ、住民が激怒したのも当然である。この失態は世界中に報道され、区の共産党幹書記や幹部が解任されたというけど、彼らは運搬命令を下す際、“不潔”という概念が頭に無かったのか? 日本なら「常識外れ」だし、絶対に有り得ない。これまた呆れるしかないが、武漢市の役人は何と、ウイルスまみれの救急車でも野菜や食肉を運んでいたそうだ。支那人というのは、学問や藝術では凡庸なのに、謀略や犯罪となれば奇想天外のアイデアを思いつく。それにしても、生ゴミと生肉の区別が無いとは、さぁ~すが、支那人!! 日本人は完敗だ。

  イギリス人は異質な支那移民を受け容れたことで、祖国を台無しにしてしまった。彼らはイングランド各地に建設されたチャイナタウンを見てガッカリしているけど、日本人だって、これからドンドン恐ろしい目に遭うだろう。支那人や朝鮮人といったアジア人は、いくら日本国籍を取得しても、所詮、「紙切れを持った異邦人」に過ぎない。昔の日本人は日本人の両親から生まれ、日本人の祖父母と曾祖父母を持っていたから、殊さら「私は日本人 !」という意識を毎日確認する必要は無かった。しかし、これからは違うぞ。職場や学校に行けば、毎日「アジア人の血統に属さない原住民」、すなわち「日系日本人」という認識を抱くようになる。もし、「日本人とは日本語を話す地球人」なんていう定義が定着したら恐ろしい。だが、あと数十年もすれば、幼稚園や小学校で「君、日系人なんだ ! 珍しいねぇ~」という子供同士の会話が聞こえてくるかも知れないぞ。



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非英国的プリンセスの離脱

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我が儘なプリンセスとプリンス

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(左 : エリザベス女王と同席するサセックス公爵夫妻  /  右 : ケムブリッジ公爵夫妻)

  日本の皇室と英国の王室は、本質的に違うけど、イングランドの王侯貴族を観察することは、我々にとって非常に参考になる。なぜならば、我々は国家や皇室を使った社会実験は絶対に出来ないので、外国での社会実験を眺めることで、どんな結果になるのかを知ることができるので、とても有益だ。

  今月初旬、サセックス公爵のヘンリー王子とメーガン妃は、間もなく高位の王族から引退し、今後は王室の公務に係わらず、北米や英国を行き来する民間人の暮らしをするという。つまり、サセックス公爵は、王位継承権には未練が無く、煩わしい役目はもう厭だよ、と述べた訳だ。ところが、この異例の事態にエリザベス女王は大激怒。本当かどうか定かではないが、ヘンリーとメーガンは前もって女王の諒解を取っていなかったのだ。バッキンガム宮殿の報道官によると、一応、サセックス公爵夫妻との話し合いはあったが、まだそれは時期尚早で、二人の要望を検討している最中であったらしい。それなのに、ヘンリーとメーガンは王室の裁決を待たず、「既定事実」にしてしまおうと、一方的に発表してしまったのだ。とても信じられないが、エリザベス女王のみならず、父親のプリンス・チャールズ、兄のウィリアム王子も皆「寝耳に水」で、TVを観て初めて知ったという。(Rebecca English, Sam Greenhill, Sebastian Murphy-Bates, Jack Elsom, Danyal Hussain, Roy Tingle and Terri-Ann Williams, "The Queen's fury as Harry and Meghan quit", Daily Mail, 8 January 2020.)

Prince Henry & Archie 1Queen Elizabeth 32








(左 : アーチーを抱くメーガンとヘンリー王子  /  右 : エリザベス女王と家族)

  もし、これが本当だとしたら、ヘンリー王子はとんでもない馬鹿息子である。高位の王族を離脱するのは重大事項で、王室関係者とよく相談し、女王の許可を得ると共に、各方面に根回ししてから、公的発表にするのか普通だ。それなのに、いきなり「上級王族引退宣言」なんて、開いた口が塞がらない。こんな電撃発表を聞けば、イギリス人じゃなくても驚く。王室に仕えるある執事は、この発表に衝撃を受け、「まるで背後から刺されたような気分だよ」と語っていた。おそらく、ご立腹のエリザベス女王は二人を引き留めようとはせず、「好きにしなさい !」と突き放し、「その代わり、痛い目に遭うわよ!」と仄めかしたに違いない。エリザベス女王は君主としての義務に忠実で、王室の権威失墜を殊のほか恐れている。だから、ダイアナ妃がエジプト人の成金と交際した時に憤慨したし、ヨーク公爵夫人、すなわちアンドリュー王子と離婚したサラ・ファーガソンが、恥じらいも無くTV宣伝に出演し、いかがわしい銭儲けに関与したことを酷く怒っていた。第二次世界大戦中、ドイツ軍による本土攻撃にも耐え、敗戦後のブリテン国民を鼓舞してきた女王にとって、王室の栄光は如何なる犠牲を払っても守らねばならない。国民から侮蔑され、生き恥をさらしながら統治するなんて、誇り高きエリザベス女王には無理。堪えられない。(だから、ダイアナ妃を殺しちゃったのかも。)

Princess Diana & Dodi Faye 2Sara Ferguson & Andrew 5








(左 : ドディーとダイアナ妃  /  右 : アンドリュー王子とサラ・ファーガソン)

  厄介な公務におさらばし、煩わしい連中から遠ざかりたい、と願うヘンリー王子夫妻だが、果たして彼らの望みは叶うのか? たとえ、上級王族を引退したって、特ダネを求めるパパラッチは追跡を止めないし、ヘンリーとメーガンの護衛費だって不要になる訳じゃない。むしろ、手薄になった警護の隙を附いて、今まで以上の藝能記者が押しかけるし、カメラを掲げたパパラッチも負けてはおらず、毎日毎日執拗に追いかけ回し、至る所でシャッター・チャンスを窺うはずだ。したがって、二人の生活費は引退前と同じくらいかかるだろう。まぁ、ヘンリー王子には“ある程度”の蓄えがあるらしく、昨年は父親から490万ポンドの資金をもらったそうで、さらに別口、つまり不動産と遺産で2,000万ポンドを得たらしい。

  今回の件を耳にしたブリテンの一般庶民は、「本当にヘンリーとメーガンは経済的に自立できるのか?」と心配したそうだが、たぶん彼らは何とかやって行けるだろう。既に、二人は幾つかの収入源を持っていて、そこそこの稼ぎになるそうだ。例えば、大手の出版社と契約を結び、私生活や王室のことを書けば、ベストセラーになる確率が高い。一例として、大統領職を退いたオバマは、出版大手のランダム・ハウスと契約を結び、6,500万ドルを手にしたそうだ。ビル・クリントンは自伝『My Life』を書いて1,500万ドルの前金を貰っていたし、女房のヒラリーは2003年に『Living History』を書いて800万ドルの前金を得ている。そして、2014年に『Hard Choice』を書いたら1,400万ドルの報酬を得たという。だいたい、このクリントン夫妻は金の亡者で、鮫よりも素早く行動し、猟犬よりも鼻が利く。ユダヤ人の前で土下座する連中だから、支那人やアラブ人からの裏金だって構わない。優雅な生活を勝ち取った方が勝ち組だ。天使のように貧民に同情するのが悪魔の手口である。

Obama 10Bill & Hilary Clinton 3







(左 : バラク・オバマとミッシェル夫人  /  右 : ビル・クリントンとヒラリー夫人)

  ヘンリー王子夫妻には、他にも期待できる収入源があって、TV出演に講演ツアー、ファッション・ブランドによる著作権料など結構ある。噂によると、既にヘンリー王子は有名司会者のオプラ・ウィンフリーとタッグを組み、精神面での健康をテーマにしたドキュメンタリー番組を手掛けるらしい。また、夫婦揃ってアフリカに赴き、「ハリーとメーガンのアフリカ旅行」といった娯楽番組を制作するようだ。黒人に親近感を覚えるメーガンにとっては、まさに“もってこい”の企画で、ブリテンやアメリカ、カナダ、オーストラリアなどに住む有色人種も大喜びだ。こうなりゃ、『世界不思議発見』とか『世界まるごとHow Much』みたいな番組を作って、司会者になったらどうなんだ? 鳳啓助と京唄子みたいでいいじゃないか。ヘンリーとメーガンで英国版の『唄子・啓助のおもろい夫婦』とか、「林家ハリー&メーガン」と称して世界各地を巡り歩き、現地の写真を撮って個展を開く、とか色々ある。それにもし、桂三枝が引退したら、テレ朝が『新婚さんいらっしゃい!』の司会を頼むかもしれないぞ。「でも、英語が・・・」と心配なら、出演者は楽天やユニクロの関係者にすればいい。みんな英語が得意だから !

  日本人は「講演会で稼ぐことが出来るのか?」と疑問に思うが、歐米の有名人は目玉が飛び出るほどのギャラを要求するから大丈夫。ホワイトハウスを去った黒人の大統領は、ひと講演につき40万ドルを手にするそうで、女房のミッシェル夫人は1回につき20万ドルらしい。まさしく、濡れ手に粟。日本人は「腹黒い奴め!」と侮蔑するが、オバマなら「だって黒人だも~ん」と開き直るだろう。それに、オバマは黒人にとって、「数少ない英雄」なんだから、文句を垂れてもしょうがない。

George W Bush 1(左  /  ジョージ・W・ブッシュ)
  他方、ジョージ・W・ブッシュ元大統領だと、1回の出演で約10万ドルから17万5千ドルくらい取るそうだ。ガメついのはクリントン夫妻の方で、亭主が大統領を辞めた2001年から、女房の大統領選があった2016年までの間に、約1億5,300万ドルを稼いだみたい。この夫婦は1回現れるだけで、少なくとも10万ドルを手にしたそうだ。リベラルの連中って、普段は貧乏人や労働者に同情するけど、自分のギャラとなったら途端にシビアになる。心優しい「平和の鳩」が、ピーチク喋るときは、銭ゲバの「禿鷹」に豹変するとは、カメレオンも真っ青だ。著名人の出演料に詳しい「Talent Bureau」のジェフ・ジェイコブソンによれば、ヘンリー王子クラスの有名人なら、1回の出演で50万ドルくらいは取れるらしい。

 ヘンリー王子の場合はもっと有利で、たとえ王室から離れても、ダイアナ妃の息子でエリザベス女王の孫という事実は変わらないから、何をしたって注目されるだろう。しかも、半分民間人のような暮らしをするから、何らかの失態やスキャンダルに陥ることだってある。こうなればマスコミの餌食だ。メーガンだって失敗を犯す可能性が高いから、パパラッチは骨までしゃぶるつもりだろう。王室の庇護が期待できない二人は、藝能記者から質問攻めに遭い、有ること無いこと、あらゆるゴシップで辱めを受けるはずだ。ヘンリーとメーガンは名声を利用して儲けようと考えているが、意地汚いマスコミはそう甘くないぞ。

破局だらけの王族たち

  ヘンリー王子の引退宣言もショックだが、英国王室にはスキャンダルが尽きない。これまで、女王の周辺では次々と王族が離婚している。こんな調子だから、エリザベス女王とフィリップ殿下は、何かと頭が痛い。チャールズ王太子とダイアナ妃の離婚は大々的に報じられたから日本でも有名なんだけど、妹のアン王女と弟のアンドリュー王子も実は離婚経験者。日本人だと「王族の道徳教育は一体どうなっているんだ?」と尋ねたくなる。アン王女が最初に結婚したのは、陸軍のマーク・フィリップス(Mark Phillips)大尉で、殊のほか乗馬が大好き。ところが、「じゃじゃ馬馴らし」は苦手だったのか、彼は1992年に王女様と離婚。ところが、陸軍士官と別れたアン王女は、失意のドン底どころか、とある海軍士官に目を向け、職業軍人のティモシー・ローレンス(Timothy Laurence)中将と恋仲になった。そして、王女は1999年にティモシーと再婚する。

Princess Anne 5Princess Anne & MArk Phillips 1Princess Anne & Timothy Laurence 5








(左 :  若い頃のアン王女  /  中央 : アン王女とマーク・フィリップス  /  右 : アン王女とティモシー・ローレンス )

  一方、サラ・ファーガソン夫人と別れたアンドリュー王子は、顔を背けたくなるほどのスキャンダルだらけ。離婚に関する慰謝料では揉めに揉め、泥沼状態に陥って二進も三進も行かない様子。しかも、アンドリュー王子は致命的な過ちを犯す。ユダヤ人ブローカーのジェフリー・エプシュタイン(Jeffrey Epstein)と知り合い、彼から当時17歳の少女、ヴァージニア・ロバーツ(Virginia Roberts)を“紹介”され、「裸の付き合い」にのめり込んだ。「性奴隷」にされたと訴えるヴァージニアの証言によれば、アンドリュー王子はベッドの中でハッスルする時、大量の汗をかくそうだ。(本人は否定したが、直ぐにバレてしまった。) 被害者は嘗て恨みをいつまでも抱いているもんで、エプシュタインの「商品」だったヨハンナ・ショバーグ(Johanna Sjoberg)も表に現れた。彼女は当時、アンドリュー王子に乳房を鷲摑みにされました、と証言する。まさしく、「泣きっ面に蜂」とはこのことだ。もしかしたら、スケベ心満載のアンドリュー王子は、バッキンガム宮殿で女王蜂にも刺されたりして・・・。(それにしても、英国の王子様は、かなりの美人好みなんだなぁ~。)

Prince Andrew & Virginia Roberts 1Prince Andrew & Johanna Sjoberg 2








(左 : アンドリュー王子とヴァージニア・ロバーツ  /  中央 : 窮地に立たされたアンドリュー王子  /  右 : ヨハンナ・ショバーグ )

  もう、死にたくなるほどの「赤っ恥」であるが、母親のエリザベス女王はもっと恥ずかしい。まさか、生きている内に、これほどの屈辱を味わうとは。こうしたスキャンダルを耳にすると、「日本の皇族は本当に真面目だなぁ~」としみじみ思う。いくら皇族に「自由な人」がいても、女衒と親しくなって、若い娘を手込めにする者はいない。たとえ存在したとしても、二人の記念写真まで撮るバカはいないだろう。まともなブリテン国民は、アンドリュー王子の淫行と破廉恥に愛想を尽かした。(ちなみに、捕まったエプシュタインは当初、拘束中に「自殺した」と報じられたが、最近になってようやく「暗殺」ということが発覚した。詳しい事はいずれ述べたい。それにしても、イスラエルによる「ハニー・トラップ」は巧妙だよねぇ~。)

  日本ではエリザベス女王の妹、マーガレット王女についてはあまり報道されないが、「スノードン伯爵夫人(Countess of Snowdon / マーガレット王女の身分)」も離婚経験者だ。若い頃は結構美人だったマーガレット王女は、フッション業界で活躍する写真家のアンソニー・アームストロング=ジョーンズ(Anthony Armstrong-Jones)と1960年に結婚した。後に彼は初代スノードン伯爵となっている。しかし、二人は1978年に別れた。真の理由は定かでないが、マーガレット王女の浮気も原因の一つだった。しかし、懲りない人は洋の東西を問わず何処にでもいるようで、この王女様は1966年にワイン業者のアンソリー・バートン(Anthony Barton)と付き合い、次にスコットランドの貴族でジャズ・ピアニストでもあったロビン・ダグラス・ホーム(Robin Douglas-Home)と交際したという。

princess Margaret & Lord Snowdon 1Princess Margaret & Anthony 4Robin Douglas Home 2









( 左 : アンソニー・アームストロング=ジョーンズ / 中央 : マーガレット王女とその子供達   / 右 : ロビン・ダグラス・ホーム  )

     だが、ロビンとの肉体関係は無かったらしい。それでも、別れたロビンには相当なショックであったらしく、彼は破局後に鬱病を発症し、最後は自ら命を絶つことになった。マーガレット王女が起こした恋愛沙汰は数知れず、交際相手の中にはローリングストーンズのミック・ジャガー(Mick Jagger)や俳優のピーター・セラーズ(Peter Sellers)、極左俳優のウォーレン・ビーティー(Warren Beatty)などがいたそうだ。そんな王女も病には勝てず、2002年、71歳の若さで息を引き取った。

Princess Margaret 7Mick Jagger 2Peter Sellers 1Warren Beatty 1








(左 : 若い頃のマーガレット王女 / ミック・ジャガー  / ピーター・セラーズ  / 右 : ウォーレン・ビーティー )

  悩みの種が尽きないエリザベス女王にとって、唯一の救いは末っ子のエドワード王子と妃のソフィー(Sophie Helen Rhys-Jones)だ。「ウェセックス伯爵夫人」となったソフィーは、父方の血筋でモルズワース子爵家(Viscount Molesworth)に繋がっており、その祖先を遡るとヘンリー4世に辿り着く。初代のロバート・モルズワース子爵は、アイルランド貴族で枢密院顧問官を務めていた。ソフィーとエリザベス女王の仲は良好で、このサセックス伯爵夫人はブリテン連邦はもちろんのこと、他のアジア・アフリカ諸国を歴訪し、英国の王族としての公務に励んでいた。彼女は様々な慈善活動やイベントに参加し、しばしば女王の名代を務め、君主からのメッセージを伝えていたそうだ。王室に嫁いだプリンセスはこうでなきゃ。派手な衣装に身を包み、公金を使って豪華なアヴァンチュールじゃ、王党派のブリテン国民だって頭にくる。何より、ソフィー妃はメーガン妃と決定的に違っている。ウェセックスの公爵夫人は、まさしく“サクソン人”らしい容姿を持っているから、一般国民からの好感度を得やすい。(「ウェセックス」は元々、サクソン人がブリテン島西部に建てた王国で、アルフレッド大王が君臨したことでも有名だ。)

Princess Sophie 4Prince Edward & Sophie 3Prince Edward & Sophie 2








(左 : ソフィー妃   / 中央 : エドワード王子とソフィー妃の結婚式  /  右 : エドワード王子の家族写真 )

  ちなみに、ソフィーの親戚にはスペンサー家のダイアナ妃や、女優のオリヴィア・デ・ハヴィランド(Olivia de Havilland)、その妹で女優のジョアン・フォンテーン(Joan Fontaine)がいるそうだ。オリヴィアとジョアンの父親であるウォルター・デ・ハヴィランド(Walter de Havilland)は日本と縁が深い。というのも、彼は東京帝國大学の「御雇外国人」であったからだ。一般には知られていないが、英語を教えるイギリス人教授であった。彼は日本で妻となるリリアン・フォンテーン(lilian Fontaine)と出逢い、1914年、勤務先の東京で結婚したという。だから、二人の娘オリヴィアとジョアンは日本生まれとなっているのだ。しかし、ウォルター先生はリリアンと上手く行かず、1925年、二人は離婚する破目に。そして、彼は1927年に再婚するが、そのお相手というのは、家政婦の「ユキ・マツクラ」であった。ところが、異人種間結婚というのは、どうも破局する確率が高く、1958年、ウォルターはこの日本人妻と離婚。再び独身となったウォルターは、1960年にローズマリー・コナー(Rosemary Connor)という女性と再婚したそうだ。

Walter de Havilland 1Olivia de Havilland 4Joan Fontaine 3









(左 : ウォルター・デ・ハヴィランドとリリアン夫人  / 中央 : オリヴィア・デ・ハヴィランド  / 右 : ジョアン・フォンテーン  )

  他方、父親と別々に暮らす二人の娘は、映画界でそれぞれの道を歩むことに。姉のオリヴィアは超大作『風と共に去りぬ』でメラニー・ハミルトン役を演じ、ハリウッドで浮名を流す女優となった。付き合った男がこれまた凄く、大富豪のハワード・ヒューズ(Howard Hughes)、人気俳優のジェイムズ・スチュアート(James Stewart)、名監督のジョン・ヒューストン(John Houston)と大物ばかり。妹のジョアンもそこそこの経歴を持つ。一応、巨匠アルフレッド・ヒッチコックが手掛けた『レベッカ(Rebecca)』に起用され、名優のローレンス・オリヴィエ(Laurence Olivier)と共演することができた。同監督作品の『断崖(Suspicion)』では、これまた大物俳優のケリー・グラント(Cary Grant)が相手役。実に運がいい。ところが、姉と同じくジョアンも恋多き女性で、生涯で4回も離婚を経験したというから、いかにもハリウッド女優らしい。エリザベス・テイラーと似ている。大女優のテイラーは生涯8人の夫を持ったが、結婚は9回。なぜなら、俳優のリチャード・バートンと2回結婚しているから。

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(左 : ハワード・ヒューズ  / ジェイムズ・スチュアート  / ジョン・ヒューストン  / 右 : ローレンス・オリヴィエ )

  脱線したので話を戻す。英国王室の伝統や公務、およびイングランドの風潮に馴染めなかったメーガン妃は、嫁ぎ先のイングランドを離れて、出身国のアメリカやカナダに戻りたいと望んでいる。だが、本当はブリテン人の愛国者から嫌われていると判っていたから、プリンセスの座に嫌気が差したんじゃないか。このサセックス公爵夫人は、2012年、自身の人種的形質、つまり両親から受け継いだ遺伝子と“よりフレンドリー”な世界を求めて、議論を交わしたことがある。そして、この討論を録画したビデオが最近になって再び脚光を浴び、当時女優だったメーガンが、「憎しみを消去する(Erase The Hate)」というキャンペーンに参加し、かつての共演者であるパトリック・アダムズ(Patrick J. Adams)と一緒になって、「偏見をなくそう」と呼びかけていたことが話題になった。

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(左 :  幼い時のレイチェル・メーガン・マークル  / 中央 : 父トマス・マークルと一緒のメーガン  / 右 : 母 ドリア・ラグランドと少女時代のメーガン )

  結婚前、テレビ女優として活躍していたレイチェル・メーガン・マークルは、白人の父トマス・マークル(Thomas Merkle)と黒人の母ドリア・ラグランド(Doria Ragland)との間に生まれた。浅黒い混血児として誕生したメーガンは、成長過程で様々な苦痛を味わったという。現在、アーチーという息子に恵まれたメーガンは、2012年当時、「私はレイシズムに我慢がならない !」というスローガンを印刷したTシャツを着て、自分の人生を振り返っていた。下記の発言は彼女の心情を理解するうえで、とても役に立つ。

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(左 : メーガンが嫌う従来のイギリス人家庭 /  右 : メーガンが理想とするアフリカ的ブリテン学校)

  私は両方の親から受け継いだ遺産を誇りに思っています。私は自分が歩んできた場所と、これから歩む場所に誇りを持っている。しかし、私が子供を持つ頃までに、人々が物事の変化に対して心を開き、混成の世界を受け容れる状態になっていることを願っています。("Meghan Markle reveals her wish for her future children to born into a world where mixed race people are no longer discriminated against", Daily Mail, 23 December 2019.)

  さらに、彼女は自身の体験を回想し、こう語っていた。

  私は二つの人種から成っているのよ。でも、大抵の人は私の中で何が混ざっているのか判らない。私は壁にタカる蠅のような気持ちで、人生のほとんどを過ごしてきたの。侮辱的な言葉だって耳にしたし、不愉快な冗談や名称だってあったのよ。本当に傷ついたわ。二、三年前の事なんだけど、誰かが私のママを「Nワード(Nigger / 黒ん坊)」で呼んだのを聞いたことがあったわ・・・今、私達が住んでいる国の風景を観ていると、世界がもっと良くなればいいなと思います。

  メーガンは人種を問題にする人々に恨みを持っている。「ある人々は私を直接見ずに、私を黒人女とか、二重の人種(biracial)とみなすのよ」。事実、メーガンは奇妙な人間と思われていた。彼女は子供の頃のエピソードを話す。昔、メーガンの家族は、祖父に従ってオハイオ州のクリーヴランドから、カルフォルニア州のロスサンジェルスに引っ越したそうだ。しかし、この新天地での生活は快適なものではなかった。例えば、食べ物を買いに行くときは、いつでも裏口のドアから出なければならなかったという。既に、過ぎ去った日々の出来事ではあるが、未だに忘れられない記憶になっている。たぶん、彼女の家族は人種的に隣人と異なっていたから、一軒だけポツンと孤立していたのだろう。

  ついでに言っておくと、よく歐米の有色人種は、集会や演説の席で「私は両親から受け継いだものを誇りに思っています」と自慢する。まさしく、多民族主義者が喜びそうな“決まり文句”を口にするが、彼らは本当に親から貰った遺伝を気に入っているのか? 何となく怪しい。例えば、ミッシェル・オバマやコンドリーサ・ライスもそうだけど、メーガンはどうして母親から受け継いだ黒人の遺伝子を「誇り」にせず、嫌いな白人を真似て、自分の縮れ毛を直毛にしたのか? メーガンが幼い時に撮影された写真を見てみると、彼女の髪はチリチリで、いかにもアフリカ人らしい風体だ。もし、彼女が母親から受け継いだ肉体を誇っているなら、黒人であることに劣等感を抱かなず、髪の毛も「自然な縮れ毛」で通したはずだ。ところが、メーガンはずっと白人らしく装っている。

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(左 : 少女時代のメーガン  / 中央 : プリンセスになったメーガン  /右 : 大統領夫人になったミッシェル・オバマ  )

  一方、アングロ・サクソン人の白人女性は、本当に親から貰った遺伝子を誇りに思っている。例えば、南アフリカやコンゴに住んでも、西歐白人であることに劣等感を持たず、イギリス式の生活様式を貫く。多少は現地の言葉を覚えるが、基本的には英語で生活し、唇に皿を嵌め込んだり、オッパイ丸出しでうろつくことはない。たとえ、現地の黒人から「あっ、肌が白い! 髪が金色だ! 目玉も青いぞ!」と笑われても平気だ。こうしたイギリス人女性は、現地人と肉体的に異なっていても悩むことはないし、土人から称讃されたいがために髪を黒く染め、パーマで縮れ毛にすることもない。つまり、イギリス人はアフリカ人から「仲間はずれ」にされようが気にしない、というこだ。北米や歐洲に住むアフリカ黒人とは大違いである。(ちなみに、「ソバージュ / sauvage」という名称は、「野生の」という意味だ。たぶん、アフリカの野生児みたいにチリヂリ、ボサ~とした髪型を指した言葉なんだろう。筆者の同級生で「ソバージュ」にした女の子がいたけど、何となく不格好に見えてしまった。本人には悪いから言わなかったけど、周囲からの評判は良くなかったぞ。)

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(左 : 御少女時代と公爵夫人になったキャサリン・ミドルトン  /  右 : 「イギリス人」らしいキャサリン妃の子供達、左側からジョージ王子、シャーロット王女、ルイ王子)

  また、メーガンは“心温まる”昔話を紹介していた。彼女が7歳の時だ。バービー人形のボックス・セットが欲しくて、親にせがんだことがあるという。これは「ハート・ファミリー(Heart Family)」という名の商品で、箱の中には母親の人形と父親の人形、そして子供の人形が二体入っていたそうだ。まさしく核家族を象徴するような人形セットで、白人用と黒人用のヴァージョンがあったらしい。メーガンはどちらでもいいから、このボックス・セットが欲しかった。ある年のクリスマスのこと。朝起きると、彼女は念願の「ハート・ファミリー」を目にする。さっそく彼女がプレゼントの箱を開けてみると、そこには白い父親の人形と白黒二つの子供人形があった。メーガンの父トマスは白と黒のボックス・セットを二つ購入し、白い子供人形と黒い子供人形をペアにして、プレゼント・ボックスに入れていたのだ。たぶん、母親の人形は「黒人」の方を選んでいたと思うが、「カスタマイズ」するために2セットも購入するんだから、混血児用のクリスマス・プレゼントは高くつくものだ。

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(左 : クレシンダ・ボナス  /  中央 : ダイアナ妃 /  右 : ソフィー妃 )

  このように、白人社会に怨念(ルサンチマン / ressentiment)を抱くメーガンは、ブリテン白人が暗に投げかける誹謗中傷に敏感だ。一部のブリテン国民は、彼女の私生活を槍玉に挙げて、「公費の無駄遣いだ!」「もう藝人じゃないんだぞ!」「派手な服装を慎め! お前のドレスが、いくらすると思っているんだ!」「豪勢な休暇を取りやがって、何様のつもりなんだ!」と非難囂々、事あるごとにメーガンを非難する。だが、こうした文句の根底に黒人への嫌悪感があるとは誰も言及しないから、偽善としか言い様がない。もし、サセックス公爵夫人が浅黒いメーガンではなく、イギリス人らしい元の恋人クレシンダ・ボナス(Cressida Bonas)みたいなお妃なら、ブリテン国民も多少の出費は黙認するだろう。なぜなら、クレシンダはケンブリッジ公爵夫人(キャサリン妃)やウェセックス伯爵夫人(ソフィー妃)、故・プリンセス・オブ・ウェールズ(ダイアナ妃)と同じ種族に属しているからだ。以前、女優のナオミ・ワッツが伝記ドラマの中で、故・ダイアナ妃の役を演じたが、本当にソックリだった。もし、メーガンがその役を演じていたから、観客から大ブーイングの野次を受けていたはずだ。たとえ、「ブリテン人女優」でも、ラシャナ・リンチ(Lashana Lynch)やナオミ・ハリス(Naomie Harris)みたいな女性だと、同じ結果になると思う。

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(左 : 亡くなったプリンセス・ダイアナ  / ダイアナ妃に扮したナオミ・ワッツ  / 「007」になり得るラシャナ・リンチ  / 右 : ナオミ・ハリス )

  人間は本能的に“違うモノ”を嫌う傾向がある。我々には同族に対する親近感が生まれつき備わっており、異質な容姿の人間を目にすると、往々にして嫌悪感を持つ。歐米諸国の心理学者は、幼児が異なる人種を目にして、どのような「好き・嫌い」を示すのか、つまり、どんな人種に親しみを覚え、どの人種について拒絶反応を示すのか、といった実験を行っている。大抵の場合、白人の子供は白人の保母とか西歐系の女性に好意を抱き、褐色のアラブ人とか真っ黒なアフリカ人、能面のようなツラをした東洋人には親近感を持たない。だいたい、黒人の子供だって、日本人より黒人の保母さんの方を好むじゃないか。したがって、ブリテンの白人は「メーガン妃がイングランドを去る」と聞いても「哀しい」とは思わないし、「戻ってきて!」とせがむこともない。ただし、ヨーロッパのパパラッチは別。彼らは歐米諸国の有色人種を念頭に置いて一攫千金を狙う連中だから、メーガン妃は金の卵を産む鶏だ。彼女が何処へ行っても尾行するし、必死でスキャンダル写真をモノにしようとする。でも、アングメ・サクソン系やケルト系のブリテン国民にしたら、“どうでもいい”つまらぬ事だ。メーガン妃が居なくなっても、別に困ることは無いから、却って「清々した!」という気分なんじゃないか。

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(左 : アフリカ人の子供達に囲まれて幸せそうなメーガン  /  右 : 「多民族主義」が浸透したブリテンの小学校)

  英国のヘンリー王子は、所詮、ウィリアム王子やジョージ王子の代用品、すなわち万が一に備えて取っておく「血のスペア・パーツ」程度だからいいけど、日本の悠仁親王殿下が異人種とご結婚なされたら大変だ。たとえ、将来のプリンセスが「日本国籍保有者」でも、その母親が帰化鮮人とか支那人、あるいは日比混血児であったら、何割かの日本人は幻滅するだろう。もちろん、皇室を尊敬する気持ちに変わりがないが、悠仁親王殿下と一緒に現れる「お妃」に手を振る気持ちにはなれない。日系人の一般国民は、はっきりと言葉に出せないが、何となく歓迎できない気分になってしまうのだ。やはり、皇室のプリンセスは、日系日本人の女性がいいよねぇ~。




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