無敵の太陽

主要マスメディアでは解説されない政治問題・文化・社会現象などを論評する。固定観念では分からない問題を黒木頼景が明確に論ずる。

アメリカ大統領選挙

1月6日議事堂襲撃の深い闇 / 主流メディアが避ける真実

「使い捨て」にされる下っ端

Capitol Hill on January 6th jjjTrump 6632








  米国連邦議会の下院議長が、民衆党のナンシー・ペロシから、ケヴィン・マッカーシー議員に替わったことで、重要な証拠、すなわち2021年1月6日の暴動を記録した監視映像が共和党の手に渡ることになった。そして、この物的証拠はFOXテレビの人気キャスター、あのタッカー・カールソン(Tucker Carlson)に委ねられることになった。これは実に画期的なことである。なぜなら、件(くだん)の監視映像全編は、“不都合なシーン”が多数あったせいか、ペロシ議長によって“ずっと”隠されていたからだ。

  インターネットを介して日本でも話題となったが、議事堂の監視カメラには驚くような光景が記録されていた。FOX TVを視聴したアメリカ国民は、「主流メディアにまんまと騙された」と気づき、改めて民衆党の情報操作に憤慨している。

Jacob Chansley 2( 左 / ジェイコブ・チャンスリー )
 先ず、特筆すべきは、あの“Qアノン・シャーマン”が警備員と親しく話していたことだ。議事堂暴動が発生した直後、マスコミは一斉に異様な姿のシャーマン男を大々的に取り上げていた。彼を目にした一般の日本人も、「これって、ハリウッド映画の撮影現場?」と勘違いする程で、ヴァイキング風の野蛮人を奇異な目で見ていた。ところが、このジェイコブ・チャンスリー(Jacob Chansley)という不届者は、議事堂警備に当たっていた警官と親しく話していたのだ。本来なら、警備担当者は暴徒を駆逐・拘束するはずなのに、治安維持の警察官はやけに親切丁寧。彼らはこの闖入者を連れて各部屋を案内していたのだ。(Miranda Devine, 'Jan.6 footage Capitol cops escorting QAnon Shaman to Senate floor', New Yorker, March 6, 2023.) 

Jacob Chansley 435Jacob Chansley 5








(左 : 「シャーマン」に扮装したジェイコブ・チャンスリー /  右 : 警官と親しく話すチャンスリー)

 これはおかしい ! なぜ、議員を守る警官が、誰にでも直ぐ判る“ならず者を逮捕しなかったのか? 数名の警備員が上院のフロアーや出入り口を説明し、わざわざドアを開けて彼を議会内へ入場させるなんて異常だ。こんな映像を目にしたら、アメリカ人じゃなくても、「ヤラセ(八百長)暴動じゃないのか?」と怪しんでしまうだろう。

  昔(1973年)、新宿伊勢丹の正面入口で、アントニオ猪木がタイガー・ジェット・シンの一味に襲撃される、という「偶発事件」が起きた。夫人の倍賞美津子と弟の啓介を連れた猪木は、突然シンと仲間のビル・ホワイト、およびエディー・オーガに襲われた。さすがに、あの猪木でも「コブラ・ツイスト」や「ウェスタン・ラリアート」で反撃できず、憐れにもガードレールに投げつけられ、腕や顔から血を流したそうだ。周りに居た一般人の通報により警官が駆けつけたが、その頃には既にシン一味はパトカーが来る前に逃走したという。素人でも察しがつくように、警察は新日本プロレス側の「自作自演」を疑っていた。

  しかし、猪木と新日本側は、この容疑を否定した。でも、これはおかしい。新日本プロレスの責任者は、契約外人レスラー達を傷害罪で訴えず、「騒動を起こしてしまい、誠に申し訳ありません」と警察に詫びるだけだった。警察は新日本側に「厳重注意」を言い渡すことで「一件落着」にしたという。マスコミがこの「襲撃事件」を大々的に取り上げたから、テレビ放送の「アントニオ猪木vsタイガー・ジェット・シン」の試合は大盛り上がり。人々は“燃える闘魂”のアントニオ猪木が、どんな風に“仕返し”をするのかと興味津々だ。案の定、プロレス番組は高視聴率を叩き出した。確かに、白昼堂々の「襲撃」じゃあ、新聞やテレビは反射的に飛びつく。新日本プロレス側としては、“自主的(無料)”に報道してくれたので、かなり“安上がり”な宣伝となったはずだ。

  話を戻す。タッカー・カールソンが自身の冠番組で映像を流すと予想通り大反響となった。しかし、民衆党は面白くない。トランプ大統領を貶めたい連中は、秘密を暴露するカールソンをも非難することにした。例えば、民衆党のジェイミー・ラスキン(Jamie Raskin)下院議員は、カールソンのことを「深刻なセキュリティー・リスクだ!」と非難する。そして、ラスキン議員はカールソンを貶(けな)し、かれを「親プーチンでオルバンを賞賛する独裁者の宣伝係」と罵っていたのだ。ラスキンと同じ穴のムジナで、トランプ嫌いのアダム・シフ(Adam Schiff)下院議員もカールソンを批判し、自身のツイッターで「弱虫野郎だ」と侮辱していた。(ついでに言えば、ラスキンとシフは共にユダヤ人。)

Jamie Raskin 22Adam Schiff 111








(左 :  ジェイミー・ラスキン  /  右  : アダム・シフ)

  もう一つ、カールソンの検証番組で注目すべきは、タリク・ジョンソン(Tarik Khalid Johnson)という警備員の出演だ。彼は議事堂警備に当たっていた警察官で、「事件」が勃発した時、真剣に暴徒を何とかしようと努力していたそうだ。とりあえず、彼は上院議員達を議会から退避させ、議事堂外へ誘導すべし、と考えた。そこで、ジョンソン氏は無線を使い、議員達を脱出させても良いかどうかの許可を取ろうとした。彼は警備副隊長のヨガナンダ・ピットマン(Yogananda Pittman)に指示を仰ぐ。

Tucker Carlson 324Tarik Johnson 1Yogananda Pittman 993








(左 : タッカー・カールソン   /  中央 : タリク・ジョンソン /  右 : ヨガナンダ・ピットマン )

  ところが、上司のピットマンはジョンソンの発信に応えなかった。奇妙だ。なぜ彼女は応答しなかったのか? 刻一刻と時間だけが過ぎてゆくので、仕方ないからジョンソン氏は、独断で議員達を退避させることにした。また、任務に忠実なジョンソンは、暴徒らに取り囲まれた同僚が心配になったので、咄嗟に「MAGA」帽子をかぶり、仲間を助けに行こうと決断した。もちろん、ジョンソン氏は共和党員じゃなく、ジョー・バイデンに投票した民衆党支持者。でも、群衆の中に入り込むため、あえて赤い帽子をかぶり、暴徒に「トランプ支持者」をアピールしたそうだ。

Capitol Hill riots 11123Tarik Johnson 2







(左 : 議事堂に乱入しようとする暴徒  / 右 : 赤い「MAGA」帽子をかぶるジョンソン)

 しかし、この“機転”が致命的な“敗着”となってしまった。彼の映像が一般に流れたため、一部の国民や警察の上層部からは「トランプ支持者の警官」と思われてしまったのだ。これが原因で、後に彼は停職処分となり、仕舞には「不充分・不適切な警備」を指摘され、理不尽にも馘首処分となる。

  一生懸命頑張ったのに、いきなり「無能さ」を咎められ、警察をクビになるなんて、本当に哀れだ。しかし、奇妙なのはこれだけじゃない。彼は重要な証人にもかかわらず、民衆党が主導する「1月6日委員会(House Jan.6 Select Committee)」に呼ばれなかったのだ。本来なら、委員会が真っ先に召喚するはずなのに、「無視されたまま」というのは奇妙で、全く納得きない。(Joseph A. Wulfsohn, ‘Tucker Carlson ’exclusively with Capitol Police officer ignored by Jan.6 panel amid footage release', Fox News, March 8, 2023.)

  一方、ピットマン氏は議事堂を守ったという“功績”で、ナンシー・ペロシから“お褒め”の言葉を頂戴した。ジョンソンと対蹠的に、彼女は議事堂警護隊長へと昇格する。そして、彼女は後にカルフォルニア大学バークレー校の警備主任へと栄転したそうだ。タッカー・カールソンは彼女にインタヴューを申し込んだが断られた。たぶん、ピットマンはカールソンの詰問に怯えたんだろう。民衆党のヤラセに協力したと思われる他の警官も表彰されたそうで、彼らは「議会黄金メダル(Congressional Gold Medal)」を授与された。

 「下っ端」というのは本当に惨めな存在だ。何も知らされていなかったジョンソンは、真面目に職務を遂行しただけなのに、イチャモンのような譴責を受けてクビになった。22年間も警察に勤め上げた男は、“誇り”ばかりか、“年金”すらも失う破目に。辞職後、彼は家具店に勤め、商品を運ぶ店員として、女房と娘を養っているそうだ。日本の地上波テレビが、こうした下級職員を取り上げることは一切無い。普段は「庶民目線」を「売り」にしているくせに、巨大な闇組織の影がチラつくと、スカンクよりも早く逃げ出し、モグラよりも深く地中に潜る。

 元軍人の暗躍

  とにかく、色々な事実が明らかになったことで、「1月6日暴動」に関する疑惑は益々深まった。特に、議事堂の外で暴徒を煽っていたレイ・エプス(Ray Epps)は実に怪しい。当時、61歳だったエプスは、アリゾナ州で「Knotty Barn」という結婚式場を営む元海兵隊員だった。右派団体「プラウド・ボーイズ(Proud Boys)」によれば、エプスは同団体のアリゾナ支部に属するメンバーであったらしい。


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(左  /  レイ・エプス)
  確かに、エプスは「トランプ支持者」で、「投票泥棒を止めろ(Stop the Steal)」集会に駆けつけていた。しかし、彼は議事堂へ突入するつもりは無かったという。エプス本人の供述によれば、彼は暴徒を鎮め、平和裏にデモを行うつもりであったそうだ。それゆえ、警官に襲いかかるなんて気は、毛頭なかったという。(Alan Feuer, 'a Trump Backer's Downfall as the Target of a Jan. 6 Conspiracy Theory’, The New York Times, July 14, 2022.)

  しかし、エプスがトランプ支持者を鼓舞し、議事堂への突入を煽っていたことは、録画映像を見れば明らかだ。それなのに、彼はFBIの「お尋ね者リスト(Wanted List)」から外されていたのである。これはおかしい。FBIは725名もの容疑者を「不法侵入罪」で逮捕していたのに、どうして暴徒を煽っていたエプスは無罪なのか? 議事堂に突入しなかったから逮捕・起訴しない、というのはあまりにも奇妙だ。普通なら、煽動罪とか共謀罪で拘束されるだろう。何しろ、民衆党の議員や司法当局は、トランプ支持者や右翼分子による「陰謀」があったと主張していたのだから。

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(左 : 群衆を扇動する レイ・エプス / 右 : レイ・エプスとロビン夫人)

  こうした“不自然な扱い”を目にした保守派国民は、エプスを「FBIの内通者」あるいは「FBIの子飼い」じゃないか、と疑っていた。ところが、“不当容疑”を掛けられたエプスは“被害者”を装っていたのだ。彼は濡れ衣を晴らしたいのか、事件後に多くの脅迫を受けたと語っていた。エプスは女房を守るため、地元の店を畳み、自宅も売却してトレイラー・ハウス(移動住宅)暮らしだという。だが、本当にエプスは単なる一般人だったのか? 

  ニューヨーク・タイムズ紙やワシントン・ポスト紙といった主流メディアは、「FBI協力者説」を否定していた。民衆党寄りのマスメディアは、「右派勢力によるデマだ!」、「陰謀論者による言いがかりだ!」と批判し、エプスの無実を訴えていたが、まともな軍人や議員は信じていたのか? そもそも、エプスより“いかがわしい”のは、隠蔽工作に加担していたマスコミと、FBIを統括するメリック・ガーランド(Merrick Garland)司法長官の方だろう。

  もう一つ怪しいのは、「プラウド・ボーイズ(Proud Boys)」が目論んだとされる連邦ビルの襲撃・占拠計画だ。「プラウド・ボーイズ」によるテロ計画は、「1776 Returns」という草案に基づいていたという。だが、そのプランを練ったのは、サミュエル・アームズ(Samuel Armes)という国務省の元役人だった。奇妙なことに、国務省で特殊作戦を担当していたアームズは、「ウォー・ゲーム(war game)」の一環として、2020年の8月か9月にグランド・デザインを考えついたそうだ。(Kelly Cheney, ‘Jan. 6 committee interview sheds light on origins of Proud Boys 1776 returns document', Politico, December 27, 2022.)

  ちなみに、「1776 Returns」は1919年のロシア革命をヒントにした計画で、「冬宮に突入する(Storm the Winter Palace)」という発想に基づいていた。つまり、赤いボルシェビキを真似て、連邦ビルを襲撃するシナリオ、という訳だ。「1776」の方は、米国の独立宣言を連想させる年号なんだろう。

  フロリダ州で暗号通貨の会社(Government Blockchain Systems)を営んでいたアームズは、なぜか「オース・キーパー」とも繋がっていた。「プラウド・ボーイズ」とは間接的にだ。アームズはマイアミで暗号通貨を扱うベンチャー・キャピタリストのエリカ・ジェマ・フローレス(Eryka Gemma Flores)と昵懇で、何の意図があったのか、アームズはこの友人に「1776 Returns」の資料を渡していたのである。すると、このフローレスは「プラウド・ボーイズ」のエンリケ・タリオ(Enrique Tarrio)に資料を見せることにした。彼女はエンリケの恋人だったのか、電子メールで親しいボーイフレンドに教えたそうだ。

Samuel Armes  1Erika Flores 1Enrique Tarrio 9932








( 左 : サミュエル・アームズ  / 中央 : エリカ・ジェマ・フローレス  /  右 : エンリケ・タリオ )

  これは典型的な謀略工作じゃないのか? つまり、CIAやFBIとグルみたいなアームズが、襲撃の脚本を書き、それを内緒にしたまま、無知なプラウド・ボーイズに実行させたのかも知れない。ブラック・オペレーションに疎い日本人でも、新聞業界を思い出せば解るはず。昔、新聞というのは、「インテリが作ってヤクザが売る」と言われていた。米国でも似たり寄ったりで、狡猾な頭脳集団が青写真(謀略工作や戦争計画)を描き、事情を知らされない下っ端が実行する、といった具合だ。巨大資本を有する闇組織にとったら、右派の民兵組織であろうが、左派のリベラル団体であろうが、たいした違いは無い。どちらも「便利な馬鹿(useful idiots)」なんだから、状況に合わせて使い分けるだけだ。

「ヘイト・グループ」の実態

Stewart Rhodes 2(左  / エルマー・スチュアート・ローズ )
  ついでに「右派団体」についても述べておく。トランプ大統領を支持する「オース・キーパー(Oath Keeper)」というのは、国内外の敵からアメリカ合衆国と憲法を守るべく結成された民兵組織であるらしい。創設者はエルマー・スチュアート・ローズ(Elmer Stewart Rhodes)という退役軍人で、彼は陸軍の空挺部隊を辞めた後、イェール大学のロースクルーに入った。卒業後は、裁判所に勤めたり、ロン・ポール(Ron Paul)下院議員のスタッフになったというから、単なるゴロツキじゃない。(リバタリアン派のロン・ポール議員は、共和党の保守派に属するランド・ポール上院議員の父親である。)

  もっとも、主流メディアやSPLC(「南部法律センター」という極左団体)からすれば、「オース・キーパー」なんかは愛国主義団体ではなく、危険で下劣な極右勢力、あるいは兇暴な反政府組織に過ぎない。ただし、「ヘイト・グループ」と評される「オースキーパー」は、税控除の寄付金を受ける非営利団体となっている。活動資金はメンバーや支援者からの献金なんだろうが、実際はどのような資金繰りなのか分からない。もしかすると、裏で裕福なバトロンが「ケツ持ち」となっていたりするから、単なるミリシア組織とは限らない。民間団体に資金を流す金持ちは、左右のイデオロギーに関係なく、“有用性”で判断するから、「保守vs革新」の構図で考えると辻褄が合わなくなってくる。

Gavin McInnes 33( 左 / ギャヴィン・マクイネス )
 「プラウド・ボーイズ」も危険な極右団体で、「ヘイト・グループ」と呼ばれている。だが、意外にも、その創設者はリベラル派のカナダ人であった。何と、あの有名なネット・メディア、「VICE」の共同創設者であるギャヴィン・マクイネス(Gavin McInnes)が、2016年に結成した政治団体であったのだ。マクイネスはイングランド生まれのアイリス系スコット人。彼は幼い頃、カナダのオンタリオに移住してきた。ギャヴィンの父、ジェイムズ・マクイネスは大学で物理学を専攻し、防衛産業に入った人物だ。ジェイムズはハイテク部品を作る会社(Gallium)に就職し、運営担当の副社長になっている。こうした背景を知れば、ブルジョア階級の白人家庭で育ったギャヴスンが、リベラル派の“お坊ちゃん”になっても不思議じゃない。それに、彼は左翼思想が強いカナダで教育されたんだから。

  豊かな先進国には、ちょっとだけ不良のガキが多い。特に、中流階級の「ちょいワル坊主」が中学生や高校生になると、悪友とツルんで道を踏み外すことも少なくないのだ。ギャヴィンも甘やかされた倅(せがれ)で、15歳になるとLSDを体験し、後には刺青まで彫ったという。この愚行は、かなり両親を激怒させたようで、父のジェイムズは大声で怒鳴りつけるし、母親のロレインは息子の前で跪き、「ねっ、後悔しているんでしょ? 後悔している、と言ってちょうだい!」と泣きついたそうだ。

   確かに、カタギの常識的な親なら、子供が頭と右肩に刺青を彫ったら卒倒するだろう。ギャヴィンは父から殴られると覚悟したが、リベラル派のオヤジは暴力をふるうことを躊躇(ためら)った。憤りを隠せないジェイムズは、愚かな息子に向かって「私が何か後悔することをする前に出て行け!」と言い放ったそうだ。リベラル派の西歐人というのは、“理性的”に振る舞うことが教養人の証(あかし)と思っているので、言葉による説得や叱責で子供が正気に戻ると考えている。高学歴のバカは救いようがない。

  ギャヴィンが自伝で語ったところによると、彼が身体に彫った刺青は“ほんの少”しであるらしい。例えば、唇の内側に「What」、脚に「Approach with caution」、左腕に「Ain't No Nice Guy」、左肩近くには「Arm Your Desires」、右腕に「Aren't Thou Bored」という詩や銃とアナーキー印の「Crass」ロゴ、背中には「Destruction Creates」の文字と蒋介石やフィデル・カストロをかじっているクラゲの絵、右の乳首には「Blobs」と彫っていた。(Gavin McInnes, The Death of Cool : From Teenage Rebellion to the Hangover of Adulthood, New York : Scribner, 2013, p.32.)これだけの刺青を入れたら、日本人の両親だと“失神”だ。半狂乱になるだろう。

  カールトン大学で英文学を専攻したというギャヴィンは、10代の頃、「アナル・チヌーク(Anal Chinook)」というパンク・バンドを結成した。どうして「肛門」とインディオの「チヌーク族」がバンド名になるのか解らないが、たぶん「セックス・ピストルズ」みたいなミュージシャンに憧れていたのだろう。バンド・メンバーはオジー・オズボーン(Ozzy Osbourne)のファンであったから、派手な舞台を好んでいたのかも知れない。日本でも人気の高いオジーは、悪魔的なスタイルで観客を魅了していた。「ダイアリー・オブ・ア・マッドマン(Diary of a Madman)」という大ヒット・アルバムを発売したオジーは、「コウモリをかじる狂人(BAT-BITING MADMAN)」というパフォーマンスで有名だ。

Gavin McInnes 9932Ozzy Osbourne 1







(左 :「右翼」に転向したマクイネス  /  右 : オジー・オズボーン)

  1994年、ギャヴィンは友人のシェイン・スミス(Shane Smith)とスルーシュ・アルヴィ(Suroosh Alvi)と共に『Vice』という雑誌を創刊した。後にスミスは「VICE Media」のCEOとなる。スルーシュの方はジャーナリストとして活動し、2002年には「VICE Music」を創業したという。ただし、彼は「カナダ人」といっても、パキ人の両親を持つ移民の息子だ。スルーシュはインテリ家庭で育ったようで、父親のサビールはトロント大学で心理学を専攻する教授である。母親のサジダも学者で、マクギル大学でイスラム学を教えていたという。こうした環境で成長したスルーシュだが、若い時にはヘロインに溺れたそうで、『VICE Magazine』を作った頃にはリハビリに励んでいた。

Shane Smith & Surrosh Alvi 213Vice magazine








(左 : シェイン・スミスとスルーシュ・アルヴィ   /   右 : 「VICE」の共同創設者であるマクイネスとスミス、アルヴィ )

  VICEの成功で脚光を浴びたマクイネスだが、彼は2008年に会社を去る。メディア業界から足を洗ったマクイネスは、ポリティカル・コレクトネスや男らしさを否定する風潮に抗議するため、「プラウド・ボーイズ」を結成したという。好戦的な男子グループに属するメンバーは、ドナルド・トランプ大統領に共鳴し、ワシントンD.C.の集会に駆けつけた。そして、レイ・エプスの扇動に従った者は、有頂天で議事堂に乱入するが、後に素性がバレて逮捕される。主流メディアは「極右団体のならず者」と評したが、その首謀者はとても「保守派の愛国者」とは思えず、むしろ「転向左翼」と呼ぶべき人物だ。

  日本人が観れば、「プラウド・ボーイズ」というのは、白人至上主義者の右翼団体か、愛国主義を掲げるネオナチ組織に思えてしまうが、創設者のギャヴィン・マクイネスは、どちらかと言うと、リベラル派の政治活動家である。また、そのメンバーにも怪しい奴が多い。

  例えば、マイアミ支部に属するエンリケ・タリオは、ネオナチ・タイプのアーリア人でもなければ、ゲルマン系のアメリカ白人でもない。彼はアフリカ系キューバ人のアメリカ国民だ。FBIに捕まったエンリケ・ジュニアはキューバ移民の子孫で、彼の父エンリケ・シニアとその家族は1960年代、カストロ支配下のキューバから逃げてきた難民一家である。(Joshua Ceballos, 'Proud Boys Leader Enrique Tarrio Was Once a Regular Maiami Kid, Now He's in Jail', Maiami New Times, September 7, 2021.)

  少年時代のエンリケは、カトリックの家庭で育つ極く普通のキューバ系アメリカ人であった。しかし、勉強よりもスケートボードやボート遊びの方が大好きで、通っていた高校を中退してしまう。自分のビジネスで稼ぎたかったエンリケは、仲間と共に「商売」を始めるが、その商品というのは盗品だった。彼は怪しい医療機器を扱っており、その盗品売買が警察にバレてしまった。当然、エンリケは逮捕され、有罪判決を受けて刑務所暮らし。ダメな奴は出所しても疫病神がまとわりつく。エンリケは家族を伴って店を開くが、クレジット会社から敬遠されてしまい、あえなく閉店の憂き目に遭う。彼は負け犬の人生を過ごす事になったが、やがて「プラウド・ボーイズ」のアレックス・ゴンザレス(Alex Gonzales)に出会い、彼の団体に入ることになる。このゴンザレスは後にマイアミ支部の代表になった。

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(左 : 子供時代のエンリケ・タリオ   /  右 : タリオとアレックス・ゴンザレス)

   日本とは比べものにならぬくらい、アメリカには底抜けのアホや過激派のクズがウジャウジャいる。「プラウド・ボーイズ」もその一つで、「西歐的愛国主義」と「男性優越主義(Western chauvinism)」を掲げているが、その実態は左翼ナショナリストに近く、違いと言えば、性転換者や同性愛者への嫌悪感や愛国主義の表現方法くらい。エンリケ・タリオは矛盾に満ちた人物だ。BLMの黒人に反対するけど、警官による暴力を糾弾する点でBLMと共通する。「アンティファ(Antifa)」の活動家と対立するが、その気質は「反ファシズム」らしい。白人ナショナリストの連中と共闘するが、彼自身はアフリカ系で浅黒い肌を持っている。左翼陣営と同じく、マリワナの合法化には賛成でも、同性愛者の結婚には反対だ。マスコミは彼を「右翼」と評するが、タリオ本人はそう思わず、「中道派」だと自称している。

Enrique Tarrio 632White Nationalist 213








(左 : 議事堂に赴いたプラウド・ボーイズ」のタリオ   /  右 : 普通の白人ナショナリスト )

  グループの指導者はともかく、「プラウド・ボーイズ」や「オース・キーパー」に属する下っ端連中は、団体のイデオロギーに賛同する自発的な右翼分子なんだろう。しかし、こうした「ヘイト・グループ」は、何となくトランプ大統領のイメージを悪くするために作られた「手駒」に見えてしまう。もちろん、創設者は自分の信念で仲間を募ったのだろうが、そこへ資金を流す者が同じイデオロギーを共有しているとは限らない。「バカを利用したい」高額所得者は、正体を隠したまま、あるいは仲介者を通して、間接的な献金をしている場合もある。

  昔、「改革開放路線」を進める鄧小平が、「黒い猫でも白い猫でも、鼠を捕まえる猫が良い猫だ」と言ったことがある。まさしく、支那を大国にするためなら、計画経済でも市場経済でも構わない。銭儲けが出来ればOKという訳だ。政界を動かしたいアメリカ人にとっても理屈は同じで、「黒人だろうが、白人だろうが、利益になる奴が良い活動家」となっている。

   暴動を仕組んだ組織は、トランプ大統領の再選を阻むことが目的であったのだろう。それゆえ、議事堂に乱入する暴徒は、絶対にトランプ支持派でないとダメだ。そして、見るからに馬鹿な連中の方がいい。テレビ中継で事件を目にする一般国民が、嫌悪感を抱くような下種(ゲス)どもなら更に良い。ジェイコブ・チャンスリーのコスプレは、印象的で効果的だった。でも、あれは本当に彼の発案だったのか? 議事堂襲撃事件の真相は段々と明らかになると思うが、たぶん、計画の全貌や黒幕の特定は無理だろう。おそらく、捜査の矛先は本丸の門前で挫かれ、有耶無耶にされてしまうのがオチである。大学教授やマスコミは、こうした推論を「陰謀論」と呼んで嘲笑うが、計画を作成した組織にしたら、いつもの「投資ビジネス」なのかも知れないぞ。



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「ファクト・チェック」には検証が必要だ !

「事実検証」には別の「検証」が必要だ !

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  日本の地上波テレビは製薬会社や国際金融の手先なのか、まるでカルト集団のように執拗に武漢ウイルスの“恐怖”を煽っている。そう言えば、平成15年(2003年)頃、カルト集団が依拠する「パナウェーブ研究所」がマスコミに取り上げられたことがある。代表の千乃裕子に従う信者は、地球の自然環境を破壊し、我々の身体にも悪影響を与えるという「スカラー電磁波」なる“幻想”に怯え、白頭巾や白衣に身を包み、白いマスクを装着して“有害光線”に備えていた。端から見れば実に“滑稽”なんだが、本人達は真剣だった。しかし、令和に生きる我々も、さしたる科学的根拠も無く、毎日毎日アホみたいにマスクを着けて暮らしているんだから、白装束の連中を笑えないだろう。

  筆者も周囲の人々に気を遣わねばならないから、商店に入ったり、電車に乗ったりする時は、“仕方なく”白いマスクを着けているが、内心では「こんなの意味は無い。いったい、どんな科学者が、どのような“科学的根拠”を以てマスクの装着を推奨しているんだ?」と疑念に思っている。(駅員は役所の命令に従っているのか、プラットフォームに立つ客にさえマスク着用を呼びかけているが、客が外で呼吸すると空気中にウイルスが蔓延するのか? 政府の御用学者には是非、野外実験で証明してもらいたい。) そもそも、ウイルスは目に見えない極小のサイズなんだから、マスクの編み目なんかは簡単にスル抜けるじゃないか! それなのに、 緊急事態宣言の延長は実行され、6月上旬でも異常な状態は続いていた。筆者は有楽町や御徒町を歩いてみたが、街中の人々はみんなマスクを着けて歩いていた。マスクを外して歩いていたのは筆者一人で、あとは交差点で立ち止まっていた、乳母車の中の幼児だけだった。1、2歳くらいの幼児が筆者に微笑んでくれたので、それだけが唯一の救いである。テレビの洗脳は本当に恐ろしい。

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(左 :  マスク着用の指示に従う家族 / 右 : 疫病を懼れる高齢者)

  ついでに言うと、6月上旬、筆者は「アンセム」(日本のロック・バンド)のコンサートを観るために六本木に出掛け、「EX Theater」の近くで小太りの南米人女性とすれ違った。反対方向から歩いてきた、このヒスパニック女性は、マスクを着けずに歩いていた筆者に驚き、「何、この人?!」といった表情で顔をしかめていた。歩いている時くらい外せばいいのに、どの通行人も「ウイルスに感染してしまうんじゃないか?」と懼れて、マスク着用していたから尋常じゃない。テレビ局に従う国民に訊いてみたいが、ウイルス学者や感染病の専門家が、「野原や道路でも感染の危険性があるぞ」と言ったのか? 治験が充分でない遺伝子ワクチンは平気なのに、「マスク外しの歩行は怖い」という心理のは、一体どういったものなのか、誰か教えて欲しい。

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(左 : 穴あきのマスクを着用する女性  / 中央 : ペットボトルでウイルス感染を防ごうとする黒人 / 右 : オムツをマスクとして利用する支那人)

  とまぁ、こんな状況の中、「地政学者」の奥山真司(おくやま・まさし)が過去の呟きで、ちょっと批判されたそうだ。2020年4月頃、国際政治学者の藤井厳喜は、インド人科学者による「ウイルス人工説」を虎ノ門ニュースで取り上げ、武漢ウイルスが天然由来のモノでなく、武漢のウイルス研究所で作られ、何らかの事情で漏れ出したのでは、という仮説を紹介したそうだ。しかし、“リアリスト”や“戦略家”を“売り”にする奥山氏からすると、学会で否定され、発表者自身が引っ込めた説を“根拠”にする藤井氏は赦しがたく、他に「これっ」といった根拠も示さず、ただ“憶測”だけでウイルスの「人工説」を流布する藤井氏は「学者を名乗る資格がない !」と息巻いていた。まぁ、明確な根拠を示さないまま「人工説」を強調した藤井氏にも“ある程度”の落ち度はあるんだろうが、「どのような理由や状況」でインド人科学者が自説を撤回したのかを詮索しなかった奥山氏も悪いんじゃないか? 

Nicholas Wade 1(左  / ニコラス・ウェイド )
  普通にある疫病の流行なら、専門家同士の論争に任せておけばいいけど、科学的論争に政治が介入したとなれば事情が違ってくる。おそらく、インド人科学者は反論できるだけの確固たる証拠も無いまま、HIVとの関連で「人工説」を提唱したのかも知れないし、「陰謀論者」の支援になるから仮説を引っ込めた、とも考えられるのだ。しかし、最近になってニコラス・ウェイド(Nicholas Wade)が武漢ウイルスの「人工説」を暴き始めたので、アメリカの主要メディアも「これはマズい!」と焦り始めたのか、「陰謀論」と馬鹿にしていた「人工説」を真面目に取り上げ、自然発生の「コウモリ説」から乗り換えるようになった。というのも、この英国人ジャーナリストのウェイドは、権威ある科学雑誌の『ネイチャー』誌や『サイエンス』誌の編集者を経て、『ニューヨーク・タイムズ』紙の科学欄記者に就任した人物で、ちゃんとしたサイエンス・ライターであるからだ。今はフリーのジャーナリストになっているが、彼は2021年5月に「メディウム」というインターネット・サイトに論文を発表し、武漢のウイルス研究所から流出したんじゃないか、という仮説を示唆した。こういった権威者に指摘されては、ニューヨーク・タイムズ紙やワシントン・ポスト紙も、さすがに「そんな事は空想だぁ~」と無視することはできない。(Nicholas Wade, Origin of COVID, Following the Clues, Medium, May10, 2021.)

  ウイルスの起源に関する諸説については別の機会に譲るとして、問題なのは、奥山氏が藤井氏を「陰謀論者」として批判した時に引用した「FactCheck.org」の記事である。奥山氏は自身のツイッターでジェシカ・マクドナルドの記事を紹介し、人工説は単なる噂かインターネット上の陰謀論、ないしは「ガセネタ(偽情報)」と見なしていた。ところが、最近になって人工説が濃厚になってしまったから、奥山氏のツイッターには過去の発言に対する非難が殺到したそうだ。確かに、英国の「デイリー・メイル」紙が武漢研究所からの流出を主張するビルガー・ソレンセン博士(Dr. Birger Sørensen)とアンガス・ダレグレイシュ教授(Prof. Angus Dalgleish)の記事を掲載したから、一般の日本人でも「えぇぇ~~、やっぱり武漢ウイルスは遺伝子操作をされた人工ウイルスだったのか !」と驚いてしまった。(Josh Boswell, "COVID-19 has NO credible natural ancestor and WAS created by Chinese scientists who then tried to cover their tracks with retro-engineering to make it seem like it naturally arose from bats, explosive new study claims", Daily Mail, 28 May 2021.)

Birger Sorensen 01Angus Dalgleish 111Luc Montagnier 22









(左 :  ビルガー・ソレンセン博士  /  中央 : アンガス・ダレグレイシュ教授 /右 :  リュック・モンタニエ博士 )

  奥山氏は自身のYouTube番組『アメリカ通信』で言い訳をしていたが、今後、どのような対応をするのかが楽しみだ。以前、当部ログでも紹介したが、フランスのウイルス研究者でノーベル賞を受賞したリュック・モンタニエ(Luc Montanier)博士も、早くから武漢ウイルスの「人工説」を主張していたから、英国からの報道はモンタニエ博士の仮説を補強することになった。("French Nobel prize winner Covid-19 made in lab", The Connexion, 22 April 2020.を参照。)  しかし、この時も日本版『ニューズウィーク』誌に記事を書く今井佐緒里が、モンタニエ博士の批判記事をYahoo Newsで発表し、博士がフランスで「トンデモ学者」とか「オカルト学者」と呼ばれる人物であると揶揄していた。(今井佐緒里 「検証 : ノーベル賞受賞の仏ウイルス学者『コロナは武漢研究所の人工操作』発言をどうみるべきか」 Yahoo News 2020年4月22日) これから今井氏がどんなウイルス記事を投稿するのか知らないが、彼女にはぜひ「自然発生説」の追跡記事を書いてもらいたい。

「投票箱」は「パンドラの箱」なのか?

Jessica McDonald 01(左  / ジェシカ・マクドナルド )
  今回、筆者が「問題」にしたいのは、武漢ウイルスの起源じゃなく、この「ファクト・チェック」というニュース・サイトの方である。この報道機関には様々な「ファクト・チェック(事実確認)」記事が掲載されており、昨年の大統領選挙に関する“検証”記事まで載っていた。ジェシカ・マクドナルドは同僚記者のユージン・キーリー(Eugene Kiely)やロリ・ロバートソン(Lori Robertson)、ダンジェロ・ゴア(D'Angelo Gore)と一緒になって、電子投票システムに関する「陰謀論」を批判していた。彼らはドミニオン社に対するトランプ陣営の「言いがかり」や、その支持者、共和党の反バイデン勢力が叫ぶ「デマ」には根拠が無い、と述べていたから、「現在はどうなのか?」と訊いてみたい。「ファクト・チェック」の記者は、司法長官のウィリアム・バーが「選挙の結果を左右するほどの不正は無かった」と言ったから「選挙に関する不正は無かった」と考えていたが、果たして本当にそうなのか? (Lori Robertson, Eugene Kiely, Jessica McDonald and D'Angelo Gore, "Trump Repeats Baseless, False Claims About the Election", FactCheck.org., November 30, 2020.を参照にしてね。)

Eugene Kiely 01Lori Robertson 1DAngelo Gore 2014







(左 : ユージン・キーリー / 中央 : ロリ・ロバートソン  /  右 : ダンジェロ・ゴア)

Kay Stimson 001(左  / ケイ・スティムソン )
  また、この記者達はCBSの「60ミニッツ」が行ったインタビュー、つまり国土安全保障省の「CISA(サイバーセキュリティー局 / Cybersecurity and Infrastructure Security Agency)で局長をしていたクリストファー・クレブス(Christopher Krebs)に話しを聞く番組を引用し、クリブス局長が「アメリカ史上、最も安全な選挙であった」と述べたから、大統領選挙には不正が無かったとの根拠にしていた。さらに、「ファクト・チェック」の記者達は“裏”を取るべく、ドミニオン社の副社長であるケイ・スティムソン(Kay Stimson)に疑惑の真相を尋ね、「ドミニオン社の投票システムには疑わしい点は無い」との回答を電子メールでもらったそうだ。

  でも、トランプ陣営から疑われている会社の重役に、「あなたの会社は疚しい事をしたんですか?」と訊いて、事件の「真相」を摑めるとでも思ったのか? そもそも、開票作業の途中で異常な「バイデン・ジャンプ(急上昇の得票数)」が発見されたのだから、ドミニオン社の経営陣は直ぐさま記者会見を開き、“根拠無き”誹謗中傷や“陰謀論”に反論すべきだったんじゃないか。それなのに、バイデンが大統領に就任するまで行方をくらまし、“安全”になってからシドニー・パウェル弁護士を訴えるなんておかしいだろう。もし、日本のウナギ屋がゴロキツの客から、「お前のところは国産ウナギを謳っていても、実際は支那産じゃないか !」とイチャモンをつけられれば、即座に「おい、テメェー、何を根拠にそんな出鱈目を言ってやがるんだ !!」と反論するだろう。誇り高い日本人は、自分の店で出す商品にケチをつけられれば、コソコソ逃げ隠れせず、みんなの前で「ほら、ちゃんと調べてみろ !」と言うはず。1ヶ月以上も店主が雲隠れするなんて有り得ない。もし、ドミニオン社の重役やCEOが自社の潔白を信じてもらいたければ、電子メールなんかで答えず、堂々と皆の前に姿を現し、記者会見を開くべきだった。

  2020年の大統領選挙には、まことに“奇妙”な現象や“いかがわしい”行為が横行し、「本当にあの老いぼれバイデンが8千万票以上を獲得したのか?」とアメリカ人でも疑っているくらいだ。しかも、選挙が終わって共和党側が投票用紙や電子投票システムの再検査を裁判で求めるや、州務長官と州議会の民衆党員は大反対。彼らは何を焦ったのか、腕利きの悪徳弁護士を大量に動員し、票の再集計や投票機器の検査を執拗に妨害した。まるで、何らかの「不正」があっかのように、民衆党は「事実」の確認を懼れている。なぜ彼らは再確認の作業を邪魔するのか? アメリカの投票用紙は時間が経つと細胞分裂し、1枚の投票用紙が4枚に増えたり、5枚の投票用紙が乾燥するか蒸発するかで、2枚や3枚に減るのか? 日本の投票用紙は2ヶ月3ヶ月経っても、10枚は10枚のままで、投票が終わったら即座に「破棄」されることはない。だいたい、投票所から大量の票をトラックで運んで、特殊なシュレッダーにかけるなんて、日本では有り得ないぞ ! 第一、激戦州では職員が票を数える姿を見せたくないんだから、アメリカの選挙は異常である。「アメリカン・デモクラシー」といっても、本質的には「カンボジア並」なのかも知れない。

  アメリカ人だけでなく日本人にとっても、激戦州での再集計は興味深い。しかし、なぜか民衆党側からの反対は根強く、詳細な検証作業は困難を極めている。どうして彼らは堂々とバイデン票を開示しないのか? 共和党はジョージア州のフルトン郡やアリゾナ州のマリコパ郡で、郵送投票を含む投票用紙全部の再確認をしたいだけなのに、民衆党は裁判所でしきりと反対論を陳述し、法廷の判事に「やるべきでない理由」を説く。とりわけ、彼らは電子機器の精密検査を妨害しようと必死だった。もし、民衆党側がトランプ陣営の訴えや疑惑を「根拠無き陰謀論」と評するなら、総ての投票用紙をみんなの前に並べ、「どうぞ、一枚一枚じっくりと数えて下さい !」と言えばいいじゃないか。機械だろうが人間だろうが、100票は5ヶ月経っても100票でしかなく、共和党員が数えた500票は、独立系の第三党が数えても500票である。テレンス・ダービーのようなイカサマ・ディーラーなら、2枚を1枚に見せかけて数えることも可能だろう。(漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第三部「スターダスト・クルセイダーズ」を参照。)

Matthew DePerno 003(左  / マシュー・デパーノ )
  しかし、激戦州では民衆党が権力を握っているので、共和党側はなかなか厳密な再集計ができない。それでも、共和党のトランプ支持者は諦めずに法廷闘争を続けているようで、怪しげな票の移し替えや折り目のない投票用紙などに疑惑の目を注ぎづけている。とりわけ注目すべきは、ミシガン州で投票結果を調べているマシュー・デパーノ(Matthew DePerno)弁護士の報告である。彼は選挙直後からドミニオン社の投票システムに疑念を抱いており、アントリム郡での再検査に精力を傾けている。そして、今月に入ると、彼は自身のツイッターで驚くべき調査結果を発表した。

  何と、アントリム郡で使われていた電子投票システムは、外部との接続が可能であったのだ。(Jim Holt, "Antrim County Attorney Deperno Releases BOMSHELL Report", Gateway Pundit, June 9, 2021.) どの州でも似たり寄ったりだけど、電子投票機器はインタールネットなどの外部に接続されてはいけないし、外部からハッキングを受けるような状態にも“してはいけない”のだが、ジョージア州と同じく、ミシガン州の投票システムも外部からのログ・インが可能であった。しかも、ドミニオン社の電子投票機器には“なぜか”マイクロソフト社の「SQL Database Management Program」がインストールされており、簡単に票が操作される状態にあったというのだ。(これを報道しない日本の地上波テレビは、ワシントン特派員にどれくらい給料を渡しているのか? )

  もっと驚くのは、このソフトウェアーが選挙管理委員会の承認を得たモノではないということだ。そもそも、電子投票システムは外部と繋がる必要はなく、単に投票用紙をスキャンし、各地の票を集計すればいいだけ。それなのに、台湾やドイツに繋がっていたというのは、一体どういった理由なのか? さらに愕然とするのは、このSQLプログラムが選管ので検査を受けた後に、こっそりとインストールされたことである。もし、検査前にプログラムソフトの存在が発覚したら、絶対に投票所で使われることはない。驚愕の事実はまだ続く。EMS(選挙管理サーバー)のオペレーション・システムというのが、最期に更新されたのは2019年4月10日で、ウイルス・バスターの最終更新日となるや、もっと前の2016年7月16日であったというから、アメリカ人しゃなくても呆然とするだろう。

  ジョージア州のフルトン郡でも新たな問題が持ち上がったそうで、郵送投票の信憑性に疑念が出てきた。昨年の大統領選挙では、多くのフルトン郡有権者が街頭に設置された投票箱に不在者票を放り込んだらしい。ところが、管理記録が杜撰であったため、この郵送投票の用紙を“誰”が“いつ”“何処”で回収したのか分からない、というのだ。不在者投票を集めた時の記録用紙1,565枚中、385枚が紛失されたというから驚く。("Fulton County Election Official Admits Chain of Custidy Documents Missing fpr 2020 Absentee Ballots Deposited in Drop Box", The Georgia Star News, June 14, 2021.) おそらく、こうした不手際、あるいは怪しげな行為はフルトン郡だけじゃなく、程度の違いくらいで他の郡でもあったはず。疑惑の全貌を解明するためには、ジョージア州全域の調査を開始しなければならない。しかし、この検証作業が提案されれば、必ずや民衆党は猛反対するだろう。なぜなら、アメリカのリベラル勢力は、なぜか真相の再確認を厭がるからだ。

札付きのワルが集まる財団

Walter Hubert Annenberg 03( 左 / ウォルター・ヒューバート・アネンバーグ )
  それにしても、この「ファクト・チェック」というニュース・サイトは、一体どんな連中が集まる組織なのか? ここのウェッブ・サイトを訪ねてみると、「アネンバーグ公共政策センターのプロジェクト(Project of The Annenberg Public Policy Center)です」という説明を目にすることができる。当ブログの読者なら気づくと思うが、以前、筆者が紹介した“あの”「アネンバーグ財団(Annenberg Foundation)」の下部組織である。財団の創設者は「トライアングル・パブリケーションズ(Triangle Publications)」を創設し、最高経営者として君臨していたウォルター・ヒューバート・アネンバーグ(Walter Hubert Annenberg)だ。ここの傘下には、父親のモーゼズが買収した「Philadelphia Inquirer」や旗頭となる「Daily Racing Form」だけでなく、日本でもお馴染みの「TV Guide」、ヒュー・ヘフナーの「Playboy」、伝統を誇る総合雑誌の「The Atlantic Monthly」、10代向けのファッション雑誌「Seventeen」、今では廃刊となってしまった「A+Magazine」や「Essence」があるというから凄い。

Walter Annenberg & IkeWalter Annenberg & Reagan & Prince Charles








(左 : アイゼンハワー大統領とウォルター・アネンバーグ  / 右 : レーガン大統領夫妻とプリンス・チャールズ及びウォルター・アネンバーグ  )

  このアネンバーグは商売だけに秀でたユダヤ人ではなく、外政官にもなった慈善活動家で、ニクソン政権の時に憧れの駐英米国大使になっている。駐イスラエル大使ならわかるが、何もユダヤ商人をアメリカの顔にしなくてもいいじゃないか。(ヴェニスのシャイロックみたいな守銭奴を米国の代表にするんなら、カーメルン市長になったクリント・イーストウッドでも派遣すればよかったのにねぇ~。) 野心家のアネンバーグは中央政界にも食い込み、英国へも赴任したから、彼の人脈は黒カビのように幅広い。この豪商はエリザベス女王やサッチャー首相とも面識があったし、ロナルド・レーガン大統領からは「Presidential Medal of Freedom」を貰っていた。ユダヤ人というのは閨閥(けいばつ)で「ユダヤ人の輪」を広げるみたいで、二番目の妻にしたレオノアー・コーン(Leonore Cohn)は、コロンビア映画を創業したハリー・コーン(Harry Cohn)の姪である。亭主のウォルターは慈善活動に専念したかったのか、「トライアングル・パブリケーションズ」をフォックス社の総帥であるルパート・マードック(Rupert Murdoch)に30億ドルで売却したそうだ。ウォルターは2002年に亡くなり、現在、アネンバーグ財団の会長になっているのは娘のウォリス(Wallis Huberta Annenberg)である。

Harry Cohn 32Walter & Leonore Annenberg 1Wallis Annenberg 22







(左 :  ハリー・コーン  / 中央 : ウォルターとレオノアー・コーン  / 右 : 娘のウォリス・アネンバーグ  )

  ユダヤ人が財団を作って“慈善活動”や“教育活動”を行えば、大抵の場合、ピンク・リベラリズムとか人権重視といった左巻きの方針を取る。フィラデルフィア大学に「アルンバーグ公共政策センター」を作った財団は、5億ドルを注ぎ込んでシカゴに「アネンバーグ・チャレンジ(Annenberg Challenge)」という教育プロジェクトを創設した。貧しい黒人を助ける目的で公教育の改善を、と聞けば「麗しい社会活動」に思えてしまうが、この事業の先頭に立った三人の名前を知れば、「え、えぇっ~、こんな人物が・・・」と震えがくる。ジョイス財団を経てイリノイ大学の副学長になったウォレン・チャップマン(Warren Chapman)と「ウィボルト財団(Wieboldt Foundation)」の統括者をしていたアン・ハレット(Anne Hallet)、そして彼らを従えていたのが、「ウェザー・アンダーグラウンド」の元テロリストで、イリノイ大学の教育学部にまんまと潜り込んだビル・エアーズ(William Charles Ayers)だ。

Bill Ayers 7721Anne Hallet 01Warren Chapman 1








(左  : ビル・エアーズ / 中央 : アン・ハレッ  / 右 : ウォレン・チャップマン )

  日本ではペンタゴンや警察署に爆弾を仕掛けたテロリストや、FBIに指名手配された逃亡犯を大学教授にはしないけど、アメリカでは右翼や保守派でなければ、兇暴な極左分子でも教員になることができる。ビル・エアーズの女房も極左テロリストで、「ウェザー・アンダーグラウンド」に属していたバーナディーン・ドーン(Bernardine Dohrn)である。この真っ赤な奥様は、1960年代に有名になった「SDS(Students for a Democratic Society)」の元メンバーで、ユダヤ人のインテリ階級によくいる極左分子。日本の一般人は知らないけど、SDSはユダヤ人の巣窟として有名だ。何しろ、コロンビア大学のSDSで支部長をやっていたマーク・ラッド(Mark Rudd)自身が認めていたんだから本当なんだろう。(彼も左巻きのユダヤ人家庭の出身で悪名高い反戦左翼だ。) 亭主のビルと一緒にテロ活動を楽しんだバーナディーンは、運悪く逮捕されてしまったが、警察の捜査ミスのお陰で懲役刑を免れることができ、執行猶予を得た後にノースウェスタン大学で法学部の助教授になれた。ユダヤ人の元爆弾魔が大学で法律を教えるなんて驚天動地の事件だが、左翼思想に染まったアメリカでは有り得ることだ。

Bernardine Dohrn 002Bernardine Dohrn 02 arrestedMark Rudd 11Mark Rudd 2








(左 : 大学教授になった バーナディーン・ドーン  / 逮捕された時のドーン / 作家となったマーク・ラッド  / 右 : 逮捕された時のラッド )

Ward Churchill 2(左  / ワード・チャーチル)

  ついでに言えば、コロラド大学で民族学を教えていたワード・チャーチル(Ward LeRoy Churchill)は、ベトナム戦争の時、嫌々ながら徴兵され、陸軍に放り込まれてたが、ここで彼は戦闘技術を習得した。除隊後、チャーチルはSDSのシンパとなり、「ウェザー・アンダーグラウンド」の極左分子に重火器の扱いを教えていたそうだ。まさか、テロリストの指導教官が後にコロラド大学の教授になるなんて・・・。もう目が眩んでしまうほどアメリカは病んでいる。チャーチルにはチェロキー族の血が入っているので、白人のアメリカを憎むのはしょうがないが、公の席で9/11テロの擁護論を公言するなんて、アホとしか言い様がない。彼はこの暴論で大学をクビになった。

  「アネンバーグ・チャレンジ」には「札付きのアカ」が集まっていたが、ここの役員会にも左巻きの悪魔が棲んでいた。何を隠そう、シカゴの「Developing Communities Project」で統括者になっていたバラク・オバマが役員に名を連ねていたのだ。この黒いマルキストは、シカゴの貧乏黒人を扇動して政治活動を行っていた。ユダヤ人マルキストのサウル・アリンスキーを尊敬するオバマは、ゴロツキ黒人を動員してアメリカ社会を内部から潰そうと躍起だった。当時のマルキスト知識人は、黒人やヒスパニックなどの下層マイノリティーにジャンジャ福祉を与え、健全なアメリカ国民の社会負担を最大限にしようと画策していた。福祉予算の金額が増大すれば、アメリカ社会はその「重さ(負担)」で自然崩壊するから、左翼陣営は高みの見物をしているだけでいい。黒人の血が混じってしまい、「完全な白人」になれなかったバリー・フセインは、白人社会を心から憎み、同じ怨念を抱くミシェル・ロバーツと結婚した。彼は大統領になっても白いアメリカを毛嫌いし、このアングロ・サクソン国家を呪うジェレマイア・ライト牧師(Rev. JeremiahWright)を心の友にしていた。混血児の恨みは誠に恐ろしい。

Saul Alinsky 6Obama & Michelle 1Jeremiah Wright 3








( 左 : サウル・アリンスキー  /  中央 : シカゴのチンピラ・カップルに見えてしまう優秀なオバマ夫妻 / 右 : ジェレマイア・ライト  )

  オバマやエアーズの話しをすると長くなるので、ここでは省略するが、アメリカ社会には夥しい数の左翼が彼方此方(あちこち)に潜んでいる。「ファクト・チェック」と称する検証記事だって、どんな思惑が絡んでいるのか判らない。だいたい、巨大な選挙不正を企む組織は、前もって選挙後の“後始末”を考えているものだ。彼らは“仕事”が済んだらマズい証拠を消してしまうし、ウヤムヤにするための“手筈”も整えてある。不審な投票用紙を切り刻んで修復不可能にするなんて朝飯前。電子機器やサーバーに残ったデータも、「アップデート」や「定期点検」という名目でコッソリ消去。中には選挙職員の“うっかりミス”という名目で闇に葬る手口もあった。だいたい、選挙管理を任された職員の中に、州外から派遣された工作員や傭兵スタッフが混じっていたんだから、どんなチョロマカシが行われていたのか誰にも判らない。

  選挙不正の疑惑を「陰謀論者の妄想」と考える奥山氏には理解できないだろうが、闇組織は選挙後に共和党のトランプ陣営や保守派の一部が騒ぎ出すことくらい予想していたはずだ。おそらく、不正行為を計画・実行した組織は、わざと夥しい量の陰謀論や偽情報を流布し、真面目な検証者を抹殺しようとしたはずだ。真相を隠すには、なるべく本当らしい嘘をたくさん拡散し、高学歴の国民や穏健な保守派を遠ざける方がいい。上級国民はゲス共と一緒にされるのを厭がるからだ。歐米諸国や日本には、左巻きの著名な評論家に加え、銭儲けを優先するユーチューバーが雲霞の如く存在するから、彼らを誘導したり嗾(けしか)けるのも有効だ。利用されていることに気づかない一般人は、「便利な馬鹿(useful idiots)」と称される。こうした連中は黙っていても、タダで偽情報を拡散してくれるので、闇組織にとったら誠に有り難い。

  大衆というのは事件の解説が矢鱈と多く提示されると、どれが本当で、どれが偽物なのか判らなくなるので、次第に「どうでもいい」と思ってしまうものである。例えば、1個の天然ダイヤモンドを隠そうと思えば、100個の人工ダイヤモンドをぶちまけて、それらと混ぜてしまえばいい。素人には見分けがつかないから、20個くらい手に取ったところで嫌気が差してくる。1ヶ月後や半年後も事件を調べていたり、執拗に覚えている一般人なんて滅多に存在しないのだ。大抵は3日くらいで飽きてしまい、別の刺戟的なニュースに飛びつくか、趣味の世界に没頭するくらい。

  そして、時が経てば世間の関心も薄れるから、不正捜査への情熱は徐々に冷めて行く。第一、バイデンを担いだ連中が権力の座に坐っているんだから、物的証拠の押収は非常に困難だ。しかも、プロの工作員が証拠の隠滅を任されているから、共和党が決定的な証拠を摑む可能性はかなり低い。また、ノールトン社のような宣伝会社とか、アドヴァイザー役の心理学者が雇われ、こうした専門家集団は様々な陽動作戦を考案する。闇組織と連動するマスコミが印象操作を行えば、「不正行為」に対する追求だって、陰謀論者の「妄想」に変えていることも可能だ。奥山氏のような学者がリアリストを気取って、「ほぉ~ら、選挙不正なんて無かったんですよぉ~」とはしゃぎまくる可能性も充分あり得る。アリゾナ州をはじめジョージア州、ウィスコンシン州、ミシガン州での再集計作業がどうなるのか未だに判らないが、衝撃的な結果が出るとは思えない。もしかすると、幾つの大発見があるかも知れないが、不正の全貌が明らかになることはないだろう。哀しいけど、これが現実である。


  

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